JP4026572B2 - 内燃機関の吸気コレクタの製造方法およびこれに用いる中子 - Google Patents

内燃機関の吸気コレクタの製造方法およびこれに用いる中子 Download PDF

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Description

この発明は、V型内燃機関のような2つのコレクタ部を有する内燃機関の吸気コレクタの製造方法およびその鋳造の際に用いられる中子に関する。
例えばV型6気筒内燃機関においては、一方のバンクの#1,#3,#5気筒と、他方のバンクの#2,#4,#6気筒とで、吸気行程が重ならないことから、両バンクの吸気系を分離することにより低中速領域で大きな吸気動的効果を得ることができる。そして、高速高負荷域では、実質的な吸気管長を短くするように、左右バンクの容積室を互いに連通させることで、充填効率が向上することが知られている。
そのため、各バンク毎に一対の容積室を設け、かつ両容積室を連通する連絡通路に開閉弁を設けて、両者を機関運転条件に応じて連通もしくは分離させることができるようにした可変吸気装置が従来から種々提案されている。
特許文献1には、V型内燃機関の吸気コレクタとして、吸気入口を備えた中央の第1容積室の外側に、それぞれ各バンクに対応する一対の第2容積室を配置し、第1容積室の端部と第2容積室の端部とを共鳴通路部で接続するとともに、各第2容積室と中央の第1容積室との間に、偏平な板状弁体を用いたバルブユニットをそれぞれ配置した構成が開示されている。このものでは、左右両側に位置する第2容積室の外側から該第2容積室の下側を通って、各気筒のブランチ部がバンク間の中央部へと延びているが、このブランチ部の部分と上記の第1,第2容積室や共鳴通路部の部分とは別体に鋳造されている。
特開平11−294171号公報
上記特許文献1に開示されている吸気装置では、第1,第2容積室や共鳴通路部は、一方の面が開口した形状に鋳造され、2つの部品を上下に合わせることで空間が構成されるようになっているとともに、容積室とブランチ部とは別部品として鋳造されているが、装置の小型化や構造の単純化のためには、これらをできるだけ一体に鋳造することが望ましい。
しかしながら、これらの容積室やブランチ部を、一体にかつ中空状に鋳造するためには、中子が大型かつ複雑な立体形状となるため、中子をいくつかの部分に分けて成形し、これらの部分を組み合わせて鋳型内にセットし、鋳造を行う必要がある。従って、中子の分割面に沿って吸気通路内にバリが突出し、吸気抵抗の増加を生じる、という問題がある。あるいは、後加工でバリの除去を行う必要がある。
この発明に係る製造方法が対象とする内燃機関の吸気コレクタは、左右両側にそれぞれ第1,第2コレクタ部を備えるとともに、各コレクタ部に複数本のブランチ部が接続され、かつ第1コレクタ部の前端部と第2コレクタ部の前端部とを接続するように左右に延びた連通管を有している。これらは、一体に鋳造されている。そして、連通管の長手方向の中間部に、少なくとも1つの開閉弁の弁体が配置されている。
本発明の製造方法では、上記第1,第2コレクタ部と上記ブランチ部と上記連通管とを構成する中子を、上記連通管に対応する部分で少なくとも2つに分割して成形するとともに互いに一体に組み合わせたものとし、特に、その分割面の位置を、上記弁体の位置に対応して設定してある。そして、上記中子を用いて各部一体に鋳造した後に、上記連通管の上記弁体の外周縁と接触する部分の内周面を、上記分割面位置を含め機械加工する。
上記のように中子を少なくとも2つに分割して成形することで、中子の形状の制約ひいては最終的に鋳造される吸気コレクタの中空形状の制約が少なくなる。
上記開閉弁は、いわゆるバタフライバルブ型の構成であり、板状の弁体が回動することにより連通管を開閉するが、この弁体を組み付ける箇所には、精度確保のために、必ず機械加工が必要である。つまり、コレクタ部内壁面や連通管内壁面の他の部位は、鋳肌のまま用いることができるが、弁体の外周縁と接触する部分は、所定寸法とするために、研削加工等の機械加工を施す必要がある。本発明では、開閉弁の弁体の位置に中子の分割面が設定されるので、鋳造後に、この分割面に沿って生じたバリは、上記の機械加工によって同時に除去される。なお、弁体に対する連通管内周面の機械加工は、ある範囲に亘ってなされるので、バリの発生位置となる上記の分割面が、その範囲内にあれば足り、弁体の位置と分割面位置とが厳密に一致する必要はない。
なお、分割した中子の各部分を、鋳型内にセットするときに、分割面同士が密接した状態に組み合わせて保持するようにしてもよいが、分割して成形された各部分を、上記分割面において、接着剤により予め接合し、一つの中子として取り扱うことができるようにすることが望ましい。
この発明によれば、第1,第2コレクタ部とブランチ部と連通管とを備えた吸気コレクタを中空状に一体鋳造することが可能となり、この種の吸気装置の小型化が図れる。そして、機械加工する箇所を最小限としつつ、中子分割面によるバリが残存しないようにでき、バリによる吸気抵抗の増加を回避できる。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、初めに、本発明の製造方法によって得られる吸気コレクタの一実施例を説明する。図1〜図3は、V型6気筒内燃機関用の吸気装置の一例を示している。この吸気装置は、V型内燃機関のバンク間の上方に配置される偏平な箱状の吸気コレクタ1と、この吸気コレクタ1と各気筒の吸気ポートを接続する下部マニホルド2と、から大略構成されている。上記下部マニホルド2は、図1に示すように、吸気コレクタ1の中央部下面に取り付けられ、左右バンクのシリンダヘッド3,4がこの下部マニホルド2を介して吸気コレクタ1に接続されるようになっている。
上記吸気コレクタ1は、コレクタボディ11を主体とし、その上面中央部に別体のコレクタカバー12が取り付けられて構成されている。コレクタボディ11およびコレクタカバー12のそれぞれは、アルミニウム合金により一体に鋳造されている。図4および図5は、コレクタカバー12を取り外したコレクタボディ11の単体での構成を示している。
上記コレクタボディ11は、左右両側に、それぞれ第1コレクタ部13および第2コレクタ部14を備えている。これらのコレクタ部13,14は、気筒列方向(前後方向)に細長い箱状をなしており、互いにほぼ平行に配置されているとともに、それぞれの互いに対向する内側面から互いに内側へ各3本のブランチ部15が延びている。
これらの計6本のブランチ部15は、図5に示すように、両コレクタ部13,14の間の領域において、互い違いに組み合わさるような形で並んで配置されており、かつそれぞれの先端部が、吸気コレクタ1の中央部に達している。各ブランチ部15内の通路(ブランチ通路)は、吸気コレクタ1の下面中央部に突出して形成されたブランチ集合部16の下面に、1列に並んで開口している。上記下部マニホルド2は、このブランチ集合部16の下面に取り付けられ、各ブランチ通路を左右に振り分けて、シリンダヘッド3,4の吸気ポートに連通させている。この下部マニホルド2を介して、図1において左側のシリンダヘッド3(右バンク)の♯1,♯3,♯5気筒は、図右側のコレクタ部13に接続され、図右側のシリンダヘッド4(左バンク)の♯2,♯4,♯6気筒は、図左側のコレクタ部14に接続されている。
また、2つのコレクタ部13,14の間には、6本のブランチ部15を連ねるように、コレクタ部13,14の下面の高さ位置に沿った底壁17が一体に形成されているとともに、図4に示すように後部壁18が一体に形成されており、これらのコレクタ部13,14と底壁17と後部壁18との内側に、容積室21となる空間が形成されている。この容積室21となる空間の上部には、コレクタ部13,14の上面の高さ位置にほぼ対応した一つの平面に沿って、ほぼ矩形をなす開口フランジ22がボルトボス部23とともに形成されており、ここに上記コレクタカバー12が取り付けられている(図2、図3参照)。詳しくは、上記コレクタカバー12の板状のカバー部41が、液体ガスケット等の適宜なシール材を介して上記開口フランジ22を覆っており、かつ上記ボルトボス部23に螺合する複数本のボルト42により結合されている。これによって、上記の底壁17より上方の空間が、密閉された容積室21となっている。
なお、上記容積室21内には、図4、図5に示すように、コレクタボディ11を下部マニホルド2に固定するためのボルトが貫通する円筒状のボス部25が、ブランチ部15の肉と部分的に連続した形で、6箇所に形成されている。これらのボス部25に配置される図示せぬボルトは、コレクタカバー12を取り付ける前に、容積室21側から締付作業がなされる。
上記第1,第2コレクタ部13,14の後端部には、それぞれ首部13a,14aを介して吸気入口27,28が設けられている。これらの吸気入口27,28は、互いに内側を向くように斜めに傾けて形成されており、矩形のフランジ29,30をそれぞれ備えている。
また、コレクタボディ11の前端部には、左右に延びた円筒状の連通管51が設けられている。この連通管51は、第1,第2コレクタ部13,14等と一体に鋳造されたもので、図6に内部構造を示すように、その両端部が、窓状の開口部52を通して、第1,第2コレクタ部13,14の前端部にそれぞれ接続されている。また、この連通管51の長手方向の中間部は、同じく窓状の開口部53を通して、コレクタ部13,14の間の容積室21に開放されている。つまり、実質的に容積室21と一体の室となっている。そして、この連通管51内部を、上記開口部52と上記開口部53との間の位置において遮断するように、バタフライバルブ型の弁体55を備えた開閉弁54が、連通管51の左右にそれぞれ設けられている。ここで、上記弁体55の周縁が開閉の際に接触する連通管51の要部の内周面51aは、鋳造後、部分的に機械加工されている。上記連通管51の断面形状は、真円形に近い長円形をなしており、従って、弁体55の外形状も、同様の長円形をなしている。また、連通管51の両端は、上記の機械加工や弁体55の組立のために、開放された形に鋳造されており、最終的に別体のエンドプレート57をそれぞれ取り付けることによって閉塞されている。
上記開閉弁54は、図2等に示すように、ブラケット61を介して支持される負圧ダイヤフラム式アクチュエータ62を備えており、弁体55のシャフト(図示せず)端部に設けられたリンクプレート63に上記アクチュエータ62のロッド62a先端が連係し、負圧の導入・遮断に応じて開閉動作する。64は、リンクプレート63の回動範囲を規制するストッパピンである。なお、一対の開閉弁54は、基本的に左右対称に構成されており、通常は、両者同時に開閉制御される。
また、上記連通管51の中央上面には、ボルト締付作業用の作業孔65が設けられており、この作業孔65が、六角孔を備えたねじ式のプラグ66によって閉塞されている。この作業孔65の直下となる連通管51底部には、前述した下部マニホルド2固定用のボス部25と同様のボス部(図示せず)が位置しており、下部マニホルド2前端部に螺合するボルトが該ボス部に配置されている。つまり、上記のボルトを作業孔65を通して連通管51の外側から締め付けた後に、上記プラグ66を装着することで、密閉されている。なお、下部マニホルド2の後端部に対応するもう1本のボルトが貫通するボス部25Aが、コレクタボディ11の後端部の後部壁18外側に設けられている。従って、コレクタボディ11と下部マニホルド2とは、前述したボス部25に対応する左右3箇所ずつの6箇所と、前後の1箇所ずつとの、計8点で固定されている(図5参照)。
一方、図2、図3に示すように、上記コレクタカバー12においては、上記カバー部41の上面に、吸気入口管44が一体に鋳造されている。この吸気入口管44は、平面図上で見て略S字状をなすように湾曲しており、下流端部が、コレクタカバー12の後端部に設けられた台形状をなす吸気分岐部45に連続している。そして、吸気分岐部45は、左右に一対の吸気出口部46,47を有し、この吸気出口部46,47と各コレクタ部13,14の吸気入口27,28との間に、スロットル弁を内蔵したスロットルチャンバ31,32がそれぞれ介装されている。このスロットルチャンバ31,32は、上記フランジ29,30に取り付けられており、上記吸気出口部46,47との間は、短いゴムホース33,34によって接続されている。35は、このゴムホース33,34を締め付けるホースクランプを示す。
なお、上記吸気入口管44は、図外のエアクリーナに吸気ダクトを介して接続される吸気取入口48が、第1コレクタ部13の側方において前方へ向かって開口しているとともに、ここから略90°湾曲して第1コレクタ部13の上を左右方向に横切り、さらに容積室21上方位置で後方へ略90°湾曲して上記吸気分岐部45へ至る。そして、上記吸気取入口48の部分では略円形の断面形状を有し、かつ第1コレクタ部13と交差する付近から上下方向の寸法が小さな偏平な形状となっていくとともに、その通路断面積が、吸気分岐部45へ近付くにつれて徐々に拡大するようになっている。
上記のように構成された吸気装置においては、例えば内燃機関が低中速域にあるときには、上記の一対の開閉弁54がそれぞれ閉じられる。これにより、第1コレクタ部13と第2コレクタ部14とが、互いに分離独立したものとなり、かつ容積室21からも切り離された形となる。従って、吸気分岐部45から下流側で左右バンク毎に独立した吸気系が構成されるとともに、吸気分岐部45から各気筒へ至るそれぞれの管長が十分に長く得られ、かつ第1,第2コレクタ部13,14の実質的な容積が小さくなる。これにより、低中速域に適した吸気動的効果が得られ、体積効率の向上により低中速域のトルクが向上する。
また、例えば内燃機関が高速域となると、一対の開閉弁54がそれぞれ図6の仮想線のように開かれ、第1コレクタ部13と第2コレクタ部14とが連通管51により互いに連通するとともに、中央の容積室21とも一体のものとなる。従って、左右バンクの独立した部分の管長は短くなり、かつ各バンクの吸気系が合流する室の容量が非常に大きなものとなる。そのため、高速域に適した吸気動的効果が得られ、高速域の体積効率が向上する。
特に、上記構成では、第1,第2コレクタ部13,14と複数本のブランチ部15と連通管51とが、コレクタボディ11として中空状に一体鋳造されているので、開閉弁54により切換可能な吸気系を構成する吸気装置を非常に小型に構成でき、しかも、合わせ面の段差等が存在しない吸気抵抗の小さな滑らかな流路を得ることができる。
また連通管51がブランチ部15の前方に位置し、該連通管51や開閉弁54が、ブランチ部15と上下に重ならずに、ブランチ部15とほぼ同一の高さ位置にあるので、連通管51の断面形状を真円形に近い円形形状とすることができ、かつ通路断面積を大きく確保することができる。そのため、開閉弁54を開いた状態において、第1,第2コレクタ部13,14や容積室21の連通状態がより向上し、内部の圧力が均一となって、良好な吸気動的効果が得られる。また、開閉弁54の弁体55が真円形に近い円形形状となるため、該弁体55の周縁と連通管51内周面51aとのシール性の確保やこれらの機械加工が容易となる。
しかも、第1,第2コレクタ部13,14もブランチ部15と上下に重ならないため、両コレクタ部13,14やブランチ部15を極端な偏平形状とせずに済み、偏平化に伴う吸気抵抗の増加を回避できる。
次に、図7および図8は、上述したコレクタボディ11を鋳造する際に用いる中子101を示している。この中子101は、第1コレクタ部13の内部空間形状に対応する第1コレクタ部対応部分111と、第2コレクタ部14の内部空間形状に対応する第2コレクタ部対応部分112と、連通管51の内部空間形状に対応する連通管対応部分113と、ブランチ部15内のブランチ通路に対応する6本のブランチ部対応部分114〜119と、を備えている。上記第1コレクタ部対応部分111は、その一部として首部13aに対応する首部対応部分111aを有し、同様に、第2コレクタ部対応部分112は、その一部として首部14aに対応する首部対応部分112aを有する。上記の6本のブランチ部対応部分114〜119の中で、♯1,♯3,♯5気筒用のブランチ部対応部分114〜116は、第1コレクタ部対応部分111に一体に連続しており、♯2,♯4,♯6気筒用のブランチ部対応部分117〜119は、第2コレクタ部対応部分112に一体に連続している。なお、第1コレクタ部対応部分111および第2コレクタ部対応部分112と連通管対応部分113との接続部が、前述した開口部52にそれぞれ相当する。
ここで、この実施例では、上記中子101が、連通管対応部分113の両側の2箇所の分割面102,103でもって、3つの部分つまり第1中子104と第2中子105と第3中子106とに分割されて成形され、かつ一体に組み合わされている。すなわち、これらの第1,第2,第3中子104,105,106は、鋳砂を用いてそれぞれ別に型成形されており、成形後に、上記分割面102,103において、接着剤により互いに接合されて一体化されている。上記第1中子104は、第1コレクタ部対応部分111とこれに付随した3本のブランチ部対応部分114〜116を含み、第2中子105は、第2コレクタ部対応部分112とこれに付随した3本のブランチ部対応部分117〜119を含み、第3中子106は、連通管対応部分113の中央部分を含んでいる。上記分割面102,103は、上記の開口部52となる接続部と連通管対応部分113の中央部分との境界となる位置に設定されており、前述した開閉弁54の弁体55が配置される位置とほぼ一致している。より詳しくは、連通管51の両端部の内周面51bは、図6に示すように、弁体55が配置されて機械加工される内周面51aよりも僅かに大径に構成されており、これにより、弁体55に隣接して段差部51cが生じているが、上記分割面102,103は、図8に示すように、この段差部51cの位置に設定されており、第1,第2中子104,105と第3中子106との間には、上記段差部51cに相当する段差が設けられている。
なお、図8に示すように、この実施例の中子101においては、♯1気筒用のブランチ部対応部分114と連通管対応部分113とが上下に重なっているので、中子101全体を一体に造形することは不可能である。
本発明の製造方法では、中子101を上記のように接着して一体化した後に、塗型剤を表面に塗布し、かつ図示しない上下の鋳型内にセットする。そして、溶融したアルミニウム合金材料を注湯する。鋳造後、型ばらしを行い、かつショットブラストなどにより中子101の鋳砂を完全に除去した後、前述したように、連通管51内の弁体55が配置される部分の内周面51aを研削等により機械加工する。なお、その他、コレクタカバー12が取り付けられる開口フランジ22や吸気入口27,28のフランジ29,30等に対しても所要の機械加工が施されるが、第1,第2コレクタ部13,14や連通管51の中央部分等の内壁面は、基本的に、鋳肌のまま最終製品となる。
上記のように中子101が3つの部分104,105,106に分割されていることから、接着剤で接合してあっても、鋳造時に分割面102,103に湯が入り込むため、分割面102,103に沿ってバリが発生する。このバリは、具体的には、図6の段差部51cに沿って内周側に突出する形で生じる。そのため、弁体55に対する精度確保のために内周面51aに所要の機械加工を施すと、内周側に突出していたバリは、同時に除去されてしまう。従って、バリを除去するための別の工程は不要であり、バリによる吸気抵抗の増加の問題もない。
なお、上記実施例では、中子101を3分割しているが、図8から明らかなように、少なくとも分割面102に沿って2分割すれば、上下に重なっている♯1気筒用のブランチ部対応部分114と連通管対応部分113とを別々に造形することができるため、上記実施例と同様に、中子101を構成することが可能である。但し、上記実施例のように3分割した方が、個々の中子が小さくなるので、中子の成形の上では有利となる。
この発明の吸気装置を一対のシリンダヘッドとともに示す正面図。 吸気コレクタを下部マニホルドとともに示す斜視図。 吸気コレクタの平面図。 コレクタボディ単体での構成を示す斜視図。 コレクタボディ単体の平面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 コレクタボディの鋳造に用いる中子の斜視図。 同じく中子の平面図。
符号の説明
1…吸気コレクタ
2…下部マニホルド
3,4…シリンダヘッド
11…コレクタボディ
12…コレクタカバー
15…ブランチ部
21…容積室
27,28…吸気入口
31,32…スロットルチャンバ
51…連通管
54…開閉弁
101…中子
102,103…分割面

Claims (4)

  1. 左右両側にそれぞれ第1,第2コレクタ部を備えるとともに、各コレクタ部に複数本のブランチ部が接続され、かつ第1コレクタ部の前端部と第2コレクタ部の前端部とを接続するように左右に延びた連通管を有し、この連通管の長手方向の中間部に、開閉弁の弁体が配置されてなる内燃機関の吸気コレクタの製造方法において、
    上記第1,第2コレクタ部と上記ブランチ部と上記連通管とを構成する中子を、上記連通管に対応する部分で少なくとも2つに分割して成形するとともに互いに一体に組み合わせ、かつ、その分割面の位置を、上記弁体の位置に対応して設定し、
    上記中子を用いて各部一体に鋳造した後に、上記連通管の上記弁体の外周縁と接触する部分の内周面を、上記分割面位置を含め機械加工することを特徴とする内燃機関の吸気コレクタの製造方法。
  2. 上記中子を、複数本のブランチ部を含む第1コレクタ部対応部分と、複数本のブランチ部を含む第2コレクタ部対応部分と、連通管対応部分と、の3つの部分に分割して成形し、一対の開閉弁の弁体に対応する2箇所に分割面を設定したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気コレクタの製造方法。
  3. 分割して成形された各部分を、上記分割面において、接着剤により予め接合することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気コレクタの製造方法。
  4. 第1,第2コレクタ部に対応する部分と複数本のブランチ部に対応する部分と連通管に対応する部分とを有し、弁体の位置に対応した分割面で少なくとも2つに分割されて成形されるとともに互いに接合されてなる請求項1に記載の内燃機関の吸気コレクタの製造方法に用いられる中子。
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