JPH0912595A - Tan−2178またはその誘導体、その製造法および用途 - Google Patents
Tan−2178またはその誘導体、その製造法および用途Info
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- JPH0912595A JPH0912595A JP10740496A JP10740496A JPH0912595A JP H0912595 A JPH0912595 A JP H0912595A JP 10740496 A JP10740496 A JP 10740496A JP 10740496 A JP10740496 A JP 10740496A JP H0912595 A JPH0912595 A JP H0912595A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インターロイキン1産生抑制作用を有する新規
化合物TAN−2178またはその誘導体の提供。 【解決手段】式 【化1】 〔式中、R1はC1-6アルキル基を、R2およびR4はそれ
ぞれ置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチル
プロピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R
5は水酸基を、R6はハロゲン原子または置換されていて
もよいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
もよい〕で表される化合物またはその塩はIL−1産生
抑制作用を有し、IL−1産生過剰を原因とする疾病や
IL−1依存性腫瘍を治療および予防する薬剤あるいは
臓器移植の際の免疫抑制剤として有用である。
化合物TAN−2178またはその誘導体の提供。 【解決手段】式 【化1】 〔式中、R1はC1-6アルキル基を、R2およびR4はそれ
ぞれ置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチル
プロピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R
5は水酸基を、R6はハロゲン原子または置換されていて
もよいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
もよい〕で表される化合物またはその塩はIL−1産生
抑制作用を有し、IL−1産生過剰を原因とする疾病や
IL−1依存性腫瘍を治療および予防する薬剤あるいは
臓器移植の際の免疫抑制剤として有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターロイキン
1産生抑制作用を有する新規化合物TAN−2178
(以下、TAN−2178と略称することもある)また
はその誘導体、その製造法、およびTAN−2178ま
たはその誘導体を含有してなるインターロイキン1産生
抑制作用が有効な疾患の予防・治療剤に関する。
1産生抑制作用を有する新規化合物TAN−2178
(以下、TAN−2178と略称することもある)また
はその誘導体、その製造法、およびTAN−2178ま
たはその誘導体を含有してなるインターロイキン1産生
抑制作用が有効な疾患の予防・治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン1(以下、IL−1と
略称することもある)は刺激を受けた単球やマクロファ
ージをはじめ、種々の生体内細胞によって産生・分泌さ
れるサイトカインで、免疫および炎症反応における重要
なメディエーターであると考えられている。この因子は
免疫系細胞(例えばT細胞、B細胞)、炎症系細胞(単
球、多核白血球)、結合組織系細胞(例えば、滑膜細
胞、繊維芽細胞、軟骨細胞)、中枢神経系細胞(視床下
部、星状細胞)および肝細胞、血管内皮細胞等に働い
て、それぞれの細胞機能を昴進する。その結果、Tおよ
びBリンパ細胞の分化および増殖、インターロイキン2
(IL−2)およびコロニー刺激因子(CSF)など他
のリンホカインの産生増強、結合組織においてはコラゲ
ナーゼの産生、肝臓においては急性期タンパク質の産
生、その他骨吸収の促進などの多彩な生理作用が発現す
る〔M.Martinら、トレンズ・イン・ファーマコロジカル・
サイエンス(Trends in Pharmacological Sciences)、
第9巻、171〜177頁(1988)〕。最近では、
インターロイキン6(IL−6)、インターロイキン8
(IL−8)、腫瘍壊死因子(TNF)などの炎症性サ
イトカインの産生誘導にも関与していることが分かって
きている〔赤星透ら、炎症、第11巻、117〜126
頁(1991)〕。IL−1の過剰産生が原因と考えら
れている疾病としては、慢性関節リウマチ、骨粗鬆症、
敗血症、炎症性腸疾患、インスリン依存性糖尿病、動脈
硬化、乾鮮、喘息、アルコール性肝炎などが、またIL
−1依存性疾病としては骨髄性白血病が知られており、
さらに組織や臓器などの移植の拒絶反応においてもIL
−1が重要な働きをしていることが知られている〔ニュ
ー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New En
gland Journal of Medicine)、第328巻、106〜
113頁(1993)〕。これらのことから、IL−1
産生を抑制する物質が見出されれば、IL−1産生過剰
を原因とする上記のような疾病やIL−1依存性腫瘍の
治療および予防用薬剤、ならびに臓器移植の際の免疫抑
制剤等の開発につながると思われる。
略称することもある)は刺激を受けた単球やマクロファ
ージをはじめ、種々の生体内細胞によって産生・分泌さ
れるサイトカインで、免疫および炎症反応における重要
なメディエーターであると考えられている。この因子は
免疫系細胞(例えばT細胞、B細胞)、炎症系細胞(単
球、多核白血球)、結合組織系細胞(例えば、滑膜細
胞、繊維芽細胞、軟骨細胞)、中枢神経系細胞(視床下
部、星状細胞)および肝細胞、血管内皮細胞等に働い
て、それぞれの細胞機能を昴進する。その結果、Tおよ
びBリンパ細胞の分化および増殖、インターロイキン2
(IL−2)およびコロニー刺激因子(CSF)など他
のリンホカインの産生増強、結合組織においてはコラゲ
ナーゼの産生、肝臓においては急性期タンパク質の産
生、その他骨吸収の促進などの多彩な生理作用が発現す
る〔M.Martinら、トレンズ・イン・ファーマコロジカル・
サイエンス(Trends in Pharmacological Sciences)、
第9巻、171〜177頁(1988)〕。最近では、
インターロイキン6(IL−6)、インターロイキン8
(IL−8)、腫瘍壊死因子(TNF)などの炎症性サ
イトカインの産生誘導にも関与していることが分かって
きている〔赤星透ら、炎症、第11巻、117〜126
頁(1991)〕。IL−1の過剰産生が原因と考えら
れている疾病としては、慢性関節リウマチ、骨粗鬆症、
敗血症、炎症性腸疾患、インスリン依存性糖尿病、動脈
硬化、乾鮮、喘息、アルコール性肝炎などが、またIL
−1依存性疾病としては骨髄性白血病が知られており、
さらに組織や臓器などの移植の拒絶反応においてもIL
−1が重要な働きをしていることが知られている〔ニュ
ー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New En
gland Journal of Medicine)、第328巻、106〜
113頁(1993)〕。これらのことから、IL−1
産生を抑制する物質が見出されれば、IL−1産生過剰
を原因とする上記のような疾病やIL−1依存性腫瘍の
治療および予防用薬剤、ならびに臓器移植の際の免疫抑
制剤等の開発につながると思われる。
【0003】これまでに、ステロイド剤がIL−1の産
生を抑制することが知られているが〔セルラー・イムノ
ロジー(Cellular. Immunology)、第69巻、235〜
247頁(1982)〕、副作用の点で使用が制限され
ている。従って、非ステロイド性のIL−1産生抑制剤
に期待が寄せられている。オキシラン環を有する化合物
として、抗腫瘍活性物質エポネマイシン(eponemycin)
〔ザ・ジャーナル・オブ・アンチビオティクス(The Jo
urnal of Antibiotics)第43巻、8〜18頁(199
0年);公開特許公報、平2−72167(1990
年);欧州特許公開公報(European Patent Applicatio
n)、EP0332080A1(1989年)〕、およ
び生理活性物質NK−04000PおよびQ〔公開特許
公報、平5−286955(1993年)〕が知られて
いるが、これらのIL−1産生抑制作用は知られていな
い。また、エポネマイシンの類縁化合物としては、水酸
基にアセチル基の置換した化合物やメチレン基が水素添
加されたジヒドロ化合物などが記載されているが、これ
らについてもIL−1産生抑制作用は報告されていな
い。
生を抑制することが知られているが〔セルラー・イムノ
ロジー(Cellular. Immunology)、第69巻、235〜
247頁(1982)〕、副作用の点で使用が制限され
ている。従って、非ステロイド性のIL−1産生抑制剤
に期待が寄せられている。オキシラン環を有する化合物
として、抗腫瘍活性物質エポネマイシン(eponemycin)
〔ザ・ジャーナル・オブ・アンチビオティクス(The Jo
urnal of Antibiotics)第43巻、8〜18頁(199
0年);公開特許公報、平2−72167(1990
年);欧州特許公開公報(European Patent Applicatio
n)、EP0332080A1(1989年)〕、およ
び生理活性物質NK−04000PおよびQ〔公開特許
公報、平5−286955(1993年)〕が知られて
いるが、これらのIL−1産生抑制作用は知られていな
い。また、エポネマイシンの類縁化合物としては、水酸
基にアセチル基の置換した化合物やメチレン基が水素添
加されたジヒドロ化合物などが記載されているが、これ
らについてもIL−1産生抑制作用は報告されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、IL−1産
生を抑制する物質を提供するものであり、該物質はIL
−1産生過剰を原因とする疾病やIL−1依存性腫瘍等
の予防・治療剤および臓器移植の際の免疫抑制剤の開発
につながる。
生を抑制する物質を提供するものであり、該物質はIL
−1産生過剰を原因とする疾病やIL−1依存性腫瘍等
の予防・治療剤および臓器移植の際の免疫抑制剤の開発
につながる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑みて、新たな観点から研究を重ねた結果、土壌か
ら分離された多数の微生物中、ある種の微生物が新規物
質を産生すること、該微生物がストレプトミセス属菌に
属すること、該微生物を適宜の培地に培養することによ
って、IL−1産生を抑制する活性物質を培地中に蓄積
しうることを知り、活性物質を単離し、これをTAN−
2178と称することにした。該抗生物質は、中性物質
で、水溶性を示すが有機溶媒にも可溶であった。本発明
者らは、これらの化合物の物理化学的および生物学的性
質からこれらが新規物質であることを確かめ、さらに研
究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
状に鑑みて、新たな観点から研究を重ねた結果、土壌か
ら分離された多数の微生物中、ある種の微生物が新規物
質を産生すること、該微生物がストレプトミセス属菌に
属すること、該微生物を適宜の培地に培養することによ
って、IL−1産生を抑制する活性物質を培地中に蓄積
しうることを知り、活性物質を単離し、これをTAN−
2178と称することにした。該抗生物質は、中性物質
で、水溶性を示すが有機溶媒にも可溶であった。本発明
者らは、これらの化合物の物理化学的および生物学的性
質からこれらが新規物質であることを確かめ、さらに研
究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)式
【化4】 〔式中、R1はC1-6アルキル基を、R2およびR4はそれ
ぞれ置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチル
プロピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R
5は水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていて
もよいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
もよい〕で表される化合物またはその塩、
ぞれ置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチル
プロピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R
5は水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていて
もよいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
もよい〕で表される化合物またはその塩、
【0007】(2)R1がC1-4アルキル基である上記
(1)記載の化合物、(3)R2およびR4がそれぞれア
シル基で置換されていてもよい水酸基である上記(1)
記載の化合物、(4)R5およびR6がそれぞれ隣接する
炭素原子とともにオキシラン環を形成する上記(1)記
載の化合物、(5)R1がプロピル基、R2およびR4が
C1-10アルカノイル基で置換されていてもよい水酸基、
R3が2−メチル−2−プロペニル基、R5およびR6が
それぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成
している上記(1)記載の化合物、(6)R1がプロピ
ル基、R2およびR4がそれぞれ水酸基、R3が2−メチ
ル−2−プロペニル基、R5およびR6がそれぞれ隣接す
る炭素原子とともにオキシラン環を形成する化合物TA
N−2178である上記(1)記載の化合物、(7)ス
トレプトミセス属に属し、上記(6)記載の化合物TA
N−2178を生産する能力を有する微生物を培地に培
養し、TAN−2178を生成蓄積せしめ、これを採取
することを特徴とする上記(6)記載の化合物TAN−
2178の製造法、(8)上記(6)記載の化合物TA
N−2178を生産する能力を有する微生物ストレプト
ミセス・エスピー AL−78099株、(9)上記
(1)記載の化合物またはその塩を含有してなる医薬、
(1)記載の化合物、(3)R2およびR4がそれぞれア
シル基で置換されていてもよい水酸基である上記(1)
記載の化合物、(4)R5およびR6がそれぞれ隣接する
炭素原子とともにオキシラン環を形成する上記(1)記
載の化合物、(5)R1がプロピル基、R2およびR4が
C1-10アルカノイル基で置換されていてもよい水酸基、
R3が2−メチル−2−プロペニル基、R5およびR6が
それぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成
している上記(1)記載の化合物、(6)R1がプロピ
ル基、R2およびR4がそれぞれ水酸基、R3が2−メチ
ル−2−プロペニル基、R5およびR6がそれぞれ隣接す
る炭素原子とともにオキシラン環を形成する化合物TA
N−2178である上記(1)記載の化合物、(7)ス
トレプトミセス属に属し、上記(6)記載の化合物TA
N−2178を生産する能力を有する微生物を培地に培
養し、TAN−2178を生成蓄積せしめ、これを採取
することを特徴とする上記(6)記載の化合物TAN−
2178の製造法、(8)上記(6)記載の化合物TA
N−2178を生産する能力を有する微生物ストレプト
ミセス・エスピー AL−78099株、(9)上記
(1)記載の化合物またはその塩を含有してなる医薬、
【0008】(10)式
【化5】 〔式中、R7はアルキル基を、R2およびR4はそれぞれ
置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチルプロ
ピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R5は
水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていても
よいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩を含有してなるイ
ンターロイキン1産生抑制剤、(11)R7がC1-6アル
キル基である上記(10)記載のインターロイキン1産
生抑制剤、
置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチルプロ
ピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R5は
水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていても
よいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩を含有してなるイ
ンターロイキン1産生抑制剤、(11)R7がC1-6アル
キル基である上記(10)記載のインターロイキン1産
生抑制剤、
【0009】(12)式
【化6】 〔式中、R7はアルキル基を、R2およびR4はそれぞれ
置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチルプロ
ピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R5は
水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていても
よいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩を含有してなるリ
ウマチ予防・治療剤、(13)R7がC1-6アルキル基で
ある上記(12)記載のリウマチ予防・治療剤に関す
る。
置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチルプロ
ピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R5は
水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていても
よいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩を含有してなるリ
ウマチ予防・治療剤、(13)R7がC1-6アルキル基で
ある上記(12)記載のリウマチ予防・治療剤に関す
る。
【0010】上記式中、R1で示されるC1-6アルキル基
の例としては、鎖状あるいは分枝したC1-6アルキル基
などが挙げられ、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、te
rt−ペンチル、1−メチルブチル、2-メチルブチル、
1,2-ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチ
ル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、
3,3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,
3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブ
チル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリ
メチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1
−エチル−2−メチルプロピルなどが挙げられる。中で
もメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数
1ないし4のアルキル基が好ましく、プロピルが特に好
ましい。
の例としては、鎖状あるいは分枝したC1-6アルキル基
などが挙げられ、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、te
rt−ペンチル、1−メチルブチル、2-メチルブチル、
1,2-ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチ
ル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、
3,3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,
3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブ
チル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリ
メチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1
−エチル−2−メチルプロピルなどが挙げられる。中で
もメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数
1ないし4のアルキル基が好ましく、プロピルが特に好
ましい。
【0011】上記式中、R7で示されるアルキル基の例
としては、鎖状あるいは分枝したC1-20アルキル基など
が挙げられ、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−
ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,
2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、3−メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、
1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,
3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−
ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチ
ル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメ
チルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−
エチル−2−メチルプロピル、ヘプチル、イソヘプチ
ル、オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デ
シル、イソデシル、ウンデシル、イソウンデシル、ドデ
シル、イソドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テ
トラデシル、イソテトラデシル、ヘキサデシル、イソヘ
キサデシル、オクタデシルなどが挙げられ、なかでもC
1-10アルキル基が好ましく、より好ましくはR1におい
て定義されたC1-6アルキル基と同様の基が用いられ、
プロピルが特に好ましい。
としては、鎖状あるいは分枝したC1-20アルキル基など
が挙げられ、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−
ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,
2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、3−メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、
1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,
3−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−
ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチ
ル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメ
チルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−
エチル−2−メチルプロピル、ヘプチル、イソヘプチ
ル、オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デ
シル、イソデシル、ウンデシル、イソウンデシル、ドデ
シル、イソドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テ
トラデシル、イソテトラデシル、ヘキサデシル、イソヘ
キサデシル、オクタデシルなどが挙げられ、なかでもC
1-10アルキル基が好ましく、より好ましくはR1におい
て定義されたC1-6アルキル基と同様の基が用いられ、
プロピルが特に好ましい。
【0012】上記式中、R2およびR4で示される置換さ
れてもよい水酸基における置換基としては、例えば炭化
水素基、複素環基、アシル基、エステル化されてもよい
カルボキシル基、置換されてもよいカルバモイル基など
が挙げられる。R2およびR4で示される置換されてもよ
い水酸基における置換基としての炭化水素基の例として
は、C1-20炭化水素基が挙げられる。中でもC1-10炭化
水素基が好ましい。該炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基などが挙げられる。該アルキル基の好ましい例として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチ
ル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジ
メチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソ
ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、
3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3-ジメ
チル.ブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチ
ルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,
1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプ
ロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル
−2−メチルプロピル、ヘプチル、イソヘプチル、オク
チル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イ
ソデシル、ウンデシル、イソウンデシル、ドデシル、イ
ソドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テトラデシ
ル、イソテトラデシル、ヘキサデシル、イソヘキサデシ
ル、オクタデシルなどのC1-20アルキル基が挙げられ、
中でもメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシルなどのC1-10アルキル
基が好ましく、特にC1-6アルキル基が好ましい。
れてもよい水酸基における置換基としては、例えば炭化
水素基、複素環基、アシル基、エステル化されてもよい
カルボキシル基、置換されてもよいカルバモイル基など
が挙げられる。R2およびR4で示される置換されてもよ
い水酸基における置換基としての炭化水素基の例として
は、C1-20炭化水素基が挙げられる。中でもC1-10炭化
水素基が好ましい。該炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル
基などが挙げられる。該アルキル基の好ましい例として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチ
ル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジ
メチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソ
ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、
3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3-ジメ
チル.ブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチ
ルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,
1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプ
ロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル
−2−メチルプロピル、ヘプチル、イソヘプチル、オク
チル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イ
ソデシル、ウンデシル、イソウンデシル、ドデシル、イ
ソドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テトラデシ
ル、イソテトラデシル、ヘキサデシル、イソヘキサデシ
ル、オクタデシルなどのC1-20アルキル基が挙げられ、
中でもメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシルなどのC1-10アルキル
基が好ましく、特にC1-6アルキル基が好ましい。
【0013】該アルケニル基の好ましい例としては、例
えばビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−
メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プ
ロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペン
テニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、
2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニ
ル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテ
ニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、2
−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−
ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル
−1−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、2−
エチル−1−ブテニル、2−ヘプテニル、2−オクテニ
ル、2−ノネニル、2−デセニル、2−ウンデセニル、
2−ドデセニル、2−トリデセニル、2−テトラデセニ
ル、9−テトラデセニル、2−ヘキサデセニル、9−ヘ
キサデセニル、2−オクタデセニル、9−オクタデセニ
ル、9,12−オクタジエニル、9,12,15−オクタ
トリエニルなどのC2-20アルケニル基が挙げられ、中で
もビニル、アリル、イソプロペニル、2−メチル−1−
プロペニルなどのC2-10アルケニル基が好ましく、特に
C2-6アルケニル基が好ましい。
えばビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−
メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プ
ロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペン
テニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、
2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニ
ル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテ
ニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、2
−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−
ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル
−1−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、2−
エチル−1−ブテニル、2−ヘプテニル、2−オクテニ
ル、2−ノネニル、2−デセニル、2−ウンデセニル、
2−ドデセニル、2−トリデセニル、2−テトラデセニ
ル、9−テトラデセニル、2−ヘキサデセニル、9−ヘ
キサデセニル、2−オクタデセニル、9−オクタデセニ
ル、9,12−オクタジエニル、9,12,15−オクタ
トリエニルなどのC2-20アルケニル基が挙げられ、中で
もビニル、アリル、イソプロペニル、2−メチル−1−
プロペニルなどのC2-10アルケニル基が好ましく、特に
C2-6アルケニル基が好ましい。
【0014】該アルキニル基の好ましい例としては、例
えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−
ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−
2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3
−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ブチ
ニル、2−メチル−3−ブチニル、1−ヘキシニル、2
−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−
ヘキシニル、2−ヘプチニル、2−オクチニル、2−ノ
ニニル、2−デシニル、2−ウンデシニル、2−ドデシ
ニル、2−トリデシニル、2−テトラデシニル、9−テ
トラデシニル、2−ヘキサデシニル、9−ヘキサデシニ
ル、2−オクタデシニル、9−オクタデシニル、9,1
2−オクタジイニル、9,12,15−オクタトリイニル
などのC2-20アルキニル基が挙げられ、中でもエチニ
ル、1−プロピニル、2−プロピニルなどのC2-10アル
キニル基が好ましく、特にC2-6アルキニル基が好まし
い。
えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−
ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−
2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3
−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ブチ
ニル、2−メチル−3−ブチニル、1−ヘキシニル、2
−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−
ヘキシニル、2−ヘプチニル、2−オクチニル、2−ノ
ニニル、2−デシニル、2−ウンデシニル、2−ドデシ
ニル、2−トリデシニル、2−テトラデシニル、9−テ
トラデシニル、2−ヘキサデシニル、9−ヘキサデシニ
ル、2−オクタデシニル、9−オクタデシニル、9,1
2−オクタジイニル、9,12,15−オクタトリイニル
などのC2-20アルキニル基が挙げられ、中でもエチニ
ル、1−プロピニル、2−プロピニルなどのC2-10アル
キニル基が好ましく、特にC2-6アルキニル基が好まし
い。
【0015】該アリール基の好ましい例としては、例え
ばフェニル、トリル、o−キシリル、m−キシリル、p
−キシリル、ビフェニルなどのC6-14アリール基が挙げ
られ、中でもフェニル、トリルなどが特に好ましい。該
アラルキル基の好ましい例としては、例えばベンジル、
フェネチル、3−フェニルプロピル、ベンズヒドリル、
トリフェニルメチルなどのC7-20アラルキル基が挙げら
れ、中でもベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルなど
が特に好ましい。該シクロアルキル基の好ましい例とし
ては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-8
シクロアルキル基が挙げられる。該シクロアルキル-ア
ルキル基の好ましい例としては、例えばシクロプロピル
メチル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルプロピ
ル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シク
ロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキ
シルプロピル、シクロヘプチルメチルなどのC3-8シク
ロアルキル−C1-6アルキル基が挙げられ、中でもシク
ロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロペン
チルメチル、シクロヘキシルメチルなどのC3-6シクロ
アルキル−C1-3アルキル基が特に好ましい。
ばフェニル、トリル、o−キシリル、m−キシリル、p
−キシリル、ビフェニルなどのC6-14アリール基が挙げ
られ、中でもフェニル、トリルなどが特に好ましい。該
アラルキル基の好ましい例としては、例えばベンジル、
フェネチル、3−フェニルプロピル、ベンズヒドリル、
トリフェニルメチルなどのC7-20アラルキル基が挙げら
れ、中でもベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルなど
が特に好ましい。該シクロアルキル基の好ましい例とし
ては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-8
シクロアルキル基が挙げられる。該シクロアルキル-ア
ルキル基の好ましい例としては、例えばシクロプロピル
メチル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルプロピ
ル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シク
ロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキ
シルプロピル、シクロヘプチルメチルなどのC3-8シク
ロアルキル−C1-6アルキル基が挙げられ、中でもシク
ロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロペン
チルメチル、シクロヘキシルメチルなどのC3-6シクロ
アルキル−C1-3アルキル基が特に好ましい。
【0016】R2およびR4で示される置換されてもよい
水酸基における置換基としての複素環基の例としては、
炭素原子以外に酸素原子を含有する5員ないし8員酸素
含有非芳香族複素環基が好ましく、例えば、2−テトラ
ヒドロフリル、2−テトラヒドロピラニル、2−ジオキ
サニル、2−オキセパニル、2−オキソカニルなどが用
いられ、2−テトラヒドロピラニルが特に好ましい。
水酸基における置換基としての複素環基の例としては、
炭素原子以外に酸素原子を含有する5員ないし8員酸素
含有非芳香族複素環基が好ましく、例えば、2−テトラ
ヒドロフリル、2−テトラヒドロピラニル、2−ジオキ
サニル、2−オキセパニル、2−オキソカニルなどが用
いられ、2−テトラヒドロピラニルが特に好ましい。
【0017】R2およびR4で示される置換されてもよい
水酸基における置換基としてのアシル基の例としては、
有機酸由来のアシル基が挙げられ、なかでも有機カルボ
ン酸、有機スルホン酸またはアミノ酸由来のアシル基が
好ましい。R2およびR4で示される置換されてもよい水
酸基における置換基としての有機カルボン酸由来のアシ
ル基の例としては、鎖状または環状、あるいは芳香族カ
ルボン酸由来のC1-20アシル基が挙げられる。中でも好
ましくはC1-10アシル基が用いられ、該アシル基として
は、例えば、アルカノイル基、アルケノイル基、アルキ
ノイル基、アロイル基、シクロアルキル-アルカノイル
基などが挙げられる。該アルカノイル基の好ましい例と
しては、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、ペンタノイル、イソペンタノイ
ル、ヘキサノイル、イソヘキサノイル、2−メチルペン
タノイル、3−メチルペンタノイル、2,2−ジメチル
ブタノイル、3,3−ジメチルブタノイル、2,3−ジメ
チルブタノイル、2−エチルブタノイル、ヘプタノイ
ル、イソヘプタノイル、オクタノイル、イソオクタノイ
ル、ノノイルル、イソノノイル、デカノイル、イソデカ
ノイル、ウンデカノイル、イソウンデカノイル、ドデカ
ノイル、イソドデカノイル、トリデカノイル、イソトリ
デカノイル、テトラデカノイル、イソテトラデカノイ
ル、ヘキサデカノイル、イソヘキサデカノイル、オクタ
デカノイルなどのC1-20アルカノイル基が挙げられ、中
でもホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル、ペンタノイル、イソペンタノイル、ヘキサ
ノイル、イソヘキサノイル、オクタノイル、デカノイル
などのC1-10アルカノイル基が特に好ましい。
水酸基における置換基としてのアシル基の例としては、
有機酸由来のアシル基が挙げられ、なかでも有機カルボ
ン酸、有機スルホン酸またはアミノ酸由来のアシル基が
好ましい。R2およびR4で示される置換されてもよい水
酸基における置換基としての有機カルボン酸由来のアシ
ル基の例としては、鎖状または環状、あるいは芳香族カ
ルボン酸由来のC1-20アシル基が挙げられる。中でも好
ましくはC1-10アシル基が用いられ、該アシル基として
は、例えば、アルカノイル基、アルケノイル基、アルキ
ノイル基、アロイル基、シクロアルキル-アルカノイル
基などが挙げられる。該アルカノイル基の好ましい例と
しては、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、ペンタノイル、イソペンタノイ
ル、ヘキサノイル、イソヘキサノイル、2−メチルペン
タノイル、3−メチルペンタノイル、2,2−ジメチル
ブタノイル、3,3−ジメチルブタノイル、2,3−ジメ
チルブタノイル、2−エチルブタノイル、ヘプタノイ
ル、イソヘプタノイル、オクタノイル、イソオクタノイ
ル、ノノイルル、イソノノイル、デカノイル、イソデカ
ノイル、ウンデカノイル、イソウンデカノイル、ドデカ
ノイル、イソドデカノイル、トリデカノイル、イソトリ
デカノイル、テトラデカノイル、イソテトラデカノイ
ル、ヘキサデカノイル、イソヘキサデカノイル、オクタ
デカノイルなどのC1-20アルカノイル基が挙げられ、中
でもホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル、ペンタノイル、イソペンタノイル、ヘキサ
ノイル、イソヘキサノイル、オクタノイル、デカノイル
などのC1-10アルカノイル基が特に好ましい。
【0018】該アルケノイル基の好ましい例としては、
例えば、プロペノイル、2−ブテノイル、3−ブテノイ
ル、2−メチル−2−プロペノイル、2−ペンテノイ
ル、3−ペンテノイル、4−ペンテノイル、2−メチル
−2−ブテノイル、3−メチル−2−ブテノイル、2−
ヘキセノイル、3−ヘキセノイル、4−ヘキセノイル、
5−ヘキセノイル、2,4−ヘキサジエノイル、4−メ
チル−3−ペンテノイル、2−ヘプテノイル、2−オク
テノイル、2−ノネノイル、2−デセノイル、2−ウン
デセノイル、2−ドデセノイル、2−トリデセノイル、
2−テトラデセノイル、9−テトラデセノイル、2−ヘ
キサデセノイル、9−ヘキサデセノイル、2−オクタデ
セノイル、9−オクタデセノイル、9,12−オクタジ
エノイル、9,12,15−オクタトリエノイルなどのC
3-20アルケノイル基が挙げられ、中でもプロペノイル、
2−ブテノイル、3−ブテノイル、2−メチル−2−プ
ロペノイル、3−メチル−2−ブテノイル、2−ヘキセ
ノイル、3−ヘキセノイル、4−ヘキセノイル、5−ヘ
キセノイル、2,4−ヘキサジエノイル、3,5−ヘキサ
ジエノイル、9−ヘキサデセノイル、9−オクタデセノ
イル、9,12−オクタジエノイル、9,12,15−オ
クタトリエノイルなどのC3-10アルケノイル基が好まし
く、特にプロペノイル、2−ブテノイル、3−ブテノイ
ルなどのC3-6アルケノイル基が好ましい。
例えば、プロペノイル、2−ブテノイル、3−ブテノイ
ル、2−メチル−2−プロペノイル、2−ペンテノイ
ル、3−ペンテノイル、4−ペンテノイル、2−メチル
−2−ブテノイル、3−メチル−2−ブテノイル、2−
ヘキセノイル、3−ヘキセノイル、4−ヘキセノイル、
5−ヘキセノイル、2,4−ヘキサジエノイル、4−メ
チル−3−ペンテノイル、2−ヘプテノイル、2−オク
テノイル、2−ノネノイル、2−デセノイル、2−ウン
デセノイル、2−ドデセノイル、2−トリデセノイル、
2−テトラデセノイル、9−テトラデセノイル、2−ヘ
キサデセノイル、9−ヘキサデセノイル、2−オクタデ
セノイル、9−オクタデセノイル、9,12−オクタジ
エノイル、9,12,15−オクタトリエノイルなどのC
3-20アルケノイル基が挙げられ、中でもプロペノイル、
2−ブテノイル、3−ブテノイル、2−メチル−2−プ
ロペノイル、3−メチル−2−ブテノイル、2−ヘキセ
ノイル、3−ヘキセノイル、4−ヘキセノイル、5−ヘ
キセノイル、2,4−ヘキサジエノイル、3,5−ヘキサ
ジエノイル、9−ヘキサデセノイル、9−オクタデセノ
イル、9,12−オクタジエノイル、9,12,15−オ
クタトリエノイルなどのC3-10アルケノイル基が好まし
く、特にプロペノイル、2−ブテノイル、3−ブテノイ
ルなどのC3-6アルケノイル基が好ましい。
【0019】該アルキノイル基の好ましい例としては、
例えばプロピノイル、2−ブチノイル、3−ブチノイ
ル、2−ペンチノイル、3−ペンチノイル、4−ペンチ
ノイル、2−ヘキシノイル、3−ヘキシノイル、4−ヘ
キシノイル、5−ヘキシノイル、2−ヘプチノイル、2
−オクチノイル、2−ノニノイル、2−デシノイル、2
−ウンデシノイル、2−ドデシノイル、2−トリデシノ
イル、2−テトラデシノイル、9−テトラデシノイル、
2−ヘキサデシノイル、9−ヘキサデシノイル、2−オ
クタデシノイル、9−オクタデシノイル、9,12−オ
クタジイノイル、9,12,15−オクタトリイノイルな
どのC3-20アルキノイル基が挙げられ、中でもプロピノ
イル、2−ブチノイル、3−ブチノイルなどC3-10アル
キノイル基が好ましく、C3-6アルキノイル基が特に好
ましい。
例えばプロピノイル、2−ブチノイル、3−ブチノイ
ル、2−ペンチノイル、3−ペンチノイル、4−ペンチ
ノイル、2−ヘキシノイル、3−ヘキシノイル、4−ヘ
キシノイル、5−ヘキシノイル、2−ヘプチノイル、2
−オクチノイル、2−ノニノイル、2−デシノイル、2
−ウンデシノイル、2−ドデシノイル、2−トリデシノ
イル、2−テトラデシノイル、9−テトラデシノイル、
2−ヘキサデシノイル、9−ヘキサデシノイル、2−オ
クタデシノイル、9−オクタデシノイル、9,12−オ
クタジイノイル、9,12,15−オクタトリイノイルな
どのC3-20アルキノイル基が挙げられ、中でもプロピノ
イル、2−ブチノイル、3−ブチノイルなどC3-10アル
キノイル基が好ましく、C3-6アルキノイル基が特に好
ましい。
【0020】該アロイル基の好ましい例としては、C
7-15アロイル基、例えばベンゾイル、1−ナフタレンカ
ルボニル、2−ナフタレンカルボニル、ビフェニルカル
ボニルなどが挙げられ、中でもベンゾイルなどが特に好
ましい。該シクロアルキル−アカノイル基の好ましい例
としては、例えばシクロプロパンカルボニル、シクロプ
ロピルアセチル、2−シクロプロピルプロピオニル、3
−シクロプロピルプロピオニル、シクロブタンカルボニ
ル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボ
ニル、シクロヘキシルアセチル、2−シクロヘキシルプ
ロピオニル、3−シクロヘキシルプロピオニル、シクロ
ヘプタンカルボニルなどのC3-8シクロアルキル−C1-6
アルカノイル基が挙げられ、中でもシクロプロパンカル
ボニル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカル
ボニル、シクロヘキサンカルボニルなどのC3-6シクロ
アルキル−カルボニル基が特に好ましい。
7-15アロイル基、例えばベンゾイル、1−ナフタレンカ
ルボニル、2−ナフタレンカルボニル、ビフェニルカル
ボニルなどが挙げられ、中でもベンゾイルなどが特に好
ましい。該シクロアルキル−アカノイル基の好ましい例
としては、例えばシクロプロパンカルボニル、シクロプ
ロピルアセチル、2−シクロプロピルプロピオニル、3
−シクロプロピルプロピオニル、シクロブタンカルボニ
ル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボ
ニル、シクロヘキシルアセチル、2−シクロヘキシルプ
ロピオニル、3−シクロヘキシルプロピオニル、シクロ
ヘプタンカルボニルなどのC3-8シクロアルキル−C1-6
アルカノイル基が挙げられ、中でもシクロプロパンカル
ボニル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカル
ボニル、シクロヘキサンカルボニルなどのC3-6シクロ
アルキル−カルボニル基が特に好ましい。
【0021】R2およびR4で示される置換されてもよい
水酸基における置換基としての有機スルホン酸由来のア
シル基の例としては、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニル、プロパンスルホニル、ブタンスルホニル、シクロ
ヘキサンスルホニル、オクタンスルホニル、デカンスル
ホニル、ドデカンスルホニル、ベンゼンスルホニル、ト
ルエンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニルなど
のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-12アルキル
スルホニル基、C6-14アリール基などの鎖状または環状
あるいは芳香族スルホン酸由来のアシル基が挙げられ
る。なかでもメタンスルホニル、エタンスルホニル、オ
クタンスルホニル、ドデカンスルホニル、ベンゼンスル
ホニル、トルエンスルホニル、トリフルオロメタンスル
ホニルなどが特に好ましい。
水酸基における置換基としての有機スルホン酸由来のア
シル基の例としては、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニル、プロパンスルホニル、ブタンスルホニル、シクロ
ヘキサンスルホニル、オクタンスルホニル、デカンスル
ホニル、ドデカンスルホニル、ベンゼンスルホニル、ト
ルエンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニルなど
のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-12アルキル
スルホニル基、C6-14アリール基などの鎖状または環状
あるいは芳香族スルホン酸由来のアシル基が挙げられ
る。なかでもメタンスルホニル、エタンスルホニル、オ
クタンスルホニル、ドデカンスルホニル、ベンゼンスル
ホニル、トルエンスルホニル、トリフルオロメタンスル
ホニルなどが特に好ましい。
【0022】R2およびR4で示される置換されてもよい
水酸基における置換基としてのアミノ酸由来のアシル基
としては、天然型あるいは非天然型アミノ酸由来のアシ
ル基が挙げられる。天然型および非天然型アミノ酸由来
のアシル基の例としては、グリシル、L−およびD−ア
ラニル、L−およびD−バリル、L−およびD−ロイシ
ル、L−およびD−イソロイシル、L−およびD−プロ
リル、L−およびD−ヒドロキシプロリル、L−および
D−フェニルアラニル、L−およびD−トリプトファニ
ル、L−およびD−セリル、L−およびD−トレオニ
ル、L−およびD−チロシル、L−およびD−アスパラ
ギル、L−およびD−アスパラギニル、L−およびD−
グルタミル、L−およびD−グルタミニル、L−および
D−メチオニル、L−およびD−システイニル、L−お
よびD−シスチル、L−およびD−リジル、L−および
D−アルギニル、L−およびD−ヒスチジル等が挙げら
れ、中でもグリシル、L−およびD−ヒドロキシプロリ
ル、L−およびD−セリル、L−およびD−トレオニ
ル、L−およびD−チロシルなどが特に好ましい。
水酸基における置換基としてのアミノ酸由来のアシル基
としては、天然型あるいは非天然型アミノ酸由来のアシ
ル基が挙げられる。天然型および非天然型アミノ酸由来
のアシル基の例としては、グリシル、L−およびD−ア
ラニル、L−およびD−バリル、L−およびD−ロイシ
ル、L−およびD−イソロイシル、L−およびD−プロ
リル、L−およびD−ヒドロキシプロリル、L−および
D−フェニルアラニル、L−およびD−トリプトファニ
ル、L−およびD−セリル、L−およびD−トレオニ
ル、L−およびD−チロシル、L−およびD−アスパラ
ギル、L−およびD−アスパラギニル、L−およびD−
グルタミル、L−およびD−グルタミニル、L−および
D−メチオニル、L−およびD−システイニル、L−お
よびD−シスチル、L−およびD−リジル、L−および
D−アルギニル、L−およびD−ヒスチジル等が挙げら
れ、中でもグリシル、L−およびD−ヒドロキシプロリ
ル、L−およびD−セリル、L−およびD−トレオニ
ル、L−およびD−チロシルなどが特に好ましい。
【0023】R2 およびR4 で示される置換されてもよ
い水酸基における置換基としてのエステル化されてもよ
いカルボキシル基の例としては、炭酸由来のカルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
ボニル基、アラルキルオキシカルボニル基などが挙げら
れる。例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
n-ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
基、ビニルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基などのC1-6アルコキ
シカルボニル基、C2-6アルケニルオキシカルボニル
基、C6-14アリールオキシカルボニル基、C7-20アラル
キルオキシカルボニル基などが挙げらる。より好ましく
はC1-6アルコキシカルボニル基(例、エトキシカルボ
ニル基など)が用いられる。
い水酸基における置換基としてのエステル化されてもよ
いカルボキシル基の例としては、炭酸由来のカルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
ボニル基、アラルキルオキシカルボニル基などが挙げら
れる。例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
n-ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
基、ビニルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基などのC1-6アルコキ
シカルボニル基、C2-6アルケニルオキシカルボニル
基、C6-14アリールオキシカルボニル基、C7-20アラル
キルオキシカルボニル基などが挙げらる。より好ましく
はC1-6アルコキシカルボニル基(例、エトキシカルボ
ニル基など)が用いられる。
【0024】R2およびR4で示される置換されてもよい
水酸基における置換基としての置換されてもよいカルバ
モイル基の例としては、カルバモイル基、アルキル基ま
たはアラルキル基でN−モノあるいはジ置換されたカル
バモイル基(例、N−メチルカルバモイル基、N,N−
ジメチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、
N,N−ジエチルカルバモイル基、N−オクチルカルバ
モイル基、N−ベンジルカルバモイル基などのN−モノ
C1-12アルキルカルバモイル基、N,N−ジC1-12アル
キルカルバモイル基、N−モノC7-15アラルキルカルバ
モイル基、N,N−ジC7-15アラルキルカルバモイル基
など)、窒素含有複素環置換カルボニル基(例、モルホ
リノカルボニル基、ピペリジノカルボニル基、ピペラジ
ノカルボニル基、N−メチルピペラジノカルボニル基、
ピロリジノカルボニル基、ピロリノカルボニル基、イミ
ダジノカルボニル基などの、1個の窒素原子および炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含有する5員な
いし8員含窒素複素環−カルボニル基であり、該含窒素
複素環はC1-6アルキルなどで置換されていてもよい)
などが挙げらる。
水酸基における置換基としての置換されてもよいカルバ
モイル基の例としては、カルバモイル基、アルキル基ま
たはアラルキル基でN−モノあるいはジ置換されたカル
バモイル基(例、N−メチルカルバモイル基、N,N−
ジメチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、
N,N−ジエチルカルバモイル基、N−オクチルカルバ
モイル基、N−ベンジルカルバモイル基などのN−モノ
C1-12アルキルカルバモイル基、N,N−ジC1-12アル
キルカルバモイル基、N−モノC7-15アラルキルカルバ
モイル基、N,N−ジC7-15アラルキルカルバモイル基
など)、窒素含有複素環置換カルボニル基(例、モルホ
リノカルボニル基、ピペリジノカルボニル基、ピペラジ
ノカルボニル基、N−メチルピペラジノカルボニル基、
ピロリジノカルボニル基、ピロリノカルボニル基、イミ
ダジノカルボニル基などの、1個の窒素原子および炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含有する5員な
いし8員含窒素複素環−カルボニル基であり、該含窒素
複素環はC1-6アルキルなどで置換されていてもよい)
などが挙げらる。
【0025】該アルコキシカルボニル基、アルケニルオ
キシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基およ
びカルバモイル基の置換基であるアルキル基、アラルキ
ル基は、さらに水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原
子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルまたはC6-14ア
リール基で置換されてもよいチオール基、C1-6アルキ
ル基でモノあるいはジ置換されてもよいアミノ基、C
1-6アシルオキシ基、ニトロ基、ニトリル基または複素
環基(例炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子
からなる群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含
有する5員ないし8員複素環基)などで置換されてもよ
く、特にハロゲン原子(例えば、塩素など)が好まし
い。R2およびR4で示される置換されてもよい水酸基に
おける置換基としての炭化水素基、複素環基およびアシ
ル基はさらに、1ないし5個の適当な置換基、例えば水
酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルキルまたはア
リール基で置換されてもよいチオール基、アルキルまた
はアリール基で置換されてもよいスルフィニル基、アル
キルまたはアリール基で置換されてもよいスルホニル
基、アルキル基でモノあるいはジ置換されてもよいアミ
ノ基、アシルオキシ基、ニトロ基、ニトリル基または複
素環基などで置換されてもよい。該炭化水素基の置換基
としては、アルコキシ基が好ましく、炭化水素基の1位
で置換されているのが特に好ましい。該アシル基の置換
基としてはカルボキシル基が好ましい。
キシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基およ
びカルバモイル基の置換基であるアルキル基、アラルキ
ル基は、さらに水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原
子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルまたはC6-14ア
リール基で置換されてもよいチオール基、C1-6アルキ
ル基でモノあるいはジ置換されてもよいアミノ基、C
1-6アシルオキシ基、ニトロ基、ニトリル基または複素
環基(例炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子
からなる群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含
有する5員ないし8員複素環基)などで置換されてもよ
く、特にハロゲン原子(例えば、塩素など)が好まし
い。R2およびR4で示される置換されてもよい水酸基に
おける置換基としての炭化水素基、複素環基およびアシ
ル基はさらに、1ないし5個の適当な置換基、例えば水
酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルキルまたはア
リール基で置換されてもよいチオール基、アルキルまた
はアリール基で置換されてもよいスルフィニル基、アル
キルまたはアリール基で置換されてもよいスルホニル
基、アルキル基でモノあるいはジ置換されてもよいアミ
ノ基、アシルオキシ基、ニトロ基、ニトリル基または複
素環基などで置換されてもよい。該炭化水素基の置換基
としては、アルコキシ基が好ましく、炭化水素基の1位
で置換されているのが特に好ましい。該アシル基の置換
基としてはカルボキシル基が好ましい。
【0026】上記のR2およびR4で示される置換されて
いてもよい水酸基における置換基としての炭化水素基、
複素環基およびアシル基の置換基として特に明記されて
いない各置換基の具体例は次の通りである。アルキル基
としては、鎖状または分枝したC1-20アルキル基が用い
られ、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペ
ンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2
−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、
イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチ
ル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,
2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−
ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメ
チルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、
1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチ
ルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エ
チル−2−メチルプロピル、ヘプチル、イソヘプチル、
オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシ
ル、イソデシル、ウンデシル、イソウンデシル、ドデシ
ル、イソドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テト
ラデシル、イソテトラデシル、ヘキサデシル、イソヘキ
サデシル、オクタデシルなどが用いられる。特にC1-6
アルキル基が好ましい。
いてもよい水酸基における置換基としての炭化水素基、
複素環基およびアシル基の置換基として特に明記されて
いない各置換基の具体例は次の通りである。アルキル基
としては、鎖状または分枝したC1-20アルキル基が用い
られ、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペ
ンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2
−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、
イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチ
ル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,
2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−
ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメ
チルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、
1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチ
ルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エ
チル−2−メチルプロピル、ヘプチル、イソヘプチル、
オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシ
ル、イソデシル、ウンデシル、イソウンデシル、ドデシ
ル、イソドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テト
ラデシル、イソテトラデシル、ヘキサデシル、イソヘキ
サデシル、オクタデシルなどが用いられる。特にC1-6
アルキル基が好ましい。
【0027】アルケニル基としては、鎖状または分岐し
たC2-20アルケニル基が用いられ、例えばビニル、アリ
ル、イソプロペニル、1−プロペニル、1−ブテニル、
2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペ
ニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1−
プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテ
ニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニ
ル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテ
ニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブ
テニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−
ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキ
セニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル
−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、4−
メチル−3−ペンテニル、2−エチル−1−ブテニル、
2−ヘプテニル、2−オクテニル、2−ノネニル、2−
デセニル、2−ウンデセニル、2−ドデセニル、2−ト
リデセニル、2−テトラデセニル、9−テトラデセニ
ル、2−ヘキサデセニル、9−ヘキサデセニル、2−オ
クタデセニル、9−オクタデセニル、9,12−オクタ
ジエニル、9,12,15−オクタトリエニルなどが用い
られる。特にC2-6アルケニル基が好ましい。
たC2-20アルケニル基が用いられ、例えばビニル、アリ
ル、イソプロペニル、1−プロペニル、1−ブテニル、
2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペ
ニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1−
プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテ
ニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニ
ル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテ
ニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブ
テニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−
ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキ
セニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル
−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、4−
メチル−3−ペンテニル、2−エチル−1−ブテニル、
2−ヘプテニル、2−オクテニル、2−ノネニル、2−
デセニル、2−ウンデセニル、2−ドデセニル、2−ト
リデセニル、2−テトラデセニル、9−テトラデセニ
ル、2−ヘキサデセニル、9−ヘキサデセニル、2−オ
クタデセニル、9−オクタデセニル、9,12−オクタ
ジエニル、9,12,15−オクタトリエニルなどが用い
られる。特にC2-6アルケニル基が好ましい。
【0028】アルキニル基としては、鎖状または分枝し
たC2-20アルキニル基が用いられ、例えばエチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブ
チニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、
1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4
−ペンチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル
−3−ブチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3
−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、2−
ヘプチニル、2−オクチニル、2−ノニニル、2−デシ
ニル、2−ウンデシニル、2−ドデシニル、2−トリデ
シニル、2−テトラデシニル、9−テトラデシニル、2
−ヘキサデシニル、9−ヘキサデシニル、2−オクタデ
シニル、9−オクタデシニル、9,12−オクタジイニ
ル、9,12,15−オクタトリイニルなどが用いられ
る。特にC2-6アルキニル基が好ましい。
たC2-20アルキニル基が用いられ、例えばエチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブ
チニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、
1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4
−ペンチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル
−3−ブチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3
−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、2−
ヘプチニル、2−オクチニル、2−ノニニル、2−デシ
ニル、2−ウンデシニル、2−ドデシニル、2−トリデ
シニル、2−テトラデシニル、9−テトラデシニル、2
−ヘキサデシニル、9−ヘキサデシニル、2−オクタデ
シニル、9−オクタデシニル、9,12−オクタジイニ
ル、9,12,15−オクタトリイニルなどが用いられ
る。特にC2-6アルキニル基が好ましい。
【0029】アリール基としては、C6-14アリール基が
用いられ、例えばフェニル、トリル、o−キシリル、m
−キシリル、p−キシリル、ビフェニル、ナフチル、ア
ントリル、フェナントリル、アズレニルなどが用いられ
る。アラルキル基としては、C7-20のアラルキル基が用
いられ、例えばベンジル、フェネチル、3−フェニルプ
ロピル、ベンズヒドリル、トリフェニルメチルなどが用
いられる。シクロアルキル基とは、C3-10シクロアルキ
ル基を示し、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが
用いられる。特にC3-8シクロアルキル基が好ましい。
アルコキシ基とは、鎖状または分枝したC1-20アルコキ
シ基を示し、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブト
キシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチル
オキシ、ネオペンチルオキシ、tert−ペンチルオキシ、
1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、1,2−ジ
メチルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキシルオ
キシ、イソヘキシルオキシ、1−メチルペンチルオキ
シ、2−メチルペンチルオキシ、3−メチルペンチルオ
キシ、1,1−ジメチルブチルオキシ、1,2−ジメチル
ブチルオキシ、2,2−ジメチルブチルオキシ、3,3−
ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,3−
ジメチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブ
トシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−ト
リメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキ
シ、1−エチル−2−メチルプロポキシ、ヘプチルオキ
シ、イソヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチ
ルオキシ、ノニルオキシ、イソノニルオキシ、デシルオ
キシ、イソデシルオキシ、ウンデシルオキシ、イソウン
デシルオキシ、ドデシルオキシ、イソドデシルオキシ、
トリデシルオキシ、イソトリデシルオキシ、テトラデシ
ルオキシ、イソテトラデシルオキシ、ヘキサデシルオキ
シ、イソヘキサデシルオキシ、オクタデシルオキシなど
が用いられる。特にC1-6アルコキシ基が好ましい。
用いられ、例えばフェニル、トリル、o−キシリル、m
−キシリル、p−キシリル、ビフェニル、ナフチル、ア
ントリル、フェナントリル、アズレニルなどが用いられ
る。アラルキル基としては、C7-20のアラルキル基が用
いられ、例えばベンジル、フェネチル、3−フェニルプ
ロピル、ベンズヒドリル、トリフェニルメチルなどが用
いられる。シクロアルキル基とは、C3-10シクロアルキ
ル基を示し、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが
用いられる。特にC3-8シクロアルキル基が好ましい。
アルコキシ基とは、鎖状または分枝したC1-20アルコキ
シ基を示し、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブト
キシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチル
オキシ、ネオペンチルオキシ、tert−ペンチルオキシ、
1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、1,2−ジ
メチルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキシルオ
キシ、イソヘキシルオキシ、1−メチルペンチルオキ
シ、2−メチルペンチルオキシ、3−メチルペンチルオ
キシ、1,1−ジメチルブチルオキシ、1,2−ジメチル
ブチルオキシ、2,2−ジメチルブチルオキシ、3,3−
ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,3−
ジメチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブ
トシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−ト
リメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキ
シ、1−エチル−2−メチルプロポキシ、ヘプチルオキ
シ、イソヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチ
ルオキシ、ノニルオキシ、イソノニルオキシ、デシルオ
キシ、イソデシルオキシ、ウンデシルオキシ、イソウン
デシルオキシ、ドデシルオキシ、イソドデシルオキシ、
トリデシルオキシ、イソトリデシルオキシ、テトラデシ
ルオキシ、イソテトラデシルオキシ、ヘキサデシルオキ
シ、イソヘキサデシルオキシ、オクタデシルオキシなど
が用いられる。特にC1-6アルコキシ基が好ましい。
【0030】ハロゲン原子とは、例えばフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素などが用いられる。複素環基とは、炭素原
子以外にO、S、Nなどのヘテロ原子を1ないし4個含
む5または6員の複素環基(例えば、ピロリル、ピロリ
ニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニ
ル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、ピリ
ジル、ピリミジル、ピラジニル、ピペラジニル、ピリダ
ジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ジヒドロトリア
ジニル、ピリジル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オ
キサジアゾリル、モルホリニル、フリル、チエニル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、チアゾリニル、チアジアゾ
リル、トリアゾリジニルなど)またはこれらがさらに他
の環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合しているもの
(例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニ
ル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、イ
ンダゾリル、ベンズトリアゾリル、テトラゾロピリジ
ル、テトラゾロピリダジニル、ベンズオキサゾリル、ベ
ンズオキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズチア
ジアゾリルなど)が用いられる。アシルオキシ基におけ
るアシル基の部分は、R2およびR4において水酸基の置
換基として定義されたアシル基と同様の基が用いられ、
特にC1-10アルカノイル基が好ましい。
臭素、ヨウ素などが用いられる。複素環基とは、炭素原
子以外にO、S、Nなどのヘテロ原子を1ないし4個含
む5または6員の複素環基(例えば、ピロリル、ピロリ
ニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニ
ル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、ピリ
ジル、ピリミジル、ピラジニル、ピペラジニル、ピリダ
ジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ジヒドロトリア
ジニル、ピリジル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オ
キサジアゾリル、モルホリニル、フリル、チエニル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、チアゾリニル、チアジアゾ
リル、トリアゾリジニルなど)またはこれらがさらに他
の環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合しているもの
(例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニ
ル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、イ
ンダゾリル、ベンズトリアゾリル、テトラゾロピリジ
ル、テトラゾロピリダジニル、ベンズオキサゾリル、ベ
ンズオキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズチア
ジアゾリルなど)が用いられる。アシルオキシ基におけ
るアシル基の部分は、R2およびR4において水酸基の置
換基として定義されたアシル基と同様の基が用いられ、
特にC1-10アルカノイル基が好ましい。
【0031】上記した中でも、R2およびR4は、C1-10
アルカノイル基、C3-6アルケノイル基、C7-15アロイ
ル基、5ないし8員酸素含有非芳香族複素環基、ハロゲ
ン原子で置換されていてもよいC1-6アルコキシカルボ
ニル基、N−モノC1-12アルキルカルバモイル基、N,
N−ジC1-12アルキルカルバモイル基、N−モノC7-15
アラルキルカルバモイル基、N,N−ジC7-15アラルキ
ルカルバモイル基、C1-6アルキル基で置換されていて
もよい5ないし8員窒素含有複素環置換カルボニル基で
置換されていてもよい水酸基が好ましい。なかでもC
1-10アルカノイル基が特に好ましい。
アルカノイル基、C3-6アルケノイル基、C7-15アロイ
ル基、5ないし8員酸素含有非芳香族複素環基、ハロゲ
ン原子で置換されていてもよいC1-6アルコキシカルボ
ニル基、N−モノC1-12アルキルカルバモイル基、N,
N−ジC1-12アルキルカルバモイル基、N−モノC7-15
アラルキルカルバモイル基、N,N−ジC7-15アラルキ
ルカルバモイル基、C1-6アルキル基で置換されていて
もよい5ないし8員窒素含有複素環置換カルボニル基で
置換されていてもよい水酸基が好ましい。なかでもC
1-10アルカノイル基が特に好ましい。
【0032】R3は、2−メチルプロピル基または2−
メチル−2−プロペニル基を示すが、2−メチル−2−
プロペニル基が好ましい。R6で示されるハロゲン原子
としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが用
いられ、より好ましくは塩素原子などが用いられる。R
6で示される置換されていてもよいチオール基における
置換基としては、例えば炭化水素基などが挙げられる。
該炭化水素基としては、R2およびR4の置換されていて
もよい水酸基の置換基として定義されたい炭化水素基と
同様の基が用いられる。より好ましくはC1-10アルキル
基、C6-14アリール基などが用いられ、より好ましくは
オクチル、フェニル基などが用いられる。
メチル−2−プロペニル基を示すが、2−メチル−2−
プロペニル基が好ましい。R6で示されるハロゲン原子
としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが用
いられ、より好ましくは塩素原子などが用いられる。R
6で示される置換されていてもよいチオール基における
置換基としては、例えば炭化水素基などが挙げられる。
該炭化水素基としては、R2およびR4の置換されていて
もよい水酸基の置換基として定義されたい炭化水素基と
同様の基が用いられる。より好ましくはC1-10アルキル
基、C6-14アリール基などが用いられ、より好ましくは
オクチル、フェニル基などが用いられる。
【0033】R5およびR6において、R5およびR6がそ
れぞれ隣接する炭素原子ともにオキシラン環を形成する
とは、
れぞれ隣接する炭素原子ともにオキシラン環を形成する
とは、
【化7】 であることを示す。R5およびR6はそれぞれ隣接する炭
素原子ともにオキシラン環を形成するのが好ましい。
素原子ともにオキシラン環を形成するのが好ましい。
【0034】本発明の化合物は、骨格中に不斉炭素を持
つため異性体が存在し得るが、それらの各異性体、およ
びそれらの混合物も本発明に含まれる。またその置換基
に不斉炭素を有する場合も同様に立体異性体を生ずる
が、それらの各異性体、およびそれらの混合物も本発明
に含まれる。本発明の化合物においてその置換基に酸性
基あるいは塩基性基を有する場合は、適当な塩基あるい
は酸と塩を形成することができる。塩の種類としては、
薬理学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基と
の塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、
塩基性あるいは酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。
無機塩基との塩としては、例えばアルカリ金属塩(例、
ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩
(例、カルシウム塩、マグネシウム塩等)あるいはアン
モニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩として
は、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリ
ジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミンなどとの塩が挙げられる。
無機酸との塩としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝
酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩としては、例
えばギ酸、酢酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、コ
ハク酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩としては、例えばアルギニン、リ
ジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸
との塩としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸
などとの塩が挙げられる。
つため異性体が存在し得るが、それらの各異性体、およ
びそれらの混合物も本発明に含まれる。またその置換基
に不斉炭素を有する場合も同様に立体異性体を生ずる
が、それらの各異性体、およびそれらの混合物も本発明
に含まれる。本発明の化合物においてその置換基に酸性
基あるいは塩基性基を有する場合は、適当な塩基あるい
は酸と塩を形成することができる。塩の種類としては、
薬理学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基と
の塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、
塩基性あるいは酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。
無機塩基との塩としては、例えばアルカリ金属塩(例、
ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩
(例、カルシウム塩、マグネシウム塩等)あるいはアン
モニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩として
は、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリ
ジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジシクロヘキシルアミンなどとの塩が挙げられる。
無機酸との塩としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝
酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩としては、例
えばギ酸、酢酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、コ
ハク酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩としては、例えばアルギニン、リ
ジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸
との塩としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸
などとの塩が挙げられる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の製造法に使用されるTA
N−2178を生産する微生物としてはストレプトミセ
ス属に属し、TAN−2178を生産する能力を有する
微生物であればいずれのものでもよい。その例として
は、兵庫県で採取した土壌より分離された放線菌AL−
78099株があげられる。AL−78099株につい
て、インターナショナル・ジャーナル・オブ・システマ
ティック・バクテリオロジー( International Journal
of Systematic Bacteriology)、第16巻、313−
340頁(1966)記載の方法に準じて検討した菌学
的性状は下記のとおりである。尚、培地上の所見は特に
記載のないかぎり、28℃において14日間培養し、観
察したものである。
N−2178を生産する微生物としてはストレプトミセ
ス属に属し、TAN−2178を生産する能力を有する
微生物であればいずれのものでもよい。その例として
は、兵庫県で採取した土壌より分離された放線菌AL−
78099株があげられる。AL−78099株につい
て、インターナショナル・ジャーナル・オブ・システマ
ティック・バクテリオロジー( International Journal
of Systematic Bacteriology)、第16巻、313−
340頁(1966)記載の方法に準じて検討した菌学
的性状は下記のとおりである。尚、培地上の所見は特に
記載のないかぎり、28℃において14日間培養し、観
察したものである。
【0036】(I)形態的性質 気菌糸は、よく伸長分枝した基生菌糸から単純分枝状に
直線またはやや湾曲しながら伸長し、その先端に形成さ
れた胞子連鎖(通常10〜50個)は波状または開放し
た螺旋状を呈する。輪生糸は認められない。胞子は楕円
形〜円筒形(φ0.5〜0.6×1.0〜1.1μm)を
呈し、その表面は滑らかである。 (II)培養的性質 各種培地における生育の程度(G)、気菌糸の生育及び
色調(AM)、裏面の色調(R)、可溶性色素の有無及
び色調(SP)を[表1]に示す。色の記載について
( )内に示す標準色調記号は、コンティナー・コーポ
レーション・オブ・アメリカ(Container Corporation of
America)のザ・カラー・ハーモニー・マニュアル(The C
olor Harmony Manual)第4版(1958年)によっ
た。
直線またはやや湾曲しながら伸長し、その先端に形成さ
れた胞子連鎖(通常10〜50個)は波状または開放し
た螺旋状を呈する。輪生糸は認められない。胞子は楕円
形〜円筒形(φ0.5〜0.6×1.0〜1.1μm)を
呈し、その表面は滑らかである。 (II)培養的性質 各種培地における生育の程度(G)、気菌糸の生育及び
色調(AM)、裏面の色調(R)、可溶性色素の有無及
び色調(SP)を[表1]に示す。色の記載について
( )内に示す標準色調記号は、コンティナー・コーポ
レーション・オブ・アメリカ(Container Corporation of
America)のザ・カラー・ハーモニー・マニュアル(The C
olor Harmony Manual)第4版(1958年)によっ
た。
【0037】
【表1】
【0038】(III)生理学的性質 生理学的性質を[表2]に示す。
【表2】
【0039】(IV)化学分類学的性質 長谷川らの方法[ジャーナル・オブ・ジェネラル・アプラ
イド・マイクロバイオロジー(Journal of General Appl
ied Microbiology)第29巻、319〜322頁(19
83年)]に準じて分析したところ、菌体の塩酸加水分
解液中のジアミノピメリン酸は、LL−体であった。
イド・マイクロバイオロジー(Journal of General Appl
ied Microbiology)第29巻、319〜322頁(19
83年)]に準じて分析したところ、菌体の塩酸加水分
解液中のジアミノピメリン酸は、LL−体であった。
【0040】以上の結果から本菌株は、気菌糸の色はや
や黄色味を帯びた灰色を呈し、胞子連鎖は波状または開
放した螺旋状であり、胞子表面は滑らか、可溶性色素、
メラニン様色素を産生しない及びジアミノピメリン酸が
LL−体であるなどの諸性質から判断するとストレプト
ミセス (Streptomyces) 属に属することが明らかであ
り、ストレプトミセス・エスピー AL−78099(St
reptomyces sp. AL-78099)と称することができる。A
L−78099株は、平成7年3月17日に財団法人・
発酵研究所(IFO)に受託番号IFO15808とし
て、また平成7年5月10日に通商産業省工業技術院生
命工学工業技術研究所(NIBH)にブタペスト条約に
基づき寄託番号FERM BP−5094としてそれぞ
れ寄託されている。ストレプトミセス属に属するTAN
−2178の生産菌は、他の放線菌の場合と同様に、た
とえば紫外線、エックス線、放射線などの照射、単胞子
分離、種々の変異処理、その他の手段で変異させること
が出来、このような変異株あるいは自然に得られる突然
変異株であっても、上記した分類学的性状との比較にお
いて実質的に別種とするに足らず、しかも当該化合物を
生産する性質を有するものは、すべて本発明方法に利用
し得る。
や黄色味を帯びた灰色を呈し、胞子連鎖は波状または開
放した螺旋状であり、胞子表面は滑らか、可溶性色素、
メラニン様色素を産生しない及びジアミノピメリン酸が
LL−体であるなどの諸性質から判断するとストレプト
ミセス (Streptomyces) 属に属することが明らかであ
り、ストレプトミセス・エスピー AL−78099(St
reptomyces sp. AL-78099)と称することができる。A
L−78099株は、平成7年3月17日に財団法人・
発酵研究所(IFO)に受託番号IFO15808とし
て、また平成7年5月10日に通商産業省工業技術院生
命工学工業技術研究所(NIBH)にブタペスト条約に
基づき寄託番号FERM BP−5094としてそれぞ
れ寄託されている。ストレプトミセス属に属するTAN
−2178の生産菌は、他の放線菌の場合と同様に、た
とえば紫外線、エックス線、放射線などの照射、単胞子
分離、種々の変異処理、その他の手段で変異させること
が出来、このような変異株あるいは自然に得られる突然
変異株であっても、上記した分類学的性状との比較にお
いて実質的に別種とするに足らず、しかも当該化合物を
生産する性質を有するものは、すべて本発明方法に利用
し得る。
【0041】本発明の化合物生産菌の培養に用いる培地
は、該菌が利用し得る栄養源を含むものなら液状でも固
体状でもよいが、大量に処理するときに液体培地を用い
るのがより適当である。培地には、当該化合物生産菌が
同化し得る炭素源、窒素源、無機物質、微量栄養源を適
宜配合する。炭素源としては、例えばブドウ糖、乳糖、
ショ糖、麦芽糖、デキストリン、澱粉、可溶性澱粉、グ
リセリン、マンニトール、ソルビトール、油脂類(例、
大豆油、ラード油、チキン油など)、n-パラフィンなど
が、窒素源としては、例えば、肉エキス、酵母エキス、
乾燥酵母、大豆粉、コーン・スティープ・リカー、ペプ
トン、ポリペプトン、綿実粉、廃糖蜜、尿素、アンモニ
ウム塩類(例、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、
硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウムなど)などを用い
る。さらに、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウムなどを含む塩類、鉄、マンガン、亜鉛、コバル
ト、ニッケルなどの金属を含む塩類、リン酸、ホウ酸な
どの塩類や酢酸、プロピオン酸などの有機酸の塩類を適
宜用いてもよい。その他、アミノ酸(例、グルタミン
酸、アスパラギン酸、アラニン、リジン、メチオニン、
プロリンなど)、ペプチド(例、ジペプチド、トリペプ
チドなど)、ビタミン類(例、B1、B2、ニコチン
酸、B12、Cなど)、核酸類(例、プリン、ピリミジ
ン、その誘導体など)などを含有させてもよい。もちろ
ん、培地のpHを調整する目的で無機または有機の酸ま
たはアルカリ類、緩衝剤などを加え、あるいは消泡の目
的で油脂類、界面活性剤などの適量を添加して差し支え
ない。液体培養に際しては、培地のpHは中性付近、特
にpH5.5〜8が好ましい。培養温度は約24℃〜3
0℃、培養時間は約96時間から192時間が好まし
い。 培養の経過に伴って生産されるTAN-2178
の定量は、後述する試験例1によるTHP−1細胞にお
けるIL−1産生の抑制活性を指標として行った。通
常、6〜8日の培養でTAN-2178の生産量は最高
に達する。
は、該菌が利用し得る栄養源を含むものなら液状でも固
体状でもよいが、大量に処理するときに液体培地を用い
るのがより適当である。培地には、当該化合物生産菌が
同化し得る炭素源、窒素源、無機物質、微量栄養源を適
宜配合する。炭素源としては、例えばブドウ糖、乳糖、
ショ糖、麦芽糖、デキストリン、澱粉、可溶性澱粉、グ
リセリン、マンニトール、ソルビトール、油脂類(例、
大豆油、ラード油、チキン油など)、n-パラフィンなど
が、窒素源としては、例えば、肉エキス、酵母エキス、
乾燥酵母、大豆粉、コーン・スティープ・リカー、ペプ
トン、ポリペプトン、綿実粉、廃糖蜜、尿素、アンモニ
ウム塩類(例、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、
硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウムなど)などを用い
る。さらに、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウムなどを含む塩類、鉄、マンガン、亜鉛、コバル
ト、ニッケルなどの金属を含む塩類、リン酸、ホウ酸な
どの塩類や酢酸、プロピオン酸などの有機酸の塩類を適
宜用いてもよい。その他、アミノ酸(例、グルタミン
酸、アスパラギン酸、アラニン、リジン、メチオニン、
プロリンなど)、ペプチド(例、ジペプチド、トリペプ
チドなど)、ビタミン類(例、B1、B2、ニコチン
酸、B12、Cなど)、核酸類(例、プリン、ピリミジ
ン、その誘導体など)などを含有させてもよい。もちろ
ん、培地のpHを調整する目的で無機または有機の酸ま
たはアルカリ類、緩衝剤などを加え、あるいは消泡の目
的で油脂類、界面活性剤などの適量を添加して差し支え
ない。液体培養に際しては、培地のpHは中性付近、特
にpH5.5〜8が好ましい。培養温度は約24℃〜3
0℃、培養時間は約96時間から192時間が好まし
い。 培養の経過に伴って生産されるTAN-2178
の定量は、後述する試験例1によるTHP−1細胞にお
けるIL−1産生の抑制活性を指標として行った。通
常、6〜8日の培養でTAN-2178の生産量は最高
に達する。
【0042】培養物から目的とする化合物TAN-21
78を採取する方法を以下に述べる。本化合物は水溶性
物質で中性を示すため、この性質を利用する一般的手段
を採用すればよい。また本化合物は主に濾液中に含まれ
るため次のような精製法が採用される。まず培養液をp
H1.5ないし12好ましくはpH3ないし9に調整
後、ろ過助剤を加えてろ過、あるいは遠心分離によって
菌体を除去する。得られた瀘液を活性炭、吸着性樹脂な
どの適当な担体と接触させて瀘液中の活性成分を吸着さ
せ、次いで適当な溶媒により担体から活性成分を脱離さ
せ、分別採取する方法が有利に利用される。あるいは瀘
液中に含まれる脂溶性の不用物を除去する目的で、瀘液
を水と混和しない有機溶媒たとえばヘキサン、トルエ
ン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ンあるいは酢酸エチルなどを加えて10分ないし10時
間、好ましくは30分ないし2時間撹拌混和し、有機層
を分離することにより洗浄し、得られた水層を上記のよ
うにして担体と接触させて活性成分を吸着させ、担体か
ら活性成分を脱離させる。得られた活性成分を含む画分
を濃縮乾固または水溶液などの場合凍結乾燥してTAN
−2178を含有する粗物質が得られる。またTAN−
2178は脂溶性も示すため瀘液をpH約1.5ないし
12、好ましくはpH3ないし10に調整後、水と混和
しない有機溶媒たとえばメチルイソブチルケトン、クロ
ロホルム、ブタノールなどを加え、10分ないし10時
間、好ましくは30分ないし2時間撹拌混和し、得られ
る有機溶媒層を濃縮することによってもTAN−217
8を含有する粗物質が得られる。この際、適当な塩類
(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸カリウムなど)をあらかじめ瀘
液に加えてもよい。
78を採取する方法を以下に述べる。本化合物は水溶性
物質で中性を示すため、この性質を利用する一般的手段
を採用すればよい。また本化合物は主に濾液中に含まれ
るため次のような精製法が採用される。まず培養液をp
H1.5ないし12好ましくはpH3ないし9に調整
後、ろ過助剤を加えてろ過、あるいは遠心分離によって
菌体を除去する。得られた瀘液を活性炭、吸着性樹脂な
どの適当な担体と接触させて瀘液中の活性成分を吸着さ
せ、次いで適当な溶媒により担体から活性成分を脱離さ
せ、分別採取する方法が有利に利用される。あるいは瀘
液中に含まれる脂溶性の不用物を除去する目的で、瀘液
を水と混和しない有機溶媒たとえばヘキサン、トルエ
ン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ンあるいは酢酸エチルなどを加えて10分ないし10時
間、好ましくは30分ないし2時間撹拌混和し、有機層
を分離することにより洗浄し、得られた水層を上記のよ
うにして担体と接触させて活性成分を吸着させ、担体か
ら活性成分を脱離させる。得られた活性成分を含む画分
を濃縮乾固または水溶液などの場合凍結乾燥してTAN
−2178を含有する粗物質が得られる。またTAN−
2178は脂溶性も示すため瀘液をpH約1.5ないし
12、好ましくはpH3ないし10に調整後、水と混和
しない有機溶媒たとえばメチルイソブチルケトン、クロ
ロホルム、ブタノールなどを加え、10分ないし10時
間、好ましくは30分ないし2時間撹拌混和し、得られ
る有機溶媒層を濃縮することによってもTAN−217
8を含有する粗物質が得られる。この際、適当な塩類
(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸カリウムなど)をあらかじめ瀘
液に加えてもよい。
【0043】粗物質をさらに精製し、純粋なTAN−2
178を得るには種々のクロマトグラフィー法が有利に
用いられる。クロマトグラフィー法に用いられる担体と
してはシリカゲル、結晶セルロ−ス、活性炭、吸着性樹
脂たとえばダイヤイオンHP−20およびSP−207
(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−IまたはII
(ローム・アンド・ハース社製、米国)など、ゲル瀘過
用担体例えばバイオゲルP(バイオ・ラッド社製、米
国)、セファデックスLH−20(ファルマシア社製、
スウェーデン)などが用いられ、これらは通常カラムク
ロマトグラフィー法で行なわれる。担体から活性物質を
溶出するには担体の種類によって異なるが、適当な有機
溶媒たとえばジクロロエタン、トルエン、酢酸エチル、
ヘキサン、アセトン、2−プロパノール、メタノールな
どの単独あるいは混合溶媒が、または、水と混和し得る
有機溶媒たとえばアセトン、アセトニトリル、メタノー
ルなどと水溶液たとえば水、希アルカリ水、希酸水、緩
衝液などとの混合溶媒が用いられる。
178を得るには種々のクロマトグラフィー法が有利に
用いられる。クロマトグラフィー法に用いられる担体と
してはシリカゲル、結晶セルロ−ス、活性炭、吸着性樹
脂たとえばダイヤイオンHP−20およびSP−207
(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−IまたはII
(ローム・アンド・ハース社製、米国)など、ゲル瀘過
用担体例えばバイオゲルP(バイオ・ラッド社製、米
国)、セファデックスLH−20(ファルマシア社製、
スウェーデン)などが用いられ、これらは通常カラムク
ロマトグラフィー法で行なわれる。担体から活性物質を
溶出するには担体の種類によって異なるが、適当な有機
溶媒たとえばジクロロエタン、トルエン、酢酸エチル、
ヘキサン、アセトン、2−プロパノール、メタノールな
どの単独あるいは混合溶媒が、または、水と混和し得る
有機溶媒たとえばアセトン、アセトニトリル、メタノー
ルなどと水溶液たとえば水、希アルカリ水、希酸水、緩
衝液などとの混合溶媒が用いられる。
【0044】また、分取用高速液体クロマトグラフィ−
(HPLC)によってもTAN−2178を精製するこ
とができる。担体としてはオクタデシルシラン(OD
S)系およびシリカゲル系のものが有利に用いられる。
例えばODSの場合、メタノールあるいはアセトニトリ
ルと水、或は塩類または酸類含有水溶液の混合溶液が有
利に用いられる。活性物質を含む溶出液を濃縮乾固、ま
たは凍結乾燥して純粋なTAN−2178が無色あるい
は黄色の油状物として得られる。化合物TAN−217
8は中性の水溶性脂溶性物質で、物理化学的性状とし
て、呈色反応では過マンガン酸カリウム、リンモリブデ
ン酸、硫酸に対して陽性を示し、バ−トン試薬、エール
リッヒ試薬、ドラーゲンドルフ試薬、坂口試薬に対して
陰性を示す。またシリカゲル薄層クロマトグラフィ−
(TLC)における挙動を〔表3〕に示す。
(HPLC)によってもTAN−2178を精製するこ
とができる。担体としてはオクタデシルシラン(OD
S)系およびシリカゲル系のものが有利に用いられる。
例えばODSの場合、メタノールあるいはアセトニトリ
ルと水、或は塩類または酸類含有水溶液の混合溶液が有
利に用いられる。活性物質を含む溶出液を濃縮乾固、ま
たは凍結乾燥して純粋なTAN−2178が無色あるい
は黄色の油状物として得られる。化合物TAN−217
8は中性の水溶性脂溶性物質で、物理化学的性状とし
て、呈色反応では過マンガン酸カリウム、リンモリブデ
ン酸、硫酸に対して陽性を示し、バ−トン試薬、エール
リッヒ試薬、ドラーゲンドルフ試薬、坂口試薬に対して
陰性を示す。またシリカゲル薄層クロマトグラフィ−
(TLC)における挙動を〔表3〕に示す。
【表3】
【0045】次に本発明の化合物の製造法について述べ
る。式〔I〕で表される化合物のうち、置換されていて
もよい水酸基における置換基が炭化水素基または複素環
基である化合物については、式〔I〕で表される化合物
のうち、R2あるいはR4のうち少なくとも一方が水酸基
である化合物(以下、化合物〔II〕と略することもあ
る。)あるいはそれらの塩を原料とし、塩基存在下、脱
離基を有する化合物と反応させることにより製造され
る。塩基としては、例えば、水素化アルカリ金属または
水素化アルカリ土類金属類(例、水素化ナトリウム、水
素化カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカリ金属
類のアルコキシド類(例、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドな
ど)、無機塩基類(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウムなど)、有機塩基(例、ピリジン、2,4,6−トリ
メチルピリジン、ピコリン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、2,6−ルチジン、ジアザビシクロウンデセンなど
の芳香族塩基類、トリエチルアミン、ジイソブチルエチ
ルアミン、ジメチルアニリンなどの3級アミン類)、ア
ルカリ金属類(例、ナトリウム、カリウムなど)、アル
キルリチウム類(例、メチルリチウム、ブチルリチウム
類など)、またはアルカリ金属アミド類(例、リチウム
ジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリル
アミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドなど)
などが挙げられる。これらのうち液体のものは溶媒とし
ても用いられる。
る。式〔I〕で表される化合物のうち、置換されていて
もよい水酸基における置換基が炭化水素基または複素環
基である化合物については、式〔I〕で表される化合物
のうち、R2あるいはR4のうち少なくとも一方が水酸基
である化合物(以下、化合物〔II〕と略することもあ
る。)あるいはそれらの塩を原料とし、塩基存在下、脱
離基を有する化合物と反応させることにより製造され
る。塩基としては、例えば、水素化アルカリ金属または
水素化アルカリ土類金属類(例、水素化ナトリウム、水
素化カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカリ金属
類のアルコキシド類(例、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドな
ど)、無機塩基類(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウムなど)、有機塩基(例、ピリジン、2,4,6−トリ
メチルピリジン、ピコリン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、2,6−ルチジン、ジアザビシクロウンデセンなど
の芳香族塩基類、トリエチルアミン、ジイソブチルエチ
ルアミン、ジメチルアニリンなどの3級アミン類)、ア
ルカリ金属類(例、ナトリウム、カリウムなど)、アル
キルリチウム類(例、メチルリチウム、ブチルリチウム
類など)、またはアルカリ金属アミド類(例、リチウム
ジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリル
アミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドなど)
などが挙げられる。これらのうち液体のものは溶媒とし
ても用いられる。
【0046】脱離基を有する化合物としてはハロゲン化
物、例えばヨウ化物(例、ヨウ化メチル、ヨウ化エチ
ル、ヨウ化プロピル、ヨウ化イソプロピル、ヨウ化ブチ
ル、ヨウ化イソブチル、ヨウ化ペンチル、ヨード酢酸、
ヨードアセトアミド、ヨードアセトニトリル、ヨード酢
酸メチル、ヨード酢酸 tert−ブチルなど)、臭化物
(例、臭化エチル、臭化プロピル、臭化イソプロピル、
臭化ブチル、臭化イソブチル、臭化ペンチル、臭化アリ
ル、臭化ベンジル、臭化 tert-ブチル、臭化トリフェニ
ルメチルなど)、塩化物(例、塩化メトキシメチル、塩
化メトキシエトキシメチル、塩化メチルチオメチル、塩
化テトラヒドロピラニル、塩化テトラヒドロフリルな
ど)、スルホン酸エステル類(例、p−トルエンスルホ
ン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチルなどのp−
トルエンスルホン酸エステル類、メタンスルホン酸メチ
ル、メタンスルホン酸ブチルなどのメタンスルホン酸エ
ステル類、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホ
ン酸ブチルなどのベンゼンスルホン酸エステル類、トリ
フルオロメタンスルホン酸エチルなどのトリフルオロメ
タンスルホン酸エステル類など)、または硫酸エステル
類(例、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸など)あるいはエ
ポキシド類(酸化プロピレン、グリシドールなど)が挙
げられる。これらのうちハロゲン化物、スルホン酸エス
テル類は対応するアルコール類から公知の方法により得
ることができる。溶媒としては、アミド類(ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、エーテル類
(例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
オキサン、ジメトキシエタンなど)、スルホキシド類
(ジメチルスルホキシドなど)、アルコール類(メタノ
ール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、tert−ブタノールなど)、ニトリル類(例、アセト
ニトリルなど)、ケトン類(アセトン、メチルイソブチ
ルケトンなど)、エステル類(例、ギ酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸 tert−ブチルなど)、炭化水素類(ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなど)など、アミン類(例、液
体アンモニア、メチルアミンなど)など、あるいはこれ
らの混合溶媒が挙げられる。なかでも、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタンなどが好ましい。これら
は無水溶媒であることが特に好ましい。塩基は約1から
50当量、好ましくは約1から5当量、脱離基を有する
化合物は約1から10当量、好ましくは約1から5当量
を用い、反応温度は約−70℃から150℃、好ましく
は約0℃から80℃、反応時間は約2分間から5日間、
好ましくは約10分間から2日間である。
物、例えばヨウ化物(例、ヨウ化メチル、ヨウ化エチ
ル、ヨウ化プロピル、ヨウ化イソプロピル、ヨウ化ブチ
ル、ヨウ化イソブチル、ヨウ化ペンチル、ヨード酢酸、
ヨードアセトアミド、ヨードアセトニトリル、ヨード酢
酸メチル、ヨード酢酸 tert−ブチルなど)、臭化物
(例、臭化エチル、臭化プロピル、臭化イソプロピル、
臭化ブチル、臭化イソブチル、臭化ペンチル、臭化アリ
ル、臭化ベンジル、臭化 tert-ブチル、臭化トリフェニ
ルメチルなど)、塩化物(例、塩化メトキシメチル、塩
化メトキシエトキシメチル、塩化メチルチオメチル、塩
化テトラヒドロピラニル、塩化テトラヒドロフリルな
ど)、スルホン酸エステル類(例、p−トルエンスルホ
ン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチルなどのp−
トルエンスルホン酸エステル類、メタンスルホン酸メチ
ル、メタンスルホン酸ブチルなどのメタンスルホン酸エ
ステル類、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホ
ン酸ブチルなどのベンゼンスルホン酸エステル類、トリ
フルオロメタンスルホン酸エチルなどのトリフルオロメ
タンスルホン酸エステル類など)、または硫酸エステル
類(例、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸など)あるいはエ
ポキシド類(酸化プロピレン、グリシドールなど)が挙
げられる。これらのうちハロゲン化物、スルホン酸エス
テル類は対応するアルコール類から公知の方法により得
ることができる。溶媒としては、アミド類(ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、エーテル類
(例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
オキサン、ジメトキシエタンなど)、スルホキシド類
(ジメチルスルホキシドなど)、アルコール類(メタノ
ール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、tert−ブタノールなど)、ニトリル類(例、アセト
ニトリルなど)、ケトン類(アセトン、メチルイソブチ
ルケトンなど)、エステル類(例、ギ酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸 tert−ブチルなど)、炭化水素類(ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなど)など、アミン類(例、液
体アンモニア、メチルアミンなど)など、あるいはこれ
らの混合溶媒が挙げられる。なかでも、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタンなどが好ましい。これら
は無水溶媒であることが特に好ましい。塩基は約1から
50当量、好ましくは約1から5当量、脱離基を有する
化合物は約1から10当量、好ましくは約1から5当量
を用い、反応温度は約−70℃から150℃、好ましく
は約0℃から80℃、反応時間は約2分間から5日間、
好ましくは約10分間から2日間である。
【0047】あるいは置換されてもよい水酸基における
置換基が炭化水素基または複素環基である化合物は、化
合物〔II〕あるいはそれらの塩を原料とし、例えば酸触
媒存在下、アセタール化またはケタール化反応に付すこ
とにより製造される。反応は原料化合物またはその塩を
適当な酸触媒存在下、例えばエノールエーテル類(例、
ジヒドロピラン、ジヒドロフラン、2−メトキシプロペ
ン、2−エトキシプロペン、エチルビニルエーテル、イ
ソプロピルビニルエーテル、保護されてもよいグルカー
ル類、保護されてもよいガラクタール類など)、ヘミア
セタール類(例、1,1−ジメトキシエタン、1,1−ジ
メトキシプロパン、1,1−ジエトキシエタン、1,1−
ジエトキシプロパンなど)、ヘミケタール類(例、2,
2−ジメトキシプロパン、2,2−ジエトキシプロパ
ン、2,2−ジエトキシブタンなど)などと反応させる
ことにより行われる。用いられる酸の好ましい例として
は、例えばハロ酢酸(例、トリフルオロ酢酸など)、無
機酸(例、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸な
ど)、有機カルボン酸(例、酢酸、クエン酸、酒石酸、
シュウ酸など)、ルイス酸(例、亜鉛−酢酸、三フッ化
ホウ素エーテル錯体など)、有機スルホン酸(例、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファー
スルホン酸など)等が用いられ、中でも塩化水素酸、硫
酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースル
ホン酸、三フッ化ホウ素エーテル錯体などが特に好まし
い。溶媒としては、エ−テル類(例、テトラヒドロフラ
ン、エチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタンな
ど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、エステ
ル類(例、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸 tert−ブチ
ルなど)、ハロゲン化炭化水素類(例、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなど)、アミド類(例、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、スルホキシド
類(例、ジメチルスルホキシドなど)等、あるいはこれ
らの混合溶媒が挙げられる。酸は約1から20当量、好
ましくは約1から5当量を用い、反応温度は約−20℃
から150℃、好ましくは約0℃から100℃である。
反応時間は約10分ないし7日間、好ましくは約20分
間ないし2日間である。
置換基が炭化水素基または複素環基である化合物は、化
合物〔II〕あるいはそれらの塩を原料とし、例えば酸触
媒存在下、アセタール化またはケタール化反応に付すこ
とにより製造される。反応は原料化合物またはその塩を
適当な酸触媒存在下、例えばエノールエーテル類(例、
ジヒドロピラン、ジヒドロフラン、2−メトキシプロペ
ン、2−エトキシプロペン、エチルビニルエーテル、イ
ソプロピルビニルエーテル、保護されてもよいグルカー
ル類、保護されてもよいガラクタール類など)、ヘミア
セタール類(例、1,1−ジメトキシエタン、1,1−ジ
メトキシプロパン、1,1−ジエトキシエタン、1,1−
ジエトキシプロパンなど)、ヘミケタール類(例、2,
2−ジメトキシプロパン、2,2−ジエトキシプロパ
ン、2,2−ジエトキシブタンなど)などと反応させる
ことにより行われる。用いられる酸の好ましい例として
は、例えばハロ酢酸(例、トリフルオロ酢酸など)、無
機酸(例、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸な
ど)、有機カルボン酸(例、酢酸、クエン酸、酒石酸、
シュウ酸など)、ルイス酸(例、亜鉛−酢酸、三フッ化
ホウ素エーテル錯体など)、有機スルホン酸(例、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファー
スルホン酸など)等が用いられ、中でも塩化水素酸、硫
酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースル
ホン酸、三フッ化ホウ素エーテル錯体などが特に好まし
い。溶媒としては、エ−テル類(例、テトラヒドロフラ
ン、エチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタンな
ど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、エステ
ル類(例、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸 tert−ブチ
ルなど)、ハロゲン化炭化水素類(例、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなど)、アミド類(例、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、スルホキシド
類(例、ジメチルスルホキシドなど)等、あるいはこれ
らの混合溶媒が挙げられる。酸は約1から20当量、好
ましくは約1から5当量を用い、反応温度は約−20℃
から150℃、好ましくは約0℃から100℃である。
反応時間は約10分ないし7日間、好ましくは約20分
間ないし2日間である。
【0048】一般式〔I〕で表される化合物のうち、置
換されてもよい水酸基における置換基がアシル基である
化合物については、化合物〔II〕あるいはそれらの塩を
原料とし、塩基存在下、アシル化反応に付すことにより
製造される。本反応に用いられるアシル化剤としては、
例えばアシル基を誘導する有機酸、またはその反応性誘
導体が用いられる。例えば有機カルボン酸を用いる場
合、適当な縮合剤と反応させることによりアシル化する
ことができる。縮合剤としてはジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩などのジイミド類、または上記縮合剤とペンタク
ロロフェノール、2,4,5−トリクロロフェノール、
2,4−ジニトロフェノール、シアノメチルアルコー
ル、p−ニトロフェノール、N−ハイドロキシ−5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド、N−ハイド
ロキシコハク酸イミド、N−ハイドロキシフタルイミ
ド、N−ハイドロキシベンゾトリアゾールなどとの混合
物などが用いられる。あるいはアゾジカルボン酸エステ
ル類(例、アゾジカルボン酸ジエチルなど)とトリアル
キルホスフィン(例、トリフェニルホスフィン、トリブ
チルホスフィンなど)の混合物が用いられる。
換されてもよい水酸基における置換基がアシル基である
化合物については、化合物〔II〕あるいはそれらの塩を
原料とし、塩基存在下、アシル化反応に付すことにより
製造される。本反応に用いられるアシル化剤としては、
例えばアシル基を誘導する有機酸、またはその反応性誘
導体が用いられる。例えば有機カルボン酸を用いる場
合、適当な縮合剤と反応させることによりアシル化する
ことができる。縮合剤としてはジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩などのジイミド類、または上記縮合剤とペンタク
ロロフェノール、2,4,5−トリクロロフェノール、
2,4−ジニトロフェノール、シアノメチルアルコー
ル、p−ニトロフェノール、N−ハイドロキシ−5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド、N−ハイド
ロキシコハク酸イミド、N−ハイドロキシフタルイミ
ド、N−ハイドロキシベンゾトリアゾールなどとの混合
物などが用いられる。あるいはアゾジカルボン酸エステ
ル類(例、アゾジカルボン酸ジエチルなど)とトリアル
キルホスフィン(例、トリフェニルホスフィン、トリブ
チルホスフィンなど)の混合物が用いられる。
【0049】あるいは有機酸の反応性誘導体を用いる場
合、これら反応性誘導体としては、酸無水物、酸ハロゲ
ン化物、酸活性エステル類、酸活性アミド類、酸活性チ
オエステル類などが挙げられる。酸無水物は例えば、無
水酢酸、無水プロピオン酸、無水メタンスルホン酸など
の対称型酸無水物、あるいは無水ギ酸酢酸、無水ギ酸プ
ロピオン酸、無水ギ酸安息香酸、無水酢酸トリクロロ酢
酸などの混合酸無水物等が挙げられる。酸ハロゲン化物
は例えば、酸クロリド、酸ブロミド等が挙げられ、例え
ば、アセチルクロリド、アセチルブロミド、プロピオニ
ルクロリド、ブチリルクロリド、イソブチリルクロリ
ド、バレリルクロリド、イソバレリルクロリド、メタン
スルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリド、ト
ルエンスルホニルクロリド等が挙げられる。酸活性エス
テル類は例えば、ペンタクロロフェノール、2,4,5−
トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノール、シ
アノメチルアルコール、p−ニトロフェノール、N−ハ
イドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシ
イミド、N−ハイドロキシコハク酸イミド、N−ハイド
ロキシフタルイミド、N−ハイドロキシベンゾトリアゾ
ールなどとのエステル等が挙げられる。酸活性アミド類
は例えば、ピラゾール、ジメチルピラゾール、イミダゾ
ール、4−置換イミダゾール、ベンゾトリアゾールなど
とのアミド等が挙げられる。酸活性チオエステル類は例
えば、2−ピリジルチオール、2−ベンゾチアゾリルチ
オール等の複素環チオールなどとのチオエステル類が挙
げられる。
合、これら反応性誘導体としては、酸無水物、酸ハロゲ
ン化物、酸活性エステル類、酸活性アミド類、酸活性チ
オエステル類などが挙げられる。酸無水物は例えば、無
水酢酸、無水プロピオン酸、無水メタンスルホン酸など
の対称型酸無水物、あるいは無水ギ酸酢酸、無水ギ酸プ
ロピオン酸、無水ギ酸安息香酸、無水酢酸トリクロロ酢
酸などの混合酸無水物等が挙げられる。酸ハロゲン化物
は例えば、酸クロリド、酸ブロミド等が挙げられ、例え
ば、アセチルクロリド、アセチルブロミド、プロピオニ
ルクロリド、ブチリルクロリド、イソブチリルクロリ
ド、バレリルクロリド、イソバレリルクロリド、メタン
スルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリド、ト
ルエンスルホニルクロリド等が挙げられる。酸活性エス
テル類は例えば、ペンタクロロフェノール、2,4,5−
トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノール、シ
アノメチルアルコール、p−ニトロフェノール、N−ハ
イドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシ
イミド、N−ハイドロキシコハク酸イミド、N−ハイド
ロキシフタルイミド、N−ハイドロキシベンゾトリアゾ
ールなどとのエステル等が挙げられる。酸活性アミド類
は例えば、ピラゾール、ジメチルピラゾール、イミダゾ
ール、4−置換イミダゾール、ベンゾトリアゾールなど
とのアミド等が挙げられる。酸活性チオエステル類は例
えば、2−ピリジルチオール、2−ベンゾチアゾリルチ
オール等の複素環チオールなどとのチオエステル類が挙
げられる。
【0050】アシル基を誘導する有機酸、またはその反
応性誘導体などのアシル化剤および縮合剤などは、原料
化合物1当量に対して約1〜50当量、好ましくは約1
〜10当量程度が用いられる。これらのアシル化反応
は、反応に影響を与えない溶媒中、塩基の存在下有利に
行われる。反応に影響を与えない溶媒としては例えば、
上記の置換されてもよい水酸基における置換基が炭化水
素基である化合物の製造に用いられる溶媒およびハロゲ
ン化炭化水素類、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン等が用いられ、なかでもジ
クロロメタンが好ましい。これらは無水溶媒であること
が特に好ましい。塩基としては例えば、上記の置換され
てもよい水酸基における置換基が炭化水素基である化合
物の製造に用いられる塩基が用いられる。塩基は約1か
ら50当量、好ましくは約1から5当量を用い、反応温
度は約−70℃から150℃、好ましくは約0℃から8
0℃、反応時間は約2分間から5日間、好ましくは約1
0分間から2日間である。
応性誘導体などのアシル化剤および縮合剤などは、原料
化合物1当量に対して約1〜50当量、好ましくは約1
〜10当量程度が用いられる。これらのアシル化反応
は、反応に影響を与えない溶媒中、塩基の存在下有利に
行われる。反応に影響を与えない溶媒としては例えば、
上記の置換されてもよい水酸基における置換基が炭化水
素基である化合物の製造に用いられる溶媒およびハロゲ
ン化炭化水素類、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン等が用いられ、なかでもジ
クロロメタンが好ましい。これらは無水溶媒であること
が特に好ましい。塩基としては例えば、上記の置換され
てもよい水酸基における置換基が炭化水素基である化合
物の製造に用いられる塩基が用いられる。塩基は約1か
ら50当量、好ましくは約1から5当量を用い、反応温
度は約−70℃から150℃、好ましくは約0℃から8
0℃、反応時間は約2分間から5日間、好ましくは約1
0分間から2日間である。
【0051】一般式〔I〕で表される化合物のうち、置
換されてもよい水酸基における置換基がエステル化され
てもよいカルボキシル基である化合物については、化合
物〔II〕あるいはそれらの塩を原料とし、塩基存在下、
カルボキシル化反応に付すことにより製造される。本反
応に用いられるカルボキシル化剤としては、例えばカル
ボキシル基を誘導する炭酸の反応性誘導体が用いられ
る。炭酸の反応性誘導体の例としては、例えばホスゲ
ン、塩化オキザリル、炭酸エステル類(例、炭酸ジメチ
ル、炭酸ジエチル、炭酸ジイソプロピルなど)、ハロギ
酸エステル類(例、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチ
ル、クロロギ酸 1−クロロエチル、クロロギ酸 2,2,
2−トリクロロエチル、クロロギ酸プロピル、クロロギ
酸イソプロピル、クロロギ酸ブチル、クロロギ酸イソブ
チル、クロロギ酸 tert-ブチルなど)などが挙げられ
る。
換されてもよい水酸基における置換基がエステル化され
てもよいカルボキシル基である化合物については、化合
物〔II〕あるいはそれらの塩を原料とし、塩基存在下、
カルボキシル化反応に付すことにより製造される。本反
応に用いられるカルボキシル化剤としては、例えばカル
ボキシル基を誘導する炭酸の反応性誘導体が用いられ
る。炭酸の反応性誘導体の例としては、例えばホスゲ
ン、塩化オキザリル、炭酸エステル類(例、炭酸ジメチ
ル、炭酸ジエチル、炭酸ジイソプロピルなど)、ハロギ
酸エステル類(例、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチ
ル、クロロギ酸 1−クロロエチル、クロロギ酸 2,2,
2−トリクロロエチル、クロロギ酸プロピル、クロロギ
酸イソプロピル、クロロギ酸ブチル、クロロギ酸イソブ
チル、クロロギ酸 tert-ブチルなど)などが挙げられ
る。
【0052】一般式〔I〕で表される化合物のうち、置
換されてもよい水酸基における置換基が置換されてもよ
いカルバモイル基である化合物については、一般式
〔I〕で表される化合物のうち、R2あるいはR4のうち
少なくとも一方が、活性エステル化されたカルボキシル
基あるいは活性アミド化されたカルボニル基で置換され
た水酸基である化合物(以下、化合物〔III〕と略する
こともある)を原料とし、カルバモイル化反応、すなわ
ち塩基存在下、1級あるいは2級のアミン類と反応する
ことにより製造される。化合物〔III〕における活性エ
ステル化されたカルボキシル基の例としては、1−クロ
ロエトキシカルボニル、1−クロロプロポキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルなどが挙
げられ、上記カルボキシル化反応などにより製造され
る。化合物〔III〕における活性アミド化されたカルボ
ニル基の例としてはイミダジノカルボニル基などが挙げ
られ、例えば化合物〔II〕を原料とし、1,1'−カルボ
ニルジイミダゾール等と反応させることなどにより製造
される。本反応は、反応に影響を与えない溶媒中で有利
に行われ、例えば、上記アシル化反応に用いられる溶媒
等が用いられ、なかでもジクロロエタン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエンなどが好ましい。これらは無水
溶媒であることが特に好ましい。1,1'−カルボニル
ジイミダゾール等の活性アミド化剤は約1から50当
量、好ましくは約1から20当量を用い、反応温度は約
0℃から150℃、好ましくは約20℃から100℃、
反応時間は約2分間から72時間、好ましくは約10分
間から48時間である。
換されてもよい水酸基における置換基が置換されてもよ
いカルバモイル基である化合物については、一般式
〔I〕で表される化合物のうち、R2あるいはR4のうち
少なくとも一方が、活性エステル化されたカルボキシル
基あるいは活性アミド化されたカルボニル基で置換され
た水酸基である化合物(以下、化合物〔III〕と略する
こともある)を原料とし、カルバモイル化反応、すなわ
ち塩基存在下、1級あるいは2級のアミン類と反応する
ことにより製造される。化合物〔III〕における活性エ
ステル化されたカルボキシル基の例としては、1−クロ
ロエトキシカルボニル、1−クロロプロポキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルなどが挙
げられ、上記カルボキシル化反応などにより製造され
る。化合物〔III〕における活性アミド化されたカルボ
ニル基の例としてはイミダジノカルボニル基などが挙げ
られ、例えば化合物〔II〕を原料とし、1,1'−カルボ
ニルジイミダゾール等と反応させることなどにより製造
される。本反応は、反応に影響を与えない溶媒中で有利
に行われ、例えば、上記アシル化反応に用いられる溶媒
等が用いられ、なかでもジクロロエタン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエンなどが好ましい。これらは無水
溶媒であることが特に好ましい。1,1'−カルボニル
ジイミダゾール等の活性アミド化剤は約1から50当
量、好ましくは約1から20当量を用い、反応温度は約
0℃から150℃、好ましくは約20℃から100℃、
反応時間は約2分間から72時間、好ましくは約10分
間から48時間である。
【0053】上記カルボキシル化反応およびカルバモイ
ル化反応は、反応に影響を与えない溶媒中で有利に行わ
れる。反応に影響を与えない溶媒としては例えば、上記
のアシル化反応に用いられる溶媒等が用いられ、なかで
もジクロロメタン、クロロホルムなどが好ましい。これ
らは無水溶媒であることが特に好ましい。塩基としては
例えば、上記の置換されてもよい水酸基における置換基
が炭化水素基である化合物の製造に用いられる塩基が挙
げられ、なかでもピリジン、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ジアザビシクロウンデセンなど
の有機塩基類が好ましい。塩基は約1から30当量、好
ましくは約1から5当量を用い、反応温度は約−50℃
から150℃、好ましくは約−20℃から80℃、反応
時間は約2分間から48時間、好ましくは約10分間か
ら24時間である。
ル化反応は、反応に影響を与えない溶媒中で有利に行わ
れる。反応に影響を与えない溶媒としては例えば、上記
のアシル化反応に用いられる溶媒等が用いられ、なかで
もジクロロメタン、クロロホルムなどが好ましい。これ
らは無水溶媒であることが特に好ましい。塩基としては
例えば、上記の置換されてもよい水酸基における置換基
が炭化水素基である化合物の製造に用いられる塩基が挙
げられ、なかでもピリジン、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ジアザビシクロウンデセンなど
の有機塩基類が好ましい。塩基は約1から30当量、好
ましくは約1から5当量を用い、反応温度は約−50℃
から150℃、好ましくは約−20℃から80℃、反応
時間は約2分間から48時間、好ましくは約10分間か
ら24時間である。
【0054】一般式〔I〕で表される化合物のうち、R
1がプロピル基を除くC1-6アルキル基である化合物につ
いては、一般式〔I〕で表される化合物のうち、R1が
プロピル基である化合物(以下、化合物〔IV〕と略する
こともある。)あるいはそれらの塩を原料とし、酵素す
なわちデアシレースと反応させることにより脱アシル化
して下記一般式〔V〕で表される化合物(以下、化合物
〔V〕と略することもある。)に変換し、次いで得られ
た化合物〔V〕を上記アシル化反応に付すことにより製
造される。
1がプロピル基を除くC1-6アルキル基である化合物につ
いては、一般式〔I〕で表される化合物のうち、R1が
プロピル基である化合物(以下、化合物〔IV〕と略する
こともある。)あるいはそれらの塩を原料とし、酵素す
なわちデアシレースと反応させることにより脱アシル化
して下記一般式〔V〕で表される化合物(以下、化合物
〔V〕と略することもある。)に変換し、次いで得られ
た化合物〔V〕を上記アシル化反応に付すことにより製
造される。
【0055】
【化8】 (式中、R2、R3、R4、R5およびR6は、前記と同意
義を示す。)で表される化合物またはそれらの塩。
義を示す。)で表される化合物またはそれらの塩。
【0056】
【化9】 (式中、R2、R3、R4、R5およびR6は、前記と同意
義を示す。)で表される化合物またはそれらの塩。
義を示す。)で表される化合物またはそれらの塩。
【0057】
【化10】
【0058】デアシレースとしては、例えば、シュード
モナス・アシドボランス(Pseudomonas acidovorans)I
FO13582の菌体に含まれるデアシレースやシュー
ドモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)由来のポリミキ
シンアシレース(polymyxinacylase、和光純薬工業社
製)など、あるいは豚肝臓由来のアシレース(acylase
I、和光純薬工業社製)などが挙げられる。例えば、上
記シュードモナス・アシドボランスのデアシレースを反
応に用いる場合は、菌体をそのままあるいはアセトン等
で処理した粗酵素粉末として用いられる。原料である化
合物〔IV〕は緩衝液、例えばリン酸あるいは酢酸緩衝液
など(pH約5ないし9.5好ましくは約6ないし8.
5、濃度約5mMないし0.3M、好ましくは約20m
Mないし0.2M)に溶解し、たとえば菌体を化合物〔I
V〕1.0mgに対し、例えば約5mgないし500m
g、好ましくは約20mgないし100mgの比率で加
えられる。原料化合物の濃度は例えば約10μg/ml
ないし10mg/ml、好ましくは約100μg/ml
ないし3.0mg/ml、反応温度は約30℃から45
℃、好ましくは約34℃から38℃、反応時間は約10
時間から72時間、好ましくは約15時間から36時間
である。反応は通常通気下で行われる。
モナス・アシドボランス(Pseudomonas acidovorans)I
FO13582の菌体に含まれるデアシレースやシュー
ドモナス・エスピー(Pseudomonas sp.)由来のポリミキ
シンアシレース(polymyxinacylase、和光純薬工業社
製)など、あるいは豚肝臓由来のアシレース(acylase
I、和光純薬工業社製)などが挙げられる。例えば、上
記シュードモナス・アシドボランスのデアシレースを反
応に用いる場合は、菌体をそのままあるいはアセトン等
で処理した粗酵素粉末として用いられる。原料である化
合物〔IV〕は緩衝液、例えばリン酸あるいは酢酸緩衝液
など(pH約5ないし9.5好ましくは約6ないし8.
5、濃度約5mMないし0.3M、好ましくは約20m
Mないし0.2M)に溶解し、たとえば菌体を化合物〔I
V〕1.0mgに対し、例えば約5mgないし500m
g、好ましくは約20mgないし100mgの比率で加
えられる。原料化合物の濃度は例えば約10μg/ml
ないし10mg/ml、好ましくは約100μg/ml
ないし3.0mg/ml、反応温度は約30℃から45
℃、好ましくは約34℃から38℃、反応時間は約10
時間から72時間、好ましくは約15時間から36時間
である。反応は通常通気下で行われる。
【0059】反応混合物から目的とする化合物〔V〕を
採取する方法を以下に述べる。目的とする化合物〔V〕
は遊離アミノ基を有し塩基性を示すため、次のような精
製法が採用される。まず反応混合物から遠心分離あるい
は瀘過などにより菌体を除去し、目的とする化合物
〔V〕を含む上清液あるいは瀘液を得る。この上清液あ
るいは瀘液をpH約1.5ないし9、好ましくはpH約
3ないし7に調整後、活性炭、吸着性樹脂あるいは陽イ
オン交換樹脂などの適当な担体と接触させて液中の化合
物〔V〕を吸着させ、次いで適当な溶媒により担体から
化合物〔V〕を脱離させ、分別採取する方法が有利に利
用される。あるいは瀘液中に含まれる脂溶性の不用物を
除去する目的で、瀘液を水と混和しない有機溶媒たとえ
ばヘキサン、トルエン、ジエチルエーテル、ジクロロメ
タン、ジクロロエタンあるいは酢酸エチルなどを加えて
約10分ないし10時間、好ましくは約30分ないし2
時間撹拌混和し、有機層を分離することにより洗浄し、
得られた水層を上記のようにして担体と接触させて化合
物〔V〕を吸着させ、担体から化合物〔V〕を脱離させ
る。得られた化合物〔V〕を含む画分を濃縮乾固または
水溶液などの場合凍結乾燥して化合物〔V〕を含有する
粗物質が得られる。また化合物〔V〕のうち脂溶性を示
すものは、上清液あるいは瀘液をpH約4ないし12、
好ましくはpH約7ないし10に調整後、水と混和しな
い有機溶媒たとえばメチルイソブチルケトン、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム、ブタノールあ
るいは酢酸エチルなどを加え、約10分ないし10時
間、好ましくは約30分ないし2時間撹拌混和し、得ら
れる有機溶媒層を濃縮することによっても化合物〔V〕
を含有する粗物質が得られる。この際、適当な塩類
(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸カリウムなど)をあらかじめ瀘
液に加えてもよい。
採取する方法を以下に述べる。目的とする化合物〔V〕
は遊離アミノ基を有し塩基性を示すため、次のような精
製法が採用される。まず反応混合物から遠心分離あるい
は瀘過などにより菌体を除去し、目的とする化合物
〔V〕を含む上清液あるいは瀘液を得る。この上清液あ
るいは瀘液をpH約1.5ないし9、好ましくはpH約
3ないし7に調整後、活性炭、吸着性樹脂あるいは陽イ
オン交換樹脂などの適当な担体と接触させて液中の化合
物〔V〕を吸着させ、次いで適当な溶媒により担体から
化合物〔V〕を脱離させ、分別採取する方法が有利に利
用される。あるいは瀘液中に含まれる脂溶性の不用物を
除去する目的で、瀘液を水と混和しない有機溶媒たとえ
ばヘキサン、トルエン、ジエチルエーテル、ジクロロメ
タン、ジクロロエタンあるいは酢酸エチルなどを加えて
約10分ないし10時間、好ましくは約30分ないし2
時間撹拌混和し、有機層を分離することにより洗浄し、
得られた水層を上記のようにして担体と接触させて化合
物〔V〕を吸着させ、担体から化合物〔V〕を脱離させ
る。得られた化合物〔V〕を含む画分を濃縮乾固または
水溶液などの場合凍結乾燥して化合物〔V〕を含有する
粗物質が得られる。また化合物〔V〕のうち脂溶性を示
すものは、上清液あるいは瀘液をpH約4ないし12、
好ましくはpH約7ないし10に調整後、水と混和しな
い有機溶媒たとえばメチルイソブチルケトン、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム、ブタノールあ
るいは酢酸エチルなどを加え、約10分ないし10時
間、好ましくは約30分ないし2時間撹拌混和し、得ら
れる有機溶媒層を濃縮することによっても化合物〔V〕
を含有する粗物質が得られる。この際、適当な塩類
(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸カリウムなど)をあらかじめ瀘
液に加えてもよい。
【0060】粗物質をさらに精製し、純粋な化合物
〔V〕を得るには種々のクロマトグラフィー法が有利に
用いられる。クロマトグラフィ−法に用いられる担体と
してはシリカゲル、結晶セルロ−ス、活性炭、吸着性樹
脂たとえばダイヤイオンHP−20およびSP−207
(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−Iまたは I
I(ローム・アンド・ハース社製、米国)など、ゲル瀘過
用担体例えばバイオゲルP(バイオ・ラッド社製、米
国)、セファデックスLH−20(ファルマシア社製、
スウェーデン)など、あるいは陽イオン交換樹脂、例え
ばアンバーライトIRC−50、CG−50およびIR
−120(ローム・アンド・ハース社製、米国)、ダウェ
クス(Dowex)50W(ダウケミカル社製、米国)
など、あるいは陽イオン交換CM−セファデックス(フ
ァルマシア社製、スウェーデン)などが用いられ、これ
らは通常カラムクロマトグラフィー法で行なわれる。担
体から活性物質を溶出するには担体の種類によって異な
るが、適当な有機溶媒たとえばジクロロエタン、トルエ
ン、酢酸エチル、ヘキサン、アセトン、2−プロパノー
ル、メタノールなどの単独あるいは混合溶媒が、または
水と混和し得る有機溶媒たとえばアセトン、アセトニト
リル、メタノールなどと水溶液たとえば水、希アルカリ
水、希酸水、緩衝液などとの混合溶媒が、あるいは適当
な塩類(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム
など)、酸類(塩酸、ギ酸、酢酸など)、アンモニアな
どの水溶液、または緩衝液などが用いられる。また、分
取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって
も化合物〔V〕を精製することができる。担体としては
オクタデシルシラン(ODS)系およびシリカゲル系の
ものが有利に用いられる。例えばODSの場合、メタノ
ールあるいはアセトニトリルと水、或は塩類または酸類
含有水溶液の混合溶液が有利に用いられる。化合物
〔V〕を含む溶出液を濃縮乾固、または凍結乾燥して純
粋な化合物〔V〕またはその塩が白色粉末として得られ
る。
〔V〕を得るには種々のクロマトグラフィー法が有利に
用いられる。クロマトグラフィ−法に用いられる担体と
してはシリカゲル、結晶セルロ−ス、活性炭、吸着性樹
脂たとえばダイヤイオンHP−20およびSP−207
(三菱化成社製)、アンバーライトXAD−Iまたは I
I(ローム・アンド・ハース社製、米国)など、ゲル瀘過
用担体例えばバイオゲルP(バイオ・ラッド社製、米
国)、セファデックスLH−20(ファルマシア社製、
スウェーデン)など、あるいは陽イオン交換樹脂、例え
ばアンバーライトIRC−50、CG−50およびIR
−120(ローム・アンド・ハース社製、米国)、ダウェ
クス(Dowex)50W(ダウケミカル社製、米国)
など、あるいは陽イオン交換CM−セファデックス(フ
ァルマシア社製、スウェーデン)などが用いられ、これ
らは通常カラムクロマトグラフィー法で行なわれる。担
体から活性物質を溶出するには担体の種類によって異な
るが、適当な有機溶媒たとえばジクロロエタン、トルエ
ン、酢酸エチル、ヘキサン、アセトン、2−プロパノー
ル、メタノールなどの単独あるいは混合溶媒が、または
水と混和し得る有機溶媒たとえばアセトン、アセトニト
リル、メタノールなどと水溶液たとえば水、希アルカリ
水、希酸水、緩衝液などとの混合溶媒が、あるいは適当
な塩類(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム
など)、酸類(塩酸、ギ酸、酢酸など)、アンモニアな
どの水溶液、または緩衝液などが用いられる。また、分
取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって
も化合物〔V〕を精製することができる。担体としては
オクタデシルシラン(ODS)系およびシリカゲル系の
ものが有利に用いられる。例えばODSの場合、メタノ
ールあるいはアセトニトリルと水、或は塩類または酸類
含有水溶液の混合溶液が有利に用いられる。化合物
〔V〕を含む溶出液を濃縮乾固、または凍結乾燥して純
粋な化合物〔V〕またはその塩が白色粉末として得られ
る。
【0061】次いで、得られた化合物〔V〕またはその
塩を上記したアシル化反応に付すことにより、一般式
〔I〕で表される化合物が製造される。本反応に用いら
れるアシル化剤としては、例えば炭素数1から7のアシ
ル基を誘導する有機酸、またはその反応性誘導体が用い
られる。アシル基を誘導する有機酸、またはその反応性
誘導体などのアシル化剤および縮合剤などは、原料化合
物1当量に対して約1〜20当量、好ましくは約1〜5
当量程度が用いられる。これらのアシル化反応は、反応
に影響を与えない溶媒中、塩基の存在下有利に行われ
る。反応に影響を与えない溶媒としては例えば、上記し
たアシル化反応に用いられる溶媒等が用いられ、なかで
もアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ジクロロメタン、クロロホルムなどが好ま
しい。これらは無水溶媒であることが特に好ましい。塩
基としては例えば、上記したアシル化反応に用いられる
塩基が用いられる。塩基は約1から30当量、好ましく
は約1から10当量を用いる、反応温度は約−70℃か
ら150℃、好ましくは約0℃から80℃、反応時間は
約2分間から5日間、好ましくは約10分間から2日間
である。
塩を上記したアシル化反応に付すことにより、一般式
〔I〕で表される化合物が製造される。本反応に用いら
れるアシル化剤としては、例えば炭素数1から7のアシ
ル基を誘導する有機酸、またはその反応性誘導体が用い
られる。アシル基を誘導する有機酸、またはその反応性
誘導体などのアシル化剤および縮合剤などは、原料化合
物1当量に対して約1〜20当量、好ましくは約1〜5
当量程度が用いられる。これらのアシル化反応は、反応
に影響を与えない溶媒中、塩基の存在下有利に行われ
る。反応に影響を与えない溶媒としては例えば、上記し
たアシル化反応に用いられる溶媒等が用いられ、なかで
もアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ジクロロメタン、クロロホルムなどが好ま
しい。これらは無水溶媒であることが特に好ましい。塩
基としては例えば、上記したアシル化反応に用いられる
塩基が用いられる。塩基は約1から30当量、好ましく
は約1から10当量を用いる、反応温度は約−70℃か
ら150℃、好ましくは約0℃から80℃、反応時間は
約2分間から5日間、好ましくは約10分間から2日間
である。
【0062】一般式〔I〕で表される化合物のうち、R
3が2−メチルプロピル基である化合物については、一
般式〔I〕で表される化合物のうち、R3が2−メチル
−2−プロペニル基である化合物(以下、化合物〔VI〕
と略することもある)を原料とし、適当な触媒存在下、
接触水素添加反応に付すことにより製造される。本反応
は化合物〔VI〕あるいはそれらの塩を水素雰囲気下で触
媒と接触させることにより行われる。本反応に用いられ
る触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−黒、
パラジウム−炭素、塩化パラジウムなどのパラジウム系
触媒、白金、酸化白金、白金黒などの白金系触媒、ロジ
ウム、ラネーニッケルなどが用いられる。触媒は化合物
〔VI〕1重量部に対し、約0.001から50重量部、
好ましくは約0.01から20重量部を用いる。上記接
触水素添加反応は、反応に影響を与えない溶媒中で有利
に行われる。反応に影響を与えない溶媒としては例え
ば、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドなど)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン
など)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドな
ど)、アルコール類(メタノール、エタノール、1−プ
ロパノール、2−プロパノール、tert−ブタノールな
ど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、ケトン
類(アセトン、メチルイソブチルケトンなど)、エステ
ル類(例、酢酸エチル、酢酸 tert−ブチルなど)、炭
化水素類(ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど)、有機
酸類(例、ギ酸、酢酸など)、水など、あるいはこれら
の混合溶媒が挙げられる。水溶液の場合は、適当な塩類
(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウム、炭酸水素ナトリウムなど)、酸類(例、
ギ酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸な
ど)などの水溶液、または緩衝液(例、リン酸緩衝液、
酢酸緩衝液など)などを用いてもよい。なかでも、水、
メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸、リン酸緩衝液など
が好ましい。反応温度は約0℃から100℃、好ましく
は約20℃から50℃、反応時間は約2分間から72時
間、好ましくは約10分間から48時間である。
3が2−メチルプロピル基である化合物については、一
般式〔I〕で表される化合物のうち、R3が2−メチル
−2−プロペニル基である化合物(以下、化合物〔VI〕
と略することもある)を原料とし、適当な触媒存在下、
接触水素添加反応に付すことにより製造される。本反応
は化合物〔VI〕あるいはそれらの塩を水素雰囲気下で触
媒と接触させることにより行われる。本反応に用いられ
る触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−黒、
パラジウム−炭素、塩化パラジウムなどのパラジウム系
触媒、白金、酸化白金、白金黒などの白金系触媒、ロジ
ウム、ラネーニッケルなどが用いられる。触媒は化合物
〔VI〕1重量部に対し、約0.001から50重量部、
好ましくは約0.01から20重量部を用いる。上記接
触水素添加反応は、反応に影響を与えない溶媒中で有利
に行われる。反応に影響を与えない溶媒としては例え
ば、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドなど)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン
など)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドな
ど)、アルコール類(メタノール、エタノール、1−プ
ロパノール、2−プロパノール、tert−ブタノールな
ど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、ケトン
類(アセトン、メチルイソブチルケトンなど)、エステ
ル類(例、酢酸エチル、酢酸 tert−ブチルなど)、炭
化水素類(ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど)、有機
酸類(例、ギ酸、酢酸など)、水など、あるいはこれら
の混合溶媒が挙げられる。水溶液の場合は、適当な塩類
(例、食塩、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウム、炭酸水素ナトリウムなど)、酸類(例、
ギ酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸な
ど)などの水溶液、または緩衝液(例、リン酸緩衝液、
酢酸緩衝液など)などを用いてもよい。なかでも、水、
メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸、リン酸緩衝液など
が好ましい。反応温度は約0℃から100℃、好ましく
は約20℃から50℃、反応時間は約2分間から72時
間、好ましくは約10分間から48時間である。
【0063】一般式〔I〕で表される化合物のうち、R
5が水酸基、R6がハロゲン原子である化合物について
は、一般式〔I〕で表される化合物のうち、R5、R6が
それぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成
している化合物(以下、化合物〔VII〕と略することも
ある。)またはその塩を原料とし、ハロゲン化水素酸と
反応させることにより製造される。反応は原料化合物ま
たはその塩をハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、
塩化水素酸、臭化水素酸あるいはヨウ化水素酸と反応さ
せることにより行われる。本反応は溶媒中で有利に行な
われる。溶媒としては、水、アルコ−ル類(メタノー
ル、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、te
rt-ブタノールなど)、エーテル類(例、テトラヒドロ
フラン、エチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタ
ンなど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、エ
ステル類(例、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸 tert-ブ
チルなど)、有機酸類(例、ギ酸、酢酸、プロピオン酸
など)、アミド類(例、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドなど)、スルホキシド類(例、ジメチル
スルホキシドなど)等、あるいはこれらの混合溶媒が挙
げられる。酸は約1当量から大過剰量、好ましくは約1
から20当量を用い、反応温度は約−20℃から150
℃、好ましくは約0℃から100℃である。反応時間は
約10分ないし3日間、好ましくは約10分間ないし2
4時間である。
5が水酸基、R6がハロゲン原子である化合物について
は、一般式〔I〕で表される化合物のうち、R5、R6が
それぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成
している化合物(以下、化合物〔VII〕と略することも
ある。)またはその塩を原料とし、ハロゲン化水素酸と
反応させることにより製造される。反応は原料化合物ま
たはその塩をハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、
塩化水素酸、臭化水素酸あるいはヨウ化水素酸と反応さ
せることにより行われる。本反応は溶媒中で有利に行な
われる。溶媒としては、水、アルコ−ル類(メタノー
ル、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、te
rt-ブタノールなど)、エーテル類(例、テトラヒドロ
フラン、エチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタ
ンなど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、エ
ステル類(例、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸 tert-ブ
チルなど)、有機酸類(例、ギ酸、酢酸、プロピオン酸
など)、アミド類(例、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドなど)、スルホキシド類(例、ジメチル
スルホキシドなど)等、あるいはこれらの混合溶媒が挙
げられる。酸は約1当量から大過剰量、好ましくは約1
から20当量を用い、反応温度は約−20℃から150
℃、好ましくは約0℃から100℃である。反応時間は
約10分ないし3日間、好ましくは約10分間ないし2
4時間である。
【0064】一般式〔I〕で表される化合物のうち、R
5が水酸基、R6が置換されてもよいチオール基である化
合物については、前述の化合物〔VII〕あるいはそれら
の塩を原料とし、適当な触媒存在下、メルカプタン類と
反応させることにより製造される。本反応に用いられる
メルカプタン類としては、例えば、アルキルメルカプタ
ン、アルケニルメルカプタン、アルキニルメルカプタ
ン、アリールメルカプタン、アラルキルメルカプタン、
シクロアルキルメルカプタン、シクロアルキル−アルキ
ルメルカプタンなどが挙げられる。該アルキルメルカプ
タンとしては、例えば、メチルメルカプタン、エチルメ
ルカプタン、プロピルメルカプタン、イソプロピルメル
カプタン、ブチルメルカプタン、イソブチルメルカプタ
ン、sec-ブチルメルカプタン、tert-ブチルメルカプタ
ン、ペンチルメルカプタン、イソペンチルメルカプタ
ン、ネオペンチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタ
ン、イソヘキシルメルカプタン、ヘプチルメルカプタ
ン、イソヘプチルメルカプタン、オクチルメルカプタ
ン、イソオクチルメルカプタン、ノニルメルカプタン、
イソノニルメルカプタン、デシルメルカプタン、イソデ
シルメルカプタン、ウンデシルメルカプタン、イソウン
デシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、イソドデ
シルメルカプタン、トリデシルメルカプタン、イソトリ
デシルメルカプタン、テトラデシルメルカプタン、イソ
テトラデシルメルカプタン、ヘキサデシルメルカプタ
ン、イソヘキサデシルメルカプタン、オクタデシルメル
カプタンなどが挙げられる。
5が水酸基、R6が置換されてもよいチオール基である化
合物については、前述の化合物〔VII〕あるいはそれら
の塩を原料とし、適当な触媒存在下、メルカプタン類と
反応させることにより製造される。本反応に用いられる
メルカプタン類としては、例えば、アルキルメルカプタ
ン、アルケニルメルカプタン、アルキニルメルカプタ
ン、アリールメルカプタン、アラルキルメルカプタン、
シクロアルキルメルカプタン、シクロアルキル−アルキ
ルメルカプタンなどが挙げられる。該アルキルメルカプ
タンとしては、例えば、メチルメルカプタン、エチルメ
ルカプタン、プロピルメルカプタン、イソプロピルメル
カプタン、ブチルメルカプタン、イソブチルメルカプタ
ン、sec-ブチルメルカプタン、tert-ブチルメルカプタ
ン、ペンチルメルカプタン、イソペンチルメルカプタ
ン、ネオペンチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタ
ン、イソヘキシルメルカプタン、ヘプチルメルカプタ
ン、イソヘプチルメルカプタン、オクチルメルカプタ
ン、イソオクチルメルカプタン、ノニルメルカプタン、
イソノニルメルカプタン、デシルメルカプタン、イソデ
シルメルカプタン、ウンデシルメルカプタン、イソウン
デシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、イソドデ
シルメルカプタン、トリデシルメルカプタン、イソトリ
デシルメルカプタン、テトラデシルメルカプタン、イソ
テトラデシルメルカプタン、ヘキサデシルメルカプタ
ン、イソヘキサデシルメルカプタン、オクタデシルメル
カプタンなどが挙げられる。
【0065】該アルケニルメルカプタンとしては、例え
ば、例えばビニルメルカプタン、アリルメルカプタン、
イソプロペニルメルカプタン、1−プロペニルメルカプ
タン、1−ブテニルメルカプタン、2−ブテニルメルカ
プタン、3−ブテニルメルカプタン、1−メチル−1−
プロペニルメルカプタン、1−メチル−2−プロペニル
メルカプタン、2−メチル−1−プロペニルメルカプタ
ン、2−メチル−2−プロペニルメルカプタン、1−ペ
ンテニルメルカプタン、2−ペンテニルメルカプタン、
3−ペンテニルメルカプタン、4−ペンテニルメルカプ
タン、1−メチル−1−ブテニルメルカプタン、2−メ
チル−1−ブテニルメルカプタン、3−メチル−1−ブ
テニルメルカプタン、1−メチル−2−ブテニルメルカ
プタン、2−メチル−2−ブテニルメルカプタン、3−
メチル−2−ブテニルメルカプタン、1−ヘキセニルメ
ルカプタン、2−ヘキセニルメルカプタン、3−ヘキセ
ニルメルカプタン、4−ヘキセニルメルカプタン、5−
ヘキセニルメルカプタン、1−メチル−1−ペンテニル
メルカプタン、2−メチル−1−ペンテニルメルカプタ
ン、4−メチル−3−ペンテニルメルカプタン、2−エ
チル−1−ブテニルメルカプタンなどが挙げられる。
ば、例えばビニルメルカプタン、アリルメルカプタン、
イソプロペニルメルカプタン、1−プロペニルメルカプ
タン、1−ブテニルメルカプタン、2−ブテニルメルカ
プタン、3−ブテニルメルカプタン、1−メチル−1−
プロペニルメルカプタン、1−メチル−2−プロペニル
メルカプタン、2−メチル−1−プロペニルメルカプタ
ン、2−メチル−2−プロペニルメルカプタン、1−ペ
ンテニルメルカプタン、2−ペンテニルメルカプタン、
3−ペンテニルメルカプタン、4−ペンテニルメルカプ
タン、1−メチル−1−ブテニルメルカプタン、2−メ
チル−1−ブテニルメルカプタン、3−メチル−1−ブ
テニルメルカプタン、1−メチル−2−ブテニルメルカ
プタン、2−メチル−2−ブテニルメルカプタン、3−
メチル−2−ブテニルメルカプタン、1−ヘキセニルメ
ルカプタン、2−ヘキセニルメルカプタン、3−ヘキセ
ニルメルカプタン、4−ヘキセニルメルカプタン、5−
ヘキセニルメルカプタン、1−メチル−1−ペンテニル
メルカプタン、2−メチル−1−ペンテニルメルカプタ
ン、4−メチル−3−ペンテニルメルカプタン、2−エ
チル−1−ブテニルメルカプタンなどが挙げられる。
【0066】該アルキニルメルカプタンとしては、例え
ば、エチニルメルカプタン、1−プロピニルメルカプタ
ン、2−プロピニルメルカプタン、1−ブチニルメルカ
プタン、2−ブチニルメルカプタン、3−ブチニルメル
カプタン、1−メチル−2−プロピニルメルカプタン、
1−ペンチニルメルカプタン、2−ペンチニルメルカプ
タン、3−ペンチニルメルカプタン、4−ペンチニルメ
ルカプタン、1−メチル−3−ブチニルメルカプタン、
2−メチル−3−ブチニルメルカプタン、1−ヘキシニ
ルメルカプタン、2−ヘキシニルメルカプタン、3−ヘ
キシニルメルカプタン、4−ヘキシニルメルカプタン、
5−ヘキシニルメルカプタンなどが挙げられる。該アリ
ールメルカプタンとしては、例えば、フェニルメルカプ
タン、トリルメルカプタン、o−キシリルメルカプタ
ン、m−キシリルメルカプタン、p−キシリルメルカプ
タン、ナフチルメルカプタン、ビフェニルメルカプタン
などが挙げられる。該アラルキルメルカプタンとして
は、例えば、ベンジルメルカプタン、フェネチルメルカ
プタン、3-フェニルプロピルメルカプタン、ベンズヒ
ドリルメルカプタン、トリフェニルメチルメルカプタン
などが挙げられる。該シクロアルキルメルカプタンとし
ては、例えば、シクロプロピルメルカプタン、シクロブ
チルメルカプタン、シクロペンチルメルカプタン、シク
ロヘキシルメルカプタン、シクロヘプチルメルカプタン
などが挙げられる。該シクロアルキル-アルキルメルカ
プタンとしては、例えば、シクロプロピルメチルメルカ
プタン、シクロプロピルエチルメルカプタン、シクロプ
ロピルプロピルメルカプタン、シクロブチルメチルメル
カプタン、シクロペンチルメチルメルカプタン、シクロ
ヘキシルメチルメルカプタン、シクロヘキシルエチルメ
ルカプタン、シクロヘキシルプロピルメルカプタン、シ
クロヘプチルメチルメルカプタンなどが挙げられる。
ば、エチニルメルカプタン、1−プロピニルメルカプタ
ン、2−プロピニルメルカプタン、1−ブチニルメルカ
プタン、2−ブチニルメルカプタン、3−ブチニルメル
カプタン、1−メチル−2−プロピニルメルカプタン、
1−ペンチニルメルカプタン、2−ペンチニルメルカプ
タン、3−ペンチニルメルカプタン、4−ペンチニルメ
ルカプタン、1−メチル−3−ブチニルメルカプタン、
2−メチル−3−ブチニルメルカプタン、1−ヘキシニ
ルメルカプタン、2−ヘキシニルメルカプタン、3−ヘ
キシニルメルカプタン、4−ヘキシニルメルカプタン、
5−ヘキシニルメルカプタンなどが挙げられる。該アリ
ールメルカプタンとしては、例えば、フェニルメルカプ
タン、トリルメルカプタン、o−キシリルメルカプタ
ン、m−キシリルメルカプタン、p−キシリルメルカプ
タン、ナフチルメルカプタン、ビフェニルメルカプタン
などが挙げられる。該アラルキルメルカプタンとして
は、例えば、ベンジルメルカプタン、フェネチルメルカ
プタン、3-フェニルプロピルメルカプタン、ベンズヒ
ドリルメルカプタン、トリフェニルメチルメルカプタン
などが挙げられる。該シクロアルキルメルカプタンとし
ては、例えば、シクロプロピルメルカプタン、シクロブ
チルメルカプタン、シクロペンチルメルカプタン、シク
ロヘキシルメルカプタン、シクロヘプチルメルカプタン
などが挙げられる。該シクロアルキル-アルキルメルカ
プタンとしては、例えば、シクロプロピルメチルメルカ
プタン、シクロプロピルエチルメルカプタン、シクロプ
ロピルプロピルメルカプタン、シクロブチルメチルメル
カプタン、シクロペンチルメチルメルカプタン、シクロ
ヘキシルメチルメルカプタン、シクロヘキシルエチルメ
ルカプタン、シクロヘキシルプロピルメルカプタン、シ
クロヘプチルメチルメルカプタンなどが挙げられる。
【0067】本反応に用いられる触媒としては、例え
ば、フッ化アンモニウム類(例、フッ化テトラブチルア
ンモニウム、フッ化テトラエチルアンモニウム、フッ化
テトラメチルアンモニウムなど)、無機塩基類(例、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウムなど)、有機塩基(例、
ピリジン、2,4,6-トリメチルピリジン、ピコリン、4-ジ
メチルアミノピリジン、2,6-ルチジン、ジアザビシクロ
ウンデセンなどの芳香族塩基類、トリエチルアミン、ジ
イソブチルエチルアミン、ジメチルアニリンなどの3級
アミン類)、ハロ酢酸(例、トリフルオロ酢酸など)、
無機酸(例、塩素酸、臭素酸、過塩素酸、硫酸、リン酸
など)、ルイス酸(例、亜鉛−酢酸、三フッ化ホウ素エ
ーテル錯体など)、有機スルホン酸(例、ベンゼンスル
ホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸など)などが挙げられる。溶媒としては、アミド類
(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
ど)、エ−テル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタンなど)、
スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、アルコ
−ル類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-
プロパノール、tert-ブタノールなど)、ニトリル類
(例、アセトニトリルなど)、ケトン類(アセトン、メ
チルイソブチルケトンなど)、エステル類(例、ギ酸エ
チル、酢酸エチル、酢酸 tert-ブチルなど)、炭化水素
類(ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど)、ハロゲン化
炭化水素類(例、ジクロロメタン、クロロホルムなど)
など、あるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。これら
は無水溶媒であることが好ましい。触媒は約1から20
当量、好ましくは約1から5当量、メルカプタン類は約
1から10当量、好ましくは約1から5当量を用い、反
応温度は約−20℃から150℃、好ましくは約0℃か
ら80℃、反応時間は約2分間から5日間、好ましくは
約10分間から2日間である。
ば、フッ化アンモニウム類(例、フッ化テトラブチルア
ンモニウム、フッ化テトラエチルアンモニウム、フッ化
テトラメチルアンモニウムなど)、無機塩基類(例、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウムなど)、有機塩基(例、
ピリジン、2,4,6-トリメチルピリジン、ピコリン、4-ジ
メチルアミノピリジン、2,6-ルチジン、ジアザビシクロ
ウンデセンなどの芳香族塩基類、トリエチルアミン、ジ
イソブチルエチルアミン、ジメチルアニリンなどの3級
アミン類)、ハロ酢酸(例、トリフルオロ酢酸など)、
無機酸(例、塩素酸、臭素酸、過塩素酸、硫酸、リン酸
など)、ルイス酸(例、亜鉛−酢酸、三フッ化ホウ素エ
ーテル錯体など)、有機スルホン酸(例、ベンゼンスル
ホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸など)などが挙げられる。溶媒としては、アミド類
(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
ど)、エ−テル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタンなど)、
スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、アルコ
−ル類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-
プロパノール、tert-ブタノールなど)、ニトリル類
(例、アセトニトリルなど)、ケトン類(アセトン、メ
チルイソブチルケトンなど)、エステル類(例、ギ酸エ
チル、酢酸エチル、酢酸 tert-ブチルなど)、炭化水素
類(ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど)、ハロゲン化
炭化水素類(例、ジクロロメタン、クロロホルムなど)
など、あるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。これら
は無水溶媒であることが好ましい。触媒は約1から20
当量、好ましくは約1から5当量、メルカプタン類は約
1から10当量、好ましくは約1から5当量を用い、反
応温度は約−20℃から150℃、好ましくは約0℃か
ら80℃、反応時間は約2分間から5日間、好ましくは
約10分間から2日間である。
【0068】以上のようにして、目的物が遊離の状態で
得られる場合には、常法にしたがって塩に変換してもよ
く、また目的物が塩として得られる場合には、常法に従
って遊離体または他の塩に変換することもできる。かく
して得られる化合物またはそれらの塩は公知の手段例え
ば、転溶、濃縮、溶媒抽出、分留、結晶化、再結晶、ク
ロマトグラフィー等によって反応溶液から単離精製する
ことができる。上述の製造法によって得られる化合物を
〔表4〕および〔表5〕に示す。
得られる場合には、常法にしたがって塩に変換してもよ
く、また目的物が塩として得られる場合には、常法に従
って遊離体または他の塩に変換することもできる。かく
して得られる化合物またはそれらの塩は公知の手段例え
ば、転溶、濃縮、溶媒抽出、分留、結晶化、再結晶、ク
ロマトグラフィー等によって反応溶液から単離精製する
ことができる。上述の製造法によって得られる化合物を
〔表4〕および〔表5〕に示す。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】本発明化合物〔I〕を含む化合物〔I'〕
は、IL−1産生過剰を原因とする疾病(例えば慢性関
節リウマチ、骨粗鬆症など)やIL−1依存性腫瘍など
の予防・治療剤、または臓器移植の際の免疫抑制剤に使
用することができる。また、化合物〔I'〕またはその
塩は、IL−1産生機構の解明などの研究用試薬として
も有用である。本発明のIL−1産生抑制剤は上記疾病
等の予防治療に用いられるが、その対象動物としては、
ヒトまたは温血哺乳動物が挙げられ、温血哺乳動物の例
としては、ラット、マウス、モルモット、イヌ、ネコ、
ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ウサギ、サル、トリ
などが挙げられる。該投与は非経口的あるいは経口的の
いずれの方法も実施し得る。非経口的には例えば注射
剤、座剤などによる投与が、また経口的には錠剤、カプ
セル剤などによる投与が挙げられる。これらの製剤は、
製剤工程において通常一般に用いられる自体公知の方法
により製造することができる。例えば、本発明の化合物
TAN−2178その誘導体及びそれらの塩は分散剤
(例、ツィーン (Tween) 80(アトラスパウダー社製、
米国)、HCO 60(日光ケミカルズ製)、ポリエチ
レングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチルパラベン、
ベンジルアルコール、クロロブタノールなど)、等張化
剤(例、塩化ナトリウム、グリセリン、ソルビトール、
ブドウ糖など)などと共に水性注射剤に、あるいはオリ
ーブ油、ゴマ油、ラッカセイ油、綿実油、コーン油など
の植物油、プロピレングリコールなどに溶解、懸濁ある
いは乳化して油性注射剤に成形し、注射剤とすることが
できる。
は、IL−1産生過剰を原因とする疾病(例えば慢性関
節リウマチ、骨粗鬆症など)やIL−1依存性腫瘍など
の予防・治療剤、または臓器移植の際の免疫抑制剤に使
用することができる。また、化合物〔I'〕またはその
塩は、IL−1産生機構の解明などの研究用試薬として
も有用である。本発明のIL−1産生抑制剤は上記疾病
等の予防治療に用いられるが、その対象動物としては、
ヒトまたは温血哺乳動物が挙げられ、温血哺乳動物の例
としては、ラット、マウス、モルモット、イヌ、ネコ、
ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ウサギ、サル、トリ
などが挙げられる。該投与は非経口的あるいは経口的の
いずれの方法も実施し得る。非経口的には例えば注射
剤、座剤などによる投与が、また経口的には錠剤、カプ
セル剤などによる投与が挙げられる。これらの製剤は、
製剤工程において通常一般に用いられる自体公知の方法
により製造することができる。例えば、本発明の化合物
TAN−2178その誘導体及びそれらの塩は分散剤
(例、ツィーン (Tween) 80(アトラスパウダー社製、
米国)、HCO 60(日光ケミカルズ製)、ポリエチ
レングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチルパラベン、
ベンジルアルコール、クロロブタノールなど)、等張化
剤(例、塩化ナトリウム、グリセリン、ソルビトール、
ブドウ糖など)などと共に水性注射剤に、あるいはオリ
ーブ油、ゴマ油、ラッカセイ油、綿実油、コーン油など
の植物油、プロピレングリコールなどに溶解、懸濁ある
いは乳化して油性注射剤に成形し、注射剤とすることが
できる。
【0072】例えば、経口投与製剤にするには、自体公
知の方法に従い、化合物〔I'〕またはその塩を例えば
賦形剤(例、乳糖、白糖、デンプンなど)、崩壊剤
(例、デンプン、炭酸カルシウムなど)、結合剤(例、
デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロ
ースなど)または滑沢剤(例、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム、ポリエチレングリコール 6000など)
などを添加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマ
スキング、直溶性あるいは持続性の目的のため自体公知
の方法でコーティングすることにより経口投与製剤とす
ることができる。そのコーティング剤としては、例えば
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、ポリオキシエチレン
グリコール、ツィーン80、プルロニックF68、セル
ロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロース
アセテートサクシネート、オイドラギット(ローム社
製、ドイツ、メタアクリル酸・アクリル酸共重合)及び
酸化チタン、ベンガラ等の色素が用いられる。例えば、
外用剤とするには、自体公知の方法に従い、化合物
〔I'〕またはその塩を固状、半固状または液状の外用
投与剤とすることができる。例えば、上記固状のものと
しては、本発明の一般式〔I'〕の化合物またはその塩
をそのまま、あるいは賦形剤(例、グリコール、マンニ
トール、デンプン、微結晶セルロースなど)、増粘剤
(例、天然ゴム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合
体など)などを添加、混合して粉状の組成物とする。上
記液状のものとしては、注射剤の場合とほとんど同様
で、油性あるいは水性懸濁剤とする。半固状の場合は、
水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状のものがよ
い。また、これらはいずれも、pH調節剤(例、炭酸、
リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウムなど)、防
腐剤(例、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタ
ノール、塩化ベンザルコニウムなど)などを加えても良
い。例えば、座剤とするには、自体公知の方法に従い、
化合物〔I'〕の化合物またはその塩を油性または水性
の固状、半固状あるいは液状の座剤とすることができ
る。上記組成物に用いる油性基剤としては、例えば高級
脂肪酸のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類
(ダイナマイトノーベル社製)など〕、あるいは植物油
(例、ゴマ油、大豆油、綿実油など)などが挙げられ
る。また、水性基剤としては、例えばポリエチレングリ
コール類、プロピレングリコール、水性ゲル基剤として
は、例えば天然ゴム類、セルロース誘導体、ビニル重合
体、アクリル酸重合体などが挙げられる。
知の方法に従い、化合物〔I'〕またはその塩を例えば
賦形剤(例、乳糖、白糖、デンプンなど)、崩壊剤
(例、デンプン、炭酸カルシウムなど)、結合剤(例、
デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロ
ースなど)または滑沢剤(例、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム、ポリエチレングリコール 6000など)
などを添加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマ
スキング、直溶性あるいは持続性の目的のため自体公知
の方法でコーティングすることにより経口投与製剤とす
ることができる。そのコーティング剤としては、例えば
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、ポリオキシエチレン
グリコール、ツィーン80、プルロニックF68、セル
ロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロース
アセテートサクシネート、オイドラギット(ローム社
製、ドイツ、メタアクリル酸・アクリル酸共重合)及び
酸化チタン、ベンガラ等の色素が用いられる。例えば、
外用剤とするには、自体公知の方法に従い、化合物
〔I'〕またはその塩を固状、半固状または液状の外用
投与剤とすることができる。例えば、上記固状のものと
しては、本発明の一般式〔I'〕の化合物またはその塩
をそのまま、あるいは賦形剤(例、グリコール、マンニ
トール、デンプン、微結晶セルロースなど)、増粘剤
(例、天然ゴム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合
体など)などを添加、混合して粉状の組成物とする。上
記液状のものとしては、注射剤の場合とほとんど同様
で、油性あるいは水性懸濁剤とする。半固状の場合は、
水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状のものがよ
い。また、これらはいずれも、pH調節剤(例、炭酸、
リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウムなど)、防
腐剤(例、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタ
ノール、塩化ベンザルコニウムなど)などを加えても良
い。例えば、座剤とするには、自体公知の方法に従い、
化合物〔I'〕の化合物またはその塩を油性または水性
の固状、半固状あるいは液状の座剤とすることができ
る。上記組成物に用いる油性基剤としては、例えば高級
脂肪酸のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類
(ダイナマイトノーベル社製)など〕、あるいは植物油
(例、ゴマ油、大豆油、綿実油など)などが挙げられ
る。また、水性基剤としては、例えばポリエチレングリ
コール類、プロピレングリコール、水性ゲル基剤として
は、例えば天然ゴム類、セルロース誘導体、ビニル重合
体、アクリル酸重合体などが挙げられる。
【0073】投用量は、その投用方法や治療目的などを
考慮して適宜に選択されるが、要は正常な状態でのIL
−1量にくらべて、その量が高い対象に対し、正常値に
復するように投与すればよい。例えば、ヒトの場合、正
常者の血漿中のIL−1βの平均値が約45pg/ml
であるのに対し、慢性関節リウマチ患者の血漿中IL−
1β量は約98pg/mlと2倍以上の過剰産生が認め
られており〔ランセット(Lancet)II、706〜
709頁、1988年〕、このような正常値を目標に投
与することができる。具体的に、例えば注射投与して用
いる場合には、化合物〔I'〕またはその塩を体重1k
gに対し、1日当り約0.02μg〜3mg程度を、経
口投与として用いる場合には1日当たり約0.1μg〜
3mg程度を投与するのが好ましい。本発明のIL−1
産生抑制剤は、投与対象や対象疾病などを考慮して適宜
の製剤として利用される。本発明の製剤を投与するに際
しては、1日1回投与でもよいし、間歇的に例えば1週
間に1回程度投与する方法も挙げられる。また、徐放性
剤に成形して投与してもよい。該徐放性剤としては、マ
イクロカプセル、埋め込み剤などが挙げられる。特に、
徐放剤に成形したものを、皮下に埋め込むことにより、
長時間にわたり主薬の効果を発揮せしめるようにするの
が好ましい。
考慮して適宜に選択されるが、要は正常な状態でのIL
−1量にくらべて、その量が高い対象に対し、正常値に
復するように投与すればよい。例えば、ヒトの場合、正
常者の血漿中のIL−1βの平均値が約45pg/ml
であるのに対し、慢性関節リウマチ患者の血漿中IL−
1β量は約98pg/mlと2倍以上の過剰産生が認め
られており〔ランセット(Lancet)II、706〜
709頁、1988年〕、このような正常値を目標に投
与することができる。具体的に、例えば注射投与して用
いる場合には、化合物〔I'〕またはその塩を体重1k
gに対し、1日当り約0.02μg〜3mg程度を、経
口投与として用いる場合には1日当たり約0.1μg〜
3mg程度を投与するのが好ましい。本発明のIL−1
産生抑制剤は、投与対象や対象疾病などを考慮して適宜
の製剤として利用される。本発明の製剤を投与するに際
しては、1日1回投与でもよいし、間歇的に例えば1週
間に1回程度投与する方法も挙げられる。また、徐放性
剤に成形して投与してもよい。該徐放性剤としては、マ
イクロカプセル、埋め込み剤などが挙げられる。特に、
徐放剤に成形したものを、皮下に埋め込むことにより、
長時間にわたり主薬の効果を発揮せしめるようにするの
が好ましい。
【0074】以下に実施例、製剤例および試験例を挙げ
て本発明を更に詳しく説明するが、これによって本発明
が限定されるものではない。尚、培地および水溶液にお
けるパーセント(%)は、特に断りのない限り、重量/
容量パーセントを表示する。また、溶媒の混合比率は、
特に断りのない限り、容量比を表示する。13Cおよび1
H核磁気共鳴(NMR)スペクトルは内部標準としてテト
ラメチルシランを用いてAC−300型スペクトルメー
ター(ブルカー社製、ドイツ)で測定し、全δ値を ppm
で示した。実施例中 Q は4級炭素を、s はシングレッ
ト、 d はダブレット、 t はトリプレット、 q はクァ
ルテット、 m はマルチプレット、 dd はダブルダブレ
ット、 ddd はダブルダブルダブレット、 dq はダブル
クァルテット、 br は幅広いをそれぞれ意味し、結合定
数(J)は Hz で示した。実施例における化合物の置換
基の説明中のR5,R6=−O−は、R5およびR6がそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
いることを示す。
て本発明を更に詳しく説明するが、これによって本発明
が限定されるものではない。尚、培地および水溶液にお
けるパーセント(%)は、特に断りのない限り、重量/
容量パーセントを表示する。また、溶媒の混合比率は、
特に断りのない限り、容量比を表示する。13Cおよび1
H核磁気共鳴(NMR)スペクトルは内部標準としてテト
ラメチルシランを用いてAC−300型スペクトルメー
ター(ブルカー社製、ドイツ)で測定し、全δ値を ppm
で示した。実施例中 Q は4級炭素を、s はシングレッ
ト、 d はダブレット、 t はトリプレット、 q はクァ
ルテット、 m はマルチプレット、 dd はダブルダブレ
ット、 ddd はダブルダブルダブレット、 dq はダブル
クァルテット、 br は幅広いをそれぞれ意味し、結合定
数(J)は Hz で示した。実施例における化合物の置換
基の説明中のR5,R6=−O−は、R5およびR6がそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
いることを示す。
【0075】
【実施例1】斜面寒天培地に培養したストレプトミセス
・エスピー AL−78099株を2000ml容坂口フ
ラスコ内の可溶性澱粉3%、グルコース2%、コーンス
ティープリカー1%、生大豆粉1%、ポリペプトン0.
5%、塩化ナトリウム0.3%、沈降性炭酸カルシウム
0.5%を含む500mlの種培地(pH7.0)2本に
接種し、28℃、48時間往復振盪機上で培養し、種培
養液を得た。この種培養液1000mlを200リット
ル容ステンレス・スチール・タンク内の、グルコース
0.5%、デキストリン5.0%、粗生大豆粉3.5%、
沈降性炭酸カルシウム0.7%を含む120リットルの
主培地(pH7.0)に移植し、28℃、通気120リ
ットル/分(0〜18時間は84リットル/分)、撹拌
80回転/分、内圧1kg/cm2の条件で7日間培養
し、主培養液を得た。得られた培養液(110リット
ル)をpH7に補正し、ラジオライト600(昭和化学
工業社製)で濾過した。得られた瀘液をpH3に補正
し、酢酸エチル(70リットル)を加えて30分間撹拌
洗浄した。有機層はpH3の水(35リットル)で抽出
し、抽出水層を前記の水層とあわせた。これをpH7に
補正し、減圧下26リットルまで濃縮した後、ダイヤイ
オン XAD−II(8リットル、三菱化成工業社製)
のカラムクロマトグラフィーに付し、50%メタノール
水(40リットル)で溶出した。溶出液を濃縮後、pH
9に補正し、イソブタノール(15リットル)で2回抽
出した。抽出液を濃縮乾固して得られた粗物質(103
g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1リット
ル、キーゼルゲル60、70〜230メッシュ、Art.
7734、エー・メルク社製、ドイツ)に付し、ヘキサ
ン(2リットル)、ヘキサン:アセトン(8:2、1リ
ットル)で洗浄後、ヘキサン:アセトン(1:1、7リ
ットル)で溶出した。溶出液を濃縮乾固し黄色油状物質
(21.5g、純度81%)を得た。このうち 1.7g
を3回に分け、それぞれ逆相系分取 HPLC(担体;
ODS、YMC−Pack、S−363−15、移動
相;15%アセトニトリル水)に付した。それぞれ溶出
容量660〜900mlの画分を集めて濃縮、凍結乾燥
し、化合物1(TAN−2178、R1=プロピル基、
R2,R4=水酸基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)の淡黄色油状物 (642mg)を得
た。
・エスピー AL−78099株を2000ml容坂口フ
ラスコ内の可溶性澱粉3%、グルコース2%、コーンス
ティープリカー1%、生大豆粉1%、ポリペプトン0.
5%、塩化ナトリウム0.3%、沈降性炭酸カルシウム
0.5%を含む500mlの種培地(pH7.0)2本に
接種し、28℃、48時間往復振盪機上で培養し、種培
養液を得た。この種培養液1000mlを200リット
ル容ステンレス・スチール・タンク内の、グルコース
0.5%、デキストリン5.0%、粗生大豆粉3.5%、
沈降性炭酸カルシウム0.7%を含む120リットルの
主培地(pH7.0)に移植し、28℃、通気120リ
ットル/分(0〜18時間は84リットル/分)、撹拌
80回転/分、内圧1kg/cm2の条件で7日間培養
し、主培養液を得た。得られた培養液(110リット
ル)をpH7に補正し、ラジオライト600(昭和化学
工業社製)で濾過した。得られた瀘液をpH3に補正
し、酢酸エチル(70リットル)を加えて30分間撹拌
洗浄した。有機層はpH3の水(35リットル)で抽出
し、抽出水層を前記の水層とあわせた。これをpH7に
補正し、減圧下26リットルまで濃縮した後、ダイヤイ
オン XAD−II(8リットル、三菱化成工業社製)
のカラムクロマトグラフィーに付し、50%メタノール
水(40リットル)で溶出した。溶出液を濃縮後、pH
9に補正し、イソブタノール(15リットル)で2回抽
出した。抽出液を濃縮乾固して得られた粗物質(103
g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1リット
ル、キーゼルゲル60、70〜230メッシュ、Art.
7734、エー・メルク社製、ドイツ)に付し、ヘキサ
ン(2リットル)、ヘキサン:アセトン(8:2、1リ
ットル)で洗浄後、ヘキサン:アセトン(1:1、7リ
ットル)で溶出した。溶出液を濃縮乾固し黄色油状物質
(21.5g、純度81%)を得た。このうち 1.7g
を3回に分け、それぞれ逆相系分取 HPLC(担体;
ODS、YMC−Pack、S−363−15、移動
相;15%アセトニトリル水)に付した。それぞれ溶出
容量660〜900mlの画分を集めて濃縮、凍結乾燥
し、化合物1(TAN−2178、R1=プロピル基、
R2,R4=水酸基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)の淡黄色油状物 (642mg)を得
た。
【0076】化合物1 外観:淡黄色油状物質 旋光度: [α]D (25゜C) + 43゜(c 1.0, メタノ−ル
中) 分子量: m/z 343 ( M+H )、365 ( M+Na )(SI−マス
スペクトルより) 元素分析値: (%) 計算値;C, 56.13 ; H, 7.65 ; N, 8.18 実測値;C, 56.22 ; H, 7.85 ; N, 7.82 分子式: C16H26N2O6 紫外部吸収(UV)スペクトル:メタノール中、 末端吸収 赤外部吸収(IR)スペクトル:KBr錠剤中、(第1
図) 主な吸収を示す(波数, cm-1) 3390, 2970, 1720, 1650, 1540, 1460, 1380, 1250, 12
10, 1050, 910. アミノ酸分析: セリン検出13 C核磁気共鳴(NMR)スペクトル : 75 MHz, 重ク
ロロホルム中、(第2図) δppm; 207.3(Q), 173.8(Q), 171.2(Q), 140.0(Q), 11
4.8(CH2), 62.8(CH2), 62.5(Q), 61.4(CH2), 53.6(CH),
51.3(CH), 49.4(CH2), 38.3(CH2), 38.2(CH2), 21.6(C
H3), 19.0(CH2), 13.7(CH3)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、
(第3図)
中) 分子量: m/z 343 ( M+H )、365 ( M+Na )(SI−マス
スペクトルより) 元素分析値: (%) 計算値;C, 56.13 ; H, 7.65 ; N, 8.18 実測値;C, 56.22 ; H, 7.85 ; N, 7.82 分子式: C16H26N2O6 紫外部吸収(UV)スペクトル:メタノール中、 末端吸収 赤外部吸収(IR)スペクトル:KBr錠剤中、(第1
図) 主な吸収を示す(波数, cm-1) 3390, 2970, 1720, 1650, 1540, 1460, 1380, 1250, 12
10, 1050, 910. アミノ酸分析: セリン検出13 C核磁気共鳴(NMR)スペクトル : 75 MHz, 重ク
ロロホルム中、(第2図) δppm; 207.3(Q), 173.8(Q), 171.2(Q), 140.0(Q), 11
4.8(CH2), 62.8(CH2), 62.5(Q), 61.4(CH2), 53.6(CH),
51.3(CH), 49.4(CH2), 38.3(CH2), 38.2(CH2), 21.6(C
H3), 19.0(CH2), 13.7(CH3)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、
(第3図)
【0077】
【実施例2】実施例1で得られた化合物1の油状物
(1.15g、純度81%)をジクロロメタン(23m
l)に溶解し、トリエチルアミン(2.6ml)および
無水酢酸(1.0ml)を加えて室温で6時間撹拌し
た。反応液にジエチルエーテル(25ml)、酢酸エチ
ル(20ml)を加え、有機層を0.05N塩酸で2
回、2%炭酸水素ナトリウム水で1回、水、および飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧下濃縮、乾固して油状物質(1.36g)を得
た。これをシリカゲル60(キーゼルゲル60、Art.
7734)のカラムクロマトグラフィー(25g)に付
し、アセトン:ヘキサン(2:3)の溶出画分を減圧下
濃縮乾固し、化合物2(TAN−2178ジアセチル
体)の白色固形物質(1.12g)を得た。化合物2
(R1=プロピル基、R2,R4=アセトキシ基、R3=2-
メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−O−) 分子量: m/z 427 (M+H)(SI−マススペクトルより) 元素分析値:C20H30N2O8 として 計算値;C, 56.33; H, 7.09; N, 6.57 実測値;C, 56.16; H, 7.07; N, 6.54
(1.15g、純度81%)をジクロロメタン(23m
l)に溶解し、トリエチルアミン(2.6ml)および
無水酢酸(1.0ml)を加えて室温で6時間撹拌し
た。反応液にジエチルエーテル(25ml)、酢酸エチ
ル(20ml)を加え、有機層を0.05N塩酸で2
回、2%炭酸水素ナトリウム水で1回、水、および飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧下濃縮、乾固して油状物質(1.36g)を得
た。これをシリカゲル60(キーゼルゲル60、Art.
7734)のカラムクロマトグラフィー(25g)に付
し、アセトン:ヘキサン(2:3)の溶出画分を減圧下
濃縮乾固し、化合物2(TAN−2178ジアセチル
体)の白色固形物質(1.12g)を得た。化合物2
(R1=プロピル基、R2,R4=アセトキシ基、R3=2-
メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−O−) 分子量: m/z 427 (M+H)(SI−マススペクトルより) 元素分析値:C20H30N2O8 として 計算値;C, 56.33; H, 7.09; N, 6.57 実測値;C, 56.16; H, 7.07; N, 6.54
【0078】
【実施例3】実施例1で得られた化合物1の油状物(7
58mg、純度81%)をジクロロメタン(15ml)
に溶解し、トリエチルアミン(6ml)および無水プロ
ピオン酸(2.3ml)を加えて室温で7.5時間撹拌し
た。反応液にジエチルエーテル(20ml)、酢酸エチ
ル(15ml)を加え、有機層を0.05N塩酸で2
回、0.5N塩酸で1回、2%炭酸水素ナトリウム水で
1回、水、および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して油状物
質(1.20g)を得た。これをシリカゲル60(25
g)のカラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン:ヘ
キサン(3:7)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合
物3A(TAN−2178ジプロピオニル体)の白色固
形物質(595mg)、またアセトン:ヘキサン(4:
6)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物3B(TA
N−2178モノプロピオニル体)の白色固形物質(9
2mg)をそれぞれ得た。13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
化合物3A(R1=プロピル基、R2,R4=プロピオニル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6
=−O−) δppm; 204.5(Q), 174.4(Q), 173.6(Q), 173.3(Q), 16
9.2(Q), 140.0(Q), 115.0(CH2), 63.5(CH2), 62.4 (C
H2), 60.2(Q), 51.8(CH), 50.4(CH), 49.3(CH2),38.4(C
H2), 38.3 (CH2), 27.3(CH2), 27.3(CH2), 21.6(CH3),
19.0(CH2), 13.7(CH3), 9.0(CH3), 8.9(CH3) 化合物3B(R1=プロピル基、R2=プロピオニルオキ
シ基、R3=2-メチル−2-プロペニル基、R4=水酸
基、R5,R6=−O−) δppm; 206.7(Q), 174.5(Q), 173.4(Q), 169.1(Q), 14
0.1(Q), 114.8(CH2), 63.5(CH2), 62.3(Q), 61.2(CH2),
51.7(CH), 50.8(CH), 49.2(CH2), 38.7(CH2),38.3(C
H2), 27.3 (CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3),
8.9(CH3)
58mg、純度81%)をジクロロメタン(15ml)
に溶解し、トリエチルアミン(6ml)および無水プロ
ピオン酸(2.3ml)を加えて室温で7.5時間撹拌し
た。反応液にジエチルエーテル(20ml)、酢酸エチ
ル(15ml)を加え、有機層を0.05N塩酸で2
回、0.5N塩酸で1回、2%炭酸水素ナトリウム水で
1回、水、および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して油状物
質(1.20g)を得た。これをシリカゲル60(25
g)のカラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン:ヘ
キサン(3:7)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合
物3A(TAN−2178ジプロピオニル体)の白色固
形物質(595mg)、またアセトン:ヘキサン(4:
6)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物3B(TA
N−2178モノプロピオニル体)の白色固形物質(9
2mg)をそれぞれ得た。13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
化合物3A(R1=プロピル基、R2,R4=プロピオニル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6
=−O−) δppm; 204.5(Q), 174.4(Q), 173.6(Q), 173.3(Q), 16
9.2(Q), 140.0(Q), 115.0(CH2), 63.5(CH2), 62.4 (C
H2), 60.2(Q), 51.8(CH), 50.4(CH), 49.3(CH2),38.4(C
H2), 38.3 (CH2), 27.3(CH2), 27.3(CH2), 21.6(CH3),
19.0(CH2), 13.7(CH3), 9.0(CH3), 8.9(CH3) 化合物3B(R1=プロピル基、R2=プロピオニルオキ
シ基、R3=2-メチル−2-プロペニル基、R4=水酸
基、R5,R6=−O−) δppm; 206.7(Q), 174.5(Q), 173.4(Q), 169.1(Q), 14
0.1(Q), 114.8(CH2), 63.5(CH2), 62.3(Q), 61.2(CH2),
51.7(CH), 50.8(CH), 49.2(CH2), 38.7(CH2),38.3(C
H2), 27.3 (CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3),
8.9(CH3)
【0079】
【実施例4】実施例1と同様にして得られた化合物1の
油状物(763mg、純度54%)をジクロロメタン
(15.3ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.84
ml)および塩化イソブチリル(0.38ml)を加え
て室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.84
ml)および塩化イソブチリル(0.38ml)を加え
てさらに室温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエー
テル(20ml)、酢酸エチル(15ml)を加えて希
釈し、有機層を0.2N塩酸で2回、2%炭酸水素ナト
リウム水で1回、水、および飽和食塩水(各20ml)
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減
圧下濃縮乾固して油状物質(1.19g)を得た。これ
をシリカゲル60(25g)のカラムクロマトグラフィー
に付し、アセトン:ヘキサン(15:85)の溶出画分
を減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテル:ヘキサンで結
晶化し、化合物4(TAN−2178ジイソブチリル
体)の結晶(406mg)を得た。 化合物4(R1=プロピル基、R2,R4=イソブチリルオ
キシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=
−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
δppm; 204.5(Q), 177.0(Q), 176.2(Q), 173.2(Q), 16
9.2(Q), 140.0(Q), 114.9(CH2), 63.4(CH2), 62.2 (C
H2), 60.2(Q), 52.0(CH), 50.4(CH), 49.2(CH2),38.5(C
H2), 38.4 (CH2), 33.9(CH), 33.9(CH), 21.5(CH3), 1
9.0(CH2), 18.9(CH3), 18.9(CH3), 18.8(CH3), 18.8(CH
3), 13.7(CH3) 元素分析値:C24H38N2O8 として 計算値;C, 59.73; H, 7.94; N, 5.81 実測値;C, 59.51; H, 7.89; N, 5.82
油状物(763mg、純度54%)をジクロロメタン
(15.3ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.84
ml)および塩化イソブチリル(0.38ml)を加え
て室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.84
ml)および塩化イソブチリル(0.38ml)を加え
てさらに室温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエー
テル(20ml)、酢酸エチル(15ml)を加えて希
釈し、有機層を0.2N塩酸で2回、2%炭酸水素ナト
リウム水で1回、水、および飽和食塩水(各20ml)
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減
圧下濃縮乾固して油状物質(1.19g)を得た。これ
をシリカゲル60(25g)のカラムクロマトグラフィー
に付し、アセトン:ヘキサン(15:85)の溶出画分
を減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテル:ヘキサンで結
晶化し、化合物4(TAN−2178ジイソブチリル
体)の結晶(406mg)を得た。 化合物4(R1=プロピル基、R2,R4=イソブチリルオ
キシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=
−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
δppm; 204.5(Q), 177.0(Q), 176.2(Q), 173.2(Q), 16
9.2(Q), 140.0(Q), 114.9(CH2), 63.4(CH2), 62.2 (C
H2), 60.2(Q), 52.0(CH), 50.4(CH), 49.2(CH2),38.5(C
H2), 38.4 (CH2), 33.9(CH), 33.9(CH), 21.5(CH3), 1
9.0(CH2), 18.9(CH3), 18.9(CH3), 18.8(CH3), 18.8(CH
3), 13.7(CH3) 元素分析値:C24H38N2O8 として 計算値;C, 59.73; H, 7.94; N, 5.81 実測値;C, 59.51; H, 7.89; N, 5.82
【0080】
【実施例5】実施例1と同様にして得られた化合物1の
油状物(801mg、純度51%)をジクロロメタン
(16ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.83m
l)および塩化ベンゾイル(0.42ml)を加えて室
温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.83m
l)および塩化ベンゾイル(0.42ml)を加えてさ
らに室温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエーテル
(20ml)、酢酸エチル(15ml)を加えて希釈
し、有機層を0.2N塩酸で2回、2%炭酸水素ナトリ
ウム水で1回、水、および飽和食塩水(各20ml)で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧
下濃縮、乾固して油状物質(1.61g)を得た。これ
をシリカゲル60(30g)のカラムクロマトグラフィー
に付し、アセトン:ヘキサン(3:7)の溶出画分を減
圧下濃縮乾固し、化合物5(TAN−2178ジベンゾ
イル体)の白色粉末(997mg)を得た。化合物5
(R1=プロピル基、R2,R4=ベンゾイルオキシ基、R
3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
δppm; 204.5(Q), 173.4(Q), 169.2(Q), 166.6(Q), 16
5.8(Q), 140.0(Q), 133.4(CH), 133.3(CH), 129.8(CH),
129.8(CH), 129.7(CH), 129.7(CH), 129.4(Q),129.4
(Q), 128.5(CH), 128.5(CH), 128.5(CH), 128.5(CH), 1
14.9(CH2), 64.1(CH2), 62.7(CH2), 60.3(Q), 52.3(C
H), 50.3(CH), 49.3(CH2), 38.6(CH2), 38.4(CH2), 21.
6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C30H34N2O8 として 計算値;C, 65.44; H, 6.22; N, 5.09 実測値;C, 64.80; H, 6.28; N, 4.88
油状物(801mg、純度51%)をジクロロメタン
(16ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.83m
l)および塩化ベンゾイル(0.42ml)を加えて室
温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.83m
l)および塩化ベンゾイル(0.42ml)を加えてさ
らに室温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエーテル
(20ml)、酢酸エチル(15ml)を加えて希釈
し、有機層を0.2N塩酸で2回、2%炭酸水素ナトリ
ウム水で1回、水、および飽和食塩水(各20ml)で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧
下濃縮、乾固して油状物質(1.61g)を得た。これ
をシリカゲル60(30g)のカラムクロマトグラフィー
に付し、アセトン:ヘキサン(3:7)の溶出画分を減
圧下濃縮乾固し、化合物5(TAN−2178ジベンゾ
イル体)の白色粉末(997mg)を得た。化合物5
(R1=プロピル基、R2,R4=ベンゾイルオキシ基、R
3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
δppm; 204.5(Q), 173.4(Q), 169.2(Q), 166.6(Q), 16
5.8(Q), 140.0(Q), 133.4(CH), 133.3(CH), 129.8(CH),
129.8(CH), 129.7(CH), 129.7(CH), 129.4(Q),129.4
(Q), 128.5(CH), 128.5(CH), 128.5(CH), 128.5(CH), 1
14.9(CH2), 64.1(CH2), 62.7(CH2), 60.3(Q), 52.3(C
H), 50.3(CH), 49.3(CH2), 38.6(CH2), 38.4(CH2), 21.
6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C30H34N2O8 として 計算値;C, 65.44; H, 6.22; N, 5.09 実測値;C, 64.80; H, 6.28; N, 4.88
【0081】
【実施例6】実施例1と同様にして得られた化合物1の
油状物(872mg、純度76%)をジクロロメタン
(17ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.92m
l)および塩化デカノイル(0.82ml)を加えて室
温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエーテル(20
ml)、酢酸エチル(15ml)を加えて希釈し、有機
層を0.1N塩酸で2回、2%炭酸水素ナトリウム水で
1回、水、および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、
乾固して油状物質(1.42g)を得た。これをシリカ
ゲル60(30g)のカラムクロマトグラフィーに付し、
アセトン:ヘキサン(15:85)の溶出画分を減圧下
濃縮乾固し、化合物6A(TAN-2178ジデカノイ
ル体)の油状物質(713mg)、アセトン:ヘキサン
(25:75)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物
6B(TAN-2178モノデカノイル体)の油状物質
(144mg)、アセトン:ヘキサン(25:75から
30:70)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、ジエチル
エーテル:ヘキサンで結晶化し、化合物6C(TAN−
2178モノデカノイル体)の結晶(66mg)をそれ
ぞれ得た。
油状物(872mg、純度76%)をジクロロメタン
(17ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.92m
l)および塩化デカノイル(0.82ml)を加えて室
温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエーテル(20
ml)、酢酸エチル(15ml)を加えて希釈し、有機
層を0.1N塩酸で2回、2%炭酸水素ナトリウム水で
1回、水、および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、
乾固して油状物質(1.42g)を得た。これをシリカ
ゲル60(30g)のカラムクロマトグラフィーに付し、
アセトン:ヘキサン(15:85)の溶出画分を減圧下
濃縮乾固し、化合物6A(TAN-2178ジデカノイ
ル体)の油状物質(713mg)、アセトン:ヘキサン
(25:75)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物
6B(TAN-2178モノデカノイル体)の油状物質
(144mg)、アセトン:ヘキサン(25:75から
30:70)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、ジエチル
エーテル:ヘキサンで結晶化し、化合物6C(TAN−
2178モノデカノイル体)の結晶(66mg)をそれ
ぞれ得た。
【0082】13C NMRスペクトル : 75 MHz, 重ク
ロロホルム中、化合物6A(R1=プロピル基、R2,R4
=デカノイルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル
基、R5,R6=−O−) δppm; 204.5(Q), 173.8(Q), 173.3(Q), 172.9(Q), 16
9.2(Q), 140.0(Q), 115.0(CH2), 63.3(CH2), 62.2(C
H2), 60.2(Q), 52.0(CH), 50.4(CH), 49.3(CH2), 38.5
(CH2), 38.4 (CH2), 34.1(CH2), 34.0(CH2), 31.9(C
H2), 31.9(CH2), 29.4(CH2), 29.4(CH2), 29.3(CH2), 2
9.3(CH2), 29.3(CH2), 29.3(CH2), 29.2(CH2), 29.1(CH
2), 24.8(CH2), 24.8(CH2), 22.7 (CH2), 22.7(CH3), 2
1.6(CH3), 19.0(CH2), 14.1(CH3), 14.1(CH3), 13.7(CH
3) 化合物6B(R1=プロピル基、R2=デカノイルオキシ
基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R4=水酸基、
R5,R6=−O−) δppm; 206.6(Q), 173.9(Q), 173.3(Q), 169.1(Q), 14
0.2(Q), 114.8(CH2), 63.4(CH2), 62.3(Q), 61.3(CH2),
52.1(CH), 50.8(CH), 49.3(CH2), 38.8(CH2),38.4 (CH
2), 34.1(CH2), 31.9(CH2), 29.4(CH2), 29.3(CH2), 2
9.3(CH2), 29.2(CH2), 24.8(CH2), 22.7 (CH2), 21.7(C
H3), 19.0(CH2), 14.1(CH3), 13.7(CH3)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム
中、化合物6C(R1=プロピル基、R2=水酸基、R3
=2-メチル-2-プロペニル基、R4=デカノイルオキシ
基、R5,R6=−O−) δppm; 6.90 (1H, brd, J= 6.4 Hz), 6.40 (1H, brd, J
= 7.2 Hz), 4.89 (1H,d, J= 12.3 Hz), 4.89 (1H, br
s), 4.81 (1H, brs), 4.59 (1H, ddd, J= 10.4,6.6, 3.
6 Hz), 4.47 (1H, m), 4.06 (1H, m), 4.01 (1H, d, J=
12.3 Hz), 3.56 (1H, m), 3.39 (1H, d, J= 4.9 Hz),
3.17 (1H, brdd, J= 8.2, 4.8 Hz), 3.09 (1H, d, J=
4.9 Hz), 2.61 (1H, brdd, J= 14.1, 2.9 Hz), 2.29 (2
H, t, J=7.5 Hz), 2.19 (2H, m), 2.05 (1H, dd, J= 1
4.2, 10.4 Hz), 1.75 (3H, s), 1.64 (2H, m), 1.27 (1
2H, brs), 0.94 (3H, t, J= 7.4 Hz), 0.88 (3H, t, J=
6.9 Hz)
ロロホルム中、化合物6A(R1=プロピル基、R2,R4
=デカノイルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル
基、R5,R6=−O−) δppm; 204.5(Q), 173.8(Q), 173.3(Q), 172.9(Q), 16
9.2(Q), 140.0(Q), 115.0(CH2), 63.3(CH2), 62.2(C
H2), 60.2(Q), 52.0(CH), 50.4(CH), 49.3(CH2), 38.5
(CH2), 38.4 (CH2), 34.1(CH2), 34.0(CH2), 31.9(C
H2), 31.9(CH2), 29.4(CH2), 29.4(CH2), 29.3(CH2), 2
9.3(CH2), 29.3(CH2), 29.3(CH2), 29.2(CH2), 29.1(CH
2), 24.8(CH2), 24.8(CH2), 22.7 (CH2), 22.7(CH3), 2
1.6(CH3), 19.0(CH2), 14.1(CH3), 14.1(CH3), 13.7(CH
3) 化合物6B(R1=プロピル基、R2=デカノイルオキシ
基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R4=水酸基、
R5,R6=−O−) δppm; 206.6(Q), 173.9(Q), 173.3(Q), 169.1(Q), 14
0.2(Q), 114.8(CH2), 63.4(CH2), 62.3(Q), 61.3(CH2),
52.1(CH), 50.8(CH), 49.3(CH2), 38.8(CH2),38.4 (CH
2), 34.1(CH2), 31.9(CH2), 29.4(CH2), 29.3(CH2), 2
9.3(CH2), 29.2(CH2), 24.8(CH2), 22.7 (CH2), 21.7(C
H3), 19.0(CH2), 14.1(CH3), 13.7(CH3)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム
中、化合物6C(R1=プロピル基、R2=水酸基、R3
=2-メチル-2-プロペニル基、R4=デカノイルオキシ
基、R5,R6=−O−) δppm; 6.90 (1H, brd, J= 6.4 Hz), 6.40 (1H, brd, J
= 7.2 Hz), 4.89 (1H,d, J= 12.3 Hz), 4.89 (1H, br
s), 4.81 (1H, brs), 4.59 (1H, ddd, J= 10.4,6.6, 3.
6 Hz), 4.47 (1H, m), 4.06 (1H, m), 4.01 (1H, d, J=
12.3 Hz), 3.56 (1H, m), 3.39 (1H, d, J= 4.9 Hz),
3.17 (1H, brdd, J= 8.2, 4.8 Hz), 3.09 (1H, d, J=
4.9 Hz), 2.61 (1H, brdd, J= 14.1, 2.9 Hz), 2.29 (2
H, t, J=7.5 Hz), 2.19 (2H, m), 2.05 (1H, dd, J= 1
4.2, 10.4 Hz), 1.75 (3H, s), 1.64 (2H, m), 1.27 (1
2H, brs), 0.94 (3H, t, J= 7.4 Hz), 0.88 (3H, t, J=
6.9 Hz)
【0083】
【実施例7】実施例1と同様にして得られた化合物1の
油状物(2.92g、純度76%)をジクロロメタン
(58ml)に溶解し、ピリジン(0.63ml)およ
びクロロギ酸1−クロロエチル(1.78ml、43%
ジクロロメタン溶液、以下1−CECFと略す)を加え
て室温で撹拌した。反応開始より0.5時間後にピリジ
ン(0.16ml)および1−CECF(0.44m
l)、0.8時間後にピリジン(0.26ml)および1
−CECF(0.74ml)、1時間後にピリジン(1.
5ml)、1.2時間後にピリジン(0.37ml)およ
び1−CECF(0.74ml)、1.5時間後にピリジ
ン(0.37ml)および1−CECF(0.74ml)
を加えた。反応開始より1.8時間後、反応液にジエチ
ルエーテル(60ml)、酢酸エチル(60ml)を加
えて希釈し、有機層を0.1N塩酸で2回、2%炭酸水
素ナトリウム水で1回、水、および飽和食塩水(各50
ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧下濃縮、乾固して油状物質(4.59g)を得
た。これをシリカゲル60(Art. 7734、180g)
のカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン:ヘキサ
ン(25:75から30:70)の溶出画分を減圧下濃
縮乾固し、ジエチルエーテルで結晶化して化合物7A
(TAN−2178ジ−1−クロロエチルカーボネー
ト)の無色結晶(2.90g)を得た。また、アセト
ン:ヘキサン(35:65から50:50)の溶出画分
を減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテルで粉末化して化
合物7B(TAN−2178モノ−1−クロロエチルカ
ーボネート)の粉末(77mg)を得た。
油状物(2.92g、純度76%)をジクロロメタン
(58ml)に溶解し、ピリジン(0.63ml)およ
びクロロギ酸1−クロロエチル(1.78ml、43%
ジクロロメタン溶液、以下1−CECFと略す)を加え
て室温で撹拌した。反応開始より0.5時間後にピリジ
ン(0.16ml)および1−CECF(0.44m
l)、0.8時間後にピリジン(0.26ml)および1
−CECF(0.74ml)、1時間後にピリジン(1.
5ml)、1.2時間後にピリジン(0.37ml)およ
び1−CECF(0.74ml)、1.5時間後にピリジ
ン(0.37ml)および1−CECF(0.74ml)
を加えた。反応開始より1.8時間後、反応液にジエチ
ルエーテル(60ml)、酢酸エチル(60ml)を加
えて希釈し、有機層を0.1N塩酸で2回、2%炭酸水
素ナトリウム水で1回、水、および飽和食塩水(各50
ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
し、減圧下濃縮、乾固して油状物質(4.59g)を得
た。これをシリカゲル60(Art. 7734、180g)
のカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン:ヘキサ
ン(25:75から30:70)の溶出画分を減圧下濃
縮乾固し、ジエチルエーテルで結晶化して化合物7A
(TAN−2178ジ−1−クロロエチルカーボネー
ト)の無色結晶(2.90g)を得た。また、アセト
ン:ヘキサン(35:65から50:50)の溶出画分
を減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテルで粉末化して化
合物7B(TAN−2178モノ−1−クロロエチルカ
ーボネート)の粉末(77mg)を得た。
【0084】化合物7A(R1=プロピル基、R2,R4=
1-クロロエトキシカルボニルオキシ基、R3=2-メチ
ル-2-プロペニル基、R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム
中、 δppm; 204.5(Q), 173.4(Q), 168.6(Q), 152.4(Q), 15
2.4(Q), 140.0(Q), 115.2(CH2), 85.0(CH), 84.8(CH),
67.1(CH2), 66.3(CH2), 59.8(Q), 51.4(CH), 50.4(C
H), 49.4(CH2), 38.3(CH2), 38.3(CH2), 25.2(CH3), 2
5.2(CH3), 21.5(CH3), 18.9(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C22H32N2O10Cl2 として 計算値;C, 47.58; H, 5.81; N, 5.04; Cl, 12.77 実測値;C, 47.07; H, 5.72; N, 4.86; Cl, 12.48 化合物7B(R1=プロピル基、R2=水酸基、R3=2-
メチル-2-プロペニル基、R4=1-クロロエトキシカル
ボニルオキシ基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム
中、 δppm; 7.00 (1H, brd, J= 6.0 Hz), 6.44 (1H, brd, J
= 6.5 Hz), 6.40 (1H,q, J= 5.8 Hz), 5.01 (1H, d, J=
12.0 Hz), 4.88 (1H, brs), 4.80 (1H, brs), 4.57 (1
H, ddd, J= 10.3, 6.4, 3.9 Hz), 4.48 (1H, m), 4.16
(1H, d, J= 12.1 Hz), 4.04 (1H, brd, J= 11.4 Hz),
3.57 (1H, m), 3.43 (1H, d, J= 4.8 Hz), 3.29 (1H, b
rs), 3.13 (1H, d, J= 4.8 Hz), 2.59 (1H, brd, J= 1
4.2 Hz),2.19 (2H, t, J= 7.4 Hz), 2.09 (1H, dd, J=
14.4, 10.4 Hz), 1.82 (3H, d, J= 5.8 Hz), 1.74 (3H,
s), 1.65 (2H, dq, J= 14.8, 7.3 Hz), 0.94 (3H, t,
J=7.4 Hz). 元素分析値:C19H29N2O8Cl として 計算値;C, 50.84; H, 6.51; N, 6.24; Cl, 7.90 実測値;C, 50.42; H, 6.38; N, 6.94; Cl, 7.58
1-クロロエトキシカルボニルオキシ基、R3=2-メチ
ル-2-プロペニル基、R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム
中、 δppm; 204.5(Q), 173.4(Q), 168.6(Q), 152.4(Q), 15
2.4(Q), 140.0(Q), 115.2(CH2), 85.0(CH), 84.8(CH),
67.1(CH2), 66.3(CH2), 59.8(Q), 51.4(CH), 50.4(C
H), 49.4(CH2), 38.3(CH2), 38.3(CH2), 25.2(CH3), 2
5.2(CH3), 21.5(CH3), 18.9(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C22H32N2O10Cl2 として 計算値;C, 47.58; H, 5.81; N, 5.04; Cl, 12.77 実測値;C, 47.07; H, 5.72; N, 4.86; Cl, 12.48 化合物7B(R1=プロピル基、R2=水酸基、R3=2-
メチル-2-プロペニル基、R4=1-クロロエトキシカル
ボニルオキシ基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム
中、 δppm; 7.00 (1H, brd, J= 6.0 Hz), 6.44 (1H, brd, J
= 6.5 Hz), 6.40 (1H,q, J= 5.8 Hz), 5.01 (1H, d, J=
12.0 Hz), 4.88 (1H, brs), 4.80 (1H, brs), 4.57 (1
H, ddd, J= 10.3, 6.4, 3.9 Hz), 4.48 (1H, m), 4.16
(1H, d, J= 12.1 Hz), 4.04 (1H, brd, J= 11.4 Hz),
3.57 (1H, m), 3.43 (1H, d, J= 4.8 Hz), 3.29 (1H, b
rs), 3.13 (1H, d, J= 4.8 Hz), 2.59 (1H, brd, J= 1
4.2 Hz),2.19 (2H, t, J= 7.4 Hz), 2.09 (1H, dd, J=
14.4, 10.4 Hz), 1.82 (3H, d, J= 5.8 Hz), 1.74 (3H,
s), 1.65 (2H, dq, J= 14.8, 7.3 Hz), 0.94 (3H, t,
J=7.4 Hz). 元素分析値:C19H29N2O8Cl として 計算値;C, 50.84; H, 6.51; N, 6.24; Cl, 7.90 実測値;C, 50.42; H, 6.38; N, 6.94; Cl, 7.58
【0085】
【実施例8】実施例7で得られた化合物7Aの結晶(1
00mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、40
%(w/w)メチルアミンメタノール溶液(0.04m
l)を加えて0℃で30分間撹拌した。ついで室温で撹
拌し、20および40分間後に上記メチルアミン溶液
(0.04mlおよび0.02ml)を加えてさらに35
分間撹拌した。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去
した後、酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、水、
0.01N塩酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、およ
び飽和食塩水(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して化合物
8の白色粉末(80mg)を得た。 化合物8(R1=プロピル基、R2,R4=メチルカルバモ
イルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,
R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
δppm; 205.0(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 157.2(Q), 15
6.2(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.2(CH2), 62.8(C
H2), 60.4(Q), 52.8(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 38.6
(CH2), 38.4(CH2), 27.6(CH3), 27.6(CH3), 21.6(CH3),
19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C20H32N4O8・1.5H2O として 計算値;C, 49.68; H, 7.30; N, 11.59 実測値;C, 49.74; H, 6.85; N, 11.41
00mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、40
%(w/w)メチルアミンメタノール溶液(0.04m
l)を加えて0℃で30分間撹拌した。ついで室温で撹
拌し、20および40分間後に上記メチルアミン溶液
(0.04mlおよび0.02ml)を加えてさらに35
分間撹拌した。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去
した後、酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、水、
0.01N塩酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、およ
び飽和食塩水(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して化合物
8の白色粉末(80mg)を得た。 化合物8(R1=プロピル基、R2,R4=メチルカルバモ
イルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,
R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、
δppm; 205.0(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 157.2(Q), 15
6.2(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.2(CH2), 62.8(C
H2), 60.4(Q), 52.8(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 38.6
(CH2), 38.4(CH2), 27.6(CH3), 27.6(CH3), 21.6(CH3),
19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C20H32N4O8・1.5H2O として 計算値;C, 49.68; H, 7.30; N, 11.59 実測値;C, 49.74; H, 6.85; N, 11.41
【0086】
【実施例9】実施例7で得られた化合物7Aの粉末(1
02mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、エチ
ルアミン(0.027ml)を加えて室温で撹拌した。
反応開始より30分後にメチルアミン(0.027m
l)を加えてさらに30分間撹拌した。反応液を濃縮し
てアセトニトリルを除去した後、酢酸エチル(20m
l)を加えて希釈し、水、0.01N塩酸、2%炭酸水
素ナトリウム水、水、および飽和食塩水(各20ml)
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、減圧
下濃縮乾固し、ジエチルエーテルと酢酸エチルで粉末化
して化合物9の白色粉末(66mg)を得た。 化合物9(R1=プロピル基、R2,R4=エチルカルバモ
イルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,
R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.9(Q), 173.5(Q), 169.5(Q), 156.5(Q), 15
5.5(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.0(CH2), 62.7(C
H2), 60.5(Q), 52.9(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 38.6
(CH2), 38.4(CH2), 36.1(CH2), 36.1(CH2), 21.6(CH3),
19.0(CH2), 15.1(CH3), 15.1(CH3), 13.7(CH3) 元素分析値:C22H36N4O8 として 計算値;C, 54.53; H, 7.49; N, 11.56 実測値;C, 54.30; H, 7.53; N, 11.43
02mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、エチ
ルアミン(0.027ml)を加えて室温で撹拌した。
反応開始より30分後にメチルアミン(0.027m
l)を加えてさらに30分間撹拌した。反応液を濃縮し
てアセトニトリルを除去した後、酢酸エチル(20m
l)を加えて希釈し、水、0.01N塩酸、2%炭酸水
素ナトリウム水、水、および飽和食塩水(各20ml)
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、減圧
下濃縮乾固し、ジエチルエーテルと酢酸エチルで粉末化
して化合物9の白色粉末(66mg)を得た。 化合物9(R1=プロピル基、R2,R4=エチルカルバモ
イルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,
R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.9(Q), 173.5(Q), 169.5(Q), 156.5(Q), 15
5.5(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.0(CH2), 62.7(C
H2), 60.5(Q), 52.9(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 38.6
(CH2), 38.4(CH2), 36.1(CH2), 36.1(CH2), 21.6(CH3),
19.0(CH2), 15.1(CH3), 15.1(CH3), 13.7(CH3) 元素分析値:C22H36N4O8 として 計算値;C, 54.53; H, 7.49; N, 11.56 実測値;C, 54.30; H, 7.53; N, 11.43
【0087】
【実施例10】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(103mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
n-プロピルアミン(0.034ml)を加えて室温で撹
拌した。反応開始より30分後および1時間後にn-プ
ロピルアミン(0.034mlおよび0.017ml)を
加えてさらに45分間撹拌した。反応液を濃縮してアセ
トニトリルを除去した後、酢酸エチル(20ml)を加
えて希釈し、0.01N塩酸、2%炭酸水素ナトリウム
水、水、および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、減圧下濃縮乾固
し、ジエチルエーテルとヘキサンで粉末化して化合物1
0の白色粉末(76mg)を得た。化合物10(R1=
プロピル基、R2,R4=n-プロピルカルバモイルオキシ
基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−O
−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.9(Q), 173.5(Q), 169.5(Q), 156.7(Q), 15
5.6(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.0(CH2), 62.6(C
H2), 60.5(Q), 52.9(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 42.9
(CH2), 42.9(CH2), 38.7(CH2), 38.4(CH2), 23.1(CH2),
23.1(CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3), 11.2
(CH3), 11.2(CH3) 元素分析値:C24H40N4O8・0.5H2O として 計算値;C, 55.26; H, 7.92; N, 10.74 実測値;C, 55.33; H, 7.72; N, 10.73
(103mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
n-プロピルアミン(0.034ml)を加えて室温で撹
拌した。反応開始より30分後および1時間後にn-プ
ロピルアミン(0.034mlおよび0.017ml)を
加えてさらに45分間撹拌した。反応液を濃縮してアセ
トニトリルを除去した後、酢酸エチル(20ml)を加
えて希釈し、0.01N塩酸、2%炭酸水素ナトリウム
水、水、および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、減圧下濃縮乾固
し、ジエチルエーテルとヘキサンで粉末化して化合物1
0の白色粉末(76mg)を得た。化合物10(R1=
プロピル基、R2,R4=n-プロピルカルバモイルオキシ
基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−O
−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.9(Q), 173.5(Q), 169.5(Q), 156.7(Q), 15
5.6(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.0(CH2), 62.6(C
H2), 60.5(Q), 52.9(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 42.9
(CH2), 42.9(CH2), 38.7(CH2), 38.4(CH2), 23.1(CH2),
23.1(CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3), 11.2
(CH3), 11.2(CH3) 元素分析値:C24H40N4O8・0.5H2O として 計算値;C, 55.26; H, 7.92; N, 10.74 実測値;C, 55.33; H, 7.72; N, 10.73
【0088】
【実施例11】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(104mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
オクチルアミン(0.136ml)を加えて室温で撹拌
した。反応開始より15分後にテトラヒドロフラン(2
ml)、30分後および1時間後にオクチルアミン(各
0.136ml)を加えてさらに30分間撹拌した。反
応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢酸エチ
ル(20ml)を加えて希釈し、0.1N塩酸(20m
l、2回)、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽
和食塩水(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムを用いて乾燥、減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテ
ルで粉末化して化合物11の黄色粉末(80mg)を得
た。 化合物11(R1=プロピル基、R2,R4=オクチルカル
バモイルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.9(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 156.6(Q), 15
5.6(Q), 140.2(Q), 114.8(CH2), 64.0(CH2), 62.6(C
H2), 60.5(Q), 53.0(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 41.3
(CH2), 41.3(CH2), 38.7(CH2), 38.4(CH2), 31.8(CH2),
31.8(CH2), 29.9(CH2), 29.9(CH2), 29.2(CH2), 29.2
(CH2), 29.2(CH2), 29.2(CH2), 26.7(CH2), 26.7(CH2),
22.6(CH2), 22.6(CH2), 21.6(CH3), 18.9(CH2), 14.1
(CH3), 14.1(CH3), 13.7(CH3) 元素分析値:C34H60N4O8・0.5 H2O として 計算値;C, 61.70; H, 9.29; N, 8.46 実測値;C, 61.69; H, 9.09; N, 8.44
(104mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
オクチルアミン(0.136ml)を加えて室温で撹拌
した。反応開始より15分後にテトラヒドロフラン(2
ml)、30分後および1時間後にオクチルアミン(各
0.136ml)を加えてさらに30分間撹拌した。反
応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢酸エチ
ル(20ml)を加えて希釈し、0.1N塩酸(20m
l、2回)、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽
和食塩水(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムを用いて乾燥、減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテ
ルで粉末化して化合物11の黄色粉末(80mg)を得
た。 化合物11(R1=プロピル基、R2,R4=オクチルカル
バモイルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.9(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 156.6(Q), 15
5.6(Q), 140.2(Q), 114.8(CH2), 64.0(CH2), 62.6(C
H2), 60.5(Q), 53.0(CH), 50.6(CH), 49.3(CH2), 41.3
(CH2), 41.3(CH2), 38.7(CH2), 38.4(CH2), 31.8(CH2),
31.8(CH2), 29.9(CH2), 29.9(CH2), 29.2(CH2), 29.2
(CH2), 29.2(CH2), 29.2(CH2), 26.7(CH2), 26.7(CH2),
22.6(CH2), 22.6(CH2), 21.6(CH3), 18.9(CH2), 14.1
(CH3), 14.1(CH3), 13.7(CH3) 元素分析値:C34H60N4O8・0.5 H2O として 計算値;C, 61.70; H, 9.29; N, 8.46 実測値;C, 61.69; H, 9.09; N, 8.44
【0089】
【実施例12】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(101mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ベンジルアミン(0.087ml)を加えて室温で撹拌
した。反応開始より15分後にテトラヒドロフラン(2
ml)、1時間後および1時間25分後にベンジルアミ
ン(各0.087ml)を加えてさらに35分間撹拌し
た。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢
酸エチル(20ml)を加えて希釈し、0.1N塩酸、
2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食塩水(各
20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて
乾燥、減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテルで粉末化し
て化合物12の白色粉末(93mg)を得た。化合物1
2(R1=プロピル基、R2,R4=ベンジルカルバモイル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6
=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.29 (10H, m), 6.92 (1H, brd), 6.57 (1H, br
d, J= 6.8 Hz), 5.44(1H, brt), 5.12 (1H, brt), 4.83
(1H, m), 4.81 (1H, brs), 4.74 (1H, brs),4.66 (2H,
m), 4.43 (1H, dd, J= 11.5, 6.6 Hz), 4.32 (4H, d,
J= 5.6 Hz),4.21 (1H, dd, J= 11.4, 5.1 Hz), 4.10 (1
H, d, J= 12.2 Hz), 3.32 (1H, d, J= 4.9 Hz), 3.04
(1H, d, J= 4.9 Hz), 2.53 (1H, dd, J= 14.4 Hz), 2.1
4 (2H,t, J= 7.3 Hz), 2.04 (1H, m), 1.72 (3H, s),
1.62 (2H, dq, J= 14.8, 7.3 Hz), 0.91 (3H, t, J= 7.
3 Hz). 元素分析値:C32H40N4O8 として 計算値;C, 63.14; H, 6.62; N, 9.20 実測値;C, 62.90; H, 6.62; N, 9.12
(101mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ベンジルアミン(0.087ml)を加えて室温で撹拌
した。反応開始より15分後にテトラヒドロフラン(2
ml)、1時間後および1時間25分後にベンジルアミ
ン(各0.087ml)を加えてさらに35分間撹拌し
た。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢
酸エチル(20ml)を加えて希釈し、0.1N塩酸、
2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食塩水(各
20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて
乾燥、減圧下濃縮乾固し、ジエチルエーテルで粉末化し
て化合物12の白色粉末(93mg)を得た。化合物1
2(R1=プロピル基、R2,R4=ベンジルカルバモイル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6
=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.29 (10H, m), 6.92 (1H, brd), 6.57 (1H, br
d, J= 6.8 Hz), 5.44(1H, brt), 5.12 (1H, brt), 4.83
(1H, m), 4.81 (1H, brs), 4.74 (1H, brs),4.66 (2H,
m), 4.43 (1H, dd, J= 11.5, 6.6 Hz), 4.32 (4H, d,
J= 5.6 Hz),4.21 (1H, dd, J= 11.4, 5.1 Hz), 4.10 (1
H, d, J= 12.2 Hz), 3.32 (1H, d, J= 4.9 Hz), 3.04
(1H, d, J= 4.9 Hz), 2.53 (1H, dd, J= 14.4 Hz), 2.1
4 (2H,t, J= 7.3 Hz), 2.04 (1H, m), 1.72 (3H, s),
1.62 (2H, dq, J= 14.8, 7.3 Hz), 0.91 (3H, t, J= 7.
3 Hz). 元素分析値:C32H40N4O8 として 計算値;C, 63.14; H, 6.62; N, 9.20 実測値;C, 62.90; H, 6.62; N, 9.12
【0090】
【実施例13】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(105mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ジエチルアミン(0.086ml)を加えて室温で撹拌
した。反応開始より40分後にジエチルアミン(0.0
86ml)を加えてさらに35分間撹拌した。反応液を
濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢酸エチル(2
0ml)を加えて希釈し、0.01N塩酸、0.05N塩
酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食塩水
(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用
いて乾燥、減圧下濃縮乾固し、褐色油状物質(98m
g)を得た。これをシリカゲル60(Art. 7734、5
g)のカラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン:ヘ
キサン(70:30)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、
化合物13の黄色油状物質(90mg)を得た。 化合物13(R1=プロピル基、R2,R4=ジエチルカル
バモイルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム
中、 δppm; 204.5(Q), 173.7(Q), 169.4(Q), 156.2(Q), 15
5.0(Q), 140.1(Q), 114.6(CH2), 64.3(CH2), 63.3(C
H2), 60.4(Q), 53.5(CH), 50.4(CH), 49.2(CH2), 42.1
(CH2), 42.1(CH2), 41.5(CH2), 41.5(CH2), 38.4(CH2),
38.4(CH2), 21.5(CH3), 19.0(CH2), 14.0(CH3), 14.0
(CH3), 13.7(CH3), 13.4(CH3), 13.4(CH3) 元素分析値:C26H44N4O8・0.5H2O として 計算値;C, 56.81; H, 8.25; N, 10.19 実測値;C, 56.74; H, 8.13; N, 9.99
(105mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ジエチルアミン(0.086ml)を加えて室温で撹拌
した。反応開始より40分後にジエチルアミン(0.0
86ml)を加えてさらに35分間撹拌した。反応液を
濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢酸エチル(2
0ml)を加えて希釈し、0.01N塩酸、0.05N塩
酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食塩水
(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用
いて乾燥、減圧下濃縮乾固し、褐色油状物質(98m
g)を得た。これをシリカゲル60(Art. 7734、5
g)のカラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン:ヘ
キサン(70:30)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、
化合物13の黄色油状物質(90mg)を得た。 化合物13(R1=プロピル基、R2,R4=ジエチルカル
バモイルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム
中、 δppm; 204.5(Q), 173.7(Q), 169.4(Q), 156.2(Q), 15
5.0(Q), 140.1(Q), 114.6(CH2), 64.3(CH2), 63.3(C
H2), 60.4(Q), 53.5(CH), 50.4(CH), 49.2(CH2), 42.1
(CH2), 42.1(CH2), 41.5(CH2), 41.5(CH2), 38.4(CH2),
38.4(CH2), 21.5(CH3), 19.0(CH2), 14.0(CH3), 14.0
(CH3), 13.7(CH3), 13.4(CH3), 13.4(CH3) 元素分析値:C26H44N4O8・0.5H2O として 計算値;C, 56.81; H, 8.25; N, 10.19 実測値;C, 56.74; H, 8.13; N, 9.99
【0091】
【実施例14】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(101mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ピペリジン(0.079ml)を加えて室温で撹拌し
た。反応開始より2分後にテトラヒドロフラン(2m
l)、35分後にピペリジン(0.040ml)を加え
てさらに25分間撹拌した。反応液を濃縮してアセトニ
トリルを除去した後、酢酸エチル(20ml)を加えて
希釈し、0.05N塩酸(20ml、2回)、2%炭酸
水素ナトリウム水、水、および飽和食塩水(各20m
l)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、
減圧下濃縮乾固し、化合物14の黄色粉末(97mg)
を得た。 化合物14(R1=プロピル基、R2,R4=ピペリジノカ
ルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.6(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 155.6(Q), 15
4.5(Q), 140.1(Q), 114.7(CH2), 64.5(CH2), 63.2(C
H2), 60.5(Q), 53.3(CH), 50.4(CH), 49.2(CH2), 45.0
(CH2), 45.0(CH2), 45.0(CH2), 45.0(CH2), 38.5(CH2),
38.5(CH2), 25.6(CH2), 25.6(CH2), 25.6(CH2), 25.6
(CH2), 24.3(CH2), 24.3(CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2),
13.7(CH3) 元素分析値:C28H44N4O8・0.5H2O として 計算値;C, 58.62; H, 7.91; N, 9.77 実測値;C, 58.95; H, 7.83; N,
9.48
(101mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ピペリジン(0.079ml)を加えて室温で撹拌し
た。反応開始より2分後にテトラヒドロフラン(2m
l)、35分後にピペリジン(0.040ml)を加え
てさらに25分間撹拌した。反応液を濃縮してアセトニ
トリルを除去した後、酢酸エチル(20ml)を加えて
希釈し、0.05N塩酸(20ml、2回)、2%炭酸
水素ナトリウム水、水、および飽和食塩水(各20m
l)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、
減圧下濃縮乾固し、化合物14の黄色粉末(97mg)
を得た。 化合物14(R1=プロピル基、R2,R4=ピペリジノカ
ルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.6(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 155.6(Q), 15
4.5(Q), 140.1(Q), 114.7(CH2), 64.5(CH2), 63.2(C
H2), 60.5(Q), 53.3(CH), 50.4(CH), 49.2(CH2), 45.0
(CH2), 45.0(CH2), 45.0(CH2), 45.0(CH2), 38.5(CH2),
38.5(CH2), 25.6(CH2), 25.6(CH2), 25.6(CH2), 25.6
(CH2), 24.3(CH2), 24.3(CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2),
13.7(CH3) 元素分析値:C28H44N4O8・0.5H2O として 計算値;C, 58.62; H, 7.91; N, 9.77 実測値;C, 58.95; H, 7.83; N,
9.48
【0092】
【実施例15】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(100mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ピロリジン(0.089ml)を加えて室温で30分間
撹拌した。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した
後、酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、0.05
N塩酸(20ml、2回)、2%炭酸水素ナトリウム
水、水、および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、減圧下濃縮乾固
し、化合物15の黄色粉末(81mg)を得た。化合物
15(R1=プロピル基、R2,R4=ピロリジノカルボニ
ルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R
6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.6(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 155.2(Q), 15
4.0(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.3(CH2), 63.0(C
H2), 60.5(Q), 53.4(CH), 50.5(CH), 49.2(CH2), 46.4
(CH2), 46.4(CH2), 45.9(CH2), 45.7(CH2), 38.6(CH2),
38.5(CH2), 25.7(CH2), 25.7(CH2), 24.9(CH2), 24.9
(CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C26H40N4O8・H2O として 計算値;C, 56.30; H, 7.63; N, 10.10 実測値;C, 56.31; H, 7.55; N, 9.87
(100mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
ピロリジン(0.089ml)を加えて室温で30分間
撹拌した。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した
後、酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、0.05
N塩酸(20ml、2回)、2%炭酸水素ナトリウム
水、水、および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、減圧下濃縮乾固
し、化合物15の黄色粉末(81mg)を得た。化合物
15(R1=プロピル基、R2,R4=ピロリジノカルボニ
ルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R
6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.6(Q), 173.6(Q), 169.4(Q), 155.2(Q), 15
4.0(Q), 140.2(Q), 114.7(CH2), 64.3(CH2), 63.0(C
H2), 60.5(Q), 53.4(CH), 50.5(CH), 49.2(CH2), 46.4
(CH2), 46.4(CH2), 45.9(CH2), 45.7(CH2), 38.6(CH2),
38.5(CH2), 25.7(CH2), 25.7(CH2), 24.9(CH2), 24.9
(CH2), 21.6(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C26H40N4O8・H2O として 計算値;C, 56.30; H, 7.63; N, 10.10 実測値;C, 56.31; H, 7.55; N, 9.87
【0093】
【実施例16】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(101mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
モルホリン(0.095ml)を加えて室温で30分間
撹拌した。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した
後、酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、0.05
N塩酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食
塩水(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
を用いて乾燥、減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルおよびジ
エチルエーテルで粉末化して化合物16の白色粉末(4
8mg)を得た。 化合物16(R1=プロピル基、R2,R4=モルホリノカ
ルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.6(Q), 173.5(Q), 169.3(Q), 155.5(Q), 15
4.4(Q), 140.0(Q), 114.9(CH2), 66.5(CH2), 66.5(C
H2), 66.5(CH2), 66.5(CH2), 64.9(CH2), 63.4(CH2), 6
0.4(Q), 52.9(CH), 50.4(CH), 49.3(CH2), 44.2(CH2),
44.2(CH2), 44.2(CH2), 44.2(CH2), 38.5(CH2), 38.4
(CH2), 21.5(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C26H40N4O10・0.5 H2O として 計算値;C, 54.06; H, 7.15; N, 9.70 実測値;C, 54.09; H, 7.10; N, 9.67
(101mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
モルホリン(0.095ml)を加えて室温で30分間
撹拌した。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した
後、酢酸エチル(20ml)を加えて希釈し、0.05
N塩酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食
塩水(各20ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
を用いて乾燥、減圧下濃縮乾固し、酢酸エチルおよびジ
エチルエーテルで粉末化して化合物16の白色粉末(4
8mg)を得た。 化合物16(R1=プロピル基、R2,R4=モルホリノカ
ルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、
R5,R6=−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 204.6(Q), 173.5(Q), 169.3(Q), 155.5(Q), 15
4.4(Q), 140.0(Q), 114.9(CH2), 66.5(CH2), 66.5(C
H2), 66.5(CH2), 66.5(CH2), 64.9(CH2), 63.4(CH2), 6
0.4(Q), 52.9(CH), 50.4(CH), 49.3(CH2), 44.2(CH2),
44.2(CH2), 44.2(CH2), 44.2(CH2), 38.5(CH2), 38.4
(CH2), 21.5(CH3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 元素分析値:C26H40N4O10・0.5 H2O として 計算値;C, 54.06; H, 7.15; N, 9.70 実測値;C, 54.09; H, 7.10; N, 9.67
【0094】
【実施例17】実施例7で得られた化合物7Aの粉末
(100mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
N-メチルピペラジン(0.12ml)を加えて室温で撹
拌した。反応開始より2時間20分後にN-メチルピペ
ラジン(0.04ml)を加えてさらに20分間撹拌し
た。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢
酸エチル(20ml)を加えて希釈し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水(20ml)、および飽和食塩水(30m
l)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、
減圧下濃縮乾固し、化合物17の黄色粉末(115m
g)を得た。これをHP−20(20〜50メッシュ、
10ml)のカラムクロマトグラフィ−に付し、20%
メタノール水、および10mM塩酸/40%メタノール
水の溶出画分を減圧下濃縮、凍結乾燥し、化合物17A
と化合物17Bの約1:1の混合物(78mg)を得
た。 化合物17A(R1=プロピル基、R2,R4=N-メチル
ピペラジノカルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プ
ロペニル基、R5,R6=−O−) 化合物17B(R1=プロピル基、R2,R4=N-メチル
ピペラジノカルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プ
ロペニル基、R5=水酸基、R6=クロロ基)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重メタノール中、 δppm; 210.3(1/2C, Q), 206.7(1/2C, Q), 176.0(Q), 1
71.2(1/2C, Q), 170.7(1/2C, Q), 155.6(Q), 155.5(Q),
142.1(1/2C, Q), 141.6(1/2C, Q), 114.6(1/2C, CH2),
114.4(1/2C, CH2), 81.4(1/2C, Q), 68.6(1/2C, CH2),
66.3(CH2), 65.4(1/2C, CH2), 61.4(1/2C, Q), 54.2(C
H2), 54.2(CH2), 54.1(CH2), 54.0(CH2), 53.2(1/2C, C
H), 53.1(1/2C, CH), 52.4(CH), 50.3(1/2C, CH2), 48.
3(1/2C,CH2), 43.8(CH3), 43.8(CH3), 42.2(CH2), 44.2
(CH2), 42.2(CH2), 44.2(CH2),39.5(CH2), 38.7(1/2C,
CH2), 38.6(1/2C, CH2), 22.1(CH3), 20.2(1/2C, CH2),
20.2(1/2C, CH2), 14.0(CH3) HPLC保持時間:3.2分、および3.4分 (担体;YMC-Pack ODS-A A-312 120A 150X6.0mmI.D.,移動
相;0.01M リン酸緩衝液/30% アセトニトリル水、pH 6.
3, 流速;2 ml / min., 検出;Abs.at 214 nm)
(100mg)をアセトニトリル(2ml)に溶解し、
N-メチルピペラジン(0.12ml)を加えて室温で撹
拌した。反応開始より2時間20分後にN-メチルピペ
ラジン(0.04ml)を加えてさらに20分間撹拌し
た。反応液を濃縮してアセトニトリルを除去した後、酢
酸エチル(20ml)を加えて希釈し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水(20ml)、および飽和食塩水(30m
l)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥、
減圧下濃縮乾固し、化合物17の黄色粉末(115m
g)を得た。これをHP−20(20〜50メッシュ、
10ml)のカラムクロマトグラフィ−に付し、20%
メタノール水、および10mM塩酸/40%メタノール
水の溶出画分を減圧下濃縮、凍結乾燥し、化合物17A
と化合物17Bの約1:1の混合物(78mg)を得
た。 化合物17A(R1=プロピル基、R2,R4=N-メチル
ピペラジノカルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プ
ロペニル基、R5,R6=−O−) 化合物17B(R1=プロピル基、R2,R4=N-メチル
ピペラジノカルボニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プ
ロペニル基、R5=水酸基、R6=クロロ基)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重メタノール中、 δppm; 210.3(1/2C, Q), 206.7(1/2C, Q), 176.0(Q), 1
71.2(1/2C, Q), 170.7(1/2C, Q), 155.6(Q), 155.5(Q),
142.1(1/2C, Q), 141.6(1/2C, Q), 114.6(1/2C, CH2),
114.4(1/2C, CH2), 81.4(1/2C, Q), 68.6(1/2C, CH2),
66.3(CH2), 65.4(1/2C, CH2), 61.4(1/2C, Q), 54.2(C
H2), 54.2(CH2), 54.1(CH2), 54.0(CH2), 53.2(1/2C, C
H), 53.1(1/2C, CH), 52.4(CH), 50.3(1/2C, CH2), 48.
3(1/2C,CH2), 43.8(CH3), 43.8(CH3), 42.2(CH2), 44.2
(CH2), 42.2(CH2), 44.2(CH2),39.5(CH2), 38.7(1/2C,
CH2), 38.6(1/2C, CH2), 22.1(CH3), 20.2(1/2C, CH2),
20.2(1/2C, CH2), 14.0(CH3) HPLC保持時間:3.2分、および3.4分 (担体;YMC-Pack ODS-A A-312 120A 150X6.0mmI.D.,移動
相;0.01M リン酸緩衝液/30% アセトニトリル水、pH 6.
3, 流速;2 ml / min., 検出;Abs.at 214 nm)
【0095】
【実施例18】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(260mg、純度76%)をジクロロメタン
(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.400m
l)および無水クロトン酸(0.257ml)を加えて
室温で撹拌した。反応開始より40分後にトリエチルア
ミン(0.560ml)および無水クロトン酸(0.42
8ml)、1時間15分後にトリエチルアミン(0.4
00ml)および無水クロトン酸(0.257ml)を
加えてさらに1時間撹拌した。反応液を濃縮してジクロ
ロメタンを除去した後、酢酸エチル(50ml)に溶解
し、0.1N塩酸で2回、2%炭酸水素ナトリウム水、
水、および飽和食塩水(各50ml)で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固し
て油状物質(984mg)を得た。これをシリカゲル6
0(20g)のカラムクロマトグラフィ−に付し、アセト
ン:ヘキサン(70:30)の溶出画分を減圧下濃縮乾
固し、油状物質(202mg)を得た。これを逆相系分
取 HPLC(担体;ODS、YMC-Pack、D-ODS-5、移動相;0.01M
リン酸緩衝液/45% アセトニトリル水、pH 6.3 )に付し
た。溶出容量 170〜250 ml の画分を集めて濃縮し、ア
セトニトリルを除去した後、酢酸エチルを加えて抽出し
た。有機層を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用
いて乾燥し、減圧下濃縮乾固して化合物18Aと化合物
18Bの約1:2、または2:1混合物(91mg)を
得た。 化合物18A(R1=プロピル基、R2=2-ブテノイル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R4=3-
ブテノイルオキシ基、R5,R6=−O−) 化合物18B(R1=プロピル基、R2=3-ブテノイル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R4=2-
ブテノイルオキシ基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 6.99 (1H, m), 6.69 (2/3H, brd, J= 6.9 Hz),
6.59 (1/3H, brd, J=7.0 Hz), 6.30 (2/3H, brd, J= 7.
3 Hz), 6.24 (1/3H, brd, J= 7.4 Hz), 5.85(2H, m),
5.17 (2H, m), 4.91 (1/3H, d, J= 12.5 Hz), 4.90 (2/
3H, d, J= 12.3 Hz), 4.87 (1H, brs), 4.79 (1H, br
s), 4.73 (1H, dd, J= 12.7, 6.3 Hz), 4.64(1H, m),
4.45 (2/3H, dd, J= 11.6, 6.4 Hz), 4.39 (1/3H, dd,
J= 11.4, 6.1 Hz), 4.27 (2/3H, dd, J= 11.6, 5.3 H
z), 4.22 (1/3H, dd, J= 11.4, 5.5 Hz), 4.11 (1/3H,
d, J= 12.4 Hz), 4.05 (2/3H, d, J= 12.3 Hz), 3.33
(1H, m), 3.13 (2/3H, dt, J= 6.9, 1.3 Hz), 3.09 (4/
3H, dt, J= 7.0, 1.3 Hz), 3.08(1H, m), 2.58 (1H,
m), 2.19 (2H, t, J= 7.7 Hz), 2.07 (1H, m), 1.90 (2
H,dd, J= 6.9, 1.6 Hz), 1.88 (1H, dd, J= 6.8, 1.7 H
z), 1.75 (3H, s), 1.65(2H, dq, J= 15.0, 7.5 Hz),
0.94 (2H, t, J= 7.4 Hz), 0.94 (1H, t, J= 7.4Hz). 元素分析値:C24H34N2O8・0.5H2O として 計算値;C, 59.12; H, 7.24; N, 5.75 実測値;C, 59.39; H, 7.22; N, 5.70
の油状物(260mg、純度76%)をジクロロメタン
(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.400m
l)および無水クロトン酸(0.257ml)を加えて
室温で撹拌した。反応開始より40分後にトリエチルア
ミン(0.560ml)および無水クロトン酸(0.42
8ml)、1時間15分後にトリエチルアミン(0.4
00ml)および無水クロトン酸(0.257ml)を
加えてさらに1時間撹拌した。反応液を濃縮してジクロ
ロメタンを除去した後、酢酸エチル(50ml)に溶解
し、0.1N塩酸で2回、2%炭酸水素ナトリウム水、
水、および飽和食塩水(各50ml)で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固し
て油状物質(984mg)を得た。これをシリカゲル6
0(20g)のカラムクロマトグラフィ−に付し、アセト
ン:ヘキサン(70:30)の溶出画分を減圧下濃縮乾
固し、油状物質(202mg)を得た。これを逆相系分
取 HPLC(担体;ODS、YMC-Pack、D-ODS-5、移動相;0.01M
リン酸緩衝液/45% アセトニトリル水、pH 6.3 )に付し
た。溶出容量 170〜250 ml の画分を集めて濃縮し、ア
セトニトリルを除去した後、酢酸エチルを加えて抽出し
た。有機層を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用
いて乾燥し、減圧下濃縮乾固して化合物18Aと化合物
18Bの約1:2、または2:1混合物(91mg)を
得た。 化合物18A(R1=プロピル基、R2=2-ブテノイル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R4=3-
ブテノイルオキシ基、R5,R6=−O−) 化合物18B(R1=プロピル基、R2=3-ブテノイル
オキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R4=2-
ブテノイルオキシ基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 6.99 (1H, m), 6.69 (2/3H, brd, J= 6.9 Hz),
6.59 (1/3H, brd, J=7.0 Hz), 6.30 (2/3H, brd, J= 7.
3 Hz), 6.24 (1/3H, brd, J= 7.4 Hz), 5.85(2H, m),
5.17 (2H, m), 4.91 (1/3H, d, J= 12.5 Hz), 4.90 (2/
3H, d, J= 12.3 Hz), 4.87 (1H, brs), 4.79 (1H, br
s), 4.73 (1H, dd, J= 12.7, 6.3 Hz), 4.64(1H, m),
4.45 (2/3H, dd, J= 11.6, 6.4 Hz), 4.39 (1/3H, dd,
J= 11.4, 6.1 Hz), 4.27 (2/3H, dd, J= 11.6, 5.3 H
z), 4.22 (1/3H, dd, J= 11.4, 5.5 Hz), 4.11 (1/3H,
d, J= 12.4 Hz), 4.05 (2/3H, d, J= 12.3 Hz), 3.33
(1H, m), 3.13 (2/3H, dt, J= 6.9, 1.3 Hz), 3.09 (4/
3H, dt, J= 7.0, 1.3 Hz), 3.08(1H, m), 2.58 (1H,
m), 2.19 (2H, t, J= 7.7 Hz), 2.07 (1H, m), 1.90 (2
H,dd, J= 6.9, 1.6 Hz), 1.88 (1H, dd, J= 6.8, 1.7 H
z), 1.75 (3H, s), 1.65(2H, dq, J= 15.0, 7.5 Hz),
0.94 (2H, t, J= 7.4 Hz), 0.94 (1H, t, J= 7.4Hz). 元素分析値:C24H34N2O8・0.5H2O として 計算値;C, 59.12; H, 7.24; N, 5.75 実測値;C, 59.39; H, 7.22; N, 5.70
【0096】
【実施例19】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(331mg、純度76%)をアセトニトリル
(6.6ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.612
ml)および無水コハク酸(221mg)を加えて室温
で撹拌した。反応開始より1時間後にトリエチルアミン
(0.408ml)および無水コハク酸(147mg)
を加えてさらに1時間30分撹拌した。反応液を濃縮し
てアセトニトリルを除去した後、酢酸エチル(30m
l)に溶解し、0.1N塩酸(30ml)、および飽和
食塩水(40ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
を用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して油状物質(65
0mg)を得た。これを逆相系分取 HPLC(担体;ODS、Y
MC-Pack、SH-363-15、移動相;0.02M リン酸緩衝液/25%
アセトニトリル水、pH 3.0 )に付した。溶出容量 780〜
1080 ml の画分を集めて濃縮してアセトニトリルを除去
した後、酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、
減圧下濃縮、乾固して化合物19の白色粉末(337m
g)を得た。 化合物19(R1=プロピル基、R2,R4=スクシニルオ
キシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=
−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重メタノール中、 δppm; 206.3(Q), 176.0(Q), 175.8(Q), 175.6(Q), 17
3.7(Q), 173.3(Q), 171.1(Q), 141.7(Q), 114.5(CH2),
64.6(CH2), 63.9(CH2), 61.2(Q), 53.1(CH), 51.9(CH),
50.0(CH2), 38.8(CH2), 38.6(CH2), 29.9(CH2), 29.8
(CH2), 29.7(CH2), 29.6(CH2), 22.1(CH3), 20.1(C
H2), 14.0(CH3) 元素分析値:C24H34N2O12 として 計算値;C, 53.13; H, 6.32; N, 5.16 実測値;C, 52.92; H, 6.28; N, 5.13
の油状物(331mg、純度76%)をアセトニトリル
(6.6ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.612
ml)および無水コハク酸(221mg)を加えて室温
で撹拌した。反応開始より1時間後にトリエチルアミン
(0.408ml)および無水コハク酸(147mg)
を加えてさらに1時間30分撹拌した。反応液を濃縮し
てアセトニトリルを除去した後、酢酸エチル(30m
l)に溶解し、0.1N塩酸(30ml)、および飽和
食塩水(40ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
を用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して油状物質(65
0mg)を得た。これを逆相系分取 HPLC(担体;ODS、Y
MC-Pack、SH-363-15、移動相;0.02M リン酸緩衝液/25%
アセトニトリル水、pH 3.0 )に付した。溶出容量 780〜
1080 ml の画分を集めて濃縮してアセトニトリルを除去
した後、酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、
減圧下濃縮、乾固して化合物19の白色粉末(337m
g)を得た。 化合物19(R1=プロピル基、R2,R4=スクシニルオ
キシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=
−O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重メタノール中、 δppm; 206.3(Q), 176.0(Q), 175.8(Q), 175.6(Q), 17
3.7(Q), 173.3(Q), 171.1(Q), 141.7(Q), 114.5(CH2),
64.6(CH2), 63.9(CH2), 61.2(Q), 53.1(CH), 51.9(CH),
50.0(CH2), 38.8(CH2), 38.6(CH2), 29.9(CH2), 29.8
(CH2), 29.7(CH2), 29.6(CH2), 22.1(CH3), 20.1(C
H2), 14.0(CH3) 元素分析値:C24H34N2O12 として 計算値;C, 53.13; H, 6.32; N, 5.16 実測値;C, 52.92; H, 6.28; N, 5.13
【0097】
【実施例20】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(317mg、純度76%)をテトラヒドロフ
ラン(10ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.2
9ml)および無水マレイン酸(139mg)を加えて
室温で1時間撹拌した。さらにトリエチルアミン(0.
07ml)および無水マレイン酸(30mg)を加えて
さらに1時間20分撹拌した。反応液に酢酸エチル(2
0ml)および10%塩化アンモニウム水(20ml)
を加えて分配した。水層をpH2.5に補正後、酢酸エ
チル(12ml)で2回抽出した。抽出した有機層を合
わせて水および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮乾
固して油状物質(421mg)を得た。これを逆相系分
取HPLC(担体;ODS、YMC-Pack、SH-363-15、移動相;
0.02Mリン酸緩衝液/21%アセトニトリル水、p
H3.0)に付した。溶出容量 1.07〜1.43リット
ルの画分を集めて濃縮し、アセトニトリルを除去した
後、酢酸エチル(15ml)で2回抽出した。有機層を
合わせて水で2回、および飽和食塩水(各20ml)で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧
下濃縮乾固して化合物20の白色粉末(178mg)を
得た。 化合物20(R1=プロピル基、R2,R4=マレイルオキ
シ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−
O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重メタノール中、 δppm; 206.2(Q), 176.2(Q), 171.2(Q), 168.5(Q), 16
8.3(Q), 166.9(Q), 166.4(Q), 141.8(Q), 132.6(CH), 1
31.7(CH), 130.7(CH), 129.4(CH), 114.6(CH2),65.0(CH
2), 64.5(CH2), 61.1(Q), 53.3(CH), 51.9(CH), 50.1
(Q), 38.9(CH2),38.7(CH2), 22.1(CH3), 20.2(CH2), 1
4.0(CH3) 元素分析値:C24H30N2O12 として 計算値;C, 53.53; H, 5.62; N, 5.20 実測値;C, 53.23; H, 5.90; N, 5.20
の油状物(317mg、純度76%)をテトラヒドロフ
ラン(10ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.2
9ml)および無水マレイン酸(139mg)を加えて
室温で1時間撹拌した。さらにトリエチルアミン(0.
07ml)および無水マレイン酸(30mg)を加えて
さらに1時間20分撹拌した。反応液に酢酸エチル(2
0ml)および10%塩化アンモニウム水(20ml)
を加えて分配した。水層をpH2.5に補正後、酢酸エ
チル(12ml)で2回抽出した。抽出した有機層を合
わせて水および飽和食塩水(各20ml)で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮乾
固して油状物質(421mg)を得た。これを逆相系分
取HPLC(担体;ODS、YMC-Pack、SH-363-15、移動相;
0.02Mリン酸緩衝液/21%アセトニトリル水、p
H3.0)に付した。溶出容量 1.07〜1.43リット
ルの画分を集めて濃縮し、アセトニトリルを除去した
後、酢酸エチル(15ml)で2回抽出した。有機層を
合わせて水で2回、および飽和食塩水(各20ml)で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧
下濃縮乾固して化合物20の白色粉末(178mg)を
得た。 化合物20(R1=プロピル基、R2,R4=マレイルオキ
シ基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5,R6=−
O−)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重メタノール中、 δppm; 206.2(Q), 176.2(Q), 171.2(Q), 168.5(Q), 16
8.3(Q), 166.9(Q), 166.4(Q), 141.8(Q), 132.6(CH), 1
31.7(CH), 130.7(CH), 129.4(CH), 114.6(CH2),65.0(CH
2), 64.5(CH2), 61.1(Q), 53.3(CH), 51.9(CH), 50.1
(Q), 38.9(CH2),38.7(CH2), 22.1(CH3), 20.2(CH2), 1
4.0(CH3) 元素分析値:C24H30N2O12 として 計算値;C, 53.53; H, 5.62; N, 5.20 実測値;C, 53.23; H, 5.90; N, 5.20
【0098】
【実施例21】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(1.00g、純度76%)をメタノール(1
6.5ml)に溶解し、10%塩酸/メタノール(16.
5ml)を加えて60℃で1時間撹拌した。反応液にイ
ソブタノール(250ml)を加えて濃縮してメタノー
ルを除去した後、水(50ml、3回)で洗浄し、減圧
下濃縮乾固して油状物質(855mg)を得た。これを
逆相系分取 HPLC(担体;ODS、YMC-Pack、SH-363, I-15、
移動相;0.02M リン酸緩衝液/15% アセトニトリル水、
pH 3.0 )に付した。溶出容量 760〜1000 ml の画分を集
めて濃縮してアセトニトリルを除去した後、イソブタノ
ールを加えて抽出し、有機層を水で洗浄した後、減圧下
濃縮、乾固して化合物21A(190mg)を得た。化
合物21A(R1=プロピル基、R2,R4,R5=水酸基、
R3=2-メチル-2-プロペニル基、R6=クロロ基)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 209.5(Q), 174.1(Q),
171.0(Q), 140.2(Q), 114.
6(CH2), 82.9(Q), 65.5(C
H2), 62.7(CH2), 54.0(CH),
51.6(CH), 46.8(CH2), 38.
6(CH2), 38.3(CH2),21.9(CH
3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 分子量: m/z 379 ( M+H )、417 ( M+
K )(SI−マススペクトルより) 得られた化合物21A(2mg)をピリジン(0.16
ml)に溶解し、無水酢酸(0.04ml)を加えて室
温で1時間静置した。反応液を濃縮してピリジンを除去
した後、酢酸エチル(10ml)に溶解し、0.05N
塩酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食塩
水(各10ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを
用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して化合物21B
(2.9mg)を得た。 化合物21B(R1=プロピル基、R2,R4=アセトキシ
基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5=水酸基、
R6=クロロ基)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 6.61 (1H, brd,J= 6.5 Hz), 6.23 (1H, brd,J=
7.7 Hz), 5.21 (1H,ddd, J= 10.6, 6.6, 3.9 Hz), 4.9
0 (1H, brs), 4.82 (1H, brs), 4.70 (1H, dd, J= 13.
0, 5.7 Hz), 4.46 (1H, d, J= 11.6 Hz), 4.39 (1H, d
d, J= 11.5, 6.1Hz), 4.23 (1H, d, J= 11.7 Hz), 4.20
(1H, dd, J= 11.6, 5.5 Hz), 4.14 (1H, brs), 3.91
(1H, d, J= 11.7 Hz), 3.68 (1H, d, J= 11.8 Hz), 2.6
3 (1H, dd), 2.20 (2H, t, J= 7.3 Hz), 2.16 (1H, dd,
J= 14.5, 10.8 Hz), 2.09 (3H, s), 2.07 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 1.66 (2H, dq, J= 14.8, 7.4 Hz), 0.95.
(3H, t, J= 7.4 Hz)
の油状物(1.00g、純度76%)をメタノール(1
6.5ml)に溶解し、10%塩酸/メタノール(16.
5ml)を加えて60℃で1時間撹拌した。反応液にイ
ソブタノール(250ml)を加えて濃縮してメタノー
ルを除去した後、水(50ml、3回)で洗浄し、減圧
下濃縮乾固して油状物質(855mg)を得た。これを
逆相系分取 HPLC(担体;ODS、YMC-Pack、SH-363, I-15、
移動相;0.02M リン酸緩衝液/15% アセトニトリル水、
pH 3.0 )に付した。溶出容量 760〜1000 ml の画分を集
めて濃縮してアセトニトリルを除去した後、イソブタノ
ールを加えて抽出し、有機層を水で洗浄した後、減圧下
濃縮、乾固して化合物21A(190mg)を得た。化
合物21A(R1=プロピル基、R2,R4,R5=水酸基、
R3=2-メチル-2-プロペニル基、R6=クロロ基)13 C NMRスペクトル : 75 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 209.5(Q), 174.1(Q),
171.0(Q), 140.2(Q), 114.
6(CH2), 82.9(Q), 65.5(C
H2), 62.7(CH2), 54.0(CH),
51.6(CH), 46.8(CH2), 38.
6(CH2), 38.3(CH2),21.9(CH
3), 19.0(CH2), 13.7(CH3) 分子量: m/z 379 ( M+H )、417 ( M+
K )(SI−マススペクトルより) 得られた化合物21A(2mg)をピリジン(0.16
ml)に溶解し、無水酢酸(0.04ml)を加えて室
温で1時間静置した。反応液を濃縮してピリジンを除去
した後、酢酸エチル(10ml)に溶解し、0.05N
塩酸、2%炭酸水素ナトリウム水、水、および飽和食塩
水(各10ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを
用いて乾燥し、減圧下濃縮、乾固して化合物21B
(2.9mg)を得た。 化合物21B(R1=プロピル基、R2,R4=アセトキシ
基、R3=2-メチル-2-プロペニル基、R5=水酸基、
R6=クロロ基)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 6.61 (1H, brd,J= 6.5 Hz), 6.23 (1H, brd,J=
7.7 Hz), 5.21 (1H,ddd, J= 10.6, 6.6, 3.9 Hz), 4.9
0 (1H, brs), 4.82 (1H, brs), 4.70 (1H, dd, J= 13.
0, 5.7 Hz), 4.46 (1H, d, J= 11.6 Hz), 4.39 (1H, d
d, J= 11.5, 6.1Hz), 4.23 (1H, d, J= 11.7 Hz), 4.20
(1H, dd, J= 11.6, 5.5 Hz), 4.14 (1H, brs), 3.91
(1H, d, J= 11.7 Hz), 3.68 (1H, d, J= 11.8 Hz), 2.6
3 (1H, dd), 2.20 (2H, t, J= 7.3 Hz), 2.16 (1H, dd,
J= 14.5, 10.8 Hz), 2.09 (3H, s), 2.07 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 1.66 (2H, dq, J= 14.8, 7.4 Hz), 0.95.
(3H, t, J= 7.4 Hz)
【0099】
【実施例22】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(333mg、純度70%)をエタノール(2
0ml)に溶解し、5% パラジウム炭素(3g)を加
え、水素気流下常圧で2時間撹拌した。反応液を濾過
し、減圧下濃縮、乾固して油状物質を得た。これをシリ
カゲル60(5g)のカラムクロマトグラフィ−に付
し、アセトン:ヘキサン(30:70から40:60)
の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物22の無色油状
物質(276mg)を得た。 化合物22(R1=プロピル基、R2,R4=水酸基、R3
=2-メチルプロピル基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.16 (1H, d, J= 6.9 Hz), 6.53 (1H, d, J= 7.
1 Hz), 4.53 (2H, m),4.21 (1H, dd, J= 12.6, 5.9 H
z), 4.03 (1H, m), 3.73 (1H, dd, J= 12.7, 6.5 Hz),
3.58 (2H, brs), 3.31 (1H, d, J= 5.0 Hz), 3.09 (1H,
d, J= 5.0 Hz),2.21 (2H, dt, J= 7.4, 1.7 Hz), 1.66
(3H, m), 1.31 (2H, m) 0.95 (3H, t,J= 7.3 Hz), 0.9
5 (3H, d, J= 6.3 Hz), 0.94 (3H, d, J= 6.2 Hz) 元素分析値:C16H28N2O6・0.5H2O として 計算値;C, 54.38; H, 8.27; N, 7.93 実測値;C, 54.27; H, 8.73; N, 7.51
の油状物(333mg、純度70%)をエタノール(2
0ml)に溶解し、5% パラジウム炭素(3g)を加
え、水素気流下常圧で2時間撹拌した。反応液を濾過
し、減圧下濃縮、乾固して油状物質を得た。これをシリ
カゲル60(5g)のカラムクロマトグラフィ−に付
し、アセトン:ヘキサン(30:70から40:60)
の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物22の無色油状
物質(276mg)を得た。 化合物22(R1=プロピル基、R2,R4=水酸基、R3
=2-メチルプロピル基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.16 (1H, d, J= 6.9 Hz), 6.53 (1H, d, J= 7.
1 Hz), 4.53 (2H, m),4.21 (1H, dd, J= 12.6, 5.9 H
z), 4.03 (1H, m), 3.73 (1H, dd, J= 12.7, 6.5 Hz),
3.58 (2H, brs), 3.31 (1H, d, J= 5.0 Hz), 3.09 (1H,
d, J= 5.0 Hz),2.21 (2H, dt, J= 7.4, 1.7 Hz), 1.66
(3H, m), 1.31 (2H, m) 0.95 (3H, t,J= 7.3 Hz), 0.9
5 (3H, d, J= 6.3 Hz), 0.94 (3H, d, J= 6.2 Hz) 元素分析値:C16H28N2O6・0.5H2O として 計算値;C, 54.38; H, 8.27; N, 7.93 実測値;C, 54.27; H, 8.73; N, 7.51
【0100】
【実施例23】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(2g、純度70%)をクロロホルム(100
ml)に溶解し、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(2.5m
l)およびp-トルエンスルホン酸一水和物(130m
g)、モレキュラシーブス4A(11g)を加えて室温
で24時間撹拌した。反応液を濾過し、減圧下濃縮乾固
して油状物質を得た。これをシリカゲル60(50g)の
カラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン:ヘキサン
(20:80)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物
23の無色油状物質(897mg)を得た。 化合物23(R1=プロピル基、R2,R4=2-テトラヒ
ドロピラニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル
基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 6.98 (1/2H, d, J= 6.4 Hz), 6.88 (1/2H, d,
J= 6.4 Hz), 6.51 (1/2H, d, J= 6.3 Hz), 6.34 (1/2H,
d, J= 6.3 Hz), 4.86 (1H, brs), 4.78 (1H,brs), 4.6
7 (3H, m), 4.56 (1H, dd, J= 11.3, 2.1 Hz), 3.96 (2
H, m), 3.81 (1H, d, J= 8.1 Hz), 3.71 (1H, dd, J= 1
1.5, 1.6 Hz), 3.53 (2H, m), 3.31 (1H, m), 3.09 (1/
2H, d, J= 5.0 Hz), 3.06 (1/2H, d, J=5.0 Hz), 2.66
(1H, d, J= 14.3 Hz), 2.02 (1H, m), 2.19 (2H, dt,
J= 7.4, 5.0 Hz), 1.76 (3H, brs), 1.66(8H, m), 1.56
(8H, m), 0.95 (3/2H, t, J= 7.4 Hz), 0.94 (3/2H,
t,J= 7.4 Hz) 元素分析値:C26H42N2O8 として 計算値;C, 61.16; H, 8.29; N, 5.49 実測値;C, 60.93; H, 8.30; N, 5.42
の油状物(2g、純度70%)をクロロホルム(100
ml)に溶解し、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(2.5m
l)およびp-トルエンスルホン酸一水和物(130m
g)、モレキュラシーブス4A(11g)を加えて室温
で24時間撹拌した。反応液を濾過し、減圧下濃縮乾固
して油状物質を得た。これをシリカゲル60(50g)の
カラムクロマトグラフィ−に付し、アセトン:ヘキサン
(20:80)の溶出画分を減圧下濃縮乾固し、化合物
23の無色油状物質(897mg)を得た。 化合物23(R1=プロピル基、R2,R4=2-テトラヒ
ドロピラニルオキシ基、R3=2-メチル-2-プロペニル
基、R5,R6=−O−)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 6.98 (1/2H, d, J= 6.4 Hz), 6.88 (1/2H, d,
J= 6.4 Hz), 6.51 (1/2H, d, J= 6.3 Hz), 6.34 (1/2H,
d, J= 6.3 Hz), 4.86 (1H, brs), 4.78 (1H,brs), 4.6
7 (3H, m), 4.56 (1H, dd, J= 11.3, 2.1 Hz), 3.96 (2
H, m), 3.81 (1H, d, J= 8.1 Hz), 3.71 (1H, dd, J= 1
1.5, 1.6 Hz), 3.53 (2H, m), 3.31 (1H, m), 3.09 (1/
2H, d, J= 5.0 Hz), 3.06 (1/2H, d, J=5.0 Hz), 2.66
(1H, d, J= 14.3 Hz), 2.02 (1H, m), 2.19 (2H, dt,
J= 7.4, 5.0 Hz), 1.76 (3H, brs), 1.66(8H, m), 1.56
(8H, m), 0.95 (3/2H, t, J= 7.4 Hz), 0.94 (3/2H,
t,J= 7.4 Hz) 元素分析値:C26H42N2O8 として 計算値;C, 61.16; H, 8.29; N, 5.49 実測値;C, 60.93; H, 8.30; N, 5.42
【0101】
【実施例24】実施例1と同様にして得られた化合物1
の油状物(47mg、純度70%)をクロロホルム(3
ml)に溶解し、チオフェノール(17mg)およびふ
っ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒドロフラ
ン溶液、160μl)を加えて室温で20時間撹拌し
た。反応液を水で2回、および飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、
乾固して油状物質(54mg)を得た。これをシリカゲ
ル60(キーゼルゲル60、Art. 5717、200×
200×2 mm)の薄層クロマトグラフィ−に付し、
アセトン:ヘキサン(50:50)で展開した。蛍光を
持つ画分をかきとった後、メタノールで溶出し濾過した
後、減圧下濃縮乾固し、化合物24の黄色油状物質(4
0mg)を得た。 化合物24(R1=プロピル基、R2,R4,R5=水酸基、
R3=2-メチル-2-プロペニル基、R6=フェニルチオ
基)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.39 (2H, d, J= 7.1 Hz), 7.27 (1H, dd, J=
7.3, 6.9 Hz), 7.26 (1H, dd, J= 7.3, 7.2 Hz), 7.21
(1H, dd, J= 7.0, 6.9 Hz), 7.12 (1H, d, J= 9.1 Hz),
6.71 (1/2H, d, J= 6.6 Hz), 6.59 (1/2H, d, J= 6.6
Hz), 5.15 (1H,brs), 4.76 (1/2H, s), 4.72 (1/2H,
s,), 4.63 (1/2H, s), 4.58 (1/2H, s), 4.50 (1H, m),
4.26 (1H, d, J= 16.9 Hz), 4.07 (1H, d, J= 16.9 H
z), 3.91 (1H, dt, J= 11.9, 3.5 Hz), 3.69 (2H, m),
3.39 (1/2H, d, J= 2.1 Hz), 3.34 (1/2H, d, J= 2.1 H
z), 2.24 (2H, m), 2.19 (2H, dt, J= 7.7, 1.4 Hz),
1.62 (2H, tq, J= 7.6, 5.0 Hz), 1.59 (3H, s), 0.93
(3H, t, J= 7.4 Hz) 元素分析値:C22H32N2O6S・1.5 H2O として 計算値;C, 56.60; H, 7.30; N, 5.87 実測値;C, 57.00; H, 7.61; N,
6.04
の油状物(47mg、純度70%)をクロロホルム(3
ml)に溶解し、チオフェノール(17mg)およびふ
っ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒドロフラ
ン溶液、160μl)を加えて室温で20時間撹拌し
た。反応液を水で2回、および飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃縮、
乾固して油状物質(54mg)を得た。これをシリカゲ
ル60(キーゼルゲル60、Art. 5717、200×
200×2 mm)の薄層クロマトグラフィ−に付し、
アセトン:ヘキサン(50:50)で展開した。蛍光を
持つ画分をかきとった後、メタノールで溶出し濾過した
後、減圧下濃縮乾固し、化合物24の黄色油状物質(4
0mg)を得た。 化合物24(R1=プロピル基、R2,R4,R5=水酸基、
R3=2-メチル-2-プロペニル基、R6=フェニルチオ
基)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.39 (2H, d, J= 7.1 Hz), 7.27 (1H, dd, J=
7.3, 6.9 Hz), 7.26 (1H, dd, J= 7.3, 7.2 Hz), 7.21
(1H, dd, J= 7.0, 6.9 Hz), 7.12 (1H, d, J= 9.1 Hz),
6.71 (1/2H, d, J= 6.6 Hz), 6.59 (1/2H, d, J= 6.6
Hz), 5.15 (1H,brs), 4.76 (1/2H, s), 4.72 (1/2H,
s,), 4.63 (1/2H, s), 4.58 (1/2H, s), 4.50 (1H, m),
4.26 (1H, d, J= 16.9 Hz), 4.07 (1H, d, J= 16.9 H
z), 3.91 (1H, dt, J= 11.9, 3.5 Hz), 3.69 (2H, m),
3.39 (1/2H, d, J= 2.1 Hz), 3.34 (1/2H, d, J= 2.1 H
z), 2.24 (2H, m), 2.19 (2H, dt, J= 7.7, 1.4 Hz),
1.62 (2H, tq, J= 7.6, 5.0 Hz), 1.59 (3H, s), 0.93
(3H, t, J= 7.4 Hz) 元素分析値:C22H32N2O6S・1.5 H2O として 計算値;C, 56.60; H, 7.30; N, 5.87 実測値;C, 57.00; H, 7.61; N,
6.04
【0102】
【実施例25】オクチルメルカプタン(265mg)お
よびふっ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒド
ロフラン溶液、82.4μl)をアセトニトリル(10
ml)に溶解し、実施例1と同様にして得られた化合物
1の油状物(564mg、純度70%)のアセトニトリ
ル(30ml)溶液を加えて60℃で40時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチル(30ml)を加えて希釈し、
有機層を水で1回、0.05N塩酸で1回、2%炭酸水
素ナトリウム水で1回、水、および飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃
縮、乾固して油状物質(557mg)を得た。これをシ
リカゲル60(25g)のカラムクロマトグラフィ−に
付し、クロロホルム:メタノール(98:2)の溶出画
分を減圧下濃縮乾固し、化合物25の黄色油状物質(2
51mg)を得た。 化合物25(R1=プロピル基、R2,R4,R5=水酸基、
R3=2-メチル-2-プロペニル基、R6=n-オクチルチ
オ基)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.24 (1H, d, J= 5.5 Hz), 6.71 (1H, d, J= 7.
0 Hz), 5.00 (1H, m),4.91 (1H, s), 4.85 (1H, s), 4.
46 (1H, dq, J= 3.5, 3.4 Hz), 4.02 (1H, dd, J=11.5,
2.9 Hz), 3.76 (1H, d, J=11.6 Hz), 3.54 (3H, m),
2.90 (1H, d, J= 13.5 Hz), 2.64 (1H, d, J= 13.5 H
z), 2.56 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.23 (2H,t, J= 7.3 H
z), 2.06 (1H, dd, J= 14.2, 11.2 Hz), 1.77 (3H, s),
1.67 (2H,dq, J= 14.8, 7.4 Hz), 1.54 (2H, tt, J= 1
1.0, 7.4 Hz), 1.25 (10H, brs), 0.95 (3H, t, J= 7.5
Hz), 0.86 (3H, t, J= 7.0 Hz). 元素分析値:C24H44N2O6S・0.5H2O として 計算値;C, 57.92; H, 9.11; N, 5.62 実測値;C, 57.54; H, 8.90; N, 5.36
よびふっ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒド
ロフラン溶液、82.4μl)をアセトニトリル(10
ml)に溶解し、実施例1と同様にして得られた化合物
1の油状物(564mg、純度70%)のアセトニトリ
ル(30ml)溶液を加えて60℃で40時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチル(30ml)を加えて希釈し、
有機層を水で1回、0.05N塩酸で1回、2%炭酸水
素ナトリウム水で1回、水、および飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、減圧下濃
縮、乾固して油状物質(557mg)を得た。これをシ
リカゲル60(25g)のカラムクロマトグラフィ−に
付し、クロロホルム:メタノール(98:2)の溶出画
分を減圧下濃縮乾固し、化合物25の黄色油状物質(2
51mg)を得た。 化合物25(R1=プロピル基、R2,R4,R5=水酸基、
R3=2-メチル-2-プロペニル基、R6=n-オクチルチ
オ基)1 H NMRスペクトル : 300 MHz, 重クロロホルム中、 δppm; 7.24 (1H, d, J= 5.5 Hz), 6.71 (1H, d, J= 7.
0 Hz), 5.00 (1H, m),4.91 (1H, s), 4.85 (1H, s), 4.
46 (1H, dq, J= 3.5, 3.4 Hz), 4.02 (1H, dd, J=11.5,
2.9 Hz), 3.76 (1H, d, J=11.6 Hz), 3.54 (3H, m),
2.90 (1H, d, J= 13.5 Hz), 2.64 (1H, d, J= 13.5 H
z), 2.56 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.23 (2H,t, J= 7.3 H
z), 2.06 (1H, dd, J= 14.2, 11.2 Hz), 1.77 (3H, s),
1.67 (2H,dq, J= 14.8, 7.4 Hz), 1.54 (2H, tt, J= 1
1.0, 7.4 Hz), 1.25 (10H, brs), 0.95 (3H, t, J= 7.5
Hz), 0.86 (3H, t, J= 7.0 Hz). 元素分析値:C24H44N2O6S・0.5H2O として 計算値;C, 57.92; H, 9.11; N, 5.62 実測値;C, 57.54; H, 8.90; N, 5.36
【0103】
【製剤例1】下記に示す処方の全成分を均一に混和し、
ゼラチンカプセルに充填し、カプセル1個当たり10m
gの化合物3Aを含有するカプセル剤を製造する。 化合物3A 10mg 乳糖 100mg コーンスターチ 40mg ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 160mg
ゼラチンカプセルに充填し、カプセル1個当たり10m
gの化合物3Aを含有するカプセル剤を製造する。 化合物3A 10mg 乳糖 100mg コーンスターチ 40mg ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 160mg
【0104】
【製剤例2】化合物3Aとステアリン酸マグネシウムを
可溶性デンプンの水溶液で顆粒化し、乾燥後、乳糖及び
コーンスターチと混和し、混合物を圧縮成型し、錠剤1
個当たり10mgの化合物3Aを含有する錠剤を製造す
る。 化合物3A 10mg 乳糖 65mg コーンスターチ 30mg 可溶性デンプン 35mg ステアリン酸マグネシウム 20mg 1錠 160mg
可溶性デンプンの水溶液で顆粒化し、乾燥後、乳糖及び
コーンスターチと混和し、混合物を圧縮成型し、錠剤1
個当たり10mgの化合物3Aを含有する錠剤を製造す
る。 化合物3A 10mg 乳糖 65mg コーンスターチ 30mg 可溶性デンプン 35mg ステアリン酸マグネシウム 20mg 1錠 160mg
【0105】
【製剤例3】化合物3Aを30%(w/v)ポリエチレ
ングリコール400を含む生理食塩水に溶解して化合物
3Aの0.05%溶液を調製し、滅菌濾過後バイアルに
30mlずつ分注し、バイアル1個当たり15mgの化
合物3Aを含有する注射剤を製造する。
ングリコール400を含む生理食塩水に溶解して化合物
3Aの0.05%溶液を調製し、滅菌濾過後バイアルに
30mlずつ分注し、バイアル1個当たり15mgの化
合物3Aを含有する注射剤を製造する。
【0106】
【製剤例4】化合物3Aとカルボキシメチルセルロース
ナトリウムを乳鉢中で均一に混和し、サッカリンナトリ
ウムを精製水に溶かした液を少しずつ加えてよくかき混
ぜる。10%安息香酸ナトリウム水溶液1mlを加え、
精製水で全量を100mlとし、100mlあたり10
mgの化合物3Aを含有する懸濁剤を製造する。 化合物3A 0.01g カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0g サッカリンナトリウム 0.04g 安息香酸ナトリウム 0.1g 全量 100ml
ナトリウムを乳鉢中で均一に混和し、サッカリンナトリ
ウムを精製水に溶かした液を少しずつ加えてよくかき混
ぜる。10%安息香酸ナトリウム水溶液1mlを加え、
精製水で全量を100mlとし、100mlあたり10
mgの化合物3Aを含有する懸濁剤を製造する。 化合物3A 0.01g カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.0g サッカリンナトリウム 0.04g 安息香酸ナトリウム 0.1g 全量 100ml
【0107】
【試験例1】ヒト単球由来THP−1細胞におけるIL
−1産生抑制活性の測定 ヒト単球由来細胞株、THP−1〔インターナショナル
・ジャーナル・キャンサー(International Journal Canc
er)第26巻、171〜176頁(1980)〕を10
%FCS(ウシ胎仔血清)を含むRPMI−1640培
地で培養した。5×105/mlとなるようにTHP−
1細胞を播種し、リポ多糖(以下LPSと略す、終濃度
10μg/ml)を加え、IL−1産生を刺激すると
同時に被検化合物を加え、8時間、37℃で5%CO2
存在下で培養した。Endres らの方法〔クリニカル・イム
ノロジー・アンド・イムノパソロジー(Clinical Immunol
ogyand Immunopathology)第49巻、424〜438頁
(1988)〕によって、IL−1を抽出しIL−1α
およびIL−1βの産生量を市販のEIAキット(CA
YMAN社、米国)を用いて求めた。〔表6〕に示すよ
うに、これらの化合物はIL−1αおよびIL−1βの
産生を抑制した。
−1産生抑制活性の測定 ヒト単球由来細胞株、THP−1〔インターナショナル
・ジャーナル・キャンサー(International Journal Canc
er)第26巻、171〜176頁(1980)〕を10
%FCS(ウシ胎仔血清)を含むRPMI−1640培
地で培養した。5×105/mlとなるようにTHP−
1細胞を播種し、リポ多糖(以下LPSと略す、終濃度
10μg/ml)を加え、IL−1産生を刺激すると
同時に被検化合物を加え、8時間、37℃で5%CO2
存在下で培養した。Endres らの方法〔クリニカル・イム
ノロジー・アンド・イムノパソロジー(Clinical Immunol
ogyand Immunopathology)第49巻、424〜438頁
(1988)〕によって、IL−1を抽出しIL−1α
およびIL−1βの産生量を市販のEIAキット(CA
YMAN社、米国)を用いて求めた。〔表6〕に示すよ
うに、これらの化合物はIL−1αおよびIL−1βの
産生を抑制した。
【表6】
【0108】
【試験例2】THP−1細胞に対するIL−1転写の抑
制活性の測定 THP−1細胞にLPS(終濃度 100μg/ml)
を添加すると同時に化合物1を終濃度が2μg/mlと
なるように添加した。また、薬剤無処理および溶媒に用
いたメタノールを添加したものをコントロールとして用
いた。3時間培養後の細胞を生理食塩水で2度洗浄し、
RNA調製に用いた。RNAの抽出はIsogen(ニ
ッポンジーン社)を用いた。得られた全RNA(1μ
g)とRNA−PCRキット(宝酒造社)を用いて、逆
転写反応及びPCRを行った。なお、PCRに用いたI
L−1α、IL−1β及びβ−アクチンの特異的プライ
マーはClontech社(米国)から購入した。PC
Rによって得られたDNAをアガロース電気泳動後、写
真撮影を行い、デンシトメーターで解析を行った。化合
物1のIL−1α及びIL−1βの転写抑制はβ−アク
チンmRNAを内部標準として補正した。〔表7〕に示
すように、これらの化合物は転写レベルでIL−1α及
びβの産生を抑制していることが明らかになった。
制活性の測定 THP−1細胞にLPS(終濃度 100μg/ml)
を添加すると同時に化合物1を終濃度が2μg/mlと
なるように添加した。また、薬剤無処理および溶媒に用
いたメタノールを添加したものをコントロールとして用
いた。3時間培養後の細胞を生理食塩水で2度洗浄し、
RNA調製に用いた。RNAの抽出はIsogen(ニ
ッポンジーン社)を用いた。得られた全RNA(1μ
g)とRNA−PCRキット(宝酒造社)を用いて、逆
転写反応及びPCRを行った。なお、PCRに用いたI
L−1α、IL−1β及びβ−アクチンの特異的プライ
マーはClontech社(米国)から購入した。PC
Rによって得られたDNAをアガロース電気泳動後、写
真撮影を行い、デンシトメーターで解析を行った。化合
物1のIL−1α及びIL−1βの転写抑制はβ−アク
チンmRNAを内部標準として補正した。〔表7〕に示
すように、これらの化合物は転写レベルでIL−1α及
びβの産生を抑制していることが明らかになった。
【表7】
【0109】
【試験例3】ラットアジュバント関節炎に対する抑制効
果 次に、化合物3Aのラット・アジュバント関節炎抑制作
用について示す。測定法:250μgの人型結核菌(My
cobacterium tuberculosis;ディフコ社製、米国)を
0.05mlのパラフィンオイルに懸濁し、これをLe
wisラット(7週齢、雄)の右後肢皮下に投与して感
作した。このラットに化合物3Aを感作日(day 0)よ
り13日間(day 13)、一日一回経口投与した。感作日
と14日後(day 14)にアジュバント非注射足の容積を
測定し、両日の足容積の差を足浮腫容積とした。また、
14日後に左後肢、左右前肢、尾および耳の炎症症状を
各々0−4、0−3、0−2および0−1に点数化し、
合計点[=左後肢+(右前肢+左前肢)/2+尾+耳]
を炎症スコアとした。なお、一群にはそれぞれ6匹のラ
ットを用いた。〔表8〕に示すように化合物3A(1m
g/kg)の1日1回経口投与によりラットアジュバン
ト関節炎が42%抑制された。
果 次に、化合物3Aのラット・アジュバント関節炎抑制作
用について示す。測定法:250μgの人型結核菌(My
cobacterium tuberculosis;ディフコ社製、米国)を
0.05mlのパラフィンオイルに懸濁し、これをLe
wisラット(7週齢、雄)の右後肢皮下に投与して感
作した。このラットに化合物3Aを感作日(day 0)よ
り13日間(day 13)、一日一回経口投与した。感作日
と14日後(day 14)にアジュバント非注射足の容積を
測定し、両日の足容積の差を足浮腫容積とした。また、
14日後に左後肢、左右前肢、尾および耳の炎症症状を
各々0−4、0−3、0−2および0−1に点数化し、
合計点[=左後肢+(右前肢+左前肢)/2+尾+耳]
を炎症スコアとした。なお、一群にはそれぞれ6匹のラ
ットを用いた。〔表8〕に示すように化合物3A(1m
g/kg)の1日1回経口投与によりラットアジュバン
ト関節炎が42%抑制された。
【表8】
【0110】本発明の化合物TAN−2178(化合物
1)はマウスを用いた急性毒性試験(LD50)において
腹腔内および経口投与では3.13〜6.25mg/kg
であった。以上の結果から、本発明の化合物TAN−
2178その誘導体及びそれらの塩が、インターロイキ
ン1産生抑制剤として有用であることが分かる。
1)はマウスを用いた急性毒性試験(LD50)において
腹腔内および経口投与では3.13〜6.25mg/kg
であった。以上の結果から、本発明の化合物TAN−
2178その誘導体及びそれらの塩が、インターロイキ
ン1産生抑制剤として有用であることが分かる。
【0111】
【発明の効果】本発明の化合物〔I〕または化合物
〔I'〕はIL−1産生抑制作用を有するので、IL−
1産生過剰を原因とする疾病やIL−1依存性腫瘍を治
療および予防する薬剤あるいは臓器移植の際の免疫抑制
剤として用いられる。
〔I'〕はIL−1産生抑制作用を有するので、IL−
1産生過剰を原因とする疾病やIL−1依存性腫瘍を治
療および予防する薬剤あるいは臓器移植の際の免疫抑制
剤として用いられる。
【0112】
【図1】TAN−2178のIRスペクトルを示す。
【図2】TAN−2178の 13C NMRスペクトルを
示す。
示す。
【図3】TAN−2178の 1H NMRスペクトルを
示す。
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 17/02 C12R 1:465) (72)発明者 牧野 治彦 兵庫県川辺郡猪名川町若葉1丁目17番地の 8
Claims (13)
- 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1はC1-6アルキル基を、R2およびR4はそれ
ぞれ置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチル
プロピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R
5は水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていて
もよいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれ
ぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成して
もよい〕で表される化合物またはその塩。 - 【請求項2】R1がC1-4アルキル基である請求項1記載
の化合物。 - 【請求項3】R2およびR4がそれぞれアシル基で置換さ
れていてもよい水酸基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】R5およびR6がそれぞれ隣接する炭素原子
とともにオキシラン環を形成する請求項1記載の化合
物。 - 【請求項5】R1がプロピル基、R2およびR4がC1-10
アルカノイル基で置換されていてもよい水酸基、R3が
2−メチル−2−プロペニル基、R5およびR6がそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成してい
る請求項1記載の化合物。 - 【請求項6】R1がプロピル基、R2およびR4がそれぞ
れ水酸基、R3が2−メチル−2−プロペニル基、R5お
よびR6がそれぞれ隣接する炭素原子とともにオキシラ
ン環を形成する化合物TAN−2178である請求項1
記載の化合物。 - 【請求項7】ストレプトミセス属に属し、請求項6記載
の化合物TAN−2178を生産する能力を有する微生
物を培地に培養し、TAN−2178を生成蓄積せし
め、これを採取することを特徴とする請求項6記載の化
合物TAN−2178の製造法。 - 【請求項8】請求項6記載の化合物TAN−2178を
生産する能力を有する微生物 ストレプトミセス・エスピ
ー AL−78099株。 - 【請求項9】請求項1記載の化合物またはその塩を含有
してなる医薬。 - 【請求項10】式 【化2】 〔式中、R7はアルキル基を、R2およびR4はそれぞれ
置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチルプロ
ピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R5は
水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていても
よいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩を含有してなるイ
ンターロイキン1産生抑制剤。 - 【請求項11】R7がC1-6アルキル基である請求項10
記載のインターロイキン1産生抑制剤。 - 【請求項12】式 【化3】 〔式中、R7はアルキル基を、R2およびR4はそれぞれ
置換されていてもよい水酸基を、R3は2−メチルプロ
ピル基または2−メチル−2−プロペニル基を、R5は
水酸基、R6はハロゲン原子あるいは置換されていても
よいチオール基をそれぞれ示し、R5およびR6はそれぞ
れ隣接する炭素原子とともにオキシラン環を形成しても
よい〕で表される化合物またはその塩を含有してなるリ
ウマチ予防・治療剤。 - 【請求項13】R7がC1-6アルキル基である請求項12
記載のリウマチ予防・治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10740496A JPH0912595A (ja) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | Tan−2178またはその誘導体、その製造法および用途 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-104458 | 1995-04-27 | ||
JP10445895 | 1995-04-27 | ||
JP10740496A JPH0912595A (ja) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | Tan−2178またはその誘導体、その製造法および用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912595A true JPH0912595A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=26444929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10740496A Withdrawn JPH0912595A (ja) | 1995-04-27 | 1996-04-26 | Tan−2178またはその誘導体、その製造法および用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912595A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004505047A (ja) * | 2000-07-28 | 2004-02-19 | キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド | 複合治療による癌治療 |
JP2014141456A (ja) * | 2004-05-10 | 2014-08-07 | Onyx Therapeutics Inc | 酵素阻害のための化合物 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10740496A patent/JPH0912595A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004505047A (ja) * | 2000-07-28 | 2004-02-19 | キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド | 複合治療による癌治療 |
JP2014141456A (ja) * | 2004-05-10 | 2014-08-07 | Onyx Therapeutics Inc | 酵素阻害のための化合物 |
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