JPH09125921A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド

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JPH09125921A
JPH09125921A JP7282984A JP28298495A JPH09125921A JP H09125921 A JPH09125921 A JP H09125921A JP 7282984 A JP7282984 A JP 7282984A JP 28298495 A JP28298495 A JP 28298495A JP H09125921 A JPH09125921 A JP H09125921A
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公彦 安藤
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/22Valve-seats not provided for in preceding subgroups of this group; Fixing of valve-seats

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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐摩耗性に優れた溶射層を摺動面とするシリン
ダヘッドを提供する。 【解決手段】 吸排気弁と着脱するバルブシート15は
溶射粒子が溶射されて薄片状となって堆積した積層体で
構成され、吸排気弁と着脱するバルブシート15の当た
り面151は堆積方向Pと0〜60度の角度に形成され
ている内燃機関のシリンダヘッド。当たり面には偏平状
に堆積した多くの堆積粒子の端面が表出しているため摩
擦特性が安定化する。また、各粒子は深さ方向に延びて
いるため剥離する可能性が低くそれだけ耐摩耗性が向上
する。また、各粒子が深さ方向に延びているため、深さ
方向の熱伝導が高く、表面の熱をそれだけシリンダ本体
に伝えやすく、表面温度の冷却が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のシリンダ
ヘッド、特に吸気または排気弁が当接するバルブシート
を溶射材で形成したシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンは近年、高性能化と低燃
費化の両立がもとめられ、ますます熱的に厳しくなるこ
とが予想されている。ところで、一般にガソリンエンジ
ンのシリンダーヘッドは殆どAl合金製であり、また、
ディーゼルエンジンにおいても軽量化や熱効率向上のた
め小型のものはAl合金製が主流となりつつある。この
Al合金製のシリンダーヘッドの部分でエンジンバルブ
と接触するバルブシ−ト部には耐熱性・耐摩耗性を考慮
し、鉄基焼結合金を圧入して使用している例が多い。し
かし、焼結合金を圧入しているだけであるため、その熱
伝達能は低く、バルブ側への熱負荷が増大する傾向にな
っている。このため、バルブ材を高価な高合金鋼やNi
基合金に代替する方法や、バルブにNaを封入してヒー
トポンプとして冷却するなどの手段により対応すべく検
討されている。しかしバルブシートの温度を低下させる
のは難しく、吸気効率の低下、ノッキング発生頻度が大
きい等の問題を抱えている。
【0003】これに対し、Al合金製シリンダーヘッド
にバルプシートを直接接合する構造に出来れば、燃焼温
度の高温化に対応できるだけでなく、吸気温度低下によ
る吸気効率向上、バルブシ−ト温度低下によるバルブ材
料の低グレード化、また、耐ノッキング特性の向上、進
角を進めることによりエンジン性能向上も期待できる。
この考えを具体化した方法にレーザを加熱源として銅系
の合金を溶着したバルブシ−トが考案されている(特許
登録No.1632306など、もしくは金属学会報−
まてりある第33巻第4号(1994)p429−43
1)。この考案は高い熱伝導による温度低下の効果は期
待できるが、その材料の融点が1000℃程度であるた
め耐熱性には自ずと限界が存在する。
【0004】また、この方法では、材料の銅合金粉末を
レーザビームを照射して溶融させ溶融プールを形成しな
がら盛金層を生成していくため、溶融プールを流れ落ち
ないようにシリンダーヘッドを回転させたり、レーザビ
ームを高速走査させたりする必要がある。このためこの
方法は処理システムが大変複雑になってしまう。一方、
特開平7−346965号公報には鉄系焼結リング状の
バルブシ−ト材をAl合金基材に直接接合するタイプの
バルブシ−ト構造が開示されている。このタイプのもの
は、現状の圧入バルブシ−トに較べれば、バルブ径の拡
大が可能と予想されるが、接合後、加工により大部分を
切削するため、加工時間が長くなると予想され、しかも
その際に接合面積が小さいため界面剥離の発生が懸念さ
れる。
【0005】これに対し、特開平1−95863号公報
や実開平3−10005号公報、実開平5−7911号
公報には粉末もしくはワイヤを熱源の中に投入、溶融し
ガスの圧力でこの溶融した材料を被溶射物に吹きつけ被
覆する溶射法によるバルブシ−ト形成が開示されてい
る。特開平1−95863号公報は、バルブシ−トとな
る部分の中子に銅系合金を溶射し、この溶射層を鋳造時
に鋳包むことによりバルブシ−トを形成する方法であ
る。この方法では界面の密着性は優れていることが予想
されるが、一方、銅合金はAlと比較的低い温度で共晶
反応を有する(共晶温度=548℃)ため、鋳造溶湯時
に多くの部分がAl−Cu合金層を形成してしまうこと
が予想される。また、鋳造時の加熱と鋳造時の凝固収縮
のため界面には相当な応力が発生してしまうことが予想
される。さらに、シ−ト材料がCu合金であるため耐熱
性も高くない。
【0006】実開平3−10005号公報は、バルブシ
−トを含む燃焼室の弁座周辺および吸気、排気ポート部
にセラミックス材料を溶射するシリンダーヘッド構造を
開示している。セラミックスは高い耐熱性をもつが逆に
熱伝動が金属に比べて数桁低い。このため、エンジンバ
ルブの受熱の60%をバルブシ−トへの熱伝導にて冷却
している現状に対し、セラミックス被覆が熱伝導を妨
げ、エンジンバルブが高温となりヒートスポットとなる
場合も考えられる。
【0007】さらに、実開平5−7911号公報は、シ
リンダヘッド下面の弁間亀裂とシ−ト部の耐摩耗性向上
を目的として燃焼室のバルブシ−ト周りと弁間部に溶射
法によりクロム合金(好ましくはCo−Cr合金、Ni
−Cr合金)を被覆する方法を開示している。この方法
により耐摩耗性が良好となることが予想される。しかし
Co−Cr合金、Ni−Cr合金の熱伝導率はAlの1
0分の1、炭素鋼の3分の1と低いため冷却性能向上に
よるエンジン性能向上は期待できない。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】以上のように従来技術
ではバルブシ−トの冷却特性を向上させ、さらにバルブ
設計の自由度を上げるような開示はない。本発明はこの
点に鑑み、エンジンの冷却特性を改善するために熱伝導
性が高く、しかも耐摩耗性に優れたバルブシ−トをもつ
シリンダヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は溶射により溶
射層を形成するとき、溶射される個々の溶射材粒子は被
溶射体に衝突し、薄い円板状に押しつぶされて被溶射体
表面に溶着することに着目した。そしてこれら薄い円板
状に押しつぶされて堆積して形成された溶射層の堆積方
向と直角方向、即ち、個々の溶射材粒子の円板状に広が
る方向の面が通常摺動面として利用されていることに気
が付いた。そこで溶射層の堆積方向に切断して得られる
切断面に着目した。そして積層された個々の溶射材粒子
の耐脱落性、切断面の単位表面積に表出する個々の溶射
材粒子の数等から考慮し、溶射層の堆積方向に切断して
得られる切断面の耐摩耗性が優れかつ摩擦係数が安定し
ていると考えた。さらに、溶射層の熱伝導率は堆積方向
に低く溶射粒子の広がる方向に高いと考えた。本発明者
はかかる仮説を実験により確認し、シリンダヘッドのバ
ルブシートに応用したものである。
【0010】本発明の内燃機関のシリンダヘッドは、吸
気弁で開閉される吸気ポートおよび排気弁で開閉される
排気ポートを備える金属製シリンダヘッド本体と、該シ
リンダヘッド本体の該吸気ポートおよび該排気ポートの
一端に形成され該吸気弁あるいは該排気弁が着脱するバ
ルブシートとを有する内燃機関のシリンダヘッドであっ
て、該吸気弁および該排気弁の少なくとも一方と着脱す
る該バルブシートは溶射粒子が溶射されて薄片状となっ
て堆積した積層体で構成され、該吸気弁および該排気弁
の少なくとも一方と着脱する該バルブシートの当たり面
は堆積方向と0〜60度の角度に形成されていることを
特徴とする。
【0011】
【発明の作用効果】本発明のシリンダヘッドはそのバル
ブシートの当たり面が堆積方向と60度以下に形成さ
れ、当たり面には偏平状に堆積した多くの堆積粒子の端
面が表出している。当たり面に表出する堆積粒子の数が
多いだけ、その摩擦特性もより平均化され、安定化す
る。また、各粒子は深さ方向に延びているため剥離する
可能性が低くそれだけ耐摩耗性が向上する。また、各粒
子が深さ方向に延びているため、深さ方向の熱伝導が高
く、表面の熱をそれだけシリンダ本体に伝えやすく、表
面温度の冷却が容易となる。
【0012】
【発明の実施態様】本発明の内燃機関のシリンダヘッド
は、金属製シリンダヘッド本体と、エンジンバルブが着
脱するバルブシートとを有する内燃機関のシリンダヘッ
ドであって、バルブシートは溶射粒子が溶射されて薄片
状となって堆積した積層体で構成され、エンジンバルブ
と着脱するバルブシートの当たり面は堆積方向と0〜6
0度の角度に形成されていることを特徴とする。
【0013】金属粒子を溶射すると金属粒子は少なくと
も部分的に溶融し、溶射炎とともに被溶射材に向かって
放出され、被溶射材表面に衝突して広がりその表面に薄
膜状に付着する。そして次々に衝突する溶射粒子により
層状に堆積し、積層体となる。本発明のバルブシートは
この溶射粒子が溶射されて薄片状となって堆積した積層
体で構成されている。また、エンジンバルブと着脱する
バルブシートの当たり面は、積層体を機械加工して形成
され、積層体を構成する個々の薄片状に堆積した溶射粒
子の端面が表出している。
【0014】バルブシートの当たり面を堆積方向と0〜
60度の角度に形成したのは、より多くの薄片状に堆積
した溶射粒子の端面を表出させるためである。一例とし
て、積層体を構成する薄片状の溶射粒子の厚さに対する
直径の比が1対10であると仮定し、当たり面を堆積方
向と90度の角度(薄片状に広がる方向に当たり面が広
がっている状態)とした時に表出する溶射粒子の数を1
個と仮定する。この同じ積層体で当たり面を堆積方向と
平行即ち0度とすると、当たり面に表出する溶射粒子の
数は10個となる。また、この同じ積層体で当たり面を
堆積方向と30度とすると8.5個、当たり面を堆積方
向と60度とすると5個となる。本発明では、バルブシ
ートの当たり面を堆積方向と0〜60度の角度に形成し
ている。これにより、より多くの溶射粒子が当たり面に
表出することになる。
【0015】本発明のシリンダヘッド本体はアルミニウ
ム合金製であるのが好ましい。エンジンの軽量化のため
にはアルミニウム合金でシリンダヘッド本体を形成する
のが良い。このアルミニウム合金製のシリンダヘッド本
体に対して、そのバルブシートは、マトリックスがマル
テンサイト変態により硬化している炭素鋼もしくは合金
鋼とするのが好ましい。かかる炭素鋼、合金鋼はエンジ
ンバルブの着脱に伴う、衝撃、摩耗、焼き付きに耐え、
高性能なシリンダヘッドとなる。
【0016】さらに、バルブシートはなお、かかる炭素
鋼、合金鋼で形成されたマトリック中に50μm以下の
炭化物および鉄系化合物の少なくとも1種を5〜30体
積%含有したものが良い。これら炭化物および鉄系化合
物より一層の耐摩耗、耐焼き付き性をもたらす。さら
に、バルブシートはそのマトリックス中にアルミニウム
またはアルミニウム合金を10〜30体積%含有するの
が好ましい。これらアルミニウムまたはアルミニウム合
金は、バルブシートに優れた熱伝導性を付与するととも
に、アルミニウム合金製シリンダヘッド本体との溶着一
体性をさらに高める。
【0017】なお、バルブシートはその当たり面を形成
する表面部のアルミニウムまたはアルミニウム合金が選
択的に除去され、表面部のアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金の含有率を低くしたものが良い。アルミニウム
またはアルミニウム合金は前記した優れた熱伝導性およ
び溶着性を付与するが、耐摩耗性および耐焼き付き性を
低下させる。このため当たり面を形成する表面部のアル
ミニウムまたはアルミニウム合金は好ましくなく、除去
することによりより高性能のバルブシートとなる。
【0018】本発明のシリンダヘツドは、シリンダヘツ
ド本体を通常の方法により鋳造し、そのバルブシートを
形成する面に溶射して積層体を形成し、形成された積層
体を機械加工して当たり面を形成することにより得られ
る。溶射自体には特別異なることはないが、当たり面に
対して0〜60度の角度で積層した堆積方向をもつ積層
体を形成する必要がある。
【0019】通常溶射に使用する溶射ガンはホースと連
結されているため比較的動きが制約される。そのため溶
射方向も制約される場合が多い。溶射方向はポートの軸
芯と平行とし、溶射方向を軸芯と平行にした状態でバル
ブシートの円形形状に沿って溶射ガンを円形に移動して
積層体を形成するのが実用的である。なお、堆積を容易
とするためポートを区画する内周面に溶射方向と垂直な
面をもつ段部を形成するのが好ましい。そしてこの段部
の上に溶射して積層体を形成するのが良い。
【0020】また、バルブシートを形成する積層体の材
質を連続的あるいは段階的に変化する傾斜材とすること
も可能でありる。しかし、操作が極めて複雑になるため
実用的ではない。摩擦面に存在するAl合金の除去は、
アルカリや酸によるAlの溶出、レーザあるいは高周波
加熱によるAlの溶融・蒸発により除去できる。なお、
Alの除去される表面部の厚さは0.2mm程度でよ
い。これにより摩擦面にはAl合金が存在いない耐摩耗
性に優れた面となる。
【0021】当たり面は通常の方法で切削あるいは研削
して形成することができる。
【0022】
【試験例】
<溶射処理>表1に示すNo.1からNo.22の22
種類の溶射材料を準備した。この内No.1からNo.
11、No.16、No.19、No.20、の14種
類はマトリックス合金となる粉末と潤滑・耐摩耗材とな
る粉末の2種類の粉末の混合物、No.12からNo.
15、No.17、No.21の6種類はマトリックス
合金となる粉末、潤滑・耐摩耗材となる粉末およびAl
合金粉末の3種類の粉末の混合物、No.18およびN
o.22は1種類の粉末からなる。マトリックス合金と
なるFe−0.4%Cの平均粒径は35μm、SUS4
10Lの平均粒径は38μm、SUS430の平均粒径
は32μm、SUS410の平均粒径は42μm、SU
S304の平均粒径は36μm、鉄系焼結合金の平均粒
径は120μmである。潤滑・耐摩耗材となるフェロM
oの平均粒径は25μm、フェロCrの平均粒径は18
μm、FeCrCの平均粒径は15μm、Cr2 3
平均粒径は12μm、Fe3 Cの平均粒径は25μm、
WCの平均粒径は15μmである。Al合金粉末のAl
−12Siの平均粒径は80μm、鉄系焼結合金のFe
−1%C−5%Mo−8.5%Co−15%Pbは、平
均粒径250〜80μmのFe、グラファイト、フェロ
Mo、Coを混粉成形後焼結し、その後Pbを溶浸させ
たものである。
【0023】2種類以上の粉末を混合した溶射材料は使
用前に20分間V型混合機で均一に混合した。なお、表
1には全体を100容積%とした時の個々の材料の容積
%も合わせて示した。
【0024】
【表1】
【0025】被溶射材としてはJIS AC2C製の板
材を用いた。溶射装置としてはHVOF溶射装置(DJ
ガン;スルザー・メテコ社製)を使用した。溶射条件
は、全ての溶射材料とも同じで、プロピレンガス=40
リットル/min、O2 =42リットル/min、Ai
r=80リットル/min、粉末供給量=80g/mi
nとした。溶射皮膜厚さは最大で2.2mmであり面取
り加工後の厚さは最大1.2mmとした。 <凝着摩耗試験>図1に示すリング−オン−プレートで
繰り返し叩く試験方法で行った。プレートはこの試験例
の溶射処理を施した基材を用いた。リングとしてはエン
ジンバルブ材として知られているSUH35を用い、外
径35mm、内径25mm、高さ6.5mmのものを用
いた。試験条件は、温度350℃、荷重20kg、叩き
速度2mm/秒、繰り返し速度120回/分、窒素雰囲
気ガス下、試験時間30分である。 <スラストカラー摩耗試験>図2に示す試験装置でスラ
ストカラー摩耗試験を行った。試験片としてはこの試験
例の溶射処理を施した基材を巾5mm×長さ25mmの
帯板状としたものを用いた。相手材としては凝着摩耗試
験と同じSUH35を用いた。この相手材の摺接面は、
外径20mm、内径10mmである。試験条件は、温度
400℃、荷重20kg、周速0.3m/秒(相手材の
回転速度370rpm)、N2 雰囲気ガス下、試験時間
20分である。 <当たり面の堆積方向角度と凝着摩耗深さとの関係>表
1のNo.13の溶射材料を採用し、基材の被溶射表面
に対する溶射角度を15度、30度、45度、60度、
75度および90度の6通りの条件で各基材表面に溶射
した。そして溶射表面を基材の被溶射表面に対して所定
厚さとなるように面取り加工し、当たり面を形成した。
なお、溶射方向と得られる積層体の堆積方向は同じであ
るため、この面取り加工では、溶射角度とバルブシ−ト
当り面に対する堆積方向角度とは等しくなる。基材に対
する溶射方向、堆積方向の関係を図3に模式的に示す。
【0026】得られた当たり面の堆積方向角度と凝着摩
耗深さとの関係を図4に示す。図4より当たり面の堆積
方向角度が大きくなると凝着摩耗深さが大きくなり、特
に当たり面の堆積方向角度が60度を越えると急速に摩
耗が増加するのが分かる。この結果より、当たり面の堆
積方向角度は60度未満が良いのが分かる。また、図4
の矢印で示す範囲は、本発明で規定した当たり面の堆積
方向角度を示すものである。
【0027】なお、図4の括弧内の数字は溶射材料の付
着効率を示すもので、溶射角度が低くなる(溶射面に対
して平行方向に近づく)に従い、付着効率が低下するの
が見られる。付着効率から見ると溶射表面に対して垂直
に溶射するのが好ましい。斜め溶射で特に30度以下の
斜め溶射を行うと、付着効率が20%以下となり、溶射
効率が極端に悪化する。 <積層体中の硬質粒子容積率と積層体摩耗量および相手
材摩耗量の関係>硬質粒子としてフェロMoを使用し、
マトリックス材としてFe−0.4%CおよびSUS材
を用い、当たり面の堆積方向角度を45度とした時の、
スラストカラー摩耗試験によって得られた、硬質粒子の
容積%と溶射で形成された積層体の摩耗量と相手材の摩
耗量の関係を図5に示す。なお、図5中、白丸および白
三角は積層体摩耗量を、黒丸および黒三角は相手材摩耗
量を示す。そして白丸および白三角の右側に付した数字
は表1の溶射材料のNo.を示している。
【0028】図5より明らかなように、硬質粒子の容積
%が増大すると積層体摩耗量は低くなる。逆に、相手材
摩耗量は増大する。積層体摩耗量、相手材摩耗量共に少
ない好ましい範囲は硬質粒子の容積率が5〜30%の範
囲であることが分かる。 <積層体中の硬質粒子の種類と積層体摩耗量との関係>
硬質粒子の材質を変えた時の溶射で得られた積層体のス
ラストカラー摩耗試験によって得られた摩耗量の関係を
図6に示す。なお、マトリックスとしてはFe−0.4
%Cを用い、その容積%を80%とした。また、当たり
面の堆積方向角度を45度とした。図6中の棒グラフの
上部に付した数字は表1の溶射材料のNo.を示してい
る。
【0029】図6より明らかなように、ここで試験した
硬質粒子はいずれも積層体の摩耗量を低下する効果が高
いのが分かる。特に、フェロMo、Cr2 3 、WCが
摩耗量逓減に効果が高い。 <積層体中のAl合金粒子の容積率と積層体摩耗量、凝
着摩耗深さおよび熱膨張率の関係>バルブシートを形成
する溶射で形成された積層体中のAl合金粒子の容積%
と積層体の摩耗量、凝着摩耗深さおよび熱膨張率の関係
をそれぞれ図7、図8および図9に示す。積層体試料は
いずれもマトリックスとしてのFe−0.4%Cを80
容積%と硬質粒子としてのフェロMoを20容積%を固
定し、Al合金粒子を添加したものである。図7〜図9
の白丸の右側の数字は表1の溶射材料のNo.を示して
いる。
【0030】図7から分かるように、Al合金の容積%
が増大すると積層体の摩耗量が増大する。Al合金の容
積%が30%未満では、積層体の摩耗量の増加も比較的
少ないが40%になると摩耗は急激に増大する。このた
め摩耗量の見地からみると、Al合金の容積%は30%
未満であるのが好ましい。図8は凝着摩耗深さを示して
いる。この凝着摩耗深さも、摩耗量と同じ相関関係があ
り、Al合金の容積%が30%未満では、積層体の凝着
摩耗深さの増加も比較的少ないが40%になると凝着摩
耗深さは急激に増大する。このため凝着摩耗深さの見地
からみると、摩耗量と同様、Al合金の容積%は30%
未満であるのが好ましい。
【0031】図9は熱膨張率の関係をしめしている。A
l合金の容積%が増大すると熱膨張率が増大し、自動車
用のシリンダヘッドとして一般に多用されているAC2
Cアルミニウム合金の熱膨張率に近くなる。シリンダヘ
ッド本体の熱膨張係数とその表面に溶射で溶着された積
層体の熱膨張係数の差が小さいことは、熱衝撃に対する
抵抗が高いことを意味するものであり、シリンダヘッド
本体がAl合金である場合、積層体にAl合金粒子を配
合するのは好ましい。
【0032】図7〜図9に示す矢印の範囲は積層体に配
合される好ましいAl合金粒子の割合を示すものであ
る。 <試験例の成果>前記した試験例から、当たり面の堆積
方向角度は0〜60度が良いことが分かる。また、積層
体を構成するマトリックス中に混入させる硬質粒子は5
〜30容積%の範囲が、Al合金粒子は10〜30容積
%の範囲が好ましいことが分かる。
【0033】
【実施例】エンジンバルブ2を組み込んだ本実施例のシ
リンダヘッド1の要部断面を図10に示す。このシリン
ダヘッド1はシリンダヘッド本体11の吸排気ポート部
12が開口する燃焼室13側の端部に本発明を特色付け
るバルブシート15を設けたものである。エンジンバル
ブ2はシリンダヘッド本体11に組み込まれたバルブガ
イド3に挿通され、コイルスプリング4で吸排気ポート
部12を閉じる方向に付勢され、そのバルブフェイス2
1がバルブシート15に当接して吸排気ポート部12を
閉じる。
【0034】本実施例のシリンダヘッド1の要部断面を
模式的に拡大して示す図11に示す。このシリンダヘッ
ド1は、JIS AC2C(Al、Cu;2〜4、S
i;5〜7、Mg;0.2〜0.4、Mn;0.2〜
0.4)のアルジル合金製のシリンダヘッド本体11と
溶射材料が堆積して形成された積層体で形成されている
バルブシート15とからなる。このバルブシート15
は、積層体のマトリツクスを形成するFe−0.4%
C;64容積%と潤滑・耐摩耗材を形成するフェロM
o;16容積%とAl合金のAl−12%Si;20容
積%とからなる。そしてエンジンバルブ2のバルブフェ
イス21が当接する当たり面151は積層体の堆積方向
Pに対して45度となつている。
【0035】なお、当たり面151を含むバルブシート
15の表面部は、図12にその表面の走査型電子顕微鏡
写真を示すように、そこに存在していたAl粒子が除去
された金属組織をもつ。このシリンダヘッド本体11
は、図14に示すように、その吸排気ポート部12の燃
焼室側の開口端が吸排気ポート部12の軸芯に対してほ
ぼ垂直で吸排気ポート部12を囲むリング状の底面11
6とその底面116の外周端から斜め方向に擦鉢状に延
びる傾斜面117とで区画された段部となっている。本
実施例ではこの段部はシリンダヘッド本体11を低圧鋳
造で成形された後機械加工により切削して形成したが、
鋳造時にシリンダヘッド本体11と同時に形成すること
もできる。
【0036】このシリンダヘッド本体11は、図13に
示すように、吸排気ポート部12に対向するように溶射
ガン7を配置し、この溶射ガン7のノズル71がその段
部の底面116に向けられる。また、この溶射ガン7は
ガン回転装置8に保持され、ガン回転装置により溶射ガ
ン7のノズル71が段部の底面116のリング形状に沿
って一周するように回転駆動されるようになっている。
【0037】この状態で表1のNo.13の溶射材料を
溶射しつつ溶射ガン7を段部の底面116のリング形状
に沿って回転し、段部に溶射材料の粒子が溶融して薄片
状に堆積して形成された積層体を得た。この後、機械加
工により積層体の内周面を切削加工し図11に示す堆積
方向Pに対して45度の当たり面151を形成した。な
お、当たり面151の吸排気ポート部12側の傾斜面は
堆積方向Pに対して15度の傾斜面とし、当たり面15
1の開口側の傾斜面は堆積方向Pに対して60度の傾斜
面とした。
【0038】この後、当たり面151を含むこれら傾斜
面に水酸化ナトリウム水溶液を接触させ、これら傾斜面
に表出するAl合金粒子を溶出除去した。これによりバ
ルブシート15を形成し、本実施例のシリンダヘッド1
を製造した。この実施例のシリンダヘツド1はそのバル
ブシート15が溶射で形成された溶射材料を形成する溶
射粒子が薄片状に堆積した積層体で形成されるととも
に、その当たり面が堆積方向Pと45度の角度をもつ薄
片状の溶射粒子の端面で形成されているため、耐摩耗性
が高く、かつ熱伝導性に優れたものとなつている。
【0039】特に、溶射材料として潤滑・耐摩耗材を形
成するフェロMo粒子を配合しているためシート材摩耗
および凝着摩耗にも優れている。そして溶射材料として
Al合金粒子を配合しているため、バルブシート15は
熱伝導に優れるとともにエンジンヘツド本体との一体性
が高い。さらに当たり面151を形成するバルブシート
15の表面部のAl合金粒子が溶出除去されているた
め、凝着摩耗等の耐摩耗性の低下が防止されている。
【0040】このため本実施例のシリンダヘツドはエン
ジンの冷却特性が良くしかも耐摩耗性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例の凝着摩耗試験を模式的に示す図。
【図2】試験例の摺動摩耗試験を模式的に示す図。
【図3】基材に対する溶射方向を示す模式図。
【図4】試験例に示す溶射堆積体の当たり面と堆積方向
角度と凝着摩耗深さの関係を示す図。
【図5】試験例に示す溶射積層体中の硬質粒子の容積%
に対する積層体および相手材の摩耗量を示す図。
【図6】試験例に示す溶射積層体中の硬質粒子の種類と
積層体の摩耗量との関係を示す図。
【図7】試験例に示す溶射積層体中のAl合金容積%と
積層体の摩耗量との関係を示す図。
【図8】試験例に示す溶射積層体中のAl合金容積%と
積層体の凝着摩耗深さとの関係を示す図。
【図9】試験例に示す溶射積層体中のAl合金容積%と
積層体の熱膨張率との関係を示す図。
【図10】実施例のシリンダブロックの要部断面図。
【図11】実施例のシリンダブロックのバルブシートの
要部拡大断面図。
【図12】実施例のシリンダブロックのバルブシートの
当たり面の金属組織を示す走査電子顕微鏡写真図。
【図13】実施例のシリンダブロックのバルブシートを
形成する溶射方法を模式的に示す図。
【図14】実施例の溶射時の様子を拡大して模式的に示
す要部断面図。
【符号の説明】
1─シリンダヘッド 2─バルブ 3─
バルブガイド 11─シリンダヘッド本体 12─吸排気ポート
部 13─燃焼室 15─バルブシート 15
2─当たり面
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 幸多 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気弁で開閉される吸気ポートおよび排気
    弁で開閉される排気ポートを備える金属製シリンダヘッ
    ド本体と、 該シリンダヘッド本体の該吸気ポートおよび該排気ポー
    トの一端に形成され該吸気弁あるいは該排気弁が着脱す
    るバルブシートとを有する内燃機関のシリンダヘッドで
    あって、 該吸気弁および該排気弁の少なくとも一方と着脱する該
    バルブシートは溶射粒子が溶射されて薄片状となって堆
    積した積層体で構成され、該吸気弁および該排気弁の少
    なくとも一方と着脱する該バルブシートの当たり面は堆
    積方向と0〜60度の角度に形成されていることを特徴
    とする内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 【請求項2】該当たり面は該堆積方向と30〜60度の
    角度に形成されている請求項1記載の内燃機関のシリン
    ダヘッド。
  3. 【請求項3】該シリンダヘッド本体はアルミニウム合金
    製であり、該バルブシートはそのマトリックスがマルテ
    ンサイト変態により硬化している炭素鋼もしくは合金鋼
    である請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 【請求項4】該バルブシートはそのマトリックス中に5
    0μm以下の炭化物および鉄系化合物の少なくとも1種
    を5〜30体積%含有する請求項3記載の内燃機関のシ
    リンダヘッド。
  5. 【請求項5】該バルブシートはそのマトリックス中にア
    ルミニウムまたはアルミニウム合金を10〜30体積%
    含有する請求項3記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  6. 【請求項6】該バルブシートはその当たり面を形成する
    表面部の該アルミニウムまたはアルミニウム合金が選択
    的に除去され、該表面部の該アルミニウムまたはアルミ
    ニウム合金の含有率が低くなっている請求項5記載の内
    燃機関のシリンダヘッド。
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