JPH09125358A - 粉粒体杭柱による地盤締め固め工法及びその装置 - Google Patents

粉粒体杭柱による地盤締め固め工法及びその装置

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JPH09125358A
JPH09125358A JP30980895A JP30980895A JPH09125358A JP H09125358 A JPH09125358 A JP H09125358A JP 30980895 A JP30980895 A JP 30980895A JP 30980895 A JP30980895 A JP 30980895A JP H09125358 A JPH09125358 A JP H09125358A
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tube
pipe
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pile
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Kiyoshi Taoka
清 田岡
Akira Tokimune
章 時宗
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤中に築造される粉粒体杭柱はその下端か
ら順次拡大して周囲の地盤をも圧縮状態として地盤を改
良しつつ、同時に粉粒体杭柱を拡大して確固に築造する
ことを目的とする。 【解決手段】 下部を末広がり状のテーパ管とした内管
を外管3内に挿入し、この内管内に所定量の粉粒体を充
填する。そして地盤中の所定深度まで貫入した後、この
内管を上下動させつつ内外二重管を徐々に引き上げて内
管内へ充填された粉粒体材料を掘削孔内下部へ移動させ
て拡大しつつ突き固める。さらにこの粉粒体の拡大突き
固めにて周囲地盤を圧縮して地盤を改良すると共に地盤
中に粉粒体杭柱を築造することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉粒体杭柱による地
盤締め固め工法及びその装置、特に液状化が生じやすい
地盤に粉粒体杭柱を拡大し、確固にして築造しつつ、周
囲地盤の改良を図るようにして地盤中に粉粒体杭柱を築
造し拡大する粉粒体杭柱による地盤締め固め工法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的緩い軟弱地盤や埋立地等に構造物
を直接築造する際、同地盤または埋立地への構造物等の
上載荷重が作用することによって生じる圧密沈下や地震
時に発生する液状化が生じないように軟弱地盤中に含ま
れる水を地表面へ排出するために透水性を有する砂及び
砕石などからなる杭、所謂サンドドレーン杭等が前記地
盤に予め設定された間隔をおいて所定深度まで築造され
ている。従来のサンドドレーン杭の築造においては、特
公平6−49973号公報に開示のものがある。これは
回転ケーシングの下端に開閉する底蓋を備え、この回転
ケーシング内に固定ケーシング及び内杆を挿通し、回転
ケーシングにて掘削した後、固定ケーシング内に砂を投
入しつつ内杆にて順次固めて回転ケーシングを逆回転さ
せて、固定ケーシングと共に順次引き抜き、これにより
地盤中に砂杭柱を築造する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の粉粒体杭柱
の築造は下端に底蓋を設けた回転ケーシング内に、固定
ケーシングを挿通し、さらにこの固定ケーシング内に挿
通する内杆の下端に常に突出した状態でバイブレータを
一体に備えている。そして所定深度まで掘削した後底蓋
を開け固定ケーシング内に充填されている砂、砂利等を
掘削孔内に放出すると共に、突出したバイブレータにて
振動を与えて掘削孔内へ投入した砂の突き固めを行って
いるが、この砂等の突き固めはバイブレータの能力だけ
に頼っているため弱いものとなっている。しかも地盤中
に築造される砂杭柱はケーシング径に相当するもので、
砂杭柱周囲の地盤は突き固め等が施されることなく改良
されることがないという問題点があった。
【0004】本発明は地盤中に築造される粉粒体杭柱は
その下端から順次拡大して周囲の地盤をも圧縮状態とし
て地盤を改良しつつ、同時に粉粒体杭柱を拡大して確固
に築造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め工法は、下
部を末広がり状のテーパ管とした内管を外管内に挿入
し、この内管内に所定量の粉粒体を充填すると共に、地
盤中の所定深度まで貫入した後、この内管を上下動させ
つつ内外二重管を徐々に引き上げて内管内へ充填された
粉粒体材料を掘削孔内下部へ移動させて拡大しつつ突き
固め、かつこの拡大突き固めにて周囲地盤を圧縮させて
地盤を改良するすると共に地盤中に粉粒体杭柱を築造す
ることを特徴とする。
【0006】上記の構成からなる本発明の粉粒体杭柱に
よる地盤締め固め工法は、液状化が生じやすい地盤中
に、外管内に、下部を末広がりテーパ管状とした内管を
挿入し、下部に所定量の粉粒体を投入して設け、この内
外二重管を予め設定された所定深度まで貫入した後、こ
の内管を上下動させつつ内外二重管を徐々に引き上げて
内管内へ投入した粉粒体杭柱築造用の粉粒体材料を搬送
落下させ、下部末広がりテーパ管は上向動時できる空隙
に落下搬送し、下向動時は詰め固め押し下げることで掘
削孔内へ移し内管の下部形状の末広がりのテーパ面の作
用にて拡大しつつ突き固め、かつこの拡大突き固めにて
周囲地盤をも圧縮させて地盤中に粉粒体杭柱を拡大し確
固に築造する共に、この粉粒体杭柱は拡大されて、その
周囲に拡大する粉粒体杭柱の拡大圧が作用して液状化が
生じやすい地盤を圧縮するため、地盤の改良も同時に行
えるものとなる。
【0007】また、本発明の粉粒体杭柱による地盤締め
固め装置は、外管と、この外管内に挿入し、下部を末広
がりテーパ管状にした内管とよりなり、この内外二重管
の外管に回転捩り込み駆動装置を、内管に上下動装置を
それぞれ備えたことを特徴とする。
【0008】上記の構成からなる本発明の粉粒体杭柱に
よる地盤締め固め装置は、外管内に上下動自在に嵌挿し
た内管の下部形状を末広がりテーパ管状としているの
で、内管内に杭柱を築造する粉粒体を投入しつつ内管を
上下動させるのみで、拡大された粉粒体杭柱を拡大し築
造することができると共に、装置も簡易となり、周囲地
盤の改良を行えるものとなる。
【0009】
【発明の実施の態様】以下本発明の粉粒体杭柱による地
盤締め固め工法及びその装置を図面に示す実施例にもと
づいて説明する。
【0010】図において1は走行可能な杭打機の本体
で、この本体1の前端部には所要の長さを有するリーダ
ー2を垂直から所要の角度にて支持可能とし、かつこの
リーダー2に沿って昇降する昇降・回転支持・突き固め
装置4を配設し、この昇降装置・回転支持装置・突き固
め装置4に上端部を支持し、かつリーダー2に沿って外
管(スクリュー付外管)・内管3を回転、圧入、引抜、
昇降、突き固め運動を行う。この外管・内管3の下部位
置には本体又はリーダーに設けたオーガマシン5にて回
転させるようにすると共に、オーガマシン5による回転
と昇降・回転支持・突き固め装置4により上下動との総
合作用にて外管3を回転させつつ地中に貫入させ、正転
または反対方向へ回転しつつ引き抜くようにする。
【0011】所要径と長さを有する外管・内管3の上
部、或いは昇降装置4には粉粒体杭柱を構成するための
粉粒体材料を供給するホッパーHを突設する。
【0012】また外管3は図2乃至図3に示すように外
周にスクリュー31と先端に掘削爪32を備えた先端ス
クリューケーシング30と、先端スクリューケーシング
30に一定長のものを長さに応じて順次継合するように
した継足外管33と、フランジ34とよりなり、かつ継
足外管33の外周面には周回方向に凹凸が交互に配した
駆動用係止爪溝35を上下長手方向に刻設するもので、
この外管33を図5に示すオーガマシン5の1台又は2
台のモータ53にて回動させられる回転伝達アタッチメ
ント51内に挿通するとき、この回転伝達アタッチメン
ト51内周面に複数以上突設した係止爪52、52と互
いに係止して外管3を回動するようにするものである。
【0013】外管3内に二重管式に挿通される内管6は
外管3と同様長さに応じて順次継ぎ足し可能としたもの
で、下部テーパ内管60は末広がり状のテーパ管となっ
ており、下端面の外径は外管3内周面にほぼ接する程度
まで拡径された上外拡がりテーパ形とし、これにより内
管6内に投入された粉粒体を下端が細いテーパロッド7
を、内管の上下動と反対方向に動かすか動かさないで吊
垂して、管内材料の詰まりを解消して搬送落下させ、下
部末広がりの下部テーパ内管60は上向動時できる空隙
に落下搬送し、下向動時は詰め固め押し下げることで内
管6内を落下して下部末広がりの下部テーパ内管60内
で圧縮されるようにする。さらにこの末広がりの下部テ
ーパ内管60の下端面は上外広がり状にしたテーパ下端
下向動時拡大面61とする。
【0014】また、この内管6の上端部には図6に示す
ような突き固め用の上下動装置7が設けられる。この突
き固め駆動装置7は外管3その他に取り付けられる取付
台71にピストンロッド72、72を内管6と平行に配
設固定し、このピストンロッドにウェイトを備えたシリ
ンダ73を摺動自在に嵌挿し、このシリンダーの上端と
下端に交互選択的に圧力流体を加圧することによりシリ
ンダーを上下動させる力と重量にて内管6を上下動させ
るものである。下向き動作を急激にし衝撃力とするアキ
ュムレータ等と、ピストンロッド内を反対側圧力流体を
急激に排出させるようにする。この場合、内管6の上端
にはジョイントフランジ74を介して内管6と同径の継
足管75を接続し、この継足管75の外周部をシリンダ
ーが一対となり上下動するもので、またジョイントフラ
ンジ74にて内管6と継足管75の軸心がずれてもこれ
により軸心のずれを吸収すると共に、内管の坐屈を防
ぐ。
【0015】内管6の下端は図7に示すように外管の下
端にあって、予め定められた距離を上下動するようにし
て、内管6内に投入された粉粒体を突き固めるものであ
る。これは図8に示すように、この内管の直管部の下部
テーパ内管60の形状が図示のように末広がりのテーパ
管状となっており、この下部テーパ内管60の上下動と
テーパ管部との作用にて粉粒体を突き固める。なお、こ
の下部テーパ内管60の形状は図8(a)に示すように
テーパ管部下端面を緩やかな傾斜面61aとするか、ま
たは同図(d)に示すようにテーパ管部下端面外周に補
強板62dを一体に設けて板厚状の緩やかな傾斜面61
dとするか、或いは同図(b)、(c)に示すようにテ
ーパ管部下端面を外方に向けて鋭角にした上外広がり状
のテーパ面61b、61cとするもので、同図(c)は
同図(d)と同様にテーパ管部下端面外周に補強板62
cを一体に設けて板厚状の上外広がり状のテーパ面61
cとしたものである。さらに、この下部テーパ内管60
の下端外周面には外管の内周面と摺接するガイド63を
一体に取り付けて内管が外管内で上下動する際、内管と
外管との隙間より細かい粉粒体や砂が侵入しないように
し、侵入したこれら細かい粉粒体や砂を排除するように
する。なお、このガイド63は外周に図8(c)、
(d)に示すように補強板を設ける場合はこの補強板を
ガイド兼用とする事ができる。
【0016】次に本発明による液状化が生じやすい地盤
を改良し粉粒体杭柱を拡大し築造する工程について説明
する。杭打機の本体1に支持されたリーダー2に沿って
外管・内管3を配設し、オーガマシン5の駆動にて回転
伝達アタッチメント51の係止爪52と継足外管33の
駆動用係止爪溝35を介して外管(スクリュー付外管)
を回転させて所定深度まで掘削圧入する。そして所定深
度までの掘削が完了すると、内管6の上端から内管6内
に粉粒体を投入する。この粉粒体の内管6内への投入は
回転掘削圧入と同時に行うことができる。
【0017】そしてこの投入された粉粒体が内管6の、
下部末広がりの下部テーパ内管60内で圧縮下向き運搬
される。しかも内管6は突き固め用の上下動装置7の駆
動にて上下動しているので、下部テーパ内管60のテー
パ内面で粉粒体は圧縮突き固められると共に、各下向動
毎に中実杭化して粉粒体杭出来形を拡大し、周囲地盤を
積極的に締め固めるものである。このとき、下部テーパ
内管60の下端面は上外に拡大するようテーパ面となっ
ているので、さらに粉粒体は掘削孔の内周面に対して押
圧されるようになり、掘削孔の周囲の地盤もこの粉粒体
の押し出し力にて圧縮されて拡大突き固められるように
なる。
【0018】このようにして内管6内に粉粒体を投入し
ながら締め固めを行いつつ外管・内管を徐々に上昇させ
ることにより液状化が生じやすい地盤を改良し粉粒体杭
柱を拡大し築造されるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め
工法においては、内外二重管式の内管の下部を末広がり
テーパ管とし、このテーパ管を備えた内管を上下動させ
ることにより内管内に充填される粉粒体はこのテーパ管
内面にて順次締め固められ、粉粒体杭柱を築造するよう
にしているので、この粉粒体杭柱は拡大されると共に、
その周囲に拡大する粉粒体杭柱の拡大圧力が作用して液
状化が生じやすい地盤を圧縮するため、地盤の締め固め
改良も同時に行える利点がある。
【0020】本発明の請求項2記載の粉粒体杭柱による
地盤締め固め装置においては、外管内に上下動自在に嵌
挿した内管の下部形状を末広がりテーパ面としているの
で、内管内に杭柱を築造する粉粒体を投入しつつ内管を
上下動させるのみで、拡大された粉粒体杭柱を築造する
ことができると共に、装置も簡易となり、周囲地盤の改
良も行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め装置の
全形を示す正面図である。
【図2】外管の説明図である。
【図3】外管の分解した説明図である。
【図4】外管の回転トルク伝達部断面図である。
【図5】オーガマシンの説明図である。
【図6】突き固め駆動装置の説明図である。
【図7】粉粒体杭柱築造に使用する外管内に内管を挿入
した状態の説明図である。
【図8】内管下部の異なる実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 杭打機の本体 2 リーダー 3 外管 31 スクリュー 32 掘削爪 33 継足外管 35 駆動用係止爪 4 圧入引抜装置 5 オーガマシン 51 回転伝達アタッチメント 52 係止爪 6 内管 60 下部テーパ内管 61 下部テーパ内管下端面の上外広がりテーパ面 7 上下動装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 粉粒体杭柱による地盤締め固め工法及
びその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体杭柱による
地盤締め固め工法及びその装置に関し、特に、液状化が
生じやすい地盤を圧縮して地盤を改良するとともに、地
盤中に粉粒体杭柱を築造するようにした地盤締め固め工
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的緩い軟弱地盤や埋立地等に構造物
を直接築造する際、同地盤または埋立地への構造物等の
上載荷重が作用することによって生じる圧密沈下や地震
時に発生する液状化が生じないように軟弱地盤中に含ま
れる水を地表面へ排出するために透水性を有する砂及び
砕石などからなる杭、所謂サンドドレーン杭等が前記地
盤に予め設定された間隔をおいて所定深度まで築造され
ている。従来のサンドドレーン杭の築造においては、特
公平6−49973号公報に開示のものがある。これは
回転ケーシングの下端に開閉する底蓋を備え、この回転
ケーシング内に固定ケーシング及び内杆を挿通し、回転
ケーシングにて掘削した後、固定ケーシング内に砂を投
入しつつ内杆にて順次固めて回転ケーシングを逆回転さ
せて、固定ケーシングと共に順次引き抜き、これにより
地盤中に砂杭柱を築造する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の粉粒体杭柱
の築造は下端に底蓋を設けた回転ケーシング内に、固定
ケーシングを挿通し、さらにこの固定ケーシング内に挿
通する内杆の下端に常に突出した状態でバイブレータを
一体に備えている。そして所定深度まで掘削した後底蓋
を開け固定ケーシング内に充填されている砂、砂利等を
掘削孔内に放出すると共に、突出したバイブレータにて
振動を与えて掘削孔内へ投入した砂の突き固めを行って
いるが、この砂等の突き固めはバイブレータの能力だけ
に頼っているため弱いものとなっている。しかも地盤中
に築造される砂杭柱はケーシング径に相当するもので、
砂杭柱周囲の地盤は突き固め等が施されることなく改良
されることがないという問題点があった。
【0004】本発明は地盤中に築造される粉粒体杭柱は
その下端から順次拡大して周囲の地盤をも圧縮状態とし
て地盤を改良しつつ、同時に粉粒体杭柱を拡大して確固
に築造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め工法は、外
管内に下部を末広がり状とした内管を挿入し、内管内に
所定量の粉粒体を充填するとともに、内管を挿入した状
態で外管を地盤に所定深度まで貫入した後、内管を上下
動させつつ内管と共に外管を徐々に引き上げ、内管内に
充填されている粉粒体材料を掘削孔内へ移動させながら
突き固めることにより、周囲地盤を圧縮して地盤を改良
するとともに、地盤中に粉粒体杭柱を築造することを特
徴とする。
【0006】上記の構成からなる本発明の粉粒体杭柱に
よる地盤締め固め工法は、外管内に下部を末広がり状と
した内管を挿入し、内管内に所定量の粉粒体を充填する
とともに、内管を挿入した状態で外管を液状化が生じや
すい地盤に所定深度まで貫入した後、内管を上下動させ
つつ内管と共に外管を徐々に引き上げ、内管内に充填さ
れている粉粒体材料を内管の上向動時に掘削孔内へ移動
させ、内管の下向動時に末広がり状とした内管により突
き固めることにより、周囲地盤を圧縮して地盤を改良す
るとともに、地盤中に粉粒体杭柱を築造する。
【0007】また、本発明の粉粒体杭柱による地盤締め
固め装置は、外管と、外管内に挿入される下部を末広が
り状とした内管とを有し、外管に回転捩り込み駆動装置
を、内管に上下動装置を、それぞれ配設したことを特徴
とする。
【0008】上記の構成からなる本発明の粉粒体杭柱に
よる地盤締め固め装置は、外管に配設した回転捩り込み
駆動装置により、内管を挿入した状態で外管を地盤に所
定深度まで貫入し、内管に配設した上下動装置により、
内管を上下動させ、内管内に充填されている粉粒体材料
を内管の上向動時に掘削孔内へ移動させ、内管の下向動
時に末広がり状とした内管により突き固める、これによ
り、周囲地盤を圧縮して地盤を改良するとともに、地盤
中に粉粒体杭柱を築造する。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明の粉粒体杭柱による
地盤締め固め工法及びその装置の実施の態様を図面に基
づいて説明する。
【0010】図において1は走行可能な杭打機の本体
で、この本体1の前端部には所要の長さを有するリーダ
ー2を垂直から所要の角度傾斜可能に配設する。リーダ
ー2には、リーダー2に沿って昇降する昇降・回転支持
・突き固め装置4を配設し、この昇降・回転支持・突き
固め装置4に、外管3の上端部を支持することにより、
回転、圧入、引抜、昇降、突き固め運動を行うことがで
きるようにする。この外管3は、その下部位置におい
て、本体又はリーダーに設けたオーガマシン5にてよっ
て回転可能に構成し、これにより、オーガマシン5によ
る回転と昇降・回転支持・突き固め装置4による上下動
との総合作用にて外管3を回転させつつ地中に貫入さ
せ、正転又は反対方向へ回転しつつ引き抜くようにす
る。
【0011】所要径と長さを有する外管3の上部、ある
いは昇降装置4には粉粒体杭柱を築造するための粉粒体
材料を供給するホッパーHを配設する。
【0012】また、外管3は、図2乃至図3に示すよう
に、外周にスクリュー31と先端に掘削爪32を備えた
先端スクリューケーシング30と、先端スクリューケー
シング30に一定長のものを長さに応じて順次継合する
ようにした継足外管33と、フランジ34とよりなり、
かつ継足外管33の外周面には周回方向に凹凸を交互に
配した駆動用係止爪溝35を上下長手方向に刻設して構
成する。そして、継足外管33を図5に示すオーガマシ
ン5の1台又は2台のモータ53にて回動する回転伝達
アタッチメント51内に挿通することにより、回転伝達
アタッチメント51の内周面に複数個突設した係止爪5
2、52と駆動用係止爪溝35とが互いに係合して外管
3を回動するように構成している。
【0013】外管3内に挿入される内管6は、外管3と
同様、必要とする長さに応じて順次継ぎ足し可能とした
もので、その下部60を末広がり状に形成するととも
に、下端の外径を外管3の内周面にほぼ接する程度まで
拡径して構成する。また、この内管6の上端部には、図
6に示すような突き固め用の上下動装置7が設けられ
る。上下動装置7は、図7に示すように外管3の下端に
位置する内管6の下端を、予め定められた距離を上下動
するようにして、内管6内に投入された粉粒体を突き固
めるためのものである。この突き固め用の上下動装置7
は、外管3、その他に取り付けられる取付台71にピス
トンロッド72、72を内管6と平行に配設、固定し、
このピストンロッド72、72にウェイトを備えたシリ
ンダ73を摺動自在に嵌挿し、このシリンダ73の上端
と下端に交互選択的に圧力流体を導入することによりシ
リンダ73を上下動させる力と重量にて内管6を上下動
させるものである。この場合において、下向き動作を急
激にし衝撃力とするアキュムレータ等を配設するととも
に、反対側の圧力流体を急激に排出させるようにする。
また、内管6の上端にはジョイントフランジを介して内
管6と同径の継足管を接続し、この継足管の外周部にシ
リンダ73を配設し、これにより、ジョイントフランジ
にて内管6と継足管の軸心のずれを吸収し、内管6の坐
屈を防ぐことができるようにする。
【0014】そして、内管6内に投入された粉粒体を、
内管6内に配設した下端を細く形成したテーパロッド7
を内管の上下動と反対方向に動かすか又は動かさないよ
うにして材料の詰まりを解消しながら搬送、落下させ、
内管6を上下動させつつ内管6と共に外管3を徐々に引
き上げ、内管6の上向動時に掘削孔内へ移動させ、内管
6の下向動時に末広がり状とした内管6の下部60によ
り突き固めることにより、周囲地盤を圧縮して地盤を改
良するとともに、地盤中に粉粒体杭柱を築造する。
【0015】この場合において、内管6の下端面61
を、上外広がり状、すなわち、内管6の下端面61が外
周側に向くように形成することが望ましい。これは図7
に示す形状の外、図8(a)に示すように、緩やかな傾
斜面61aとするか、同図(b)、(c)に示すよう
に、鋭角にした傾斜面61b、61cとするか、又は同
図(d)に示すように、内管6の下端部外周に補強板6
2dを一体に設けて、緩やかな傾斜面としてもよい。さ
らに、図8に示すように、内管6の下端部の最外周に外
管3の内周面に摺接するガイド63を一体に取り付け
て、内管6が外管3内で上下動する際、内管6と外管3
との隙間より細かい粉粒体や砂が侵入しないようにし、
侵入したこれら細かい粉粒体や砂を排除するようにす
る。なお、このガイド63は、外周に図8(c)、
(d)に示すように補強板62c、62dを設ける場合
には、この補強板をガイド兼用とすることができる。
【0016】次に、本発明の粉粒体杭柱による地盤締め
固め工法によって、液状化が生じやすい地盤を改良し、
粉粒体杭柱を築造する工程について説明する。杭打機の
本体1に支持されたリーダー2に沿って内管6を挿入し
た外管3を配設し、オーガマシン5の駆動にて回転伝達
アタッチメント51の係止爪52と継足外管33の駆動
用係止爪溝35を介して外管3を回転させて所定深度ま
で、外管3を掘削、圧入する。そして、所定深度までの
掘削が完了すると、内管6の上端から内管6内に粉粒体
を投入する。なお、この粉粒体の内管6内への投入は外
管3の回転掘削圧入と同時に行うことができる。
【0017】この投入された粉粒体は、内管6の末広が
り状とした下部60内で下方に搬送される。そして、内
管6を上下動させつつ内管6と共に外管3を徐々に引き
上げ、内管6の上向動時に掘削孔内へ移動させ、内管6
の下向動時に末広がり状とした内管6の下部60により
突き固めることにより、周囲地盤を圧縮して地盤が改良
されるとともに、地盤中に粉粒体杭柱が築造される。こ
の場合、内管6の下端面61を、上外広がり状、すなわ
ち、内管6の下端面61が外周側に向くように形成する
ことにより、粉粒体を掘削孔の内周面を押圧するよう
に、外周向きに押し出すことができ、掘削孔の周囲の地
盤もこの粉粒体の押出力にて圧縮されて拡大突き固めら
れるようになる。
【0018】このようにして内管6内に粉粒体を投入し
ながら締め固めを行いつつ外管3を内管6と共に徐々に
上昇させることにより、液状化が生じやすい地盤を改良
し、粉粒体杭柱を拡大して築造する。
【0019】
【発明の効果】本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め
工法によれば、内管内に充填されている粉粒体材料を掘
削孔内へ移動させながら突き固めることにより、周囲地
盤を圧縮して地盤を改良するとともに、地盤中に粉粒体
杭柱を築造するようにしているので、粉粒体杭柱は拡大
して築造されるとともに、周囲地盤に拡大する粉粒体杭
柱の拡大圧力が作用して液状化が生じやすい地盤を圧縮
するため、地盤の締め固めによる改良を同時に行える利
点がある。
【0020】本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め装
置によれば、外管と、外管内に挿入される下部を末広が
り状とした内管とを有し、外管に回転捩り込み駆動装置
を、内管に上下動装置を、それぞれ配設するようにして
いるので、簡易な装置により、内管内に杭柱を築造する
粉粒体を投入しつつ内管を上下動させるのみで、拡大さ
れた粉粒体杭柱を築造することができるとともに、周囲
地盤の改良も行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉粒体杭柱による地盤締め固め装置を
示す正面図である。
【図2】外管の説明図である。
【図3】外管の分解した説明図である。
【図4】外管の回転トルク伝達部の断面図である。
【図5】オーガマシンの説明図である。
【図6】上下動装置の説明図である。
【図7】外管内に内管を挿入した状態の説明図である。
【図8】内管の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 杭打機の本体 2 リーダー 3 外管 31 スクリュー 32 掘削爪 33 継足外管 35 駆動用係止爪 4 圧入引抜装置 5 オーガマシン 51 回転伝達アタッチメント 52 係止爪 6 内管 60 下部 61 下端面 7 上下動装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部を末広がり状のテーパ管とした内管
    を外管内に挿入し、この内管内に所定量の粉粒体を充填
    すると共に、地盤中の所定深度まで貫入した後、この内
    管を上下動させつつ内外二重管を徐々に引き上げて内管
    内へ充填された粉粒体材料を掘削孔内下部へ移動させて
    拡大しつつ突き固め、かつこの粉粒体の拡大突き固めに
    て周囲地盤を圧縮して地盤を改良すると共に地盤中に粉
    粒体杭柱を築造することを特徴とする粉粒体杭柱による
    地盤締め固め工法。
  2. 【請求項2】 外管と、この外管内に挿入し、下部を末
    広がりテーパ管状とした内管とよりなり、この内外二重
    管の外管に回転捩り込み駆動装置を、内管に上下動装置
    をそれぞれ備えたことを特徴とする粉粒体杭柱による地
    盤締め固め装置。
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