JPH0912521A - 淡色化アミドアミノ酸又はベタインの製造法 - Google Patents

淡色化アミドアミノ酸又はベタインの製造法

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JPH0912521A
JPH0912521A JP15921095A JP15921095A JPH0912521A JP H0912521 A JPH0912521 A JP H0912521A JP 15921095 A JP15921095 A JP 15921095A JP 15921095 A JP15921095 A JP 15921095A JP H0912521 A JPH0912521 A JP H0912521A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分に淡色化された色相の良好なアミドアミ
ノ酸又はベタインを製造する方法の提供。 【構成】 アミノ基含有脂肪酸誘導体と、モノハロアル
キルカルボン酸又はその塩とを反応させてアミドアミノ
酸又はベタインを製造するに際し、特定のボロハイドラ
イド又はハイドライドから選ばれる無機還元剤を反応初
期又は反応途中に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イミダゾリン化合物、
アミドアミン等のアミノ基含有脂肪酸誘導体を用いたア
ミドアミノ酸又はベタインの製造法に関する。さらに詳
しくは、アミノ基含有脂肪酸誘導体をモノハロアルキル
カルボン酸又はその塩と反応させてアミドアミノ酸又は
ベタインを製造するに際し、特定の無機還元剤を反応初
期又は反応途中に添加することにより、色相の良好なア
ミドアミノ酸又はベタインを製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アミノ
基含有脂肪酸誘導体、例えばイミダゾリン環構造を有
し、一位をアルキロール基で置換された化合物(以後イ
ミダゾリン化合物と記す)はイミダゾリン型界面活性剤
(アミドアミノ酸型界面活性剤ともいわれている)の有
用な中間体として知られており、またアミドアミンはベ
タイン型界面活性剤の有用な中間体として知られてい
る。事実、市販されているシャンプーの一部にはこれら
の界面活性剤が使用されている。特に近年、洗浄剤等に
用いられる界面活性剤は、界面活性能の他に生分解性、
安全性、皮膚に対して低刺激である等、諸特性に優れた
ものが要望されており、これらの要件を満たす界面活性
剤としてイミダゾリン型界面活性剤やベタイン型界面活
性剤がある。イミダゾリン型界面活性剤やベタイン型界
面活性剤は優れた起泡力、洗浄力に加え、眼や皮膚に対
する刺激が極めて低い特徴があり、近年、低刺激性シャ
ンプー等の主要成分としてその使用量が増加している。
【0003】この様なイミダゾリン型界面活性剤、ベタ
イン型界面活性剤に要求される品質の一つに色相が挙げ
られる。イミダゾリン化合物、アミドアミン等のアミノ
基含有脂肪酸誘導体は脂肪酸又はそのエステルとポリア
ミンとを脱水縮合させることにより製造できる。一般的
にこの縮合反応は、高級脂肪酸又はそのエステルとポリ
アミンとを反応温度80〜200 ℃、常圧もしくは減圧下で
反応させることにより進行する。この様な反応において
は、一般に原料中に存在する僅かな量の不純物が熱的に
あるいは微量の空気の存在下に着色物質へ転化し著しい
着色が起こり、最終製品であるイミダゾリン型界面活性
剤やベタイン型界面活性剤の色調に大きく影響を及ぼ
す。
【0004】これらの界面活性剤の中間体であるアミノ
基含有脂肪酸誘導体を淡色化する試みも行われており、
例えば米国特許第3,468,904 号明細書には、アミノ基含
有脂肪酸誘導体を製造する際にソディウムボロハイドラ
イド(NaBH4) 等のアルカリ金属のボロハイドライドを使
用することが開示されているが、なお、淡色化が不十分
であり、その改善が望まれている。従って、本発明の目
的は、アミノ基含有脂肪酸誘導体を用いて色相の良好な
アミドアミノ酸又はベタインを製造する方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を改善し、色相の良好な高品質のアミドアミノ酸及び
ベタインを簡単な操作で効率的に製造する方法を鋭意検
討した結果、アミノ基含有脂肪酸誘導体と、モノハロア
ルキルカルボン酸又はその塩とを反応させる際に、特定
の無機還元剤を反応初期又は反応途中に添加することに
より、極めて色相が良好なアミドアミノ酸又はベタイン
が製造できることを見出し、本発明を完成するに到っ
た。すなわち、本発明は、アミノ基含有脂肪酸誘導体
と、モノハロアルキルカルボン酸又はその塩とを反応さ
せてアミドアミノ酸又はベタインを製造するに際し、一
般式(1) M1(BH4) m (1) (式中、M1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミ
ニウム、4級アンモニウム又はアミンを示し、m はM1
価数を示す1〜4の数である。)で表されるボロハイド
ライド、又は一般式(2) M2Hn (2) (式中、M2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、チタン
又はジルコニウムを示し、n はM2の価数を示す1〜4の
数である。)で表されるハイドライドから選ばれる無機
還元剤を反応初期又は反応途中に添加することを特徴と
する淡色化アミドアミノ酸又はベタインの製造法を提供
するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられるアミノ基含有脂肪酸誘導体は、脂肪酸又はそ
のエステルと、ポリアミンとを反応させることにより得
られる。脂肪酸又はそのエステルとしては、一般式(3) R1COOR2 (3) (式中、R1は炭素数7〜23の直鎖又は分岐のアルキル
基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R2
はH 又は炭素数1〜3のアルキル基又はグリセライドか
ら一つのアシルオキシ基を除いた残基を示す。)で表さ
れる高級脂肪酸又はそのエステルが挙げられる。具体的
には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘ
ン酸、エルカ酸、12−ヒドロキシステアリン酸や、ヤシ
油脂肪酸、綿実油脂肪酸、とうもろこし油脂肪酸、牛脂
脂肪酸、ババス油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、アマニ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂
肪酸、鯨油脂肪酸等の植物油又は動物油脂肪酸又はこれ
らのメチルエステル、エチルエステル、グリセライド
や、これらの混合物が例示される。これらの中では、R2
が、H 又は炭素数1〜3のアルキル基である高級脂肪酸
又はその低級アルキルエステルが好ましく、特に好まし
いものは、R1が炭素数が9〜17の直鎖アルキル基で、R2
がH 又はCH3 であるものである。
【0007】また、本発明で用いられるポリアミンとし
ては、アルキレンポリアミン、ヒドロキシアルキルポリ
アミン、N−ヒドロキシ低級アルキルアルカノールアミ
ン等が挙げられる。アルキレンポリアミンとしては、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジメチル
アミノエチルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、
ジエチルアミノエチルアミン等が挙げられ、ヒドロキシ
アルキルポリアミンとしては、アミノエチルエタノール
アミン、アミノエチルプロパノールアミン、アミノエチ
ルブタノールアミン、N−β−ヒドロキシプロピルプロ
ピレンジアミン、ヒドロキシエチルジエチレントリアミ
ン、ヒドロキシエチルトリエチレンテトラミン等が挙げ
られ、N−ヒドロキシ低級アルキルアルカノールアミン
としては、N−β−ヒドロキシエチルエタノールアミン
等が挙げられる。
【0008】これらの中では、一般式(4) 又は(5) で表
されるジアミンが好ましい。 H2NC2H4NHX (4) (式中、X は炭素数2〜4のアルキロール基を示す。)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R3及びR4は同一又は異なって、炭
素数1〜3のアルキル基を示し、a は2〜3の数を示
す。) 一般式(4) で表されるジアミンとしてはアミノエチルエ
タノールアミン(H2NC2H4NHC2H4OH) が、一般式(5) で表
されるジアミンとしてはジメチルアミノプロピルアミン
が特に好ましい。
【0011】本発明において、アミノ基含有脂肪酸誘導
体としては、脂肪酸又はそのエステルと、ヒドロキシア
ルキルポリアミン又はヒドロキシアルキルアルキレンポ
リアミンとの反応により得られるイミダゾリン化合物、
脂肪酸又はそのエステルと、N−β−ヒドロキシ低級ア
ルキルアルカノールアミンとの反応により得られるオキ
サゾリン化合物、脂肪酸又はそのエステルと、ジアルキ
ルアミノアルキレンアミンとの反応により得られるアミ
ドアミン等が挙げられる。好ましいものは、一般式(6)
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1及びX は前記の意味を示す。)
で表されるイミダゾリン化合物、あるいは一般式(7)
【0014】
【化8】
【0015】(式中、R1, R3, R4及び aは前記の意味を
示す。)で表されるアミドアミンである。
【0016】本発明においては、上記のようにして得ら
れたアミノ基含有脂肪酸誘導体を、モノハロアルキルカ
ルボン酸又はその塩と反応させてアミドアミノ酸又はベ
タインを得る。本発明の方法によると、例えば、一般式
(6) で表されるイミダゾリン化合物を一般式(8) で表さ
れるモノハロアルキルカルボン酸又はその塩と反応させ
て一般式(9)
【0017】
【化9】
【0018】(式中、R1, R5, X 及び Zは前記の意味を
示す。)で表されるアミドアミノ酸を得ることができ、
一般式(7) で表されるアミドアミンを一般式(8) で表さ
れるモノハロアルキルカルボン酸又はその塩と反応させ
て一般式(10)
【0019】
【化10】
【0020】(式中、R1, R3, R4, R5及び aは前記の意
味を示す。)で表されるベタインを得ることができる。
【0021】本発明において、アミノ基含有脂肪酸誘導
体と、モノハロアルキルカルボン酸又はその塩との反応
は、従来公知の方法で行うことができる。例えば、アミ
ノ基含有脂肪酸誘導体がイミダゾリン化合物の場合、イ
ミダゾリンをアルカリ水溶液で開環を行い、次にモノハ
ロアルキルカルボン酸又はその塩を反応させる。反応は
pH8〜11の範囲に保つことが好ましく、反応温度は50〜
90℃の範囲が好ましい。反応は常圧でも加圧下で行って
も良い。また、アミノ基含有脂肪酸誘導体が上記のアミ
ドアミンの場合、アミドアミンとモノハロアルキルカル
ボン酸又はその塩とを、ベタイン化が終了するまではpH
を8〜10に保ち、その後は残存するモノハロアルキルカ
ルボン酸塩の加水分解を促進するためにpH11.5〜13の範
囲に保って反応させることが好ましく、反応温度は50〜
100 ℃の範囲が好ましい。反応は常圧でも加圧下で行っ
ても良い。
【0022】ここで用いられる一般式(8) で表されるモ
ノハロアルキルカルボン酸又はその塩としては、モノク
ロロ酢酸、モノブロモ酢酸、モノクロロプロピオン酸、
モノブロモプロピオン酸又はそれらのナトリウム塩、カ
リウム塩等が挙げられるが、モノクロロ酢酸又はその塩
が特に好ましい。アミノ基含有脂肪酸誘導体に対するモ
ノハロアルキルカルボン酸又はその塩の量は、1〜3モ
ル倍が好ましく、1〜1.15モル倍が更に好ましい。
【0023】本発明においては、アミノ基含有脂肪酸誘
導体をモノハロアルキルカルボン酸又はその塩と反応さ
せる際に、上記のような無機還元剤を反応初期又は反応
途中に添加する。本発明に用いられる無機還元剤の中
で、一般式(1) で表されるボロハイドライドとしては、
NaBH4、LiBH4、KBH4、Ca(BH4)2、Ba(BH4)2、Mg(BH4)2
Sr(BH4)2、Li・Al(BH4)4、テトラメチルアンモニウムボ
ロハイドライド、テトラエチルアンモニウムボロハイド
ライド、テトラプロピルアンモニウムボロハイドライ
ド、テトライソプロピルアンモニウムボロハイドライ
ド、トリエチルアミンボロハイドライド、トリイソプロ
ピルアミンボロハイドライド、トリブチルアミンボロハ
イドライド、トリイソブチルアミンボロハイドライド等
が挙げられ、また、一般式(2) で表されるハイドライド
としては、NaH 、KH、LiH 、CaH2、TiH4、ZrH4等が挙げ
られる。これらの無機還元剤としては一般式(1) で表さ
れるボロハイドライドが好ましく、特に一般式(1) にお
けるM1がアルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、m
が1又は2であるボロハイドライドが好ましく、更に好
ましくはNaBH4, LiBH4、更に特に好ましくはNaBH4 であ
る。
【0024】本発明の製造方法において、高品質のアミ
ドアミノ酸又はベタインを得るためには、無機還元剤の
添加時期としては、無機還元剤が酸性下では分解しやす
いため、アミノ基含有脂肪酸誘導体と、モノハロアルキ
ルカルボン酸又はその塩とを反応容器に仕込んだ後、水
酸化ナトリウム等のアルカリでpHを8以上、好ましくは
10以上にした後、無機還元剤を添加することが好まし
い。本発明において無機還元剤で処理を行う温度や時間
等は特に限定されないが、例えば処理温度は、0〜120
℃、好ましくは30〜110 ℃の範囲であり、処理時間は、
1分から10時間であり、処理を行っている間の圧力は、
常圧が好ましい。本発明に使用される無機還元剤の添加
量は、アミノ基含有脂肪酸誘導体に対して 0.001〜5重
量%が好ましく、0.01〜0.3 重量%が更に好ましい。
【0025】上記のような本発明の方法により、著しく
色相が良好なアミドアミノ酸及びベタインが得られる。
【0026】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0027】実施例1 <アミド化>攪拌機、温度計、還流冷却器、及び圧力計
を備えた1リットル容5ツ口フラスコに、ラウリン酸 2
00g(分子量200 、1モル)を仕込み、窒素ガスをキャ
ピラリー管より 100cc/Hrで吹き込みながら180 ℃へ昇
温した。その後、ジメチルアミノプロピルアミン102 g
(分子量102 、1モル)を3時間かけて滴下した。この
条件下で2時間保持し、酸価(AV値)を測定して10以
下であることを確認した後に窒素ガスの吹き込みを止め
て、予め接続しておいた真空ポンプによる系内圧を50to
rrまで低下し、残存のジメチルアミノプロピルアミンを
除去した後に冷却した。この反応混合物の色相を比色管
にて測定した結果、色相はガードナー4であった。
【0028】<両性化>上記反応混合物の全量と、イオ
ン交換水798 gを攪拌機、温度計、滴下ロート、冷却管
を備えた2リットル容4ツ口フラスコに仕込んだ後に、
反応温度を80℃へ昇温した。温度が到達したら、モノク
ロロ酢酸ナトリウム(MW116.5) の粉末品116.5gを仕込
み、40%NaOHを滴下して系内のpHを12に調整した。その
後、NaBH4を0.68g仕込み8時間熟成を行った後に冷却
し、30%のラウロイルアミノプロピルジメチルグリシン
ベタインを含む1140gの水溶液を得た。この生成物の色
相を比色管にて測定した結果、色相はAPHA70であっ
た。
【0029】実施例2 <イミダゾリン化>攪拌機、温度計、還流冷却器、及び
圧力計を備えた1リットル容4ツ口フラスコに、ラウリ
ン酸 200g(分子量200 、1モル)と、アミノエチルエ
タノールアミン109.2 g(分子量104 、1.05モル、以下
AEEAと略記)とを仕込んだ。還流冷却器に80℃の温水を
通しながら、上記混合物を攪拌し140 ℃へ加熱した。そ
の後反応圧力を1時間かけて400 mmHgに設定し、2時間
反応させアミド化を行った。次に圧力を1.5 時間かけて
200 mmHgまで下げ、この条件で1時間熟成を行った。更
に圧力を約1.5 時間かけて10mmHgまで下げ、この条件で
1時間反応を行い過剰のAEEAを除去して1−ヒドロキシ
ルエチル−2−ウンデシルイミダゾリンを得た。この
間、生成水及びAEEAの蒸気はドライアイス/メタノール
冷却トラップに捕集した。反応終了物の色相を比色管に
て測定した結果、色相はガードナー3であった。
【0030】<両性化>攪拌機、冷却管、滴下ロート、
温度計を備えた2リットル容4ツ口フラスコに、上記で
得られた1−ヒドロキシルエチル−2−ウンデシルイミ
ダゾリン268 g(1モル)、イオン交換水90g及び水酸
化ナトリウム2gを入れ、攪拌しながら80℃まで加熱
し、そのままの温度で約2時間攪拌を続けイミダゾリン
の開環を行った。次に、別に調製したモノクロロ酢酸ナ
トリウム140 g(1.2モル)とイオン交換水600 gの溶液
を仕込み、次に溶液の温度を70〜80℃に保ちながら、40
%水酸化ナトリウム120 gを3時間かけて滴下した後、
2時間熟成を行い、40%水酸化ナトリウムで系内pHを11
に調整し、その後、NaBH4 を0.7 g仕込み、6時間熟成
を行った後に冷却した。反応終了物は、高速液体クロマ
トグラフィーを用いて分析したところ、N−ラウロイル
−N' −ヒドロキシエチル−N' −ナトリウムカルボキ
シメチルエチレンジアミンを主に含む約30%の水溶液で
あることを確認した。この生成物の色相を比色管にて測
定した結果、色相はAPHA80であった。
【0031】比較例1 NaBH4 を使用しない以外は実施例1と同様の反応条件で
行って、30%のラウロイルアミノプロピルジメチルグリ
シンベタインを含む水溶液を得た。この生成物の色相を
比色管にて測定した結果、色相はAPHA200 であっ
た。
【0032】比較例2 NaBH4 を使用しない以外は実施例2と同様の反応条件で
行って、30%のN−ラウロイル−N' −ヒドロキシルエ
チル−N' −ナトリウムカルボキシメチルエチレンジア
ミンを主に含む水溶液を得た。この生成物の色相を比色
管にて測定した結果、色相はAPHA 300〜400 であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1/90 C11D 1/90 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基含有脂肪酸誘導体と、モノハロ
    アルキルカルボン酸又はその塩とを反応させてアミドア
    ミノ酸又はベタインを製造するに際し、一般式(1) M1(BH4) m (1) (式中、M1はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミ
    ニウム、4級アンモニウム又はアミンを示し、m はM1
    価数を示す1〜4の数である。)で表されるボロハイド
    ライド、又は一般式(2) M2Hn (2) (式中、M2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、チタン
    又はジルコニウムを示し、n はM2の価数を示す1〜4の
    数である。)で表されるハイドライドから選ばれる無機
    還元剤を反応初期又は反応途中に添加することを特徴と
    する淡色化アミドアミノ酸又はベタインの製造法。
  2. 【請求項2】 アミノ基含有脂肪酸誘導体が、脂肪酸又
    はそのエステルと、ポリアミンとを反応させて得られた
    ものである請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 脂肪酸又はそのエステルが、一般式(3) R1COOR2 (3) (式中、R1は炭素数7〜23の直鎖又は分岐のアルキル
    基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R2
    はH 又は炭素数1〜3のアルキル基又はグリセライドか
    ら一つのアシルオキシ基を除いた残基を示す。)で表さ
    れる高級脂肪酸又はそのエステルである請求項2記載の
    製造法。
  4. 【請求項4】 ポリアミンが、アルキレンポリアミン、
    ヒドロキシアルキルポリアミン又はN−ヒドロキシ低級
    アルキルアルカノールアミンである請求項2又は3記載
    の製造法。
  5. 【請求項5】 ポリアミンが、一般式(4) H2NC2H4NHX (4) (式中、X は炭素数2〜4のアルキロール基を示す。)
    で表されるジアミンである請求項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】 ポリアミンが、一般式(5) 【化1】 (式中、R3及びR4は同一又は異なって、炭素数1〜3の
    アルキル基を示し、a は2〜3の数を示す。)で表され
    るジアミンである請求項4記載の製造法。
  7. 【請求項7】 アミノ基含有脂肪酸誘導体が、イミダゾ
    リン化合物又はオキサゾリン化合物である請求項1〜5
    のいずれか一項に記載の製造法。
  8. 【請求項8】 アミノ基含有脂肪酸誘導体が、一般式
    (6) 【化2】 (式中、R1及びX は前記の意味を示す。)で表されるイ
    ミダゾリン化合物である請求項7記載の製造法。
  9. 【請求項9】 アミノ基含有脂肪酸誘導体が、一般式
    (7) 【化3】 (式中、R1, R3, R4及び aは前記の意味を示す。)で表
    されるアミドアミンである請求項1〜4又は6のいずれ
    か一項に記載の製造法。
  10. 【請求項10】 モノハロアルキルカルボン酸又はその
    塩が、一般式(8) YR5COOZ (8) (式中、Y はハロゲン原子を示し、R5は炭素数1〜4の
    直鎖又は分岐のアルキレン基を示し、Z はH 又はアルカ
    リ金属を示す。)で表されるモノハロアルキルカルボン
    酸又はその塩である請求項1〜9のいずれか一項に記載
    の製造法。
  11. 【請求項11】 一般式(8) で表されるモノハロアルキ
    ルカルボン酸又はその塩がモノクロロ酢酸又はその塩で
    ある請求項10記載の製造法。
  12. 【請求項12】 上記一般式(6)で表されるイミダゾリ
    ン化合物を一般式(8)で表されるモノハロアルキルカル
    ボン酸又はその塩と反応させて一般式(9) で表されるア
    ミドアミノ酸を得ることを特徴とする請求項1〜8又は
    10〜11のいずれか一項に記載の製造法。 【化4】 (式中、R1, R5, X 及び Zは前記の意味を示す。)
  13. 【請求項13】 上記一般式(7) で表されるアミドアミ
    ンを一般式(8) で表されるモノハロアルキルカルボン酸
    又はその塩と反応させて一般式(10)で表されるベタイン
    を得ることを特徴とする請求項1〜7又は9〜11のい
    ずれか一項に記載の製造法。 【化5】 (式中、R1, R3, R4, R5及び aは前記の意味を示す。)
  14. 【請求項14】 無機還元剤が一般式(1) で表されるボ
    ロハイドライドである請求項1〜13のいずれか一項に
    記載の製造法。
  15. 【請求項15】 一般式(1) におけるM1がアルカリ金属
    又はアルカリ土類金属であり、m が1又は2である請求
    項14記載の製造法。
  16. 【請求項16】 無機還元剤が、NaBH4 又はLiBH4 であ
    る請求項1〜15のいずれか一項に記載の製造法。
  17. 【請求項17】 無機還元剤をアミノ基含有脂肪酸誘導
    体に対して 0.001〜5重量%添加する請求項1〜16の
    いずれか一項に記載の製造法。
  18. 【請求項18】 反応系内のpH8以上で無機還元剤を添
    加する請求項1〜17のいずれか一項に記載の製造法。
JP15921095A 1995-06-26 1995-06-26 淡色化ベタインの製造法 Expired - Lifetime JP3299862B2 (ja)

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