JPH09125104A - Ti合金の圧粉成形装置 - Google Patents

Ti合金の圧粉成形装置

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JPH09125104A
JPH09125104A JP28894295A JP28894295A JPH09125104A JP H09125104 A JPH09125104 A JP H09125104A JP 28894295 A JP28894295 A JP 28894295A JP 28894295 A JP28894295 A JP 28894295A JP H09125104 A JPH09125104 A JP H09125104A
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JP
Japan
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punch
green compact
powder
mold
alloy
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Pending
Application number
JP28894295A
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English (en)
Inventor
Shigehisa Seya
茂久 瀬谷
Tsugio Mizoguchi
次雄 溝口
Hiroto Shoji
広人 庄子
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラミネーション、欠損等の欠陥を発生させず
に圧粉体を型から取出せるTi合金の圧粉成形装置を提
供する。 【解決手段】 貫通孔を形成するためのパンチ7,8を
分割パンチとすると共に、圧粉成形後の離型時に縮径す
る構造にした。 【効果】 圧粉成形体とパンチとは、滑りながら離型す
ることがないため、貫通孔に引張応力が発生せず、ラミ
ネーション等の欠陥は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTi合金の圧粉成形
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の圧粉成形装置での加圧ま
での作用を示す断面図であり、金属粉末を加圧成形する
圧粉成形装置100は、例えば、圧粉成形装置100下
部に設けたベースプレート101と、このベースプレー
ト101上に取付けた下パンチ103と、この下パンチ
103に設けた貫通孔104,105に納まるピン10
6,107と、このピン106,107に載せたコア1
08,109と、下パンチ103と上下摺動可能に嵌合
した側型110と、この側型110及びコア108,1
09と摺動可能に嵌合した上パンチ111とからなる。
【0003】金属粉末を加圧成形する場合には、まず、
側型110と下パンチ103とで形成したキャビティ1
13に金属粉末を充填し、次に上パンチ111を下げて
下パンチ103とで金属粉末を圧縮し、圧粉体Cを得
る。図12は従来の圧粉成形装置での圧粉体からのコア
取出しを示す断面図であり、圧粉体Cを成形した後、コ
ア108,109を上方へ取出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧粉体Cからコア10
8,109を取出す時に、コア108,109を通した
圧粉体Cの貫通孔C1,C2には引張応力が発生し、貫
通孔C1,C2にラミネーション(層状のクラック)や
欠損が発生する。これを防ぐため、一般には圧粉体とコ
アロッドとの摩擦低減を目的として潤滑剤が用いられ
る。しかし、材料がTi混合粉の場合には、焼結後の材
料特性、特に靭性・延性を損ねる。本発明の目的は、ラ
ミネーション、欠損等の欠陥を発生させずに圧粉体を型
から取出せるTi合金の圧粉成形装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、貫通孔を形成するためのパンチ
を分割パンチとすると共に、圧粉成形後の離形時に縮径
する構造にした。圧粉成形体とパンチとは、滑りながら
離型することがないため、貫通孔に引張応力が発生せ
ず、ラミネーション等の欠陥は生じない。
【0006】請求項2は、請求項1の縮径する構造を、
めすテーパを有する分割パンチアウタリングと、このめ
すテーパに嵌合するおすテーパを有する分割パンチイン
ナロッドとから構成した。おすテーパを有する分割パン
チインナロッドをテーパが広がる方向に押出すことによ
って、分割パンチインナロッドと分割パンチアウタリン
グとのクリアランスができ、分割パンチアウタリング
は、分割しながら縮径できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の実施例を図
面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向き
に見るものとする。図1は本発明に係る圧粉成形装置の
斜視図であり、圧粉成形装置1は、コネクティングロッ
ド用圧粉体を製造するための装置であり、この圧粉成形
装置1は、圧粉成形装置1下部に設けたベースプレート
2と、このベースプレート2上に取付けた下パンチ基部
3と、この下パンチ基部3上に取付けた下パンチ4と、
この下パンチ4に嵌合したコア7,8と、下パンチ4に
上下摺動可能に嵌合し、キャビティ11aを有する側型
11と、この側型11をガイドするガイドバー12…
(…は複数個を示す。以下同様。)と、このガイドバー
12…に取付けた、側型11を上方に付勢するコイルば
ね13…と、上方より下降して下パンチ4と協働して金
属粉末を圧縮する上パンチ14と、コア7,8中央部を
押下げるプッシュロッド15,16とからなる。
【0008】図2は本発明に係るコアの平面図であり、
コア7は、中央のインナロッド7aと、このインナロッ
ド7aの図左右に摺動可能に設けた三日月形状のアウタ
リング7b,7bと、インナロッド7aの図上下に摺動
可能に設けたアウタリング7c、7cとからなり、縮径
前の外形は、円筒である。アウタリング7b,7bは、
テーパ部7d…でアウタリング7c、7cのテーパ部7
e…と摺動可能に接する。なお、コア8についても、構
成はコア7と同様であり、説明は省略する。
【0009】図3(a),(b)は図2の断面図であ
り、(a)はa−a線、(b)はインナロッドが下がっ
た状態のb−b線での断面図である。(a)において、
インナロッド7aは外周に下方に開いた外周テーパ部7
fを有する。アウタリング7b,7bは、内側にテーパ
部7g,7gを有し、このテーパ部7g,7gは、イン
ナロッド7aの外周テーパ部7fと着脱可能に嵌合す
る。
【0010】(b)において、アウタリング7c,7c
は、内側にテーパ部7h,7hを有し、このテーパ部7
h,7hは、インナロッド7aの外周テーパ部7fと着
脱可能に嵌合する形状である。なお、7i,7i
((a)参照)及び7j,7jはコア7を使わない時に
保持するリングを嵌合するための段差部である。
【0011】以上に述べたコアの作用を次に説明する。
図4は本発明に係るコアの作用を示す平面図であり、実
線は縮径後、二点鎖線は縮径前の形状を示す。なお、説
明はコア7について行い、コア8の説明は、コア7と同
様であり省略する。インナロッド7aを図の表側から裏
側に押下げると、まず、図3(b)に示したように、イ
ンナロッド7aの外周テーパ部7fとアウタリング7
c,7cのテーパ部7h,7hとの間にクリアランスが
でき、アウタリング7c,7cが内側に移動できるよう
になる。
【0012】アウタリング7c,7cを矢印のように
内側に寄せると、アウタリング7c,7cに形成したテ
ーパ部7e…とアウタリング7b,7bに形成したテー
パ部7d…とのクリアランスができ、アウタリング7
b,7bが内側に移動できるようになる。アウタリング
7b,7bを矢印のように内側に寄せて、縮径が完了
する。外径は縮径前のφD1からφD2になる。
【0013】以上に述べたコアの作用を次に説明する。
図5は本発明に係る圧粉成形装置での加圧成形状態を示
す断面図であり、圧粉体Cを成形するには、まず、Ti
混合粉末を外型11のキャビティ11a内に充填し、上
パンチ14を下げて、圧縮する。所定の圧縮代になった
ら、上パンチ14を上方に退避させる。
【0014】図6は本発明に係る圧粉成形装置でのコア
の縮径状態を示す断面図であり、圧粉体Cを形成した
後、コア7のインナロッド7aをプッシュロッド15で
押し下げると、図4にて説明したように、アウタリング
7b,7b,7c,7c(7c,7cは図3(b)参
照)は内側に移動し縮径して圧粉体Cから離れる。同様
にコア8のアウタリング8b,8b,8c,8c(8
c,8cは省略)も内側に移動し縮径して圧粉体Cから
離れる。この時に、アウタリング7b,7b,7c,7
c及びアウタリング8b,8b,8c,8cと圧粉体C
とは、滑りを起こさずに離れるため、圧粉体Cに引張応
力は発生せず、ラミネーション等の欠陥が生じることは
ない。
【0015】図1に略記した側型11の好ましい実施例
を以下に説明する。図7は本発明に係る圧粉成形装置の
断面図であり、側型11は、バー挿通穴17aを有する
型保持部17及びこの型保持部17の内側にきつく嵌合
し、下パンチ4と摺動可能に嵌合し、キャビティ18a
を有する型本体18を備えた第1の金型21と、上方か
らナット22a…で弛み止めしたロッド22…で保持
し、上記ガイドバー12…の通るバー挿通穴23a…を
開けたリング部23及びこのリング部23の内周に形成
した、上に開いた内周テーパ部23bと着脱可能に嵌合
する外周テーパ部24a,24aを有し、中心部に第1
の金型21と同一平面形状のキャビティ24bを有して
部材24c、24dに2分割できるインサート部24を
備えた第2の金型25とからなる。
【0016】上記圧粉成形装置の作用を次に説明する。
図8は本発明に係る圧粉成形装置での加圧成形状態を示
す断面図であり、圧粉体Cを成形するには、まず、Ti
混合粉末を第1の金型21のキャビティ18a内に充填
し、上パンチ14を下げて、圧縮する。圧縮するにつれ
て、Ti混合粉末と第1の金型21のキャビティ18a
との間に摩擦力が発生し、第1の金型21はコイルばね
13…の付勢力に打ち勝って下降する。所定の圧縮代に
なったら、上パンチ14を上方に退避させる。
【0017】図9は本発明に係る圧粉成形装置における
第2の金型の作用を示す断面図であり、圧粉体Cを成形
した後、第1の金型21の外周部に形成した段差部17
dに第2の金型25の外周部に形成した凸部23cを嵌
合するように第1の金型21に第2の金型25を載置し
て、位置決めを行う。これで、第1の金型21、第2の
金型25のキャビティ18a,24bは完全に重なる。
【0018】次に、第2の金型25のロッド22…を下
方へ押して、第2の金型25、第1の金型21を一体と
して押下げ、圧粉体Cを第1の金型21から第2の金型
25へ移す。この時、第2の金型25のインサート部2
4が浮かないように押さえ部材26…で押さえる。圧粉
体Cの第1の金型21から第2の金型25への移動は、
それぞれのキャビティ18a,24bが全く重なってい
るので、スムーズであり、圧粉体Cには欠陥が発生しな
い。
【0019】図10は本発明に係る圧粉成形装置におけ
る圧粉体の取出しを示す断面図であり、圧粉体Cを第1
の金型21から第2の金型25へ移した後、第2の金型
25のロッド22…への押圧力を緩め、同時に第2の金
型25のインサート部24を押さえていた押さえ部材2
6…を上方に退避させる。すると、第1の金型21はコ
イルばね13…の付勢力で上方の最初の位置に戻る。
【0020】次に、インサート部24全体を図示せぬ手
段で持ち上げると、インサート部24の各部材24c,
24dの外周テーパ部24a,24aは、リング部23
の内周テーパ部23bと分離し、各部材24c,24d
が分割部24eで左右に分割可能となり、圧粉体Cを取
出すことができる。インサート部24が水平方向に離れ
るため、圧粉体Cとインサート部24とは滑りを起こす
こともなく、欠陥は生じない。
【0021】尚、側型11は一体型であっても差し支え
ない。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の圧粉成形装置は、貫通孔を形成するた
めのパンチを分割パンチとすると共に、圧粉成形後の離
型時に縮径する構造にしたので、圧粉成形体とパンチと
は、滑りながら離型することがないため、貫通孔に引張
応力が発生せず、ラミネーション等の欠陥は生じない。
【0023】請求項2の圧粉成形装置は、請求項1の縮
径する構造を、めすテーパを有する分割パンチアウタリ
ングと、このめすテーパに嵌合するおすテーパを有する
分割パンチインナロッドとから構成したので、おすテー
パを有する分割パンチインナロッドをテーパが広がる方
向に押出すことによって、分割パンチインナロッドと分
割パンチアウタリングとのクリアランスを広げ、分割パ
ンチアウタリングを、分割しながら縮径することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧粉成形装置の斜視図
【図2】本発明に係るコアの平面図
【図3】図2の断面図
【図4】本発明に係るコアの作用を示す平面図
【図5】本発明に係る圧粉成形装置での加圧成形状態を
示す断面図
【図6】本発明に係る圧粉成形装置でのコアの縮径状態
を示す断面図
【図7】本発明に係る圧粉成形装置の断面図
【図8】本発明に係る圧粉成形装置での加圧成形状態を
示す断面図
【図9】本発明に係る圧粉成形装置における第2の金型
の作用を示す断面図
【図10】本発明に係る圧粉成形装置における圧粉体の
取出しを示す断面図
【図11】従来の圧粉成形装置での加圧までの作用を示
す断面図
【図12】従来の圧粉成形装置での圧粉体からのコア抜
出しを示す断面図
【符号の説明】
1…圧粉成形装置、7,8…コア(パンチ)、7a,8
a…インナロッド(分割パンチインナロッド)、7b,
7c,8b,8c…アウタリング(分割パンチアウタリ
ング)、7f,8f…外周テーパ部(おすテーパ)、7
g,7h,8g,8h…テーパ部(めすテーパ)、C…
圧粉体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ti合金の材料粉末を貫通孔を有する成
    形品の形状に圧粉成形するTi合金の圧粉成形装置にお
    いて、前記貫通孔を形成するためのパンチを分割パンチ
    とすると共に、圧粉成形後の離型時に縮径する構造にし
    たことを特徴とするTi合金の圧粉成形装置。
  2. 【請求項2】 前記縮径する構造は、めすテーパを有す
    る分割パンチアウタリングと、このめすテーパに嵌合す
    るおすテーパを有する分割パンチインナロッドとからな
    ることを特徴とする請求項1記載のTi合金の圧粉成形
    装置。
JP28894295A 1995-11-07 1995-11-07 Ti合金の圧粉成形装置 Pending JPH09125104A (ja)

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JP28894295A JPH09125104A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 Ti合金の圧粉成形装置

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JP28894295A JPH09125104A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 Ti合金の圧粉成形装置

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JPH09125104A true JPH09125104A (ja) 1997-05-13

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JP (1) JPH09125104A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6517338B1 (en) 1999-09-07 2003-02-11 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Set of molding dies for fuel-cell separator
JP2009120953A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Miba Sinter Austria Gmbh 圧縮工具

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US6517338B1 (en) 1999-09-07 2003-02-11 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Set of molding dies for fuel-cell separator
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