JPH09124865A - 耐油性クロロスルホン化エチレンアルファ−オレフィンコポリマー - Google Patents
耐油性クロロスルホン化エチレンアルファ−オレフィンコポリマーInfo
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- JPH09124865A JPH09124865A JP24670296A JP24670296A JPH09124865A JP H09124865 A JPH09124865 A JP H09124865A JP 24670296 A JP24670296 A JP 24670296A JP 24670296 A JP24670296 A JP 24670296A JP H09124865 A JPH09124865 A JP H09124865A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/34—Introducing sulfur atoms or sulfur-containing groups
- C08F8/38—Sulfohalogenation
Abstract
び低温における優れた温度特性、顕著な耐油性および動
特性を示す硬化により得られてエラストマーの提供。 【解決手段】 この発明は、23〜35重量パーセント
の塩素含有量および0.5〜6.0重量パーセントの硫
黄含有量を有するエチレンおよびC3 〜C20アルファ−
オレフィンのクロロスルホン化コポリマーを含む組成物
であり、このエチレンおよびC3 〜C20アルファ−オレ
フィンのコポリマーが、クロロスルホン化前において、
0.900g/cc以上の密度を有する実質的に線状の
コポリマーであり、メルトフローレイショウI10/I2
≧5.63、式Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63
により定義される分子量分布、および約4×10-6dy
ne/cm2 より大きいグロスメルトフラクチャーの開
始時における臨海剪断応力を有する。
Description
化エチレンアルファ−オレフィンコポリマーエラストマ
ーに関する。
の基礎たる米国特許出願第003,860号(1995
年9月18日出願)の明細書の記載に基づくものであっ
て、当該米国特許出願の番号を参照することによって当
該米国特許出願の明細書の記載内容が本明細書の一部分
を構成するものとする。
レフィンコポリマーエラストマー(クロロスルホン化線
状低密度ポリエチレン)は、顕著な耐薬品および野外で
の耐候性を示すエラストマー組成物である。このような
組成物は、米国特許第2,879,261号、第3,2
06,444号および第4,786,665号に開示さ
れているが、チグラー・ナッタ触媒の存在下に得られた
エチレンアルファ−オレフィンベース樹脂のクロロスル
ホン化により製造される。
リマーの物性は、クロロスルホン化ポリエチレンの物性
と比較され、ある点においてはクロロスルホン化ポリエ
チレンホモポリマーの物性を越えている。クロロスルホ
ン化コポリマーは各種の広い用途、とくに低温特性が必
要とされる用途においては有用であるが、ある欠陥を克
服するためにこれれら組成物の物性をさらに改良するこ
とが望まれている。例えば、20〜35重量%の範囲で
塩素を有するクロロスルホン化線状低密度ポリエチレン
の耐油性は、多くの自動車用用途において不適当であ
る。
ベース樹脂のアルファ−オレフィンのクロロスルホン化
により製造される耐油性エラストマー性クロロスルホン
化エチレンアルファ−オレフィンポリマーに関するもの
である。
ントの塩素含有量および0.5〜6.0重量パーセント
の硫黄含有量を有するエチレンおよびC3 〜C20アルフ
ァ−オレフィンのクロロスルホン化コポリマーを含む組
成物であり、このエチレンおよびC3 〜C20アルファ−
オレフィンのコポリマーが、クロロスルホン化前におい
て、0.900g/cc以上の密度を有する実質的に線
状のコポリマーであり、このコポリマーについて、メル
トフロー比がI10/I2 ≧5.63であり、分子量分布
Mw/Mnが次の式により定義されるのもであり、 Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63 およびグロスメルトフラクチャーの開始時における臨海
剪断応力が約4×10-6dyne/cm2 より大きい、
ことを特徴とする前記組成物に関するものである。
レンアルファ−オレフィンポリマーは、エチレン単位と
C3 〜C20アルファ−オレフィンとの共重合単位からな
るベース樹脂のクロロスルホン化により製造される。ベ
ース樹脂は均一な分岐分布および狭い分子量分布を有す
るコポリマーである。このようなポリマーは、例えば、
米国特許第5,272,236号に開示されており、こ
の米国特許の開示事項は本明細書の一部をなすものとす
る。この樹脂は、実質的に線状であり、さらに主鎖の炭
素原子1000当たり3までの長鎖の分岐で置換された
ポリマー主鎖を持つことによって特徴づけられている。
好ましい樹脂は、主鎖の炭素原子1000当たり約0.
01から1の長鎖の分岐で置換されている。“線状オレ
フィンポリマー”という用語は、オレフィンポリマーが
長鎖の分岐を持たないことを意味する。すなわち、線状
オレフィンポリマーは、例えば伝統的な線状低密度ポリ
エチレンポリマーあるいは線状高密度ポリエチレンポリ
マーのように、長鎖の分岐を持たないものである。この
線状低密度ポリエチレンポリマーあるいは線状高密度ポ
リエチレンポリマーはチグラー・重合プロセスを用いて
製造される(例えば、米国特許第4,076,698号
あるいは米国特許第3,645,992号に開示されて
おり、この米国特許の開示事項は本明細書の一部をなす
ものとする)。“線状オレフィンポリマー”という用語
は、高圧分岐ポリエチレン、エチレン/ビニルアセテー
トコポリマー、あるいはエチレン/ビニルアルコールコ
ポリマーには適用されない。これらは、多くの長鎖の分
岐を有するものとして当業者には良く知られている。
句は、少なくとも約6個の炭素原子の炭化水素鎖として
定義される。エチレンアルファ−オレフィンポリマー中
における長鎖の分岐の程度は、ランダール(Randall) の
方法(Rev. Macromol. Chem.Phys., C29(2&3), P. 285-2
97)に従って、13C 核磁気共鳴分光分析法を用いて決定
することができる。ベース樹脂の分子量分布Mw/Mn
は、約5より少なく、好ましくは3.5であり、さらに
好ましくは1.5〜2.5である。実質的線状ポリマー
のユニークな特性は、I10/I2 値が本来ポリディスパ
リティインデックス(polydisperity index) (すなわち
Mw/Mn)から独立しているところでは、ほとんど予
期されていない流れ特性についてである。これは、ポリ
ディスパリティインデックスが増加すればI10/I2 値
も増加するようなレオロジカル特性を有する通常のポリ
エチレン樹脂と対照される。ベース樹脂のさらなる特性
は、それらが5.63より大きいかそれに等しいメルト
フロー比I10/I2 (一般的には7〜20)を示すこと
である。ここではI2 はASTM D-1238 により決定される
メルトインデックスであり、I10はASTM D-1238 (190/1
0)により決定されるメルトインデックスである。Mw/
MnとI10/I2 との間の関係は、Mw/Mn≦(I10
/I2 )−4.63の式によって定義される。さらに、
このポリマーは、約4×10-6dyne/cm2 より大
きいグロスメルトフラクチャーの開始時において臨海剪
断応力を示す。このグロスメルトフラクチャーは、温度
190℃、窒素圧2500sigで径が0.0296イ
ンチ、L/Dが20:1のダイを用いて、ガス押出式流
動計により決定される。
ロットは、メルトフラクチャー現象を特定するのに用い
られる。ガス押出式流動計は、M. Shida, R. N. Shroff
およびL.V. Cancio の“ポリマーエンジニアリングサイ
エンス(Polymer EngineeringScience) ”、Vol. 17, n
o. 11, p.770(1977)およびJohn Dealy の“溶融プラス
チックに対するレオメーター(Rheometers for Molten P
lastics)”Van Nostrand Reinhold Co. (1982)発行、p.
97に開示されている。ポリマーは一般に、0.85から
0.95g/ccの密度、0.01g/10分から10
00g/10分のメルトインデックスを有している。ベ
ース樹脂ポリマーは、3,000から200,000の
重量平均分子量をもつ低または高分子量組成物である。
成する適切なC3 〜C20アルファ−オレフィンコモノマ
ーは、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、4−メチルー1−ペンテンおよび1−オクテン
を含む。ベース樹脂はジポリマー、ターポリマー、ある
いは高秩序(higher order)ポリマーであり得るが、ジポ
リマーが好ましい。
例えば、ダウケミカル社から入手可能なアフィニティ(A
ffinity)ポリオレフィンプラストマー(登録商標)が含
まれる。ポリオレフィンは、20〜250℃の温度、お
よび大気圧から100MPa圧力で、固定床触媒(const
rained geometry catalysts)を用いて、連続あるいはバ
ッチで製造される。好ましくは触媒は均一な方法で用い
られる。重合は、溶液、懸濁、スラリー、あるいはガス
相プロセスである。例えば、ベース樹脂は、エチレンと
C3 〜C20アルファ−オレフィンとを、連続重合条件下
にあるメタロセン(metallocene) 固定床触媒組成物と連
続的に接触させることにより製造される。このような触
媒組成物は、米国特許第5,272,236号に開示さ
れており、一般的には触媒と助触媒から構成されてい
る。触媒は金属配位錯体であり、この金属配位錯体は、
周期律表の3〜10グループまたはランタニド系列の金
属および拘束誘起部分(constrain inducing moiety) で
置換された非局在化(delocalized) π結合部分で構成さ
れている。錯体は、金属原子について拘束された配置を
有している。すなわち、非局在化された置換π結合部分
の面心と少なくとも一つの残りの置換基の中心との間の
金属原子における角度が、そのような拘束ー誘起置換基
を持たない同様のπ結合部分を含む同様の錯体における
角度より小さい。少なくとも1つの非局在化された置換
π結合部分を有するこのタイプの錯体においては、錯体
の各金属原子当たりの環状の、非局在化された、置換π
結合部分はただ1つである。好ましい触媒錯体は、次の
式に対応するものである。
プまたはランタニド系列の金属であり、Cp・は、η5
ボンディングモードにおいてMに結合されたシクロペン
タジエニル基または置換シクロペンタジエニル基であ
る。
プのメンバーを含む部分であり、所望により硫黄または
酸素であり、該部分は20までの非水素原子を有し、任
意にCp・およびZともに縮合環系を形成する。
立にアニオン配位子グループあるいは中性ルイス塩基配
位子グループである。
り、Mの原子価は2以下である。
あるいは非アニオン配位子グループであり、窒素、燐、
酸素あるいは硫黄を含み、20までの非水素原子を有し
ている。所望によりYおよびZはともに縮合環系を形成
する。
しない、イオン形成する化合物としての高分子のあるい
は低重合のアルモキサン(alumoxanes)、特にメチルアル
モキサンである。
したエチレンアルファ−オレフィンコポリマーのクロロ
スルホン化によって調製される。クロロスルホン化した
コポリマー生成物は、23〜35重量%の塩素、好まし
くは27〜32重量%の塩素と、0.5〜6.0重量%
の硫黄、好ましくは1〜3重量%の硫黄、最も好ましく
は1〜2重量%の硫黄とを含有する。
最も効果的に行うことが可能であり、好ましくは塩素化
に対して不活性な、あるいは実質的に不活性な溶媒中で
行われる。しかし、例えば米国特許第5,242,98
7号に記載されているようなスラリー法などの他のプロ
セスを採用してもよい。好適な溶媒の例としては、四塩
化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロフル
オロメタン、ジブロモフルオロメタン、ジフルオロトリ
クロロエタン、テトラフルオロトリクロロプロパン、ペ
ンタフルオロジクロロプロパン、モノクロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、フルオロベンゼンおよび、モノクロ
ロモノフルオロベンゼンが挙げられる。クロロスルホン
化は、クロロスルホン化剤(通常は塩素化剤と組み合わ
せて)を、上記コポリマーを選択された特定のハロゲン
化溶媒に溶解した溶液を含有する反応槽中に、約50〜
150℃、好ましくは80〜110℃の温度で通過させ
ることにより達成されてもよい。好ましくは、その反応
混合物は、0.10〜0.35MPaの圧力に保持され
る。クロロスルホン化剤としては、例えば、塩化スルフ
リル、二酸化硫黄と塩素との混合物、または塩化スルフ
リルと塩素と二酸化硫黄との混合物が挙げられる。十分
なクロロスルホン化剤が導入されると、23〜35重量
%のレベルのコポリマーベース樹脂の塩素化が起こっ
て、0.1〜6.0重量%のレベルの化学的に結合した
硫黄を導入する。
ペルオキシド、または脂肪族アゾ化合物などの遊離基開
始剤により促進される。典型的な開始剤としては、2,
2′−アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、ベン
ゾイルペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペ
ルオキシド、およびα,α′−アゾビス(α,γ−ジメ
チルバレロニトリル)が挙げられる。通常、開始剤は、
存在するポリマーの0.1〜3重量%の量で存在する。
たは連続式操作で行ってもよい。
化されたコポリマー生成物は、当業界で公知のあらゆる
慣用の手段、好ましくはドラム乾燥機または押出単離に
より、凝集性フィルムとして、あるいはストランド、ペ
レットまたはチップの形で溶液から単離される。ドラム
乾燥機が用いられる場合、反応混合物は、一対の加熱し
たドラム乾燥機のニップに導入される。溶媒蒸発物とし
て得られるポリマーフィルムは、ドクターナイフ等の適
当な手段により除去され、集められ、運搬しやすいロー
プにされる。押出単離の場合には、例えば脱蔵押出機(d
evolatilization extruder) 等のベント付きスクリュー
押出機の供給部に導入される。反応混合物は、所望によ
り、押出機に導入する前に、周知の方法[例えば、薄膜
蒸発(thin film evaporation) または真空脱蔵(vacuum
devolatilization) ]にいずれかによって反応混合物を
濃縮してもよい。ポリマー溶液または溶融物は、一軸ス
クリューまたは二軸スクリュー(特に、非かみ合い型ま
たは逆回転型のもの)の動作によって供給部から出口へ
と運ばれる。溶媒を蒸発するのに用いられる熱は、バレ
ル壁を通って移送することにより導入される。さらに、
熱は、フィルムとスクリューとの相互作用により発生す
る。一般に、ベント部は、真空室に連結されて、蒸発の
効率を増加させる。
う前に、酸脱除剤(例えば、エポキシ含有化合物)をポ
リマー溶液に添加して、単離処理の際にクロロスルホン
化樹脂をさらに安定化してもよい。好適なエポキシ化合
物の例としては、ジグリシジルエーテルとビスフェノー
ルAとの縮合生成物、エピクロロヒドリンとジフェノー
ル、グリコール、またはグリセリンとの縮合生成物、エ
ポキシド化したモノ不飽和化アルカン、およびエポキシ
ド化大豆油が挙げられる。
オレフィンポリマーは、クロロスルホン化オレフィンポ
リマーに通常採用される処方を用いて配合および硬化さ
れてもよい。配合は、通常、バンバリー・ミキサー中ま
たはラバー・ミル上で達成される。慣用の硬化剤として
は、多塩基性金属酸化物[特に、リサージ(PbO2、
酸化マグネシウム]、弱酸の多塩基性金属塩(三塩基性
マレイン酸鉛等)、ペルオキシド、ジアミン、およびチ
ウラム化合物を遊離の硫黄と組み合わせたものが挙げら
れる。クロロスルホン化ポリオレフィンエラストマーに
添加される種類の充填剤、顔料、安定化剤、促進剤、お
よび加工助剤は、通常はエラストマー100部当たり約
20〜100部の量でポリマーに混合することが可能で
ある。代表的な充填剤としては、カーボンブラック、炭
酸カルシウム、焼成粘土、水和化シリカおよびアルミナ
が挙げられる。二酸化チタン等の顔料およびニッケルジ
ブチルジチオカルバメート等の安定化剤をポリマーに添
加してもよい。炭化水素油およびステアリン酸等の加工
助剤を添加して、加工性を改善することが可能である。
の塩素濃度を有する従来技術のクロロスルホン化線状低
密度ポリエチレンと比較した場合、低温柔軟性における
著しい改善および改善された耐油性と共に典型的なエラ
ストマー的特性を示す。従来技術の組成物は、慣用のチ
グラー・ナッタ) 触媒の存在下で重合された線状エチレ
ンアルファ−オレフィンポリマーをクロロスルホン化す
ることにより調製される。そのような反応から誘導され
る線状エチレンアルファ−オレフィンポリマーは、ラン
ダムに分布するペンダント側鎖を含有し、その結果、ポ
リマー主鎖に沿った不均一な側鎖分布を生ずる。そのよ
うなポリマーの主鎖への塩素の導入は、本発明で用いら
れるベース樹脂における塩素の導入と比較して、不均一
である。高レベルの均一に分散した側鎖を有するエチレ
ンアルファオレフィンコポリマーを23〜35重量%の
塩素レベルにまでクロロスルホン化することにより、改
善された低温特性および耐油性と共に伝統的なクロロス
ルホン化ポリオレフィンの耐薬品性および耐熱性を有す
る組成物を製造することが可能であることがわかってい
る。
覆物、ベルト、および成形品の成分として有用である。
それらは特に自動車用ベルトとしての使用に好適であ
る。その理由は、それらが、顕著な動的性能と共に、優
れた高温特性と低温特性との両方を示すからである。
明されるが、それらの具体例において全ての「部」は特
に指示しないかぎり重量部である。
成を評価した。
0エラストマー試験機システム試験装置を用いて、振幅
±2.5%の歪み5%、周波数10ヘルツかつ100℃
での圧縮モードにおいて、直径1/4インチ(0.64
cm)、高さ1/2インチ(1.27cm)の成形円筒
ペレットで測定した。
フィンプラストマー、1845(登録商標)(このAf
finityポリオレフィンプラストマーは、約9.5
%のオクテン含量を有し、メルトインデックスが3.5
g/分であり、固定床メタロセン触媒の存在下で製造さ
れたエチレン/オクテン共重合体のことであり、この触
媒はダウケミカル社から入手可能である。)を、撹拌機
および環流冷却器をもつ10ガロン(37.8リット
ル)の反応器中で、106℃、40psig(0.27
MPa)の圧力で、50ポンド(22.7kg)のクロ
ロホルムに溶解した。1%のアゾ触媒(α, α′−アゾ
ビスイソブチロニトリル)溶液のクロロホルムへの添加
を開始し、そして反応の間中、20cc/分の割合で連
続的に添加した。次いで、塩素ガス流を1ポンド/時間
(0.456kg/時間)の割合で10分間導入した。
ちょうどその時点で、塩素と塩化スルフリルの混合物
を、塩素が1ポンド/時間(0.456kg/時間)で
塩化スルフリルが50cc/分の割合で、添加された合
計が塩素で1.98ポンド(0.9kg)、塩化スルフ
リルで827ccになるまで添加した。塩化スルフリル
の添加中に、蒸発および外部冷却によって、反応温度を
106℃から89℃に下げた。次いで、反応器の中味を
103℃の温度にして、残留酸性ガスを除去するために
圧力を徐々に0psigまで下げた。反応混合物のアリ
コートを取り出して、溶媒を蒸発させた。得られた生成
物ポリマーは29.2%の塩素含量および1.01%の
硫黄含量を有することがわかった。主反応混合物を、エ
ポキシ当量180を有するクロロホルム溶媒中のエポキ
シ安定剤である、Epon828(登録商標)の1%溶
液で安定にした。150psig(1.04MPa)の
蒸気圧で、逆転蒸気加熱ドラムで乾燥させることによっ
て、生成物を反応溶媒から単離した。ML1+4@10
0℃でのムーニー粘度は57.9であった。
リマーの試料は、バンバリーミキサー中で1.5分間、
表1に示す成分で配合されてから、110℃の温度で滴
下された。得られた配合組成物をゴム用ロール機で圧延
してシートにした。その配合生地を、160℃で25分
間圧縮成形して、15.2cm×15.2cm×0.1
9cmのスラブに成形した。試験片を型抜きして、物理
的性質の試験を行った。結果を表1に示す。
inityポリオレフィンプラストマー、PL1845
(登録商標)(ダウケミカル社から入手可能)を、85
7cc(3.1ポンド)の塩化スルフリルおよび合計で
1.52ポンド(0.69kg)の塩素ガスを利用した
以外は、実施例1で述べたのと実質的に同様にしてクロ
ロスルホン化した。ポリマー溶液のアリコートをクロロ
スルホン化の後で単離に先だって取り出した。アリコー
トから得られたポリマーは、27.2重量%の塩素含量
と1.1重量%の硫黄含量を有していた。実施例1で述
べたダブルドラム乾燥機で単離した後、ML1+4@1
00℃でのポリマーのムーニー粘度は47.3であるこ
とを確認した。クロルスルホン化ポリマー生成物は表1
に示す成分で配合された。それを実施例1で述べたよう
に硬化して、試験片を型抜きし、表1に示すような試験
を行った。
オクテン含量、メルトインデックスが5.9g/10分
であり、チーグラー・ナッタ触媒の存在下で製造され、
ダウケミカル社から入手可能な、エチレン/オクテン樹
脂)の80部と、Sclair 11L1樹脂(登録商
標)(約8%のオクテン含量、0.70g/10分のメ
ルトインデックスを有し、チーグラー・ナッタ触媒の存
在下で製造され、ノボコ社(Novocor Corporation) から
入手可能な、エチレン/オクテン樹脂)の20部とのブ
レンドを、塩素含量が30.3重量%であり、硫黄含量
が1.02重量%となるまで、上記実施例1で述べたよ
うに一般的にクロロスルホン化した。単離した生成物の
ムーニー粘度は、ML1+4@100℃で58であっ
た。クロロスルホン化ポリマー生成物は表1に示す成分
で配合された。それを実施例1で述べたように硬化し
て、試験片を型抜きし、表1に示すように試験を行っ
た。
11L1樹脂(登録商標)との80/20のポリマー
ブレンドを、塩素含量が27.5重量%で硫黄含量が
1.0重量%となるまで、実施例1で述べたように一般
的にクロロスルホン化した。得られた生成物は、ML1
+4@100℃でのムーニー粘度が44であった。クロ
ロスルホン化ポリマー生成物は表1に示す成分で配合さ
れた。それを実施例1で述べたように硬化して、試験片
を型抜きし、表1に示すように試験を行った。
塩素含有量および0.5〜6.0重量パーセントの硫黄
含有量を有するエチレンおよびC3 〜C20アルファ−オ
レフィンのクロロスルホン化コポリマーを含む特有の性
質を有する組成物を採用することにより、高温および低
温における優れた温度特性、顕著な耐油性および動特性
を示す各種の広い用途用いることのできるエラストマー
が得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 23〜35重量パーセントの塩素含有量
および0.5〜6.0重量パーセントの硫黄含有量を有
するエチレンおよびC3 〜C20アルファ−オレフィンの
クロロスルホン化コポリマーを含む組成物であって、前
記エチレンおよびC3 〜C20アルファ−オレフィンのコ
ポリマーが、クロロスルホン化前において、0.900
g/cc以上の密度を有する実質的に線状のコポリマー
であり、このコポリマーについて、メルトフロー比がI
10/I2 ≧5.63であり、分子量分布Mw/Mnが次
の式により定義されるのもであり、 Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63 およびグロスメルトフラクチャーの開始時における臨海
剪断応力が約4×10-6dyne/cm2 より大きい、
ことを特徴とする組成物。 - 【請求項2】 エチレンおよびC3 〜C20アルファ−オ
レフィンのクロロスルホン化コポリマーの塩素含有量が
27〜32重量パーセントであることを特徴とする請求
項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 エチレンおよびC3 〜C20アルファ−オ
レフィンのクロロスルホン化コポリマーの硫黄含有量が
1〜3重量パーセントであることを特徴とする請求項1
に記載の組成物。 - 【請求項4】 エチレンおよびC3 〜C20アルファ−オ
レフィンのクロロスルホン化コポリマーの硫黄含有量が
1〜2重量パーセントであることを特徴とする請求項1
に記載の組成物。 - 【請求項5】 C3 〜C20アルファ−オレフィンが1−
オクテンであることを特徴とする請求項1に記載の組成
物。 - 【請求項6】 C3 〜C20アルファ−オレフィンが1−
ブテンであることを特徴とする請求項1に記載の組成
物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US386095P | 1995-09-18 | 1995-09-18 | |
US003860 | 1995-09-18 |
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JP24670296A Pending JPH09124865A (ja) | 1995-09-18 | 1996-09-18 | 耐油性クロロスルホン化エチレンアルファ−オレフィンコポリマー |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH09124865A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003072661A1 (fr) | 2002-02-27 | 2003-09-04 | Sustainable Titania Technology Incorporated | Solution pour former un film photocatalyseur ultra-hydrophile, structure comportant ce film et procede de production de celui-ci |
US7550539B2 (en) | 2007-04-03 | 2009-06-23 | Dupont Performance Elastomers Llc | Partially neutralized chlorosulfonated polyolefin elastomers |
JP2009161597A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリエチレン、その製造方法及び用途 |
JP2012162663A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリオレフィン組成物 |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP24670296A patent/JPH09124865A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003072661A1 (fr) | 2002-02-27 | 2003-09-04 | Sustainable Titania Technology Incorporated | Solution pour former un film photocatalyseur ultra-hydrophile, structure comportant ce film et procede de production de celui-ci |
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