JPH09124444A - 油中水型マスカラ - Google Patents

油中水型マスカラ

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JPH09124444A
JPH09124444A JP30671495A JP30671495A JPH09124444A JP H09124444 A JPH09124444 A JP H09124444A JP 30671495 A JP30671495 A JP 30671495A JP 30671495 A JP30671495 A JP 30671495A JP H09124444 A JPH09124444 A JP H09124444A
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JP
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oil
water
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resistance
weight
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JP30671495A
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English (en)
Inventor
Satoru Tomomasa
哲 友政
Koichi Nakamura
浩一 中村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09124444A publication Critical patent/JPH09124444A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水性、耐汗性、耐皮脂性、耐油性および使
用性に優れ、かつ洗顔などにより容易に落とし得る油中
水型マスカラを提供する。 【構成】 油相に有機シリコーン樹脂と不揮発性液状油
分を含有し、水相に色材を含有させる。ここで、有機シ
リコーン樹脂は油相に対して固形分換算で5.0〜5
0.0重量%、不揮発性液状油分は前記有機シリコーン
樹脂(固形分量)に対して0.5〜30.0重量%とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油中水型マスカラに関
し、さらに詳しくは耐水性、耐汗性、耐皮脂性、耐油性
(ファンデーション、クリーム、化粧下地等の化粧品に
含まれる油分)および使用性に優れ、かつ洗顔などによ
り容易に落とし得る油中水型マスカラに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】マス
カラは、従来、大きく分けて、乳化タイプ、皮膜タイ
プ、乳化皮膜タイプ、油性タイプ、油性乳化タイプ、油
性皮膜タイプなどが知られている。以下、これらの種々
のタイプについて簡単に説明する。まず、乳化タイプは
固型、半固型、液状油分〜水系を主成分とする水中油型
の乳化タイプである。この種のものは、水、汗、涙など
で落ち易く、また瞼についている皮脂と乳液などの他の
化粧料の油分にマスカラ等がにじみ、経時で目の周囲を
汚し易い欠点がある。次に皮膜タイプは皮膜形成剤とし
て天然のラテックスまたは水溶性高分子や乳化剤を用い
た乳化重合によるポリマーエマルジョンが用いられてき
たが、これらの高分子物質自体の耐水性が悪いため化粧
料として充分な耐水性を得ることができない。この点を
解決しようとしたのが特開昭50−125043号公報
等にみられるような、固型、半固型油分〜水〜ポリマー
エマルジョン系の乳化皮膜タイプであるが、ワックスの
配合によって水の浸透を遅らせることはできるが、ポリ
マーエマルジョン自体の耐水性が配慮されていないため
に必ずしも完全なものではない。
【0003】油性タイプは固型、半固型、液状油分〜揮
発性分岐炭化水素系からなるもので、耐水性は良好だ
が、耐油性、乾燥性は全く不良である。油性乳化タイプ
は固型、半固型、液状油分〜揮発性分岐炭化水素〜水系
の油中水型エマルジョンである。このものは耐水性、乾
燥性は良好だが、一般的にその組成が揮発性分岐炭化水
素に固型パラフィン、ワックス及びラノリン誘導体など
を溶解し、そこに各種顔料粉末を分散したものであるた
め、乾燥後もまばたきなどにより、そこに存する皮脂及
び他の化粧料等の油分にマスカラが溶解し、顔料が皮膜
から欠け落ちて下瞼に付着し(2次付着)、目の周囲を
汚し易い、即ち耐油性が不良であるという欠点がある。
この点を解決しようとしたのが特開昭52−27695
号公報にみられる油溶性の皮膜剤を配合した油性皮膜タ
イプである。このものは、固型、半固型、液状油分〜揮
発性分岐炭化水素〜合成樹脂エマルジョン系からなる油
中水中油型(O/W/O)であり、油、水両方を揮発性
溶媒とし、それぞれに固形分と皮膜剤を含むため化粧持
ちは向上した。しかしながら、顔料を外相に含むことか
ら皮脂や化粧品に含まれる油分によって顔料が再分散す
るため、欠け落ちを防止することはできず、付着やにじ
みを完全に排除することはできない。
【0004】更に最近は皮膜剤として有機シリコーン樹
脂を用いたメーキャップ化粧料の技術が開発されている
(特開昭61−18708,61−65809,61−
161211号公報)。有機シリコーン樹脂を用いた場
合には以下のような特徴があり、有用である。 (1)乾燥後に強固な膜を作る。 (2)乾燥後に水や皮脂成分、クリームや乳液、化粧下
地などの化粧品に用いられる油分に完全に不溶である。 (3)メーキャップリムーバー等に使用される揮発性油
分には溶解する。 しかしながら、上記技術では顔料や固型、半固型、液状
油分、油溶性樹脂などが分散、溶解した相と同じ相中に
有機シリコーン樹脂が配合されているので、乾燥後には
有機シリコーン樹脂は顔料によって不連続の皮膜とな
る。このため液状油分によって皮膜が膨潤し、物理的刺
激によって顔料が欠け落ち、にじみ等を生じるという欠
点があった。
【0005】これらの先行技術に対し、本発明者らは先
に油溶性樹脂を外相に配合し、顔料を内相に配合した油
中水型の組成物とすることで、耐水性、耐油性が共に優
れ、長時間の使用においても全くにじみ(2次付着)を
生じないという優れた特徴を有する油中水型のマスカラ
を開発した(特開平6−211629号公報)。しかし
ながらこのマスカラは上記したような特徴を有するがゆ
えに落としにくく、落とす場合には専用の油性アイメー
キャップリムーバーを用いる必要がある点が問題点とし
て残されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる現状に鑑み、本発
明者らは、先の油中水型マスカラに配合されている油溶
性樹脂に着目し、鋭意研究を行った結果、油溶性樹脂と
して有機シリコーン樹脂を用い、かつ所定の油分を適当
量、外相(油相)中に加えることにより、乾燥後の油溶
性樹脂の性質を変えることが可能であり、この方法によ
って、耐水性、耐油性に優れていながらクレンジングク
リームやクレンジングフォームといった通常のメイクオ
フでも手軽に落とすことが可能なマスカラを得ることが
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち本発明は、油相に有機シリコーン樹脂
を油相に対して固形分換算で5.0〜50.0重量%
と、不揮発性液状油分を前記有機シリコーン樹脂(固形
分量)に対して0.5〜30.0重量%とを含有し、水
相に色材を含有することを特徴とする油中水型マスカラ
である。
【0008】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明の油中水型マスカラの油相は主に有機シリコーン樹
脂、不揮発性液状油分および揮発性油分から構成され
る。本発明で用いる有機シリコーン樹脂は、SiO2
RSiO3/2,R2SiOなどの一般式RnSiO(4-n)/2
(式中、Rは水素、炭素数1〜6の炭化水素基またはフ
ェニル基を表し、nは1.0〜1.8の数を表す。)な
る構造単位からなる共重合体、あるいはその末端をR3
SiO1/2(式中、Rは上記と同じ)で封鎖した共重合
体が好ましく、具体的には、信越化学工業株式会社のK
F7312F、KF7312J、KF7312K、KF
9001、KF9002、KR−285、KR−27
8、KR−114等、東レダウコーニングシリコーン株
式会社のBY11−018等が挙げられる。有機シリコ
ーン樹脂の中でも、平均式R3SiO1/2単位(式中、R
は上記と同じ。):SiO2単位の比が0.5/1〜
1.5/1までの範囲内に存するR3SiO1/2単位およ
びSiO2単位からなる有機シリコーン樹脂が好まし
い。これらの有機シリコーン樹脂は全油相量に対し、
5.0〜50.0重量%(固形分換算)含有され、好ま
しくは使用性(なめらかさ)の点から5.0〜40.0
重量%、更に好ましくは耐水性、耐油性から10.0〜
40.0重量%がよい。有機シリコーン樹脂量が5.0
重量%未満では耐水性、耐油性が不充分であり50.0
重量%を超えると、なめらかさに欠けるようになる。
【0009】本発明で用いる不揮発性液状油分は、1種
または2種以上の油分で構成され、室温で揮発性が低
く、かつ液体状である必要があるが、単独では固体であ
っても他の油分に溶解させ、全体として液状になってい
ればよい。本発明で用いられる不揮発性液状油分として
は例えば次のようなものが挙げられる。
【0010】液体油脂としては、アボガド油、ツバキ
油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ
油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ
油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリ
セリン等が挙げられる。炭化水素油としては、流動パラ
フィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、スク
ワレン等が挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、
オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸等が挙げられる。高級アルコールとしては、例え
ば、オレイルアルコール、2−デシルテトラデシノー
ル、ラノリンアルコール、ドデカノール、イソステアリ
ルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、
オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パ
ルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリ
ン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デ
シル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチ
ル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソ
セチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチル
ヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキル
グリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リ
ンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン
酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロ
ールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプ
ロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリ
トール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリ
イソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−
エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテー
ト、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチル
ウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエス
テル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パル
ミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブ
チル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチ
ルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウン
デシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチル
ヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチ
ン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシ
ル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘ
キシル等が挙げられる。シリコーンとしては、例えば、
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリ
シロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチル
ポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポ
リシロキサンなどの環状ポリシロキサンが挙げられる。
中でも落とし易さに優れた揮発性液状油分として、液状
の高級脂肪酸、例えばオレイン酸、イソステアリン酸、
リノール酸、リノレン酸等、および液状の高級アルコー
ル、例えばオレイルアルコール、2−デシルテトラデシ
ノール、ラノリンアルコール、ドデカノール、イソステ
アリルアルコール、オクチルドデカノール等が好まし
い。
【0011】これらの不揮発性液状油分は、有機シリコ
ーン樹脂(固形分)に対し、0.5〜30.0重量%で
あり、より高い耐水性、耐油性を必要とすれば0.5〜
20.0重量%が好ましく、さらに0.5〜10.0重
量%が好ましい。不揮発性液状油分の配合量が有機シリ
コーン樹脂に対して0.5重量%未満では落としにくく
なり、30.0重量%を超えると、有機シリコーン樹脂
が均一に固化しにくくなるため耐水性が悪くなってしま
う。
【0012】本発明の油中水型マスカラの油相には、前
記有機シリコーン樹脂および不揮発性液状油分の他に揮
発性油分を配合する。揮発性油分の配合量は全油相量に
対し、通常50.0〜95.0重量%である。この油相
中の揮発性油分は有機シリコーン樹脂に対して溶媒とな
り得るもので、室温における沸点が60〜260℃の範
囲にある炭化水素油もしくはシリコーン油であり、例え
ば、アイソパー(登録商標)A、同C、同D、同E、同
G、同H、同K、同L、同M(エクソン社)、ソルトロ
ール(登録商標)100、同130、同220(フィリ
ップス社)、下記一般式(1)及び(2)で表される有
機シリコーン油等が挙げられる。
【0013】
【化1】
【0014】(式中、pは0〜3の整数を示す。)
【0015】
【化2】
【0016】(式中、qは4〜6の整数を示す。)
【0017】油相中にはその他目的に応じて本発明の効
果を損なわない量的、質的範囲内で化粧料に一般的に用
いられる固型、半固型、液状油分、薬剤、乳化剤、増粘
剤、紫外線吸収剤、粘土鉱物、香料、あるいは他の揮発
性成分等を配合しても良い。全油相の配合量はマスカラ
全量中、好ましくは30.0〜80.0重量%、更にな
めらかさを与えるために好ましくは35.0〜70.0
重量%である。
【0018】次に本発明に係る油中水型マスカラの水相
について説明する。水相に含有される色材は、一般にメ
ーキャップ化粧料に用いられる色材であればよく、例え
ばタルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム、亜鉛
華、二酸化チタン、赤酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄
(オークル)、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラッ
ク、低次酸化チタン、コバルトバイオレット、酸化クロ
ム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、オキシ塩化ビス
マス、チタン−マイカ系パール顔料などの無機顔料、赤
色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205
号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色
405号、橙色203号、黄色205号、黄色4号、黄
色5号、青色1号、青色404号、緑色3号などのジル
コニウム、バリウム又はアルミニウムレーキなどの有機
顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素、ナイ
ロン、セルロース、ポリエチレンなどの樹脂粉末類、染
料等が挙げられる。このうち、特に好ましいのは、マイ
カ、カオリン、炭酸カルシウム、亜鉛華、二酸化チタ
ン、赤酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄(オークル)、黒
酸化鉄、群青、紺青、コバルトバイオレット、酸化クロ
ム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、チタン−マイカ
系パール顔料、染料等の親水性色材である。
【0019】なお、にじみ難さを向上させる目的におい
ては、外相に色材が移行しないように上記したような親
水性の色材を用いることが好ましいが、親油性の色剤を
用いる場合でも親水化処理や界面活性剤等で色材表面を
親水性にすればこの限りではない。これらの色材の含有
量は、全水相量に対して1.0〜20.0重量%、好ま
しくは2.0〜20.0重量%である。
【0020】水相中には、使用性(皮膜のはり)を付加
する観点から皮膜形成能のあるエマルジョン樹脂を配合
するのが好ましく、その際の配合量は全水相量に対して
0.1〜80.0重量%、さらに好ましくは5.0〜8
0.0重量%である。かかる皮膜形成エマルジョン樹脂
としては、英国特許第1110240号、米国特許第3
639572号公報、特開昭48−36347号公報、
特開平1−203313号公報等に記載のエマルジョン
樹脂が挙げられる。即ち、アクリル酸エチル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸、塩化
ビニリデンと塩化ビニルの共重合エマルジョン等であ
る。
【0021】全水相の配合量はマスカラ全量に対して、
好ましくは20.0〜70.0重量%、更に好ましくは
30.0〜65.0重量%である。水相中にはその他、
目的に応じて本発明の効果を損なわない量的及び質的範
囲内で、防腐剤、アルコール、多価アルコール、薬剤、
界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、粘土鉱物、香料、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿剤等を配合しても良
い。
【0022】
【実施例】次に、実施例によりさらに本発明を詳述す
る。本発明はこれによって限定されるものではない。配
合量(%)は重量%である。
【0023】比較例1 油性マスカラ カルナウバロウ 7.0 % ミツロウ 2.0 マイクロクリスタリンワックス 20.0 ラノリン 0.4 流動ポリイソブチレン 57.6 有機変性ベントナイト 3.0 顔料 10.0 防腐剤 適量 (製法)油性溶剤型アイライナーに準じる。
【0024】 比較例2 水系マスカラ A:ベントナイト 2.0 % カルボキシメチルセルロースナトリウム(低粘度) 0.2 精製水 10.0 B:ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 ブチレングリコール 1.5 精製水 38.3 C:ミツロウ 6.5 流動パラフィン 3.5 カーボンブラック 1.5 D:ステアリン酸 1.0 カルナウバロウ 5.0 E:モルフォリン 0.4 F:酢酸ビニルエマルジョン 30.0 防腐剤 適量 (製法) (1)ベントナイトとカルボキシメチルセルロースナト
リウムを乾燥状態で混ぜ、熱した精製水に加え膨潤させ
て均一にする。 (2)これにBを加え65〜70℃に加熱する。 (3)CにDを加え、加熱して融解し放冷して熱ロール
ミルで練った後、再融解して70℃に加熱する。 (4)A、Bの混合物にEを加え、さらにCとDの混合
物を加えて乳化した後、攪拌しながら冷却し製品とす
る。
【0025】 比較例3 O/W/O型マスカラ(特開昭52−27695号公報参照) (油相) アイソパー 30.0 % 固形パラフィンワックス 8.0 ラノリン誘導体 8.0 ソルビタンモノパルミテート 4.0 黒色酸化鉄 10.0 (水相) ポリアクリル酸エステルエマルジョン 30.0 イオン交換水 10.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)油相部を70℃に加熱し、攪拌して均一にす
る。水相部を70℃に加熱し、油相部に添加し、乳化し
た後、冷却後、マスカラ容器に充填する。
【0026】実施例1〜8、比較例4,5 表1および表2に記載した配合処方で油中水型マスカラ
を調製した。製法は、室温にて油相に水相を攪拌しなが
ら加え、ディスパーで乳化することにより行った。
【0027】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ─────────── ──── 1 2 3 4 4 ─────────────────────────────────── (水相) 着色顔料 酸化鉄ブラック 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 酸化チタン − − − − − ベンガラ − − − − − 精製水 31.0 31.0 31.0 31.0 31.0 酢酸ビニルエマルジョン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 防腐剤 適量 適量 適量 適量 適量 水膨潤性粘土鉱物 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 プロピレングリコール 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (油相) オクタメチルシクロテトラシロキサン 残量 残量 残量 残量 残量 有機変性粘土鉱物 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 有機シリコーン樹脂* 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 ソルビタンモノパルミテート 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 モノラウリン酸プロピレングリコール 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 イソステアリルアルコール 0.5 − 0.1 2.0 4.0 オレイルアルコール − 0.5 − − − ───────────────────────────────────
【0028】*(CH33SiO1/2:SiO2=1/1
【0029】
【表2】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ─────────── ──── 5 6 7 8 5 ─────────────────────────────────── (水相) 着色顔料 酸化鉄ブラック − − 10.0 10.0 10.0 酸化チタン − 10.0 − − − ベンガラ 18.0 − − − − 精製水 30.0 16.5 26.0 26.0 26.5 酢酸ビニルエマルジョン 5.0 10.0 10.0 − 15.0 防腐剤 適量 適量 適量 適量 適量 水膨潤性粘土鉱物 1.0 0.5 1.0 1.0 0.5 プロピレングリコール 4.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (油相) アイソパーE 残量 残量 残量 残量 残量 有機変性粘土鉱物 3.0 4.0 3.0 4.0 5.0 有機シリコーン樹脂* 5.0 30.0 10.0 20.0 15.0 ソルビタンモノパルミテート 1.0 1.0 1.0 1.0 2.0 モノラウリン酸プロピレングリコール 1.0 1.0 1.0 1.0 − オレイン酸 0.1 6.0 − 0.5 − イソオクタン酸セチル − − 0.5 − − 香料 適量 適量 適量 適量 適量 ───────────────────────────────────
【0030】*(CH33SiO1/2:SiO2=1.5
/1
【0031】実施例1〜8及び比較例1〜5について、
以下の評価法により化粧持ち、落とし易さ等についてテ
ストした。 <評価法> 水との接触角 平板上に各試料を一定厚(0.8mm)塗布し、1昼夜乾
燥させた後、水滴を落として20分後の水の接触角
(度)を測定した。接触角が大きいほど撥水性が高く、
耐水性に優れる。 耐油試験 5mm×3cmのアクリル板に各試料を一定厚(0.8mm)
塗布し、1昼夜乾燥させた後これをファンデーションオ
イル成分(流動パラフィン:イソステアリン酸=1:
1)に浸し、25℃に放置する。翌日、皮膜成分の状態
を評価した。 ◎:皮膜が完全に残っている。 ○:皮膜が3/4以上残っている。 △:皮膜が1/2以上残っている。 ×:皮膜が1/2以下しか残っていない。 耐汗、耐皮脂性 専門パネル20名による以下の実使用テストによって試
験・評価した。各試料を塗布し、晴天時にテニスを2時
間実施し、充分に汗をかいたあと、肉眼にて判定した。 ◎:18名以上が、にじみなしと回答。 ○:15〜17名が、にじみなしと回答。 △:10〜14名が、にじみなしと回答。 ×:9名以下が、にじみなしと回答。 耐水性 専門パネル20名による以下の実使用テストによって試
験・評価した。各試料を塗布し、シャワーを2分当てた
後、肉眼にて判定した。 ◎:18名以上が、にじみなしと回答。 ○:15〜17名が、にじみなしと回答。 △:10〜14名が、にじみなしと回答。 ×:9名以下が、にじみなしと回答。 耐油性 専門パネル20名による以下の実使用テストによって試
験・評価した。各試料を塗布し、晴天時にテニスを2時
間実施し、充分に汗をかいたあと、下瞼への2次付着の
有無を肉眼にて判定した。 ◎:18名以上が、2次付着なしと回答。 ○:15〜17名が、2次付着なしと回答。 △:10〜14名が、2次付着なしと回答。 ×:9名以下が、2次付着なしと回答。 使用性 専門パネル20名による以下の実使用テストによって試
験・評価した。各試料を塗布するときの塗布のし易さ
(なめらかさ)、乾きやすさ、仕上がりの均一さなどを
総合評価した。 ○:15名以上が、良好と回答。 △:8〜14名が良好と回答。 ×:7名以下が、良好と回答。 落とし易さ 専門パネル20名による以下の実使用テストによって試
験・評価した。各試料を塗布し、4時間後に、以下に述
べるそれぞれの方法により、マスカラを除去した。 (a)クレンジングフォームを手に取って水を加えて洗顔
し、水で洗い流す。 (b)クレンジングクリームをまつ毛によくなじませ、水
で洗い流す。 そして、除去ぐあいを肉眼にて判定した。 ○:16名以上が、落ちていると判定。 △:8〜15名以上が落ちていると判定。 ×:7名以下が落ちていると判定。 結果を表3および表4に示す。
【0032】
【表3】 ─────────────────────────────────── 実施例 1 2 3 4 5 6 7 8 ─────────────────────────────────── 水との接触角(℃) 111 111 112 111 107 112 110 110 耐油試験 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ ─────────────────────────────────── 耐汗、耐皮脂性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ 耐水性 ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ◎ ◎ 耐油性 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ 使用性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ─────────────────────────────────── 落とし易さ クレンシ゛ンク゛フォーム(a) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クレンシ゛ンク゛クリーム(b) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ───────────────────────────────────
【0033】
【表4】 ─────────────────────────────── 比較例 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────── 水との接触角(度) 115 12 112 110 101 耐油試験 × △ △ × ◎ ─────────────────────────────── 耐汗、耐皮脂性 △ × ○ × ◎ 耐水性 ○ × △ △ ◎ 耐油性 △ × ○ × ◎ 使用性 ○ ○ ○ ○ ○ ─────────────────────────────── 落とし易さ クレンシ゛ンク゛フォーム(a) △ ○ × ○ × クレンシ゛ンク゛クリーム(b) △ ○ × ○ × ───────────────────────────────
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば耐
水性、耐汗性、耐皮脂性、耐油性(ファンデーション、
クリーム、化粧下地等の化粧品に含まれる油分)および
使用性に優れ、かつ洗顔などにより容易に落とし得る油
中水型マスカラが得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相に有機シリコーン樹脂を油相に対し
    て固形分換算で5.0〜50.0重量%と、不揮発性液
    状油分を前記有機シリコーン樹脂(固形分量)に対して
    0.5〜30.0重量%とを含有し、水相に色材を含有
    することを特徴とする油中水型マスカラ。
  2. 【請求項2】 有機シリコーン樹脂が、平均式RnSi
    (4-n)/2(式中、Rは水素、炭素数1〜6の炭化水素
    基またはフェニル基を表し、nは1.0〜1.8の数を
    表す。)の構造単位からなる有機シリコーン樹脂である
    請求項1記載の油中水型マスカラ。
  3. 【請求項3】 油相の配合量が30.0〜80.0重量
    %で、水相の配合量が20.0〜70.0重量%である
    請求項1または2記載の油中水型マスカラ。
  4. 【請求項4】 水相に皮膜形成性エマルジョン樹脂をさ
    らに含むものである請求項1〜3のいずれかに記載の油
    中水型マスカラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191444A (ja) * 1998-12-21 2000-07-11 L'oreal Sa ケラチン繊維を被覆するための組成物
JP2001506608A (ja) * 1996-11-27 2001-05-22 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 改良された耐用性および美観の利点を有するマスカラ組成物
JP2009137900A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Shiseido Co Ltd 油中水型固形乳化化粧料及びその製造方法
JP2011507865A (ja) * 2007-12-20 2011-03-10 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 超疎水性フィルムを付与するための化粧用組成物

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