JPH09124268A - 吊クランプ - Google Patents

吊クランプ

Info

Publication number
JPH09124268A
JPH09124268A JP28229595A JP28229595A JPH09124268A JP H09124268 A JPH09124268 A JP H09124268A JP 28229595 A JP28229595 A JP 28229595A JP 28229595 A JP28229595 A JP 28229595A JP H09124268 A JPH09124268 A JP H09124268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
cam
cam member
suspension clamp
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28229595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shojiro Hasegawa
庄二郎 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUPER TOOL CO Ltd
Original Assignee
SUPER TOOL CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUPER TOOL CO Ltd filed Critical SUPER TOOL CO Ltd
Priority to JP28229595A priority Critical patent/JPH09124268A/ja
Publication of JPH09124268A publication Critical patent/JPH09124268A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊クランプの耐久性をより良く高めつつワー
クへの当接部分の強度を確保する。 【解決手段】 一対のアーム18a,18bを接近させ
て各アーム先端の挾持部19a,19bでワークを挾持
するように吊クランプを構成した。挾持部19a,19
bには、回動可能なカム46と、この回動を阻止する突
起44とを設けた。カム46には、その周囲にワークに
当接する係合歯48と、角度θを有して連続する係合面
50a,50bとを形成し、係合面50a又は50bを
突起44に当接させることによりカム46の回動を阻止
するようにした。そして、一方の係合面50aが突起4
4に当接した状態で、係合歯48が形成された部分のう
ち領域Faがワークへの当接部として機能し、他方の係
合面50bが突起44に当接した状態では、係合歯48
が形成された部分の上記領域Faの周方向左方に隣接す
る領域Fbがワークへの当接部として機能するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートブロ
ック等の重量物を挾持した状態で吊り下げて搬送する際
に用いられる吊クランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、吊上げることにより、左右に
対向して設けられた一対のアームによりワークを挾持す
るようにした吊クランプが知られており、例えば、土木
建築等の現場において、コンクリートブロック等の重量
物をクレーンにより吊り下げて搬送する場合等に頻繁に
用いられている。
【0003】この種の吊クランプでは、挾持部となるア
ーム先端(下端)に係合歯を多数形成した挾持面が設け
られる等してワークを確実に挾持し得るようになってい
る。
【0004】しかし、使用頻度が高い場合等には、係合
歯の摩耗によりクランプ機能が低下する虞れがあるた
め、最近では、係合歯を全周に形成した円盤状のカム部
材をアーム先端に取付け、このカム部材の周面でワーク
を受けるようにし、係止歯に摩耗や欠けが生じた場合に
は、カム部材を回転、固定することによりカム部材周面
の複数個所をワークへの当接部分として用いることがで
きるようにして耐久性を高めるようにした吊クランプが
提案されている(実公平4−42308号公報)。
【0005】この吊クランプでは、カム部材をその中心
で軸支して回転させ、支持軸回りに形成された複数の止
め孔に選択的にボルトを通してナットボルトで締付ける
ことによりカム部材をアームに固定するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ワークへの当接部分と
してカム部材を用いる上記従来の吊クランプでは、カム
部材周面の複数個所をワークへの当接部分として用いる
ことができる点で有利であるが、コンクリートブロック
等の重量物を挾持する必要のある吊クランプではワーク
への当接部分に過大な力がかかるため、カム部材に複数
の止め孔が形成されている上記の吊クランプでは強度的
に改善の余地がある。すなわち、搬送中にワークが他の
部材と干渉して過大な衝撃力がカム部材に作用すること
も考えられ、止め孔が複数形成された従来のカム部材で
はカム部材自体が変形し易く、このような変形が生じた
場合にはワーク落下等の原因にもなりかねない。従っ
て、この点の改善が望まれる。
【0007】また、上記の吊クランプでは、カム部材の
周面がアーム先端から下方に突出しており、吊クランプ
を直接地面等に置くと係合歯の摩耗や欠けの原因とな
る。そのため、建築現場等では、専用のスタンド等を用
いて吊クランプを保持するように義務づけられている
が、スタンドを常に持ち歩くことは現実には不可能であ
り、吊クランプを直接地面等に載置せざるおえない場合
が多々ある。そのため係合歯の摩耗等を促進して吊クラ
ンプの耐久性を低下させる原因となっており、この点を
改善する必要もある。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、吊クランプの耐久性をより良く高めつ
つワークへの当接部分の強度を確保することができる吊
クランプを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る吊クラン
プは、吊上げることにより、対向配置された一対のアー
ムを接近させて各アームの先端部でワークを挾持するよ
うに構成された吊クランプにおいて、ワークへの係合歯
を周囲に有する盤状のカム部材が上記各アームの先端部
に表裏反転装着可能に軸支されるとともに、このカム部
材の支持軸回りの回動を阻止する固定手段が設けられ、
この固定手段が、上記カム部材の周囲において上記係合
歯に連続して周方向に設けられる複数の係合部と、上記
アームに突設されて上記各係合部と係合可能な被係合部
とからなるとともに、被係合部への各係合部のそれぞれ
の係合状態下で、上記カム部材周囲の係合歯が形成され
た部分の周方向に異なる領域を上記ワークに当接可能に
配置するように構成されてなるものである。
【0010】この吊クランプによれば、吊上げにより各
アームが接近させられることによりアーム先端に配設さ
れたカム部材によりワークが挾持される。この際、カム
部材の周囲に設けられた係合歯がワークに当接すること
により、ワークが確実に挾持される。そして、係合歯に
摩耗や欠けが生じた場合には、カム部材を回転させて被
係合部と係合するカム部材の係合部を変更する、あるい
はアームに対してカム部材を裏返して取付けて、いずれ
かの係合部を被係合部に係合させることによりカム部材
周囲の係合歯が形成された部分の周方向に異なる領域を
用いてワークを挾持することが可能となる。
【0011】請求項2に係る吊クランプは、請求項2記
載の吊クランプにおいて、上記各アームの先端部に上記
カム部材よりも先端側に突出してカム部材の接地を阻止
する突出部分が形成されてなるものである。
【0012】この吊クランプによれば、クランプを直接
地面に置いても、カム部材が地面と接触することがない
ため、カム部材の係合歯を適切に保護することが可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0014】図1は本発明に係る吊クランプの一例を示
す平面図である。同図に示す吊クランプ10は、前後一
対の保持プレート12a,12bを有している。
【0015】これらの保持プレート12a,12bは、
共に、左右に延びる横部14と、その中央から上方に延
びる縦部16とを有する逆T字状の同一形状とされてお
り、一定の隙間を形成した状態で各横部14の両端部が
それぞれ連結軸24により、各縦部16の上端部が連結
軸25によりそれぞれ連結されることにより各保持プレ
ート12a,12bが前後方向(図1で紙面に直交する
方向)に連結されている。
【0016】そして、このようにして形成さた各保持プ
レート12a,12b間の隙間にワークを挾持する一対
のアーム18a,18bが配設されている。
【0017】上記アーム18a,18bは左右対称な形
状を有しており、それぞれ先端(下端)に挾持部19
a,19bを有して上方に延びる腕部20a,20b
と、この腕部20a,20bの上端から左右方向に延び
る作用部22a,22bとを備えたL字形状とされてい
る。これらの各アーム18a,18bは、腕部20a,
20bの上端近傍において、各保持プレート12a,1
2bを連結する上記連結軸24に回動自在に軸着されて
いる。
【0018】各アーム18a,18bにおいて、各作用
部22a,22bの先端には、それぞれ連結軸35を介
してリンク36,38の基端部が回動自在に連結されて
おり、これらのリンク36,38の先端が吊り上げ用の
シャックル40を介して互いに回動自在に連結されてい
る。また、各作用部22a,22bには、同図に示すよ
うに、左右方向に延びるガイド孔26a,26bが形成
されており、これらのガイド孔26a,26bと、上記
各保持プレート12a,12bの縦部16に形成された
上下方向のガイド孔28とに亘ってガイド軸30が挿通
され、このガイド軸30に保持プレート12aに突設さ
れた係合ピン34と係合可能なフック32が回動自在に
装着されている。
【0019】つまり、上記シャックル40を介して吊ク
ランプ10が吊り上げられると、上記リンク36,38
を介して上記各アーム18a,18bが上記連結軸24
回りに回動させられるとともに、これに伴い上記ガイド
軸30がガイド孔28に沿って上下動し、ガイド軸30
がガイド孔28の下端部に達した同図に示す状態で、上
記フック32が係合ピン34に係合して各アーム18
a,18bの連結軸24回りの回動が阻止されるように
なっている。
【0020】一方、各アーム18a,18bにおいて、
上記挾持部19a,19bには、ワークへの当接部分と
なるカム46(カム部材)及びこのカム46と係合可能
な突起44(被係合部)が設けられている。
【0021】図2乃至図4に示すように、カム46は、
適度な厚みを有し、中心に取付け孔47を備えた盤状の
部材で、その周面には、ワークに対する多数の係合歯4
8と、所定の角度θ(本実施形態では120°)を成し
て連続する平坦な2つの係合面50a,50b(係合
部)とが連続して形成されている。カム46は、図4に
示すようにアーム18aの表裏両側にそれぞれ配設され
ており、各カム46の取付け孔47と、アーム18aに
形成された取付け孔23とに亘ってボルト52が挿通さ
れて反対側からナット54が螺着されることにより各カ
ム46がアーム18aに取付けられている。
【0022】上記突起44は、アーム18aに設けられ
ている。図2に示すように、突起44の下方には平坦な
被係合面44aが形成されており、この被係合面44a
にカム46の係合面50a又は50bが当接した突起4
4とカム46との係合状態で、アーム18aに対するカ
ム46の回動を阻止するとともに、上記係合歯48の部
分がアーム18aから他方のアーム18b側に向かって
迫り出した状態にカム46を保持するようになってい
る。
【0023】そして、上記カム46と突起44とのこの
ような係合状態において、一方の係合面50aが被係合
面44aに当接した状態では、上記係合歯48が形成さ
れた部分のうち同図に示すように領域Faの部分がワー
クへの当接部として機能する一方、図3に示すように、
他方の係合面50bが被係合面44aに当接した状態で
は、係合歯48が形成された部分の上記領域Faの周方
向左方に隣接する領域Fbがワークへの当接部として機
能するようになっている。そして、さらにカム46を裏
向けて装着し(表裏反転装着し)、各係合面50a,5
0bを被係合面44aにそれぞれ当接させると、係合歯
48が形成された部分の上記領域Faの周方向右方に隣
接する領域Ba,Bbがそれぞれワークへの当接部とし
て機能するようになっている。
【0024】つまり、上記挾持部19aにおいては、カ
ム46を表裏反転装着させながら、各係合面50a,5
0bでもってそれぞれカム46を突起44と係合させる
ことにより、上記係合歯48の部分の周方向4箇所(領
域Fa,Fb,Ba,Bb)をワークへの当接部として
用いることができるようになっている。
【0025】上記挾持部19aにおいて上記アーム18
aの先端には、上記カム46よりも下方に突出する突出
部21が形成されており、これにより載置時のカム46
と地面等との干渉が防止されるようになっている。
【0026】なお、ここでは、一方のアーム18aの挾
持部19aについてのみ説明したが、他方のアーム18
bの挾持部19bも左右対称である以外は同一の構成と
なっている。
【0027】次に、以上のように構成された吊クランプ
10の作用効果について説明する。
【0028】例えば、上記吊クランプ10を用いてコン
クリートブロック(以下、ブロックと略す)を吊り上げ
て搬送する場合には、先ず、図1に示すように係合ピン
34に上記フック32を係合させて各アーム18a,1
8bの回動を阻止した状態で、上記シャックル40を介
してクレーンにより吊クランプ10を吊り上げ、図5の
一点鎖線に示すように各アーム18a,18b間にブロ
ックSを介在させた状態で、ブロックS上に吊クランプ
10を保持する。
【0029】そして、上記フック32の係合ピン34へ
の係合を解除した後、クレーンにより吊クランプ10を
吊り上げる。このように吊クランプ10を吊り上げる
と、各アーム18a,18bが連結軸24回りに回動し
て各挾持部19a,19bが互いに接近し、これにより
ブロックSが図5の実線に示すように各アーム18a,
18bによって挾持された状態で吊クランプ10と一体
にクレーンによって吊り上げられる。この状態におい
て、ブロックSは各挾持部19a,19bにおいて上記
各カム46の係合歯48を介して挾持されているため、
確実に各アーム18a,18bによって挾持される。
【0030】そして、ブロックSを目的の場所まで移動
させた後は、ブロックSを地面に載置して吊クランプ1
0をブロックSから取り外すことにより、ブロックSの
搬送作業が完了する。このとき、ブロックSの接地後、
ブロックS上部に吊クランプ10が当接するまで吊クラ
ンプ10を下降させ、さらにこの状態からクレーンのワ
イヤーを送り出してやるようにする。これにより各リン
ク36,38の自重でもって両アーム18a,18bが
完全に離間する状態まで回動し、両アーム18a,18
bが完全に離間する位置に達すると上記フック32が係
合ピン34に係合してアーム18a,18bの回動が阻
止される。そのため、この状態で吊クランプ10を再度
吊り上げてやることにより各アーム18a,18bを離
間位置に保持した状態でブロックSから吊クランプ10
を容易に取り外すことができる。
【0031】そして、このような吊クランプ10を用い
たブロックSの搬送が繰り返し行われ、吊クランプ10
において、上記カム46の係合歯48に摩耗や欠けが生
じた場合には、各カム46を固定しているボルト52及
びナット54を取り外してカム46を回転させ、これに
より突起44に対するカム46の係合面を変更し、ま
た、必要に応じてカム46を裏返してアーム18a,1
8baに再度固定することにより、カム46周囲の係合
歯48が形成された部分のうち摩耗等した領域以外の領
域を用いてワークを挾持することができる。そして、係
合歯48が形成された部分の全ての領域が摩耗等した場
合には、カム46自体を交換することにより再び吊クラ
ンプ10を使用することができる。
【0032】以上のように構成された上記吊クランプ1
0によれば、上述のように、カム46周囲の係合歯48
が形成された部分の周方向複数箇所をワークへの当接部
分として用いることができるため、必要に応じてカム4
6を回転、あるいはアーム18a,18bに対して表裏
反転装着することにより、部品交換を行うことなく吊ク
ランプ10の適切なクランプ機能を長期にわたり持続さ
せることができる。そのため、吊クランプの耐久性をよ
り良く高めることができる。しかも、カム46の回転阻
止構造が、カム周囲に形成された係合面50a,50b
をアーム18a,18bの突起44に当接させることに
より達成されるため、従来のこの種のクランプのように
カム部材に複数の止め孔を形成する必要がない。そのた
め、従来のクランプに比べるとワークに対する当接部分
の強度が高く、例えば、搬送中にワークが何かと干渉し
て過大な衝撃力がカム46に作用するような場合であっ
てもカム46の変形等が起こり難く、そのためより確実
にワークを挾持して搬送することができる。
【0033】また、上記吊クランプ10においては、各
アーム18a,18bの先端にカム46よりも下方に突
出する突出部21が形成され、これによりカム46の接
地が防止されるようになっているので、例えば、吊クラ
ンプ10を直接地面等に載置せざるおえない場合等であ
っても、カム46における係合歯48の摩耗や欠けを効
果的に防止して、吊クランプ10の耐久性を高めること
ができる。しかも、このように吊クランプ10を直接地
面等に載置することが可能となるため、作業者において
は、専用のスタンド等を必ずしも持ち歩く必要がなくな
り、作業性が良くなるという利点もある。
【0034】なお、上記実施形態の吊クランプ10は、
本発明に係る吊クランプ10の一例であって、その具体
的な構造は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更
可能である。
【0035】例えば、上記吊クランプ10では、カム4
6に2つの係合面50a,50bを形成し、これらの係
合面50a,50bを選択的に被係合面44aに当接さ
せて突起44とカム46とを係合させ、さらにカム46
を表裏反転装着することにより、カム46周囲の係合歯
48が形成された部分の周方向4箇所の領域Fa,F
b,Ba,Bbをワークへの当接部として選択的に用い
ることができるようにしているが、勿論、係合歯48が
生成された部分のより多くの領域をワークへの当接部と
して選択的に用いることができるようにしてもよい。こ
の場合、所望の領域が得られるように係合面の数や、各
係合面の成す角度θを適宜選定するようにすればよい。
【0036】また、上記吊クランプ10では、ボルト5
2及びナット54を取り外してカム46を回転させるよ
うにしているが、例えば、突起44の突出寸法L(図4
に示す)を比較的短く設定するとともに、上記ボルト5
2として長めのボルトを用いるようにし、これによりナ
ット54をある程度緩めた状態で各カム46をアーム1
8a,18bから離れる方向にそれぞれ移動させて回転
させることができるように構成してもよい。このような
構造によれば、ボルト52及びナット54を完全に取り
外すことなく、ワークに対するカム46の当接部分を変
更することができるので、カム46を回転させる作業の
際にボルト52やナット54を紛失したりするといった
煩雑さがなくなり作業性を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吊クラン
プは、各アームの先端部にワークへの係合歯を周囲に有
するカム部材を軸支するとともに、このカム部材の回動
を阻止する固定手段を設け、この固定手段を、カム部材
の周囲に係合歯に連続して設けられる複数の係合部と、
各アームに突設されて各係合部と係合可能な被係合部と
から構成するとともに、被係合部への各係合部のそれぞ
れの係合状態下で、カム部材周囲の係合歯の部分の周方
向に異なる領域を上記ワークに当接させ得るようしたの
で、係合歯の摩耗や欠けの発生に応じて、カム部材を回
転させて被係合部と係合する係合部を変更し、あるいは
アームに対してカム部材を裏返して取付けて係合部を被
係合部に係合させることで、係合歯が係止された部分の
周方向に異なる領域をワークに対する当接部分として用
いることができる。そのため、部品交換を行うことなく
吊クランプの適切なクランプ機能を長期にわたり持続さ
せることができ、これにより吊クランプの耐久性をより
良く高めることができる。しかも、カム部材の回転阻止
構造、すなわち固定手段において、従来のクランプのよ
うにカム部材に複数の止め孔を形成する必要がないの
で、ワークに対して挾持部となるカム部材の強度が高
く、そのため、カム部材の変形等を防止してより確実に
ワークを挾持することができる。
【0038】特に、上記のような吊クランプにおいて、
各アームの先端部にカム部材よりも先端側に突出してカ
ム部材の接地を阻止する突出部を設けるようにすれば、
地面への載置によるカム部材の係合歯の摩耗や欠け等を
効果的に防止して、吊クランプの耐久性を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊クランプの一例を示す平面図で
ある。
【図2】上記吊クランプの挾持部を示す要部拡大図であ
る。
【図3】カムを回転させた状態を示す図2に対応する図
である。
【図4】上記吊クランプの挾持部を示す図1におけるA
矢視図である。
【図5】上記吊クランプを用いたコンクリートブロック
の搬送作業を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 吊クランプ 12a,12b 保持プレート 18a,18b アーム 19a,19b 挾持部 36,38 リンク 40 シャックル 44 突起 44a 被係合面 46 カム 48 係合歯 50a,50b 係合面 Fa,Fb,Ba,Bb 領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊上げることにより、対向配置された一
    対のアームを接近させて各アームの先端部でワークを挾
    持するように構成された吊クランプにおいて、ワークへ
    の係合歯を周囲に有する盤状のカム部材が上記各アーム
    の先端部に表裏反転装着可能に軸支されるとともに、こ
    のカム部材の支持軸回りの回動を阻止する固定手段が設
    けられ、この固定手段が、上記カム部材の周囲において
    上記係合歯に連続して周方向に設けられる複数の係合部
    と、上記アームに突設されて上記各係合部と係合可能な
    被係合部とからなるとともに、被係合部への各係合部の
    それぞれの係合状態下で、上記カム部材周囲の係合歯が
    形成された部分の周方向に異なる領域を上記ワークに当
    接可能に配置するように構成されてなることを特徴とす
    る吊クランプ。
  2. 【請求項2】 上記各アームの先端部に上記カム部材よ
    りも先端側に突出してカム部材の接地を阻止する突出部
    が設けられてなることを特徴とする吊クランプ。
JP28229595A 1995-10-30 1995-10-30 吊クランプ Pending JPH09124268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28229595A JPH09124268A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 吊クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28229595A JPH09124268A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 吊クランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09124268A true JPH09124268A (ja) 1997-05-13

Family

ID=17650573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28229595A Pending JPH09124268A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 吊クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09124268A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101287523B1 (ko) * 2012-12-06 2013-07-19 (주) 뉴텍 해조류 운반용 집게장치
KR101418560B1 (ko) * 2012-03-05 2014-07-10 정회승 접이식 집게장치
KR102150105B1 (ko) * 2020-03-30 2020-09-01 신일인텍 주식회사 통스용 그립퍼 죠오 구조체
KR102330647B1 (ko) * 2021-07-21 2021-11-24 신일인텍 주식회사 통스 크레인용 슈 구조체

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101418560B1 (ko) * 2012-03-05 2014-07-10 정회승 접이식 집게장치
KR101287523B1 (ko) * 2012-12-06 2013-07-19 (주) 뉴텍 해조류 운반용 집게장치
KR102150105B1 (ko) * 2020-03-30 2020-09-01 신일인텍 주식회사 통스용 그립퍼 죠오 구조체
KR102330647B1 (ko) * 2021-07-21 2021-11-24 신일인텍 주식회사 통스 크레인용 슈 구조체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09124268A (ja) 吊クランプ
JPH07137979A (ja) 吊り具
KR200288783Y1 (ko) 원형플레이트의 리프팅 및 터닝장치
CN210209472U (zh) 钥匙加工机的钥匙夹具及钥匙加工机
KR100676392B1 (ko) 벨트그라인더용 터닝장치
JP3670411B2 (ja) 絞り吊り用ハッカー
KR100540139B1 (ko) 철골 조립용 스크류 클램프
JP2806809B2 (ja) ボルトテンショナ搬送装置
EP0678472B1 (en) Universal hooking system for the lifting of concrete products
JP2946167B2 (ja) 土木作業機械及び土木作業機械用フォーク
JPH0578092A (ja) L字型コンクリート製重量物の反転機
JP3973286B2 (ja) 反転機および反転機へのワークセット方法
CN211338550U (zh) 一种自锁式起吊夹具
CN221538121U (zh) 可加快装卸速度的重心位置纠偏设备
SE9003664D0 (sv) Anordning vid maskiner
CN219785230U (zh) 喷涂夹具
CN213475145U (zh) 一种环锻件吊具
JP6508795B1 (ja) 鉄筋支持構造、鉄筋支持モジュール、及び鉄筋支持治具
JPH0549228U (ja) クランプ具
JP2024535236A (ja) 表面粗さが増加したトラックシューまたはトラックボルト
JP2001114491A (ja) フラットクランプ
TWM619689U (zh) 箕斗更換治具
JP3610324B2 (ja) 敷鉄板取扱い用アタッチメント
KR200336674Y1 (ko) 철골 조립용 스크류 클램프
JP3005628U (ja) グラブバケット