JPH09124071A - 易開封包装体及び充填包装装置 - Google Patents

易開封包装体及び充填包装装置

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JPH09124071A
JPH09124071A JP30639995A JP30639995A JPH09124071A JP H09124071 A JPH09124071 A JP H09124071A JP 30639995 A JP30639995 A JP 30639995A JP 30639995 A JP30639995 A JP 30639995A JP H09124071 A JPH09124071 A JP H09124071A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱い時に剥離したり内容物が洩出しない易
開封包装体及びそのための充填包装装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 フイルムの重ね合せ部F3を形成する内
側及び外側フィルム縁部のうち、内側フィルム縁部には
重ね合せ部の領域内にとどまる範囲で上記外側フィルム
縁部の内面に接面するようにして折り返された折返し部
F2が形成され、上記内側及び外側フィルム縁部は上記
重ね合せ部の領域内で上記折返し部の存在しない部分に
て上記側縁に沿った溶着線F4で溶着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は簡単に開封できる包
装体及びこれを形成するための充填包装装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の包装体としては、例えば実公昭
61−137560に開示されているものが知られてい
る。この包装体は、スライス状食品を被覆した後のプラ
スチックフイルムの両側部で重畳部を形成してこれを折
込むと共に、この折込部と直交する方向が所定間隔ごと
に圧着してシールされかつ該シール部分で切断されてい
る。その際、この包装体では、重畳部における下側(内
側)のフイルムを上側(外側)のフイルムの方向へ折り
返して、被覆する食品に接触しない折返片を形成すると
共に、該折返片の少なくとも一部を上側のフイルムとオ
ーバーラップせしめている。かかる包装体にあっては、
上記上側のフイルムを摘んでめくるように剥がすことに
より中の食品を容易にとり出せる。
【0003】又、上記オーバーラップ部分の存在によ
り、上記上側のフイルムの縁部が食品をとり出す前に剥
がれたとしても、食品が外気に触れることがなく衛生的
である。
【0004】一方、上記のごとくの折返部をフイルムの
一側縁部に形成した後に、該フイルムを筒状体としなが
らこの筒状体へ内容物を充填する包装体の製造方法が特
開平03−256807に開示されている。この公知方
法にあっては、包装体の開封を容易とする耳部を設ける
ために、フイルムは走行中にV字状の折曲げ具そして狭
い幅でU字状をなす折畳み具により幅折部が形成され
る。その際、板状の幅規制具によって、その折返し幅が
所定寸法に維持される。幅折部が形成されたフイルム
は、折畳み具を過ぎるとローラにより換向されフォーミ
ングプレートへと案内され、ここで筒状に形成される。
該ローラとフォーミングプレートとの間には、支え具と
アーチ保持具が配されている。該アーチ保持具はアーチ
状をなしていて上記フイルムを、フォーミングプレート
に入る際に抵抗が小さくなるように、アーチ状にもち上
げている。又、支え具は幅折部のフイルムを緊張させ、
そうすることによりフォーミングプレートに入る際の折
り目の位置のずれ、フイルムの蛇行や緩みを防止してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭61−137560の包装体では、上側のフイルム
を摘めるので容易に開封できるが、該上側のフイルムは
下側のフイルムとの間で圧着あるいは溶着されていない
ので、開封を意図しない取扱い時において開封されてし
まうことがある。スライス状食品が小さく軽いものであ
ればその可能性も低いかも知れないが、多少なりとも大
きくあるいは厚く重いものの場合には、上記可能性は高
い。特に粘稠物を包装した場合の取扱いにおいては、意
図しないときに内容物が露呈してしまうこととなる。
【0006】一方、前出の特開平03−256807に
開示されているようなフイルムの幅折部の形成では、フ
ォーミングプレートに入る際にフイルムはアーチ保持具
により抵抗が小さくなっているが、支え具により案内さ
れる幅折部は、上記アーチ保持具により支持されている
フイルムに対して接面状態ではなく大きくV字状に開い
た状態にあり、折り目が消えてその位置がずれてしまう
可能性は十分にあり得る。すなわち、折曲げ具そして折
畳み具を用いて規定幅で幅折部を形成しても、その後フ
ォーミングプレートに至る間にこの折込部がV字状に開
いて走行するため、幅が一定しなくなる可能性が高い。
かかる特開平03−256807に開示された幅折部の
形成の技術を実公昭61−137560の包装体の折返
部形成のために応用しても、この折返部で同じ問題が生
ずる。
【0007】本発明は、上記のごとくの問題を解決し、
意図する開封により初めて開封される易開封包装体、そ
してそのための充填包装装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る包装体は、
溶着可能な走行中のプラスチックのフイルムの側縁部同
士を重ね合わせて筒状にしながら該重ね合せ部にて溶着
されて筒体とし、該筒体内に内容物を充填した後に所定
間隔位置でシール部を形成するようにして得られる。シ
ール部では、必要に応じ適宜切断され一つの包装体を得
る。
【0009】本発明の包装体では、上記重ね合せ部をな
す内側及び外側フイルム縁部のうち、内側フイルム縁部
に折返し部が形成されている。該折返し部は、重ね合せ
部の領域内で外側フイルム縁部の内面に接面するように
なっている。そして、外側及び内側フイルム縁部は、上
記重ね合せ部の領域内であって上記折返し部の存在しな
い部分にて、フイルム縁部の側縁に沿った溶着線で溶着
されている。かかる本発明の包装体の開封に際しては、
上記外側フイルム縁部であって溶着線よりも側縁寄りの
部を摘んでこれをめくるようにして溶着部を剥離してフ
イルムを剥がす。次に内側縁の折返し部を摘んで開封す
れば、開封に際して容易に開封することができる。内側
縁が折返されていない包装体において、特に粘稠体を包
装したものにあっては、重ね合せ部の内側縁を摘むとき
に不便である。
【0010】上記包装体を製造する充填包装装置は、走
行中のフイルムに折返部を形成する折返し装置、フイル
ムを重ね合せ部を形成して筒状にするフォーミングプレ
ート装置、重ね合せ部で溶着してフイルムの筒体を形成
する溶着装置、筒体へ内容物を充填するノズル、筒体を
所定間隔でシールするシール装置を備えている。
【0011】折返し装置は、帯状をなして走行するフイ
ルムの一方の側部に摺接し、折返し位置を規制する規制
板とその規制板の側方に配された複数の案内板を有して
いる。案内板はフイルムの走行方向に延びる線でそれぞ
れ折り曲げられていて摺接面を形成している。該複数の
案内板はそれぞれの摺接面がフイルムの上記側部に摺接
するよう配置され、該摺接面がフイルム下流方向に位置
する案内板程、次第にフイルムの上記側部を大きく折り
曲げるようになっている。好ましくは、最下流位置にあ
る案内板は摺接面がほぼ平行でフイルムの縁部を通すに
足りるだけのわずかな間隔をもって対面するようにす
る。なお上記の規制板および複数の案内板に温度調節可
能なヒーターを設置し、各板を所定温度に加熱し、フイ
ルムを加熱しながら折曲げ案内すれば、寒冷雰囲気にお
ける作業において、フイルムの折曲げが容易に且つ確実
に行うことができる。
【0012】上記折返し装置とフォーミングプレート装
置の間に圧接部材が配設されている。該圧接部材は、少
なくとも先端が薄い板状の圧接端部をなしていて、上記
折返し装置で形成された折返し部の対向フイルム間に進
入していて折り目の内面に圧接力をもって摺接し、該折
り目に塑性変形を与えるようになっている。さらに上記
圧接部において、圧接部材に温度調節可能なヒーターを
設置し、所定温度に加熱し、フイルムを加熱しながらフ
イルム折り目の内面に圧接力をもって摺接すれば、寒冷
雰囲気における作業において、圧接力によりフイルムを
切断してしまうこともなく、容易にフイルムに塑性変形
を与えることができる。
【0013】かかる本発明装置によると、フイルムは走
行中に折返し装置によって一方の側部が所定幅で折り返
され、該折返し部では対面するフイルムはほぼ接面状態
になる。この折返し部はさらに走行すると上記圧接部材
により内面から圧接力を受けて折り目が塑性変形され
て、最早折り目が消えることはない。この折り目が与え
られた状態で、フイルムはフォーミングプレートへ案内
され、ここで重ね合せ部をもつ筒状となり、該重ね合せ
部にて溶着装置によって溶着されてフイルムは筒体に形
成される。上記フォーミングプレートにはノズルが進入
し配置されているので、フイルムはノズルを取り囲むよ
うに筒状に形成される。このノズルから内容物が筒体に
充填され、内容物が充填された筒体は所定間隔毎にシー
ルされ、必要に応じシール部で切断されて箇々の包装体
となる。該包装体は既述のごとく、重ね合せ部の外側フ
イルム縁部を摘むようにして簡単にシールを剥離し、次
に内側の折返し縁を摘むことにより内容物を取り出すこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面にもとづいて本発明の実施の
形態を説明する。
【0015】図1において、1はフォーミングプレート
であり、2A,2B,2C等のガイドローラ2により定
速で送られてくる帯状フイルムが、図2に見られるよう
に、ここで筒状に巻き込まれた後に、側部の重ね合せ部
分が送られながら接着装置3にて溶着等によって接着さ
れてフイルムの筒体F1が形成される。図においては接
着装置3は超音波溶着装置のホーンとして図示されてい
るが、アンビルは後述するノズルに取りつけられてお
り、図示を省略している。なお、接着装置は超音波溶着
に限らず、熱溶着等他の公知の接着装置でもよい。
【0016】上記ガイドローラ2Aと2Bの間には、走
行中のフイルムの一方の側部を所定幅で折り曲げて折返
し部を形成する折返し装置40が配設されている。該折
返し装置40は、図3に示すように、上記所定幅の位置
に側縁を有する規制板41と、該規制板41の側方位置
に配された複数の案内板42,43,44,45とを有
している。上記規制板41は、側縁41AがフイルムF
の流れの方向に延びる板材で作られていると共に、上記
側縁41AがフイルムFの側縁から所定幅Bの位置にく
るように支持部材46により支持されている。該支持部
材46はフイルムFが上記規制板41の上面に沿って走
行するのに支障がないように規制板41の下面にて該規
制板41を支持している。
【0017】案内板42,43,44,45において
は、図3及び図4(A),(B),(C),(D)にも
見られる通り、案内面42A,43A,44A,45A
がフイルムFと規制板41の両者に対し一様に平行かつ
近接しているが、フイルムFの側縁側で曲折して形成さ
れている摺接面42B,43B,44B,45Bはフイ
ルムFの走行方向下流に位置するもの程大きく曲折され
ていて、最下流のものは、上記規制板41及びフイルム
Fを挟み込むようにこれらに対して平行となるまで曲折
されている。
【0018】上記最下流に位置する案内板45とガイド
ローラ2Aとの間には、圧接装置50が配設されてい
る。該圧接装置50は、板状の圧接部材51と、該圧接
部材51を軸52まわりに回動駆動せしめるシリンダ5
3とを有している。該シリンダ53のシリンダ本体53
A自体は定位置に設けられ、出没するロッド53Bの先
端部に取りつけられた連結体55がピン54まわりに回
動可能に上記圧接部材51に連結されている。該圧接部
材51は、本例の場合、板材から作られていて、特に先
端部51Aが、丸味を帯びた薄板状をなしている(図4
(E)も参照)。上記圧接部材51は、ロッド53Bが
突出した際に、後述する折込まれたフイルムの内面を所
定圧で押すようになっており、又、ロッド53Bが没し
たときには上記フイルムの内面から離間するようになっ
ている。
【0019】フォーミングプレート1の直下には、図1
に示すごとく、4A,4B,4Cのリング状のガイド4
が配設されていて筒体F1を案内している。ガイド4
は、上段のもの4Aが円形をなし下段4Cは紙面に直角
な方向に延びた長円形状をなしており、筒体F1は下段
のガイド4Cを通過した際には偏平化して引き出されて
いる。
【0020】上記ガイド4の下方には、圧接する対ロー
ラ5A,5Bから成る送りローラ5が紙面の直角方向の
両側に二対配されており、筒体F1の両側縁部を狭圧し
ながら定速で下方に送り出している。一方、上記二対の
送りローラ5,5の間には、ホッパ6に収容されている
内容物を充填ポンプ7によって上記筒体F1内に連続し
て充填するためのノズル8が垂下している。該ノズル8
は先端部分が紙面に直角方向に延びる矩形断面の開口と
なっている。
【0021】上記ローラ5,5の下方には、図1にて紙
面に対して直角な方向に延びる押えロール61が、内容
物の充填された筒体F1を重ね合わせ部のある位置で側
方から圧するように回転自在に配設されている(図6を
も参照)。上記ロール61の働きは図5、図6に示すよ
うに、内容物と筒状に形成されたフイルムの重ね合せ部
とが接する前に重ね合せ部をノズルの方向に押し付けて
フイルム側縁の重ね合せ部の内面折返し部と内側フイル
ムとの密着部の間に粘稠体内容物が進入するのを防止し
ている。このロール61が設置されていない場合は上記
折返し部と内面フイルムとが密着した間に内容物が進入
し、包装体開封時に内面の折返し部を摘む時に指先を汚
してしまう。
【0022】上記ノズル8の先端に対して上下に位置す
る範囲で左右両側には、無端状に走行するダンパーベル
ト9が設けられており、フイルムの筒体F1に内容物が
充填されてなる充填物を左右から圧して紙面に対し直角
方向に延びる偏平断面のものとしている(図5参照)。
符号10,11は圧延ローラで、ダンパーベルト9で偏
平化された充填物の送り方向での単位長さ当たりの内容
物の充填量が所定値となるような厚さに充填物を圧延す
るためのものである。該二つの圧延ローラ10,11の
間には、水平方向に無端状に走行する送り出しコンベア
12が設けられていて、偏平化された連続的な充填物の
送り方向を水平方向に変向している。該送り出しコンベ
ア12の下流側にはローラコンベア13が配設されてお
り、さらにその下流直後の位置にしごき手段としての一
対のしごきローラ14,14が設けられている。該しご
きローラ14,14はそれぞれ軸15,15まわりに揺
動自在なアーム16,16の先端に取付けられており、
上記アーム16,16の間欠的揺動開閉によって、偏平
化された充填物を狭圧して、その流れ方向で所定間隔位
置に内容物の存在しないしごき部を形成するようになっ
ている。
【0023】上記しごきローラ14,14の下流位置に
は、図1に示されるように、同一構造の二つの金型1
7,18が配設されている。この二つの金型17,18
は、上流・下流の両方向(図1の矢印方向)に往復移動
可能になっている。例えば、図1の場合、上流位置にあ
る金型17が開から閉の状態となって下流方向へ充填物
の送り速度と同一速度で、開状態の下流の金型18の図
示の位置まで移動するようになっている。一方、開状態
の金型18は金型17よりも早い速度で、上記閉状態の
金型17が図示されている位置まで移動する。このよう
に、両金型は下流方向に向かうときには閉じてそして上
流方向に向かうときには開いて互にその位置を入れ替え
るように移動するようになっている。
【0024】上記二つの金型17,18には、上流から
下流に向け樹脂等の搬送ベルト19が貫通している。該
搬送ベルト19はローラ20A,20B,20C,20
Dによって無端状に張設せられ、特にローラ20D は
引張りばね21によって付勢されており常に上記搬送ベ
ルト19が緊張せられるようになっている。かくして、
搬送ベルト19は、上記金型17内で充填物の成形時に
は、上記引張りばね21に抗して金型内壁に沿って変形
可能で、成形が完了して金型17が開いたときには元の
緊張状態に戻ることができる。
【0025】次に、図1において、搬送ベルト19の下
流位置には狭圧コンベア32が設けられている。さら
に、その下流には搬送ベルトコンベア33が設けられ、
該搬送ベルトコンベア33の上方には、下流方向に搬送
ベルトコンベア33と同速度で移動し上流方向に早戻り
する支持体36によって上下動可能に支持された分離装
置34,35が設けられている。該分離装置34,35
は支持体36の下流方向への移動時に降下して充填物の
しごき部を二本の平行な線でシールしかつその二本のシ
ール線の中間で切断するように搬送ベルトコンベア33
と同期している。
【0026】かかる本例装置によると包装体は次の要領
で作られる。
【0027】先ず、帯状のフイルムFは、図1におい
てガイドローラ2によりフォーミングプレート1に案内
されつつ走行する際に、ガイドローラ2Bと2Aとの間
で、図2に示す折返し装置40の規制板41と案内板4
2,43,44,45の作用によって、フイルムの側部
が所定幅で折られて折返し部F2となる(図4(A)〜
(D)参照)。
【0028】折返し部F2は、シリンダ53の突出し
たロッド53Bの作用により図3でC方向に回動する圧
接部材51から圧接力Tを受け、フイルムの折り目FB
の部分で、図7のごとく引張られて塑性変形を生じ一部
薄くなる。したがって、上記折り目FBはフイルムFの
走行が進み圧接部材51から離れても消えることはな
く、そのまま折り筋がくせとして残る。仮に、上記圧接
部材51を用いない場合には、折り目FBは図8のごと
く均一厚さの丸味をもった形状となり、同図の二点鎖線
のごとくすぐに折り目がなくなる方向に回復し原形に近
づこうとする。
【0029】かかる折り目FBをもった折返し部F2
が形成されたフイルムFは、図2に示されるごとく、フ
ォーミングプレート1により重ね合せ部F3が形成され
て筒状となった後に接着装置3により線状に溶着されて
筒体F1となる。図2にて断面されたフイルムの筒体F
1でも判るように、上記折返し部F2は重ね合せ部F3
の範囲にあって、該重ね合せ部F3は上記折返し部F2
の存在しない部分で溶着されている(線状の細い溶着部
F4)。
【0030】筒体F1には上方からノズル8が進入し
ており、該ノズル8から筒体F1内に内容物(例えば粘
稠物)が充填され充填物となる。充填物は上記重ね合せ
部F3がロール61で押えられながら、その下流でダン
パーベルト9によって連続せる偏平形状となり、しごき
ローラ14によって所定間隔位置に内容物の存在ないし
ごき部が帯状に形成される。
【0031】しかる後、搬送ベルト19によって開状
態の上流側の金型17内にもちこまれ、ここで金型17
が下流に移動しながら閉じられるために、所定形状に押
圧成形される。金型17が下流位置に到達すると該金型
17は開いて、成形された充填物は搬送ベルト19によ
り金型17から取り出されて狭圧コンベア32に移行す
る。なお、上記閉状態となって金型17が下流に移動す
る際には、下流位置で開状態となっていたもう一方の金
型18が上流に向け帰還する。
【0032】かくして、狭圧コンベア32によって搬
送ベルトコンベア33にもたらされた充填物は該搬送ベ
ルトコンベア33上にて、上記しごき部F1がシール・
切断されて上記充填物は個々の製品としての包装体Pと
なって搬出される。
【0033】製品としてでき上がった包装体Pは、図9
に見られるごとくになっており、折返し部F2が重ね合
せ部F3の範囲にあって外側のフイルムと密着してお
り、該重ね合せ部F3は折返し部F2の存在しない部分
で線状の細い溶着部F4により溶着されている。したが
って、包装体Pが大きな重いものであっても、取扱い中
に重ね合せ部F3が剥離して内容物が露呈あるいは洩出
することはない。又、内容物を取り出すときには、外側
フイルムの上記溶着部F4より縁部側を摘んでもち上
げ、溶着部を剥離した後、次に上記折返し部F2を摘ん
で開封する。なお、図9において、重ね合せ部F3での
断面は理解しやすく誇張して描かれたものであり、実際
はフイルムは互いにもっと密接している。
【0034】本発明にあっては、フイルムの材料として
は、ポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニール、塩化ビ
ニリデン等が使用可能である。
【0035】
【実施例】フイルムとして50μm厚のポリエチレンフ
イルムを使用し、フイルムの溶着は超音波シールで行っ
た。その際、フイルムの送り速度は24m/分とし、ホ
ーンは幅10mm,長さ(フイルム送り方向長さ)30
mm,アンビルは幅1mm,長さ40mmのものを使用
し、ホーンのアンビルへの接圧荷重は700gfとし
た。
【0036】包装体の大きさとしては、幅250mm,
長さ400mm,高さ10mmで内容物1000grの
ものを作り内容物はペースト状食品を充填した。
【0037】かくして作った包装体の溶着部の強さにつ
いて、JIFK6854に準じたT型剥離試験を行った
結果は、次の表1のごとくであった。
【0038】
【表1】幅15mm試験片の剥離強力(gf) このようにしてみると、好適な溶着強力は20〜100
gf/15mmと言える。なお、試験片の幅15mmと
は線状をなす溶着部の長手方向の寸法である。
【0039】
【発明の効果】本発明の易開封包装体は、以上のごと
く、筒体を形成するフイルムの重ね合せ部の範囲内で内
側フイルム縁部に折返し部を形成し、重ね合せ部は該折
返し部の存在しない部分で溶着することとしたので、包
装体の取扱時に不用意に開くことがなく、開封時には、
該溶着部分より側縁寄りで外側フイルム縁部を摘んで溶
着部分を剥離し、次に折返し部を摘んで簡単に開封でき
るという効果を得る。
【0040】又、本発明の充填包装装置によれば、上記
折返し部は、規制板及び案内板を有する折返し装置と、
圧接部材により消えることのない折り目をもって形成さ
れるので、折返し部の形成後に折り目の位置がずれたり
することもなく、フイルムの筒体が円滑に形成され、
又、その結果、幅が一定し折返し部を安定して形成でき
るという効果を得る。更に、折曲げ装置、圧接部材を加
熱し温度コントロール可能にしておくことによりフイル
ムが曲げやすくなり、フイルムの種類や、充填作業環境
の室温の影響によりフイルムが硬い場合でも安定してフ
イルムを曲げることができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例形態としての装置の全体構成
図である。
【図2】図1装置のフォーミングプレート装置の拡大斜
視図である。
【図3】図1装置の折返し装置の拡大斜視図である。
【図4】各案内板と圧接部材を(A)から(E)に順次
示す断面図である。
【図5】図1装置のノズル出口部を拡大して示す部分破
断正面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】圧接部材におけるフイルムの折返し部を拡大し
て示す断面図である。
【図8】圧接部材を用いないときのフイルムの折返し部
を拡大して示す断面図である。
【図9】図1装置により製品として得られる易開封包装
体の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 フォーミングプレート 3 溶着装置(接着装置) 8 ノズル 34,35 シール装置 40 折返し装置 41 規制板 42,43,44,45 案内板 51 当接部材 F フイルム F1 筒体 F2 折返し部 F3 重ね合せ部 F4 溶着線(溶着部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムを筒状にして重ね合せ部を形成
    し、該重ね合せ部の領域内で該重ね合せ部の側縁に沿っ
    た方向に溶着して筒体とし、内容物を筒体内に充填した
    後に該側縁が延びる方向での所定間隔位置で該側縁に対
    して直角な方向にシール部が形成された包装体におい
    て、重ね合せ部を形成する内側及び外側フイルム縁部の
    うち、内側フイルム縁部には重ね合せ部の領域内にとど
    まる範囲で上記外側フイルム縁部の内面に接面するよう
    にして折り返された折返し部が形成され、上記内側及び
    外側フイルム縁部は上記重ね合せ部の領域内で上記折返
    し部の存在しない部分にて上記側縁に沿った溶着線で溶
    着されていることを特徴とする易開封包装体。
  2. 【請求項2】 走行中のフイルムの一方の側部を所定幅
    で折り曲げて折返し部を形成する折返し装置と、該フイ
    ルムを案内しながら両側部で重ね合せ部を形成して筒状
    にするフォーミングプレート装置と、該フイルムを重ね
    合せ部にて溶着して筒体を形成する溶着装置と、該筒体
    の内部へ先端が進入している内容物充填のためのノズル
    と、内容物充填後の筒体を所定間隔位置でシールするシ
    ール装置とを備えている充填包装装置において、折返し
    装置とフォーミングプレート装置との間の位置に、フイ
    ルムの折返し部の内面側に位置しフイルムの折返し部の
    折り目部分の内面に圧接力をもって摺接して該折り目に
    塑性変形を与える先端が板状の圧接端部を有する圧接部
    材を配していること、折返し装置は、走行中のフイルム
    の一方の側部にて該フイルムの一面に摺接もしくは近接
    して配された規制板と、フイルムの他面に摺接せる摺接
    面をもつ複数の案内板を有し、上記規制板はその側縁が
    フイルムの側縁から所定幅の位置に配置され、上記複数
    の案内板は曲折されてフイルム面に対して曲折された面
    で摺接面が形成され、摺接面はフイルムの走行方向下流
    に位置する案内板ほど大きく曲折されていることを特徴
    とする充填包装装置。
  3. 【請求項3】 圧接部材がヒーターを備えた請求項2記
    載の充填包装装置。
  4. 【請求項4】 折返し装置の規制板および案内板がヒー
    ターを備えた請求項2記載の充填包装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002362508A (ja) * 2001-03-28 2002-12-18 Orihiro Engineering Co Ltd シゴキ装置および縦型製袋充填機

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