JPH09123163A - ワイヤソーのワーク保持装置 - Google Patents

ワイヤソーのワーク保持装置

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JPH09123163A
JPH09123163A JP30234095A JP30234095A JPH09123163A JP H09123163 A JPH09123163 A JP H09123163A JP 30234095 A JP30234095 A JP 30234095A JP 30234095 A JP30234095 A JP 30234095A JP H09123163 A JPH09123163 A JP H09123163A
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work
moving block
wire saw
wire
plate
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JP30234095A
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English (en)
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Shiyouzou Katamachi
省三 片町
Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0082Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for supporting, holding, feeding, conveying or discharging work

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥粒が付着し高速走行するワイヤ13に押し
当ててワークWを薄板状に切断するワイヤソーにおい
て、切断後のウェーハの取り出しが短時間にでき、接着
剤がウェーハに残るおそれもなく、さらに、切断後のワ
ークWにワイヤ13を再び接触させずにウェーハを取り
出すことができるワーク保持装置を提供する。 【解決手段】 ワークWのX方向両端面に保持板51を
接合し、ワークWと取付板52との間に隙間を設けて保
持板51を取付板52に取り付け、取付板52を移動ブ
ロック23(ワークWを保持してZ方向に移動自在なも
の)に装着する。ワークWと保持板51との接合は接着
剤又は氷によって行う。また、ワイヤ13を境にして移
動ブロック23の反対側にワーク受け部40を設け、切
断されて薄板状になった部分WaをY方向に固定しなが
らワークWを切断する。 【効果】 切断が完了すると、ワークWの両端部分Wb
を除いてウェーハとして1枚ずつ分離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砥粒が付着したワ
イヤを高速走行させ、そのワイヤにワークを押し当てて
ワークを薄板状に切断するワイヤソーの、ワーク保持装
置に関する。なお、本明細書では、互いに直交する3軸
方向を各々X方向、Y方向、Z方向という。
【0002】
【従来の技術】半導体材料(シリコン等)やセラミック
ス等の被加工物(本明細書では「ワーク」という)を薄
板状に切断する切断装置の一つにワイヤソーがある。こ
のワイヤソーは砥粒が付着したワイヤを多数平行に並べ
て高速走行させ、そのワイヤにワークを押し当てること
によってワークを切断する。
【0003】このようなワイヤソーの一例の加工部の構
成を図9・図10に示す。この例ではワークは円柱形状
をしたシリコンのインゴットである。図9は正面図で、
図10のE−E断面に相当する。図10は図9のD−D
断面図(ただし、支持板11は図示省略)である。いず
れもワーク切断途中の状態を表している。図9・図10
に示すように、加工部は大きく分けてワイヤ駆動部10
とワーク駆動部80から構成されている。
【0004】ワイヤ駆動部10では、2個の支持板11
の間に3個の溝付きローラ12が回転自在に支持されて
いる。溝付きローラ12には円周上に多数の溝が形成さ
れ、各溝にワイヤ13が順次巻き掛けられて平行なワイ
ヤ列が構成されている。溝付きローラ12は図示しない
モーターによって回転され、その結果ワイヤ13は高速
走行する。さらに、ワイヤ13には図示しない砥粒液供
給装置から砥粒液が吐出されて砥粒が付着する。
【0005】ワーク駆動部80ではコラム81にリニア
ガイド82が設けられ、リニアガイド82にZ方向移動
自在に移動ブロック83が支持されている。また、移動
ブロック83の先端2箇所には角溝部84が形成され、
角溝部84の上方に各々クランプシリンダー85が設け
られている。
【0006】加工部はこのように構成され、まず、ワイ
ヤ13に対する影響の小さい特定の材料(カーボン等)
からなるスライスベース86がワークWの外周の一部に
接着され、さらにスライスベース86に取付板87が接
着される。そして、ワークWが取り付けられた取付板8
7を角溝部84に挿入すると、クランプシリンダー85
によって取付板87が固定される。
【0007】こうしてワークWが装着された後、起動操
作するとワイヤ13がY方向に高速走行し、移動ブロッ
ク83がZ下方向に移動して、スライスベース86が接
着されていない側からワークWが切断されていく。ワー
クWの部分が全て切断され、スライスベース86の一部
が切り込まれた状態で切断は完了する。
【0008】次に、ワークWの切断が完了すると、移動
ブロック83がZ上方向に移動して薄板状になった部分
Waがワイヤ13から抜き出される。そして、ワークW
は取付板87ごと外部に取り出され、別の装置でワーク
Wからスライスベース86が剥離される。スライスベー
ス86が剥離されると、薄板状になった部分Waは1枚
ずつ分離される。1枚ずつ分離されたもの(以下、「ウ
ェーハ」という)は、半導体素子の基板となる。ただ
し、ワークWの両端部分は一般的に使用しない。なお、
スライスベース86の剥離は、一般的にワークWごと熱
湯(100゜程度)の中に入れ、ワークWとスライスベ
ース86との間の接着剤を軟化させて行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、スライスベース86を剥離するために専用の
剥離装置が必要であるとともに、剥離に時間がかかる。
また、スライスベース86が剥離されても接着剤がウェ
ーハに残ることがあり、スライスベース86を剥離する
ときや残った接着剤を除去するときにウェーハを破損す
るおそれがある。さらに、ワークWがワイヤ13から抜
き出されるときに、薄板状になった部分Waにワイヤ1
3が再び接触するため、その部分に傷が付きやすいとい
う問題がある。
【0010】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、砥粒が付着し高速走行するワイヤ13に押し当
ててワークWを薄板状に切断するワイヤソーにおいて、
切断後のウェーハの取り出しが短時間にでき、接着剤が
ウェーハに残るおそれもなく、さらに、切断後のワーク
Wにワイヤ13を再び接触させずにウェーハを取り出す
ことができるワーク保持装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ワークWと取付板側との接合をワークW
のX方向両端部分で行うようにする。
【0012】すなわち、ワイヤソーのワーク保持装置の
第一の方法を次のように構成する。 (イ)ワークWのX方向両端面に保持板51を接合し、
ワークWと取付板52との間に隙間を設けて保持板51
を取付板52に取り付け、取付板52を移動ブロック2
3に装着する。 (ロ)ワイヤ13を境にして移動ブロック23の反対側
にワーク受け部40を設ける。 これによって、ワークWの切断が完了すると(ワイヤ1
3が取付板52にかかる前)、ワークWのX方向両端部
分は保持板51及び取付板52に保持されたままである
が、その他の部分は1枚ずつ分離されて(ウェーハとな
る)、ワーク受け部40の受け皿41に残る。
【0013】この場合、ワーク受け部40を次の2つの
いずれかの方法で構成することによって、切断中にワー
クWの薄板状になった部分Waが反る(互いに接触す
る)ことを防ぐことができる。一つの方法は、次のとお
り。 (イ)ワーク受け部40をZ方向移動自在で移動ブロッ
ク23側に付勢されるようにする。 (ロ)ワーク受け部40に、ワークWをY方向に固定す
るワーク固定手段を設ける。 (ハ)ワークWがワーク受け部40の受け皿41に当接
した段階で、ワーク固定手段によってワークの薄板状に
なった部分WaをY方向に固定しながら、移動ブロック
23とワーク受け部40を同期移動させてワークWの切
断を継続する。
【0014】他の方法は、次のとおり。 (イ)ワーク受け部60をZ方向移動自在で移動ブロッ
ク23側に付勢されるようにする。 (ロ)ワーク受け部60に、ワイヤ13と同じ間隔で櫛
歯状突起61aが形成された受け皿61を設ける。 (ハ)ワークWがワーク受け部60の受け皿61に当接
すると、受け皿61の櫛歯状突起61aがワークの薄板
状になった部分Waの間に入り、その状態で、移動ブロ
ック23とワーク受け部60を同期移動させてワークW
の切断を継続する。
【0015】また、ワイヤソーのワーク保持装置の第二
の方法を次のように構成する。すなわち、スライスベー
ス71を筒状に形成して、ワークWをスライスベース7
1に挿入してワークWのX方向両端部分のみをスライス
ベース71に接合し、スライスベース71を取付板73
に取り付けて移動ブロック23に装着する。これによっ
て、ワークWの切断が完了するとワークWのX方向両端
部分は接合されたままであるが、その他の部分は1枚ず
つ分離されて(ウェーハとなる)スライスベース71内
に残るので、両端部分のみの剥離を行えばよい。
【0016】第一及び第二のいずれの場合も、ワークW
と保持板51やスライスベース71との接合には次のい
ずれかの方法とすることができる。 (イ)一つの方法は、接着剤によって行う。 (ロ)他の方法は、氷によって行う。すなわち、ワイヤ
ソーの外部に外部冷凍器55を設けるとともに、移動ブ
ロック23に内部冷凍器26を設け、外部冷凍器55に
よってワークWと保持板51又はスライスベース71と
を氷で接合し、ワークWを移動ブロック23に取り付け
た後は、内部冷凍器26によってその氷を冷凍維持す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 本発明に係るワイヤソーのワーク保持装置の実施の形態
1を図1から図3までに示す。実施の形態1は請求項4
に記載のうち、ワークWと保持板51の接合を氷で行う
方法である。図1は加工部の正面図で、図2のB−B断
面に相当し、図2は図1のA−A断面図である。図1と
図2は切断前の状態を表している。図3は図2と同様に
図1のA−A断面図に相当するが、図3はワークWがワ
ーク受け部40の受け皿41に当接し、Y方向に固定さ
れた状態を表している。
【0018】実施の形態1の加工部は大きく分けてワイ
ヤ駆動部10、ワーク駆動部20、ワーク受け案内部3
0、ワーク受け部40から構成されている。また、図4
に示すように、ワイヤソーの外部に外部冷凍器55及び
支持具56が設けられている。このうち、ワイヤ駆動部
10は従来の技術で説明した内容と同様であるので、同
一機能部品に同一符号を付して説明は省略する。
【0019】図1から図3までに示すように、ワーク駆
動部20では、コラム21にリニアガイド22が設けら
れ、リニアガイド22にZ方向移動自在に移動ブロック
23が支持されている。また、移動ブロック23の先端
両側には角溝部24が形成され、角溝部24の上方に各
々クランプシリンダー25が設けられている。ここまで
の構成は従来の技術で説明したものとほぼ同様であり、
次の内容が異なる。すなわち、角溝部24の近傍に内部
冷凍器26及びそれをZ方向に駆動する支持シリンダー
27が設けられているところである。
【0020】図1から図3までに示すように、ワーク受
け案内部30では、移動ブロック23の両側にブラケッ
ト31を介してリニアベアリング32が設けられてい
る。各々のリニアベアリング32にはZ方向移動自在に
リニアガイド34が支持され、各々のリニアガイド34
には上下コラム33が固着されている。また、移動ブロ
ック23の両側には、上下コラム33を移動ブロック2
3に固定する連結シリンダー35が設けられている。さ
らに、上下コラム33は、ワイヤ駆動部10の支持板1
1に各々固着されたブロック37との間に圧縮バネ36
が設けられ、移動ブロック23方向に付勢されていると
ともに、支持板11に各々固着されたブロック39にス
トッパー38が設けられ、ストッパー38は上下コラム
33の下端の当て板33bと係合して、上方の位置が規
制されている。
【0021】図1から図3までに示すように、ワーク受
け部40では、上下コラム33の下側に形成された下板
33aに受け皿41が取り付けられている。受け皿41
は箱状に形成されているとともに、下板33aからX方
向に引き出し可能になっている。また、下板33aの先
端に設けられた軸42にワーククランパー43が揺動自
在に支持されている。下板33aの下面にはシリンダー
44が設けられ、シリンダー44のピストンヘッド45
がワーククランパー43の下端に係合して、ピストンヘ
ッド45の動きによってワーククランパー43がY方向
に揺動する。さらに、ワーククランパー43の上側面及
び上下コラム33の側面に緩衝板46が取り付けられて
いる。
【0022】なお、内部冷凍器26及び外部冷凍器55
には、熱電対素子(ペルチェ素子とも呼ばれている。)
が内蔵されている。熱電対素子は、直流電流を流すと片
側からカロリーを吸収し反対側に放出するもので、片側
(取付板52)が0゜以下に冷却され反対側が発熱す
る。発熱する側には冷却水が循環されて(図示省略)冷
却される。
【0023】このように構成されたワーク保持装置を備
えたワイヤソーでは次のようにしてワークWを切断す
る。まず、図4に示すように、外部冷凍器55の外側に
設置された支持具56にワークWを載せる。そして、取
付板52を外部冷凍器55の上に載せ、その上面に2個
の保持板51をワークWの両端面に押し当てながら立て
る。このとき、取付板52と保持板51、保持板51と
ワークWの各々の接触部分にはあらかじめ水分を供給し
ておく。この後、各接触部分の水分を外部冷凍器55に
よって冷凍し氷にして接合する。接合が完了したら、取
付板52の部分を図4の紙面に直角方向に抜いて取り出
す。
【0024】次に、ワークWが取り付けられた取付板5
2を角溝部24に挿入すると、2個のクランプシリンダ
ー25によって取付板52が固定されるとともに、内部
冷凍器26が支持シリンダー27によって取付板52に
接触するまで下降する。そして、内部冷凍器26によっ
て、取付板52と保持板51、保持板51とワークWと
の間に生成された氷を冷凍して維持する。
【0025】こうしてワークWが移動ブロック23に装
着された後、起動操作するとワイヤ13がY方向に高速
走行し、移動ブロック23がZ下方向に移動してワーク
Wの切断が開始される。ある程度切断が進みワークWの
薄板状になった部分Waが受け皿41に当接すると、シ
リンダー44によってワーククランパー43が作動し、
ワークWは上下コラム33の側面との間で固定される。
また、ワークWが受け皿41に当接すると、圧縮バネ3
6に抗してワーク受け部40もZ下方向に移動しながら
切断が継続される。なお、ワークWがワーククランパー
43と上下コラム33の側面との間で固定されたとき
に、ワークWの姿勢とワーク受け部40の姿勢が多少ず
れていても、緩衝板46によって吸収される。
【0026】ワークWの切断が完了(ワイヤ13が取付
板52にかかる手前)すると、ワーククランパー43が
開いてワークWの固定が解除され、さらに連結シリンダ
ー35が開放されて、移動ブロック23が上昇し元の位
置に戻るとともにワーク受け部40も元の位置に戻る。
このとき、保持板51とワークWとの接合はワークWの
両端のみであるので、ワークWの両端を除いた部分、す
なわち、ウェーハは受け皿41に取り残される。
【0027】次に、取付板52を移動ブロック23から
取り外してワークWの両端を外部に取り出す。この後、
連結シリンダー35によって上下コラム33を移動ブロ
ック23に固定してワーク受け部40を下降させると、
受け皿41に残ったウェーハがワイヤ13の下側になる
ので、受け皿41をX方向に引き出してウェーハを外部
に取り出す。
【0028】実施の形態2 本発明に係るワイヤソーのワーク保持装置の実施の形態
2は、実施の形態1に対して、取付板52と保持板5
1、保持板51とワークWとの接合を接着剤で行うとこ
ろのみが異なる。すなわち、図1・図2・図3におい
て、ワーク駆動部20で実施の形態1に設けられた内部
冷凍器26及び支持シリンダー27が無い(したがっ
て、従来の技術で説明した内容と同様)。また、図4に
示した外部冷凍器55の代わりに、厚さの等しい台を用
いる。その他は、実施の形態1と同じであるので、図示
及び構成の説明は省略する。
【0029】つまり、実施の形態2では、支持具56に
ワークWを載せ、取付板52を台(図4で外部冷凍器5
5の厚さに相当するもの)の上に載せ、その上面に2個
の保持板51をワークWの両端面に押し当てながら立て
る。このとき、取付板52と保持板51、保持板51と
ワークWの各々の接触部分にはあらかじめ接着剤を塗布
しておく。接合が完了したら、取付板52の部分を図4
の紙面に直角方向に抜いて取り出し、取付板52を角溝
部24に挿入する。この後は実施の形態1と同じであ
る。
【0030】実施の形態3 本発明に係るワイヤソーのワーク保持装置の実施の形態
3は、実施の形態1に対して、ワーク受け部のみが異な
る。すなわち、図5及び図6の詳細図に示すように、ワ
ーク受け部60は、上下コラム33の下側に形成された
下板33aに受け皿61が取り付けられているだけであ
る。受け皿61は、実施の形態1と同様に箱状に形成さ
れ、下板33aからX方向に引き出し可能になっている
が、実施の形態1と異なり、受け皿61の上面には、ワ
イヤ13と同じ間隔で櫛歯状突起61aが形成されてい
る。その他は、実施の形態1と同じであるので、全体の
図示及び構成の説明は省略する。
【0031】つまり、実施の形態1と同様に、ワークW
を保持板51に氷53で接合して移動ブロック23に取
り付けて切断し、ある程度切断が進みワークWの薄板状
になった部分Waが受け皿61に当接すると、櫛歯状突
起61aがワークての薄板状になった部分Waの間に入
る。そして、同時に、連結シリンダー35によって上下
コラム33が移動ブロック23に固定され、ワーク受け
部60もZ下方向に移動しながら切断が継続される。
【0032】ワークWの切断が完了(ワイヤ13が取付
板52にかかる手前)すると、連結シリンダー35が開
放され、移動ブロック23が上昇して元の位置に戻ると
ともにワーク受け部60も元の位置に戻る。このとき、
保持板51とワークWとの接合はワークWの両端部分W
bのみであるので、ワークWの両端部分Wbを除いた部
分、すなわち、ウェーハは受け皿61に取り残される。
この後は実施の形態1と同じであるので説明は省略す
る。
【0033】実施の形態4 本発明に係るワイヤソーのワーク保持装置の実施の形態
4は、実施の形態3に対して、取付板52と保持板5
1、保持板51とワークWとの接合を接着剤で行うとこ
ろのみが異なる。すなわち、接合方法が実施の形態図2
と同じで、ワーク受け部60が実施の形態3と同じであ
る。その他は、実施の形態1と同様であるので、図示及
び構成の説明は省略する。
【0034】なお、図5及び図6では取付板52と保持
板51、保持板51とワークWの各々の接触部分が氷5
3によって接合されている様子を拡大表示している。こ
れは実施の形態1の場合でも同様である。
【0035】実施の形態5 本発明に係るワイヤソーのワーク保持装置の実施の形態
5を図7及び図8に示す。実施の形態5は請求項6に記
載のうち、ワークWとスライスベース71の接合を氷で
行う方法である。図7は加工部の側面図、図8は図7の
C−C断面図(ワークWとスライスベース71の関係を
示す詳細図)である。いずれも切断完了状態を表してい
る。
【0036】実施の形態5は従来の技術で説明した例に
対して、スライスベースの形状が異なる。すなわち、カ
ーボン等の材料を筒状(この例ではワークWは円柱形状
であるので、円筒形状)に形成してスライスベース71
とし、その中にワークWを挿入して、両端(X方向)部
分Wbのみを接合する。そして、従来の技術で説明した
スライスベース86と同様の形状をした凸部72aが形
成された取付板72の凸部72aに取り付ける。したが
って、ワーク駆動部は、従来の技術で説明したものに実
施の形態1及び3で説明した内部冷凍器26及びその支
持シリンダー27が備えられた構造になっている。
【0037】また、実施の形態5では接合は氷によるの
で、取付板72とスライスベース71、スライスベース
71とワークWの接合は、図4に示したように外部冷凍
器55によって行うが、この場合は支持具56は不要
で、外部冷凍器55に凸部72aを上にして取付板72
を載せ、取付板72にスライスベース71を載せてスラ
イスベース71の中にワークWを挿入する。このとき、
取付板72とスライスベース71、スライスベース71
とワークWの各々の接合部分にはあらかじめ水分を供給
しておく。この後、各接合部分の水分を外部冷凍器55
によって冷凍し氷にして接合する。さらに、移動ブロッ
ク73にワークWを取り付けた後は、実施の形態1及び
3と同様に、内部冷凍器26によって、各接触部分に生
成された氷を冷凍して維持する。
【0038】実施の形態5のワークWの保持形態はこの
ようになっており、ワークWの切断が完了(ワイヤ13
によってスライスベース71の上側一部が切り込まれた
状態)すると、ワークWの両端部分Wbはスライスベー
ス71に接合されたままであるが、その他の部分(ウェ
ーハになっている)はスライスベース71の中でフリー
な状態になる。このとき、ワイヤ13の太さはウェーハ
の厚さより小さいので、ワイヤ13が切り込んだ隙間か
らウェーハが抜け出ることはない。
【0039】切断が完了すると、取付板72ごと外部に
取り出し、接合部分の氷を解かして両端部分Wbをスラ
イスベース71から剥離し、中のウェーハを取り出す。
【0040】実施の形態6 本発明に係るワイヤソーのワーク保持装置の実施の形態
6は、実施の形態5に対して、取付板72とスライスベ
ース71、スライスベース71とワークWとの接合を接
着剤で行うところのみが異なる。したがって、実施の形
態図2及び4と同様に、ワーク駆動部に内部冷凍器26
及び支持シリンダー27は必要がない(つまり、従来の
技術で説明した内容と同様)。その他は、実施の形態5
と同様であるので、図示及び構成の説明は省略する。
【0041】なお、以上説明した実施の形態では、ワー
クWをZ下方向に移動させて切断する構成のワイヤソー
に適用した例を示したが、ワイヤ駆動部10とワーク駆
動部20との上下関係を反対に構成してワークWをZ上
方向に移動させて切断するワイヤソーについても適用で
きる。
【0042】また、移動ブロック23(又は73)の取
付板52(又は取付板72)の保持構造を角溝としY方
向から装着するようにしたが、角溝の代わりに蟻溝とし
てもよいし、X方向から装着する保持構造としてもよ
い。
【0043】さらに、内部冷凍器26や外部冷凍器35
の冷凍手段としては、熱電対素子に限らず、冷凍サイク
ルを構成したものでもよい。
【0044】また、実施の形態1から4まででは、保持
板51の材質については特に触れなかったが、ワークW
と切断方向の関係でワイヤ13が保持板51の一部にか
かるような場合は、カーボン等の材料としてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワイ
ヤソーのワーク保持装置では、ワークWと保持板51や
スライスベース71との接合をワークのX方向両端部分
で行うようにした。したがって、保持板51やスライス
ベース71からのウェーハの分離が短時間にでき、接着
剤がウェーハに残るおそれもなく、さらに、切断後のワ
ークWにワイヤ13を再び接触させなくてワークWを取
り出すことができるワーク保持装置を提供することがで
きる。
【0046】また、実施の形態1から4まででは保持板
51にカーボン等の材料を用いなくてもよいので安価に
することができる。さらに、実施の形態1から4までで
は、ワークWの薄板状になった部分WaをY方向に固定
しながら切断をするので、切断中にワークWの薄板状に
なった部分Waが反る(互いに接触する)ことによって
発生するウェーハの厚さのバラツキを防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク保持装置の実施の形態1の
加工部の構成図(正面図で、図2のB−B断面に相当)
【図2】図1のA−A断面図
【図3】図1のA−A断面図に相当するが、ワークWが
ワーク受け部の受け皿に当接し、Y方向に固定された状
【図4】本発明に係るワーク保持装置の実施の形態1及
び3の外部冷凍器による接合図
【図5】本発明に係るワーク保持装置の実施の形態3の
主要部詳細図(正面断面図)
【図6】本発明に係るワーク保持装置の実施の形態3の
主要部詳細図(側面断面図)
【図7】本発明に係るワーク保持装置の実施の形態5の
加工部の構成図(側面図)
【図8】図7のC−C断面図(ワークとスライスベース
の関係を示す詳細図)
【図9】一般的なワイヤソーの加工部の構成図(正面図
で、図10のE−E断面に相当)
【図10】図9のD−D断面図
【符号の説明】
10……ワイヤ駆動部 13……ワイヤ 20……ワーク駆動部 23……移動ブロック 24……角溝部 25……クランプシリンダー 26……内部冷凍器 27……支持シリンダー 30……ワーク受け案内部 33……上下コラム 35……連結シリンダー 40……ワーク受け部 41……受け皿 43……ワーククランパー 51……保持板 52……取付板 W………ワーク Wa……薄板状になった部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X方向に多数平行に設けられY方向に高速
    走行する砥粒が付着したワイヤと、ワークを保持すると
    ともにZ方向に移動自在な移動ブロックと、から構成さ
    れ、ワークを前記ワイヤに押し当てることによってワー
    クを薄板状に切断するワイヤソーにおいて、 ワークのX方向両端面に保持板を接合し、 ワークと取付板との間に隙間を設けて前記保持板をその
    取付板に取り付けし、 前記取付板を前記移動ブロックに装着し、 前記ワイヤを境にして前記移動ブロックの反対側にワー
    ク受け部を設ける、ことを特徴とするワイヤソーのワー
    ク保持装置。
  2. 【請求項2】ワークと前記保持板とを接着剤によって接
    合することを特徴とする請求項1に記載のワイヤソーの
    ワーク保持装置。
  3. 【請求項3】ワイヤソーの外部に外部冷凍器を設けると
    ともに、前記移動ブロックに内部冷凍器を設け、 前記外部冷凍器によってワークと前記保持板とを氷で接
    合し、 ワークを前記移動ブロックに取り付けた後は、前記内部
    冷凍器によってワークと前記保持板との間の氷を冷凍維
    持する、ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤソー
    のワーク保持装置。
  4. 【請求項4】前記ワーク受け部が、Z方向移動自在であ
    るとともに、前記ワーク受け部に、ワークをY方向に固
    定するワーク固定手段を設け、 ワークが前記ワーク受け部の受け皿に当接した段階で、
    ワークの薄板状になった部分を前記ワーク固定手段によ
    ってY方向に固定しながら、前記移動ブロックと前記ワ
    ーク受け部を同期移動させてワークの切断を継続する、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記
    載のワイヤソーのワーク保持装置。
  5. 【請求項5】前記ワーク受け部がZ方向移動自在である
    とともに、前記ワーク受け部に、前記ワイヤと同じ間隔
    で櫛歯状突起が形成された受け皿を設け、 ワークが前記櫛歯状突起が形成された受け皿に当接する
    と、その櫛歯状突起がワークの薄板状になった部分の間
    に入り、その状態で、前記移動ブロックと前記ワーク受
    け部を同期移動させてワークの切断を継続する、ことを
    特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のワ
    イヤソーのワーク保持装置。
  6. 【請求項6】X方向に多数平行に設けられY方向に高速
    走行する砥粒が付着したワイヤと、ワークを保持すると
    ともにZ方向に移動自在な移動ブロックと、から構成さ
    れ、ワークを前記ワイヤに押し当てることによってワー
    クを薄板状に切断するワイヤソーにおいて、 筒状のスライスベースにワークを挿入してワークのX方
    向両端部分のみをそのスライスベースに接合し、 そのスライスベースを取付板に取り付けて前記移動ブロ
    ックに装着する、 ことを特徴とするワイヤソーのワーク保持装置。
  7. 【請求項7】ワークと前記スライスベースとを接着剤に
    よって接合することを特徴とする請求項6に記載のワイ
    ヤソーのワーク保持装置。
  8. 【請求項8】ワイヤソーの外部に外部冷凍器を設けると
    ともに、前記移動ブロックに内部冷凍器を設け、 前記外部冷凍器によってワークと前記スライスベースと
    を氷で接合し、 ワークを前記移動ブロックに取り付けた後は、前記内部
    冷凍器によってワークと前記スライスベースとの間の氷
    を冷凍維持する、 ことを特徴とする請求項6に記載のワイヤソーのワーク
    保持装置。
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