JPH09123142A - プレキャストコンクリート製階段成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の階高の建造物に対応して高さを変え、
踊り場部分を含めて階段を完全に一体成形するプレキャ
ストコンクリート製階段成形装置を提供する。 【解決手段】 角度が一定になるように支持された第一
踊り場支持部４と、伸縮継手１８を有する長さ可変の階
段支持部５と、一定の長さを有し、長さ方向の両辺をガ
イドされて平行移動するように支持された第二踊り場支
持部６と、階段支持部５上に長さに応じて配置される段
成形用型枠７と、階段の外形を形成するささら型枠８
と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
構造の階段を予め工場で成形するプレキャストコンクリ
ート製の階段成形装置に係り、特に建造物の階高に合わ
せて階段の高さと長さを変えて前記プレキャストコンク
リート製階段を一体成形する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、階段部を工場でプレキャスト
（予め成形することをいい、コンクリートによる成形が
一般的である）し、成形したプレキャストコンクリート
製階段部を建造物に取り付ける工法が広く行われてい
る。このプレキャストコンクリート製階段部は階段部分
のみからなり、現場で両端が踊り場部分に接続するよう
に支持し、踊り場と一体にコンクリート成形する。

【０００３】図７は、上記プレキャストした階段部分を
踊り場部分に接続している状態を示している。この工法
によれば、図７に示すように、階段の踊り場部分に型枠
３０を組み立て、構造用鉄筋３１を配設したものを、サ
ポート３２によって支持し、次にプレキャストした階段
部分３３を傾斜した状態でその両端から突出した鉄筋を
踊り場部分の構造用鉄筋３１に接続する。このように準
備した踊り場部分の型枠３０内にコンクリートを打設
し、階段部分３３と踊り場部分とをコンクリートによっ
ても一体に接続する。

【０００４】コンクリート打設後は、階段部分と踊り場
部分の継ぎ目を研磨して段差をなくし、階段部分と踊り
場部分を完全に一体に成形する。

【０００５】しかし、上記工法では、階高がプレキャス
トコンクリート製階段部３３とほぼ一致する場合には有
用であるが、階高がプレキャストコンクリート製階段部
３３と一定値以上異なる場合は利用できない。

【０００６】上記のように階高とプレキャストした階段
部の高さが異なる場合は、現場で階段部も含めて型枠を
設置し、その型枠内に鉄筋を配設し、全体を一体にコン
クリート成形する。

【０００７】図８は、上記現場で階段部を含めて階段を
成形する一工程を示している。この工法では、まず踊り
場や階段部の段裏の型枠３４を組み立て、階下の階段３
５等から、型枠やコンクリート等の鉛直荷重を支持する
サポート３６を垂直あるいは斜めに配置する。

【０００８】次に段裏の型枠３４の上部に側面の型枠３
７を組み立て、この型枠３７内に構造用鉄筋（図示せ
ず）を配置し、側面型枠３７上に段成形用型枠３８を取
り付ける。

【０００９】最後に上記のように準備した型枠３４，３
７，３８内にコンクリートを打設し、階段を成形する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のいずれの工法も、建設現場で型枠を組み立て、これ
をサポートによって支持し、さらに鉄筋を配設した上で
コンクリートを打設する必要があったので、現場での工
事が相当の困難を伴った。特に、階段部も含めて現場で
コンクリート成形する場合は、型枠、配筋、コンクリー
ト打設等の諸工事の工事量が著しく増加した。

【００１１】また、階段部を工場でプレキャストする方
法は、上記問題を多少改善することができるものの、踊
り場部分と階段部分の継ぎ目を研磨する必要があるな
ど、仕上げ工事をしなければならない問題があった。

【００１２】また、上記従来の工法では、建設現場での
コンクリート打設のため、サポートを多数設けなければ
ならないので、作業員の通路が制限され、ひいては他の
工事にも影響を与えることがあった。

【００１３】このため、建造物の階段を、踊り場部分を
含めて完全にプレキャスト化し、現場の工事を軽減する
要求が従来から強くあった。

【００１４】また、踊り場一体打ちプレハブコンクリー
ト階段もあるが、階高が変わると型枠をその都度作り直
すので、コストが上がるという問題があった。

【００１５】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、種々の階高の建造物に対応して高さを変え、踊り場
部分を含めて階段を完全に一体成形するプレキャストコ
ンクリート製階段成形装置を提供することにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項１に係るプレキャストコンクリート製階
段成形装置は、ほぼ水平に敷設したベッドと角度が一定
になるように支持された第一踊り場支持部と、伸縮継手
を有する長さ可変の階段支持部と、一定の長さを有し、
長さ方向の両辺をガイドされて平行移動するように支持
された第二踊り場支持部と、前記階段支持部上に長さに
応じて配置される段成形用型枠と、階段の外形を形成す
るささら型枠と、からなることを特徴とするものであ
る。

【００１７】この請求項１に係るプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置では、第二踊り場支持部がほぼ水平
に敷設したベッドと角度を一定に保ったまま平行に移動
する。すなわち、階段支持部の伸縮継手を伸縮させ、第
二踊り場を平行に移動させることにより、第一踊り場と
平行を保ったまま、階高に合わせて第一踊り場と第二踊
り場間の垂直距離を変更させることができる。これによ
り、階高に対応する長さの階段を成形するための支持台
を得ることができる。この支持台の階段支持部上に段成
形用型枠とささら型枠を配置することにより、階段をプ
レキャストする型枠が形成される。

【００１８】本願請求項２に係るプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置は、前記請求項１の階段成形装置に
おいて、前記段成形用型枠は、横断面３角形の段成形用
ユニットを複数個配置してなることを特徴とするもので
ある。

【００１９】このプレキャストコンクリート製階段成形
装置によれば、段成形用ユニットを階段部の長さに合わ
せて個数を増減させて配置することができる。これによ
り、階高すなわち第一踊り場と第二踊り場の落差に合わ
せて段数を調整したコンクリート製階段を成形すること
ができる。

【００２０】本願請求項３に係るプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置は、前記請求項１の階段成形装置に
おいて、前記段成形用型枠は、前記階段支持部の長さの
変更に応じて自動的に段山の角度を変更する可変支持部
材を有しているからなることを特徴とするものである。

【００２１】このプレキャストコンクリート製階段成形
装置によれば、階段部の長さが伸縮するときに可変支持
部材が段山の角度を変更して階段部の上部全体にわたっ
て同一形状の段山を形成する。これにより、多少の階段
部の伸縮に対して自動的に段成形用型枠を配置すること
ができるので、プレキャスト成形を容易に行うことがで
きる。

【００２２】本願請求項４に係るプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置は、前記請求項１の階段成形装置に
おいて、前記第一踊り場支持部は、伸縮継手を有し、長
さが可変に構成されていることを特徴とするものであ
る。

【００２３】このプレキャストコンクリート製階段成形
装置によれば、第一踊り場支持部が長さを変更させる。
第一踊り場支持部の長さが変更すると、その階段部との
接続点が平行移動し、階段部の傾斜角度が変更する。こ
れにより、一定の階高に使用する階段に対して、任意の
傾斜の階段をプレキャストすることができる。

【００２４】本願請求項５に係るプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置は、前記請求項１ないし４のいずれ
かの階段成形装置において、前記ささら型枠は、幅方向
に伸縮させる伸縮手段を有し、前記伸縮手段によって階
段の幅を変更するように構成されていることを特徴とす
るものである。

【００２５】このプレキャストコンクリート製階段成形
装置によれば、伸縮手段によってささら型枠の幅を変更
でき、任意の幅のプレキャストコンクリート製階段を成
形することができる。

【００２６】なお、上記いずれのプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置によっても、第一踊り場支持部と、
階段支持部と、第二踊り場支持部上に型枠を配置・構成
し、配筋およびコンクリートの打設を行うので、階段部
分と踊り場部分とを一体に成形でき、建設現場での工事
量を軽減でき、かつ、作業員の通路の問題を解決し、さ
らに、高品質の階段を建設することができる。

【００２７】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
添付の図面を用いて以下に説明する。

【００２８】図１は本発明によるプレキャストコンクリ
ート製階段成形装置の一実施形態を示している。本実施
形態のプレキャストコンクリート製階段成形装置１は、
図１に示すように、ベース２上に立設された４対の支柱
３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄと、支柱３ａ，３ｂによって支
持された第一踊り場支持部４と、支柱３ｂ，３ｃによっ
て支持された階段支持部５と、支柱３ｃ，３ｄによって
支持された第二踊り場支持部６と、第一及び第二踊り場
支持部４，６と階段支持部５と組み合わされて使用され
る段成形用型枠７及びささら型枠８と、を有している。

【００２９】上記第一踊り場支持部４と階段支持部５と
第二踊り場支持部６は、互いに長さ方向Ｌに一連に接続
されており、接続辺はそれぞれ回転可能な継手９ａ，９
ｂによって連結されている。第一踊り場支持部４の回転
継手９ａの反対側の端部は、貫通棒１０ａを介して支柱
３ａに回転可能に支持されている。また同様に、第二踊
り場支持部６の回転継手９ｂの反対側の端部は、貫通棒
１０ｂを介して支柱３ｄに回転可能に支持されている。

【００３０】回転継手９ａの連結軸は両側に突出してお
り、それらの先端には案内車１１が回転継手９ａと一体
に設けられ、これら案内車１１は支柱３ｂの内側に刻設
された案内溝１２のレールに沿って転動するように構成
されている。

【００３１】同様に、回転継手９ｂの連結軸も両側に突
出しており、その先端の案内車１３は支柱３ｃの案内溝
１４内のレールに沿って転動するように構成されてい
る。また、貫通棒１０ｂの両端にも案内車１５が取り付
けられ、これらの案内車１５は支柱３ｄの案内溝１６内
のレールに沿って転動するように構成されている。

【００３２】案内溝１２は、第一踊り場支持部４の中心
線に平行に刻設されている。一方、案内溝１４と案内溝
１６は、互いに平行になるように刻設されている。

【００３３】第一踊り場支持部４は、伸縮継手１７を有
し、伸縮継手１７の作動によってその長さを変更するこ
とができる。また、階段支持部５も、伸縮継手１８を有
し、長さを変更できるように構成されている。

【００３４】また、本実施形態の段成形用型枠７は、複
数個（図１の例では８個）の横断面３角形の段成形用ユ
ニット１９からなる。また、ささら型枠８は、段成形用
型枠７と踏面、欠込み形状が整合するものとする。

【００３５】次に上記構成のプレキャストコンクリート
製階段成形装置１の作用・効果について以下に説明す
る。

【００３６】本実施形態の階段成形装置１は伸縮継手１
８を伸縮させることによって、階段の踊り場間の高さと
長さを調整することができる。このことを図２を用いて
説明する。

【００３７】図２に示すように階段支持部５の伸縮継手
１８の下部には、伸縮駆動用の油圧手段２０が取り付け
られており、この油圧手段２０の作動によって伸縮継手
１８が矢印Ｍの方向に伸長した場合の階段支持部５およ
び第二踊り場支持部６の移動を仮想線で示す。

【００３８】伸縮継手１８が矢印Ｍの方向に伸長したと
き、第二踊り場支持部６の回転継手９ｂの回転軸と貫通
棒１０ｂは、図１の支柱３ｃ，３ｄ内側の平行な案内溝
１４，１６に案内されて移動し、かつ、第二踊り場支持
部６の長さは一定なので、第二踊り場支持部６はその角
度を維持したままベクトルＶの方向に、符号６’の位置
まで平行移動する。

【００３９】この結果、第一踊り場支持部４と第二踊り
場支持部６間の高さは、当初の高さｈ1 から高さｈ2 に
なり、より階高の高い建造物用の階段を成形することが
できる。

【００４０】また、本実施形態の階段成形装置１は、一
定の高さを保って階段部の傾斜を変更することができ
る。このことを図３を用いて説明する。

【００４１】第一踊り場支持部４の伸縮継手１７の下部
には、伸縮駆動用の油圧手段２１が取り付けられてお
り、この油圧手段２１の作動によって伸縮継手１７が矢
印Ｎの方向に伸長した場合の第一踊り場支持部４および
階段支持部５の移動した位置を仮想線で示す。

【００４２】図３に示すように、伸縮継手１７が矢印Ｎ
の方向に伸長したときは、回転継手９ａの連結軸は図１
に示した支柱３ｂ内側の案内溝１２に案内され、第一踊
り場支持部４の延長線上を移動し、回転継手９ａの連結
軸は符号９ａ’の位置に、階段支持部５は符号５’の位
置にそれぞれ移動する。これにより、第一踊り場支持部
４と第二踊り場支持部６は、当初の高さｈ1 を維持した
まま、階段支持部５の傾斜が当初のθ1 から傾斜θ2 に
なる。

【００４３】上記階段支持部５の傾斜および高さを変更
する機能により、本実施形態の階段成形装置１は、種々
の取り付け寸法の建造物に対応した階段の一体成形用台
座を構成することができる。

【００４４】ここで再び図１に戻って階段の成形につい
て以下に説明する。本実施形態の階段成形装置１は、上
述説明したように、一体成型用台座の角度・長さ等を調
整した後に、階段支持部５の上に階段支持部５の長さに
応じて段成形用型枠７を配置し（この場合は段成形用ユ
ニット１９の個数を調整する）、さらにその上に踊り場
を含む階段全体の外形を画成するささら型枠８を配置す
る。

【００４５】次に、ささら型枠８の内部に構造用鉄筋を
配設する。構造用鉄筋を配設した後は、ささら型枠８内
にコンクリートを流し込み、踊り場を含めて階段を一体
成形する。この場合、必要に応じて、ささら型枠８の上
部にコンクリートの流動を防止する図示しないふた状の
型枠を取り付ける。

【００４６】また、支柱３ａ，…，３ｄに高さを調整で
きる手段を設け、階段支持部５等の水平度を調整できる
ようにすることにより、成形時のコンクリートの流動を
防止するようにすることができる。

【００４７】次に、段成形用型枠７の種々の実施態様に
ついて図４と図５を用いて以下に説明する。図４の段成
形用型枠７は、折り畳み可能な蛇腹状の折り板部材から
なる。この段成形用型枠７は、階段支持部５の長さに応
じて各段山の角度が等しくなるように調整した上で階段
支持部５の上部に配置する。この段成形用型枠７によれ
ば、段成形用型枠７の軽量化、および収納時の小スペー
ス化を図ることができる。

【００４８】図５は、階段支持部５の長さの変更に応じ
て自動的に段山の角度を調整する段成形用型枠７を示し
ている。この段成形用型枠７は、両端点が階段支持部５
の両端の回転継手９ａ，９ｂに連結された可変支持部材
２２を有している。

【００４９】この可変支持部材２２は、平行に傾斜する
アームのリンク手段を有し、アームの下方の連結点２２
ａは、階段支持部５の内側の案内溝によってガイドされ
て水平を保ち、上方の連結点２２ｂは、段山の頂点を形
成する。可変支持部材２２の上部には、好ましくは前述
したような折り板部材を配置する。

【００５０】この段成形用型枠７によれば、階段支持部
５が伸縮するときは、可変支持部材２２の両端点が回転
継手９ａ，９ｂによって駆動され、前述のリンク手段に
よって可変支持部材２２は、各段山の角度θ3 を等しく
維持したまま、それらの角度を変更して長さを調整する
ことができる。

【００５１】これにより、段成形用型枠７を配置する手
間が省け、より効率よく階段を成形することができる。

【００５２】最後に、本発明のプレキャストコンクリー
ト製階段成形装置１の幅の調整手段について図６を用い
て説明する。

【００５３】図６において、ささら型枠８は、長手方向
側板８ａと、この長手方向側板８ａに設けられたスリッ
ト２３に挿通された幅方向側板８ｂとからなる。長手方
向側板８ａは、その外側と支柱３ａ，…，３ｄ（図６で
は支柱３ｃを示している）との間にネジ式のジャッキ等
の幅方向伸縮手段２４を備えている。

【００５４】図６の例による幅方向伸縮手段２４は、長
手方向側板８ａ側が２股に分かれており、それぞれさら
にネジ伸縮手段を有し、長手方向側板８ａの垂直度等の
角度を調整できる構成となっている。

【００５５】上記幅方向伸縮手段２４を伸長させること
により、長手方向側板８ａは、方向Ｐに移動する。この
とき、幅方向側板８ｂは、スリット２３に嵌挿したまま
摺動し、型枠の機能を維持する。これにより、ささら型
枠８の幅を変更・調整することができる。

【００５６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプレキャストコンクリート製階段成形装置によれば、
種々の寸法の階段を簡単な操作によって成形でき、しか
も、踊り場部分と階段部分とを含めて階段を工場で一体
に成形することができる。

【００５７】すなわち、階段支持部の伸縮継手を伸縮さ
せることにより、第二踊り場支持部が平行移動し、階段
部分の傾斜を一定に保ったまま、階段の高さを変更する
ことができる。また、第一踊り場支持部の伸縮継手を伸
縮させることにより、階段の高さを一定に保ったまま階
段部分の傾斜を変更することができる。さらに、本願請
求項５のように幅方向伸縮手段を伸縮させることによ
り、階段の幅を変更することができる。

【００５８】これにより、種々の建設条件の建造物の階
段を、完全にプレキャスト化でき、現場建設工事の軽減
と効率化と、階段そのものの高品質化を図ることができ
る。

【００５９】また、請求項２に係るプレキャストコンク
リート製階段成形装置によれば、階段の高さが変化した
ときに、段成形用ユニットの個数を調整することによ
り、一定形状の階段の段数を変化させて階段の高さの変
更に対応することができる。

【００６０】請求項３に係るプレキャストコンクリート
製階段成形装置によれば、階段の高さが変化したとき
に、可変支持部材の作用によって段山の角度を自動的に
変化させ、階段高さの変更に対応することができる。こ
の階段成形装置の場合、階段の高さの変更に対して段成
形用型枠が自動的に配置されるので、階段のプレキャス
ト工程が大幅に簡略化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプレキャストコンクリート製階段成形
装置を分解して示した斜視図。

【図２】第二踊り場支持部を平行移動させて階段の高さ
を変更させる機能を説明した側面図。

【図３】第一踊り場支持部を伸縮させて階段の傾斜を変
更させる機能を説明した側面図。

【図４】折り畳み可能な折り板部材からなる段成形用型
枠を示した斜視図。

【図５】階段部の長さの変更に応じて段山の角度を自動
的に調整する可変支持部材を有する段成形用型枠を示し
た側面図。

【図６】幅方向伸縮手段によって幅を変更するささら型
枠の一部を示した断面図。

【図７】階段部のみをプレキャストし、建設現場で踊り
場部分をコンクリート成形する従来の工法の一工程を示
した側面図。

【図８】建設現場で建造物の階高に合わせて踊り場部分
と階段部分とを一体にコンクリート成形する従来の工法
の一工程を示した側面図。

【符号の説明】

１ プレキャストコンクリート製階段成形装置 ２ ベース ３ 支柱 ４ 第一踊り場支持部 ５ 階段支持部 ６ 第二踊り場支持部 ７ 段成形用型枠 ８ ささら型枠 ８ａ 長手方向側板 ８ｂ 幅方向側板 ９ 回転継手 １０ 貫通棒 １１ 案内車 １２ 案内溝 １３ 案内車 １４ 案内溝 １５ 案内車 １６ 案内溝 １７ 伸縮継手 １８ 伸縮継手 １９ 段成形用ユニット ２０ 油圧手段 ２１ 油圧手段 ２２ 可変支持部材 ２３ スリット ２４ 幅方向伸縮手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ほぼ水平に敷設したベッドと角度が一定に
   なるように支持された第一踊り場支持部と、 伸縮継手を有する長さ可変の階段支持部と、 一定の長さを有し、長さ方向の両辺をガイドされて平行
   移動するように支持された第二踊り場支持部と、 前記階段支持部上に長さに応じて配置される段成形用型
   枠と、 階段の外形を形成するささら型枠と、からなることを特
   徴とするプレキャストコンクリート製階段成形装置。
2. 【請求項２】前記段成形用型枠は、横断面３角形の段成
   形用ユニットを複数個配置してなることを特徴とする請
   求項１に記載のプレキャストコンクリート製階段成形装
   置。
3. 【請求項３】前記段成形用型枠は、前記階段支持部の長
   さの変更に応じて自動的に段山の角度を変更する可変支
   持部材を有しているからなることを特徴とする請求項１
   に記載のプレキャストコンクリート製階段成形装置。
4. 【請求項４】前記第一踊り場支持部は、伸縮継手を有
   し、長さが可変に構成されていることを特徴とする請求
   項１に記載のプレキャストコンクリート製階段成形装
   置。
5. 【請求項５】前記ささら型枠は、幅方向に伸縮させる伸
   縮手段を有し、前記伸縮手段によって階段の幅を変更す
   るように構成されていることを特徴とする請求項１ない
   し４のいずれかに記載のプレキャストコンクリート製階
   段成形装置。