JPH09123078A - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

Info

Publication number
JPH09123078A
JPH09123078A JP7308416A JP30841695A JPH09123078A JP H09123078 A JPH09123078 A JP H09123078A JP 7308416 A JP7308416 A JP 7308416A JP 30841695 A JP30841695 A JP 30841695A JP H09123078 A JPH09123078 A JP H09123078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
force
work
sound
detection signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7308416A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamada
茂 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP7308416A priority Critical patent/JPH09123078A/ja
Publication of JPH09123078A publication Critical patent/JPH09123078A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は作業結果の良否を判別するロボット装
置を提供する。 【解決手段】ロボットアーム11の先端部にエンドエフ
ェクタ12を介して把持部13が取り付けられ、エンド
エフェクタ12には、把持部13に外部から作用する力
を検出する力覚センサ14と、把持部13周辺で発生す
る音を検出するマイクロフォン15、16が取り付けら
れている。信号処理部17は、力覚センサ14及びマイ
クロフォン15、16の検出信号を高速フーリエ処理す
るFFT機能部、FFT機能部の処理結果に基づいて作
業の良否を判定するニューロチップ及び力覚センサ14
及びマイクロフォン15、16の信号レベルを異常信号
レベルと比較して異常を判別するレベル判定器等を備
え、作業の良否を判定して、ロボットコントローラ18
に出力する。ロボットコントローラ18は、信号処理部
17の判別結果に基づいてロボットアーム11及び把持
部13の駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット装置に関
し、詳細には、ロボット自動化ラインに配設された各ロ
ボット装置の作業効率を向上させたロボット装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】産業製品の加工・組立作業等において
は、ロボットの導入によりラインの自動化が図られてお
り、作業時間の短縮化とコストの削減が行われている。
【0003】このようなロボット装置を使用した組立作
業においては、組立作業の良否を如何に判別するかが重
要な問題であるが、従来の一般的なロボット装置におい
ては、組立作業の良否の認識は特に行っておらず、予め
設定されたシーケンス作業を位置指定に応じて単に繰り
返すのみである。
【0004】そのため、従来のロボット自動化ラインに
おいては、ロボット装置による組立工程の後工程とし
て、画像認識装置等による組立結果の良否の確認処理を
行う工程を設定している。
【0005】また、従来、特開平6−226671号公
報に記載されているように、ロボットハンドに力検出器
を設け、力検出器により組立動作中の力信号を検出し
て、細かい力制御や衝突回避及び押し付け力の一定制御
を行うロボットハンド制御装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のロボット装置にあっては、単に予め設定され
たシーケンス作業を行うようになっていたため、組立作
業の良否の判定をライン下流に設けられた画像認識装置
等により行う必要があり、ライン自体が長くなるととも
に、コストが高くつくという問題があるだけでなく、不
良品発生率を低下することができない。
【0007】そこで、上記特開平6−226671号公
報に記載されているようなロボットハンドに力検出器を
取り付けたロボットハンド制御装置を用いて、組立作業
の良否の判定を行うことが考えられるが、力検出器のみ
では、組立作業の良否の判定を行うのには、限界があ
り、なお不十分であった。
【0008】例えば、ピンを垂直状態で、緩いはめ合い
の穴に挿入する組立作業を想定した場合、まず、図4の
(a)に示すように、ロボットハンド1の把持部2にピ
ン3を把持させ、ピン3と作業対象であるワーク4の穴
5の軸が一致するまで搬送させる。この間、図4の
(b)に示すように、ロボットハンド1に取り付けられ
た力検出器6により位置ずれによるピン3とワーク4と
の衝突が発生するかどうかをチェックする。次に、図4
の(c)に示すように、ピン3を穴5に速度を落として
挿入して、ピン3の先端が穴5の底に到達したことを、
力検出器6により検出すると、図4の(d)に示すよう
に、ピン3が穴5の中に確実に挿入されているかを力検
出器6の検出結果から確認し、ピン3を離して、ロボッ
トハンド1を上に待避させることにより、組立作業を完
了する。
【0009】このような作業工程を行わせることによ
り、作業中常にロボットハンド1の動きを力検出器6に
より監視することができ、確実に作業を行うことができ
る。
【0010】ところが、上記作業工程を力検出器6に検
出しながら行うためには、ロボットハンド1の作業状況
を力検出器6で検出するのに十分なだけ速度を抑えて作
業を行わせる必要があり、特に、ピン3を穴5に挿入し
ている途中においては、極めてゆっくりと作業を行う必
要がある。その結果、作業効率が悪く、ロボット装置の
作業時間(タクトタイム)の短縮化にとって障害とな
る。
【0011】そこで、上記作業において、作業効率を向
上させるためには、ピン3を穴5の入り口に到達した時
点で、把持部2からピン3を離して、ピン3を穴5内に
自然落下させることが考えられるが、この方法を上記従
来のロボット装置に適用すると、ロボットハンド1に設
けられている力検出器6のみでは、ピン3を離した後の
状況を検出することができず、作業の良否の判定を十分
行うことができないという問題があった。
【0012】そこで、本発明は、組立作業が完了するま
での作業工程を十分認識して、作業の良否の判定を行い
つつ、作業を行うことのできるロボット装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のロ
ボット装置は、ロボットアームのエンドエフェクタ部に
種々の作業を行うロボットハンドを備えたロボット装置
において、前記ロボットハンドに外部からかかる力を検
出して力検出信号を出力する力検出手段と、前記ロボッ
トハンドの周囲の音を検出して音検出信号を出力する音
検出手段と、前記力検出手段の出力する前記力検出信号
と前記音検出手段の出力する前記音検出信号に所定の信
号処理を施して、前記ロボットハンドの作業状況を判別
する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前
記ロボットハンドの駆動を制御する制御手段と、を備え
ることにより、上記目的を達成している。
【0014】ここで、力検出手段は、ロボットハンドが
作業対象であるワークに部品の組付等の作業を行う際に
部品とワークとの間の接触を外部からかかる力として検
出して、その検出結果を力検出信号として判別手段に出
力し、音検出手段は、例えば、マイクロフォン等が使用
され、ロボットハンドの周囲で発生する音、例えば、ワ
ークと部品との接触音等を検出して、音検出信号を判別
手段に出力する。
【0015】上記構成によれば、例えば、ピンを緩いは
め合いの穴に挿入する組立作業において、力検出手段の
検出結果に基づいてピンを穴の入り口まで搬送し、穴の
入り口でピンを離して、ピンを穴の中に自然落下させる
作業を行った場合においても、従来のように、ライン後
方に画像認識処理装置等を設置して作業結果の良否を判
定することなく、ピンが穴の中に適切に挿入されたか、
すなわち、作業内容の良否の判定を音検出手段の検出結
果に基づいて判定することができ、ライン全体の設置面
積の縮小化及びコストの低減化を図ることができるとと
もに、作業効率を向上させることができる。
【0016】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記判別手段は、前記力検出手段の出力する前記
力検出信号と前記音検出手段の出力する前記音検出信号
を並列処理するものであってもよい。
【0017】上記構成によれば、作業途中で、力検出信
号と音検出信号とに認識モードを切り換えることなく、
力検出信号と音検出信号の双方を同時に処理して、作業
結果の良否の判別処理を行うことができ、作業効率をよ
り一層向上させることができる。
【0018】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記判別手段は、前記力検出手段の出力する前記力
検出信号と前記音検出手段の出力する前記音検出信号を
ニューラルネットワーク処理して、前記ロボットハンド
の作業状況を判別するものであってもよい。
【0019】上記構成によれば、ニューラルネットワー
クの学習機能を利用することができ、作業内容の異なる
ロボット装置毎あるいはラインの作業内容の変更毎に処
理のアルゴリズムをいちいち作成しなおすことなく、正
常時と異常時、すなわち、良否の力検出信号と音検出信
号のサンプリングデータを判別手段に入力し、そのとき
の良否の教師信号を入力するだけで、判別手段を形成す
ることができ、コストを低減することができる。
【0020】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記判別手段は、前記力検出手段の出力する前記力
検出信号と前記音検出手段の出力する前記音検出信号の
うちの少なくとも1つを所定の異常信号レベルと比較し
て、該検出信号の信号レベルが該異常信号レベルを越え
ると、非常停止信号を前記制御手段に出力し、前記制御
手段は、前記判別手段から前記非常停止信号が入力され
ると、前記作業を停止させるようにしてもよい。
【0021】上記構成によれば、例えば、ワークと部品
との強い衝突等が発生した場合等の異常発生時に、非常
停止信号を出力して、作業を停止させることができ、安
全性を向上させることができる。
【0022】請求項5記載の発明のロボット装置は、ロ
ボットアームのエンドエフェクタ部に種々の作業を行う
ロボットハンドを備えたロボット装置において、前記ロ
ボットハンドの周囲の音を検出して音検出信号を出力す
る音検出手段と、前記音検出手段の出力する前記音検出
信号に所定の信号処理を施して、前記ロボットハンドの
作業状況を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結
果に基づいて前記ロボットハンドの駆動を制御する制御
手段と、を備えることにより、上記目的を達成してい
る。
【0023】上記構成によれば、音検出手段のみで、作
業結果の良否を判定しつつ、作業を行うことができ、ロ
ボット装置を小型化することができるとともに、コスト
を低減させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の
好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の
限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に
おいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限られるものではない。
【0026】図1〜図4は、本発明のロボット装置の一
実施の形態を示す図である。
【0027】図1は、本発明のロボット装置の一実施の
形態を適用したロボット装置の構成図である。
【0028】図1において、ロボット装置10は、ロボ
ットアーム11、エンドエフェクタ12、把持部13、
力覚センサ14、マイクロフォン15、16、信号処理
部17及びロボットコントローラ18等を備えており、
ロボットコントローラ18の制御下で駆動動作する。
【0029】ロボットアーム11は、図示しないアーム
駆動部により駆動され、アーム駆動部は、ロボットコン
トローラ18の制御下で動作して、ロボットアーム11
をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に移動させる。
【0030】ロボットアーム11の先端部には、エンド
エフェクタ12を介して把持部(ロボットハンド)13
が取り付けられており、エンドエフェクタ12は、ロボ
ットコントローラ18の制御下で動作して、把持部13
に把持及び切離動作等による組立・加工動作を行わせ
る。
【0031】エンドエフェクタ12と把持部13との間
には、力覚センサ(力検出手段)14が取り付けられて
おり、力覚センサ14は、把持部13にかかるX軸方
向、Y軸方向及びZ軸方向の力を検出して、コード19
を介して信号処理部17に力検出信号を出力する。
【0032】力覚センサ14の側部には、一対のマイク
ロフォン(音検出手段)15、16が取り付けられてお
り、マイクロフォン15、16は、力覚センサ14を挟
んで対象の位置に取り付けられている。マイクロフォン
15、16は、把持部13周辺で発生する音を集音し
て、コード20、21を介して音検出信号として信号処
理部17に出力する。
【0033】信号処理部(判別手段)17は、図2に示
すように、FFT(Fast Fourier Transform)機能部3
0、信号前処理部31、ニューロチップ(Neural Proce
ssing Chip)32及びレベル判定器34等を備えてお
り、FFT機能部30及びレベル判定器34に上記力覚
センサ14及びマイクロフォン15、16からの検出信
号が入力される。
【0034】FFT機能部30は、力覚センサ14及び
マイクロフォン15、16から入力される検出信号を、
スペクトル分解して、信号前処理部31に出力する。
【0035】信号前処理部31は、FFT機能部30か
ら入力されるスペクトル分解された検出信号を適切な周
波数幅で分割して、正規化し、ニューロチップ32に出
力する。
【0036】ニューロチップ32は、学習機能を備えて
おり、予めオフラインで、力覚センサ14及びマイクロ
フォン15、16からの入力信号に対する組立作業の良
否の判定を出力データとして学習させる。
【0037】この学習方法は、例えば、まず、第1に、
入力信号として、組立作業の良の場合の信号と、組立作
業の否の場合の信号を力覚センサ14及びマイクロフォ
ン15、16それぞれについてサンプリングする。そし
て、第2に、このサンプリングした信号を入力信号とし
て、ニューロチップ32に入力し、それぞれ良、否の教
師信号を与えて、バックプロパゲーションアルゴリズム
により学習を繰り返させる。第3に、上記第2の重みが
収束すると、学習を終了して、重みを固定する。
【0038】上記学習方法により学習させたニューロチ
ップ32を信号処理部17に取り付け、FFT機能部3
0からの信号を入力すると、ニューロチップ32は、力
覚センサ14及びマイクロフォン15、16から入力さ
れる検出信号に対する良否の結果の判定信号を図1のロ
ボットコントローラ18に出力する。
【0039】レベル判定器34には、上述のように、力
覚センサ14及びマイクロフォン15、16からの検出
信号が入力され、レベル判定器34は、これらの各検出
信号の信号レベル(振幅)を予め設定された異常信号レ
ベルと比較して、検出信号の信号レベルが異常信号レベ
ルを越えると、異常を通知する非常停止信号をロボット
コントローラ18に出力する。
【0040】次に、作用を、図3に基づいて、以下説明
する。
【0041】本実施の形態においては、図3に示すよう
に、ロボット装置10によりワーク40に形成された穴
41内に、当該穴41と緩いはめ合いとなっているピン
42を挿入する組立作業を行うものとして、以下、説明
する。
【0042】この組立作業においては、まず、ロボット
コントローラ18の制御下で、ロボット装置10の把持
部13によりピン42を把持させ、図3(a)に示すよ
うに、把持部13によりピン42を把持した状態でロボ
ットアーム11を駆動させて、ピン42を穴41の上方
に移動させる。
【0043】次に、ロボットアーム11を下降させて、
ピン42を穴41のとば口まで搬送させる。このとき、
ピン42と穴41のとば口周りのワーク40との衝突を
力覚センサ14により検出して、ピン42と穴41との
位置ずれがないかを監視する。
【0044】すなわち、力覚センサ14は、検出信号を
信号処理部17に出力し、信号処理部17は、力覚セン
サ14からの検出信号を、まず、FFT機能部30によ
りスペクトル分解して、信号前処理部31により適切な
周波数幅で分割、正規化した後、ニューロチップ32で
作業の良否、特に、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の
位置検出を行う。信号処理部17は、この作業の良否判
定をロボットコントローラ18に出力し、ロボットコン
トローラ18は、信号処理部17からの判定結果に基づ
いて、位置ずれがあるときには、ロボットアーム11を
駆動して、ピン13の位置調整を行う。
【0045】ロボット装置10は、上記処理動作を行っ
て、ピン42を穴41のとば口に、適切に搬送すると、
ロボットコントローラ18は、把持部13にピン42を
離させ、自然落下によりピン42を穴41内に挿入させ
る。
【0046】このとき、ロボット装置10は、マイクロ
フォン15、16によりピン42と穴41を形成するワ
ーク40との衝突音を検出して、この衝突音を信号処理
部17により解析することにより、ピン42が適切に穴
41内に適切に挿入されたかどうか、すなわち、組立作
業の良否を判定する。
【0047】すなわち、信号処理部17は、マイクロフ
ォン15、16から検出信号が入力されると、まず、F
FT機能部30によりスペクトル分解して、信号前処理
部31で適切な周波数幅で分割、正規化した後、ニュー
ロチップ32で作業の良否判定を行う。
【0048】したがって、ロボット装置10によりピン
42を穴41の底まで、時間をかけて挿入することな
く、穴41のとば口で離してピン42を穴41内に挿入
することができ、作業時間を短縮して、作業効率を向上
させることができるとともに、作業ラインを長くするこ
となく、作業の良否を適切に判定することができる。
【0049】そして、ロボット装置10には、力覚セン
サ14を挟んで対象の位置に2個のマイクロフォン1
5、16が設けられているので、マイクロフォン15、
16は、把持部13の中央部においてピン42とワーク
40との間で発生する音を立体的に検出することがで
き、作業の良否の判定を正確に行うことができる。
【0050】また、信号処理部17には、レベル判定器
34が設けられており、レベル判定器34は、力覚セン
サ14あるいはマイクロフォン15、16から異常信号
レベルを越える信号レベルの信号が入力されると、ロボ
ットコントローラ18に非常停止信号を出力する。ロボ
ットコントローラ18は、信号処理部17から非常停止
信号が入力されると、ロボットアーム11及び把持部1
3の駆動を停止させる。
【0051】したがって、異常が発生した際には、動作
を停止することができ、ロボット装置10による組立作
業の安全性を確保することができるとともに、適切な組
立作業を行わせることができる。
【0052】さらに、信号処理部17にニューロチップ
32を組み込んで、力覚センサ14及びマイクロフォン
15、16からの検出信号をニューラルネットワーク処
理することにより作業の良否の判定を行うようにしてい
るので、上述のように、作業内容の良否それぞれの場合
の信号を入力して、教示信号を与えることにより、作業
の良否の判定の回路を作成させることができ、簡単に学
習させることができる。その結果、組立作業の内容が変
更された場合や組立ラインの作業内容の異なる各ロボッ
ト装置10毎に、当該作業のアルゴリズムを作成する手
間を省くことができ、ロボットライン設定の作業の作業
効率を向上させることができる。
【0053】また、上記実施の形態においては、信号処
理部17が、力覚センサ14からの力検出信号と、マイ
クロフォン15、16からの音検出信号を並列処理して
いるので、いちいち力検出信号と音検出信号で認識モー
ドを切り換えることなく、高速で処理することができ、
処理速度を向上させることができるとともに、より一層
適切に作業結果の判別を行うことができる。
【0054】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0055】例えば、上記実施の形態においては、音検
出手段として、2個のマイクロフォン15、16を設け
ているが、音検出手段は、2個に限るものではなく、例
えば、1個、あるいは、3個以上設けてもよい。
【0056】また、上記実施の形態においては、力検出
手段としての力覚センサ14と音検出手段としてのマイ
クロフォン15、16の双方を設けているが、音検出手
段のみを設けてもよい。
【0057】この場合、例えば、上記実施の形態のワー
ク40とピン42との衝突をマイクロフォン15、16
により検出して、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のロ
ボットアーム11の位置の判別を行うようにする。
【0058】さらに、上記実施の形態においては、レベ
ル判定器34を設けているが、レベル判定器34を設け
なくても、本は目の目的を適切に達成することができ
る。
【0059】また、上記実施の形態においては、ニュー
ロチップ32を用いてニューラルネットワーク処理を行
わせているが、コンピュータ等によりソフト的にニュー
ラルネットワーク処理を行わせるようにしてもよい。
【0060】さらに、上記実施の形態においては、判別
手段がニューラルネットワーク処理を行うことにより、
作業結果の判別を行うようにしているが、ニューラル処
理により作業結果屡良否の判別を行うものに限るもので
ないことは、いうまでもない。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明のロボット装置によ
れば、例えば、ピンを緩いはめ合いの穴に挿入する組立
作業において、力検出手段の検出結果に基づいてピンを
穴の入り口まで搬送し、穴の入り口でピンを離して、ピ
ンを穴の中に自然落下させる作業を行った場合において
も、従来のように、ライン後方に画像認識処理装置等を
設置して作業結果の良否を判定することなく、ピンが穴
の中に適切に挿入されたか、すなわち、作業内容の良否
の判定を音検出手段の検出結果に基づいて判定すること
ができ、ライン全体の設置面積の縮小化及びコストの低
減化を図ることができるとともに、作業効率を向上させ
ることができる。
【0062】請求項2記載の発明のロボット装置によれ
ば、作業途中で、力検出信号と音検出信号とに認識モー
ドを切り換えることなく、力検出信号と音検出信号の双
方を同時に処理して、作業結果の良否の判別処理を行う
ことができ、作業効率をより一層向上させることができ
る。
【0063】請求項3記載の発明のロボット装置によれ
ば、ニューラルネットワークの学習機能を利用すること
ができ、作業内容の異なるロボット装置毎あるいはライ
ンの作業内容の変更毎に処理のアルゴリズムをいちいち
作成しなおすことなく、正常時と異常時、すなわち、良
否の力検出信号と音検出信号のサンプリングデータを判
別手段に入力し、そのときの良否の教師信号を入力する
だけで、判別手段を形成することができ、コストを低減
することができる。
【0064】請求項4記載の発明のロボット装置によれ
ば、例えば、ワークと部品との強い衝突等が発生した場
合等の異常発生時に、非常停止信号を出力して、作業を
停止させることができ、安全性を向上させることができ
る。
【0065】請求項5記載の発明のロボット装置によれ
ば、音検出手段のみで、作業結果の良否を判定しつつ、
作業を行うことができ、ロボット装置を小型化すること
ができるとともに、コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロボット装置の一実施の形態を適用し
たロボット装置のシステム構成図。
【図2】図1のロボット装置の信号処理部の回路構成
図。
【図3】図1のロボット装置による組立作業の作業工程
を示す図。
【図4】従来のロボット装置組立作業の作業工程を示す
図。
【符号の説明】
10 ロボット装置 11 ロボットアーム 12 エンドエフェクタ 13 把持部 14 力覚センサ 15、16 マイクロフォン 17 信号処理部 18 ロボットコントローラ 30 FFT機能部 31 信号前処理部 32 ニューロチップ 33 レベル判定器 40 ワーク 41 穴 42 ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームのエンドエフェクタ部に種
    々の作業を行うロボットハンドを備えたロボット装置に
    おいて、 前記ロボットハンドに外部からかかる力を検出して力検
    出信号を出力する力検出手段と、 前記ロボットハンドの周囲の音を検出して音検出信号を
    出力する音検出手段と、 前記力検出手段の出力する前記力検出信号と前記音検出
    手段の出力する前記音検出信号に所定の信号処理を施し
    て、前記ロボットハンドの作業状況を判別する判別手段
    と、 前記判別手段の判別結果に基づいて前記ロボットハンド
    の駆動を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするロボット装置。
  2. 【請求項2】前記判別手段は、 前記力検出手段の出力する前記力検出信号と前記音検出
    手段の出力する前記音検出信号を並列処理することを特
    徴とする請求項1記載のロボット装置。
  3. 【請求項3】前記判別手段は、 記力検出手段の出力する前記力検出信号と前記音検出手
    段の出力する前記音検出信号をニューラルネットワーク
    処理して、前記ロボットハンドの作業状況を判別するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のロボット
    装置。
  4. 【請求項4】前記判別手段は、 前記力検出手段の出力する前記力検出信号と前記音検出
    手段の出力する前記音検出信号のうちの少なくとも1つ
    を所定の異常信号レベルと比較して、該検出信号の信号
    レベルが該異常信号レベルを越えると、非常停止信号を
    前記制御手段に出力し、 前記制御手段は、 前記判別手段から前記非常停止信号が入力されると、前
    記作業を停止させることを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれかに記載のロボット装置。
  5. 【請求項5】ロボットアームのエンドエフェクタ部に種
    々の作業を行うロボットハンドを備えたロボット装置に
    おいて、 前記ロボットハンドの周囲の音を検出して音検出信号を
    出力する音検出手段と、 前記音検出手段の出力する前記音検出信号に所定の信号
    処理を施して、前記ロボットハンドの作業状況を判別す
    る判別手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて前記ロボットハンド
    の駆動を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするロボット装置。
JP7308416A 1995-11-01 1995-11-01 ロボット装置 Pending JPH09123078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308416A JPH09123078A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 ロボット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308416A JPH09123078A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 ロボット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09123078A true JPH09123078A (ja) 1997-05-13

Family

ID=17980803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7308416A Pending JPH09123078A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 ロボット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09123078A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2383079A2 (en) 2010-04-28 2011-11-02 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki System and method for judging success or failure of work of robot
JP2013111744A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Samsung Electronics Co Ltd ロボット及びその制御方法
JP2019051569A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 株式会社東芝 保持装置、ハンドリング装置、および検出装置
WO2019131156A1 (ja) * 2017-12-26 2019-07-04 ソニー株式会社 異音検査装置、異音検査方法、プログラム及びワークの製造方法
JP2019155546A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 オムロン株式会社 制御装置、制御方法、及び制御プログラム
WO2020158239A1 (ja) * 2019-02-01 2020-08-06 三菱電機株式会社 作業判別装置および作業判別方法
US20210162603A1 (en) * 2017-05-19 2021-06-03 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Manipulation device and manipulation system
JP2021091079A (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 富士フイルム株式会社 ロボットの制御装置、制御方法、及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05134733A (ja) * 1991-11-14 1993-06-01 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業ロボツト
JPH0611387A (ja) * 1992-06-25 1994-01-21 Fanuc Ltd 異常検出装置
JPH0663260U (ja) * 1993-02-17 1994-09-06 株式会社明電舎 バリ・母材検出装置
JPH073991U (ja) * 1993-06-22 1995-01-20 株式会社明電舎 産業用ロボットの制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05134733A (ja) * 1991-11-14 1993-06-01 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業ロボツト
JPH0611387A (ja) * 1992-06-25 1994-01-21 Fanuc Ltd 異常検出装置
JPH0663260U (ja) * 1993-02-17 1994-09-06 株式会社明電舎 バリ・母材検出装置
JPH073991U (ja) * 1993-06-22 1995-01-20 株式会社明電舎 産業用ロボットの制御装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8712589B2 (en) 2010-04-28 2014-04-29 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki System and method for judging success or failure of work of robot
EP2383079A2 (en) 2010-04-28 2011-11-02 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki System and method for judging success or failure of work of robot
JP2013111744A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Samsung Electronics Co Ltd ロボット及びその制御方法
US20210162603A1 (en) * 2017-05-19 2021-06-03 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Manipulation device and manipulation system
US11826900B2 (en) * 2017-05-19 2023-11-28 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Manipulation device and manipulation system
JP2019051569A (ja) * 2017-09-14 2019-04-04 株式会社東芝 保持装置、ハンドリング装置、および検出装置
US10926417B2 (en) 2017-09-14 2021-02-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Holding device, handling apparatus, and detection device
WO2019131156A1 (ja) * 2017-12-26 2019-07-04 ソニー株式会社 異音検査装置、異音検査方法、プログラム及びワークの製造方法
JP2019155546A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 オムロン株式会社 制御装置、制御方法、及び制御プログラム
WO2020158239A1 (ja) * 2019-02-01 2020-08-06 三菱電機株式会社 作業判別装置および作業判別方法
JP2020124760A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 三菱電機株式会社 作業判別装置および作業判別方法
CN113365788A (zh) * 2019-02-01 2021-09-07 三菱电机株式会社 作业判别装置及作业判别方法
US11865721B2 (en) 2019-02-01 2024-01-09 Mitsubishi Electric Corporation Work determination apparatus and work determination method
JP2021091079A (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 富士フイルム株式会社 ロボットの制御装置、制御方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108227634B (zh) 机器学习装置、cnc装置以及机器学习方法
CN106003147B (zh) 机器人系统以及异常判断方法
JP4501918B2 (ja) 工具の取付異常検出装置
EP1927830B1 (en) Device for overall machine tool monitoring and corresponding method therefor
US6937942B2 (en) Method and apparatus of detecting tool abnormality in a machine tool
EP0462539B1 (en) Servo motor monitoring unit
JPH09123078A (ja) ロボット装置
JP4301278B2 (ja) 工作機械の加工寸法予測装置
CN110076751B (zh) 机器人控制装置及机器人系统
US20220176667A1 (en) Forming or separating device, and method for operating same
CN110728655A (zh) 基于机器视觉的数控机床工件异常检测方法及装置
CN113386125A (zh) 机器人、控制装置、信息处理装置、方法及存储介质
JP7153855B2 (ja) 実装システム、異常判断装置及び異常判断方法
JP2693664B2 (ja) エンドミル加工における加工状態判定装置
JPH0976033A (ja) ワークホルダの異常検出装置
CN113285653A (zh) 伺服控制装置碰撞防护系统、方法及计算机可读取介质
KR950001775B1 (ko) Nc 절삭시스템 이상진단을 위한 공구파괴 모니터링 방법
Denkena et al. Failure sensitivity and similarity of process signals among multiple machine tools
JP2024017538A (ja) チャタリング除去方法及びプログラム
JPH08323671A (ja) 部品組み付け用ロボット
JPS63229293A (ja) ロボツト動作異常検出装置
JPS63120092A (ja) 把持装置
Nguyen et al. Manipulation of Deformable Linear Objects Enabled by Sound-event Classification in the Manufacturing Environment
Kim et al. Design of supervisory control scheme for fault tolerant control of telerobotic system in operational space
JPH06331461A (ja) 力制御ロボットの力センサ破損防止装置