JPH09122352A6 - ゲーム装置 - Google Patents

ゲーム装置

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JPH09122352A6
JPH09122352A6 JP1996097034A JP9703496A JPH09122352A6 JP H09122352 A6 JPH09122352 A6 JP H09122352A6 JP 1996097034 A JP1996097034 A JP 1996097034A JP 9703496 A JP9703496 A JP 9703496A JP H09122352 A6 JPH09122352 A6 JP H09122352A6
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Abstract

【課題】フィールド内を複数の走行体が独立に駆動され、コースに無関係に移動して実際のレース展開と略同様の動きを可能とした競争ゲーム装置を提供する。
【解決手段】模型体が走行する模型体走行面と、模型体走行面の下方に配置された下方走行面と、模型体走行面を介して磁力により結合して対応する模型体の走行を誘導するように下方走行面上に配置された複数の走行体50と、走行体50の走行を制御する走行制御手段101 とを有し、模型体走行面及び下方走行面は、模型体及び走行体50が走行コースを規制されることなく走行可能に構成されており、走行体50はそれぞれに搭載され個別に走行制御可能な駆動制御機構104 を有し、前記走行制御手段101 は走行体のそれぞれに走行制御信号を送信して複数の走行体50によって行われるレース展開を制御し、走行体50のそれぞれは受信した走行制御信号に従って個別に駆動制御機構104 を制御して下方走行面40を走行する。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、競馬、自動車レース等のトラック上を競争するレースを模倣したゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、競馬、自動車レース等を模倣した競争ゲーム装置は数多くあり、例えば、環状のトラック上を自動車模型を走らせて到着順位を競う初期の例では旋回する腕の先端に回転自在の複数個の模型を同心状に取付け、前記旋回腕と前記複数個の模型とをそれぞれ回転させるものがあったが、かかる形式の装置では自動車模型の運動に規則性があるため興味が損なわれる欠点があった。
【0003】
そこで、個々の自動車模型の動きを不規則にし、順位の予想がつかないようにした例(特公昭52−38781号公報)が提案されている。同例は案内手段によって設定された一定の循環軌跡に沿って循環手段が移動し、同循環手段には複数の移動模型が往復動自在に設けられていて、各移動模型は別個に往復駆動させられるものである。
【0004】
したがって各移動模型(実施例では自動車模型)は循環軌跡に沿って循環移動する循環手段と共に移動するとともに循環手段上をさらに往復動させられることになり、競争順位は各移動模型を別個に駆動する駆動手段の動きにより決定されるので規則性を与えず遊戯者の予想のつかないレース展開が可能である。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかるに各移動模型は循環手段上では一定の往復動をするものであるから循環軌跡は常に一定である。すなわち、循環路の外側のコースに位置する移動模型は常に外側のコースを回ることになり、内側のコースに位置する移動模型は常に内側のコースを移動することになる。
【0006】
実際の自動車レース等の場合は、スタート時には内側から外側まで各コースに一台ずつ自動車が配列されるが、レースがはじまり、自動車がカーブにさしかかると、できるだけ最短距離を走ろうとして各自動車は内側のコースに移動してくる。
【0007】
したがって、各自動車は決められたコースを走るのではなくできるだけ内側の最短距離を走ろうとするので、各自動者が集中し、略一列に並ぶようになる。実際のレースでは以上のようにレースが展開するので、単純にスピードを出せばよいのではなく、競争上の駆け引きその他のテクニックが駆使され、レースをより興味のあるものとしている。
【0008】
しかし前記従来例の如く各移動模型がスタートからゴールまで常に一定のコースを移動するものでは上記の如き実際のレースとはかけ離れたものとなり臨場感がうすれ、興味も半減したものとならざるを得ない。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、フィールド内を複数の走行体が独立に駆動され、コースに無関係に移動して実際のレース展開と略同様の動きを可能とした競争ゲーム装置を供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本発明は遊戯者が入賞模型体を予想して投票を行い、投票終了後複数の模型体が順番を競って走行するレースを実行し、レース結果及び投票に応じて遊戯者に配当を行うゲーム装置であって、模型体が走行する模型体走行面と、模型体走行面の下方に配置された下方走行面と、模型体走行面を介して磁力により結合して対応する模型体の走行を誘導するように下方走行面上に配置された複数の走行体と、走行体の走行を制御する走行制御手段とを有し、前記模型体走行面及び下方走行面は、模型体及び走行体が走行コースを規制されることなく走行可能に構成されており、前記走行体はそれぞれに搭載され個別に走行制御可能な駆動制御機構を有し、前記走行制御手段は走行体のそれぞれに走行制御信号を送信して前記複数の走行体によって行われるレース展開を制御し、前記走行体のそれぞれは受信した走行制御信号に従って個別に駆動制御機構を制御して走行コースを規制されることなく下方走行面を走行することにより、前記模型体が走行コースに規制されることなく走行するレース展開を実現するように構成されたゲーム装置とした。
【0011】
下方走行面を走行する走行体が、模型体走行面を走行する模型体を磁力を介して追随させる。そして、駆動制御機構により走行する走行体は、走行制御手段からの走行制御信号に従って走行コースを規制されることなく走行制御されるので、この走行体に追随する模型体も走行コースを規制されることなく走行し、レースを展開することができる。
【0012】
したがって実際のレースと同じように各模型体は走行コースを規制されず、できるだけ有利な位置を確保するようにして走行し、実際に即したレース展開がなされ、臨場感あるエキサイティングなゲームを楽しむことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の一実施の形態について図1ないし図24に基づき説明する。本実施の形態は競馬ゲームに関するもので、図1は本競馬ゲーム装置1における模型馬を走行させる走行体の走行制御系を概観する概略ブロック図である。
【0014】
ゲームの進行はコンピュータが制御しており、走行制御手段Bが複数の走行体A1,A2,…, An の走行制御を行っている。Cは、同走行制御手段Bの制御信号を送信する制御信号送信手段である。D1,D2,…, Dn は、各走行体A1,A2,…, An に搭載され前記制御信号手段Cにより送信された制御信号を受信する制御信号受信手段である。
【0015】
E1,E2,…, En は、各走行体A1,A2,…, An に搭載され前記制御信号受信手段D1,D2,…, Dn により受信された制御信号に基づき走行体A1,A2,…, An を走行させる駆動手段である。F1,F2,…, Fn は、各走行体A1,A2,…, An に搭載され同走行体A1,A2,…, An のトラック上の位置を検出する信号を送信する位置検出信号送信手段である。
【0016】
Gは、各走行体A1,A2,…, An の前記位置検出信号送信手段F1,F2,…, Fn により送信された位置検出信号を受信し、前記走行制御手段Bにフィードバックする位置検出信号受信手段である。コンピュータの制御の下に、レース展開が各レース毎に無作為に決定され、走行体A1,A2,…, An の順位も予想がつかない。そして、互いに独立して走行する走行体A1,A2,…, An が制御信号を受信して、この制御信号にしたがってトラック上をコースに関係なく移動することができる。
【0017】
また、各走行体A1,A2,…, An の位置は走行制御手段Bにフィードバックされ、走行制御されるので、コンピュータにより決定されたレース展開を確実に実現することができる。したがって実際のレースと同じようにコースに規制されることなく、実際に即したレース展開が可能で、遊戯者には到着順位の予想はつかずより興趣をそそるものとすることができる。
【0018】
該競馬ゲーム装置1の全体外観図を図2に図示する。横長の基台2の上面には環状のトラック3が張設され、手前および奥側のスタンド位置には各々4席ごとのサテライト4が配列されている。
【0019】
各サテライト4にはモニター5は装備されるとともに操作パネル6,コイン投入口7,コイン払出口8が付設されていて、コインを投入し、該操作パネル6を操作して予想される入賞馬に単式あるいは複式で投票することができる。
【0020】
トラック3の一方のカーブ側のスタンド位置からはトラック3の中央の上方位置に向けて弯曲した腕部材9が延びていて、その先端にスピーカ10および下方のトラック3を照らすように照明装置11が固定支持されている。
【0021】
この時間t毎にスイッチ回路162 のスイッチの切換えを行うようにすると、電線x0 , x1 …に通電されたときにXカウンタ163 が作動し、電線y0 , y1 …が通電されたときにYカウンタ164 が作動するようにでき、キャリアの移動位置を時分割で検出できる。
【0022】
該腕部材9の中間位置にはトラック3側に向けてディスプレイ12が設けられていて、馬の紹介、番号、枠組、賭け率等かが表示されるようになっている。トラック3上には6頭の騎手21を載せた模型馬20が走行できるようになっている。
【0023】
以下模型馬20の駆動機構を図3に基づき説明する。模型馬20(騎手21は省略)は支柱22を介して台車23に支持されており、台車23には前輪24が1個、後輪25が左右に2個設けられていて、前輪24は鉛直方向を枢支軸方向として台車23に回転自在に枢支された支持部材26に支持されて走行方向を円滑に変えられるようになっている。
【0024】
2個の後輪25の間にはトラック3の表面から若干の間隔を在して磁石27が台車23に固定されている。模型馬20は後輪の回転に応動して前足20aおよび後足20bを前後に揺動し実際の馬の走りを模している。
【0025】
トラック3は3層構造をしており、上層に表面を静電植毛したアルミ板からなるデザインフィールド30、中層にアクリル製の補強板31、下層に給電板32が敷設されたものである。給電板32の下方には空間を有し、周空間を介し上方のトラック3と対向して別個の走行路40が敷設されている。走行路40は厚手の位置検出板41の上面にアクリル42が張設されたもので、該走行路40の上に前記模型馬20を走行させるところのキャリア50が配置される。
【0026】
キャリア50は前輪51および後輪52により支えられた基板53の上に後輪52を駆動する走行用モータ54、かじ取り用モータ55、モータドライブ基板56、受光器57、発振器基板58およびCPU 基板59等が搭載され、さらにその上に上下2枚の板部材60、61の間に介在する圧縮スプリング62を介して上方板部材60上に水平方向に揺動自在に支持された前方のローラ63、後方のローラ64および中央に集電ユニット70、さらに後の左右のローラ64間に磁石65が配設されている。集電ユニット70は上方に突出して8個の集電子71が設けられている。
【0027】
以上の板部材60上に配置された部材は、圧縮スプリング62により上方に付勢されており、ローラ63、ローラ64が上方のトラック3の下面の給電板32に接触して、キャリア50がトラック3と走行路40の間に挟まれて円滑に走行できるようにするとともに給電板32に対する集電ユニット70の相対位置を所定位置関係に保ようにしている。
【0028】
このように給電板32に対し所定間隔を保たれた集電ユニット70の上方に突設された集電子71はそれぞれスプリング72を介して先端が給電板32に接触しており、適当な圧接力で下の給電板32から電力の供給を受けることができる。
【0029】
この給電機構について若干説明すると、給電板32は下面に帯状の電極が複数本平行に若干の間隔を開けて敷設され、交互に陽極と陰極が形成されている。なお上面にも帯状電極が下面の電極とは直角方向に指向して敷設されており、所定個所で上下の電極が電気的に接続されている。
【0030】
そして、集電ユニット70の8本の集電子71は相互に所定の間隔を在して正八角形の頂点位置に配置されていて、常にいずれか2本以上の集電子71が陽極、陰極いずれの電極にも接触した状態にあって安定して電力の供給を受けることができるようになっている。
【0031】
次にキャリア50の駆動機構について図4に図示し説明する。同図において後の左右の後輪52は車軸90により連結され、同車軸90は基板53に固定された軸受けブラケット91に回転自在に支持されている。走行用モータ54の鉛直下方に突出した駆動軸92と車軸90とはギヤボックス93内のギアの噛み合いにより動力が伝達されるようになっている。
【0032】
前方の左右車輪51は、それぞれL字状のアーム94の一端に回転自在に支承され、アーム94の折曲部は基板53の下面に固定された支持部材95に水平方向に揺動自在に枢支され、そして左右のアーム94の他端どうしはタイロツド96によって連結されている。タイロッド96の中央の後側面にはラック96aが形成されて、かじ取り用モータ55の鉛直下方に突出した駆動軸97の先端に嵌着されたピニオン98と噛合している。
【0033】
したがってかじ取り用モータ55の回転駆動は、ピニオン98、ラック96aを介してタイロッド96の左右方向の移動に変換され、さらにタイロッド96の移動はアーム94を支持部材95を中心に揺動させて前輪51の角度を変えることができ、かじ取りがなされる。なお左右車輪を駆動するモータを別個に2個設け、この2個のモータを駆動制御することで走行およびかじ取りを行ってもよい。
【0034】
以上のような駆動機構を備えたキャリア50の上方にトラック3を介して模型馬20を配置し、キャリア50側の磁石65と模型馬20側の磁石とが相対するようにすると、磁石間の磁石によりキャリア50の移動に対して模型馬20は追従する。キャリア50自体は給電板32、集電ユニツト70を介して電力を得るとともに、受光器57により制御信号を受信して走行用モータ54、かじ取り用モータ55が駆動制御されて走行する。なお、キャリア50の基板53の下面には発振コイル66固定されていて、位置検出板41を介してキャリア50の位置が検出されてフィードバックされ、キャリア50の走行制御に供している。
【0035】
そこで次に制御系のシステムについて図5に基づいて説明する。図5は該制御系の概略ブロック図である。ゲーム機本体100 には、レース展開を選定し全システムの主な制御を行うマイクロコンピュータ101 が設けられるとともに、前記サテライト4、ディスプレイ12、赤外線によるキャリア50の制御信号を発振する赤外線発光装置102 およびキャリア50の位置検出を行う位置検出ユニット103 が設定されている。
【0036】
マイクロコンピュータ101 はサテライト4、ディスプレイ12、赤外線発光装置102 を駆動制御し、位置検出ユニット103 より位置検出信号を入力し、キャリア50動きのフィードバック制御を行っている。そして各キャリア50はそれぞれワンチップマイクロコンピュータ104 を有していて、ゲーム機本体100 側の赤外線発光装置102 からの赤外線信号をキャリア50側の前記受光器57が受信し、該制御信号をワンチップマイクロコンピュータ104が入力し、同信号を分析して走行用モータ54、かじ取り用モータ55および発振コイル66に駆動制御信号を出力する。
【0037】
各キャリア50に備えられた発振コイル66は上記制御信号により駆動されて周波数455KHZの発振がなされ、同発振コイル66の発振を前記位置検出板41が受け、同位置検出板41の発振を受けた部分をゲーム機本体100 側の前記検出ユニット103が検出して各キャリア50の位置を認知し、その検出信号をマイクロコンピュータ101 にフィードバックする。
【0038】
本実施例は以上のような制御系により成り立っており、このうち赤外線発光装置102 の赤外線信号により行われる各キャリア50の駆動制御について図6ないし図8に基づき説明する。
【0039】
図6は上方のトラック3と下方の走行路40との間の空間における赤外線発光器110 の配置を図示した平面図である。トラック状の走行路40の外周および内周にそれぞれ鏡111 、112 が鉛直方向に垂設されていて、両鏡111 、112 は互いに鏡面が対向している。
【0040】
外周の鏡111 の所定高さに8個の赤外線発光器110 が所定間隔をあけて取付けられていて、各赤外線発光器110 は鏡112 に向けて、角度θの幅をもって赤外線を発信している。各赤外線発光器110 から発振された赤外線は角度θの広がりをもって進行し鏡112 で反射してさらに拡散して走行路40を余す処なく覆いつくすことができる。
【0041】
このように鏡111 、112 を用いることで、少ない赤外線発光器110 でゲーム使用面を赤外線で満遍なく覆い、キャリア50が走行路40のどこにいても赤外線信号を受信することができる。さらに鏡111 、112 での反射赤外光があらゆる方向からキャリア50に至るので他のキャリアの影になって赤外線信号を受信できないといった不具合もない。
【0042】
また赤外線は走行路40上方空間は密閉されているので外部には漏れず、外からの光による影響もない。この赤外線信号はマイクロコンピュータ101 からのデジタル信号をもとにせきかがいせん発光器110 が形成するもので該デジタル信号をノイズに強い38KHZ の搬送波にのせて発信する。該赤外線は時分割されたシリアル制御信号であり、各キャリアに対応するフレームが連続してシリアルに発信される。
【0043】
この赤外線信号の1フレームの波形図を図7に示す。1フレームは17msで16ビットからなり、各ビットの信号がハイレベルHにあるかローレペルLにあるかで信号の識別を行っている。1フレームの最初の3ビットがスタートビット▲1▼であり、LLH でフレームのスタートを示す。
【0044】
次の2ビットが方向制御ビット▲2▼であり、LLでストップ、LHで左方向、HLで右方向、HHで直進を示す。次の2ビットが速度制御ビット▲3▼であり、LLでストップ、LHで加速、HLで減速HHで最高速度で走行を示す。
【0045】
次の1ビットが位置検出コイル制御ビット▲4▼であり、前記各キャリアの底に設けられた発振コイル66の駆動を指示するものでLがコイル導通、Hがコイル非導通を示す。
【0046】
次の3ビットがキャリア選択ビット▲5▼であり、当該フレームの信号が6台のキャリア50のうちどのキャリアについての制御信号であるかを選択指示するもので、LLL は全てのキャリアを対象とし、LLH は1台目、LHL は2台目、LHH は3台目、HLL は4台目、HLH は5台目、HHL は6台目を対象としていることを示し、HHH は予備である。
【0047】
このキャリア選択ビット▲5▼のビット数を満たすことでさらに多くのキャリア制御が可能である。次の4ビットはパリティチェックビット▲6▼であり、チェックサムを指示する。次の1ビットはエンドビット▲7▼であり、Hでフレームの終わりを示す。
【0048】
以上の赤外線を受信するキャリア50側制御系のプロック図を図8に示す。各キャリア50では、前記集電ユニット70により、電力の供給を受け電源回路120 により適当な電圧に変換され、ワンチップマイクロコンピュータ104 その他の装置に電力供給される。
【0049】
受光器57により受信された赤外線信号は受光器57よりHとLのデジタルシリアル信号としてワンチップマイクロコンピュータ104 に入力され解読される。ワンチップマイクロコンピユータ104 はキャリア選択ビット▲5▼の解読の結果自らのキャリア制御信号と判断したときは、各制御ビット▲2▼、▲3▼、▲4▼の指示する処に基づき各制御信号を走行制御モータ回路121 、方向制御モータ回路122 センタリング検出回路123 、発振回路124 に出力する。走行制御モータ回路121 は走行用モータ54を駆動制御し、方向制御モータ回路122 かじ取り用モータ55を駆動制御し、発振回路124 は発振コイル66を駆動制御する。
【0050】
センタリング検出回路123 はセンタリング検出フォトインタラプタ125 を駆動制御し、同センタリング検出フォトインタラプタ125 の駆動によりキャリア50が直進状態にあるか否かが判別可能となり、前記赤外線信号の方向制御ビット▲2▼がHHのときに、かじ取り用モータ55とセンタリング検出フォトインタラプタ125 が駆動されて、前輪51が直進方向に向かった時に、センタリング検出フォトインタラプタ125 がセンタリングしたことを知らせ、かじ取り用モータ55の駆動させ、直進走行とする。
【0051】
次にキャリア50の位置検出方法について図9ないし図14に基づき説明する。図9は、位置検出のためブロック図であり、キャリア50の下方に張設された位置検出板41と位置検出ユニット103 からなる。位置検出板41は矩形をしているがこの上方に破線の如く環状の走行路が形成されている。
【0052】
この位置検出板41は縦横に電線130 が張りめぐらされたもので、図9に矢印で示すようにX軸方向とY軸方向を決めると、Y軸方向に指向した複数の電線がX軸方向に亘って羅列され、X軸方向に指向した複数の電線がY軸方向に亘って羅列されていて、両者は絶縁されている。
【0053】
Y軸方向に指向した電線の端部はX軸位置検出回路131 に接続され、X軸方向に指向した電線の端部はY軸位置検索回路132 に接続され、各座標軸の検索回路からの検出信号は、位置検出回路133 に入力されて位置検出板41上のキャリア位置が決定されマイクロコンピュータ101 にその結果が出力される。
【0054】
X軸位置検出回路131 によるX軸方向のキャリア50の位置を検出する方向を図10および図11に基づき説明する。なおY軸方向の位置検出も同様である。Y軸方向に指向した電線130 を左から順にx0 ,x1 ,x2 ,……と符号を付ける。
【0055】
各電線x0 ,x1 ,x2 ,……の端部はそれぞれスイッチSW 134を介して一本にまとめて接続され比較回路135 に入力されていて、各スイッチSW 134はスイッチング駆動回路136 により駆動制御される。スイッチング駆動回路136 はアドレス信号を受けてスイッチSW134 を電線x0に係るスイッチSWから順にオン・オフ駆動させる。
【0056】
すなわち電線x0 に係るスイッチSWがオン次いでオフされたのち、次の電線x1 に係るスイッチSWがオンされたのちオフされ、そして次の電線x2 に係るスイッチSWがオン・オフされるというように順次オン・オフ駆動がなされる。したがって比較回路135 には各電線に流れるであろう電流が電線x0 の電流から順に流れることになる。
【0057】
いまあるキャリア50が電線x1 上にあるとき、すなわち該キャリア50の発振コイル66が図10に示すように電線x1 上にかかっているときに、同発振コイル66が発振すると、電線x1 に誘導起電力が発生し、電線x1 に電流が流れ、電線x1 に係るスイッチがオンしている間比較回路135 にも同電流が入力される。なお電線x1 の近傍の電線x0 , x2 にも若干の磁束の交叉があるのでわずかな電流は流れる。
【0058】
図11にその波形図を示す。電線x1 に顕著に表れる電流は、電線x1 に係るスイッチSW134 のオン時間に比較回路135 の入力信号xにそのまま現われ、アドレス1の時間帯のみ他のアドレス0,2,3…の時間帯に較べ突出した波形が見られる。この入力信号xを比較回路135 で基準電流値と比較してパルス信号に変換すると出力信号xのようにアドレス1にのみパルス波形が見られる。
【0059】
このようにしてキャリア50の位置は電線x1 上にあることが検出されX軸方向のキャリア位置が検出される。同様にしてY軸位置検索回路132 によりY軸方向の位置が検出されて、以上XY座標でキャリア50の2次元位置を決定することができる。
【0060】
このようにしてキャリア50の位置を検出した信号はマイクロコンピュータ101に入力されて、キャリア50の駆動制御に供される。なお各キャリア50の発振コイル66は前記赤外線による制御信号の位置検出コイル制御ビット▲4▼のL信号で発振を指示され、70msの時間発振駆動する。
【0061】
各キャリア50の発振コイル66の駆動タイミングを図12に基づき説明する。同図12は赤外線発生装置102 の赤外線による制御信号と各キャリア50の発振コイル66の駆動状態を示すタイミングチャートである。なお6台のキャリア50にそれぞれa1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 と番号を符することにする。
【0062】
まず制御信号の最初のフレームでは全てのキャリアa1 〜a6 にセンタリングの命令が指示され、各キャリアは直進状態となる。そして次のフレームでキャリアa1 への制御信号が発振され、キャリアa1 に作動命令が指示されると同時に同キャリアa1 の発振コイル66に発振命令がなされる。
【0063】
次のフレームではキャリアa2 への作動命令が指示されるが発振コイル66の発振命令はない。同フレームが開始する時点で前記発振命令によるキャリアa1 の発振コイル66の発振が開始し、一定時間70msが経過すまで発振を持続する。この間に前述の如くして、まずキャリアa1 のX座標が検出され、次いでY座標が検出される。
【0064】
この検出結果はフィードバックされて次にキャリアa1 を制御するフレームの作動命令に反映されフィードバック制御がなされる。キャリアa2 の作動命令のフレームの後、順次キャリアa3 ,a4 …と作動命令がなされ、キャリアa6 の発振コイル66の発振命令がなされる。
【0065】
この発振命令は次のフレームの開始と同時にキャリアa6 の発振コイル66を以後70msの間駆動させる。このように5フレームに1回の割に順次キャリアa1 ,a6 ,a5 …の発振コイル66の発振命令がなされ、順次キャリアの位置が検出される。
【0066】
この制御手順をフローチャートで示したのが図13である。各フレームをステップ毎に示しており、ステップ31でキャリアa6 の作動命令があったのち、ステップ2に戻り以後、ステップ2からステップ31までを繰り返しながらキャリアa1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 のフィードバック制御がなされる。
【0067】
次に位置検出の検出手順の制御ルーチンを図14に図示し説明する。電力が投入されると(ステップ40)、まず初期設定がなされたのち(ステップ41)、キャリアa1 について電線x0 から順次検索がなされ(ステップ42)、X座標が検出されたら(ステップ43)、次に電線y0 から順次検索がなされ(ステップ44)、Y座標が検出されたところで(ステップ46)、キャリアa1 の位置検出板41上の位置が決定される(ステップ46)。
【0068】
そして次のステップ47で全てのキャリアa1 〜a6 について位置検出がなされたか否かが判断され、全てのキャリアの位置検出がなされていないときは、ステップ42に戻り、次のキャリアについて位置の検出を行う。このようにして一度全てのキャリアa1 〜a6 について位置検出がなされたのちは、次回からは検出されたX座標,Y座標の近傍位置から検索を行うようにし、検索速度を増すようにしている。
【0069】
すなわちステップ48においては先ずキャリアa1 について先に検出されたX座標の電線をxiとするとiより若い添番号i−kの電線xi−kからX座標の検索を行う。また場合によっては大きい添番号i+kから若い添番号の電線に向かって検索する場合がある。
【0070】
そしてX座標が検出できたか否かを判別して(ステップ49)、検出できたときはステップ50,51を飛び越えてステップ52に進み、検出できなかったときは再度電線x0 から検索を行い、X座標を検出する(ステップ51)。通常電線xi±kから検索を行えば殆んどの場合検出可能なので、検索時間が大幅に短縮可能である。
【0071】
同様にしてY座標についても電線yi±kから検索を行い(ステップ52)、検索できたかを判別し(ステップ53)、検索できたらステップ56に飛び、検出できなかったら電線y0 から検索を行って(ステップ54)、Y座標を検出する(ステップ55)。このようにして2度目以後のキャリアの位置検出が行われ、検索速度を上げている。
【0072】
以上はキャリア50の駆動制御に関するものであったが、マクロコンピュータ101 はこのほかサテライト4およびディスプレイ12の制御も行っており、その制御系のブロック図を図15および図16に図示し、簡単に説明する。
【0073】
図15はサテライト4の制御系ブロック図であり、マイクロコンピュータ101からの制御信号は端末機制御回路140 に入力され、同端末機制御回路140 によりメダル入力手段141 ,メダル払出手段142 が制御され、画像処理手段143 には処理命令が出力されるとともに、メダル入力手段141 ,メダル払出手段142 からは検出信号が端末機制御回路140 を介してマイクロコンピュータ101 に出力される。
【0074】
メダル入力手段141 は前記コイン投入口7からのメダルの投入を検出し、投入されたメダルの数等を算出する。メダル払出手段12は投票馬が入賞したときに配当分のメダルが払出されるものである。なお配当計算等はマイクロコンピュータ101 が行う。
【0075】
画像処理手段143 は前記モニター5の画像処理を行うものある。次に図16はディスプレイ12の制御系ブロック図であり、マイクロコンピュータ101 からの指示によりランプディスプレイ制御回路144 がランプディスプレイ145 を駆動制御し、7seg.ディスプレイ制御回路146 がバッファ回路147 を介して7seg.ディスプレイ制御回路148 を駆動制御し、馬の紹介, 番号, 枠組等が表示される。
【0076】
次に本実施例に係る競馬ゲーム装置1の全体の制御手順を図17のフローチャートに基づき説明する。まず電力が投入されると(ステップ60)、初期設定がなされ(ステップ61)、最初のデモンストレーションが開始される(ステップ62)。このデモンストレーションは照明装置11が点灯され、ディスプレイ12の表示がなされスピーカ10からはファンファーレや馬の紹介等のアナウンス等が行なわれるものである。
【0077】
そして次のステップ63のメダル投入検出までのデモンストレーションが行われ、メダルの投入があると、まずマイクロコンピュータ101 はレース展開を決定する(ステップ64)。
【0078】
レース展開の決定は予め用意された多数のレース展開(コンピュータに記憶されている)のうちから1つを無作為に選択するものであり、レースはここで決定されたレース展開にしたがって進行し、各キャリア50はこのレース展開に基づいて走行制御される。
【0079】
そしてステップ65でレース情報が各サテライト4のモニター5に画面表示され、遊戯者はこの情報を見て投票馬を決定し、操作パネル6を操作して投票する。投票が終わると、レースが開始し(ステップ67)、レースが終わるまで(ステップ68)、レースが展開される。
【0080】
各キャリアは赤外線による制御信号に基づき走行制御され、同キャリア50に追従してトラック3上で模型馬20が競争する。そしてレースが終了すると(ステップ68)、ゴールした順に従って配当が計算され(ステップ69)、着順,配当がモニター5に画面表示され(ステップ70)、次いで各遊戯者が勝ったか否かが判断され(ステップ71)、勝ったときは配当にしたがってメダルの払い出しがなされ(ステップ72)、負けたときはステップ72を飛び越えてステップ73に進む。
【0081】
ステップ73ではクレジットが残っているか否かが判断され、残っているときは、ステップ64に戻り、新たなレース展開が決定され、再度投票がなされてレースが開始する。ステップ73でクレジットが残っていないときは、ステップ62に戻り、再度デモンストレーションが行われ、メダルの投入が必要となる。
【0082】
次にキャリアの走行制御をフローチャートを図18に図示し説明する。電力が投入され(ステップ80)初期設定がされると(ステップ81)、キャリアa1 〜a6 の進行方向をまず直進にするためセンタリングを行って中立位置に制御しておく(ステップ82)。
【0083】
そしてスタート前の各キャリア50の位置を検出するため、各キャリア50の発振コイル66を順次発振させ(ステップ83)、位置検出板41を介して位置検出ユニット103 により各キャリアの位置を検出する(ステップ84)。
【0084】
そしてデモンストレーションの開始を待って(ステップ85)、各キャリア50のスタート地点までの距離を計算し(ステップ86)、、各キャリア50をスタート地点まで動かす(ステップ87)。全てのキャリアがスタート地点にそろったか否かを判断して(ステップ88)、そろうまでステップ86,87,88を繰返してキャリアをスタート地点にそろわせ、模型馬20をスタートラインに並べる。
【0085】
全てのキャリアがそろったところで、レース展開の決定を待ち(ステップ89)、レースのスタートを待つ(ステップ90)。レースがスタートすると、決定されたレース展開にしたがって各キャリアa1〜a6 が走行制御され(ステップ91)、逐次位置検出板41によりキャリアa1 〜a6 の位置が検出される(ステップ92)。そしてレースの終了か否かを判断し(ステップ93)、レースが終了していなければ、予め設定されたレース展開と検出された各キャリアの位置とを比較してレース展開どうりに進行しているかどうかを判断する(ステップ94)。
【0086】
レース展開どうりならばステップ91に戻りキャリアの走行制御が従前どうりなされ、レース展開どうりでなければステップ95に進行して予め決定されたレース展開による予想位置と実際のキャリアの位置との差を算出し(ステップ95)、同計算結果に基づいて各キャリアの走行が制御され(ステップ96)、ステップ94に戻る。
【0087】
このように予め決定されたレース展開どうりにレースが進行しているときはステップ91,92,93,94が繰り返され、レース展開から外れるとステップ95,96が繰り返されて、予想される位置に各キャリアを走行させて修正する。そしてレースが終了するとステップ93からステップ97に移り、クレジットの残りの有無を判断し(ステップ97)、クレジットが残っているときは、ステップ86に戻り、クレジットが残っていないときはさらにステップ85まで戻る。
【0088】
以上のように本実施の競馬ゲーム装置は各模型馬20は独立に駆動制御されるキャリアにしたがって走行されるので実際の競馬の如く、コースに規制されることなく各模型馬20ができるだけ有利なポジションを確保しようとして掛け引きを行いつつ走行する様子が模倣でき、レースを非常に興味あるものとすることができる。各キャリアの駆動は位置検出によるフィードバック制御がなされるので確実に予め決定されたレース展開を実現することができる。
【0089】
レース展開は予め記憶された多種類のレース展開の中から無作為に選定されるので各レース毎に別個のレース展開がなされ、簡単に予想がつくものと違って興味が持続する。なお本実施例において時分割にしてキャリアの位置検出を行なったが、各キャリアの発振コイルが発振する周波数をそれぞれ異なる周波数としてこの周波数を識別して検出できるようにすれば、必要に応じて適当なキャリアの位置を随時検出することができる。
【0090】
またカウンタを用いて位置検出を行なう例を次に示す。図19は同例の位置検出機構を示す概略ブロック図であり、位置検出板150 の上をキャリア151 が走行し、各キャリア151 には位置検出用コイル152 が搭載されるとともに、検出信号を光信号に変換して送信する発光装置153 は備えられている。
【0091】
ゲーム機本体154 側には受光装置155 が配置(前記走行路の外周所定位置に配置)され、同受光装置155 の受信信号の数を計算するカウンタ156 を有し同カウンタ156 のカウント値はマイクロコンピュータ157 に入力される。
【0092】
以上のような位置検出機構において位置検出板150 は図20に示すように格子状に電線が敷設されており、Y軸方向に指向した電線x0 ,x1 ,x2 …には、周波数f1 の電流が通電され、X軸方向に指向した電線y0 ,y1 ,y2 …には周波数f2 (≠f1 )の電流が通電される。なお前記ゲーム機本体154 側の受光装置155 ,カウンタ156 の詳細を図21に基づき説明すると、受光器155aにより受信した光は電気信号に変換されて増幅機158 により増幅され、周波数f1 の信号のみを通過させるf1 フィルタ159 および周波数f2 の信号のみを通過させるf2 フィルタ160 に入力される。
【0093】
1 フィルタ159 を通過した信号がXカウンタ156aに入力され、f2 フィルタ160 を通過した信号がYカウンタ156bに入力される。両カウンタ156a, 156bのカウント信号がマイクロコンピュータ157 に入力される。したがってキャリア151 が位置検出板150 上を走行すると位置検出用コイル152 が電線x0 ,x1 …, y0 ,y1 …を流れる電流により形成される磁界内を移動することになり、電線を1本1本越える毎に位置検出用コイル152 に誘導起電力が生じる。
【0094】
この誘導起電力には高い周波数f1 とf2 のものが含まれており、かかる誘導起電力の変化に応じて発光装置153 が動作されて光信号が発信される。この信号を前記受光機155aが受け周波数f1 についてはXカウンタ156aがカウントすることでX方向の移動距離を知ることができ、周波数f2 についてはYカウンタ156bがカウントすることでY方向の移動距離を検出できる。
【0095】
この位置検出の制御手順を図22のフローチャートに基づき説明する。同フローチャートにおいてステップ102 からステップ107 まではキャリア151の最初の位置を検出するステップであり、ステップ108 からステップ110 まではその後のキャリア151 の位置を検出するステップである。
【0096】
まず電力が投入されると(ステップ100 )、初期設定がなされ(ステップ101)、次いで電線x0 に通電し(ステップ102 )、キャリア151 が電磁界を受信したか否かを判断する(ステップ103 )。もし電線x0 上にキャリア151 があれば位置検出用コイル152 に誘導起電力を生じ、キャリア151 は電磁界を受信したことになるが、電線x0 上にキャリア151 がないときはキャリア151 は電磁界を受信しない。
【0097】
位置検出用コイル152 によるキャリア151 の電磁界の受信状態は逐次キャリア151 により受光装置155 に送信されるようになっているから受信状態はゲーム機本体154 側で把握されている。電線x0 の通電でキャリア151 が電磁界を受信しなかったときは、ステップ102 に戻り、次の電線x1 に通電し、電磁界の受信の有無をみる(ステップ103 )。
【0098】
このステップ102 ,103 を繰り返し、キャリア151 が電磁界を受信したところで、このときの通電した電線の位置でキャリア151 のX座標を検出でき、ステップ104 に進行する。今度は電線y0 から順次通電し、キャリア151 の電磁界の受信の有無を判断して(ステップ105 )、キャリア151 のY座標を検出する。そして以上のX,Y座標よりキャリア151 の位置が決定され(ステップ106 )、全てのキャリア151 の位置検出が終了したか否かを判断し(ステップ107 )、終了していなければステップ102 に戻り、残りのキャリア151 の位置検出を行う。
【0099】
ステップ102 からステップ107 までを繰り返すことにより全てのキャリア151の最初の位置が決定され、この初期位置はカウンタ156 に現在値として設定される。そして次のステップ108 では全ての電線に通電し、キャリア151 の走行にともない、X方向,Y方向のそれぞれの電線を通電する毎にキャリア151 が受信する電磁界の数をXカウンタ156aとYカウンタ156bがそれぞれカウントする(ステップ109 )。このXカウンタ156a,Yカウンタ156bのカウント値によりキャリア151 の移動位置を決定する(ステップ110 )。ステップ108 ,109 ,110 を繰り返すことでキャリア151 の移動位置は逐次決定できる。
【0100】
以上の実施例ではカウンタ156 をゲーム機本体154 側に設けたが、各キャリア151 にカウンタを搭載して、カウンタのカウント値をゲーム機本体側に送信するようにしてもよい。また電線x0 ,x1 ,x2 …には周波数f1 の電流、電線y0 ,y1 ,y2 …には異なる周波数f2 の電流を通電したが、これを同じ周波数の電流を時分割して通電しても位置検出が可能である。
【0101】
すなわち図23に図示するように、ゲーム機本体側の受光器160 に受信された位置検出信号は増幅器161 で増幅されてスイッチ回路162 を介してXカウンタ163 ,Yカウンタ164 のそれぞれに時分割されて入力されるようにし、このXカウンタ163 ,Yカウンタ164 のカウント値はマイクロコンピュータ165 に入力される。ここにスイッチ回路162 は接点の切換えを行なって増幅器161 の出力端とXカウンタ163 ,Yカウンタ164 のそれぞれの入力端とを交互に接続するものである。
【0102】
いま位置検出板の電線x0 ,x1 ,x2 …に通電する時間と、電線y0 ,y1,y2 …に通電する時間の関係を図24に図示するようにする。信号のハイレベルにあるときに通電が行われることを示していて、通電時間と非通電時間とは等しく時間tであり、電線x0 ,x1 ,…と電線y0 ,y1 ,…とは交互に通電される。
【0103】
この時間t毎にスイッチ回路162 のスイッチの切換えを行うようにすると、電線x0 ,x1 ,…に通電されたときにXカウンタ163 が作動し、電線y0 ,y1,…が作動するようにでき、キャリアの移動位置を時分割で検出できる。なお時間tはキャリアが隣り合う電線間を移動する時間に較べ短い時間なのでX座標を検出中にY軸方向の位置検出がなされなかったという不具合はない。
【0104】
以上のようにキャリアの位置検出する方法は種々考えられる。また以上の実施例では競馬レースを模倣したゲーム装置に適用した例を示したが他に自動車レース,人間による競争等のゲームに適用可能である。
【0105】
【発明の効果】
本発明は、各模型体が自由に走行可能であり、実際のレースと同じようにコースに規制されることなくレースを展開することができるので、レース特有の興奮を味わうことができレース自体を興味あるものとすることができる。各レース毎に設定されるレース展開が決まっていないので、各遊戯者には着順の予想が難しく常に公平なゲームができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る競馬ゲーム装置の制御系の概略ブロック図である。
【図2】本競馬ゲーム装置の全体外観図である。
【図3】同実施形態におけるキャリアおよび模型馬の駆動機構を示す断面図である。
【図4】同キャリアの駆動機構を示す斜視図である。
【図5】本実施形態の制御系の概略ブロック図である。
【図6】走行路上の赤外線発光器の配置を示す平面図である。
【図7】赤外線信号の1フレームの波形図である。
【図8】キャリア側の制御系ブロック図である。
【図9】キャリアの位置検出のためのブロック図である。
【図10】位置検出方法を説明する説明図である。
【図11】位置検出方法を説明するための波形図である。
【図12】赤外線制御信号と発振コイルの駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図13】駆動制御手順を示すフローチャートである。
【図14】位置検出手段を示すフローチャートである。
【図15】サテライトの制御系ブロック図である。
【図16】ディスプレイの制御系ブロック図である。
【図17】本装置の全体の制御手順を示すフローチャートである。
【図18】キャリアの走行制御のフローチャートである。
【図19】別実施例における位置検出機構を示す概略ブロック図である。
【図20】同実施例における位置検出板の電線の配線状態を示す説明図である。
【図21】同実施例のゲーム機本体側の位置検出機構のブロック図である。
【図22】同実施例の位置検出手順を示すフローチャートである。
【図23】別の位置検出機構を示す別実施例のブロック図である。
【図24】同実施例における電線への通電状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…競馬ゲーム装置、2…基台、3…トラック、4…サテライト、5…モニター、6…操作パネル、7…コイン投入口、8…コイン払出口、9…腕部材、10…スピーカ、11…照明装置、12…ディスプレイ、20…模型馬、20a …前足、20b …後足、21…騎手、22…支柱、23…台車、24…前輪、25…後輪、26…支持部材、27…磁石、30…デザインフィールド、31…補強板、32…給電板、40…走行路、41…位置検出板、42…アクリル、50…キャリア、51…前輪、52…後輪、53…基盤、54…走行用モータ、55…かじ取り用モータ、56…モータドライブ基板、57…受光器、58…発振器基板、59…CPU 基板、60, 61…板部材、62…圧縮スプリング、63, 64…ローラ、65…磁石、66…発振コイル、70…集電ユニット、71…集電子、72…スプリング、90…車輪、91…軸受ブラケット、92…駆動軸、93…ギアボックス、94…アーム、95…支持部材、96…タイロッド、96a …ラック、97…駆動軸、98…ピニオン、100 …ゲーム機本体、101 …マイクロコンピュータ、102 …赤外線発光装置、103 …位置検出ユニット、104 …ワンチップマイクロコンピュータ、110 …赤外線発光器、111, 112…鏡、120 …電源回路、121 …走行制御モータ回路、122 …方向制御モータ回路、123 …センタリング検出回路、124 …発振回路、125 …センタリング検出フォトインタラプタ、130 …電線、131 …X軸位置検索回路、132 …Y軸位置検索回路、133 …位置検出回路、134 …スイッチSW、135 …比較回路、136 …スイッチング駆動回路、140 …端末機制御回路、141 …メダル入力手段、142 …メダル払出手段、143…画像処理手段、144 …ランプディスプレイ制御回路、145 …ランプディスプレイ、146 …7seg.ディスプレイ制御回路、147 …バッファ回路、148 …7seg.ディスプレイ、150 …位置検出板、151 …キャリア、152 …位置検出用コイル、153 …発光装置、154 …ゲーム機本体、155 …受光装置、155a…受光器、156 …カウンタ、156a…Xカウンタ、156b…Yカウンタ、157 …マイクロコンピュータ、158 …増幅器、159 …f1 フィルタ、160 …f2 フィルタ、161 …受光器、162 …増幅器、163 …スイッチ回路、164 …Xカウンタ、165 …Yカウンタ、166 …マイクロコンピュータ。

Claims (17)

  1. 遊戯者が入賞模型体を予想して投票を行い、投票終了後複数の模型体が順番を競って走行するレースを実行し、レース結果及び投票に応じて遊戯者に配当を行うゲーム装置であって、
    模型体が走行する模型体走行面と、模型体走行面の下方に配置された下方走行面と、模型体走行面を介して磁力により結合して対応する模型体の走行を誘導するように下方走行面上に配置された複数の走行体と、走行体の走行を制御する走行制御手段とを有し、
    前記模型体走行面及び下方走行面は、模型体及び走行体が走行コースを規制されることなく走行可能に構成されており、
    前記走行体はそれぞれに搭載され個別に走行制御可能な駆動制御機構を有し、
    前記走行制御手段は走行体のそれぞれに走行制御信号を送信して前記複数の走行体によって行われるレース展開を制御し、
    前記走行体のそれぞれは受信した走行制御信号に従って個別に駆動制御機構を制御して走行コースを規制されることなく下方走行面を走行することにより、前記模型体が走行コースに規制されることなく走行するレース展開を実現するように構成されたことを特徴とするゲーム装置。
  2. 走行体のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段からの出力信号を前記走行制御手段に伝達する手段とをさらに有することを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  3. 前記位置検出手段は、走行体のそれぞれに備えられた電磁波発信源と、走行体走行面に沿って配設された受信手段とを有することを特徴とする請求項2記載のゲーム装置。
  4. 前記走行制御手段は、位置検出手段からの出力に応じて走行体の走行位置を制御する手段を含むことを特徴とする請求項2記載のゲーム装置。
  5. 前記模型体走行面及び下方走行面はそれぞれ周回路を構成していることを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  6. 前記走行制御手段から走行体への走行制御信号の伝達は、走行制御手段に接続された発光器から発せられ、個々の走行体の有する受光器で受光する光を介し行なわれるように構成されたことを特徴とする請求項5記載のゲーム装置。
  7. 前記発光器は下方走行面のいずれの位置からも受光検出可能なように配設されていることを特徴とする請求項6記載のゲーム装置。
  8. 前記発光器は、下方走行面の周回路に沿って複数個配設されてなることを特徴とする請求項6記載のゲーム装置。
  9. 前記発光器は下方走行面の周回路の外周に沿って配置されており、さらに下方走行面の周回路外周および内周に沿って、発光器からの光が反射して下方走行面上全面を満遍なく覆うように配設された鏡をさらに有することを特徴とする請求項8記載のゲーム装置。
  10. 前記走行制御手段は、予め用意された多数のレース展開に関するデータを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された多数のレース展開の中から無作為に一つを選択する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  11. 前記記憶手段に記憶されているレース展開に関するデータとして走行体の到着順位及び走行中のレースの進行に関するデータを含むことを特徴とする請求項10記載のゲーム装置。
  12. 前記模型体は、自動車、馬、人等の競争レースを模擬する模型体であることを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  13. 前記模型体走行路の下面に敷設された複数の電極と、電極に交互に陽極電位と陰極電位を印加する手段を含む給電手段を有し、
    走行体のそれぞれは前記電極に接するように配置された集電手段を有することを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
  14. 遊戯者が入賞模型体を予想して投票を行い、投票終了後複数の模型体が順番を競って走行するレースを実行し、レース結果及び投票に応じて遊戯者に配当を行うゲーム装置であって、
    複数の模型体がそれぞれ走行コースを規制されることなく移動することが可能なように構成された模型体走行路と、
    模型体走行面の下方に配置され、模型体走行面を介して磁力により結合された対応する模型体の走行を個別に誘導し、個別に移動制御可能に配置された複数のキャリアを含む走行駆動機構と、
    前記キャリアの移動をそれぞれ走行コースを規制されることなく個別に制御して複数の模型体が順番を競って走行するゲーム展開を制御する走行制御手段とを有することを特徴とするゲーム装置。
  15. 模型体が走行する模型体走行面と、模型体走行面の下方に配置された下方走行面と、模型体走行面を介して磁力により結合して対応する模型体の走行を誘導するように下方走行面上に配置された複数の走行体と、複数の走行体によって行われるレースの展開を設定するとともに、設定されたレース展開に従って走行体の走行を制御する信号を個々の走行体に送信するように構成された走行制御手段と、個々の走行体の位置を検出してその出力を走行制御手段に送信する位置検出手段とを有し、
    前記模型体走行面及び下方走行面は模型体及び走行体が走行コースを規制されることなく走行可能に構成されており、
    前記走行体のそれぞれには個別に制御可能な走行駆動手段が搭載されており、走行制御手段から受信した信号に基づき走行駆動手段を制御して、走行コースを規制されることなく設定されたレース展開に従って走行体の走行を制御することにより、模型体がそれぞれ走行コースを規制されることなく模型体走行面を走行するように構成されてなることを特徴とするゲーム装置。
  16. 競争ゲーム装置の走行面上に配置され、走行コースが規制されることなく走行可能に制御される走行体であって、
    ゲーム装置に備えられた走行制御手段が送信する制御信号を受信する受信手段と、受信した信号に基づき走行体の走行を個別に駆動する駆動手段と、前記ゲーム装置に備えられた給電手段から電力の供給を受ける集電手段とを有し、
    前記駆動手段は、車輪と、車輪を駆動する走行要モータと、走行用モータを制御する走行制御回路と、受信した制御信号を処理して走行制御回路を制御する制御手段とを有することを特徴とする競争ゲーム装置用走行体。
  17. 前記走行体は互いに離間して配置される第1の部分と第2の部分よりなり、
    前記受信手段、駆動手段及び集電手段は第1の部分に形成されており、
    第2の部分は馬、自動車等の模型体であってゲーム装置に配設された模型体走行面上に移動可能に載置され、
    第1の部分は模型体走行面の下方に配置され、第2の部分と磁力により結合して第2の部分の走行を誘導するように構成されてなることを特徴とする請求項16記載の競争ゲーム用走行体。
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