JPH09122300A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH09122300A
JPH09122300A JP7283861A JP28386195A JPH09122300A JP H09122300 A JPH09122300 A JP H09122300A JP 7283861 A JP7283861 A JP 7283861A JP 28386195 A JP28386195 A JP 28386195A JP H09122300 A JPH09122300 A JP H09122300A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰返し継続制御中に発生される音に連続感を
持たせることを可能とし、その結果として音による興趣
の盛上げの効果を高めることである。 【解決手段】 大当り状態のラウンド中である場合(S
23,YES)には、ラウンド用効果音を出力する処理
がなされる(S24)。これにより繰返し継続制御の各
ラウンドにおいて、1種類の音楽演奏音であるラウンド
用効果音が継続して発生される。また、繰返し継続制御
の最終時(S25,YES)には、エンディング用効果
音を出力する処理がなされる(S26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表
される遊技機に関し、詳しくは、所定条件の成立により
遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能な遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、所定条件の成立により遊技者
に有利な特定遊技状態に制御可能なものがあった。その
ような遊技機の一例として、たとえば、図柄等からなる
複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置が設
けられ、その可変表示装置が可変開始された後、停止制
御される等して表示結果が導出表示され、その表示結果
が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)に
なった場合に、特定遊技状態(大当り状態)に制御され
るように構成されたものがあった。
【0003】そのような遊技機においては、特定遊技状
態が発生した場合に、遊技状態を、遊技者にとって有利
な第1の状態にした後遊技者にとって不利な第2の状態
にし、予め定められた繰返し継続条件の成立に基づいて
再度第1の状態に繰返し継続制御するように構成された
ものがあった。このような繰返し継続制御は、繰返し継
続条件が成立することにより、最大限予め定められた回
数(たとえば16回)実行可能である。
【0004】また、このような繰返し継続制御における
第1の状態は、所定の終了条件(所定個数のパチンコ玉
の入賞または所定期間の経過等の条件)が成立した場合
に一旦終了されるようになっていた。したがって、繰返
し継続制御における第1の状態の1回(以下ラウンドと
いう)の期間は、遊技状況に応じて異なるようになって
いた。すなわち、繰返し継続制御の各ラウンドの期間の
長さは、不定であった。
【0005】このような繰返し継続制御を行なう従来の
遊技機においては、繰返し継続制御が実行される際に、
遊技者の興趣を盛上げるために音楽演奏音等の効果音が
発生されるようになっていた。
【0006】図21は、従来の遊技機において大当り状
態に関連して発生させられる効果音の種類を表形式で示
す図である。この図21においては、大当り状態時の動
作状態と、効果音の種類とが対応付けられて示されてい
る。大当り発生時においては、大当りが発生したことを
知らせるファンファーレ用効果音が発生される。大当り
状態での各ラウンド中においては、ラウンド中用効果音
が発生される。大当り状態でのラウンドが切換わる間の
インターバル中(大当りインターバル中)には、ラウン
ド間用効果音が発生される。繰返し継続制御の終了時に
おいては、大当り状態が終了することを知らせるエンデ
ィング用効果音が発生される。
【0007】この例においては、繰返し継続制御のラウ
ンド中においては、各ラウンドの開始から終了までの間
においてラウンド中用効果音が発生され、1回のラウン
ドが終了してからその次のラウンドが開始されるまでの
インターバル中には、効果音がラウンド間用効果音に切
換えられる。そして、次のラウンドが開始されると、効
果音がラウンド中用効果音に切換えられる。
【0008】このように、従来の遊技機においては、繰
返し継続制御のラウンドが切換わるごとに、効果音が切
換えられる制御が行なわれていた。このような効果音の
一例としては音楽演奏音がある。このような音楽演奏音
をラウンド中用効果音として用いる場合には、予め定め
られた演奏長さの効果音を用意しておき、各ラウンドが
開始するごとに音楽演奏の最初から演奏を開始させ、各
ラウンドの終了と同時に演奏を強制的に終了させる制御
が行なわれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の効果
音の制御を行なう従来の遊技機では、繰返し継続制御の
ラウンドが切換わるたびに発生中の効果音が終了させら
れて新たに効果音の発生が開始されるため、ラウンドが
切換わるたびに効果音が細切れになってしまうという問
題があった。
【0010】すなわち、ある演奏時間を有する音楽演奏
の効果音がラウンドごとに設定されているが、各ラウン
ドの継続期間が不定期間であるため、ラウンドの切換わ
り時に音楽演奏の効果音が、音演奏上の不適当な演奏箇
所で終了する場合がある。その不適当な演奏箇所とは、
たとえば、音を聞く遊技者に不自然な演奏終了感を与え
るような音の箇所である。
【0011】したがって、このような効果音の不適当な
終了がラウンドの切換え時に起きると、音を聞く遊技者
に効果音が細切れになったような印象、すなわち、効果
音の不連続感を与える。その結果、効果音により遊技者
の興趣を盛り上げるには至らないという不都合が生じ
る。
【0012】この発明は、かかる実情に鑑み考え出され
たものであり、その目的は、繰返し継続制御中に発生さ
れる音に連続感を持たせることを可能とし、その結果と
して音による興趣の盛り上げの効果を高めることが可能
な遊技機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定条件の成立により遊技者に有利な特定遊技状態
に制御可能な遊技機であって、前記特定遊技状態におい
て、遊技状態を遊技者に有利な第1の状態にした後遊技
者に不利な第2の状態にし、予め定められた繰返し継続
条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返し継続制御
する制御を行なう遊技制御手段と、音を発生するための
音発生手段と、該音発生手段を制御して遊技状態に応じ
た音を発生させる制御を行なう音制御手段とを含み、該
音制御手段は、前記特定遊技状態での繰返し継続制御中
において、所定種類の音を継続して発生させる制御を行
なうことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記音制御手段は、前記繰返
し継続制御の終了時に発生させる音を、前記繰返し継続
制御中に発生される前記所定種類の音からその音とは異
なる種類の音に切換える制御を行なうことを特徴とす
る。
【0015】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記音制御手段が前記特定遊
技状態での繰返し継続制御において発生させる音は、音
楽演奏音であることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手
段の働きにより、特定遊技状態において、遊技状態を遊
技者に有利な第1の状態にした後遊技者に不利な第2の
状態にし、予め定められた繰返し継続条件の成立に基づ
いて再度第1の状態に繰返し継続制御する制御が行なわ
れる。音発生手段の働きにより、音が発生される。音制
御手段の働きにより、音発生手段を制御して遊技状態に
応じた音を発生させる制御が行なわれる。音制御手段の
さらなる働きにより、特定遊技状態での繰返し継続制御
中において、所定種類の音を継続して発生させる制御が
行なわれる。このように、特定遊技状態において繰返し
継続制御が実行されると、その実行中には、所定種類の
音が継続して発生させられる。
【0017】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
音制御手段のさらなる働きにより、繰返し継続制御の終
了時に発生させる音を、繰返し継続制御中に発生される
所定種類の音からその音とは異なる種類の音に切換える
制御が行なわれる。そのような音の切換えにより、繰返
し継続制御の終了時期であることが遊技者に対して報知
される。
【0018】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の作用に加えて、次のように作用する。音制御
手段が特定遊技状態での繰返し継続制御において発生さ
せる音が音楽演奏音であるため、特定遊技状態での繰返
し継続制御中においては、所定種類の音楽演奏音が継続
して発生させられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明は、これに限らず、たとえばコイン遊技機や
スロットマシン等であってもよく、所定条件の成立によ
り遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能な遊技機であ
れば、すべてに適用することが可能である。
【0020】図1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機の
遊技盤面を示す正面図である。このパチンコ遊技機に
は、遊技者が打球操作するための打球操作ハンドル(図
示せず)が設けられており、この打球操作ハンドルを遊
技者が操作することにより、パチンコ玉を1つずつ遊技
盤12の前面に形成された遊技領域13内に打込むこと
ができる。
【0021】この遊技領域13内には、図柄等からなる
複数種類の識別情報を可変表示して表示状態が変化可能
な可変表示装置として、特別図柄用可変表示装置60お
よび飾り図柄用可変表示装置1の2種類の装置が設けら
れている。
【0022】特別図柄用可変表示装置60は、3つの7
セグメントLEDよりなり、特別図柄と呼ばれる識別情
報を可変表示するためのものである。この特別図柄用可
変表示装置60は、横一列に並ぶ左,中,右の各特別図
柄可変表示部を有し、各特別図柄可変表示部に表示され
る特別図柄を可変表示可能に構成されている。以下の説
明においては、左,中,右の各特別図柄表示部に表示さ
れる特別図柄を、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄
と呼ぶ。
【0023】飾り図柄用可変表示装置1は、飾り図柄と
呼ばれる識別情報等を可変表示するためのものであり、
液晶表示装置等よりなる画像表示装置2を有している。
この画像表示装置2は、3行×3列の合計9個の可変表
示用の飾り図柄表示部2a〜2iを表示することが可能
である。さらに画像表示装置2は、飾り図柄表示部2a
〜2iの他にも、キャラクタ画像およびその他の多種類
の画像を適宜表示することが可能である。ここで、キャ
ラクタ画像とは、画像表示装置2に表示される人間,動
物,図形あるいは物等を表わす映像をいう。
【0024】このように構成された特別図柄用可変表示
装置60および飾り図柄用可変表示装置1は、連動して
可変表示を行なう。具体的には、特別図柄用可変表示装
置60の特別図柄の可変表示に連動して、飾り図柄用可
変表示装置1の飾り図柄の可変表示が行なわれる。この
ため、特別図柄用可変表示装置60の表示内容と、飾り
図柄用可変表示装置1の表示内容との間には、一定の関
連性がある。
【0025】その関連性とは、たとえば、次のような関
連性である。特別図柄用可変表示装置60の表示内容が
後述する大当り状態となれば、飾り図柄用可変表示装置
1の表示内容も大当り状態となる。また、特別図柄用可
変表示装置60の表示内容が外れ状態となれば、飾り図
柄用可変表示装置1の表示内容も外れ状態となる。
【0026】遊技領域13内に打込まれたパチンコ玉が
始動入賞口4内に入賞すれば、その始動入賞玉が始動入
賞玉検出スイッチ4aにより検出されてその検出出力に
基づいて、特別図柄用可変表示装置60の特別図柄が可
変開始された後、停止制御される。それと同時に、その
特別図柄用可変表示装置60の動作に連動して、飾り図
柄用可変表示装置1においても、飾り図柄が可変開始さ
れ、その後飾り図柄が停止制御される。この場合、特別
図柄用可変表示装置60においては、飾り図柄用可変表
示装置1の飾り図柄表示部2a〜2iのすべてが停止し
た直後に、左,中,右特別図柄可変表示部がすべて同時
に停止する。
【0027】特別図柄可変表示装置60の左,中,右の
各特別図柄可変表示部は、たとえば、数字および文字よ
りなる15種類の特別図柄を可変表示する。このような
特別図柄を可変表示する左,中,右特別図柄可変表示部
の可変停止時の表示結果がぞろ目となって揃った場合
(たとえば777)に、遊技価値の付与として大当り状
態(特定遊技状態)が発生する。
【0028】その特別図柄用可変表示装置60の可変停
止時の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たと
えば777)となり、それに伴って、飾り図柄用可変表
示装置1の可変停止時の表示結果が予め定められた特定
の表示態様(たとえばあるライン上で777)となれ
ば、可変入賞球装置50の開閉板5aが開成して打玉が
入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となり大当
り状態(特定遊技状態)が発生する。
【0029】飾り図柄用可変表示装置1の可変表示中に
おいては、リーチ状態が発生する場合がある。ここで、
リーチの定義を説明する。リーチとは、表示状態が変化
可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が複数の表
示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められ
た特定の表示態様の組合せになった場合に、特定の遊技
価値が付与される遊技機において、前記複数の表示結果
の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表
示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せと
なる条件を満たしている表示状態をいう。具体的には、
前記複数の表示結果が、複数の可変表示部(ここでは1
つの可変表示装置に複数の可変表示部が設けられた場合
の可変表示部をいう)に表示される識別情報の組合せを
指す場合において、一部の可変表示部の表示結果がまだ
導出表示されていない表示状態が含まれ、また、1つの
可変表示装置が1つの可変表示部を有する場合に、前記
複数の表示結果が、1つの可変表示部が複数回停止表示
され、その停止表示された結果の識別情報の組合せを指
す場合において、一部の回の表示結果がまだ導出されて
いない段階の表示状態が含まれる。
【0030】あるいは、前記複数の表示結果の一部がま
だ導出表示されていない段階で、前記遊技機が、前記特
定の表示態様の組合せを導出表示可能な1段階前の状態
であることを示した状態をもいう。具体的には、1つの
可変表示装置が複数の可変表示部を有する場合に、前記
複数の表示結果が複数の可変表示部に表示される識別情
報の組合せを指す場合において、複数の可変表示部に表
示される識別情報の一部または全部が揃った状態で可変
表示を行なっている状態をいう。
【0031】この可変入賞球装置50は、通常時は開閉
板5aが閉成して打玉が入賞不可能な遊技者にとって不
利な第2の状態となっているが、大当り状態が発生すれ
ばソレノイド8が励磁されて開閉板5aが開成して入賞
開口5が開放された第1の状態となる。この可変入賞球
装置50の第1の状態は、所定期間(たとえば30秒
間)の経過あるいは所定個数(たとえば10個)の打玉
の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立したことによ
り終了して第2の状態となる。その入賞開口5内に入賞
したパチンコ玉が特定入賞玉検出スイッチ6,入賞玉検
出スイッチ7により検出され、その検出個数は入賞個数
表示器9により表示される。また、第1の状態となって
いる可変入賞球装置50内に入賞したパチンコ玉が予め
定められた特定入賞領域(Vポケット)に入賞すれば、
その特定入賞玉が特定入賞玉検出スイッチ6により検出
され、その回の可変入賞球装置50の第1の状態が終了
するのを待って再度可変入賞球装置50を第1の状態に
駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し
継続制御の上限回数はたとえば16回と定められてい
る。
【0032】ここで、飾り図柄用可変表示装置1の画像
表示装置2の表示内容を簡単に説明する。画像表示装置
2の表示画像においては、3行×3列の合計9個の飾り
図柄表示部が一斉に可変開始(スクロール表示を開始)
した後、まず2つの飾り図柄表示部2a,2bが停止
し、次に4つの飾り図柄表示部2c〜2fが停止し、次
に2つの飾り図柄表示部2g,2hが停止し、最後に真
ん中の飾り図柄表示部2iが停止する。
【0033】そして、横方向における上段,中段,下段
の3本の当りラインと、縦方向における左,中,右の3
本の当りラインと、斜め対角線上に2本の当りラインと
の合計8本の当りラインが定められている。この8本の
当りラインのうちのある当りライン上で、予め定められ
た特定の表示態様(たとえば777)となれば、大当り
状態が発生する。さらに、この9個の飾り図柄表示部の
すべてが、後述するフルーツ図柄となった場合にも大当
り状態が発生する。
【0034】飾り図柄用可変表示装置1が可変表示中に
再度パチンコ玉が始動入賞口4に入賞すれば、その始動
入賞が記憶されて飾り図柄用可変表示装置1が可変停止
した後再度可変開始できる状態になるまで待ってその始
動入賞記憶に基づいて飾り図柄用可変表示装置1が再度
可変開始される。この始動入賞記憶の上限値はたとえば
「4」に定められており、現時点における始動入賞個数
が始動入賞個数表示器10により表示される。
【0035】遊技領域13内には、さらに通常入賞口3
a〜3eが設けられているとともに、各種の装飾ランプ
や装飾LED14,15,16が設けられている。遊技
領域13内に打込まれたパチンコ玉がいずれの入賞領域
や可変入賞球装置にも入賞しなかった場合にはアウト玉
としてアウト口11から回収される。
【0036】なお、飾り図柄用可変表示装置1は、液晶
表示装置を用いたものに限らず、CRT表示装置、プラ
ズマ表示装置またはマトリックスLED表示装置等の画
像を表示するその他の装置を用いてもよい。さらに当り
ラインは8本に限らず、5本あるいは1本であってもよ
い。
【0037】可変入賞球装置50の第2の状態は、打玉
が入賞可能ではあるが入賞困難なものであってもよい。
【0038】このパチンコ遊技機においては、特別図柄
用可変表示装置60において可変表示される特別図柄の
配列構成が左,中,右特別図柄可変表示部について予め
定められている。たとえば、左,中,右特別図柄可変表
示部において、数字等の図柄(たとえば0〜9,A,
C,E,F,H)が、複数種類同一の配列で定められて
いる。そして、それらの各図柄に対応する図柄ポジショ
ンが、各特別図柄に対応して割り振られている。そし
て、後述するC RND L,C,Rの各抽出値が図柄
ポジションの番号と一致する場所の図柄が、左,中,右
特別図柄可変表示部の予定停止図柄として選択決定され
る。
【0039】図2は、飾り図柄用可変表示装置1で可変
表示される複数種類の図柄の配列からなる図柄列を示す
説明図である。飾り図柄用可変表示装置1により可変表
示される図柄列は3グループに分かれており、図2にお
ける一番左側に示された7やフルーツ図柄や星印マーク
からなる図柄列は、6個の飾り図柄表示部2a〜2fに
より可変表示される図柄列である。中央に示された図柄
列は、2個の飾り図柄表示部2g,2hにより可変表示
される図柄列である。右側に示された図柄列は、中央の
1つの飾り図柄表示部2iより可変表示される図柄列で
ある。
【0040】これら図柄列は、後述する表示図柄切換制
御の場合を除いて、各飾り図柄表示部により上方の図柄
から順次下方の図柄のものがスクロール表示され、各図
柄列の一番下側に最後の図柄が可変表示された次には各
図柄列の一番上の図柄(図面では7)が表示され、これ
ら各図柄列が巡回して可変表示される。そして、各飾り
図柄表示部の可変表示が停止し、いずれかの当りライン
上において777が揃うか、あるいはすべての飾り図柄
表示部においてフルーツ図柄が表示された場合に、前述
した大当りが発生する。なお、星印マークの図柄の場合
には、たとえいずれかの当りライン上において3つ揃っ
たとしても大当りは発生しない。
【0041】図2の左側の00〜14はソフト上のシン
ボルナンバーのコードであり、各図柄に割り振られてお
り、16進数で示されている。さらに、各図柄は、各飾
り図柄表示部2a〜2iにおいて画像表示装置2のドッ
トにより表示され、7やフルーツ図柄の場合には64ド
ット(1図柄)で表示され、星印マークの図柄はその1
/2図柄からなる32ドットで表示される。ゆえに、図
2の一番左側に示された図柄列の場合には、64×6+
32×3=480ドットとなる。中央の図柄列と右側の
図柄列との場合には、64×6+32×15=864ド
ットとなる。このように、外れ図柄を小さくすることに
より、当たり図柄がわかりやすくなるとともに、図柄列
の1周期の長さ(ドット数)を短くできる効果がある。
【0042】図3は、飾り図柄用可変表示装置の各飾り
図柄表示部によって表示される可変停止時の表示結果が
予め定められた特定の表示態様となった場合を示した表
示画面図である。図3の一番左上に示された画面図で
は、各飾り図柄表示部2a〜2iにより「7」が表示結
果として導出表示されている。この場合にはすべての飾
り図柄表示部2a〜2iを枠で囲む表示が行なわれる。
その下の表示画面図においては、横方向上段の当りライ
ン上において「777」が揃った状態が示されている。
そして、「777」がそろった飾り図柄表示部2a,2
b,2gを枠で囲む表示が行なわれる。その下の表示画
面図においては、縦方向左側の当りラインにおいて「7
77」が揃った状態とそれを枠で囲んだ状態が示されて
いる。その下の表示画面図においては、左上から右下に
向かう斜め方向に「777」が揃った状態とそれを枠で
囲んだ状態が示されている。その下の表示画面図におい
ては、横方向中段の当りラインにおいて「777」が揃
った状態とそれを枠で囲んだ状態が示されている。
【0043】図3の右上の表示画面図においては、縦方
向中央の当りライン上において「777」が揃った状態
とそれを枠で囲んだ状態が示されている。その下の表示
画面図においては、左下から右上に向かう斜めの当りラ
イン上において「777」が揃った状態とそれを枠で囲
んだ状態が示されている。その下の表示画面図において
は、横方向下段の当りライン上において「777」が揃
った状態とそれを枠で囲んだ状態が示されている。その
下の表示画面図においては、縦方向右側の当りライン上
において「777」が揃った状態とそれを枠で囲んだ状
態が示されている。その下の表示画面図においては、す
べての飾り図柄表示部2a〜2iにおいてフルーツ図柄
が揃った状態と、すべての飾り図柄表示部2a〜2iを
枠で囲んだ状態とが示されている。
【0044】この図3には大当り状態が発生する特定の
表示態様が10種類示されているが、この10種類の表
示態様のいずれが揃ったとしても、前述したように可変
入賞球装置50の第1の状態への駆動制御の態様は同じ
である。また、この図3に示された特定の表示態様の他
の例としては、たとえば、横方向上段と左上から右下へ
向かう斜め方向との2本の当りライン上において共に
「777」が揃ったり、あるいは斜め対角線上の2本と
横方向1本または縦方向1本の合計3本の当りライン上
において「777」が揃う場合がある。このような場合
においても、付与される遊技価値としての可変入賞球装
置50の第1の状態への駆動制御の態様は同じである。
【0045】図3のたとえば右上端に示された表示画面
図においては、飾り図柄表示部2aや2eに、星印マー
クの図柄が中央に示されており、その上下にフルーツ図
柄の一部が示されている。これは、図2で説明したよう
に、星印マークの図柄はいくら当りライン上に3つ揃っ
たとしても大当り状態にはならない外れ図柄であるため
に、飾り図柄用可変表示装置の表示結果が外れ図柄とな
った場合にこの星印マークの図柄を見た遊技者があまり
不愉快に感じないようにするために極力ズーム縮小して
表示した結果、この星印マークの外れ図柄の前後の図柄
が1つの飾り図柄表示部2a,2eに一部入り込んでし
まったのである。この前後の図柄の一部が1つの飾り図
柄表示部に入り込んだ原因が、外れ図柄のズーム縮小表
示であるために、この一部入り混んだ図柄の種類までは
必ずしも遊技者が認識できる必要はない。たとえば、図
2に示された左側の図柄表示列の上から4番目にはオレ
ンジのフルーツ図柄がまるごと表示されており、一方、
右側に示された図柄表示列の上から12番目にはスライ
スされたオレンジのフルーツ図柄が示されており、これ
らフルーツ図柄の下方の一部分がある飾り図柄表示部に
入り込んだ形で示された場合には、まるごとオレンジの
フルーツ図柄かスライスオレンジのフルーツ図柄かの区
別はつかないのである。
【0046】一方、図3の表示画面図は、飾り図柄用可
変表示装置1の可変停止時の表示結果を示したものであ
るが、可変表示中においては、前述したように、図2に
示された図柄列が各飾り図柄表示部において順次スクロ
ール表示されるために、各飾り図柄表示部2a〜2iに
おいては、1つまたは2つまたは3つの図柄(図柄の一
部を含む)が可変表示される状態となる。
【0047】図4は、飾り図柄用可変表示装置1の当り
ラインと図柄との配置関係を説明するための説明図であ
る。飾り図柄用可変表示装置1は、前述したように、3
行×3列の合計9個の飾り図柄表示部2a〜2iを有し
ており、それぞれの飾り図柄表示部により、図示するよ
うに、図柄1〜図柄9の9個の飾り図柄が可変表示され
る。そして、横方向3行と縦方向3列と斜め対角線上に
2本の合計8本の当りライン〜が定められており、
この8本の当りライン〜のうちの少なくともいずれ
か1つの当りライン上において、「777」の図柄のぞ
ろ目が揃うか、あるいは、すべての飾り図柄表示部2a
〜2iの表示結果がすべてフルーツ図柄である場合に
は、大当り状態が発生する。
【0048】図5は、大当りが発生する飾り図柄用可変
表示装置1の表示結果の表示態様の種類を示した表を表
わす図である。この図の左上に示された「C RND
LINE」は、後述の当り図柄決定用のカウンタであ
り、0から順次カウントアップして上限である85まで
カウントアップした後再度0から繰返しカウントアップ
するものである。そして、所定のタイミングでこのC
RND LINEの値が読出され、そのときの値は「C
RND LINE」の下の列に示された複数の値の中
のいずれかに該当すれば、その該当する欄の右に示され
た当りライン上に「777」が停止表示されるように制
御される。たとえば、C RND LINEのカウント
値が「24」であった場合には、図4に示したの当り
ライン上に「777」が揃うように制御される。
【0049】また、C RND LINEのカウント値
が「85」であった場合には、図4に示したの当りラ
イン上に「777」が揃うように制御される。さらに、
CRND LINEのカウント値が「7」であった場合
には、すべての飾り図柄表示部2a〜2iにフルーツ図
柄が表示されるように制御される。図5に示したよう
に、飾り図柄用可変表示装置1の大当りが発生する表示
結果は、9種類存在する。
【0050】このように、図柄の組合せの総数が少ない
特別図柄用可変表示装置60の表示内容に対応するよう
に、図柄の組合せの総数が多い飾り図柄用可変表示装置
1の表示がなされる。このため、遊技者に対して表示す
る図柄の組合せを、飾り図柄により、バラエティに富ん
だものにすることができる。
【0051】図6は、パチンコ遊技機に用いられる制御
回路を示すブロック図である。パチンコ遊技機の制御回
路は、各種機器を制御するためのプログラムに従って遊
技機制御を行なうための基本回路24と、始動入賞玉検
出スイッチ4aと特定入賞玉検出スイッチ6と入賞玉検
出スイッチ7とからの検出信号をメイン基本回路24に
与えるためのスイッチ回路22と、メイン基本回路24
の指令に従ってソレノイド8を駆動するソレノイド回路
26と、メイン基本回路24から与えられるデータに従
って、大当りが発生した旨を示す大当り情報や飾り図柄
用可変表示装置1の可変表示に利用された始動入賞玉の
個数を表わす有効始動情報をホストコンピュータである
ホール用管理コンピュータ等に対して出力する情報出力
回路28と、メイン基本回路24から与えられるデータ
に従って特別図柄可変表示装置60と始動記憶数表示器
10とV表示LED17と入賞個数表示器9と各種装飾
用のランプやLED16とを駆動するためのLED回路
23とを含む。さらに、基本回路24には、制御用プロ
グラム等を記憶しているROM31と、そのプログラム
に従って制御動作を行なうためのCPU30と、RAM
32と、I/Oポート33さらにはクロック発生回路
(図示せず)とが設けられている。
【0052】さらに、メイン基本回路24には、電源投
入時にメイン基本回路24をリセットするための初期リ
セット回路19と、メイン基本回路24に対し定期的
(たとえば2msec毎)にリセットパルスを与え、所
定のゲーム制御用プログラムを先頭から繰返し実行する
ための定期リセット回路20と、メイン基本回路24か
ら与えられるアドレス信号をデコードし、メイン基本回
路24内に含まれるROM31,RAM32,I/Oポ
ート33等のいずれか1つを選択するための信号を出力
するためのアドレスデコード回路18と、メイン基本回
路24から与えられる音発生指令信号に従ってスピーカ
210を駆動し、効果音等を発生させるための音制御回
路21とが接続されている。さらに、パチンコ遊技機の
制御回路には、AC24Vの交流電源に接続され、複数
種類の直流の電圧を発生させる電源回路29が含まれて
いる。
【0053】音制御回路21は、PCM音源を用いて音
を発生させる制御を行なう回路であり、基本回路24か
ら出力される音発生指令信号を受け、その音発生指令信
号に応答して効果音データを作成し、作成した効果音デ
ータに応じた効果音を発生させる信号をスピーカ210
に与える。この音制御回路21は、複数種類の効果音デ
ータを予め記憶した音用ROM(図示せず)を有し、そ
の音用ROMから読出した効果音データに基づいて効果
音を発生させる制御を行なうものであり、効果音を発生
させるための信号を増幅する回路も含まれている。スピ
ーカ210は、パチンコ遊技機の所定箇所に設けられて
おり、音制御回路21から与えられた効果音発生信号に
応答して効果音を発生する。
【0054】なお、ここでは、音制御回路21は、PC
M音源を用いて音を発生させる制御を行なうものを示し
たが、これに限らず音制御回路は、サウンドジェネレー
タを用いたもの等の他の構成の制御回路であってもよ
い。
【0055】さらに、制御回路には、基本回路24から
の可変表示制御指令信号に従って飾り図柄可変表示装置
1の画像表示装置2に対し可変表示制御信号を与える液
晶表示回路25が設けられている。また、画像表示装置
2は、サブCPU34、ROM35およびRAM36を
備えている。ROM35には、飾り図柄用可変表示装置
1により表示される飾り図柄の画像データ、キャラクタ
画像の画像データおよびアニメーション画像の画像デー
タ等のデータが記憶されている。
【0056】RAM36は、画像表示を行なうための作
業領域等として用いられる。サブCPU34は、液晶表
示回路25から受けた可変表示指令信号に応答して、R
OM35に記憶されている画像表示用のプログラムおよ
びデータに基づいて、RAM36を作業領域として使用
しながら画像表示制御を行なう。具体的には、受取った
可変表示制御信号に応答して、ROM35から画像表示
用のデータを読出し、そのデータに対して、画像表示の
ための割付けおよび加工等の処理を行ない、画像表示を
行なうためのデータを作成し、その作成したデータに基
づいて、画像表示装置2に飾り図柄の画像、キャラクタ
画像、およびアニメーション画像等を表示する制御を行
なう。
【0057】図7は、遊技制御,特別図柄用可変表示装
置60の可変表示制御,飾り図柄用可変表示装置1の可
変表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明す
るための説明図である。ランダムカウンタは、以下に示
す16種類が代表例として挙げられる。それぞれのラン
ダムカウンタは、前述した基本回路24によりカウント
動作される。
【0058】ここで、前述の基本回路24に設けられた
CPU30は、定期的(0.002秒毎)に定期リセッ
ト回路20からリセット信号が入力され、プログラムを
先頭から実行してその最後まで実行したアドレスでリセ
ット待ち状態となっており、前記リセット信号が入力さ
れることにより再度プログラムを先頭から実行しなおす
ことを繰返し、リセット信号の入力毎にプログラムを先
頭から最後まで実行することを繰返すことにより、パチ
ンコ遊技機の遊技状態を制御できるように構成されてい
る。
【0059】C RNDは、大当り状態(特定遊技状
態)を発生させるか否かを事前に決定するために用いら
れ、「0」からカウントアップしてその上限である「2
39」までカウントアップし、再度「0」からカウント
アップし直すように構成されている。
【0060】C RND Lは、特別図柄用可変表示装
置60の左特別図柄可変表示部の停止時に表示される左
特別図柄を事前に決定するために用いられる。このC
RND Lは「0」からカウントアップしてその上限で
ある「14」までカウントアップした後、再度「0」か
らカウントアップし直されるものである。
【0061】C RND Cは、特別図柄用可変表示装
置60の中特別図柄可変表示部の停止時に表示される中
特別図柄を事前に決定するために用いられる。このC
RND Cは,「0」からカウントアップしてその上限
である「14」までカウントアップし、その後再度
「0」からカウントアップし直されるものである。
【0062】C RND Rは、特別図柄用可変表示装
置60の右特別図柄可変表示部の停止時に表示される右
特別図柄を事前に決定するために用いられる。このC
RND Rは,「0」からカウントアップしてその上限
である「14」までカウントアップし、再度「0」から
カウントアップし直すように構成されている。
【0063】C RND R1は、飾り図柄用可変表示
装置1においてリーチ表示をするか否かを決定するため
のものであり、「0」からカウントアップしてその上限
である「15」までカウントアップした後、再度「0」
からカウントアップし直されるものである。
【0064】C RND R2は、飾り図柄用可変表示
装置1においてなされるリーチ表示の種類を決定するた
めに用いられるものである。このリーチ表示の種類は、
複数種類予め用意されており、その中からC RND
R2の値により選択される。このC RND R2は、
「0」からカウントアップしてその上限である「25」
までカウントアップした後、再度「0」からカウントア
ップし直されるものである。
【0065】C RND LINEは、飾り図柄用可変
表示装置1の当り図柄を決定するために用いられるもの
である。このC RND LINEは、「0」からカウ
ントアップしてその上限である「85」までカウントア
ップした後、再度「0」からカウントアップし直される
ものである。
【0066】C RND ZU1〜ZU9は、飾り図柄
用可変表示装置1の外れ図柄を決定するために用いられ
るものである。具体的には、C RND ZU1〜ZU
9は、画像表示装置2に表示される飾り図柄表示部2a
〜2iにそれぞれ対応し、対応する飾り図柄表示部の外
れ図柄の決定に用いられる。C RND ZU1〜ZU
6の6個の外れ図柄決定用のカウンタの各々は、「0」
からカウントアップしてその上限である「8」までカウ
ントアップした後、再度「0」からカウントアップし直
されるものである。C RND ZU7〜ZU9の3つ
の外れ図柄決定用のカウンタの各々は、「0」からカウ
ントアップしてその上限である「20」までカウントア
ップした後、再度「0」からカウントアップし直される
ものである。
【0067】以上に説明した各種のランダムカウンタに
は、ランダムカウンタ毎にカウントの加算更新タイミン
グが定められている。これにより、各ランダムカウンタ
は、独立的に加算更新される。
【0068】次に、ランダムカウンタの値により大当り
を発生させるか否かを事前に決定するための手順を説明
する。図8は、ランダムカウンタの値により大当りを発
生させるか否かを事前に決定するための手順を示すフロ
ーチャートである。
【0069】パチンコ玉が始動入賞口4に入賞して始動
入賞玉検出スイッチ4aにより検出されれば、その時点
におけるC RNDの値を抽出し、その値が「4」のと
きに大当りを発生させることが事前決定される。その場
合における特別図柄用可変表示装置60および飾り図柄
用可変表示装置1のそれぞれの大当り図柄は、次のよう
に決定される。特別図柄用可変表示装置60では、C
RND Lの抽出値により、大当りとなる図柄が決定さ
れる。飾り図柄用可変表示装置1においては、C RN
D LINEの抽出値により、大当りとなる図柄が決定
される。
【0070】一方、C RNDの抽出値が「4」以外の
ときには、外れが事前決定される。その場合における特
別図柄用可変表示装置60および飾り図柄用可変表示装
置1のそれぞれの外れ図柄(外れ予定停止図柄)は、次
のように決定される。特別図柄用可変表示装置60で
は、C RND Lの抽出値により左特別図柄の予定停
止図柄が決定され、C RND Cの値により中特別図
柄の予定停止図柄が決定され、C RND Rの値によ
り右特別図柄の予定停止図柄が決定される。
【0071】なお、左,中,右の3つの特別図柄の予定
停止図柄を決定した際に、その決定内容がたとえばぞろ
目となり大当りを発生させるための図柄の組合せが偶然
一致した場合には、C RND Cの抽出値に「1」を
加算して強制的に外れの図柄となるように制御する。
【0072】飾り図柄用可変表示装置1では、C RN
D ZU1〜ZU9の抽出値により飾り図柄表示部2a
〜2iのそれぞれの飾り図柄の予定停止図柄が決定され
る。なお、飾り図柄表示部2a〜2iの9つの予定停止
図柄を決定した際に、その決定内容がたとえばぞろ目と
なり大当りを発生させるための図柄の組合せが偶然発生
した場合には、たとえば、C RND ZU9(飾り図
柄表示部2iに対応)の抽出値に「1」を加算して強制
的に外れの図柄となるように制御する等、そのような図
柄を決定する一部のランダムカウンタの抽出値に「1」
を加算して強制的に外れの図柄とする。
【0073】以上のように、特別図柄用可変表示装置6
0の表示結果が大当り状態になる場合には、飾り図柄用
可変表示装置1の表示結果も大当り状態にされる。ま
た、特別図柄用可変表示装置60の表示結果が外れの状
態になる場合には、飾り図柄用可変表示装置1の表示結
果も外れの状態にされる。
【0074】次に、リーチ表示を行なうか否かの決定方
法について説明する。C RNDR1の抽出値が「0」
である場合には、リーチ表示を行なうことが決定され
る。一方、C RND R1の抽出値が「1」〜「1
5」である場合には、リーチ表示を行なわない通常表示
を行なうことが決定される。なお、C RNDの値に基
づいて大当りが事前決定された場合には、C RND
R1の値によらず、リーチ表示を行なうことが強制的に
決定される。このようにリーチ表示を行なうことが決定
された場合、飾り図柄用可変表示装置1にリーチ表示を
行なう制御が実行される。この場合、飾り図柄用可変表
示装置1では、あるライン上で1つの飾り図柄を残して
2つの飾り図柄が「7」になるか、または、1つの飾り
図柄を残して他の飾り図柄が「フルーツ」になる表示が
なされ、これにより、飾り図柄によるリーチ表示が行な
われる。その場合のリーチ表示をする飾り図柄の選択
は、ランダムカウンタの値等を用いて行なう。さらに、
後述するスーパーリーチの場合には、そのような飾り図
柄のリーチ表示に加えて、キャラクタ等を用いた表示が
なされる。
【0075】一方、特別図柄用可変表示装置60は、
左,中,右のすべての特別図柄可変表示部が同時に停止
される制御が行なわれるため、飾り図柄用可変表示装置
1においてリーチ表示がなされている場合においてもリ
ーチ表示が行なわれない。このように、リーチ表示は、
飾り図柄用可変表示装置1においてのみ発生する。
【0076】次に、C RND R2の抽出値と、決定
されるリーチの種類との関係について説明する。C R
ND R2の抽出値に基づくリーチの種類の決定は、以
下に示すリーチ種類決定テーブルを用いて行なわれる。
【0077】図9は、リーチ種類決定テーブルの内容を
示す説明図である。この図9に示されるリーチ種類決定
テーブルにおいては、遊技状態ごとにC RND R2
の抽出値と、実行するリーチの種類との関係が予め定め
られている。詳しくは次のとおりである。遊技状態は、
外れ時および大当り時の2種類に分類されている。
【0078】外れ時の場合は、C RND R2の抽出
値と、リーチの種類との関係が以下のように定められて
いる。抽出値が「0」〜「19」である場合にはノーマ
ルリーチの実行が決定される。抽出値が「20」〜「2
2」である場合には、スーパーリーチ1の実行が決定さ
れる。抽出値が「23」,「24」である場合には、ス
ーパーリーチ2の実行が決定される。抽出値が「25」
である場合には、スーパーリーチ3の実行が決定され
る。
【0079】大当り時の場合は、C RND R2の抽
出値と、リーチの種類との関係が以下のように定められ
ている。抽出値が「0」〜「7」である場合には、ノー
マルリーチの実行が決定される。抽出値が「8」〜「1
3」である場合には、スーパーリーチ1の実行が決定さ
れる。抽出値が「14」〜「19」である場合には、ス
ーパーリーチ2の実行が決定される。抽出値が「20」
〜「25」である場合には、スーパーリーチ3の実行が
決定される。これらのノーマルリーチおよびスーパーリ
ーチ1〜3は、飾り図柄用可変表示装置1に表示される
リーチの種類である。
【0080】ここで、ノーマルリーチとは、比較的出現
頻度が高く、その代り大当りとなる割合が低い通常のリ
ーチ状態をいう。また、スーパーリーチとは、リーチ表
示後の停止図柄が大当りになる割合が高く設定されてい
るリーチをいう。すなわち、飾り図柄用可変表示装置1
においてスーパーリーチが表示されると、その後の停止
図柄が大当り図柄の組合せになる割合がノーマルリーチ
の場合よりも高いのである。このパチンコ遊技機の場合
には、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2およびスー
パーリーチ3の3種類のスーパーリーチが用意されてい
る。これらのスーパーリーチは、たとえば、リーチ表示
時の表示画像が異なるものである。
【0081】このように、この遊技機においては、たと
えば、スーパーリーチ1〜スーパーリーチ3の3種類の
スーパーリーチを表示することが可能である。したがっ
て、遊技者は、飾り図柄用可変表示装置1にスーパーリ
ーチが表示されると、大当りの発生に対する期待感が高
くなる。このため、スーパーリーチを表示可能にするこ
とにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0082】図10および図11は、飾り図柄用可変表
示装置1における時間の変化に伴う各飾り図柄表示部2
a〜2iの制御の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【0083】パチンコ玉が始動入賞口4に入賞して始動
入賞玉検出スイッチ4aにより検出されれば、図10の
左上に示すように、その検出パルスがONとなって基本
回路24に入力される。その検出パルスの立上がりのタ
イミングに従って、基本回路は、C RNDの値の抽出
および格納を行なうとともに、C RND ZU1〜Z
U9の値の抽出を行なう。これらのC RND ZU1
〜ZU9のカウント値が、図2に示したソフト上のシン
ボルに相当し、カウント値がそのままソフト上のシンボ
ルとなり、そのソフト上のシンボルに相当する図柄が該
当する飾り図柄表示部2a〜2iで停止表示されるよう
に制御される。
【0084】次に、始動入賞玉検出スイッチ4aの検出
パルスの立下がりのタイミング(立上がり時点より0.
002秒後)で、既に格納されているC RNDの値の
読出しが行なわれるとともに、この読出された値が予め
定められた大当りに該当する値「4」であるか否かの判
定が行なわれる。さらに、そのタイミングにおいては、
C RND R1,R2の抽出も行なわれる。さらに、
C RNDの抽出値に基づく大当りの判定において、大
当りを発生させることが決定された場合には、C RN
D LINEの値の抽出動作が行なわれる。
【0085】次に、始動入賞玉検出スイッチ4aの検出
パルスの立上がりから0.004〜0.022秒の後
に、C RND L,C,Rのそれぞれの値の抽出動作
が行なわれ、それと同時に、特別図柄用可変表示装置6
0および飾り図柄用可変表示装置1のそれぞれにおいて
すべての図柄が一斉に変動を開始する。
【0086】特別図柄用可変表示装置60に関しては、
左特別図柄可変表示部、右特別図柄可変表示部、中特別
図柄可変表示部の順に可変表示を停止させる制御が行な
われる。その場合の停止図柄は、次のように決定され
る。C RNDの抽出値の判定により大当りを発生させ
ることが決定された場合には、C RND C,Rの値
が、C RND Lの抽出値に揃えられる。これによ
り、大当り時の予定停止図柄が決定される。一方、C
RNDの抽出値の判定により外れにすることが決定され
た場合には、C RND L,C,Rのそれぞれの抽出
値に基づいて、左,中,右特別図柄可変表示部のそれぞ
れの予定停止図柄が決定される。ここでは、特別図柄用
可変表示装置60の制御タイミングの図示は省略し、主
に、飾り図柄用可変表示装置1の制御タイミングの説明
を行なう。
【0087】図10には、リーチ状態が発生しない通常
状態における飾り図柄用可変表示装置1の制御タイミン
グが示されており、図11には、リーチ状態が発生する
場合の制御タイミングが示されている。
【0088】図10に示されるリーチ状態が発生しない
通常状態の場合には、飾り図柄表示部2a,2bが、可
変表示開始後4.400秒(6600ドット変動するの
に要する時間)変動した後、C RND ZU1,2あ
るいはC RND LINEの抽出値に従って事前決定
された図柄(以下予定停止図柄という)の512ドット
手前の図柄データがセットされてそのセットされた図柄
データを表示する制御が行なわれる。
【0089】そして、図10に示すように、0.700
秒(512ドット変動するのに要する時間)だけ飾り図
柄表示部2a,2bの変動を続行させた後、その飾り図
柄表示部2a,2bを停止させる。その結果、前述した
予定停止図柄まで変動した状態で飾り図柄表示部2a,
2bが停止することとなり、飾り図柄表示部2a,2b
により予定停止図柄が停止表示されることとなる。
【0090】このように、飾り図柄表示部2a,2bの
可変表示が停止間近になった時点で予定停止図柄の少し
手前の図柄を表示する図柄切換表示制御が行なわれる。
【0091】飾り図柄表示部2c〜2fの場合にも、可
変開始してから5.100秒(7650ドット分変動す
るのに要する時間)変動した後、前述した表示図柄切換
制御が行なわれ、その後0.700秒可変表示が続行さ
れて停止される。飾り図柄表示部2e,2hも同様に、
5.800秒(8700ドット分変動するのに要する時
間)可変表示された後、前述した表示図柄切換制御が行
なわれる。飾り図柄表示部2iの場合も、6.500秒
(9750ドット分変動するのに要する時間)可変表示
された後、前述した表示図柄切換制御が行なわれる。
【0092】このように、表示図柄切換制御を行なう理
由は、各飾り図柄表示部が可変開始されてからそれぞれ
に定められた一定時間が経過した段階で停止されるので
あるが、実際に停止する予定停止図柄は順次カウンタ
(C RND ZU1〜ZU9)の抽出値次第でランダ
ムに決定されるために、図柄切換表示制御を行なわない
場合にはその決定された予定停止図柄のところまで可変
表示させた後停止させざるを得ず、その予定停止図柄の
ところまで可変表示させるのに要する時間がランダムと
なり、可変開始してから実際に停止するまでの可変表示
時間がランダムとなってしまうのであり、そのような可
変表示時間の不規則性を排除するために、途中で表示図
柄切換制御を行なうのである。
【0093】図11は、飾り図柄表示部2iの停止時の
表示図柄次第では大当りが発生するというリーチ状態が
生ずる場合の動作を示したタイミングチャートである。
飾り図柄表示部2a〜2hについては、図10で説明し
た制御動作と同様である。そして、飾り図柄表示部2i
については、可変開始されてから6.500秒(975
0ドット分変動するのに要する時間)可変表示した後、
図柄切換表示制御が行なわれる。この表示図柄切換制御
は、ソフト上のシンボル00の図柄すなわち図2に従え
ば「7」の図柄データがセットされてその図柄が表示さ
れる。
【0094】その後、飾り図柄表示部2iの可変表示速
度が徐々に遅くなって遊技者がはっきり視認できる程度
の速度となり、そのゆっくりとした可変表示を比較的長
い時間続行させた後、C RND ZU9の抽出値に応
じた図柄あるいは当りの場合には「7」やフルーツ図柄
が可変表示された瞬間停止制御する。この表示図柄切換
制御が行なわれてから実際に可変表示が停止するまでの
時間は、予定停止図柄の種類次第で異なるのであり、
7.958〜11.334秒(2272〜3088ドッ
ト分変動する時間)となる。
【0095】このように、表示図柄切換制御が行なわれ
てから実際に可変表示が停止するまでの時間は、予定停
止図柄の種類次第で異なるため、飾り図柄用可変表示装
置1においては、次のようなリーチ状態も生じる。すな
わち、通常状態では同時に可変停止する2つの飾り図柄
表示部2g,2hのうちの一方の飾り図柄表示部の停止
図柄次第では大当りが発生するというリーチ状態が生じ
る。その他に、2つの飾り図柄表示部(2gまたは2h
のうち少なくとも一方と、2iと)の停止時の表示図柄
次第では大当りが発生するという2箇所でリーチ状態が
発生するいわゆるダブルリーチも生じる。なお、ここで
はこれらの詳細な説明は省略する。
【0096】ここで説明した飾り図柄表示部2iの停止
制御は、ノーマルリーチの場合の制御内容である。これ
に対し、スーパーリーチ1〜スーパーリーチ3が表示さ
れる場合には、表示内容がノーマルリーチの場合とは異
なる。以下に、スーパーリーチ1〜3が表示される場合
の飾り図柄表示部2iの停止制御について説明する。
【0097】スーパーリーチ1〜スーパーリーチ3を表
示することは、C RND R2の抽出値を判定するこ
とにより決定される。これらのスーパーリーチの表示が
行なわれる場合には、図11に示される飾り図柄表示部
2iの停止制御時において、次のような制御が行なわれ
る。
【0098】まず、飾り図柄表示部2iの可変表示速度
を徐々に遅くして、遊技者がはっきり認識できる程度の
速度にし、そのゆっくりとした可変表示を所定時間続行
させ、その可変表示を一旦停止させた後またはその可変
表示継続中において、後述するキャラクタ画像を飾り図
柄表示部2a〜2iに重ねて登場させる。そして、その
キャラクタ画像に所定の動作を行なわせ、そのキャラク
タ画像の動作に応じて、飾り図柄表示部2iをスクロー
ル表示以外の変化態様で再び可変表示させる。そのスク
ロール表示以外の変化態様には、後述するような飾り図
柄の縦軸回転表示および飾り図柄のめくり表示が含まれ
る。スーパーリーチの表示時に動作するキャラクタ画像
の動作内容は、スーパーリーチの種類ごとに異なる。
【0099】そのようなスーパーリーチの表示が行なわ
れる場合、その表示が行なわれる前の段階で、キャラク
タ画像を用いたスーパーリーチ表示予告が行なわれる。
飾り図柄表示部2iは、スクロール表示以外の変化態様
での可変表示が所定時間行なわれた後、停止制御され
る。スーパーリーチ1〜スーパーリーチ3は、それらの
表示後の停止図柄が大当りになる割合がノーマルリーチ
の場合よりも高く設定されているものであるため、これ
らのスーパーリーチの表示が行なわれると、遊技者は、
ノーマルリーチに比較して、大当りの発生に対する期待
感が高まる。したがって、このようにスーパーリーチを
表示することにより、遊技者の興趣を向上させることが
できる。
【0100】次に、スーパーリーチを含むリーチ表示を
行なうために実行されるリーチ表示処理の内容を説明す
る。このリーチ表示処理は、図6に示した基本回路24
のCPU30が実行する制御用プログラムのメインルー
チンの実行に付随して実行される。
【0101】図12は、リーチ表示処理の制御動作を示
すフローチャートである。図12を参照して、ステップ
S(以下単にSという)1により、始動入賞に応じて抽
出されたC RNDの値により決定された当り外れの結
果(大当りまたは大当り以外)が参照され、S2によ
り、その参照結果が大当りであるか否かの判断がなされ
る。
【0102】S2で大当りであると判断された場合は、
S3に進み、大当りフラグがセットされ、その後、後述
するS5に進む。ここで、大当りフラグとは、大当りを
発生させることが事前決定された場合にセットされるフ
ラグであり、S3においてセットされ、その後大当り状
態が終了すると別のルーチンでクリアされる。
【0103】一方、S2により、大当りではないと判断
された場合には、S4に進み、リーチ表示がなされるか
否かの判断がなされる。この判断は、C RND R1
の値に基づいて行なわれる。S4でリーチ表示がなされ
ないと判断された場合にはこのルーチンが終了する。一
方、S4でリーチ表示が行なわれると判断された場合
は、S5に進む。なお、S2で、大当りであると判断さ
れた場合には、強制的にリーチ表示が実行されるため、
このようなリーチ表示をするか否かの判断は行なわれな
い。
【0104】S5では、リーチ種類決定用の乱数である
C RND R2が参照される。次に、S6に進み、S
5で参照したC RND R2の値に基づき図9に示さ
れたリーチ種類決定テーブルを用いて、飾り図柄用可変
表示装置1の画像表示装置2に表示するリーチの種類を
決定する処理がなされる。
【0105】次に、S7に進み、決定されたリーチの種
類がスーパーリーチ(スーパーリーチ1〜スーパーリー
チ3)であるか否かの判断がなされる。S7でリーチの
種類がスーパーリーチではないと判断された場合は、S
8に進み、ノーマルリーチに対応する画像を画像表示装
置2に表示する処理が行なわれる。
【0106】一方、S7でリーチの種類がスーパーリー
チであると判断された場合は、S9に進み、決定された
スーパーリーチの種類に対して、動作するキャラクタを
表示する処理がなされる。これにより、画像表示装置2
にキャラクタ画像が表示され、そのキャラクタ画像が、
その後に発生するスーパーリーチの種類に応じた動作を
行なう。ここで、スーパーリーチの種類(スーパーリー
チ1〜3)のそれぞれに対応して、キャラクタ画像の動
作が定められている。その動作は、スーパーリーチ毎に
異なる。このような動作を表示するための画像データ
は、ROM35に記憶されており、その画像データに基
づいて、動作するキャラクタ画像が表示される。このよ
うなキャラクタ画像の動作により、その後にその動作に
応じた種類のスーパーリーチが表示されることが予告さ
れる。
【0107】次に、S10に進み、決定された種類のス
ーパーリーチの画像を表示する処理がなされる。その
後、この処理が終了する。
【0108】次に、図12に示されたリーチ表示処理が
実行されることにより得られる効果を説明する。
【0109】スーパーリーチの表示を行なうことが事前
決定された場合に、キャラクタ画像が表示され、そのキ
ャラクタ画像が、その後に表示されるスーパーリーチの
種類に対応する動作をする。すなわち、このキャラクタ
画像の動作によりスーパーリーチの発生の予告報知が行
なわれる。そして、そのようなキャラクタ画像の動作を
見た遊技者は、スーパーリーチが発生することを認識
し、期待感が高まる。
【0110】その後、キャラクタ画像の動作に応じて、
飾り図柄の可変表示の変化態様がスクロール表示からス
クロール表示以外の変化態様にされることにより、スー
パーリーチ表示がなされる。
【0111】このように、キャラクタ画像の動作により
スーパーリーチの発生に関する予告報知がなされるた
め、特別のリーチ状態の発生前から遊技者の期待感を高
めることができる。したがって、スーパーリーチの面白
さを十分に演出し、遊技者の期待感および興趣をより一
層向上させることができる。
【0112】さらに、スーパーリーチは、複数種類予め
設定されており、それらのうちから選択的に実行される
ため、遊技者の面白味(遊技性)を向上させることがで
きる。さらに、複数種類のスーパーリーチのそれぞれに
対応してキャラクタ画像の動作が異なるようにキャラク
タ画像の種類が設定されているため、キャラクタ画像に
よる予告報知の態様を変化に富んだものにすることがで
きる。
【0113】このようなスーパーリーチの表示が行なわ
れる場合には、それまでにスクロール表示の変化態様に
より可変表示されていた飾り図柄が、キャラクタ画像の
動作に応じてスクロール表示以外の変化態様に切換えら
れる表示制御が行なわれる。その表示制御は、以下に説
明する可変表示切換処理により実行される。
【0114】図13は、可変表示切換処理の処理手順を
示すフローチャートである。この処理は、図12に示さ
れるリーチ表示処理に関連して実行される。まず、ステ
ップS(以下単にSという)11により、リーチ表示を
行なうタイミングであるか否かの判断がなされる。S1
1で、リーチ表示をするタイミングではないと判断され
た場合には、この処理が終了する。一方、S11で、リ
ーチ表示をするタイミングであると判断された場合に
は、S12に進み、スーパーリーチを表示するタイミン
グであるか否かの判断がなされる。S12で、スーパー
リーチを表示するタイミングではないと判断された場合
には、この処理が終了する。一方、S12で、スーパー
リーチを表示するタイミングであると判断された場合に
は、S13に進む。
【0115】S13では、スーパーリーチ時に表示する
キャラクタ画像を表示中であるか否かの判断がなされ
る。S13で、キャラクタ画像の表示中であると判断さ
れた場合には、後述するS15に進む。一方、S13
で、キャラクタ画像の表示中ではないと判断された場合
には、S14に進み、スーパーリーチ用のキャラクタ画
像を飾り図柄用可変表示装置1の画像表示装置2に表示
する処理がなされる。その後、S15に進む。
【0116】S15では、画像表示装置2に表示された
キャラクタ画像が後述するような所定の動作を実行した
か否かの判断がなされる。S15で、キャラクタ画像が
所定の動作をしていないと判断された場合には、この処
理が終了する。一方、S15で、キャラクタ画像が所定
の動作を実行したと判断された場合には、S16に進
み、可変表示の変化態様を切換える処理がなされる。具
体的には、それまでにスクロール表示により可変表示さ
れていた飾り図柄の可変表示態様が、スクロール表示以
外の可変表示態様(変化態様)に切換えられる。その具
体例については後述する図13〜図15において説明す
る。S16の後、この処理が終了する。
【0117】このように、スーパーリーチの表示が行な
われる場合には、キャラクタ画像が表示され、それまで
にスクロール表示により可変表示されていた飾り図柄
が、キャラクタ画像の動作に応じて、スクロール表示以
外の変化態様に切換えられるため、可変表示内容を変化
に富んだものにすることができ、遊技の面白味(遊技
性)を向上させることができる。その結果として、遊技
者の興趣を向上させることができる。
【0118】次に、スーパーリーチ時に画像表示装置2
に表示される画像の具体例を説明する。スーパーリーチ
時には、キャラクタ画像が飾り図柄用可変表示装置1の
画像表示装置2に表示され、そのキャラクタ画像が動作
する表示が行なわれる。そして、そのキャラクタ画像の
動作の態様に応じて、スクロール表示されている飾り図
柄表示部2a〜2iの飾り図柄の表示態様が、スクロー
ル表示以外の表示態様に切換えられる。その具体例を以
下に3種類説明する。ここで、スーパーリーチ時には、
9つの飾り図柄表示部のうち、たとえば、最後に飾り図
柄表示部2iが可変表示を停止する。
【0119】図14は、キャラクタ画像の動作の態様に
応じて飾り図柄の可変表示態様を切換える第1の表示例
を示す図である。
【0120】飾り図柄用可変表示装置1の画像表示装置
2の表示画像がリーチ状態になると、たとえば人形状の
キャラクタ81が画像表示装置2の画面上の左下位置に
登場する。この状態において、飾り図柄表示部2iはス
クロール表示を行なっている。
【0121】そして、そのキャラクタ81が、画面上の
右方向へ移動して一旦停止し、画面の上方向へジャンプ
する。そして、そのキャラクタ81が、飾り図柄表示部
2iの右側に位置し、手の部分で飾り図柄表示部2iの
飾り図柄を順次めくっていく動作をする。
【0122】これにより飾り図柄表示部2iの飾り図柄
がめくられていき、新たな図柄の飾り図柄が飾り図柄表
示部2iに順次現われる。このようにして、飾り図柄の
可変表示が行なわれる。キャラクタ81によりめくられ
た飾り図柄(破線で図示)は、画面上の左斜め上方へ順
次飛ばされて消滅する。
【0123】このように、キャラクタ81が前述の所定
の動作を行なうことに応じて、飾りの可変表示態様が、
スクロール表示からスクロール表示以外のめくり表示の
可変表示態様に切換えられる。
【0124】このような表示状態が、1つの種類のスー
パーリーチである。この場合、キャラクタ81が登場し
てからジャンプをした後、スーパーリーチの表示である
めくり表示が行なわれる。したがって、このキャラクタ
81が登場してからジャンプをするまでの間の動作がス
ーパーリーチの発生を予告報知するための動作である。
このため、このような予告報知の動作により、遊技者
は、めくり表示が行なわれるスーパーリーチ状態の発生
を前もって認識することができる。したがって、そのよ
うなキャラクタ81の予告報知動作を見ることにより、
遊技者は、スーパーリーチの発生および大当りの発生に
対する期待感が高まる。
【0125】なお、ここでは、キャラクタ81が登場す
ると、スーパーリーチが必ず発生することを説明した。
しかし、これに限らず、キャラクタ81が登場しても、
そのキャラクタ81がジャンプを行なわないことにより
スーパーリーチが発生しない表示を所定の確率で行なう
ようにしてもよい。そのようにすれば、画像表示装置2
の表示内容をさらに変化に富んだものにすることができ
る。この場合には、キャラクタ81がジャンプする動作
がスーパーリーチの予告報知動作となる。
【0126】図15は、キャラクタ画像の動作の態様に
応じて飾り図柄の可変表示態様を切換える第2の表示例
を示す図である。
【0127】飾り図柄用可変表示装置1の画像表示装置
2の表示画像がリーチ状態になると、たとえば人形状の
キャラクタ81が画像表示装置2の画面上の左中位置に
登場する。この状態において、飾り図柄表示部2iはス
クロール表示を行なっている。
【0128】そして、そのキャラクタ81が、画面上の
右方向へ飛ぶ移動を行なう。その飛んだ際に、キャラク
タ81は、飾り図柄表示部2i上を通過する。そして、
その通過に応答して飾り図柄表示部2iが縦軸回転(破
線で図示)をする。ここで、縦軸回転とは、画面の上下
方向を軸(縦軸)として飾り図柄が回転する表示をい
う。そのような縦軸回転により飾り図柄表示部2iが回
転するごとに、飾り図柄表示部2iに新たな図柄の飾り
図柄が順次現われる。これにより、飾り図柄の可変表示
が行なわれる。
【0129】このように、キャラクタ81が前述の所定
の動作を行なうことに応じて、飾りの可変表示態様が、
スクロール表示からスクロール表示以外の縦軸回転表示
の可変表示態様に切換えられる。
【0130】このような表示状態が1つの種類のスーパ
ーリーチである。この場合、キャラクタ81が登場して
から右方向へ飛んだ後、スーパーリーチ表示である縦軸
回転表示が行なわれる。したがって、このキャラクタ8
1が登場してから右方向へ飛んでいる間の動作がスーパ
ーリーチの予告報知動作である。この場合、キャラクタ
81が登場してから右方向へ飛ぶ予告報知動作により、
遊技者は、縦軸回転表示が行なわれるスーパーリーチ状
態の発生を前もって認識することができる。したがっ
て、そのようなキャラクタ81の予告報知動作を見るこ
とにより、遊技者は、スーパーリーチの発生および大当
りの発生に対する期待感が高まる。
【0131】なお、ここでは、キャラクタ81が登場す
ると、スーパーリーチが必ず発生することを説明した。
しかし、これに限らず、キャラクタ81が登場しても右
方向へ飛ばないことによりスーパーリーチが発生しない
表示を所定の確率で行なうようにしてもよい。そのよう
にすれば、画像表示装置2の表示内容をさらに変化に富
んだものにすることができる。この場合には、キャラク
タ81が右方向へ飛ぶ動作がスーパーリーチの予告報知
動作となる。
【0132】図16は、キャラクタ画像の動作の態様に
応じて飾り図柄の可変表示態様を切換える第3の表示例
を示す図である。
【0133】飾り図柄用可変表示装置1の画像表示装置
2の表示画像がリーチ状態になると、たとえば人形状の
キャラクタ81が画像表示装置2の画面上の左下位置に
登場する。この状態において、飾り図柄表示部2iはス
クロール表示を行なっている。
【0134】そして、そのキャラクタ81が、画面上の
右方向へ移動して一旦停止し、画面の上方向へジャンプ
する。そして、そのキャラクタ81が、飾り図柄表示部
2iの右側に位置し、キャラクタ81の尻の部分で飾り
図柄表示部2iの飾り図柄を順次押すことにより、飾り
図柄表示部2iの飾り図柄を順次めくっていく動作をす
る。これにより飾り図柄表示部2iの飾り図柄がめくら
れていき、新たな図柄の飾り図柄が飾り図柄表示部2i
に順次現われる。このようにして、飾り図柄の可変表示
が行なわれる。キャラクタ81によりめくられた飾り図
柄(破線で図示)は、順次画面上の左方向へ飛ばされて
消滅する。
【0135】このように、キャラクタ81が前述の所定
の動作を行なうことに応じて、飾り図柄の可変表示態様
が、スクロール表示からスクロール表示以外のめくり表
示の可変表示態様に切換えられる。
【0136】このような表示状態が1つの種類のスーパ
ーリーチである。この場合、キャラクタ81が登場して
からジャンプをした後、スーパーリーチ表示であるめく
り表示が行なわれる。したがって、このキャラクタ81
が登場してからジャンプをするまでの動作が、図14の
場合と同様に、スーパーリーチの発生の予告報知動作で
ある。この予告報知動作により、遊技者は、めくり表示
が行なわれるスーパーリーチ状態の発生を前もって認識
することができる。したがって、そのようなキャラクタ
81の予告報知動作を見ることにより、遊技者は、スー
パーリーチの発生および大当りの発生に対する期待感が
高まる。
【0137】なお、ここでは、キャラクタ81が登場す
ると、スーパーリーチが必ず発生することを説明した。
しかし、これに限らず、図14の場合と同様に、キャラ
クタ81が登場してもそのキャラクタ81がジャンプを
行なわないことによりスーパーリーチが発生しない表示
を所定の確率で行なうようにしてもよい。このようにす
れば、画像表示装置2の表示内容をさらに変化に富んだ
ものにすることができる。この場合には、キャラクタ8
1がジャンプする動作が、図14の場合と同様に、スー
パーリーチの予告報知動作となる。
【0138】スーパーリーチ1〜スーパーリーチ3の各
々には、可変表示態様がキャラクタ画像の動作に応じて
切換えられる前述したような表示内容のうちの1種類が
固有の表示内容として予め定められており、スーパーリ
ーチ1〜スーパーリーチ3を表示させることが決定され
た場合には、決定されたスーパーリーチに対応する表示
が行なわれる。たとえば、スーパーリーチ1の表示を行
なうことが決定された場合に図14の表示がなされ、ス
ーパーリーチ2の表示を行なうことが決定された場合に
図15の表示がなされ、スーパーリーチ3の表示を行な
うことが決定された場合に図16の表示がなされるよう
にすればよい。
【0139】このように、このパチンコ遊技機では、飾
り図柄用可変表示装置1の飾り図柄の可変表示中におい
て、飾り図柄の可変表示の変化態様が、キャラクタ画像
の動作に応じてスクロール表示からスクロール表示以外
の可変表示態様に切換えられる。このため、飾り図柄用
可変表示装置1の可変表示の変化態様を変化に富んだも
のにすることができ、遊技としての面白味を向上させる
ことができる。その結果として、このような可変表示を
見る遊技者の興趣を向上させることができる。
【0140】さらに、キャラクタ画像の動作に関連して
飾り図柄の可変表示の変化態様が切換わるので、単に可
変表示の変化態様を切換えるものに比べて面白みが向上
するとともに、切換えが行なわれたことを遊技者にわか
りやすく(視認させやすく)することができる。
【0141】また、スクロール表示からの切換え後の可
変表示態様としては、めくり表示および縦軸回転表示等
が代表例として挙げられる。このようなめくり表示およ
び縦軸回転表示は、特殊な可変表示態様であり、表示態
様がスクロール表示と大幅に異なるものであるため、ス
クロール表示からめくり表示または縦軸回転表示への切
換えを行なうことにより、可変表示の表示態様の切換え
前後の可変表示態様の変化を強調することができる。
【0142】また、前述したように、キャラクタ画像の
動作は、図14〜図16に示されたように複数種類用意
され、それらの中からランダムカウンタC RND R
2の値により選択された動作(リーチ動作)が実行され
るようになっている。一方、それらのキャラクタ画像の
各動作に対応して、スクロール表示からの切換え後の飾
り図柄の可変表示態様が予め定められている。このた
め、同じキャラクタ画像が表示される場合でも、キャラ
クタ画像の選択された動作の種類に応じて切換え後の飾
り図柄の可変表示の変化態様が異なるように表示制御が
される。したがって、可変表示の表示態様をさらに変化
に富んだものにすることができる。
【0143】なお、本実施の形態においては、スーパー
リーチの表示が行なわれる場合にのみ、キャラクタ画像
の表示を行なう制御およびそのキャラクタ画像の動作に
応じた可変表示態様の切換えを行なう制御をするように
した。しかし、これに限らず、そのようなキャラクタ画
像の表示制御およびそのキャラクタ画像の動作に応じた
可変表示態様の切換え制御は、スーパーリーチ時以外の
場合に行なってもよい。
【0144】また、本実施の形態のパチンコ遊技機は、
少なくともリーチが確定した後にキャラクタが出現する
ように構成したが、これに限らず、リーチが可変表示上
まだ確定していない段階でキャラクタが出現,動作する
ように構成してもよい。さらに、キャラクタの動作によ
り必ずしも可変表示方法がすべて変化せずに、ある割合
で変化するようにしてもよい。これにより、遊技者にキ
ャラクタの動作により可変表示態様が変化するかしない
かの緊張感を付与でき、興趣が向上できる。
【0145】次に、特別図柄用可変表示装置60と、飾
り図柄用可変表示装置1との関係を詳細に説明する。
【0146】前述したように、このパチンコ遊技機にお
いては、特別図柄用可変表示装置60の左,中,右の特
別図柄可変表示部が、飾り図柄用可変表示装置1の飾り
図柄表示部2a〜2iがすべて停止して表示結果が得ら
れた直後に、すべて同時に停止される制御が行なわれ
る。すなわち、飾り図柄用可変表示装置1の飾り図柄の
表示結果が得られた直後に、特別図柄用可変表示装置6
0の特別図柄のすべての表示結果が同時に得られる。
【0147】このような停止制御が行なわれることによ
り、次のような効果が得られる。すなわち、特別図柄よ
りも先に飾り図柄の表示結果が得られるため、遊技者の
注意を飾り図柄用可変表示装置1の表示に集中させるこ
とができる。このような停止制御がなされることにより
次のような効果も得られる。前述したように、飾り図柄
用可変表示装置1と、特別図柄用可変表示装置60と
は、可変表示中の表示内容には特別な関連性がなく(た
とえば飾り図柄用可変表示装置1ではリーチ状態を表示
可能であるが、特別図柄用可変表示装置60ではリーチ
状態を表示不可能である)、大当りであるか否かの表示
結果にのみ関連性がある。このため、特別図柄の表示状
態と無関係に、飾り図柄によってリーチ状態を発生させ
ても、遊技者が感じる違和感を少なくすることができ
る。
【0148】また、前述のような停止制御が行なわれる
ため、可変表示中においては、特別図柄用可変表示装置
60にはリーチ状態が発生せず、飾り図柄用可変表示装
置1にのみリーチ状態が発生する。したがって、特別図
柄の予定停止図柄と無関係に飾り図柄によるリーチ状態
を発生させることができる。そのようなリーチ状態を発
生させるか否かの決定は、C RND R1の抽出値を
判定する処理により行なわれる。
【0149】このように、このパチンコ遊技機において
は、基本回路24のCPU30および画像表示装置2の
サブCPU34により、飾り図柄用可変表示装置1で可
変表示される飾り図柄を、特別図柄の表示状態とは無関
係にリーチ状態にする制御が行なわれる。すなわち、可
変表示中の飾り図柄用可変表示装置1の表示内容は、最
終的な表示結果が特別図柄用可変表示装置60の表示結
果と一致すればよいため、特別図柄用可変表示装置60
の表示内容による制約を受けない。このため、たとえ
ば、C RND R1のカウント範囲を狭くする等のリ
ーチ表示を発生させやすくする設定または制御を行なう
ことにより、特別図柄用可変表示装置60の表示内容と
は無関係に、飾り図柄用可変表示装置1のみにおいて、
リーチ表示の発生率を高く向上させることができる。こ
のようにすれば、遊技者の興趣を向上させることができ
る。さらに、前述したようなスーパーリーチ等の変化に
富んだ可変表示を飾り図柄用可変表示装置1に表示させ
ることができる。このようにすれば、遊技者の興趣をさ
らに向上させることができる。
【0150】また、遊技者が遊技中において飾り図柄用
可変表示装置1に遊技者を注目させる理由としては、次
のような理由も考えられる。特別図柄用可変表示装置6
0では、大当り状態が発生する場合に左,中,右の特別
図柄可変表示部の3つの停止図柄がぞろ目となって揃
う。このような特別図柄の大当り図柄の表示結果の総数
は、15種類である。
【0151】一方、飾り図柄用可変表示装置1では、大
当り状態が発生する場合に、飾り図柄表示部2a〜2i
の停止図柄が少なくとも1ライン「777」で揃うか、
または、飾り図柄表示部2a〜2iが「オールフルー
ツ」になる。そのような大当り図柄は、複数のライン上
で「777」が揃った場合および表示されるフルーツの
組合せが異なる「オールフルーツ」も含まれる。したが
って、そのような大当り図柄の表示結果の総数は、特別
図柄用可変表示装置60で設定されている大当り図柄の
表示結果の総数よりも多い。
【0152】このように大当りが発生する表示結果の総
数が特別図柄用可変表示装置60の場合よりも多い飾り
図柄用可変表示装置1は、遊技領域13の中央部に配置
されている。このように、飾り図柄用可変表示装置1
は、遊技領域13の中央部に配置されており、可変表示
を行なう表示部の数が多く、さらに、大当りが発生する
図柄の表示結果の種類が多いため、遊技者は、遊技中に
この飾り図柄用可変表示装置1に注目して遊技を行なう
とも考えられる。
【0153】このように、このパチンコ遊技機において
は、飾り図柄用可変表示装置1を設けたことにより、可
変表示の態様を変化に富んだものにすることができ、さ
らに、大当りが発生する識別情報の表示結果の種類をバ
ラエティに富んだものにすることができる。その結果と
して、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0154】また、この種のパチンコ遊技機において
は、遊技機の設計段階において、大当りの発生等の遊技
価値を付与するか否かに関連する図柄(識別情報)の組
合せの表示結果のすべての種類が可変表示装置に出現す
るか否かをチェックすることが行なわれる。
【0155】このパチンコ遊技機においては、可変表示
装置として、特別図柄用可変表示装置60と、飾り図柄
用可変表示装置1とが設けられているが、飾り図柄用可
変表示装置1は、特別図柄用可変表示装置60と連動し
て可変表示を行なうものであり、飾り図柄用可変表示装
置1には、特別図柄用可変表示装置60の表示結果に関
連する表示結果を表示する制御がなされる。
【0156】具体的には、特別図柄用可変表示装置60
の表示結果が大当りになれば、飾り図柄用可変表示装置
1の表示結果も大当りとなり、一方、特別図柄用可変表
示装置60の表示結果が外れとなれば、飾り図柄用可変
表示装置1の表示結果も外れとなる。
【0157】飾り図柄用可変表示装置1における飾り図
柄の組合せの表示結果の総数は、9 6 ×213 であり、
これに対し、特別図柄用可変表示装置60における特別
図柄の組合せの表示結果の総数は、153 である。した
がって、特別図柄用可変表示装置60の特別図柄の組合
せの総数は、飾り図柄用可変表示装置1の飾り図柄の総
数に比べて大幅に少ない。
【0158】このように飾り図柄用可変表示装置1にお
いては、飾り図柄の組合せの表示結果の総数が極めて多
いため、すべての表示結果をチェックしようとすると、
そのチェック作業が煩雑であり、チェック作業に長時間
を要すると考えられる。一方、特別図柄用可変表示装置
60の特別図柄の組合せの表示結果の総数が飾り図柄用
可変表示装置1の表示結果の総数よりも大幅に少ないた
め、特別図柄用可変表示装置60における表示結果のチ
ェックは、比較的容易であり、チェック作業に長時間を
要しない。
【0159】前述したように、特別図柄用可変表示装置
60の表示結果と、飾り図柄用可変表示装置1の表示結
果とには関連性があるため、このパチンコ遊技機におい
ては、最低限、特別図柄用可変表示装置60において特
別図柄の組合せの表示結果がすべて表示可能であること
をチェックできれば、大当り等の遊技価値の付与に関連
する識別情報がすべて表示可能か否かの判断をすること
が可能である。このため、このパチンコ遊技機において
は、特別図柄用可変表示装置60が主として遊技機の設
計段階での識別情報の表示結果のチェックのために用い
られ、飾り図柄用可変表示装置1が主として実際の遊技
時に識別情報の表示結果をバラエティに富んだものにす
るために用いられる。このように、このパチンコ遊技機
では、識別情報の組合せの表示結果の総数が比較的少な
い特別図柄用可変表示装置60により設計段階での識別
情報の表示結果のチェックを行なうことが可能であるの
で、そのような設計段階でのチェックを容易にすること
ができる。
【0160】さらに具体的には、このパチンコ遊技機に
おいては、設計段階で、大当りの表示結果となる識別情
報の組合せのみをチェックする場合においても、そのチ
ェックが容易になるようにすることができる。すなわ
ち、特別図柄用可変表示装置60の表示結果が大当りの
表示結果となる場合には、必ず、飾り図柄用可変表示装
置1の表示結果も大当りの表示結果となる。したがっ
て、大当りを発生させる表示結果の種類がすべて出現す
るか否かのチェックは、最低限、特別図柄用可変表示装
置60の表示結果をチェックすることで足りる。
【0161】このように、このパチンコ遊技機において
は、識別情報の組合せの表示結果の総数が多い飾り図柄
用可変表示装置1を設けたことにより、識別情報の表示
結果をバラエティに富んだものにすることができる。そ
れとともに、飾り図柄用可変表示装置1の表示結果を特
別図柄用可変表示装置60の表示結果に対応させる表示
制御を行なうようにしたことにより、設計段階におい
て、遊技価値を付与するか否かに関連する識別情報がす
べてが表示されるか否かのチェックを、識別情報の組合
せの表示結果の総数が比較的少ない特別図柄用可変表示
装置60の表示結果を用いて行なうことができる。この
ため、遊技価値の付与に関連する識別情報の表示結果の
設計段階におけるチェックを簡単化することができ、さ
らに、そのようなチェックに要する時間を短時間にする
ことができる。その結果として、そのようなチェックを
容易にすることができる。
【0162】次に、大当り状態(特定遊技状態)になっ
た場合のパチンコ遊技機の動作について説明する。大当
り状態が発生すると、飾り図柄用可変表示装置1の画像
表示装置2において、大当り状態が発生したことを示す
表示がなされる。それに伴って、大当り状態の発生を音
で知らせるファンファーレ音が効果音としてスピーカ2
10から発生される。そして、繰返し継続制御が実行さ
れると、その各ラウンドごとに、各ラウンドに対応した
画像表示が画像表示装置2になされる。それに伴って、
各ラウンドにおいて所定の音楽演奏音であるラウンド用
効果音がスピーカ210から発生される。そのような繰
返し継続制御は、最大限16ラウンド実行される。
【0163】次に、大当り状態に関連して発生させられ
る効果音について詳細に説明する。図17は、大当り状
態に関連して発生させられる効果音の種類を表形式で示
す図である。
【0164】図17には、大当り状態時の動作状態と、
効果音の種類とが対応付けられて示されている。大当り
発生時においては、大当りが発生したことを知らせるフ
ァンファーレ音であるファンファーレ用効果音が発生さ
せる。大当り状態での繰返し継続制御のラウンド中(ラ
ウンド間の大当りインターバル中も含まれる)において
は、第1ラウンドから第16ラウンドまでの複数ラウン
ドに亘って継続的に発生される音楽演奏音であるラウン
ド用効果音が発生される。すなわち、大当りラウンド中
および大当りインターバル中において、ラウンド用効果
音が発生される。大当り状態での繰返し継続制御の終了
時においては、大当り状態の終了(エンディング)を報
知する音楽演奏音であるエンディング用効果音が発生さ
れる。
【0165】これらの効果音を発生させるための効果音
データは、音制御回路21の音用ROMに格納されてい
る。音制御回路21は、これらの効果音を発生させる場
合に、基本回路24から与えられる音発生指令信号に基
づいて効果音データを読出し、その効果音データに基づ
いて効果音をスピーカ210から発生させる制御を行な
う。
【0166】次に、大当り状態における効果音の制御内
容について説明する。ここでは、効果音の制御のうち、
大当り時に実行される効果音の制御を大当り時効果音制
御と名付けて説明する。
【0167】図18は、大当り時効果音制御の処理手順
を示すフローチャートである。この処理は、基本回路2
4のCPU30により、遊技制御用のメインルーチンの
実行に伴って行なわれる。
【0168】まず、ステップS(以下単にSという)2
1により、大当りの発生時であるか否かの判断がなされ
る。すなわち、現在が、大当りが発生した直後のタイミ
ングであるか否かが判断される。S21で、大当り発生
時ではないと判断された場合は、後述するS23に進
む。
【0169】一方、S21において、大当り発生時であ
ると判断された場合は、S22に進み、ファンファーレ
用効果音を出力させる処理を行なう。S22の後、処理
は、S23に進む。
【0170】S23では、現在が、大当り状態での繰返
し継続制御のいずれかのラウンド中であるか否かの判断
がなされる。S23において、ラウンド中であると判断
された場合は、S24に進む。
【0171】S24では、ラウンド用効果音を出力する
処理がなされる。このため、繰返し継続制御中の第1ラ
ウンド〜第16ラウンドの間(ラウンド間の大当りイン
ターバル中も含まれる)においては、その期間にわたっ
て1種類のラウンド用効果音が継続して出力され、その
後、この制御の処理が終了する。
【0172】一方、S23においてラウンド中ではない
と判断された場合は、S25に進み、繰返し継続制御が
終了したか否かの判断がなされる。S25で、繰返し継
続制御が終了していないと判断された場合は、この制御
の処理が終了する。
【0173】一方、S25において、繰返し継続制御が
終了したと判断された場合は、S26に進み、エンディ
ング用効果音を出力する処理がなされる。その後、この
制御の処理が終了する。このため、繰返し継続制御の第
1〜第16ラウンドにおいては、効果音として、ラウン
ド用効果音が継続して発生させられ、繰返し継続制御が
終了すると、効果音が、エンディング用効果音に切換え
られる。
【0174】このように、繰返し継続制御が終了すると
エンディング用効果音が発生させられるため、遊技者
は、そのエンディング用効果音を聞くことにより、大当
り状態が終了したことを認識することができる。したが
って、このエンディング用効果音は、大当り状態の終了
を報知するための音として用いられている。
【0175】このような、大当り時効果音制御が行なわ
れることにより次のような効果が得られる。まず、大当
り状態での繰返し継続制御の第1ラウンド〜第16ラウ
ンドにおいては、すべてのラウンドにわたって1種類の
演奏音であるラウンド用効果音が継続して発生されるた
め、各ラウンドで発生される効果音に連続感を持たせる
ことができる。その結果として、効果音による興趣の盛
上げの効果を高めることができる。
【0176】さらに、大当り状態での繰返し継続制御が
終了した時点においては、ラウンド用効果音からその効
果音とは異なる演奏音を有するエンディング用効果音へ
効果音が切換えられるため、エンディング用効果音への
切換えにより大当り状態が終了したことが遊技者に対し
て報知される。このため、効果音の切換えによって遊技
者に大当り状態の終了を予告報知することができる。
【0177】その他の実施の形態 次に、この発明のその他の実施の形態を説明する。ここ
では、図17および図18を用いて説明した大当り時効
果音制御の変形例を説明する。具体的には、効果音の切
換えによって遊技者に大当り状態の終了を予告報知する
例を説明する。
【0178】図19は、大当り状態に関連して発生させ
られる効果音の種類を表形式で示す図である。図19の
内容が、図17の内容と異なるのは、エンディング用効
果音が大当りの最終ラウンド(第16ラウンド)に対応
して設定されていることである。すなわち、大当り状態
での繰返し継続制御の最終ラウンド(第16ラウンド)
においては、大当り状態の終了(エンディング)を予告
する音楽演奏音であるエンディング用効果音が発生され
る。
【0179】図19に示された効果音を発生させるため
の効果音データは、前述の場合と同様に音制御回路21
の音用ROMに格納されており、効果音を発生させるた
めに用いられる。
【0180】図20は、大当り時効果音制御の処理手順
を示すフローチャートである。この処理は、基本回路2
4のCPU30により、遊技制御用のメインルーチンの
実行に伴って行なわれる。
【0181】まず、ステップS(以下単にSという)3
1により、大当りの発生時であるか否かの判断がなされ
る。すなわち、現在が、大当りが発生した直後のタイミ
ングであるか否かが判断される。S31で、大当り発生
時ではないと判断された場合は、後述するS33に進
む。
【0182】一方、S31において、大当り発生時であ
ると判断された場合は、S32に進み、ファンファーレ
用効果音を出力させる処理を行なう。S32の後、処理
は、S33に進む。
【0183】S33では、現在が、大当り状態での繰返
し継続制御のいずれかのラウンド中であるか否かの判断
がなされる。S33において、ラウンド中ではないと判
断された場合は、この制御の処理が終了する。一方、S
33において、ラウンド中であると判断された場合は、
S34に進む。
【0184】S34では、現在のラウンドが最終ラウン
ド(第16ラウンド)であるか否かの判断がなされる。
S34において、最終ラウンドではないと判断された場
合は、S35に進み、ラウンド用効果音を出力する処理
がなされる。このため、繰返し継続制御のラウンドが第
1ラウンド〜第15ラウンドの間においては、1種類の
ラウンド用効果音が継続して出力され、その後、この制
御の処理が終了する。
【0185】一方、S34において、最終ラウンド(第
16ラウンド)であると判断された場合は、S36に進
み、エンディング用効果音を出力する処理がなされる。
その後、この制御の処理が終了する。このため、第1〜
第15ラウンドにおいては、効果音として、ラウンド用
効果音が継続して発生させられ、最終ラウンドになる
と、効果音が、エンディング用効果音に切換えられる。
【0186】このように、最終ラウンドになるとエンデ
ィング用効果音が発生させられるため、遊技者は、その
エンディング用効果音を聞くことにより、大当り状態の
終了が近づいたことを認識することができる。したがっ
て、このエンディング用効果音は、大当り状態の終了を
予告報知するための音として用いられている。
【0187】このような、図20に示された大当り時効
果音制御が行なわれることにより次のような効果が得ら
れる。まず、大当り状態での繰返し継続制御の第1ラウ
ンド〜第15ラウンドにおいては、その間の期間にわた
って1種類の演奏音であるラウンド用効果音が継続して
発生されるため、各ラウンドで発生される効果音に連続
感を持たせることができる。その結果として、効果音に
よる興趣の盛り上げの効果を高めることができる。
【0188】さらに、大当り状態での繰返し継続制御の
最終ラウンドにおいては、ラウンド用効果音からその効
果音とは異なる演奏音を有するエンディング用効果音へ
効果音が切換えられるため、エンディング用効果音への
切換えにより大当り状態の終了が近いことが遊技者に対
して報知される。このため、効果音の切換えによって遊
技者に大当り状態の終了を予告報知することができる。
【0189】次に、この発明の変形例等を説明する。 (1) 前述した実施の形態においては、ラウンド用効
果音がすべての大当りラウンド中にわたって発生される
ようにしたが、これに限らず、ラウンド用効果音は、1
種類の音が複数ラウンド(最低2ラウンド)にわたって
連続して発生するものであればよい。その具体例として
は、以下の〜がある。1曲の演奏に数分間かかる
音を第1ラウンド〜第16ラウンドにかけて連続して発
生させる。1曲の演奏に数十秒間かかる音を第1ラウ
ンド〜第16ラウンドにおいて繰返して発生させる。
第1ラウンド〜第8ラウンドと、第9ラウンド〜第16
ラウンドとで、演奏する曲を分ける等、効果音を複数ラ
ウンドごとに切換える。
【0190】(2) 図6に示された音制御回路21に
より、音発生手段(スピーカ210)を制御して遊技状
態に応じた音を発生させる制御を行なう音制御手段が構
成されているが、この音制御手段は、次のような制御を
さらに行なってもよい。すなわち、前記音制御手段は、
繰返し継続制御中に発生させる音を、所定種類の音(ラ
ウンド用効果音)から、その音とは異なる種類の音(エ
ンディング用効果音)に切換える制御を行なうことによ
り、特定遊技状態(大当り状態)での繰返し継続制御が
終了することを遊技者に対して報知する制御を行なって
もよい。
【0191】(3) 図6に示した基本回路24のCP
U30および画像表示装置2のサブCPU34により、
画像表示制御手段が構成されている。この画像表示制御
手段は、キャラクタ画像(キャラクタ81)に予め定め
られた動作を行なわせる制御を行なった後、第1の表示
変化態様(たとえばスクロール表示)で可変表示してい
る識別情報(飾り図柄)をその第1の表示変化態様以外
の変化態様(たとえば、縦軸回転表示,めくり表示)に
切換えて可変表示させる制御を行なってもよい。その場
合の第1の表示変化態様には、スクロール表示,切
換え表示,回転表示,変形表示,めくり表示が含
まれる。
【0192】ここで、のスクロール表示とは、前述し
た飾り図柄のスクロール表示に代表される可変表示であ
る。の切換え表示とは、識別情報をその場で切換える
可変表示である。また、の回転表示とは、前述した縦
軸回転表示を代表例とし、識別情報の回転に伴なう可変
表示である。また、の変形表示とは、モーフィング等
の形状変化表示を代表例とし、識別情報をある形状から
他の形状に変形させていき、その変形に伴って可変表示
を行なう表示である。のめくり表示とは、前述した飾
り図柄のめくり表示を代表例とする可変表示である。
【0193】また、前記第1の表示変化態様以外(基本
的には表示方法自体が変わるもの)の表示変化態様に
は、前述した第1の表示変化態様の場合と同様に、ス
クロール表示,切換え表示,回転表示,変形表
示,めくり表示が含まれる。すなわち前述のように列
挙された第1の表示変化態様の〜と、第1の表示変
化態様以外の表示変化態様の〜とが適宜組合せて用
いられる。ただし、その場合において、第1の表示変化
態様と、その第1の表示変化態様以外の表示変化態様と
の表示種類が一致する場合(たとえば、第1の表示変化
態様がスクロール表示であり、かつ、第1の表示変化態
様以外の表示変化態様がスクロール表示である場合等)
には、それらの表示について、たとえばつぎのように表
示方法を異ならせることにより、変化態様を異ならせる
ようにする。
【0194】両方の表示変化態様がスクロール表示の
場合には、変化態様の切換えの前と後とでスクロール方
向を切換える。両方の表示変化態様が切換え表示の場
合には、変化態様の切換えの前と後とで切換え表示の切
換え方法を変える。両方の表示変化態様が回転表示の
場合には、変化態様の切換えの前と後とで回転方向を変
える。両方の表示変化態様が変形表示の場合には、変
化態様の切換えの前と後とで変形方法を変える。両方
の表示変化態様がめくり表示の場合には、変化態様の切
換えの前と後とでめくり方向を変える。
【0195】(4) 前述の実施の形態においては、飾
り図柄用可変表示装置1に含まれる画像表示装置2を飾
り図柄の表示のために用いた。しかし、これに限らず、
画像表示装置2は、特別図柄を表示するために用いても
よい。その場合には、7セグメントLEDよりなる特別
図柄用可変表示装置60を用いずに、画像表示装置2を
含む飾り図柄用可変表示装置1を特別図柄用の可変表示
装置として用いる。
【0196】(5) 前述の実施の形態においては、キ
ャラクタ画像(キャラクタ81)が出現した場合におい
て、識別情報(飾り図柄)の可変表示の表示変化態様を
切換える制御を行なったが、そのような制御は、必ずし
も行なわないようしてもよい。すなわち、キャラクタ画
像が出現した場合に識別情報の可変表示の表示変化態様
を切換える制御に加えて、キャラクタ画像が出現して
も、識別情報の表示変化態様が切換わらないようにする
制御を所定条件下で行なうようにしてもよい。
【0197】その具体例は、次のとおりである。リーチ
状態が発生した場合に、表示においてキャラクタ画像が
出現する。そして、識別情報の表示変化態様が切換えら
れるスーパーリーチを発生させる場合には、キャラクタ
画像を動作させ、一方、スーパーリーチを発生させず、
たとえば外れにする場合には、キャラクタ画像の動作を
停止させるか、または、キャラクタ画像に予め定められ
た他の動作(スーパーリーチ発生前の動作以外の動作)
をさせる。このようにすれば、スーパーリーチの出現率
と、スーパーリーチの出現時の大当り発展率(スーパー
リーチから大当りへ発展する確率)とをともに低下させ
ることなく、キャラクタ画像の出現頻度を増加させるこ
とができる。その結果として、ゲーム性が向上する。
【0198】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図6に示された基本回路24のCPU30によ
り、特定遊技状態において、遊技状態を遊技者に有利な
第1の状態にした後遊技者に不利な第2の状態にし、予
め定められた繰返し継続条件の成立に基づいて再度第1
の状態に繰返し継続制御する制御を行なう遊技制御手段
が構成されている。前記特定遊技状態には、大当り状態
が含まれる。図6に示されたスピーカ210により、音
を発生するための音発生手段が構成されている。図6に
示された音制御回路21により、音発生手段を制御して
遊技状態に応じた音を発生させる制御を行なう音制御手
段が構成されている。その音制御手段は、特定遊技状態
での繰返し継続制御中において、所定種類の音(ラウン
ド用効果音)を継続して発生させる制御を行なう。
【0199】(2) 前記音制御手段は、前記繰返し継
続制御の終了時に発生させる音を、前記繰返し継続制御
中に発生される前記所定種類の音(ラウンド用効果音)
から、その音とは異なる種類の音(エンディング用効果
音)に切換える制御を行なう。
【0200】(3) 前記音制御手段が前記特定遊技状
態(大当り状態)での繰返し継続制御において発生させ
る音には、音楽演奏音(ラウンド用効果音,エンディン
グ用効果音)が含まれる。
【0201】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、特定遊技状態での繰返し継続制御中におい
て、所定種類の音が継続して発生されるため、繰返し継
続制御中に発生される音に連続感を持たせることができ
る。その結果として、音による興趣の盛上げの効果を高
めることができる。
【0202】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果が得られる。繰返し継続制
御の終了時に発生させる音を繰返し継続制御中に発生さ
れる音から切換えることにより、特定遊技状態での繰返
し継続制御が終了したことが遊技者に対して報知される
ため、繰返し継続制御が終了したことを遊技者に対して
音により報知することができる。
【0203】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果が得られる。特定遊技状態
での繰返し継続制御において音楽演奏音が発生される
が、特定遊技状態での繰返し継続制御中において所定の
種類の音楽演奏音が継続して発生されるため、繰返し継
続制御中に発生される音楽演奏音に連続感を持たせるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示
す正面図である。
【図2】飾り図柄用可変表示装置で可変表示される図柄
列を示す図である。
【図3】飾り図柄用可変表示装置により表示される表示
態様を示す画面図である。
【図4】飾り図柄用可変表示装置の図柄と当りラインと
の関係を示す説明図である。
【図5】飾り図柄用可変表示装置による大当りが発生す
る表示態様の種類を示す説明図である。
【図6】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図7】遊技制御,特別図柄用可変表示装置および飾り
図柄用可変表示装置の可変表示制御に用いられる各種ラ
ンダムカウンタを説明するための説明図である。
【図8】ランダムカウンタの値により大当りを発生させ
るか否かを事前に決定するための手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】リーチ種類決定テーブルの内容を示す説明図で
ある。
【図10】飾り図柄用可変表示装置の動作の変化状態を
示すタイミングチャートである。
【図11】飾り図柄用可変表示装置の動作の変化状態を
示すタイミングチャートである。
【図12】リーチ表示処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図13】可変表示切換処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図14】キャラクタ画像の動作の態様に応じて飾り図
柄の可変表示態様を切換える第1の表示例を示す図であ
る。
【図15】キャラクタ画像の動作の態様に応じて飾り図
柄の可変表示態様を切換える第2の表示例を示す図であ
る。
【図16】キャラクタ画像の動作の態様に応じて飾り図
柄の可変表示態様を切換える第3の表示例を示す図であ
る。
【図17】大当り状態に関連して発生させられる効果音
の種類を表形式で示す図である。
【図18】大当り時効果音制御の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図19】その他の実施の形態による大当り状態に関し
て発生させられる効果音の種類を表形式で示す図であ
る。
【図20】その他の実施の形態による大当り時効果音制
御の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】従来の遊技機において大当り状態に関連して
発生させられる効果音の種類を表形式で示す図である。
【符号の説明】
12は遊技盤、13は遊技領域、60は特別図柄用可変
表示装置、1は飾り図柄用可変表示装置、2は画像表示
装置、2a〜2iは飾り図柄表示部、24は基本回路、
30はCPU、34はサブCPU、210はスピーカ、
21は音制御回路である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定条件の成立により遊技者に有利な特
    定遊技状態に制御可能な遊技機であって、 前記特定遊技状態において、遊技状態を遊技者に有利な
    第1の状態にした後遊技者に不利な第2の状態にし、予
    め定められた繰返し継続条件の成立に基づいて再度第1
    の状態に繰返し継続制御する制御を行なう遊技制御手段
    と、 音を発生するための音発生手段と、 該音発生手段を制御して遊技状態に応じた音を発生させ
    る制御を行なう音制御手段とを含み、 該音制御手段は、前記特定遊技状態での繰返し継続制御
    中において、所定種類の音を継続して発生させる制御を
    行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記音制御手段は、前記繰返し継続制御
    の終了時に発生させる音を、前記繰返し継続制御中に発
    生される前記所定種類の音からその音とは異なる種類の
    音に切換える制御を行なうことを特徴とする、請求項1
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記音制御手段が前記特定遊技状態での
    繰返し継続制御において発生させる音は、音楽演奏音で
    あることを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
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