JPH09121046A - 横型igbt - Google Patents

横型igbt

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JPH09121046A
JPH09121046A JP21371096A JP21371096A JPH09121046A JP H09121046 A JPH09121046 A JP H09121046A JP 21371096 A JP21371096 A JP 21371096A JP 21371096 A JP21371096 A JP 21371096A JP H09121046 A JPH09121046 A JP H09121046A
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明夫 中川
Tomoko Sueshiro
知子 末代
Hideyuki Funaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】横型IGBTの電流密度を高くする。 【解決手段】第1のn型ソース層13とn型ドリフト層
4とで挟まれた第1のp型ベース層11上、ならびに第
1のp型ベース層11に面した側の第2のn型ソース層
15とn型ドリフト層4とで挟まれた第2のp型ベース
層14上にゲート酸化膜19を介してサブゲート電極2
0が配設される。第1のp型ベース層11と反対側の第
2のn型ソース層15とn型ドリフト層4とで挟まれた
第2のp型ベース層14上にゲート酸化膜17を介して
メインゲート電極18が配設される。この結果、3つの
n型MOSFETが構成され、第1のp型ベース層11
内には1つのn型チャネル、第2のp型ベース層14内
には2つのn型チャネルが形成可能となる。計3個のチ
ャネルが形成できるので、チャネル幅が実効的に広くな
り、電流密度が高くなる。ドリフト方向における第2の
p型ベース層14の長さは10μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横型IGBT(In
sulated Gate Bipolar Transistor )に係り、特にSO
I(Semiconductor On Insulator)基板を用いた横型I
GBTに関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲート型の高耐圧半導デバイスの1
つとしてIGBTがある。IGBTは、パワーMOSF
ETの高速スイッチング特性とバイポーラトランジスタ
の高出力特性とを兼ね備えた新しい高耐圧半導体デバイ
スである。このため、IGBTは、近年、インバータや
スイッチング電源等のパワーエレクトロニクスの分野で
多く利用されている。また、IGBTの中でも、特に高
集積化に有利な横型IGBTが注目されている。横型I
GBTは通常SOI基板を用いて形成される。
【0003】一方、IGBT等のパワーデバイスで大き
な電流を扱うとき問題となるのが高耐圧出力段の電流容
量である。現在500Vクラスのパワー段としては1A
のものが開発されている。しかし、大電流を扱おうとす
ると、パワー段の面積を必要な電流容量に比例して大き
くする必要がある。例えば、5Aを扱おうとするとパワ
ー段の面積が5倍にもなり、チップが肥大化してしま
う。これを避けるためには、単位面積当たりの電流密度
をあげてチップサイズを小さくする必要がある。しかし
ながら、上述したIGBT、特に横型IGBTは、電子
の注入が十分でなく、電流密度を大きくできないという
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、パワーデ
バイスの1つであるIGBTは、高速スイッチング特性
と高出力特性を兼ね備えているため、パワーエレクトロ
ニクスの分野で多く利用されているが、電流密度を大き
くできないという問題がある。本発明は、上記事情を考
慮してなされたもので、その目的とするところは、電流
密度を大きくできる横型IGBTを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点は、
絶縁膜上に配設された高抵抗の半導体活性層を用いて形
成された第1導電型のドリフト層と、前記ドリフト層の
表面内に形成された第2導電型のドレイン層と、前記ド
リフト層の表面内に形成された第2導電型のベース層
と、前記ベース層の表面内に形成された第1導電型のソ
ース層と、前記ドレイン層にコンタクトするドレイン電
極と、前記ソース層及び前記ベース層にコンタクトする
ソース電極と、前記ソース層と前記ドリフト層とで挟ま
れた、前記ドレイン層側に位置する前記ベース層の表面
に対してゲート絶縁膜を介して対向するメインゲート電
極と、を具備する横型IGBTにおいて、前記ベース層
が、前記ドリフト層の一部である介在部分を挟んで対向
する第1及び第2部分を有することと、前記ソース層
が、前記ベース層の前記第1部分の表面内に形成された
第1部分と、前記ベース層の前記第2部分の表面内に形
成された第2部分と、を有することと、前記ソース層の
前記第1部分と前記介在部分とで挟まれた前記ベース層
の前記第1部分の表面と、前記ソース層の前記第2部分
と前記介在部分とで挟まれた前記ベース層の前記第2部
分の表面と、に対してゲート絶縁膜を介して対向するよ
うにサブゲート電極が配設されることと、前記ドレイン
層と前記ソース層とを結ぶ支配的な第1方向に沿った、
前記ドレイン層と前記介在部分との間における前記ベー
ス層の長さが10μm以下であることと、を特徴とす
る。
【0006】本発明の第2の視点は、絶縁膜上に配設さ
れた高抵抗の半導体活性層を用いて形成された第1導電
型のドリフト層と、前記ドリフト層の表面内に形成され
た第2導電型のドレイン層の第1及び第2部分と、前記
ドレイン層の前記第1及び第2部分間に位置するよう
に、前記ドリフト層の表面内に形成された第2導電型の
ベース層と、前記ベース層の表面内に形成された第1導
電型のソース層と、前記ドレイン層にコンタクトするド
レイン電極と、前記ソース層及び前記ベース層にコンタ
クトするソース電極と、前記ソース層と前記ドリフト層
とで挟まれた、前記ドレイン層の前記第1及び第2部分
側に夫々位置する前記ベース層の表面に対してゲート絶
縁膜を介して対向するメインゲート電極の第1及び第2
部分と、を具備する横型IGBTにおいて、前記ベース
層が、前記ドリフト層の一部である介在部分を挟んで対
向する第1及び第2部分に分割されることと、前記ソー
ス層が、前記ベース層の前記第1部分の表面内に形成さ
れた第1部分と、前記ベース層の前記第2部分の表面内
に形成された第2部分と、を有することと、前記ソース
層の前記第1部分と前記介在部分とで挟まれた前記ベー
ス層の前記第1部分の表面と、前記ソース層の前記第2
部分と前記介在部分とで挟まれた前記ベース層の前記第
2部分の表面と、に対してゲート絶縁膜を介して対向す
るようにサブゲート電極が配設されることと、を特徴と
する。
【0007】本発明の第3の視点は、第1または第2の
視点の横型IGBTにおいて、前記ベース層が、前記ド
レイン層を包囲する部分を有するように形成されること
を特徴とする。
【0008】前記ベース層の前記第1及び第2部分は、
前記ドレイン層と前記ソース層とを結ぶ支配的な第1方
向に沿って離間するように配設されることが望ましい。
この第1方向は、ソース−ドレイン間で電子がドリフト
する際の支配的な方向(ドリフト方向)と見なすことが
できる。
【0009】また、メインゲート電極とサブゲート電極
とは一体形成されたものでもよいし、別々に形成された
ものでもよい。また、第1の視点の横型IGBTにおい
て、第2導電型ベース層の第1及び第2部分の内、ドレ
イン層に対して遠い方を島状に形成し、近い方をストラ
イプ状に形成することができる。
【0010】本発明によれば、サブゲート電極等による
MOSETが付加されたことにより、複数のチャネルが
形成される。これらチャネルが並列に形成されるように
すれば、チャネル幅が実効的に広くなり、チャネル抵抗
が全体として低くなるので、電流密度を高くできる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
横型IGBTを模式的に示す平面図であり、図2は図1
のII−II線に沿った横型IGBTの模式的な断面図であ
る。シリコン支持体1上には、シリコン酸化膜2(SO
I絶縁膜)を介して、高抵抗(低濃度)のn型シリコン
活性層3(SOI半導体膜)が配設される。これらシリ
コン支持体1、シリコン酸化膜2、n型シリコン活性層
3によりSOI基板が形成される。
【0012】n型シリコン活性層3はn型ドリフト層4
として使用される。なお、本発明において、n型ドリフ
ト層4とシリコン酸化膜2とが直接コンタクトすること
は必須ではない。例えば、n型シリコン活性層3内で、
n型ドリフト層4とシリコン酸化膜2との間に低抵抗の
n型層を配設することもできる。
【0013】n型ドリフト層4の表面には、第1のp型
ベース層11、第2のp型ベース層14が、n型ドリフ
ト層4の一部である介在部分4aを挟むように、ストラ
イプ状に選択的に形成される。第1、第2のp型ベース
層11、14の表面には夫々低抵抗(高濃度)の第1、
第2のn型ソース層13、15が選択的に形成される。
第1のn型ソース層13は、図1に示すように、ストラ
イプ状に形成される。一方、第2のn型ソース層15
は、図1に示すように、梯子型のストライプ状に形成さ
れる。
【0014】p型ベース層11、14は、n型ソース層
13、15と後述のp型ドレイン層7とを結ぶ支配的な
方向に沿って離間するように配設される。この離間方向
は、ソース−ドレイン間で電子がドリフトする際の支配
的な方向(ドリフト方向)と見なすことができる。
【0015】第2のn型ソース層15とn型ドリフト層
4とで挟まれた第2のp型ベース層14の表面に対し
て、ゲート酸化膜17を介して対向するように、メイン
ゲート電極18が配設される。また、第1、第2のn型
ソース層13、15間に亘って、ゲート絶縁膜19を介
してサブゲート電極20が配設される。即ち、サブゲー
ト電極20は、第1のn型ソース層13とn型ドリフト
層4の介在部分4aとで挟まれた第1のp型ベース層1
1の表面に対して、ゲート酸化膜19を介して対向する
と共に、第2のn型ソース層15とn型ドリフト層4の
介在部分4aとで挟まれた第2のp型ベース層14の表
面に対しても、ゲート酸化膜19を介して対向する。
【0016】即ち、本実施の形態では、第1のp型ベー
ス層11内には1つのn型チャネルが形成され、第2の
p型ベース層14内には2つのn型チャネルが形成さ
れ、計3個のチャネルが形成されるように、3つのn型
MOSFETが構成される。
【0017】なお、メイン及びサブゲート電極18、2
0は一体形成されていてもよいし、別々に形成し、Al
配線等により電気的に接続してもよい。また、第1、第
2のn型ソース層13、15及び第1、第2のp型ベー
ス層11、14上にはソース電極21が配設される。ソ
ース電極21は低抵抗のp型コンタクト層12を介して
第1のp型ベース層11にコンタクトすると共に、低抵
抗のp型コンタクト層16を介して第2のp型ベース層
14にコンタクトする。
【0018】p型ベース層14から所定距離離れたn型
ドリフト層4の表面には、n型バッファ層6が選択的に
形成される。n型バッファ層6の表面には、低抵抗のp
型ドレイン層7が選択的に形成される。
【0019】p型ドレイン層7の表面には、低抵抗のp
型コンタクト層8、低抵抗のn型層9が選択的に形成さ
れる。p型コンタクト層8及びn型層9上にドレイン電
極10が配設される。ドレイン電極10は、p型コンタ
クト層8を介して、p型ドレイン層7にコンタクトす
る。n型層9は、ドレイン注入効率(p型ドレイン層7
からの正孔の注入効率)を下げて、ターンオフの高速化
を図るためのものである。
【0020】なお、図1及び図2において、3aはトレ
ンチ分離のための埋込み絶縁膜、5、24は絶縁膜(酸
化膜)、22、23は、夫々、p型ベース層11とソー
ス電極21とのコンタクト、p型ベース層14とソース
電極とのコンタクトを取るためのコンタクトホールを示
している。
【0021】コンタクトホール23はストライプ状に形
成される。このようにすると、第2のn型ソース層15
が梯子状に形成されているため、p型ベース層14の幅
W1を容易に狭くできる。コンタクトホール22もスト
ライプ状に形成される。
【0022】本実施の形態によれば、第1、第2のp型
ベース層11、14等からなる3つのn型MOSFET
により、3つのn型チャネルが形成される。従来の1つ
のn型チャネルしか形成されない横型IGBTに比べ
て、チャネル幅が実効的に広くなり、チャネル全体とし
ての抵抗は小さくなる。従って、単位面積当たりの電流
密度を大きくでき、チップサイズを小さくできるように
なる。
【0023】本実施の形態において、第2のp型ベース
層14の幅W1は、電流密度を大きくするために、狭く
することが好ましい。具体的には、W1は10μm以下
が好ましく、6μm以下では電流密度は2倍近くにな
る。
【0024】また、第2のp型ベース層14の深さD1
は浅いほどよく、好ましくは6μm以下、より好ましく
は4μm以下がよい。n型ドリフト層4の厚さTSOI
は、厚い程ドレインから遠いチャネルからの電子の注入
が起りやすくなり本発明の効果が大きくなる。厚さT
SOI は好ましくは7μm以上である。より好ましくは1
0μm以上であり、このようにすることにより、チャネ
ルを並べる効果はさらに大きくなる。
【0025】また、第2のp型ベース層の幅W1との関
係では、W1<TSOI に設定することが好ましい。この
ように設定することにより、サブゲート電極20により
形成されるチャネルを介してn型ソース層13、15か
らn型ドリフト層4に注入された電子が容易にドレイン
に向かって流れるようになる。従って、オン電圧、オン
抵抗の低減化を図れるようになる。
【0026】また、第1のp型ベース層11と第2のp
型ベース層14との間の距離、即ち介在部分4aの幅を
W2とすると、W2≧7μmに設定することが好まし
く、より好ましくはW2≧10μmに設定する。このよ
うに設定することにより、チャネル領域における深さ方
向の抵抗(縦方向抵抗)を低減でき、デバイス特性を改
善できる。
【0027】また、第2のp型ベース層14の深さD1
との関係において、W2≧D1に設定することが好まし
い。このように設定することにより、p型ベース層から
n型ドリフト層4内に伸びる空乏層に起因する介在部分
4aの深さ方向の抵抗を下げることができる。
【0028】また、ゲート酸化膜17、19を薄くする
と、高い電圧を印加したときに流れる電流が減るので、
デバイスに接続された負荷が短絡したときにデバイスが
破壊しないようにすることができる。即ち、負荷が短絡
すると、電源電圧がそのままデバイスに印加される。例
えば、DC300Vの電源を用いた場合、ゲートがオン
した状態で300Vの電圧降下がデバイスで生じること
となり、大きな電流がデバイスに流れる。従って、デバ
イスに流れる電流をデバイス自身が制限する必要があ
る。
【0029】ゲート酸化膜17、19を薄くすると、デ
バイスのオン抵抗を下げるのに必要なゲート電圧を下げ
ることができる。一方、ゲート電圧が印加されることに
より発生するチャネル内の電圧降下がゲート電圧以上と
なると、それ以上はデバイスに電流が流れなくなる。従
って、ゲート電圧を下げることで負荷短絡時に流れる電
流を小さくすることができる。デバイスに流れる電流が
小さくなれば、熱発生が小さくなり、ある短い時間の間
はデバイスは破壊しない。この間にデバイス保護回路が
異常を検知してデバイスを遮断することができれば、デ
バイスは壊れない。ゲート酸化膜17、19を60nm
以下、好ましくは30nm以下とすることにより、この
効果が顕著となる。
【0030】本実施の形態の横型IGBTの形成方法は
例えば以下の通りである。まず、直接接着法を用いて、
シリコン基板1、シリコン酸化膜2、n型シリコン層3
からなるSOI基板を形成する。n型シリコン層3の厚
さは例えば10μm程度とする。
【0031】次に,n型シリコン層3にシリコン酸化膜
2に達するトレンチ溝を形成した後、このトレンチ溝内
に埋込み絶縁膜3aを形成して、高耐圧デバイス(IG
BT)領域、即ち、ドリフト層4を分離する。
【0032】次に、n型ドリフト層4の全面を酸化して
厚さ0.1μm程度の薄い酸化膜を形成した後、その上
に窒化膜を形成する。次にソース領域及びドレイン領域
以外の窒化膜を選択的に除去する。
【0033】次に、全面に酸化処理を施して、窒化膜が
残存した領域外に厚さ1μm程度の厚い酸化膜24を選
択的に形成する。次に、窒化膜を除去してn型バッファ
層6を拡散形成した後、薄い酸化膜を除去してゲート酸
化膜17、19を形成する。
【0034】次に、全面にポリシリコン膜を形成した
後、このポリシリコン膜をパターニングして、ゲート電
極18、20を形成する。次に、ゲート電極18、2
0、酸化膜24をマスクに用いて、深さ4μm程度のp
型ベース層11、14、p型ドレイン層7を拡散形成し
た後、ドーズ量1×1015cm-2の条件でボロンのイオ
ン注入を行なって、p型コンタクト層12、16を形成
する。
【0035】次に、ゲート電極18、20、酸化膜24
をマスクに用いて、n型ソース層13、15、n型層9
を拡散形成した後、p型コンタクト層8を拡散形成す
る。次に、全面に酸化膜5を形成した後、酸化膜5等の
絶縁膜をパターニングして、コンタクトホール22、2
3を開孔する。
【0036】最後に、ドレイン電極10、ソース電極2
1を形成して横型IGBTの基本構造が完成する。な
お、ドレイン電極10はフィールドプレートの効果が得
られる形状に形成する。
【0037】図3は本発明の別の実施の形態に係る横型
IGBTを模式的に示す断面図である。図3中、図2図
示の横型IGBTと対応する部分には図2と同一符号を
付してそれらの詳細な説明は省略する。図3より後の図
に示す実施の形態においても同様とする。
【0038】本実施の形態の横型IGBTが図2図示の
実施の形態のそれと異なる点は、サブゲート電極20の
下部の介在部分4aの表面に浅いn型拡散層25を設け
たことにある。これにより、ゲート領域の深さ方向の抵
抗が小さくなり、オン抵抗の低減化を図れる。なお、n
型拡散層25は、p型ベース層11、14と重なってい
る。
【0039】図4は本発明の更に別の実施の形態に係る
横型IGBTを模式的に示す断面図である。本実施の形
態の横型IGBTが図2図示の実施の形態のそれと異な
る点は、サブゲート電極20の下部の介在部分4aの表
面に深い低抵抗のn型拡散層25aを設けたことにあ
る。これにより、ゲート領域の深さ方向の抵抗が小さく
なり、オン抵抗の低減化を図れる。なお、n型拡散層2
5aは、p型ベース層11、14と重なっていない。
【0040】図5は本発明の更に別の実施の形態に係る
横型IGBTを模式的に示す断面図である。本実施の形
態の横型IGBTが図2図示の実施の形態のそれと異な
る点は、ソース電極21がn型ソース層15を貫通し、
p型コンタクト層16を介してp型ベース層14にコン
タクトしていることにある。言い換えれば、浅いトレン
チ溝を用いてソース電極21とp型ベース層14とのコ
ンタクトを取っている。これにより、ドレインに最も近
い最初のn型ソース層15直下からソース電極21に至
る部分のp型ベース層14の抵抗(横方向抵抗)が低減
され、ラッチアップの発生を効果的に防止することがで
きる。
【0041】図6は本発明の更に別の実施の形態に係る
横型IGBTを模式的に示す平面図である。本実施の形
態の横型IGBTが図2図示の実施の形態のそれと異な
る点は、n型ソース層13を島状に形成したことにあ
る。これにより、ドリフト方向と直角な方向に加えてド
リフト方向と平行な方向にもn型チャネルが形成され、
チャネル幅が大きくなるので、さらにオン抵抗を小さく
でき、電流駆動能力を高めることができる。
【0042】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではない。例えば、上記実施の形態では、p
型ベース層の数を2つにしてチャネル数を増やしたが、
p型ベース層の数を3つ以上にすれば、チャネル数がさ
らに増えるので、電流密度をさらに高くできるようにな
る。
【0043】上述の如く、本発明に係る横型IGBTに
おいては、p型ベース層及びn型ソース層が、n型ドリ
フト層4の一部である介在部分4aを挟んで対向する2
つの部分を有し、この上にサブゲート電極20が配設さ
れることにより、チャネル抵抗が全体として低くなる。
このため、本横型IGBTによれば、従来のメインゲー
ト電極のみを有するIGBTに比較して3割以上電流量
を増加させることができる。
【0044】しかし、サブゲート電極20が追加される
ことにより、ある程度ソース領域が広くなり、その分デ
バイスの面積が大きくなる。横型デバイスの場合、電流
密度はソース、ドリフト、及びドレイン領域を含めた面
積で定義されるため、電流密度を高めるには、ソース領
域も狭くなることが望ましい。
【0045】ここで、図7及び図8図示のような、連続
的に配設された第1及び第2のデバイス単位DU1、D
U2を有する、本発明の更に別の実施の形態に係る2つ
の横型IGBTを考えてみる。
【0046】図7図示の実施の形態において、各デバイ
ス単位DU1、DU2は、夫々、図2図示の横型IGB
Tと同様な、ソース、ドリフト、及びドレイン領域3
1、32、33を有する。即ち、1つのデバイス単位内
には3つのn型MOSFET(メインゲート電極18に
対応して1つ、サブゲート電極20に対応して2つ)が
配設される。
【0047】これに対して図8図示の実施の形態におい
ては、デバイス単位DU1、DU2がn型ドリフト層4
の一部である介在部分4aと、サブゲート電極20とを
共有する。この場合、デバイス単位DU1のドレイン領
域33から一番遠い第3のn型MOSFETは、隣のデ
バイス単位DU2の第2のn型MOSFETとなる。
【0048】即ち、図8図示の実施の形態においては、
あるデバイス単位の第3のn型MOSFETにより形成
されるチャネルを流れる電流は主に隣のデバイス単位の
電流となる。しかし、元々、第3のチャネルを流れる電
流量は、第1及び第2のチャネルを流れる電流量に比較
して小さい。従って、介在部分4a及びサブゲート電極
20を共有することにより、各デバイス単位に生じる電
圧降下はそれ程大きくならない。寧ろ、電流量を殆ど減
少させることなく、ソース領域幅を小さくすることがで
きるため、全体として電流密度を向上させることができ
る。また、各チャネルを流れる電流量が一様に近くなる
ため、ラッチアップし難くなり、負荷短絡耐量を上げる
こともできる。
【0049】図7及び図8図示の横型IGBTにおいて
は、p型ベース層やn型ソース層を図1及び図6図示の
如く、介在部分4aを挟んで分割することができる。ま
た、図9及び図17図示の如く、介在部分4aを挟んで
位置するp型ベース層の2つの部分を一体的な1つの層
の対向部分から形成することもできる。
【0050】図9図示の本発明の更に別の実施の形態に
係る横型IGBTにおいて、中心にn型ドリフト層4の
一部である介在部分4aが配設され、その周囲にリング
状のp型ベース層14やn型ソース層15、ドリフト層
4、ドレイン層7等が同心状に配設される。
【0051】図17図示の本発明の更に別の実施の形態
に係る横型IGBTにおいて、ドリフト層7を包囲する
ようにベース層14が形成される。図17図示の構造
は、図9図示の構造と比較して、ラッチアップ耐量が大
きく、大電流のターンオフが可能となるという利点を有
する。この理由は次の通りである。
【0052】ターンオフ時には、p型ドレイン層7から
n型ドリフト層4、p型ベース層14を通ってソース電
極21へと正孔が抜けていく。この際に、正孔がp型ベ
ース層14とn型ソース層15との間のpn接合を順バ
イアスしてしまうと、n型ソース層15からの電子注入
が起こり、寄生サイリスタがオンしてラッチアップして
しまう。
【0053】p型ドレイン層7がp型ベース層14を包
囲する図9図示の構造の場合には、p型ベース層14
が、ターンオフ時の正孔の流れに対して尖ったコーナを
有しているため、正孔がp型ベース層14に入っていく
際に、電流集中が起きやすい。このため、pn接合を順
バイアスしてラッチアップする可能性がある。また、p
型ベース層14とソース電極21とのコンタクト長がチ
ャネル領域の長さに比べて短くなる。このため、正孔が
p型ベース層14を抜けていく際の抵抗が大きくなり、
これによってもpn接合が順バイアスされ、ラッチアッ
プする可能性がある。
【0054】これに対して、p型ベース層14がp型ド
レイン層7を包囲する図17図示の構造の場合、上述の
ような問題がなくなり、ラッチアップが生じにくくな
る。なお、図9及び図17図示の横型IGBTの断面
は、共に図8図示の断面と実質的に同じとなる。
【0055】次に、本発明の効果を確認するため、図1
0図示の横型IGBTを基準構造として行った、デバイ
スサンプルのシミュレーションについて述べる。シミュ
レーション用のサンプル基板として、図10図示の如
く、シリコン支持体1上に、シリコン酸化膜2を介し
て、n型シリコン活性層3が配設された基板を用いた。
500V耐圧を得るため、ドリフト長L1を60μm、
活性層3の厚さT1を15μm、酸化膜2の厚さT2を
3μmに設定した(図10参照)。シリコン活性層の濃
度は、インプラドーズ量を1×1012cm-2前後に設定
すると高耐圧が得られることが知られているため、活性
層3の不純物濃度は9.3×1014cm-3とした。
【0056】デバイス構造データの作成はプリプロセッ
サMEDITで行った。電流電圧特性は2次元デバイス
シミュレータTONADDE2Cを用いた。特性解析の
ための電流線の出力はポストプロセッサvectorを
用いた。
【0057】電流密度の換算方法は、デバイスの断面積
当りの電流ではなく、デバイス単位の長さに対するデバ
イス表面積当りの電流とした。図11は電圧−電流密度
特性のシミュレーション結果を示す。図11中の3つの
線は、夫々、メインゲート電極18及びサブゲート電極
20による3つのチャネルを有する本発明のサンプルP
S1、メインゲート電極18による1つのチャネルのみ
の比較サンプルCS1、サブゲート電極20による2つ
のチャネルのみの比較サンプルCS2の特性曲線を示
す。ここで、各チャネル長を1.0μm、サブゲート長
L2を5μm、ゲート間隔L3を6μmに設定した(図
10参照)。なお、サブゲート長L2及びゲート間隔L
3は、図2図示の介在部分4aの幅W2及び第2のp型
ベース層14の幅W1に夫々近似するパラメータとして
使用した。
【0058】図11に示すように、従来の構造に相当す
る、メインゲート電極18のみのサンプルCS1では、
130A/cm2 の電流密度が得られた。これに対して
サブゲート電極20のみのサンプルCS2はチャネル数
がサンプルCS1の2倍ではあるが、実質的なドリフト
長が長くなることから、電流密度はサンプルCS1のそ
れの30%程度と低いものになった。
【0059】これに対して本発明のサンプルPS1では
175A/cm2 の電流密度が得られた。また、本発明
のサンプルPS1の電流密度はサンプルCS1、CS2
の電流密度の単純合計に相当するものとなった。
【0060】図12は電圧−電流密度特性の別のシミュ
レーション結果を示す。図12中の2つの線は、夫々、
メインゲート電極18及びサブゲート電極20による3
つのチャネルを有する本発明のサンプルPS2、メイン
ゲート電極18による1つのチャネルのみの比較サンプ
ルCS3の特性曲線を示す。図12のシミュレーション
は、サブゲート長L2を10μmに設定すると共に、p
型ベース層の表面の濃度を幾分高くした以外は、図11
のシミュレーションと同じ条件で行った。即ち、各チャ
ネル長を1.0μm、ゲート間隔L3を6μmとした。
【0061】図12に示すように、本発明のサンプルP
S2では230A/cm2 の電流密度が得られ、これは
1つのチャネルのみの比較サンプル(従来構造)CS3
の162%であった。また、この結果から、サブゲート
長L2を変化させると、電流密度に大きく影響すること
が判った。
【0062】図13は電圧−電流密度特性に対するサブ
ゲート長L2の影響を調べたシミュレーション結果を示
す。図13中の3つの線は、夫々、メインゲート電極1
8及びサブゲート電極20による3つのチャネルを有す
る本発明のサンプルPS2、PS3、PS4の特性曲線
を示す。サンプルPS2、PS3、PS4の夫々のサブ
ゲート長L2は10μm、5μm、15μmとした。サ
ブゲート長L2を変えた以外は、図13のシミュレーシ
ョンは図12のシミュレーションと同じ条件で行った。
即ち、各チャネル長を1.0μm、ゲート間隔L3を6
μmとした。
【0063】図13に示すように、サブゲート長L2が
10μmのサンプルPS2と比較して、サブゲート長L
2を5μmと小さくしたサンプルPS3では電流密度が
低下したが、サブゲート長L2を15μmと大きくした
サンプルPS4では電流密度の増加は見られなかった。
この現象は以下のような理由によるものであると考えら
れる。
【0064】本条件において、活性層3の厚さが15μ
mで、p型ベース層11、14の厚さが1μm〜5μm
であるから、p型ベース層11、14下のn型ドリフト
層4内において電流経路の厚さTCP(図10参照)は1
0μm〜14μm程度となる。従って、サブゲート長L
2が10μmの場合、電流経路の厚さは、p型ベース層
11、14下と、サブゲート電極20の直下、即ち介在
部分4aとで概ね同じとなる。この結果として、上述の
如く、サンプルPS2では、比較サンプル(従来構造)
CS3の162%の電流密度が得られた。
【0065】これに対して、サブゲート長L2を5μm
まで狭めた場合、電流がサブゲート電極20に流れ込む
際に、その流れが妨げられる。即ち、p型ベース層1
1、14下で10μm〜14μm程度の厚さの電流経路
が、サブゲート電極20の直下、即ち介在部分4aで急
激に狭くなる。このため、チャネル数を増やしたことに
よる効果を十分に生かすことができない。
【0066】逆に、サブゲート長L2を15μmまで広
げた場合、電流経路は、サブゲート電極20の直下、即
ち介在部分4aでは広くなるが、p型ベース層11、1
4の下でその厚さが制限されてしまう。このため、サブ
ゲート長L2を広げても、その効果は現れてこないこと
となる。
【0067】即ち、要約すると、p型ベース層11、1
4下のn型ドリフト層4の厚さと、サブゲート電極20
直下の介在部分4aの幅とが近似することが望ましい。
図14は電圧−電流密度特性に対するゲート間隔L3の
影響を調べたシミュレーション結果を示す。図14中の
3つの線は、夫々、メインゲート電極18及びサブゲー
ト電極20による3つのチャネルを有する本発明のサン
プルPS2、PS5、PS6の特性曲線を示す。サンプ
ルPS2、PS5、PS46夫々のゲート間隔L3は6
μm、3μm、10μmとした。ゲート間隔L3を変え
た以外は、図14のシミュレーションは図12のシミュ
レーションと同じ条件で行った。即ち、各チャネル長を
1.0μm、サブゲート長L2を10μmとした。
【0068】図14に示すように、ゲート間隔L3が6
μmのサンプルPS2と比較して、ゲート間隔L3を3
μmと小さくしたサンプルPS5では電流密度が向上
し、ゲート間隔L3を10μmと大きくしたサンプルP
S6では電流密度が低下した。サンプルPS5ではサン
プルPS6の118%の電流密度が得られた。このよう
に、サブゲート長L2が適切な値であれば、ゲート間隔
L3は小さいほど、ドリフト長が短くなるので、好まし
い結果をもたらすことが判明した。
【0069】図15は電圧−電流密度特性に対するチャ
ネル数(MOSFET数)の影響を調べたシミュレーシ
ョン結果を示す。図15中の3つの線は、メインゲート
電極18及びサブゲート電極20による3つのチャネル
を有する本発明のサンプルPS2、メインゲート電極1
8及び2つのサブゲート電極20による5つのチャネル
を有する本発明のサンプルPS7、メインゲート電極1
8による1つのチャネルのみの比較サンプルCS3の特
性曲線を示す。サンプルPS7の第2のサブゲート電極
20によるMOSFETはドレインから離れる方向に配
設した。チャネル数(MOSFET数)を変えた以外
は、図15のシミュレーションは図12のシミュレーシ
ョンと同じ条件で行った。即ち、各チャネル長を1.0
μm、サブゲート長L2を10μm、ゲート間隔L3を
6μmとした。
【0070】図15に示すように、或いは前述の如く、
3つのチャネルを有する本発明のサンプルPS2によれ
ば、1つのチャネルのみの比較サンプル(従来構造)C
S3の162%の電流密度が得られた。しかし、5つの
チャネルを有する本発明のサンプルPS7では、サンプ
ルPS2よりも電流密度が低くなった。この現象は以下
のような理由によるものであると考えられる。
【0071】即ち、チャネル数を5つにすると、ドレイ
ンから離れた2つのチャネルに対するドリフト長がかな
り長くなり、同チャネルを介して第2のサブゲート電極
に流れ込む電流が非常に少なくなる。また、チャネル数
を5つにすると、電流密度の換算に影響するデバイスの
全長が長くなる。この結果、チャネル数の増加にもかか
わらず、電流密度が低下することとなる。
【0072】図16は電圧−電流密度特性に対する各チ
ャネル長の影響を調べたシミュレーション結果を示す。
図16中の3つの線は、メインゲート電極18及びサブ
ゲート電極20による3つのチャネルを有する本発明の
サンプルPS8、PS9、PS10の特性曲線を示す。
サンプルPS8、PS9、PS10の夫々の各チャネル
長は1.0μm、2.2μm、3.0μmとした。ま
た、サンプルPS8、PS9、PS10の夫々のサブゲ
ート長L2は12μmとした。各チャネル長及びサブゲ
ート長L2を変えた以外は、図16のシミュレーション
は図12のシミュレーションと同じ条件で行った。即
ち、ゲート間隔L3を6μmとした。
【0073】図16に示すように、各チャネル長が短い
ほど電流密度が向上した。このように、本発明のデバイ
スにおいては、短チャネル化構造を採用することによ
り、電流密度を大幅に向上させることができることが判
明した。
【0074】なお、上記実施の形態ではSOI半導体膜
としてシリコン膜を用いたが他の半導体膜を用いること
もできる。また、上記実施の形態の特徴は任意に組み合
わせることができる。その他、本発明は、その要旨を逸
脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、サ
ブゲート電極等によるMOSFETを付加したことによ
り、複数のチャネルを形成でき、これにより、チャネル
幅を実効的に広くし、電流密度を高くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る横型IGBTを模式
的に示す平面図。
【図2】図1のII−II線に沿った横型IGBTの模式的
な断面図。
【図3】本発明の別の実施の形態に係る横型IGBTを
模式的に示す断面図。
【図4】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IGB
Tを模式的に示す断面図。
【図5】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IGB
Tを模式的に示す断面図。
【図6】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IGB
Tを模式的に示す平面図。
【図7】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IGB
Tを模式的に示す断面図。
【図8】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IGB
Tを模式的に示す断面図。
【図9】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IGB
Tを模式的に示す平面図。
【図10】シミュレーション用のデバイスサンプル(横
型IGBT)の基準構造を模式的に示す断面図。
【図11】電圧−電流密度特性のシミュレーション結果
を示すグラフ。
【図12】電圧−電流密度特性の別のシミュレーション
結果を示すグラフ。
【図13】電圧−電流密度特性に対するサブゲート長の
影響を調べたシミュレーション結果を示すグラフ。
【図14】電圧−電流密度特性に対するゲート間隔の影
響を調べたシミュレーション結果を示すグラフ。
【図15】電圧−電流密度特性に対するチャネル数(M
OSFET数)の影響を調べたシミュレーション結果を
示すグラフ。
【図16】電圧−電流密度特性に対する各チャネル長の
影響を調べたシミュレーション結果を示すグラフ。
【図17】本発明の更に別の実施の形態に係る横型IG
BTを模式的に示す平面図。
【符号の説明】
1…シリコン支持体 2…シリコン酸化膜(SOI絶縁膜) 3…シリコン活性層(SOI半導体膜) 3a…埋込み絶縁膜 4…n型ドリフト層4 5…絶縁膜 6…n型バッファ層 7…p型ドレイン層 8…p型コンタクト層 9…n型層 11…第1のp型ベース層 12…p型コンタクト層 13…第1のn型ソース層 14…第2のp型ベース層 15…第2のn型ソース層 16…p型コンタクト層 17…ゲート絶縁膜 18…メインゲート電極 19…ゲート絶縁膜 20…サブゲート電極 21…ソース電極 22…コンタクトホール 23…コンタクトホール 24…絶縁膜 25…浅いn型拡散層 25b…深いn型拡散層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜上に配設された高抵抗の半導体活性
    層を用いて形成された第1導電型のドリフト層と、 前記ドリフト層の表面内に形成された第2導電型のドレ
    イン層と、 前記ドリフト層の表面内に形成された第2導電型のベー
    ス層と、 前記ベース層の表面内に形成された第1導電型のソース
    層と、 前記ドレイン層にコンタクトするドレイン電極と、 前記ソース層及び前記ベース層にコンタクトするソース
    電極と、 前記ソース層と前記ドリフト層とで挟まれた、前記ドレ
    イン層側に位置する前記ベース層の表面に対してゲート
    絶縁膜を介して対向するメインゲート電極と、を具備す
    る横型IGBTにおいて、 前記ベース層が、前記ドリフト層の一部である介在部分
    を挟んで対向する第1及び第2部分を有することと、 前記ソース層が、前記ベース層の前記第1部分の表面内
    に形成された第1部分と、前記ベース層の前記第2部分
    の表面内に形成された第2部分と、を有することと、 前記ソース層の前記第1部分と前記介在部分とで挟まれ
    た前記ベース層の前記第1部分の表面と、前記ソース層
    の前記第2部分と前記介在部分とで挟まれた前記ベース
    層の前記第2部分の表面と、に対してゲート絶縁膜を介
    して対向するようにサブゲート電極が配設されること
    と、 前記ドレイン層と前記ソース層とを結ぶ支配的な第1方
    向に沿った、前記ドレイン層と前記介在部分との間にお
    ける前記ベース層の長さが10μm以下であることと、
    を特徴とする横型IGBT。
  2. 【請求項2】絶縁膜上に配設された高抵抗の半導体活性
    層を用いて形成された第1導電型のドリフト層と、 前記ドリフト層の表面内に形成された第2導電型のドレ
    イン層の第1及び第2部分と、 前記ドレイン層の前記第1及び第2部分間に位置するよ
    うに、前記ドリフト層の表面内に形成された第2導電型
    のベース層と、 前記ベース層の表面内に形成された第1導電型のソース
    層と、 前記ドレイン層にコンタクトするドレイン電極と、 前記ソース層及び前記ベース層にコンタクトするソース
    電極と、 前記ソース層と前記ドリフト層とで挟まれた、前記ドレ
    イン層の前記第1及び第2部分側に夫々位置する前記ベ
    ース層の表面に対してゲート絶縁膜を介して対向するメ
    インゲート電極の第1及び第2部分と、 を具備する横型IGBTにおいて、 前記ベース層が、前記ドリフト層の一部である介在部分
    を挟んで対向する第1及び第2部分に分割されること
    と、 前記ソース層が、前記ベース層の前記第1部分の表面内
    に形成された第1部分と、前記ベース層の前記第2部分
    の表面内に形成された第2部分と、を有することと、 前記ソース層の前記第1部分と前記介在部分とで挟まれ
    た前記ベース層の前記第1部分の表面と、前記ソース層
    の前記第2部分と前記介在部分とで挟まれた前記ベース
    層の前記第2部分の表面と、に対してゲート絶縁膜を介
    して対向するようにサブゲート電極が配設されること
    と、を特徴とする横型IGBT。
  3. 【請求項3】前記ベース層が、前記ドレイン層を包囲す
    る部分を有するように形成されることを特徴とする請求
    項1または2に記載の横型IGBT。
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