JPH08330601A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH08330601A
JPH08330601A JP8066041A JP6604196A JPH08330601A JP H08330601 A JPH08330601 A JP H08330601A JP 8066041 A JP8066041 A JP 8066041A JP 6604196 A JP6604196 A JP 6604196A JP H08330601 A JPH08330601 A JP H08330601A
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semiconductor
gate
semiconductor region
region
semiconductor device
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Koichi Endo
幸一 遠藤
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Toshiba Corp
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/785Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate having a channel with a horizontal current flow in a vertical sidewall of a semiconductor body, e.g. FinFET, MuGFET

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オン抵抗の小さな半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体表面に形成された溝部と溝部との
間に形成されたチャンネル領域を流れる主電流を、溝部
内部に埋め込まれたゲート電極によって制御する半導体
装置であって、このゲート電極によって直接制御される
主電流の方向が、半導体表面に平行であり、主電流が半
導体表面から垂直方向に分布している。したがって半導
体表面の面積の制限を受けずに自由に、チャンネル幅W
を増大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絶縁ゲートトランジ
スタ等のように主電流をゲート電圧で容量結合的に制御
する半導体装置に関し、特に絶縁ゲート型のパワーデバ
イスおよびモノリシック・パワーICに関する。
【0002】
【従来の技術】能動型半導体デバイスには、バイポーラ
トランジスタ(BJT)、接合型電界効果トランジスタ
(J−FET),静電誘導トランジスタ(SIT)、M
OS型電界効果トランジスタ(MOS−FET)、絶縁
ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、シング
ルゲート型静電誘導サイリスタ(SGSITH)などが
ある。いずれの場合も3端子素子であり、主端子2つ
(エミッタとコレクタ、ソースとドレインまたはカソー
ドとアノード)とコントロールするための端子(ベー
ス、またはゲート)がある。バイポーラ型の素子は主端
子間にpn接合があり、電流はpn接合に形成された電
位障壁を越えて2種類の電荷が流れる。電界効果トラン
ジスタ(ユニポーラ型の素子)の主端子間は同一の導電
型の半導体のみであり、主電流経路にはpn接合はな
く、単一の電荷が流れる。また、近年の低消費電力化の
傾向では電圧制御型のバイポーラ・パワーデバイス、た
とえばIGBT(Insulated Gate Bi
polar Transistor),MCT(MOS
Controlled Thyristor),MA
GT(MOS Assisted Gate Trig
gered Thyristor),EST(Emit
ter Switched Thyistor)等のM
OS複合半導体素子が、大電流用デバイスとして開発さ
れている。これらは電圧駆動型のパワーデバイスであ
り、使いやすいこともありシステム側からの要求も多
く、これらに答える形としても急速に開発が進められて
いる。これらMOS複合半導体素子を含めて、パワーデ
バイスにおいては高速,大電力の要求と共に、低オン抵
抗化が重要な課題である。オン抵抗すなわち導通時の抵
抗を下げることはパワーデバイスの低消費電力化・高効
率化に役だつからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のユ
ニポーラ型半導体素子の場合、つまり、FETやSIT
は単一キャリアを使用しているため半導体層のキャリア
密度で決定される抵抗値よりも伝導度を上げられずオン
抵抗が高いという問題があった。たとえば、図55のJ
FETの場合はチャンネル領域となるn層2の抵抗値を
下げるためにはn層2を最初から高不純物密度にしてお
かなければならない。図56のMOS−FETの場合は
厚さの薄い反転層を形成しキャリアを流すため、ゲート
幅Wを大きくしてチャネル面積を広くとらないとオン抵
抗が低減できないがチップの表面積が限られているので
無制限にチャンネル面積を大きくすることは不可能であ
る。図57に示した高耐圧型MOS−FET(DMO
S)の場合はこのチャンネル面積の制限に加え、特にn
- ドリフト領域22の抵抗がオン抵抗にきいている。図
57からわかるようにn- ドリフト領域22の抵抗もゲ
ート幅Wを大きくすれば、下げうるのでありゲート幅W
を大きくすることは重要な問題点である。
【0004】一方、より大きな電流を流したい場合は図
58および図59のようなバイポーラ素子を用いること
が多かった。その理由は、pn接合中に形成された電位
障壁を越えて少数キャリアを注入し、しかもその少数キ
ャリア密度が注入された領域の多数キャリア密度と同程
度かそれ以上になると、伝導度変調効果で見かけ上の抵
抗が低下するからである。つまり図59のIGBTの場
合p+ コレクタ層29からn- ドリフト領域22へ少数
キャリアの注入がおこる(図59ではn型領域へのホー
ルの注入)ためn- ドリフト領域22が伝導度変調を生
ずるのである。しかしIGBTのようなバイポーラ型の
素子の場合は主電流経路にpn接合があるためpn接合
のビィルト・イン・ポテンシャルに起因するオフセット
電圧があった。逆にオフセット電圧を避けるためにユニ
ポーラ型のデバイスを使用した場合はチャンネル領域と
なる半導体層の不純物密度以上にキャリア密度をあげら
れなかった。この点を鑑みれば図60に示すダブルゲー
ト型SITH(以下DGSITHという)はp+ アノー
ド95からの正孔の注入がなされるためバイポーラ型の
伝導度変調効果を用いることができ、しかもp+ アノー
ド95側のみにpn接合を有している。DGSITHで
はターンオフ時にp+ アノード95側に蓄積された電子
が第2ゲート(G2)93となるn+ 領域を介して引き
抜かれるため、テール電流が発生せず、高速スイッチン
グが可能である。つまりDGSITHはIGBTよりも
主電流経路中のpn接合の数が少なく、オフセット電圧
が小さいという特徴を有し、1800V−100Aクラ
スの素子で順方向電圧降下1.2Vという値が報告され
ている。しかしDGSITHは第1ゲート(G1)91
と第2ゲート(G2)93とを有し4端子素子となるた
め、ゲート駆動回路が複雑となり、また両面のマスク合
わせ工程等が必要で製造工程が複雑であるという欠点を
有していた。特に基板の垂直方向に、図60に示すよう
な階層構造を作製するには高度なエピタキシャル成長技
術が必要となり、安価な製造コストの実現には難があ
る。
【0005】パワーデバイスの特性として低オン抵抗化
が重要なことは前述した通りであるが、低オン抵抗化と
高耐圧化という要求はトレードオフ関係にある。すなわ
ち図56に示したMOS−FETにおいてチャンネル長
Lを短くすれば、低オン抵抗にはなるが、高耐圧化はで
きないからである。図57に示したDMOS、あるいは
図59に示したIGBTでも同様で、高耐圧化のために
はn- ドリフト領域22の距離Ld を大きくすれば高耐
圧化は可能であるが、低オン抵抗は得られないことにな
る。
【0006】高耐圧化と低オン抵抗化というトレードオ
フ関係を改善するために図61に示すようなn+ バッフ
ァ層229をp+ コレクタ層29の前面に形成する試み
もなされている。すなわちn- ドリフト層22の厚みを
可能な限り薄くし、p+ コレクタ層29とpベース層2
3の間の高電圧印加時のパンチスルーの防止をn+ バッ
ファ層229で行わんとするものであるが、n+ バッフ
ァ層229の厚みや不純物密度の設計は容易ではない。
特に量産現場においては、理論設計時通りの耐圧が得ら
れず、結局n+ バッファ層の設計や、半導体基板の厚み
tの変更を余議なくされる事態も時々発生する。特に低
オン抵抗化のためにはn- ドリフト層22を100μm
〜50μm以下に薄くする必要がありこのような薄い層
の実現にはエピタキシャル成長によるn- ドリフト層2
2の形成が必要となる。そして、この場合、n+ バッフ
ァ層229もエピタキシャル成長で形成することとな
り、エピタキシャル成長技術そのものものも高度なもの
が要求される。n+ バッファ層229からのオートドー
ピングやアウト・ディフュージョンの問題があるからで
ある。しかもこのような場合においても、設計仕様の変
更により耐圧の変更があった場合や、設計通りの耐圧が
得られなければ、エピタキシャル成長の条件等のプロセ
ス設計やエピタキシャル成長装置そのものの変更が必要
となり生産性は極めて悪くなる。n+ バッファ層229
およびp+ コレクタ層29をn- 基板22の裏面に拡散
で形成することも論理的には可能であるが、低オン抵抗
の製品においてはn- 基板22の厚みを50μm程度に
せざるを得ないので現実的ではない。n- 基板22の厚
みtを100μm以下とすることは機械的強度において
困難であり、通常はかかる薄い半導体基板はいずれの半
導体ウェーハ供給メーカーも標準品としては提供しない
からである。いずれにしても高耐圧化と低オン抵抗化の
ための設計は従来の技術においては極めて困難である。
【0007】以上のような問題点を鑑みて、本発明は高
耐圧化、大電流化が容易で、しかもオン抵抗の低いパワ
ーデバイスおよびモノリシック・パワーICを提供せん
とするものである。
【0008】特にパワーデバイスにおいては単位チップ
面積当りのオン抵抗の低減化が重要であるが、本発明は
小さなチップ面積でオン抵抗を下げうる新規な半導体装
置、特に絶縁ゲート型半導体装置等の電圧駆動型の半導
体装置を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このために本発明は従来
とは全く異なる設計原理に基づいて半導体装置を設けて
いる。つまり、従来の半導体装置は図56,図57,図
59に示すようなラテラル型(横型)の半導体装置と、
図60,図61に示すようなバーティカル型(縦型)の
半導体装置に大別される。ラテラル型とは図56,図5
7,図59のように半導体基板の主表面に平行に主電流
が流れ、その主電流は半導体主表面の近傍の表面領域に
局在し、半導体主表面と平行に分布している半導体装置
をいう。ここで主電流とは第1主電極領域(ソース領
域,エミッタ領域又はカソード領域)と第2主電極領域
(ドレイン領域,コレクタ領域又はアノード領域)間を
流れる電流であって、制御電極(ゲート電極又はベース
電極)に印加される制御電圧又は制御電極を介して流れ
る制御電流によって制御される電流をいう。ラテラル型
では主電流は、ゲート幅Wの方向に分布している。すな
わち主電流と垂直方向で、かつ主表面と平行方向の薄い
表面層に局在して主電流が分布している。一方バーティ
カル型とは、図60および図61に示すように主電流は
主表面に垂直の方向に流れるが主電流の分布の方向、す
なわちゲートWの方向は、主表面と平行方向である。尤
もバーティカル型であっても埋め込みコレクタ領域や埋
め込みドレイン領域を形成し、ソース領域を形成してい
る表面と同一表面にコレクタ電極取り出し領域やドレイ
ン電極取り出し領域を形成した半導体装置においては、
湾曲した電流通路の一部においては付随的に主表面と平
行な成分を有している。しかしながら、この場合であっ
ても制御電極で直接制御される部分の主電流の大部分の
方向、すなわち主動作に最も重要な部分の主電流の方向
は主表面にほぼ垂直方向であることは明らかである。本
発明で重要なのは、この制御電極で直接制御される部分
の主電流の方向である。
【0010】本発明はこれら従来のラテラル型半導体装
置、およびバーティカル型半導体装置とは全く異なる範
疇に属する新規な構造の半導体装置に係り、図1
(a),14(b),24(b)等に示すように、主電
流は主表面と平行に流れ、かつ、主表面と垂直方向にゲ
ート幅W(以下においてチャンネル幅Wとも呼ぶ)を有
し分布している。すなわち従来、主表面と垂直の方向に
主電流が分布している半導体装置は存在しなかった点で
本発明は全く新しい構造であり、これによりゲート幅W
(チャンネル幅W)をチップの表面積に制限されず、任
意に増大することが可能となるものである。
【0011】より具体的には、本発明の特徴は図1
(a),14(b),24(b),36(b),41
(b)等に示すように半導体基板82上に形成された底
面絶縁膜8の上、又は図20(b)等に示すような反対
導電型の半導体基板83の上に形成される第1の半導体
領域2,22を、主電流の電流通路とし、第1の半導体
領域2,22の表面と平行方向に主電流を流すことを特
徴としている。この第1の半導体領域2,22は実質的
に垂直な側壁部を有して島状に形成され、この第1の半
導体領域2,22からなる島の側壁部に形成された素子
分離絶縁膜1と、第1の半導体領域2,22の表面から
底面絶縁膜8に達するように形成された第1の主電極領
域となる第2の半導体領域4,24,241,287
と、第2の主電極領域となる第3の半導体領域5,2
9,293と、第2の半導体領域4,24,241,2
87と第3の半導体領域5,29,293の間に形成さ
れ、第1の半導体領域2,22の表面から実質的に垂直
の側壁を有して底面絶縁膜8又は反対導電型の半導体基
板82に達するゲート溝部と、このゲート溝部内側壁部
に形成されたゲート絶縁膜6と、このゲート絶縁膜6の
表面にゲート溝部を埋め込むように形成されたゲート埋
め込み電極7,37とを少なく共具備していることを特
徴とする。なお、本発明においては第1および第2の主
電極領域の金属電極10,11,34,39,341,
342はともに、第1の半導体領域の表面に形成されて
いる。
【0012】このような構成によれば、誘電体分離基板
(DI基板)又は接合分離基板(JI基板)、あるいは
その他の素子分離構造であってもよいが、所定の方法に
て素子分離された第1の半導体領域2,22の内部に底
面絶縁膜8又は反対導電型の半導体基板83にまで達す
る深いゲート溝部を並べ、逆バイアス時には図2(a)
に示すようにゲート絶縁膜6から拡がる空乏層12同士
がぶつかることでオフ状態となり、順バイアス時には図
2(b)に示すようにゲート絶縁膜近傍に蓄積層13が
できることでキャリア密度を上げ、オン抵抗を下げるこ
とができる。しかも従来の平面型MOSFET等が第1
の半導体領域に相当する半導体層の薄い表面層部分のみ
を局所的に電流通路(いわゆるチャンネル)として用い
ているのに比し、本発明の特徴によれば平面型MOSF
ET等と同様な金属電極(ソース金属電極およびドレイ
ン金属電極)配置構造を有しながら、同時に第1の半導
体領域2,22の表面から離れた深い部分までをチャン
ネルとすることが可能で、実効的なチャンネル幅Weff
が増大する。つまり、隣接するゲート溝部相互の間隔S
に対して、チャンネル幅Wを W>S とすることができるのである。したがって本発明の構成
によれば、ゲート溝部の本数と、第1の半導体領域2,
22の厚みWにより実効的なチャンネル幅Weffが決定
され、従来の平面型MOSFETに比して、飛躍的に、
実効的なチャンネル幅Weff が増大する。結局、従来の
半導体装置では活性層の表面の一部しか局所的にチャン
ネル領域として用いることができなかったが、本発明に
よれば、チャンネル領域として利用できる活性層の領域
が飛躍的に増大する。しかも、主電極領域の金属電極が
すべて同一平面上にある平面型MOSFET等と同様な
金属電極構造を有しているので、素子間分離や表面配線
が容易である。したがって、モータ駆動用のスマートパ
ワーIC(SMART POWER IC)のような多
種、多様な半導体素子の集積化に適した構造である。
【0013】またキャリアはバルク中を走行するのでキ
ャリアの移動度が高く、高gm 化が容易である。また縦
型デバイスと異なり、キャリアは基板と平行方向に走行
するので、図54に示すように移動度の最大となる方
向、あるいはキャリアの走行速度が最大となる方向の結
晶学的選定も容易で、さらに高速化が可能となる。すな
わち、キャリアの移動度μFEやキャリアの走行速度の最
も大きい結晶方位が容易に選定できる。
【0014】また本発明によれば従来の縦型構造では実
現が困難であったダブルゲート構造等の複雑な構造が容
易に実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1(a)および(b)に本発明
の第1の実施の形態に係るSOI基板に形成した絶縁ゲ
ート型トランジスタ(IGT)の構造を示す。図1
(a)はIGTの上面図、図1(b)はその断面図であ
る。図2(a)および2(b)は本発明の第1実施の形
態に係るIGTの動作原理を説明するための図で、ゲー
ト部分を抜き出して書いてある。図1(a)に示すよう
に周辺を素子分離絶縁膜1および素子分離穴埋め物3で
分離された第1の半導体領域となるn型半導体層2の表
面の両端には不純物密度1×1018〜1×1021cm-3
程度のn+ 拡散層からなるソース拡散層(第2の半導体
領域)4およびドレイン拡散層(第3の半導体領域)5
が形成されている。ソース拡散層およびドレイン拡散層
5は図1(b)に示すように底面絶縁膜8に達するまで
深く形成され、その上部にはそれぞれ金属ソース電極1
0及び金属ドレイン電極11が設けてある。n型半導体
層2の中央部分には5個のゲート溝部が設けてある。
【0016】図1(b)に示されるように本発明の第1
の実施の形態では酸化膜等による底面絶縁膜8の上にチ
ャンネルとなるn型半導体層2が形成されたSOI基板
を基体として用いている。SOI基板は直接接合(SD
B:Sillicon Direct Bondin
g)法等により形成すればよい。n型半導体層2の周辺
部は図1(a)に示すように素子間分離溝が配置され、
その素子間分離溝の表面には素子分離絶縁膜1が形成さ
れ、さらに隣接する他の素子の素子分離絶縁膜(図示省
略)との間にはポリシリコン等の素子分離溝穴埋め物3
が形成されDI(Dielectric Isolat
ion:誘電体分離)構造が形成されている。つまり、
図1(a)には素子分離溝の一方の側壁のみが示されて
いる。素子分離溝はU溝である。n型半導体層2の中央
部にはゲート溝部が図1(b)に示すように、表面から
底面絶縁膜8まで達するように深く形成され、そのゲー
ト溝部の内壁表面には厚さ30〜150nmのゲート絶
縁膜6が形成され、さらにその表面、すなわちゲート溝
部内部は不純物を添加したポリシリコン、すなわちドー
プドポリシリコン(DOPOS)等のゲート埋め込み電
極7が形成されている。ゲート埋め込み電極はW(タン
グステン)等の高融点金属、あるいはこれらのシリサイ
ドWSi2 ,MoSi2 ,TiSi2 ,CoSi2 等で
もよく、さらにポリサイドでもよい。
【0017】図1(a)において、隣接するゲート溝部
のゲート絶縁膜6相互の間の距離間隔Sおよび、一番外
側のゲート溝部のゲート絶縁膜6と周辺の素子分離絶縁
膜1の間隔Ss はn型半導体層2中に形成されるチャン
ネルがピンチオフするように選べばよい。すなわちゲー
ト電圧を印加しない状態でチャンネルがピンチオフする
ためにはn型半導体層2の不純物密度ND =1×1015
cm-3程度場合にはS=1.6μm,Ss =0.8μm
以下にすればよい。不純物密度ND =1×1014
-3,1×1013cm-3ではそれぞれS=4.5μm,
12μm以下とすればよい。このようにND およびSを
選べば図2(a)に示すようにn型半導体層2のチャン
ネル中に空乏層12が広がり、チャンネルがピンチオフ
する。ただしゲート絶縁膜の種類やその厚さ、あるいは
ゲート絶縁膜と半導体層2との間の界面準位によりこの
値は変わることはもちろんである。ここでSs <S/2
とすればよく、Ss <<S/2の極限としてSs →0と
してもよい。すなわちゲート酸化膜6を素子間分離絶縁
膜と接触させてもよい。このような構造とすることによ
り、本発明の第1の実施の形態においては、金属ゲート
電極9にマイナスのバイアス(逆バイアス)を加えると
図2(a)に示すようにゲートからn型半導体層2中へ
空乏層12が広がり、空乏層でソース拡散層4・ドレイ
ン拡散層5間の導通が絶たれ、素子はオフ状態になる。
反対にプラスのバイアスを加える(順バイアス)と図2
(b)に示すように、蓄積層13が形成され、低オン抵
抗を有してソース拡散層4とドレイン拡散層5の間に電
流が流れる。ゲート電圧ゼロボルトにおいて表面ポテン
シャルのみでチャンネルがピンチオフして、ゲート電圧
を順バイアスにした時に蓄積層13が形成されるように
すれば、いわゆるノーマリ・オフ型の動作となる。一方
ゲート電圧ゼロボルトでチャンネルに中性領域が残り、
さらにゲート電圧を印加してチャンネルがピンチオフす
るようにND とSとを選べばノーマリ・オン型の動作と
なる。ただし、実際にはドレイン領域に印加するドレイ
ン電圧によってピンチオフポイントの電位が変化するの
で、ゲート電圧と、ドレイン電圧の双方を考慮した2次
元ポテンシャルを考慮しなくとはならない。図2
(a),図2(b)に示すようにゲート長Lが十分小さ
い場合は、ピンチオフ点はゲート電圧とドレイン電圧と
によって決まる、いわゆる数学で言うところの「鞍部
点」になる。
【0018】一番外側のゲート溝部のゲート絶縁膜と周
辺の素子分離絶縁膜1との間隔Ssと、中央部のゲート
溝部相互の間隔Sとの関係は本発明の第1の実施の形態
のIGTの用途に応じて選択すればよい。以下にSとS
s との関係について述べる。図3(a),図3(b)お
よび図3(c)はそれぞれS=2Ss ,S<2Ss およ
びS>2Ss の場合の空乏層の広がりを説明するための
図である。S<2Ssの場合は中央部のチャンネルがピ
ンチオフしても最も外側のチャンネルがピンチオフしな
いためリーク電流が発生し、ゲート電圧VG が大きな領
域で図4の破線に示すようにID −VG 特性は直接特性
からずれることになる。なお、図4の横軸は中央付近の
チャンネルがピンチオフするゲート電圧Vg0で規格化し
ている。一方図3(c)に示すようにS>2Ss の場合
は両側のチャンネルが先にピンチオフし、図4の一点鎖
線に示すようなVG が小さな電圧領域で直接特性からず
れることとなる。最も直接性がよいのは図3(a)に示
すような均一にチャンネルがピンチオフする場合で、図
4の実線に示すような特性となる。尤も図4のID−V
G 特性はドレイン電圧の効果を無視した模式的な図であ
り、ドレイン電圧の効果を考慮すればVG =Vg0でもチ
ャンネルに電流は流れることとなる。したがってドレイ
ン電圧の効果を考慮した2次元ポテンシャルの解析で
は、構造や領域にもよるが、指数関数則で示されるID
−VG 特性となる領域が存在することはもちろんであ
る。ここでは話を簡単化するために一次元ポテンシャル
で説明するが、一番外側のチャンネルの効果はチャンネ
ルの本数が増大すれば相対的に小さくなる。図5はS<
s 場合、図6はS>Ss の場合のゲート溝部が5(チ
ャンネル数6)、およびゲート溝部が39(チャンネル
数40)について比較した場合である。破線で示すチャ
ンネル数が多い場合の方が、実線で示すチャンネル数が
少ない場合に比して、一番外側のチャンネルの効果が相
対的に小さくなっていることがわかる。
【0019】本発明の第1の実施の形態の構造は、図7
(a)〜図7(c)に示すような製造方法を用いれば容
易に作製できる。すなわち、 (1)まず、(100)の面等、所定の面方位のシリコ
ン基板82の表面に熱酸化法あるいはCVD法により厚
さ1μmの底面絶縁膜8としてのSiO2 膜を形成す
る。CVDはSiH4 とN2 Oとの反応を用いたCVD
でもよく、あるいはTEOS(Tetraethylo
rthosillcate;Si(OC25 4 )等
の有機シリコンソースを用いてもよい。次に、表面を鏡
面に研磨した第1の半導体領域2となるn型シリコン基
板を用意し、底面絶縁膜8を介して図1(b)に示すよ
うにシリコン基板82と、n型シリコン基板2の鏡面同
士を互いに貼り合わせ、熱処理する。すなわち、いわゆ
るSDB法により、SOI基板を形成する。この際電圧
を印加して、熱処理してもよい。次にn型シリコン基板
2を研磨してシリコン基板2の厚みが所望のゲート幅
W、たとえば10μmとなるように、厚み調整を行な
う。
【0020】(2)次にSDB法により形成したn型シ
リコン基板2の表面をさらに熱酸化し、厚さ350〜7
00nmの酸化膜21を形成し、フォトリソグラフィ法
により酸化膜21の所定の部分をエッチング除去し図7
(a)に示すように窓部304,305を形成する。次
にこの酸化膜21をマスクとしてn型半導体層2に対
し、SF6 ,CF4 ,あるいはSiCl4 等を用いたR
IE,もしくはECRイオンエッチングにより(図1
(b)に示すように)第1および第2の溝部314,3
15を底面酸化膜8に達するまで形成する。続いて、P
OCl3 ,AsCl3 ,あるいはSbCl5 等を用いた
気相拡散によりn型不純物(P,As,あるいはSb
等)を溝部314,315の側壁から横方向拡散する。
すなわち図7(b)(および図1(b))に示すように
n型半導体層2中に所望の拡散層深さまで溝部の側壁を
拡散窓として横方向拡散し、n+ ソース拡散層4および
+ ドレイン拡散層5を形成する。
【0021】(3)次にフォトリソグラフィ法およびS
6 ,CF4 ,あるいはSiCl4等を用いたRIE,
ECRイオンエッチング等により、図7(c)に示すよ
うに第3および第4の溝部316,317およびゲート
溝部361,362,……,365を底面酸化膜8に達
するまで作成する。これらの溝部形成も第1および第2
の溝部314,315と同様に酸化膜21をマスクとし
て行う。
【0022】(4)次に溝部314,315,316,
317およびゲート溝部361,362,……365の
表面に熱酸化等によりゲート酸化膜6,素子分離絶縁膜
1を形成する。
【0023】(5)そして、そのゲート酸化膜6,素子
分離絶縁膜1の表面に、それぞれの溝部を埋め込むよう
にノンドープのポリシリコン(以下NDPOSという)
3を減圧CVD法等により堆積する。NDPOSのかわ
りに酸素添加ポリシリコン(Semi Insulat
ing Poly−Silicon;以下SIPOSと
いう)を用いてもよい。
【0024】(6)さらにゲート溝部のポリシリコン
(NDPOS)にイオン注入(およびその後の熱処理)
によりボロン(B)等の不純物を拡散し、DOPOSゲ
ート埋め込み電極7を形成すればよい。あるいは、素子
分離溝を埋め込むポリシリコン3はNDPOS又はSI
POSとし、ゲート溝部を埋め込むポリシンコン7はD
OPOSとして別々にCVDしてもよい。さらに望まし
くはW等の高融点金属、もしくはこれらのシリサイド膜
の選択CVDによりゲート溝部を埋めれば、ゲート埋め
込み電極7の抵抗が下がる。
【0025】(7)そして、フォトリソグラフィーを用
いて、酸化膜21の指定の場所をエッチングし、拡散窓
を開孔し、加速電圧50〜80KeV、ドーズ量Φ=6
×1015〜2×1016cm-275As + もしくは31+
等をイオン注入し、所定の深さまで熱処理すれば図1
(b)に示すようにn++ソースコンタクト層44,n++
ドレインコンタクト層55が形成される。n++ソースコ
ンタクト層44,n++ドレインコンタクト層55は省略
してもよいが、次に説明する金属ソース電極10、金属
ドレイン電極11に対するオーミックコンタクト抵抗を
下げ、オン抵抗を下げるためには形成することが望まし
い。
【0026】(8)さらに、フォトリソグラフィーを用
いて、所定のコンタクトホールを開孔し、Al,Ti/
Al,Al−Si等のメタライゼーション工程により金
属ソース電極10,金属ドレイン電極11,金属ゲート
電極9を形成すれば、図1(a)および図1(b)に示
した本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置が完成
する。
【0027】活性層であるn型シリコン基板2の厚みW
が5μm程度であればn型シリコン基板2の表面からリ
ン(P)等を深さ5μmまで拡散するのは比較的容易で
あるが、厚みWが10〜20μmでは1150℃〜12
00℃と入った高温で長時間の拡散を要し、熱処理によ
って新たな結晶欠陥が発生する。また深い拡散を行なえ
ば、当然横方向拡散も生じるので、構造の微細化が困難
となり、ひいては単位チップ面積当りのオン電圧が高く
なる。また拡散に長時間を要することは製造コストの面
でも不利である。したがって表面から拡散するのではな
く、上記のように溝部側壁から横方向に拡散してn+
ース/ドレイン拡散層4,5を形成することにより、結
晶欠陥の発生を伴うことなく、高速動作に適した微細加
工が実現でき、生産性も高くなる。
【0028】なお、上記製造工程は一例であり溝部31
6,317を先に形成し、その後溝部314,315を
形成してもよい。図8(a)〜8(c)はそのそような
場合の製造工程を説明する図であり、 a)まず図8(a)に示すように溝部316,317を
形成し素子分離絶縁膜1を形成し、NDPOS等の素子
分離溝穴埋め物3を堆積する。
【0029】b)次に、図8(b)に示すようにフォト
リソグラフィ法およびRIE法等により溝部314,3
15を形成する(図8(b)では図の左方に存在する溝
314の図示を省略している)。
【0030】c)そして溝部314,315の側壁部を
拡散窓としてn+ 不純物の横方向拡散をすることによ
り、図8(c)の断面図に示すように、底面絶縁膜8に
達するまで深くn+ ソース拡散層4、n+ ドレイン拡散
層5を形成する(図8(c)ではn+ ソース拡散層4の
図示を省略している)。
【0031】d)この後溝部314,315に素子分離
絶縁膜1を形成し、NDPOS等により溝部314,3
15を埋め込む。
【0032】e)そしてゲート溝部361,362,
…,365を底面絶縁膜8に達するまで形成し、その表
面にゲート絶縁膜6およびDOPOS等のゲート埋め込
み電極7を形成する。
【0033】この後は前述の工程(7)〜(8)と同様
の工程でよい。
【0034】図9(a)〜9(b)は最も外側のゲート
溝部が素子分離領域に接したSs ≦0の場合の製造工程
を示す。図9(a)は(図8(b)に示すように)溝部
316,317をNDPOS等で埋め込んだ後の状態を
示している。その後図9(b)に示すようにゲート溝部
361,362,…,365をC3 8 等を用いたEC
Rイオンエッチング等により、最も外側の溝部361,
365が、図9(b),9(c)に示すようにNDPO
S層3まで喰い込むように素子分離絶縁膜1を貫通して
形成する。図9(c)は溝部361側を見た鳥瞰図であ
る。その後図9(d)に示すように熱酸化等によりゲー
ト絶縁膜6をゲート溝部361,362,……365内
に形成し、さらにその表面にDOPOS等のゲート埋め
込み電極7を形成すればSs ≦0の場合の構造が完成す
る。
【0035】なお、以上の本発明の第1の実施の形態の
説明では図1(a)に示すようにゲート溝部の個数が5
の場合を示したが、これは一例であり、少なく共ゲート
溝部は1つ以上あれば本発明の半導体装置は動作する。
ゲート溝部の個数は所望の制御電流(動作電流)の大き
さに合わせて任意に設計すればよいことである。
【0036】(変形例 1−1)図10は本発明の第1
の実施の形態のIGTの第1の変形例の上面図を示す。
この第1の変形例においては蓄積層13の効果を積極的
に利用するためにゲート溝部の長さを電流経路(チャン
ネル)に沿って長くしてある。たとえばチャネル長L=
50〜150μmである。このようにすると、順バイア
ス時には蓄積層13ができることで導通時のn型半導体
層2の電荷密度が高くなり、しかも実効的なチャンネル
幅はn型半導体層2の厚みWにより決まるので素子のオ
ン抵抗を下げることができる。本発明の第1の実施の形
態の第1の変形例においてもSs <S/2とするかSs
>S/2とするかは、所望の仕様によって選定すればよ
い。通常はSs <S/2が好ましく、極限としてはゲー
ト酸化膜6を図9(e)に示すように素子間分離酸化膜
1と接して形成し、Ss =0としてもよい。
【0037】(変形例 1−2)図11に示した本発明
の第1の実施の形態の第2の変形例は素子耐圧が余り必
要とされない場合の素子の例である。チャンネル長Lを
さらに長くし蓄積層が両端のn+ ソース拡散層4および
+ ドレイン拡散層5をつなぐ形にすれば、最もオン抵
抗が下がる。しかし、この場合はソース/ドレイン拡散
層までゲート絶縁膜が到達しているため、ゲート絶縁膜
6の耐圧で素子の耐圧が決定されてしまう。
【0038】(変形例 1−3)図12は耐圧面を考慮
した本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る半
導体装置の上面図で、n+ ソース拡散層4側に片寄って
ゲート溝部を配置している。ゲート酸化膜近傍の蓄積層
13を通過した電子はドレイン拡散層5の前面のn+
導体層25中をドレイン側の強電界で加速されてドリフ
ト走行する。したがってこの部分に十分高密度の電子が
注入されれば、ドリフト走行層25におけるオン抵抗の
寄与はほとんど無視できる。またドリフト走行層25の
バルク中をキャリアが走行するので、表面層近傍の移動
度の低下等の問題もなく、しかも実効的なドリフト走行
層25の断面積、すなわちキャリアがドリフト走行する
方向に対して垂直方向の断面積が大きくなるのでオン抵
抗は小さくなる。つまりドリフト走行層25によってゲ
ート・ドレイン間耐圧を向上させるとともに、オン抵抗
の増大も最少限とすることが可能となる。図12の第3
の変形例においてゲート長Lをソース拡散層4側の部分
のみが残るようにさらに短チャンネル化して、たとえば
チャンネル長L2〜5μmとしチャンネル中の抵抗によ
る負帰環がなくなるようにすれば、MOSSITと同様
な動作となる。この場合にはドレイン側の電界がn+
ース拡散層4前面のポテンシャルバリアの高さに影響を
及ぼすので、ゲートによるポテンシャルとドレインによ
るポテンシャルによって形成された「鞍部点」を越えて
電子が注入され、その後ドリフト走行層25中をドリフ
ト走行することとなる。しかし従来のMOSSITとは
異なり、n型半導体層2の表面より深い部分にチャンネ
ル領域が形成され、電子を表面と平行方向に走行させて
いる点が異なる。電子を表面から深い領域で走行させ、
しかもマルチチャンネルとすることにより実効的なチャ
ンネル幅Weff は飛躍的に増大している。つまり主電流
が表面と垂直方向に分布している点で従来のMOSSI
Tとは全く異なる。またMOSSITの相互コンダクタ
ンスgm は半導体表面の移動度により決定されるが本発
明のIGTはその表面より深い部分をキャリアが走行す
るのでバルクの移動度でgm が決定され、通常の平面型
MOSSITよりもgm が大きくなる。同様なことは長
チャンネルデバイスにも言え、通常の平面型MOSFE
Tよりも本発明の主電流が表面に対し垂直方向に分布し
たIGTでは高gm となり、高速動作が可能である。
【0039】(変形例 1−4)本発明の第1の実施の
形態のIGTは以上で説明した絶縁分離(DI:Dil
ectric Isolation)構造に限られるも
のではなく、図13(a)〜13(c)に示すようpn
接合分離(JI:Junction Isolatio
n)構造のものでもよい。図13(b)は図13(a)
のA−A方向の断面図で、図13(c)は図13(a)
のB−B方向の断面図である。すなわち本発明の第1の
実施の形態の第4の変形例は図13(b),13(c)
に示すようにp基板83の上部にp+ 分離領域84に周
囲を囲まれてn- 半導体層2が形成されている。島状に
形成されたn- 半導体層の両側にn+ ソース拡散層4、
+ドレイン拡散層5が形成されている。n+ ソース拡
散層4とn+ ドレイン拡散層5との間にはゲート溝部が
形成され、ゲート絶縁膜6がその表面に形成され、さら
にゲート埋め込み電極7が埋め込まれている。ゲート溝
部は図13(b)に示すようにp基板83まで達してい
る必要があるが、n+ ソース/ドレイン拡散層4,5は
高耐圧を得るためにはp基板83に達しない方が好まし
い。この場合においてもチャンネル幅(ゲート幅)Wは
表面から垂直方向に測られることとなり、チップ表面積
による制限を受けずに自由にチャンネル幅Wを選ぶこと
が可能で単位チップ面積当りのオン抵抗が飛躍的に低減
される。
【0040】図14(a)は、本発明の第2の実施の形
態に係るIGTの平面図で、図14(b)はそのA−A
方向断面図である。また図14(c)はその一部を示す
鳥瞰図である。図14(a)〜14(c)に示されるよ
うに本発明の第2の実施の形態では酸化膜等による底面
絶縁膜8の上に第1の半導体領域となるn- 半導体層2
2が形成されたSOI基板を基体として用いている。S
OI基板は第1の実施例と同様SDB法等により形成す
ればよい。n- 型半導体層22の周辺部は図14(a)
に示すように素子分離溝が配置され、その素子分離溝の
表面には素子分離絶縁膜1が形成され、さらに図14
(a),(b)の右側の隣接する他の素子との間にND
POS等の素子分離溝穴埋め物3が形成されDI構造が
形成されている。n- 半導体層22の中央部のゲート溝
部は、表面から底面絶縁膜まで達するように深く形成さ
れ、そのゲート溝部の内壁表面には厚さ30〜150n
mのゲート絶縁膜6が形成され、さらにその表面、すな
わちゲート溝部内部はDOPOS等のゲート埋め込み電
極37が形成されている。ゲート埋め込み電極はW(タ
ングステン)等の高融点金属、あるいはこれらのシリサ
イドWSi2 ,MoSi2 ,TiSi2 ,CoSi2
でもよく、さらにポリサイドでもよい。n- 半導体層2
2の表面の両端には金属ソース電極10及び金属ドレイ
ン電極11が形成され、これらの金属電極の下部には不
純物密度1×1018〜1×1021cm-3程度のn+ 拡散
層からなるn+ ソース拡散層(第2の半導体領域)4お
よびn+ドレイン拡散層(第3の半導体領域)5が底面
絶縁膜8に達するまで深く形成してある。またn+ ソー
ス拡散層4に隣接して、n+ ソース拡散層24とn-
導体層22との界面には第4の半導体領域となるpベー
ス層23が底面絶縁膜8に達するまで深く形成されてい
る。pベース層23とn+ ドレイン拡散層の間のn-
導体層を以後「n- ドリフト層」22と呼ぶ。金属ソー
ス電極10はn+ ソース拡散層4とpベース層23とを
短絡するように両方に接して形成されている。
【0041】図14(a)〜(c)に示したIGTのタ
ーンオンは、金属ソース電極10が接地され、金属ドレ
イン電極11に正電圧が印加された状態でゲート埋め込
み電極7に金属ソース電極10に対して正電圧を印加す
ることにより実現される。ゲート埋め込み電極10に正
電圧が印加されると、pベース層23の側壁部の表面に
反転チャネルが形成されn+ ソース領域4から反転チャ
ネルを通してn- ドリフト層22内に電子が流入し、本
発明の第2実施の形態に係るIGTはターンオンする。
ゲート埋め込み電極7に所定のしきい値以下の電圧又は
負電圧が印加されると、pベース層23の側壁面の反転
チャネルは消滅し、n+ ソース領域4からの電子の流入
は止まり、IGTはターンオフする。
【0042】本発明の第2の実施の形態においてはIG
Tの実効的なチャンネル幅Weff は図14(b)に明ら
かなようにn- ドリフト層22の厚みWとチャンネル数
の積で決定されるので、チップ面積が限定されていて
も、基板表面に垂直方向、すなわち深さ方向でチャンネ
ル幅Weff が自在に選定できる。したがって同一チップ
面積当りのオン抵抗は極めて小さくなる。また電子はn
- ドリフト層22の表面から離れたバルク中を実効的に
走行するので表面散乱や表面の欠陥の影響を受けること
もなく電子の移動度が高く、低オン抵抗かつ高速スイッ
チングが可能となる。
【0043】本発明の第2実施の形態に係るIGTは図
15(a)〜15(c),16(a)〜16(c)に示
すような製造工程で簡単に製造できる。
【0044】a)まず、本発明の第1の実施の形態と同
様にSDB法を用いてシリコン基板82の上の底面絶縁
膜8の上にn- 半導体層22を形成する。次にこのn-
半導体層22の表面に熱酸化膜21を厚さ350〜70
0nmで形成し、その後、フォトリソグラフィーおよび
RIEを用いて酸化膜21の所定の部分をエッチング除
去する。
【0045】b)次に図15(a)に示すように酸化膜
21をマスクとしてRIEやECRイオンエッチングに
より、底面絶縁膜に達するまで、溝部316,317を
形成する。さらに素子分離絶縁膜1を形成し、NDPO
SあるいはSIPOS等の素子分離溝穴埋め物3を堆積
する。
【0046】c)次に、図15(b)に示すようにフォ
トリソグラフィー法およびRIE法等により溝部314
を底面絶縁膜8に達するまで形成する。そしてこの溝部
314の側壁部を拡散窓としてp型不純物、たとえばボ
ロン(B)を横方向に拡散する。図15(c)は図15
(b)の断面図であり、横方向拡散により底面絶縁膜に
達する深い位置までpベース層23が成形されているこ
とが示されている。
【0047】d)次に図6(a)に示すように溝部31
5をフォトリソグラフィー法およびRIEを用いて底面
絶縁膜8に達するまで形成する。そして溝部314,3
15の側壁部を拡散窓としてリン(P)、砒素(As)
等のn+ 不純物の横方向拡散することにより、図16
(b)の断面図に示すように、底面絶縁膜8に達するま
で深くn+ ソース拡散層4、n+ ドレイン拡散層5を形
成する。図16(a)は図16(b)の平面図である。
【0048】e)次に図16(c)に示すように櫛型形
状のゲート溝部を形成する。ゲート溝部はn+ ソース拡
散層4の位置からpベース層23を超えて、n- ドリフ
ト層となるn- 半導体層22に達する位置まで形成す
る。ゲート溝部の表面にはゲート絶縁膜6を形成し、さ
らにDOPOS等のゲート埋め込み電極7を形成する。
【0049】また溝部314,315の表面に素子分離
絶縁膜1を形成し、NDPOS等の素子分離穴埋め物3
を堆積する。ゲート絶縁膜6と素子分離絶縁膜1とは同
じ厚さの酸化膜を用い、同時に熱酸化によって形成して
もよい。ゲート埋め込み電極7となるDOPOSは素子
分離穴埋め物3のNDPOSと同一のNDPOSをまず
形成し、その後ゲート埋め込み電極7の部分のみに対し
て選択的なイオン注入を行ないDOPOSを形成しても
よい。
【0050】f)次に図14(b)に示すようにn+
ース拡散層4とpベース層23を短絡するように金属ソ
ース電極10を形成し、n+ ドレイン拡散層5の上部に
金属ドレイン電極11を形成すれば本発明の第2の実施
の形態のIGTが完成する。
【0051】本発明の第2の実施の形態は以上の構造に
限られるものではなく、種々の変形例が可能である。
【0052】(変形例 2−1)図17(a)は本発明
の第2の実施の形態の第1の変形例の平面図で図17
(b)はそのA−A方向の断面図である。この変形例に
おいてはゲート溝部が独立した溝部となり、それぞれの
溝部の内部にゲート絶縁膜6およびゲート埋め込み電極
7が形成されている。それぞれのゲート埋め込み電極7
は表面配線で相互に接続されている。一方図14(a)
に示した構造はn+ ソース拡散層4が分離されている
が、この変形例においてはn+ ソース拡散層4は櫛型形
状の共通領域となっている。
【0053】ゲート溝部は底面絶縁膜8に達するまで深
く形成され、チャンネル幅Wは、基板の表面に対し垂直
に測られることとなる。したがって実効的なチャンネル
幅は基板の表面積に制限されずに自由に大きくすること
が可能で、低オン抵抗化、大電流化が容易である。本発
明の第2の実施の形態の第1の変形例も、図15(a)
〜15(c),16(a)〜16(c)に示した方法と
同様な製造方法で簡単に製造できる。すなわち、本発明
の第2の実施の形態の第1の変形例のIGTは a)SOI基板にpベース層23,n+ ソース/ドレイ
ン拡散層4,5を形成するところまでは図15(a)〜
図16(c)と同様である。この状態を図18(a)の
平面図,図18(b)の断面図に示した。
【0054】b)次にn+ ソース/ドレイン拡散層4,
5等を形成するための横方向拡散の窓として用いた溝部
314,315の表面を熱酸化し、素子分離酸化膜1を
形成する。さらにその内部を図18(c),(d)に示
すようにNDPOS等のCVDにより埋め込み、素子分
離溝穴埋め物3を形成する。
【0055】c)次にゲート溝部を底面絶縁膜8に達す
るまで形成し、その表面に図17(a)に示すようにゲ
ート絶縁膜6を形成し、さらにDOPOS等のゲート埋
め込み電極を形成すれば図17(a),(b)に示した
構造が完成する。
【0056】(変形例 2−2)図19は本発明の第2
の実施の形態の第2の変形例に係るIGTの平面図であ
り、pベース層23が拡がりn+ ドレイン拡散層5まで
達した場合である。したがってゲート溝部もn+ ソース
拡散層4およびn+ ドレイン拡散層5に達している。図
19の構造はSDB法によりSOI基板を作成する際
に、第1の半導体領域としてp型半導体層23を底面絶
縁膜8の上部に形成し、その後溝部の側壁からn+ 型不
純物を横方向拡散してn+ ソース/ドレイン領域を形成
すれば簡単に製造できる。図19の構造においてもチャ
ンネル幅Wは基板の表面から垂直方向に測られるため、
半導体基板の表面の制限なく、自由にオン抵抗を下げる
ことが可能となる。
【0057】(変形例 2−3)図20(a)は本発明
の第2の実施の形態の第3の変形例に係るIGT平面図
で、図20(b)は図20(a)のA−A方向の、図2
0(c)はB−B方向の断面図である。この第3の変形
例はJI構造の例であり、p基板83の上にエピタキシ
ャル成長等により形成した第1の半導体領域としてのn
- 半導体層をn-ドリフト層22とし、その周辺をp+
拡散領域84で囲みJI構造としている。
【0058】第4の半導体領域としてのpベース層23
はn- 半導体層22の表面の一部に図20(a)に示す
ように島状に形成され、第2の半導体領域となるn+
ース拡散層4はpベース層23の内部に形成されてい
る。第3の半導体領域となるn+ ドレイン拡散層5はベ
ース層23とは離間してn- ドリフト層となるn- 半導
体層22の表面に形成されている。ドレイン耐圧を高く
保つためにはn+ ドレイン拡散層5はp基板83に達し
ないことが望ましい。この第3の変形例のJI−IGT
ではゲート溝部はp基板83に達する必要はなく、pベ
ース層23の深さに形成すればよい。図20(a)〜
(c)に示す変形例においてはチャンネル幅Wはゲート
溝部の深さWになるため、半導体基板の表面積の制限を
受けることなく、チャンネル幅Wの増大が可能で、オン
抵抗を下げることができる。
【0059】(変形例 2−4)図21(a)は本発明
の第2の実施の形態の第4の変形例に係るIGTの断面
図であり、前述の第3の変形例においてpベース層23
をp基板83に達するまで深く形成した場合に相当す
る。第4の変形例においてはゲート溝を図21(b)に
示すようにp基板に達するまで深く形成することが望ま
しく、ゲート溝部を深くすることで、チャンネル幅Wを
大きくできるので、よりオン抵抗が下げられることにな
る。
【0060】(変形例 2−5)図22(a)は本発明
の第2の実施の形態の第5の変形例に係るIGTの平面
図であり、図22(b)は図22(a)のA−A方向の
断面図、図22(c)はB−B方向の断面図である。第
5の変形例においては第1の半導体領域となるn- 半導
体層22はSOI構造を形成する底面絶縁膜8の上部に
形成されている点では図14(a)〜(c)に示した第
2の実施の形態の構造と同様であるが、周辺の分離構造
が異なる。すなわち、n- ドリフト層22の四方はV溝
が形成され、V溝の表面に素子分離絶縁膜1が形成さ
れ、さらにその表面にNDPOS等の素子分離溝穴埋め
物3が形成されている。DI構造を構成するV溝はKO
H溶液やエチレン・ジアミン(NH2 (CH2 2 NH
2 )溶液等の異方性エッチング液を用いればよい。第5
の変形例はV溝分離をしている点を除けば第3の変形例
とほぼ同様な構造である。
【0061】図22(b),図22(c)においてn+
ドレイン拡散層5は比較的浅く形成された場合を示して
いるが、底面絶縁膜8に達するまで深く形成すれば、キ
ャリアは表面散乱の影響をあまり受けずにドリフト走行
することになり好ましい。
【0062】(変形例 2−6)図23(a)は本発明
の第2の実施の形態の第6の変形例に係るIGTの平面
図であり、図23(b)は図23(a)のA−A方向
の、図23(c)はB−B方向の断面図である。V溝分
離構造である点では第5の変形例と同様であるが、第1
の半導体領域となるn- ドリフト層22がp基板83の
上に構成されている点が異なる。n- ドリフト層22は
p基板の上にエピタキシャル成長等により形成すればよ
く、SOI構造に比し、結晶性が良好であるためn-
リフト層中の電子の移動度が高くなり、高速かつ、低オ
ン抵抗の動作が可能となる。すなわち第6の変形例では
- ドリフト層22の底部はpn接合分離(JI)であ
り、周辺部は絶縁分離(DI)構造である。
【0063】図24(a)は、本発明の第3の実施例に
係るIGBTの平面図で、図24(b)はそのA−A方
向の断面図である。図24(a)および(b)に示され
るように本発明の第6の実施の形態では酸化膜等による
底面絶縁膜8の上に第1の半導体領域となるn- 半導体
層22が形成されたSOI基板を基体として用いてい
る。SOI基板はSDB法等により形成すればよい。n
- 半導体層22の周辺部は図24(a)に示すように素
子分離溝が配置され、その素子分離溝の表面には素子分
離絶縁膜1が形成され、さらに隣接する他の素子との間
にポリシリコン等の素子分離溝穴埋め物3が形成されD
I構造が形成されている。n- 半導体層22の中央部の
ゲート溝部は、表面から底面絶縁膜まで達するように深
く形成され、そのゲート溝部の内壁表面には厚さ30〜
150nmのゲート絶縁膜6が形成され、さらにその表
面、すなわちゲート溝部内部はDOPOS等のゲート埋
め込み電極37が形成されている。ゲート埋め込み電極
はW(タングステン)Mo(モリブデン),Ti(チタ
ン),Co(コバルト)等の高融点金属、あるいはこれ
らのシリサイドWSi2 ,MoSi2 ,TiSi2 ,C
oSi2 等でもよく、さらにポリサイドでもよい。n-
半導体層22の表面の両側には金属エミッタ電極34及
び金属コレクタ電極39が形成され、これらの金属電極
の下部には不純物密度1×1018〜1×1021cm-3
度のn+ 拡散層からなるn+ エミッタ層(第2の半導体
領域)24およびp+ コレクタ層(第3の半導体領域)
29が底面絶縁膜8に達するまで深く形成してある。ま
たn+ エミッタ層24に隣接して、n+ エミッタ層24
とn- 半導体層22との界面には第4の半導体領域とな
るpベース層23が底面絶縁膜8に達するまで深く形成
されている。pベース層23とp+ コレクタ層29のn
- 半導体層を以後n- ドリフト層22と呼ぶ。
【0064】図24(a)および(b)に示したIGB
Tのターンオンは、金属エミッタ電極34が接地され、
金属コレクタ電極39に正電圧が印加された状態でゲー
ト埋め込み電極37に金属エミッタ電極34に対して正
電圧を印加することより実現される。ゲート埋め込み電
極37に正電圧が印加されると、MOSFETと同様に
pベース層23の側壁部の表面に反転チャンネルが形成
され、n+ エミッタ層24から反転チャンネルを通して
- ドリフト層22内に電子が流入する。これに対し、
+ コレクタ層29からn- ドリフト層22内にホール
の注入が起こり、p+ コレクタ層29とn- ドリフト層
22との間のpn接合は順バイアス状態となりn- ドリ
フト層22が伝導度変調を起こし、素子を導通状態に導
く。IGBTのオン状態は、以上のような高抵抗である
- ドリフト層22が伝導度変調により、その抵抗成分
が極めて小さくなるため、n- ドリフト層22の不純物
密度が低く、pベース層23とp+ コレクタ層29との
間の距離の大きな高耐圧素子であってもオン抵抗の極め
て小さい特性が得られる。一方、IGBTのターンオフ
は、ゲート埋め込み電極37に金属エミッタ電極34に
対して負電圧を印加することにより実現される。ゲート
埋め込み電極37に負電圧が印加されると、pベース層
23の側壁の反転チャンネルは消滅し、n+ エミッタ層
24からの電子の流入は止まる。しかし、n- ドリフト
層22内には依然として電子が存在する。n- ドリフト
層22内に蓄積したホールの大部分はpベース層23を
通り、金属エミッタ電極34へ流入するが一部は、n-
ドリフト層22内に存在する電子と再結合して消滅す
る。n- ドリフト層22内に蓄積したホールがすべて消
滅した時点で素子は阻止状態となり、ターンオフが完了
する。
【0065】本発明の第3実施の形態においてはIGB
Tの実効的なチャンネル幅Weff はn- ドリフト層22
の厚みWとチャンネル数の積で決定されるので、チップ
面積が限定されていても、深さ方向でチャンネル幅W
eff が自在に選定できる。したがって同一チップ面積当
りのオン抵抗は極めて小さくなる。また電子はn- ドリ
フト層のバルク中を実効的に走行するので表面散乱や表
面の欠陥の影響を受けることもなく電子の移動度が高
く、低オン抵抗かつ高速スイッチングが可能となる。
【0066】本発明の第3の実施の形態は一見縦型のI
GBTと似ていると思われるかも知れないが、縦型のI
GBTは基板の主表面に対して垂直方向に主電流が流
れ、その主電流の分布の方向すなわちチャンネル幅Wの
方向は主表面と平行方向であるのに対し、本発明のIG
BTは基板の主表面に対して平行方向に主電流が流れ、
その主電流が主表面に対し垂直方向に分布している点で
明白に異なる構造である。この点は図25に示す図21
(a)に示した隣のユニットセルを含めたより広い部分
の平面図を見れば明らかであろう。すなわち本発明は図
21(a)に示すユニットセルを半導体基板表面に多数
並列配置してマルチチャンネル化が容易な構造である。
またユニットセルを直列配置することにより超高耐圧素
子を形成することも容易である。左のユニットセルのp
+ コレクタ層29の右側に素子間分離溝穴埋め物3を介
して、次列のユニットセルのゲート埋め込み電極37が
形成されている。図示されてはいないが、さらに右側に
はその次の列のユニットセルが形成されている。このよ
うにチップ表面上にマトリクス状にIGBTのユニット
セルを配列することで大電流化ができ、直列接続により
高耐圧化ができるが、従来の「縦型のIGBT」ではこ
のような構造は多層構造にしなければ不可能である。ま
た多層構造の形成のためには高度かつ複雑なエピタキシ
ャル成長技術が等が必要となり、エピタキシャル成長時
の熱拡散効果等を考慮すれば現実的ではない。したがっ
て本発明はマルチチャンネル化が容易で、しかも実効的
なチャンネル幅Weff を基板の主表面に垂直方向に任意
に選定できる。すなわち、同一チップ面積当りの、実効
チャンネル幅Weff の極めて大きいIGBTが実現でき
る。もちろん小電力用のIGBTとしては図24(a)
に示したようなユニットセル1個のディスクリートデバ
イスでもよいことは勿論である。
【0067】本発明の第3の実施の形態に係るIGBT
は図26(a)〜26(c),27(a),27(b)
に示すような製造工程で簡単に製造できる。
【0068】a)まず、本発明の第1の実施の形態と同
様にSDB法を用いてシリコン基板82上に底面絶縁膜
8を介してn- 半導体層22を形成する。次にこのn-
半導体層22の表面に熱酸化膜21を厚さ350〜70
0nmで形成し、その後、フォトリソグラフィーおよび
RIEを用いて酸化膜21の所定の部分をエッチング除
去する。
【0069】b)次に図26(a)に示すように酸化膜
21をエッチングとしてRIEやECRイオンエッチン
グにより、底面絶縁膜に達するまで第1,第2の溝部3
16,317を形成する。さらに図26(b)に示すよ
うに素子分離絶縁膜1を形成し、NDPOSあるいはS
IPOS等の素子分離溝穴有め物3を堆積する。
【0070】c)次に、図26(c)に示すようにフォ
トリソグラフィー法およびRIE法等により第3の溝部
315を底面絶縁膜8に達するまで形成する。そしてこ
の第3の溝部315の側壁部を拡散窓としてp型不純
物、たとえばボロン(B)を横方向に拡散し、p+ コレ
クタ層29を形成する。
【0071】d)次に第3の溝部315の表面に素子分
離絶縁膜1を形成する。具体的にはボロンの拡散時に溝
部側壁表面に形成されるBSG膜を除去し、溝部側壁の
Si面を露出させその上に素子分離絶縁膜としての熱酸
化膜1を形成する。そして熱酸化膜1の上にCVD法に
よりNDPOSあるいはSIPOSを形成し、第3の溝
部315を埋める。そして図27(a)および図27
(b)に示すように、第4の溝部314を形成する。図
27(b)は図27(a)の断面図であるが第4の溝部
314は底面絶縁膜8に達するまで形成する。そして第
4の溝部314の側壁を拡散窓としてボロン(B)を横
方向拡散し、所定の熱処理によりpベース層23を形成
する。次にボロンの拡散により形成されたBSG膜を除
去し、拡散窓を開孔しn型不純物のリン(P),砒素
(As),アンチモン(Sb)等を横方向拡散し、n+
エミッタ層24を図27(a)および(b)に示すよう
に形成する。なお拡散係数の大きいBと、拡散係数の小
さいAsとを同時に拡散し、その後熱処理しても図27
(a),(b)に示すpベース層23、n+ エミッタ層
24も形成できる。いずれにしても、図27(b)に示
すように底面絶縁膜に接した深い位置まで均一に横方向
拡散できる。この時p+ コレクタ層も図26(c)に示
した位置よりもさらに横方向に深く拡散される。
【0072】e)次に(図24(a)に示すように)櫛
型形状のゲート溝部を形成する。ゲート溝部はn+ エミ
ッタ層24からpベース層23を超えて、n- 半導体層
22に達する位置まで形成する。ゲート溝部の表面には
ゲート絶縁膜6を形成し、さらにDOPOS等のゲート
埋め込み電極7を形成する。
【0073】f)次に(図24(b)に示すように)、
+ エミッタ層24とpベース層23を短絡するように
金属エミッタ電極34を形成し、p+ コレクタ層上部に
金属コレクタ電極を形成すれば本発明の第3の実施の形
態のIGBTが完成する。
【0074】なお、p+ コレクタ層29、pベース層2
3、n+ エミッタ層24は斜めイオン注入法でも形成で
きる。この場合には第3,第4の溝部315,314を
同時に形成し、フォトレジストをマスクとして溝部31
5に対して11+ を、溝部314に対して11+ 75
+ を選択的にイオン注入し、アニール後、溝部31
5,314を同時に埋め戻してもよい。
【0075】本発明の第3の実施の形態は図24
(a),(b)、図25に示した構造に限られず、以下
のような変形例でもよい。
【0076】(変形例 3−1)図28(a)は本発明
の第3の実施の形態の第1の変形例に係るIGBTの平
面図で、図28(b)はそのA−A方向の断面図であ
る。この第1の変形例においてはゲート溝部が独立した
溝部となり、それぞれの溝部の内部にゲート絶縁膜6お
よびゲート埋め込み電極が形成されている。それぞれの
ゲート埋め込み電極は表面配線で相互に接続されてい
る。一方、図24(a)に示した構造はn+ エミッタ層
24が分離されているが、この変形例においてはn+
ミッタ層24は櫛型形状の共通領域となっている。ゲー
ト溝部は底面絶縁膜8に達するまで深く形成され、チャ
ンネル幅Weff は基板の表面に対して垂直に測られるこ
とになる。したがって実効的なチャンネル幅は基板の表
面積に制限されずに自由に大きくなることが可能で、低
オン抵抗化、大電流化が容易である。本発明の第3の実
施の形態の第1の変形例も、前述した図26(a)〜2
6(c),27(a),27(b)に示した方法と同様
な製造方法で簡単に製造できる。
【0077】以下に図29(a),(b)を用いて第1
の変形例の製造工程を説明する。すなわち、本発明の第
3の実施の形態の第1の変形例のIGBTは a)SOI基板にpベース領域23、n+ エミッタ層2
4、p+ コレクタ層29を形成するところまでは図26
(a)〜26(c),27(a),27(b)と同様で
ある。
【0078】b)次にn+ エミッタ層24、pベース層
23を形成するための横方向拡散の窓として用いた溝部
314の表面を熱酸化し、素子分離酸化膜1を形成す
る。さらにその内部を図29(a),(b)に示すよう
にNDPOS等の埋め込み素子分離溝穴埋め物3をCV
Dにより形成する。
【0079】c)次にゲート溝部を底面絶縁膜8に達す
るまで形成し、その表面に図28(a)に示すようにゲ
ート絶縁膜6を形成し、さらにDOPOS等のゲート埋
め込み電極を形成すれば図28(a),(b)に示した
構造が完成する。
【0080】(変形例 3−2)図30(a)は本発明
の第3の実施の形態の第2の変形例に係るIGBTの平
面図で、図30(b)はそのA−A方向の断面図であ
る。この第2の変形例ではp+ コレクタ層29の前面に
+ バッファ層229を形成しp+ コレクタ層29とp
ベース層23の間がパンチスルーしないようにしてコレ
クタ耐圧を向上させている。図28(a)に比してpベ
ース層23とp+ コレクタ層29の間のn-ドリフト層
22の距離を短くできるので高速、低オン抵抗化が可能
である。
【0081】(変形例 3−3)図31(a)は本発明
の第3の実施の形態の第3の変形例に係るIGBTの平
面図で、図31(b)はそのA−A方向、図31(c)
はB−B方向の断面図である。この変形例はいわゆるコ
レクタショート構造のIGBTで、p+ コレクタ層29
と隣接してn+ ショート領域291が形成されており、
金属コレクタ電極39でp+ コレクタ層29とn+ ショ
ート領域291とが短絡されている。すなわち通常のI
GBTにおいてはゲートを逆バイアスにしてpベース層
23の反転チャンネルが消滅しても、n- ドリフト層2
2に電子が残存しているため、ゲート逆バイアス後もp
+ コレクタ層29からはホールが注入され、IGBTは
直ちにはターンオフしない。すなわち電子とホールが再
結合によって消滅するまではいわゆるテイル電流成分が
残り、ターンオフ時間が長くなる欠点がある。本発明の
第3の実施の形態の第3の変形例では、n- ドリフト層
22に残存している電子をn+ ショート領域291から
引き抜くことが可能となり、高速のターンオフが可能と
なとる。n+ ショート領域291は底面絶縁膜8に達す
るまで深く形成してもよいが、製造工程の容易さの点で
は、図31に示すように表面近傍に形成しても十分に効
果を発揮できる。
【0082】(変形例 3−4)図32は本発明の第3
の実施の形態の第4の変形例に係るIGBTの平面図で
ありゲート溝部はn+ エミッタ層24およびpコレクタ
層29の双方に達しているが、ゲート埋め込み電極とな
るDOPOS領域37はpベース層23の近傍のみに形
成され、ゲート溝部内の他の領域はNDPOS領域であ
り、絶縁領域377となっている。図示を省略している
が断面構造は図24(b)と同様であり、n- ドリフト
層22の厚みWがチャンネル幅となっている。
【0083】本発明の第3の実施の形態の第4の変形例
においては図32に示したように、チャンネル幅Wに対
し、主電流通路に沿った1対のゲート溝部側壁のゲート
絶縁膜6の相互の距離Sをn- ドリフト層22の全域に
わたり狭くしてあることが特徴である。また同様に外側
の主電流通路すなわちチャンネルをゲート絶縁膜6およ
び素子分離絶縁膜1で幅Sの薄い領域として挟み込んで
いる。このような構造とする事でIGBTの活性領域の
有効体積を小さく抑えることができる。すなわち、IG
BTのターンオフ時に余剰キャリアがなくなり、逆回復
電荷Qrrが小さくなる。したがってターンオフタイムが
短くなり高速スイッチングが可能となる。幅Sは通常の
フォトリソグラフィー技術で可能な範囲の精度で決めれ
ばよく、機械的強度上の問題や、結晶欠陥発生の問題を
伴うことなく、Qrrを小さくすることができる。たとえ
ばチャンネル幅Wとなるn- ドリフト層22の厚みWを
5〜20μmとして、S=1.5μm〜5μm程度に選
べば、プロトン照射、電子線照射、あるいはPt,Au
といった重金属拡散などの複雑かつ制御性の低いライフ
タイムコントロール技術を用いなくても高速IGBTが
製造できる。
【0084】第4の変形例においてn+ エミッタ層24
の近傍のゲート溝間隔SE よりもp+ コレクタ層29の
近傍のゲート溝間隔Scを狭くすればさらに余剰キャリ
アが少なくなり高速スイッチングが可能である。図33
はそのような一例を示す。図32においても図33と同
様にDOPOS37とNDPOS377との境界の絶縁
膜は省略してよい。すなわちゲート溝部の内部に最初に
NDPOS377を全面に埋め込み、pベース層23の
近傍にのみ選択的にボロン(11+ )等のイオン注入を
すれば、図33のゲート構造は実現できる。
【0085】(変形例 3−5)図34(a)は本発明
の第3の実施の形態の第5の変形例に係るIGBTの平
面図である。いわゆるIEGT(Injection
Enhanced Gate Transistor)
に相当するものであり、pベース層23の面積を積極的
に減らしたものである。すなわちIGBTにおいてはp
ベース層23は少数キャリアの抜け道になっているが、
少数キャリアは単位面積当りに蓄積できる量が多いほど
伝導度変調により飽和電圧を下げることができることに
着目した構造である。図34(a)に示すような蛇行し
たゲート溝部を形成することにより、一部のpベース層
23を不活性領域として、実効的にpベース層23の幅
Sを小さくしている。もちろんpベース層23の幅を小
さくするだけであれば図34(b)に示すような構造で
もよいが、深いトレンチ溝をDOPOSで埋め込むのは
トレンチ幅が大きくなればなるほど困難となる。したが
って図34(a)に示すような狭いトレンチ幅を有して
周期的な構造の方が製造が容易である。図34(a),
34(b)の構造によりIGBTの飽和電圧を下げ、低
オン抵抗化が可能となる。
【0086】(変形例 3−6)図35(a)は本発明
の第3の実施の形態の第6の変形例に係るダブルゲート
IGBTの平面図で、図35(b)はそのA−A方向の
断面図である。この第6の変形例においてはn+ コレク
タ領域(第5の半導体領域)292がp+ コレクタ層
(第3の半導体領域)29と隣接して形成されている。
そしてp+ コレクタ層29およびn+ コレクタ領域29
2に側壁部が達するように第2のゲート溝部が形成さ
れ、その表面にゲート絶縁膜6が形成され、さらに第2
ゲート埋め込み電極376としてDOPOSが埋め込ま
れている。n+ コレクタ領域292とn- ドリフト層2
2および第2ゲート埋め込み電極376により、コレク
タ側にnチャンネル型MOSFETが形成され、IGB
Tのターンオフ時にn- ドリフト層22中の過剰な電子
を強制的にn+ コレクタ領域292に引き抜くことによ
り高速ターンオフすることが可能である。
【0087】図36(a)は本発明の第4の実施の形態
に係るMOS制御SITH(MOScontrolle
d SITH;MC−SITH)の平面図で、図36
(b)はそのA−A方向の断面図である。また図37
(a)はMC−SITHの等価回路を示す。図36
(b)に示すようにSOI構造を構成する底面絶縁膜8
の上に第1の半導体領域となるn- 半導体層22が形成
され、n+ カソード層(第2の半導体領域)241、p
+ ゲート領域(第4の半導体領域)281、p+ アノー
ド層(第3の半導体領域)293が底面絶縁膜8に達す
るように形成されている。これらのn+ カソード層24
1、p+ アノード層293は第3の実施例と同様に素子
分離溝部側壁を拡散窓として横方向拡散で形成すればよ
い。p+ ゲート領域281はp+ ゲート領域281の形
成予定部に底面絶縁膜8に達する拡散溝を形成し、拡散
溝の側壁を拡散窓として用いて横方向に拡散すればよ
い。n+ カソード層241に隣接して表面より拡散形成
されたp+ 補助カソード領域(第5の半導体領域)28
2が形成され、さらにp+ 補助カソード領域282とp
+ ゲート領域281の間にはnウェル(第6の半導体領
域)183が形成されている。ゲート溝部は前述したp
+ ゲート領域281を形成するための拡散溝を内包する
ように、p+ ゲート領域281形成後に堀り込む。ゲー
ト溝部を底面絶縁膜8に達するまで深く形成する工程に
より内包された拡散溝は消滅する。ゲート溝部の表面に
はゲート絶縁膜6が形成され、さらにその表面にはゲー
ト溝部を埋めこむようにゲート埋め込み電極37が形成
されている。p+ 補助カソード領域282をドレイン領
域、p+ ゲート領域281をソース領域として図37
(a)に示したpMOSトランジスタ531が形成され
ることとなる。図37(a)に示すようにMC−SIT
HはSITHのp+ ゲート領域281にターンオン用コ
ンデンサ(Cg)522を直結し、p+ ゲート領域28
1とn+ カソード層241との間にpMOSトランジス
タ531を接続した構造である。ゲート埋め込み電極3
7はDOPOSやWSi2 やTiSi2 等の高融点金属
のシリサイド膜もしくはW,Mo等の高融点金属から構
成すればよい。ゲート埋め込み電極37はpMOSトラ
ンジスタのゲート電極と、SITHのターンオン用のコ
ンデンサ(Cg)522の片方の電極を兼ねている。即
ち、ゲート埋め込み電極37と酸化膜等のゲート絶縁膜
6とp+ ゲート領域281とでコンデンサ(Cg)52
2が形成されている。このコンデンサCgの容量値が大
きい程SIサイリスタのターンオン時間が短くなるが、
あまり大きくするとSIサイリスタのゲートに蓄積され
た過剰のキャリヤが増大し、ターンオフ時間が長くな
る。したがって、このコンデンサの容量には、ターンオ
ン時間及びターンオフ時間を共に短くするための最適値
が存在し、それはSIサイリスタのゲート領域自身の有
する容量(ゲート・カソード間容量CGK)の10〜80
倍程度が良い。従って、p+ ゲート領域281の上部の
絶縁膜6として用いる薄い酸化膜の厚みは、100nm
以下の値、好ましくは7〜20nmの厚みが良い。
【0088】Al等の金属から成るカソード電極341
は、n+ カソード層241とp+ 補助カソード領域28
2とを接続している。p+ アノード層293の上部には
Al等から成る金属アノード電極342が形成されてい
る。MC−SITHにおいては主サイリスタ521をノ
ーマリ・オフ型SITHとする必要がある。したがって
+ ゲート領域相互の間隔SG およびn- 半導体層22
の不純物密度はゲートゼロバイアスでn- 半導体層22
がピンチオフするように選んでおく。n- 半導体層22
の不純物密度は1011〜1013cm-3程度の低不純物密
度とし、nウェル領域283の不純物密度を1016cm
-3程度とすれば、SIサイリスタをノーマリオフ型と
し、ゲート長Lが2μm以下のpMOSトランジスタを
構成しても、pMOSトランジスタのソース・ドレイン
間にパンチスルー電流は流れない。nウェル領域283
の不純物密度を1018cm-3程度とすれば、サブミクロ
ンゲート長のpMOSトランジスタを構成できるので、
オン抵抗が極めて低減され、しかもpMOSトランジス
タのパンチルー電流によるリーク電流は小さくなる。p
+ 領域282,281,293の不純物密度は1018
1020cm-3程度でよく、n+ カソード層241の不純
物密度は1018〜1021cm-3程度にすればよい。
【0089】本発明の第4の実施の形態において、MC
−SITHのターンオンを行うには、ゲート埋め込み電
極37に正の電圧を印加してp+ ゲート領域281の上
部に接続されたコンデンサCgを介してn- 半導体層2
2中のチャンネル中に形成される電位障壁の高さを容量
結合(静電誘導効果)で下げ、n+ カソード層241か
ら電子が注入されるようにする。MC−SITHのチャ
ンネルは1対のp+ ゲート領域281にはさまれたn-
半導体層22の部分が該当する。
【0090】注入された電子はn- 半導体層22とp+
アノード層293との界面近傍に蓄積され、その結果、
+ アノード層293側のホールに対する電位障壁が低
減され、p+ アノード層293からホールの注入が起こ
り、このホールがn+ カソード層241からの電子の注
入をさらに促進し、SIサイリスタはターンオンする。
この時、p+ 補助カソード領域282とp+ ゲート領域
282の間に形成されるpMOSトランジスタ531を
ディプリーション型となるように設計しておけばゲート
埋め込み電極37に正の電圧が印加されている状態では
pMOSトランジスタ531は遮断状態になる。
【0091】一方、ゲート埋め込み電極37に印加する
電圧を零ボルトにすると、pMOSトランジスタ531
は導通状態となり、p+ ゲート領域281を介してホー
ルが金属カソード電極341側に引き抜かれ、n+ カソ
ード層241の前面の電子に対する電位障壁が高くな
り、SIサイリスタはターンオフする。
【0092】図37(b)はMC−SITHのゲート駆
動パルスφG の波形を示す。図37(a)に示すように
ノーマリオフ型SITH521のゲートにゲート容量5
22が接続され、ゲートとカソードの間にはpMOSト
ランジスタ531が接続されている。このpMOSトラ
ンジスタ531のゲートはパルスφG によって制御さ
れ、このφG はゲート容量522への入力パルスとなっ
ている。図37(b)で期間T1 のときパルスφG はV
off という電位で、この電位によってpMOSトランジ
スタ531は導通状態にあって、SITH521はゲー
トカソード間が同電位となっていて遮断状態となってい
る。時刻t1 でパルスφG がVoff からVonへと変化す
るとSITH521のゲートは容量結合によつ電位が上
昇する。このパルスφG のVonという電位においてはp
MOS531は遮断状態となっている。ノーマリオフの
SITH521はゲートとカソード間の拡散電位に相当
するわずかな電圧が与えられれば、遮断状態から導通状
態へと移行する。このときゲート電流はゲートからみた
入力容量を充電するのに必要な分以外は必要でなく直流
を流す必要はない。期間T2 のときSITH521は導
通状態となっている。時刻t2 でパルスφG がVonから
off へと変化すると、pMOS531は再び導通状態
となってSITH521は遮断状態となる。
【0093】本発明の第4の実施の形態においてはMC
−SITHの実効的なチャンネル幅Weff は図36
(b)に明らかなようにn- 半導体層22の厚みWとチ
ャンネル数の積で決定されるので、チップ面積が限定さ
れていても、基板表面に垂直方向、すなわち深さ方向で
チャンネル幅Weff が自在に選定できる。したがって同
一チップ面積当りで比較した場合のオン抵抗は極めて小
さくなる。また電子はn-半導体層22の表面より離れ
たバルク中を実効的に走行するので表面散乱や表面の欠
陥の影響を受けることもなく電子の移動度が高い。した
がって第4の実施の形態のMC−SITHは低オン抵抗
かつ高速スイッチングが可能となる。MC−SITH等
のMOS複合デバイスにおいては最終的なオン電圧は主
デバイスのオン電圧によって決定される。すなわちMC
−SITHの主デバイスはSITHであり、基本構造は
nipダイオードである。つまり、IGBT等の他のス
イッチング素子のようにnpnp4層構造を有するもの
ではなく、pn接合の数が少ないので、もともと(原理
的に)低オン電圧であるといえる。したがって本発明の
チャンネル幅を基板表面と垂直方向に測る構造の採用に
よって、この低オン電圧特性は飛躍的に向上する。
【0094】(変形例 4−1)図38(a)は本発明
第4の実施の形態の第1の変形例に係りMC−SITH
の平面図で、図38(b)はそのA−A方向の断面あ
る。この変形例は製造が容易なMC−SITHの構造を
示すものでn+ カソード層241とp+ ゲート領域28
1の間に形成されるpMOSを基板の表面側に形成した
ものである。主デバイスとなるSITHのチャンネル幅
Wを基板表面に対し垂直方向に測り、主電流と基板の深
さ方向に分布させておけば導通時の抵抗すなわちオン抵
抗は小さくなる。したがって導通時のオン抵抗に直接関
係のないターンオフ時の電流通路となるpMOSの抵抗
は多少高くなってもかまわないのである。本変形例にお
いてはp+ 補助カソード領域282がn+ カソード層2
41に隣接して形成され、nウェル283がp+ 補助カ
ソード領域282とp+ ゲート領域281との間に形成
されている点は図36(a),(b)とほぼ同様である
が、図36(a)と図38(a)と比較すればわかるよ
うにp+ 補助カソード領域282とnウェル283は本
変形例の方がより広い面積で形成されている。そしてp
MOSのゲート酸化膜284は基板の表面に形成され、
その上に表面ゲート電極237が接続されている。表面
ゲート電極237はゲート埋め込み電極と接続されてい
る。このような構造にすればフォトリソグラフィーにお
けるパターン余裕ができ、またnウェル283の表面へ
のチャンネルドープ・イオン注入等も容易であるので、
pMOSFETのしきい値制御等が簡単にできる。した
がってより小さなゲート電圧でMC−SITHが駆動で
きる。
【0095】本発明の第3および第4の実施の形態にお
いてはIGBTおよびMC−SITHについて説明した
が、本発明はIGBTやMCTと同様なMOS複合半導
体素子であるMCT(MOS Controlled
Thyristor)等にも適用できることは当然であ
る。図39(a)は本発明の第5の実施の形態に係るM
CTの平面図で、図39(b)はそのA−A方向の断面
図ある。MCTセルは、図39(b)に示される様に、
まず、底面絶縁膜8の上に形成された第1の半導体領域
となるn- 半導体層22の右側から横方向拡散により第
3の半導体領域であるp+ アノード層293を形成す
る。次に、このn- 半導体層22の左側からp型不純
物,n型不純物,高濃度のn型不純物を次々と横方向拡
散してpベース層(第4の半導体領域)23、nベース
層(第6の半導体領域)285、n+カソード層(第2
の半導体領域)241を形成する。
【0096】さらにnベース層285とn+ エミッタ層
241の界面近傍に表面から拡散して第5の半導体領域
となるp+ ショート領域286を形成する。pベース層
23、nベース層285に接するようにゲート溝部を形
成し、その表面にゲート酸化膜6を形成し、さらにDO
POS等のゲート埋め込み電極37を形成する。ゲート
溝部は底面絶縁膜に達するまで深く形成する。pベース
層23、nベース層285の表面上にゲート絶縁膜とし
てのゲート酸化膜284を形成し、このゲート酸化膜2
84上にDOPOS等からなる表面ゲート電極237を
形成する。表面ゲート電極237とゲート埋め込み電極
は電気的に接続されている。図示を省略しているが、D
OPOS等の表面ゲート電極237を被覆するように層
間絶縁膜を形成し、この間絶縁膜およびその下の酸化膜
21中にコンタクトホールを開口しp+ ショート領域2
86とn+ エミッタ層241とを電気的に接続する金属
カソード電極341を形成する。さらに、p+ アノード
層293に上部に金属アノード電極342を形成する。
図39(a),(b)に示したMCTの等価回路を図4
0に示した。
【0097】図39(a),(b)に示すMCTはnベ
ース層285とn- 半導体層となる半導体層22の間に
ゲート溝部側壁部に面したpベース層23をチャンネル
とするnMOSFETが形成されており、ゲートに正電
位を印加することにより、nMOSFETが導通し、n
- 半導体層22に電子が注入されることによりMCTが
ターンオンする。これによりp+ アノード層293から
も正孔の注入が生じ大量の導通電流が流れることとな
る。MCTのターンオフはp+ ショート領域286とp
ベース層23との間のnベース層285の表面をチャン
ネルとするpMOSFETのゲートに負電圧を印加する
ことによりn- 半導体層22の正孔を金属カソード電極
341に引き抜くことにより行う。
【0098】本発明の第5の実施の形態においてはMC
Tの実効的なチャンネル幅Weff は図39(b)に明ら
かなようにn- ドリフト層22の厚みWとチャンネル数
の積で決定されるので、チップ面積が限定されていて
も、基板表面に垂直方向、すなわち深さ方向でチャンネ
ル幅Weff が自在に選定できる。したがって同一チップ
面積当りのオン抵抗は極めて小さくなる。また電子はn
- ドリフト層22のバルク中を実効的に走行するのて表
面散乱や表面の欠陥の影響を受けることもなく電子の移
動度が高く、低オン抵抗かつ高速スイッチングが可能と
なる。
【0099】図41(a)は本発明の第6の実施の形態
に係るEST(Emitter Switched T
hyristor)の平面図で、図41(b)はそのA
−A方向の断面図である。本発明のESTは底面絶縁膜
8の上部に形成された第1の半導体領域となるn- 半導
体層22の両端に第2の半導体領域となるフローティン
グn+ カソード領域287と第3の半導体領域となるp
+ アノード層293が形成されている。フローティング
+ カソード領域287に隣接して第4の半導体領域と
なるpベース層23が形成され、pベース層23とn-
半導体層22の界面にp+ ベース層(第6の半導体領
域)289が形成されている。p+ ベース層289のフ
ローティングn+ カソード領域側にn+ カソード領域
(第5の半導体領域)288が形成されている。n+
ソード領域288、、p+ ベース領域289、n- 半導
体層22、p+ アノード層293とで寄生サイリスタが
形成され、フローティングn+ カソード領域287、p
ベース層23、n- 半導体層22、p+ アノード層29
3とで主サイリスタが形成されている。pベース層23
とp+ アノード層293の間のn- 半導体層22は主サ
イリスタのn- ドリフト層となる。pベース層23の少
なくとも一部およびn+ カソード領域288とp+ ベー
ス領域289とを貫通するようにゲート溝部が形成さ
れ、ゲート溝部の内壁にはゲート絶縁膜6が形成され、
さらにその内部にはゲート埋め込み電極37が形成され
ている。フローティングn+ カソード領域287、ゲー
ト埋め込み電極37、およびn+ カソード領域288と
でnMOSFETが形成されている。ESTの等価回路
を図42に示した。n+ カソード領域288とp+ ベー
ス領域289とは金属カソード電極341で短絡され、
+ アノード層293の上部には金属アノード電極34
2が形成されている。
【0100】ゲート埋め込み電極37のゲート電圧が所
定のしきい値以下の場合、寄生サイリスタも主サイリス
タもカソード・アノード間が高抵抗となり遮断状態であ
るが、ゲート電圧を所定のしきい値電圧以上にするとn
MOSFETがターンオンし、フローティングn+ カソ
ード領域とpベース層23が短絡され、フローティング
+ カソード領域287からn- ドリフト層22へ電子
が注入され、主サイリスタがターンオンする。nチャン
ネルMOSFETをターンオフすればフローティングn
+ カソード領域287とpベース層23間の電位障壁が
増大し主サイリスタもターンオフする。
【0101】本発明の第6の実施の形態においてはES
Tの実効的なチャンネル幅Weff は図41(b)に明ら
かなようにn- 半導体層22の厚みWとチャンネル数の
積で決定されるので、チップ面積が限定されていても、
基板表面に垂直方向、すなわち深さ方向でチャンネル幅
eff が自在に選定できる。したがって同一チップ面積
当りで比較した場合のオン抵抗は極めて小さくなる。ま
た電子はn- 半導体層22のバルク中を実効的に走行す
るのて表面散乱や表面の欠陥の影響を受けることもなく
電子の移動度が高く、低オン抵抗かつ高速スイッチング
が可能となる。
【0102】本発明はシリコン半導体装置に限られるも
のではない。禁制帯幅Eg の異なる二種の化合物半導体
のヘテロ接合も絶縁ゲート構造と同様な動作をする。そ
の様な例として図43(a),(b),(c)にn−A
lGaAsを電子供給層とするAlGaAs/InGa
As高電子移動度トランジスタ(HEMT)を本発明の
第7の実施の形態として示す。図43(b)は図43
(a)のA−A方向の、図43(c)はB−B方向の断
面図である。
【0103】本発明の第7の実施の形態のHEMTは半
絶縁性GaAs基板(SI−GaAs基板)85の上に
形成された第1の半導体領域となるn- GaAsエピタ
キシャル成長層222を貫通して形成されたゲート溝部
の内部にGaAsもしくはAlGaAsからなるバッフ
ァ層422を介して第5の半導体領域となるInGaA
sチャンネル層444が形成されている。さらに第5の
半導体領域の上には第4の半導体領域となるAlGaA
sスペーサ層445およびn−AlGaAs電子供給層
446が形成され、さらにその表面にゲート埋め込み電
極7が形成されている。第2の半導体領域となるn+
ース層4の上には金属ソース電極10、第3の半導体領
域となるn+ ドレイン層4の上には金属ドレイン電極1
1が形成されている。
【0104】本発明の第7の実施の形態においてはHE
MTの実効的なチャンネル幅Weffは図43(c)に明
らかなようにn- 半導体層22の厚みWとチャンネル数
の積で決定されるので、チップ面積が限定されていて
も、基板表面に垂直方向、すなわち深さ方向でチャンネ
ル幅Weff が自在に選定できる。したがって同一チップ
面積当りのオン抵抗は極めて小さくなる。n−AlGa
Asの代わりにn−InGaP等を電子供給層としても
よい。
【0105】本発明の第7の実施の形態のHEMTは図
44(a),44(b),45(a),45(b)に示
すような製造工程で製造できる。
【0106】a)まずSI−GaAs基板85上ににn
- GaAs層222をエピタキシャル成長し、フォトリ
ソグラフィー工程とRIEとにより溝部314,315
を形成する。この溝部314,315を拡散窓として図
44(a)および(b)に示すようにSiやSe等のn
型不純物を横方向に拡散する。この際SI−GaAs基
板側にもn型不純物が拡散することとなる。
【0107】b)次に溝部314,315を素子分離絶
縁膜1および素子分離溝穴埋め物3で埋める。次に図4
5(a),(b)に示すように溝部316,317をR
IE等によりSI−GaAs基板85に達するまでエッ
チングする。このエッチングはn- GaAs層222と
SI−GaAs基板85の界面よりもさらに深く掘り込
む。
【0108】c)次に減圧MOCVD法を用いてこの溝
内にノンドープGaAsバッファ層422、ノンドープ
Inz Ga1-z Asチャンネル層444、ノンドープA
0. 15Ga0.85Asスペーサ層445、Siドープn−
Al0.15Ga0.85As電子供給層446、を順次エピタ
キシャル成長する。成長はたとえば温度650℃、圧力
1×104 Paにおいて行う。GaAsの成長はたとえ
ばTEG(トリエチルガリウム)とAsH3 (アルシ
ン)、AlGaAsの成長はTMA(トリメチルアルミ
ニウム)、TMG(トリメチルガリウム)とAsH3
ソースガスとして用いればよい。MOCVD法のかわり
にCBE法、MBE法、MLE法を用いてもよい。
【0109】d)次に、Siドープn−Al0.15Ga
0.85As電子供給層446の上にTi/Pt/Au又は
TiW/Au等のゲート埋め込み電極7を形成する。
又、ソース/ドレイン層4,5の上にはAnGe/Ni
/Auの金属ソース電極10、金属ドレイン電極11を
形成すれば図43(a)〜(c)に示した第7の実施の
形態のHEMTが完成する。
【0110】HEMTとしては上記のInGaAs/A
lGaAsヘテロ接合に限られるものではなくGaAs
/AlGaAs構造、InGaAs/InAlAs構造
等でもよいことはもちろんである。
【0111】また第1の半導体領域としてInPや、G
aAsの上にエピタキシャル成長したInPを用いても
よい。なお素子分離絶縁膜1および素子分離溝穴埋め物
3の一部をプロトン(H+ )照射により形成した高抵抗
半導体領域を用いてもよいことはもちろんである。
【0112】図46は本発明の第8の実施の形態に係る
分割ゲート型IGTの平面図である。本発明の第8の実
施の形態においては底面絶縁膜の上に形成された第1の
半導体領域となるp型半導体層23の両側に第2/第3
の半導体領域となるn+ ソース/ドレイン層4,5が形
成され、そのn+ ソース/ドレイン層4,5の間にゲー
ト溝部が6本形成されている。ゲート溝部内にはゲート
絶縁膜6が形成されているが、各ゲート溝部の内部にお
いてゲート埋め込み電極が8分割されている。すなわち
一番上のゲート溝部にはゲート埋め込み電極71a,7
2a,73a,…,78a,次のゲート溝部にはゲート
埋め込み電極71b,72b,…,78bが、一番下の
ゲート溝部には、ゲート埋め込み電極71f,72f,
…,78fが形成されている。ゲート埋め込み電極71
a,71b,71c,…,71fは相互に接続されてい
る。ゲート埋め込み電極72a,72b,…,72fも
相互に接続されているが、ゲート埋め込み電極71a,
71b,…,71fとの間は一定の抵抗rを介して接続
されている。
【0113】ゲート埋め込み電極73a,73b,…,
73fも交互に接続され、相互に接続されたゲート埋め
込み電極72a,72b,…72fと抵抗rを介して接
続されている。ゲート埋め込み電極78a,…,78f
は、ゲート埋め込み電極77a,77b,…,77fと
抵抗rを介して接続されている。各ゲート溝部の内部に
おいてゲート埋め込み電極相互の間はNDPOSや酸化
膜等の絶縁物が堆積されるか、あるいは空胴を形成して
相互に絶縁されている。
【0114】このような構造にすることにより、ゲート
埋め込み電極に印加される電圧が分割され、p型半導体
層23に形成されるチャンネル中のポテンシャルの勾配
が均一化される。すなわち図10や図11に示すような
一様なゲート埋め込み電極の場合は最もn+ ドレイン層
5に近いゲート埋め込み電極端とn+ ドレイン層5の間
で高電界が発生し絶縁破壊等が発生するが、図46に示
すようにゲート埋め込み電極を分割することで電界強度
を均一化し、端部の高電界の発生を抑制することができ
る。したがって高耐圧かつ低オン抵抗の特性が得られ
る、すなわち各ゲート埋め込み電極近傍に蓄積層を生じ
低抵抗とすると共に、高いゲート・ドレイン間耐圧を実
現できる。すなわち、従来トレードオフ関係にあったド
レイン耐圧とオン抵抗の関係が改善され、トレードオフ
カーブが高耐圧,低オン抵抗側にシフトする。
【0115】図47(a)〜図47(c)は本発明の第
8の実施の形態の変形例を示す。第1の半導体領域とな
るp型半導体層23の両側の両側に第2/第3の半導体
領域となるn+ ソース/ドレイン領域4,5が形成さ
れ、n+ ソース/ドレイン領域4,5の間にX−Yマト
リクス状あるいは千鳥配置状にゲート溝部が形成された
場合である。図47(a)は66個のゲート溝部を整然
とX−Yマトリクス状に配列した場合で、図47(b)
は66個のゲート溝部を千鳥配置にした場合である。図
47(a)に示すようにゲート溝部を整然と配列し、チ
ャンネルを一直線に形成した方が図47(b)に示すよ
うなチャンネルが蛇行する場合に比し、実効的なチャン
ネル長が短くなり、低オン抵抗となる。
【0116】図47(c)は六角形のゲート溝部を千鳥
配置に配列した場合であるが、図47(b)に示した四
角形ゲート溝部に比して6個多い、72個のゲート溝部
が同一の表面積上に配置される。この場合、ゲート溝部
の周辺に形成される蓄積層は図47(b)の場合を15
95単位とすると1672単位となり、蓄積層の総面積
が大きくなり図47(b)よりも低オン抵抗となる。
【0117】本発明は能動素子としてのIGT,IGB
T,等に限られるものではなく、負荷抵抗等として用い
る受動素子にも適用可能なものである。図48は本発明
の第9の実施の形態に係る非線形負荷抵抗素子の平面図
である。図48の構造はゲート溝部相互の間隔が等間隔
ではない点を除けば、本発明の第1の実施の形態で説明
した図1(a)に示した構造と基本的に同一である。図
48のようにゲート間隔S1 >S2 >S5 ……S6 >S
s とすることによりゲート電圧Vg を高くしていくに従
いゲート間隔の狭いチャンネルから先にピンチオフする
ようになる。図48のId −Vg 特性を図52に示し
た。負荷抵抗として非線形性が必要なときは図49のよ
うにすればよいことがわかる。
【0118】(変形例 9−1)図50(a)は本発明
第9の実施の形態の第1の変形例に係る受動素子の平面
図であり、n- 半導体層2中にゲート溝部を1個のみ中
央部から少しずらして形成した場合である。このように
ゲート溝部を非対象な位置に配置することにより、非線
形な負荷特性が得られる。また図50(b)は図50
(a)を金属ソース電極10、金属ドレイン電極11で
相互に接続し、大電流が流せるようにした場合である。
【0119】本発明は上述の第1〜第9の実施の形態に
限られるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で
他の実施の形態、他の変形例、応用例があることはもち
ろんである。たとえば図50(a),50(b)で、ゲ
ート溝部を中央部からずらした配置の場合を説明した
が、ゲート溝部を中央部とした図51のような構造のI
GTとし動作させてもよいことはもちろんである。n-
半導体層2のなかに1個のみのゲート溝部の構成として
いるで、大電流動作等において半導体チップ内の温度分
布やポテンシャル分布が発生した場合にも、均一性にす
ぐれ、電流集中等が生じにくいので安定動作ができる。
【0120】大電流動作のためには第3の実施の形態で
説明した図24(a)に示すようなユニットセル666
を、図52に示す4インチ〜6インチ中の半導体ペレッ
トに配列してもよいことはもちろんである。
【0121】また本発明の構造は第1および第2の主電
極領域に対する金属電極が同一平面上にあり集積化が容
易な構造であるので、種々のモノリシック・パワーIC
を実現できる。たとえば図53(a)の回路構成を同一
半導体チップ上に図53(b)に示すように集積化する
ことも可能である。すなわち図53(b)は第3の実施
の形態の第1の変形例に係る図28(a)および図28
(b)に示すIGBTを用いてインバータを構成した例
であるが、図28(b)に示すように金属エミッタ電極
34、金属コレクタ電極39が共に同一平面上にあるの
で、図53(b)に示すような集積化構造において素子
間相互の表面配線が容易となる。また素子分離も容易な
構造である。したがってスマートパワーIC等のような
多素子の集積化やチップ化も容易となる。
【0122】本発明の半導体装置はシリコンデバイスに
限る必要はなく、SiCやGaAs,InP等でもよ
い。GaAsの場合はAlGaAsやZnSeをゲート
絶縁膜として用いればよく、SiCやInPではSiO
2 をゲート絶縁膜として用いることができる。
【0123】さらに本発明のゲート構造は絶縁ゲート構
造だけでなく、主電流が容量結合的に制御できる構造な
らばよい。したがって図1(a)〜図13(c)等に示
した構造においてゲート絶縁膜6を省略したショットキ
ーゲート構造としてもよく、あるいはpn接合構造とし
てもよい。ショットキーゲート構造やpn接合構造で
も、ゲートを逆バイアスすることによりチャンネル領域
に空乏層が拡がり、チャンネルをピンチオフすることが
可能であるからである。
【0124】以上の説明において主にDI構造の半導体
装置について説明した。しかしながらDI構造を採用す
るか、あるいはJI構造を採用するかは使用目的、仕
様、要求される特性に合わせて任意に選択すればよいこ
とである。たとえば本発明の第1の実施の形態の変形例
として図62に示すようにSOI基板を用いて、第1の
半導体領域となるn- 半導体層2の周辺にp+ 分離領域
84を設け、JI構造としてもよい。また分離領域とし
ては図63に示すように素子分離溝穴埋め物を用いずに
空洞とした、いわゆるU溝分離領域でもよい。図63の
空洞に、最終パッシベーション膜、たとえばポリイミド
膜等を充填してもよい。また図20(b)はp基板83
の上にn- 半導体層22が形成されているが、これを図
64に示すように底面絶縁膜8の上にn- 半導体層22
を形成したSOI構造としてもよい。図64のSOI構
造の場合はn+ ドレイン拡散層5を底面絶縁膜8に達す
るまで深く形成することができる。
【0125】また第1導電型の第1の半導体領域22を
第2導電型の半導体基板83の上部に形成する構造にお
いて第4の半導体領域(pベース層)23を図20
(b)に示すように第2の半導体領域(n+ ソース拡散
層)4を包含するように構成するのではなく、半導体基
板83に達するまで形成してもよい。つまりp基板83
の上にn- 半導体層22を形成した構造の場合であって
も、本発明の第2および第3の実施の形態に係るIG
T,IGBTのpベース層23を図65に示すように半
導体基板83に達するように深く形成してもよい。また
第1の半導体領域の周辺をDI構造とするかJI構造と
するかは任意に選択可能であり、図65は素子分離絶縁
膜1と素子分離溝穴埋め物3からなるDI構造を示して
いるが、これをJI構造としてもよい。
【0126】また本発明の第3の実施の形態においては
DI構造のIGBTについて説明したが、図66に示す
ように第1の半導体領域となるn- 半導体層22の周辺
をp+ 分離領域84で囲んでJI構造としてもよい。ま
た本発明の第3の実施の形態においては図24および図
28等に示すように第4の半導体領域となるpベース層
23が底面絶縁膜8に達する構造について説明したが、
図66、および図67に示すように第2の半導体領域と
なるn+ エミッタ層24を第4の半導体領域となるpベ
ース層23が包含するような構造としてもよいことはも
ちろんである。図66,67においてp+ コレクタ層2
9を底面絶縁膜8に達するまで深く形成してもよい。同
様に第4〜第9の実施の形態においてDI構造で説明し
たが、これらをJI構造とすることが可能であることは
本発明の趣旨を鑑みれば容易に理解できるであろう。ま
た図66は底面絶縁膜8の上にn- 半導体層22が形成
されているが、図68のようにp基板83の上にn-
導体層22を形成してもよい。したがって図66のよう
なSOI構造とするか図68のようなp基板83の上に
- 半導体層22を形成した構造にするか否かについて
も使用目的、要求仕様等により任意に選択すればよい。
【0127】またDI構造として垂直側壁を有したいわ
ゆるU溝構造について主に説明したが、図22および図
23に示したV溝構造を他の実施の形態に用いてもよい
ことはもちろんである。
【0128】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、従来の半導体装置に比べ実行的なチャンネル幅W
eff を飛躍的に増大させることが可能で、同一チップ面
積で比較した場合オン抵抗が極めて低い半導体装置が実
現できる。すなわち、本発明においては、主電流の分布
の方向は、半導体の主表面と垂直方向であるため、チッ
プ面積の制限を受けることなく任意にチャンネル幅Wを
選択できる。
【0129】さらに本発明によれば、平面型半導体装置
の電極構成を有しながら、主電流成分を構成するキャリ
アは基板表面から離れたバルク中を走行するので表面散
乱等の影響を受けることがない。つまり本発明の構造に
よればキャリアの移動度は高く高gm 化が可能である。
したがって本発明の半導体装置は極めて高速・高周波で
動作する。
【0130】この場合キャリアの移動度や走行速度はそ
の有効質量の異方性により異なる。つまり、結晶方位を
いかに選ぶかにより、そのキャリアの移動度や走行速度
が決定されるが、本発明ではキャリアの走行方向は基板
の主表面と平行方向であり、主表面と平行な面内で任意
にその方向を選ぶことができる。つまり本発明の半導体
装置は縦型デバイスに比して、はるかに方位の選定が容
易で高速化に適している。たとえば図54に示すように
電子の移動度は(811)面方向が最も大きいが、この
ような方向にチャンネルの方向を選定することは本発明
においては極めて容易にできる。一方縦型デバイスにお
いては主表面の面方位を決定すれば、それに直交方向の
面方位は結晶の対称性により決まり、任意には選定でき
ない。
【0131】また、本発明によれば、ソース電極、ドレ
イン電極等の第1,第2の主電極領域に対する金属電極
が共に同一平面側にあるので、素子分離や素子間相互の
表面配線が容易となる。したがって本発明によれば、ス
マートパワーIC等のような多素子の集積化やマルチ・
チップ化が容易であるという特徴を保ちながら、さらに
低オン電圧、高速、高耐圧の特性を発揮できる。
【0132】すなわち、本発明によれば、従来トレード
オフ関係にあったオン電圧と耐圧との関係、オン電圧と
スイッチング速度との関係において、高耐圧−低オン電
圧、高速−低オン電圧という特性を容易に実現できる。
【0133】また本発明によれば従来の縦型構造では実
現が困難であったダブルゲート構造等の複雑な構造が容
易に実現できる。特に従来の縦型構造では側壁部の一部
に選択的にゲート領域を形成する等の微細加工は極めて
困難であったが、本発明によれば、従来の縦型構造では
実現不可能、あるいは可能であっても、製造歩留りの極
めて悪かった複雑な階層構造を有した半導体装置を簡単
に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施の形態に係る
IGBTの平面図で、図1(b)は本発明の第1の実施
の形態に係るIGBTの断面図である。
【図2】図2(a)および2(b)は第1の実施の形態
に係るIGBTの動作を説明するための図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)はゲート溝部の間隔S
と一番外側の溝部と素子分離溝との間隔Ss との関係を
説明するための図である。
【図4】SとSs との関係によりId −Vg 特性がどの
ように変化するかを示す図である。
【図5】S<Ss の場合のId −Vg 特性を示す図であ
る。
【図6】S>Ss の場合のId −Vg 特性を示す図であ
る。
【図7】図7(a)〜7(c)は本発明の第1の実施の
形態のIGTの製造工程を説明するための図である。
【図8】図8(a)〜8(c)は本発明の第1の実施の
形態の他の製造工程を説明するための図である。
【図9】図9(a)〜9(c)は本発明の第1の実施の
形態のさらに他の製造工程を説明するための図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態のIGTの第1の
変形例を示す平面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態のIGTの第2の
変形例を示す平面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態のIGTの第3の
変形例を示す平面図である。
【図13】図13(a)は本発明の第1の実施の形態の
IGTの第4の変形例を示す平面図で、図13(b),
図13(c)はその断面図である。
【図14】図14(a)は本発明の第2の実施の形態の
IGTの平面図で、図14(b)はその断面図、図14
(c)はその鳥瞰図である。
【図15】図15(a)〜15(c)は本発明の第2の
実施の形態のIGTの製造方法を説明するための図であ
る。
【図16】図16(a)〜16(c)は本発明の第2の
実施の形態のIGTの製造方法を説明するための図であ
る。
【図17】図17(a)は本発明の第2の実施の形態の
第1の変形例に係るIGTの平面図で、図17(b)は
その断面図である。
【図18】図18(a)〜18(d)は本発明の第2の
実施の形態の第1の変形例の製造工程を説明するための
図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態の第2の変形例に
係るIGTの平面図である。
【図20】図20(a)は本発明の第2の実施の形態の
第3の変形例に係るIGTの平面図で、図20(b),
20(c)はその断面図である。
【図21】図21(a)および21(b)は本発明の第
2の実施の形態の第4の変形例に係るIGTの断面図で
ある。
【図22】図22(a)は本発明の第2の実施の形態の
第5の変形例に係るIGTの平面図で、図22(b),
22(c)はその断面図である。
【図23】図23(a)は本発明の第2の実施の形態の
第6の変形例に係るIGTの平面図で、図23(b),
23(c)はその断面図である。
【図24】図24(a)は本発明の第3の実施の形態に
係るIGBTの平面図で、図24(b)はそのA−A方
向の断面図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態に係るIGBTの
隣のユニットセルまで含めた平面図である。
【図26】図26(a)〜26(c)は本発明の第3の
実施の形態に係るIGBTの製造工程を説明する図であ
る。
【図27】図27(a),27(b)は本発明の第3の
実施の形態に係るIGBTの製造工程を説明する図であ
る。
【図28】図28(a)は本発明の第3の実施の形態に
係るIGBTの第1の変形例の平面図で、図28(b)
はそのA−A方向の断面図である。
【図29】図29(a)は本発明の第3の実施の形態に
係るIGBTの第1の変形例の製造工程を説明するため
の平面図で、図29(b)はその断面図である。
【図30】図30(a)は本発明の第3の実施の形態に
係るIGBTの第2の変形例の平面図で、図30(b)
はそのA−A方向の断面図である。
【図31】図31(a)は本発明の第3の実施の形態に
係るIGBTの第3の変形例で、図31(b)はそのA
−A方向の、図31(c)はそのB−B方向の断面図で
ある。
【図32】本発明の第3の実施の形態に係るIGBTの
第4の変形例の平面図である。
【図33】本発明の第3の実施の形態に係るIGBTの
第4の変形例の他の構造を示す平面図である。
【図34】図34(a)および34(b)は本発明の第
3の実施の形態に係るIGBTの第5の変形例の平面図
である。
【図35】図35(a)は本発明第3の実施例の第6の
変形例に係るダブルゲートIGBTの平面図で、図35
(b)はその断面図である。
【図36】図36(a)は本発明第4の実施の形態に係
るMC−SITHの平面図で、図36(b)はその断面
図である。
【図37】図37(a)はMC−SITHの等価回路
で、図37(b)はMC−SITHのゲート駆動パルス
の波形を示す。
【図38】図38(a)は本発明の第4の実施の形態に
係るMC−SITHの変形例の平面図で、図42Bはそ
の断面図である。
【図39】図39(a)は本発明の第5の実施の形態に
係るMCTの平面図で、図39(b)はその断面図であ
る。
【図40】本発明の第5の実施の形態に係るMCTの等
価回路である。
【図41】図41(a)は本発明の第6の実施の形態に
係るESTの平面図で、図41(b)はその断面図であ
る。
【図42】本発明の第6の実施の形態に係るESTの等
価回路である。
【図43】図43(a)は本発明の第7の実施の形態に
係るHEMTの平面図で、図43(b),43(c)は
その断面図である。
【図44】図44(a),44(b)は本発明の第7の
実施の形態に係るHEMTの製造工程を説明するための
図である。
【図45】図45(a),45(b)は本発明の第7の
実施の形態に係るHEMTの製造工程を説明するための
図である。
【図46】本発明の第8の実施の形態に係る分割ゲート
型IGTの平面図である。
【図47】図47(a)〜47(c)は本発明の第8の
実施の形態に係る分割ゲート型IGTの変形例の平面図
である。
【図48】本発明の第9の実施の形態に係る半導体装置
の平面図である。
【図49】本発明の第9の実施の形態に係る半導体装置
のId −Vg 特性図である。
【図50】図50(a)および図50(b)は本発明の
第9の実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置の平
面図である。
【図51】本発明の他の実施の形態の平面図である。
【図52】本発明のさらに他の実施の形態の平面図であ
る。
【図53】図53(a),53(b)は本発明のさらに
他の実施の形態の回路図および平面図である。
【図54】移動度の結晶面依存性を示す図である。
【図55】従来の接合型FETの構造を示す図である。
【図56】従来のMOSETの構造を示す図である。
【図57】従来の横型(ラテラル)DMOSの構造を示
す図である。
【図58】従来のバイポーラトランジスタの構造を示す
図である。
【図59】従来の横型(ラテラル)IGBTの構造を示
す図である。
【図60】従来のダブルゲートSITHの構造を示す図
である。
【図61】従来の縦型IGBTの構造を示す図である。
【図62】本発明の第1の実施の形態に係るIGTの他
の変形例を示す断面図である。
【図63】本発明の第1の実施の形態に係るIGTのさ
らに別の変形例を示す断面図である。
【図64】本発明の第2の実施の形態に係るIGTの他
の変形例を示す断面図である。
【図65】本発明の第2の実施の形態に係るIGTのさ
らに別の変形例を示す断面図である。
【図66】本発明の第3の実施の形態に係るIGBTの
他の変形例を示す断面図である。
【図67】本発明の第3の実施の形態に係るIGBTの
さらに別の変形例を示す断面図である。
【図68】本発明の第3の実施の形態に係るIGBTの
さらに別の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 素子分離絶縁膜 2 半導体層 3 素子分離溝穴埋め物(ポリシリコン) 4 ソース拡散層 5 ドレイン拡散層 6 ゲート絶縁膜 7 ゲート埋め込み電極 8 底面絶縁膜(ウェハ接着絶縁膜) 9 金属ゲート電極 10 金属ソース電極 11 金属ドレイン電極 12 空乏層 13 蓄積層 22 n- ドリフト層 23 pベース層 24 n+ エミッタ層 25 ドリフト走行層 29 p+ コレクタ層 33 ゲート電極 37 ゲート埋め込み電極 34 金属エミッタ電極 39 金属コレクタ電極 82 基板 83 p基板 84 p+ 分離領域 85 SI基板 91 p+ 第1ゲート 92 金属第1ゲート電極 93 n+ 第2ゲート 94 金属第2ゲート電極 95 p+ アノード層 96 金属アノード電極 97 n+ カソード層 98 金属カソード電極 229 n+ バッファ層 237 表面ゲート電極 241 n+ カソード層 281 p+ ゲート領域 282 p+ 補助カソード領域 283 nウェル 284 ゲート酸化膜 285 nベース層 286 p+ ショート領域 287 フローティングn+ カソード領域 288 n+ カソード領域 289 p+ ベース領域 291 n+ ショート領域 292 n+ コレクタ領域 293 p+ アノード層 314 第1の溝部 315 第2の溝部 316 第3の溝部 317 第4の溝部 341 金属カソード電極 342 金属アノード電極 361,362,…,365 ゲート溝部 376 第2ゲート埋め込み電極 377 ゲート溝内絶縁領域 422 GaAsバッファ層 444 InGaAsチャネル層 445 AlGaAsスペーサ層 446 n−AlGaAs電子供給層 521 SIサイリスタ 522 ゲート容量 531 pMOSFET 666 ユニットセル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】図9(a)〜図9(e)は本発明の第1の実施
の形態のさらに他の製造工程を説明するための図であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図38
【補正方法】変更
【補正内容】
【図38】図38(a)は本発明の第4の実施の形態に
係るMC−SITHの変形例の平面図で、図38(b)
はその断面図である。

Claims (176)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なく共一つの主表面を有する基板と、 該基板の上部又は該主表面の少なく共一部に形成され、
    該主表面と実質的に平行な主表面を有する第1の半導体
    領域と、 該第1の半導体領域の一部に形成された第1の主電極領
    域となる第2の半導体領域と、 該第1の半導体領域の一部に形成され、該第2の半導体
    領域とは離間して形成された第2の主電極領域となる第
    3の半導体領域と、 該第2および第3の半導体領域の間の該第1の半導体領
    域の一部に形成され、該主表面に対し実質的に垂直の側
    壁を有して該第1の半導体領域の表面から内部に向かっ
    て形成されたゲート溝部と、 該ゲート溝部の該側壁部に形成されたゲート絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜の表面に、該ゲート溝部の少なくとも一
    部を埋め込むように形成されたゲート埋め込み電極と、 を少なくとも具備する絶縁ゲート型半導体装置であっ
    て、該第1および第2の主電極領域間を流れる主電流の
    うち、該ゲート埋め込み電極の最も近傍の、該ゲート埋
    め込み電極により制御される成分の方向が、該主表面と
    実質的に平行であり、該主電流の分布の方向が該主表面
    から垂直方向である事を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体領域の底部と該基板の
    主表面の間にさらに底面絶縁膜を具備することを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記基板はSOI絶縁膜とその上に形成
    された半導体層を具備するSOI基板であり、前記第1
    の半導体領域は該SOI絶縁膜に底部を接して形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体領域の周辺にさらに、
    前記SOI絶縁膜に達するまで形成された素子分離領域
    を具備することを特徴とする請求項3記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記素子分離領域は絶縁分離領域である
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記素子分離領域はpn接合分離領域で
    あることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記素子分離領域は実質的に垂直側壁を
    有したU溝分離領域であることを特徴とする請求項4記
    載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の半導体領域は第1導電型の半
    導体領域であり、前記基板は該第1導電型とは異なる第
    2導電型の半導体基板であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の半導体領域の周辺に、さらに
    前記第1の半導体領域の底面の深さまで達する素子分離
    領域を具備することを特徴とする請求項8記載の半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 前記素子分離領域は絶縁分離領域であ
    ることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記素子分離領域はpn接合分離領域
    であることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記素子分離領域は実質的に垂直側壁
    を有したU溝分離領域であることを特徴とする請求項9
    記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記ゲート溝部は前記SOI絶縁膜に
    達していることを特徴とする請求項3記載の半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ゲート溝部は前記第1の半導体領
    域を貫通して、前記半導体基板に達していることを特徴
    とする請求項8記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の半導体領域は第1導電型の
    半導体領域であり、前記第2,第3の半導体領域は前記
    第1の半導体領域よりも高不純物密度の第1導電型の半
    導体領域であることを特徴とする請求項13記載の半導
    体装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の半導体領域は、第1導電型
    の半導体領域であり、前記第2,第3の半導体領域は前
    記第1導電型とは異なる第2導電型の半導体領域である
    ことを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の半導体領域は、第1導電型
    の半導体領域であり、前記第2の半導体領域は前記第1
    導電型の半導体領域よりも高不純物密度の第1導電型半
    導体領域であり、前記第3の半導体領域は前記第1導電
    型とは異なる第2導電型の半導体領域であることを特徴
    とする請求項13記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記第2および第3の半導体領域の間
    にさらに、前記SOI絶縁膜に達するまで形成された第
    2導電型の第4の半導体領域を具備することを特徴とす
    る請求項15記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の半導体領域を包含するよう
    に形成された第2導電型の第4の半導体領域を具備する
    ことを特徴とする請求項15記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記第2および第3の半導体領域の間
    にさらに、前記SOI絶縁膜に達するまで形成された第
    2導電型の第4の半導体領域を具備することを特徴とす
    る請求項17記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の半導体領域を包含するよう
    に形成された第2導電型の第4の半導体領域を具備する
    ことを特徴とする請求項17記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記第4および第3の半導体領域の間
    にさらに第1導電型の第5の半導体領域を具備すること
    を特徴とする請求項20記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記第4および第3の半導体領域の間
    にさらに第1導電型の第5の半導体領域を具備すること
    を特徴とする請求項21記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 記第2,第3の半導体領域は前記SO
    I絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面から
    形成されていることを特徴とする請求項15記載の半導
    体装置。
  25. 【請求項25】 前記第2,第3の半導体領域は前記S
    OI絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面か
    ら形成されていることを特徴とする請求項16記載の半
    導体装置。
  26. 【請求項26】 前記第2,第3の半導体領域は前記S
    OI絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面か
    ら形成されていることを特徴とする請求項17記載の半
    導体装置。
  27. 【請求項27】 前記第2,第3の半導体領域は前記S
    OI絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面か
    ら形成されていることを特徴とする請求項18記載の半
    導体装置。
  28. 【請求項28】 前記第3の半導体領域は、前記SOI
    絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面から形
    成されていることを特徴とする請求項19記載の半導体
    装置。
  29. 【請求項29】 前記第2,第3の半導体領域は、前記
    SOI絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面
    から形成されていることを特徴とする請求項20記載の
    半導体装置。
  30. 【請求項30】 前記第3の半導体領域は、前記SOI
    絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面から形
    成されていることを特徴とする請求項21記載の半導体
    装置。
  31. 【請求項31】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域を流れる電流を制御すべく、前記第4の
    半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項18記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域を流れる電流を制御すべく、前記第4の
    半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項19記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域を流れる電流を制御すべく、前記第4の
    半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項20記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域を流れる電流を制御すべく、前記第4の
    半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項21記載の半導体装置。
  35. 【請求項35】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域を流れる電流を制御すべく、前記第4の
    半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項22記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域を流れる電流を制御すべく、前記第4の
    半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする請
    求項23記載の半導体装置。
  37. 【請求項37】 前記第2の半導体領域を包含するよう
    にさらに第4の半導体領域が形成され、 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領域に接して形成さ
    れ、前記ゲート埋め込み電極は、前記第4の半導体領域
    中を流れる電流を制御すべく、前記第4の半導体領域の
    近傍に形成されていることを特徴とする請求項3記載の
    半導体装置。
  38. 【請求項38】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域よりも深く形成されていることを特徴とする請求項3
    7記載の半導体装置。
  39. 【請求項39】 前記第1の半導体領域は第1導電型の
    半導体領域であり、前記第2,第3の半導体領域は前記
    第1の半導体領域よりも高不純物密度の第1導電型半導
    体領域であることを特徴とする請求項14記載の半導体
    装置。
  40. 【請求項40】 前記第1の半導体領域は、第1導電型
    の半導体領域であり、 前記第2,第3の半導体領域は前記第1導電型とは異な
    る第2導電型半導体領域であることを特徴とする請求項
    14記載の半導体装置。
  41. 【請求項41】 前記第1の半導体領域は、第1導電型
    の半導体領域であり、前記第2の半導体領域は前記第1
    導電型の半導体領域よりも高不純物密度の第1導電型半
    導体領域であり、前記第3の半導体領域は前記第1導電
    型とは異なる第2導電型の半導体領域であることを特徴
    とする請求項14記載の半導体装置。
  42. 【請求項42】 前記第2および第3の半導体領域の間
    にさらに、前記半導体基板に達するまで形成された第2
    導電型の第4の半導体領域を形成したことを特徴とする
    請求項39記載の半導体装置。
  43. 【請求項43】 前記第2の半導体領域を包含するよう
    にさらに、第2導電型の第4の半導体領域を形成したこ
    とを特徴とする請求項39記載の半導体装置。
  44. 【請求項44】 前記第2および第3の半導体領域の間
    にさらに、前記半導体基板に達するまで第2導電型の第
    4の半導体領域を形成したことを特徴とする請求項41
    記載の半導体装置。
  45. 【請求項45】 前記第2の半導体領域を包含するよう
    にさらに、第2導電型の第4の半導体領域を形成したこ
    とを特徴とする請求項41記載の半導体装置。
  46. 【請求項46】 前記第4および第3の半導体領域の間
    にさらに第1導電型の第5の半導体領域を形成したこと
    を特徴とする請求項44記載の半導体装置。
  47. 【請求項47】 前記第4および第3の半導体領域の間
    にさらに第1導電型の第5の半導体領域を形成したこと
    を特徴とする請求項45記載の半導体装置。
  48. 【請求項48】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域中を流れる電流を制御すべく、前記第4
    の半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする
    請求項42記載の半導体装置。
  49. 【請求項49】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域中を流れる電流を制御すべく、前記第4
    の半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする
    請求項43記載の半導体装置。
  50. 【請求項50】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域中を流れる電流を制御すべく、前記第4
    の半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする
    請求項44記載の半導体装置。
  51. 【請求項51】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域中を流れる電流を制御すべく、前記第4
    の半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする
    請求項45記載の半導体装置。
  52. 【請求項52】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域中を流れる電流を制御すべく、前記第4
    の半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする
    請求項46記載の半導体装置。
  53. 【請求項53】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域に接して形成され、前記ゲート埋め込み電極は前記第
    4の半導体領域中を流れる電流を制御すべく、前記第4
    の半導体領域の近傍に形成されていることを特徴とする
    請求項47記載の半導体装置。
  54. 【請求項54】 前記第2の半導体領域を包含するよう
    にさらに第4の半導体領域が形成され、前記ゲート溝部
    は前記第4の半導体領域に接して形成され、前記ゲート
    埋め込み電極は、前記第4の半導体領域中を流れる電流
    を制御すべく、前記第4の半導体領域の近傍に形成され
    ていることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  55. 【請求項55】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体領
    域よりも深く形成されていることを特徴とする請求項5
    4記載の半導体装置。
  56. 【請求項56】 前記ゲート溝部は前記第1の半導体領
    域の中央部近傍に1個形成され、前記ゲート溝部と前記
    素子分離領域の間隔Ss、および前記第1の半導体領域
    の不純物密度が、前記ゲート埋め込み電極に印加される
    所定のゲートバイアスにおいて、前記ゲート絶縁膜から
    延びる空乏層で、前記第1の半導体領域がピンチオフす
    るように選ばれていることを特徴とする請求項4記載の
    半導体装置。
  57. 【請求項57】 前記第1,第2,第3の半導体領域、
    ゲート溝部、ゲート絶縁膜、およびゲート埋め込み電極
    によりユニットセルが構成され、該ユニットセルが前記
    基板上に複数個配置されていることを特徴とする請求項
    56記載の半導体装置。
  58. 【請求項58】 前記ユニットセルは同一寸法のユニッ
    トセルであり、各ユニットセルの第2,第3の半導体領
    域およびゲート埋め込み電極が他のユニットセルの第
    2,第3の半導体領域およびゲート埋め込み電極とそれ
    ぞれ電気的に結合していることを特徴とする請求項57
    記載の半導体装置。
  59. 【請求項59】 前記ゲート溝部は前記第1の半導体領
    域の中央部近傍に1個形成され、前記ゲート溝部と前記
    素子分離領域の間隔Ss、および前記第1の半導体領域
    の不純物密度が、前記ゲート埋め込み電極に印加される
    所定のゲートバイスにより、前記ゲート絶縁膜から延び
    る空乏層で、前記第1の半導体領域がピンチオフするよ
    うに選ばれていることを特徴とする請求項9記載の半導
    体装置。
  60. 【請求項60】 前記第1,第2,第3の半導体領域、
    ゲート溝部、ゲート絶縁膜、およびゲート埋め込み電極
    によりユニットセルが構成され、該ユニットセルが前記
    基板上に複数個配置されていることを特徴とする請求項
    59記載の半導体装置。
  61. 【請求項61】 前記ユニットセルは同一寸法のユニッ
    トセルであり、各ユニットセルの第2,第3の半導体領
    域およびゲート埋め込み電極が他のユニットセルの第
    2,第3の半導体領域およびゲート埋め込み電極とそれ
    ぞれ電気的に結合していることを特徴とする請求項60
    記載の半導体装置。
  62. 【請求項62】 前記ゲート溝部は前記第1の半導体領
    域中に複数個形成され、該複数個のゲート溝部相互の間
    隔Sおよび前記第1の半導体領域の不純物密度が、前記
    ゲート埋め込み電極に印加される所定のゲートバイアス
    により、前記ゲート絶縁膜から互いに対向して延びる空
    乏層で、前記第1の半導体領域がピンチオフするように
    選ばれていることを特徴とする請求項4記載の半導体装
    置。
  63. 【請求項63】 前記第1,第2,第3の半導体領域、
    ゲート溝部、ゲート絶縁膜、およびゲート埋め込み電極
    によりユニットセルが構成され、該ユニットセルが前記
    基板上に複数個配置されていることを特徴とする請求項
    9記載の半導体装置。
  64. 【請求項64】 前記複数のゲート溝部のうち最も前記
    素子分離領域に近いゲート溝部と、前記素子分離領域と
    の間隔Ssが前記間隔Sの1/2以下であることを特徴
    とする請求項62記載の半導体装置。
  65. 【請求項65】 前記複数のゲート溝部のうち最も前記
    素子分離領域に近いゲート溝部と、前記素子分離領域と
    の間隔Ssが前記間隔Sの1/2以下であることを特徴
    とする請求項63記載の半導体装置。
  66. 【請求項66】 前記最も素子分離領域に近いゲート溝
    部は、前記素子分離領域に接触し、前記Ss=0である
    ことを特徴とする請求項64記載の半導体装置。
  67. 【請求項67】 前記最も素子分離領域に近いゲート溝
    部は、前記素子分離領域に接触し、前記Ss=0である
    ことを特徴とする請求項65記載の半導体装置。
  68. 【請求項68】 前記ゲート溝部は等間隔Sで3個以上
    形成されていることを特徴とする請求項62記載の半導
    体装置。
  69. 【請求項69】 前記ゲート溝部は等間隔Sで3個以上
    形成されていることを特徴とする請求項63記載の半導
    体装置。
  70. 【請求項70】 前記ゲート溝部は第1のゲート間隔S
    1 および第2のゲート間隔S2 を有すべく、複数個前記
    第1の半導体領域中に形成され、該第1のゲート間隔S
    1 および前記第1の半導体領域の不純物密度は、前記ゲ
    ート埋め込み電極に印加される所定のゲートバイアスに
    おいて、前記ゲート絶縁膜から互いに対向して延びる空
    乏層で、前記第1の半導体領域がピンチオフするように
    選ばれ、S2 はS1 よりも大きいことを特徴とする請求
    項4記載の半導体装置。
  71. 【請求項71】 前記ゲート溝部は第1のゲート間隔S
    1 および第2のゲート間隔S2 を有すべく、複数個前記
    第1の半導体領域中に形成され、該第1のゲート間隔S
    1 および前記第1の半導体領域の不純物密度は、前記ゲ
    ート埋め込み電極に印加される所定のゲートバイアスに
    より、前記ゲート絶縁膜から互いに対向して延びる空乏
    層で、前記第1の半導体領域がピンチオフするように選
    ばれ、S2 はS1 よりも大きいことを特徴とする請求項
    9記載の半導体装置。
  72. 【請求項72】 前記間隔Sはゲートゼロバイアスでピ
    ンチオフするように選ばれていることを特徴とする請求
    項62記載の半導体装置。
  73. 【請求項73】 前記素子分離領域は、前記第1の半導
    体領域とは反対導電型の半導体領域からなるpn接合分
    離領域であり、前記複数のゲート溝部のうちの最も該p
    n接合分離領域に近いゲート溝部と、該pn接合分離領
    域の間が、ゲートゼロバイアスにおいてピンチオフして
    いることを特徴とする請求項62記載の半導体装置。
  74. 【請求項74】 前記素子分離領域は、前記第1の半導
    体領域とは反対導電型の半導体領域からなるpn接合分
    離領域であり、前記複数のゲート溝部のうちの最も該p
    n接合分離領域に近いゲート溝部と、該pn接合分離領
    域の間が、ゲートゼロバイアスにおいてピンチオフして
    いることを特徴とする請求項63記載の半導体装置。
  75. 【請求項75】 前記第2および第3の半導体領域の少
    なく共一方は前記素子分離領域と接して形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  76. 【請求項76】 前記第2および第3の半導体領域は前
    記素子分離領域と離間して形成されていることを特徴と
    する請求項9記載の半導体装置。
  77. 【請求項77】 前記素子分離領域と接した前記第2お
    よび第3の半導体領域の少なく共一方の領域は前記SO
    I絶縁膜に達するまで前記第1の半導体領域の表面から
    形成されていることを特徴とする請求項75記載の半導
    体装置。
  78. 【請求項78】 前記SOI絶縁膜に達するまで形成さ
    れた半導体領域は、前記素子分離領域を形成するための
    溝部の側壁から横方向拡散により前記第1の半導体領域
    中に形成された半導体領域であることを特徴とする請求
    項77記載の半導体装置。
  79. 【請求項79】 前記ゲート溝部は前記第2の半導体領
    域に接して形成されていることを特徴とする請求項13
    記載の半導体装置。
  80. 【請求項80】 前記ゲート溝部は前記第2の半導体領
    域に接して形成されていることを特徴とする請求項14
    記載の半導体装置。
  81. 【請求項81】 前記ゲート溝部は前記第2および第3
    の半導体領域の双方に接して形成されていることを特徴
    とする請求項13記載の半導体装置。
  82. 【請求項82】 前記ゲート溝部は前記第2および第3
    の半導体領域の双方に接して形成されていることを特徴
    とする請求項14記載の半導体装置。
  83. 【請求項83】 前記ゲート溝部が前記第2の半導体領
    域近傍に偏って配置されていることを特徴とする請求項
    13記載の半導体装置。
  84. 【請求項84】 前記ゲート溝部が前記第2の半導体領
    域近傍に偏って配置されていることを特徴とする請求項
    14記載の半導体装置。
  85. 【請求項85】 前記ゲート溝部が前記第1の半導体領
    域中にX−Yマトリクス状又は千鳥メッシュ状に複数個
    配置されていることを特徴とする請求項13記載の半導
    体装置。
  86. 【請求項86】 前記ゲート溝部が前記第1の半導体領
    域中にX−Yマトリクス状又は千鳥メッシュ状に複数個
    配置されていることを特徴とする請求項14記載の半導
    体装置。
  87. 【請求項87】 前記ゲート埋め込み電極は前記ゲート
    溝部を完全に埋め込んでいることを特徴とする請求項1
    3記載の半導体装置。
  88. 【請求項88】 前記ゲート埋め込み電極は、前記ゲー
    ト溝部を完全に埋め込んでいることを特徴とする請求項
    14記載の半導体装置。
  89. 【請求項89】 前記ゲート埋め込み電極は前記ゲート
    溝部の内部に複数個分割されて配置されていることを特
    徴とする請求項13記載の半導体装置。
  90. 【請求項90】 前記ゲート埋め込み電極は前記ゲート
    溝部の内部に複数個分割されて配置されていることを特
    徴とする請求項14記載の半導体装置。
  91. 【請求項91】 前記複数のゲート埋め込み電極の間の
    前記ゲート溝部の内部にさらに埋め込み絶縁物を具備す
    ることを特徴とする請求項89記載の半導体装置。
  92. 【請求項92】 前記複数のゲート埋め込み電極の間の
    前記ゲート溝部の内部にさらに埋め込み絶縁物を具備す
    ることを特徴とする請求項90記載の半導体装置。
  93. 【請求項93】 前記複数のゲート埋め込み電極間にさ
    らにゲート抵抗が接続されたことを特徴とする請求項9
    1記載の半導体装置。
  94. 【請求項94】 前記複数のゲート埋め込み電極間にさ
    らにゲート抵抗が接続されたことを特徴とする請求項9
    2記載の半導体装置。
  95. 【請求項95】 前記複数のゲート溝部の内部のそれぞ
    れのゲート埋め込み電極を相互に接続するゲート抵抗を
    具備することを特徴とする請求項85記載の半導体装
    置。
  96. 【請求項96】 前記複数のゲート溝部の内部のそれぞ
    れのゲート埋め込み電極を相互に接続するゲート抵抗を
    具備することを特徴とする請求項86記載の半導体装
    置。
  97. 【請求項97】 前記第1の半導体領域の周辺にさらに
    V溝からなる素子分離領域が形成されたことを特徴とす
    る請求項19記載の半導体装置。
  98. 【請求項98】 前記第1の半導体領域の周辺にさらに
    V溝からなる素子分離領域が形成されたことを特徴とす
    る請求項21記載の半導体装置。
  99. 【請求項99】 前記第1の半導体領域の周辺にさらに
    V溝からなる素子分離領域が形成されたことを特徴とす
    る請求項23記載の半導体装置。
  100. 【請求項100】 前記第1の半導体領域の周辺にさら
    にV溝からなる素子分離領域が形成されたことを特徴と
    する請求項43記載の半導体装置。
  101. 【請求項101】 前記第1の半導体領域の周辺にさら
    にV溝からなる素子分離領域が形成されたことを特徴と
    する請求項45記載の半導体装置。
  102. 【請求項102】 前記第1の半導体領域の周辺にさら
    にV溝からなる素子分離領域が形成されたことを特徴と
    する請求項47記載の半導体装置。
  103. 【請求項103】 前記第3の半導体領域に隣接してさ
    らに第1導電型の第5の半導体領域が形成されたことを
    特徴とする請求項20記載の半導体装置。
  104. 【請求項104】 前記第3の半導体領域に隣接してさ
    らに第1導電型の第5の半導体領域が形成されたことを
    特徴とする請求項44記載の半導体装置。
  105. 【請求項105】 さらに、前記第3および第5の半導
    体領域に接して形成された第2ゲート溝部と、該第2ゲ
    ート溝部の側壁部に形成された第2ゲート絶縁膜と、該
    第2ゲート絶縁膜の少なくとも一部を埋め込むように形
    成された第2ゲート埋め込み電極とを具備することを特
    徴とする請求項103記載の半導体装置。
  106. 【請求項106】 さらに前記第3および第5の半導体
    領域に接して形成された第2ゲート溝部と、該第2ゲー
    ト溝部の側壁部に形成された第2ゲート絶縁膜と、該第
    2ゲート絶縁膜の少なくとも一部を埋め込むように形成
    された第2ゲート埋め込み電極とを具備することを特徴
    とする請求項104記載の半導体装置。
  107. 【請求項107】 前記第2ゲート溝部は前記SOI絶
    縁膜に達していることを特徴とする請求項105記載の
    半導体装置。
  108. 【請求項108】 前記第2ゲート溝部は前記半導体基
    板に達していることを特徴とする請求項106記載の半
    導体装置。
  109. 【請求項109】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項17記載の半導体装置。
  110. 【請求項110】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項20記載の半導体装置。
  111. 【請求項111】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項22記載の半導体装置。
  112. 【請求項112】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項23記載の半導体装置。
  113. 【請求項113】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項41記載の半導体装置。
  114. 【請求項114】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項44記載の半導体装置。
  115. 【請求項115】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項46記載の半導体装置。
  116. 【請求項116】 前記ゲート溝部相互の間隔の前記第
    2の半導体領域に近い部分の値SE が前記第3の半導体
    領域に近い部分のゲート溝部相互の間隔SCと異なるこ
    とを特徴とする請求項47記載の半導体装置。
  117. 【請求項117】 前記SE と前記SC とはSE >SC
    なる関係であることを特徴とする請求項109〜116
    のいずれか記載の半導体装置。
  118. 【請求項118】 前記SC が5μm以下であることを
    特徴とする請求項109〜116のいずれか記載の半導
    体装置。
  119. 【請求項119】 前記第2の半導体領域と前記第4の
    半導体領域とを接続する表面電極をさらに具備すること
    を特徴とする請求項20,22,23,44,46,4
    7のいずれかに記載の半導体装置。
  120. 【請求項120】 前記第3の半導体領域と前記第5の
    半導体領域とを接続する表面電極をさらに具備すること
    を特徴とする請求項22,23,46,47,103〜
    107のいずれかに記載の半導体装置。
  121. 【請求項121】 さらに、前記第2の半導体領域と接
    して形成された第2導電型の第5の半導体領域と該第2
    および第5の半導体領域とを接続する表面電極とを具備
    し、前記ゲート溝部は前記第1,第4,第5の半導体領
    域に接して形成され、前記第4の半導体領域は、前記第
    1の半導体領域の一部を挟んで形成された一対の高不純
    物密度領域であり、前記一対の高不純物密度領域に挟ま
    れた前記第1の半導体領域を前記主電流の電流通路とし
    て用いることを特徴とする請求項20記載の半導体装
    置。
  122. 【請求項122】 前記第2の半導体領域と接して形成
    された第2導電型の第5の半導体領域と、第2および第
    5の半導体領域とを接続する表面電極とをさらに具備
    し、前記ゲート溝部は前記第1,第4,第5の半導体領
    域に接して形成され、前記第4の半導体領域は、前記第
    1の半導体領域の一部を挟んで形成された一対の高不純
    物密度領域であり、前記高不純物密度領域に挟まれた前
    記第1の半導体領域を前記主電流の電流通路として用い
    ることを特徴とする請求項44記載の半導体装置。
  123. 【請求項123】 前記第1の半導体領域は前記一対の
    高不純物密度領域から延びる空乏層により、ゲートゼロ
    バイアスにおいてピンチオフするように前記一対の高不
    純物密度領域の相互の間隔および前記第1の半導体領域
    の不純物密度が選定されていることを特徴とする請求項
    121又は122記載の半導体装置。
  124. 【請求項124】 前記第4と第5の半導体領域の間に
    さらに第1導電型で前記第1の半導体領域よりも高不純
    物密度の第6の半導体領域を具備することを特徴とする
    請求項121又は122記載の半導体装置。
  125. 【請求項125】 前記第6の半導体領域の表面にさら
    に第2のゲート絶縁膜が形成され、さらに該第2のゲー
    ト絶縁膜の表面に表面ゲート電極が形成され、該表面ゲ
    ート電極は前記ゲート埋め込み電極と電気的に接続され
    ていることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  126. 【請求項126】 前記第2の半導体領域に接し前記第
    1の半導体領域の表面近傍に形成された第2導電型の第
    5の半導体領域と、前記第2の半導体領域と前記第4の
    半導体領域との間で、かつ、該第5の半導体領域に接し
    て形成された第1導電型の第6の半導体領域と、前記第
    2および第5の半導体領域を接続する表面金属電極とを
    さらに具備し、前記ゲート溝部は前記第4および第6の
    半導体領域に接して形成されていることを特徴とする請
    求項20記載の半導体装置。
  127. 【請求項127】 前記第2の半導体領域に接し、前記
    第1の半導体領域の表面近傍に形成された第2導電型の
    第5の半導体領域と、前記第2の半導体領域と前記第4
    の半導体領域との間で、かつ、該第5の半導体領域に接
    して形成された第1導電型の第6の半導体領域と、前記
    第2および第5の半導体領域を接続する表面金属電極と
    をさらに具備し、前記ゲート溝部は前記第4および第6
    の半導体領域に接して形成されていることを特徴とする
    請求項44記載の半導体装置。
  128. 【請求項128】 前記第4の半導体領域の表面近傍
    で、前記第2の半導体領域とは離間されて形成れた、第
    1導電型の第5の半導体領域と、前記第1および第4の
    半導体領域の界面近傍に前記第5の半導体領域に接して
    形成された第2導電型で前記第4の半導体領域よりも高
    不純物密度の第6の半導体領域と、前記第5および第6
    の半導体領域を接続する表面金属電極とをさらに具備
    し、前記ゲート溝部は前記第4の半導体領域に接して形
    成されていることを特徴とする請求項20記載の半導体
    装置。
  129. 【請求項129】 前記第4の半導体領域の表面近傍で
    前記第2の半導体領域とは離間されて形成れた、第1導
    電型の第5の半導体領域と、前記第1および第4の半導
    体領域の界面近傍に前記第5の半導体領域に接して形成
    された第2導電型で前記第4の半導体領域よりも高不純
    物密度の第6の半導体領域と、前記第5および第6の半
    導体領域を接続する表面金属電極とをさらに具備し、前
    記ゲート溝部は前記第4の半導体領域に接して形成され
    ていることを特徴とする請求項44記載の半導体装置。
  130. 【請求項130】 前記ゲート溝部は櫛状形状であり、
    該櫛の歯に相当する部分のゲート溝部とゲート溝部との
    間の前記第4の半導体領域中に前記主電流の通路が形成
    され、前記第2および第4の半導体領域が複数の領域に
    分割されていることを特徴とする請求項20−23,4
    4−47のいずれかに記載の半導体装置。
  131. 【請求項131】 前記ゲート溝部、第1,第2,第3
    および第4の半導体領域とを少なくとも具備するユニッ
    トセルが前記基板上に複数個配列されていることを特徴
    とする請求項130記載の半導体装置。
  132. 【請求項132】 前記複数個のユニットセルは表面配
    線で並列接続されていることを特徴とする請求項131
    記載の半導体装置。
  133. 【請求項133】 前記複数個のユニットセルは表面配
    線で直列接続されていることを特徴とする請求項131
    記載の半導体装置。
  134. 【請求項134】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体
    領域に接して形成され、前記第4の半導体領域中に前記
    電流の通路が形成され、前記ゲート溝部の幅Wgが、前
    記ゲート溝部相互の間隔Sよりも大きいことを特徴とす
    る請求項20−23,44−47のいずれかに記載の半
    導体装置。
  135. 【請求項135】 前記ゲート溝部は実質的に直角の折
    れ曲り部を複数個有した周期的な蛇行形状であり、該ゲ
    ート溝部に挟まれた前記第4の半導体領域中に、前記主
    電流の通路が形成されていることを特徴とする請求項2
    0−23,44−47のいずれかに記載の半導体装置。
  136. 【請求項136】 前記蛇行形状のゲート溝部により前
    記第2、および第4の半導体領域の所定の部分を電気的
    にフローティング状態とし、残余の前記第2および第4
    の半導体領域を活性領域とし、さらに前記第2および第
    4の半導体領域の上部に前記第2および第4の半導体領
    域を共に接続するように表面金属電極を形成したことを
    特徴とする請求項135記載の半導体装置。
  137. 【請求項137】 前記ゲート溝部は前記第4の半導体
    領域を複数に分割すべく、前記第4の半導体領域に隣接
    して複数個形成され、前記第4の半導体領域中に前記主
    電流の通路が形成され、前記第1,第2,第3,第4の
    半導体領域、および前記複数のゲート溝部でユニットセ
    ルを構成し、該ユニットセルが前記基板上に複数個配列
    されていることを特徴とする請求項20−23,44−
    47のいずれかに記載の半導体装置。
  138. 【請求項138】 前記ユニットセルは表面配線で直列
    接続されていることを特徴とする請求項137記載の半
    導体装置。
  139. 【請求項139】 前記ユニットセルは表面配線で並列
    接続されていることを特徴とする請求項137記載の半
    導体装置。
  140. 【請求項140】 少なく共一つの主表面を有する基板
    と、 該基板の上部に形成された該主表面と実質的に平行な主
    表面を有する第1の半導体領域と、 該第1の半導体領域の一部に形成された第1の主電極領
    域となる第2の半導体領域と、 該第1の半導体領域の一部に形成され、該第2の半導体
    領域とは離間して形成された第2の主電極領域となる第
    3の半導体領域と、 該第2および第3の半導体領域の間の該第1の半導体領
    域の一部に形成され、該主表面に対し実質的に垂直の側
    壁を有して該第1の半導体領域の表面から内部に向かっ
    て形成されたゲート溝部と、 該ゲート溝部の該側壁部に形成された該第1の半導体領
    域よりも禁制帯幅の大きい第4の半導体領域と、 該第4の半導体領域の表面に、該ゲート溝部の少なくと
    も一部を埋め込むように形成されたゲート埋め込み電極
    と、 を少なくとも具備し、該第1および第2の主電極領域間
    を流れる主電流のうち、該ゲート埋め込み電極の最も近
    傍の、該ゲート埋め込み電極により制御される成分の方
    向が、該主表面と実質的に平行であり、該主電流の分布
    の方向が主表面から垂直方向であることを特徴とする半
    導体装置。
  141. 【請求項141】 前記基板は半絶縁性半導体基板であ
    ることを特徴とする請求項140記載の半導体装置。
  142. 【請求項142】 前記第1の半導体領域の周辺は素子
    分離領域で囲まれていることを特徴とする請求項141
    記載の半導体装置。
  143. 【請求項143】 前記素子分離領域は高抵抗半導体領
    域であることを特徴とする請求項142記載の半導体装
    置。
  144. 【請求項144】 前記素子分離領域は、絶縁体からな
    る絶縁分離領域であることを特徴とする請求項142記
    載の半導体装置。
  145. 【請求項145】 前記第1,第2,第3,第4の半導
    体領域は化合物半導体領域であることを特徴とする請求
    項140記載の半導体装置。
  146. 【請求項146】 前記第1の半導体領域はGaAsで
    あり、前記第4の半導体領域はAlGaAsであること
    を特徴とする請求項145記載の半導体装置。
  147. 【請求項147】 前記第1および第4の半導体領域の
    間にさらに前記第4の半導体領域よりも禁制帯幅の小さ
    い第5の半導体領域を形成したことを特徴とする請求項
    145記載の半導体装置。
  148. 【請求項148】 前記第1の半導体領域はGaAs、
    前記第4の半導体領域はAlGaAs、前記第5の半導
    体領域はInGaAsであることを特徴とする請求項1
    47記載の半導体装置。
  149. 【請求項149】 前記第1の半導体領域はInP、前
    記第4の半導体領域はInAlAs、前記第5の半導体
    領域はInGaAsであることを特徴とする請求項14
    7記載の半導体装置。
  150. 【請求項150】 半導体表面に形成された溝部と溝部
    との間をチャンネル領域とし、該チャンネル領域を流れ
    る主電流が、半導体表面と平行方向に流れ、該主電流の
    分布の方向が半導体表面と垂直であることを特徴とする
    半導体装置。
  151. 【請求項151】 前記半導体装置は絶縁ゲート型半導
    体装置であることを特徴とする請求項150記載の半導
    体装置。
  152. 【請求項152】 前記半導体装置はMOS−FETで
    あることを特徴とする請求項151記載の半導体装置。
  153. 【請求項153】 前記半導体装置はMOS−SITで
    あることを特徴とする請求項151記載の半導体装置。
  154. 【請求項154】 前記半導体装置はIGBTであるこ
    とを特徴とする請求項151記載の半導体装置。
  155. 【請求項155】 前記半導体装置はMOS複合デバイ
    スであることを特徴とする請求項151記載の半導体装
    置。
  156. 【請求項156】 前記MOS複合デバイスはMC−S
    ITHであることを特徴とする請求項155記載の半導
    体装置。
  157. 【請求項157】 前記MOS複合デバイスはMCTで
    あることを特徴とする請求項155記載の半導体装置。
  158. 【請求項158】 前記MOS複合デバイスはESTで
    あることを特徴とする請求項155記載の半導体装置。
  159. 【請求項159】 前記半導体装置はHEMTであるこ
    とを特徴とする請求項150記載の半導体装置。
  160. 【請求項160】 第1の半導体領域の一部の空乏層と
    空乏層とに挟まれた領域をチャンネル領域とし、該チャ
    ンネル領域を流れる主電流が、該第1の半導体領域の主
    表面と平行方向に流れ、該主電流の分布の方向が該主表
    面と垂直方向であることを特徴とする半導体装置。
  161. 【請求項161】 前記空乏層は前記第1の半導体領域
    の主表面の一部に形成された溝部の側壁表面のゲート絶
    縁膜と、ゲート絶縁膜の表面に形成されたゲート電極に
    より形成されることを特徴とする請求項160記載の半
    導体装置。
  162. 【請求項162】 前記空乏層は前記第1の半導体領域
    とは反対導電型の第2の半導体領域と前記第1の半導体
    領域とが構成するpn接合により形成され、該pn接合
    の界面が、前記第1の半導体領域の主表面と実質的に垂
    直方向であることを特徴とする請求項160記載の半導
    体装置。
  163. 【請求項163】 前記空乏層は前記第1の半導体領域
    の主表面の一部に形成された溝部の内部に埋め込まれた
    金属と、前記第1の半導体領域との間に形成されるショ
    ットキー接合により形成され、該ショットキー接合の界
    面が、前記第1の半導体領域の主表面と実質的に垂直方
    向であることを特徴とする請求項160記載の半導体装
    置。
  164. 【請求項164】 所定の基板上に底面絶縁膜を介して
    第1の半導体領域を形成する第1の工程と、 前記第1の半導体領域の所定の部分に前記底面絶縁膜に
    達するまで第1および第2の溝部を形成する第2の工程
    と、 前記第1および第2の溝部の側壁を拡散窓として用い、
    前記第1の半導体領域に不純物を横方向に拡散して第
    2、および第3の半導体領域を形成する第3の工程と、 前記第1,第2の溝部と直交する方向に、第3、および
    第4の溝部を形成し、該第1,第2,第3、および第4
    の溝部で前記第1,第2、および第3の半導体領域を囲
    み、さらに前記第1の半導体領域の内部にゲート溝部を
    形成する第4の工程と、 前記第1〜第4の溝部の表面に素子分離絶縁膜を形成
    し、前記ゲート溝部の表面にゲート絶縁膜を形成する第
    5の工程と、 前記第1〜第4の溝部に絶縁物を埋め込み、前記ゲート
    溝部に埋め込みゲート電極を埋め込む第6の工程とから
    少なくとも半導体装置の製造方法。
  165. 【請求項165】 前記第1の半導体領域は第1導電型
    半導体領域であり、前記第3の工程により拡散する不純
    物は第1導電型不純物であることを特徴とする請求項1
    64記載の半導体装置の製造方法。
  166. 【請求項166】 次の各工程を少なくとも含む半導体
    装置の製造方法。 (イ)所定の基板上に底面絶縁膜を介して第1の半導体
    領域を形成する工程; (ロ)前記第1の半導体領域の所定の部分に前記底面絶
    縁膜に達するまで第1および第2の溝部を形成する工
    程; (ハ)前記第1および第2の溝部の表面に素子分離絶縁
    膜を形成し、さらにその上部に絶縁物を堆積し、前記第
    1および第2の溝部を埋め込む工程; (ニ)前記第1および第2の溝部と直交する方向に前記
    底面絶縁膜に達するまで第3の溝部を形成する工程; (ホ)前記第3の溝部の側壁を拡散窓として用い前記第
    1の半導体領域に第1および第2の不純物を横方向に拡
    散して第2および第4の半導体領域を形成する工程; (ヘ)前記第1および第2の溝部と直交し、前記第3の
    溝部とは離間して、前記底面絶縁膜に達するまで第4の
    溝部を形成する工程; (ト)前記第4の溝部の側壁を拡散窓として用い前記第
    2の不純物を横方向に拡散して第3の半導体領域を形成
    する工程; (チ)前記第1の半導体領域の内部にゲート溝部を形成
    する工程; (リ)前記第3および第4の溝部の表面に素子分離絶縁
    膜を形成する工程; (ヌ)前記ゲート溝部の表面にゲート絶縁膜を形成する
    工程; (ル)前記第3および第4の溝部に絶縁物を埋め込む工
    程; (ヲ)前記ゲート溝部に埋め込みゲート電極を埋め込む
    工程
  167. 【請求項167】 前記第1の半導体領域は第1導電型
    半導体領域であり、前記第1の不純物は第1導電型不純
    物であり、前記第2の不純物は第2導電型不純物である
    ことを特徴とする請求項166記載の半導体装置の製造
    方法。
  168. 【請求項168】 前記(ホ)の工程において前記第2
    の不純物を前記第1の不純物よりも先に拡散することを
    特徴とする請求項167記載の半導体装置の製造方法。
  169. 【請求項169】 前記第2の不純物の拡散係数は前記
    第1の不純物の拡散係数よりも大きく、前記(ホ)の工
    程で前記第1および第2の不純物を同時に拡散すること
    を特徴とする請求項167記載の半導体装置の製造方
    法。
  170. 【請求項170】 前記ゲート絶縁膜は熱酸化法により
    形成することを特徴とする請求項164−169のいず
    れかに記載の半導体装置の製造方法。
  171. 【請求項171】 前記ゲート溝部および前記第1〜第
    4の溝部はCVD法により埋め込むことを特徴とする請
    求項164−169のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  172. 【請求項172】 前記ゲート溝部には不純物を添加し
    た多結晶シリコンを埋め込み、前記第1〜第4の溝部に
    は不純物を添加しない多結晶シリコンを埋め込むことを
    特徴とする請求項171記載の半導体装置の製造方法。
  173. 【請求項173】 所定の基板上に底面絶縁膜を介して
    第1の半導体領域を形成する第1の工程と、 前記第1の半導体領域の所定の部分に前記底面絶縁膜に
    達するまで第1の溝部を形成する第2の工程と、 前記第1の溝部の側壁を拡散窓として用いて前記第1の
    半導体領域に第1の不純物を横方向拡散して第3の半導
    体領域を形成する第3の工程と、 前記第1の溝部を絶縁物で埋め込む第4の工程と、 前記第1の半導体領域の所定の部分に前記底面絶縁膜に
    達するまで第2の溝部を形成する第5の工程と、 前記第2の溝部の側壁を拡散窓として用いて前記第1の
    半導体領域に第2の不純物を横方向に拡散して第2の半
    導体領域を形成する第6の工程とから少なくとも成るこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  174. 【請求項174】 前記第6の工程の前に前記第2の溝
    部の側壁を拡散窓として前記第1の半導体領域に第3の
    不純物を横方向拡散して、前記第2の半導体領域に隣接
    した第4の半導体領域を形成する工程をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項173記載の半導体装置の製造方
    法。
  175. 【請求項175】 前記第1の半導体領域は第1導電型
    であり、前記第1の不純物は第2導電型であり、前記第
    2の不純物は第1導電型であることを特徴とする請求項
    173記載の半導体装置の製造方法。
  176. 【請求項176】 前記第1の半導体領域は第1導電型
    であり、前記第1,第3の不純物は第2導電型であり、
    前記第2の不純物は第1導電型であることを特徴とする
    請求項174記載の半導体装置の製造方法。
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