JPH09121032A - 強誘電体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

強誘電体記憶装置およびその製造方法

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JPH09121032A
JPH09121032A JP7275956A JP27595695A JPH09121032A JP H09121032 A JPH09121032 A JP H09121032A JP 7275956 A JP7275956 A JP 7275956A JP 27595695 A JP27595695 A JP 27595695A JP H09121032 A JPH09121032 A JP H09121032A
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ferroelectric
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Kenshirou Arase
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定したメモリセルの動作が可能で、しかも高
集積かつ大容量化が可能な強誘電体記憶装置を実現す
る。 【構成】互いに隣接して相補に対をなし、かつ列状に配
線された主ビット線対MBLN、MBLN’が、選択ト
ランジスタSTN、STN’を介して、互いに隣接して
相補に対をなす複数の副ビット線対の中から任意の副ビ
ット線対SBLN、SBLN’に接続され、上記副ビッ
ト線対と行状に配線された複数のワード線WL1〜WL
Mが交差する格子位置に互いに相補の対をなす強誘電体
キャパシタ対C1,N およびC1,N'〜CM,N およびCM,N'
より成るメモリセルM1,N 〜MM,Nが配置され、上記強
誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタの一方の電
極が上記副ビット線対の対応する副ビット線に、他の一
方の電極が上記ワード線に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルを基本
的に互いに相補をなす2個の強誘電体キャパシタより構
成することにより、安定動作が可能で、しかも高集積か
つ大容量化が可能な強誘電体記憶装置に係り、特にその
デバイス構造、デバイス動作オペレ−ション、および製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペロブスカイト構造をなす酸化物強誘電
体材料(たとえばPbZrTiO3 等)、またはBi系
層状ペロブスカイト構造をなす酸化物強誘電体材料(た
とえばBiSr2 Ta2 9 等)を、キャパシタ絶縁膜
として強誘電体キャパシタを構成し、当該強誘電体キャ
パシタの分極方向によって、データを記憶する強誘電体
記憶装置が知られている。
【0003】以下、強誘電体キャパシタのヒステリシス
特性について図12に関連付けて説明する。図12にお
いて、(a)がヒステリシス特性、(b)および(c)
は互いに逆相の第1のデータ(以下データ1)、および
第2のデータ(以下データ0)が書き込まれたキャパシ
タの状態をそれぞれ示している。
【0004】強誘電体記憶装置は、図12(a)に示す
ヒステリシス特性において、強誘電体キャパシタにプラ
ス側の電圧を印加(図中C)して+Qrの残留分極電荷
が残った状態(図中A)をデータ1(第1のデータ)、
マイナス側の電圧を印加(図中D)して−Qrの残留分
極電荷が残った状態(図中B)をデータ0(第2のデー
タ)として、不揮発性のメモリとして利用する。
【0005】ところで、上述した強誘電体キャパシタ
を、不揮発性の強誘電体記憶装置として利用するものと
して、1個の選択トランジスタと1個の強誘電体キャパ
シタから1メモリセルを構成する方法(以下1TR−1
CAP型セル)と、2個の選択トランジスタと2個の強
誘電体キャパシタから1メモリセルを構成する方法(以
下2TR−2CAP型セル)が知られている。
【0006】図13は、1TR−1CAP型セルを有す
る強誘電体記憶装置のメモリアレイ図である。
【0007】図13のメモリアレイは、いわゆる折り返
しビット線構造をなしており、図中、MA、MA’はメ
モリセル、MRA、MRA’は比較セル、WLA、WL
A’はワード線、BLA、BLA’はビット線、PLA
はプレート電極線、RWLA、RWLA’は比較セルを
駆動するためのワード線、RPLAは比較セルを駆動す
るためのプレート電極線、CLは各ビット線BLA、B
LA’の負荷容量を示している。メモリセルMAは選択
トランジスタTAおよび強誘電体キャパシタCAにより
構成され、メモリセルMA’は選択トランジスタTA’
および強誘電体キャパシタCA’により構成される。比
較セルMRA、MRA’は、メモリセルMA、MA’の
データを比較読み出しするために設けられ、比較セルM
RAの場合には選択トランジスタTRAおよび強誘電体
キャパシタCRAにより構成され、比較セルMRA’の
場合には選択トランジスタTRA’および強誘電体キャ
パシタCRA’により構成される。
【0008】図13の1TR−1CAP型セルを有する
強誘電体記憶装置においては、たとえば、メモリセルM
Aのデータ読み出しは、読み出しビット線BLA’の折
り返し方向に隣接した比較ビット線BLA’に接続され
た比較セルMRA’との比較により行われ、メモリセル
MA’のデータ読み出しは、読み出しビットBLA’の
折り返し方向に隣接した比較ビット線BLAに接続され
た比較セルMRAとの比較により行われる。また比較セ
ルMRA、MRA’においては、それぞれ図12(a)
のヒステリシス特性において、+Qrまたは−Qrの残
留分極電荷が読み出される場合の中間状態になるよう
に、たとえばキャパシタ面積またはバイアス電圧等を調
節して、最適設計される。したがって、1TR−1CA
P型セルにおいては、読み出しセルによる読み出しビッ
ト線と比較セルによる比較ビット線の間の電位差が、セ
ンスアンプSAにより増幅されて、データの判定がなさ
れる。
【0009】図14は、2TR−2CAP型セルを有す
る強誘電体記憶装置のメモリアレイ図である。
【0010】図14において、MAはメモリセル、WL
Aはワード線、BLA,BLA’はビット線、PLAは
プレート電極線をそれぞれ示している。そして、メモリ
セルMAは2個の互いに相補に対をなす2個の選択トラ
ンジスタTA、TA’、および2個の強誘電体キャパシ
タCA、CA’により構成される。なお、CLは各ビッ
ト線BLA、BLA’の負荷容量をそれぞれ示してい
る。
【0011】図14の2TR−2CAP型セルを有する
強誘電体記憶装置においては、メモリセルMAに対する
データの書き込みは、互いに相補に対をなす2個の強誘
電体キャパシタCA、CA’にそれぞれ互いに逆相の分
極方向になるように電圧印加を行う。したがって、2T
R−2CAP型セルにおいては、図12(a)のヒステ
リシス特性において、+Qrまたは−Qrの残留分極電
荷が、データ読み出し時にそれぞれビット線BLA、B
LA’に読み出されて(あるいはその逆方向に)、セン
スアンプにより相補的に増幅される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した1
TR−1CAP型セルを有する強誘電体記憶装置におい
ては、メモリセルが1個の選択トランジスタと1個の強
誘電体キャパシタから構成されているために、メモリセ
ル面積が小さくなり大容量化に適しているが、上述した
比較セルを最適設計することが難しく、仮に最適設計す
ることが可能であっても、2TR−2CAP型セルと比
べると、読み出し時のビット線間電位差が半分になって
しまう。さらに、1TR−1CAP型セルにおいては、
2TR−2CAP型セルと異なり、読み出しセルと比較
セルがレイアウト上離れて配置される。したがって、プ
ロセス上のバラツキにより、読み出しセルまたは比較セ
ルの特性がバラツクと、読み出し時の動作マージンが充
分確保できなくなり、動作の安定性に欠けるという問題
がある。
【0013】また、上述した2TR−2CAP型セルを
有する強誘電体記憶装置においては、読み出し時の動作
マージンが充分確保でき、安定動作が可能であるが、メ
モリセルが2個の選択トランジスタと2個の強誘電体キ
ャパシタから構成されているために、メモリセル面積が
大きくなり、大容量化できないという問題がある。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、強誘電体キャパシタの分極方向
によってデータの記憶を行う強誘電体記憶装置におい
て、メモリセルを基本的に2個の強誘電体キャパシタで
構成することにより、安定動作が可能で、しかも高集積
かつ大容量化が可能な強誘電体記憶装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の強誘電体記憶装置は、互いに隣接して相補
に対をなし、かつ列状に配線された複数の主ビット線対
が、それぞれ接続手段を介して互いに隣接して相補に対
をなす複数の副ビット線対に接続され、上記副ビット線
対と行状に配線された複数のワード線が交差する格子位
置に互いに相補に対をなす強誘電体キャパシタ対よりな
るメモリセルが配置され、それぞれのメモリセルの強誘
電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタの一方の電極
が上記副ビット線対の対応する副ビット線に他の一方の
電極が上記副ビット線対のキャパシタ対の対応する副ビ
ット線に他の一方の電極が上記ワード線に接続され、上
記強誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタを互い
に相補に逆方向に分極させることによって、互いに逆相
の第1のデータまたは第2のデータのどちらかのデータ
を記憶する。
【0016】また、上記強誘電体記憶装置において、上
記接続手段は、互いに相補に対をなすMOS型半導体素
子であって、当該MOS型半導体素子対の各MOS型半
導体素子のソース電極またはドレイン電極の一方が上記
主ビット線対の対応する主ビット線に、他の一方が上記
副ビット線対の対応する副ビット線に、ゲ−ト電極が選
択ゲ−ト線にそれぞれ接続され、当該選択ゲ−ト線の印
加電圧に応じて上記主ビット線対と副ビット線対を作動
的に接続する。
【0017】また、上記強誘電体記憶装置において、上
記強誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタは、同
サイズである。
【0018】また、上記強誘電体記憶装置は、メモリセ
ルに対する第1のデータの書き込みは、強誘電体キャパ
シタ対の一方の強誘電体キャパシタを、選択するワード
線電位よりも選択する副ビット線電位が高くなる方向に
電圧を印加して、当該強誘電体キャパシタを上記印加電
界方向に分極させ、かつ、強誘電体キャパシタ対の他の
一方の強誘電体キャパシタを、選択するワード線電位よ
りも選択する副ビット線電位が低くなる方向に電圧を印
加して、当該強誘電体キャパシタを上記印加電界方向に
分極させることにより行い、また、メモリセルに対する
第2のデータの書き込みは、強誘電体キャパシタ対の各
強誘電体キャパシタを、上記第1のデータの書き込みの
場合と逆方向に電圧を印加して、当該強誘電体キャパシ
タ対を上記印加電界方向に分極させることにより行う。
【0019】また、上記強誘電体記憶装置は、メモリセ
ルに対するデータの読み出しは、主ビット線対を選択す
る副ビット線対に接続し、選択するワード線電圧を変化
させて強誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタの
分極状態を変化させ、上記各強誘電体キャパシタの分極
状態の変化に応じた各主ビット線の電位の変化を主ビッ
ト線対の電位差として検知することによりデータの判定
を行う。
【0020】また、上記強誘電体記憶装置は、上記メモ
リセルに対するデータの読み出し後に、当該メモリセル
に対するデータの再書き込みが行われる。
【0021】また、上記強誘電体記憶装置は、それぞれ
の主ビット線に対応してラッチ型のセンスアンプを有
し、当該センスアンプに読み出しデータまたは書き込み
データをラッチすることにより、メモリセルに対するデ
ータの書き込みまたは読み出しおよび再書き込みが、選
択するワード線に接続されたすべてのメモリセル一括に
行われる。
【0022】また、上記強誘電体記憶装置において、上
記データの書き込みは、選択されたワード線に接続され
たすべてのメモリセルの強誘電体キャパシタ対の両方の
強誘電体キャパシタに対して一括に同方向に電圧を印加
して、上記両方の強誘電体キャパシタを上記印加電界方
向に分極させて消去した後に、それぞれのメモリセルに
書き込むべきデータに応じて、メモリセルの強誘電体キ
ャパシタ対のどちらか一方の強誘電体キャパシタに対し
て上記消去時と逆方向に電圧印加して、当該どちらか一
方の強誘電体キャパシタを上記印加電界方向に分極させ
て行う。
【0023】また、上記強誘電体記憶装置において、上
記データの書き込みは、選択ゲ−ト線により選択された
副ビット線対と交差するすべてのワード線を単位とし
て、各ワード線毎に順番に行われる。
【0024】また、上記強誘電体記憶装置において、上
記データの読み出しおよび再書き込みは、選択ゲ−ト線
により選択された副ビット線対と交差するすべてのワー
ド線を単位として、各ワード線毎に順番に行われる。
【0025】また、上記強誘電体記憶装置の製造方法
は、各メモリセルの下層キャパシタ電極を上記副ビット
線対により形成する工程と、各メモリセルの強誘電体キ
ャパシタ絶縁膜を形成する工程と、各メモリセル毎の上
層キャパシタ電極を形成する工程と、上記ワード線が各
メモリセル毎に上記上層キャパシタ電極に接続されるよ
うに上記ワード線を形成する工程と、上記主ビット線対
を形成する工程とを有する。
【0026】また、上記製造方法において、上記下層キ
ャパシタ電極(上記副ビット線対)は第1層目のプラチ
ナまたは酸化物系セラミックス材料により形成され、上
記強誘電体キャパシタ絶縁膜はペロブスカイト構造をな
す酸化物強誘電体材料またはBi系層状ペロブスカイト
構造をなす酸化物強誘電体材料により形成され、上記上
層キャパシタ材料は第2層目のプラチナまたは酸化物系
セラミックス材料により形成され、上記ワード線は第1
層目のアルミニウムまたはその合金あるいは複合膜によ
り形成され、上記主ビット線対は第2層目のアルミニウ
ムまたはその合金あるいは複合膜により形成される。
【0027】本発明の強誘電体記憶装置によれば、メモ
リセルが基本的に互いに相補に対をなす2個の強誘電体
キャパシタで構成されるため、従来の1TR−1CAP
型セルと比較するとメモリセルの安定動作が可能であ
り、しかも従来の2TR−2CAP型セルと比較すると
メモリセル面積が小さくなり、高集積化が可能となり、
大容量化に好適である。
【0028】さらに、互いに隣接して相補に対をなし、
かつ列状に配線された副数の主ビット線対が、それぞれ
接続手段を介して互いに隣接して相補に対をなす複数の
副ビット線対に接続され、上記副ビット線対と行状に配
線された複数のワード線が交差する格子位置に互いに相
補に対をなす強誘電体キャパシタ対よりなるメモリセル
が配置されるため、データ書き込み時およびデータ読み
出し時に主ビット線対に接続されたメモリセル個数が分
割され、データ書き込み時のディスターブが軽減され、
また、データ読み出し時のマージンの確保が容易とな
る。
【0029】また、上記主ビット線対と副ビット線対と
の接続手段は、互いに相補に対をなすMOS型半導体素
子対であって、当該MOS型半導体素子の各MOS型半
導体素子のソース電極またはドレイン電極の一方が上記
主ビット線対の対応する主ビット線に、他の一方が上記
副ビット線対の対応する副ビット線に、ゲ−ト電極が選
択ゲ−ト線に接続され、当該選択ゲ−トの印加電圧に応
じて上記主ビット線対と副ビット線対を作動的に接続す
ることにより可能である。
【0030】また、上記強誘電体キャパシタ対の各強誘
電体キャパシタは、同サイズとすることにより、2個の
強誘電体キャパシタによるメモリセルの完全相補動作が
可能であり、安定動作が実現できる。
【0031】また、メモリセルに対する第1のデータの
書き込みは、強誘電体キャパシタ対の一方の強誘電体キ
ャパシタを、選択するワード線電位よりも選択する副ビ
ット線電位が高くなる方向に電圧を印加して、当該強誘
電体キャパシタを上記印加電界方向に分極させ、かつ強
誘電体キャパシタ対の他の一方の強誘電体キャパシタ
を、選択するワード線電位よりも選択する副ビット線電
位が低くなる方向に電圧を印加して、当該強誘電体キャ
パシタを上記印加電界方向に分極させることにより行
い、また、メモリセルに対する第2のデータの書き込み
は、強誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタを、
上記第1のデータの書き込みの場合と逆方向に分極させ
ることにより行うことで可能である。
【0032】また、メモリセルに対するデータの読み出
しは、主ビット線対を選択する副ビット線対に接続し、
選択するワード線電圧を変化させて強誘電体キャパシタ
対の各強誘電体キャパシタの分極状態を変化させ、上記
各強誘電体キャパシタの分極状態の変化に応じた各主ビ
ット線の電位の変化を主ビット線の電位差として検知す
ることにより、データの判定を行うことで可能である。
【0033】また、上記メモリセルに対するデータの読
み出し後に、当該メモリセルに対するデータの再書き込
みを行うことにより、データの読み出し時にメモリセル
内のデータ内容が破壊されても、データの回復が可能と
なる。
【0034】また、それぞれの主ビット線対に対応して
ラッチ型のセンスアンプを有し、当該センスアンプに読
み出しデータまたは書き込みデータをラッチすることに
より、メモリセルに対するデータの書き込みまたは読み
出しおよび再書き込みが、選択するワード線に接続され
たすべてのメモリセル一括に行われるため、データの高
速書き込みおよび高速読み出しが可能となり好適であ
る。
【0035】また、上記データの書き込みは、選択され
たワード線に接続されたすべてのメモリセルの強誘電体
キャパシタ対の両方の強誘電体キャパシタに対して一括
に同方向に電圧を印加して、上記両方の強誘電体キャパ
シタを上記印加電界方向に分極させる消去ステップと、
上記消去ステップの後に、それぞれのメモリセルに書き
込むべきデータに応じて、メモリセルの強誘電体キャパ
シタ対のどちらか一方の強誘電体キャパシタに対して上
記消去ステップと逆方向に電圧を印加して、当該どちら
か一方の強誘電体キャパシタを上記印加電界方向に分極
させる書き込みステップより構成することにより、デー
タ書き込み時に、非選択メモリセルに印加されるディス
ターブ電圧を軽減することが可能である。
【0036】また、上記データの書き込みは、選択ゲ−
ト線により選択された副ビット線対と交差するすべての
ワード線を単位として、各ワード線毎に順番に行うこと
により、データ書き込み時に非選択メモリセルに加わる
ディスターブ回数を制限することが可能である。
【0037】また、上記データの読み出しおよび再書き
込みは、選択ゲ−ト線により選択された副ビット線対と
交差するすべてのワード線を単位として、各ワード線毎
に順番に行うことにより、データ再書き込み時に、非選
択メモリセルに加わるディスターブ回数を制限すること
が可能である。
【0038】また、本発明の強誘電体記憶装置の製造方
法は、各メモリセルの下層のキャパシタ電極を上記副ビ
ット線対により形成する工程と、各メモリセルの強誘電
体キャパシタ絶縁膜を形成する工程と、各メモリセル毎
の上層キャパシタ電極を形成する工程と、上記ワード線
が各メモリセル毎に上記上層キャパシタ電極に接続され
るように上記ワード線を形成する工程と、上記主ビット
線対を形成する工程により可能である。
【0039】より具体的には、たとえば、上記下層キャ
パシタ電極(上記副ビット線対)は第1層目のプラチナ
または酸化物系セラミックス材料により形成され、上記
強誘電体キャパシタ絶縁体はペロブスカイト構造をなす
酸化物強誘電体材料またはBi系層状ペロブスカイト構
造をなす酸化物強誘電体材料により形成され、上記上層
キャパシタ電極は第2層目のプラチナまたは酸化物系セ
ランミックス材料により形成され、上記ワード線は第1
層目のアルミニウムまたはその合金あるいは複合膜によ
り形成され、上記主ビット線対は第2層目のアルミニウ
ムまたはその合金あるいは複合膜により形成される。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る強誘電体記
憶装置における、メモリアレイを示す図である。
【0041】図1のメモリセル図においては、図中の1
対の主ビット線対に対して、1対の副ビット線対しか図
示されていないが、これは便宜的なためであり、実際に
は、複数の主ビット線対のそれぞれに対して複数の副ビ
ット線対が接続されている。また、副ビット線対に交差
するワード線本数は、図中M本となっているが、具体的
には4本、あるいは16本程度が適当である。
【0042】図1のメモリアレイ図において、WL1、
WLm、WLMはワード線、MBLN、MBLN’は互
いに相補に対をなす主ビット線対、SBLN、SBL
N’は互いに相補に対をなす副ビット線対、STN、S
TN’は主ビット線対と副ビット線対を動作に応じて作
動的に接続する互いに相補に対をなす選択トランジスタ
対をそれぞれ示し、選択トランジスタ対STN、ST
N’は、選択ゲ−ト線SLにより制御される。各ワード
線WL1、WLm、WLMと各副ビット線対SBLN、
SBLN’との交差点には、それぞれ互いに相補に対を
なす2個の強誘電体キャパシタよりなるメモリセルM1,
N 、Mm,N 、MM,N が配置され、メモリセルM1,N は強
誘電体キャパシタC1,N およびC1,N'により、メモリセ
ルMM,N は強誘電体キャパシタCM,N およびCM,N'によ
り、それぞれ構成されている。また、上記強誘電体キャ
パシタは、1方の電極が副ビット線対の対応する副ビッ
ト線に、他方の電極が対応するワード線に接続されてい
る。
【0043】トランジスタPCTN、PCTN’は、プ
リチャージ信号φPCにより、主ビット線対MBLN、
MBLN’をプリチャージ電圧VPCにプリチャージす
るためのトランジスタであり、トランジスタCTN、C
TN’は、カラム選択信号φCにより、主ビット線対M
BLN、MBLN’をセンスアンプに接続するためのト
ランジスタである。センスアンプSANは、主ビット線
対MBLN、MBLN’に接続されたセンスアンプであ
り、センスイネーブル信号φSEで活性化され、ノード
電位VNおよびVN’間の電位差をセンスする。
【0044】図2は、図1のメモリアレイ図におけるパ
ターンレイアウト図である。また、図3は、図2のパタ
ーンレイアウト図において、A−A’方向から眺めたデ
バイス構造断面図である。
【0045】図2のパターンレイアウト図、および図3
のデバイス構造断面図において、1はシリコン基板、2
はLOCOS素子分離、3ゲ−ト酸化膜、4は選択トラ
ンジスタ対STN、STN’のソース/ドレインn+拡
散層領域である。5は選択ゲ−ト線SLであり、通常の
ポリシリコンあるいはポリサイドゲート電極である。6
は副ビット線対SBLN、SBLN’であり、また強誘
電体キャパシタ下部電極でもあり、具体的には第1層目
のプラチナ層で形成される。7は強誘電体キャパシタ絶
縁体であり、具体的にはヒステリシス特性を有する強誘
電体材料、たとえばPbZrTiO3 ,BiSr2 Ta
2 9 等により形成される。8は各強誘電体キャパシタ
C1,N 、C1,N'、Cm,N 、Cm,N'、CM,N 、CM,N'の上
部電極であり、具体的には第2層目のプラチナ層で形成
される。9は第1層目アルミニウム配線下の層間絶縁膜
であり、通常のCVDシリコン酸化膜である。
【0046】10a,10b,10c,10dは第1層
目アルミニウム配線下のコンタクトホールであり、それ
ぞれ、コンタクトホール10aおよび10dは第1層目
アルミニウム配線とn+拡散層領域とを、コンタクトホ
ール10bは第1層目アルミニウム配線と第1層目のプ
ラチナ層とを、コンタクトホール10cは第1層目アル
ミニウム配線と第2層目のプラチナ層とを接続するため
のものである。11a,11b,11cは第1層目アル
ミニウム配線であり、それぞれ、第1層目アルミニウム
配線11aは副ビット線のブリッジ配線を、第1層目ア
ルミニウム配線11bはワード線WL1、MLm、WL
Mを、第1層目アルミニウム配線11cは第2層目アル
ミニウム配線とn+拡散層領域を接続するためのパッド
アルミニウム層を構成する。12は第2層目アルミニウ
ム配線下の層間絶縁膜であり、通常のCVDシリコン酸
化膜である。13は第2層目アルミニウム配線下のコン
タトホールであり、第2層目アルミニウム配線と第1層
目アルミニウム配線とを接続する。14は第2層目アル
ミニウム配線であり、主ビット線対MBLN、MBL
N’を構成する。
【0047】次に、図1のメモリアレイ図において、メ
モリセルに対するデータ書き込みを行う場合の第1の実
施形態を、図4のタイミングチャート図、および図6の
ヒステリシス特性を参照しながら、順に説明する。
【0048】図4のタイミングチャート図は、ワード線
WLmおよび副ビット線対SBLN、SBLN’を選択
してメモリセルMm,N に第1のデータ(以下1データ)
を書き込む場合のタイミング図である。この場合、デー
タの書き込みは、強誘電体キャパシタCm,N を、選択す
るワード線電位よりも選択する副ビット線電位が高くな
る方向に電圧を印加して、当該強誘電体キャパシタを上
記印加電界方向に分極させ、また、強誘電体キャパシタ
Cm,N'を、選択するワード線電位よりも選択する副ビッ
ト線電位が低くなる方向に電圧を印加して、当該強誘電
体キャパシタを上記印加電界方向に分極させることによ
り行う。
【0049】まず、時刻t1で、強誘電体キャパシタC
m,N が接続された主ビット線MBLNを電源電圧VCC
(3.3V)に、強誘電体キャパシタCm,N'が接続され
た主ビット線MBLN’を接地電圧(0V)に設定す
る。
【0050】次に、時刻t2で、選択ゲ−ト線SLを0
Vから5Vに、強誘電体キャパシタCm,N 、Cm,N'が接
続された選択ワード線WLmを電源電圧VCC(3.3
V)に、WLm以外の非選択のワード線WL1〜WLM
を(1/2) VCC(1.65V)に設定する。その結果、
強誘電体キャパシタCm,N'が、図6のヒステリシス特性
においてD点の状態に時刻t3までに移動する。
【0051】次に、時刻t3で、選択ワード線WLmを
接地電圧(0V)に立ち下げる。その結果、強誘電体キ
ャパシタCm,N が図6のヒステリシス特性においてC点
の状態に時刻t4までに移動し、メモリセルMm,N に対
して1データの書き込みが完了する。最後に時刻t4
で、すべての主ビット線対MBLN、MBLN’を0V
に立ち下げた後に、選択ゲ−ト線SL、すべてのワード
線WL1〜WLMを接地電圧(0V)に立ち下げること
より、書き込み動作が終了する。
【0052】なお、データ書き込み中、WLm以外の非
選択ワード線WL1〜WLMは(1/2) VCC(1.65
V)に設定されるが、その結果、選択された副ビット線
対に接続されたMm,N 以外の非選択メモリセルの各強誘
電体キャパシタには、(1/2)VCC(1.65V)のデ
ィスターブ電圧が印加されることになる。このディスタ
ーブ電圧が問題となるのは、上記強誘電体キャパシタに
記録されている分極状態と逆方向の分極状態となる方向
に、上記ディスターブ電圧が加わる場合である。
【0053】たとえば、非選択メモリセルの強誘電体キ
ャパシタが、図6のヒステリシス特性においてA点の分
極状態にある場合、ディスターブ電圧が印加される結
果、A点からA1点まで強誘電体キャパシタの分極状態
が変化する。また、非選択メモリセルの強誘電体キャパ
シタが、図6のヒステリシス特性おいてB点の分極状態
にある場合、ディスターブ電圧が印加される結果、B点
からB1点まで強誘電体キャパシタの分極状態が変化す
る。ただし、非選択メモリセルの強誘電体キャパシタに
対するディスターブは、強誘電体キャパシタの分極状態
が図6のヒステリシス特性においてA点の分極状態にあ
る場合、A点からA3点まで分極状態が変化しない限
り、また、非選択メモリセルの強誘電体キャパシタが図
6のヒステリシス特性においてB点の分極状態にある場
合、B点からB3点まで分極状態が変化しない限り、分
極状態が反転することはなく、問題とならない。
【0054】次に、図1のメモリアレイ図において、メ
モリセルに対するデータ書き込みを行う場合の第2の実
施形態を、図5のタイミングチャート図、および図6の
ヒステリシス特性を参照しながら、順に説明する。この
第2の実施形態の、図4の第1の実施形態に対する利点
は、データ書き込み時に非選択メモリセルの各強誘電体
キャパシタに加わるディスターブ電圧が、(1/2) VCC
(1.65V)から(1/3) VCC(1.1V)と軽減で
きる点にある。
【0055】図5の場合も、図4と同様,ワード線WL
m、および副ビット線対SBLN、SBLN’を選択し
て、メモリセルMm,N に1データを、書き込む場合のタ
イミング図である。図5の第2の実施形態の場合には、
図4の第1の実施形態の場合と異なり、選択されたワー
ド線に接続されたすべてのメモリセルの強誘電体キャパ
シタ対の両方の強誘電体キャパシタに対して一括に同方
向に電圧を印加して、上記両方の強誘電体キャパシタを
上記印加電界方向に分極させる消去ステップと、上記消
去ステップの後に、それぞれのメモリセルに書き込むべ
きデータに応じて、メモリセルの強誘電体キャパシタ対
のどちらか一方の強誘電体キャパシタに対して上記消去
ステップと逆方向に電圧を印加して、当該どちらかの一
方の強誘電体キャパシタを上記印加電界方向に分極させ
る書き込みステップの、2段階のステップにより、デー
タ書き込み動作が構成される。
【0056】この場合、メモリセルに対する消去ステッ
プは、ワード線電位が副ビット線電位よりも高くなる方
向に電圧を印加して、両方の強誘電体キャパシタを上記
印加電界方向に分極させ、また、メモリセルに対する書
き込みステップは、ワード線電位よりも副ビット線電位
が高くなる方向に電圧を印加して、どちらかの一方の強
誘電体キャパシタを上記印加電界方向に分極させること
により行う。
【0057】まず、時刻t1で、すべての主ビット線対
MBLN,MBLN’を接地電圧(0V)に設定し、続
いて、選択ゲ−ト線SLを0Vから5Vに、選択ワード
線WLmを電源電圧VCC(3.3V)に、WLm以外
のすべての非選択ワード線WL1〜WLMを接地電圧
(0v)に設定する。その結果、選択ワード線WLmに
接続されたすべてのメモリセルの強誘電体キャパシタ対
の両方の強誘電体キャパシタCm,N 、Cm,N'が、図6の
ヒステリシス特性においてD点の状態に時刻t2までに
移動し、消去ステップが完了する。
【0058】次に、時刻t2で、選択ゲ−ト線SL、お
よび選択ワード線WLmを接地電圧(0V)に立ち下
げ、続いて、消去時の分極状態と逆方向の分極状態にな
るように書き込みを行うべき強誘電体キャパシタCm,N
の接続された主ビット線MBLNを電源電圧VCC
(3.3V)に、消去時の分極状態のままでよい強誘電
体キャパシタCm,N'の接続された主ビット線MBLN’
を(1/3) VCC(1.1V)に設定する。次に、時刻t
3で選択ゲート線SLを5Vに、選択ワード線WLmを
接地電圧(0V)に、WLm以外のすべての非選択のワ
ード線WL1〜WLMを(2/3) VCC(2.2V)に設
定する。その結果、強誘電体キャパシタCm,N が、図6
のヒステリシス特性においてD点からC点の状態に時刻
t4までに移動し、書き込みステップが完了する。最後
に時刻t4で、すべての主ビット線対MBLN、MBL
N’を(1/3) VCC(1.1V)に設定した後に、選択
ゲ−ト線SL、すべてのワード線WL1〜WLMを接地
電圧(0V)に立ち下げることにより、書き込み動作が
終了する。
【0059】なお、上記書き込みステップの期間中、W
Lm以外の非選択ワード線WL1〜WLMは(2/3) VC
C(2.2V)に設定されるが、その結果、選択された
副ビット線対に接続されたMm,N 以外の非選択メモリセ
ルの各強誘電体キャパシタには、(1/3) VCC(1.1
V)のディスターブ電圧が印加されることになる。この
ディスターブ電圧が問題となるのは、上記強誘電体キャ
パシタに記録されている分極状態と逆方向の分極状態に
なる方向に、上記ディスターブ電圧が加わる場合であ
る。
【0060】たとえば、非選択メモリセルの強誘電体キ
ャパシタが、図6のヒステリシス特性においてA点の分
極状態にある場合、ディスターブ電圧が印加される結
果、A点からA2点まで強誘電体キャパシタの分極状態
が変化する。また、非選択メモリセルの強誘電体キャパ
シタが、図6のヒステリシス特性においてB点の分極状
態にある場合、ディスターブ電圧が印加される結果、B
点からB2点まで強誘電体キャパシタの分極状態が変化
する。ただし、図5の第2の実施形態の場合、図4の第
1の実施形態と比較すると、非選択メモリセルの強誘電
体キャパシタに対するディスターブは、大幅に軽減でき
ることが、図6のヒステリシス特性から判る。したがっ
て非選択メモリセルの強誘電体キャパシタの分極状態が
変化して、反転することはありえない。
【0061】なお、図4の第1の実施形態の場合、およ
び図5の第2の実施形態の場合とも、選択するワード線
1本に接続されたメモリセルに対して一括にデータ書き
込みを行っているが、データ書き込みの単位を、選択ゲ
ート線により選択された副ビット線対と交差するすべて
のワード線を単位として、各ワード線毎に順番にデータ
書き込みを行ってもよい。たとえば、図4の第1の実施
形態、および図5の第2の実施形態の場合、データ書き
込みを、ワード線WL1〜WLMを1単位として、WL
1、WL2,…WLMと順番にデータ書き込みを行えば
よい。このようなブロック単位のデータ書き込みによ
り、データ書き込み時に非選択メモリセルが受けるディ
スターブ回数を、最大限(M−1)回に制限することが
可能となり、ディスターブ防止の観点から好適である。
【0062】続いて、図1のメモリアレイ図における、
メモリセルに対するデータの読み出しを行う場合の第1
の実施形態を、図7のタイミングチャート図、および図
9のヒステリシス特性を参照しながら順に説明する。
【0063】図7のタイミングチャート図は、ワード線
WLmおよび副ビット線対SBLN、SBLN’を選択
して、メモリセルMm,N に記録されている1データを読
み出し、その後、メモリセルMm,N に1データの再書き
込みを行う場合のタイミング図である。この場合、メモ
リセルに対するデータの読み出しは、主ビット線対を選
択する副ビット線対に接続し、選択するワード線電圧を
変化させて強誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシ
タの分極状態を変化させ、当該各強誘電体キャパシタの
分極状態の変化に応じた各主ビット線電位の変化を主ビ
ット線対の電位差として検知することにより、データの
判定を行う。また、メモリセルに対するデータの再書き
込みは、図4のデータ書き込み方法の第1の実施形態に
おける場合と同様である。
【0064】まず、時刻t1で、プリチャージ信号φP
Cを電源電圧VCC(3.3V)に、およびカラム選択
信号φCを5V立ち上げることにより、時刻t2まで
に、主ビット線対MBLN、MBLN’をプリチャージ
電圧VPC(0V)にプリチャージし、また主ビット線
対MBLN、MBLN’をセンスアンプのノードVN、
VN’に接続する。
【0065】次に,時刻t2で、プリチャージ信号φP
Cを0Vに立ち下げて主ビット線対MBLN、MBL
N’をフローティング状態にした後に、選択ゲート線S
Lを0Vから5Vに、読み出しメモリセルMm,N が接続
された選択ワード線WLmを0Vから電源電圧VCC
(3.3V)に立ち上げる。その結果、選択ワード線W
Lmに接続されたすべてのメモリセルの強誘電体キャパ
シタ対の各強誘電体キャパシタCm,N 、Cm,N'が、図9
のヒステリシス特性において、D点へ向かう方向に分極
状態が変化する。
【0066】このため、読み出し前にA点の分極状態に
あった強誘電体キャパシタCm,N は、分極状態が反転
し、主ビット線MBLNの電位変化△V(+)は大き
く、次式(1)で表される。また、読み出し前にB点の
分極状態にあった強誘電体キャパシタCm,N'は、分極状
態が反転せず、主ビット線MBLN’の電位変化△V
(−)は小さく、次式(2)で表される。 △V(+)=VCC・〔C(+)/{(M−1)・C(−)+C(+)+CB L}〕 …(1) △V(−)=VCC・〔C(−)/{M・C(−)+CBL}〕 …(2) なお、(1)式、(2)式において、C(+)は強誘電
体キャパシタの分極状態が反転する場合の容量であり、
C(−)は強誘電体キャパシタの分極状態が反転しない
場合の容量であり、CBLはビット線容量である。ま
た、Mは副ビット線対に連なるワード線本数であり、こ
の場合8本とし、電源電圧VCCは3.3Vとする。一
般的なメモリセルの場合、C(+)≒ 500fF、C
(−)≒100fF、CBL≒1000fF程度である
ので、(1)式、(2)式より、△V(+)、△V
(−)は、以下の程度である。 △V(+)=0.75V △V(−)=0.18V
【0067】以上のことは、図9のヒステリシス特性に
おいても、図示して説明できる。つまり、読み出し前に
A点の分極状態にあった強誘電体キャパシタCm,N の場
合、A点の状態からE点の状態に移動し、分極状態が反
転する。そして、副ビット線SBLNに接続されている
Cm,N 以外の非選択メモリセルの強誘電体キャパシタC
1,N 〜CM,N は読み出し前にA点の分極状態にあった場
合、A点の状態からG点の状態に移動し、読み出し前に
B点の分極状態にあった場合、B点の状態からI点の状
態に移動するが、もとの分極状態はそのまま保持され
る。
【0068】また、読み出し前にB点の分極状態にあっ
た強誘電体キャパシタCm,N'の場合、B点の状態からF
点の状態に移動するが、分極状態は反転しない。そし
て、副ビット線SBLN’に接続されているCm,N'以外
の非選択メモリセルの強誘電体キャパシタC1,N 〜CM,
N'は、読み出し前にA点の分極状態にあった場合、A点
の状態からH点の状態に移動し、読み出し前にB点の分
極状態にあった場合、B点の状態からJ点の状態に移動
するが、もとの分極状態はそのまま保持される。なお、
図9のヒステリシス特性において、一点鎖線A−Eの直
線の傾きは、上述した分極状態が反転する場合の容量C
(+)を表しており、また、一点鎖線B−Fの直線の傾
きは、上述した分極状態が反転する場合の容量C(−)
を表している。
【0069】次に、時刻t3で選択ゲート線SLを、次
に選択ワード線WLmを0Vに立ち下げ、時刻t4でセ
ンスイネーブル信号φSEを電源電圧VCC(3.3
V)に立ち上げることにより、センスアンプSANを活
性化させる。その結果、センスアンプSANは、上述し
た主ビット線MBLNの電位変化△V(−)(ノード電
位VN)と主ビット線MBLN’の電位変化△V(−)
(ノード電位VN’)との電位差をセンスする。
【0070】したがって、△V(+)=0.75V、お
よび△V(−)=0.18Vとして、センスアンプSA
Nは、0.47V程度の電位差をセンスすることが可能
である。その結果、センスアンプSANには、読み出し
メモリセルMm,N に記録されていた1データが、時刻t
5までに、センスラッチされ、主ビット線MBLNの電
位は電源電圧VCC(3.3V)に設定され、また、主
ビット線MBLN’の電位は接地電圧(0V)に設定さ
れる。
【0071】さて、時刻t5からは、読み出しメモリセ
ルMm,N に対するデータの再書き込みにはいる。
【0072】まず、時刻t5で、選択ゲート線SLを0
Vから5Vに、メモリセルMm,N が接続された選択ワー
ド線WLmを電源電圧VCC(3.3V)に、WLm以
外のすべての非選択のワード線を(1/2) VCC(1.6
5V)に設定する。その結果、強誘電体キャパシタCm,
N'が、図9のヒステリシス特性においてD点の状態に時
刻t6までに移動する。
【0073】次に、時刻t6で、選択ワード線WLmを
接地電圧(0V)に立ち下げる。その結果、強誘電体キ
ャパシタCm,N が、図9のヒステリシス特性においてC
点の状態に時刻t7までに移動し、メモリセルMm,N に
対するデータの再書き込みが完了する。最後に、時刻t
7で、カラム選択信号φCを0Vに立ち下げることによ
り、主ビット線MBLN、MBLN’をセンスアンプの
ノードVN、VN’と切り離した後に、プリチャージ信
号φPCを電源電圧VCC(3.3V)に立ち上げるこ
とにより、すべての主ビット線対MBLN、MBLN’
をプリチャージ電圧VPC(0V)にプリチャージす
る。その後、選択ゲート線SL、すべてのワード線WL
1〜WLMを接地電圧(0v)に立ち下げることによ
り、すべての動作が終了する。
【0074】なお、データの再書き込み期間中、WLm
以外のワード線WL1〜WLMは(1/2) VCC(1.6
5V)に設定されるが、その結果、選択された副ビット
線に連なるMm,N 以外の非選択メモリセルの強誘電体キ
ャパシタには、(1/2) VCC(1.65V)のディスタ
ーブ電圧が印加されることになる。これは、図4で説明
したデータ書き込みの第1の実施形態の場合と、同様で
ある。
【0075】次に、図1のメモリアレイ図において、メ
モリセルに対するデータの読み出しを行う場合の第2の
実施形態を、図8のタイミングチャート図、および図9
のヒステリシス特性を参照しながら、順に説明する。こ
の第2の実施形態の、図7の第1の実施形態に対する利
点は、データ再書き込み時に非選択メモリセルに加わる
ディスターブ電圧が、(1/2) VCC(1.65V)から
(1/3) VCC(1.1V)と軽減できる点にある。
【0076】図8の場合も、図7の場合と同様、メモリ
セルMm,N に記録されている1データの再書き込みを行
う場合のタイミング図である。この場合、メモリセルに
対するデータの読み出しは、図7のデータ読み出し方法
の第1の実施形態における場合と、同様である。また、
メモリセルに対するデータの再書き込みは、図5のデー
タ書き込み方法の第2の実施形態における場合と、同様
である。
【0077】まず、時刻t1で、プリチャージ信号φP
Cを電源電圧VCC(3.3V)に、およびカラム選択
信号φCを5Vに立ち上げることにより、時刻t2まで
に、主ビット線対MBLN、MBLN’をプリチャージ
電圧VPC(0V)にプリチャージし、また、主ビット
線対MBLN、MBLN’をセンスアンプのノードV
N、VN’に接続する。
【0078】次に,時刻t2で、プリチャージ信号φP
Cを0Vに立ち下げて主ビット線対MBLN、MBL
N’をフローティング状態にした後に、選択ゲート線S
Lを0Vから5Vに、読み出しメモリセルMm,N が接続
された選択ワード線WLmを0Vから電源電圧VCC
(3.3V)に立ち上げる。その結果、選択ワード線W
Lmに接続されたすべてのメモリセルの強誘電体キャパ
シタ対の各強誘電体キャパシタCm,N 、Cm,N'が、図9
のヒステリシス特性において、D点へ向かう方向に分極
状態が変化する。
【0079】このため、読み出し前にA点の分極状態に
あった強誘電体キャパシタCm,N は、分極状態が反転
し、主ビット線MBLNの電位変化△V(+)は大き
く、図7の第1の実施形態で説明したように、△V
(+)=0.75Vが見込まれる。また、読み出し前に
B点の分極状態にあった強誘電体キャパシタCm,N'は、
分極状態が反転せず、主ビット線MBLN’の電位変化
△V(−)は小さく、図7の第1の実施形態で説明した
ように、△V(−)=0.18Vが見込まれる。
【0080】以上のことは、図9のヒステリシス特性に
おいても、図示して説明できることは、図7の第1の実
施形態の場合と同様である。
【0081】次に、時刻t3で、選択ゲート線SLを、
次に選択ワード線WLmを0Vに立ち下げ、時刻t4
で、センスイネーブル信号φSEを電源電圧VCC
(3.3V)に立ち上げることにより、センスアンプS
ANを活性化させる。その結果、センスアンプSANに
は、時刻t5までに、1データがセンスラッチされ、主
ビット線MBLN’の電位は電源電圧VCC(3.3
V)に設定され、主ビット線MBLN’の電位は接地電
圧(0V)に設定される。
【0082】さて、時刻t5からは、読み出しメモリセ
ルMm,N に対するデータの再書き込みにはいる。
【0083】まず、時刻t5で、カラム選択信号φCを
0Vに立ち下げることにより、主ビット線対MBLN、
MBLN’をそれぞれのセンスアンプのノードVN、V
N’と切り離した後に、プリチャージ信号φPCを電源
電圧VCC(3.3V)に立ち上げることにより、すべ
ての主ビット線対MBLN、MBLN’をプリチャージ
電圧VPC(0V)にプリチャージする。続いて、選択
ゲート線SLを0Vから5Vに、選択ワード線WLmを
電源電圧VCC(3.3V)に、WLm以外のすべての
非選択のワード線WL1〜WLMを接地電圧(0V)に
設定する。その結果、選択ワード線WLmに接続された
すべてのメモリセルの強誘電体キャパシタ対の両方の強
誘電体キャパシタCm,N 、Cm,N'が、図9のヒステリシ
ス特性においてD点の状態に時刻t6までに移動し、消
去ステップが完了する。
【0084】次に、時刻t6で、選択ゲート線SL、お
よび選択ワード線WLmを接地電圧(0V)に立ち下げ
る。次に、センスアンプ系の電源を、ハイ側を電源電圧
VCC(3.3V)のまま、ロー側を接地電圧(0v)
から(1/3) VCC(1.1v)に切り替える。次に、カ
ラム選択信号φCを5Vに立ち下げて、再度、主ビット
線MBLNの電位をセンスアンプSANにより電源電圧
VCC(3.3V)に、主ビット線MBLN’の電位を
(1/3) VCCに設定する。次に、時刻t7で、選択ゲー
ト線SLを5Vに、選択ワード線WLmを接地電圧(0
V)に、WLm以外のすべての非選択のワード線WL1
〜WLMを(2/3)VCC(2.2V)に設定する。
【0085】その結果、強誘電体キャパシタCm,N が、
図9のヒステリシス特性においてD点からC点の状態に
時刻t8までに移動し、書き込みステップが完了する。
最後に時刻t8で、カラム選択信号φCを0Vに立ち下
げることにより、主ビット線対MBLN、MBLN’を
センスアンプのノードVN、VN’と切り離した後に、
プリチャージ信号φPCを電源電圧VCC(3.3V)
に立ち上げることにより、すべての主ビット線対MBL
N、MBLN’をプリチャージ電圧VPC(1/3 VCC
(1.1V))にプリチャージする。その後、選択ゲー
ト線SL、すべてのワード線WL1〜WLMを接地電圧
(0V)に立ち下げることにより、すべての動作が終了
する。
【0086】なお、上記データの再書き込み期間中、W
Lm以外非選択のワード線WL1〜WLMは(2/3) VC
C(2.2V)に設定されるが、その結果、選択された
副ビット線に接続されたMm,N 以外の非選択メモリセル
の強誘電体キャパシタには、(1/3) VCC(1.1V)
のディスターブ電圧が印加されることになる。これは、
図5で説明したデータ書き込みの第2の実施形態の場合
と同様であり、図7のデータ読み出しの第1の実施形態
の場合と比較すると、非選択メモリセルに対するディス
ターブは、大幅に軽減できる。
【0087】なお、図7の第1の実施形態の場合、およ
び図8の第2の実施形態の場合とも、選択するワード線
1本に接続されたメモリセルに対して一括にデータの読
み出しおよび再書き込みを行っているが、データの読み
出しおよび再書き込みの単位を、選択ゲート線により選
択された副ビット線と交差するすべてのワード線を単位
として、各ワード線毎に順番にデータの読み出しおよび
再書き込みを行ってもよい。たとえば、図7の第1の実
施形態、および図8の第2の実施形態の場合、データの
読み出しおよび再書き込みを、ワード線WL1〜WLM
を1単位として、WL1、WL2、…WLMと順番にデ
ータの読み出しおよび再書き込みを行えばよい。このよ
うなブロック単位のデータの読み出しおよび再書き込み
により、データ再書き込み時に非選択メモリセルが受け
るディスターブ回数を、最大限(M−1)回に制限する
ことが可能となり、ディスターブ防止の観点から好適で
ある。
【0088】図10は、図1のメモリアレイ図におい
て、センスアンプSANの具体的な回路の例を示す図で
ある。
【0089】図10のセンスアンプにおいては、pチャ
ネルMOS(以下、PMOSという)トランジスタTP
1、nチャネルMOS(以下、NMOSという)トラン
ジスタTN1、およびPMOSトランジスタTP2、N
MOSトランジスタTN2により構成される相補のイン
バータ回路により、ラッチ回路を構成する。また、この
ラッチ回路は、PMOSトランジスタTP3、NMOS
トランジスタTN3が、センスイネーブル信号φSEを
受けて活性化されることにより、ノードN1とN2との
ノード間電位差を増幅しラッチする。
【0090】それぞれの主ビット線対毎に対応して、図
10のようなラッチ型センスアンプを有することによ
り、当該センスアンプに読み出しデータまたは書き込み
データをラッチすることが可能となる。その結果、図
4、図5、図7、図8の例で示したように、メモリセル
に対するデータの書き込みまたは読み出しおよび再書き
込みが、選択するワード線に連なるすべてのメモリセル
一括に行うことができる。
【0091】次に、本発明の強誘電体記憶装置を製造す
るための、プロセスフローの例について、説明する。
【0092】図11(a)〜図11(e)は、図3のデ
バイス構造断面図に至るまでの、プロセスフローを示し
た図である。
【0093】まず、図11(a)に示すように、シリコ
ン基板1上に、LOCOS素子分離領域2、およびゲー
ト酸化膜3を形成し、ポリシリコンまたはポリサイドゲ
ート電極5を形成した後、イオン注入によりソース/ド
レインn+拡散層領域4を形成するまでは、通常のCM
OSプロセスと同様である。
【0094】次に、図11(b)に示すように、第1層
目のプラチナ層を、たとえばスパッタ方等にて、〜20
0nm程度形成し、さらに、強誘電体薄膜(たとえばP
bZrTiO3 ,BiSr2 Ta2 9 等)を、スパッ
タ方等にて、〜200nm程度形成する。次に、上記第
1層目のプラチナ層、および強誘電体薄膜を、RIE方
等により、同時にエッチング加工して、強誘電体キャパ
シタ下部電極6、および強誘電体キャパシタ絶縁膜7を
形成する。
【0095】次に、図11(c)に示すように、第2層
目のプラチナ層を、たとえば、スパッタ方等にて、〜2
00nm程度形成し、その後、RIE方等により、エッ
チング加工し、強誘電体キャパシタ上部電極8を形成す
る。
【0096】次に、図11(d)に示すように、CVD
方により層間絶縁膜(SiO2 膜)9を形成した後に、
コンタクトホール10a、10b、10c、10dを形
成し、その後、第1層目のアルミニウム層をスパッタ方
にて形成し、さらにエッチング加工して、副ビット線の
ブリッジ配線11a、ワード線11b、パッドアルミニ
ウム層11cを形成する。
【0097】最後に、図11(e)に示すように、CV
D方により層間絶縁膜(SiO2 膜)12を形成した後
に、コンタクトホール13を形成し、その後、第2層目
のアルミニウム層スパッタ法にて形成し、さらにエッチ
ング加工して、主ビット線対14を形成する。以上のプ
ロセスフローの結果、図3のデバイス構造断面図に至
る。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の強誘電体
記憶装置によれば、互いに隣接して相補に対をなし、か
つ列状に配線された複数の主ビット線対が、それぞれ接
続手段を介して互いに隣接して相補に対をなす複数の副
ビット線対に接続され、上記副ビット線対と行状に配線
された複数のワード線が交差する格子位置に互いに相補
に対をなす強誘電体キャパシタ対より成るメモリセルが
配置される。その結果、2個の強誘電体キャパシタより
なるメモリセルの完全相補動作が行えるため、安定した
メモリセルの動作が可能で、しかも高集積かつ大容量化
が可能な強誘電体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る強誘電体記憶装置のメモリアレイ
を示す図である。
【図2】図1のメモリアレイ図におけるパターンレイア
ウトを示す図である。
【図3】図2のパターンレイアウト図において、A−
A’方向から眺めたデバイス構造断面を示す図である。
【図4】図1のメモリアレイ図において、データの書き
込みを行う第1の実施形態の場合のタイミングチャート
を示す図である。
【図5】図1のメモリアレイ図においてデータの書き込
みを行う第2の実施形態の場合のタイミングチャートを
示す図である。
【図6】図4の第1のデータ書き込み実施形態、および
図5の第2のデータ書き込み実施例を説明するための強
誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。
【図7】図1のメモリアレイ図において、データの読み
出しを行う第1の実施形態の場合のタイミングチャート
を示す図である。
【図8】図1のメモリアレイ図において、データの読み
出しを行う第2の実施形態の場合のタイミングチャート
を示す図である。
【図9】図7の第1のデータ読み出し実施形態、および
図8の第2のデータ読み出し実施形態を説明するための
強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図であ
る。
【図10】センスアンプの具体的な回路を示す図であ
る。
【図11】本発明に係る強誘電体記憶装置のプロセスフ
ローを示す図である。
【図12】強誘電体キャパシタのヒステリシス特性、お
よび互いに逆相の第1のデータ、第2のデータが書き込
まれたキャパシタ状態を示す図である。
【図13】1TR−1CAP型セルを有する強誘電体記
憶装置のメモリアレイを示す図である。
【図14】2TR−2CAP型セルを有する強誘電体記
憶装置のメモリアレイを示す図である。
【符号の説明】
WL1〜WLM … ワード線 SL … 選択ゲート線 φC … カラム選択信号 φPC … プリチャージ信号 φSE … センスイネーブル
信号 M1,N 〜MM,N … メモリセル C1,N 〜CM,N 、C1,N'〜CM,N'… 強誘電体キャパシ
タ(対) STN、STN’ … 選択トランジスタ
(対) CTN、CTN’ … プリチャージ選択
トランジスタ(対) PCTN、PCTN’ … カラム選択トラン
ジスタ(対) SAN … センスアンプ MBLN、MBLN’ … 主ビット線(対) SBLN、SBLN’ … 副ビット線(対) VPC … プリチャージ電圧 VN、VN’ … ノード電圧(対) 1 … シリコン基板 2 … LOCOS素子分離 3 … ゲート酸化膜 4 … ソース/ドレインN+拡散層領域 5 … ポリシリコンあるいはポリサイドゲート電
極 6 … 強誘電体キャパシタ下部電極 7 … 強誘電体キャパシタ絶縁膜 8 … 強誘電体キャパシタ上部電極 9 … 第1層目アルミニウム配線下の層間絶縁膜 10a、10b、10c、10d… 第1層目アルミニ
ウム配線下のコンタクトホール 11a、11b、11c… 第1層目アルミニウム配線 12 … 第2層目アルミニウム配線下の層間絶縁膜 13 … 第2層目アルミニウム配線下のコンタクト
ホール 14 … 第2層目アルミニウム配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8247 29/788 29/792

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隣接して相補に対をなし、かつ列
    状に配線された複数の主ビット線対が、それぞれ接続手
    段を介して互いに隣接して相補に対をなす複数の副ビッ
    ト線対に接続され、 上記副ビット線対と行状に配線された複数のワード線が
    交差する格子位置に互いに相補に対をなす強誘電体キャ
    パシタ対よりなるメモリセルが配置され、 それぞれのメモリセルの強誘電体キャパシタ対の各強誘
    電体キャパシタの一方の電極が上記副ビット線対の対応
    する副ビット線に他の一方の電極が上記ワード線に接続
    され、 上記強誘電体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタを互
    いに相補に逆方向に分極させることによって、互いに逆
    相の第1のデータまたは第2のデータのどちらかのデー
    タを記憶する強誘電体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記接続手段は、互いに相補をなすMO
    S型半導体素子対であって、当該MOS型半導体素子対
    の各MOS型半導体素子のソ−ス電極またはドレイン電
    極の一方が上記主ビット線対の対応する主ビット線に、
    他の一方が上記副ビット線対の対応する副ビット線に、
    ゲ−ト電極が選択ゲ−ト線にそれぞれ接続され、当該選
    択ゲ−ト線の印加電圧に応じて上記主ビット線対と副ビ
    ット線対を作動的に接続する請求項1記載の強誘電体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 上記強誘電体キャパシタ対の各強誘電体
    キャパシタは、同サイズである請求項1記載の強誘電体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 メモリセルに対する第1のデータの書き
    込みは、強誘電体キャパシタ対の一方の強誘電体キャパ
    シタを、選択するワード線電位よりも選択する副ビット
    線電位が高くなる方向に電圧を印加して、当該強誘電体
    キャパシタを上記印加電界方向に分極させ、かつ強誘電
    体キャパシタ対の他の一方の強誘電体キャパシタを、選
    択するワード線電位よりも選択する副ビット線電位が低
    くなる方向に電圧を印加して、当該強誘電体キャパシタ
    を上記印加電界方向に分極させることにより行い、 メモリセルに対する第2のデータの書き込みは、強誘電
    体キャパシタ対の各強誘電体キャパシタを、選択するワ
    ード線電位よりも選択する副ビット線電位が低くなる方
    向に電圧を印加して、当該強誘電体キャパシタを上記印
    加電界方向に分極させ、かつ強誘電体キャパシタ対の他
    の一方の強誘電体キャパシタを、選択するワード線電位
    よりも選択する副ビット線電位が高くなる方向に電圧を
    印加して、当該強誘電体キャパシタを上記印加電界方向
    に分極させることにより行う請求項1記載の強誘電体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 メモリセルに対するデータの読み出し
    は、主ビット線対を選択する副ビット線対に接続し、選
    択するワード線電圧を変化させて強誘電体キャパシタ対
    の各強誘電体キャパシタの分極状態を変化させ、上記各
    強誘電体キャパシタの分極状態の変化に応じた各主ビッ
    ト線の電位の変化を主ビット線対の電位差として検知す
    ることによりデータの判定を行う請求項1記載の強誘電
    体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記メモリセルに対するデータの読み出
    し後に、当該メモリセルに対するデータの再書き込みが
    行われる請求項1記載の強誘電体記憶装置。
  7. 【請求項7】 それぞれの主ビット線対に対応してラッ
    チ型のセンスアンプを有し、当該センスアンプに読み出
    しデータまたは書き込みデータをラッチすることによ
    り、メモリセルに対するデータの書き込みまたは読み出
    しおよび再書き込みを、選択するワード線に接続された
    すべてのメモリセル一括に行う請求項1記載の強誘電体
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 上記データの書き込みは、選択されたワ
    ード線に接続されたすべてのメモリセルの強誘電体キャ
    パシタ対の両方の強誘電体キャパシタに対して一括に同
    方向に電圧を印加して、上記両方の強誘電体キャパシタ
    を上記印加電界方向に分極させて消去した後に、それぞ
    れのメモリセルに書き込むべきデータに応じて、メモリ
    セルの強誘電体キャパシタ対のどちらか一方の強誘電体
    キャパシタに対して上記消去時と逆方向に電圧印加し
    て、当該どちらか一方の強誘電体キャパシタを上記印加
    電界方向に分極させて行う請求項1記載の強誘電体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 上記データの書き込みは、選択ゲ−ト線
    により選択された副ビット線対と交差するすべてのワー
    ド線を単位として、各ワード線毎に順番に行う請求項1
    記載の強誘電体記憶装置。
  10. 【請求項10】 上記データの読み出しおよび再書き込
    みは、選択ゲ−ト線により選択された副ビット線対と交
    差するすべてのワード線を単位として、各ワード線毎に
    順番に行う請求項1記載の強誘電体記憶装置。
  11. 【請求項11】 互いに隣接して相補に対をなし、かつ
    列状に配線された複数の主ビット線対が、それぞれ接続
    手段を介して互いに隣接して相補に対をなす複数の副ビ
    ット線対に接続され、上記副ビット線対と行状に配線さ
    れた複数のワード線が交差する格子位置に互いに相補に
    対をなす強誘電体キャパシタ対より成るメモリセルが配
    置され、それぞれのメモリセルの強誘電体キャパシタ対
    の各強誘電体キャパシタの一方の電極が上記副ビット線
    対の対応する副ビット線に他の一方の電極が上記ワード
    線に接続された強誘電体記憶装置の製造方法であって、 各メモリセルの下層キャパシタ電極を上記副ビット線対
    により形成する工程と、 各メモリセル毎の上層強誘電体キャパシタ絶縁膜を形成
    する工程と、 各メモリセル毎の上層キャパシタ電極を形成する工程
    と、 上記ワード線が各メモリセル毎に上記上層キャパシタ電
    極に接続されるように上記ワード線を形成する工程と、 上記主ビット線対を形成する工程とを有する強誘電体記
    憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記下層キャパシタ電極は第1層目の
    プラチナまたは酸化物系セラミックス材料により形成さ
    れ、 上記強誘電体キャパシタ絶縁体はペロブスカイト構造を
    なす酸化物強誘電体材料またはBi系層状ペロブスカイ
    ト構造をなす酸化物強誘電体材料により形成され、 上記上層キャパシタ電極は第2層目のプラチナまたは酸
    化物系セラミックス材料により形成され、 上記ワード線は第1層目のアルミニウムまたはその合金
    あるいは複合膜により形成され、 上記主ビット線対は第2層目のアルミニウムまたはその
    合金あるいは複合膜により形成される請求項11記載の
    強誘電体記憶装置の製造方法。
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