JPH09120950A - 紫外線洗浄装置 - Google Patents
紫外線洗浄装置Info
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- JPH09120950A JPH09120950A JP29901995A JP29901995A JPH09120950A JP H09120950 A JPH09120950 A JP H09120950A JP 29901995 A JP29901995 A JP 29901995A JP 29901995 A JP29901995 A JP 29901995A JP H09120950 A JPH09120950 A JP H09120950A
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- ultraviolet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】基板上の有機物の除去を均一に行うことがで
き、オゾン発生の際に新たなゴミの付着を防止すること
ができ、熱板との接触による基板の表面の汚れを防止す
ることができ、基板の表面の有機物を除去するスピード
を速め、基板の表面からの有機物の除去にかかる時間を
短縮することができる紫外線洗浄装置を提供する。 【解決手段】紫外線およびオゾンの照射による酸化エネ
ルギーと光子エネルギーとを利用して、基板の表面の有
機物を除去する紫外線洗浄装置において、基板10の下
方に基板10を加熱するための遠赤外線ヒーター12を
配置し、基板10の上方に基板10上に紫外線を照射す
る紫外線ランプ16を配置し、紫外線ランプ16の上方
に紫外線ランプ16方向にオゾンを吹き出すオゾン吹き
出し管18を配置する。
き、オゾン発生の際に新たなゴミの付着を防止すること
ができ、熱板との接触による基板の表面の汚れを防止す
ることができ、基板の表面の有機物を除去するスピード
を速め、基板の表面からの有機物の除去にかかる時間を
短縮することができる紫外線洗浄装置を提供する。 【解決手段】紫外線およびオゾンの照射による酸化エネ
ルギーと光子エネルギーとを利用して、基板の表面の有
機物を除去する紫外線洗浄装置において、基板10の下
方に基板10を加熱するための遠赤外線ヒーター12を
配置し、基板10の上方に基板10上に紫外線を照射す
る紫外線ランプ16を配置し、紫外線ランプ16の上方
に紫外線ランプ16方向にオゾンを吹き出すオゾン吹き
出し管18を配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線洗浄装置に
関し、さらに詳細には、紫外線およびオゾンの照射によ
る酸化エネルギーと光子エネルギーとを利用して、例え
ば、半導体基板あるいは液晶表示装置用基板など(以
下、これらのものを総称して、単に「基板」と称す。)
の表面の有機物を除去する紫外線洗浄装置に関する。
関し、さらに詳細には、紫外線およびオゾンの照射によ
る酸化エネルギーと光子エネルギーとを利用して、例え
ば、半導体基板あるいは液晶表示装置用基板など(以
下、これらのものを総称して、単に「基板」と称す。)
の表面の有機物を除去する紫外線洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紫外線洗浄装置として、例えば、
特開昭61−194830号公報に開示された紫外線洗
浄装置がある。
特開昭61−194830号公報に開示された紫外線洗
浄装置がある。
【0003】図3には、この特開昭61−194830
号公報に開示された従来の紫外線洗浄装置の原理説明図
が示されており、紫外線洗浄装置により基板の表面の有
機物を除去している最中の状態を示している。
号公報に開示された従来の紫外線洗浄装置の原理説明図
が示されており、紫外線洗浄装置により基板の表面の有
機物を除去している最中の状態を示している。
【0004】この紫外線洗浄装置においては、水平の熱
板100に吸着して加熱した基板102の直上に、紫外
線反射ミラー104を備えた波長254nmの紫外線を
照射する紫外線ランプ106とオゾン吹き出し管108
とが、同一平面上に交互に互いに平行をなすように設け
られている。
板100に吸着して加熱した基板102の直上に、紫外
線反射ミラー104を備えた波長254nmの紫外線を
照射する紫外線ランプ106とオゾン吹き出し管108
とが、同一平面上に交互に互いに平行をなすように設け
られている。
【0005】そして、無声放電式オゾナイザー(図示せ
ず)により生成される所定の濃度のオゾンを、オゾン吹
き出し管108から吹き出して、こうしたオゾン雰囲気
中で紫外線ランプ106から波長254nmの紫外線を
照射することにより、基板102の表面の有機物110
が、基板102の表面から除去されることになる。
ず)により生成される所定の濃度のオゾンを、オゾン吹
き出し管108から吹き出して、こうしたオゾン雰囲気
中で紫外線ランプ106から波長254nmの紫外線を
照射することにより、基板102の表面の有機物110
が、基板102の表面から除去されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の紫外線洗浄装置は、紫外線によりオゾンを、酸
化力の強い励起酸素原子に分解し、基板表面の有機物を
酸化して除去するものであるが、紫外線ランプとオゾン
吹き出し管とが基板の直上の同一平面上に平行に位置す
るため、紫外線によってオゾン吹き出し管から吹き出さ
れるオゾンを効率よく酸化力の強い励起酸素原子に分解
することが困難であり、このため紫外線ランプの直下の
基板上の有機物の除去効果は高く、オゾン吹き出し管の
直下の基板上の有機物の除去効果は低くなってしまい、
基板上の有機物の除去が均一に行われない恐れがあると
いう問題点があった(図2の有機物110の形状を参
照)。また、オゾン吹き出し管から吹き出されるオゾン
の発生用に使用する、無声放電式オゾナイザーの放電に
よる電極部からのゴミの発生によって、基板上から有機
物を除去するのではなくて、逆に新たなゴミを基板上に
付着させてしまう恐れがあるという問題点があった。
た従来の紫外線洗浄装置は、紫外線によりオゾンを、酸
化力の強い励起酸素原子に分解し、基板表面の有機物を
酸化して除去するものであるが、紫外線ランプとオゾン
吹き出し管とが基板の直上の同一平面上に平行に位置す
るため、紫外線によってオゾン吹き出し管から吹き出さ
れるオゾンを効率よく酸化力の強い励起酸素原子に分解
することが困難であり、このため紫外線ランプの直下の
基板上の有機物の除去効果は高く、オゾン吹き出し管の
直下の基板上の有機物の除去効果は低くなってしまい、
基板上の有機物の除去が均一に行われない恐れがあると
いう問題点があった(図2の有機物110の形状を参
照)。また、オゾン吹き出し管から吹き出されるオゾン
の発生用に使用する、無声放電式オゾナイザーの放電に
よる電極部からのゴミの発生によって、基板上から有機
物を除去するのではなくて、逆に新たなゴミを基板上に
付着させてしまう恐れがあるという問題点があった。
【0007】さらに、熱板に基板を直接的に載置するた
め、熱板に接する基板の裏面が汚れる恐れがあるという
問題点があった。
め、熱板に接する基板の裏面が汚れる恐れがあるという
問題点があった。
【0008】さらにまた、波長254nmの紫外線で
は、オゾンを酸化力の強い励起酸素原子にするエネルギ
ーが弱いため、基板の表面の有機物を除去するスピード
が遅く、基板の表面からの有機物の除去に時間がかかる
という問題点があった。
は、オゾンを酸化力の強い励起酸素原子にするエネルギ
ーが弱いため、基板の表面の有機物を除去するスピード
が遅く、基板の表面からの有機物の除去に時間がかかる
という問題点があった。
【0009】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、基板上の有機物の除去を均一に行うこと
ができる紫外線洗浄装置を提供しようとするものであ
る。
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、基板上の有機物の除去を均一に行うこと
ができる紫外線洗浄装置を提供しようとするものであ
る。
【0010】また、本発明の目的とするところは、オゾ
ン発生の際に新たなゴミの付着を防止することができる
紫外線洗浄装置を提供しようとするものである。
ン発生の際に新たなゴミの付着を防止することができる
紫外線洗浄装置を提供しようとするものである。
【0011】さらに、本発明の目的とするところは、熱
板との接触による基板の表面の汚れを防止することがで
きる紫外線洗浄装置を提供しようとするものである。
板との接触による基板の表面の汚れを防止することがで
きる紫外線洗浄装置を提供しようとするものである。
【0012】さらにまた、本発明の目的とするところ
は、基板の表面の有機物を除去するスピードを速め、基
板の表面からの有機物の除去にかかる時間を短縮するこ
とのできる紫外線洗浄装置を提供しようとするものであ
る。
は、基板の表面の有機物を除去するスピードを速め、基
板の表面からの有機物の除去にかかる時間を短縮するこ
とのできる紫外線洗浄装置を提供しようとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による紫外線洗浄装置は、紫外線およびオゾ
ンの照射による酸化エネルギーと光子エネルギーとを利
用して、基板の表面の有機物を除去する紫外線洗浄装置
において、基板の下方に基板を加熱するための加熱手段
を配置し、基板の上方に基板上に紫外線を照射する紫外
線照射手段を配置し、紫外線照射手段の上方に紫外線照
射手段方向にオゾンを吹き出すオゾン吹き出し手段を配
置するようにしたものである。
に、本発明による紫外線洗浄装置は、紫外線およびオゾ
ンの照射による酸化エネルギーと光子エネルギーとを利
用して、基板の表面の有機物を除去する紫外線洗浄装置
において、基板の下方に基板を加熱するための加熱手段
を配置し、基板の上方に基板上に紫外線を照射する紫外
線照射手段を配置し、紫外線照射手段の上方に紫外線照
射手段方向にオゾンを吹き出すオゾン吹き出し手段を配
置するようにしたものである。
【0014】このように、オゾン吹き出し手段を紫外線
照射手段の上方に位置させ、紫外線照射手段方向にオゾ
ンを吹き出すようにしたため、紫外線によってオゾン吹
き出し手段から吹き出されるオゾンを効率よく酸化力の
強い励起酸素原子に分解することができ、基板上の有機
物の除去を均一にムラなく行うことができるようにな
る。
照射手段の上方に位置させ、紫外線照射手段方向にオゾ
ンを吹き出すようにしたため、紫外線によってオゾン吹
き出し手段から吹き出されるオゾンを効率よく酸化力の
強い励起酸素原子に分解することができ、基板上の有機
物の除去を均一にムラなく行うことができるようにな
る。
【0015】しかも、基板の上方の同一平面上に紫外線
照射手段をムラなく配置することができるようになるの
で、基板上の有機物の均一な除去を確実に行うことがで
きるようになる。
照射手段をムラなく配置することができるようになるの
で、基板上の有機物の均一な除去を確実に行うことがで
きるようになる。
【0016】また、本発明による紫外線洗浄装置におい
ては、オゾン吹き出し手段から吹き出されるオゾンの発
生を、水の電気分解により得るようにしたものである。
ては、オゾン吹き出し手段から吹き出されるオゾンの発
生を、水の電気分解により得るようにしたものである。
【0017】このため、放電を用いる無声放電式オゾナ
イザーのように電極部からのゴミの発生がなく、オゾン
発生の際に新たなゴミの付着を防止することができる。
イザーのように電極部からのゴミの発生がなく、オゾン
発生の際に新たなゴミの付着を防止することができる。
【0018】さらに、本発明による紫外線洗浄装置にお
いては、基板を加熱する加熱手段の上方に支持手段を介
して基板を位置させるようにしたものである。
いては、基板を加熱する加熱手段の上方に支持手段を介
して基板を位置させるようにしたものである。
【0019】このように、基板を非接触により加熱する
構成を採用したため、加熱手段との接触による基板の表
面の汚れを防止することができる。
構成を採用したため、加熱手段との接触による基板の表
面の汚れを防止することができる。
【0020】さらにまた、本発明による紫外線洗浄装置
においては、紫外線照射手段から照射される紫外線の中
心波長をおよそ172nmとしたものである。
においては、紫外線照射手段から照射される紫外線の中
心波長をおよそ172nmとしたものである。
【0021】このため、波長254nmの紫外線を照射
する従来の紫外線洗浄装置と比較すると、基板の表面か
らの有機物の除去のスピードを速めることができ、基板
の表面からの有機物の除去にかかる時間を短縮すること
のできる。
する従来の紫外線洗浄装置と比較すると、基板の表面か
らの有機物の除去のスピードを速めることができ、基板
の表面からの有機物の除去にかかる時間を短縮すること
のできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
よる紫外線洗浄装置の実施の形態の一例を詳細に説明す
るものとする。
よる紫外線洗浄装置の実施の形態の一例を詳細に説明す
るものとする。
【0023】図1は、本発明による紫外線洗浄装置の実
施の形態の一例の原理説明図であり、紫外線洗浄装置に
より基板の表面の有機物を除去している最中の状態を示
している。
施の形態の一例の原理説明図であり、紫外線洗浄装置に
より基板の表面の有機物を除去している最中の状態を示
している。
【0024】この紫外線洗浄装置においては、基板10
を加熱するための加熱手段として遠赤外線ヒーター12
を備え、この遠赤外線ヒーター12の上方に、基板10
を支持するための支持手段として複数個のローラー14
を配置している。
を加熱するための加熱手段として遠赤外線ヒーター12
を備え、この遠赤外線ヒーター12の上方に、基板10
を支持するための支持手段として複数個のローラー14
を配置している。
【0025】ローラー14上に載置された基板10の直
上には、中心波長172nmの紫外線を照射する紫外線
照射手段としての紫外線ランプ16が複数個配置される
とともに、紫外線ランプ16の上方には、オゾンを吹き
出すオゾン吹き出し手段としてのオゾン吹き出し管18
が配置されている。さらに、オゾン吹き出し管18の上
方には、紫外線ランプ16から出射された中心波長17
2nmの紫外線を、基板10上へ反射する紫外線反射ミ
ラー20が設けられている。
上には、中心波長172nmの紫外線を照射する紫外線
照射手段としての紫外線ランプ16が複数個配置される
とともに、紫外線ランプ16の上方には、オゾンを吹き
出すオゾン吹き出し手段としてのオゾン吹き出し管18
が配置されている。さらに、オゾン吹き出し管18の上
方には、紫外線ランプ16から出射された中心波長17
2nmの紫外線を、基板10上へ反射する紫外線反射ミ
ラー20が設けられている。
【0026】ここで、オゾン吹き出し管18から吹き出
されるオゾンは、パーティクルの発生がない水を電気分
解して得られるオゾンを使用するものとする。
されるオゾンは、パーティクルの発生がない水を電気分
解して得られるオゾンを使用するものとする。
【0027】以上の構成において、水を電気分解して得
られる所定の濃度のオゾンをオゾン吹き出し管18から
吹き出し、こうしたオゾン雰囲気中で紫外線ランプ16
から中心波長172nmの紫外線を照射することによ
り、基板10の表面の有機物22が、基板10の表面か
ら除去される。
られる所定の濃度のオゾンをオゾン吹き出し管18から
吹き出し、こうしたオゾン雰囲気中で紫外線ランプ16
から中心波長172nmの紫外線を照射することによ
り、基板10の表面の有機物22が、基板10の表面か
ら除去される。
【0028】この際に、オゾン吹き出し管18が紫外線
ランプ16の上方に位置され、紫外線ランプ16方向に
オゾンを吹き出すようになされているため、紫外線によ
ってオゾン吹き出し管18から吹き出されるオゾンを効
率よく酸化力の強い励起酸素原子に分解することができ
る。即ち、オゾン吹き出し管18から吹き出されたオゾ
ンが、紫外線ランプ16から照射される紫外線によって
確実に励起酸素原子に変化してから基板10上に到達す
るようになるため、基板10上の有機物22の除去を均
一にムラなく行うことができるようになる。
ランプ16の上方に位置され、紫外線ランプ16方向に
オゾンを吹き出すようになされているため、紫外線によ
ってオゾン吹き出し管18から吹き出されるオゾンを効
率よく酸化力の強い励起酸素原子に分解することができ
る。即ち、オゾン吹き出し管18から吹き出されたオゾ
ンが、紫外線ランプ16から照射される紫外線によって
確実に励起酸素原子に変化してから基板10上に到達す
るようになるため、基板10上の有機物22の除去を均
一にムラなく行うことができるようになる。
【0029】しかも、基板10の上方の同一平面上に紫
外線ランプ16をムラなく配置することができるように
なるので、基板10上の有機物22の均一な除去を確実
に行うことができるようになる。
外線ランプ16をムラなく配置することができるように
なるので、基板10上の有機物22の均一な除去を確実
に行うことができるようになる。
【0030】また、オゾン吹き出し管18から吹き出さ
れるオゾンは、パーティクルが数多く存在する放電効果
により発生されるオゾンとは異なり、水を電気分解して
得られるパーティクルが存在しないクリーンなオゾンを
使用するので、紫外線と協働して基板10の有機物22
を迅速に分解除去することができる。
れるオゾンは、パーティクルが数多く存在する放電効果
により発生されるオゾンとは異なり、水を電気分解して
得られるパーティクルが存在しないクリーンなオゾンを
使用するので、紫外線と協働して基板10の有機物22
を迅速に分解除去することができる。
【0031】さらに、基板10を複数個のローラー14
上に載置して、遠赤外線ヒーター12により間接的に加
熱するようにしたので、基板10の裏面(下面)の接触
が防止され、基板10の裏面の汚染を確実に防止するこ
とができる。
上に載置して、遠赤外線ヒーター12により間接的に加
熱するようにしたので、基板10の裏面(下面)の接触
が防止され、基板10の裏面の汚染を確実に防止するこ
とができる。
【0032】さらにまた、紫外線ランプ16から照射さ
れる紫外線の中心波長を172nmとしたので、オゾン
吹き出し管18から吹き出されるオゾンを、効率よく有
機物除去効果の高い励起酸素原子に変化させることがで
き、基板10の表面の有機物22を迅速に分解除去する
ことができるようになる。
れる紫外線の中心波長を172nmとしたので、オゾン
吹き出し管18から吹き出されるオゾンを、効率よく有
機物除去効果の高い励起酸素原子に変化させることがで
き、基板10の表面の有機物22を迅速に分解除去する
ことができるようになる。
【0033】即ち、従来より使用されている波長185
nmあるいは波長254nmを中心波長とする紫外線に
より、オゾンから有機物の分解効果の高い励起酸素原子
を生成する過程は、 O2 → O3 → O2 + 0(1 0) 0(1 0):励起酸素原子 の1通りである。
nmあるいは波長254nmを中心波長とする紫外線に
より、オゾンから有機物の分解効果の高い励起酸素原子
を生成する過程は、 O2 → O3 → O2 + 0(1 0) 0(1 0):励起酸素原子 の1通りである。
【0034】一方、本発明による中心波長172nmの
波長をもつ紫外線により、オゾンから有機物の分解効果
の高い励起酸素原子を生成する過程は、 (a) O2 → 0(1 0) (b) O2 → O3 → O2 + 0(1 0) の2通りある。
波長をもつ紫外線により、オゾンから有機物の分解効果
の高い励起酸素原子を生成する過程は、 (a) O2 → 0(1 0) (b) O2 → O3 → O2 + 0(1 0) の2通りある。
【0035】従って、本発明によれば、従来よりも多く
の励起酸素原子を生成することができ、基板10の表面
の有機物22を、従来よりも一層迅速に分解除去するこ
とができるようになる。
の励起酸素原子を生成することができ、基板10の表面
の有機物22を、従来よりも一層迅速に分解除去するこ
とができるようになる。
【0036】図2には、本発明による紫外線洗浄装置の
実施の形態の一例の詳細な構成が示されている。
実施の形態の一例の詳細な構成が示されている。
【0037】この紫外線洗浄装置40は、上部に紫外線
処理槽42を備えるとともに、下部に遠赤外線処理槽4
4を備えており、基板46は、外部の搬送用ローラー4
8によって紫外線洗浄装置40内へ搬送されることにな
り、紫外線洗浄装置40内に搬送された基板46は、ロ
ーラー50によって紫外線処理槽42と遠赤外線処理槽
44との間を移動する。
処理槽42を備えるとともに、下部に遠赤外線処理槽4
4を備えており、基板46は、外部の搬送用ローラー4
8によって紫外線洗浄装置40内へ搬送されることにな
り、紫外線洗浄装置40内に搬送された基板46は、ロ
ーラー50によって紫外線処理槽42と遠赤外線処理槽
44との間を移動する。
【0038】紫外線処理槽42には、中心波長172n
mの紫外線を照射する複数の紫外線ランプ52が設けら
れているとともに、これら複数の紫外線ランプ52の上
方には、パーティクル発生のない水の電気分解により生
成されたオゾンを吹き出す複数のオゾン吹き出し管54
が設けられており、さらにオゾン吹き出し管54の上方
には、紫外線ランプ52から出射された紫外線を基板4
6へ照射するための紫外線反射ミラー56が設けられて
いる。
mの紫外線を照射する複数の紫外線ランプ52が設けら
れているとともに、これら複数の紫外線ランプ52の上
方には、パーティクル発生のない水の電気分解により生
成されたオゾンを吹き出す複数のオゾン吹き出し管54
が設けられており、さらにオゾン吹き出し管54の上方
には、紫外線ランプ52から出射された紫外線を基板4
6へ照射するための紫外線反射ミラー56が設けられて
いる。
【0039】また、遠赤外線処理槽44には、ローラー
50の下方に、基台58により支持された遠赤外線ヒー
ター60が設けられている。
50の下方に、基台58により支持された遠赤外線ヒー
ター60が設けられている。
【0040】従って、オゾン吹き出し管54より吹き出
されたオゾンは、オゾン吹き出し管54の下方に位置す
る紫外線ランプ52から照射される中心波長172nm
の紫外線によって、有機物の分解効果の高い励起酸素原
子に分解され、ローラー50により紫外線処理槽42と
遠赤外線処理槽44との間を移動する基板46へ到達す
ることになる。
されたオゾンは、オゾン吹き出し管54の下方に位置す
る紫外線ランプ52から照射される中心波長172nm
の紫外線によって、有機物の分解効果の高い励起酸素原
子に分解され、ローラー50により紫外線処理槽42と
遠赤外線処理槽44との間を移動する基板46へ到達す
ることになる。
【0041】この際に、基板46は遠赤外線ヒーター6
0により所定温度に加熱され、基板46の表面の有機物
に到達した励起酸素原子により、より効率よく有機物を
分解させるように作用する。
0により所定温度に加熱され、基板46の表面の有機物
に到達した励起酸素原子により、より効率よく有機物を
分解させるように作用する。
【0042】なお、基板46の表面の有機物を確実に均
一に分解除去するために、紫外線洗浄装置40内で基板
46を所定時間前後に往復移動させるように、ローラー
50が所定時間前後に回転する。
一に分解除去するために、紫外線洗浄装置40内で基板
46を所定時間前後に往復移動させるように、ローラー
50が所定時間前後に回転する。
【0043】また、紫外線洗浄装置40の入口部40a
および出口部40bには、オゾン吹き出し管54から吹
き出されたオゾンが外部へ漏れるのを防止するために、
エアー・カーテンの作用をするエアー吹き出し管62が
設けられている。
および出口部40bには、オゾン吹き出し管54から吹
き出されたオゾンが外部へ漏れるのを防止するために、
エアー・カーテンの作用をするエアー吹き出し管62が
設けられている。
【0044】なお、上記した実施の形態の説明において
は、紫外線照射手段として紫外線ランプを用いたが、こ
れに限られることなしに、他の紫外線照射手段を用いて
もよいことは勿論である。
は、紫外線照射手段として紫外線ランプを用いたが、こ
れに限られることなしに、他の紫外線照射手段を用いて
もよいことは勿論である。
【0045】また、上記した実施の形態の説明において
は、加熱手段として遠赤外線ヒーターを用いたが、これ
に限られることなしに、赤外線ヒーターなどの他の加熱
手段を用いてもよいことは勿論である。
は、加熱手段として遠赤外線ヒーターを用いたが、これ
に限られることなしに、赤外線ヒーターなどの他の加熱
手段を用いてもよいことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、基板上の有機物の除去を均一に行うことが
でき、オゾン発生の際に新たなゴミの付着を防止するこ
とができ、熱板との接触による基板の表面の汚れを防止
することができ、基板の表面の有機物を除去するスピー
ドを速め、基板の表面からの有機物の除去にかかる時間
を短縮することができるという優れた効果を奏する。
ているので、基板上の有機物の除去を均一に行うことが
でき、オゾン発生の際に新たなゴミの付着を防止するこ
とができ、熱板との接触による基板の表面の汚れを防止
することができ、基板の表面の有機物を除去するスピー
ドを速め、基板の表面からの有機物の除去にかかる時間
を短縮することができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明による紫外線洗浄装置の実施の形態の一
例の原理説明図であり、紫外線洗浄装置により基板の表
面の有機物を除去している最中の状態を示している。
例の原理説明図であり、紫外線洗浄装置により基板の表
面の有機物を除去している最中の状態を示している。
【図2】本発明による紫外線洗浄装置の実施の形態の一
例の詳細な構成を示す説明図である。
例の詳細な構成を示す説明図である。
【図3】従来の紫外線洗浄装置の原理説明図であり、紫
外線洗浄装置により基板の表面の有機物を除去している
最中の状態を示している。
外線洗浄装置により基板の表面の有機物を除去している
最中の状態を示している。
10 基板 12 遠赤外線ヒーター 16 紫外線ランプ 18 オゾン吹き出し管 20 紫外線反射ミラー 22 有機物
Claims (4)
- 【請求項1】 紫外線およびオゾンの照射による酸化エ
ネルギーと光子エネルギーとを利用して、基板の表面の
有機物を除去する紫外線洗浄装置において、 基板の下方に前記基板を加熱するための加熱手段を配置
し、 前記基板の上方に前記基板上に紫外線を照射する紫外線
照射手段を配置し、 前記紫外線照射手段の上方に前記紫外線照射手段方向に
オゾンを吹き出すオゾン吹き出し手段を配置したことを
特徴とする紫外線洗浄装置。 - 【請求項2】 前記オゾン吹き出し手段から吹き出され
るオゾンは、水の電気分解により生成される請求項1記
載の紫外線洗浄装置。 - 【請求項3】 前記加熱手段の上方に、前記基板を支持
する支持手段を配置した請求項1または2のいずれか1
項に記載の紫外線洗浄装置。 - 【請求項4】 前記紫外線照射手段は、中心波長をおよ
そ172nmとする紫外線を照射する請求項1、2また
は3のいずれか1項に記載の紫外線洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29901995A JPH09120950A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 紫外線洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29901995A JPH09120950A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 紫外線洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120950A true JPH09120950A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17867183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29901995A Pending JPH09120950A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 紫外線洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09120950A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1111899C (zh) * | 2000-04-11 | 2003-06-18 | 北京高力通科技开发公司 | 紫外光表面清洗机 |
WO2006121585A1 (en) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Applied Materials, Inc. | High efficiency uv cleaning of a process chamber |
CN1321756C (zh) * | 2001-01-15 | 2007-06-20 | 株式会社杰士汤浅 | 光处理装置 |
KR100767967B1 (ko) * | 1999-12-31 | 2007-10-17 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 자외선 세정장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP29901995A patent/JPH09120950A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101018965B1 (ko) * | 2005-05-09 | 2011-03-03 | 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 | 처리 챔버의 고효율 uv 클리닝 |
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