JPH0912059A - バッグインボックス用包装袋 - Google Patents

バッグインボックス用包装袋

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JPH0912059A
JPH0912059A JP18615295A JP18615295A JPH0912059A JP H0912059 A JPH0912059 A JP H0912059A JP 18615295 A JP18615295 A JP 18615295A JP 18615295 A JP18615295 A JP 18615295A JP H0912059 A JPH0912059 A JP H0912059A
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box
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薫 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装袋としての機能を低下させることなく、
内容物を容易に取り出すことができ、かつ残液の問題の
ないバッグインボックス用包装袋を提供することであ
る。 【構成】 樹脂のフィルムを折り曲げまたは重ね合わせ
てその外周端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設けて袋
状に形成し、更に注出口を備えてなるバックインボック
ス用包装袋において、該外周端部のシ−ル部の少なくと
も一部にイ−ジピ−ル性接着剤層を介在させて、その四
周の外周端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設けること
を特徴とするバッグインボックス用包装袋である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッグインボックス用
包装袋に関するものであり、更に詳しくは、例えば、ジ
ュ−ス、酒、ワイン、食品調味料等の液体飲料、あるい
は試薬、薬品等の工業用液体、その他等を充填包装する
に適するバッグインボックス用包装袋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ジュ−ス、酒、ワイン等
の液体飲料、試薬、薬品等の工業用液体等を充填包装す
る包装用容器として、代表的なものとしては、金属缶、
瓶等の容器が使用されている。しかし、これらの容器
は、近年、世界的に公害問題が取り上げられて、この一
環として固形廃棄物の一つとしての空き缶、空き瓶処理
等が問題となり、その使用が懸念されている。その代替
え容器として、使い捨てができる、いわゆるワンウェイ
容器であるバッグインボックス用包装袋が注目されてい
る。これは、段ボ−ル箱等を外装とし、内装にプラスチ
ックの薄肉内装缶または袋を使用するものであり、いわ
ゆるバッグインボックス(bag in box)と呼
ばれるものである。すなわち、紙とプラスチックとの複
合容器にかかるものであり、内容物に対する耐水性、耐
薬品性、ガスバリヤ−性等は、内装であるプラスチック
の薄肉内装缶または袋に受け持たせ、輸送上、使用上に
必要な剛性等は、外装の段ボ−ル箱に分担させるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、バッ
グインボックスにおいて、その内容物の使用に際して
は、通常、バッグインボックス用包装袋に取り付けられ
ている注出口から内容物を取り出して、その使用に供し
ている。しかしながら、バッグインボックス用包装袋に
取り付けられている注出口は、内容物の充填にも使用さ
れ、取り出す時の排出量としては小さく、例えば、レス
トラン等においてジュ−ス等の業務用の液体飲料等を取
り出す場合、あるいは工場等で使用する薬品等を取り出
す場合、それなりの時間を要し、調理者、作業者等をい
らいらさせるものである。また、注出口から排出しても
内容物を全部を取り出すことは困難であり、特に、粘体
内容物の場合、バッグインボックス用包装袋内に内容物
が残留するという問題点がある。そのため、注出口を介
して内容物を取り出すことを行わないで、ナイフ、カッ
タ−等を使用して袋をカットして取り出す場合がある。
しかしながら、ナイフ、カッタ−等を使用して取り出す
場合、その刃がこぼれて内容物の中に混入するという欠
点があり、特に、近年、いわゆるPL法等の施行によ
り、その影響を受け、液体飲料等を充填包装したバッグ
インボックス用包装袋の開封に際しては、ナイフ、カッ
タ−等を使用して袋をカットして内容物を取り出すこと
は、通常、戒められているものである。そこで、本発明
の目的は、包装袋としての機能を低下させることなく、
内容物を容易に取り出すことができ、かつ残液の問題の
ないバッグインボックス用包装袋を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく鋭意研究した結果、ヒ−トシ−ル
性を有する樹脂のフィルムを内層として他の樹脂のフィ
ルムの一種以上とを重ね合わた多重体を構成し、該ヒ−
トシ−ル性を有する樹脂のフィルム面が対向するように
該多重体を折り曲げるか、または重ね合わせて、その外
周端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成してバッグイ
ンボックス用包装袋を製造するに際し、該外周端部のシ
−ル部の少なくとも一部をイ−ジピ−ル性接着剤層で形
成してバッグインボックス用包装袋を製造し、しかる
後、該包装袋に液体飲料、薬品等の内容物を充填包装
し、次いで、該バッグインボックス用包装袋のイ−ジピ
−ル性接着剤層のシ−ル部を手に持ってこれを利用し
て、そのシ−ル部を開封したところ、極めて簡単に開封
することができ、かつ内容物の全量を容易に取り出すこ
とができて残液等の問題のないバッグインボックス用包
装袋を見出して、本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、樹脂のフィルムを折
り曲げまたは重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ル
してシ−ル部を設けて袋状に形成し、更に注入口を備え
てなるバッグインボックス用包装袋において、外周端部
のシ−ル部の少なくとも一部をイ−ジピ−ル性接着剤層
としてバッグインボックス用包装袋を構成することを特
徴とする易開封性バッグインボックス用包装袋に関する
ものである。
【0006】
【作用】本発明は、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィ
ルムを内層として他の樹脂のフィルムの一種以上とを重
ね合わた多重体を構成し、該ヒ−トシ−ル性を有する樹
脂のフィルム面が対向するように該多重体を折り曲げる
か、または重ね合わせて、その外周端部をヒ−トシ−ル
してシ−ル部を形成してバッグインボックス用包装袋を
製造するに際し、該外周端部のシ−ル部の少なくとも一
部をイ−ジピ−ル性接着剤層で形成してバッグインボッ
クス用包装袋を製造するものであり、而して、該バッグ
インボックス用包装袋の端部を手に持って両側に引っ張
ると、該イ−ジピ−ル性の接着剤層の部分から引き剥が
されて、極めて簡単に開封することができ、かつ内容物
の全量を容易に取り出すことができて、残液等の問題の
ないバッグインボックス用包装袋を製造することができ
るというものである。
【0007】
【本発明の詳細な説明】上記の本発明について、更に詳
しく説明する。まず、本発明にかかるバッグインボック
ス用包装袋の構成、製造法等について図面を用いて説明
する。図1は、本発明にかかるバッグインボックス用包
装袋の構成を示す断面図である。図1に示すように、ま
ず、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム1を内層と
して他の樹脂のフィルムの一種以上2とを重ね合わせて
多重体3を構成し、次に該ヒ−トシ−ル性を有する樹脂
のフィルム1、1面が対向するように該多重体3を折り
曲げるか、または重ね合わせて、その外周端部をヒ−ト
シ−ルしてシ−ル部4、4を形成してバッグインボック
ス用包装袋を製造するに際し、該外周端部のシ−ル部
4、4の少なくとも一部にイ−ジピ−ル性接着剤層5を
形成して、本発明にかかるバッグインボックス用包装袋
Aを製造するものである。なお、上記のバッグインボッ
クス用包装袋Aにおいては、予め、多重体3に開口部6
を設け、該多重体の開口部6にフランジ部7を有する注
出口8を挿入し、次に、そのフランジ部7と多重体3と
の重なり合う部分をヒ−トシ−ルして、シ−ル部9、9
を形成して、該多重体3に注出口8を取り付けられてい
るものである。図中10は、注出口8を密閉する蓋部を
表す。なお、本発明において、多重体とは、バッグイン
ボックス用包装袋を構成する樹脂のフィルムの二層以上
を単に重ね合わせた状態のものをいい、各フィルムは相
互に接着をしていないものである。
【0008】而して、上記で製造したバッグインボック
ス用包装袋Aにおいては、そのイ−ジピ−ル性接着剤層
5の存在している部分の端をもって両側に引っ張ると、
該イ−ジピ−ル性接着剤層5の箇所のシ−ルが容易に剥
離して、ここを起点として、該バッグインボックス用包
装袋Aの外周端部のシ−ル部が剥離して、該バッグイン
ボックス用包装袋Aを小さな力で簡単に開封することが
でき、内容物の全量をを容易に取り出すことができ、残
液等が全くないというものである。
【0009】次に、本発明において、本発明にかかるバ
ッグインボックス用包装袋の構成、その製造法等につい
て、具体例を挙げて更に詳しく説明する。図2は、本発
明にかかるバッグインボックス用包装袋の一例の構成を
示す概略的断面図である。すなわち、図2に示すよう
に、まず、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム1、
強度を有し、かつ耐熱性に富む樹脂のフィルム20を用
意し、その順序で重ね合わせるて多重体21を構成す
る。次に、該多重体21に予め開口部6を形成し、次
に、該開口部6の内側からフランジ部7を有する注出口
8を挿入して、該注出口8のフランジ部7と多重体21
との重合部分をヒ−トシ−ルしてシ−ル部9を形成し
て、多重体21に注出口8を取り付ける。なお、図中1
0は、注出口8の蓋を表す。次に、本発明では、上記で
注出口8を取り付けた多重体21に、上記と同じように
して形成した別の多重体21を、そのヒ−トシ−ル性を
有する樹脂のフィルム1、1が対向するようにして重ね
合わせ、その外周端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部4、
4を形成する際に、シ−ル部4の少なくとも一部をイ−
ジピ−ル性接着剤層5を介して四周の外周端部をヒ−ト
シ−ルしてシ−ル部4、4を形成して、本発明にかかる
バッグインボックス用包装袋Bを製造することができ
る。
【0010】次に、別の形態のバッグインボックス用包
装袋を例示すると、図3は、他の形態のバッグインボッ
クス用包装袋の構成を示す概略的断面部である。すなわ
ち、図3に示すように、まず、ヒ−トシ−ル性を有する
樹脂のフィルム1、バリヤ−性を有する樹脂のフィルム
30、強度を有し、かつ耐熱性に富む樹脂のフィルム2
0を用意し、その順序で重ね合わせるて多重体31を構
成する。次に、該多重体31に予め開口部6形成し、次
に、該開口部6の内側からフランジ部7を有する注出口
8を挿入して、該注出口8のフランジ部7と多重体31
との重合部分をヒ−トシ−ルしてシ−ル部9、9を形成
して、多重体31に注出口8を取り付ける。なお、図中
10は、注出口8の蓋を表す。次に、本発明では、上記
で注出口8を取り付けた多重体31に、上記と同様にし
て製造した別の多重体31を、そのヒ−トシ−ル性を有
する樹脂のフィルム1、1が対向するようにして重ね合
わせ、その外周端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部4、4
を形成する際に、シ−ル部4の少なくとも一部をイ−ジ
ピ−ル性接着剤層5を介して四周の外周端部をヒ−トシ
−ルしてシ−ル部4、4を形成して、本発明にかかるバ
ッグインボックス用包装袋Cを製造することができる。
【0011】上記において、バリヤ−性を有する樹脂の
フィルム、あるいは強度を有し、かつ耐熱性に富む樹脂
のフィルム等は、それ自身でヒ−トシ−ル性が劣る場
合、該フィルムにヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィル
ムをその片面または両面にラミネ−トしてヒ−トシ−ル
性を付与してもよい。あるいはヒ−トシ−ル性を有する
樹脂をビヒクルの主成分とする組成物を調製して、これ
をフィルムの片面または両面にコ−テイングして塗布膜
を形成することによってヒ−トシ−ル性を付与してもよ
い。
【0012】上記で挙げたバッグインボックス用包装袋
は、二三の例示にしかすぎないものであり、本発明で
は、充填包装目的、内容物、充填包装法、流通形態、販
売形態等によって、任意に包装設計することができ、そ
れによって、任意に材料を選定して種々の形態のバッグ
インボックス用包装袋を製造することができるものてあ
り、上記に挙げた例によって本発明を限定するものでは
ない。
【0013】次に、上記で製造したバッグインボックス
用包装袋を使用して充填包装する方法について説明する
と、かかる方法としては、従来公知の方法で行うことが
でき、例えば、まず、上記で得たバッグインボックス用
包装袋の注出口の蓋を取り外し、これよりジュ−ス、
酒、ワイン等の液体飲料を計量して充填し、しかる後上
記の注出口に蓋を被せ密閉して、充填包装体を製造する
ことができる。
【0014】次に、上記の本発明において、本発明にか
かるバッグインボックス用包装袋を製造する際に使用す
る材料について説明する。まず、本発明において、バッ
グインボックス用包装袋を製造する多重体を構成する樹
脂のフィルムとしては、バッグインボックス用包装袋を
構成するために使用されている通常の樹脂のフィルム、
例えば、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、強度
を有し、かつ耐熱性に富む樹脂のフィルム、ガスバリヤ
−性を有する樹脂のフィルムおよび水蒸気バリヤ−性を
有する樹脂のフィルム、その他の樹脂のフィルム等を使
用することができる。具体的には、例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテ
ン系樹脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリ
ル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
カ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系樹脂、ジェン
系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、その他等の公知の樹脂
のフィルムないしシ−トからその機能に合わせて選択し
て使用することができる。その他、例えば、セロハン等
のフィルム、合成紙等も使用することができる。本発明
において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一
軸方向ないし二軸方向に延伸されたもの等、いずれのも
のでも使用することができる。また、その厚さは、任意
であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して
使用することができる。更に、本発明においては、製膜
化する方法としては、例えば、押し出しラミネ−ト法、
共押し出しラミネ−ト法、Tダイ押し出し法、インフレ
−ション法、その他公知の方法で製膜化することができ
る。
【0015】而して、本発明において、ヒ−トシ−ル性
を有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げたフィル
ムないしシ−トの中から、例えば、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイ
オノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペンテン系樹
脂、ポリブテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、その他等のフィルムないしシ−ト等
を使用することができる。
【0016】また、本発明において、強度を有し、かつ
耐熱性に富む樹脂のフィルムとしては、上記に挙げたフ
ィルムないしシ−トの中から強度に優れ、耐熱性、耐候
性、耐溶剤性、耐薬品性等の諸堅牢性に富むフィルム、
例えば、ポリプロピレン、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂等の樹脂のフィル
ムないしシ−トを選択して使用することができる。本発
明では、上記のフィルムは、包装袋の基材フィルムとし
ての機能を奏するものである。なお、本発明において
は、これらのフィルムには、例えば、ガスバリャ−性等
を賦与するためにポリ塩化ビニリデン系樹脂を含む組成
物をコ−ティングしてなるフィルム等も使用することが
できる。
【0017】また、本発明において、ガスバリヤ−性を
有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂か
ら、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂等の樹脂を選択して、そのフィルムないしシ−トを
使用することができる。その他、ガスバリヤ−性の包装
材料としては、例えば、アルミニュウム箔あるいはその
蒸着膜、あるいは酸化珪素、酸化アルミニュウム等の金
属酸化物の膜を有するフィルム等も使用することができ
る。
【0018】また、本発明において、水分透過性を有す
る樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂から、例
えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフ
ィン系樹脂を選択して、そのフィルムないしシ−トを使
用することができる。
【0019】本発明にかかるバッグインボックス用包装
袋は、その中に充填する内容物の種類、包装目的、包装
形態、包装方法、流通形態、販売形態、その他等の条件
を考慮して包装材料を設計し、而して、それらに合致す
るフィルムないしシ−トを選択し、それらを重ね合わせ
て多重体として使用するものである。而して、本発明で
は、上記の多重体を折り曲げるか、あるいは重ね合わせ
てその外周端部をヒ−トシ−ルして、バッグインボック
ス用包装袋体を構成するものである。従って、上記に挙
げたヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、強度を有
し、かつ耐熱性に富む樹脂のフィルム、ガスバリヤ−性
を有する樹脂のフィルムおよび水蒸気バリヤ−性を有す
る樹脂のフィルム等の樹脂のフィルムは、基本的には、
上記に挙げた樹脂のフィルムをそのまま使用することが
できるが、場合によっては、このフィルムないしシ−ト
に他の機能を賦与すべく他の樹脂のフィルムを任意に積
層して使用することもできる。例えば、上記に挙げた強
度を有し、かつ耐熱性に富む樹脂のフィルム、ガスバリ
ヤ−性を有する樹脂のフィルムおよび水蒸気バリヤ−性
を有する樹脂のフィルム等の樹脂のフィルムは、それ自
身でヒ−トシ−ル性を有する場合は、そのまま使用する
ことができるが、それ自身でヒ−トシ−ル性に劣るか、
あるいは有しない場合は、これらのフィルムにヒ−トシ
−ル性を付与し、しかる後それらを重ね合わせて多重体
を構成し、次いで、その四周の外周端部をヒ−トシ−ル
して、バッグインボックス用包装袋を製造することがで
きる。
【0020】その付与する方法としては、上記に挙げた
フィルムないしシ−トに上記に挙げたヒ−トシ−ル性を
有する樹脂のフィルムを積層してラミネ−トシ−トを製
造することができる。その積層法としては、通常の方
法、例えば、ウエットラミネ−ト法、ドライラミネ−ト
法、押し出しラミネ−ト法、共押し出しコ−ティングラ
ミネ−ト法、Tダイ共押し出し成形法等を採用すること
ができる。その際、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、
ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系等のアンカ−
コ−ト剤、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエス
テル系等のラミネ−ト系接着剤等、公知のアンカ−コ−
ト剤、接着剤等を使用することができる。あるいは、上
記に挙げたヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムない
しシ−トを構成する樹脂を選択し、これをビヒクルとす
る組成物を調製し、これを他の樹脂のフィルムないしシ
−ト等に、通常の塗布ないし印刷法でコ−テイングして
そのコ−テイング膜を製造してヒ−トシ−ル性を付与し
てもよい。
【0021】次に、本発明において、バッグインボック
ス用包装袋には注出口が取り付けられているが、かかる
注出口について説明すると、かかる注出口としては、袋
体の一部を開口して、その開口部分の樹脂のフィルムと
注出口のフランジとをヒ−トシ−ルさせて備えつけるこ
とができるものである。従って、本発明においては、袋
体を構成する樹脂のフィルムと、ヒ−トシ−ル性を有す
る樹脂で成形してなる注出口を使用することが好まし
く、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂等を
射出成形して製造してなる注出口および蓋等を使用する
ことができる。
【0022】次にまた、本発明において、イ−ジピ−ル
性接着剤層を構成する接着剤としては、通常の包装材料
を製造するときに使用するイ−ジピ−ル性を構成する接
着剤等を使用することによって行うことができる。すな
わち、上記で挙げたヒ−トシ−ル性の接着剤層を構成す
る材料、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、メチルペンテン系樹脂、ポリブテン系樹
脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
その他等のフィルムないしシ−ト、あるいはそのコ−テ
ィング膜等を使用し、シ−ル層間の界面剥離性を利用す
る方法、シ−ル層の材料破壊剥離性を利用する方法、シ
−ル層に極力薄い層を設ける方法等によって、イ−ジピ
−ル性の接着剤層を製造して行うことができる。具体例
を挙げれば、例えば、バッグインボックス用包装袋の内
層を構成するヒ−トシ−ル性の樹脂のフィルムとして、
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等からな
るポリエチレンを主成分とする材料からなるフィルムな
いしシ−トを使用する場合、イ−ジピ−ル性接着剤層と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレ
ンとのブレンドポリマ−もしくはエチレン−プロピレン
との共重合体等からなるポリプロピレンを主成分とする
材料で構成するイ−ジピ−ル性接着剤を使用することが
できる。また、逆に、例えば、バッグインボックス用包
装袋の内層を構成するヒ−トシ−ル性の樹脂のフィルム
として、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレ
ンとのブレンドポリマ−もしくはエチレン−プロピレン
との共重合体等からなるポリプロピレンを主成分とする
材料からなるフィルムないしシ−トを使用する場合、イ
−ジピ−ル性接着剤層として、ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等からなるポリエチレンを主成分
とする材料で構成するイ−ジピ−ル性接着剤を使用する
ことができる。あるいは、例えば、バッグインボックス
用包装袋を構成する多重体の一方の内層を構成するヒ−
トシ−ル性の樹脂のフィルムとして、ポリプロピレン、
ポリエチレンとポリプロピレンとのブレンドポリマ−も
しくはエチレン−プロピレンとの共重合体等からなるポ
リプロピレンを主成分とする材料からなるフィルムない
しシ−トを使用し、他方の多重体のヒ−トシ−ル性の樹
脂のフィルムとして、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等からなるポリエチレンを主成分とする材
料からなるフィルムないしシ−トを使用し、その両者を
組み合わせてイ−ジピ−ル性接着剤層を構成することも
できる。本発明において、イ−ジピ−ル性接着剤層は、
バッグインボックス用包装袋の四周の外周端部のシ−ル
部の全部に存在していてもよいが、少なくともその一部
に存在していればよく、ここを最初に引き剥がし、そこ
を起点としてシ−ル部を簡単に開封することができる。
【0023】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に具体
的に説明する。 実施例1 厚さ15μmの延伸ポリアミドフィルムと、厚さ60μ
mの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用意し、該直
鎖状低密度ポリエチレンフィルムの上に、上記延伸ポリ
アミドフィルム重ね合わせて、多重体を製造した。次
に、該多重体に注出口を取り付ける開口部を形成し、し
かる後該開口部にポリエチレン製注出口をヒ−トシ−ル
して取り付け、該注出口を取り付けた多重体を製造し
た。他方、上記と同様にして厚さ15μmの延伸ポリア
ミドフィルムと厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレ
ンフィルムとを重ね合わせて多重体を製造した。次に、
上記で注出口を取り付けた多重体と、別に製造した別の
多重体とをその直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面が
対向するように重ね合わせ、その際に、一方の多重体を
構成するポリエチレンフィルムのヒ−トシ−ルされる箇
所の一部に、ポリエチレンとポリプロピレンとを20:
80にブレンドしてなるポリプロピレンを主成分とする
イ−ジピ−ル性接着剤をコ−ティングしてイ−ジピ−ル
性接着剤層を形成し、しかる後、その外周端部を四周に
わたってヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して、本発明
にかかるバッグインボックス用包装袋を製造した。上記
で得たバッグインボックス用包装袋にオレンジジュ−ス
を通常の方法で熱充填し、次いで段ボ−ル箱に詰めて業
務用ジュ−スとして出荷した。出荷後、業務用ジュ−ス
としてユ−ザ−が使用する際、イ−ジピ−ル性接着剤層
の存在する部分の端を手に持って両側に引き裂いたとこ
ろ、小さい力で極めて容易に開封して内容物を取り出す
ことができた。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、バッグインボックス用包装袋を構成する樹脂のフィ
ルムの層間に、イ−ジピ−ル性接着剤層を介在させて、
該樹脂のフィルムの外周端部をヒ−トシ−ルして、バッ
グインボックス用包装袋を構成し、該包装袋に液体飲
料、薬品等の内容物を充填包装し、しかる後、バッグイ
ンボックス用包装袋のシ−ル部を手に持ってイ−ジピ−
ル性接着剤層を利用してそのシ−ル部を開封したとこ
ろ、極めて簡単に開封することができ、かつ内容物の全
量を容易に取り出すことができて残液等の問題のないバ
ッグインボックス用包装袋を製造することができるとい
うものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバッグインボックス用包装袋の
構成を示す断面図である。
【図2】本発明にかかるバッグインボックス用包装袋の
一例の構成を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかる他の形態のバッグインボックス
用包装袋の構成を示す概略的断面部である。
【符号の説明】
1 ヒ−トシ−ル性の樹脂のフィルム 2 他の樹脂のフィルム 3 多重体 4 シ−ル部 5 イ−ジピ−ル性接着剤層 6 開口部 7 フランジ部 8 注出口 9 シ−ル部 10 蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂のフィルムを折り曲げまたは重ね合
    わせてその外周端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設け
    て袋状に形成し、更に注入口を備えてなるバッグインボ
    ックス用包装袋において、外周端部のシ−ル部の少なく
    とも一部をイ−ジピ−ル性接着剤層としてバッグインボ
    ックス用包装袋を構成することを特徴とする易開封性バ
    ッグインボックス用包装袋。
  2. 【請求項2】 樹脂のフィルムが、ヒ−トシ−ル性を有
    する樹脂のフィルムを内層として他の樹脂のフィルムの
    一種以上とを重ね合わた多重体からなることを特徴とす
    る上記の請求項1に記載するバッグインボックス用包装
    袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107161381A (zh) * 2017-06-16 2017-09-15 泰兴市小康电磁阀厂 一种真空包装机气囊

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