JPH09120027A - 多重焦点レンズ、光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置 - Google Patents
多重焦点レンズ、光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置Info
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- JPH09120027A JPH09120027A JP8189208A JP18920896A JPH09120027A JP H09120027 A JPH09120027 A JP H09120027A JP 8189208 A JP8189208 A JP 8189208A JP 18920896 A JP18920896 A JP 18920896A JP H09120027 A JPH09120027 A JP H09120027A
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Abstract
際に、成形条件などによって生じる対物レンズのコマ収
差の影響を、複数のどの基板厚さのディスクを用いても
受けず、情報の書き込み時や読み取り時における信号の
劣化の無い良好な読み書きを可能とする。 【解決手段】 回折次数の異なる光線、例えば0次回折
光及び1次回折光が、それぞれ厚さの異なる2種類の基
板に対して集光するよう収差補正された回折格子4を非
球面対物レンズ2の第1面に形成する。また、対物レン
ズ2の軸上コマ収差を補正するために、対物レンズ2全
体を傾け、その傾斜角が厚さの異なる複数の基板に対し
てそれぞれその光軸を傾ける角度が略同一であるように
構成する。
Description
ィスク、デジタルオーディオディスク、コンピュータ用
の光メモリディスクなどの光ヘッドに用いられる対物レ
ンズに関し、特に厚さの異なる複数種類の基板に対して
収差を補正した多重焦点対物レンズ、それを用いた光ヘ
ッド装置及び光学情報記録再生装置に関する。
おいて、情報媒体面上に回折限界の点像を集光し、情報
を記録し又は再生するための対物レンズとして、非球面
を用いた単レンズが多く使用されている。以下、従来の
対物レンズについて、図面を参照しつつ説明する。従来
の対物レンズとディスク(記録媒体)の関係を図16に
示す。図16(a)において、非球面対物レンズ15は
ディスク16に対して、回折限界内の性能を確保してい
るものとする。ここで、ディスク厚さの異なるディスク
18に対して同一の対物レンズ15で光を集光しようと
すると、ディスク厚さの差によって、回折限界以内の性
能を得ることができない。そこで、図16(b)に示す
ように、基板厚さの異なるディスク18に対しては、異
なる対物レンズ17を使用する必要がある。すなわち、
基板厚さの異なる複数種類のディスクを同じ光ヘッドで
記録し、再生する場合、基板厚さの種類に応じて、複数
の対物レンズを用意しなければならなかった。
物レンズで2つの焦点を形成する方法が提案されてい
る。(例えば、KOMMA et al.: OPTICAL REVIEW Vol.1,
No.1(1994) 27-29 参照)。ホログラムを用いた2焦点
対物レンズの構成を図17に示す。ディスク16に対し
ては、図17(a)に示すように、ホログラム19の0
次回折光21が対物レンズ20を透過したとき、回折限
界内のスポットを集光するように対物レンズが設計され
ている。一方、基板厚さのことなるディスク18に対し
ては、図17(b)に示すように、ホログラム19の1
次回折光22が対物レンズ20を透過したとき、回折限
界内のスポットを集光するようにホログラム19が設計
されている。ホログラムの0次回折光と1次回折光の光
量比が1対1になるように、ホログラムの回折効率を設
計することで、2つの焦点を形成し、それぞれの焦点が
基板厚さの異なるディスクに対して収差補正された状態
とすることができる。
ディセンターや傾きなどの製造誤差を伴う場合、軸上に
おいてもコマ収差を有することがある。図18(a)は
ホログラム19の0次回折光21が、ディスク16に集
光した時、コマ収差が出ている様子を示したものであ
る。この場合、ディスクに垂直な光軸に対して、対物レ
ンズ20とホログラム19を同時に傾けると、図18
(b)に示すように、ある角度において、コマ収差が補
正される。次に、異なる基板厚さのディスク18を使用
すると、ホログラム19の1次回折光22が集光される
が、コマ収差が補正される条件が、ディスク16のとき
と異なるため、図18(b)では補正されていたコマ収
差が、図18(c)では補正されず、異なったコマ収差
が発生するという問題を有していた。
解決するためになされたものであり、厚さの異なる複数
種類のディスク(記録媒体又は基板)に対して、コマ収
差を補正する条件がほぼ同じになるよう設計された多重
焦点レンズ、それを用いた光ヘッド装置及び光学情報記
録再生装置を提供することを目的としている。
め、本発明の多重焦点レンズは、回折次数の異なる光線
が、それぞれ厚さの異なる複数の基板に対して集光する
よう収差補正された回折手段を含み、、かつ、レンズの
軸上コマ収差を補正するためにレンズ全体を傾ける際、
その傾斜角が前記厚さの異なる複数の基板に対してそれ
ぞれ略同一である。
折手段を含み、前記回折手段の0次回折光を第1の基板
の情報記録面上に集光し、前記回折手段の1次回折光を
前記第1の基板と厚さの異なる第2の基板の情報記録面
上に集光し、前記(数1)の条件を満足する。
は、回折手段を含み、前記回折手段の0次回折光を第1
の基板の情報記録面上に集光し、前記回折手段の1次回
折光を前記第1の基板と厚さの異なる第2の基板の情報
記録面上に集光し、残存コマ収差ZCが前記(数2)の
条件を満足する。
レンズのいずれかの一面に形成することが好ましい。ま
た、前記対物レンズは、少なくとも一面が非球面の単レ
ンズであることが好ましい。
することが好ましい。また、前記回折手段は位相格子で
あることが好ましい。さらに、前記回折手段は、同心円
状の位相格子であることが好ましい。
数の基板は2種類であり、前記2種類の基板に対してそ
れぞれ前記回折手段の0次回折光と1次回折光を用いて
集光することが好ましい。
の基板を0次回折光で集光することが好ましい。また
は、前記2種の基板のうち厚さの薄い方の基板を0次回
折光で集光することが好ましい。
なくとも1面が非球面の単レンズであり、前記対物レン
ズが軸上において有するコマ収差は、前記レンズの第1
面と第2面が相対的に0.05度傾いたときに発生する
コマ収差であることが好ましい。
しい。
ンズの少なくとも一面に回折手段を一体化し、ガラス成
形及び樹脂成形から選択されたいずれかの方法により作
成することが好ましい。
成形から選択されたいずれかの方法により作成すること
が好ましい。
前記光源から出射された光線を情報媒体面上に集光する
集光手段と、前記情報媒体で変調された光束を分離する
ための光束分離手段と、前記情報媒体で変調された光を
受光する受光手段を具備し、前記集光手段は上記各構成
のいずれかに記載されたものである。
上記光ヘッド装置を用いて、厚さの異なる複数種類の記
録媒体に情報を記録し、再生する。
レンズは、回折次数の異なる光線が、それぞれ厚さの異
なる複数の基板に対して集光するよう収差補正された回
折手段を含み、かつ、レンズの軸上コマ収差を補正する
ためにレンズ全体を傾ける際、その傾斜角が前記厚さの
異なる複数の基板に対してそれぞれ略同一である。すな
わち、光ヘッド装置の組立てにおいて、レンズの軸上コ
マ収差を補正するためにレンズ全体を傾けることが行わ
れるが、基板厚さの異なる複数の情報記録媒体(光ディ
スク)に対して、それぞれレンズの傾斜角を略同一にす
ることにより、一つの対物レンズで複数の情報記録媒体
に対して良好な集光スポットを得ることができ、安定し
た性能で情報を記録し、または情報を再生することがで
きる。
折手段を含み、前記回折手段の0次回折光を第1の基板
の情報記録面上に集光し、前記回折手段の1次回折光を
前記第1の基板と厚さの異なる第2の基板の情報記録面
上に集光し、前記(数1)の条件を満足する。すなわ
ち、上記情報記録媒体を2種類に限定したものである。
(数1)の左辺は第1の基板に対するレンズの傾斜角を
表し、右辺は第2の基板に対するレンズの傾斜角を表
す。
は、回折手段を含み、前記回折手段の0次回折光を第1
の基板の情報記録面上に集光し、前記回折手段の1次回
折光を前記第1の基板と厚さの異なる第2の基板の情報
記録面上に集光し、残存コマ収差ZCが前記(数2)の
条件を満足する。すなわち、ある程度レンズの残存コマ
収差が許容できる場合について条件を設定したものであ
る。また、前記(数3)は色収差を補正した場合の条件
を示す。
て、図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発
明の多重焦点対物レンズの実施例1から4に対応する構
成を示す光路図である。図1において、入射光線1は対
物レンズ2に入射する。対物レンズ2は両面非球面の単
レンズであり、入射側の面2aに位相格子4が形成され
ている。入射光線1はディスク3の情報媒体面3aに集
光される。ここで、ディスク3の厚さが1.2mmの場
合と0.6mmの場合で、位相格子4の1次回折光と0
次回折光を使い分ける。
施例5に対応する構成を示す光路図である。図2におい
て、入射光線1は位相格子を形成した平面基板5を透過
した後、両面非球面の対物レンズ6に入射し、ディスク
3の情報媒体面に集光される。図1に示す場合と同様
に、ディスク3の厚さが1.2mmの場合と0.6mm
の場合で、平面基板5上の位相格子の1次回折光と0次
回折光を使い分ける。
的な数値例を示す。なお、以下の各実施例において共通
な仕様として、設計の中心波長を660nm、第1のデ
ィスクの厚さを0.6mm、第2のディスクの厚さを
1.2mm、ディスクの屈折率を1.57815、第1
のディスクに対する開口数(NA)を0.60、第2の
ディスクに対する開口数(NA)を0.43とした。ま
た、以下の各実施例において、(表1)に示す符号を共
通とする。また、非球面形状は、以下の(数4)で与え
られる。
した(William C.Sweatt : Describing holographic op
tical elements as lenses : Journal of Optical Soci
etyof America, Vol.67, No.6, June 1977 参照)。位
相格子を表す非球面形状は通常の非球面形状と同じ(数
4)で表し、各符号を(表2)のように定義する。ま
た、レンズの各性能を表すパラメータを(表3)のよう
に定義する。
差ZCは以下の(数5)で定義される。
(表4)に示す値についても記載した。
実施例1では、両面非球面対物レンズの入射面側(第1
面側)に位相格子を設けている。第1のディスクに対し
て位相格子の0次回折光を、第2のディスクに対して1
次回折光をそれぞれ使用する構成である。位相格子を表
すパラメータを以下の(表6)に示す。また、レンズの
性能を表すパラメータを以下の(表7)に示す。表7か
らわかるように、第1のディスクでコマ収差を完全に補
正するまでレンズをあおり調整した状態で、第2のディ
スクを透過したときに発生するコマ収差、すなわち残存
コマ収差ZCは、わずか3.35mλと非常に小さな値
となっている。実施例1の第1のディスクに対する収差
図を図3に示し、第2のディスクに対する収差図を図4
に示す。なお、図3から図12の各収差図において
(a)の収差図の点線は球面収差、実線は正弦条件を示
す。また(b)の収差図の点線はタンジェンシャル方向
の非点収差、実線はサジタル方向の非点収差を示す。
実施例2では、両面非球面対物レンズの入射面側(第1
面側)に位相格子を設けている。第1のディスクに対し
て位相格子の0次回折光を、第2のディスクに対して1
次回折光を使用する構成である。位相格子を表すパラメ
ータを(表9)に示す。また、レンズの性能を表すパラ
メータを(表10)に示す。表10からわかるように、
第1のディスクでコマ収差を完全に補正するまでレンズ
をあおり調整した状態で、第2のディスクを透過したと
きに発生するコマ収差、すなわち残存コマ収差ZCは、
わずか2.82mλと非常に小さな値となっている。実
施例2では、第1のディスクにおける軸外のコマ収差
と、第2のディスクにおける軸外のコマ収差のバランス
をとることにより、いずれのディスク厚さの基板におい
ても対物レンズの軸外性能が極端に悪化しないような考
慮がなされている。なお、実施例2の第1のディスクに
対する収差図を図5に示し、第2のディスクに対する収
差図を図6に示す。
す。実施例3では、両面非球面対物レンズの入射面側
(第1面側)に位相格子を設けている。第1のディスク
に対して位相格子の0次回折光を、第2のディスクに対
して1次回折光を使用する構成である。位相格子を表す
パラメータを(表12)に示す。また、レンズの性能を
表すパラメータを(表13)に示す。表13からわかる
ように、第1のディスクでコマ収差を完全に補正するま
でレンズをあおり調整した状態で、第2のディスクを透
過したときに発生するコマ収差、すなわち残存コマ収差
ZCは、わずか14.5mλと非常に小さな値となって
いる。実施例3では、第1のディスクにおける焦点位置
と、第2のディスクにおける焦点位置の差を0.47m
mとすることにより、0次回折光、1次回折光以外の回
折光、例えば、2次回折光や−1次回折光などの迷光の
影響を受けにくい構成となっている。なお、実施例3の
第1のディスクに対する収差図を図7に示し、第2のデ
ィスクに対する収差図を図8に示す。
す。実施例4では、両面非球面対物レンズの入射面側
(第1面側)に位相格子を設けている。第1のディスク
に対して位相格子の1次回折光を、第2のディスクに対
して0次回折光を使用する構成である。位相格子を表す
パラメータを(表15)に示す。また、レンズの性能を
表すパラメータを(表16)に示す。表16からわかる
ように、第1のディスクでコマ収差を完全に補正するま
でレンズをあおり調整した状態で、第2のディスクを透
過したときに発生するコマ収差、すなわち残存コマ収差
ZCは、わずか5.08mλと非常に小さな値となって
いる。
ている。従って、屈折素子との組み合わせにより、レン
ズの色収差を補正することができる。書き換え可能な光
ディスクにおいては、再生時と書き込み時の半導体レー
ザの出力が大きく異なり、そのため波長変動が生じる。
実施例4のように、回折光を使用する第1のディスクに
対して、使用波長近傍で色収差を0にすることにより、
半導体レーザの波長変動に対して焦点ずれの無いレンズ
を実現することができる。なお、実施例4の第1のディ
スクに対する収差図を図9に示し、第2のディスクに対
する収差図を図10に示す。
す。実施例5では、図2に示すように、対物レンズとは
別体の平面基板状の第2面側に位相格子を設けている。
第1のディスクに対して位相格子の0次回折光を、第2
のディスクに対して1次回折光を使用する構成である。
位相格子を表すパラメータを(表18)に示す。平面基
板の厚さと屈折率については、平行光線が入射するた
め、設計上全く影響がないので、ここでは省略した。位
相格子を表すパラメータを(表19)に示す。表19か
らわかるように、第1のディスクでコマ収差を完全に補
正するまでレンズをあおり調整した状態で第2のディス
クを透過したときに発生するコマ収差、すなわち残存コ
マ収差は、わずか5.69mλと非常に小さな値となっ
ている。なお、実施例5の第1のディスクに対する収差
図を図11に示し、第2のディスクに対する収差図を図
12に示す。
す。実施例6では、両面非球面対物レンズの入射面側
(第1面側)に位相格子を設けている。第1のディスク
に対して位相格子の1次回折光を、第2のディスクに対
して0次回折光を使用する構成である。位相格子を表す
パラメータを(表21)に示す。また、レンズの性能を
表すパラメータを(表22)に示す。表22からわかる
ように、第1のディスクでコマ収差を完全に補正するま
でレンズをあおり調整した状態で、第2のディスクを透
過したときに発生するコマ収差、すなわち残存コマ収差
ZCは、わずか7.8mλと非常に小さな値となってい
る。
ている。従って、屈折素子との組み合わせにより、レン
ズの色収差を補正することができる。書き換え可能な光
ディスクにおいては、再生時と書き込み時の半導体レー
ザの出力が大きく異なり、そのため波長変動が生じる。
実施例6のように、回折光を使用する第1のディスクに
対して、使用波長近傍で色収差を0にすることにより、
半導体レーザの波長変動に対して焦点ずれの無いレンズ
を実現することができる。また実施例6においては、レ
ンズの第1面と第2面がディセンターした時の性能劣化
をなるべく抑えて設計してある。従って、製造公差が緩
いものとなり作り易いレンズとなる。なお、実施例6の
第1のディスクに対する収差図を図13に示し、第2の
ディスクに対する収差図を図14に示す。
は、ガラス成形又は樹脂成形により成形することが好ま
しい。すなわち、型に回折格子を加工しておくことによ
り、同一の形状及び性能を有するレンズを大量に、且つ
安価に量産することが可能となる。また、実施例5に示
した平面基板の回折格子も、同様にガラス成形又は樹脂
成形により成形することが好ましい。
用いた光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置の構成図
を図15に示す。図15において、半導体レーザ7から
出射された光は、ハーフミラー8により反射され、折り
曲げミラー9により光路の向きを変えられ、対物レンズ
10によりディスク11の情報媒体面12上に集光され
る。ここで、対物レンズ10は図1又は図2に示す構成
を有し、ディスク11に対しては位相格子の0次回折光
又は1次回折光のいずれか一方を使って集光させる。情
報媒体面12に形成された凹凸により集光スポットは回
折を受ける。情報媒体面12で反射され、回折されたレ
ーザ光は、ハーフミラー8を透過し、検出レンズ13に
よりてフォトディテクター14上に集光される。フォト
ディテクター14の電気信号により、情報媒体面12で
変調された光量変化を検出し、データを読み取る。
差によりコマ収差を有する場合がある。その場合、対物
レンズ10の光軸をディスク11の光軸に対して傾ける
ことによりコマ収差を補正する。次に、ディスク11を
厚さの異なるディスクに変えると、位相格子の0次回折
光又は1次回折光のうちの前記ディスク11に集光させ
た回折光とは異なる次数の回折光を、その異なる厚さの
ディスクに対して集光する。ここで、対物レンズ10は
実施例1〜5に示した性能を有しているため、基板厚さ
が変化してもコマ収差が殆ど発生しない。従って、異な
る基板厚さに対して異なるあおり調整が不要となり、常
に最適なスポットの集光状態で信号を記録再生すること
ができる。また、このような異なる基板厚さの光ディス
ク媒体を、本発明の多焦点対物レンズ又は光ヘッド装置
を用いて記録再生することにより、良好な状態で記録再
生が可能な光記録再生装置を得ることができる。
物レンズに対して平行光を入射させる場合について説明
したが、半導体レーザの光を直接1つのレンズで集光し
たり、又はコリメートレンズで平行光にせずに発散光又
は集束光とする有限倍率のレンズであっても良い。ま
た、光ディスク用の対物レンズは両面非球面の単レンズ
である場合を示したが、片面非球面又は球面組レンズで
あってもよく、またそれらの複合素子であってもよい。
を設けてたが、平面ではなく、球面又は非球面上に位相
格子を設けてもよい。さらに、ホログラムの位置は入射
面側又は射出面側のいずれでもよい。さらに、回折光の
次数は0次回折光と1次回折光以外であってもよく、−
1次回折光や2次回折光であってもよい。さらに、3種
類以上の異なる基板厚さを再生するために、3種類以上
の次数の回折光を用いてもよい。また、対物レンズに一
体成形する場合は、その前面又は後面に回折格子を形成
してもよい。
ンズは、回折次数の異なる光線がそれぞれ厚さの異なる
複数の基板に対して集光するよう収差補正された回折手
段を含み、かつ、対物レンズの軸上コマ収差を補正する
ために対物レンズ全体を傾ける際、傾斜角が複数の異な
る基板厚さに対して略同一であるように構成したので、
異なる基板厚さの光ディスクを再生しても、それぞれの
ディスクに対して良好な集光スポットを得ることができ
る。特に、製造誤差などにより、軸上においてコマ収差
が発生する場合、対物レンズ全体を傾けることにより補
正する場合、厚さが異なるディスクを用いても、常に補
正角度が一定であるため、ディスクごとに対物レンズの
傾斜角を調整し直す必要がなくなる。
かの条件を満足することにより、対物レンズを非球面の
単レンズで構成し、さらに回折格子を位相格子として、
非球面の表面上に一体成形することができ、軽量でかつ
作動距離も長く、回折効率の良い対物レンズを実現する
ことができる。また、前記(数3)の条件を満足するこ
とにより、回折格子の色収差補正機能を用いることがで
き、波長変動に対して焦点位置の変化のない色収差補正
をした対物レンズを実現することが可能となる。さら
に、これらのレンズをガラス成形又は樹脂成形で製造す
ることにより、安価でかつ大量に同一性能の物を量産す
ることが可能となる。
記録再生装置によれば、異なる基板厚さに対してそれぞ
れコマ収差の補正量が略同一であるため、基板厚さごと
にあおり調整する必要がなく、安価な光ヘッド及び光学
情報記録再生装置が実現できるとともに、いずれの基板
に対してもコマ収差のない良好なスポットを集光できる
ため、良好な記録、再生、消去性能が得られる。
光路図
す光路図
る第1のディスクに対する収差図
る第2のディスクに対する収差図
る第1のディスクに対する収差図
る第2のディスクに対する収差図
る第1のディスクに対する収差図
る第2のディスクに対する収差図
る第1のディスクに対する収差図
ける第2のディスクに対する収差図
ける第1のディスクに対する収差図
ける第2のディスクに対する収差図
ける第1のディスクに対する収差図
ける第2のディスクに対する収差図
装置の一実施例の構成を示す斜視図
路図
構成を示す光路図
における対物レンズのあおり調整を示しす光路図
Claims (17)
- 【請求項1】 回折次数の異なる光線が、それぞれ厚さ
の異なる複数の基板に対して集光するよう収差補正され
た回折手段を含み、かつ、レンズの軸上コマ収差を補正
するためにレンズ全体を傾ける際、その傾斜角が前記厚
さの異なる複数の基板に対してそれぞれ略同一である多
重焦点対物レンズ。 - 【請求項2】 回折手段を含み、前記回折手段の0次回
折光を第1の基板の情報記録面上に集光し、前記回折手
段の1次回折光を前記第1の基板と厚さの異なる第2の
基板の情報記録面上に集光し、(数1)の条件を満足す
る多重焦点レンズ。 【数1】 - 【請求項3】 回折手段を含み、前記回折手段の0次回
折光を第1の基板の情報記録面上に集光し、前記回折手
段の1次回折光を前記第1の基板と厚さの異なる第2の
基板の情報記録面上に集光し、残存コマ収差ZCが(数
2)の条件を満足する多重焦点レンズ。 【数2】 - 【請求項4】 前記回折手段を対物レンズのいずれかの
一面に形成した請求項1から3のいずれかに記載の多重
焦点レンズ。 - 【請求項5】 前記対物レンズは、少なくとも1面が非
球面の単レンズである請求項4記載の多重焦点レンズ。 - 【請求項6】 前記回折手段を平面基板上に形成した請
求項1から3のいずれかに記載の多重焦点レンズ。 - 【請求項7】 前記回折手段は位相格子である請求項1
から6のいずれかに記載の多重焦点レンズ。 - 【請求項8】 前記回折手段は、同心円状の位相格子で
ある請求項4又は5記載の多重焦点レンズ。 - 【請求項9】 前記厚さの異なる複数の基板は2種類で
あり、前記2種類の基板に対してそれぞれ前記回折手段
の0次回折光と1次回折光を用いて集光する請求項1か
ら3のいずれかに記載の多重焦点レンズ。 - 【請求項10】 前記2種の基板のうち厚さの厚い方の
基板を0次回折光で集光する請求項9記載の多重焦点レ
ンズ。 - 【請求項11】 前記2種の基板のうち厚さの薄い方の
基板を0次回折光で集光する請求項9記載の多重焦点レ
ンズ。 - 【請求項12】 前記対物レンズは少なくとも1面が非
球面の単レンズであり、前記対物レンズが軸上において
有するコマ収差は、前記レンズの第1面と第2面が相対
的に0.05度傾いたときに発生するコマ収差である請
求項1から3のいずれかに記載の多重焦点レンズ。 - 【請求項13】 (数3)を満足する請求項1から3の
いずれかに記載の多重焦点レンズ。 【数3】 - 【請求項14】 前記対物レンズの少なくとも一面に回
折手段を一体化し、ガラス成形及び樹脂成形から選択さ
れたいずれかの方法により作成した請求項1から13の
いずれかに記載の多重焦点対物レンズ。 - 【請求項15】 前記平面基板をガラス成形及び樹脂成
形から選択されたいずれかの方法により作成した請求項
6記載の多重焦点対物レンズ。 - 【請求項16】 光源と、前記光源から出射された光線
を情報媒体面上に集光する集光手段と、前記情報媒体で
変調された光束を分離するための光束分離手段と、前記
情報媒体で変調された光を受光する受光手段を具備し、
前記集光手段は請求項1から15のいずれかに記載され
たものである光ヘッド装置。 - 【請求項17】 請求項16の光ヘッド装置を用いて、
厚さの異なる複数種類の記録媒体に情報を記録し、再生
する光学情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8189208A JP2922851B2 (ja) | 1995-08-18 | 1996-07-18 | 多重焦点レンズ、光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-210735 | 1995-08-18 | ||
JP21073595 | 1995-08-18 | ||
JP8189208A JP2922851B2 (ja) | 1995-08-18 | 1996-07-18 | 多重焦点レンズ、光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置 |
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JP2922851B2 JP2922851B2 (ja) | 1999-07-26 |
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Family Applications (1)
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JP8189208A Expired - Lifetime JP2922851B2 (ja) | 1995-08-18 | 1996-07-18 | 多重焦点レンズ、光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000028917A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-28 | Konica Corp | 光情報記録媒体の記録再生用光ピックアップ装置、対物レンズ及び対物レンズの設計方法 |
WO2000068943A1 (fr) * | 1999-05-11 | 2000-11-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Tete optique |
JP2001305424A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-10-31 | Hitachi Ltd | 対物レンズ、これを用いた光ヘッド |
WO2011086646A1 (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-21 | パナソニック株式会社 | プラスチックレンズ、撮影レンズ、撮像装置及び携帯機器 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP8189208A patent/JP2922851B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000028917A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-28 | Konica Corp | 光情報記録媒体の記録再生用光ピックアップ装置、対物レンズ及び対物レンズの設計方法 |
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WO2011086646A1 (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-21 | パナソニック株式会社 | プラスチックレンズ、撮影レンズ、撮像装置及び携帯機器 |
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JP2922851B2 (ja) | 1999-07-26 |
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