JPH09119947A - 特定周波数成分信号の予測方法および装置並びにアクティブフィルタのデジタル制御システム - Google Patents

特定周波数成分信号の予測方法および装置並びにアクティブフィルタのデジタル制御システム

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JPH09119947A
JPH09119947A JP7278766A JP27876695A JPH09119947A JP H09119947 A JPH09119947 A JP H09119947A JP 7278766 A JP7278766 A JP 7278766A JP 27876695 A JP27876695 A JP 27876695A JP H09119947 A JPH09119947 A JP H09119947A
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朝紀 渡邉
Takashi Maeda
孝 前田
Abudara Mishi
ミシ・アブダラ
Katsuji Iida
克二 飯田
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  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定周波数成分の1サンプリング時間後の値
を正確に予測するとともに、該予測方法を用いてアクテ
ィブフィルタを高精度に制御すること。 【解決手段】 時刻t0 における値i0 、時刻t1 にお
ける値i1 、時刻t2 における値i* が特定周波数f
(角周波数=ω)の正弦波上の3点にあるとすると、時
刻t2 における値i* はi* =2i1 cos ωTs −i0
で表すことができる。ここで、Ts は1サンプリング周
期である。本発明はデジタル制御システムにおいて、上
記式に基づき、1サンプリング後の値を予測し制御を行
うので、正確な予測値を得ることができる。また、本発
明をアクティブフィルタのデジタル制御システムに適用
することにより、1サンプリング時間後の高調波成分の
値を正確に予測することができ、高精度な制御を行うこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】単一の特定周波数を成分とし
たアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号に変換
し制御演算を行う際、上記特定周波数成分の信号の1サ
ンプリング後の正確な予測値を必要とする場合がある。
本発明はデジタル制御システムにおいて、上記のように
単一の特定周波数を成分としたアナログ信号をサンプリ
ングして得たデジタル信号から1サンプリング後の予測
値を得るための方法および装置、並びに、該予測手法を
用いてアクティブフィルタを制御するデジタル制御シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル制御システムにおいては、制御
対象を制御する操作量をデジタル演算して求めるが、実
際に制御するのは1サンプリング後の周期中に行われる
のが普通である。このため、制御変数となる入力信号等
をデジタル演算に使う場合、1サンプリング時間後を予
測した値を用いないと誤差を生ずることになる。上記入
力信号としては、例えば単一の特定周波数の正弦波の波
形となる場合があり、このような波形の1サンプリング
後の値を予測する方法としては、従来各種の直線近似方
法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した直
線近似方法は精度の点で問題があり、1サンプリング後
の値を正確に予測することは困難であった。特に、交流
電圧/電流から特定周波数の高調波を除去する上記した
アクティブフィルタ等においては、除去すべき特定周波
数の高調波の1サンプリング後の値を予測し、該予測値
に基づきアクティブフィルタのスイッチング素子を制御
することが重要である。しかしながら上記した直線近似
等では正確に1サンプリング後の値を予測することはで
きず、高精度な制御を行うことができなかった。
【0004】本発明は上記した従来技術の問題点を考慮
してなされたものであり、本発明の第1の目的は、特定
周波数成分信号の1サンプリング時間後の値を正確に予
測することができるデジタル制御システムにおける特定
周波数成分信号の予測方法および装置を提供することで
ある。本発明の第2の目的は、交流電源電流に含まれる
特定周波数の高調波を通過させるバンドパスフィルタの
出力をサンプリングし、そのサンプリング値から1サン
プリング時間後の上記特定周波数の高調波の瞬時値を正
確に予測することにより、高精度な制御を行うことがで
きるアクティブフィルタのデジタル制御システムを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の予測手法
を説明する図である。同図において、時間t1 は現サン
プリング期間の開始時刻、t0 は1サンプリング時間T
s 前の時刻、t2 は1サンプリング時間Ts 後の時刻で
ある。前述したように、デジタル制御システムにおいて
は、現サンプリング期間(t1 〜t2 )内にデジタル演
算され、その結果となる制御は、以後のサンプリング期
間に実行される。したがって、例えば図1(a)に示す
ように特定周波数(角周波数=ω)の信号について、現
サンプリング期間にデジタル演算する場合には、時間t
2 における値i* を使用しなければならず、時間t2 に
おける値i* を予測する必要が生ずる。
【0006】本発明においては、次のようにして上記予
測を行う。図1に示すように、時刻t0 における値i0
、時刻t1 における値i1 、時刻t2 における値i*
が特定周波数fの正弦波上の3点とすると、i0 ,i1
,i * は次の式(1)〜(3)で表される。 Im sin(ωt1 −ωTs −θ) =i0 … (1) Im sin(ωt1 −θ) =i1 …(2) Im sin(ωt1 +ωTs −θ) =i* …(3) ここで、Im は特定周波数成分iの波高値、Ts は1サ
ンプリング周期、θは特定周波数成分の位相である。
【0007】上記式(1)(2)より次の(4)式が得
られる。 i1 sin(ωt1 −ωTs −θ) =i0 sin(ωt1 −θ) …… (4) 式(4)より次の(5)式が得られる。 cos(ωt1 −θ) ={(i1 cos ωTs −i0 )/(i1 sin ωTs ) }sin(ωt1 −θ)…(5)
【0008】式(3)より次の(6)式が得られる。 i* =Im sin(ωt1 −θ)cos ωTs +Im cos(ωt1 −θ)sin ωTs …(6) 式(3)(5)(6)より次の(7)式が得られる。 i* =2i1 cos ωTs −i0 …(7) すなわち、図1(b)に示すように1サンプリング前の
値i0 と、現サンプリング時点の値i1 を用いて1サン
プリング後の値i* を予測することができる。
【0009】前記課題を解決するため、本発明の請求項
1,2の発明は、上記原理に基づき式(7)により1サ
ンプリング後の値を予測するようにしたので、特定周波
数成分の大きさ、位相に関係なく1サンプリング後の値
を予測することができる。また、上記演算はデジタルシ
グナルプロセッサ(DSP)をはじめとするプロセッサ
ユニットにより極めて簡単に処理することができる。
【0010】本発明の請求項3の発明は、上記バンドパ
スフィルタが出力する特定周波数の成分のサンプリング
値から、上記(7)式により1サンプリング後の値を予
測し、該予測値を用いて交流電流に含まれる特定周波数
成分の高調波を除去するようにしたので、高精度な制御
を行うことができる。
【0011】
【発明の実施形態】次に本発明の実施例をアクティブフ
ィルタのデジタル制御システムを一例として説明する。
なお、以下の実施例ではアクティブフィルタのデジタル
制御システムについて説明するが、本発明の適用対象は
上記デジタル制御システムに限定されるものではなく、
1サンプリング後の変量を予測して制御する各種のデジ
タル制御システムに適用することができる。
【0012】図2は本発明の実施例のアクティブフィル
タ制御システムの全体構成を示す図である。同図におい
て、1はスイッチング手段SC1〜SC4とコンデンサ
C1から構成されるAC/DCコンバータである。AC
/DCコンバータ1は、図示しない制御装置によりPW
M制御され、三巻線トランスTrを介して電源3から供
給される交流電圧を直流電圧に変換して、例えば電気車
両等の負荷Lに供給する。
【0013】また、上記AC/DCコンバータ1の動作
時、AC/DCコンバータ1からはPWM制御のスイッ
チング周波数(本実施例では1.8kHz)に応じた
1.8kHzの高調波(角周波数=ω)が発生する。上
記高調波は配電線等の分布定数と共振を起こし、電圧が
異常に上昇する等の悪影響を与える。2は上記した高調
波を除去するためのアクティブフィルタ主回路であり、
アクティブフィルタ主回路はブリッジ状に接続されたS
A1〜SA4のスイッチング手段とコンデンサC2から
構成され、上記スイッチング手段SA1〜SA4をPW
M制御することに上記高調波が除去される。
【0014】4は上記1.8kHzの高調波を選択的に
通過させる高調波検出用アナログ・アクティブフィルタ
であり、電流検出器CT2により検出されるAC/DC
コンバータ1への流入電流iL から位相遅れなく高調波
成分ih のみを取り出す。5はアナログデジタル変換器
であり、アナログデジタル変換器5は上記高調波検出用
アナログ・アクティブフィルタ4の出力ih と、電圧検
出用トランスTR1により検出されるアクティブフィル
タ主回路2の入力電圧VS と、電流検出器CT1により
検出されるアクティブフィルタ主回路2への流入電流i
c と、電圧検出器Vdtにより検出されるコンデンサC2
の両端電圧Vdcとをサンプリングしてデジタル信号に変
換する。
【0015】6はデジタルシグナルプロセッサ(以下D
SPという)であり、上記アナログデジタル変換器5が
出力するデジタル信号を演算して、アクティブフィルタ
主回路2のスイッチング手段SA1〜SA4をPWM制
御する制御信号を発生し、該制御出力は駆動回路7に与
えられ、スイッチング手段SA1〜SA4が制御され
る。
【0016】図3は上記DSP6における処理を示すブ
ロック図、図4は図3に示す位相算出手段の構成を示す
図、図5は図3に示す予測手段6aの構成を示す図であ
る。図3、図4、図5において、図2に示したものと同
一のものには同一の符号が付されており、4は前記した
高調波検出用アナログ・アクティブフィルタ、5は前記
したアナログデジタル変換器、6はDSP、7はアクテ
ィブフィルタ主回路2のスイッチング手段SA1〜SA
4の駆動回路である。また、図4の61bは1サンプリ
ング前の値を記憶する記憶手段、62bは後述するsin
(ωo t +φ)を求める演算手段、図5の61aは1サ
ンプリング前の値を記憶する記憶手段、62aは前記し
た(7)式を演算する演算手段である。
【0017】次に図3、図4、図5により本実施例にお
けるアクティブフィルタの制御について説明する。電圧
検出器Vdtにより検出されたコンデンサC2の両端電圧
Vdc、高調波検出用アナログ・アクティブフィルタ4が
出力する高調波電流ih 、電圧検出用トランスTR1に
より検出される電圧VS 、検出器CT1により検出され
る電流icは、アナクロデジタル変換器5によりサンプ
リングされデジタル信号に変換されてDSP6に入力さ
れる。
【0018】DSP6に入力されるコンデンサC2の両
端電圧Vdcと参照電圧Vdc *は減算器6fに与えられ、
その偏差が比例積分演算手段6cに与えられる。比例積
分演算手段6cは上記偏差に比例・積分演算を施し、ア
クティブフィルタ主回路2へ流入すべき電流の波高値I
cor (交流電流の基本波成分電流の波高値:例えば50
Hz、角周波数=ωo )を生成する。一方、位相算出手
段6bは、アナクロデジタル変換器5によりサンプリン
グされデジタル信号に変換された電圧VS から、交流電
源3(角周波数=ωo )の電圧位相φを算出し、sin(ω
o t+φ)を出力する。
【0019】上記sin(ωo t+φ)は次のようにして算
出される。電圧VS を正弦波波形とし、t1 を現時点、
t0 を1サンプリング時間Ts 前の時刻、V1 を現時点
の電圧VS の値、V0 を1サンプリング時間前の電圧V
Sの値、φは現時点における信号Vの位相、Ts はサン
プリング周期とすると、V0 とV1 は次の式(8a) (8
b)で表すことができる。 V0 =Vm sin ( ωo t1 +φ−ωTs ) (8a) V1 =Vm sin ( ωo t1 +φ )(8b)
【0020】ここで、Vm は電圧VS の波高値、ωo は
交流電圧の角周波数である。上記式(8a)(8b)より次
の(8c)式が得られる。 V0 /V1 =Vm sin ( ωo t1 +φ−ωTs ) /Vm sin ( ωo t1 +φ ) =cos ωTs −{sin ωTs / tan( ωo t1 +φ) }(8c) 上記(8c)式より次の(8d)式が得られる。 tan (ωo t1 +φ) =V1sinωo Ts /( V1cosωo Ts −V0)(8d)
【0021】したがって、(8d)式より次の(8)式が
得られる。 sin(ωo t1+φ)= sin [tan -1{V1sinωo Ts /( V1cosωo Ts −V0)}] ……(8) すなわち、位相算出手段6bは図4に示すように記憶手
段61bにより1サンプリング前の電圧VS サンプリン
グ値V0 を記憶し、現時点のサンプリング値V1 と、記
憶手段61bに記憶された1サンプリング前のサンプリ
ング値V0 に基づき、演算手段62bにおいて、前記式
(8)によりsin(ωo t1 +φ)を算出する。
【0022】上記位相算出手段6bが出力するsin(ωo
t1 +φ)は比例積分演算手段6cが出力する波高値I
cor と乗算器6gにより乗算され、アクティブフィルタ
主回路2に流入する交流電流の指令値icor * が生成さ
れる。すなわち、アクティブフィルタ主回路2に流入す
る交流電流の基本波成分は、位相φが電源電圧VS の位
相に一致するように制御され、また、その波高値Icor
は電圧Vdc=参照電圧Vdc* となるように制御される。
【0023】一方、予測手段6aは前記した手法により
高調波成分ih の1サンプリング後の値ih * を予測す
る。すなわち、図5に示すように、予測手段6aは記憶
手段61aにより1サンプリング前の高調波成分ih の
サンプリング値を記憶し、現時点のサンプリング値i1
と記憶手段61aに記憶された1サンプリング前のサン
プリング値に基づき、演算手段62aにおいて前記した
式(7)により1サンプリング後の予測値ih * を求め
る。
【0024】予測手段6aにより求められた1サンプリ
ング後の高調波成分の予測値ih *は減算器6hに与え
られ、前記した交流電流の指令値icor * と減算され、
電流指令値icr(高調波成分の補償分を含む)が生成さ
れる。すなわち、交流電流の指令値icor * (角周波数
=ωo )に高調波成分(角周波数=ω)の予測値ih *
(高調波成分の補償値に相当)が重畳され、アクティブ
フィルタ主回路2に流入すべき電流指令値icrが生成さ
れる。スイッチング時間演算手段6dは上記電流指令値
icrに基づき次のようにしてスイッチング時間を算出す
る。
【0025】図6は図2におけるアクティブフィルタ主
回路の等価回路であり、同図に示すようにリアクトルL
AFの値をL、アクティブフィルタ主回路2の入力側の電
圧をVS 、スイッチング手段SA1〜SA4から構成さ
れるブリッジ回路の交流側の電圧をVi 、コンデンサC
1の両端電圧をVdc、アクティブフィルタ主回路2の入
力電流をicとし、サンプリング周期をTsとすると、
次の(9)(10)(11)式が成り立つ。
【0026】VS =Vi +L(di/dt)…(9) di/dt=(1/L)(VS −Vi )…(10) Δic =(1/L)(VS −Vi )ΔT…(11) ここでΔic =icr−ic ,icr=icor * −ih *
ΔT=Ts =t1+t2,Vi =Vdcである。
【0027】上記関係から、スイッチング手段SA1〜
SA4のスイッチング期間t1,t2が次の(12)
(13)式により算出される。 t1={VS Ts −L(icr−ic )}/Vdc(12) t2=Ts −t1…(13) 上記のようにして算出されたスイッチング期間t1,t
2はPWM信号生成手段6eを介して駆動回路7に与え
られ、アクティブフィルタ主回路2のスイッチング手段
SA1〜SA4が制御される。
【0028】すなわち、図7に示すように上記期間t
1,t2を計算する時間tcal (例えば10μs)の
間、スイッチ手段SA3,SA1がオンになる。この期
間が経過すると、期間t1が正の場合には、期間t1の
間、スイッチ手段SA1,SA4がオンになり、また、
期間t1が負の場合には、期間|t1|の間、スイッチ
手段SA2,SA3がオンになる。
【0029】そして、期間t1が経過すると、期間t2
(=t2’+tcal )の間、スイッチ手段SA3,SA
1がオンになる。上記のようにスイッチング手段SA1
〜SA4を駆動することにより、電源側に重畳する特定
周波数(本実施例において1.8kHz)の高調波がア
クティブフィルタに吸収され、上記高調波を除去するこ
とができる。
【0030】本実施例においては、上記のように、本発
明の予測手法をアクティブフィルタのデジタル制御シス
テムに適用し、予測された1サンプリング後の高調波成
分の予測値ih * を用いてアクティブフィルタを制御し
ているので、正確な予測値を使用した高精度な制御を行
うことができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を得ることができる。 (1)1サンプリング時間後の上記特定周波数成分の信
号の予測値i* を式(7)により求めるようにしたの
で、特定周波数成分の大きさ、位相に関係なく1サンプ
リング後の値を予測することができる。また、上記演算
はデジタルシグナルプロセッサ(DSP)をはじめとす
るプロセッサユニットにより極めて簡単に処理すること
ができる。
【0032】(2)アクティブフィルタを用いて特定周
波数の高調波を除去する際、該高調波を検出する高調波
検出用アクティブフィルタを設け、該高調波検出用アク
ティブフィルタが出力する高調波のサンプリング値か
ら、上記(7)式により1サンプリング後の値を予測
し、該予測値を用いて交流電流に含まれる特定周波数成
分の高調波を除去するようにしたので、高精度な制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の予測手法を説明する図である。
【図2】本発明の実施例のアクティブフィルタ制御シス
テムの構成を示す図である。
【図3】図2におけるDSP6における処理を示すブロ
ック図である。
【図4】図3に示す位相算出手段6bの構成を示す図で
ある。
【図5】図3に示す予測手段6aの構成を示す図であ
る。
【図6】図2に示したアクティブフィルタ主回路の等価
回路である。
【図7】アクティブフィルタのスイッチング手段の動作
を示す図である。
【符号の説明】
1 AC/DCコンバータ 2 アクティブフィルタ主回路 3 電源 4 高調波検出用アナログ・アクティブフ
ィルタ 5 アナログデジタル変換器 6 デジタルシグナルプロセッサ(DS
P) 7 駆動回路 SC1〜SC4 スイッチング手段 SA1〜SA4 スイッチング手段 C1 コンデンサ C2 コンデンサ Tr トランス L 負荷 CT1 電流検出器 CT2 電流検出器 TR1 電圧検出用トランス Vdt 電圧検出器 LAF,Lcon リアクトル 6a 予測手段 6b 位相算出手段 6c 比例積分演算手段 6d スイッチング時間演算手段 6e PWM信号生成手段 6f,6h 減算手段 6g 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミシ・アブダラ 神奈川県大和市上草柳338番地1 東洋電 機製造株式会社技術研究所内 (72)発明者 飯田 克二 神奈川県大和市上草柳338番地1 東洋電 機製造株式会社技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の特定周波数成分のアナログ信号を
    サンプリングしてデジタル信号に変換し、該デジタル信
    号から上記特定周波数成分の信号の1サンプリング時間
    後の値を予測する特定周波数成分信号の予測方法であっ
    て、 1サンプリング時間前の上記特定周波数成分の信号の値
    をi0 、現時点における上記特定周波数成分の信号のサ
    ンプリング値をi、上記特定周波数fの角周波数をω
    (=2πf)、サンプリング周期をTs としたとき、1
    サンプリング時間後の上記特定周波数成分の信号の予測
    値i* を下式より求める i* =2×i×cos (ωTs )−i0 ことを特徴とする特定周波数成分信号の予測方法。
  2. 【請求項2】 単一の特定周波数成分のアナログ信号を
    サンプリングしてデジタル信号に変換するアナログデジ
    タル変換器の出力に基づき、1サンプリング後の上記特
    定周波数成分の1サンプリング後の値を予測する特定周
    波数成分信号の予測装置であって、 1サンプリング前の上記特定周波数成分信号の値を記憶
    する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された1サンプリング時間前の上記
    特定周波数成分の信号の値i0 と、現時点における上記
    特定周波数成分の信号のサンプリング値iと、上記特定
    周波数の角周波数ωと、サンプリング周期Ts とに基づ
    き、下式により1サンプリング時間後の上記特定周波数
    成分の信号の予測値i* を求める演算手段とを備えた i* =2×i×cos (ωTs )−i0 ことを特徴とする特定周波数成分信号の予測装置。
  3. 【請求項3】 ブリッジ状に接続されたスイッチング手
    段から構成されるブリッジ回路と、該ブリッジ回路の直
    流側に接続されたコンデンサとを備え、上記スイッチン
    グ手段を制御して、交流電源から供給される交流電流に
    含まれる特定周波数の高調波成分を除去するアクティブ
    フィルタのデジタル制御システムであって、 交流電流iL に含まれる特定周波数の高調波成分を通過
    させるバンドパスフィルタと、 上記バンドパスフィルタが出力する特定周波数の成分i
    h の瞬時値と、交流電源電圧VS の瞬時値と、上記ブリ
    ッジ回路に流入する電流ic の瞬時値とをサンプリング
    してデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器
    と、 上記アナログデジタル変換器の出力に基づきブリッジ回
    路のスイッチング手段を制御するデジタル制御手段とを
    備え、 上記デジタル制御手段は、上記交流電源電圧VS のサン
    プリング値から電源電圧の位相φを算出して、上記位相
    算出手段により算出された位相φに基づき交流電流の基
    本波成分icor * を生成し、 また、現時点でサンプリングされた上記特定周波数の成
    分のサンプリング値i1 と、上記特定周波数の成分の前
    回のサンプリング値i0 と上記特定周波数の角周波数ω
    と、サンプリング周期Ts とに基づき、1サンプリング
    時間後の上記特定周波数成分の信号の予測値ih * を、
    式ih * =2×i1 ×cos (ωTs )−i0 により求
    め、 上記交流電流の基本波成分icor * から上記予測手段の
    出力ih * を減算し、該減算結果と上記電源電圧VS と
    前記電流ic に基づき前記スイッチング手段の開閉時間
    を算出することを特徴とするアクティブフィルタのデジ
    タル制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006040242A1 (de) * 2004-10-13 2006-04-20 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum steuern der elektronenergiequalität eines elektrischen energieversorgungsnetzes
CN117054737A (zh) * 2023-08-15 2023-11-14 嘉兴市科讯电子有限公司 一种自相关滤波计算电力供电频率的方法和装置

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