JPH09119922A - 円筒部材の探傷方法及び探触子保持装置 - Google Patents

円筒部材の探傷方法及び探触子保持装置

Info

Publication number
JPH09119922A
JPH09119922A JP7298836A JP29883695A JPH09119922A JP H09119922 A JPH09119922 A JP H09119922A JP 7298836 A JP7298836 A JP 7298836A JP 29883695 A JP29883695 A JP 29883695A JP H09119922 A JPH09119922 A JP H09119922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical member
base
flaw detection
probe
central axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7298836A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3088646B2 (ja
Inventor
Hideaki Tanaka
秀秋 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP07298836A priority Critical patent/JP3088646B2/ja
Publication of JPH09119922A publication Critical patent/JPH09119922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3088646B2 publication Critical patent/JP3088646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大形で重量物の円筒部材の端面をサイドロー
ラにて堅固に支持すると共に、探傷速度を向上させるた
めに円筒部材の回転駆動速度を上昇させる必要があり、
超音波探傷装置の付属装置としてのターニングローラの
支持機構や回転駆動機構が複雑になり、かつ、大きな耐
久性をもつ構造にしなければならない。 【解決手段】 円筒部材1をターニングローラ6上に中
心軸線を水平として載置し、円筒部材1を回転させるこ
となく、円筒部材1の外周面1aに密着させた探触子2
0を円筒部材1の中心軸線方向に移動させて1ラインの
探傷を行い、同様の操作によつて複数ラインの探傷を行
つて所定幅Δの探傷が終了した後、ターニングローラ6
によつて円筒部材1を所定角度だけ回動させ、続いて、
円筒部材1を回転させることなく、円筒部材1の探傷が
終了した所定幅Δに隣接する所定幅Δについての探傷を
行い、次々に所定幅Δについての探傷を行うことによ
り、全周に亘る探傷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒部材の探傷方
法及び探触子保持装置に関するものであり、詳しくは、
円筒部材の円筒面に追随させる探傷方法及び探触子保持
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の円筒部材の欠陥検出
装置として、超音波探傷装置が知られている。重量が5
0Ton以上となるような大形の円筒部材の超音波探傷
試験では、円筒部材を中心軸線を水平としてターニング
ローラに乗せ、ターニングローラによつて円筒部材を中
心軸線回りに回転させながら探傷している。探触子は、
円筒部材の回転に合わせて円筒部材の中心軸線方向に次
第に移動させる。従つて、円筒部材は、探触子によつて
螺旋状に探傷される。
【0003】しかしながら、円筒部材をターニングロー
ラにて回転させながら探傷する従来の探傷方法にあつて
は、円筒部材の端面をサイドローラにて堅固に支持し、
中心軸線方向の横ずれを確実に防止しながら探傷する必
要がある。加えて、探傷速度を向上させるためには、タ
ーニングローラによる円筒部材の回転駆動速度を上昇さ
せる必要がある。このため、超音波探傷の付属装置とし
てのターニングローラにおいて、特に大形で重量物の円
筒部材を超音波探傷する場合、ターニングローラの支持
機構や回転駆動機構が複雑になり、かつ、大きな耐久性
も要求され、コストも要するという技術的課題があつ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、円筒部材
1をターニングローラ6上に中心軸線を水平として載置
し、該円筒部材1を回転させることなく、該円筒部材1
の外周面1aに密着させた探触子20を円筒部材1の中
心軸線方向に移動させて1ラインの探傷を行い、同様の
操作によつて複数ラインの探傷を行つて所定幅Δの探傷
が終了した後、ターニングローラ6によつて該円筒部材
1を所定角度だけ回動させ、続いて、該円筒部材1を回
転させることなく、該円筒部材1の探傷が終了した所定
幅Δに隣接する所定幅Δについての探傷を行い、次々に
所定幅Δについての探傷を行うことにより、該円筒部材
1の全周に亘る探傷を行うことを特徴とする円筒部材の
探傷方法である。請求項2の発明の構成は、第1基台1
0と、第1基台10の上方に配置される第2基台15
と、第2基台15の上方に配置される基盤11と、基盤
11の一端部に揺動自在に支持される取付部材12とを
備え、取付部材12に取付けた探触子20によつて円筒
部材1の外周面1a側を探傷する探触子保持装置であつ
て、前記第1基台10を円筒部材1の中心軸線方向に移
動させる中心軸線方向送り装置14と、前記第2基台1
5を円筒部材1の中心軸線方向と直交方向に第1基台1
0に対して移動させる軸線直交方向送り装置16と、前
記基盤11を第2基台15に対して昇降駆動する昇降駆
動装置18と、前記基盤11に配置され、前記取付部材
12の傾斜角度を調節する傾斜角度調節装置24とを有
することを特徴とする探触子保持装置である。請求項3
の構成は、探触子20が、弾性体70を介して取付部材
12に弾性的に支持されていることを特徴とする請求項
2の探触子保持装置である。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、先ず、円筒部材1
を、中心軸線を水平としてターニングローラ6上に載置
する。次いで、探触子20を円筒部材1の外周面1aに
押圧させ、円筒部材1を回転させることなく、探触子2
0を円筒部材1の中心軸線方向に移動させて1ラインの
探傷を行い、同様の操作によつて複数ラインの探傷を行
つて所定幅Δの探傷を行う。その後、ターニングローラ
6によつて円筒部材1を所定角度だけ回動させ、続い
て、円筒部材1を回転させることなく、円筒部材1の探
傷が終了した所定幅Δに隣接する所定幅Δについての探
傷を行う。このようにして、次々に所定幅Δについての
探傷を行うことにより、円筒部材1の全周に亘る探傷を
行う。
【0006】請求項2の発明によれば、先ず、円筒部材
1を、中心軸線を水平としてターニングローラ6上に載
置する。次いで、中心軸線方向送り装置14及び昇降駆
動装置18を駆動し、第1基台10を円筒部材1の中心
軸線方向に移動させ、探触子保持装置2を円筒部材1の
中心軸線方向の端部に位置させると共に、基盤11を第
2基台15に対して昇降駆動することにより、探触子2
0を所定高さ位置とし、探傷開始位置にセットする。ま
た、軸線直交方向送り装置16を駆動し、第2基台15
を円筒部材1の中心軸線方向と直交方向に第1基台10
に対して移動させ、探触子20を円筒部材1の外周面1
aに密着させる。
【0007】この状態から、円筒部材1を回転させるこ
となく、中心軸線方向送り装置14を駆動し、第1基台
10を円筒部材1の中心軸線方向に連続的に移動させな
がら、探触子20によつて円筒部材1の外周面1a側を
探傷する。円筒部材1の中心軸線方向に1ラインを探傷
した後、探触子20を所定幅だけ下(又は上)へ移動
し、次のラインの探傷を行う。欠陥が検出された場合
は、同じラインを探傷し、欠陥の有無を再確認する。こ
のようにして、昇降駆動装置18により探触子20を取
付けた取付部材12が上下可能な所定幅Δ、つまり円筒
部材1を回転させることなく探傷可能な所定幅Δの探傷
が終了したなら、円筒部材1を所定幅Δに合わせて所定
角度だけ回動させる。
【0008】その後、昇降駆動装置18により、探触子
20の取付部材12を円筒部材1の回動量に追随させ
て、探傷終了位置、つまり所定幅Δに隣接する位置にま
で上昇(又は下降)させ、探触子20を円筒部材1の外
周面1aに密着させて次の探傷を行う。このようにし
て、円筒部材1を回転させることなく、円筒部材1の探
傷が終了した所定幅Δに隣接する所定幅Δについての探
傷を行い、次々に円筒部材1の間欠的な回動及び所定幅
Δについての探傷を行う。
【0009】ここで、円筒部材1を所定角度(周方向の
所定幅Δ)だけ間欠的に回動させる理由について説明す
る。重量物である円筒部材1をターニングローラ6によ
つて回転させる場合、1回の円周方向の送り量をライン
間の幅(探触子の幅の3/4程度)といつた小量に制御
することは、慣性が働くため困難である。そこで、円筒
部材1に所定角度(周方向の所定幅Δ)の比較的大きな
移動を与え、その移動量に追随させて探触子20の取付
部材12を移動させる。このようにして円筒部材1が1
回転し、円筒部材1の全周について探傷がされたなら、
探傷作業を終了する。
【0010】請求項3によれば、弾性体70が弾性的に
変形しながら、探触子20が円筒部材1の外周面1aに
確実に密着する。この探触子20の密着状態は、探触子
20が1ラインの移動を行う際、ラインを変更した際、
及び円筒部材1を所定幅Δに合わせて間欠的に回動さ
せ、探触子20を前回の探傷終了位置に対応させて移動
させた際のいずれの場合においても、良好に得られるよ
うになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図7は、本発明の1
実施の形態に係る探触子保持装置を示す。図1中におい
て符号1は被検査物である円筒部材であり、円筒部材1
は、中心軸線の前後左右に配置した複数個のターニング
ローラ6上に中心軸線を水平として載置してある。各タ
ーニングローラ6は、基礎3上に設置した回転駆動源で
あるモータ7により、減速装置8を介して回転駆動さ
れ、円筒部材1を中心軸線回りに回転できるようになつ
ている。
【0012】探触子保持装置2は、基礎3に固定した支
持台4上に配置され、円筒部材1の外周面1aに対向し
ている。探触子保持装置2は、支持台4の上方に配置さ
れる第1基台10と、第1基台10の上方に配置される
第2基台15と、第2基台15の上方に配置される基盤
11と、基盤11の一端部に揺動自在に支持される取付
部材12とを備え、取付部材12に取付けた探触子20
によつて円筒部材1の外周面1a側を探傷する。
【0013】第1基台10は、中心軸線方向送り装置1
4を付属し、第2基台15は、軸線直交方向送り装置1
6を付属する。中心軸線方向送り装置14は、第1基台
10を円筒部材1の中心軸線方向に正逆に送る。軸線直
交方向送り装置16は、第2基台15を円筒部材1の中
心軸線方向と直交方向に正逆に送る。基盤11は、第2
基台15上に昇降駆動装置18を介して配置され、昇降
駆動装置18によつて基盤11を所定高さ位置に昇降駆
動できるようになつている。取付部材12は、ピン22
によつて基盤11に揺動自在に支持され、傾斜角度調節
装置24によつて傾斜角度を調節可能である。
【0014】中心軸線方向送り装置14は、図3,図4
に示すように第1基台10に回転自在に支持され、支持
台4上を円筒部材1の中心軸線方向に転動する車輪26
と、支持台4上に支持体28を介して取付けたラック3
0と、第1基台10に回転自在に支持され、ラック30
に噛合するピニオン32と、第1基台10に固設され、
ピニオン32を正逆に回転駆動するモータ34とを有す
る。しかして、モータ34によつてピニオン32を正逆
に回転駆動することにより、車輪26が支持台4上を転
動しながら、第1基台10がラック30に沿つて円筒部
材1の中心軸線方向に往復移動する。
【0015】軸線直交方向送り装置16は、図5に詳示
するように第1基台10上に設置したラック38と、第
1基台10上に設置され、第2基台15を軸線直交方向
に案内する図外のリニヤモーションレールと、第2基台
15に回転自在に支持され、ラック38に噛合するピニ
オン40と、第2基台15に固設され、ピニオン40を
正逆に回転駆動するモータ42とを有する。実際には、
モータ42を正逆に回転駆動すれば、ウオーム80が回
転し、ウオーム80に噛合するウオームホイール82が
回転するので、ウオームホイール82と同軸のピニオン
40が回転する。これにより、第2基台15がラック3
8に沿つて軸線直交方向に前後に移動する。84は、エ
ンコーダであり、ウオームホイール82の回転数を検出
し、第2基台15の移動量を検知する。
【0016】昇降駆動装置18は、図3に示すように第
2基台15と基盤11との間に配置される平行移動リン
ク機構44と、平行移動リンク機構44を伸縮させて基
盤11に昇降移動を与える駆動機構45とを有する。平
行移動リンク機構44は、下端の一方のリンク44aの
下端部がピン46によつて第2基台15に揺動自在に支
持され、下端の他方のリンク44bの下端部がピン48
によつて下ブラケット部材50に揺動自在に支持され、
上端の一方のリンク44cの上端部がピン52によつて
基盤11に揺動自在に支持され、上端の他方のリンク4
4dの上端部がピン54によつて上ブラケット部材56
に揺動自在に支持されている。下ブラケット部材50
は、図5,図6に示すように第2基台15の上面のリニ
ヤモーションレール36に軸線直交方向の移動可能に摺
動案内され、上ブラケット部材56は、図7に示すよう
に基盤11の下面のリニヤモーションレール51に軸線
直交方向の移動可能に摺動案内されている。
【0017】駆動機構45は、図6に詳示するように下
ブラケット部材50の下面に固定したボールナット58
aと第2基台15の上面に回転自在に支持したスクリュ
58bとかなるボールねじ機構58と、一対のかさ歯車
59と、モータ60とを有する。モータ60によつて一
対のかさ歯車59及びスクリュ58bを正逆に回転駆動
することにより、ボールナット58a及び下ブラケット
部材50が軸線直交方向に正逆に移動するので、下端の
一対のリンク44a,44bの下端部の間隔が縮小又は
拡大する。これにより、平行移動リンク機構44が伸縮
するので、基盤11を昇降駆動することができる。な
お、平行移動リンク機構44は、中心軸線方向の両側に
対称に配置され、基盤11を安定的に昇降駆動できるよ
うになつている。
【0018】傾斜角度調節装置24は、図7に詳示する
ように取付部材12にピン22と同軸に固設した従動ス
プロケット62と、基盤11上に設置したモータ64
と、基盤11上に回転自在に支持され、モータ64によ
つて正逆に回転駆動される駆動スプロケット66とを有
し、従動スプロケット62と駆動スプロケット66との
間にチェーン68が巻掛けてある。しかして、モータ6
4によつて歯車機構67を介して駆動スプロケット66
を正逆に回動駆動することにより、チェーン68を介し
て従動スプロケット62が正逆に回動駆動されるので、
従動スプロケット62とピン22を介して一体の取付部
材12がピン22を中心として揺動し、取付部材12の
傾斜角度が調節される。なお、63は、エンコーダであ
り、駆動スプロケット66の回転数を検出し、取付部材
12の傾斜角度を検知する。
【0019】板状をなす取付部材12の傾斜上面側に
は、複数個の探触子20が上下方向に所定間隔で取付け
てある。各探触子20は、図2に示すようにそれぞれ保
持部材20aの先端部に取付けられ、各保持部材20a
が取付部材12の穴部12aを摺動自在に貫通してい
る。そして、各探触子20は、各保持部材20aに外装
され、各保持部材20aの先端部と取付部材12との間
に介装したコイルスプリングからなる弾性体70によつ
て弾性的に支持されている。
【0020】しかして、各探触子20が円筒部材1の外
周面1aに密着した際、各弾性体70が適度に弾性変形
する。なお、図2上では4個の探触子20が上下方向に
所定間隔として取付部材12に取付けた状態で示されて
いるが、1個の垂直探触子20によつて円筒部材1の径
方向を探傷し、2個の斜角探触子20によつて円筒部材
1の周方向を交差させて探傷すればよく、合計で3個の
探触子20が円筒部材1の外周面1aの周方向に接触す
るように配置されていれば充分である。また、図2上で
は上端及び下から2番目の探触子20が垂直探触子20
であり、下端及び上から2番目の探触子20が斜角探触
子20である。勿論、1個の垂直探触子20のみを取付
け、円筒部材1の径方向のみを探傷することも可能であ
る。72は、油切りのためのワイパ機構であり、探触子
20用の接触媒質を拭き取る機能を有する。
【0021】また、上下端に位置する保持部材20aに
は、図2に示すようにそれぞれ一対の位置センサーa,
b,c,dが配置されている。上端の保持部材20aに
配置された位置センサーa,bは、上端の探触子20が
自由状態で共にOFF作動し、探触子20が円筒部材1
の外周面1aに押圧されて弾性体70が適度に変形した
際に上側の位置センサーaのみがON作動し、円筒部材
1の外周面1aに押圧されて弾性体70が過度に変形し
た際に共にON作動する。また、下端の保持部材20a
に配置された位置センサーc,dは、下端の探触子20
が自由状態で共にOFF作動し、円筒部材1の外周面1
aに押圧されて弾性体70が適度に変形した際に上側の
位置センサーcのみがON作動し、円筒部材1の外周面
1aに押圧されて弾性体70が過度に変形した際に共に
ON作動する。
【0022】次に、作用について説明する。先ず、円筒
部材1を、ターニングローラ6上に中心軸線を水平とし
て載置する。次いで、中心軸線方向送り装置14を駆動
し、第1基台10を円筒部材1の中心軸線方向に移動さ
せ、円筒部材1の中心軸線方向の端部に探触子保持装置
2を位置させる。また、昇降駆動装置18を駆動し、基
盤11を第2基台15に対して昇降駆動することによ
り、探触子20を所定高さ位置として探傷開始位置Aに
セットする。更に、軸線直交方向送り装置16を駆動
し、第2基台15を円筒部材1の中心軸線方向と直交方
向に第1基台10に対して移動させ、各探触子20を円
筒部材1の外周面1aに密着させる。その際、各探触子
20を支持する弾性体70がそれぞれ弾性変形する。
【0023】この状態で、位置センサーa,b,c,d
の信号を確認し、各探触子20が円筒部材1の外周面1
aに適正な圧力で押圧されて良好な密着状態にある否か
を確認する。先ず、各位置センサーa,b,c,dの信
号がONであるかOFFであるかを確認し、下記表1に
示すように軸線直交方向送り装置16又は傾斜角度調節
装置24を処置の欄の記載に合わせて適宜に駆動する。
すなわち、表1の結果に基づいて第2基台15又は取付
部材12を適宜に駆動し、番号1の状態、つまり位置セ
ンサーa,cがONで、位置センサーb,dがOFFの
状態とし、各探触子20に円筒部材1の外周面1aに対
する適正な押圧力を与える。なお、位置センサーbのみ
若しくは位置センサーdのみ又は位置センサーb,dの
みがONの場合は、異常を示している。
【0024】表1の番号1の状態から、探傷作業を開始
する。すなわち、円筒部材1を回転させることなく、中
心軸線方向送り装置14を駆動し、第1基台10を円筒
部材1の中心軸線方向に連続的に移動させながら、各探
触子20によつて円筒部材1の外周面1a側を探傷す
る。この状態を図8に示す。
【0025】
【0026】円筒部材1の中心軸線方向に1ラインを探
傷した後、探触子20を所定幅δ(具体的には1個の探
触子20の幅の3/4)だけ下(又は上)へ移動し、次
のラインの探傷を行う。欠陥が検出された場合は、同じ
ラインを探傷し、欠陥の有無を再確認する。同じライン
の探傷は、探触子20の所定幅δの移動を行うことなく
中心軸線方向送り装置14を駆動し、第1基台10を円
筒部材1の中心軸線方向に移動させることで簡単に行う
ことができる。昇降駆動装置18によつて探触子20を
取付けた取付部材12が上下可能な所定幅Δ(200〜
300mm程度)、つまり円筒部材1を回転させること
なく探傷可能な所定幅Δの探傷が終了したなら、円筒部
材1を所定幅Δに合わせて所定角度だけ間欠的に回動さ
せる。その際、モータ7を駆動し、各ターニングローラ
6によつて円筒部材1を回動させる。円筒部材1が所定
角度回動したことは、図外のエンコーダによつて検出す
ることができる。
【0027】その後、昇降駆動装置18により、探触子
20の取付部材12を円筒部材1の間欠的な回動量に追
随させて、探傷終了位置に対応する位置、つまり所定幅
Δに隣接する位置にまで上昇(又は下降)させ、次の探
傷を行う。円筒部材1を所定角度だけ間欠的に回動さ
せ、昇降駆動装置18を駆動した際には、再度、位置セ
ンサーa,b,c,dの信号を上記表1に基づいて確認
し、各探触子20を円筒部材1の外周面1aに密着させ
るようにし、円筒部材1に対する探触子20の取付部材
12の前後位置・傾きを常に一定の状態として探傷する
ようにコントロールする。このようにして、図9に示す
ように円筒部材1を回転させることなく、円筒部材1の
探傷が終了した所定幅Δに隣接する所定幅Δについての
探傷を行い、次々に所定幅Δについての探傷を行う。な
お、位置センサーa,b,c,dの信号の確認は、探触
子20をラインに沿わせて中心軸線方向に走査する際、
及び探傷するラインを次のラインに変更した際にも、行
うことができる。
【0028】ここで、円筒部材1を所定角度(200〜
300mm程度の周方向の所定幅Δ)だけ間欠的に回動
させる理由について説明する。重量物である円筒部材1
をターニングローラ6によつて回転させる場合、1回の
円周方向の送り量をラインの間隔、つまり探触子の幅の
3/4(具体的には15±2mm程度)といつた小量に
制御することは、慣性が働くため困難である。そこで、
円筒部材1に所定角度(200〜300mm程度の周方
向の所定幅Δ)の比較的大きな移動を与え、その移動量
に追随して探触子20の取付部材12を移動させる。
【0029】このようにして円筒部材1が1回転し、円
筒部材1の全周について探傷がされたなら、探傷作業を
終了する。図8に示す74は、周原点検出用の光センサ
ーであり、円筒部材1が1回転したことを検出する。探
傷結果は、欠陥分布図・欠陥断面図としてグラフィック
表示させ、欠陥状況を客観的に確認することができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る円筒部材の探傷方法及び探触子保持装置に
よれば、円筒部材の探傷に際し、円筒部材を高速かつ連
続に回転させることなく、円筒部材の1回転によつて全
面の探傷が可能となる。その結果、重量物である円筒部
材の支持機構及び回転駆動機構の構造が著しく簡素にな
ると共に、その耐久性が良好に確保される。加えて、探
傷作業中に欠陥を検出した際には、再度同じラインを探
傷し、欠陥の有無を確認する作業を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る探触子保持装置
の構成要素の配置を示す図。
【図2】 同じく探触子及び取付部材を示す断面図。
【図3】 同じく探触子保持装置を示す側面図。
【図4】 同じく中心軸線方向送り装置を示す斜視図。
【図5】 同じく軸線直交方向送り装置を示す斜視図。
【図6】 同じく昇降駆動装置の駆動機構を示す斜視
図。
【図7】 同じく傾斜角度調節装置を示す斜視図。
【図8】 同じく作用説明図。
【図9】 同じく作用説明図。
【符号の説明】
1:円筒部材、1a:外周面、6:ターニングローラ、
10:第1基台、11:基盤、12:取付部材、14:
中心軸線方向送り装置、15:第2基台、16:軸線直
交方向送り装置、18:昇降駆動装置、20:探触子、
24:傾斜角度調節装置、70:弾性体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部材(1)をターニングローラ
    (6)上に中心軸線を水平として載置し、該円筒部材
    (1)を回転させることなく、該円筒部材(1)の外周
    面(1a)に密着させた探触子(20)を円筒部材
    (1)の中心軸線方向に移動させて1ラインの探傷を行
    い、同様の操作によつて複数ラインの探傷を行つて所定
    幅(Δ)の探傷が終了した後、ターニングローラ(6)
    によつて該円筒部材(1)を所定角度だけ回動させ、続
    いて、該円筒部材(1)を回転させることなく、該円筒
    部材(1)の探傷が終了した所定幅(Δ)に隣接する所
    定幅(Δ)についての探傷を行い、次々に所定幅(Δ)
    についての探傷を行うことにより、該円筒部材(1)の
    全周に亘る探傷を行うことを特徴とする円筒部材の探傷
    方法。
  2. 【請求項2】 第1基台(10)と、第1基台(10)
    の上方に配置される第2基台(15)と、第2基台(1
    5)の上方に配置される基盤(11)と、基盤(11)
    の一端部に揺動自在に支持される取付部材(12)とを
    備え、取付部材(12)に取付けた探触子(20)によ
    つて円筒部材(1)の外周面(1a)側を探傷する探触
    子保持装置であつて、前記第1基台(10)を円筒部材
    (1)の中心軸線方向に移動させる中心軸線方向送り装
    置(14)と、前記第2基台(15)を円筒部材(1)
    の中心軸線方向と直交方向に第1基台(10)に対して
    移動させる軸線直交方向送り装置(16)と、前記基盤
    (11)を第2基台(15)に対して昇降駆動する昇降
    駆動装置(18)と、前記基盤(11)に配置され、前
    記取付部材(12)の傾斜角度を調節する傾斜角度調節
    装置(24)とを有することを特徴とする探触子保持装
    置。
  3. 【請求項3】 探触子(20)が、弾性体(70)を介
    して取付部材(12)に弾性的に支持されていることを
    特徴とする請求項2の探触子保持装置。
JP07298836A 1995-10-24 1995-10-24 探触子保持装置 Expired - Fee Related JP3088646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07298836A JP3088646B2 (ja) 1995-10-24 1995-10-24 探触子保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07298836A JP3088646B2 (ja) 1995-10-24 1995-10-24 探触子保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09119922A true JPH09119922A (ja) 1997-05-06
JP3088646B2 JP3088646B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=17864857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07298836A Expired - Fee Related JP3088646B2 (ja) 1995-10-24 1995-10-24 探触子保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3088646B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3036802A1 (fr) * 2015-05-28 2016-12-02 Snecma Dispositif pour le controle non destructif par ultrasons d'une piece tubulaire, en particulier de grandes dimensions
CN106501353A (zh) * 2016-12-23 2017-03-15 马有征 一种钢铁探伤用磁粉探伤设备
KR102233474B1 (ko) * 2019-11-26 2021-03-29 울산과학기술원 3자유도 옵티컬 센싱이 가능한 시뮬레이션 시스템

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55114948A (en) * 1979-02-27 1980-09-04 Kubota Ltd Flaw detector of tube material
JPS60154856U (ja) * 1984-03-23 1985-10-15 三菱重工業株式会社 移動式検査装置
JPS60259953A (ja) * 1984-06-06 1985-12-23 Hitachi Zosen Corp 多関節ロボツトによる探傷方法
JPH0651865U (ja) * 1992-12-16 1994-07-15 住友金属工業株式会社 曲率を有する材料の接触式超音波探傷装置
JPH07174739A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 検査装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55114948A (en) * 1979-02-27 1980-09-04 Kubota Ltd Flaw detector of tube material
JPS60154856U (ja) * 1984-03-23 1985-10-15 三菱重工業株式会社 移動式検査装置
JPS60259953A (ja) * 1984-06-06 1985-12-23 Hitachi Zosen Corp 多関節ロボツトによる探傷方法
JPH0651865U (ja) * 1992-12-16 1994-07-15 住友金属工業株式会社 曲率を有する材料の接触式超音波探傷装置
JPH07174739A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 検査装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3036802A1 (fr) * 2015-05-28 2016-12-02 Snecma Dispositif pour le controle non destructif par ultrasons d'une piece tubulaire, en particulier de grandes dimensions
CN106501353A (zh) * 2016-12-23 2017-03-15 马有征 一种钢铁探伤用磁粉探伤设备
CN106501353B (zh) * 2016-12-23 2023-12-29 上海翊晟新材料科技有限公司 一种钢铁探伤用磁粉探伤设备
KR102233474B1 (ko) * 2019-11-26 2021-03-29 울산과학기술원 3자유도 옵티컬 센싱이 가능한 시뮬레이션 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3088646B2 (ja) 2000-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2997615B2 (ja) 検査装置
JP2008122090A (ja) ロッド材の超音波探傷方法及び超音波探傷システム
US4312230A (en) Method and apparatus for pipe inspection
JPH09119922A (ja) 円筒部材の探傷方法及び探触子保持装置
JPS6224722B2 (ja)
CN117491498A (zh) 一种质检用金属探伤装置
KR200408111Y1 (ko) 롤 표면 자동 탐상장치
CN109975428B (zh) 线材在线全体积相控阵超声检测装置
JP3832642B2 (ja) ポリアミド樹脂成形体の欠陥検査方法及びその検査装置
JPH09189690A (ja) 検査装置
JP3387778B2 (ja) 円筒形ワークの外形検査用接触式センサ
JP3688265B2 (ja) 超音波探傷装置
JP4620895B2 (ja) 管端溶接部などの検査装置
CN111546304B (zh) 一种单电机输入三自由度转动机构
JPH0616005B2 (ja) タイヤの振れ量測定装置
CN113138199A (zh) 圆形pcb电路板的视觉检测系统及其检测方法
JP3444715B2 (ja) 研磨装置およびこの研磨装置を用いた研磨方法
JPH0610317Y2 (ja) 超音波探傷装置
JPH03293560A (ja) 電縫管の超音波探傷装置
JP2008018514A (ja) 平面研磨装置
JPS629268A (ja) 大型構造物の溶接部自動探傷装置
JP6795838B2 (ja) バランスウェイト圧着装置
SU1231458A1 (ru) Передвижна установка дл ультразвукового контрол изделий
JPH06174698A (ja) 超音波探傷装置
JPH0651865U (ja) 曲率を有する材料の接触式超音波探傷装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees