JPH09119660A - 冷風・温風装置 - Google Patents
冷風・温風装置Info
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- JPH09119660A JPH09119660A JP7279433A JP27943395A JPH09119660A JP H09119660 A JPH09119660 A JP H09119660A JP 7279433 A JP7279433 A JP 7279433A JP 27943395 A JP27943395 A JP 27943395A JP H09119660 A JPH09119660 A JP H09119660A
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- heat
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱交換効率を高めて大きな冷風/温風出力を
得る。 【解決手段】 ペルチェ素子3の吸熱側又は放熱側の接
合面に熱的に接合されて冷風又は温風を出力する熱交換
器7と、熱交換器7からの冷風又は温風を送風する送風
ファン6とを備える。熱交換器7は、ペルチェ素子3の
吸熱側又は放熱側の接合面に取着される蓄熱ブロック8
と、蓄熱ブロック8内部と蓄熱ブロック8外部との間で
蓄熱媒体を循環させる流路9と、流路9の外周に設けら
れるフィン10とで構成される。蓄熱ブロック8を送風
ファン6による送風経路5内に露出配置する。
得る。 【解決手段】 ペルチェ素子3の吸熱側又は放熱側の接
合面に熱的に接合されて冷風又は温風を出力する熱交換
器7と、熱交換器7からの冷風又は温風を送風する送風
ファン6とを備える。熱交換器7は、ペルチェ素子3の
吸熱側又は放熱側の接合面に取着される蓄熱ブロック8
と、蓄熱ブロック8内部と蓄熱ブロック8外部との間で
蓄熱媒体を循環させる流路9と、流路9の外周に設けら
れるフィン10とで構成される。蓄熱ブロック8を送風
ファン6による送風経路5内に露出配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ペルチェ素子を
熱源として用いた冷風・温風装置に関し、例えばトイレ
空間のスポット冷風温風扇として使用される装置に関す
るものである。
熱源として用いた冷風・温風装置に関し、例えばトイレ
空間のスポット冷風温風扇として使用される装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばトイレ空間に設置され
るスポット冷風温風扇A′として、図13(a)に示す
ように、ペルチェ素子3の第1接合面3aに熱交換用フ
ィン10′を取着すると共に、第2接合面3bに吸熱ブ
ロック14を取着したものが知られている。図中の1は
ポンプ、4は制御回路及び駆動電源、6は送風ファン、
11は人体検知センサーである。例えば冷風を得る場合
には第1接合面3aが冷却されるようにペルチェ素子3
に電力を印加する。これによりフィン10′が冷却さ
れ、送風ファン6によって送風経路5内へ導入された風
が熱交換されて冷却され、この冷却された風をターゲッ
トに向けて吐出することができる。尚、ペルチェ素子3
の入力の極性を入れ換えることで、温風を得ることがで
きる。また、冷風を出力する場合において、ペルチェ素
子3の第2接合面3bに取着された吸熱ブロック14は
高温となり、蓄熱媒体としてのロータンク16内の洗浄
水に放熱されるものである。
るスポット冷風温風扇A′として、図13(a)に示す
ように、ペルチェ素子3の第1接合面3aに熱交換用フ
ィン10′を取着すると共に、第2接合面3bに吸熱ブ
ロック14を取着したものが知られている。図中の1は
ポンプ、4は制御回路及び駆動電源、6は送風ファン、
11は人体検知センサーである。例えば冷風を得る場合
には第1接合面3aが冷却されるようにペルチェ素子3
に電力を印加する。これによりフィン10′が冷却さ
れ、送風ファン6によって送風経路5内へ導入された風
が熱交換されて冷却され、この冷却された風をターゲッ
トに向けて吐出することができる。尚、ペルチェ素子3
の入力の極性を入れ換えることで、温風を得ることがで
きる。また、冷風を出力する場合において、ペルチェ素
子3の第2接合面3bに取着された吸熱ブロック14は
高温となり、蓄熱媒体としてのロータンク16内の洗浄
水に放熱されるものである。
【0003】他の従来例として、図13(b)に示すよ
うに蓄熱媒体Bを充填したタンクなどの蓄熱槽50をペ
ルチェ素子3の第1接合面3aに取着し、この蓄熱槽5
0の表面に熱交換用フィン10″を設けたスポット冷風
温風扇A″ものが知られている。他の構成は図13
(a)と同様である。尚図14は従来のスポット冷風温
風扇の制御フローの一例を示している。従来は電源投入
時と同時に送風ファンによる送風を開始する方式を採用
している。
うに蓄熱媒体Bを充填したタンクなどの蓄熱槽50をペ
ルチェ素子3の第1接合面3aに取着し、この蓄熱槽5
0の表面に熱交換用フィン10″を設けたスポット冷風
温風扇A″ものが知られている。他の構成は図13
(a)と同様である。尚図14は従来のスポット冷風温
風扇の制御フローの一例を示している。従来は電源投入
時と同時に送風ファンによる送風を開始する方式を採用
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13
(a)のフィン10′を用いた従来例では、フィン1
0′の表面積を大きくするとペルチェ素子3からフィン
10′表面に至るまでの熱伝導経路が長くなり、熱交換
効率が低下するので、フィン10′表面積を大きくする
ことができないという問題がある。一方、図13(b)
のタンクなどの蓄熱槽50を利用した従来例では、タン
ク内の蓄熱媒体Bの自然対流などを利用するため、蓄熱
媒体Bからフィン10″への熱伝導が悪くなり、仮りに
タンク内にて蓄熱媒体Bを強制循環させても、タンク外
壁に放熱フィン10″を配置しているので、フィン1
0″の表面積を大きくすると蓄熱媒体Bからフィン1
0″までの熱伝導経路が長くなり、やはり熱交換効率が
低下するので、フィン10″の表面積を確保するために
は限界があった。
(a)のフィン10′を用いた従来例では、フィン1
0′の表面積を大きくするとペルチェ素子3からフィン
10′表面に至るまでの熱伝導経路が長くなり、熱交換
効率が低下するので、フィン10′表面積を大きくする
ことができないという問題がある。一方、図13(b)
のタンクなどの蓄熱槽50を利用した従来例では、タン
ク内の蓄熱媒体Bの自然対流などを利用するため、蓄熱
媒体Bからフィン10″への熱伝導が悪くなり、仮りに
タンク内にて蓄熱媒体Bを強制循環させても、タンク外
壁に放熱フィン10″を配置しているので、フィン1
0″の表面積を大きくすると蓄熱媒体Bからフィン1
0″までの熱伝導経路が長くなり、やはり熱交換効率が
低下するので、フィン10″の表面積を確保するために
は限界があった。
【0005】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、フィン表面積を大きくして熱交換効率を高めること
ができる冷風・温風装置を提供することを課題とし、ま
た風温の立ち上がりを良くして人に冷風/温風効果を体
感させることができる冷風・温風装置を提供することを
課題とする。
で、フィン表面積を大きくして熱交換効率を高めること
ができる冷風・温風装置を提供することを課題とし、ま
た風温の立ち上がりを良くして人に冷風/温風効果を体
感させることができる冷風・温風装置を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ペルチェ素子3の吸熱側又は放
熱側の接合面に熱的に接合されて冷風又は温風を出力す
る熱交換器7と、熱交換器7からの冷風又は温風を送風
する送風ファン6とを備えた冷風・温風装置において、
上記熱交換器7が、ペルチェ素子3の吸熱側又は放熱側
の接合面に取着される蓄熱ブロック8と、蓄熱ブロック
8内部と蓄熱ブロック8外部との間で蓄熱媒体を循環さ
せる流路9と、流路9の外周に設けられるフィンとで構
成されると共に、上記蓄熱ブロック8が送風ファン6に
よる送風経路5内に露出配置されて成ることを特徴とし
ており、このように構成することで、ペルチェ素子3か
ら流路9内の蓄熱媒体を経てフィン10に至るまでの熱
伝導経路が短くなり、フィン10の表面積を大きくして
熱交換効率を高めることが可能となり、しかも蓄熱媒体
を流路9内に循環させることによって、冷却/加熱能力
を大きくでき、且つ蓄熱ブロック8を送風ファン6によ
る送風経路5に露出配置したことで、最も低温/高温と
なる部分を利用して直接空気と熱交換できるようにな
り、熱交換効率を向上させることができる。
に、請求項1の発明は、ペルチェ素子3の吸熱側又は放
熱側の接合面に熱的に接合されて冷風又は温風を出力す
る熱交換器7と、熱交換器7からの冷風又は温風を送風
する送風ファン6とを備えた冷風・温風装置において、
上記熱交換器7が、ペルチェ素子3の吸熱側又は放熱側
の接合面に取着される蓄熱ブロック8と、蓄熱ブロック
8内部と蓄熱ブロック8外部との間で蓄熱媒体を循環さ
せる流路9と、流路9の外周に設けられるフィンとで構
成されると共に、上記蓄熱ブロック8が送風ファン6に
よる送風経路5内に露出配置されて成ることを特徴とし
ており、このように構成することで、ペルチェ素子3か
ら流路9内の蓄熱媒体を経てフィン10に至るまでの熱
伝導経路が短くなり、フィン10の表面積を大きくして
熱交換効率を高めることが可能となり、しかも蓄熱媒体
を流路9内に循環させることによって、冷却/加熱能力
を大きくでき、且つ蓄熱ブロック8を送風ファン6によ
る送風経路5に露出配置したことで、最も低温/高温と
なる部分を利用して直接空気と熱交換できるようにな
り、熱交換効率を向上させることができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の蓄熱ブロッ
ク8をフィン10間に配置したことを特徴としており、
この場合、ペルチェ素子3から蓄熱ブロック8を経てフ
ィン10に至る熱伝導経路が一層短くなり、熱交換効率
が一段と向上する。請求項3の発明は、請求項1の熱交
換器7を所定の温度まで冷却又は加熱した後に、送風フ
ァン6による送風が開始されることを特徴としており、
この場合、熱交換器7の蓄熱量を大きくして風温の立ち
上がりを良くすることができる。
ク8をフィン10間に配置したことを特徴としており、
この場合、ペルチェ素子3から蓄熱ブロック8を経てフ
ィン10に至る熱伝導経路が一層短くなり、熱交換効率
が一段と向上する。請求項3の発明は、請求項1の熱交
換器7を所定の温度まで冷却又は加熱した後に、送風フ
ァン6による送風が開始されることを特徴としており、
この場合、熱交換器7の蓄熱量を大きくして風温の立ち
上がりを良くすることができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1又は請求項3
の送風ファン6は、人体検知センサー11或いは着座検
知センサー12からの信号に基づいて駆動されることを
特徴としており、この場合、人が確実に在室、または便
座に着座している間に冷風/温風を自動的に出力できる
ようになり、人は冷風/温風効果を体感できるようにな
る。
の送風ファン6は、人体検知センサー11或いは着座検
知センサー12からの信号に基づいて駆動されることを
特徴としており、この場合、人が確実に在室、または便
座に着座している間に冷風/温風を自動的に出力できる
ようになり、人は冷風/温風効果を体感できるようにな
る。
【0009】請求項5の発明は、請求項1又は請求項3
の送風ファン6による送風風量を経時的に変化又は脈動
させることを特徴としており、この場合、大きな風量と
大きな温度差を交互に確保できる。つまり、風量を大き
くするとフィン10の熱交換効率が向上し、大きな出力
を出すことができるが、風量が大きいために風温の温度
差は小さくなる。風量を小さくするとフィン10の熱交
換効率が多少低下するので出力は低下するが、ペルチェ
素子3の第1接合面3aと第2接合面3bの温度差が大
きくなり、風温の温度差が大きくなる。従って、風量を
変化、脈動させることによって、大きな風量と大きな風
温差を交互に実現することができるようになり、冷風/
温風効果を高めることができる。
の送風ファン6による送風風量を経時的に変化又は脈動
させることを特徴としており、この場合、大きな風量と
大きな温度差を交互に確保できる。つまり、風量を大き
くするとフィン10の熱交換効率が向上し、大きな出力
を出すことができるが、風量が大きいために風温の温度
差は小さくなる。風量を小さくするとフィン10の熱交
換効率が多少低下するので出力は低下するが、ペルチェ
素子3の第1接合面3aと第2接合面3bの温度差が大
きくなり、風温の温度差が大きくなる。従って、風量を
変化、脈動させることによって、大きな風量と大きな風
温差を交互に実現することができるようになり、冷風/
温風効果を高めることができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項1の送風経路5
内の蓄熱ブロック8が取着されるペルチェ素子3の接合
面とは反対側接合面に第2熱交換器14を取着し、該第
2熱交換器14にペルチェ素子3を駆動する駆動電源4
を熱的に接合したことを特徴としており、この場合、送
風経路5内に温風を出力する場合、蓄熱ブロック8が取
着されたペルチェ素子3の接合面の温度が上がる一方
で、ペルチェ素子3の反対側接合面の第2熱交換器14
の温度が下がり、この第2熱交換器14の温度低下を利
用して駆動電源4の熱を放熱できるようになり、駆動電
源4の放熱をするための別の放熱フィン等を設ける必要
がなくなる。また、温風を出力する場合に駆動電源4の
放熱を利用して第2熱交換器14の温度が低下しすぎる
のを防止できるので、相対的にペルチェ素子3の反対側
接合面に取着される蓄熱ブロック8側、流路9側、フィ
ン10側の温度を夫々高くでき、加熱効率を高めること
ができる。
内の蓄熱ブロック8が取着されるペルチェ素子3の接合
面とは反対側接合面に第2熱交換器14を取着し、該第
2熱交換器14にペルチェ素子3を駆動する駆動電源4
を熱的に接合したことを特徴としており、この場合、送
風経路5内に温風を出力する場合、蓄熱ブロック8が取
着されたペルチェ素子3の接合面の温度が上がる一方
で、ペルチェ素子3の反対側接合面の第2熱交換器14
の温度が下がり、この第2熱交換器14の温度低下を利
用して駆動電源4の熱を放熱できるようになり、駆動電
源4の放熱をするための別の放熱フィン等を設ける必要
がなくなる。また、温風を出力する場合に駆動電源4の
放熱を利用して第2熱交換器14の温度が低下しすぎる
のを防止できるので、相対的にペルチェ素子3の反対側
接合面に取着される蓄熱ブロック8側、流路9側、フィ
ン10側の温度を夫々高くでき、加熱効率を高めること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施形態の冷風・温風装置は、例えば図2のよ
うにトイレ空間15内のロータンク16上、或いはロー
タンク16横上に設置されて、便器17に着座した人の
背後からスポット的に冷風又は温風を吐出させるための
スポット冷風温風扇Aとして使用される。図中の60は
ドアである。
する。本実施形態の冷風・温風装置は、例えば図2のよ
うにトイレ空間15内のロータンク16上、或いはロー
タンク16横上に設置されて、便器17に着座した人の
背後からスポット的に冷風又は温風を吐出させるための
スポット冷風温風扇Aとして使用される。図中の60は
ドアである。
【0012】このスポット冷風温風扇Aは、図1、図
3、図4に示すように、ペルチェ素子3と、ペルチェ素
子3を駆動する駆動電源4と、ペルチェ素子3の第1接
合面3aに取着されて冷風又は温風を出力する第1熱交
換器7と、第1熱交換器7からの冷風又は温風を送風す
る送風ファン6と、ペルチェ素子3の第2接合面3bに
取着される第2熱交換器14と、これらを収納するケー
ス18等で構成されている。
3、図4に示すように、ペルチェ素子3と、ペルチェ素
子3を駆動する駆動電源4と、ペルチェ素子3の第1接
合面3aに取着されて冷風又は温風を出力する第1熱交
換器7と、第1熱交換器7からの冷風又は温風を送風す
る送風ファン6と、ペルチェ素子3の第2接合面3bに
取着される第2熱交換器14と、これらを収納するケー
ス18等で構成されている。
【0013】ケース18内は、第1熱交換器7を収納す
る送風部18Aと、ペルチェ素子3、第2熱交換器14
等を収納する収納部18Bとに分かれている。送風部1
8A内には、ケース18の一側面に開口した吸込口19
と他側面に開口した吐出口20とに連通する送風経路5
が設けられ、この送風経路5内に収納される第1熱交換
器7はペルチェ素子3の第1接合面3aに取着された蓄
熱ブロック8と、蓄熱媒体(水などの流体)を循環させ
る流路9と、互いに間隔をあけて平行に並設された多数
の平板状のフィン10とで構成される。上記流路9は、
本実施形態では、各フィン10を貫通する複数の平行な
直管型の熱伝導パイプ9aと、隣合う直管型の熱伝導パ
イプ9aの端部同士を連結する複数のU字型の熱伝導パ
イプ9bとで構成されると共に、蓄熱ブロック8と熱伝
導パイプ9aとの接続部には蓄熱媒体を循環させるため
のポンプ2が介在されている。また蓄熱ブロック8は、
送風ファン6による送風経路5内に露出して配置されて
おり、最も低温/高温となる部分に配置される蓄熱ブロ
ック8を利用して直接空気と熱交換できるようになって
いる。
る送風部18Aと、ペルチェ素子3、第2熱交換器14
等を収納する収納部18Bとに分かれている。送風部1
8A内には、ケース18の一側面に開口した吸込口19
と他側面に開口した吐出口20とに連通する送風経路5
が設けられ、この送風経路5内に収納される第1熱交換
器7はペルチェ素子3の第1接合面3aに取着された蓄
熱ブロック8と、蓄熱媒体(水などの流体)を循環させ
る流路9と、互いに間隔をあけて平行に並設された多数
の平板状のフィン10とで構成される。上記流路9は、
本実施形態では、各フィン10を貫通する複数の平行な
直管型の熱伝導パイプ9aと、隣合う直管型の熱伝導パ
イプ9aの端部同士を連結する複数のU字型の熱伝導パ
イプ9bとで構成されると共に、蓄熱ブロック8と熱伝
導パイプ9aとの接続部には蓄熱媒体を循環させるため
のポンプ2が介在されている。また蓄熱ブロック8は、
送風ファン6による送風経路5内に露出して配置されて
おり、最も低温/高温となる部分に配置される蓄熱ブロ
ック8を利用して直接空気と熱交換できるようになって
いる。
【0014】またケース18内の収納部18B内には、
ペルチェ素子3と、ペルチェ素子3の第2接合面3bに
取着される第2熱交換器14と、制御回路及び駆動電源
4等が収納されている。第2熱交換器14は、ペルチェ
素子3の第2接合面3bに熱的に接合される蓄熱ブロッ
ク内にロータンク16内の水(蓄熱媒体)を経由させる
ものであって、このロータンク16内の水はポンプ1に
て蓄熱部内に循環供給されるものであり、これにより、
ペルチェ素子3への入力電力、及び蓄熱ブロック8を経
由して吸熱した熱量を第2熱交換器14に放熱できるよ
うになっている。尚、第2熱交換器14の蓄熱媒体はロ
ータンク16以外の水であってもよい。
ペルチェ素子3と、ペルチェ素子3の第2接合面3bに
取着される第2熱交換器14と、制御回路及び駆動電源
4等が収納されている。第2熱交換器14は、ペルチェ
素子3の第2接合面3bに熱的に接合される蓄熱ブロッ
ク内にロータンク16内の水(蓄熱媒体)を経由させる
ものであって、このロータンク16内の水はポンプ1に
て蓄熱部内に循環供給されるものであり、これにより、
ペルチェ素子3への入力電力、及び蓄熱ブロック8を経
由して吸熱した熱量を第2熱交換器14に放熱できるよ
うになっている。尚、第2熱交換器14の蓄熱媒体はロ
ータンク16以外の水であってもよい。
【0015】また、ペルチェ素子3への電圧印加、送風
ファン6の送風制御、ポンプ1,2の循環駆動は、後述
のように人体検知センサー11、着座センサー12、温
度センサー13などの信号にて制御されるようになって
いる。さらにペルチェ素子3に電流を供給する駆動電源
4は、ペルチェ素子3の第2接合面3bに取着される第
2熱交換器14に熱的に接合されており、この第2熱交
換器14を利用して駆動電源4の熱を放熱できる構造と
なっている。
ファン6の送風制御、ポンプ1,2の循環駆動は、後述
のように人体検知センサー11、着座センサー12、温
度センサー13などの信号にて制御されるようになって
いる。さらにペルチェ素子3に電流を供給する駆動電源
4は、ペルチェ素子3の第2接合面3bに取着される第
2熱交換器14に熱的に接合されており、この第2熱交
換器14を利用して駆動電源4の熱を放熱できる構造と
なっている。
【0016】しかして、ターゲットとなる冷却/加熱対
象空間に冷風又は温風を出力するための第1熱交換器7
を、蓄熱ブロック8と蓄熱媒体を循環させる流路9と多
数のフィン10とで構成したから、フィン10の表面積
を大きくした場合でも、ペルチェ素子3から蓄熱媒体を
経てフィン10に至る熱伝導経路が短くなるので、フィ
ン10表面積を十分に確保して熱交換効率を高めること
が可能となる。また、流路9内の蓄熱媒体をポンプ2に
て強制循環させることによって、熱伝導が一層良くな
る。つまり通常、蓄熱媒体との熱交換、伝導は蓄熱媒体
の流速が大きいほど効率が良くなるので、流路9内に蓄
熱媒体を循環させることによって、ペルチェ素子3の第
1接合面3aから空気への熱抵抗を小さくでき、結果と
して冷却/加熱能力が大きくなる。
象空間に冷風又は温風を出力するための第1熱交換器7
を、蓄熱ブロック8と蓄熱媒体を循環させる流路9と多
数のフィン10とで構成したから、フィン10の表面積
を大きくした場合でも、ペルチェ素子3から蓄熱媒体を
経てフィン10に至る熱伝導経路が短くなるので、フィ
ン10表面積を十分に確保して熱交換効率を高めること
が可能となる。また、流路9内の蓄熱媒体をポンプ2に
て強制循環させることによって、熱伝導が一層良くな
る。つまり通常、蓄熱媒体との熱交換、伝導は蓄熱媒体
の流速が大きいほど効率が良くなるので、流路9内に蓄
熱媒体を循環させることによって、ペルチェ素子3の第
1接合面3aから空気への熱抵抗を小さくでき、結果と
して冷却/加熱能力が大きくなる。
【0017】また、ペルチェ素子3により冷却(又は加
熱)されるときには、ペルチェ素子3の第1接合面3a
が最も低温(又は高温)になるので、この第1接合面3
aに取着される蓄熱ブロック8を送風経路5に露出配置
したことによって、蓄熱ブロック8と空気との熱的な接
触部分が増加すると共に、最も低温/高温となる部分を
利用して直接空気と熱交換できるようになり、熱交換効
率が向上して、スポット冷風温風扇Aとしての出力を増
大させることができる。さらに蓄熱ブロック8の表面に
放熱フィン(図示せず)を取着したり、或いは押し出し
成形などにより同時形成したりすることも可能である。
尚、本実施形態では、蓄熱媒体をポンプ2にて循環させ
る構造としているが、ヒートパイプのような熱伝導、移
動媒体を用いるものであってもよい。
熱)されるときには、ペルチェ素子3の第1接合面3a
が最も低温(又は高温)になるので、この第1接合面3
aに取着される蓄熱ブロック8を送風経路5に露出配置
したことによって、蓄熱ブロック8と空気との熱的な接
触部分が増加すると共に、最も低温/高温となる部分を
利用して直接空気と熱交換できるようになり、熱交換効
率が向上して、スポット冷風温風扇Aとしての出力を増
大させることができる。さらに蓄熱ブロック8の表面に
放熱フィン(図示せず)を取着したり、或いは押し出し
成形などにより同時形成したりすることも可能である。
尚、本実施形態では、蓄熱媒体をポンプ2にて循環させ
る構造としているが、ヒートパイプのような熱伝導、移
動媒体を用いるものであってもよい。
【0018】ところで、ペルチェ素子3に電流を供給す
る駆動電源4は、通常、発熱して電源の変換ロスによる
発熱、特に駆動半導体、トランスなどの電力損失が生じ
易いため、この駆動電源4の表面に放熱フィンを取着す
ることも行なわれているが、本実施形態では、ペルチェ
素子3に電流を供給する駆動電源4を、ペルチェ素子3
の第2接合面3bに取着される第2熱交換器14に熱的
に接合し、この第2熱交換器14を利用して駆動電源4
の熱を放熱できるようにしているので、駆動電源4の放
熱をするための別の放熱フィン等を設ける必要がなくな
る。しかも、温風を出力する場合には第1熱交換器7側
は加熱され、第2熱交換器14側は冷却されるが、この
とき駆動電源4の放熱によって第2熱交換器14の温度
低下を少なくできるようになり、相対的にペルチェ素子
3の第1接合面3a、及び第1熱交換器7の蓄熱ブロッ
ク8側、流路9側、フィン10側の温度を夫々高くで
き、高温の温風を効率良く出力できるようになる。
る駆動電源4は、通常、発熱して電源の変換ロスによる
発熱、特に駆動半導体、トランスなどの電力損失が生じ
易いため、この駆動電源4の表面に放熱フィンを取着す
ることも行なわれているが、本実施形態では、ペルチェ
素子3に電流を供給する駆動電源4を、ペルチェ素子3
の第2接合面3bに取着される第2熱交換器14に熱的
に接合し、この第2熱交換器14を利用して駆動電源4
の熱を放熱できるようにしているので、駆動電源4の放
熱をするための別の放熱フィン等を設ける必要がなくな
る。しかも、温風を出力する場合には第1熱交換器7側
は加熱され、第2熱交換器14側は冷却されるが、この
とき駆動電源4の放熱によって第2熱交換器14の温度
低下を少なくできるようになり、相対的にペルチェ素子
3の第1接合面3a、及び第1熱交換器7の蓄熱ブロッ
ク8側、流路9側、フィン10側の温度を夫々高くで
き、高温の温風を効率良く出力できるようになる。
【0019】なお、本実施形態では、ペルチェ素子3の
第1接合面3aに取着される蓄熱ブロック8を、フィン
10から離れた位置において送風経路5内に露出配置し
たが、これに限らず、例えば図5及び図6に示すよう
に、蓄熱ブロック8をフィン10間に配置(複数配置し
てもよい)するようにしてもよい。他の構成は図1〜図
4の実施形態と同様である。この実施形態では、フィン
10間に配置した流路9内で蓄熱媒体が循環することに
より、ペルチェ素子3から蓄熱ブロック8を経て熱交換
用フィン10に熱を伝達する経路が一層短くなり、冷風
/温風出力出力をより大きくできると同時に、ペルチェ
素子3自体を蓄熱ブロック8に対して分散配置すること
も可能であり、この結果、蓄熱媒体とペルチェ素子3
間、蓄熱媒体と熱交換用フィン10間の温度勾配(変
化)を小さくできるので、熱交換効率を一段と向上させ
ることができる。
第1接合面3aに取着される蓄熱ブロック8を、フィン
10から離れた位置において送風経路5内に露出配置し
たが、これに限らず、例えば図5及び図6に示すよう
に、蓄熱ブロック8をフィン10間に配置(複数配置し
てもよい)するようにしてもよい。他の構成は図1〜図
4の実施形態と同様である。この実施形態では、フィン
10間に配置した流路9内で蓄熱媒体が循環することに
より、ペルチェ素子3から蓄熱ブロック8を経て熱交換
用フィン10に熱を伝達する経路が一層短くなり、冷風
/温風出力出力をより大きくできると同時に、ペルチェ
素子3自体を蓄熱ブロック8に対して分散配置すること
も可能であり、この結果、蓄熱媒体とペルチェ素子3
間、蓄熱媒体と熱交換用フィン10間の温度勾配(変
化)を小さくできるので、熱交換効率を一段と向上させ
ることができる。
【0020】次に、上記スポット冷風温風扇Aに関する
ペルチェ素子3への電圧印加、送風ファン6の送風制
御、ポンプ1,2の循環駆動の動作の一例を図7及び図
8に基づき説明する。先ず、機器全体の電源がONとな
った状態(ステップS1 )から、人体検知センサー11
にて人の入室を検出すると、ステップS2 からステップ
S3 へ移行し、人体検知センサー11からの検知信号に
基づいて図8(a)のようにペルチェ素子3に電圧が印
加されると共に、ポンプ1,2が駆動し、ポンプ1にて
ロータンク16内の水が第2熱交換器14内を経由して
循環し、これによりペルチェ素子3の第2接合面3bか
らの熱量を放熱させ、一方、ペルチェ素子3の第1接合
面3a側においてはポンプ2にて蓄熱媒体を循環させる
ことにより急速蓄冷される。その後ステップS4 で着座
センサー12が人が便器17に着座したことを検出する
と、着座センサー12からの信号により図8(b)のよ
うに送風ファン6による送風を開始する。尚着座センサ
ー12の信号によらず、人体検知センサー11の出力時
からタイマーなどにて時間を送らせて送風ファン6によ
る送風が開始するように設定するようにしてもよい。
ペルチェ素子3への電圧印加、送風ファン6の送風制
御、ポンプ1,2の循環駆動の動作の一例を図7及び図
8に基づき説明する。先ず、機器全体の電源がONとな
った状態(ステップS1 )から、人体検知センサー11
にて人の入室を検出すると、ステップS2 からステップ
S3 へ移行し、人体検知センサー11からの検知信号に
基づいて図8(a)のようにペルチェ素子3に電圧が印
加されると共に、ポンプ1,2が駆動し、ポンプ1にて
ロータンク16内の水が第2熱交換器14内を経由して
循環し、これによりペルチェ素子3の第2接合面3bか
らの熱量を放熱させ、一方、ペルチェ素子3の第1接合
面3a側においてはポンプ2にて蓄熱媒体を循環させる
ことにより急速蓄冷される。その後ステップS4 で着座
センサー12が人が便器17に着座したことを検出する
と、着座センサー12からの信号により図8(b)のよ
うに送風ファン6による送風を開始する。尚着座センサ
ー12の信号によらず、人体検知センサー11の出力時
からタイマーなどにて時間を送らせて送風ファン6によ
る送風が開始するように設定するようにしてもよい。
【0021】このように予めペルチェ素子3に通電した
後に、所定時間をおいて送風ファン6による送風を人体
検知センサー11或いは着座検知センサー12からの信
号に基づいて開始するようにしたから、図8(c)〜
(e)のように、蓄熱量を大きくすることができ、風温
の立ち上がりを良くすることができ、短時間ではあるが
大きな出力(冷風出力)を得ることができる。つまり、
蓄熱媒体に電源投入と同時に予め第1熱交換器7を所定
の温度にまで冷却しておき、送風が必要な時のみに送風
することにより、蓄冷したエネルギ(熱量)を利用して
一時的ではあるが大きな冷却出力を得ることが可能とな
る。また、予めペルチェ素子3を冷却しておく場合に、
ペルチェ素子3による冷却/加熱は、冷風/温風を出力
する第1熱交換器7のみを冷却するのみでよく、この場
合、熱容量的に小さく、短時間で必要温度まで冷却する
ことができ、その後、送風ファン6にて送風を開始する
ので、冷風の出力の立ち上がり時間を短くできる。これ
により例えば事前にトイレ空間15などを冷却しておく
必要がなく、人が確実に在室、または便座に着座してい
る間に冷風(又は温風)を出力できるので、人は冷風
(又は温風)効果を体感できるようになる。
後に、所定時間をおいて送風ファン6による送風を人体
検知センサー11或いは着座検知センサー12からの信
号に基づいて開始するようにしたから、図8(c)〜
(e)のように、蓄熱量を大きくすることができ、風温
の立ち上がりを良くすることができ、短時間ではあるが
大きな出力(冷風出力)を得ることができる。つまり、
蓄熱媒体に電源投入と同時に予め第1熱交換器7を所定
の温度にまで冷却しておき、送風が必要な時のみに送風
することにより、蓄冷したエネルギ(熱量)を利用して
一時的ではあるが大きな冷却出力を得ることが可能とな
る。また、予めペルチェ素子3を冷却しておく場合に、
ペルチェ素子3による冷却/加熱は、冷風/温風を出力
する第1熱交換器7のみを冷却するのみでよく、この場
合、熱容量的に小さく、短時間で必要温度まで冷却する
ことができ、その後、送風ファン6にて送風を開始する
ので、冷風の出力の立ち上がり時間を短くできる。これ
により例えば事前にトイレ空間15などを冷却しておく
必要がなく、人が確実に在室、または便座に着座してい
る間に冷風(又は温風)を出力できるので、人は冷風
(又は温風)効果を体感できるようになる。
【0022】ちなみに、従来では図14に示すように、
電源投入時と同時に送風ファンによる送風を開始する場
合は、送風による空気との熱交換により、ペルチェ素子
の吸熱量/加熱量(熱量)が外部に出力されてしまうの
で、冷風/温風の立ち上がりが非常に悪くなっていた
が、本実施形態ではかかる問題を解消でき、上記のよう
に快適感の大きい送風効果が得られるものである。
電源投入時と同時に送風ファンによる送風を開始する場
合は、送風による空気との熱交換により、ペルチェ素子
の吸熱量/加熱量(熱量)が外部に出力されてしまうの
で、冷風/温風の立ち上がりが非常に悪くなっていた
が、本実施形態ではかかる問題を解消でき、上記のよう
に快適感の大きい送風効果が得られるものである。
【0023】さらに、本実施形態では、図7のステップ
S6 で、タイマーなどにより時間を送らせて、送風ファ
ン6の回転量を小さくするように制御している(図8
(b)の状態)。この場合、送風ファン6による風量が
低下するが、その一方で風温の温度差を大きく確保でき
るので、送風風量を変化/脈動させることができ、大き
な風量と大きな温度差を交互に確保できるようになる。
つまり、風量を大きくするとフィン10の熱交換効率が
向上し、大きな出力を出すことができるが、風量が大き
いために風温の温度差は小さくなり、一方、風量を小さ
くするとフィン10の熱交換効率が多少低下するので出
力は低下するが、ペルチェ素子3の第1接合面3aと第
2接合面3bとの温度差が大きくなり、蓄熱媒体に熱量
が蓄熱される。その後、再び送風ファン6の風量を大き
くすると、前記蓄熱された熱量が同時に出力されるの
で、一時的ではあるが大きな吸熱量(温度差と風量)を
得ることができ、冷風/温風効果を体感できる。
S6 で、タイマーなどにより時間を送らせて、送風ファ
ン6の回転量を小さくするように制御している(図8
(b)の状態)。この場合、送風ファン6による風量が
低下するが、その一方で風温の温度差を大きく確保でき
るので、送風風量を変化/脈動させることができ、大き
な風量と大きな温度差を交互に確保できるようになる。
つまり、風量を大きくするとフィン10の熱交換効率が
向上し、大きな出力を出すことができるが、風量が大き
いために風温の温度差は小さくなり、一方、風量を小さ
くするとフィン10の熱交換効率が多少低下するので出
力は低下するが、ペルチェ素子3の第1接合面3aと第
2接合面3bとの温度差が大きくなり、蓄熱媒体に熱量
が蓄熱される。その後、再び送風ファン6の風量を大き
くすると、前記蓄熱された熱量が同時に出力されるの
で、一時的ではあるが大きな吸熱量(温度差と風量)を
得ることができ、冷風/温風効果を体感できる。
【0024】その後、人が退出すると、図7のステップ
S8 からS9 へと移行し、ペルチェ素子3への電力供給
が停止され、ポンプ1,2の作動による循環動作も停止
されるが、ステップS10においてタイマーなどで所定時
間の間、送風ファン6にて送風のみを継続するようにす
ることで、例えば消臭フィルター(図示せず)を機器内
部に設けた場合は、トイレ空間15の消臭を行なうこと
ができる。そして、所定時間経過後、送風ファン6の送
風が停止され、ステップS11からステップS1の状態に
戻る。
S8 からS9 へと移行し、ペルチェ素子3への電力供給
が停止され、ポンプ1,2の作動による循環動作も停止
されるが、ステップS10においてタイマーなどで所定時
間の間、送風ファン6にて送風のみを継続するようにす
ることで、例えば消臭フィルター(図示せず)を機器内
部に設けた場合は、トイレ空間15の消臭を行なうこと
ができる。そして、所定時間経過後、送風ファン6の送
風が停止され、ステップS11からステップS1の状態に
戻る。
【0025】図9はスポット冷風温風扇Aの他の動作の
フローチャートを示し、図10は図9に対応する各部温
度、吸熱量の関係を示す。この実施形態では、機器の電
源投入と同時に流路9側の温度センサー13の出力信号
を利用しながら、ペルチェ素子3に微弱な電力を印加し
て蓄冷し、その後、人体検知センサー11の信号に基づ
き送風ファン6による送風を開始するようにしたもので
あり、これにより、冷風/温風の出力が瞬時に得られる
ので、風温の立ち上がりが一層良くなる。他の動作は前
記図7及び図8の制御動作と同様である。
フローチャートを示し、図10は図9に対応する各部温
度、吸熱量の関係を示す。この実施形態では、機器の電
源投入と同時に流路9側の温度センサー13の出力信号
を利用しながら、ペルチェ素子3に微弱な電力を印加し
て蓄冷し、その後、人体検知センサー11の信号に基づ
き送風ファン6による送風を開始するようにしたもので
あり、これにより、冷風/温風の出力が瞬時に得られる
ので、風温の立ち上がりが一層良くなる。他の動作は前
記図7及び図8の制御動作と同様である。
【0026】図11はスポット冷風温風扇Aの更に他の
動作のフローチャートを示し、図12は図11に対応す
る各部温度、吸熱量の関係を示す。この実施形態では、
機器の電源投入と同時に流路9側の温度センサー13の
出力信号を利用しながら、ペルチェ素子3に微弱な電力
を印加して蓄冷し、その後、人体検知センサー11で人
の入室を検出後、ペルチェ素子3への印加電圧を大きく
して急速蓄冷し、しかる後に着座検出センサー12の信
号にて送風ファン6による送風を開始するようにしたも
のであり、この場合、大きな冷風/温風の出力が瞬時に
得られるので、風温の立ち上がりを一段と良くすること
ができる。他の動作は前記図7及び図8の制御動作と同
様である。
動作のフローチャートを示し、図12は図11に対応す
る各部温度、吸熱量の関係を示す。この実施形態では、
機器の電源投入と同時に流路9側の温度センサー13の
出力信号を利用しながら、ペルチェ素子3に微弱な電力
を印加して蓄冷し、その後、人体検知センサー11で人
の入室を検出後、ペルチェ素子3への印加電圧を大きく
して急速蓄冷し、しかる後に着座検出センサー12の信
号にて送風ファン6による送風を開始するようにしたも
のであり、この場合、大きな冷風/温風の出力が瞬時に
得られるので、風温の立ち上がりを一段と良くすること
ができる。他の動作は前記図7及び図8の制御動作と同
様である。
【0027】尚、上記各制御途中で流路9側の温度セン
サー13と第2熱交換器14側の温度センサー13によ
る異常温度を検出したときには、異常処理ルーチンとし
て、例えばペルチェ素子3への電圧印加の停止、さらに
は送風ファン6の停止、異常表示などにてユーザーに知
らせることとする。
サー13と第2熱交換器14側の温度センサー13によ
る異常温度を検出したときには、異常処理ルーチンとし
て、例えばペルチェ素子3への電圧印加の停止、さらに
は送風ファン6の停止、異常表示などにてユーザーに知
らせることとする。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、ペルチェ素子の吸熱側又は放熱側の接合面に熱的に
接合されて冷風又は温風を出力する熱交換器と、熱交換
器からの冷風又は温風を送風する送風ファンとを備えた
冷風・温風装置において、上記熱交換器が、ペルチェ素
子の吸熱側又は放熱側の接合面に取着される蓄熱ブロッ
クと、蓄熱ブロック内部と蓄熱ブロック外部との間で蓄
熱媒体を循環させる流路と、流路の外周に設けられるフ
ィンとで構成されると共に、上記蓄熱ブロックが送風フ
ァンによる送風経路内に露出配置されて成るから、ペル
チェ素子から流路内の蓄熱媒体を経てフィンに至るまで
の熱伝導経路が短くなり、フィンの表面積を十分に確保
して熱交換効率を高めることが可能となり、しかも、蓄
熱媒体を流路内に循環させることで、冷却/加熱能力を
大きくでき、且つ蓄熱ブロックを送風ファンによる送風
経路に露出配置したことで、蓄熱ブロックと空気との熱
的な接触部分が増加して最も低温/高温となる部分を利
用して直接空気と熱交換できるようになり、熱交換効率
が向上する。そのうえ送風ファンで送風しない場合であ
っても、ペルチェ素子によって蓄熱ブロックを冷却/加
熱できるので、ペルチェ素子を冷却/加熱した後に送風
ファンを作動させることによって短時間ではあるが大き
な冷風/温風出力を得ることが可能となる。
は、ペルチェ素子の吸熱側又は放熱側の接合面に熱的に
接合されて冷風又は温風を出力する熱交換器と、熱交換
器からの冷風又は温風を送風する送風ファンとを備えた
冷風・温風装置において、上記熱交換器が、ペルチェ素
子の吸熱側又は放熱側の接合面に取着される蓄熱ブロッ
クと、蓄熱ブロック内部と蓄熱ブロック外部との間で蓄
熱媒体を循環させる流路と、流路の外周に設けられるフ
ィンとで構成されると共に、上記蓄熱ブロックが送風フ
ァンによる送風経路内に露出配置されて成るから、ペル
チェ素子から流路内の蓄熱媒体を経てフィンに至るまで
の熱伝導経路が短くなり、フィンの表面積を十分に確保
して熱交換効率を高めることが可能となり、しかも、蓄
熱媒体を流路内に循環させることで、冷却/加熱能力を
大きくでき、且つ蓄熱ブロックを送風ファンによる送風
経路に露出配置したことで、蓄熱ブロックと空気との熱
的な接触部分が増加して最も低温/高温となる部分を利
用して直接空気と熱交換できるようになり、熱交換効率
が向上する。そのうえ送風ファンで送風しない場合であ
っても、ペルチェ素子によって蓄熱ブロックを冷却/加
熱できるので、ペルチェ素子を冷却/加熱した後に送風
ファンを作動させることによって短時間ではあるが大き
な冷風/温風出力を得ることが可能となる。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の蓄熱ブロッ
クをフィン間に配置したから、請求項1記載の効果に加
えて、ペルチェ素子から蓄熱ブロックを経てフィンに至
る熱伝導経路が一層短くなり、熱交換効率を向上させて
冷風又は温風の出力をより大きくできると同時に、ペル
チェ素子自体を熱交換器に対して分散配置させることが
可能となるので、蓄熱媒体とペルチェ素子間、蓄熱媒体
と熱交換用フィン間の温度勾配(変化)を小さくでき、
熱交換効率を一段と向上させることができる。
クをフィン間に配置したから、請求項1記載の効果に加
えて、ペルチェ素子から蓄熱ブロックを経てフィンに至
る熱伝導経路が一層短くなり、熱交換効率を向上させて
冷風又は温風の出力をより大きくできると同時に、ペル
チェ素子自体を熱交換器に対して分散配置させることが
可能となるので、蓄熱媒体とペルチェ素子間、蓄熱媒体
と熱交換用フィン間の温度勾配(変化)を小さくでき、
熱交換効率を一段と向上させることができる。
【0030】請求項3の発明は、請求項1の熱交換器を
所定の温度まで冷却又は加熱した後に、送風ファンによ
る送風が開始されるものであるから、熱交換器の蓄熱量
を大きくして、風温の立ち上がりを良くすることができ
るので、短時間ではあるが大きな出力(冷風/温風出
力)を得ることができる。請求項4の発明は、請求項1
又は請求項3の送風ファンは、人体検知センサー或いは
着座検知センサーからの信号に基づいて駆動されるもの
であるから、請求項1又は請求項3記載の記載の効果に
加えて、人が確実に在室、又は着座している間に冷風/
温風を自動的に出力できるようになり、しかも入室後又
は着座後に冷風/温風を即座に出力することで、人は冷
風/温風効果を体感できるようになる。
所定の温度まで冷却又は加熱した後に、送風ファンによ
る送風が開始されるものであるから、熱交換器の蓄熱量
を大きくして、風温の立ち上がりを良くすることができ
るので、短時間ではあるが大きな出力(冷風/温風出
力)を得ることができる。請求項4の発明は、請求項1
又は請求項3の送風ファンは、人体検知センサー或いは
着座検知センサーからの信号に基づいて駆動されるもの
であるから、請求項1又は請求項3記載の記載の効果に
加えて、人が確実に在室、又は着座している間に冷風/
温風を自動的に出力できるようになり、しかも入室後又
は着座後に冷風/温風を即座に出力することで、人は冷
風/温風効果を体感できるようになる。
【0031】請求項5の発明は、請求項1又は請求項3
の送風ファンによる送風風量を経時的に変化又は脈動さ
せるものであるから、請求項1又は請求項3記載の記載
の効果に加えて、大きな風量と大きな風温差を交互に実
現することができ、冷風/温風効果を高めることができ
ると共に、風量を小さくした場合は、ペルチェ素子の接
合面の温度差が大きくなり、蓄熱媒体に熱量が蓄熱され
ることになるので、風量を小さくした後に再び送風ファ
ンの風量を大きくすると、前記蓄熱された熱量が同時に
出力されるので、一時的ではあるが大きな吸熱量(温度
差と風量)を得ることができる。
の送風ファンによる送風風量を経時的に変化又は脈動さ
せるものであるから、請求項1又は請求項3記載の記載
の効果に加えて、大きな風量と大きな風温差を交互に実
現することができ、冷風/温風効果を高めることができ
ると共に、風量を小さくした場合は、ペルチェ素子の接
合面の温度差が大きくなり、蓄熱媒体に熱量が蓄熱され
ることになるので、風量を小さくした後に再び送風ファ
ンの風量を大きくすると、前記蓄熱された熱量が同時に
出力されるので、一時的ではあるが大きな吸熱量(温度
差と風量)を得ることができる。
【0032】請求項6の発明は、請求項1の送風経路内
の蓄熱ブロックが取着されるペルチェ素子の接合面とは
反対側接合面に第2熱交換器を取着し、該第2熱交換器
にペルチェ素子3を駆動する駆動電源4を熱的に接合し
たから、請求項1記載の記載の効果に加えて、送風経路
内に温風を出力する場合、蓄熱ブロックが取着されたペ
ルチェ素子の接合面の温度が上がる一方で、ペルチェ素
子の反対側接合面の第2熱交換器の温度が下がり、この
第2熱交換器の温度低下を利用して駆動電源の熱を放熱
できるので、駆動電源の放熱をするための別の放熱フィ
ン等を設ける必要がなくなる。また、温風を出力する場
合に駆動電源の放熱を利用して第2熱交換器の温度が低
下しすぎるのを防止できるので、相対的にペルチェ素子
の反対側接合面に取着される蓄熱ブロック側、流路側、
フィン側の温度を夫々高くでき、加熱効率を高めること
ができる。
の蓄熱ブロックが取着されるペルチェ素子の接合面とは
反対側接合面に第2熱交換器を取着し、該第2熱交換器
にペルチェ素子3を駆動する駆動電源4を熱的に接合し
たから、請求項1記載の記載の効果に加えて、送風経路
内に温風を出力する場合、蓄熱ブロックが取着されたペ
ルチェ素子の接合面の温度が上がる一方で、ペルチェ素
子の反対側接合面の第2熱交換器の温度が下がり、この
第2熱交換器の温度低下を利用して駆動電源の熱を放熱
できるので、駆動電源の放熱をするための別の放熱フィ
ン等を設ける必要がなくなる。また、温風を出力する場
合に駆動電源の放熱を利用して第2熱交換器の温度が低
下しすぎるのを防止できるので、相対的にペルチェ素子
の反対側接合面に取着される蓄熱ブロック側、流路側、
フィン側の温度を夫々高くでき、加熱効率を高めること
ができる。
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】(a)(b)はトイレ空間における冷風温風扇
の使用状態を示す平面図、(c)は側面図である。
の使用状態を示す平面図、(c)は側面図である。
【図3】同上の冷風温風扇の全体構成を示すブロック図
である。
である。
【図4】同上の冷風温風扇の概略斜視図である。
【図5】本発明の実施形態の他例を示す断面図である。
【図6】図5の冷風温風扇の概略斜視図である。
【図7】同上の制御動作を説明するフローチャートであ
る。
る。
【図8】図7に対応する各部温度、吸熱量の関係の説明
図である。
図である。
【図9】本発明の実施形態の他例の制御動作を説明する
フローチャートである。
フローチャートである。
【図10】図9に対応する各部温度、吸熱量の関係の説
明図である。
明図である。
【図11】本発明の実施形態の更に他例の制御動作を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図12】図11に対応する各部温度、吸熱量の関係の
説明図である。
説明図である。
【図13】(a)は従来の冷風温風扇の全体構成を示す
ブロック図、(b)は他の従来の冷風温風扇の全体構成
を示すブロック図である。
ブロック図、(b)は他の従来の冷風温風扇の全体構成
を示すブロック図である。
【図14】従来の各部温度、吸熱量の関係の説明図であ
る。
る。
3 ペルチェ素子 3a,3b 接合面 4 駆動電源 5 送風経路 6 送風ファン 7 熱交換器 8 蓄熱ブロック 9 流路 10 フィン 11 人体検知センサー 12 着座検知センサー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】またケース18内の収納部18B内には、
ペルチェ素子3と、ペルチェ素子3の第2接合面3bに
取着される第2熱交換器14と、制御回路及び駆動電源
4等が収納されている。第2熱交換器14は、ペルチェ
素子3の第2接合面3bに熱的に接合されるロータンク
16内の水(放熱媒体)を経由させるものであって、こ
のロータンク16内の水はポンプ1にて第2熱交換器1
4内に循環供給されるものであり、これにより、ペルチ
ェ素子3への入力電力、及び放熱ブロック8を経由して
吸熱した熱量を第2熱交換器14に放熱できるようにな
っている。尚、第2熱交換器14の放熱媒体はロータン
ク16以外の水であってもよい。
ペルチェ素子3と、ペルチェ素子3の第2接合面3bに
取着される第2熱交換器14と、制御回路及び駆動電源
4等が収納されている。第2熱交換器14は、ペルチェ
素子3の第2接合面3bに熱的に接合されるロータンク
16内の水(放熱媒体)を経由させるものであって、こ
のロータンク16内の水はポンプ1にて第2熱交換器1
4内に循環供給されるものであり、これにより、ペルチ
ェ素子3への入力電力、及び放熱ブロック8を経由して
吸熱した熱量を第2熱交換器14に放熱できるようにな
っている。尚、第2熱交換器14の放熱媒体はロータン
ク16以外の水であってもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、上記スポット冷風温風扇Aに関する
ペルチェ素子3への電圧印加、送風ファン6の送風制
御、ポンプ1,2の循環駆動の動作の一例を図7及び図
8に基づき説明する。先ず、機器全体の電源がONとな
った状態(ステップS1 )から、人体検知センサー11
にて人の入室を検出すると、ステップS2 からステップ
S3 へ移行し、人体検知センサー11からの検知信号に
基づいて図8(a)のようにペルチェ素子3に電圧が印
加されると共に、ポンプ1,2が駆動し、ポンプ1にて
ロータンク16内の水が第2熱交換器14内を経由して
循環し、これによりペルチェ素子3の第2接合面3bか
らの熱量を放熱させ、一方、ペルチェ素子3の第1接合
面3a側においてはポンプ2にて蓄熱媒体を循環させる
ことにより急速蓄冷される。その後ステップS4 で着座
センサー12が人が便器17に着座したことを検出する
と、着座センサー12からの信号により図8(b)のよ
うに送風ファン6による送風を開始する。尚着座センサ
ー12の信号によらず、人体検知センサー11の出力時
からタイマーなどにて時間を遅らせて送風ファン6によ
る送風が開始するように設定するようにしてもよい。
ペルチェ素子3への電圧印加、送風ファン6の送風制
御、ポンプ1,2の循環駆動の動作の一例を図7及び図
8に基づき説明する。先ず、機器全体の電源がONとな
った状態(ステップS1 )から、人体検知センサー11
にて人の入室を検出すると、ステップS2 からステップ
S3 へ移行し、人体検知センサー11からの検知信号に
基づいて図8(a)のようにペルチェ素子3に電圧が印
加されると共に、ポンプ1,2が駆動し、ポンプ1にて
ロータンク16内の水が第2熱交換器14内を経由して
循環し、これによりペルチェ素子3の第2接合面3bか
らの熱量を放熱させ、一方、ペルチェ素子3の第1接合
面3a側においてはポンプ2にて蓄熱媒体を循環させる
ことにより急速蓄冷される。その後ステップS4 で着座
センサー12が人が便器17に着座したことを検出する
と、着座センサー12からの信号により図8(b)のよ
うに送風ファン6による送風を開始する。尚着座センサ
ー12の信号によらず、人体検知センサー11の出力時
からタイマーなどにて時間を遅らせて送風ファン6によ
る送風が開始するように設定するようにしてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】このように予めペルチェ素子3に通電した
後に、所定時間をおいて送風ファン6による送風を人体
検知センサー11或いは着座検知センサー12からの信
号に基づいて開始するようにしたから、図8(c)〜
(e)のように、蓄熱量を大きくすることができ、風温
の立ち上がりを良くすることができ、短時間ではあるが
大きな出力(冷風出力)を得ることができる。つまり、
蓄熱媒体に電源投入と同時に予め第1熱交換器7を所定
の温度にまで冷却しておき、送風が必要な時のみに送風
することにより、蓄冷したエネルギ(熱量)を利用して
一時的ではあるが大きな冷却出力を得ることが可能とな
る。また、予めペルチェ素子3を冷却しておく場合に、
ペルチェ素子3による冷却/加熱は、冷風/温風を出力
する第1熱交換器7のみを冷却するのみでよく、この場
合、熱容量的に小さく、短時間で必要温度まで冷却する
のみでよくその後、送風ファン6にて送風を開始するの
で、冷風の出力の立ち上がり時間を短くできる。これに
より例えば事前にトイレ空間15などを冷却しておく必
要がなく、人が確実に在室、または便座に着座している
間に冷風(又は温風)を出力できるので、人は冷風(又
は温風)効果を体感できるようになり、さらに省エネル
ギー対策にもなる。
後に、所定時間をおいて送風ファン6による送風を人体
検知センサー11或いは着座検知センサー12からの信
号に基づいて開始するようにしたから、図8(c)〜
(e)のように、蓄熱量を大きくすることができ、風温
の立ち上がりを良くすることができ、短時間ではあるが
大きな出力(冷風出力)を得ることができる。つまり、
蓄熱媒体に電源投入と同時に予め第1熱交換器7を所定
の温度にまで冷却しておき、送風が必要な時のみに送風
することにより、蓄冷したエネルギ(熱量)を利用して
一時的ではあるが大きな冷却出力を得ることが可能とな
る。また、予めペルチェ素子3を冷却しておく場合に、
ペルチェ素子3による冷却/加熱は、冷風/温風を出力
する第1熱交換器7のみを冷却するのみでよく、この場
合、熱容量的に小さく、短時間で必要温度まで冷却する
のみでよくその後、送風ファン6にて送風を開始するの
で、冷風の出力の立ち上がり時間を短くできる。これに
より例えば事前にトイレ空間15などを冷却しておく必
要がなく、人が確実に在室、または便座に着座している
間に冷風(又は温風)を出力できるので、人は冷風(又
は温風)効果を体感できるようになり、さらに省エネル
ギー対策にもなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】さらに、本実施形態では、図7のステップ
S6 で、タイマーなどにより時間を遅らせて、送風ファ
ン6の回転量を小さくするように制御している(図8
(b)の状態)。この場合、送風ファン6による風量が
低下するが、その一方で風温の温度差を大きく確保でき
るので、送風風量を変化/脈動させることができ、大き
な風量と大きな温度差を交互に確保できるようになる。
つまり、風量を大きくするとフィン10の熱交換効率が
向上し、大きな出力を出すことができるが、風量が大き
いために風温の温度差は小さくなり、一方、風量を小さ
くするとフィン10の熱交換効率が多少低下するので出
力は低下するが、ペルチェ素子3の第1接合面3aと第
2接合面3bとの温度差が大きくなり、蓄熱媒体に熱量
が蓄熱される。その後、再び送風ファン6の風量を大き
くすると、前記蓄熱された熱量が同時に出力されるの
で、一時的ではあるが大きな吸熱量(温度差と風量)を
得ることができ、冷風/温風効果を体感できる。
S6 で、タイマーなどにより時間を遅らせて、送風ファ
ン6の回転量を小さくするように制御している(図8
(b)の状態)。この場合、送風ファン6による風量が
低下するが、その一方で風温の温度差を大きく確保でき
るので、送風風量を変化/脈動させることができ、大き
な風量と大きな温度差を交互に確保できるようになる。
つまり、風量を大きくするとフィン10の熱交換効率が
向上し、大きな出力を出すことができるが、風量が大き
いために風温の温度差は小さくなり、一方、風量を小さ
くするとフィン10の熱交換効率が多少低下するので出
力は低下するが、ペルチェ素子3の第1接合面3aと第
2接合面3bとの温度差が大きくなり、蓄熱媒体に熱量
が蓄熱される。その後、再び送風ファン6の風量を大き
くすると、前記蓄熱された熱量が同時に出力されるの
で、一時的ではあるが大きな吸熱量(温度差と風量)を
得ることができ、冷風/温風効果を体感できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】請求項3の発明は、請求項1の熱交換器を
所定の温度まで冷却又は加熱した後に、送風ファンによ
る送風が開始されるものであるから、熱交換器の蓄熱量
を大きくして、風温の立ち上がりを良くすることができ
るので、短時間ではあるが大きな出力(冷風/温風出
力)を得ることができ、さらに省エネルギー対策にもな
る。請求項4の発明は、請求項1又は請求項3の送風フ
ァンは、人体検知センサー或いは着座検知センサーから
の信号に基づいて駆動されるものであるから、請求項1
又は請求項3記載の記載の効果に加えて、人が確実に在
室、又は着座している間に冷風/温風を自動的に出力で
きるようになり、しかも入室後又は着座後に冷風/温風
を即座に出力することで、人は冷風/温風効果を体感で
きるようになる。
所定の温度まで冷却又は加熱した後に、送風ファンによ
る送風が開始されるものであるから、熱交換器の蓄熱量
を大きくして、風温の立ち上がりを良くすることができ
るので、短時間ではあるが大きな出力(冷風/温風出
力)を得ることができ、さらに省エネルギー対策にもな
る。請求項4の発明は、請求項1又は請求項3の送風フ
ァンは、人体検知センサー或いは着座検知センサーから
の信号に基づいて駆動されるものであるから、請求項1
又は請求項3記載の記載の効果に加えて、人が確実に在
室、又は着座している間に冷風/温風を自動的に出力で
きるようになり、しかも入室後又は着座後に冷風/温風
を即座に出力することで、人は冷風/温風効果を体感で
きるようになる。
Claims (6)
- 【請求項1】 ペルチェ素子の吸熱側又は放熱側の接合
面に熱的に接合されて冷風又は温風を出力する熱交換器
と、熱交換器からの冷風又は温風を送風する送風ファン
とを備えた冷風・温風装置において、上記熱交換器が、
ペルチェ素子の吸熱側又は放熱側の接合面に取着される
蓄熱ブロックと、蓄熱ブロック内部と蓄熱ブロック外部
との間で蓄熱媒体を循環させる流路と、流路の外周に設
けられるフィンとで構成されると共に、上記蓄熱ブロッ
クが送風ファンによる送風経路内に露出配置されて成る
ことを特徴とする冷風・温風装置。 - 【請求項2】 蓄熱ブロックをフィン間に配置したこと
を特徴とする請求項1記載の冷風・温風装置。 - 【請求項3】 熱交換器を所定の温度まで冷却又は加熱
した後に、送風ファンによる送風が開始されることを特
徴とする請求項1記載の冷風・温風装置。 - 【請求項4】 送風ファンは、人体検知センサー或いは
着座検知センサーからの信号に基づいて駆動されること
を特徴とする請求項1又は請求項3記載の冷風・温風装
置。 - 【請求項5】 送風ファンによる送風風量を経時的に変
化又は脈動させることを特徴とする請求項1又は請求項
3記載の冷風・温風装置。 - 【請求項6】 送風経路内の蓄熱ブロックが取着される
ペルチェ素子の接合面とは反対側接合面に第2熱交換器
を取着し、該第2熱交換器にペルチェ素子を駆動する駆
動電源を熱的に接合したことを特徴とする請求項1記載
の冷風・温風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279433A JPH09119660A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 冷風・温風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279433A JPH09119660A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 冷風・温風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119660A true JPH09119660A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17611005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7279433A Withdrawn JPH09119660A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 冷風・温風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09119660A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102620467A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-08-01 | 美的集团有限公司 | 可蓄冷的电子制冷装置 |
RU2679527C1 (ru) * | 2018-05-24 | 2019-02-11 | Федеральное государственное бюджетное научное учреждение Федеральный научный агроинженерный центр ВИМ (ФГБНУ ФНАЦ ВИМ) | Термоэлектрическая установка обработки воздуха помещений сельскохозяйственного назначения |
CN111811084A (zh) * | 2019-04-11 | 2020-10-23 | 李进盛 | 移动分体储能空调 |
CN112331449A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-02-05 | 四川盛鑫源电器设备制造有限公司 | 一种干式变压器用防尘散热罩壳 |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP7279433A patent/JPH09119660A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102620467A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-08-01 | 美的集团有限公司 | 可蓄冷的电子制冷装置 |
RU2679527C1 (ru) * | 2018-05-24 | 2019-02-11 | Федеральное государственное бюджетное научное учреждение Федеральный научный агроинженерный центр ВИМ (ФГБНУ ФНАЦ ВИМ) | Термоэлектрическая установка обработки воздуха помещений сельскохозяйственного назначения |
CN111811084A (zh) * | 2019-04-11 | 2020-10-23 | 李进盛 | 移动分体储能空调 |
CN112331449A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-02-05 | 四川盛鑫源电器设备制造有限公司 | 一种干式变压器用防尘散热罩壳 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |