JPH09119368A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH09119368A
JPH09119368A JP7277586A JP27758695A JPH09119368A JP H09119368 A JPH09119368 A JP H09119368A JP 7277586 A JP7277586 A JP 7277586A JP 27758695 A JP27758695 A JP 27758695A JP H09119368 A JPH09119368 A JP H09119368A
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Japan
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ignition coil
housing
coil
internal combustion
combustion engine
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JP7277586A
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English (en)
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Shigeie Abe
繁家 阿部
Yoshitaka Sato
美孝 佐藤
Kazutoyo Osuga
一豊 大須賀
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • H01F2038/125Ignition, e.g. for IC engines with oil insulation

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電圧発生側への空気の回り込みによる絶縁
耐力の低下を防止する内燃機関用点火コイルを提供す
る。 【解決手段】 点火コイル1は、主に円筒状のトランス
部5と、このトランス部5の一方の端部に位置しトラン
ス部5の一次電流を断続する制御回路部7と、トランス
部5の他方の端部に位置しトランス部5に発生する二次
電圧を点火プラグに供給する接続部6とから構成され
る。カバー31は例えば金属板からなり、ケース100
の外側に向かって突出するような球面形状に形成され
る。このようにケース100の外側に突出するような形
状にカバー31を形成することにより、カバー31を重
力方向下側にする点火コイル1の倒立状態を阻止するこ
とができる。したがって、点火コイル1の倒立状態によ
る空気空間100a内の空気が接続部6側に移動するの
を阻止し、絶縁耐力の低下を防止する効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用点火コ
イルに関し、詳細には、高電圧絶縁油を封入した内燃機
関用点火コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関に設けられる点火コ
イルには、点火コイル内で発生させる高電圧の漏れを防
ぐため、絶縁油が封入されているものがあり、例えば特
表昭60−501961号公報に開示されている内燃機
関点火装置の点火器がある。以下、高電圧の漏れを防止
することを「高電圧封止」という。
【0003】この公報に開示される内燃機関点火装置の
点火器では、点火コイル内を高電圧封止するため二次巻
線と一次巻線との間に絶縁油を封入することにより耐電
圧確保を図っている。そして、このように絶縁油を封入
した点火コイルでは、点火コイルの機関装着状態と同様
のほぼ鉛直に立てたとき、絶縁油の液面が一次巻線およ
び二次巻線の双方の上端部が浸る程度に充填されてい
る。そのため、絶縁油が充填されていない空気空間が一
次巻線および二次巻線の上端部より上方に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、点火コイル
を機関本体に装着する前には、組付作業者等が点火コイ
ルを横に寝かせた状態(以下、「横置状態」という。)
または装着時とは逆に立てた状態(以下、「倒立状態」
という。)に放置することがある。このような点火コイ
ルの横置状態または倒立状態では、点火コイルの装着状
態に形成される前述した空気空間の形成位置よりも反重
力方向に点火コイルの高電圧発生部分等が位置すること
があり、前述した空間内の空気が反重力方向に位置する
高電圧発生部分等に回り込み高電圧発生部に新たな空気
空間を形成することがある。すると、組付作業者等によ
り点火コイルが機関本体に装着されても、高電圧発生部
に形成された空間内の空気の一部が点火コイル上方の空
気空間に戻ることなく高電圧発生部に残留する場合が生
ずる。この場合、高電圧発生部に空気が残留するため、
この残留空気による絶縁耐力の低下を招き、点火コイル
内を高電圧封止するため点火コイル内に絶縁油を封入し
ても耐電圧確保が十分に図れないという問題が生ずる。
【0005】本発明の目的は、高電圧発生側への空気の
回り込みによる絶縁耐力の低下を防止する内燃機関用点
火コイルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明は、請求項1記載の手段を採用する。この手
段によると、ハウジング内に収容した絶縁油中に浸漬状
態に配置されるコイル部の鉛直状態で上方には空気空間
が形成される。ところが、機関本体の凹部に装着される
状態と逆方向に立つことを防止する倒立阻止部をハウジ
ングが備えることから、点火コイルの倒立状態の維持を
阻止し、前記空気空間内の空気がコイル部側に移動する
のを阻止することができる。これにより、点火コイルが
倒立状態で放置されることがないため、機関本体の凹部
に点火コイルが装着された後において、コイル部側に空
気が残留するのを防止できる。したがって、点火コイル
の使用状態においては、コイル部の周囲に絶縁油を十分
に満たすことができるため、残留空気による絶縁耐力の
低下を防止する効果がある。
【0007】また、請求項2記載の手段を採用すること
により、倒立阻止部は、ハウジングの機関本体の凹部の
装着状態でハウジングの反重力方向端部に形成されるこ
とから、点火コイルを倒立させたとき、点火コイル全体
を支える端部に倒立阻止部が形成されることになる。し
たがって、点火コイルの倒立状態を確実に阻止する効果
がある。
【0008】さらに、請求項3記載の手段を採用するこ
とにより、ハウジングは、ハウジングの機関本体の凹部
に装着状態でこの凹部から露出するハウジングの少なく
とも一部に径方向外側に突出する突起部を備え、ハウジ
ングが水平面に横置状態にあるとき、ハウジングの突起
部側が反突起部側より重力方向上側に位置することか
ら、点火コイルを水平面に横置状態にした場合、ハウジ
ング内の空気を突起部側に移動させることができる。こ
れにより、点火コイルが横置状態で放置されても、ハウ
ジング内の空気がコイル側に移動することがないため、
機関本体の凹部に点火コイルが装着された後において、
コイル部側に空気が残留するのを防止できる。したがっ
て、点火コイルの使用状態においては、コイル部の周囲
に絶縁油を十分に満たすことができるため、残留空気に
よる絶縁耐力の低下を防止する効果がある。
【0009】また、本発明は、請求項4記載の手段を採
用する。この手段によると、ハウジングが水平面に横置
状態にあるとき、ハウジングの突起部側が反突起部側よ
り重力方向上側に位置するように、ハウジングが突起部
を備えることから、点火コイルを水平面に横置状態にし
た場合、ハウジング内の空気を突起部側に移動させるこ
とができる。これにより、点火コイルが横置状態で放置
されても、ハウジング内の空気がコイル側に移動するこ
とがないため、機関本体の凹部に点火コイルが装着され
た後において、コイル部側に空気が残留するのを防止で
きる。したがって、点火コイルの使用状態においては、
コイル部の周囲に絶縁油を十分に満たすことができるた
め、残留空気による絶縁耐力の低下を防止する効果があ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による内燃機関用点
火コイル(以下、「点火コイル」という。)を図1〜図
4に示す。
【0011】点火コイル1は、図示しない機関本体の上
部に形成される気筒毎の凹部としてのプラグホール内に
収容されている。図1に示すように、点火コイル1は、
主に円筒状のトランス部5と、このトランス部5の一方
の端部に位置しトランス部5の一次電流を断続する制御
回路部7と、トランス部5の他方の端部に位置しトラン
ス部5に発生する二次電圧を図示しない点火プラグに供
給する接続部6とから構成されている。
【0012】点火コイル1は、樹脂材料からなる円筒状
のハウジングとしてのケース100を備えており、この
ケース100の内側に形成される収容室102内には、
高電圧発生用のトランス部5と制御回路部7とが収容さ
れ、トランス部5の耐電圧を確保する絶縁油29が収容
室102内に充填されている。図1で収容室102の上
端部には、制御信号入力用コネクタ9、固定用ブラケッ
ト11、制御回路部7等とが設けられ、また収容室10
2の下端部には、後述するカップ15の底部により閉塞
された底部104が形成されている。このカップ15の
外周壁は、ケース100の下端に位置する接続部6に覆
われている。
【0013】トランス部5の一端側に位置する制御信号
入力用コネクタ9は、コネクタハウジング18とコネク
タピン19とから構成されている。コネクタハウジング
18は、ケース100と一体成形されており、このコネ
クタハウジング18内に位置する3本のコネクタピン1
9がケース100を貫通し外部と接続可能にコネクタハ
ウジング18にインサート成形されている。
【0014】固定用ブラケット11は、ケース100と
一体成形され、金属製のカラー21がインサート成形さ
れている。点火コイル1は、このカラー21に貫通して
設けられる図示しないボルトにより図示しないエンジン
ヘッドカバーに固定される。ケース100のトランス部
5の一端側には、トランス部5、制御回路部7、絶縁油
29等をケース100の外部から収容室102に収容す
るための開口部が形成されており、カバー31とOリン
グ32とによりこの開口部が液密に閉塞されている。そ
して、収容室102の上端に位置する空気空間100a
を残して後述する絶縁油29が充填されている。
【0015】倒立阻止部としてのカバー31は例えば金
属板からなり、ケース100の外側に向かって突出する
ような球面形状に形成されている。このようにケース1
00の外側に突出するような形状にカバー31を形成す
ることにより、平面上にカバー31を下側にして点火コ
イル1を逆さに立てようとしても安定して立てられない
ようにすることができる。つまり、カバー31を重力方
向下側にする点火コイル1の倒立状態を阻止することが
できる。
【0016】空気空間100aに位置する制御回路部7
は、後述する一次コイル516への通電電流を断続する
図示しないパワートラジスタと、このパワートラジスタ
の制御信号を発生可能な図示しない制御回路と有してお
り、これらが樹脂モールド内収容されている。トランス
部5の他端側に位置する接続部6には、ケース100に
よって図示しない点火プラグを収容可能な筒部105が
形成され、この筒部105の開口端にはゴムからなるプ
ラグキャップ13が装着されている。筒部105の上端
に位置する底部104には、金属製のカップ15がケー
ス100の樹脂材料中にインサート成形されている。こ
れにより、収容室102と接続部6とは液密に区画され
ている。
【0017】カップ15の底部に係止されているスプリ
ング17は、圧縮コイルスプリングからなり、接続部6
内に挿入される図示しない点火プラグの電極部がスプリ
ング17の他端部に電気的に接触可能に位置している。
コイル部としてのトランス部5は、鉄心502、磁石5
04、506、二次スプール510、二次コイル51
2、一次スプール514および一次コイル516から構
成されている。
【0018】円柱状の鉄心502は、薄い方向性珪素鋼
板を断面がほぼ円形となるように径方向に重ねて組立ら
れている。この鉄心502の両端には、コイルにより励
磁されて発生する磁束の方向とは逆方向の極性を有する
磁石504、506がそれぞれ設けられている。樹脂成
形される二次スプール510は、両端部に鍔部を有する
有底円筒状に形成されており、底部510aにより下端
部がほぼ閉塞されている。この二次スプール510の内
部には、前述した鉄心502と磁石506とが収容さ
れ、二次スプール510の外周には二次コイル512が
巻回されている。
【0019】底部510aには、二次コイル512の一
端が電気的に接続されたターミナルプレート33が固定
され、このターミナルプレート33にカップ15と接触
するためのスプリング27が固定されている。これらタ
ーミナルプレート15とスプリング27とがスプール側
導電部材として機能し、二次コイル512に誘起された
高電圧がターミナルプレート33、スプリング27、カ
ップ15、スプリング17を経由して図示しない点火プ
ラグの電極部に供給される。
【0020】樹脂成形される一次スプール514は、両
端部に鍔部を有する有底円筒状に成形されており、蓋部
514aにより上端部がほぼ閉塞されている。この一次
スプール514の外周には一次コイル516が巻回され
ている。一次スプール514は、二次スプール510に
巻回された二次コイル512を覆うように設けられてい
る。このため、一次スプール514の蓋部514aと二
次スプール510の底部510aとの間に、両端に磁石
504、506を備えた鉄心502が挟持されている。
【0021】一次スプール514の蓋部514aには、
一次コイル516の両端と二次コイル512の一端とが
接続される複数のターミナルが保持されている。この複
数のターミナルには、コネクタ9のコネクタピン19、
制御回路部7が接続されている。蓋部514aの上側に
保持されている制御回路部7から3本のリードが引き出
され、これらのリードがコネクタピン19および前記複
数のターミナルにはんだ付されている。
【0022】一次スプール514のさらに外側には、薄
い珪素鋼板を筒状に巻回することにより形成される補助
コア508が装着されている。トランス部5の耐電圧を
確保する絶縁油29は、前述した一次コイル516およ
び二次コイル512の図1で上端が浸る程度に充填され
ている。このように収容室102に絶縁油29を充填す
ることで、収容室102の上端には空気空間100aが
形成される。そして、この充填された絶縁油29が、一
次スプール514の下側開口端、一次スプール514の
上部蓋部514aのほぼ中央部に開設される開口、二次
スプール510の上側開口端、および二次スプール51
0の下部外周壁に開設された開口を通して侵入すること
により、鉄心502、二次コイル512、一次コイル5
16、補助コア508等の間の電気絶縁を確実なものと
している。
【0023】次に、ケース100の開口部を塞ぐカバー
31の形状による効果を図1に基づいて説明する。例え
ばカバー31を前述したようにケース100の外側に向
かって突出するような球面形状に形成することなく、点
火コイル1の軸と垂直方向に拡がる平面状に形成する
と、作業台等の平らな面の上にカバー31を下側にして
点火コイル1を逆さに立てる、すなわち倒立させること
ができる。すると、点火コイル1の機関装着状態に形成
される前述した空気空間100aの形成位置よりも反重
力方向に点火コイル1の接続部6側が位置することにな
り、空気空間100a内に充満する空気が接続部6側に
向かって移動し、二次スプール510の底部510a付
近に新たな空気空間を形成することになる。
【0024】そして、このような倒立状態にしたまま点
火コイル1を放置すると、前述したように二次スプール
510の底部510a付近に新たな空気空間が形成され
ることから、エンジンヘッドカバーに点火コイル1を装
着することにより、カバー31が反重力方向に位置し接
続部6が重力方向に位置するように点火コイル1の姿勢
を設定しても、底部510a付近に形成された新たな空
間内の空気の一部が点火コイル1の上方に位置する空気
空間100aに戻ることなく底部510a付近に残留す
る場合が生ずる。また底部510a付近から点火コイル
1の上方に移動する途中で留まる空気もあり、例えば鉄
心502、二次コイル512、一次コイル516、補助
コア508などの間に形成される隙間に空気が残留する
場合も生ずる。
【0025】一方、この底部510a付近では二次コイ
ル512により昇圧された高電圧が印加されるスプリン
グ27などが位置することから、エンジンヘッドカバー
に固定される機関装着状態においては、底部510a付
近に絶縁油29が特に満たされている必要がある。また
所定の絶縁耐力を維持するため前述したように鉄心50
2、二次コイル512、一次コイル516、補助コア5
08などの間に絶縁油29を満たす必要がある。
【0026】ところが、前述したように、接続部6側に
移動した空気のうち、高電圧が印加されるスプリング2
7などが位置する底部510a付近に残留するものが現
れることにより、この底部510a付近に残留した空気
によって絶縁油29の充満が阻止されるため、絶縁耐力
の低下を招くことになる。つまり、点火コイル1の使用
状態において、底部510a付近等で絶縁破壊を生じ易
くなるという問題が発生する。
【0027】この問題を解決するため、本実施例による
と、前述したようにケース100の外側に向かって突出
するような球面形状にカバー31を形成している。これ
により、点火コイル1が平面上に倒立状態を維持しよう
としてもそれを阻止し、点火コイル1を倒すことができ
る。したがって、点火コイル1の倒立状態による空気空
間100a内の空気が接続部6側に移動を防止し、底部
510a付近等の高電圧発生側への空気の回り込みを阻
止することができるため、高電圧発生側の空気による絶
縁耐力の低下を防止する効果がある。
【0028】ここで、カバー31の変形例を図2〜図4
に基づいて説明する。図2に示す変形例1は、前述した
カバー31の形状を円錐面形状にした例である。このよ
うに、ケース100の外側に突出する円錐面形状にカバ
ー51を形成することにより、前述同様、点火コイル1
の倒立状態の維持を阻止することができる。
【0029】図3に示す変形例2は、平面形状に形成さ
れたカバー61の一部に突起部を設けた例である。図3
に示すように、平面形状に形成されたカバー61の中心
部を避けた位置にケース100の外側に向かって突出す
る倒立阻止部としての突起部63が形成される。このよ
うにカバー61の中心部を避けた位置に突起部63を形
成するのは、突起部63の上端面が平面に形成される場
合、この平面により点火コイル1の倒立可能の維持を防
止するためである。これにより、前述したカバー31お
よびカバー51のようにカバー全体の形状をケース10
0の外側に向かって突出するように形成しなくても、点
火コイル1の倒立状態の維持を阻止することができる。
【0030】図4に示す変形例3は、カバー71が空間
部100aの容積を小さくするように窪んでいる場合に
倒立阻止部としての突起部73が形成される例である。
この突起部73も前述したカバー61の突起部63と同
様、カバー71の中心部を避ける位置に形成される。さ
らに突起部73は、突起部73の軸方向高さがカバー7
1の窪み深さより高く設定されている。これは、カバー
71の窪み深さより突起部73の高さが低いとカバー7
1の周縁部71aによって点火コイル1の倒立状態の維
持が可能になるためである。これにより、変形例2と同
様、カバー全体の形状をケース100の外側に向かって
突出するように形成しなくても、点火コイル1の倒立状
態の維持を阻止することができる。
【0031】以上説明したように、第1実施例による
と、点火コイル1の反接続部6側に位置する端面を形成
するカバー31の形状をケース100の外側に向かって
突出する形状に形成することによって点火コイル1の倒
立状態の維持を阻止することができる。これにより、倒
立状態による反接続部6側に形成される空気空間100
a内の空気が接続部6側に移動するのを阻止することが
できるため、接続部6側、すなわち鉄心502、二次コ
イル512、一次コイル516、補助コア508などの
間に形成される隙間および底部510a付近に空気が侵
入するのを防止することができる。したがって、これら
の隙間および底部510a付近への空気の侵入を防止す
るため、点火コイル1の接続部6側を絶縁油29によっ
て十分に浸すことができ、絶縁耐力の低下による絶縁破
壊を防止できる効果がある。
【0032】なお、本実施例では、点火コイル1の反接
続部6側に位置するカバー31、51、61、71をケ
ース100の外側に向かって突出する球面形状、円錐面
形状、突起部を有する形状に形成したが、本発明では、
これに限られることはなく、点火コイルの倒立状態の維
持を阻止可能な形状であれば、カバーを曲面形状、凹凸
形状等にしても良い。
【0033】(第2実施例)本発明の第2実施例による
点火コイルを図5〜図7に示す。第1実施例と実質的に
同一の構成部分にある同一符号を付す。図5〜図7に示
す第2実施例は、点火コイル1のケース100の外周に
平面形状で円盤状の鍔部110を設けた例である。
【0034】図5および図6に示すように点火コイル1
のケース100の周囲には、突起部としての鍔部110
が全周に渡って形成されている。この鍔部110が形成
される位置は、エンジンヘッドカバーのプラグホールに
収容される点火コイル1のうち、プラグホールから露出
する点火コイル1の上側部分である。このように点火コ
イル1の上側部分に鍔部110を設けることにより、コ
イル1を横置状態にしても接続部6側が反接続部6側よ
り高くなることを防止することができる。つまり、ケー
ス100の外周に鍔部110が形成されることによっ
て、点火コイル1を横置状態にしても、高電圧発生側で
ある接続部6側を空気空間100aが形成される点火コ
イル1の上側部分より重力方向で低い位置することがで
きる。これにより、点火コイル1の上側部分に形成され
る空気空間100a内の空気が接続部6側に向かって移
動することを防止できる。したがって、空気空間100
a内の空気が接続部6側に向かって移動するのを防止で
きるため、すなわち鉄心502、二次コイル512、一
次コイル516、補助コア508などの間に形成される
隙間および底部510a付近に空気が侵入するのを防止
することができ、絶縁耐力の低下による絶縁破壊を防止
する効果がある。
【0035】ここで、前述した鍔部110の変形例を図
7に基づいて説明する。図7に示す変形例4は、点火コ
イル1の上部に形成される鍔部の平面形状を円盤形状で
はなく十字形状に形成した例である。図7に示すよう
に、十字形状に形成される突起部としての鍔部115
は、前述した鍔部110と同様、点火コイル1のケース
100の上側部分に径方向外側に延びるように形成され
ている。この鍔部115によっても、前述した鍔部11
0と同様、点火コイル1を横置状態にしたとき、空気空
間の形成される点火コイル1の上部より重力方向下側に
接続部6を位置させることができるため、空気空間10
0a内の空気が接続部6側に向かって移動するのを防止
できる。したがって、鉄心502、二次コイル512、
一次コイル516、補助コア508などの間に形成され
る隙間および底部510a付近に空気が侵入するのを防
止することができ、絶縁耐力の低下による絶縁破壊を防
止する効果がある。
【0036】なお、本実施例で説明した鍔部110、1
15は、円盤形状または十字形状に形成したが、本発明
では、点火コイルを横置状態にしたとき点火コイルの接
続部が反接続部側より重力方向で低くすることができれ
ばこれに限られることなく、例えば径方向外側に突出し
た棒状、板状、筒状などの形状に点火コイルの上側部分
を形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による内燃機関用点火コイ
ルの縦断面図である。
【図2】第1実施例の変形例1による内燃機関用点火コ
イルの要部縦断面図である。
【図3】第1実施例の変形例2による内燃機関用点火コ
イルの要部縦断面図である。
【図4】第1実施例の変形例3による内燃機関用点火コ
イルの要部縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による内燃機関用点火コイ
ルの要部縦断面図である。
【図6】図5に示すVI方向矢視図である。
【図7】第2実施例の変形例4による内燃機関用点火コ
イルの平面図である。
【符号の説明】
1 点火コイル 5 トランス部(コイル部) 6 接続部 29 絶縁油 31、51 カバー (倒立阻止部) 61、71 カバー 63、73 突起部 (倒立阻止部) 80 点火プラグ 100 ケース (ハウジング) 100a 空気空間 110、115 鍔部 (突起部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に収容した絶縁油中にコイ
    ル部を浸漬状態に配置し、前記ハウジングが機関本体の
    凹部に装着される内燃機関用点火コイルであって、 前記ハウジングは、前記凹部に装着される状態と逆方向
    に立つことを防止する倒立阻止部を備えることを特徴と
    する内燃機関用点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記倒立阻止部は、前記ハウジングの前
    記凹部に装着状態で前記ハウジングの反重力方向端部に
    形成されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用
    点火コイル。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングは、前記ハウジングの前
    記凹部に装着状態で前記凹部から露出する前記ハウジン
    グの少なくとも一部に径方向外側に突出する突起部を備
    え、 前記ハウジングが水平面に横置状態にあるとき、前記ハ
    ウジングの前記突起部側が反突起部側より重力方向上側
    に位置することを特徴とする請求項1または2記載の内
    燃機関用点火コイル。
  4. 【請求項4】 ハウジング内に収容した絶縁油中にコイ
    ル部を浸漬状態に配置し、前記ハウジングが機関本体の
    凹部に装着される内燃機関用点火コイルであって、 前記ハウジングは、前記ハウジングの前記凹部に装着状
    態で前記凹部から露出する前記ハウジングの少なくとも
    一部に径方向外側に突出する突起部を備え、 前記ハウジングが水平面に横置状態にあるとき、前記ハ
    ウジングの前記突起部側が反突起部側より重力方向上側
    に位置することを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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