JPH0893616A - 点火コイル - Google Patents
点火コイルInfo
- Publication number
- JPH0893616A JPH0893616A JP6229379A JP22937994A JPH0893616A JP H0893616 A JPH0893616 A JP H0893616A JP 6229379 A JP6229379 A JP 6229379A JP 22937994 A JP22937994 A JP 22937994A JP H0893616 A JPH0893616 A JP H0893616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- lid
- opening
- ignition coil
- spool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F38/00—Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
- H01F38/12—Ignition, e.g. for IC engines
- H01F2038/125—Ignition, e.g. for IC engines with oil insulation
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 点火コイルのケースの開口端を簡単な構成で
確実に封止する。 【構成】 点火コイルは、エンジンのプラグチューブ内
に収容可能な細い円筒状のケース100を有し、そのケ
ース上部の開口端からトランス部5が挿入され、トラン
ス部5は絶縁油29の中に浸漬されている。ケース10
0の開口には、ステンレス鋼板製の蓋23がOリング2
5を介して装着れている。この蓋23は、ケース100
の開口端の外側に設けられた段差部109に巻がしめさ
れており、簡単な構成で、確実な密閉性が得られ、組立
て工程を簡単化、低コスト化を図ることができる。
確実に封止する。 【構成】 点火コイルは、エンジンのプラグチューブ内
に収容可能な細い円筒状のケース100を有し、そのケ
ース上部の開口端からトランス部5が挿入され、トラン
ス部5は絶縁油29の中に浸漬されている。ケース10
0の開口には、ステンレス鋼板製の蓋23がOリング2
5を介して装着れている。この蓋23は、ケース100
の開口端の外側に設けられた段差部109に巻がしめさ
れており、簡単な構成で、確実な密閉性が得られ、組立
て工程を簡単化、低コスト化を図ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の点火プラグに
高電圧を供給する点火コイルに関する。
高電圧を供給する点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の点火コイルでは、一次コイル、二
次コイルおよびそれらを保持するスプールなどを含むト
ランス部をケース内に収容し、ケース内を絶縁樹脂で満
たし、さらに絶縁樹脂を硬化させてトランス部を密封す
る構成が広く用いられていた。一方、特表昭60−50
1961号公報に開示されるように、ケース内を絶縁油
で満たす点火コイルも知られている。
次コイルおよびそれらを保持するスプールなどを含むト
ランス部をケース内に収容し、ケース内を絶縁樹脂で満
たし、さらに絶縁樹脂を硬化させてトランス部を密封す
る構成が広く用いられていた。一方、特表昭60−50
1961号公報に開示されるように、ケース内を絶縁油
で満たす点火コイルも知られている。
【0003】この従来技術では、ケースの上部から一次
コイル、二次コイルなどを挿入し、その挿入部をモール
ド用プラスチックで封止した後に、ケースの下部の小孔
から絶縁油を注入し、小孔を栓で閉じている。
コイル、二次コイルなどを挿入し、その挿入部をモール
ド用プラスチックで封止した後に、ケースの下部の小孔
から絶縁油を注入し、小孔を栓で閉じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の構成に
よると、ケースにはその上下に開口を設ける必要があ
り、しかもそれら開口を別々に封止する必要があるため
製造工程が複雑で部品点数も多くコストがかかるという
問題点があった。そこで本発明は、上記従来技術の問題
点に鑑み、ケースの一方の開口からトランス部と絶縁油
とを入れることができ、その開口を簡単な構成で確実に
封止できる点火コイルを提供することを目的とする。
よると、ケースにはその上下に開口を設ける必要があ
り、しかもそれら開口を別々に封止する必要があるため
製造工程が複雑で部品点数も多くコストがかかるという
問題点があった。そこで本発明は、上記従来技術の問題
点に鑑み、ケースの一方の開口からトランス部と絶縁油
とを入れることができ、その開口を簡単な構成で確実に
封止できる点火コイルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、トランス部を絶縁油中に浸漬してケース内
に収容した点火コイルにおいて、前記ケースは、前記ト
ランス部を受け入れる開口を一端側にのみ有する筒状に
形成されるとともに、前記ケースの開口には、金属板製
の蓋がシール部材を介して固定されていることを特徴と
する点火コイルという技術的手段を採用する。
本発明では、トランス部を絶縁油中に浸漬してケース内
に収容した点火コイルにおいて、前記ケースは、前記ト
ランス部を受け入れる開口を一端側にのみ有する筒状に
形成されるとともに、前記ケースの開口には、金属板製
の蓋がシール部材を介して固定されていることを特徴と
する点火コイルという技術的手段を採用する。
【0006】なお、前記ケースは、空気室を残して前記
絶縁油で満たされることが望ましい。また、前記ケース
は開口の外周に段差部を有し、前記蓋は、前記ケースの
開口外周の段差部に巻がしめにより固定されていること
が望ましい。また、前記蓋は、前記ケースの開口内側に
挿入される絞り込み部を有することが望ましい。
絶縁油で満たされることが望ましい。また、前記ケース
は開口の外周に段差部を有し、前記蓋は、前記ケースの
開口外周の段差部に巻がしめにより固定されていること
が望ましい。また、前記蓋は、前記ケースの開口内側に
挿入される絞り込み部を有することが望ましい。
【0007】また、前記シール部材は、前記ケースと前
記蓋との間に介装されたOリングであることが望まし
い。さらに、前記Oリングは、前記ケースの開口の軸方
向に沿って延びる前記蓋の筒状部と接触していることが
望ましい。また、前記シール部材は、前記ケースと前記
蓋との間に塗布介装された液状ガスケットとしてもよ
い。
記蓋との間に介装されたOリングであることが望まし
い。さらに、前記Oリングは、前記ケースの開口の軸方
向に沿って延びる前記蓋の筒状部と接触していることが
望ましい。また、前記シール部材は、前記ケースと前記
蓋との間に塗布介装された液状ガスケットとしてもよ
い。
【0008】
【作用】以上に述べた本発明の構成では、ケースは一方
にのみ開口を有する筒状に形成され、この開口からトラ
ンス部や絶縁油を入れられる。そして、ケースに金属板
製の蓋が装着され、ケースと蓋との間にはシール部材が
介装される。このため、ケースの開口は、簡単な構成で
確実なシール性をもって封止され、十分な耐圧性を得な
がら低コスト化を図ることができる。
にのみ開口を有する筒状に形成され、この開口からトラ
ンス部や絶縁油を入れられる。そして、ケースに金属板
製の蓋が装着され、ケースと蓋との間にはシール部材が
介装される。このため、ケースの開口は、簡単な構成で
確実なシール性をもって封止され、十分な耐圧性を得な
がら低コスト化を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した点火コイルの実施例
を図面に従って説明する。図1、図2は第1実施例の点
火コイルの縦断面図である。なお、図1には点火コイル
の上部を、図2には点火コイルの下部を図示しており、
両図はI−I線およびII−II線で接続されて点火コ
イルの全体図となる。
を図面に従って説明する。図1、図2は第1実施例の点
火コイルの縦断面図である。なお、図1には点火コイル
の上部を、図2には点火コイルの下部を図示しており、
両図はI−I線およびII−II線で接続されて点火コ
イルの全体図となる。
【0010】この第1実施例は特開平3−154311
号に開示された点火コイルと同様にエンジンのプラグチ
ューブ内に装着可能な細い円筒状に形成されており、エ
ンジンに装着された点火プラグに直接接続され、エンジ
ンのヘッドカバー、あるいはシリンダヘッドに直接固定
される。まず点火コイル1の構成を説明する。
号に開示された点火コイルと同様にエンジンのプラグチ
ューブ内に装着可能な細い円筒状に形成されており、エ
ンジンに装着された点火プラグに直接接続され、エンジ
ンのヘッドカバー、あるいはシリンダヘッドに直接固定
される。まず点火コイル1の構成を説明する。
【0011】点火コイル1のケース100は、樹脂材料
により円筒状に形成されており、その下側端部には点火
プラグとの接続部3が設けられ、ケース100内の収容
室102内には高電圧発生用のトランス部5とその一次
電流を断続する制御回路部7とが収容され、上側端部に
は制御信号入力用コネクタ9と、固定用ブラケット11
とが設けられる。
により円筒状に形成されており、その下側端部には点火
プラグとの接続部3が設けられ、ケース100内の収容
室102内には高電圧発生用のトランス部5とその一次
電流を断続する制御回路部7とが収容され、上側端部に
は制御信号入力用コネクタ9と、固定用ブラケット11
とが設けられる。
【0012】接続部3には、ケース100によって点火
プラグを収容する筒状部104が形成され、その開口端
にはゴム製のプラグキャップ13が装着されている。収
容室102と筒状部104との最も奥の底面には、導電
部材としての金属製のカップ15がケース100の樹脂
材料中にインサート成形されており、収容室102と筒
状部104との間を液密に区画している。カップ15
は、底部直径が僅かに大きく形成されており、この底部
にスプリング17の一端大径部が係止されている。スプ
リング17の他端はその端部の面内で渦巻き状に形成さ
れており、筒状部104内に点火プラグが収容される
と、その端子に通電可能に接触する。
プラグを収容する筒状部104が形成され、その開口端
にはゴム製のプラグキャップ13が装着されている。収
容室102と筒状部104との最も奥の底面には、導電
部材としての金属製のカップ15がケース100の樹脂
材料中にインサート成形されており、収容室102と筒
状部104との間を液密に区画している。カップ15
は、底部直径が僅かに大きく形成されており、この底部
にスプリング17の一端大径部が係止されている。スプ
リング17の他端はその端部の面内で渦巻き状に形成さ
れており、筒状部104内に点火プラグが収容される
と、その端子に通電可能に接触する。
【0013】収容室102は、底部がカップ15で閉塞
されており、このカップ15の露出部周辺に段差部10
6を有する。制御信号入力用コネクタ9は、コネクタハ
ウジングがケース100と一体的に成形され、3本のコ
ネクタピン19がケース100の内外を貫通してインサ
ート成形されている。
されており、このカップ15の露出部周辺に段差部10
6を有する。制御信号入力用コネクタ9は、コネクタハ
ウジングがケース100と一体的に成形され、3本のコ
ネクタピン19がケース100の内外を貫通してインサ
ート成形されている。
【0014】固定用ブラケット11は、ケース100と
一体成形され、金属製のカラー21がインサート成形さ
れている。点火コイル1は、このカラー21に貫通して
設けられる図示せぬボルトによりエンジンのヘッドカバ
ーEに固定される。そして、ケース100の上側開口部
は、ステンレス鋼板製の蓋23により密閉されている。
なお、ケース100の上側開口部の端面には、環状の溝
108が設けられ、そこに密閉用のOリング25が収容
され、ケース100と蓋23との間をシールしている。
また、ケース100の上側開口部は、外周へ向けてわず
かに大径に形成されており、段差部109を形成してい
る。そして、蓋23の係止部234が段差部109を巻
き込むように折り曲げられている。
一体成形され、金属製のカラー21がインサート成形さ
れている。点火コイル1は、このカラー21に貫通して
設けられる図示せぬボルトによりエンジンのヘッドカバ
ーEに固定される。そして、ケース100の上側開口部
は、ステンレス鋼板製の蓋23により密閉されている。
なお、ケース100の上側開口部の端面には、環状の溝
108が設けられ、そこに密閉用のOリング25が収容
され、ケース100と蓋23との間をシールしている。
また、ケース100の上側開口部は、外周へ向けてわず
かに大径に形成されており、段差部109を形成してい
る。そして、蓋23の係止部234が段差部109を巻
き込むように折り曲げられている。
【0015】蓋23は、円板部230と、この円板部2
30の外周から立上がる筒部232と、この筒部232
の先端部を折り曲げて形成される係止部234とを有す
る。ケース100への装着前は蓋23は円板部230と
筒部232とだけで構成された単純な浅いカップ状であ
る。そして、ケース100への装着時に筒部232の先
端部が段差部109を巻き込むように折り曲げられ、つ
まり巻がしめされて係止部234が形成される。
30の外周から立上がる筒部232と、この筒部232
の先端部を折り曲げて形成される係止部234とを有す
る。ケース100への装着前は蓋23は円板部230と
筒部232とだけで構成された単純な浅いカップ状であ
る。そして、ケース100への装着時に筒部232の先
端部が段差部109を巻き込むように折り曲げられ、つ
まり巻がしめされて係止部234が形成される。
【0016】収容室102内のトランス部5は、磁路を
形成する鉄心502と、磁石504、506と、補助コ
ア508とを有する。鉄心502は、幅がわずかづつ異
なる薄い珪素鋼板を断面が略円形となるように複数重
ね、鋼板間を接着して棒状に形成されている。この鉄心
502の両端には、コイルにより励磁されて発生する磁
束の方向とは逆方向の極性を有する磁石504、506
がそれぞれ設けられている。なお、鉄心502と磁石5
04、506との間は粘着テープを巻いて仮止めされて
いるが、図1、図2では粘着テープの図示は省略されて
いる。
形成する鉄心502と、磁石504、506と、補助コ
ア508とを有する。鉄心502は、幅がわずかづつ異
なる薄い珪素鋼板を断面が略円形となるように複数重
ね、鋼板間を接着して棒状に形成されている。この鉄心
502の両端には、コイルにより励磁されて発生する磁
束の方向とは逆方向の極性を有する磁石504、506
がそれぞれ設けられている。なお、鉄心502と磁石5
04、506との間は粘着テープを巻いて仮止めされて
いるが、図1、図2では粘着テープの図示は省略されて
いる。
【0017】さらにトランス部5は、二次スプール51
0と、二次コイル512と、一次スプール514と、一
次コイル516とを有している。二次スプール510
は、樹脂成形品で、両端部に鍔を有する円筒状に成形さ
れており、その下側の一端は底部510aによりほぼ閉
塞され、有底円筒状に成形されている二次スプール51
0の内部には、磁石506と鉄心502とが収容され、
その外周には二次コイル512が巻回されている。
0と、二次コイル512と、一次スプール514と、一
次コイル516とを有している。二次スプール510
は、樹脂成形品で、両端部に鍔を有する円筒状に成形さ
れており、その下側の一端は底部510aによりほぼ閉
塞され、有底円筒状に成形されている二次スプール51
0の内部には、磁石506と鉄心502とが収容され、
その外周には二次コイル512が巻回されている。
【0018】二次スプール510の底部510a側の内
周面には、図2には図示されない3つの係止用板状突起
が等間隔に配置されている。これら突起は、樹脂成形時
には斜面をもって形成されており、鉄心ユニットが収容
される際に磁石506の角部で押しつぶされる。このた
め、鉄心ユニットの収容後は、押しつぶされた突起が磁
石506の外周面と接触して、磁石506を径方向に固
定する。
周面には、図2には図示されない3つの係止用板状突起
が等間隔に配置されている。これら突起は、樹脂成形時
には斜面をもって形成されており、鉄心ユニットが収容
される際に磁石506の角部で押しつぶされる。このた
め、鉄心ユニットの収容後は、押しつぶされた突起が磁
石506の外周面と接触して、磁石506を径方向に固
定する。
【0019】二次スプール510は、その一端の底部5
10aに段差部106と当接して収容室102内での軸
方向の位置決めをする突起部510bを有するととも
に、底部510の径方向に突出した周方向の位置決め用
突起510cを有する。この底部510aには、二次コ
イル512の一端が電気的に接続されたターミナルプレ
ート33が固定され、このターミナルプレート33にカ
ップ15と接触するためのスプリング27が固定されて
いる。これらターミナルプレート15とスプリング27
とがスプール側導電部材として機能し、二次コイル51
6に誘起された高電圧は、ターミナルプレート33スプ
リング27、カップ15、スプリング17を通して点火
プラグに供給される。なお、スプリング27は軸方向か
ら見て巻線がすべて渦巻き状になるよう巻かれている。
10aに段差部106と当接して収容室102内での軸
方向の位置決めをする突起部510bを有するととも
に、底部510の径方向に突出した周方向の位置決め用
突起510cを有する。この底部510aには、二次コ
イル512の一端が電気的に接続されたターミナルプレ
ート33が固定され、このターミナルプレート33にカ
ップ15と接触するためのスプリング27が固定されて
いる。これらターミナルプレート15とスプリング27
とがスプール側導電部材として機能し、二次コイル51
6に誘起された高電圧は、ターミナルプレート33スプ
リング27、カップ15、スプリング17を通して点火
プラグに供給される。なお、スプリング27は軸方向か
ら見て巻線がすべて渦巻き状になるよう巻かれている。
【0020】上記二次コイル512は、スプール510
の一端に断面が三角形になるよう巻線した後、その斜面
を利用して径方向へ巻重ねながら、軸方向に順次移動し
て巻線されており、巻線間の電位差が低減されて高圧と
低圧との絶縁が確実にされている。一次スプール514
は、樹脂成形品で、両端部に鍔を有する円筒状に成形さ
れており、その上側の一端は蓋部514aによりほぼ閉
塞され、有底円筒状に成形されている。その外周には一
次コイル516が巻回されている。一次スプール514
の蓋部514a上には一次コイル516とコネクタピン
19、あるいは制御回路部7を接続するターミナル35
が固定されている。一次スプール514は二次スプール
510の外側に被せるように設けられている。このた
め、蓋部514aと底部510aとの間に、鉄心502
と、磁石504、506とが挟持される。
の一端に断面が三角形になるよう巻線した後、その斜面
を利用して径方向へ巻重ねながら、軸方向に順次移動し
て巻線されており、巻線間の電位差が低減されて高圧と
低圧との絶縁が確実にされている。一次スプール514
は、樹脂成形品で、両端部に鍔を有する円筒状に成形さ
れており、その上側の一端は蓋部514aによりほぼ閉
塞され、有底円筒状に成形されている。その外周には一
次コイル516が巻回されている。一次スプール514
の蓋部514a上には一次コイル516とコネクタピン
19、あるいは制御回路部7を接続するターミナル35
が固定されている。一次スプール514は二次スプール
510の外側に被せるように設けられている。このた
め、蓋部514aと底部510aとの間に、鉄心502
と、磁石504、506とが挟持される。
【0021】蓋部514aの内側には、二次スプール5
10の突起510eと同様の突起514eが等間隔に3
本設けられている。これら突起514eは、一次スプー
ル514を装着する際に、磁石504の角部で押しつぶ
される。このため、鉄心ユニットの収容後は、押しつぶ
された突起514eが磁石504の外周面と接触して、
磁石504を径方向に固定する。
10の突起510eと同様の突起514eが等間隔に3
本設けられている。これら突起514eは、一次スプー
ル514を装着する際に、磁石504の角部で押しつぶ
される。このため、鉄心ユニットの収容後は、押しつぶ
された突起514eが磁石504の外周面と接触して、
磁石504を径方向に固定する。
【0022】一次スプール514の下側開口端には、二
次スプール510の突起510cと嵌合する溝514b
が形成され、二次スプール510と一次スプール514
とは互いに周方向に位置決めされる。さらに二次スプー
ル510と一次スプール514とは、突起510cと溝
514bとの部位で互いの樹脂材料を溶融させて溶着さ
れている。
次スプール510の突起510cと嵌合する溝514b
が形成され、二次スプール510と一次スプール514
とは互いに周方向に位置決めされる。さらに二次スプー
ル510と一次スプール514とは、突起510cと溝
514bとの部位で互いの樹脂材料を溶融させて溶着さ
れている。
【0023】蓋部514aには、径方向に突出した周方
向の位置決め用突起514cが形成され、この突起51
4cは、ケース100に形成された溝110に嵌合す
る。これにより、一次スプール514はケース100に
対して周方向に位置決めされる。さらに、一次スプール
514とケース100とは、突起514cと溝110と
の部位で互いの樹脂材料を溶融させて溶着されている。
これにより、一次スプール514とケース100とが固
定される。
向の位置決め用突起514cが形成され、この突起51
4cは、ケース100に形成された溝110に嵌合す
る。これにより、一次スプール514はケース100に
対して周方向に位置決めされる。さらに、一次スプール
514とケース100とは、突起514cと溝110と
の部位で互いの樹脂材料を溶融させて溶着されている。
これにより、一次スプール514とケース100とが固
定される。
【0024】さらに蓋部514aには、一次コイル51
6の両端と、二次コイル512の一端とが接続される複
数のターミナルが保持されている。これらターミナルは
コネクタ9のコネクタピン19と、制御回路部7とに接
続されている。制御回路部7は3本のリードを有し、こ
れらリードをコネクタピン19および蓋部514a上の
ターミナルに半田付けして制御回路部7は蓋部514a
上に保持されている。
6の両端と、二次コイル512の一端とが接続される複
数のターミナルが保持されている。これらターミナルは
コネクタ9のコネクタピン19と、制御回路部7とに接
続されている。制御回路部7は3本のリードを有し、こ
れらリードをコネクタピン19および蓋部514a上の
ターミナルに半田付けして制御回路部7は蓋部514a
上に保持されている。
【0025】この制御回路部7は一次コイル516への
通電電流を断続するパワー素子と、このパワー素子の制
御信号を発生するイグナイタとしての制御回路とを樹脂
モールドして構成されており、さらに別体のヒートシン
ク702が蓋23側に接着されている。一次スプール5
14のさらに外側には、補助コア508が装着されてい
る。この補助コア508は、薄い珪素鋼板を周方向に隙
間を残して筒状に丸めて形成されており、磁石504の
外周位置から磁石506の外周位置にわたる長さを有す
る。この補助コア508は、一次スプール514両端の
鍔部に保持されている。
通電電流を断続するパワー素子と、このパワー素子の制
御信号を発生するイグナイタとしての制御回路とを樹脂
モールドして構成されており、さらに別体のヒートシン
ク702が蓋23側に接着されている。一次スプール5
14のさらに外側には、補助コア508が装着されてい
る。この補助コア508は、薄い珪素鋼板を周方向に隙
間を残して筒状に丸めて形成されており、磁石504の
外周位置から磁石506の外周位置にわたる長さを有す
る。この補助コア508は、一次スプール514両端の
鍔部に保持されている。
【0026】トランス部5などを収容した収容室102
内は、僅かの空気空間を残して、図1に図示される液面
まで絶縁油29で満たされる。絶縁油29は、一次スプ
ール514の下側端開口、一次スプール514の上部蓋
部514aのほぼ中央部に開設された開口514d、二
次スプール510の上側端開口、および二次スプール5
10の下部外周壁に開設された開口510dを通して侵
入し、二次コイル512、一次コイル516などの電気
絶縁を確実なものとしている。
内は、僅かの空気空間を残して、図1に図示される液面
まで絶縁油29で満たされる。絶縁油29は、一次スプ
ール514の下側端開口、一次スプール514の上部蓋
部514aのほぼ中央部に開設された開口514d、二
次スプール510の上側端開口、および二次スプール5
10の下部外周壁に開設された開口510dを通して侵
入し、二次コイル512、一次コイル516などの電気
絶縁を確実なものとしている。
【0027】以上に述べた実施例によると、ケース10
0の一方の開口だけからトランス部5を挿入するととも
に、絶縁油29を流入させることができる。しかもその
ケース100の開口を簡単な構成で密封することができ
る。また、複数の磁路構成部材としての鉄心502と磁
石504、506とを一次スプール510と二次スプー
ル514とで挟持したので、簡単な構成で確実な固定が
できる。しかも、一次スプール510の内側と、二次ス
プール514の内側とには、磁石504、506の角部
によって押しつぶされる突起510e、514eを設け
たので、磁石504、506が、軸方向、径方向の両方
に対してガタなく保持される。また、二次スプールの底
部510aに接続手段としてのスプリングを保持させて
いるので、二次コイル510を含むトランス部5をケー
ス100内に挿入するだけでカップ15に接続できる。
また、収容室102内を絶縁油29で満たしているの
で、プラグチューブ内に挿入可能な細い形状として各構
成部品の間の隙間が小さいにもかかわらず従来の絶縁樹
脂に見られたクラックによる絶縁性低下がなく、長期間
にわたって安定して高い絶縁性が得られる。
0の一方の開口だけからトランス部5を挿入するととも
に、絶縁油29を流入させることができる。しかもその
ケース100の開口を簡単な構成で密封することができ
る。また、複数の磁路構成部材としての鉄心502と磁
石504、506とを一次スプール510と二次スプー
ル514とで挟持したので、簡単な構成で確実な固定が
できる。しかも、一次スプール510の内側と、二次ス
プール514の内側とには、磁石504、506の角部
によって押しつぶされる突起510e、514eを設け
たので、磁石504、506が、軸方向、径方向の両方
に対してガタなく保持される。また、二次スプールの底
部510aに接続手段としてのスプリングを保持させて
いるので、二次コイル510を含むトランス部5をケー
ス100内に挿入するだけでカップ15に接続できる。
また、収容室102内を絶縁油29で満たしているの
で、プラグチューブ内に挿入可能な細い形状として各構
成部品の間の隙間が小さいにもかかわらず従来の絶縁樹
脂に見られたクラックによる絶縁性低下がなく、長期間
にわたって安定して高い絶縁性が得られる。
【0028】なお、この実施例では、磁路を一本の鉄心
と2個の磁石とで構成したが、二本の鉄心の間に磁石を
挟むなどの構成としてもよい。また、鉄心は円形が望ま
しいが、多角形、四角形断面でもよく、また薄い珪素鋼
板を積層して構成する他にも、珪素鋼線材を束ねたもの
としてもよい。また、この実施例では補助コア508を
設け、不完全な閉磁路を構成しているが、ケース100
内の補助コアをケース100外部に設けてもよい。ま
た、補助コアは、複数の珪素鋼板を重ねて丸めてもよ
い。
と2個の磁石とで構成したが、二本の鉄心の間に磁石を
挟むなどの構成としてもよい。また、鉄心は円形が望ま
しいが、多角形、四角形断面でもよく、また薄い珪素鋼
板を積層して構成する他にも、珪素鋼線材を束ねたもの
としてもよい。また、この実施例では補助コア508を
設け、不完全な閉磁路を構成しているが、ケース100
内の補助コアをケース100外部に設けてもよい。ま
た、補助コアは、複数の珪素鋼板を重ねて丸めてもよ
い。
【0029】また、ケースは円筒状に限らず多角形、四
角形の筒状としてもよく、各スプールも同様であり四角
形などの筒状としてもよい。また、一次スプール514
をケース100に対して溶着して、トランス部5をケー
ス100内において固定したが、蓋23によって一次ス
プール514を押さえてトランス部5を固定してもよ
く、バネなど弾性部材を介装してもよい。また、一次ス
プール514を内側とし、二次スプール510を外側と
してもよい。さらに、二次スプール510の底部510
aは、二次スプール510の下部開口を完全に閉塞する
必要はなく、鉄心ユニットを軸方向に支持できる底部で
あればよく、絶縁油29が流通し、対流可能な程度の孔
が開設されることが望ましい。同様に一次スプール51
4の蓋部514aも第1実施例のように開口514dを
有することが望ましく、鉄心ユニットを軸方向に支持で
きる形状であることが重要である。なお、一次スプール
と二次スプールとのいずれか一方をケースと一体成形
し、自己融着線などを利用してコイル状に成形された一
次コイルや二次コイルを挿入する構成としてもよい。ま
た、一次スプールおよび二次スプールに形成された閉塞
部としての底部および蓋部を別部品としてもよい。
角形の筒状としてもよく、各スプールも同様であり四角
形などの筒状としてもよい。また、一次スプール514
をケース100に対して溶着して、トランス部5をケー
ス100内において固定したが、蓋23によって一次ス
プール514を押さえてトランス部5を固定してもよ
く、バネなど弾性部材を介装してもよい。また、一次ス
プール514を内側とし、二次スプール510を外側と
してもよい。さらに、二次スプール510の底部510
aは、二次スプール510の下部開口を完全に閉塞する
必要はなく、鉄心ユニットを軸方向に支持できる底部で
あればよく、絶縁油29が流通し、対流可能な程度の孔
が開設されることが望ましい。同様に一次スプール51
4の蓋部514aも第1実施例のように開口514dを
有することが望ましく、鉄心ユニットを軸方向に支持で
きる形状であることが重要である。なお、一次スプール
と二次スプールとのいずれか一方をケースと一体成形
し、自己融着線などを利用してコイル状に成形された一
次コイルや二次コイルを挿入する構成としてもよい。ま
た、一次スプールおよび二次スプールに形成された閉塞
部としての底部および蓋部を別部品としてもよい。
【0030】また制御回路部7にはヒートシンク702
を接着し、収容室102内に収容したが、蓋23にヒー
トシンクとなるアルミ板を埋設し、このアルミ板と制御
回路部7とを熱伝達可能に接触させる構成としてもよ
い。また、この実施例では、点火コイル1が図1,図2
に図示されるように軸方向を重力方向に略一致させてエ
ンジンに設置されることを想定しているが、点火コイル
1が軸方向を水平方向に略一致させてエンジンに設置さ
れてもよく、この場合には、収容室102内に絶縁油2
9を注入した後に空気がトランス部5に侵入することが
ないよう空気室を形成する。
を接着し、収容室102内に収容したが、蓋23にヒー
トシンクとなるアルミ板を埋設し、このアルミ板と制御
回路部7とを熱伝達可能に接触させる構成としてもよ
い。また、この実施例では、点火コイル1が図1,図2
に図示されるように軸方向を重力方向に略一致させてエ
ンジンに設置されることを想定しているが、点火コイル
1が軸方向を水平方向に略一致させてエンジンに設置さ
れてもよく、この場合には、収容室102内に絶縁油2
9を注入した後に空気がトランス部5に侵入することが
ないよう空気室を形成する。
【0031】次に、本発明を適用した第2実施例を説明
する。第1実施例では、蓋23が円板部230によって
ケース100の開口端を閉塞しており、しかもシール部
材としてのOリング25が開口端面に設けられた溝10
8内に収容されているため、コイルの発熱などでケース
内温度が異常に上昇し、絶縁油、空気室が異常に膨張す
ると図3に図示されるように円板部230が変形し、O
リング25との密着性が低下するおそれがあった。この
ような変形を防止するためには蓋23の板厚を厚くする
ことが考えられるが、係止部234を折り曲げる際の加
工性が悪くなるという問題点があった。
する。第1実施例では、蓋23が円板部230によって
ケース100の開口端を閉塞しており、しかもシール部
材としてのOリング25が開口端面に設けられた溝10
8内に収容されているため、コイルの発熱などでケース
内温度が異常に上昇し、絶縁油、空気室が異常に膨張す
ると図3に図示されるように円板部230が変形し、O
リング25との密着性が低下するおそれがあった。この
ような変形を防止するためには蓋23の板厚を厚くする
ことが考えられるが、係止部234を折り曲げる際の加
工性が悪くなるという問題点があった。
【0032】そこで第2実施例では、図4に図示される
ように蓋40を、その内側からケース100の開口内に
位置する円板部400と、この円板部400の外周から
ケース100の開口内面に沿って軸方向に伸びる内側筒
部402と、ケース100の開口端面に沿った環状部4
04と、この環状部404の外周からケース100の開
口外側を軸方向に伸びる外側筒部406と、段差部10
9を巻き込むように折り曲げられた係止部408とで形
成している。なお、蓋40は第1実施例と同様に、ステ
ンレス鋼板をプレス加工することで一体成形されてい
る。
ように蓋40を、その内側からケース100の開口内に
位置する円板部400と、この円板部400の外周から
ケース100の開口内面に沿って軸方向に伸びる内側筒
部402と、ケース100の開口端面に沿った環状部4
04と、この環状部404の外周からケース100の開
口外側を軸方向に伸びる外側筒部406と、段差部10
9を巻き込むように折り曲げられた係止部408とで形
成している。なお、蓋40は第1実施例と同様に、ステ
ンレス鋼板をプレス加工することで一体成形されてい
る。
【0033】この第2実施例によると、円板部400と
筒部402とによりケース100の開口内側に挿入され
る絞り込み部が形成される。この第2実施例によると、
第1実施例と比べてわずかに形状が複雑になるだけで、
円板部400の変形量を小さくできるとともに、円板部
400および環状部404が湾曲変形してもOリング2
5との密着性が損なわれることが防止される。また、制
御回路部7のヒートシンク702に円板部400を接近
させることができるため放熱性が向上する。なお、本発
明者らの実験によると、第1実施例では蓋23の変形防
止のために0.7mm以上の板厚が必要であったが、第
2実施例のように蓋の円板部をケース100の開口内側
へ向けて絞り込み部400、402を形成することで、
板厚を0.4mm程度に薄くすることができ、軽量化、
コスト低減とともに、巻がしめを容易にできるようにな
った。
筒部402とによりケース100の開口内側に挿入され
る絞り込み部が形成される。この第2実施例によると、
第1実施例と比べてわずかに形状が複雑になるだけで、
円板部400の変形量を小さくできるとともに、円板部
400および環状部404が湾曲変形してもOリング2
5との密着性が損なわれることが防止される。また、制
御回路部7のヒートシンク702に円板部400を接近
させることができるため放熱性が向上する。なお、本発
明者らの実験によると、第1実施例では蓋23の変形防
止のために0.7mm以上の板厚が必要であったが、第
2実施例のように蓋の円板部をケース100の開口内側
へ向けて絞り込み部400、402を形成することで、
板厚を0.4mm程度に薄くすることができ、軽量化、
コスト低減とともに、巻がしめを容易にできるようにな
った。
【0034】次に、本発明を適用した第3実施例を説明
する。この第3実施例では、第2実施例と同じ蓋40を
用い、Oリング26を保持する溝の形状を変更してい
る。図5に図示されるように、Oリング26はケース1
00の開口端の内側角部に形成された環状の段差108
a内に保持され、蓋40の内側筒部402と接触してシ
ール性を発揮している。
する。この第3実施例では、第2実施例と同じ蓋40を
用い、Oリング26を保持する溝の形状を変更してい
る。図5に図示されるように、Oリング26はケース1
00の開口端の内側角部に形成された環状の段差108
a内に保持され、蓋40の内側筒部402と接触してシ
ール性を発揮している。
【0035】この第3実施例によると、蓋40の円板部
400、内側筒部402、環状部404がケース内圧力
の上昇により軸方向へ変位してもOリング26と内側筒
部402との密着性の変化をほとんど無くすことができ
るため、上記第2実施例の効果に加えて、さらに確実な
密閉性が得られるようになる。次に、本発明を適用した
第4実施例を説明する。
400、内側筒部402、環状部404がケース内圧力
の上昇により軸方向へ変位してもOリング26と内側筒
部402との密着性の変化をほとんど無くすことができ
るため、上記第2実施例の効果に加えて、さらに確実な
密閉性が得られるようになる。次に、本発明を適用した
第4実施例を説明する。
【0036】この第4実施例では、第2実施例と同じ蓋
40を用い、Oリング26を廃止しているが、シール部
材としての液状ガスケット50を蓋40とケース100
との間に塗布している。液状ガスケット50は、蓋40
をケース100に装着する前に蓋40とケース100の
開口端周辺とのいずれか、または両方に塗布される。こ
の実施例では、内側筒部402と環状部404と外側筒
部406とに液状ガスケット50が塗布されている。
40を用い、Oリング26を廃止しているが、シール部
材としての液状ガスケット50を蓋40とケース100
との間に塗布している。液状ガスケット50は、蓋40
をケース100に装着する前に蓋40とケース100の
開口端周辺とのいずれか、または両方に塗布される。こ
の実施例では、内側筒部402と環状部404と外側筒
部406とに液状ガスケット50が塗布されている。
【0037】この実施例によるとシール部材としてOリ
ングを用いないので、コスト低減、組付け工数の低減が
可能である。なお、シール部材としては、Oリング、液
状ガスケットの他に平パッキンを使用してもよい。ま
た、蓋の変形を防止するために、円板部に例えば放射状
にリブをプレス成形してもよい。また、金属板製の蓋
は、ケース100の開口内側で係止されてもよい。この
場合、ケース100の開口内側に溝を形成し、この溝へ
向けてカップ状に形成された金属製の蓋の筒部を膨出さ
せる。さらに、制御回路部7からの放熱を良好にするた
めに制御回路部7と蓋23、40とを直接に接触させて
もよく、両者の間に熱伝達の良好な部材を介装してもよ
い。このような構成を採用することで、ケース100内
からの放熱性を改善することができるとともに、蓋を金
属性とし外周を巻がしめしたことによる耐圧性の向上と
合わせて耐高温性能を改善することができる。
ングを用いないので、コスト低減、組付け工数の低減が
可能である。なお、シール部材としては、Oリング、液
状ガスケットの他に平パッキンを使用してもよい。ま
た、蓋の変形を防止するために、円板部に例えば放射状
にリブをプレス成形してもよい。また、金属板製の蓋
は、ケース100の開口内側で係止されてもよい。この
場合、ケース100の開口内側に溝を形成し、この溝へ
向けてカップ状に形成された金属製の蓋の筒部を膨出さ
せる。さらに、制御回路部7からの放熱を良好にするた
めに制御回路部7と蓋23、40とを直接に接触させて
もよく、両者の間に熱伝達の良好な部材を介装してもよ
い。このような構成を採用することで、ケース100内
からの放熱性を改善することができるとともに、蓋を金
属性とし外周を巻がしめしたことによる耐圧性の向上と
合わせて耐高温性能を改善することができる。
【0038】
【発明の効果】以上に述べた本発明の構成および作用に
よると、ケースに金属板製の蓋を装着し、ケースと蓋と
の間にシール部材を介装してケースの開口を密閉してい
るから、ケースを一方にのみ開口を有する筒状とし、こ
の開口だけからトランス部や絶縁油を入れる構成として
も、確実なシール性をもってケースの開口を密閉するこ
とができ、十分な耐圧性を得ながら低コスト化を図るこ
とができる。
よると、ケースに金属板製の蓋を装着し、ケースと蓋と
の間にシール部材を介装してケースの開口を密閉してい
るから、ケースを一方にのみ開口を有する筒状とし、こ
の開口だけからトランス部や絶縁油を入れる構成として
も、確実なシール性をもってケースの開口を密閉するこ
とができ、十分な耐圧性を得ながら低コスト化を図るこ
とができる。
【図1】図1は本発明を適用した点火コイルの第1実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図2】図2は本発明を適用した点火コイルの第1実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図3】図3は第1実施例の高温状態を示す要部断面図
である。
である。
【図4】図4は第2実施例の要部断面図である。
【図5】図5は第3実施例の要部断面図である。
【図6】図6は第4実施例の要部断面図である。
1 点火コイル 100 ケース 102 収容室 3 接続部 5 トランス部 502 鉄心 504 磁石 506 磁石 508 補助コア 510 二次スプール 512 二次コイル 514 一次スプール 516 一次コイル 7 制御回路部 9 コネクタ 11 ブラケット部 23 蓋 29 絶縁油
Claims (7)
- 【請求項1】 トランス部を絶縁油中に浸漬してケース
内に収容した点火コイルにおいて、 前記ケースは、前記トランス部を受け入れる開口を一端
側にのみ有する筒状に形成されるとともに、前記ケース
の開口には、金属板製の蓋がシール部材を介して固定さ
れていることを特徴とする点火コイル。 - 【請求項2】 前記ケースは、空気室を残して前記絶縁
油で満たされることを特徴とする請求項1記載の点火コ
イル。 - 【請求項3】 前記ケースは開口の外周に段差部を有
し、前記蓋は、前記ケースの開口外周の段差部に巻がし
めにより固定されていることを特徴とする請求項1また
は2に記載の点火コイル。 - 【請求項4】 前記蓋は、前記ケースの開口内側に挿入
される絞り込み部を有することを特徴とする請求項1な
いし3のいずれかに記載の点火コイル。 - 【請求項5】 前記シール部材は、前記ケースと前記蓋
との間に介装されたOリングであることを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載の点火コイル。 - 【請求項6】 前記Oリングは、前記ケースの開口の軸
方向に沿って延びる前記蓋の筒状部と接触していること
を特徴とする請求項5に記載の点火コイル。 - 【請求項7】 前記シール部材は、前記ケースと前記蓋
との間に塗布介装された液状ガスケットであることを特
徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の点火コイ
ル。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6229379A JPH0893616A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 点火コイル |
EP95115090A EP0703588A1 (en) | 1994-09-26 | 1995-09-25 | Ignition coil |
KR1019950031885A KR960012053A (ko) | 1994-09-26 | 1995-09-26 | 점화코일 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6229379A JPH0893616A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 点火コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893616A true JPH0893616A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16891260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6229379A Withdrawn JPH0893616A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0893616A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1026394A2 (en) | 1999-02-08 | 2000-08-09 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for internal combustion engine |
US6191674B1 (en) | 1998-12-14 | 2001-02-20 | Denso Corporation | Ignition coil for internal combustion engine |
US6332458B1 (en) | 1997-05-23 | 2001-12-25 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil unit for engine and engine provided with plastic head cover |
US6337616B1 (en) * | 1998-12-24 | 2002-01-08 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for internal-combustion engine |
DE19929236C2 (de) * | 1998-06-26 | 2002-02-21 | Hitachi Ltd | Zündspulenvorrichtung für Brennkraftmaschinen |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP6229379A patent/JPH0893616A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6332458B1 (en) | 1997-05-23 | 2001-12-25 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil unit for engine and engine provided with plastic head cover |
US6571784B2 (en) | 1997-05-23 | 2003-06-03 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for use in engine and engine having plastic cylinder head cover |
US7487767B2 (en) | 1997-05-23 | 2009-02-10 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for use in engine and engine having plastic cylinder head cover |
DE19929236C2 (de) * | 1998-06-26 | 2002-02-21 | Hitachi Ltd | Zündspulenvorrichtung für Brennkraftmaschinen |
US6191674B1 (en) | 1998-12-14 | 2001-02-20 | Denso Corporation | Ignition coil for internal combustion engine |
US6337616B1 (en) * | 1998-12-24 | 2002-01-08 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for internal-combustion engine |
EP1026394A2 (en) | 1999-02-08 | 2000-08-09 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for internal combustion engine |
US6343595B1 (en) | 1999-02-08 | 2002-02-05 | Hitachi, Ltd. | Ignition coil for internal combustion engine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |