JPH09119100A - パルプモールドの製造方法および製造装置 - Google Patents

パルプモールドの製造方法および製造装置

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JPH09119100A
JPH09119100A JP27909795A JP27909795A JPH09119100A JP H09119100 A JPH09119100 A JP H09119100A JP 27909795 A JP27909795 A JP 27909795A JP 27909795 A JP27909795 A JP 27909795A JP H09119100 A JPH09119100 A JP H09119100A
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祝市 下村
Tamotsu Sakai
有 坂井
Tomoaki Maeda
智朗 前田
Shigeki Hisada
茂貴 久田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型上で脱水率を高くすることが可能なパ
ルプモールドの製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 パルプモールドの製造装置は、液槽56
内のパルプ泥漿32を所定の温度に加熱するための温水
器26等から構成される加熱装置を含んで構成され、液
槽56内のパルプ泥漿32が加熱工程によって所定の温
度に加熱されて、吸着工程において成形型58の成形面
78に吸着されるパルプの温度が高くされていることか
ら、脱水工程において真空ポンプ64に吸引されること
によってその吸着されたパルプが脱水させられる際に
は、そのパルプに含まれている水分の一部がそれ自体の
温度によって蒸発させられて高い脱水率が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプ泥漿からパ
ルプモールドを製造する方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の製品等を運搬するに際し、その製
品等の形状に応じた凹所を有する梱包材によりその製品
等を嵌め入れた状態で梱包することが行われている。こ
のような梱包材は、通常、発泡ポリスチレン等の比較的
高価な材料で構成されていてコスト高となると共に廃棄
処理が困難である。
【0003】これに対して、回収資源の有効利用等を目
的として、段ボールや新聞紙等の古紙のパルプから梱包
材を製造することが行われており、そのような梱包材は
パルプモールドと呼ばれている。このようなパルプモー
ルドは、通常、それに対応する形状の成形面を有し且つ
その成形面に開口する多数の吸引穴が形成された成形型
を用い、その成形型の成形面をパルプ泥漿中に浸漬した
状態で吸引穴から吸引してパルプをその成形面に吸着さ
せることにより形成され、パルプ泥漿外において吸引を
継続することによってその吸着されたパルプが成形型上
で脱水されて形状を維持できる程度の含水率とされた
後、その成形型から離型して乾燥炉内で熱風にて乾燥さ
せられることにより製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のパル
プ泥漿は、例えば、パルパ等の溶解機によって 4wt%程
度の濃度となるように古紙を常温(例えば温度二十数℃
程度)の水中で溶解した後、更に常温の水を添加して例
えば 1wt%程度の所定の泥漿濃度に調整することによっ
て作製される。ところが、このようにして作製されたパ
ルプ泥漿から成形されるパルプモールド成形体の脱水率
は比較的低く、例えば、新聞古紙を原料として濃度 1wt
%程度のパルプ泥漿を作製し、吸着時間 2秒、脱水時間
10秒程度の条件で成形を行った場合には73〜75wt%程度
が限界であった。そのため、その脱水後の成形体が比較
的多くの水分を含んで低強度であることから、複雑な形
状の製品は離型後に形状を保つことができないため作製
できず、また、比較的単純な形状の製品の場合にも、離
型後に形状を保つことはできるものの乾燥時の収縮が大
きいことから製品の変形が大きくなるという問題があっ
た。なお、本願において、「脱水率」はパルプ泥漿外に
おいて吸引を継続することにより成形型上でパルプを脱
水する脱水工程における脱水の程度を、成形体中に占め
る水分の重量比(すなわち含水率)で表したものであ
る。したがって、脱水率が高く(すなわち数値が小さ
く)なる程含水率が低く、乾燥時に収縮しないのであ
る。
【0005】なお、脱水工程における吸引は、一般に真
空ポンプ等を用いて成形型内を減圧し、成形型に多数形
成されている吸引穴から吸引することにより行われるこ
とから、その吸引量(例えば真空度或いは吸引時間)を
増大させて脱水率を高くすることも考えられる。しかし
ながら、ある程度脱水が進んだ後は、成形型に吸着され
ているパルプ繊維に隙間が形成されることから、吸引量
を増大させても、上記の脱水率に到達した後は真空度が
低下して脱水が殆ど行われなくなるため、脱水率を向上
させることは困難であった。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、成形型上における脱水率
を高くすることが可能なパルプモールドの製造方法およ
び製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明のパルプモールドの製造方法の要旨
とするところは、古紙を溶解し且つ所定濃度に調整する
ことによりパルプ泥漿を作製するパルプ泥漿作製工程
と、多数の吸引穴が成形面に開口する成形型を液槽内に
蓄えられた前記パルプ泥漿中に浸漬し且つ該吸引穴から
吸引することによりその成形面にそのパルプ泥漿内のパ
ルプを吸着する吸着工程と、そのパルプ泥漿外において
吸引を継続することによってその吸着されたパルプを成
形型上で脱水する脱水工程とを含み、前記パルプ泥漿か
らパルプモールドを製造する方法であって、前記液槽内
のパルプ泥漿を所定の温度に加熱する加熱工程を含むこ
とにある。
【0008】
【第1発明の効果】このようにすれば、液槽内のパルプ
泥漿が加熱工程によって所定の温度に加熱されることに
より、吸着工程において成形型に吸着されるパルプの温
度が高くされていることから、脱水工程においてそのパ
ルプに含まれている水分の一部がそれ自体の温度によっ
て蒸発させられて、成形型上で高い脱水率が得られる。
したがって、離型後の成形体の保形性や強度が高くなっ
て、複雑な形状の製品を製造することが可能となると共
に、乾燥時の収縮が小さくなって変形が小さなパルプモ
ールドを得ることができる。因みに、従来のパルプ泥漿
の温度は、常温(例えば二十数℃程度の比較的低い温
度)であったことから、脱水工程において自然な蒸発は
殆どなく、吸引による脱水効果のみであったことから高
い脱水率を得ることが困難であったのである。
【0009】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記加熱工
程は、前記所定温度に加熱されたパルプ泥漿を前記液槽
に供給するパルプ泥漿供給工程を含むものである。この
ようにすれば、液槽に加熱されたパルプ泥漿が供給され
ることから、結果として液槽内のパルプ泥漿が所定温度
に加熱されることとなる。
【0010】また、好適には、前記加熱工程は、前記パ
ルプ泥漿作製工程において、所定温度に加熱された温水
を供給する温水供給工程を含むものである。このように
すれば、前述のように高い脱水率が得られると共に、パ
ルプ泥漿の原料である古紙を溶解する溶媒(水)の温度
が比較的高いことから溶解が容易に行われて、パルプ泥
漿の作製に必要とする時間を短縮することが可能であ
る。
【0011】また、好適には、前記加熱工程は、前記パ
ルプ泥漿を電気ヒータによって直接的或いは間接的に加
熱するものである。このようにする場合には、パルプ泥
漿の加熱は、パルプ泥漿作製工程乃至吸着工程の何れの
段階で行われても良い。
【0012】また、好適には、前記加熱工程は、前記パ
ルプ泥漿中に蒸気を導入するものである。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記の目的
を達成するための第2発明のパルプモールドの製造装置
の要旨とするところは、古紙を溶解し且つ所定濃度に調
整することによりパルプ泥漿を作製するパルプ泥漿作製
装置と、そのパルプ泥漿を蓄える液槽および多数の吸引
穴が成形面に開口する成形型を有してその成形型をその
液槽内のパルプ泥漿中に浸漬し且つその吸引穴から吸引
することによりその成形面にそのパルプ泥漿内のパルプ
を吸着させる成形装置と、前記成形型の成形面にパルプ
が吸着された状態で前記吸引穴から吸引することにより
そのパルプを脱水する吸引装置とを備え、パルプ泥漿か
らパルプモールドを製造する装置であって、前記液槽内
のパルプ泥漿を所定の温度に加熱する加熱装置を含むこ
とにある。
【0014】
【第2発明の効果】このようにすれば、パルプモールド
の製造装置は、液槽内のパルプ泥漿を所定の温度に加熱
する加熱装置を含んで構成される。そのため、成形装置
によって成形型の成形面に吸着されるパルプの温度が比
較的温度が高くされることから、吸引装置によってその
吸着されたパルプが成形型上で脱水させられる際には、
その含まれている水の一部がそれ自体の温度によって蒸
発させられて、成形型上で高い脱水率が得られる。した
がって、離型後の成形体の保形性や強度が高くなって、
複雑な形状の製品を製造することが可能となると共に、
乾燥時の収縮が小さくなって変形が小さなパルプモール
ドを得ることができる。
【0015】
【第2発明の他の態様】ここで、好適には、前記加熱装
置は、所定温度に加熱された前記パルプ泥漿を前記液槽
に供給するパルプ泥漿供給装置を含むものである。この
ようにすれば、液槽内に加熱されたパルプ泥漿が供給さ
れることから、結果としてその液槽内のパルプ泥漿が所
定温度に加熱されることとなる。
【0016】また、好適には、前記加熱装置は、前記パ
ルプ泥漿作製装置に温水を導入する温水導入装置を含む
ものである。このようにすれば、古紙等の原料を溶解し
てパルプ泥漿を作製するに際して温水が用いられるた
め、原料の溶解が容易に行われ得てパルプ泥漿の作製を
短時間で行うことが可能である。
【0017】また、好適には、前記加熱装置は、前記パ
ルプ泥漿を直接的または間接的に加熱する電気ヒータで
ある。
【0018】また、好適には、前記加熱装置は、前記パ
ルプ泥漿中に蒸気を導入する蒸気導入装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。
【0020】図1は、本発明のパルプモールドの製造方
法が適用されたパルプモールドの製造装置の一例を示す
図である。図において、パルプモールドの製造装置は、
原料である新聞や段ボール等の古紙を溶解して、パルプ
が水中で分散させられたスラリー状態のパルプ泥漿を作
製するための溶解装置10と、作製されたパルプ泥漿を
貯留すると共にその濃度を所定濃度に調整するための調
整装置12と、その所定濃度に調整されたパルプ泥漿か
らパルプモールドを成形する成形装置14とを備えてい
る。本実施例においては、上記溶解装置10および調整
装置12からパルプ泥漿作製装置が構成されている。
【0021】上記の溶解装置10は、底面にインペラ1
6を備えて上部から投入される原料古紙18をバッチ単
位で水中で攪拌して溶解するパルパ20と、そのパルパ
20で原料古紙18を溶解する際に用いられる温水21
を蓄える白水タンク22と、その白水タンク22からパ
ルパ20に所定量の温水21をバッチ毎に供給するため
のポンプ24と、図示しない供給経路から供給される水
を例えば電気ヒータ等によって深夜電力を利用して加熱
することにより例えば80℃程度の温水21を製造して蓄
え、白水タンク22内に上記パルパ20に供給されるこ
とにより減少した量だけその温水21を補給する温水器
(深夜電力温水器)26とを備えている。このため、白
水タンク22内には常に例えば80℃程度の温水21が蓄
えられ、原料古紙18の溶解は温水21によって行われ
ることとなる。
【0022】また、調整装置12は、攪拌機28を備え
てパルパ20からポンプ30によって送られたパルプ泥
漿32を均一となるように攪拌しつつ貯留するチェスト
タンク34と、そのチェストタンク34からポンプ36
によって供給路38を介して供給されたパルプ泥漿32
を例えば 1wt%程度の所定濃度に調整するための濃度調
整タンク40と、その濃度調整タンク40内のパルプ泥
漿32の濃度を検出する濃度検出器42と、前記白水タ
ンク22からポンプ44によって供給された温水21を
蓄えると共に、その温水21をモータ弁46を備えた調
整用供給路48を介して前記供給路38に供給すること
により、濃度調整タンク40に供給されるパルプ泥漿3
2の濃度を調整するための調整液タンク50とを備えて
いる。上記モータ弁46は、濃度検出器42に電気的に
接続されており、その濃度検出器42により検出された
濃度調整タンク40内のパルプ泥漿32が予め設定され
た上記所定濃度となるように、図示しない制御装置によ
ってモータ弁46が開閉制御される。なお、調整液タン
ク50はオーバーフロー式のタンクとされており、溢れ
た温水21は流路51を通って白水タンク22に戻され
る。
【0023】また、成形装置14は、上記濃度調整タン
ク40内のパルプ泥漿32から異物等を除去するための
スクリーン52と、そのスクリーン52を通ったパルプ
泥漿32を一時的に蓄えるためのヘッドタンク54と、
そのヘッドタンク54から供給されたパルプ泥漿32を
蓄える液槽56および一軸心回りに回動させられる成形
型58を備えて、そのパルプ泥漿32中のパルプをその
成形型58に吸着することによりパルプモールドを成形
するためのヘッドタンク54の下側に備えられた成形機
60と、空気と水とを分離するセパレータ62を介して
成形機60に接続され、成形型58の内部から吸引する
ことによりその成形型58上に吸着されたパルプを脱水
するための真空ポンプ64と、セパレータ62によって
分離されてポンプ66によって送られる水を蓄え、濾過
して白水タンク22に供給する白水処理槽68とを備え
ている。なお、前記濃度調整タンク40もオーバーフロ
ー式のタンクであり、チェストタンク34および調整液
タンク50からパルプ泥漿32および温水21が送られ
ることにより溢れたパルプ泥漿32の一部がスクリーン
52に送られる。
【0024】上記成形機60は、図2に示されるよう
に、図示しない支持装置によって回動可能に支持された
回動軸70と、その回動軸70の軸心方向に垂直且つ互
いに反対側に向かって伸びるように設けられて、図にお
ける紙面に垂直なその回動軸70の軸心回りに回動可能
な一対の支持アーム72,72と、その支持アーム7
2,72の先端にそれぞれ取り付けられた基台74,7
4と、その基台74,74の上面に一体的にそれぞれ取
り付けられた前記成形型58,58とを備えている。し
たがって、成形型58,58は、回動軸70回りに回動
させられ、その下端位置においては、図に示されるよう
に液槽56内のパルプ泥漿32中に全体が浸漬されるこ
ととなる。なお、成形機60には、液槽56内に蓄えら
れたパルプ泥漿32を攪拌して均一な状態に維持するた
めの図示しない攪拌機が備えられている。
【0025】また、上記成形型58は、図3に一方につ
いて断面を示すように、基台74側の面に凹所76をそ
れぞれ有していると共に、成形面78および凹所76間
を連通させる多数の吸引穴80をそれぞれ有している。
この吸引穴80は、例えば、1cm2当たりに1個の割合で
ドリル等によって穿孔形成されたものである。また、上
記の凹所76は、基台74の穴82および支持アーム7
2の穴84を介して前記セパレータ62に接続されてい
る。そのため、図2において下側に位置する成形型58
のように液槽56内に浸漬された状態においては、真空
ポンプ64で吸引されることにより、凹所76内が減圧
させられて成形面78にパルプ泥漿32中のパルプが吸
着させられ、パルプモールド成形体86が成形される一
方、上側に位置する成形型58のように液槽56の外部
に位置する状態においては、同様に真空ポンプ64で吸
引されて凹所76内が減圧させられることにより、吸着
されたパルプモールド成形体86が成形型58上で脱水
させられる。なお、図示はしないが、吸引穴80におけ
るパルプの目詰まりを防止するために、成形面78を覆
うようにして金網等の網状部材がそれぞれ一体的に設け
られている。
【0026】また、成形装置14の上側には、図2に示
されるように、成形および脱水されたパルプモールド成
形体86を成形型58から離型して、例えば図示しない
遠赤外線乾燥機に送るための離型装置88が備えられて
いる。この離型装置88には、成形面78を略反転した
形状の吸着面90を有して、水平方向すなわち図の左右
方向に移動可能な移動軸92に取り付けられた吸着部材
94が備えられており、その吸着部材94が、成形機6
0の直上に位置する図の実線に示される位置において上
下方向に移動させられることにより、成形型58に吸着
され且つ脱水されたパルプモールド成形体86が吸着面
90に吸着されてその成形型58から離型させられ、乾
燥工程に送られることとなる。
【0027】以上のように構成されたパルプモールドの
製造装置を用いて、新聞紙や段ボール等の古紙からパル
プモールドを製造する方法を図4の工程図を参照して説
明する。まず、工程1において、温水器26を運転する
ことにより例えば50〜80℃程度の温度の温水を作製す
る。この温水器26の運転は、例えば、内蔵されるタイ
マ等によって深夜電力が供給されている間だけ行われ、
温水器26内には深夜に作製された温水が蓄えられて保
温されている。次いで、工程2において、その温水器2
6から白水タンク22に温水を供給することにより、そ
の白水タンク22内に例えば50〜80℃程度の温度の温水
21が蓄えられる。なお、白水タンク22内の温水21
の温度は、例えば、予め蓄えられている水または温水2
1にその内部の温水量が所定量となるように温水器26
から高温の温水を供給することにより、或いは、所望の
水が蓄えられていない白水タンク22に、温水器26に
よって所望の温度に加熱された温水を供給することによ
って、上記所定の温度に保たれる。
【0028】その後、温水供給工程を含む工程3におい
て、パルパ20に原料古紙18を投入すると共に、ポン
プ24を作動させて白水タンク22内の温水21を、例
えば固形分の濃度が 4wt%程度となるようにそのパルパ
20に供給し、工程4においてインペラ16を所定時間
回転させることにより、原料古紙18が溶解されて例え
ば濃度 4wt%程度のパルプ泥漿32が作製される。この
とき、原料古紙18を溶解するための溶媒として例えば
50〜80℃程度の温水21が用いられていることから、原
料古紙18の溶解が比較的容易に行われるため、上記の
溶解時間は例えば20分程度の比較的短い時間である。し
かも、原料古紙18が容易に溶解されることから、その
原料古紙18を構成するパルプ繊維が一層ほぐされて全
体として柔らかいパルプ繊維を含むパルプ泥漿32が得
られることとなる。なお、上記の説明から明らかなよう
に、本実施例においては、温水器26、白水タンク2
2、ポンプ24によって温水導入装置が構成されてい
る。
【0029】原料古紙18の溶解が終了してパルプ泥漿
32が作製された後、工程5において、インペラ16の
回転を停止すると共にポンプ30を運転することによ
り、そのパルプ泥漿32がチェストタンク34に送られ
る。このチェストタンク34では、攪拌機28によって
パルプ泥漿32が攪拌されることにより、沈殿や分離が
生じず、パルプが均一に分散した状態でパルプ泥漿32
が貯留される。
【0030】次いで、工程6において、ポンプ36を運
転して濃度調整タンク40にパルプ泥漿32の送液を開
始すると、工程7において、濃度検出器42によってそ
の濃度調整タンク40内のパルプ泥漿濃度が検出され、
その濃度に応じてモータ弁46が駆動されることによ
り、調整液タンク50内の温水21が供給路38を介し
て濃度調整タンク40に送られてパルプ泥漿32の濃度
が予め設定された濃度、例えば、 1wt%程度に調整され
る。なお、調整液タンク50内には、例えば工程3′に
おいて白水タンク22内に蓄えられている温水21が常
時供給され、且つ、オーバーフローさせられた温水21
が白水タンク22に戻されることにより、常に白水タン
ク22内と同様な温度、例えば50〜80℃程度の温水21
が蓄えられている。
【0031】上記のように、濃度調整タンク40にパル
プ泥漿32および温水21が送られることにより、その
濃度調整タンク40から所定濃度に調整されたパルプ泥
漿32が溢れ、スクリーン52を経由してヘッドタンク
54に蓄えられる。ヘッドタンク54には、図示しない
開閉弁が備えられており、パルプ泥漿供給工程に対応す
る工程8において、その開閉弁を操作することによって
成形機60の液槽56に所定量のパルプ泥漿32が供給
される。なお、この液槽56に蓄えられたパルプ泥漿3
2は、前述のようにパルパ20に供給される溶媒が温水
21とされていることから比較的温度の高い温水スラリ
ーとなっており、例えば、温度が67℃程度、粘度が 400
μPa・s程度である。したがって、本実施例において
は、工程1乃至8が加熱工程に対応し、液槽56内のパ
ルプ泥漿32は、パルパ20に温水が供給されることに
よって加熱されていることになり、また、調整装置1
2、スクリーン52、ヘッドタンク54等によってパル
プ泥漿供給装置が構成されている。なお、上記のように
パルプ泥漿32の粘度が比較的低いのは、水分の粘度が
低下すると同時に、前述のようにパルプ繊維がほぐされ
て凝集物が少なく且つ濃度が均一となっているためであ
ると考えられる。
【0032】上記のように液槽56に十分にパルプ泥漿
32が供給された後、吸着工程に対応する工程9におい
て図示しない制御装置によって成形機60および真空ポ
ンプ64を作動させることによってパルプモールド成形
体86が成形される。すなわち、真空ポンプ64を運転
することにより成形型58の成形面78に開口する多数
の吸引穴80から吸引しつつ、回動軸70を 180°回動
させて一対の成形型58,58をその軸心回りに回動さ
せ、一方の成形型58を図2に示されるように液槽56
内のパルプ泥漿32中に浸漬する。これにより、成形型
58内の凹所76が負圧とされてパルプ泥漿32中のパ
ルプが吸引穴80から吸引されて、成形面78上にその
凹凸形状に倣って例えば 2mm程度の厚さに吸着される。
【0033】そして、予め設定された例えば 2秒程度の
所定時間が経過した後、脱水工程に対応する工程10に
おいて、吸引を継続しつつ回動軸70を更に 180°回動
させて上記一方の成形型58を液槽56の外部に位置さ
せることにより、その真空ポンプ64の吸引によって成
形面78に吸着されているパルプが脱水させられる。す
なわち、本実施例においては、真空ポンプ64が吸引装
置に相当する。このとき、パルプ泥漿32が上述のよう
に67℃程度に加温されていることから、成形面78に吸
着されているパルプに含まれる水は、それ自体の温度に
よって一部が蒸発させられることとなる。すなわち、成
形面78上のパルプは、真空ポンプ64による吸引と蒸
発とによって効率良く脱水させられる。
【0034】そして、例えば10秒程度に設定された所定
時間が経過した後、工程11の離型工程において、成形
機60に設けられている図示しない開閉弁を閉じること
により吸引を停止し、離型装置88の吸着部材94を下
方に移動させて吸着面90にパルプモールド成形体86
を吸着させ、その吸着部材94を上方に移動させて図2
に示される位置に復帰させることにより、そのパルプモ
ールド成形体86が成形型58から離型させられる。な
お、上記のように脱水が行われた後の脱水率すなわちパ
ルプモールド成形体86の含水率は、例えば、69〜71wt
%程度であり、比較的高い保形性を有している。その離
型させられたパルプモールド成形体86は、離型装置8
8によって図示しない遠赤外線乾燥機に送られ、工程1
2の乾燥工程において、例えば含水率が 7wt%程度にな
るまで乾燥させられることでパルプモールドが得られ
る。
【0035】上記の乾燥工程において、乾燥効率は49%
程度と比較的高く、乾燥時のパルプモールド収縮率は
1.5〜2 %程度で乾燥時の変形は小さく、乾燥後のパル
プモールドの破裂強度は、その厚みを薄くしても11〜13
kg/cm2程度と比較的高い。なお、乾燥効率は、〔蒸発水
分量×潜熱/投入エネルギ〕によって求められるもので
あり、破裂強度は、JIS P 8112に従ってパルプモールド
の表面に定速圧力をゴム膜を介して加え、その表面が破
れるときの圧力として求めたものである。なお、破裂強
度が比較的高くなったのは、パルプ泥漿32中のパルプ
繊維が十分にほぐされていることから、成形型58に吸
着される際にそのパルプ繊維が相互に良く絡み合うこと
となるためと考えられるが、同時にパルプ繊維の凝集体
が少なくなっていることから、製造されたパルプモール
ド成形体86の表面(成形面78とは反対側の面)は比
較的滑らかとなっている。
【0036】なお、上記の工程10の脱水工程において
真空ポンプ64によって吸引する際には、水および空気
が混合した状態で吸引されるが、成形機60と真空ポン
プ64との間に備えられているセパレータ62によって
空気と水とに分離され、空気は真空ポンプ64を通って
排気される一方、水は工程13の温水回収工程において
ポンプ66によって白水処理槽68に送られ、濾過され
て白水タンク22に戻される。そのため、成形面78上
で蒸発させられる水と真空ポンプ64を介して排出させ
られる水とを除く大部分の、例えば70〜80%程度の水は
回収されて再利用されることとなって、温水器26から
白水タンク22に補給すべき温水21は例えば全工程で
必要とされる量の20〜30%程度となる。
【0037】また、上述の説明は一対の成形型58,5
8の一方のみについて行ったが、他方の成形型58もそ
の回動位置に従って上述の場合と同様に操作される。
【0038】ここで、本実施例においては、パルプモー
ルドの製造装置は、液槽56内のパルプ泥漿32を所定
の温度に加熱するための温水器26等から構成される加
熱装置を含んで構成されて、液槽56内のパルプ泥漿3
2が工程1乃至8の加熱工程において所定の温度に加熱
されることにより、工程9の吸着工程において成形型5
8の成形面78に吸着されるパルプの温度が高くされて
いることから、工程10の脱水工程において真空ポンプ
64に吸引されることによってその吸着されたパルプが
脱水させられる際には、そのパルプに含まれている水分
の一部がそれ自体の温度によって蒸発させられて、前述
のように成形型58上で70wt%程度の高い脱水率が得ら
れる。したがって、離型後のパルプモールド成形体86
の保形性や強度が高くなって、複雑な形状の製品を製造
することが可能となると共に、乾燥時の収縮が 1.5〜2
%程度と小さくなって変形が小さなパルプモールドを得
ることができる。
【0039】これに対して、従来のように常温のパルプ
泥漿からパルプモールドが成形されていた場合には、脱
水工程における自然な蒸発は殆どなく、吸引による脱水
効果のみであったことから高い脱水率を得ることが困難
であった。そのため、例えば、温度が27℃程度と低い他
は前述の実施例と同様なパルプ泥漿32を用いた場合に
は、73〜75wt%程度の脱水率が限界であり、高い保形性
や強度を得ることができなかったのである。しかも、脱
水率が低いことから乾燥時の収縮が 3〜4 %程度と大き
く、乾燥変形が大きくなって高い寸法精度や製品歩留り
が得られないと共に、含水率が高いことから乾燥効率が
44%程度と比較的低く、更に、パルプ泥漿32中のパル
プ繊維が十分にほぐされていないことから、破裂強度が
9〜11kg/cm2程度に過ぎず、表面粗度も悪いという問題
もあった。
【0040】なお、従来のパルプ泥漿は、粘度が 850μ
Pa・s 程度と高く、これも脱水率の向上を妨げる一因と
なっていたと考えられるが、本実施例においては、前述
のように粘度が比較的低いことから、一層高い脱水率が
得られるのである。
【0041】また、本実施例によれば、加熱装置は、所
定温度に加熱されたパルプ泥漿32を液槽56に供給す
るための調整装置12、スクリーン52、ヘッドタンク
54から構成されるパルプ泥漿供給装置を含むものであ
り、加熱工程は、所定温度に加熱されたパルプ泥漿32
を液槽56に供給するパルプ泥漿供給工程に対応する工
程8を含むものである。そのため、液槽56に加熱され
たパルプ泥漿32が供給されることから、結果として液
槽56内のパルプ泥漿32が所定温度に加熱されること
となる。
【0042】また、本実施例によれば、加熱装置は、溶
解装置10に温水21を導入するための温水器26、白
水タンク22、およびポンプ24から構成される温水導
入装置を含むものであり、加熱工程は、パルプ泥漿作製
工程に対応する工程3〜7において、所定温度に加熱さ
れた温水21を供給する温水供給工程に対応する工程3
を含むものである。そのため、前述のように高い脱水率
が得られると共に、パルプ泥漿32の原料である原料古
紙18を溶解する溶媒(水)の温度が比較的高いことか
ら溶解が容易に行われて、パルプ泥漿32の作製に必要
とする時間が前述のように20分程度に短縮される。因み
に、常温の水で溶解が行われていた従来においては、溶
解に必要な時間が40分程度と長かったが、本実施例によ
れば、その時間が半分程度に短縮されるのである。
【0043】また、本実施例においては、液槽56内の
パルプ泥漿32の温度が67℃程度と比較的高くされてい
るため、その液槽56内でバクテリアが発生し難く、ま
た、発生した場合にも加熱殺菌されることとなる。した
がって、パルプモールドの製造装置が長時間に亘って休
止させられる場合(例えば、土日の休み等)に、液槽5
6内にパルプ泥漿32を長時間保存することとなって
も、バクテリアの醗酵による異臭の発生や腐敗の進行を
抑制できる。なお、この効果は、液槽56内のパルプ泥
漿32の温度が低温殺菌温度よりも高い場合に得られ、
例えば、パルプ泥漿32の温度が60℃以上であれば一応
の殺菌効果を得ることができる。
【0044】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0045】例えば、前述の実施例においては、液槽5
6内のパルプ泥漿32を加熱するために、温水器26に
よって作製した温水21を白水タンク22を経由してパ
ルパ20に供給し、その温水21によって原料古紙18
を溶解して所定の温度に加温されたパルプ泥漿32を作
製し、その加温されたパルプ泥漿32を液槽56に供給
することで結果として液槽56内のパルプ泥漿32を加
熱していたが、パルパ20で作製されたパルプ泥漿32
をその後加熱しても差し支えない。例えば、調整液タン
ク50のみに温水21を蓄えて、濃度調整タンク40で
パルプ泥漿32の濃度調整を行う際にその温水21を供
給することによってパルプ泥漿32を加熱しても良い。
【0046】また、パルパ20に温水21を供給する代
わりに、パルパ20、チェストタンク34、濃度調整タ
ンク40、ヘッドタンク54、液槽56等の内部或いは
外部に電気ヒータ等を備えて、パルプ泥漿32を直接的
或いは間接的に加熱しても良い。なお、温水21で原料
古紙18を溶解する場合にも、保温や更に加熱する目的
で液槽56等に電気ヒータが備えられていても良い。
【0047】また、電気ヒータを用いる代わりに上記の
液槽56等に蒸気を導入することによりパルプ泥漿32
を加熱することも可能である。なお、パルプ泥漿32が
常温の水で作製され、電気ヒータや蒸気導入によってパ
ルプ泥漿32が加熱される場合にも、成形時において液
槽56内のパルプ泥漿32が所定温度に加熱されていれ
ば、その液槽56内のパルプ泥漿32は攪拌されている
間に十分ほぐされることから、前述の実施例と同様な効
果が得られるのである。
【0048】また、実施例においては、50〜80℃程度の
温度の温水21を用いて、液槽56内のパルプ泥漿32
の温度を67℃程度にしたが、これらの温度は適宜変更さ
れ、これよりも低温或いは高温の温水21を用いること
により、液槽56内のパルプ泥漿32の温度を67℃より
も低温或いは高温としても良い。
【0049】また、成形装置14には、成形機60の上
側に位置する成形型58を覆うように設けられてその成
形面78上に吸着されているパルプモールド成形体86
を熱風等によって乾燥する一次乾燥機が備えられても良
い。このようにすれば、成形面78上でパルプモールド
成形体86が一層脱水させられることとなって、一層乾
燥効率や保形性が高まることとなる。
【0050】その他、一々例示はしないが、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパルプモールド製造装置の
構成を示す図である。
【図2】図1のパルプモールド製造装置の成形機等を詳
細に示す図である。
【図3】図1のパルプモールド製造装置に用いられる成
形型を説明する断面図である。
【図4】図1のパルプモールド製造装置を用いてパルプ
モールドを製造する工程を説明する工程図である。
【符号の説明】
{10:溶解装置,12:調整装置}(パルプ泥漿作製
装置) 14:成形装置 21:温水 26:温水器 32:パルプ泥漿 56:液槽 58:成形型 60:成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 有 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 前田 智朗 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 久田 茂貴 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社技術開発本部産業 技術グループ内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙を溶解し且つ所定濃度に調整するこ
    とによりパルプ泥漿を作製するパルプ泥漿作製工程と、
    多数の吸引穴が成形面に開口する成形型を液槽内に蓄え
    られた前記パルプ泥漿中に浸漬し且つ該吸引穴から吸引
    することにより該成形面に該パルプ泥漿内のパルプを吸
    着する吸着工程と、該パルプ泥漿外において吸引を継続
    することによって該吸着されたパルプを前記成形型上で
    脱水する脱水工程とを含み、前記パルプ泥漿からパルプ
    モールドを製造する方法であって、前記液槽内のパルプ
    泥漿を所定の温度に加熱する加熱工程を含むことを特徴
    とするパルプモールドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱工程は、前記所定温度に加熱さ
    れたパルプ泥漿を前記液槽に供給するパルプ泥漿供給工
    程を含むものである請求項1のパルプモールドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記加熱工程は、前記パルプ泥漿作製工
    程において、所定温度に加熱された温水を供給する温水
    供給工程を含むものである請求項1のパルプモールドの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱工程は、前記パルプ泥漿を電気
    ヒータによって直接的或いは間接的に加熱するものであ
    る請求項1のパルプモールドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱工程は、前記パルプ泥漿中に蒸
    気を導入するものである請求項1のパルプモールドの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 古紙を溶解し且つ所定濃度に調整するこ
    とによりパルプ泥漿を作製するパルプ泥漿作製装置と、
    該パルプ泥漿を蓄える液槽および多数の吸引穴が成形面
    に開口する成形型を有して該成形型を該液槽内のパルプ
    泥漿中に浸漬し且つ該吸引穴から吸引することにより該
    成形面に該パルプ泥漿内のパルプを吸着させる成形装置
    と、前記成形型の成形面にパルプが吸着された状態で前
    記吸引穴から吸引することにより該パルプを脱水する吸
    引装置とを備え、パルプ泥漿からパルプモールドを製造
    する装置であって、 前記液槽内のパルプ泥漿を所定の温度に加熱する加熱装
    置を含むことを特徴とするパルプモールドの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱装置は、所定温度に加熱された
    前記パルプ泥漿を前記液槽に供給するパルプ泥漿供給装
    置を含むものである請求項6のパルプモールドの製造装
    置。
  8. 【請求項8】 前記加熱装置は、前記パルプ泥漿作製装
    置に温水を導入する温水導入装置を含むものである請求
    項6のパルプモールドの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱装置は、前記パルプ泥漿を直接
    的または間接的に加熱する電気ヒータである請求項6の
    パルプモールドの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱装置は、前記パルプ泥漿中に
    蒸気を導入する蒸気導入装置である請求項6のパルプモ
    ールドの製造装置。
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