JPH09119075A - 反応性染料による紡績糸の連続染色法及びこの方法を実施する装置 - Google Patents

反応性染料による紡績糸の連続染色法及びこの方法を実施する装置

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JPH09119075A
JPH09119075A JP8270378A JP27037896A JPH09119075A JP H09119075 A JPH09119075 A JP H09119075A JP 8270378 A JP8270378 A JP 8270378A JP 27037896 A JP27037896 A JP 27037896A JP H09119075 A JPH09119075 A JP H09119075A
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yarn
dyeing
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アンデルラン ロベール
Mickael Mheidle
メドル ミカエル
Didier Thibault
ティボルト ディディエ
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Ciba Geigy AG
Superba SAS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース繊維をベースとする紡績糸の連続
染色のための有利かつ経済的な方法及びその装置を提供
すること。 【解決手段】 セルロース繊維をベースとする紡績糸を
連続染色する方法であって、(a)一つ又は数個の支持
体(1)から高速で連続的に巻きほどき、次いで一つ又
は数個の支持体(3)に巻き戻された紡績糸に、水溶液
中の少なくとも一つの繊維反応性染料及び水溶液中の少
なくとも一つのアルカリ性試薬を含浸させる工程、次い
で(b)染料を固着する工程を含むことを特徴とする方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織物、特に染色、
非常に特に染色織物用紡績糸の技術分野であり、反応性
染料によるセルロース繊維紡績糸の連続的染色法に関す
る。
【0002】この発明は、また、この方法を実施するた
めの装置を提供する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紡績糸
を染色する各種の方法及び装置は既に公知である。
【0004】したがって、例えば、紡績糸をかせの形で
得るために、紡績工場から糸巻きに送られ、円錐形の糸
巻きに巻き戻された紡績糸が、かせ巻取り機で巻きほど
かれ、続いて糸巻きの移送を行なうかせ染色法は公知で
ある。それぞれのかせは、異なる点において手動で連結
され、そしてそれぞれのかせの二つの末端は互いに結び
合わされる。次に、得られたかせは、染色用巻き棒上に
配置され、運搬車に取り付けられ、染色装置に移送され
る。乾燥後、このかせは洗浄され過剰の水は脱水機で除
かれ、次いで、かせは熱気が循環するオーブン中でか又
は乾燥用トンネルを連続的に通過させるかの何れかで乾
燥される。この乾燥後、編み加工又は織り加工に用いら
れる円錐形の糸巻きに巻き戻すために、かせは再び巻取
り装置に置かれる。
【0005】かかる染色法は、染料液の繊維間浸透に関
して許容し得る結果を与えるが、多くの処理操作を必要
とし、材料に圧力をかける比較的長い加工時間を必要と
し、高い生産費用を要することになる。
【0006】一括−染色法も公知であり、この方法では
紡績工場から糸巻きに送られた紡績糸は円錐形又は円筒
形の糸巻きに巻き戻され、続いて糸巻きの内部への染色
液の流通をよくするために、糸巻きの縁は圧搾によって
随意に丸められる。
【0007】この実施態様により、もう一つの処理操作
は、染色装置の材料支持体の穴のあいた円柱に糸巻きを
積み重ねることであり、その後、この材料支持体はオー
トクレーブ中に置かれ、染料液は、ポンプによりオート
クレーブ中に加圧下に注入される。所定の時間の経過
後、染料液は除去され、洗浄水がオートクレーブ中に注
入される。次いで、材料の支持体はオートクレーブから
除かれ、過剰の水を除くために、糸巻きは脱水機中に置
かれる。
【0008】この操作の後、糸巻きは乾燥キャビネット
中でバッチ式でか、又は高周波オーブン中で連続的に乾
燥される。乾燥後、紡績糸は巻き戻される。
【0009】過剰な水は、また、高速乾燥機と呼ばれる
装置によって除かれ、この乾燥機中で材料の支持体と糸
巻きを含む設備は真空ポンプによって排水され、次いで
空気又は水蒸気によりオートクレーブ中で加圧される。
このような場合には、更に乾燥する必要はない。
【0010】上記の方法と同様に、かかる一括−乾燥工
程は、多くの技術者の参加を必要とし比較的長い時間に
わたり、その結果として、この工程の費用は比較的高
い。
【0011】他方、これらの従来の一括−又はかせ−乾
燥工程は、シーヌ紡績糸、「スペース(space)」紡績
糸、単色若しくは多色の斑入り紡績糸、又は繊維の部分
含浸による紡績糸、例えば洗い晒し型、環状染色デニム
型又は石で洗うデニム型の紡績糸のような特殊な紡績糸
を製造することができない。
【0012】更に、セルロース繊維、木綿、リネンなど
のような植物繊維、又はアセテート及びビスコース繊維
のような化学繊維を染色する場合、公知の染色法は多量
の水を、すなわち染色される紡績糸1キログラム当り2
00〜300リットルの程度で消費する。
【0013】このような水の消費は、消費した水の費用
の損害ばかりでなく、排出前の染料及び残留化学補助剤
を豊富に含む水処理の費用の損害がある。
【0014】しかしながら、セルロース繊維のために用
いる染料の場合、通常の試薬を染料液の製造に使用する
場合には、添加する大量の塩を必要とし、すなわち染料
液1リットル当り80〜100g程度を要し、その混合
物の60〜70%だけが染色工程で固着され、混合物の
残りの30〜40%は洗浄の間に排出されて顕著な汚染
源となり、また排水の特に徹底的な処理を必要とするこ
とを考慮しなければならない。
【0015】更に、一括の形態での染色する場合、及
び、程度は少ないがかせの形態で染色する場合には、紡
績糸の多数回の巻きほどき及び巻き戻し操作が、一方で
重量の減損、他方で靭性の喪失及び紡績糸の伸張のよう
な紡績糸製品の品質に悪影響を及ぼす。
【0016】織物用紡績糸の連続染色法を、移動する紡
績糸の連続含浸によって行ない、続いて、紡績糸を運搬
手段に移し、常圧又は加圧下の水蒸気又は熱気を含む室
を経て取り出す装置も公知である。かかる方法は熱固着
法と呼ばれ、紡績糸を構成する繊維に染料を固着するこ
とができる。
【0017】かかる装置は、特に、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリプロピレン及びアクリル繊維をベースとす
る紡績糸、並びに羊毛及び繊維配合物を染色することを
可能にし、一括又はかせの形での処理工程と比較してエ
ネルギーと水の消費量を実質的に減少する。
【0018】これらの連続的処理方法は、酸性染料、分
散染料又は塩基性染料のみを利用するものである。
【0019】本発明の目的は、セルロース繊維をベース
とする紡績糸の連続染色のための方法及び装置を提供す
ることによって上記の不利を削減することであり、この
方法と装置によって、最適の固着及び、シーヌ紡績糸、
「スペース」紡績糸、単色若しくは多色の斑入り紡績
糸、又は繊維の部分含浸による紡績糸、例えば洗い晒し
型、環状染色デニム型又は石で洗うデニム型の紡績糸の
ような装飾的な効果と共に、染料の実質的な節約が得ら
れる。
【0020】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
セルロース繊維をベースとする紡績糸の連続染色する方
法であって、(a)一つ又は数個の支持体から高速で連
続的に巻きほどき、次いで一つ又は数個の支持体に巻き
戻された紡績糸に、水溶液中の少なくとも一つの繊維反
応性染料及び水溶液中の少なくとも一つのアルカリ性試
薬を含浸させる工程、次いで(b)染料を固着する工
程、を含む方法を提供する。
【0021】本発明の特徴により、紡績糸に、最初に水
溶液中の少なくとも一つの繊維反応性染料、次いで水溶
液中の少なくとも一つのアルカリ性試薬を含浸させる。
【0022】本発明の一つの実施態様により、紡績糸
に、最初に水溶液中の少なくとも一つのアルカリ性試
薬、次いで水溶液中の少なくとも一つの繊維反応性染料
を含浸させる。
【0023】本発明の別の実施態様により、紡績糸に、
また、少なくとも一つの繊維反応性染料及び少なくとも
一つのアルカリ性試薬を含む一つ以上の染色液の形で、
個別にか又は混合物として用いられる一つ以上の染料を
含浸させることができる。
【0024】本発明の他の特徴により、染料の固着は、
染色液を含浸させた紡績糸を含む支持体を保持すること
によって行なわれる。
【0025】本発明の他の実施態様により、染料の固着
は、また、含浸直後に、加熱ガス、特に空気で紡績糸を
処理することによるか、又は飽和若しくは過熱水蒸気で
紡績糸を処理することによって行なわれる。
【0026】本発明は、また、この方法を実施する装置
を提供するものであり、この装置は、実質的に、一つ又
は数個の支持体から紡績糸(fil)を連続的に高速度
で巻きほどく装置、巻きほどいた紡績糸に、一つ以上の
染色液の形で、個別にか又は混合物として用いられる一
つ若しくは数種の染料を含浸させる装置、処理された紡
績糸を一つ又は数個の支持体に巻き戻す装置、及び染料
を固着する試剤を含む。
【0027】本発明は、後述する好適な例、非制限的な
例、及び模式図で与えられた記載により更に理解するこ
とができるであろう。本発明により、そして添付図の図
1に特に示したように、セルロース繊維をベースとする
紡績糸の連続的染色法は、好適には、水溶液中の少なく
とも一つの繊維反応性染料及び水溶液中の少なくとも一
つのアルカリ性試薬により、含浸装置2の中で紡績糸に
含浸させる工程、紡績糸を一つ又は数個の支持体1から
高速度で連続的に巻きほどき、一つ又は数個の支持体3
に巻き戻される工程、及び染料を固着する工程よりな
る。
【0028】この工程は、一つ又は数個の支持体1を含
み、紡績糸を連続的に高速度で巻きほどく装置、巻きほ
どいた紡績糸に一つ以上の染料を含浸させる装置2、一
つ又は数個の別の支持体3を含み、処理した紡績糸を巻
き直す装置、及び染料を固着する試剤4よりなり、実質
的に、紡績糸を連続的に高速で巻き戻す装置よりなる機
械設備によって実施される。
【0029】紡績糸の、巻きほどき、巻き戻し及び処理
速度は、好適には少なくとも100m/分、特に少なくと
も250m/分、最も好適には少なくとも300m/分であ
る。上限は、例えば1000m/分、特に600m/分であ
る。
【0030】紡績糸の、巻きほどき、巻き戻し及び処理
速度は、好適には100m/分〜1,000m/分、より好
適には250m/分〜600m/分である。
【0031】一つ又は数個の支持体1を含む紡績糸の巻
きほどき装置は、添付図に詳細に示されていないが、紡
績糸の糸巻き又はスーパーコップを支持する紡錘よりな
る架台の公知の装置である。縦糸巻きのような支持体か
ら紡績糸を巻きほどくことも可能である。同様に、巻き
戻し装置は、多数の紡錘を含む巻き取り機又は紡績糸ロ
ーラーのような単一支持体で構成されていることができ
る。かくして、例えば、紡績糸は、糸巻きから糸巻き
へ、一つ若しくは数個の糸巻きから紡績糸ローラーへ、
一つの紡績糸ローラーから別の紡績糸ローラーへ、又は
一つの紡績糸ローラーから一つ又は数個の糸巻きへ巻き
ほどき又は巻き戻されることができる。
【0032】染色液に用いられる染料は、セルロース材
料を染色するのに適している反応性染料であり、例えば
モノ−、ジス−若しくはポリアゾ染料、アゾ金属錯体染
料又は少なくとも一つの反応性基を含むアントラキノ
ン、フタロシアニン、ホルマザン若しくはジオキサジン
染料である。
【0033】反応性基とは、繊維との反応性があり、セ
ルロースのヒドロキシル基又は羊毛若しくは絹のアミ
ノ、カルボキシル、ヒドロキシル及びメルカプト基、又
は合成ポリアミドのアミノ基、若しくは、存在する場合
には、カルボキシル基と反応し、共有化学結合を形成す
ることができる基を意味すると理解される。一般に、反
応性基は、染料の基に直接又は架橋成分を介して結合さ
れる。適切な反応性基としては、脂肪族、芳香族若しく
は異項環基から脱離し得る少なくとも一つの置換基を含
む基又はこれらの基は、ハロトリアジニル、ハロピリミ
ジニル若しくはビニル基のような、繊維材料と反応し得
る基を含む基が挙げられる。
【0034】適切な脂肪族の反応性基は、式(1)〜
(1f):
【0035】
【化3】
【0036】(式中、Wは、式:−SO2 NR1 −、−
CONR1 −又は−NR1 CO−の基であり、R1 は、
水素、あるいは非置換又はヒドロキシル−、スルホ−、
スルファト−、カルボキシル−若しくはシアノ−置換C
1 −C4 アルキル、あるいは式:−alkylene
(R)−SO2 −Zの基であり、Rは、水素、ヒドロキ
シル、スルホ、スルファト、カルボキシル、シアノ、ハ
ロゲン、C1 −C4 アルコキシカルボニル、C1 −C4
アルカノイルオキシ、カルバモイル又は基:−SO2
Zであり、Zは、ビニル又は基:−CH2 −CH2 −U
1 (ここで、U1 は脱離基である)であり、Yは、式:
−CH(hal)−CH2 −hal又は−C(hal)
=CH2 の基(ここで、halは、ハロゲンである)で
あり、Eは、基:−O−又は−N(R2)−であり、R2
は、水素又はC1 −C4 アルキルであり、alkyle
ne及びalkylene′は、互いに独立して、C1
−C6 アルキレンであり、そしてaryleneは、非
置換又はスルホ−、カルボキシル−、C1 −C4 アルキ
ル−、C1 −C4 アルコキシ−若しくはハロゲン−置換
の、フェニレン若しくはナフチレン基である)で示され
る基である。
【0037】好適な脂肪族の反応性基は、式(1)及び
(1a)〜(1d)の基、特に式(1)、(1a)〜
(1c)の基、好適には式(1)、(1a)及び(1
b)の基である。式(1)及び(1a)の基、特に式
(1a)の基は特に興味がある。
【0038】適切な異項環の反応性基は、好適には式
(2):
【0039】
【化4】
【0040】〔式中、R3 は、水素又は非置換又はカル
ボキシル−、シアノ−、ヒドロキシル−、スルホ−若し
くはスルファト−置換C1 −C4 アルキルであり、X
は、アニオンとして脱離し得る基であり、そしてVは、
式(3a)〜(3f):
【0041】
【化5】
【0042】(式中、R、R1 、R3 、E、W、Z、
Y、alkylene、alkylene′及びary
leneは、上記と同義であり、そしてtは、0又は1
である)で示される基のいずれかである〕の1,3,5
−トリアジン基である。
【0043】脱離基U1 の例としては、−Cl、−B
r、−F、−OSO3 H、−SSO3H、−OCO−C
3 、−OPO32 、−OCO−C65 、−OSO
2 −C1 −C4 アルキル又は−OSO2 −N(C1 −C
4 アルキル)2が挙げられる。好適には、U1 は、式:−
Cl、−OSO3 H、−SSO3 H、−OCO−C
3、−OCO−C65 又は−OPO32 の基、特
に−Cl又は−OSO3 H、特に好適には−OSO3
の基である。
【0044】alkylene及びalkylene′
は、互いに独立して、例えばメチレン、エチレン、1,
3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレ
ン若しくは1,6−ヘキシレン基又はこれらの分岐した
異性体である。
【0045】好適には、alkylene及びalky
lene′は、C1 −C4 アルキレン基であり、特に好
適にはエチレン基である。
【0046】Rは、好適には水素又は基:−SO2 −Z
(ここで、Zは、上記の意義と好適性を有する)であ
る。特に好適には、Rは水素である。
【0047】R1 は、好適には水素、C1 −C4 アルキ
ル又は基:−alkylene−SO2 −Zの基(式
中、alkylene及びZのそれぞれは、上記と同義
である)である。特に好適には、R1 は水素又はC1
4 アルキル、特に水素である。
【0048】R3 は、好適には水素又はC1 −C4 アル
キル基であり、特に好適には水素である。
【0049】aryleneは、好適には非置換、又
は、例えば、スルホ、メチル、メトキシ若しくはカルボ
キシル置換の、1,3−若しくは1,4−フェニレン基
である。
【0050】Eは、好適には−NH−、特に好適には−
O−である。
【0051】Wは、好適には式:−NHCO−又は特に
−CONH−の基である。
【0052】Xは、例えば、フッ素、塩素、臭素、スル
ホ、C1 −C4 アルキルスルホニル又はフェニルスルホ
ニルであり、好適には塩素又は特にフッ素である。
【0053】halは、好適には塩素又は臭素、特に臭
素である。
【0054】興味のある別の反応性基は、式(2)の基
であり、式中、Vは非反応性置換基又は特にアニオンと
して脱離し得る基である。
【0055】アニオンとして脱離し得る基としてのV
は、例えば、フッ素、塩素、臭素、スルホ、C1 −C4
アルキルスルホニル又はフェニルスルホニルであり、好
適には塩素又は特にフッ素である。
【0056】非反応性置換基としてのVは、例えば、ヒ
ドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルキ
ルチオ、アミノ、N−C1 −C4 アルキルアミノ又は
N,N−ジ−C1 −C4 アルキルアミノ基(ここで、こ
のアルキルは、非置換、又は、例えば、スルホ、スルフ
ァト、ヒドロキシル、カルボキシル若しくはフェニルで
置換されている)であるか、又はVは、シクロヘキシル
アミノ、モルホリノ若しくはN−C1 −C4 アルキル−
N−フェニルアミノ若しくはフェニルアミノ若しくはナ
フチルアミノ基(ここで、フェニル及びナフチルは、非
置換又は例えばC1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコ
キシ、カルボキシル、スルホ若しくはハロゲンで置換さ
れている)であり得る。
【0057】適切な非反応性置換基Vの例としては、ア
ミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、β−ヒドロキシエ
チルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミ
ノ、β−スルホエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、
モルホリノ、o−、m−又はp−クロロフェニルアミ
ノ、o−、m−又はp−メチルフェニルアミノ、o−、
m−又はp−メトキシフェニルアミノ、o−、m−又は
p−スルホフェニルアミノ、ジスルホフェニルアミノ、
o−カルボキシフェニルアミノ、1−又は2−ナフチル
アミノ、1−スルホ−2−ナフチルアミノ、4,8−ジ
スルホ−2−ナフチルアミノ、N−エチル−N−フェニ
ルアミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ、メトキ
シ、エトキシ、n−又はイソプロポキシ及びヒドロキシ
ルが挙げられる。
【0058】非反応性置換基として、Vは、好適には、
アミノ、N−C1 −C4 アルキルアミノ(ここで、アル
キル部分は、非置換又はヒドロキシル、スルファト若し
くはスルホで置換されている)、又はモルホリノ、フェ
ニルアミノ又はN−C1 −C4 アルキル−N−フェニル
アミノ(ここで、フェニルのそれぞれは、非置換又はス
ルホ、カルボキシル、メチル若しくはメトキシで置換さ
れている)である。特に好適な意義は、フェニルアミノ
又はN−C1 −C4 アルキル−N−フェニルアミノ(こ
こで、フェニルのそれぞれは、非置換又はスルホ、カル
ボキシル、メチル若しくはメトキシで置換されている)
である。
【0059】ここ及び以下で、式(3a)〜(3f)の
好ましい基は、式(3a)〜(3d)及び(3f)の
基、特に式(3c)〜(3d)及び(3f)の基、好適
には式(3c)及び(3f)の基である。式(3c)の
基は、特に興味がある。
【0060】式(2)の好適な異項環の反応性基は、X
がフッ素であり、かつVが上記の意義と好適性を有する
基であるか、又はXが塩素であり、かつVが式(3a)
〜(3f)の基である。
【0061】興味のある異項環の反応性基は、更に式
(4):
【0062】
【化6】
【0063】(式中、基:X1 の一方は、アニオンとし
て脱離し得る基であり、基:X1 の他方は、非反応性置
換基としてVに与えられた意義と好適性を有するか、又
は式(3a)〜(3f)の基のいずれか又はアニオンと
して脱離し得る基であり、X2 は、陰性の置換基であ
り、そしてR3 は、独立して上記の意義を有する)で示
される基である。
【0064】アニオンとして脱離し得る基:X1 は、好
適には塩素又は特にフッ素である。適切な基:X2 の例
としては、ニトロ、シアノ、C1 −C4 アルキルスルホ
ニル、カルボキシル、塩素、ヒドロキシル、C1 −C4
アルコキシスルホニル、C1−C4 アルキルスルフィニ
ル、C1 −C4 アルコキシカルボニル又はC2 −C4
ルカノイルが挙げられ、X2 の好適な意義は、塩素、シ
アノ及びメチルスルホニル、特に塩素である。特に好適
には、基:X1 の少なくとも一つは、フッ素又は式(3
a)〜(3f)の基である。非常に特に好適には、基:
1 の一方はフッ素であり、基:X1 の他方はフッ素又
は塩素であり、X2 は上記の意義と好適性を有する。
【0065】式:−SO2 −Z−又はNH−CO−Yの
基を含むか、又は置換基の少なくとも一つがフッ素であ
るトリアジン又はピリミジンを含む反応性基は、この発
明の方法に特に興味がある。
【0066】特に好ましい反応性基は、式(1)及び
(1a)〜(1d)の反応性基、特に式(1)、(1
a)〜(1c)の反応性基、Xがフッ素であり、かつV
が上記の意義と好適性を有するか、又はXが塩素であ
り、かつVが式(3a)〜(3f)の基である、式
(2)の反応性基、基:X1 の少なくとも一つがフッ素
又は式(3a)〜(3f)の基、特にX1 がフッ素であ
り、基:X1 の他方がフッ素又は塩素であり、かつX2
が上記の意義と好適性を有する式(4)の反応性基であ
る。
【0067】非常に特に好ましい反応性基は、式
(1)、(1a)及び(1b)の反応性基、特に式
(1)及び(1a)の反応性基、好適には式(1a)の
反応性基であり、そしてXがフッ素又は塩素であり、V
が式(3a)〜(3f)の基である反応性基、そしてX
1 がフッ素であり、基:X1 の他方がフッ素又は塩素で
あり、かつX2 が上記の意義と好適性を有する式(4)
の反応性基である。
【0068】特に興味のある反応性基は、上記の意義と
好適性を有する式(1)、(1a)〜(1f)及び
(2)の反応性基である。
【0069】反応性染料は、反応性基に加えて、有機染
料の基本骨格に結合し、有機染料に通常の置換基を有し
ていてもよい。
【0070】反応性染料のそのような置換基の例として
は:アルキル基が、例えばヒドロキシル、スルホ又はス
ルファトで更に置換してもよい、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル又はブチルのような、1〜4個の炭
素原子を有するアルキル基;メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ又はトキシのような、1〜4個
の炭素原子を有するアルコキシ基であり、このアルキル
基は、例えばヒドロキシル、スルホ又はスルファトで更
に置換していてもよい;非置換又はC1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル若
しくはスルホで置換されているフェニル;1〜8個の炭
素原子を有するアシルアミノ基、特に、例えば、アセチ
ルアミノ又はプロピオニルアミノのようなアルカノイル
アミノ基;非置換又はフェニル環がC1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン若しくはスルホで
置換されているベンゾイルアミノ;非置換又はフェニル
環がC1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ハロ
ゲン若しくはスルホで置換されているフェニルアミノ;
N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ;N,N−ジ
−β−スルファトエチルアミノ;スルホベンジルアミ
ノ;N,N−ジスルホベンジルアミノ;メトキシカルボ
ニル又はエトキシカルボニルのような、アルコキシ基に
1〜4個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル;メ
チルスルホニル又はエチルスルホニルのような、1〜4
の炭素原子を有するアルキルスルホニル;トリフルオロ
メチル;ニトロ;アミノ;シアノ;フッ素、塩素又は臭
素のようなハロゲン;カルバモイル;N−メチルカルバ
モイル又はN−エチルカルバモイルのような、アルキル
基に1〜4個の炭素原子を有するN−アルキルカルバモ
イル;スルファモイル;アルキル基が、例えば、ヒドロ
キシル又はスルホで更に置換されてもよい、N−メチル
スルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−プロ
ピルスルファモイル、N−イソプロピルスルファモイル
又はN−ブチルスルファモイルのような、それぞれが1
〜4個の炭素原子を有するN−モノ−若しくはN,N−
ジ−ジアルキルスルファモイル;N−(β−ヒドロキシ
エチル)スルファモイル;N,N−ジ−(β−ヒドロキ
シエチル)スルファモイル;非置換又はC1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル
若しくはスルホで置換されているN−フェニルスルファ
モイル;ウレイド;ヒドロキシル;カルボキシル;スル
ホメチル又はスルホが挙げられる。反応性染料は、好適
には、少なくとも一つのスルホ又はスルファト基、特に
1〜6個のこのような基、好適には2〜6個のこのよう
な基を含んでいる。
【0071】適切な反応性染料の例は、式(5):
【0072】
【化7】
【0073】(式中、A1 は、モノアゾ、ジスアゾ、ポ
リアゾ、アゾ金属錯体、アントラキノン、フタロシアニ
ン、ホルマザン又はジオキサジン染料の基であり、そし
てUは、反応性基であり、ここ及び下記で、反応性基U
は、特に上記の意義と好適性を有している)で示される
反応性染料である。更に、基A1 は、同一又は互いに異
なる一つ以上の別な反応性基Uを含んでいてもよい。染
料中の反応性基の総数は、好適には1〜3、より好適に
は1又は2、そして最も好適には2である。
【0074】適切な反応性染料の別な例は、式(6):
【0075】
【化8】
【0076】(式中、R4 、R5 、R6 及びR7 は、互
いに独立して、水素又は置換若しくは非置換C1 −C4
アルキルであり、X1 ′及びX2 ′は、ハロゲンであ
り、B1 は、芳香族若しくは脂肪族の架橋員、又は式:
−N(R5 )−B1-N(R6)−は、ピペラジン基であ
り、そしてA2 及びA3 は、互いに独立して、A1 に関
して上記で与えた意義を有する)の反応性染料である。
【0077】アルキル基としての基:R4 、R5 、R6
及びR7 は、直鎖又は分岐状である。アルキル基は、例
えば、ヒドロキシル、スルホ、スルファト、シアノ又は
カルボキシルで更に置換されてもよい。例としては、以
下の基が挙げられる:メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec −ブチル又はtert
−ブチル、及び相当するヒドロキシル−、スルホ−、ス
ルファト−、シアノ−又はカルボキシル−置換の基。好
ましい置換基は、ヒドロキシル、スルホ又はスルファ
ト、特にヒドロキシル又はスルファト、好適にはヒドロ
キシルである。
【0078】好適には、R4 、R5 、R6 及びR7 は、
水素又はC1 −C4 アルキル、特に水素である。
【0079】X1 ′及びX2 ′は、互いに独立して、好
適には塩素又はフッ素、特にフッ素である。
【0080】好ましい脂肪族の架橋員B1 は、例えば、
2 −C12アルキレン基、特にC2−C6 アルキレン基
(これは、−NH−、−N(CH3)−又は特に−O−よ
りなる群からの1、2若しくは3個の員により中断され
ていてもよく、かつ非置換又はヒドロキシル、スルホ、
スルファト、シアノ若しくはカルボキシルで置換されて
いる)である。B1 に関して与えられるアルキレン基の
好ましい置換基は、ヒドロキシル、スルホ又はスルファ
ト、特にヒドロキシルである。
【0081】適切な脂肪族の架橋員B1 の別な例は、特
にシクロヘキシレン基のようなC5−C9 シクロアルキ
レン基である。上記のシクロアルキレン基は、所望によ
り、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、C2
−C4 アルカノイルアミノ、スルホ、ハロゲン又はカル
ボキシル、特にC1 −C4 アルキルで置換されてもよ
い。脂肪族の架橋員B1 の更に別な例は、非置換又はシ
クロヘキシレン環がC1−C4 アルキルで置換されてい
るメチレンシクロヘキシレンメチレン基である。
【0082】式:−N(R5)−B1 −N(R6)−の基と
してのピペラジン基は、例えば、下記式:
【0083】
【化9】
【0084】の基である。
【0085】芳香族の架橋員B1 は、例えば、C1 −C
6 アルキレンフェニレン又はフェニレン(ここで、その
それぞれは、非置換又はC1 −C4 アルキル、C1 −C
4 アルコキシ、C2 −C4 アルカノイルアミノ、スル
ホ、ハロゲン若しくはカルボキシルで置換されている)
であるか、又は下記式:
【0086】
【化10】
【0087】(式中、ベンゼン環I及びIIは、非置換又
はC1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、C2
4 アルカノイルアミノ、スルホ、ハロゲン若しくはカ
ルボキシルで置換されており、Lは、直接結合又は1、
2若しくは3個の酸素原子で中断されていてもよいC2
−C10アルキレン基であるか、又はLは、式:−CH=
CH−、−N=N−、−NH−、−CO−、−NH−C
O−、−NH−CO−NH−、−O−、−S−又は−S
2 −の架橋員である)の基である。芳香族の架橋員と
して、B1 は、好適には上記と同様に置換されてもよい
フェニレンである。好適には、B1 に与えられる芳香族
の架橋員は、非置換又はスルホにより置換されている。
【0088】好適には、B1 は、−NH−、−NH(C
3)−及び−O−よりなる群からの1、2又は3個の員
により中断されてもよいC2 −C12アルキレンであり、
非置換又はヒドロキシル、スルホ、スルファト、シアノ
若しくはカルボキシルで置換されているか;又はC5
9 シクロアルキレン、C1 −C6 アルキレンフェニレ
ン又はフェニレン基であり、そのそれぞれは、非置換又
はC1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、C2
4 アルカノイルアミノ、スルホ、ハロゲン若しくはカ
ルボキシルで置換されているか;又はB1 は、式(7)
(式中、ベンゼン環I及びIIは、非置換又はC1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ、C2-C4 アルカノイ
ルアミノ、スルホ、ハロゲン若しくはカルボキシルで置
換されており、そしてLは、直接結合又は1、2若しく
は3個の酸素原子で中断されていてもよいC2 −C10
ルキレン基であるか、又はLは、式:−CH=CH−、
−N=N−、−NH−、−CO−、−NH−CO−、−
NH−O−NH−、−O−、−S−、又は−SO2-の架
橋員である)の基であるか;又は式:−N(R5)−B1
−N(R6)−の基は、下記式:
【0089】
【化11】
【0090】のピペラジン基である。
【0091】特に好適には、B1 は、1、2又は3個の
−O−で中断されていてもよいC2−C12アルキレン基
であり、非置換又はヒドロキシル、スルホ、スルファ
ト、シアノ若しくはカルボキシルで置換されているか、
あるいは非置換又はC1 −C4アルキル、C1 −C4
ルコキシ、C2 −C4 アルカノイルアミノ、スルホ、ハ
ロゲン若しくはカルボキシルで置換されているフェニレ
ン基である。
【0092】非常に特に好適には、B1 は、C2 −C12
アルキレン基、特にC2 −C6 アルキレン基であり、こ
れらの基は、1、2又は3個の−O−で中断されていて
もよく、非置換又はヒドドロキシルで置換されている。
【0093】特に興味のある式(6)の反応性染料は、
基:X1 ′及びX2 ′の少なくとも一つがフッ素である
か又はX1 ′及びX2 ′が塩素であり、基:A2 及びA
3 の少なくとも一つが反応性基を含む反応性染料であ
る。
【0094】A1 、A2 及びA3 として、適切なモノア
ゾ、ポリアゾ又はアゾ金属錯体染料の基は、以下の染料
基である:
【0095】式(8)若しくは(9):
【化12】
【0096】(式中、Dは、ベンゼン又はナフタレン系
列からのジアゾ成分の基であり、Mは、ベンゼン又はナ
フタレン系列からの中間成分の基であり、Kは、ベンゼ
ン、ナフタレン、ピラゾロン、6−ヒドロキシピリド−
2−オン又はアセトアセトアリールアミド系列からのカ
ップリング成分であり、D、M及びKが、アゾ染料の通
常の置換基、例えば、所望により、ヒドロキシル、スル
ホ若しくはスルファトで更に置換されてもよいC1 −C
4 アルキル若しくはC1 −C4 アルコキシ、又はハロゲ
ン、カルボキシル、スルホ、ニトロ、シアノ、トリフル
オロメチル、スルファモイル、カルバモイル、アミノ、
ウレイド、ヒドロキシル、スルホメチル、C2 −C4
ルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ(これは、非置換
又はフェニル環がC1 −C4 アルキル、C1 −C4 アル
コキシ、ハロゲン若しくはスルホで置換されている)、
又はフェニル(これは、非置換又はC1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル若
しくはスルホで置換されている)であり、かつ繊維−反
応性基を有する場合、uは、0又は1である)のモノ−
又はジアゾ−染料基である。式(8)及び(9)の染料
から誘導される金属錯体もまた適切であり、金属錯体
は、特に、ベンゼン及びナフタレン系列からの1:1金
属錯体アゾ染料であり、銅原子は、アゾ架橋に関してオ
ルト位にある両側でそれぞれ金属結合し得る基の一つ、
例えば、ヒドロキシル基に結合している。式(8)又は
(9)の染料基が反応性基を有する場合、反応性基は上
記の意義と好適性を有している。
【0097】式(8)及び(9)の染料性基は、好適に
は、式(10a):
【0098】
【化13】
【0099】(式中、(R8)0-3 は、C1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ、C2 −C4 アルカノイルア
ミノ、ウレイド、スルファモイル、カルバモイル、スル
ホメチル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメ
チル、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル及びスルホ
よりなる群からの0〜3個の同一又は異なる置換基であ
り、(R9)0-2 は、ヒドロキシル、アミノ、N−モノ−
1 −C4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C1 −C4
ルキルアミノ、C2 −C4 アルカノイルアミノ及びベン
ゾイルアミノよりなる群からの0〜2個の同一又は異な
る置換基であり、そして(U)0-2は、0〜2個の同一又
は異なる反応性基である)の基;又は式(10b):
【0100】
【化14】
【0101】(式中、(R9)0-2 及び(U)0-2は、上記
と同義である)の基;又は式(10c):
【0102】
【化15】
【0103】(式中、(R100-3 及び(R110-3
は、互いに独立して、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル及びスルホよりな
る群からの0〜3個の同一又は異なる置換基であり、
(U)0-2は上記と同義である)の基;又は式(10
d):
【0104】
【化16】
【0105】(式中、R12及びR14は、互いに独立し
て、水素、C1 −C4 アルキル又はフェニルであり、そ
してR13は、水素、シアノ、カルバモイル又はスルホメ
チルである)の基;又は式(10e):
【0106】
【化17】
【0107】(式中、(R160-3 は、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル
及びスルホよりなる群からの0〜3個の同一又は異なる
置換基であり、(R150-3 及び(R170-3 は、互い
に独立して、(R8)0-3 に対して上記に与えられた意義
を有し、そして(U)0-2は上記と同義である)の基;又
は式(10f):
【0108】
【化18】
【0109】(式中、(R150-3 、(R170-3 及び
(U)0-2は上記と同義であり、そして(R180-2 は、
1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲ
ン、カルボキシル、スルホ、ヒドロキシル、アミノ、N
−モノ−C1 −C4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C1
−C4 アルキルアミノ、C2 −C4 アルカノイルアミノ
及びベンゾイルアミノよりなる群からの0〜2個の同一
又は異なる置換基である)の染料基である。
【0110】適切なホルマザン染料基:A1 、A2 及び
3 の例は、式(11):
【0111】
【化19】
【0112】(式中、(U)0-2は上記と同義であり、ベ
ンゼン環は如何なる他の置換基を含まないか、又はC1
−C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4
ルキルスホニル、ハロゲン又はカルボニルで置換されて
いる)の染料基である。
【0113】適切なフタロシアニン染料基:A1 、A2
及びA3 の例は、式(12):
【0114】
【化20】
【0115】(式中、Pcは、金属フタロシアニンの
基、特に銅フタロシアニン又はニッケルフタロシアニン
の基であり、W′は、−OH及び/又は−NR2020
であり、R20及びR20′は、互いに独立して、水素ある
いは非置換又はヒドロキシル若しくはスルホで置換され
ているC1 −C4 アルキルであり、R19は、水素又はC
1 −C4 アルキルであり、Aは、非置換又はC1 −C4
アルキル、ハロゲン、カルボキシル若しくはスルホで置
換されているフェニレン基、あるいはC2 −C6 アルキ
レン基であり、そしてkは、1〜3である)の染料基で
ある。
【0116】適切なジオキサジン染料基:A1 、A2
びA3 の例は、式(13):
【0117】
【化21】
【0118】(式中、A′は、非置換又はC1 −C4
ルキル、ハロゲン、カルボキシル又はスルホで置換され
ているフェニレン基、あるいはC2 −C6 アルキレン基
であり、r、s、v及びv′は、互いに独立して、それ
ぞれ0又は1であり、そしてZは、上記と同義である)
の染料基である。
【0119】適切なアントラキノン染料基:A1 、A2
及びA3 の例は、式(14):
【0120】
【化22】
【0121】(式中、Gは、非置換又はC1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、カルボキシル
若しくはスルホで置換されているフェニレン基、あるい
はシクロヘキシレン、フェニレンメチレン又はC2 −C
6 アルキレン基である)の染料基である。
【0122】式(10a)〜(10f)及び(11)〜
(14)の上記の染料基のそれぞれは、好適には、少な
くとも一個のスルホ基、特に1〜4個のスルホ基、好適
に1〜3個のスルホ基を含んでいる。
【0123】適切な反応性基Uは、特に、上記の好適性
を有する上記の反応性基である。
【0124】好適性は、式(10a)〜(10f)、
(11)〜(14)の染料基、特に式(10a)〜(1
0f)及び(11)の染料基、そして好適には式(10
a)〜(10f)の染料基に与えられる。
【0125】反応性染料は、公知であるか又はジアゾ
化、カップリング及び縮合反応のような公知の製造法に
準じて得ることができる。
【0126】染色液中の染料の量は、所望の色の濃さの
関数として非常に広い範囲で異なることができ、例え
ば、100g/l まで、好適には10g/l 〜70g/l 、特
に10g/l 〜50g/l である。
【0127】低〜中程度の繊維親和性を有する染料を使
用するのが望ましい。本発明に使用される染色液は、一
つ又は数種の染料を含むことができる。
【0128】反応性染料を固着するために使用されるア
ルカリ性試薬は、例えば、アルカリ金属炭酸塩又はアル
カリ金属重炭酸塩、特にNa2 CO3 、NaHCO3
2CO3 又はKHCO3 、アルカリ金属水酸化物、特
にNaOH又はKOH、アンモニア、有機アンモニウム
塩、例えば、ギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム又は
酒石酸アンモニウム、トリクロロ酢酸ナトリウム、ホウ
砂、リン酸三ナトリウムのようなリン酸塩、ポリリン酸
塩若しくはケイ酸ナトリウム又は上記のアルカリ性試薬
の二種以上の混合物である。アルカリ性試薬として、水
酸化ナトリウムの水溶液とケイ酸ナトリウムの混合物を
用いるのが望ましい。
【0129】染料及びアルカリ性試薬のほかに、染色液
は、その他の通常の添加剤、例えば、浸潤剤、可溶化
剤、例えばε−カプロラクタム又はポリエチレングリコ
ール、浸透促進剤、電解質、例えば塩化ナトリウム又は
硫酸ナトリウム、及び尿素又はグリセリンのような錯化
剤を含むことができる。
【0130】染料及びアルカリ性試薬の吸着後、染料
は、高温法さもなければ低温法によってセルロース繊維
をベースとする紡績糸に固着される。
【0131】熱を加えて固着を行なう場合、水蒸気を作
用させるか若しくは高温に保持する方法、又は断熱法が
可能である。
【0132】セルロース繊維紡績糸の例は、木綿、特に
シルケット加工及び/又は晒し木綿、さもなければ好都
合に、前もって洗浄することなしに、この発明の方法に
よって染色される無漂白紡績糸である。このような染色
操作は、現在までに知られている染色材料を使用して実
施することはできない。セルロースに基づく配合紡績
糸、例えば木綿/ポリアミド配合紡績糸又は特に木綿/
ポリエステル配合紡績糸にも適している。適切な紡績糸
は、また、ビスコース材料、例えばテンセル(Tencel)
又はリオセル(Lyocell)、及び木綿との相当する配合繊
維、例えば木綿/リクラ(Lycra)(ポリウレタンエラス
トマー)である。
【0133】本発明の方法は、セルロース紡績糸を高速
度、すなわち高収率で染色することを可能にする。更
に、シーヌ紡績糸、「スペース」紡績糸、単色若しくは
多色の斑入り紡績糸のような特殊な効果を示す紡績糸、
又は繊維の部分含浸を施した紡績糸、例えば洗い晒し
型、環状染色デニム型又は石で洗うデニム型の紡績糸を
製造することが可能である。これらの各種の効果は、現
在まで、糸紡ぎの間に幾つかの異なるように着色された
繊維の配合によって達成され得たものであって、染色法
によるものではなかった。
【0134】含浸装置2(例えば図1参照)は、一つ又
は数種の染色液を含み、紡績糸が装置2を通過する間
に、染色液の中で紡績糸に含浸させる。紡績糸を放置す
ると、紡績糸に存在する染色液は、この紡績糸を構成す
る繊維の内部に拡散する。これらの染色液の必須の成
分、すなわち水溶液中にある反応性染料及びアルカリ性
試薬は、別々の容器中でか、又は単一の容器中の混合物
として供給される。染料とアルカリ性試薬を別々の容器
で供給することは、染色液の高い安定性を確保し、アル
カリ性試薬による加水分解のために染色液を一定の間隔
で取り替える必要性をなくする。
【0135】染色液を混合物として使用する場合、すな
わち反応性染料とアルカリ性試薬が水溶液中に存在する
場合、二つの溶液を別々の貯蔵タンクで供給し、これら
の溶液を使用時に中間の緩衝貯蔵タンクで混合すること
が可能である。この方法では、染色液の小量のみが、時
間の経過によって加水分解の影響を受け、必要な場合、
特に染色の反復操作を長く休止する際には、除去するか
又は取り替えることができる。
【0136】染色液による紡績糸の含浸は、紡績糸によ
る染色液取込みが15〜100重量%、好適には約15
〜80重量%、最も好適には約15〜50重量%になる
ように調整される。このような含浸で、紡績糸が含浸装
置2に置かれた後、染色液は繊維内部に拡散する。
【0137】含浸は、好適には5〜95℃、特に10〜
80℃の温度で行なわれる。特に好適には、この温度は
10〜70℃、特に15〜60℃である。15〜50
℃、特に15〜40℃の温度は、特に非常に好適であ
る。この処理が行なわれる場合、含浸させる紡績糸の温
度のみでなく、含浸の間の染色液の温度も、また、上記
の温度の一つに該当する。含浸が、室温、例えば15〜
40℃で行なわれるのは特に興味があり、この場合に
は、予めそして特に含浸の間、加熱装置を用いることは
完全に不必要になる。好適に、上記の好適性は、一つ又
は数個の支持体3に紡績糸を巻き付ける工程にも当ては
まる。
【0138】含浸操作(含浸装置2)前に、高温で紡績
糸を処理する変法も興味がある。この処理は、例えば支
持体1の前後で行なわれる。好適には、高温での処理は
連続的に行なわれる。この処理は、例えば高温ガス又は
好適には加熱水蒸気が供給される室内で行なわれる。こ
の室内で、紡績糸は循環させることができる。このよう
な室は、支持体1と含浸装置2の間に設置されていても
よい。付加的又は代替装置として、このような室は、含
浸装置2と支持体3の間に設置されることもできる。
【0139】紡績糸のそれぞれは、巻き付けられた後、
設備4に保持される。保持の間、装置2での含浸の結果
として紡績糸に吸着された着色剤は、紡績糸の繊維内に
拡散する。この処理は低温固着として知られ、本発明の
方法に好ましい。この型の固着は、紡績糸の質及び型、
並びに選ばれた染料により異なるが、着色剤に関して8
0〜95%の程度の固着度で染料を繊維に固着させる。
【0140】紡績糸への染料の低温固着は、含浸させか
つ巻き付けた紡績糸を保持することによって行なわれ、
室温、例えば10〜40℃、特に15〜35℃の温度で
行なわれる。低温処理の時間は、用いる染料によって広
い範囲で異なることができ、その範囲は、3〜24時
間、好適には4〜10時間、特に好適には6〜8時間で
ある。
【0141】含浸させかつ巻き付けた紡績糸を含む保持
設備(4)に、40℃をこえ、特に70℃まで、好適に
60℃まで保持することによって、染料がセルロース繊
維の紡績糸に固着される、高温での相当する固着処理も
また可能である。処理の時間は、用いる染料によって異
なり、広い範囲で変動する。好適には、処理の時間は、
3時間まで、特に0.5〜3時間、好適には1〜3時間
である。
【0142】本発明の装置への原料供給は、意図する要
件又は意図する生産速度によって異なり、各種の形態を
なし、どのような線形の繊維密度又は形をしていてもよ
く、単一の紡績糸又は数種の紡績糸を用いて行なうこと
ができる。
【0143】かくして、一つ又は数個の紡績糸は、多数
の支持体1又は1個の支持体から巻きほどかれ、多数の
支持体3又は1個の支持体に巻き戻される。しかしなが
ら、多数の支持体1から巻きほどき、1個の支持体に巻
き戻すこと及びその逆も可能である。更に、支持体1か
らの巻きほどきに先立って、特にスーパーコップからの
巻き戻しからなる準備操作が行なわれてもよい。
【0144】本発明の特徴により、紡績糸は、保持設備
4から取り出された後、途中の洗浄操作なしに直接乾燥
され、織物又は編み物製品のための原料として特に直接
使用される。このような場合、得られた織物製品は洗浄
され、脱水され、乾燥され、続いて織り又は編まれ、続
いて仕上げ操作される。このような場合、固着していな
い染料及びアルカリ試薬、ケイ酸塩及びその他の補助剤
は、洗浄操作によって織物、編み物又は織物最終製品か
ら除かれる。このような方法は、ベロア繊維材料の場合
に特に興味がある。
【0145】この乾燥操作は、同様に、飽和又は加圧水
蒸気によってオートクレーブ中、高周波又は赤外エネル
ギーが供給されるトンネルの形の室内、又は熱気又は高
温ガスが供給されるトンネル中で行なわれ、次いで同時
に固着が行なわれる。
【0146】乾燥が水蒸気を用いたオートクレーブ中で
行なわれる場合、染色液を含浸させた織物紡績糸は、所
望により、98〜210℃、好都合には100〜180
℃、好適には102〜120℃の操作温度で過熱水蒸気
により、室内で処理される。
【0147】処理が高温を保持することによって行なわ
れる場合、含浸させたセルロースをベースとする紡績糸
は、オートクレーブ中の湿潤状態で、1〜120分間、
例えば80〜102℃の温度で放置される。
【0148】断熱法による染料の固着は、例えば100
〜210℃、好都合には120〜200℃、特に140
〜180℃の温度で、中間の乾燥を行うか又は行なうこ
となく実施される。処理温度により異なるが、断熱は、
20秒〜5分、好適には30秒〜60秒の間である。
【0149】本発明のもう一つの特徴により、紡績糸
は、保持設備4で放置後、中間の架台5から巻きほどか
れ、次いで洗浄され、そして、例えば装置7で乾燥され
る前に、洗浄及び脱水設備6の中を高速で移動している
間に連続的に脱水され、その後紡績糸は新しい支持体8
(図1)に巻き戻される。
【0150】この工程を実施するための装置は、支持体
1から紡績糸を巻きほどくための装置と同様であり、中
間の架台5を有し、そして新しい巻き戻しの支持体8
は、紡績糸を一つ以上の支持体3に巻き戻すための設備
と同様な装置によって作動される。
【0151】添付図面の図2は、本発明の方法及び本発
明の装置の実施態様を示し、保持設備4にある支持体3
は、オートクレーブ9の中で洗浄操作を受け、高速乾燥
機9′の中で紡績糸の乾燥操作を受け、次いで、紡績糸
は支持体3から巻き戻し設備11にある新しい支持体1
0に巻き戻される。この場合、支持体3は、オートクレ
ーブ9の中で向流循環によって洗浄することを意図し
て、材料支持体の穴のあいた円柱に配置され、その後、
材料支持体は高速乾燥機9′に移され、高速乾燥機9′
を構成する室に圧をかけ、材料支持体の穴のあいた円柱
によって支持体3上の紡績糸を経て空気を吸引すること
により湿気が除かれる。
【0152】支持体8又は10に巻き戻された紡績糸
は、染色液中の過剰な染料及びその他の成分が除去さ
れ、紡績糸に施された染色に関して完全に安定であり、
すなわち洗い落とされる染料の懸念は全くない紡績糸で
あり、紡績糸は織物又は編み物における使用に適してお
り、織物又は編み物の後での洗浄は、もはや必要でな
い。
【0153】その場合、これらのセルロース繊維紡績糸
は、例えば、標準の織物の環境、すなわち22℃、かつ
65%の相対湿度で、8〜12%の水分含量を有する。
【0154】図3に示すように、含浸装置2は、所望に
より、熱源15によって加熱される染色液14を含む保
持タンクにつながれている給水ポンプ13によって一定
のレベルに維持されている染色液槽12から構成され、
含浸させる紡績糸は、戻りアイドラー及び圧力を調整し
得る圧搾空気により紡績糸に過剰な染料を絞り出し手段
16によって、染色液中に巻きほどかれ、そして全体の
設備は、絞り出された染料を回収し、紡績糸が通過し得
る開口部が備えられた、室17の中に配置されている。
このような含浸装置の実施態様は、染料及びアルカリ性
試薬の混合物の形での染色液による組み合わせ染色に特
に適している。
【0155】絞り出し手段16は、染色液で飽和された
紡績糸が通過する二つの開口部を備え、加圧の気圧にさ
らされる容器よりなる。紡績糸が通過する容器中に生じ
た加圧の気圧の結果として、紡績糸に残っている染色液
の大部分は、紡績糸から絞り出され、容器の開口部を経
て排出される。これは、装置2の出口で15〜100重
量%の程度での染色液吸収を示す紡績糸を得ることを可
能にし、手段16で用いた空気圧の関数として調整され
る。
【0156】図4は、含浸装置2の実施態様を示し、こ
の装置は、それぞれの紡績糸を縦に導き保持するための
複数の手段18、移動する紡績糸に染色液を霧吹き散布
するための少なくとも一つのノズル19、過剰な染色液
を絞り出すための装置20、及び染色液を連続的に供給
するための設備21よりなり、この設備は、霧吹き散布
用ノズル19及び過剰の霧吹きされ及び/又は絞り出さ
れた染色液を受けるための槽22に接続し、槽22は、
含浸装置2を構成する室の底面を形成する。連続した霧
吹き散布用ノズル19を具備することにより、所望の効
果に依存して、紡績糸の十分な含浸を達成することがで
き、その結果として、紡績糸を構成する繊維の中と間へ
の染色液の浸透は、所望により、最適化される。
【0157】このような装置を使用することは、染色液
の散布圧、ノズル列の数及びそれらの紡績糸からの距
離、並びにノズルの径及び移動する紡績糸に関して霧吹
き又は散布角度を調整することを可能にし、その結果、
各種の円形又は中心染色レベルが紡績糸の上に得ること
ができる。
【0158】更に、図4(又は図12、別々に)に示す
含浸装置によって、反応性染料及びアルカリ性試薬の散
布は分離して行なうことができ、アルカリ性試薬は、反
応性染料の前又は後に散布される。結果として、染料及
び試薬は、前もって混合されず、そのために試薬による
染料の加水分解はできる限り避けられる。この目的のた
めに、最初に紡績糸に反応性染料の水溶液を、次いでア
ルカリ性試薬を含浸させるのは特に好都合である。この
ような場合、過剰の染料液を収容する槽に戻る過剰な染
料は、アルカリ性試薬で汚染されず加水分解を受けない
ので、その結果、染料液は長期に安定である。
【0159】過剰な染色液を絞り出すための装置20
は、好適には、移動する紡績糸のために支持アンビル2
3の形をなし、紡績糸の水平の給送方向に関して僅かに
高い位置にあり、紡績糸の上流側に、面とり面23′又
は丸面及び空気の噴射を紡績糸に向ける圧搾空気を噴出
するためのノズル24を備えている。かくして、アンビ
ル23及び圧搾空気の噴出によって、紡績糸の方向は僅
かではあるが強制的に変るので、ノズル24、すなわち
機械的と空気作用を組み合わせた排水によって、方向が
変化する側で過剰の染色液を除くか又は絞り出すことの
いずれかが可能である。
【0160】絞り出し装置20は、当然、絞り出し手段
16の代わりに、図3の含浸装置の実施態様で使用する
ことができ、またその逆も可能である。
【0161】紡績糸の有効な含浸、次いで紡績糸を構成
する個々の繊維への染色液の最適な拡散を促進するため
に、図4の含浸装置2は多数の霧吹き散布ノズル19を
好都合に具備している。
【0162】本発明の別の実施態様により、紡績糸の下
に、各々の霧吹き散布ノズル19に直角に、紡績糸を保
持する支持面25を提供することも同様に可能である。
この実施態様は、添付図面の図4に、ノズル19に直角
に示されている。
【0163】このようにして、紡績糸は適切に配置さ
れ、相当するノズル19から離れて移動する如何なる逸
脱からも防止され、かくして噴射によってよりよい含浸
と繊維の中への染色液のよりよい浸透が確実になる。
【0164】要するに、紡績糸に散布される染色液の運
動エネルギーは、紡績糸が固定した支持体上に静止して
いる場合、そして紡績糸の逸脱する可能性がなく、染料
の噴射が紡績糸を的確に捉える場合に最大の効果を発揮
する。
【0165】誘導し保持する手段18は、順繰りに、紡
績糸の縦軸の範囲を超えた水平面への逸脱を防止する。
【0166】添付図面の図4(又は図12、それぞれ
に)は、更に、本発明のもう一つの実施態様を示し、少
なくとも二つの霧吹き散布ノズル19は、染色又は処理
される紡績糸の移動の縦軸に関して正反対にある。この
ような実施態様において、各対のノズル19に直角にあ
る繊維の間及び中への染色液の含浸と浸透は、二つの反
対の噴射の運動エネルギーが合計する事実から最適化さ
れる。
【0167】添付図には示されていないが、本発明の別
の実施態様により、含浸装置2において、一連の揮発ノ
ズル19を具備することも可能であり、その各々の間に
はアンビル23によって形成される絞り出し装置20及
び空気噴出ノズル24が挿入される。このような実施態
様は、移動する紡績糸に連続的な機械的含浸と排水の操
作を受けるのを可能にし、結果として、染色液による紡
績糸のよりよい含浸が起こり、かくして所望の効果によ
り、繊維全体及び紡績糸繊維内部への染色液の含浸と拡
散の最適化及び加速になる。
【0168】本発明の別な特徴により、ノズル19は、
また、連続的又は偏向した噴射を行なう(ドロップオン
ディマンド型の)圧電性ノズル、(バブルジェット型
の)熱ノズル又は高周波ノズルの形に設計される。添付
図面の図10は、例として、高周波ノズル19′を示
し、このノズルの中で高周波飛沫発生装置38は、充電
装置39、検出器40及び飛沫を紡績糸42又は再循環
手段43の何れかに方向付ける偏向器41によって飛沫
を送達する。この方法で、染色液の非常に正確な適用を
実施することができる。
【0169】添付図面の図5は、含浸装置2の別な実施
態様を示し、染料保持タンク26は、給送ラインとポン
プ27を介し、紡績糸が縦方向に通過する縦管によって
個々の紡績糸又は多数の紡績糸のために形成された与圧
含浸溝28に連結する、そして過剰な染色液を絞り出す
ための設備29は、この溝28からの下流に配置され、
与圧溝28から放出される染色液と絞り出し施設29か
ら出る染色液は、装置2を形成している室の底で回収さ
れ、ライン30を経て保持タンク26に戻される。
【0170】本発明の特徴により、与圧溝28は、特に
単一の繊維を染色するのに適している管状の形である
か、又はシート若しくはより糸の形をした多様な繊維を
染色するために長方形の箱の形に設計されていることが
できる。このような溝の断面と長さは、染色液と紡績糸
の接触時間が紡績糸の速度の関数として変わり得るよう
に選ばれ、溝の中を循環する染色液の相対的な速度は、
同じ溝の中における紡績糸の速度に関して変化すること
ができる。全てのこれらの因子は、紡績糸及びその構成
繊維との染色液の接触効果に影響する。
【0171】紡績糸の移動方向に関して、上流では、紡
績糸と加圧下の染色液の速度は合計されるが、下流では
これらは減じるという事実に基づき、染色液と紡績糸の
異なる速度を考慮に入れて、時々、加圧下の染色液を溝
28に達せしめることも可能である。
【0172】本発明の別の特徴により、与圧含浸溝28
は、紡績糸の移動方向に平行に伸びる表面の内側に起伏
の多い部分又は障害物又は表面のひずみが付けられる。
表面のひずみは、染色液の非層流を発生し、かくして得
られる乱流は、強い局所的な圧及び紡績糸に有利な撹拌
の形成に都合がよく、この効果が所望である場合、速や
かに良質の含浸をもたらす。
【0173】図5の実施態様において、絞り出し設備2
9は、紡績糸が通過する染色液を満たした加圧された容
器又はアンビルと空気噴出ノズルの組み合わせの何れか
で構成されることができる。更に、含浸の間、加圧下に
紡績糸は染色液に浸されるという事実に基づいて、紡績
糸を構成する繊維は急速かつ直接的に染色液に取り囲ま
れ、その結果、繊維内への着色剤の拡散は含浸中により
効率的に始まる。その上、管の形又は別の形をしている
溝28の中で、移動する紡績糸と染色液との間の相対速
度は、紡績糸を構成している繊維の均等な含浸を強化す
る。
【0174】添付図面の図6は、含浸装置2の別の実施
態様であり、この含浸装置は、表面の線に沿って互いに
接触し、この設備の上に染色液の一定の供給がなされる
二つの水平の円筒、そして円筒の末端にある側部が耐漏
出フランジ31′の配置からなるより、含浸用のしわ伸
ばし圧搾ローラー31の形をなしており、紡績糸を円筒
の間を通過させることにより含浸させる。
【0175】本発明の別の実施態様により、添付図面の
図9に示すように、接触含浸ドラム32の形に含浸装置
2を設計することも可能であり、このドラムは染色液に
浸り、ドラムの円周部分の上に置かれた戻りアイドラー
33(これら戻りアイドラー33の位置は、ドラムに関
して調整が可能である)又は同様な装置によって誘導さ
れ、移動する紡績糸に接触させることによって染料を塗
る。
【0176】かくして、アイドラー33へドラム32を
近づけたり遠ざけたりして移動することによって、紡績
糸の含浸の度合いを調整することができる、その結果、
回転している間に一定量の染色液を載せたドラムと紡績
糸接触を長くか又は短く、大きくか又は少なくすること
ができる。含浸の度合いは、また、ドラム32の回転速
度、したがって、ドラムに関しての紡績糸の相対速度を
変えることによって修正される。相対速度に及ぼす処置
は、ドラムの回転方向を修正することにより強めること
ができる。これに対する理由は、ドラムの回転が紡績糸
の移動方向と反対である場合、紡績糸は、ドラムによっ
て引きづられた染色液のフィルム上で含浸効果を発揮
し、染色液により紡績糸繊維により良好な浸透が起こる
ことである。
【0177】最後に、染色液の粘度を調整することによ
り、移動する紡績糸によって捕捉される液の程度を変え
ることができる。
【0178】図9の装置は、環状染色型、又は単に紡績
糸の周辺部分の紡績糸の部分含浸を行なうのに非常に特
に適している。ドラム32と紡績糸の軽い接触だけがあ
り、ドラム32が染色液で僅かに被覆される場合、実際
に、紡績糸の周辺の部分だけに含浸させることが可能で
ある。
【0179】添付図面の図11は、本発明により処理さ
れた紡績糸の断面図を大きい拡大尺で示し、低水準含浸
紡績糸の周辺繊維に行なわれた紡績糸の部分含浸を完全
に図解する。表面に含浸させた繊維は太い輪郭で示さ
れ、無染色の繊維は細い線で示されている。
【0180】図3〜6及び12による含浸2によって特
に得られるような、中心染色の場合には、紡績糸を構成
する繊維全部は、繊維の周辺部に吸収された後、繊維の
内部に拡散する染色液によって含浸させる。
【0181】本発明の別の実施態様により、そして添付
図面の図7aにおける断面図に示すように、含浸装置2
は、多数の塗布器を具備した染色機で同様に構成されて
もよい、塗布器のそれぞれは異なる染色液が割り当てら
れ、それぞれは異なる染料の斑点を連続して、一連の同
一又は異なる長さで送達する。かかる含浸装置は、特に
「単色又は多色スペース紡績糸」の名前で知られる紡績
糸、シーヌ型又は斑入り型さもなければ洗い晒し又はデ
ニム型の紡績糸のような変り模様の効果を持った特殊な
紡績糸の製造を可能にする。
【0182】この目的に使用される多くの塗布器具より
なる染色機は、特にフランス特許第A−2,650,3
11号及び第A−2,719,058号の各明細書に開
示されている。
【0183】添付図面の図7aは、かかる器具の塗布機
の可能な設計を示す。例えば、それぞれが一つ又は数個
の紡績糸の移動軸に直角に配置されているノズルを含む
霧吹き装置34に供給された染色液は、これらのノズル
によって、ノズルと紡績糸の進路の間に広げられ、垂直
な駆動軸37の周りを回転するように配置された円盤3
6(図7b)に具備された溝穴35を経て連続的に散布
される。かくして、円盤36及び装置34のノズルを作
動させることによって、大体規則的な間隔で所定の期
間、紡績糸に適用される特定の染色液の斑点を散布する
ことができる。それぞれが異なる染色液と関連している
一連の塗布器、そして互いに同調している塗布器を用い
ることによって、単色スペース、多色スペース、シーヌ
又は斑入り型さもなければ洗い晒し又はデニム型の変り
模様の効果を持った特殊な紡績糸を製造することができ
る。
【0184】このような各種の染色液の連続的な適用
は、回転するタービンさもなければプレートを用い、染
料を散布することによって行なわれる。このような場
合、タービンは、フランス特許第A−2,650,31
1号明細書に記載された型;すなわち、複数の開口部又
は同一又は異なる断面の染料散布ノズルを周辺に具備し
た中空の円筒形をしており、このタービンは、紡績糸の
移動軸に平行に延びた軸の周りに回転するように配置さ
れ、これらの異なるノズルを通して染色液が散布され
る。これは、移動する紡績糸に着色した斑点を生成させ
ることを可能にし、その大きさ及び間隔は、開口部又は
タービンの散布ノズルの幾何学と配置に相当する。
【0185】添付図面の図8は、含浸装置2が複数の紡
績糸含浸室2′に分かれている、本発明の実施態様を示
す。このような実施態様により、数多くの紡績糸は、異
なる染料で同時に処理され、処理は一つ又は数個の室
2′に相当する各紡績糸群で行なわれる。このような場
合、必要に応じて、各室2′又は一組の室2′に異なる
染色液を供給することが実際に可能である。
【0186】このような多くの室を含む装置が用いられ
る場合、得られた異なる紡績糸は、もちろん、別々の洗
浄操作を受けなければならない。
【0187】洗浄及び排水設備6は、図3〜5における
各種の実施態様に示すように、含浸装置2の構築物に類
似のものであり、液槽及び霧吹き散布するノズルは、単
に水又は洗剤を含む水が供給されており、排水操作は、
紡績糸から水を除去する絞り出し手段によって行なわれ
る。
【0188】染色後、紡績糸は、例えば、石けん又は一
つ若しくは数種の洗剤を含む溶液で、60〜80℃の温
度で処理することによって洗浄される。洗浄は、移動す
る紡績糸上で連続的又は紡績糸が糸巻きに巻かれる間に
処理することによって行なわれる。
【0189】洗浄及び排水設備6が一連の霧吹き散布用
ノズルよりなる場合、これらのノズルによる洗浄は、紡
績糸の進む方向に見て、最終の洗浄ノズルから最初の洗
浄ノズルまでの排水を連続的に再使用した向流洗浄によ
って好都合に行なわれ、次いで残りの水は排出され、処
理される。実際に、このような実施態様において、紡績
糸の進む方向に見て、最終ノズルでの処理から得られる
排水を回収し、それを終わりから2番目のノズルなど、
最初のノズルまで再注入するのは十分である。この水
は、残りの染料と関連した化学製品で次第に濃厚になる
が、洗浄の質に影響を与えることなく、紡績糸の連続的
な洗浄に用いられる。これは、排水における実質的な節
約になる。このような場合、最終ノズルに続いて配置さ
れた絞り出し手段は、紡績糸の脱水を行なう。
【0190】異なる洗浄ノズルの間に絞り出し装置20
を挿入することにより、機械的な絞り出し作用によって
洗浄を最適化することが可能であり、これによって紡績
糸は、別の湿潤に対して一層受け入れ易くなる。
【0191】乾燥装置7(詳細に示されていない)は、
好都合には、紡績糸が通過し、加圧下に熱気又は高温ガ
スが供給されるトンネルの形をしている。この乾燥装置
7は、その後の用途に必要な相対湿度含量を有する一つ
又は数種の紡績糸を得ることを可能ならしめる。装置7
がトンネルの形に設計される場合、トンネルは、乾燥空
気又は乾燥ガスの撹流の形成及び紡績糸の振動に有利な
効果を有する障害物又は起伏の多い領域が好都合に具備
することができ、かくして、乾燥処置は最適化される。
【0192】本発明の別の実施態様により、(添付図面
に示されていない)乾燥装置7は、伸張ローラー上に連
続した輪を形成することによって、紡績糸を集めるため
の室の形をしていることができ、この室は熱気又は高温
ガスが循環させられる。
【0193】本発明のもう一つの実施態様により(添付
図面には示されていない)、乾燥装置7は、紡績糸が通
過し、高周波又は赤外エネルギーが供給されるトンネル
の形をしていてもよい。
【0194】本発明のもう一つの実施態様により、添付
図面には示されていないが、巻取りの間に熱気を吹き付
けるか、又は糸巻きを高周波又は赤外線の乾燥トンネル
に通過させるかのいずれかにより、処理された紡績糸を
乾燥することが同様に可能である。
【0195】本発明に基づいて、反応性染料を用い、高
速度、すなわち600m/分以上の程度の速度で、一つ又
は数種のセルロース繊維織物紡績糸の連続的な染色を行
なうことが可能であり、同時に、染料の実質的な節約、
すなわち排水中への染料の極端に少ない排出、そしてエ
ネルギーと水消費の実質的な節約が得られる。
【0196】更に、本発明の方法及び本発明の装置によ
って、各紡績糸を構成する繊維集成品の均等な含浸及び
繊維の表面と内部における染料の固着は、より鮮やかな
色調並びに洗濯、摩擦及び光に対する高い堅牢性などを
得ることを可能にしている。
【0197】本方法によって染色された紡績糸は、機械
的な応力を受けることが少なく、規則性、抵抗性及び伸
張力のような物理的機械的性質を高度に保持している。
【0198】更に、本発明の方法及び本発明の装置は、
処理の点での必要条件を少なくさせることを可能にする
ものであり、装置の空間的な必要条件は、既存の染色装
置と比較して実質的に減少されている。
【0199】結果として、本発明の方法を実施する総費
用も、一般に行なわれている公知の染色法及び既存の装
置と比較して引き下げられている。
【0200】この発明は、記載され、添付図面に示され
た実施態様に限定されるものでないことは言うまでもな
い。特に各種の要素の設計又は技術的に同等物との置き
換えに関しての修正は、この発明の保護の範囲を逸脱す
ることなく可能である。
【0201】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を説明する。
【0202】実施例1:無染色の晒しシルケット加工木
綿紡績糸を、500m/分の速度で貯蔵供給品から巻きほ
どき、ノズルによって染色液を散布し、その後、過剰の
染料を圧搾空気で除去し、次いで紡績糸を新しい支持体
に巻き戻した。 染色液の組成: 下記式:
【0203】
【化23】
【0204】の染料30g/l 、ボーメ度38°のケイ酸
ナトリウム70ml/l、ボーメ度36°の水酸化ナトリウ
ム溶液21ml/l、アニオン性湿潤剤3g/l 、浸透促進剤
(主成分として、末端にアルキル基を有するエトキシ化
直鎖C9 −C11脂肪族アルコール、ひまし油/ポリグリ
コールエーテル、パラフィン油、ビス(2−エチルヘキ
シル)マレアート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスファ
ート及び水酸化ナトリウムを含む水溶液)3g/l 。 巻き戻した含浸紡績糸を室温に8時間放置し、染料を繊
維に固着した。温水で洗い、次いで乾燥して、優れた性
質を示す鮮紅色に染色された紡績糸を得た。
【0205】実施例2:無染色の晒しシルケット加工木
綿紡績糸を、500m/分の速度で貯蔵供給品から巻きほ
どき、ノズルによって染色液を散布し、次いで紡績糸を
新しい支持体に巻き戻した。染料ノズルと移動する紡績
糸の間に、穴のあいた円盤を配置した、その機能は、予
め規定した連続的な間隔で、紡績糸に染色液を散布する
ものである。 染色液の組成: 下記式:
【0206】
【化24】
【0207】の染料30g/l 、ボーメ度38°のケイ酸
ナトリウム70ml/l、ボーメ度36°の水酸化ナトリウ
ム溶液21ml/l、アニオン性湿潤剤3g/l 、浸透促進剤
(主成分として、末端にアルキル基を有するエトキシ化
直鎖C9 −C11脂肪族アルコール、ひまし油/ポリグリ
コールエーテル、パラフィン油、ビス(2−エチルヘキ
シル)マレアート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスファ
ート及び水酸化ナトリウムを含む水溶液)3g/l 。 巻き戻した含浸紡績糸を室温に8時間放置し、繊維に染
料を固着した。次いで、この紡績糸を、高温(約60〜
80℃)で、アクリル酸コポリマー及び非イオン性界面
活性剤を含む洗剤2g/l 並びにエステル化したリン誘導
体及び水溶性ポリマーの調合剤1g/l を含む水溶液で洗
浄し、染色した紡績糸を乾燥した。無染色の部分と鮮黄
色の部分が互いに交互するシーヌ型の紡績糸を得た。
【0208】実施例3:無染色晒しシルケット加工木綿
紡績糸を、500m/分の速度で貯蔵供給品から巻きほど
き、ノズルによって3種の染色液を散布し、次いで紡績
糸を新しい支持体に巻き戻した。各染料ノズルと移動す
る紡績糸の間に、穴のあいた円盤を配置した、その機能
は紡績糸に、予め規定した同時性で連続的な間隔で、紡
績糸上にのみ各種の染色液を散布するものであり、穴の
あいた円盤の同時性と角速度は、移動する紡績糸の速度
に相関させた。 染色液の組成: 染色液1:実施例1記載の式の赤色染料30g/l 、ボー
メ度38°のケイ酸ナトリウム70ml/l、ボーメ度36
°の水酸化ナトリウム溶液21ml/l、アニオン性湿潤剤
3g/l 、浸透促進剤(主成分として、末端にアルキル基
を有するエトキシ化直鎖C9 −C11脂肪族アルコール、
ひまし油/ポリグリコールエーテル、パラフィン油、ビ
ス(2−エチルヘキシル)マレアート、ジ(2−エチル
ヘキシル)ホスファート及び水酸化ナトリウムを含む水
溶液)3g/l 。 染色液2: 下記式:
【0209】
【化25】
【0210】の染料30g/l 、ボーメ度38°のケイ酸
ナトリウム70ml/l、ボーメ度36°の水酸化ナトリウ
ム溶液21ml/l、アニオン性湿潤剤3g/l 、浸透促進剤
(主成分として、末端にアルキル基を有するエトキシ化
直鎖C9 −C11脂肪族アルコール、ひまし油/ポリグリ
コールエーテル、パラフィン油、ビス(2−エチルヘキ
シル)マレアート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスファ
ート及び水酸化ナトリウムを含む水溶液)3g/l 。 染色液3: 下記式:
【0211】
【化26】
【0212】の染料70g/l 、ボーメ度38°のケイ酸
ナトリウム70ml/l、ボーメ度36°の水酸化ナトリウ
ム溶液34ml/l、アニオン性湿潤剤3g/l 、浸透促進剤
(主成分として、末端にアルキル基を有するエトキシ化
直鎖C9 −C11脂肪族アルコール、ひまし油/ポリグリ
コールエーテル、パラフィン油、ビス(2−エチルヘキ
シル)マレアート、ジ(2−エチルヘキシル)ホスファ
ート及び水酸化ナトリウムを含む水溶液)3g/l 。 巻き戻した含浸紡績糸を室温に6〜8時間放置し、繊維
に染料を固着した。次いで、この紡績糸を、高温(約6
0〜80℃)で、アクリル酸コポリマー及び非イオン性
界面活性剤を含む洗剤2g/l 並びにエステル化したリン
誘導体及び水溶性ポリマーの調合剤1g/l を含む水溶液
で洗浄し、染色した紡績糸を乾燥した。赤、青と黒に染
色された部分と使用した3種の染料の混合物の各種の色
調をした部分が互いに交互する多色の紡績糸を得た。
【0213】実施例4:無染色の晒しシルケット加工木
綿紡績糸を、500m/分の速度で貯蔵供給品から巻きほ
どき、ノズルによって染色液を散布し、次いで、この紡
績糸を新しい支持体に巻き戻した。染料ノズルと移動す
る紡績糸の間に、穴のあいた円盤を配置した、その機能
は紡績糸に、予め規定した連続的な間隔で、紡績糸にの
み染色液を散布するものである。 染色液の組成:実施例1記載の式の赤色染料0.5g/l
、実施例3記載の式の青色ホルマザン染料11g/l 、
ボーメ度38°のケイ酸ナトリウム70ml/l、ボーメ度
36°の水酸化ナトリウム溶液15ml/l、アニオン性湿
潤剤3g/l 、浸透促進剤(主成分として、末端にアルキ
ル基を有するエトキシ化直鎖C9 −C11脂肪族アルコー
ル、ひまし油/ポリグリコールエーテル、パラフィン
油、ビス(2−エチルヘキシル)マレアート、ジ(2−
エチルヘキシル)ホスファート及び水酸化ナトリウムを
含む水溶液)3g/l 。 巻き戻した浸染紡績糸を室温に6〜8時間放置し、繊維
に染料を固着した。次いで、この紡績糸を、高温(約6
0〜80℃)で、アクリル酸コポリマー及び非イオン性
界面活性剤を含む洗剤2g/l 並びにエステル化したリン
誘導体及び水溶性ポリマーの調合剤1g/l を含む水溶液
で洗浄し、染色した紡績糸を乾燥した。特殊な効果を有
する青色紡績糸を得た、この紡績糸は、インジゴ法によ
って染色したのと同様に、デニム型の青色ジーンズ用の
織物における使用に適している。浸染用ノズルにかけら
れた圧力によって、紡績糸上の(ノズルの一定時間の処
理量と染色液が浴から離れる速度に依存する)荷重量が
異なり(浸染%)、環状に染色されたレベルが異なる結
果を得た、これは紡績糸を、種々な程度に石で洗った印
象を与えた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する装置の側面図である。
【図2】洗浄/脱水及び乾燥操作の一つの可能な実施態
様を示す側面図である。
【図3】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図4】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図5】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図6】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図7】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図8】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図9】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図10】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【図11】図4又は図13の含浸装置と共に使用される
霧吹き散布ノズルの大縮尺断面図である。
【図12】本発明の方法によって処理された紡績糸の大
きく拡大した断面図である。
【図13】含浸装置の別の実施態様の断面図である。
【符号の説明】
1:支持体 2:含浸装置 2′:紡績糸含浸室 3:支持体 4:保持設備 5:架台 6:洗浄及び脱水設備 7:乾燥装置 8:支持体 9:オートクレーブ 9′:高速乾燥機 10:支持体 11:巻き戻し設備 12:染色液槽 13:給水ポンプ 14:染色液 15:熱源 16:絞り出し手段 17:室 18:誘導保持手段 19:ノズル 20:絞り出し装置 21:染色液供給設備 22:液受け槽 23:アンビル 23′:面とり面 24:ノズル 25:支持面 26:保持タンク 27:ポンプ 28:与圧含浸溝 29:絞り出し設備 30:ライン 31:ローラー 31′:耐漏出フランジ 32:ドラム 33:アイドラー 34:霧吹き装置 35:溝穴 36:円盤 37:駆動軸 38:高周波飛沫発生装置 39:充電装置 40:検出器 41:偏向器 42:紡績糸 43:再循環手段 fil:紡績糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596147585 シュペルバ(ソシエテ アノニム ア デ ィレクトワール エ コンセイユ ドゥ シュルヴェヤンス) SUPERBA(Societe Ano nyme a Directoire e t Conseil de Survei llance) フランス国 68200 ミュルーズ リュ ドゥ ファスタ 13 (72)発明者 ロベール アンデルラン フランス国 68790 モルシュウィラ−ル −バ シマン デュ プティボワ 9 (72)発明者 ミカエル メドル フランス国 68390 ソーシム リュ ア ルフォンス ドーデ 6 (72)発明者 ディディエ ティボルト フランス国 88700 ブリュ リュ ドゥ ラ プレフェクチュール 11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維をベースとする紡績糸を
    連続染色する方法であって、(a)一つ又は数個の支持
    体(1)から高速で連続的に巻きほどき、次いで一つ又
    は数個の支持体(3)に巻き戻された紡績糸に、水溶液
    中の少なくとも一つの繊維反応性染料及び水溶液中の少
    なくとも一つのアルカリ性試薬を含浸させる工程、次い
    で(b)染料を固着する工程を含むことを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 該紡績糸に、最初に水溶液中の少なくと
    も一つの繊維反応性染料、次いで水溶液中の少なくとも
    一つのアルカリ性試薬を含浸させる、請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 該紡績糸に、最初に水溶液中の少なくと
    も一つのアルカリ性試薬、次いで水溶液中の少なくとも
    一つの繊維反応性染料を含浸させる、請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 該紡績糸に、少なくとも一つの繊維反応
    性染料及び少なくとも一つのアルカリ性試薬を含む一つ
    以上の染色液の形で、個別にか又は混合物として用いら
    れる一つ以上の染料を含浸させる、請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 該染料の固着が、染色液で含浸させた紡
    績糸を含む支持体を保持することにより行なわれる、請
    求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 該染料の固着が、含浸の直後に、紡績糸
    を高温ガス、特に空気で処理することによるか、又は紡
    績糸を飽和若しくは過熱水蒸気で処理することにより行
    なわれる、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 該紡績糸の、巻きほどき、巻き戻し及び
    処理速度が、少なくとも100m/分、好適には少なくと
    も250m/分である、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 該染料液に用いられる該染料が、式
    (1)、(1a)〜(1f)、(2)及び(4): 【化1】 〔式中、 Wは、式:−SO2 −NR1 −、−CONR1 −又は−
    NR1 CO−の基であり、 R1 は、水素、あるいは非置換又はヒドロキシル−、ス
    ルホ−、スルファト−、カルボキシル−若しくはシアノ
    −置換C1 −C4 アルキル、あるいは式:−alkyl
    ene(R)−SO2 −Zの基であり、 Rは、水素、ヒドロキシル、スルホ、スルファト、カル
    ボキシル、シアノ、ハロゲン、C1 −C4 アルコキシカ
    ルボニル、C1 −C4 アルカノイルオキシ、カルバモイ
    ル又は基:−SO2 −Zであり、 Zは、ビニル又は基:−CH2 −CH2 −U1 (ここ
    で、U1 は脱離基である)であり、 Yは、式:−CH(hal)−CH2 −hal又は−C
    (hal)=CH2 の基(ここで、halはハロゲンで
    ある)であり、 Eは、基:−O−又は−N(R2)−であり、 R2 は、水素又はC1 −C4 アルキルであり、 alkylene及びalkylene′は、互いに独
    立して、C1 −C6 アルキレンであり、 aryleneは、非置換又はスルホ−、カルボキシル
    −、C1 −C4 アルキル−、C1 −C4 アルコキシ−若
    しくはハロゲン−置換の、フェニレン若しくはナフチレ
    ン基であり、 R3 は、水素、あるいは非置換又はカルボキシル−、シ
    アノ−、ヒドロキシル−、スルホ−若しくはスルファト
    −置換C1 −C4 アルキルであり、 Xは、アニオンとして脱離し得る基であり、 Vは、非反応性置換基、又はアニオンとして脱離し得る
    基、又は式(3a)〜(3f): 【化2】 (式中、 R、R1 、R3 、E、W、Z、Y、alkylene、
    alkylene′及びaryleneは、上記と同義
    であり、そしてtは、0又は1である)で示される基の
    いずれかであり、 基:X1 の一方は、アニオンとして脱離し得る基であ
    り、基:X1 の他方は、非反応性置換基、又はアニオン
    として脱離し得る基、又は式:(3a)〜(3f)の基
    のいずれかであり、そしてX2 は、陰性の置換基であ
    る〕で示される反応基の少なくとも一つを含む、モノア
    ゾ、ジアゾ、ポリアゾ、アゾ金属錯体、アントラキノ
    ン、フタロシアニン、ホルマザン又はジオキサジン染料
    よりなる群からの反応染料である、請求項1記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 式(2)の反応性基において、Xが、フ
    ッ素であり、かつVが、請求項8記載と同義であるか、
    又はXが、塩素であり、かつVが、式(3a)〜(3
    f)の基のいずれかであるか、あるいは式(4)の反応
    性基において、基:X1 の少なくとも一つが、フッ素又
    は式(3a)〜(3f)の基のいずれかである、請求項
    8記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応性染料を固着するために用いられ
    るアルカリ性試薬が、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金
    属重炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、アンモニア、有機
    アンモニウム塩、トリクロロ酢酸ナトリウム、ホウ砂、
    リン酸塩、ポリリン酸塩若しくは珪酸ナトリウム、又は
    上記のアルカリ性試薬の二つ以上の混合物である、請求
    項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 該染料が、含浸させかつ巻かれた紡績
    糸を含む保持設備(4)中で、室温において、3〜24
    時間、好適には4〜10時間、特に好適には6〜8時間
    保持することによる低温法により、セルロース繊維に固
    着される、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 該染料が、含浸させかつ巻かれた紡績
    糸を含む保持設備(4)中で、40℃を越える温度にお
    いて、3時間までの期間、保持することにより、セルロ
    ース繊維に固着される、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 該染料が、水蒸気を用いるか若しくは
    高温に保つ温熱法、又は断熱法により、セルロース繊維
    紡績糸に固着される、請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 該セルロース繊維紡績糸が、木綿、特
    にシルケット加工又は晒し木綿である、請求項1記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 保持設備(4)から取り出された紡績
    糸が、中間の洗浄操作なしに直接に乾燥される、請求項
    1、11及び12のいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 保持設備(4)から取り出された紡績
    糸が、中間の架台(5)から巻きほどかれ、次いで装置
    (7)で乾燥される前に、紡績糸が、洗浄及び排水設備
    (6)を経て高速で通過する間に連続的に洗浄、かつ排
    水され、該装置(7)を離れた後に、該紡績糸が、新し
    い支持体(8)に巻き戻される、請求項1、11及び1
    2のいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 保持設備(4)から取り出された紡績
    糸支持体(3)が、オートクレーブ(9)中で洗浄操作
    に付され、紡績糸が、高速乾燥機(9′)中で乾燥さ
    れ、次いで紡績糸が、支持体(3)から巻き戻し装置
    (11)中の新しい支持体(10)に巻き戻される、請
    求項1、11及び12のいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 該含浸紡績糸が、飽和若しくは加圧水
    蒸気によりオートクレーブ中、又は高周波若しくは赤外
    エネルギーが供給されるトンネル状の室内中、又は熱気
    若しくは高温ガスが供給されるトンネル中で、巻き戻し
    支持体(3)上で乾燥され、次いで同時に固着される、
    請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 該含浸が、5〜95℃、特に10〜8
    0℃の温度で行なわれる、請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の方法を実施する装置で
    あって、 一つ又は数個の支持体(1)から紡績糸を連続高速で巻
    きほどく装置、 巻きほどいた紡績糸に、一つ又は数種の染色液の形で、
    個別にか又は混合物として用いられる一つ又は数種の染
    料を含浸させる装置(2)、 処理された紡績糸を一つ以上の別の支持体(3)に巻き
    戻す装置、及び染料を固着する試剤(4)、を実質的に
    含むことを特徴とする装置。
JP8270378A 1995-10-13 1996-10-14 反応性染料による紡績糸の連続染色法及びこの方法を実施する装置 Pending JPH09119075A (ja)

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