JP2001522419A - 移動するフィラメントのための連続均一染色プロセスおよびこのプロセスを実行するための設備 - Google Patents

移動するフィラメントのための連続均一染色プロセスおよびこのプロセスを実行するための設備

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JP2001522419A
JP2001522419A JP54217399A JP54217399A JP2001522419A JP 2001522419 A JP2001522419 A JP 2001522419A JP 54217399 A JP54217399 A JP 54217399A JP 54217399 A JP54217399 A JP 54217399A JP 2001522419 A JP2001522419 A JP 2001522419A
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マソツト,フイリツプ
テイボー,デイデイエ
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シユペルバ(ソシエテ・アノニム)
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    • D06B21/00Successive treatments of textile materials by liquids, gases or vapours

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、巻き出された糸を連続的に無地染めする方法に関し、本質的に、1つまたは複数の支持体(1)から連続的に糸を巻き出す段階と、それに染料を含浸させる段階(2)と、それを固着させる(4)前に前記染料を前固着させる段階(3)と、任意での洗浄段階(10)と、前記糸を乾燥させる段階(5)と、それを巻き戻す段階(6)とを含む。さらに、本発明は、この方法を実施するための設備に関する。この方法は、少なくとも1つの補足的な絞り操作(8)および/または含浸操作が、染料を固着させる(4)前に実行されることを特徴とする。本発明は、織機あるいはカーペットタフィング機によく使用される織編用糸を染めるのにとくに有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 移動するフィラメントのための連続均一染色プロセスおよびこのプロセスを実行 するための設備 本発明は、繊物産業の分野に属し、より詳細には、染色することに関し、より 具体的には、繊物フィラメントを染色することに関し、移動するフィラメント、 具体的には、PA6、PA66タイプのポリアミド、ポリエステル、PES、P ET、PTT、アクリル、PAN、羊毛、または、それらの混合物のような繊維 ベースのフィラメントのための連続均一染色プロセスを提供することを目的とす る。 また、本発明は、このプロセスを実行するための設備を提供することを目的と する。 現在、フィラメントを染めるための様々なプロセスおよび装置が存在する。 また、かせ染色のためのプロセスが既知であり、このプロセスにおいては、円 錐形ボビンに巻き戻された工場からのフィラメントボビンは、ボビンの運搬処理 の後、フィラメントをかせ に巻き取ることができるように、かせ巻出機に巻き出される。そして、このかせ は、人手操作によって、様々な箇所で連結され、かせの2つの端部が結ばれる。 そして、得られたかせは、染色ロッドに配置され、キャリッジに接続され、染色 装置に運ばれる。染色の後、かせは洗浄され、熱風循環キャビネットによってか または乾燥トンネルを連続的に通過することによって乾燥させられる前に、それ らの余分な水が遠心脱水機によって取り除かれる。この乾燥の後、かせは、編む のにあるいは織るのに都合のよい円錐形ボビンに再び巻くために巻出機に戻され る。 そのような乾燥プロセスは、繊維間への染浴液の浸透力については満足できる 結果を有するが、多くの操作を必要とし、一方では、比較的に時間のかかる繊細 な操作と高い製造コストとをもたらす。 また、ボビン染色のためのプロセスも存在し、このプロセスにおいては、工場 からのフィラメントボビンが、円錐形かまたは円筒形のボビンに巻き戻され、こ のボビンのエッジは、所望されるのであれば、圧力によって丸められ、その結果 として、染浴液がそのボビン内で最終的により良好に循環するのを妨げ る。 この付形の後、染色装置の染色キャリヤの穴あきコラムにボビンを積み重ねる 新たな操作がなされ、そして、この染色キャリヤがオートクレーブ内に配置され 、染浴液がポンプで加圧されて注入される。所定の時間の後、染浴液が取り出さ れ、洗浄水がオートクレーブに注入される。そして、染色キャリヤがオートクレ ーブから取り除かれ、余分な水を抽出するために、ボビンが遠心脱水機に配置さ れる。 この操作の後、ボビンが、キャビネット内で非連続的にかまたは高周波乾燥炉 で連続的に乾燥される。この乾燥の後、ボビンが巻き戻される。 余分な水は、ラピッド乾燥機と呼ばれる装置によって排出されることができ、 そのラピッド乾燥機においては、染色キャリヤおよびボビンのアセンブリは、真 空ポンプによって脱水され、空気かまたは蒸気によって、オートクレーブの圧力 が加えられる。このような例においては、もはや補足的に乾燥しなくてもよい。 上述したようなボビンにおける染色手順は、多くのオペレータの介在を必要と し、比較的に時間がかかり、その結果として、 このプロセスのコストは比較的に高いものとなる。 また、大量染色プロセスも既知であり、このプロセスにおいては、一般には着 色顔料である着色材が、繊維を紡ぐ直前に混合されあるいは重合される。このプ ロセスは、あまり柔軟性がなく、厳密な生産管理を必要とする。さらに、利用で きる色の数に制限がある。 さらに、セルロース系繊維、綿、亜麻などの植物繊維、あるいは、アセテート 、ビスコースなどの化学繊維を染色する体系においては、染色のための既知のプ ロセスは、大量に、すなわち、染色されるフィラメント1Kg当たり200〜3 00リットル程度の水を消費する。 そのような水の消費は、消費される水のためにコストがかかるだけでなく、排 出する前に、着色剤および残留副産化学物質を含んだ水を処理しなければならな い。 したがって、セルロース系繊維に使用される着色剤の中には、一般的な試薬が 含まれる場合があり、それは、染浴液の生成において、相当な、すなわち、染浴 液1リットル当たり80〜100g程度の塩が添加されなければならず、その混 合物のほんの60〜70%だけが染色操作で固着され、混合物の残りの3 0〜40%は、洗浄時に排出され、とくに慎重な廃水処理を必要とする重大な汚 染源となる。 さらに、ボビン染色の場合、および、かせ染色の場合にはそれほどではないに しても、フィラメントを巻き出しそして巻き戻す多数の操作は、一方では、フィ ラメントが目減りし、また他方では、フィラメントの引張強さと引張伸びとが減 少するという生産されたフィラメントの品質に関しての好ましくない結果を有す る。 また、移動するフィラメントに染料を連続的に含浸させることによる織物フィ ラメントのための連続染色プロセスを用いた設備も存在し、そのフィラメントは 運搬手段に配置され、その運搬手段は、大気圧かまたはそれ以上の圧力を有する 蒸気または熱風を含んだチャンバーの中へ1つまたは複数のフィラメントを案内 する。熱固着と呼ばれるそのようなプロセスによって、フィラメントを構成する 繊維に着色剤を固着させることができる。 そのような設備によれば、ボビンまたはかせによる処理のプロセスと比較して 相当に少ないエネルギー消費および水消費でもって、具体的には、ポリアミド、 ポリエステル、ポリプロピ レン、アクリル、羊毛、およびそれらの混合物のような繊維ベースのフィラメン トを染色することができ、酸性染料、分散染料、あるいは、塩基性染料を使用す る。 しかしながら、これらの既存の染色プロセスからは、経時的な染色の均一性お よびむらのなさに関して、信頼性のある結果を得ることができない。さらに、フ ィラメントの表面染色が実質的に不可能である。 本発明は、最適な染料の固着によって染料を相当に節減するのを可能にする、 移動するフィラメントを連続的に均一に染色するためのプロセスおよび装置を提 供することによって、既知の染色プロセスの欠点を克服することを目的とする。 本発明によれば、1つまたは複数の支持体から連続的にフィラメントを巻き出 す段階と、着色剤を含浸させる段階と、染料の固着に応じて前記染料を前固着さ せる段階と、必要であればフィラメントを洗浄する段階と、前記フィラメントを 乾燥させる段階と、それを巻き戻す段階とを本質的に含む、移動するフィラメン トのための連続均一染色プロセスは、染料を固着させる前に、少なくとも1つの 補足的な絞り操作および/または含浸操作が実行されることを特徴とする。 さらに、本発明は、このプロセスを実施するための設備を提供することを目的 とし、この設備は、1つまたは複数の支持体から連続的なフィラメントを巻き出 すためのステーションと、巻き出された1つまたは複数のフィラメントに染料を 含浸させるための装置と、染料を前固着させるためのステーションおよび染料を 固着させるためのステーションと、必要であれば洗浄するためのステーションと 、染色された1つまたは複数のフィラメントを乾燥させるための装置と、1つま たは複数のフィラメントを巻き戻すためのステーションとを本質的に含み、少な くとも1つの絞り装置が、1つまたは複数のフィラメントのための含浸装置と染 料を固着させるためのステーションとの間に組み込まれたことを特徴とする。 添付の図面を参照して説明される限定するものではない例としての好ましい実 施の形態についての以下の説明から本発明がより良く理解できる。この唯一の図 面は、本発明によるプロセスを実施するための装置の概略側面図である。 本発明によれば、添付の図面により具体的に示されるように、本質的には、1 つまたは複数の支持体1から連続的にフィラメントを巻き出し、それに染料を含 浸させ、この染料を前固着さ せ、固着させ、必要であれば、このフィラメントを洗浄し、それを乾燥させ、巻 き戻すことを含む、移動するフィラメントのための均一連続染色プロセスは、染 料を固着させる前に実行される少なくとも1つの絞り操作および/または補足的 な含浸操作を備える。 このプロセスは、本質的に、1つまたは複数の支持体1から連続的にフィラメ ントを巻き出すための巻き出しステーションと、巻き出された1つまたは複数の フィラメントに染料を含浸させるための装置2と、染料を前固着および固着させ るための前固着ステーションおよび固着ステーションと、必要であれば、洗浄ス テーション10と、1つまたは複数のフィラメントを乾燥させる乾燥装置5と、 1つまたは別の複数の支持体7を備えた1つまたは複数のフィラメントの巻き戻 しステーション6と、から構成される設備によって実施される。 フィラメントを巻き出し、巻き戻し、そして、処理する速度は、約50m/分 の遅い速度から1000m/分の速い速度まで可変であってもよく、好ましくは 、100〜1000m/分であり、より好ましくは、250〜600m/分であ る。 1つまたは複数の支持体1を備えたフィラメントを巻き出す ためのステーションは、図面には詳細には示されないが、フィラメントボビンま たはフィラメントコップを支持するスピンドルを備えたラックによる既知の方法 で構成されてもよい。供給ローラーのような支持体からフィラメントを巻き出す ことも可能である。したがって、例として、フィラメントは、ボビンからボビン へ、1つまたは複数のボビンから供給ローラーへ、供給ローラーから供給ローラ ーへ、あるいは、供給ローラーから1つまたは複数のボビンへ、巻き出され巻き 戻されてもよい。 1つまたは複数のフィラメントに含浸させるための装置2で使用される染料は 、酸性染料、金属錯塩染料、ホウ素を含む染料、および分散染料である。 本発明によれば、この連続均一染色設備は、1つまたは複数のフィラメントの 含浸装置2と染料固着ステーションとの間に、少なくとも1つの絞り装置8が組 み込まれる。そのような絞り装置によって、余分な染料を1つまたは複数のフィ ラメントから取り除くことができ、染料の添加量をフィラメントの15〜100 重量%に調整することができる。 既知の方法においては、絞り装置8は、染料を含んだ1つまたは複数のフィラ メントが通過し、かつ、空気圧乾燥によって 余分な染料を除去あるいは絞り取るための超過空気圧が加えられる開口を備えた 容器型のものでよく、あるいは、移動する1つまたは複数のフィラメントに空気 を噴射して圧縮空気を吹き付けるノズルと協働し、かつ、空気圧吸引と組み合わ せられた機械的な吸引を実行する、巻き出されている1つまたは複数のフィラメ ントのための支持アンビル型のものでもよい。 本発明の1つの特徴によれば、絞り装置8は、前固着ステーション3の上流側 において、1つまたは複数のフィラメントの含浸装置2の出口に取り付けられて もよい。そのように絞り装置8を取り付けることによって、ステーション3にお いて1つまたは複数のフィラメントを前固着処理するのに先立って、乾燥させる ことができ、滲み出た染料によってこのステーションが汚れるのを防止すること ができる。 また、絞りステーション8を前固着ステーション3の下流側に配置することも 可能である。そのような配置においては、染料を相当に除去することができ、そ れによって、ステーション4における最終的な固着処理の時間を、相当に減少さ せることができる。 本発明のもう1つの特徴によれば、前固着ステーション3の 下流側かつ固着ステーション4の上流側に補足的な含浸ステーション2を提供す ることによって、ステーション3での前固着操作とステーション4での固着操作 との間で、補足的な含浸操作だけを実行することも可能である。そのような含浸 操作によれば、フィラメントのまさに中心にまで染料が浸透する改善された浸透 力を得ることができ、さらに、現在でさえもよく発生する霜降り現象を防止する ことができ、ゆえに、それに対応して染色品質を改善することができる。 本発明の変形された別の実施の形態は、前固着ステーション3の上流側に配置 された補足的な装置8および2のそれぞれにおいて、少なくとも1つの絞り操作 および少なくとも1つの含浸操作を連続的に実行する。この実施の形態によって も、染料の浸透力および染色品質を改善することができる。 少なくとも1つの絞り操作と少なくとも1つの補足的な含浸操作とが、対応す る装置8および2をステーション3を挟んで配置することによって、そのステー ション3の前固着操作の上流側および下流側にそれぞれ提供されてもよい。 本発明の別の変形実施形態によれば、複数の絞り装置8および含浸装置2を固 着ステーション3を挟んで取り付けることに よって、複数の絞り操作および含浸操作が、ステーション3における固着操作の 上流側および/または下流側に提供されてもよい。第1の含浸装置2の下流側に 絞り装置8および含浸装置2を複数化することによって、染色を調整しかつ均一 にし、フィラメントおよび繊維に染料が浸透するのを促進することができ、それ と同時に、染料がフィラメント内部に蓄積し表面に欠如することによって発生す るどんな霜降り現象をも防止することができる。 添付の図面において、本発明による染色設備に追加された絞り装置8および含 浸装置2は、それらが追加されるそれぞれの位置において、この設備の様々な通 常の構成要素の上方に示されており、矢印が、設備におけるそれらの位置を指示 している。 含浸装置2は、含浸させられるべき1つまたは複数のフィラメントが、その中 でリターンローラーによって方向を変えられるような1つまたは複数の染浴液を 備えた形態、圧電型、バブル型、または、高周波型のノズルの形態によって通過 する1つまたは複数のフィラメントに染料を霧状にして噴射するための1つまた は複数のノズルを備えた形態、加圧して含浸するための管状かまたは四角形断面 を有するチャンネルの形態、1つま たは複数の含浸フラールの形態、1つまたは複数の接触仕上げ含浸ローラーの形 態、フランス特許出願第FR−A−2650311号および1994年4月22 日に出願されたフランス特許出願第94 04877号の複数のアプリケータを 備えた染色機の形態、1つまたは複数の台座の形態、あるいは、フランス特許出 願第FR−A−2650311号に記述されるような1つまたは複数の回転可能 なタービンの形態によるものであってもよい。 それぞれの含浸装置2の出口において、フィラメント表面の染料は、フィラメ ントの中心に向かってそのフィラメントを構成する繊維の内部にまで浸透する。 使用される含浸装置2と絞り装置8との数を調整することによって、染色の品質 を調整することができる。このように、それぞれの絞り操作は、フィラメントを 機械的に乾燥する作用を含み、新たな含浸を容易にし、この新たな含浸は、装置 2への染料供給量のパラメータに影響を及ぼすことによって調整されるようにな されている。 ステーション3における染料の前固着は、フィラメントを含浸する場合と同じ 速度で、したがって、きわめて短い時間で熱風雰囲気中を、具体的には、熱空気 中を通過させることによる ような、あるいは、飽和蒸気処理または過熱蒸気処理によるような既知の方法で 実行される。この処理は、好ましくは、熱または蒸気が連続的に供給されるチャ ンバー内で実行され、1つまたは複数のフィラメントは、開口に入り対応するコ ームから出るように案内される。 ステーション4における染料の固着操作は、キャリヤにループ状に配置された フィラメントに施され、このキャリヤは、アキュームレータを構成し、かつ、含 浸装置2および絞り装置8における移動速度に比較してまた前固着ステーション 3における速度に比較して、より遅い速度でフィラメントを移動させる。このフ ィラメントは、熱風雰囲気、具体的には、熱空気、あるいは、飽和蒸気または過 熱蒸気を備えたチャンバーの中を動かされる。 前固着および固着のための加工処理は、100〜210℃でなされ、好ましく は、120〜200℃でなされ、より好ましくは、140〜180℃でなされる 。それに対して、前固着および固着のためのそれぞれの処理時間は、前固着のた めのほんの数秒から、固着のための20秒〜5分、好ましくは、30〜60秒ま で、きわめて様々である。この固着ステーショ ン3によって、繊維の染料を最終的に固着することができ、より高い染色堅牢度 を達成できる。 本発明のもう1つの特徴によれば、少なくとも1つの補足的な前固着操作が、 前固着ステーション3の上流側または下流側に提供されてもよく、この前固着ス テーション3における操作と新たな前固着ステーションにおける操作との間に、 対応する装置8による絞り操作が挿入される。補足的な前固着ステーション3の 組み込みは、設備の上方にそれを配置し矢印でその位置を指示することによって 添付の図面に示されている。 さらに、絞り装置8と、前固着ステーション3と含浸装置2との間の上流側お よび/または前記前固着ステーション3と固着装置4との間の下流側に挿入され た含浸装置2とからなる組で、少なくとも1つの前固着ステーション3を配置す ることも可能である。そのように前固着ステーション3を追加することによって 、固着ステーション4におけるフィラメントの最終的な処理時間をより顕著に減 少させることができ、それによって、固着ステーション4における運搬速度を増 加させることができ、それによって、生産量を増大させることができる。さらに は、染色品質が相当に改善され、フィラメントは霜降りが著しく少 ないものになる。 本発明のもう1つの特徴によれば、フィラメントが染料を吸収する能力を改善 するために、巻き出しステーションにおいて支持体1からフィラメントを巻き出 した後、かつ、含浸装置2においてフィラメントに含浸させる前に、ステーショ ン9において、熱処理によって、もし必要であれば、加湿処理によって、含浸の 前に、前固着操作がフィラメントに施される。そのような操作によって、フィラ メントを構成する繊維を、より染料を受け入れやすいものにすることができ、そ の結果として、染料の浸透力を増進させることができる。 固着ステーション4の出口において、洗浄操作が、1つまたは複数の処理され たフィラメントに洗浄ステーション10で施されてもよく、そして、ステーショ ン6において支持体7に巻き戻される前に、乾燥操作が乾燥装置5で施されても よい。 フランス特許出願第FR−A−2739880号に詳細に記述されるように、 洗浄操作は、60〜80℃の温度で、石鹸あるいは1つまたは複数の洗剤を含む 溶液によって、洗浄乾燥ステーションにおいて連続的に実行されることができる 。洗浄操作は、フィラメントの着色に関して完璧な安定性が得られる ように、フィラメントから余分な染料だけでなく染浴液のその他の成分をも取り 除くように適合されており、すなわち、これらのフィラメントは、退色するおそ れがなく、このために、とくに織機またはカーペットタフィング機に最終的に使 用するのに適している。 また、乾燥操作は、98〜210℃、好ましくは、100〜180℃、より好 ましくは、102〜120℃の有効温度で、空気または熱風を供給されるチャン バー内の飽和蒸気または過圧蒸気によって、連続的にフィラメントを移動させて 実行されてもよく、そのチャンバーは、トンネルの形態かまたは連続するループ をローラーに形成することによってフィラメントを蓄積するチャンバーの形態で ある。あるいは、1つまたは複数のフィラメントに通路のトンネルまたはチャン ネル内で高周波エネルギーまたは赤外線エネルギーを照射することによって、あ るいは、巻き取り中に熱空気を吹き付けることによって、あるいは、高周波乾燥 トンネルまたは赤外線乾燥トンネルの中をボビンを通過させることによって、連 続的にフィラメントを移動させて実行されてもよい。 乾燥装置5からのフィラメントのステーション6における巻 き戻しは、一般には、連続して実行されるが、詳細には説明しない。 本発明により、高速で、すなわち、最大1000m/分の速度で、均一に連続 して1つまたは複数の織物フィラメントを染色することが可能であり、染料を相 当に節約することができ、すなわち、洗浄による染料の損失が著しく減少するだ けでなく、エネルギー消費および水の消費も相当に節約することができる。 さらに、本発明によるプロセスおよび装置は、個々のフィラメントを構成する 繊維からなる織物に均一に含浸させることによって、また、その繊維内の染料を 固着させることによって、より鮮明な色合い、洗濯に対するより大きな堅牢度、 耐磨耗性、耐光性などを得ることができる。 このプロセスによって染色されたフィラメントは、機械的なストレスをあまり 受けることがなく、例えば、均一性、強度、および、伸び率など、より多くのそ れらの物理的および機械的な性質を維持する。 さらに、その結果として、従来の既知である染色プロセスおよび既存の設備と 比較すると、本発明によるプロセスを実施するための全体コストが減少する。 もちろん、本発明は、説明され添付の図面に示された実施の形態に限定される ものではない。とくに、様々な要素の構成については、技術的に等価なものと置 換することによって、本発明の範囲を逸脱することなく変更することが可能であ る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1つまたは複数の支持体(1)から連続的にフィラメントを巻き出す段階と 、染料を含浸させる段階と、前記染料を前固着させ、それに続いて、その染料を 固着させる段階と、必要であればフィラメントを洗浄する段階と、前記フィラメ ントを乾燥させる段階と、それを巻き戻す段階とを本質的に含む、移動するフィ ラメントのための連続均一染色プロセスであって、 染料を固着させる前に、少なくとも1つの絞り操作および/または補足的な含 浸操作が実行されることを特徴とするプロセス。 2.1つまたは複数のフィラメントの含浸と染料の固着との間に、少なくとも1 つの絞り操作が組み込まれることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。 3.1つまたは複数のフィラメントの含浸と染料の前固着との間に、少なくとも 1つの絞り操作が組み込まれることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。 4.染料の前固着と染料の固着との間に、少なくとも1つの絞り操作が組み込ま れることを特徴とする請求項1に記載のプロ セス。 5.染料の前固着操作と染料の固着操作との間で、少なくとも1つの補足的な含 浸操作が実行されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。 6.少なくとも1つの絞り操作および1つの含浸操作が、前固着の上流側におい て連続的に実行されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。 7.少なくとも1つの絞り操作および1つの補足的な含浸操作が、それぞれ、前 固着操作の上流側および下流側に提供されることを特徴とする請求項1に記載の プロセス。 8.複数の絞り操作および複数の含浸操作が、固着操作の上流側および/または 下流側に提供されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のプ ロセス。 9.少なくとも1つの補足的な前固着操作が、前固着操作の上流側かまたは下流 側に提供され、後者の前固着操作と新たな前固着操作との間に絞り操作が挿入さ れることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。 10.少なくとも1つの前固着操作が、絞り操作と、前固着操作と含浸操作との 間の上流側および/または前記前固着操作と 固着操作との間の下流側に挿入された補足的な含浸操作とからなる組で提供され ることを特徴とする請求項1および請求項6から9のいずれか一項に記載のプロ セス。 11.必要であれば加湿を伴う熱処理による前固着操作が、巻き出し操作と含浸 操作との間に提供されることを特徴とする請求項1および請求項6から9のいず れか一項に記載のプロセス。 12.1つまたは複数の支持体(1)から連続的なフィラメントを巻き出すため のステーションと、巻き出された1つまたは複数のフィラメントに染料を含浸さ せるための装置(2)と、染料を前固着させるためのステーション(3)および 染料を固着させるためのステーション(4)と、必要であれば洗浄するためのス テーション(10)と、染色された1つまたは複数のフィラメントを乾燥させる ための装置(5)と、別の1つまたは複数の支持体(7)を備えた1つまたは複 数のフィラメントを巻き戻すためのステーション(6)とを本質的に含む、請求 項1から11のいずれか一項に記載のプロセスを実施するための設備であって、 少なくとも1つの絞り装置(8)が、1つまたは複数のフィラメントに染料を 含浸させるための装置(2)と染料を固着さ せるためのステーション(4)との間に組み込まれることを特徴とする設備。 13.絞り装置(8)が、前固着ステーション(3)の前で、1つまたは複数の フィラメントに染料を含浸させるための装置(2)の出口に取り付けられること を特徴とする請求項12に記載の設備。 14.絞り装置(8)が、前固着ステーション(3)の下流側に取り付けられる ことを特徴とする請求項12に記載の設備。 15.1つまたは複数の支持体(1)から連続的なフィラメントを巻き出すため のステーションと、巻き出された1つまたは複数のフィラメントに染料を含浸さ せるための装置(2)と、染料を前固着させるためのステーション(3)および 染料を固着させるためのステーション(4)と、必要であれば洗浄するためのス テーション(10)と、染色された1つまたは複数のフィラメントを乾燥させる ための装置(5)と、1つまたは複数のフィラメントを巻き戻すためのステーシ ョン(6)とを本質的に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロセス を実施するための設備であって、 補足的な含浸装置(2)が、前固着ステーション(3)の下 流側かつ固着ステーション(4)の上流側において、前固着ステーション(3) と固着ステーション(4)との間に取り付けられることを特徴とする設備。 16.1つまたは複数の支持体(1)から連続的なフィラメントを巻き出すため のステーションと、巻き出された1つまたは複数のフィラメントに染料を含浸さ せるための装置(2)と、染料を前固着させるためのステーション(3)および 染料を固着させるためのステーション(4)と、必要であれば洗浄するためのス テーション(10)と、染色された1つまたは複数のフィラメントを乾燥させる ための装置(5)と、1つまたは複数のフィラメントを巻き戻すためのステーシ ョン(6)とを本質的に含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセ スを実施するための設備であって、 補足的な絞り装置(8)と補足的な含浸装置(2)とが、前固着ステーション (3)の上流側に配置されることを特徴とする設備。 17.1つまたは複数の支持体(1)から連続的なフィラメントを巻き出すため のステーションと、巻き出されたフィラメントに染料を含浸させるための装置( 2)と、染料を前固着させ るためのステーション(3)および染料を固着させるためのステーション(4) と、必要であれば洗浄するためのステーション(10)と、染色された1つまた は複数のフィラメントを乾燥させるための装置(5)と、1つまたは複数のフィ ラメントを巻き戻すためのステーション(6)とを本質的に含む、請求項1から 11のいずれか一項に記載のプロセスを実施するための設備であって、 補足的な絞り装置(8)と補足的な含浸装置(2)とが、それぞれ、前固着ス テーション(3)の上流側および前固着ステーション(3)の下流側にこの前固 着ステーション(3)を挟んで配置されることを特徴とする設備。 18.複数の絞り装置8および複数の含浸装置2が、固着ステーション3の上流 側および/または下流側にこの固着ステーション3を挟んで提供されることを特 徴とする請求項17に記載の設備。 19.1つまたは複数の支持体(1)から連続的なフィラメントを巻き出すため のステーションと、巻き出されたフィラメントに染料を含浸させるための装置( 2)と、染料を前固着させるためのステーション(3)および染料を固着させる ためのス テーション(4)と、必要であれば洗浄するためのステーション(10)と、染 色された1つまたは複数のフィラメントを乾燥させるための装置(5)と、1つ または複数のフィラメントを巻き戻すためのステーション(6)とを本質的に含 む、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセスを実施するための設備で あって、 少なくとも1つの補足的な前固着装置(3)が、前固着ステーション(3)の 上流側かまたは下流側に提供され、後者の前固着ステーション(3)と新たな前 固着ステーション(3)との間に絞り装置(8)が挿入されることを特徴とする 設備。 20.少なくとも1つの前固着ステーション(3)が、絞り装置(8)と、前固 着ステーション(3)と含浸装置(2)との間の上流側および/または前記前固 着ステーション(3)と固着装置(4)との間の下流に挿入された含浸装置(2 )とからなる組で配置されたことを特徴とする請求項18に記載の設備。 21.支持体(1)からのフィラメントを巻き出すためのステーションの後ろか つ含浸装置(2)の前に、前固着ステーション(9)を備えることを特徴とする 請求項12から20のいずれか一項に記載の設備。
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