JPH09118402A - 塵芥収集車における塵芥容器の反転制御装置 - Google Patents

塵芥収集車における塵芥容器の反転制御装置

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JPH09118402A
JPH09118402A JP27853595A JP27853595A JPH09118402A JP H09118402 A JPH09118402 A JP H09118402A JP 27853595 A JP27853595 A JP 27853595A JP 27853595 A JP27853595 A JP 27853595A JP H09118402 A JPH09118402 A JP H09118402A
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dust
container
reversing
switch
box
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JP27853595A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Inada
俊昭 稲田
Shunsuke Nakatsu
俊介 中津
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵芥投入箱内に、塵芥容器内の塵埃を反転投
入できるようにした塵芥収集車において、塵芥容器の被
係止部相互の設置高さの違いや塵芥収集場所の地形等に
起因して、該被係止部と固縛装置との高さに比較的大き
なずれ(高低差)を生じても、そのずれに対応した所定
作業位置まで固縛装置を簡単なスイッチ操作で的確に移
動させて、被係止部に対する係脱操作を難無く行い得る
ようにする。 【手段】 固縛装置Lの位置を検出し得る位置検出手段
Seと、作業者により任意に入力操作可能なスイッチ手
段Sw1 と、そのスイッチ手段Sw1 への操作入力およ
び位置検出手段Seの検出位置に基づいて固縛装置Lを
係脱許容位置Xと反転作動位置Yとの間の所定の臨時停
止位置Zで駆動停止させるよう駆動装置Dを制御する制
御手段Sとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塵芥収集車におけ
る塵芥容器の反転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塵芥収集車における塵芥容器の反
転制御装置としては、例えば車体フレーム上の塵芥収容
箱に連設されて塵芥投入口を後面に有する塵芥投入箱
と、その塵芥投入箱に設けられて塵芥容器の被係止部を
係脱可能に固縛し得る固縛装置と、この固縛装置を被係
止部への係脱操作が許容される係脱許容位置と所定の反
転作動位置との間で往復駆動し得る駆動装置とを備え、
固縛装置をそれに被係止部を固縛したまま前記反転作動
位置まで反転駆動することにより、塵芥容器内の塵芥を
塵芥投入口を通して塵芥投入箱内に反転投入するように
した形式のものは例えば特開平6−298303号公報
に開示される如く従来公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置におい
て、駆動装置により駆動される固縛装置の作動停止位置
として予め設定されていたのは、係脱許容位置(下限位
置)と反転作動位置(上限位置)だけであり、このうち
前者の位置でのみ、塵芥容器の被係止部に対する固縛装
置の係脱操作が可能であった。
【0004】ところが塵芥容器に設けられる前記被係止
部の設置高さは、その容器の容量やメーカーの違いによ
ってばらつきがある。また塵芥収集場所も下り坂、上り
坂、段差等の様々な地形があり、更に塵芥収集車の車輪
懸架装置のバネのへたりや積載重量の大小等によっても
固縛装置の地上高(従って塵芥容器の被係止部に対する
相対高さ)が変化する。
【0005】このような場合に、塵芥容器の被係止部と
固縛装置との高さのずれに対処するために、例えば固縛
装置の上下一対のフック相互の上下方向開き幅を大きく
設定して、その両フック間にそれらの閉じ状態で上下方
向に長い係止孔が形成されるようにした構造も考えられ
るが、この構造も前記高さのずれ量(高低差)が大きい
場合には対応困難となる。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑みてなされたもの
で、塵芥容器の被係止部と固縛装置との高さのずれに、
簡単なスイッチ操作で容易に対処できるようにした、塵
芥収集車における塵芥容器の反転制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、前記形式の塵芥収集車における塵芥
容器の反転制御装置において、固縛装置の位置を検出し
得る位置検出手段と、作業者により任意に切換操作可能
なスイッチ手段と、そのスイッチ手段への操作入力およ
び位置検出手段の検出位置に基づいて固縛装置を係脱許
容位置と反転作動位置との間の所定の臨時停止位置で駆
動停止させるよう駆動装置を制御する制御手段とを備え
たことを特徴とし、また請求項2の発明は、上記特徴に
加えて、塵芥容器が、被係止部の設置高さが異なる少な
くとも2種類の塵芥容器を含み、その1つの塵芥容器の
被係止部の設置高さに対応して固縛装置の係脱許容位置
が設定され、また他の塵芥容器の被係止部の設置高さに
対応して臨時停止位置が少なくとも1つ設定されること
を特徴としている。
【0008】更に請求項3の発明は、前記各特徴に加え
て、固縛装置が、駆動装置に連結される支持枠と、被係
止部と係脱し得るよう支持枠に開閉可能に支持されると
共に自由状態では開放位置に偏倚される開閉フックと、
その開放位置に在る開閉フックが被係止部による車体後
方からの押込みに応動して閉成されるのに連動して該開
閉フックを閉成位置に固縛すべく支持枠に移動可能に支
持されるストッパ部材と、このストッパ部材を開閉フッ
クに対する固縛方向に付勢する付勢手段と、この付勢手
段の付勢力に抗して開閉フックを固縛解除方向に移動さ
せるべく、該ストッパ部材に連動連結されて支持枠に前
後揺動可能に支持された操作レバーとを備えたことを特
徴とし、また請求項4の発明は、前記各特徴に加えて、
塵芥投入箱内の格納位置と箱外の作業位置との間を回動
し得るように塵芥投入箱の塵芥投入口周辺部に支持され
た回動基台と、その回動基台に支持されて該基台が作業
位置に在る時に係脱許容位置と反転作動位置との間を移
動可能な固縛装置と、固縛装置と回動基台間に介装した
駆動装置とにより反転駆動ユニットを構成し、回動基台
と塵芥投入箱との間には、該基台に対する作業位置から
格納位置への回動操作を助勢するための伸縮可能な筒状
付勢部材を介装し、その回動基台が格納位置に在る状態
で反転駆動ユニットが塵芥投入箱内に収納されることを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。添付図面において、図1〜図9は本発明の第1
実施例を示すものであり、特に図1は、塵芥収集車の全
体側面図、図2は係脱許容位置に在る固縛装置の拡大側
面図(図1の2矢視拡大図)、図3は図2の3矢視図、
図4は臨時停止位置に在る固縛装置を示す、図2と同様
側面図、図5は油圧シリンダの作動回路の一例を示す油
圧回路図、図6は電気回路図、図7は係脱許容位置に在
る固縛装置とコンテナとの関係を示す側面図、図8はコ
ンテナの反転動作状態を示す側面図、図9はコンテナの
一例を示す斜視図である。
【0010】先ず、図1において、塵芥収集車Vの車体
フレームF上には塵芥収容箱1が搭載されており、この
塵芥収容箱1の後端開口部1aには、塵芥投入口2aを
後端に開口した塵芥投入箱2が連設される。その塵芥投
入箱2内には、そこに塵芥投入口2aを通して投入され
た塵芥を塵芥収容箱1内に強制的に押込むための押込装
置3が収容されているが、その押込装置3の構造・機能
は従来周知であるので、説明を省略する。塵芥投入箱2
の塵芥投入口2aへは、作業員が塵埃袋等を手に持って
直接投入する他、内部に塵芥等が収容された塵芥容器と
してのコンテナC1 を、塵芥投入箱2に付属の反転装置
Aを以て自動反転させることによっても投入し得るよう
になっている。
【0011】コンテナC1 は図示例では、図9に示すよ
うに上面を開放した有底箱状のコンテナ本体4と、その
本体4の開放上面を着脱可能に覆う開閉蓋(図示せず)
とを備えており、コンテナ本体4の底面には、地面を自
在に移動し得るようにキャスタ5が付設されている。更
にコンテナ本体4の前部(塵芥投入口2aとの対向部)
には、被係止部としての係止バー6が左右一対のブラケ
ット7を介して配設されている。また図示例の塵芥収集
車Vでは、後述するように係止バー6の設置高さが異な
る他の種類のコンテナ(図示例では第2コンテナC2
呼ぶ)にも対応できるようになっている。
【0012】次に図2〜8も参照して、前記反転装置A
の具体的構造を説明する。反転装置Aは、各コンテナC
1 ,C2 の係止バー6を係脱可能に固縛する固縛装置L
と、この固縛装置LをコンテナC1 の係止バー6への係
脱操作が許容される係脱許容位置としての下限位置X
と、所定の反転作動位置としての上限位置Yとの間で往
復駆動し得る駆動装置Dとを備えており、その固縛装置
Lをそれに係止バー6を固縛したまま上限位置Yまで反
転駆動することにより、コンテナC1 内の塵芥を塵芥投
入口2aを通して塵芥投入箱2内に反転投入し得るよう
になっている。
【0013】固縛装置Lは、塵芥投入箱2の、塵芥投入
口2a下端縁近傍部に回転自在に貫通支持したトルク軸
8の左右両端部にそれぞれ回転自在に嵌合支持された左
右一対の支持枠Bを有しており、その左右の支持枠Bは
基本的に同一構造である。各々の支持枠Bは、略く字状
に形成されて相互に間隔をおいて並ぶ左右一対の支持板
9,9と、その両支持板9,9間を一体的に結合する複
数の連結板10…とより構成されている。各支持枠Bの
後端部には、開閉フックとしての上部フック11及び下
部フック12の各中間部が上下に間隔をおいてそれぞれ
回動自在に軸支13,14されており、上部フック11
の、軸支部13より下方に延出する基部11aと、下部
フック12の、軸支部14より斜め上方に延出する基部
12aとが、前者11aに固定の連結軸11pを後者1
2aの長孔12hを挿通させることにより、所定量摺動
自在に且つ相対回動自在に連結されている。
【0014】上部フック11の、軸支部13より後方に
延びる先部11bは、先端が下向きの略L字状に形成さ
れ、また下部フック12の、軸支部14より後方に延び
る先部12bは、先端が上向きの略L字状に形成され
る。そして両フック11,12は、それらの閉じ状態で
は、図2に示すように先部11b,12b同士が衝合し
て相互間に上下方向に長い係止孔Hを形成し、一方、両
フック11,12の自由状態では図2の二点鎖線に示す
如く、下部フック12が軸支部14前後の重量差に起因
した回動モーメントにより、支持枠Bの下部後端の連結
板10s(ストッパ)に係合する開き位置まで下方に回
動偏倚し、それに連結軸11p及び長孔12hを介して
連動する下部フック12も所定の開き位置まで上方に回
動偏倚する。かくして上,下部フック11,12は上下
方向に十分な開き幅を有するので、その開き幅の範囲で
コンテナC1 の係止バー6を無理なく受入れ可能であ
る。
【0015】左右の支持枠Bの下端部間には、左右方向
に長く延びる支持軸15が横架連結されており、その支
持軸15には支持ローラRが回転自在に貫通支持され
る。その支持ローラRは、後述するコンテナC1 の反転
駆動時にコンテナC1 の前面に転動自在に当接して、コ
ンテナC1 の姿勢を安定させる機能を発揮し得る。
【0016】各支持枠Bの中間屈曲部には、下部フック
12の基部12aに設けた係合ピン12pに係脱し得る
爪部16aを一端に有するベルクランク状のストッパ部
材16の中間屈曲部が回動自在に軸支17されており、
その軸支部17回りの回動により該ストッパ部材16
は、その爪部16aに係合ピン12pを係止させて両フ
ック11,12を閉じ状態に固縛するロック位置(図2
の実線参照)と、係合ピン12pを解放して両フック1
1,12が自重で開き状態となるのを許容するロック解
除位置(図2の二点鎖線参照)との間を移動可能であ
る。支持枠Bとストッパ部材16間には、該ストッパ部
材16をロック位置側に常時付勢するロックバネ18
と、そのバネ18の付勢力に抗して該ストッパ部材16
をロック位置に保持し得る固定のストッパ(図示せず)
とが介装される。而してロックバネ18は、ストッパ部
材16を開閉フックとしての上,下部フック11,12
に対する固縛方向に付勢する本発明の付勢手段を構成す
る。
【0017】更にストッパ部材16には、これをロック
バネ18の付勢力に抗してロック解除位置まで回動操作
するための操作部材としての操作レバーLeの基部腕1
9が連動連結されており、即ちその基部腕19に設けた
長孔19hに、ストッパ部材16に固定の連結軸16p
が該長孔19hの範囲で所定量摺動自在に且つ相対回動
可能に挿通連結されている。その操作レバーLeは、前
記基部腕19と、その基部腕19の上端部に一体に結合
されて支持枠Bの上方に延びる先部腕20とより構成さ
れ、その先部腕20が操作レバーLeの操作部を構成す
る。左右の各操作レバーLeの中間部(即ち先,基部腕
20,19間の連結部)には、前記トルク軸8の左右両
端部がそれぞれ一体的に結合されており、従って何れの
操作レバーLeを操作しても、トルク軸8を介して他方
の操作レバーLeを連動させることができて便利であ
る。しかもその操作レバーLeの揺動操作方向は車体前
後方向となるため、該レバーLeが塵芥投入箱2の左右
端部に干渉することや塵芥投入箱2側方へ大きく張出す
ことが効果的に回避される。
【0018】而して作業員が一方の操作レバーLeを図
2の実線に示す待機位置より二点鎖線に示す操作位置ま
でロックバネ18に抗して揺動操作すれば、これに連動
してストッパ部材16を前記ロック位置よりロック解除
位置まで回動させ、これにより、上,下部フック11,
12が自重で自動的に開き位置(図2の二点鎖線参照)
まで回動し、同位置に保持される。その後、操作レバー
Leより手を放せば、ロックバネ18のばね力でストッ
パ部材16は前記ロック位置、従って操作レバーLeは
前記待機位置にそれぞれ自動復帰する。
【0019】支持枠Bの屈曲中間部の前端部には、駆動
装置としての油圧シリンダDの一端部(図示例ではピス
トンロッド21)が回動自在に枢支連結23され、また
そのシリンダDの他端部(図示例ではシリンダ本体2
2)が塵芥投入箱2の底部に回動自在に枢支連結24さ
れている。従ってこの油圧シリンダDを伸縮作動させる
ことにより、支持枠B(従って固縛装置L)を図1,
2,7,8に実線で示す係脱許容位置としての下限位置
Xと、図1,8に鎖線で示す反転作動位置としての上限
位置Yとの間で回動駆動することができる。
【0020】塵芥投入箱2と支持枠Bとの対向面間に
は、第2コンテナC2 の係止バー6の設置高さに対応し
て上,下限位置Y,X間に予め設定された臨時停止位置
Zに支持枠B(従って固縛装置L)が在ることを検出し
得る位置検出手段Seが配設されており、この位置検出
手段Seは、塵芥投入箱2側に固設したリミットスイッ
チLSと、支持枠B側に固設したドグ片dとから構成さ
れる。そしてリミットスイッチLSは、図示例では支持
枠B(従って固縛装置L)が下限位置Xないし臨時停止
位置Zの所定回動範囲に在る時にドク片dと係合して動
作状態となり、その動作状態では、内蔵する第1切換ス
イッチLSaを閉成位置に、また第2切換スイッチLS
bを開放位置にそれぞれ切換保持するように構成されて
いる。尚、塵芥投入箱2と支持枠Bとの間には、図示は
しないが支持枠B(従って固縛装置L)が下限位置Xに
在ることを検出する下限位置検出手段と、同じく上限位
置Yに在ることを検出する上限位置検出手段とが介装さ
れている。
【0021】次に前記油圧シリンダDの制御回路を図5
を参照して説明する。油タンクT及び油圧ポンプPと、
油圧シリンダDとの間には、第1ソレノイドSOL1
より右側のコンテナ上昇位置に、また第2ソレノイドS
OL2 により左側のコンテナ下降位置にそれぞれ切換可
能な3位置切換弁Vcが介装される。この切換弁Vc
は、油圧ポンプPに連なるチェック弁付きの第1吐出油
路101と、同ポンプPに直接連なる第2吐出油路10
2と、油タンクTに連なる第1排出油路103とに個別
に連なる3つの入口側ポートと、油圧シリンダDのピス
トンロッド21側の油室Caに連なる第1接続油路11
1と、油タンクTに連なる第2排出油路112と、油圧
シリンダDのピストンロッド21と反対側の油室Cbに
連なる第2接続油路113とに個別に連なる3つの出口
側ポートとを有している。
【0022】第2接続油路113には、チェック弁と可
変絞り弁とを各々組合わせてなる第1及び第2流量制御
回路121,122が互いに直列に介装されており、そ
の両流量制御回路121,122は、それらのチェック
弁の作用方向が相異なることで有効に機能する可変絞り
弁が油圧シリンダDの伸長作動時(コンテナ上昇時)と
伸縮作動時(コンテナ下降時)とで切換わるようになっ
ており、その切換えによりシリンダ作動速度(コンテナ
昇降速度)を切換制御することができる。
【0023】而して切換弁Vcは、第1ソレノイドSO
1 が励磁して右側のコンテナ上昇位置に切換えられた
時には第1吐出油路101が第2接続油路113に、ま
た第1排出油路103が第1接続油路111にそれぞれ
連通して油圧シリンダDを伸長作動させることができ、
また第2ソレノイドSOL2 が励磁して左側のコンテナ
下降位置に切換えられた時には第1吐出油路101が第
1接続油路111に、また第1排出油路103が第2接
続油路113にそれぞれ連通して油圧シリンダDを収縮
作動させることができ、更に両ソレノイドSOL1 ,S
OL2 が非励磁で中立位置に在る場合には、第2吐出油
路102を第2排出油路112に連通すると共に切換弁
Vcの他のポートを全部遮断することで油圧シリンダD
を任意の静止位置に保持することができる。
【0024】次に前記切換弁Vcの作動を制御する電気
回路Ciの一例を図6により説明する。尚、図6では、
支持枠B(従って固縛装置L)が下限位置Xで待機して
いる時の電気回路Ciの状態を示している。電源に連な
る一対の電源線200,200′間には、第1〜第4接
続線201〜204が互いに並列に介装されており、第
1接続線201には、停止位置選択スイッチSw1 と、
前記リミットスイッチLSの第1切換スイッチLSa
と、第1リレーコイルR1とが互いに直列に設けられ、
また第2接続線202は、昇降選択スイッチSw2 に対
する切換操作によりリレーコイルR1,R2を選択的に
切換動作させるべく構成される。更に第3接続線203
には、第1リレーコイルR1の動作時に閉じる常開型の
第1リレースイッチr1と、固縛装置Lが上限位置Yに
達した時に上限位置検出手段(図示せず)に応動して開
く常閉型の上限検出スイッチLSyと、第1ソレノイド
SOL1 とが互いに直列に設けられる。
【0025】更に第4接続線204には、第2リレーコ
イルR2の動作時に閉じる常開型の第2リレースイッチ
r2と、停止位置選択スイッチSw1 と、固縛装置Lが
下限位置Xに達した時に下限位置検出手段(図示せず)
に応動して開く常閉型の下限検出スイッチLSxと、第
2ソレノイドSOL2 とが互いに直列に介装される。ま
た第4接続線204の途中には、停止位置選択スイッチ
Sw1 が上方の第1選択位置に切換えられた時に第2リ
レースイッチr2と接続状態となる第1選択路205
と、下方の第2選択位置に切換えられた時に同リレース
イッチr2と接続状態となる第2選択路205′とが互
いに並列に介装され、特に第1選択路205には、前記
リミットスイッチLSの第2切換スイッチLSbが介装
される。
【0026】前記停止位置選択スイッチSw1 及び昇降
選択スイッチSw2 は何れも、作業員が手を放した非操
作状態では中立位置に自動復帰する自動復帰機構を内蔵
した切換スイッチより構成されていて、塵芥投入箱2外
面の適所に設けたスイッチ操作部(図示せず)において
作業員が任意に切換操作可能な状態に置かれる。特に停
止位置選択スイッチSw1 は、本発明のスイッチ手段を
構成するものであって、図示例のものでは図6で上方の
第1選択位置に切換操作された場合にだけリミットスイ
ッチLSの各切換スイッチLSa,LSbと接続可能で
あり、また図6で下方の第2選択位置に切換操作された
場合には、前記第2選択路205′を介して(即ち第2
切換スイッチLSbを介さずに)第2リレースイッチr
2及び下限検出スイッチLSx間を直接接続する。ま
た、前記昇降選択スイッチSw2 は、支持枠B(固縛装
置L)の昇降動作を切換選択するためのものであって、
図6で上方の上昇選択位置に切換操作された場合には第
1リレーコイルR1に、また同じく下方の下降選択位置
に切換操作された場合には第2リレーコイルR2にそれ
ぞれ通電する。而して前記電気回路Ci及び切換弁Vc
は、互いに協働して本発明の制御手段Sを構成する。
【0027】次に前記実施例の作用について説明する。
先ず、コンテナC1 内の塵芥を塵芥投入箱2内に投入す
る場合を説明する。支持枠B(従って固縛装置L)が下
限位置Xに在る場合には、リミットスイッチLSが動作
状態にあって図6に示す如くその第1切換スイッチLS
aが閉成状態に、またその第2切換スイッチLSbが開
放状態に保持される。またこの状態で固縛装置Lの上,
下部フック11,12が閉じ状態(図2実線)にあれ
ば、操作レバーLeを操作して開き状態(図2鎖線)に
切換えておく。
【0028】そして塵芥の詰まったコンテナC1 を、そ
の前面の係止バー6を両フック11,12間の開口部に
接近させるべく前進させ、これにより、係止バー6が上
部フック11又は下部フック12の基部11a,12a
に当接すると、それに押されて両フック11,12が閉
じ側に回動し、特に下部フック12の回動によればその
基部12aの係合ピン12pが、ロック位置に在るスト
ッパ部材16の爪部16a外面を押圧して、カム作用に
より該爪部16aと自動的に係止することができ、この
係止によれば、両フック11,12を、それら間の係止
孔H内に係止バー6を挿通係止した閉じ状態に確実に保
持することができる。
【0029】この状態より、昇降選択スイッチSw2
図6上側の上昇選択位置に切換操作すれば、第1リレー
コイルR1への通電により第1リレースイッチr1が閉
成され、これにより第1ソレノイドSOL1 が励磁して
切換弁Vcを右側の上昇切換位置に切換作動させる。か
くして、油圧シリンダDが伸長作動して支持枠Bを枢軸
たるトルク軸8回りに上方に回動させ、これにより、固
縛装置L及び支持ローラRに支持されるコンテナC1
上方に反転させつつ回動させ、ついには図8に示すよう
に反転作動位置たる上限位置Yまで移動させることがで
きるから、コンテナC1 内の塵芥が塵芥投入口2aを通
して塵芥投入箱2内にスムーズに投入される。
【0030】尚、固縛装置Lが上限位置Yに達すると、
これを検出した上限検出手段(図示せず)により上限切
換スイッチLSyが開放動作して第1ソレノイドSOL
1 への通電(従って油圧シリンダDの伸長)が自動的に
停止するので、その時点で昇降選択スイッチSw2 より
手を放せばよい。もしその自動停止以前、即ち上限位置
Yに達する前に昇降選択スイッチSw2 より手を放せ
ば、第1ソレノイドSOL1 が非励磁となって油圧シリ
ンダDの伸長がその位置で停止し、従って固縛装置L
(コンテナC1 )を任意の高さ位置に臨時停止させるこ
とも可能である。またコンテナC1 が上限位置Yに到達
する寸前には、支持ローラR上にコンテナC 1 前面を転
動させつつ係止バー6を前記係止孔Hの範囲で摺動させ
ることで、反転状態のコンテナC1 を若干下降させるこ
とができ、その際の衝撃を利用してコンテナC1 内の塵
芥の投入作業を能率よく行うことができる。
【0031】塵芥投入が終了すると、今度は停止位置選
択スイッチSw1 を図6下側の第2選択位置に、また昇
降選択スイッチSw2 を図6下側の下降選択位置にそれ
ぞれ切換操作する。これにより第2リレーR2が動作し
て第2リレースイッチr2が閉成状態となるので、前記
第2選択回路205′及び下限検出スイッチLSx(こ
のスイッチは、支持枠Bが上限位置Yに在るため開放状
態にある)を通して第2ソレノイドSOL2 に通電し、
その励磁により切換弁Vcを左側の下降切換位置に切換
作動させる。かくして、油圧シリンダDが収縮作動して
支持枠Bを下方に回動させ、コンテナC1 を元の位置に
復帰させる。そして支持枠Bが係脱許容位置たる下限位
置Xまで移動すると、それを検出する下限検出手段(図
示せず)により下限切換スイッチLSxが開放動作して
第2ソレノイドSOL2 への通電、従って油圧シリンダ
Dの収縮が自動的に停止するので、その時点で前記両選
択スイッチSw1 ,Sw2 より手を放せばよい(尚、こ
の場合も自動停止以前に昇降選択スイッチSw2 より手
を放せば、第2ソレノイドSOL2 が非励磁となって油
圧シリンダDの収縮が臨時停止する)。しかる後に、操
作レバーLeを操作して固縛装置Lの両フック11,1
2を開放状態とし、これにより、係止バー6が固縛装置
Lより解放されてコンテナC1 を後退させることができ
る。
【0032】次に係止バー6の設置高さがやや高い第2
コンテナC2 内の塵芥を投入する場合を説明する。この
場合には、先ず停止位置選択スイッチSw1 を図6上側
の第1選択位置に切換操作すればよい。この時、支持枠
Bは下限位置Xに在って図6に示すようにリミットスイ
ッチLSの第1切換スイッチLSaが閉成状態に在るた
め、第1リレーコイルR1への通電が開始されて第1リ
レースイッチr1が閉成され、これにより第1ソレノイ
ドSOL1 が励磁されて切換弁Vcが右側の上昇切換位
置に切換作動する。かくして、油圧シリンダDは、リミ
ットスイッチLSの第1切換スイッチLSaが開放状態
に切換わる前記臨時停止位置Zに達するまで伸長作動を
継続し、同位置Zに到達して第1切換スイッチLSaが
開かれると同時に自動的に停止するので、この時点で停
止位置選択スイッチSw1 より手を放せばよい。この
時、固縛装置Lが第2コンテナC2 の係止バー6の設置
高さに対応した所定の臨時停止位置Zとなっているた
め、第2コンテナC2 の係止バー6を固縛装置Lの両フ
ック11,12間に係止させる作業を前述と同様にし
て、支障なく行うことができる。こうして第2コンテナ
2 の係止バー6に対する固縛が完了すれば、次に昇降
選択スイッチSw2 を図6上側の上昇選択位置に切換
え、これにより第1リレーコイルR1へ通電され、以後
は前記コンテナC1 の場合と同様の動作で固縛装置Lが
反転作動位置たる上限位置Yに達するまで油圧シリンダ
Dが伸長作動し、コンテナC2 の反転によりその内部の
塵芥を投入することができる。
【0033】塵芥投入が終了すると、停止位置選択スイ
ッチSw1 を図6上側の第1選択位置に、また昇降位置
選択スイッチSw2 を図6下側の下降選択位置にそれぞ
れ切換操作する。これにより、第2リレースイッチr2
は閉成状態に切換わると共に第1選択回路205に対し
て接続状態となるが、この時に支持枠Bが上限位置Yに
在ってリミットスイッチLSの第2切換スイッチLSb
が閉成状態で在るため、結局、第2リレースイッチr
2、停止位置選択スイッチSw1 、第2切換スイッチL
Sb及び下限検出スイッチLSxを通して第2ソレノイ
ドSOL2 に通電され、その励磁によって切換弁Vcを
左側の下降切換位置に切換作動させる。かくして、油圧
シリンダDが収縮作動して支持枠Bをトルク軸8回りに
下方に回動させ、コンテナC1 を元の位置に復帰させ
る。そして支持枠Bが下限位置X手前の前記臨時停止位
置Zまで移動すると、それを検出して動作状態となるリ
ミットスイッチLSの第2切換スイッチLSbが再び開
かれて第2ソレノイドSOL2への通電(従って油圧シ
リンダDの収縮)を停止するので、その時点で両選択ス
イッチSw1 ,Sw2 より手を放せばよい。かくして固
縛装置Lは前記臨時停止位置Zに自動停止することがで
きる。しかる後に、操作レバーLeを操作して固縛装置
Lの両フックを開放状態とし、これにより、係止バー6
が固縛装置Lより解放されて第2コンテナC2 を後退さ
せることができる。
【0034】ところで塵芥収集場所によっては下り坂、
上り坂、段差等の様々な地形の違いがあり、また塵芥収
集車Vの車輪懸架装置のバネのへたりや積載重量の大小
等に因っても固縛装置Lの地上高が変化する。このよう
な場合に、コンテナの係止バー6と固縛装置Lとの高さ
のずれ量(高低差)が、コンテナC1 ,C2 相互の係止
バー6の設置高さのずれ量(即ち下限位置Xと臨時停止
位置Zとの高低差)と略同程度であれば、先に説明した
第2コンテナC2 への対応と全く同様の要領で、固縛装
置Lを所定の臨時停止位置Zまで簡単に移動させること
ができ、同位置ZにおいてコンテナC1 の係止バー6に
対する固縛装置Lの係脱操作を難無く行うことができ
る。
【0035】次に添付図面の図10〜図13を参照して
本発明の第2実施例について説明する。図10は、本発
明の第2実施例に係る塵芥収集車において固縛装置が係
脱許容位置Xに在る状態を示す要部側面図、図11は反
転駆動ユニットの要部背面図(図10の11矢視図)、
図12は図11の12矢視拡大断面図、図13は、固縛
装置が反転作動位置Yに在る状態を示す、図10と同様
の要部側面図である。
【0036】この第2実施例では、塵芥容器を反転させ
る反転装置が、非作業時には塵芥投入箱2内に格納し得
るよう該投入箱2より独立したユニット体として構成さ
れている。即ち反転装置を構成する反転駆動ユニットA
Uは、塵芥投入箱2の塵芥投入口2a周辺部(図示例で
は開口下縁部)に一体的に突設したブラケット50に枢
軸51を介して回動可能に支持されて塵芥投入箱2内の
格納位置52N(図10の鎖線位置)と同箱外の作業位
置52W(図10の実線位置)との間を回動し得る回動
基台52と、この回動基台52に支持されて該基台52
が作業位置52Wに在る状態で下限位置X(図10の実
線位置)と上限位置Y(図13の実線位置)との間を移
動自在な固縛装置Lと、その固縛装置Lと回動基台52
間に介装されて該固縛装置Lを上,下限位置X,Y間で
駆動し得る駆動装置D′とにより構成されており、その
回動基台52が格納位置52Nに在る状態で反転駆動ユ
ニットAUが塵芥投入箱2内に収納される。
【0037】反転駆動ユニットAUは、塵芥収集車Vの
縦中心線を通る鉛直面に関して左右対称に構成されてお
り、図11にはその左側の半部を示している。回動基台
52は後面を開放した箱形に形成されていて、塵芥投入
箱2の後面左右中央部に配設されている。その回動基台
52と塵芥投入箱2後面との間には、該基台52が作業
位置52Wまで回動操作された時にそれ以上の回動を規
制するストッパ手段53と、該基台52を作業位置52
Wに着脱可能に固縛し得るロック機構54が設けられ、
このロック機構54により、塵芥投入作業時には回動基
台52を作業位置52Wにロックしておくことができ、
また非作業時には同ロック機構54をロック解除するこ
とで、回動基台52の格納位置52Nへの回動操作を許
容する。尚、塵芥投入箱2と回動基台52間には、図示
はしないが、該基台52が格納位置52Nまで回動操作
された時にそれ以上の回動を規制するストッパ手段と、
該基台52を格納位置52Aに着脱可能にロックするロ
ック機構が設けられる。
【0038】回動基台52の前記枢軸51は、該基台5
2の背面に突設した複数の支持腕52aに一体的に支持
されて塵芥投入箱2の横幅一杯に延びており、その中間
部が前記ブラケット50に、またその左右両端部が塵芥
投入箱2の左右両側壁2sにそれぞれ回動自在に貫通支
持される。そして塵芥投入箱2の左右両外側面より突出
する枢軸51外端部には、斜め下方に延びる連結腕55
の一端部が一体的に連結され、その連結腕55の他端部
と塵芥投入箱2の外側壁2sとの間には、該外側壁2s
に沿って延びる伸縮可能な筒状付勢部材としてのガスス
プリングGSが縮設される。このガススプリングGSは
従来周知の構造のものが用いられており、そのシリンダ
本体56s内とピストンロッド56p間に画成密閉され
たガス室内の圧縮ガスの圧力により常に伸長力を発揮し
得るようになっている。このガススプリングGSの伸長
力は、回動基台52に対してこれを作業位置52Wから
格納位置52Nへの回動操作を助勢する補助操作力とし
て作用し、これにより、人力でも反転駆動ユニットAU
の格納操作を楽に行い得る。
【0039】回動基台52の上部には、長い作動アーム
57及び短い補助リンク58の各上端部が前後に間隔を
おいて上下回動可能に枢支連結57a,58aされてお
り、それら作動アーム57及び補助リンク58の各下端
は、固縛装置Lを支持する支持枠B′に上下に間隔をお
いて上下回動可能に枢支連結57b,58bされてい
る。その支持枠B′は、塵芥投入箱2の塵芥投入口2a
下側縁に沿ってその横幅一杯に延びる上下一対の筒状の
水平枠59U ,59L と、その上下の水平枠59 U ,5
L の中間部相互を一体に連結する中間連結枠60と、
同水平枠59U ,59L の左右両端部相互を一体に連結
する左右連結枠61とを備えて全体として方形枠状に形
成されており、そのうち特に中間連結枠60に前記作動
アーム57及び補助リンク58の各下端が枢支連結57
b,58bされる。
【0040】左右一対の作動アーム57の各上端寄りの
中間部は、その両アーム57間に在って基端部を回動基
台52の下部に回動可能に枢支連結62された駆動装置
としての油圧シリンダD′の先端部に連結軸63を介し
て回動可能に枢支連結される。支持枠B′には、その左
右の各連結枠61において固縛装置Lがそれぞれ設けら
れており、その各固縛装置Lの構造は、第1実施例のそ
れと全く同様であり、即ち、支持枠B′の左右連結枠6
1には、第1実施例と同様の上,下部フック11,1
2、ストッパ部材16、ロックバネ18及び操作レバー
Leがそれぞれ設けられているが、それらの構造・機能
については第1実施例と全く同様であるので説明を省略
する。而して回動基台52を作業位置52Wにロックし
た状態で油圧シリンダD′を収縮作動させれば図10〜
12に示すように作動アーム57を下方に引き込んで支
持枠B′(従って固縛装置L)を係脱許容位置としての
下限位置Xに置くことができ、一方、同シリンダD′を
伸長作動させれば図13に示すように作動アーム57を
突き上げて支持枠B′(従って固縛装置L)を反転作動
位置としての上限位置Yに置くことができる。
【0041】上,下部水平枠59U ,59L には、その
左右両端寄りにローラ支持腕64U,64L がそれぞれ
突設されており、それらローラ支持腕64U ,64L
は、コンテナC1 ,C2 の反転駆動時にその前面に転動
自在に当接し得る支持ローラRU ,RL がそれぞれ回転
自在に軸支される。更に上部水平枠59U 内には、左右
の操作レバーLe間を一体に連結するトルク軸8が縦通
している。
【0042】回動基台52と作動アーム57との間に
は、第2コンテナC2 の係止バー6の設置高さに対応し
て上,下限位置Y,X間に予め設定された臨時停止位置
Zに支持枠B′(従って固縛装置L)が在ることを検出
し得る位置検出手段Seが配設されており、この位置検
出手段Seは、回動基台52に固設したリミットスイッ
チLSと、作動アーム57に固設したドグ片dとから構
成される。尚、リミットスイッチLS及びドグ片dの機
能・作動タイミングは、第1実施例のリミットスイッチ
LS及びドグ片dのそれと基本的に同じであるので説明
を省略する。また回動基台52と作動アーム57との間
には、図示はしないが支持枠B′(従って固縛装置L)
が下限位置Xに在ることを検出する下限位置検出手段
と、同じく上限位置Yに在ることを検出する上限位置検
出手段とが介装されている。
【0043】而して第2実施例は以上の構成を有してお
り、その固縛装置L及び油圧シリンダD′の機能は第1
実施例のそれと基本的に同一であるばかりか、位置検出
手段Seや制御手段Sの構成・機能も第1実施例のそれ
と基本的に同一であるから、第1実施例と全く同様の作
用効果を奏することができる。但し、回動基台52(反
転駆動ユニットAU)が図10の鎖線に示すような格納
位置52Nに在る状態より塵芥投入作業を開始するに際
しては、回動基台52(反転駆動ユニットAU)を作業
員が作業位置52Wまで手で回動操作すると共に、該基
台52を作業位置52Wにロック機構54を以てロック
しておく必要がある。これは、油圧シリンダD′を作動
させて支持枠B′(固縛装置L)を回動基台52に対し
て上下回動させる場合には、該基台52を作業位置52
Bに固定しておかないと、固縛装置Lの下限位置X・上
限位置Y(即ち係脱許容位置・反転作動位置)が塵芥投
入箱2に対して一定に定まらないからである。
【0044】また塵芥投入作業が終了した場合には、油
圧シリンダD′を収縮作動させて支持枠B′(固縛装置
L)を下限位置Xに保持してからロック機構54をロッ
ク解除する。次いで作業員が反転駆動ユニットAU、例
えば回動基台52を手で持って作業位置52Wから格納
位置52Nまで回動操作すれば、同ユニットAUの全部
又は大部分を塵芥投入箱2内に収納することができるか
ら、該ユニットAUをどのような塵芥収集車にも車両後
端より長くオーバハングさせずに無理なく装備すること
が可能となる。しかもその反転駆動ユニットAUを格納
位置52Nまで回動操作する際には、ガススプリングG
Sの伸長力が回動操作を助勢するから、人力でも楽に操
作可能であり、またアクチュエータを用いて格納する場
合と比較して構造簡単でコスト節減や車重軽減が図られ
る。
【0045】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば支持枠
B,B′(固縛装置L)が臨時停止位置Zに在ることを
検出するのに、図示例では支持枠B,B′(固縛装置
L)が下限位置Xから臨時停止位置Zまでの所定範囲に
在ることを検出する位置検出手段(リミットスイッチL
S・ドグ片d)を用いたが、本発明の位置検出手段とし
ては、臨時停止位置Zに支持枠B,B′(固縛装置L)
を駆動停止させるに際してその作動位置を検出できるも
のであれば構造は問わず、例えば支持枠B,B′(固縛
装置L)が臨時停止位置Zに在ることだけを検出する位
置検出手段であってもよい。また臨時停止位置Zは、図
示例では第2コンテナC2 の係止バー6の設置高さに対
応して只1つだけ設定されたが、本発明では、係止バー
の設置高さの異なる3種類以上のコンテナの使用を可能
とするために、それら設置高さに対応した3つ以上の臨
時停止位置を予め設定するようにしてもよく、この場合
には位置検出手段によって該3つ以上の臨時停止位置を
検出し得るような構造を採用する必要がある。
【0046】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
位置検出手段の検出位置と、任意に切換操作可能なスイ
ッチ手段への操作入力とに基づいて、駆動中の固縛装置
を係脱許容位置と反転作動位置との間の所定の臨時停止
位置で自動的に駆動停止し得るようにしたので、塵芥容
器の被係止部相互の設置高さの違いや塵芥収集場所の地
形等に起因して、該被係止部と固縛装置との高さに比較
的大きなずれを生じても、そのずれに対応した臨時停止
位置まで固縛装置を簡単なスイッチ操作で的確に移動さ
せることができて、同固縛装置を被係止部に対し難なく
係脱操作することができる。
【0047】また特に請求項2の発明によれば、1つの
塵芥容器の被係止部の設置高さに対応して固縛装置の前
記係脱許容位置が設定され、また他の塵芥容器の被係止
部の設置高さに対応して前記臨時停止位置が少なくとも
1つ設定されるので、被係止部の設置高さの異なる複数
種類の塵芥容器が混在して使用されるような場合でも、
それら被係止部の設置高さにそれぞれ対応して前記臨時
停止位置を予め設定しておくだけで、固縛装置の高さ位
置の変更を頗る簡単に行うことができ、従って共通1台
の塵芥収集車によっても複数種類の塵芥容器にそれぞれ
簡単的確に対応することができる。
【0048】更に請求項3の発明によれば、固縛装置に
塵芥容器を連結する場合には、その容器の被係止部を開
放状態の開閉フックに単に押込むだけで、固縛装置のス
トッパ部材により該開閉フックを閉成位置に自動的に固
縛することができるから、操作性が良好である。一方、
塵芥容器を固縛装置より分離する場合には、操作レバー
を単に前後揺動操作するだけでストッパ部材による前記
固縛を簡単に解除できて開閉フックを開くことができる
から、これまた操作性が良好であり、しかもその操作レ
バーの操作方向が車体前後方向であるため、該レバーが
塵芥投入箱の左右端部に干渉することや塵芥投入箱側方
へ大きく張出すことを回避し得る。
【0049】更にまた請求項4の発明によれば、固縛装
置及び駆動装置を含む反転駆動ユニットの回動基台を格
納位置に回動させることで、同駆動ユニットを非作業時
には塵芥投入箱内に格納できるようにしたので、どのよ
うな塵芥収集車にも反転駆動ユニットを車両後端より長
くオーバハングさせずに無理なく装着することができ
る。しかもその反転駆動ユニットを作業位置より格納位
置まで回動操作させる際には、回動基台と塵芥投入箱間
に介装した伸縮可能な筒状付勢部材が回動操作を助勢す
るから、人力でも楽に操作可能であり、またアクチュエ
ータを用いて格納する場合と比較して構造簡単でコスト
節減や車重軽減に寄与することができる。その上、回動
操作の助勢に用いられる伸縮可能な筒状付勢部材は、大
きな助勢力をコンパクトな構成で発揮し得るから、助勢
を捩じりばねのばね力で行う場合と比べて設置場所を広
く必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る塵芥収集車の全体側
面図
【図2】係脱許容位置に在る固縛装置の拡大側面図(図
1の2矢視拡大図)
【図3】図2の3矢視図
【図4】臨時停止位置に在る固縛装置を示す、図2と同
様側面図
【図5】油圧シリンダの作動回路の一例を示す油圧回路
【図6】電気回路図
【図7】係脱許容位置に在る固縛装置とコンテナとの関
係を示す側面図
【図8】コンテナの反転動作状態を示す側面図
【図9】コンテナの一例を示す斜視図
【図10】本発明の第2実施例に係る塵芥収集車におい
て固縛装置が係脱許容位置に在る状態を示す要部側面図
【図11】反転駆動ユニットの要部背面図(図10の1
1矢視図)
【図12】図11の12矢視拡大断面図
【図13】固縛装置が反転作動位置に在る状態を示す、
図10と同様の要部側面図
【符号の説明】
B,B′ 固縛装置の支持枠 C1 ,C2 塵芥容器としての第1,第2コンテナ D,D′ 駆動装置としての油圧シリンダ F 車体フレーム GS 筒状付勢部材としてのガススプリング L 固縛装置 Le 操作レバー S 制御手段 Se 位置検出手段 Sw1 スイッチ手段としての停止位置選択スイッ
チ X 係脱許容位置としての下限位置 Y 反転作動位置としての上限位置 Z 臨時停止位置 1 塵芥収容箱 2 塵芥投入箱 2a 塵芥投入口 6 被係止部としての係止バー 11,12 開閉フックとしての上,下部フック 16 ストッパ部材 18 付勢手段としてのロックバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(F)上の塵芥収容箱
    (1)に連設されて塵芥投入口(2a)を後面に有する
    塵芥投入箱(2)と、その塵芥投入箱(2)に設けられ
    て塵芥容器(C1 )の被係止部(6)を係脱可能に固縛
    し得る固縛装置(L)と、この固縛装置(L)を被係止
    部(6)への係脱操作が許容される係脱許容位置(X)
    と所定の反転作動位置(Y)との間で往復駆動し得る駆
    動装置(D、D′)とを備え、固縛装置(L)をそれに
    被係止部(6)を固縛したまま反転作動位置(Y)まで
    反転駆動することにより、塵芥容器(C1 )内の塵芥を
    塵芥投入口(2a)を通して塵芥投入箱(2)内に反転
    投入するようにした、塵芥収集車における塵芥容器の反
    転制御装置において、 固縛装置(L)の位置を検出し得る位置検出手段(S
    e)と、作業者により任意に入力操作可能なスイッチ手
    段(Sw1 )と、そのスイッチ手段(Sw1 )への操作
    入力および位置検出手段(Se)の検出位置に基づいて
    固縛装置(L)を係脱許容位置(X)と反転作動位置
    (Y)との間の所定の臨時停止位置(Z)で駆動停止さ
    せるよう駆動装置(D,D′)を制御する制御手段
    (S)とを備えたことを特徴とする、塵芥収集車におけ
    る塵芥容器の反転制御装置。
  2. 【請求項2】 塵芥容器は、被係止部(6)の設置高さ
    が異なる少なくとも2種類の塵芥容器(C1 2 )を含
    み、その1つの塵芥容器(C1 )の被係止部(6)の設
    置高さに対応して固縛装置(L)の係脱許容位置(X)
    が設定され、また他の塵芥容器(C2 )の被係止部
    (6)の設置高さに対応して臨時停止位置(Z)が少な
    くとも1つ設定されることを特徴とする、請求項1に記
    載の塵芥収集車における塵芥容器の反転制御装置。
  3. 【請求項3】 固縛装置(L)は、駆動装置(D,
    D′)に連結される支持枠(B,B′)と、被係止部
    (6)と係脱し得るよう支持枠(B,B′)に開閉可能
    に支持されると共に自由状態では開放位置に偏倚される
    開閉フック(11,12)と、その開放位置に在る開閉
    フック(11,12)が被係止部(6)による車体後方
    からの押込みに応動して閉成されるのに連動して該開閉
    フック(11,12)を閉成位置に固縛すべく支持枠
    (B,B′)に移動可能に支持されるストッパ部材(1
    6)と、このストッパ部材(16)を開閉フック(1
    1,12)に対する固縛方向に付勢する付勢手段(1
    8)と、この付勢手段(18)の付勢力に抗して開閉フ
    ック(11,12)を固縛解除方向に移動させるべく、
    該ストッパ部材(16)に連動連結されて支持枠(B,
    B′)に前後揺動可能に支持された操作レバー(Le)
    とを備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の
    塵芥収集車における塵芥容器の反転制御装置。
  4. 【請求項4】 塵芥投入箱(2)内の格納位置(52
    N)と同箱外の作業位置(52W)との間を回動し得る
    ように塵芥投入箱(2)の塵芥投入口(2a)周辺部に
    支持された回動基台(52)と、その回動基台(52)
    に支持されて該基台(52)が作業位置(52W)に在
    る時に係脱許容位置(X)と反転作動位置(Y)との間
    を移動可能な固縛装置(L)と、その固縛装置(L)と
    回動基台(52)間に介装した駆動装置(D′)とによ
    り反転駆動ユニット(AU)を構成し、回動基台(5
    2)と塵芥投入箱(2)との間には、該基台(52)に
    対する作業位置(52W)から格納位置(52N)への
    回動操作を助勢するための伸縮可能な筒状付勢部材(G
    S)を介装し、その回動基台(52)が格納位置(52
    N)に在る状態で反転駆動ユニット(AU)が塵芥投入
    箱(2)内に収納されることを特徴とする、請求項1,
    2又は3に記載の塵芥収集車における塵芥容器の反転制
    御装置。
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