JPH09118382A - 衣類ケース - Google Patents

衣類ケース

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JPH09118382A
JPH09118382A JP30052995A JP30052995A JPH09118382A JP H09118382 A JPH09118382 A JP H09118382A JP 30052995 A JP30052995 A JP 30052995A JP 30052995 A JP30052995 A JP 30052995A JP H09118382 A JPH09118382 A JP H09118382A
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JP
Japan
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piece
plate portion
side plate
hanger
notch
Prior art date
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Pending
Application number
JP30052995A
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English (en)
Inventor
Morizou Sakou
守蔵 佐光
Tomoya Hiramatsu
友也 平松
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Crown Package Co Ltd
Original Assignee
Crown Package Co Ltd
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Publication date
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール材等の紙材で形成された衣類ケース
であって、ハンガーの掛け部の脱落を防止でき、かつ、
ハンガーの掛け部を支持する部分の強度が高い衣類ケー
スを提供する。 【解決手段】 垂下片80に形成されるハンガー掛止部
100は、孔部101と、扉部102と、補強片部10
5と、開口部106とで構成される。上記扉部102は
切込み103と折れ線104とで構成される。また、補
強片部105は垂下片80に切込み107を形成して、
折れ線108の部分で下方に折り返して形成する。ハン
ガーの掛け部を支持する場合には、まず、孔部101に
挿通して扉部102に沿って下方に移動させ、開口部1
06の部分で支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類を収納する衣
類ケースに関するものであり、特に、ハンガーに掛けた
状態の衣類を、該ハンガーの係止部によりぶら下げた状
態で収納し、運搬等を行う衣類ケースに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の衣類ケースにおいては、木製のも
のや合成樹脂で形成されたものが存在する。しかし、特
に、上記合成樹脂で形成されたものにおいては、廃棄処
理が困難であった。そこで、段ボール材等の紙材で形成
された衣類ケースも存在する。この紙材で形成された衣
類ケースにおいては、ハンガーの掛け部を係止するため
の孔が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の紙材で
形成された段ボール材においては、ハンガーの掛け部を
係止する孔からハンガーが脱落しやすく、せっかく吊り
下げた状態になっている衣類にしわが形成されてしまう
という問題があった。また、衣類ケースが紙材で形成さ
れている場合に、ハンガーの掛け部を係止するための孔
が設けられた片部も紙材で形成されているので、孔部の
部分の強度や耐久性に問題があった。そこで、本発明
は、段ボール材等の紙材で形成された衣類ケースであっ
て、ハンガーの係止部が脱落せず、また、強度の高い衣
類ケースを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、衣類
を収納する衣類ケースであって、段ボール材で形成され
た片部で、ハンガーの掛け部を掛止するハンガー掛止部
を有する片部が設けられ、該ハンガー掛止部が、孔部
と、該孔部から下方に連設された縦長形状の扉部で、上
記片部に切込みと折れ線とを形成して設けられた扉部
と、該扉部の下方に連設された横長形状の開口部とを有
することを特徴とする。この第1の構成の衣類ケースに
おいては、ハンガーの掛け部をまず上記孔部に挿通し
て、その後扉部の切込みに沿って下方へ移動させる。そ
して、開口部に掛け部を支持させる。本構成の衣類ケー
スでは、扉部が縦長に形成され、開口部が横長に形成さ
れているので、ハンガーの掛け部を開口部の扉部からず
れた箇所に支持させることによって、掛け部は外れにく
くなり、また、扉部が設けられているので、これによっ
ても掛け部の脱落を防止することができる。
【0005】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記開口部の縦幅が上記孔部の縦幅よりも小さく形
成されていることを特徴とする。本構成の衣類ケースに
よれば、孔部の縦幅が開口部の縦幅よりも大きく形成さ
れているので、孔部への掛け部への挿通が容易で、か
つ、開口部に支持された掛け部の脱落を防止できる。ま
た、第3には、上記第1又は第2の構成において、ハン
ガー掛止部が、さらに、上記開口部の下端に設けられる
補強片部を有し、該補強片部は、片部に切込みを形成し
て折り返して形成されていることを特徴とする。この補
強片部により、ハンガーの掛け部を支持する部分が補強
されるので、強度を高めることができる。
【0006】また、第4には、衣類を収納する衣類ケー
スであって、段ボール材で形成された片部で、ハンガー
の掛け部を掛止するハンガー掛止部を有する片部が設け
られ、該ハンガー掛止部が、上記片部に任意形状の切込
みを形成し、所定の折れ線で下方に折り返して形成され
た補強片部を有することを特徴とする。本構成の衣類ケ
ースによれば、ハンガーの掛け部を支持する部分が、片
部それ自体と上記補強片部とにより二重になるので、強
度を高めることができる。また、第5には、上記第4の
構成において、補強片部が略三角形状を呈し、片部に、
三角形状の二辺に相当する切込みと他の一辺に相当する
折れ線を形成してなることを特徴とする。また、第6に
は、上記第4の構成において、補強片部が半円形状を呈
し、片部に、半円形状の切込みと直線状の折れ線を形成
してなることを特徴とする。この第5及び第6の構成の
衣類ケースにおいては、ハンガーの掛け部を支持する部
分が、片部それ自体と上記補強片部とにより二重になる
ので、強度を高めることができる。
【0007】また、第7には、衣類を収納する衣類ケー
スであって、相対する表板部と裏板部と、相対する左側
板部と右側板部とで4周面が形成され、該左側板部から
延設された一対の舌片と、上記一対の舌片のうち裏板部
側の舌片と該左側板部間に形成された切込みと、該右側
板部から延設された一対の舌片と、上記一対の舌片のう
ち裏板部側の舌片と該右側板部間に形成された切込み
と、裏板部から延設され、左右に突起部を有する上面フ
ラップであって、該裏板部側に設けられた舌片部に支持
され、該突起部が上記切込みにより形成される挿通孔に
挿通されている上面フラップと、該上面フラップから延
設される片部であって、ハンガー掛止部を有する片部
と、上記表板部から延設される蓋体フラップと、を有す
ることを特徴とする。この第7の構成の衣類ケースにお
いては、ハンガー掛止部を有する片部が延設された上面
フラップが、左右に設けられた突起部が切込みに挿通さ
れるとともに、舌片により支持されるので、上面フラッ
プを確実に支持することができる。また、蓋体フラップ
を閉めることにより、衣類ケースの上面全体を閉めるこ
とができる。
【0008】また、第8には、上記第1から第6のいず
れかの構成において、衣類ケースが、さらに、4周面を
形成する相対する表板部と裏板部と、相対する左側板部
と右側板部とを有するとともに、該左側板部から延設さ
れた一対の舌片と、上記一対の舌片のうち裏板部側の舌
片と該左側板部間に形成された切込みと、該右側板部か
ら延設された一対の舌片と、上記一対の舌片のうち裏板
部側の舌片と該右側板部間に形成された切込みと、裏板
部から延設され、左右に突起部を有する上面フラップで
あって、該裏板部側に設けられた舌片部に支持され、該
突起部が上記切込みにより形成される挿通孔に挿通され
ている上面フラップと、上記表板部から延設される蓋体
フラップと、を有し、上記ハンガー掛止部を有する片部
は、上記上面フラップから延設されていることを特徴と
する。この第8の構成の衣類ケースにおいては、ハンガ
ー掛止部を有する片部が延設された上面フラップが、左
右に設けられた突起部が切込みに挿通されるとともに、
舌片により支持されるので、上面フラップを確実に支持
することができる。また、蓋体フラップを閉めることに
より、衣類ケースの上面全体を閉めることができる。
【0009】また、第9には、衣類を収納する衣類ケー
スであって、該衣類ケースが第1ブランクと第2ブラン
クとで形成され、該第1ブランクが、略方形状の裏板部
と、該裏板部の上辺から折れ線を介して連設され、左右
に突起部を有する上面フラップと、該上面フラップから
折れ線を介して連設され、ハンガー掛止部を有する片部
と、該裏板部の下辺から折れ線を介して連設された底片
部と、該裏板部の左辺から折れ線を介して連設された右
側板部と、該右側板部の上辺から折れ線を介して連設さ
れた一対の舌片と、該右側板部の下辺から折れ線を介し
て連設された底片部とを有し、上記右側板部と舌片間に
上記突起部挿通用の切込みが形成されるとともに、上記
裏板部と上面フラップ間に切込みが形成され、上記第2
ブランクが、略方形状の表板部と、該表板部の上辺から
折れ線を介して連設された蓋体フラップであって、上記
裏板部と上面フラップ間に形成された切込みにより形成
される挿通孔に挿通するための突起部を有する蓋体フラ
ップと、上記表板部の下辺から折れ線を介して連設され
た底片部と、上記表板部の左辺から折れ線を介して連設
された左側板部と、該左側板部の上辺から折れ線を介し
て連設された一対の舌片と、該左側板部の下辺から折れ
線を介して連設された底片部とを有し、上記左側板部と
舌片間に上記突起部挿通用の切込みが形成されることを
特徴とする。この構成の衣類ケースにおいては、上記第
1ブランクと第2ブランクとを組み立ててケースを形成
する。つまり、表板部と裏板部と左側板部と右側板部と
で4周面を形成し、一対の舌片のうち裏板部側に位置す
る舌片上に上面フラップを支持させて、上面フラップに
設けられた突起部を左右側板部と舌片間に設けられた切
込みにより形成された挿通孔に挿通して上面フラップを
固定する。底面部においては、4つの底片部を組み合わ
せて底面を構成する。
【0010】この第9の構成の衣類ケースによれば、ハ
ンガー掛止部を有する片部が延設された上面フラップ
が、左右に設けられた突起部が切込みに挿通されるとと
もに、舌片により支持されるので、上面フラップを確実
に支持することができる。また、2枚にブランクを打ち
抜き、組み立てることにより比較的簡単な構成で衣類ケ
ースを構成することができる。また、第10には、上記
第1から第9のいずれかの構成において、片部にハンガ
ー掛止部が1つのみ設けられ、衣類ケースが衣類を1枚
のみ収納する厚みを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく衣類ケー
スAは、図1に示されるように、略方形状の箱状を呈
し、上面部10と、表板部20と、裏板部30と、左側
板部としての側板部40と、右側板部としての側板部5
0と、底面部60とを有している。
【0012】ここで、上記上面部10は、その半分が上
面フラップ70により覆われ、該上面フラップ70の端
部には、片部としての垂下片80がほぼ垂直に設けられ
ている。この垂下片80には、ハンガー掛止部100が
設けられている。このハンガー掛止部100の構成につ
いては後述する。上記上面フラップ70の下部には、舌
片41b、51bが設けられている。なお、上記上面フ
ラップ70は、該上面フラップ70から延設されている
突起部71、72を挿通孔42、52に係合させること
により固定されている。また、上面部10の他の半分に
は側板部40、50から延設された舌片41a、51a
が折れ線を介して開閉可能に設けられ、さらに、表板部
20から延設された蓋体フラップ90が開閉可能に設け
られている。この蓋体フラップ90には、突起部91が
延設されている。この蓋体フラップ90が閉状態の場合
には、該突起部91を挿通孔32に挿通することによ
り、上記上面フラップ70を含む上面全体を覆った状態
で固定される。
【0013】また、表板部20は略方形状を呈してい
る。裏板部30も上記表板部20と略同一の形状を呈
し、略方形状を呈している。また、側板部40、50も
略方形状を呈するが、上記表板部20、裏板部30より
も細長の形状を呈している。この側板部40と側板部5
0は略同一の形状を呈している。この衣類ケースAは、
衣類を1枚のみ収納することができるように形成された
ものであるので、側板部40、50は、背広服やコート
を1枚収納するのに十分な幅を有している。また、底面
部60は、底片部61〜64により形成され、該底片部
61〜64を適宜組み合わせることにより略板状に形成
され、該底片部61〜64が組み合わされた状態で、底
面部60側から視認した場合には、該底片部61〜64
は図2に示すようになっている。
【0014】次に、上記ハンガー掛止部100の構成に
ついて説明する。ハンガー掛止部100は、図3(a)
に示すように、略円形の孔部101と、縦長形状の一対
の扉部102と、横長形状の補強片部105と、該補強
片部105と同様に横長形状の開口部106とを有し、
全体で略L字形状を呈している。上記扉部102は、切
込み103と折れ線104とによって観音開き状に開閉
するようになっている。また、上記補強片部105は、
開口部106の下端から延設され下方に折れ曲がるよう
になっている。このハンガー掛止部100は、垂下片8
0に所定の開口部や切込みを形成することにより形成さ
れる。
【0015】続いて、上記構成の衣類ケースAの展開状
態について説明する。上記構成の衣類ケースAは、2つ
のブランクにより構成される。つまり、図4に示す第1
ブランクA1と図5に示す第2ブランクA2とによって
構成される。なお、図4及び図5において、一点鎖線は
山折りの折れ線を示すものとする。
【0016】ここで、上記第1ブランクA1は、図4に
示すように、裏板部30と、糊代部31と、側板部50
と、舌片51a、51bと、底片部61、62と、上面
フラップ70と、垂下片80とを有している。上記裏板
部30は、縦長の略方形状を呈し、この裏板部30の上
辺からは上面フラップ70が折れ線を介して連設されて
いる。この上面フラップ70のH方向の長さは、上記裏
板部30と略同一で、左右には突起部71、72が連設
されている。この裏板部30と上面フラップ70との間
には、挿通孔32を形成するための略コ字状の切込み3
3が設けられている。また、この上面フラップ70の上
辺からは折れ線を介して垂下片80が連設されている。
この垂下片80のH方向の長さは上記上面フラップ70
と略同一であり、その略中央にはハンガー掛止部100
が設けられている。また、裏板部30の右辺からは幅狭
の糊代部31が折れ線を介して連設され、さらに、裏板
部30の下辺からは底片部62が連設されている。この
底片部62は図4に示すように両端が下方に突出した形
状を呈している。
【0017】また、上記裏板部30の左辺から側板部5
0が折れ線を介して連設されている。この側板部50も
略方形状を呈し、V方向の長さは上記裏板部30と同一
であるが、H方向の長さは上記裏板部30よりも小さく
なっている。また、該側板部50の上辺からは舌片51
a、51bが折れ線を介して連設されている。この側板
部50と舌片51bとの間には、挿通孔52を形成する
ための略コ字状の切込み53が設けられている。この舌
片51aと舌片51bとの間には、組立て時に垂下片8
0が入り込むことができるように隙間501が設けられ
ている。また、上記側板部50の下辺からは底片部61
が折れ線を介して連設されている。
【0018】次に、上記第2ブランクA2は、図5に示
すように、表板部20と、糊代部21と、側板部40
と、舌片41a、41bと、底片部63、64と、蓋体
フラップ90とを有している。上記表板部20は、縦長
の略方形状で上記裏板部30と同一の形状を呈し、この
表板部20の上辺からは蓋体フラップ90が折れ線を介
して連設されている。この蓋体フラップ90のV方向の
長さは、上記側板部40、50のH方向の長さと略同一
で、上端略中央付近には突起部91が連設されている。
また、表板部20の右辺からは幅狭の糊代部21が折れ
線を介して連設され、さらに、表板部20の下辺からは
底片部64が連設されている。この底片部64は図5に
示すように略台形の形状を呈している。
【0019】また、上記表板部20の左辺からは側板部
40が折れ線を介して連設されている。この側板部40
も略方形状を呈し、上記側板部50と同一の形状を呈し
ている。また、該側板部40の上辺からは舌片41a、
41bが折れ線を介して連設されている。この側板部4
0と舌片41bとの間には、挿通孔42を形成するため
の略コ字状の切込み43が設けられている。この舌片4
1aと舌片41bとの間には、組立て時に垂下片80が
入り込むことができるように隙間401が設けられてい
る。また、上記側板部40の下辺からは底片部63が折
れ線を介して連設されている。
【0020】次に、上記構成の衣類ケースAの製造工程
について説明する。まず、段ボール材より第1ブランク
A1と第2ブランクA2の展開状態に打抜き形成を行
う。打抜き形成はトムソン等で行う。つまり、第1ブラ
ンクA1においては、図4に示す第1ブランクA1の外
形形状に打抜き形成するとともに、ハンガー掛止部10
0や切込み33、53を形成し、同時に折れ線を形成す
る。なお、突起部71の部分は舌片51bの側に切込み
を入れることになる。ハンガー掛止部100について
は、図3(b)に示すように、孔部101を形成するた
めの切込み101aと、切込み103と、折れ線104
と、切込み107と、折れ線108とが形成される。上
記切込み107と折れ線108とは全体で略トラック状
に形成され、折れ線108の部分を残して切込み107
を形成する。また、第2ブランクA2においては、図5
に示す第2ブランクA2の外形形状に打抜き形成すると
ともに、切込み43を形成し、同時に折れ線を形成す
る。
【0021】第1ブランクA1と第2ブランクA2の展
開形状に打抜き形成が行われたら、所定の折れ線で折曲
げ形成を行った後、糊代部31と側板部40の端部とを
固定し、同時に、糊代部21と側板部50の端部とを固
定する。固定は接着剤により接着を行ってもよいし、ホ
ッチキス等で固定するようにしてもよい。
【0022】そして、舌片41b、51bとを折り曲げ
た状態でこれら舌片41b、51bの上を覆うように上
面フラップ70を折り曲げ、突起部71、72を切込み
43、53により形成される挿通孔42、52に挿通し
て上面フラップ70を固定する。この上面フラップ70
は舌片41a、51a上に支持されるので、これらの舌
片41a、51aにより補強され、容易に折れ曲がるこ
とがない。また、垂下片80を垂直方向に折り曲げ、隙
間401、501に位置するようにする。また、底面部
60を構成する底片部61〜64を順番に折り曲げて組
み立て、底面部60を構成する。以上のようにして衣類
ケースAを組み立てる。このように、上記衣類ケースA
においては、接着等により固定すべき部分がほとんどな
く、おおよそ嵌込み作業により組み立てることができ
る。また、2枚をブランクを打ち抜き形成して組み立て
るのみで構成することができ、また、全体の構造も比較
的簡単な構成で衣類ケースを提供することができる。
【0023】次に、上記構成の衣類ケースAの使用状態
について、図3、図6を使用して説明する。収納すべき
衣類140をハンガー130に吊り下げ、該ハンガー1
30をハンガー掛止部100に掛止して使用する。つま
り、折れ線108を介して補強片部105を下方に折り
返しておき、まず、ハンガー130の掛け部の先端を孔
部101に挿入した後に、該ハンガーを下方に移動させ
る。すると、扉部102は自然と開き、開口部106の
部分に至る。その後、掛け部を右に移動させた位置でハ
ンガー130の掛け部を掛止する。
【0024】掛け部を扉部102から外れた位置掛止し
ておくことにより、掛け部の脱落を防止することができ
る。また、開口部106の上下方向の長さは小さく形成
されているので、掛け部の脱落のおそれがなく、また、
扉部102が設けられているため、ハンガー130の掛
け部のハンガー掛止部100からの脱落を防止できる。
また、開口部106の上下方向の長さは小さく形成され
ながら、孔部101の径はそれよりも大きく構成されて
いるので、孔部101への挿入は容易であり、ハンガー
130の取付けは容易となる。ハンガー130が掛止さ
れた状態では、ハンガー130の掛け部を支持する垂下
片80の部分が補強片部105によって二重になるた
め、強度を高めることができる。ハンガー130の掛止
が完了したら、舌片41a、51aを閉め、さらに、蓋
体フラップ90を閉めて突起部91を挿通孔32に挿通
して蓋体フラップ90を固定する。以上のようにして、
衣類の収納を完了する。
【0025】衣類140及びハンガー130の取外しに
当たっては、蓋体フラップ90及び舌片41a、51a
を開けた上で、ハンガー130を上に持ち上げて掛け部
を扉部102を介して孔部101にまで移動させること
により、該孔部101から容易にハンガー130の掛け
部を取り出すことができる。
【0026】以上のようにして、衣類を掛けたハンガー
を衣類ケースAの垂下片80から落下するおそれを防止
して衣類ケースAに収納することができ、運搬において
も安全に行うことができる。よって、例えば、毛皮のコ
ート等の高級品やスーツ等を運搬する場合でも安全に運
搬することができる。
【0027】次に、ハンガー掛止部の他の例について説
明する。図7に示すように、ハンガー掛止部110は、
略三角形状の孔部111と補強片部112とを有してい
る。このハンガー掛止部110の形成に当たっては、図
7(b)に示すように、垂下片80に切込み113と折
れ線114とを設ける。切込み113と折れ線114と
で正三角形の形状を呈する。そして、折れ線114を介
して下方に折り返すことにより上記ハンガー掛止部11
0を形成する。このハンガー掛止部110の使用状態に
ついては、上記実施例の場合と同様に、ハンガーの掛け
部を孔部111に掛止して使用する。この場合には、垂
下片80と補強片部112とで二重に構成されるので、
強度を高めることができる。
【0028】さらに、ハンガー掛止部の他の例について
説明する。図8に示すように、ハンガー掛止部120
は、略半円形状の孔部121と補強片部122とを有し
ている。このハンガー掛止部120の形成に当たって
は、図8(b)に示すように、垂下片80に半円状の切
込み123と直線状の折れ線124とを設ける。そし
て、折れ線124を介して下方に折り返すことにより上
記ハンガー掛止部120を形成する。このハンガー掛止
部120の使用状態については、上記実施例の場合と同
様に、ハンガーの掛け部を孔部121に掛止して使用す
る。この場合には、垂下片80と補強片部122とで二
重に構成されるので、強度を高めることができる。
【0029】なお、上記説明において、衣類ケースAは
衣類1枚のみを収納するためのものであるとして説明し
たが、側板部40、50の幅を大きくして複数枚の衣類
を収納できるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の衣類ケ
ースによれば、ハンガーの掛け部を開口部の扉部からず
れた箇所に支持させることによって、掛け部は外れにく
くなり、また、扉部が設けられているので、これによっ
ても掛け部の脱落を防止することができる。また、特
に、請求項2に記載の衣類ケースによれば、孔部の縦幅
が開口部の縦幅よりも大きく形成されているので、孔部
への掛け部への挿通が容易で、かつ、開口部に支持され
た掛け部の脱落を防止できる。また、特に、請求項3に
記載の衣類ケースによれば、補強片部によりハンガーの
掛け部を支持する部分が補強されるので、強度を高める
ことができる。
【0031】また、請求項4に記載の衣類ケースによれ
ば、ハンガーの掛け部を支持する部分が、片部それ自体
と上記補強片部とにより二重になるので、強度を高める
ことができる。また、特に、請求項5及び請求項6に記
載の衣類ケースによれば、ハンガーの掛け部を支持する
部分が、片部それ自体と上記補強片部とにより二重にな
るので、強度を高めることができる。
【0032】また、請求項7及び請求項8に記載の衣類
ケースによれば、上面フラップを確実に支持することが
できる。また、蓋体フラップを閉めることにより、衣類
ケースの上面全体を閉めることができる。また、特に、
請求項9に記載の衣類ケースによれば、上面フラップを
確実に支持することができる。また、2枚にブランクを
打ち抜き、組み立てることにより比較的簡単な構成で衣
類ケースを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく衣類ケースの斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例に基づく衣類ケースの底面図で
ある。
【図3】ハンガー掛止部の構成を示す図であり、(a)
はその斜視図であり、(b)は展開状態を示す平面図で
ある。
【図4】第1ブランクの展開状態を示す平面図である。
【図5】第2ブランクの展開状態を示す平面図である。
【図6】衣類ケースの使用状態を示す斜視図である。
【図7】ハンガー掛止部の他の構成を示す図であり、
(a)はその斜視図であり、(b)は展開状態を示す平
面図である。
【図8】ハンガー掛止部の他の構成を示す図であり、
(a)はその斜視図であり、(b)は展開状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
A 衣類ケース A1 第1ブランク A2 第2ブランク 10 上面部 20 表板部 30 裏板部 40、50 側板部 41a、41b、51a、51b 舌片 42、52 挿通孔 43、53 切込み 60 底面部 61、62、63、64 底片部 70 上面フラップ 71、72 突起部 80 垂下片 100、110、120 ハンガー掛止部 101、111、121 孔部 102 扉部 103、107、113、123 切込み 104、108、114、124 折れ線 105、112、122 補強片部 106 開口部 130 ハンガー 140 衣類

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収納する衣類ケースであって、 段ボール材で形成された片部で、ハンガーの掛け部を掛
    止するハンガー掛止部を有する片部が設けられ、 該ハンガー掛止部が、 孔部と、該孔部から下方に連設された縦長形状の扉部
    で、上記片部に切込みと折れ線とを形成して設けられた
    扉部と、該扉部の下方に連設された横長形状の開口部と
    を有することを特徴とする衣類ケース。
  2. 【請求項2】 上記開口部の縦幅が上記孔部の縦幅より
    も小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の衣類ケース。
  3. 【請求項3】 ハンガー掛止部が、さらに、上記開口部
    の下端に設けられる補強片部を有し、該補強片部は、片
    部に切込みを形成して折り返して形成されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の衣類ケース。
  4. 【請求項4】 衣類を収納する衣類ケースであって、 段ボール材で形成された片部で、ハンガーの掛け部を掛
    止するハンガー掛止部を有する片部が設けられ、 該ハンガー掛止部が、上記片部に任意形状の切込みを形
    成し、所定の折れ線で下方に折り返して形成された補強
    片部を有することを特徴とする衣類ケース。
  5. 【請求項5】 補強片部が略三角形状を呈し、片部に、
    三角形状の二辺に相当する切込みと他の一辺に相当する
    折れ線を形成してなることを特徴とする請求項4に記載
    の衣類ケース。
  6. 【請求項6】 補強片部が半円形状を呈し、片部に、半
    円形状の切込みと直線状の折れ線を形成してなることを
    特徴とする請求項4に記載の衣類ケース。
  7. 【請求項7】 衣類を収納する衣類ケースであって、 相対する表板部と裏板部と、相対する左側板部と右側板
    部とで4周面が形成され、 該左側板部から延設された一対の舌片と、 上記一対の舌片のうち裏板部側の舌片と該左側板部間に
    形成された切込みと、 該右側板部から延設された一対の舌片と、 上記一対の舌片のうち裏板部側の舌片と該右側板部間に
    形成された切込みと、 裏板部から延設され、左右に突起部を有する上面フラッ
    プであって、該裏板部側に設けられた舌片部に支持さ
    れ、該突起部が上記切込みにより形成される挿通孔に挿
    通されている上面フラップと、 該上面フラップから延設される片部であって、ハンガー
    掛止部を有する片部と、 上記表板部から延設される蓋体フラップと、を有するこ
    とを特徴とする衣類ケース。
  8. 【請求項8】 衣類ケースが、さらに、4周面を形成す
    る相対する表板部と裏板部と、相対する左側板部と右側
    板部とを有するとともに、 該左側板部から延設された一対の舌片と、 上記一対の舌片のうち裏板部側の舌片と該左側板部間に
    形成された切込みと、 該右側板部から延設された一対の舌片と、 上記一対の舌片のうち裏板部側の舌片と該右側板部間に
    形成された切込みと、 裏板部から延設され、左右に突起部を有する上面フラッ
    プであって、該裏板部側に設けられた舌片部に支持さ
    れ、該突起部が上記切込みにより形成される挿通孔に挿
    通されている上面フラップと、 上記表板部から延設される蓋体フラップと、を有し、 上記ハンガー掛止部を有する片部は、上記上面フラップ
    から延設されていることを特徴とする請求項1から6の
    いずれかに記載の衣類ケース。
  9. 【請求項9】 衣類を収納する衣類ケースであって、 該衣類ケースが第1ブランクと第2ブランクとで形成さ
    れ、 該第1ブランクが、略方形状の裏板部と、該裏板部の上
    辺から折れ線を介して連設され、左右に突起部を有する
    上面フラップと、該上面フラップから折れ線を介して連
    設され、ハンガー掛止部を有する片部と、該裏板部の下
    辺から折れ線を介して連設された底片部と、該裏板部の
    左辺から折れ線を介して連設された右側板部と、該右側
    板部の上辺から折れ線を介して連設された一対の舌片
    と、該右側板部の下辺から折れ線を介して連設された底
    片部とを有し、上記右側板部と舌片間に上記突起部挿通
    用の切込みが形成されるとともに、上記裏板部と上面フ
    ラップ間に切込みが形成され、 上記第2ブランクが、略方形状の表板部と、該表板部の
    上辺から折れ線を介して連設された蓋体フラップであっ
    て、上記裏板部と上面フラップ間に形成された切込みに
    より形成される挿通孔に挿通するための突起部を有する
    蓋体フラップと、上記表板部の下辺から折れ線を介して
    連設された底片部と、上記表板部の左辺から折れ線を介
    して連設された左側板部と、該左側板部の上辺から折れ
    線を介して連設された一対の舌片と、該左側板部の下辺
    から折れ線を介して連設された底片部とを有し、上記左
    側板部と舌片間に上記突起部挿通用の切込みが形成され
    ることを特徴とする衣類ケース。
  10. 【請求項10】 片部にハンガー掛止部が1つのみ設け
    られ、衣類ケースが衣類を1枚のみ収納する厚みを有す
    ることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の
    衣類ケース。
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