JPS5931534Y2 - 着物、帯等の展示販売包装容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、着物、帯等を展示するときは、衣桁にかけて柄の
地模様などをみせているが衣桁などは場所をとるし、ま
た品物を畳んだ状態で積み重ねたり並べたりするとお客
の目に止まりに＜＜、必要の都度子に持って広げてみせ
なければならない。

それにこれらの品物をお客に渡すときあるいは収納する
ときは畳み直して箱に入れたり、たとう紙に包むなど包
装しなければならず手間も要し、お客を待たせることに
もなる。

本考案は上記に鑑み、着物や帯等を織物幅−ばいにして
容器内に係止して展開状態を保持し、これら物品の商品
価値を発揮する部分等をよく看取できる状態に確実、安
定的に保つことによって展示効果を挙げると共に、これ
を展示状態のままで販売用容器として使用できるように
するものである。

以下実施例について述べると、板紙、プラスチックス板
その他の適宜板状材料を使用して上面に開口部を有する
矩形の容器体１を形成し、該容器体の側壁４の内側に沿
い、上部から下部に向って縁部材５を設けている。

この縁部材は、容器体の底面から側壁４にそってその上
端部まで延びる外面部２６と、そこから内側に折曲り２
７斜下方に延びる頂面部２８と、さらに内側折曲部２９
を介して下方へ延びる内面部６があって、これらによっ
て内部にスペース３０が形成されている。

上記内側折曲部２９には保持孔２があって、着物や帯な
どを適宜折畳んで掛ける棒状の支持具３の両端部を保持
するが、この支持具の両端には係止部８を設けている。

そしてこの容器体には、上部の保持孔側の底面から、下
部に向い縁部材の内側折曲部２９への次第に上昇する傾
斜板１３が形成されている。

帯７のお太鼓となる部分や着物の見所となる柄等のある
部分を広げて表面にし、他の部分を適当に折畳んで支持
具に掛け、この支持具を保持孔にかけ渡すと、該支持具
に設けられている係止部が上記保持孔に係合して帯等が
両縁部材間の幅−ばいになって吊下げられる。

この支持具を支えている縁部材は、上記保持具のある上
部から下部へと吊下げ方向に沿って設けられており、ま
た外面部、頂面部、内面部があり、内部にスペースが存
するように形成されていて強度的にも強くこのような縁
部材に保持孔が設けであるから、支持具に掛けた帯や着
物等が重いものでも安全、確実に支持でき、容器体の側
板が何かにぶつかったり、曲ったりしても上記縁部材に
よって緩衝されて支持具に影響を与えることがなく安定
的に支持することができる。

また、上記保持孔は、縁部材の斜下方に傾斜して延びる
頂面部と内面部との内側新曲部に設けられているから、
上記容器体を立てたときでもこれを寝かせたときでも、
どちら方向に対しても強く、帯等が確実に保持される。

又この容器体の下面部分は、上部にある保持孔側から下
部に向って次第に上記内側折曲部まで立上る傾斜板とな
っているので、厚手物の場合には保持孔側に多くの折畳
み部を作って下方を薄くシ、薄手物の場合には保持孔側
の折畳み量を少なくして下方にまで多くのものを垂すよ
うにすれば、吊下げた物の下端部もこの傾斜板によって
支持されて動いたり、ずれたりすることがなく定常状態
に支持して展示できる。

そして、柄もよく見えるので客の心をよく把えてアピー
ルすることができる。

販売の際は容器体に上蓋１６をかぶせればそのまま包装
容器になるので即座に販売できるし、収納も栗にでき、
かつ上蓋を容器体の底側に重ねておけば容器体が保護さ
れ整理もしやすい。

容器体の帯を吊下げている下方に、上方に立上る隔壁１
１によって区画９を設け、その中に上記帯にふされしい
着尺用反物１０を収納しセットとして展示すれば、相互
の商品価値を一層高めることができ、上記反物１０を収
納する区画９を帯の上方に位置するように設けることも
できる。

また、帯と帯〆、帯と帯揚げ、着尺地と羽織地、着尺地
とコート地、着尺地とぞうりなど種々に組合せて収納し
てもよい。

上記容器体に物品を収めた状態で直接みえる外面部分に
化粧紙を貼ったりすれば美装化することができる。

また、この容器体は上記したそのままで展示してもよい
が、その開口部に透明性のプラスチック製等の蓋１５を
かぶせて展示しておくとほこりがたからない。

第５図に示すものは、容器体の縁部材５の保持孔をＬ字
状の長孔１７としており、収納物を掛けた支持具の係止
部が溝状１８で上記長孔の前面から嵌入すれば自然に下
方に案内されて保持されるようになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図及び第２図は斜面
図、第３図はｌｌｌ−ＩＩＩ線断面図、第４図はＩＶＩ
Ｖ線断面図、第５図は変形例の一部省略斜面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に開口部を有する容器体を設け、該容器体の底面か
   ら側壁に沿ってその上端部まで延びる外面部とそこから
   内側に折曲り斜下方に延びる頂面部とさらに内側折曲部
   を介して下方へ延び上記外面部との間にスペースを作る
   内面部を有する縁部材を該容器体の両側壁に上部から下
   方に向って、かつ両縁部材の内面部間を着物や帯等の織
   物幅にほぼ相応した間隔となるように形成し、該容器体
   の上部に位置する縁部材の内側新曲部に保持孔を設け、
   該保持孔にこれと係合する係止部を有し着物、帝等の所
   望部分を表面にして折りたたみ懸垂状態に支持する支持
   具をかけ渡し、上記保持孔側−の容器体底面部から下部
   に向い上記縁部材に沿ってその内側新曲部まで次第に上
   昇する傾斜板を設け、上記容器体にかぶせる上蓋を備え
   る着物、帯等の展示販売包装容器。