JPS593933Y2 - 包装用箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テ゛パート、小売店などにおいて商品を販売
する際に、その商品を展示、包装するための包装用箱に
関するものである。

従来のこの種包装用箱は、収納箱の外側に蓋となる外箱
を嵌合する謂ゆる通常の箱体を使用している。

このような従来の包装用箱による時には、収納箱による
商品の展示が単調である欠点を持っている。

本考案は、これらの欠点を除去することを目的とするも
のであって、収納箱の対向する何れが１対の側壁を略正
方形に形威し、その収納箱における正方形側壁の１辺を
形威する長さに相当した深さと、収納箱における正方形
壁の１辺を形成する長さの倍数に相当する幅の側壁を１
対有する外箱とを設けることにより、その正方形側壁を
基準として収納箱の向きを何れの方向に変えても収納箱
の外観的な形状が変らないので、外箱に対し複数個嵌挿
する収納箱の向きをそれぞれ自由に選択することができ
、収納商品の展示手段に変化を与えることができる包装
用箱を提供するものである。

また、本考案の他の目的とするところは、収納箱の対向
する何れか１対の側壁を略正方形に形威し、その収納箱
における正方形側壁の１辺を形成する長さに相当した深
さと、収納箱における正方形側壁の１辺を形成する長さ
の倍数に相当する幅の側壁を１対有する外箱とを設ける
ことにより、その正方形側壁を基準として収納箱の向き
を何れの方向に変えても収納箱の外観的な形状が変らな
いので、外箱に対し各収納箱の上方開口を側方に向ける
などして嵌挿すれば、各収納箱の上方開口は何れも外箱
の側壁などにより閉塞することができる包装用箱を提供
するものである。

また、本考案の他の目的とするところは、収納箱の対向
する何れか１対の側壁を略正方形に形威し、その収納箱
における正方形側壁の１辺を形成する長さに相当した深
さと、収納箱における正方形側壁の１辺を形成する長さ
の倍数に相当する幅の側壁を１対有する外箱とを設ける
ことにより、その正方形側壁を基準として収納箱の向き
を何れの方向に変えても、収納箱の外観的な形状が変ら
ないので、包装用箱として使用した後に外箱の開口を横
向きになるようにして複数個の収納箱を嵌挿すれば、各
収納箱は引出しとなり小物入れなどに利用することので
きる包装用箱を提供するものである。

即ち、本考案は、対向する何れか１対の側壁を略正方形
に形成した収納箱を設け、その収納箱における正方形側
壁の１辺を形成する長さに相当した深さと、収納箱にお
ける正方形側壁の１辺を形成する長さの倍数に相当する
幅の側壁を１対有する外箱に対して、複数個の収納箱を
その向きを変更自在に嵌挿させることを特徴とした包装
用箱の構造を要旨とするものである。

次に、本考案を図示実施例に従って説明すれば、１は収
納箱であって、板目紙、ボール紙などの各種厚紙、更に
は合成樹脂など二〇種箱を作る各種材料によって適宜作
られるものであり、商品を収納するためのものである。

この収納箱１は、対向する何れか１対の側壁２，２を略
正方形に形威し、その大きさは収納する商品の大きさに
よって決定される。

３は中敷きであって、周縁に折返し４を設けて収納箱１
の内側に着脱自在に配設されるものであり、収納する商
品に対応して適宜使用するものである。

５は外箱であって、収納箱１と同様にこの種箱を作る各
種材料によって適宜作られるものであり、複数個の収納
箱１を内側に納めるためのものである。

この外箱５は、収納箱１の向きを変更自在に複数個嵌挿
させるために、その深さは収納箱１における正方形側壁
２の１辺を形成する長さに相当するものとすると共に、
対向する何れか１対の側壁の幅を収納箱１における正方
形側壁２の１辺を形成する長さの倍数に相当する大きさ
とし、実際には内側に納める収納箱１の数によって決定
される。

６は支切板であって、外箱５の内側を区画するためのも
のであり、外箱５に複数個の収納箱１゜１を嵌挿する際
に、必要に応じて設けられるものである。

この支切板６は、外箱５に対して固定的に設けてもよい
が、第４図に示すように、外箱５の内側壁に支持片７を
突設して、これに２つ折りした支切板６を嵌挿するよう
にし着脱自在としても、第５図に示すように、外箱５の
内側壁に支持溝８を穿設して、これに支切板６を着脱自
在に嵌挿するようにしてもよい。

９は損金具であって、適宜な形状のものが選ばれる収納
箱１の側壁に取付けられるものであり、収納箱１の側壁
に損金具取付用の穴を予しめ穿っておくとよい。

この損金具９は、本考案の包装用箱に商品などを入れて
包装し、これを携帯、移送し、更には贈答などに使用さ
れ、その目的を達した後の空となった箱を、小物入れな
どの引出しとして使用する場合に必要とするものであり
、通常は中敷き３で区画される収納箱１の内側などに格
納しておくとよい。

本考案の包装用箱は、斜上のように構成したものであり
、収納箱１内に石けんなどの商品を収納した後、その収
納した商品、或は場所に応じて収納箱１の開口を側方に
向けた外箱５に対して引出し状に一部を嵌挿し、或はそ
の収納箱１を第２図に示すように開口を上方に向けた外
箱５に対して一部分を、更には全体を嵌挿してこれを展
示する。

そして、これら収納箱１に収納した商品を包装するには
、収納箱１を外箱に対して引出し状に嵌挿しである場合
は、そのまま収納箱１を押し込めば収納箱１の開口部は
容易に外箱５によって閉塞包装される。

また、第２図に示すように開口を上向きにした外箱５を
使用している場合には、上向きに開口している各収納箱
１，１・・・・・・の向きをそれぞれ横向きに嵌挿しな
おせば、第３図に示すごとく各収納箱１，１・・・・・
・の開口部は容易に閉塞され、外箱５に包装される。

従って、これら外箱５に包装された収納箱１゜１・・・
・・・内の商品は妄りに散出する恐れがなく、そのまま
の状態、更には包装紙に包まれた状態で在庫し、携帯、
移送されるのである。

このように、本考案による時には、収納箱の対向する何
れか１対の側壁を略正方形に形威しであるので、収納箱
の開口する向きを何れの方向に向けても収納箱の外観的
な形状が変らず、外箱に対し複数個の収納箱を自由に向
きを変えて嵌挿組合せることができ、収納商品に応じた
変化のある展示を行うことができる実益を有するのであ
る。

また、本考案による時には、収納箱の対向する何れか１
対の側壁を略正方形に形威しであるので、収納箱の開口
する向きを何れの方向に向けても収納箱の外観的な形状
が変らず、各収納箱の開口する向きを変えることにより
、外箱に対して収納箱の各開口を閉塞的に嵌挿すること
ができ、包装が容易であると共に、外箱を従来品のよう
に収納箱の上から被せるものでないから、外箱を持って
も収納箱を取り残すことなく、その取扱いが極めて容易
となる実益を有するものである。

更に、本考案による時には、包装された商品が収納箱か
ら取り出されて本来の包装目的が遠戚された後、空とな
った収納箱の側壁に対し必要により損金具を取付け、第
６図に示すように外箱を横向きとして収納箱を引出状に
挿入すれば、適宜な小物入れを形成することができる。

この際、外箱並びに収納箱を千代紙９色紙を貼着するこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は収納箱の分解斜視
図、第２図は３個の収納箱を展示用に嵌挿した状態の斜
視図、第３図は同じく包装状態を示す斜視図、第４図は
外箱の実施例を示す斜視図、第５図は外箱の他の実施例
を示す平面図、第６図は小物入れとして使用する場合の
斜視図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。 １は収納箱、２は正方形側壁、３は中敷き、４は折返し
、５は外箱、６は支切板、７は支持片、８は支持溝、９
は損金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対向する何れか１対の側壁を略正方形に形威した収納箱
   を設け、その収納箱における正方形側壁の１辺を形成す
   る長さに相当した深さと、収納箱における正方形側壁の
   １辺を形成する長さの倍数に相当する幅の側壁を１対有
   する外箱に対して、複数個の収納箱をその向きを変更自
   在に嵌挿させることを特徴とした包装用箱。