JPH0911737A - エアフィルタ及びそれを用いた車両用空調装置 - Google Patents

エアフィルタ及びそれを用いた車両用空調装置

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JPH0911737A
JPH0911737A JP16066895A JP16066895A JPH0911737A JP H0911737 A JPH0911737 A JP H0911737A JP 16066895 A JP16066895 A JP 16066895A JP 16066895 A JP16066895 A JP 16066895A JP H0911737 A JPH0911737 A JP H0911737A
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air
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filter
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Koji Fujita
孝二 藤田
Yuki Izawa
友樹 井澤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内等に設置場所を設けることなく、効果
的に車室内の消臭を可能にする。 【構成】 濾過材をフレーム枠に保持させて構成される
エアフィルタにおいて、上記フレーム枠の少なくとも一
部を中空として消臭剤封入タンク部を形成し、同タンク
部の風路に面する側に開口を設けると共に、同開口をガ
ス透過性膜で被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアフィルタおよびこれ
を装着した車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は一般的な車両用空調装置の縦断面
図である。この装置は図に示すように、大きく分けて、
ブロワユニット1とクーリングユニット5とヒータユニ
ット9とからなり、これらが結合されたものである。ブ
ロワユニット1は、ブロワ2と内外気切換ダンパ3とこ
れらを収容するケース4とからなっている。クーリング
ユニット5は、エアフィルタ6とエバポレータ7とこれ
らを収容するケース8とからなっている。ヒータユニッ
ト9は、ヒータコア10とエアミックスダンパ11とこ
れらを収容するケース12とからなっている。
【0003】本装置において、ブロワ2で圧送される外
気又は車内空気はケース8内に入り、エアフィルタ6で
空気中の塵埃が取除かれた後、エバポレータ7に入り、
ここで冷却、除湿された後、ケース12内に送られ、エ
アミックスダンパ11によって分流され、その一部はヒ
ータコア10を通過することによって加熱された後、ヒ
ータコア10をバイパスした残部の空気と混合して所定
温度の調和空気となって吹出口に送られる。
【0004】図3は上記装置に用いられる従来のエアフ
ィルタ6の二面図であり、(a)は正面図、(b)は平
面図である。61は不織布等をじゃばら状に折り曲げて
作られた濾過材からなるフィルタ本体、62は同フィル
タ本体を保持するフレーム、63は取付用フランジであ
り、これらが一体となってフィルタ6が構成されてい
る。
【0005】エアフィルタ6はケース8の側壁に穿設さ
れた取付孔(図示しない)からケース8内に挿入され、
そのフランジ63をケース8の側壁にボルト等(図示し
ない)によって締結される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用空気
調和装置は、自動車車室内で感じる体臭、タバコ臭、カ
ビ臭などの嫌悪性臭気を消臭する作用は持っていないの
で、これらの消臭のためには別途市販の車載用消臭剤
や、あるいは更に芳香剤などを購入し、車室内に設置す
ることが行われている。これら薬剤の設置には設置場所
を別途必要とすることと、これらの薬剤は自然蒸散によ
り消臭効果を発揮するようになっているため消臭効果が
少ない。さらにこれらの薬剤には、空調装置の臭気発生
源の1つであるエバポレータ7の消臭効果は全く無いと
いう問題があった。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、車
室内等に設置場所を設けることなく効果的に車室内の消
臭を可能にし、更にエバポレータの消臭も可能にしよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、次の特徴を有するエアフィルタ及び
それを用いた車両用空調装置に関するものである。 (1)濾過材をフレーム枠に保持させて構成されるエア
フィルタにおいて、上記フレーム枠の少なくとも一部を
中空として消臭剤封入タンク部を形成し、同タンク部の
風路に面する側に開口を設けると共に、同開口をガス透
過性膜で被覆したもの。 (2)上記(1)項に記載のエアフィルタにおいて、消
臭剤封入タンク部に着脱可能な蓋を設けたもの。 (3)上記(1)項に記載のエアフィルタにおいて、消
臭剤封入タンク部の一部を透明材料で形成したもの。 (4)上記(1)項に記載のエアフィルタを、クーリン
グユニットの空気流路中に設置されたエバポレータの入
口側に設置した車両用空調装置。
【0009】
【作用】本発明においては、上記構成を具えているた
め、消臭剤封入タンク内で蒸発し、ガス化した消臭剤を
上記消臭剤封入タンクを構成するフレームのフィルタ風
路に接する側面に設けられたガス透過性フィルムを透過
させ、フィルタを流過する空気に混入させて吹き出すの
で、効果的に室内の消臭を行うことができる。
【0010】また車両用空調装置において、エバポレー
タを経て吹出口から車室内に吹き出すものにおいては、
特に車室のような小さい室の嫌悪性臭気を消臭すること
ができると共に、さらにエバポレータ自体から発生する
臭気を消臭することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るエアフィルタ
6の二面図等であり、(a)は正面図、(b)は平面
図、(c)は(b)におけるC−C断面図、(d)は
(a)におけるD−D断面図である。図において、濾過
材からなるフィルタ本体61、同フィルタ本体を保持す
るフレーム62、および取付用フランジ63の構造・作
用は従来のエアフィルタ(図3)とほぼ同じであるが、
本実施例が従来のエアフィルタと異る点は、フレーム6
2において、フランジ63が設けてある側とは反対の側
に消臭剤封入タンク70が一体的に設けてある点であ
る。71は消臭剤封入タンク70の角筒状容器、72は
同容器の上面に穿設された消臭剤補充口、73は同補充
口に取付けられる蓋、74はこの容器71の風路に接す
る側面71aに穿設された開口、75は同開口を被覆す
るポリエチレンフィルム等からなるガス透過性フィル
ム、76は容器71内に封入されている液状の消臭剤で
ある。前記容器71は消臭剤76の封入量を外部からチ
ェックできるよう透明プラスチックで成形されている。
【0012】本実施例のエアフィルタ6は前述の一般的
な車両用空調装置(図2)に装着して使用される。な
お、本実施例では消臭剤封入タンクはフレームのフラン
ジ反対側に設置されたが、フランジ側としてもまたその
中間部としてもよい。また消臭剤としては、芳香剤を含
むものであってもよい。
【0013】本装置において、容器71内で蒸発し、ガ
ス化した消臭剤はガス透過性フィルム75を透過し、容
器71外に流出し、フィルタ本体61を流過する空気に
混入してエバポレータ7を経て吹出口から車室内に吹き
出され、室内にある嫌悪性臭気を消臭する。このような
エアフィルタ6に一体化された消臭剤封入タンク70を
設けたことによって、次のような効果を発揮できる。 (1)ガス透過性フィルム75はフィルタ本体61を流
過する風路に接しており、例えば2〜3m/sec の風速に
さらされるため、自然蒸発によって作用する市販消臭剤
より蒸発量が増えしかも安定するので、確実な消臭効果
を得ることができる。 (2)エバポレータ7の上流に設置することにより、臭
気発生源で嫌悪性消気を断つことができるので、消臭効
果を高めることができる。 (3)消臭剤を車室内に設置するスペースを必要としな
い。
【0014】
【発明の効果】本発明のエアフィルタにおいては、上記
フレーム枠の少なくとも一部を中空として消臭剤封入タ
ンク部を形成し、同タンク部の風路に面する側に開口を
設けると共に、同開口をガス透過性膜で被覆してあるの
で、車室内等に設置場所を設けることなく、効果的に車
室内を消臭することができる。
【0015】また、同エアフィルタを、クーリングユニ
ットの空気流路中に設置されたエバポレータの入口側に
設置した車両用空調装置においては、エバポレータから
発生する臭気も消すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエアフィルタの二面図
および断面図。
【図2】一般的な車両用空調装置の縦断面図。
【図3】従来のエアフィルタの二面図。
【符号の説明】
6 エアフィルタ 61 フィルタ本体 62 フレーム 63 取付用フランジ 70 消臭剤封入タンク 71 筒状容器 72 消臭剤補充口 73 蓋 74 開口 75 ガス透過性フィルム 76 消臭剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用空気
調和装置は、自動車車室内で感じる体臭、タバコ臭、カ
ビ臭などの嫌悪性臭気を消臭する作用は持っていないの
で、これらの消臭のためには別途市販の車載用消臭剤
や、あるいは更に芳香剤などを購入し、車室内に設置す
ることが行われている。これら薬剤の設置には設置場所
を別途必要とすることと、これらの薬剤は自然蒸散によ
り消臭効果を発揮するようになっているため蒸散量に限
界がある。さらにこれらの薬剤はダッシュパネル付近に
置かれるため、空調装置の臭気発生源の1つであるエバ
ポレータ7への消臭効果が少ないという問題があった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過材をフレーム枠に保持させて構成さ
    れるエアフィルタにおいて、上記フレーム枠の少なくと
    も一部を中空として消臭剤封入タンク部を形成し、同タ
    ンク部の風路に面する側に開口を設けると共に、同開口
    をガス透過性膜で被覆したことを特徴とするエアフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 消臭剤封入タンク部に着脱可能な蓋を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 【請求項3】 消臭剤封入タンク部の一部を透明材料で
    形成したことを特徴とする請求項1に記載のエアフィル
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のエアフィルタを、クー
    リングユニットの空気流路中に設置されたエバポレータ
    の入口側に設置したことを特徴とする車両用空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100756965B1 (ko) * 2006-09-19 2007-09-07 현대자동차주식회사 차량용 에어필터 구조
JP2008504172A (ja) * 2004-07-01 2008-02-14 ヴァレオ システム テルミク 車両乗員室用暖房、換気、または空調システムにおける粒子フィルタ用空気処理装置
JP2016526965A (ja) * 2013-06-13 2016-09-08 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 揮発性組成物を蒸発させるための装置

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