JPH09117118A - インダクションモータ及びステータ製造方法 - Google Patents

インダクションモータ及びステータ製造方法

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JPH09117118A
JPH09117118A JP29346195A JP29346195A JPH09117118A JP H09117118 A JPH09117118 A JP H09117118A JP 29346195 A JP29346195 A JP 29346195A JP 29346195 A JP29346195 A JP 29346195A JP H09117118 A JPH09117118 A JP H09117118A
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JP
Japan
Prior art keywords
stator
comb
yoke
coil
winding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29346195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Nozawa
和雄 野沢
Kuninori Nishio
國憲 西尾
Toshiro Furutaki
敏郎 古滝
Tetsuo Sekiya
哲夫 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械加工によらない金属粉末射出成形焼結合
金の製法(一般的にはMIM[Metal Injection Mol
d])にて、ヨーク部材を製作し低コストで製造容易な
ステータ部材を提供する。 【構成】 回転磁界を発生する固定子と、その固定子よ
り回転磁界が作用する鉄系円盤(IRON-DISK)よりなる回
転子とを備え、前記回転子は固定子と別の支持手段で回
転可能に支えて固定子から分離自在に組み付けてなり、
前記固定子は金属粉末射出成形焼結合金法で製作された
ステータ部材にコイルを巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IRON-DISK型インダク
ションモータ及びIRON-DISK型インダクションモータの
ステータ製造方法に関するものであり、金属粉末射出成
形合金法で、ステータ巻線用ヨーク部材を製作し、その
ヨークに必要な巻線を行いステータを構成した事を特徴
とするもので、一般のモータへの応用も可能な低コスト
なヨークを提供することを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術および課題】従来交流モータのステータ部
材は、高周波特性が高い、即ち透磁率μ,磁束密度Bの
高い鉄系材料(例えばケイ素鋼鈑,パーメンジュール,
パーマロイ等)を機械加工法にて必要とされる形状に加
工積層し、ステータ巻線のヨーク部を絶縁処理後積層し
てステータを製作していたが、これには切断,積層,研
磨に時間が掛かりコスト高の要因にもなっている。
【0003】また、三次元的複雑な形状のヨーク部材を
製作するのは困難であった。この為、ヨーク部材の製法
について、機械加工工程の大幅な短縮または、機械加工
のいらない製法の開発が課題となっていた。
【0004】本発明の目的は、上記のような欠点を解決
し得るものであって、従来の問題である機械加工によら
ない金属粉末射出成形焼結合金の製法(一般的にはMI
M[Metal Injection Mold])にて、ヨーク部材を製作
し低コストで製造容易なステータ部材を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題を解決するためになされたもので、本発明による請求
項1に係わるIRON-DISK型インダクションモータにおい
ては、回転磁界を発生する固定子と、その固定子より回
転磁界が作用する鉄系円盤(IRON-DISK)よりなる回転子
とを備え、前記回転子は固定子と別の支持手段で回転可
能に支えて固定子から分離自在に組み付けてなり、前記
固定子は金属粉末射出成形焼結合金法で製作されたステ
ータ部材にコイルを巻回してなることにより構成されて
いる。
【0006】本発明の請求項2に係わるステータの製造
方法においては、ヨーク部材を断面Hのクシ型状(A),
(B)に成形,焼鈍する工程と、前記クシ型状ヨーク部材
(A),(B)を絶縁接着剤にてクシ部をかみ合わせて一体化
する工程と、前記一体化したヨークの両端面を研削して
各クシ部を絶縁させる工程と、前記絶縁された積層ヨー
クにコイルを巻回する工程と、前記コイルが巻回された
複数の積層ヨークをステータ台に放射状に配置固定する
工程と、から製造されている。
【0007】本発明の請求項3に係わるステータの製造
方法においては、ステータ台と放射状に配置されたクシ
型状ヨーク部材(A1),(B1)を一体成形し焼鈍する工程
と、前記クシ型状ヨーク部材(A1),(B1)を絶縁接着剤に
てクシ部をかみ合わせて一体化する工程と、前記一体化
したヨークの両端面を研削して各クシ部を絶縁させる工
程と、前記絶縁された積層ヨークの各々のコイル溝11に
コイルを巻回する工程と、から製造されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付図面を参照して説明すると、図1は本発明の一実施
例のステータ部材一体型インダクションモータの構造を
示し、図2は本発明の一実施例のステータ部材分離型イ
ンダクションモータの構造を示し、図3は本発明の一実
施例のステータの製造方法を説明する図で、図4は本発
明の他の実施例のステータの製造方法を説明する図で、
図5は磁気焼鈍の温度プロファイルの一例を示す。
【0009】本発明に用いた材料は、透磁率μ,磁束密
度Bの高い金属粉末を用い、金属粉末射出成形焼結合金
の製法(一般的にはMIM[Metal Injection Mold])
にて、ヨーク部材を製作した。ヨーク部材形状はモール
ド金型で自由に設計が可能であり、三次元的複雑形状も
金属粉末射出成形焼結合金法で行えば可能である。
【0010】表1に材料組成と焼結後得られた磁気特性
を示す。表1の結果よりステータに要求される高周波特
性も十分満足する結果が得られた。
【0011】
【表1】
【0012】次に図1,図2に示すようにステータの組
立を行った。図1は、ステータ部材一体型形状であり、
各ステータ部材2にコイル3の巻線を施し、IRON-ROTOR
1に固着された軸4をステータの軸受5に挿入し、軸受
5にて軸4を保持した。図1では、4極8ポールの例で
示したが、ポール数はステータの要求特性によって自由
に設計可能である。
【0013】図2は、ステータ部材分離型で、図1と同
様に4極8ポールの例で示したが、必要に応じポール数
を自由に変えることは可能である。又、ステータ台6
は、パーマロイで実施した。
【0014】又、図1,2ではディスク型で例を示した
が、金属粉末射出成形焼結合金法で得たステータ部材に
巻線を施しステータとして使用すれば一般のモータ用と
しても応用可能である。
【0015】図5に示すのは、磁気焼鈍の温度プロファ
イルの一例であるが、材料組成比、構成材料によって、
その条件は変わる。
【0016】次に、図3を用いて本発明によるステータ
の製造方法について説明する。まずヨーク部材を断面H
のクシ型状A,Bに成形,焼鈍する。次にクシ型状ヨー
ク部材A,Bを絶縁接着剤にてクシ部をかみ合わせて一
体構造Cとし、一体化したヨークCの両端面M1,M2を研
削して各クシ部を絶縁させて積層ヨークDを製造した。
この絶縁された積層ヨークDのコイル溝10にコイルを巻
回し、このコイルが巻回された複数の積層ヨークDをス
テータ台に放射状に配置固定することから本発明のステ
ータが得られた。
【0017】このようにして製造するので一般の積層型
のヨーク部材の製法と異なり、接着工程もクシ型状に薄
板が一体化されている為、位置出し精度も向上し簡単に
積層型ヨーク部材を製作することが可能である。
【0018】次に、図4を用いて本発明による第二の実
施例によるステータの製造方法について説明する。まず
ステータ台と放射状に配置されたクシ型状ヨーク部材A
1,B1を成形,焼鈍する。次にこのステータ台と一体成
形されたクシ型状ヨーク部材A1,B1を絶縁接着剤にて
クシ部をかみ合わせて一体構造C1とし、一体化したヨ
ークC1の両端面N1,N2を研削して各クシ部を絶縁さ
せて積層ステータD1を製造した。この絶縁された積層
ステータD1の複数のコイル溝11にコイルを巻回するこ
とから本発明のステータが得られた。
【0019】このようにして製造するので、積層型ヨー
クを備えたステータが容易に低コストで製造できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、実施例で詳細に説明し
たとおり、ステータ部材の製法に於いて、積層の機械加
工を必要としない射出成形法でスロット部材の最終形状
迄製作するので、量産性が向上し、低コストで生産でき
る。又、寸法不良等機械加工法では生じていたものが、
射出成形である為不良発生率が激減し、歩留まりが向上
する。更に、三次元的複雑な形状も製作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のステータ部材一体型インダ
クションモータの構造を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例のステータ部材分離型インダ
クションモータの構造を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例のステータの製造方法を説明
する図。
【図4】本発明の第二の実施例のステータの製造方法を
説明する図。
【図5】磁気焼鈍の温度プロファイルの一例を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1 IRON-ROTOR 2 ステータ 3 コイル 4 軸 5 軸受 6 ステータ台 10,11 コイル溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 哲夫 東京都足立区新田3−8−22 並木精密宝 石株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁界を発生する固定子と、その固定
    子より回転磁界が作用する鉄系円盤(IRON-DISK)よりな
    る回転子とを備え、前記回転子は固定子と別の支持手段
    で回転可能に支えて固定子から分離自在に組み付けてな
    り、前記固定子は金属粉末射出成形焼結合金法で製作さ
    れたステータ部材にコイルを巻回してなることを特徴と
    するIRON-DISK型インダクションモータ。
  2. 【請求項2】 ヨーク部材を断面H型のクシ型状に複数
    成形,焼鈍する工程と、前記複数のクシ型状ヨーク部材
    の一対を絶縁接着剤にてクシ部をかみ合わせて一体化す
    る工程と、前記一体化したヨークの両端面を研削して各
    クシ部を絶縁させる工程と、前記絶縁された積層ヨーク
    にコイルを巻回する工程と、前記コイルが巻回された複
    数の積層ヨークをステータ台に放射状に配置固定する工
    程と、から成ることを特徴とするステータ製造方法。
  3. 【請求項3】 ステータ台と放射状に配置されたクシ型
    状ヨーク部材を複数一体成形し焼鈍する工程と、前記複
    数のクシ型状ヨーク部材の一対を絶縁接着剤にてクシ部
    をかみ合わせて一体化する工程と、前記一体化したヨー
    クの両端面を研削して各クシ部を絶縁させる工程と、前
    記絶縁された積層ヨークの各々のコイル溝にコイルを巻
    回する工程と、から成ることを特徴とするステータ製造
    方法。
JP29346195A 1995-10-16 1995-10-16 インダクションモータ及びステータ製造方法 Withdrawn JPH09117118A (ja)

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Effective date: 20030107