JPH09117084A - リラクタンス同期電動機用回転子の製造方法 - Google Patents

リラクタンス同期電動機用回転子の製造方法

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JPH09117084A
JPH09117084A JP26863395A JP26863395A JPH09117084A JP H09117084 A JPH09117084 A JP H09117084A JP 26863395 A JP26863395 A JP 26863395A JP 26863395 A JP26863395 A JP 26863395A JP H09117084 A JPH09117084 A JP H09117084A
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JP
Japan
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core
sheet material
rotor
joining
manufacturing
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Application number
JP26863395A
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English (en)
Inventor
Kimitaka Maruyama
公孝 丸山
Sakae Takahashi
栄 高橋
Hiromi Nakamura
弘洋 中村
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP26863395A priority Critical patent/JPH09117084A/ja
Publication of JPH09117084A publication Critical patent/JPH09117084A/ja
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性体および非磁性体を従来よりもさらに薄
く、特性の良好なRSM用回転子の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 非磁性金属で形成され円形断面を有する
コアシャフト1に、磁性金属の第1シート材5と非持性
金属の第2シート材7を巻き付けると共に、コアシャフ
ト1,第1シート材5および第2シート材7とを接合さ
せてコアコラム9を製造する。その後、コアコラム9を
切断してコアセグメント11を製造する。この複数のコ
アセグメント11の外周をロータコア13の周囲に形成
された複数の凹部15Aに係合させると共に接合させる
か、複数のコアセグメント11を鋳型または焼結用型の
中に配置してロータコア13の部分を鋳包み、または粉
末焼結し、複数の各コアセグメント11を接合せしめ
て、円柱形の回転子17を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リラクタンス同
期電動機(以下、RSMという。)用回転子の特性を改
善し、かつ容易に製造することのできる同回転子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RSMにおいては、ステータに与
えられる3相交流によって形成される回転磁界に、回転
子の凸形状の突起部または、材料を曲げて作った磁性体
の磁路が引き付けられて回転子が動くようになってい
る。
【0003】凸形状の突起部を有する回転子は、小型の
RSMに利用され、屈曲している磁路を有する回転子
は、大型のRSMに利用される傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の磁路を構成する磁性体は、2〜3mm程度の厚さを
有している。しかもこの磁性体は、低炭素鋼などの管材
を機械加工して作られた断面円弧状の形状をし、同様な
形状を有し、同様な機械加工により得られ、隣接して設
けられる非磁性体に接合される。このように磁性体は薄
肉で高精度に作られるために、多くの製造工数を必要と
し、非磁性体と共に高価なものとなり、回転子の価格低
減、製造期間の短縮などにとっては不利なものとなり、
さらに磁性体の薄肉化が困難であるなどの問題を有して
いる。
【0005】この発明の目的は、磁性体および非磁性体
を従来よりもさらに薄く、特性の良好なRSM用回転子
をより安価に製造することができる同回転子の製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のRSM用回転子の製造方法
は、非磁性金属で形成され円形断面を有するコアシャフ
トに、磁性金属からなる第1シート材と非磁性金属から
なる第2シート材を巻き付けると共に、前記コアシャフ
ト、第1シート材および第2シート材をそれぞれ接合さ
せてコアコラムを製造した後、このコアコラムを切断し
てコアセグメントを製造し、次いで、この製造された複
数の各コアセグメントの外周をロータコアの周囲に形成
された複数の各凹部に係合させて、各コアセグメントを
各凹部に接合せしめて円柱形の回転子を製造することを
特徴とするものである。
【0007】請求項1によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、非磁性金属で形成された円形断面を有
するコアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と
非磁性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、
コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
ぞれ接合させてコアコラムが製造される。この後、コア
コラムを切断して複数のコアセグメントを製造する。次
いで、各コアセグメントの外周をロータコアの周囲に形
成された複数の各凹部に係合させて、各コアセグメント
と各凹部とを接合せしめて円柱形の回転子が製造され
る。而して、磁性体および非磁性体が従来よりもさらに
薄く形成されると共に特性の良好な回転子が得られる。
【0008】請求項2によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、非磁性金属で形成され円形断面を有する
コアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と非磁
性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、前記
コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
ぞれ接合させてコアコラムを製造した後、このコアコラ
ムを切断してコアセグメントを製造し、次いで、この製
造されたコアセグメントを請求項1と同様の配置関係と
なるように鋳型の中に配置し、ロータコアに相当する内
部の空間に金属の溶湯を鋳込んで鋳包み、円柱形の回転
子を製造することを特徴とするものである。
【0009】請求項2によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、非磁性金属で形成された円形断面を有
するコアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と
非磁性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、
コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
ぞれ接合させてコアコラムが製造される。この後、コア
コラムを切断して複数のコアセグメントを製造する。次
いで、各コアセグメントを請求項1と同様の配置関係と
なるように鋳型の中に配置し、ロータコアに相当する内
部の空間に金属の溶湯を鋳込んで鋳包み、円柱形の回転
子が製造される。而して、磁性体および非磁性体が従来
よりも薄く形成されると共に特性の良好な回転子が得ら
れる。
【0010】請求項3によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、非磁性金属で形成され円形断面を有する
コアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と非磁
性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、前記
コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
ぞれ接合させてコアコラムを製造した後、このコアコラ
ムを切断してコアセグメントを製造し、次いで、この製
造されたコアセグメントを請求項1および2と同様の配
置関係となるように焼結用型の中に配置し、ロータコア
に相当する内部の空間に焼結用の金属粉末を充填し、か
つ加熱して焼結し、円柱形の回転子を製造することを特
徴とするものである。
【0011】請求項3によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、非磁性金属で形成され円形断面を有す
るコアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と非
磁性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、前
記コアシャフト、第1シート材および第2シート材がそ
れぞれ接合されてコアコラムが製造される。この後、コ
アコラムを切断して複数のコアセグメントを製造する。
次いで、各コアセグメントを請求項1および2と同様の
配置関係となるように焼結用型の中に配置し、ロータコ
アに相当する内部の空間に焼結用の金属粉末を充填し、
かつ加熱して焼結し、円柱形の回転子が製造される。そ
して、磁性体および非磁性体が従来よりも薄く形成され
ると共に特性の良好な回転子が得られる。
【0012】請求項4によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、前記請求項1,2または3記載の発明の
RSM用回転子の製造方法において、前記コアシャフト
の外周が、異なる曲率中心を有する円弧により形成さ
れ、第1シート材および第2シート材が前記外周の段差
部を起点として巻き付けられることを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項4によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、請求項1,2または3による発明にお
いて、コアシャフトの外周が異なる曲率中心を有する円
弧により形成され、第1シート材および第2シート材が
前記外周の段差部を起点として巻き付けられるから、真
円形のコアシャフトが製造される。
【0014】請求項5によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、前記請求項1乃至4のいずれか1つに記
載の発明のRSM用回転子の製造方法において、前記コ
アシャフト、第1シート材および第2シート材を、固液
反応接合または固相接合により接合せしめることを特徴
とするものである。
【0015】請求項5によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、請求項1乃至4のいずれか1つの発明
において、コアシャフトと第1シート材と第2シート材
とを、固液反応接合または固相接合により接合せしめる
ことによってこれらが強固に接合される。
【0016】請求項6によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、前記請求項5記載の発明のRSM用回転
子の製造方法において、前記固液反応接合がロウ付、前
記固相接合がHIP処理による拡散接合であることを特
徴とするものである。
【0017】請求項6によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、請求項5の発明において、固液反応接
合がロウ付、固相接合がHIP処理による拡散接合であ
ることにより、より強固に接合される。
【0018】請求項7によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、前記請求項1,4,5または6記載の発
明のRSM用回転子の製造方法において、前記各コアセ
グメントとロータコアの各凹部とを、固液反応接合また
は固相接合により接合せしめることを特徴とするもので
ある。
【0019】請求項7によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、請求項1,4,5または6における各
コアセグメントとロータコアの各凹部とを、固液反応接
合または固相接合により接合せしめることによってこれ
らが強固に接合される。
【0020】請求項8によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、前記請求項7記載の発明のRSM用回転
子の製造方法において、前記固液反応接合がロウ付また
は鋳包み、前記固相接合がHIP処理または焼結による
拡散接合であることを特徴とするものである。
【0021】請求項8によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、請求項7の発明において、固液反応接
合がロウ付または鋳包み、固相接合がHIP処理または
焼結による拡散接合であることにより、より強固に接合
される。
【0022】請求項9によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法は、前記請求項1乃至8のいずれか1つに記
載の発明のRSM用回転子の製造方法において、前記第
1シート材または第2シート材の表面にメッキ,吹付,
溶射または塗装などにより接合用の薄膜を設けたり、ま
たは巻込みにより第1シート材と第2シート材との間に
接合用の薄膜を設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0023】請求項9によるこの発明のRSM用回転子
の製造方法では、請求項1乃至8のいずれか1つの発明
において、第1シート材または第2シート材の表面にメ
ッキ,吹付,溶射または塗装などにより接合用の薄膜を
設けたり、または巻込みにより第1シート材と第2シー
ト材との間に接合用の薄膜を設けることにより、第1,
第2シート材およびコアシャフトの接合が強固および容
易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基いて詳細に説明する。
【0025】図1を参照するに、コアシャフト1には同
じ長さを有する曲率半径R1 、R2の各々の曲率中心O
1 ,O2 が間隔Cだけ離れていると共に、段差Tが設け
られている。しかも、このコアシャフト1は非磁性金属
からなっていると共に、コアシャフト1の外周3には磁
性金属からなる第1シート材5と非磁性金属からなる第
2シート材7とがそれぞれ段差部を起点として、2組巻
き付けられ、後述するように巻き付け後に、ロウ付など
による固液反応接合またはHIP処理などによる拡散に
よる固相接合により、前記コアシャフト1と第1シート
材5と第2シート材7とが接合され、一体化されてコア
コラム9が製造される。なお、第1シート材5の厚さを
W,第2シート材7の厚さをSとすることにより、コア
シャフト1の段差Tは厚さWと厚さSの和(T=W+
S)となっている。これにより第1シート材5と第2シ
ート材7の積層部が真円形のコアコラム9が製造され
る。
【0026】このコアコラム9を切断することにより、
図2に示されているようなコアセグメント11が製造さ
れる。すなわち、図2において、コアセグメント11は
コアシャフト1の一部1Aおよび第1シート材5,第2
シート材7よりなり、コアセグメント11の外周11A
が曲率半径R3 、切断した円弧11Bが曲率半径R4
なるように切断して製造されるものである。
【0027】この製造されたコアセグメント11を複数
用意すると共に、図3に示されているような構造用鋼な
どで作られたロータコア13を用意する。このロータコ
ア13の外周には曲率半径R3 を有する複数(本実施の
形態の例では4つ)の凹部15Aが形成されていると共
に、この各凹部15Aに各コアセグメント11を係合さ
せた状態で、上述したロウ付、HIP処理、さらには鋳
包みや焼結などの固液反応接合または固相接合によりロ
ータコア13と複数のコアセグメント11を接合して各
々を一体化することによりRSM用の回転子17が製造
されることになる。なお、上記鋳包みと焼結は、ロータ
コア13と各コアセグメント11との間にすき間を設
け、このすき間に金属の容湯を鋳込むか、または焼結用
粉末を充填して行う。
【0028】上記コアコラム9の製造は、図4に示され
ているように、コアシャフト1に第1シート材5,第2
シート材7を巻き付ける際に、第1シート材5,第2シ
ート材7の終端部をテーパに加工しておき、コアコラム
9の外周9Aがほぼ真円となるようにすることが好まし
い。この巻き付けの進行中では、ピンチロール19,2
1で矢印23,25の方向にコアコラム9を押し付けな
がら、矢印27の方向にコアコラム9が回転されるの
で、第1シート材5,第2シート材7はコアシャフト1
の周囲に強固に巻き付けられる。最後に第1シート材
5,第2シート材7は終端部でロウ付、アーク溶接など
によりコアコラム9の外周9Aに接合される。
【0029】この後、コアコラム9はコアシャフト1,
第1,第2シート材5,7の間にロウ材を浸透させて行
うロウ付などの固液反応接合またはHIP処理などの固
相接合でコアシャフト1,第1シート材5,第2シート
材7が接合されて一体化される。なお、低速回転用RS
Mでは回転子17の各部に加わる遠心力は少いので、安
価なロウ付などが利用されるが、20000rpm程度
の回転数となる高速回転用RSMでは接合強度が30k
gf/mm2 を超えるHIP処理を利用し回転子17を
一体化する。
【0030】特に、30,000rpm程度の高速回転
が必要となる回転子17では、コアシャフト1をSUS
316−B、第1シート材5を低硅素鋼板、第2シート
材7をSUS316−CPで作り、コアコラム9および
ロータコア13などの一体化をHIP処理(1000〜
2000気圧、1000〜1100℃、1〜2時間保持
で処理)により行い、コアシャフト1,第1シート材
5,第2シート材7,ロータコア13を完全に接合し、
接合強度を例えば50kgf/mm2 程度に高めること
が望ましい。
【0031】さらに、コアシャフト1,第1シート材
5,第2シート材7およびロータコア13を一体化する
際に利用されるロウ付は、コアシャフト1,第1シート
材5,第2シート材7およびロータコア13の各々の表
面にロウ材の吹付または溶射をするか、それらの間にシ
ート状のロウ材を巻き込み、真空加熱炉を用いてロウ付
すれば、コアコラム9を安価に製作することができる。
【0032】また、コアシャフト1,第1シート材5,
第2シート材7およびロータコア13の各々の表面にロ
ウ材としてのニッケルメッキ(リンまたはホウ素などを
含有)により、更には第1シート材5,第2シート材7
の表面に金属塩化物、金属微粉末などのロウ材の塗装お
よび焼付により接合用の薄膜を構成し、真空加熱炉の中
で拡散接合してコアコラム9を作ると、ロウ付で得られ
る接合強度より高いものを得ることができる。
【0033】上記のようにして製造された回転子17
は、図3に示すごとく、第1シート材5,第2シート材
7により、回転子17の中心に向って屈曲する磁路が構
成され、第1シート材5の厚さが1.5mm程度に薄く
なると共に、第1シート材5の中を通る磁束は容易に飽
和するために、第1シート材5,第2シート材7の端面
で形成される回転子17の外周17Aにおける磁束は部
分的に集束することなく均一に分布するようになる。
【0034】例えばRSMのステータの内周には数十個
のスロットがあり、スロットの中にコイルが入って部分
的に発生する磁束により回転磁界が構成されるが、回転
子17の外周17Aの磁束の分布が均一であるので、回
転磁界の方向と回転子17の方向が変動しても、回転子
17の磁束の分布状態の変化が少く、回転子17に働く
回転力の非線形変動が少なく、RSMの負荷変動による
振動を低減できる。
【0035】一方、従来のRSMに利用される突起部、
厚い材料で作られている磁路においては、磁路における
磁束の部分的な集中、また磁束の集中位置の変動によ
り、回転磁界の方向と回転子の方向が変化する際、回転
子に働く回転力の変動が複雑な非線形となって、RSM
の負荷変動によってRSMが振動するようになる「ゴギ
ング」と言われる不都合を生じていたものである。
【0036】上述した実施の形態の例では、前記コアコ
アラム9は真円形の断面を得るために、異なる曲率中心
1 ,O2 の2つの円弧により外周が形成されたコアシ
ャフト1を用い、このコアシャフト1の外周に2組の第
1シート材5,第2シート材7をそれぞれ巻き付ける例
を示したが、第1シート材5、第2シート材7の厚さが
それぞれ0.3mm以下の場合には、コアシャフト1を
単なる円形断面のシャフトとし、先端が薄くなるように
先端に勾配を付けた1組の第1シート材5,第2シート
材7をそのまま巻き付けても実用上、問題はない。
【0037】また、上述した実施の形態の例では、ロー
タコア13の外周に形成された複数の凹部15Aに、図
2に示されたコアセグメント11を係合し接合して回転
子17を製造する例で説明したが、図2に示された複数
のコアセグメント11を図3に示すものと同様の配置関
係で、図示しない鋳型の中に配置し図3におけるロータ
コア13の部分を空間としておき、この空間に金属の溶
湯を鋳込んでロータコア13を形成する、いわゆる鋳包
みにより、複数のコアセグメント11を接合しつつ上述
した回転子17と同様の回転子17を製造することもで
きる。
【0038】また、上記鋳包み用の鋳型に代えて焼結用
型の中に同様に各コアセグメント11を配置して内部の
空間に焼結用の金属粉末を充填して加熱する、いわゆる
粉末焼結によりロータコア13を形成してもよい。
【0039】なお、この発明は、前述した実施の形態の
例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0040】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例の説明から
理解されるように、請求項1,2または3の発明によれ
ば、磁性体および非磁性体を従来よりさらに薄く形成す
ることができると共に回転子を容易に製造でき、また回
転子の価格を低減し、回転子と回転磁界の方向の変動に
より回転子に働く回転力の変動が円滑で安価な特性のよ
いRSM用回転子を提供することができる。
【0041】請求項4の発明によれば、コアシャフトの
外周が異なる曲率中心を有する円弧により形成され、第
1シート材および第2シート材が前記外周の段差部を起
点として巻き付けられるから、真円形のコアシャフトを
製造することができる。
【0042】請求項5の発明によれば、コアシャフト、
第1シート材および第2シート材を、固液反応接合また
は固相接合により接合せしめることによって強固に接合
させることができる。
【0043】請求項6の発明によれば、固液反応接合が
ロウ付、固相接合がHIP処理による拡散接合であるこ
とにより、より強固に接合させることができる。
【0044】請求項7の発明によれば、各コアセグメン
トとロータコアの各凹部とを、それぞれ固液反応接合ま
たは固相接合により接合せしめることによって強固に接
合させることができる。
【0045】請求項8の発明によれば、固液反応接合が
ロウ付または鋳包み、固相接合がHIP処理または焼結
による拡散接合であることにより、より強固に接合させ
ることができる。
【0046】請求項9の発明によれば、第1シート材ま
たは第2シート材の表面に接合用のメッキ,吹付,溶射
または塗装などにより薄膜を設けたり、または巻込みに
より第1シート材と第2シート材との間に接合用の薄膜
を設けることにより、第1,第2シート材およびコアシ
ャフトの接合を強固および容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コアシャフトと第1シート材、第2シート材で
製造されるコアコラムの部分断面図である。
【図2】コアコラムを切断して製造されるコアセグメン
トの断面図である。
【図3】ロータコアの外周に複数のコアセグメントを接
合して製造されるRSM用回転子の断面図である。
【図4】コアシャフトに第1シート材、第2シート材を
巻き付けてコアコラムを製造するコアコラムおよびピン
チロールからなる巻付位置の断面図である。
【符号の説明】
1 コアシャフト 1A 端部 3 外周 5 第1シート材 7 第2シート材 9 コアコラム 11 コアセグメント 13 ロータコア 15A 凹部 17 回転子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性金属で形成され円形断面を有する
    コアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と非磁
    性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、前記
    コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
    ぞれ接合させてコアコラムを製造した後、このコアコラ
    ムを切断してコアセグメントを製造し、次いで、この製
    造された複数の各コアセグメントの外周をロータコアの
    周囲に形成された複数の各凹部に係合させて、各コアセ
    グメントを各凹部に接合せしめて円柱形の回転子を製造
    することを特徴とするリラクタンス同期電動機用回転子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 非磁性金属で形成され円形断面を有する
    コアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と非磁
    性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、前記
    コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
    ぞれ接合させてコアコラムを製造した後、このコアコラ
    ムを切断してコアセグメントを製造し、次いで、この製
    造されたコアセグメントを請求項1と同様の配置関係と
    なるように鋳型の中に配置し、ロータコアに相当する内
    部の空間に金属の溶湯を鋳込んで鋳包み、円柱形の回転
    子を製造することを特徴とするリラクタンス同期電動機
    用回転子の製造方法。
  3. 【請求項3】 非磁性金属で形成され円形断面を有する
    コアシャフトに、磁性金属からなる第1シート材と非磁
    性金属からなる第2シート材を巻き付けると共に、前記
    コアシャフト、第1シート材および第2シート材をそれ
    ぞれ接合させてコアコラムを製造した後、このコアコラ
    ムを切断してコアセグメントを製造し、次いで、この製
    造されたコアセグメントを請求項1および2と同様の配
    置関係となるように焼結用型の中に配置し、ロータコア
    に相当する内部の空間に焼結用の金属粉末を充填し、か
    つ加熱して焼結し、円柱形の回転子を製造することを特
    徴とするリラクタンス同期電動機用回転子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記コアシャフトの外周が異なる曲率中
    心を有する円弧により形成され、第1シート材および第
    2シート材が前記外周の段差部を起点として巻き付けら
    れることを特徴とする請求項1,2または3記載のリラ
    クタンス同期電動機用回転子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記コアシャフト、第1シート材および
    第2シート材を、固液反応接合または固相接合により接
    合せしめることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1つに記載のリラクタンス同期電動機用回転子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記固液反応接合がロウ付、前記固相接
    合がHIP処理による拡散接合であることを特徴とする
    請求項5記載のリラクタンス同期電動機用回転子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記各コアセグメントとロータコアの各
    凹部とを、固液反応接合または固相接合により接合せし
    めることを特徴とする請求項1,4,5または6記載の
    リラクタンス同期電動機用回転子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記固液反応接合がロウ付または鋳包
    み、前記固相接合がHIP処理または焼結による拡散接
    合であることを特徴とする請求項7記載のリラクタンス
    同期電動機用回転子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1シート材または第2シート材の
    表面にメッキ,吹付,溶射または塗装などにより接合用
    の薄膜を設けたり、または巻込みにより第1シート材と
    第2シート材との間に接合用の薄膜を設けてなることを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載のリラ
    クタンス同期電動機用回転子の製造方法。
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