JPH09116714A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH09116714A
JPH09116714A JP7297459A JP29745995A JPH09116714A JP H09116714 A JPH09116714 A JP H09116714A JP 7297459 A JP7297459 A JP 7297459A JP 29745995 A JP29745995 A JP 29745995A JP H09116714 A JPH09116714 A JP H09116714A
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JP7297459A
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Tatsuya Ozaki
達也 尾崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は原稿の両面同時読取により読み取った
画情報を、その上下左右が反転することなく、適切に送
信・記録できるファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】原稿の両面同時読取を行う場合、原稿の搬
送方向に対して画像が縦向きかチェックし、横向きの場
合には、表面画像かチェックして、表面画像のときに
は、画情報の上下左右の反転が発生しないので、そのま
ま2値化した後、符号化して画像メモリに蓄積する(ス
テップS1〜S5)。ステップS3で、裏面画像のとき
には、裏面画情報を2値化した後、ミラー処理して、ビ
ットマップメモリにビットマップ展開し、ビットマップ
メモリから画情報を逆アドレスに読み出して、符号化し
て画像メモリに蓄積する(ステップS7〜S10)。上
記処理を順次行って、すべてのページの画情報を処理す
ると、送信する(ステップS11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、詳細には、搬送される原稿の両面を同時に読み
取った画情報を適切に送信・記録するファクシミリ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ファクシミリ装置は、その処理速
度の向上を図って、原稿の両面を同時に走査して、原稿
の両面の画像を同時に読み取って送信するファクシミリ
装置が出現している。
【0003】このような従来のファクシミリ装置として
は、例えば、特開平3−179871号公報に記載され
たものがある。このファクシミリ装置は、原稿の両面を
同時に読み取って読み取った原稿情報を一走査線毎に交
互に出力する原稿走査部と、一走査線毎に交互に入力さ
れる表裏の原稿情報を分離して記録紙の表裏に同時に記
録する記録部と、を備えており、原稿の読取速度及び記
録紙への記録速度を向上させている。
【0004】また、従来のファクシミリ装置としては、
例えば、例えば、特開平3−242083号公報に記載
されたものがある。このファクシミリ装置は、原稿の片
面のみを読み取るのか両面を読み取るのかを選択する選
択手段の選択に応じて、原稿の片面読み取り、あるい
は、原稿の両面同時読み取りを行うものであり、原稿の
読み取り速度を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファクシミリ装置にあっては、原稿の読み取
り速度を向上させることはできるが、原稿に記載された
画像が原稿の搬送方向に対して、縦書きであるか横書き
であるかに対する対応が記載されておらず、適切な画像
の送信や記録を行うことができないという問題があっ
た。
【0006】すなわち、例えば、原稿の表面を表面イメ
ージセンサーで読み取り、原稿の裏面を裏面イメージセ
ンサーで読み取る場合、表面イメージセンサーと裏面イ
メージセンサーは、そのイメージセンサーとしての主走
査方向が同じ方向であるので、原稿の両面の画像が原稿
の副走査方向(搬送方向)に対して縦向き(原稿の画像
が原稿の搬送方向を上下方向と一致する向き)のときに
は、表面イメージセンサーと裏面イメージセンサーの読
み取った画情報をそのまま送信して、受信側でそのまま
記録出力しても、適切に記録出力することはできるが、
原稿の画像が原稿の副走査方向に対して横向き(原稿の
画像が原稿の搬送方向と略直角方向を上下方向とする向
き)のときには、裏面イメージセンサーの読み取った画
情報をそのまま送信して、記録出力すると、画像が上下
左右が反転して記録出力され、適切な画像の送信や記録
を行うことができないという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、原稿の画像が原稿の副
走査方向に対して縦向きであるか横向きであるかに応じ
て、裏面画像読取手段の読み取った裏面の画情報に反転
処理やミラー処理を施して、適切に送信し、また、記録
出力できる利用性の良好なファクシミリ装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のフ
ァクシミリ装置は、所定のファクシミリ通信手順により
ファクシミリ通信を行うファクシミリ装置において、副
走査方向に搬送される原稿の表面側を主走査方向に走査
して前記原稿の表面の画像を読み取る表面読取手段と、
前記副走査方向に搬送される前記原稿の裏面側を主走査
方向に走査して前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面読
取手段と、前記原稿搬送方向に対して前記原稿の画像が
縦向きであるか横向きであるかを指定する指定手段と、
前記表面読取手段の読み取った表面画情報及び前記裏面
読取手段の読み取った裏面画情報を2値化する2値化手
段と、前記2値化手段の2値化した表面画情報及び裏面
画情報を一時記憶する記憶手段と、前記画情報を左右反
転及び上下反転させる画像処理手段と、前記指定手段に
より、横向きが指定されると、前記記憶手段の記憶して
いる前記裏面画情報を前記画像処理手段により左右反転
及び上下反転させる制御手段と、を備えることにより、
上記目的を達成している。
【0009】ここで、表面読取手段と裏面読取手段は、
それぞれ搬送される原稿の表面と裏面を搬送方向に対し
て略直角方向に主走査することにより原稿の画像を読み
取るものであれば、どのような方式のものであってもよ
い。
【0010】また、縦向き及び横向きは、画像の向きが
原稿の搬送方向に対して縦向き、すなわち、原稿の画像
の向きが原稿の搬送方向を上下方向とする向きである
か、横向き、すなわち、原稿の画像の向きが原稿の搬送
方向に対して略直角方向を上下方向とする向きである
か、を意味し、縦書きであるか、横書きであるかとは異
なる。
【0011】指定手段は、この縦向き及び横向きの少な
くとも一方を指定できるものであればよく、例えば、フ
ァクシミリ装置の操作部の操作キー等を利用することが
できる。
【0012】2値化手段は、表面読取手段及び裏面読取
手段の読み取った画情報を適切に2値化できるものであ
ればよく、限定されるものではない。
【0013】記憶手段は、2値化手段の2値化した画情
報を記憶するが、記憶する対象は、2値化手段の2値化
した画情報に限定されるものではない。
【0014】画像処理手段は、画情報の左右反転処理及
び上下反転処理を行うことができるものであれば、どの
ようなものであってもよい。
【0015】上記構成によれば、原稿の搬送方向に対し
て画像が横向きになる状態で原稿を両面同時に読み取っ
た場合においても、裏面画情報が左右及び上下が反転し
て、送信されたり、記録出力されるのを防止して、すべ
ての画情報を原稿に記載された画像の状態で、適切に送
信し、また、記録出力させることができる。
【0016】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記ファクシミリ装置は、発信元名称等の発信元
情報を記憶する発信元情報記憶手段を、さらに備え、前
記制御手段は、前記指定手段により横向きが指定される
と、前記記憶手段に記憶されている前記表面画情報に対
しては、前記発信元情報をそのまま前記表面画情報の所
定位置に付加し、前記裏面画情報に対しては、前記発信
元情報を前記画像処理手段により左右反転及び上下反転
させた後、前記裏面画情報の所定位置に付加するように
してもよい。
【0017】上記構成によれば、発信元名称等の発信元
名称を裏面画情報に左右及び上下が反転することなく、
適切に付加することができる。
【0018】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記制御手段は、前記指定手段により横向きが指定
されると、前記記憶手段に記憶されている前記表面画情
報に対しては、前記発信元情報記憶手段に記憶されてい
る前記発信元情報を1文字ずつ前記表面画情報の向きに
あわせて回転させた後、前記表面画情報の所定位置に付
加し、前記裏面画情報に対しては、前記発信元情報を1
文字ずつ前記裏面画情報の向きにあわせて回転させた
後、前記画像処理手段により左右反転及び上下反転させ
て、前記裏面画情報の所定位置に付加するものであって
もよい。
【0019】上記構成によれば、発信元情報を原稿の画
情報の向きにあわせて付加することができ、TTIの付
加された画情報の記録出力された記録紙の見栄えや利用
性を向上させることができる。
【0020】請求項4記載の発明のファクシミリ装置
は、所定のファクシミリ通信手順により画情報を受信す
る受信手段と、前記受信手段の受信した前記画情報を一
時記憶する記憶手段と、少なくとも前記受信手段の受信
した前記画情報が原稿搬送方向に対して原稿の画像が縦
向きと横向きのいずれで読み取られた画情報であるかの
向き情報、前記受信画情報が原稿を両面同時と片面のみ
のいずれで読み取られた画情報であるかの読取情報及び
前記受信画情報が前記原稿の前記表面画情報と前記裏面
画情報のいずれであるかの表裏面情報を記憶する情報記
憶手段と、前記画情報を左右反転及び上下反転させる画
像処理手段と、前記受信手段によるファクシミリ受信
時、少なくとも前記向き情報、前記読取情報及び前記表
裏面情報を取得して前記情報記憶手段に記憶させるとと
もに、前記受信画情報を一旦前記記憶手段に記憶させ、
前記情報記憶手段に記憶させた前記読取情報が両面同時
読取による画情報であることを示し、かつ、前記向き情
報が横向きであることを示していると、前記表裏面情報
に基づいて、前記画像処理手段により前記記憶手段の記
憶している前記裏面画情報を左右反転及び上下反転させ
る制御手段と、を備えることにより、上記目的を達成し
ている。
【0021】上記構成によれば、原稿の搬送方向に対し
て画像が横向きになる状態で原稿を両面同時に読み取っ
た画情報が送信されてきた場合においても、裏面画情報
が左右及び上下が反転して記録出力されるのを防止し
て、すべての画情報を原稿に記載された画像の状態で、
適切に記録出力させることができる。
【0022】上記各場合において、例えば、請求項5に
記載するように、前記画像処理手段は、前記記憶手段に
記憶されている前記画情報をライン毎に逆アドレス順に
読み出すことにより、前記画情報の上下反転処理を行う
ようにしてもよい。
【0023】上記構成によれば、回路構成を小型化する
ことができ、ファクシミリ装置を安価なものとすること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の
好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の
限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に
おいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限られるものではない。
【0026】図1〜図13は、本発明のファクシミリ装
置の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明のフ
ァクシミリ装置の一実施の形態を適用したファクシミリ
装置1の回路ブロック図である。
【0027】図1において、ファクシミリ装置1は、ス
キャナ2、画像処理部3、プロッタ4、操作表示部5、
画像メモリ6、パラメータメモリ7、バッテリ8、通信
制御部9、モデム10、網制御部11、符号化・復号化
部12、CPU(Central Processing Unit )13、R
OM(Read Only Memory)14、ビットマップメモリ1
5及び画像形成部16等を備えており、各部は、バス1
7により接続されている。
【0028】スキャナ2は、2個の密着イメージセンサ
ー24、25(図2参照)を備えており、操作表示部5
により指定された両面読取モードと片面読取モードに応
じて、密着イメージセンサー24、25の双方あるい
は、一方を駆動して、原稿30(図3参照)の画像を両
面同時に、あるいは、片面のみを、所定の解像度で読み
取って画情報として画像処理部3に出力する。
【0029】すなわち、スキャナ2は、図2に示すよう
に、原稿台21、原稿台21にセットされた原稿30を
1枚ずつ送り出す送出ローラ22、送出ローラ22によ
り送り出された原稿30を搬送経路に沿って搬送する複
数の搬送ローラ23、この搬送経路上に配置され原稿3
0の表面の画像を読み取る表面密着イメージセンサー
(表面読取手段)24、搬送経路上に配置され原稿30
の裏面の画像を読み取る裏面密着イメージセンサー(裏
面読取手段)25、画像の読み取りの完了した原稿30
の表面や裏面に済みスタンプを押印する表面用済みスタ
ンプ26、裏面用済みスタンプ27及び読み取りの完了
した原稿30を排紙トレイ28上に排出する排出ローラ
29等を備えている。
【0030】表面密着イメージセンサー24は、搬送ロ
ーラ23による原稿30の搬送方向が、いま図3の
(a)に示すA方向であると、このA方向を副走査方向
として、aからbに向かう方向を主走査方向として原稿
30の表面(おもて)の画像を読み取り、裏面密着イメ
ージセンサー25は、図3の(b)に示すように、原稿
30の搬送方向がA方向であると、bからaに向かう方
向を主走査方向として、同じ原稿30の裏面(うら)の
画像を読み取る。すなわち、表面密着イメージセンサー
24及び裏面密着イメージセンサー25は、それぞれ原
稿30の表面及び裏面を原稿30の副走査方向に直角の
方向を左から右に主走査して、原稿30の画像を読み取
り、読み取った画像を画像処理部3に出力する。
【0031】なお、図2において、スキャナ2の下方に
は、プロッタ3が配設されている。
【0032】画像処理部3は、スキャナ2から入力され
る表面密着イメージセンサー24及び裏面密着イメージ
センサー25の読み取った画情報を2値化処理する。ま
た、画像処理部3は、数ライン分のラインバッファを有
し、CPU13の制御下で動作して、画情報にエッジ強
調処理、ガンマ補正処理、ハーフトーン処理、ミラー処
理及びMFT補正処理等の種々の画像処理を行うととも
に、特に、画像を左右反転させるミラー処理を行う。
【0033】プロッタ4は、例えば、サーマル素子を利
用したサーマル記録装置あるいは電子写真式記録装置等
が用いられており、プロッタ4は、例えば、サーマル記
録装置が用いられているときには、感熱記録紙に直接あ
るいはインクシートを介して間接的に普通記録紙に画情
報及びその他の情報を記録出力する。
【0034】操作表示部(指定手段)5は、テンキーや
スタートキー及びファンクションキー等の各種操作キー
を備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディス
プレイ)を備え、操作キーからは、送信操作等の各種命
令が入力され、ディスプレイには、操作キーから入力さ
れた命令内容やファクシミリ装置からオペレータに通知
する各種情報が表示され、特に、操作キーからは、後述
する原稿が縦向きであるか横向きであるかが指定され
る。
【0035】画像メモリ6は、RAMやハードディスク
等の読み/書き可能なメモリで構成され、主に送信用の
画情報や受信した画情報を圧縮された状態でファイル単
位で記憶する。また、画像メモリ6は、画像メモリ6内
の画情報を管理するのに必要な各種管理情報を記憶する
画情報管理ファイル記憶領域を有し、画情報管理ファイ
ルには、画情報管理情報として、例えば、ファイルNo.
、ページ数、画情報が両面同時読取か片面読取かを示
す両面/片面、読取方向、画情報先頭ラインアドレスお
よび画情報最終ラインアドレス等が格納される。
【0036】パラメータメモリ(発信元情報記憶手段)
7は、RAM等の読み/書き可能なメモリで構成され、
送信先電話番号や名称のTTI(Transmitter Terminal
Identification)、自己の電話番号や名称の各種管理情
報及びファクシミリ通信に必要な各種パラメータを記憶
する。
【0037】バッテリ8は、停電やファクシミリ装置1
の電源がオフされているときにも、パラメータメモリ7
内の管理情報やパラメータが保持されるように、パラメ
ータメモリ7をバックアップするためのものであり、通
常のバックアップ用電池等が使用されている。なお、画
像メモリ6がRAMで構成されているときには、バッテ
リ8により画像メモリ6をもバックアップするようにし
てもよい。
【0038】通信制御部9は、CPU13の制御下で動
作して、モデム10及び網制御部11を介して相手ファ
クシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換し、
ファクシミリ通信手順を実行する。
【0039】モデム10は、網制御部11に接続されて
おり、CPU13の制御下で動作して、送信信号の変調
及び受信信号の復調を行う。
【0040】網制御部11は、回線L、例えば、公衆電
話回線に接続されており、CPU13の制御下で動作し
て、回線Lからの発呼に対して自動着呼し、また、回線
Lへの自動発呼処理を行う。
【0041】符号化・復号化部12は、画情報の画像メ
モリ6への蓄積の効率化や伝送時間の短縮化を図るため
のものであり、所定の符号化方式に従って画情報を符号
化し、また、符号化された画情報を復号化する。
【0042】上記通信制御部9、モデム10及び網制御
部11は、全体として、通信手段(受信手段)として機
能する。
【0043】ROM14には、ファクシミリ装置1の基
本処理プログラム、後述する画像処理プログラム等の各
種プログラムが格納されているとともに、これらの各処
理プログラムを実行するために必要な各種データやシス
テムデータ等が格納されている。
【0044】CPU(制御手段)13は、ROM14内
のプログラムに基づいてファクシミリ装置1の各部を制
御し、ファクシミリ装置1としての基本処理を実行する
とともに、後述する画像処理を実行する。
【0045】ビットマップメモリ15は、少なくとも1
ページ分の画情報を記憶する容量を有し、CPU13の
制御下で書き込み及び読み取りが行われて、ビット化さ
れた画情報がビットマップ展開される。
【0046】画像形成部16は、CPU13の制御下で
動作して、画情報をビットマップメモリ15に展開する
際に、画情報の回転、分解、反転及びその他の画像形成
に関する種々の変換処理を行う。
【0047】上記画像メモリ6及びビットマップメモリ
15は、表面画情報及び裏面画情報を一時記憶する記憶
手段として機能し、上記画像処理部3、CPU13及び
画像形成部16は、画情報を左右反転及び上下反転させ
る画像処理手段として機能する。
【0048】次に、作用を説明する。
【0049】上記ファクシミリ装置1は、原稿の両面を
同時に読み取るスキャナ2を備え、片面読取であるか両
面読取であるか、また、原稿の搬送方向(副走査方向)
に対して画像が縦向きであるか横向きであるかより、ミ
ラー処理や反転処理等の各種画像処理を行うことによ
り、画像が左右反転したり、上下が反転することなく、
適切に送信でき、また、記録出力できるようにするとこ
ろにその特徴がある。
【0050】すなわち、ファクシミリ装置1は、原稿3
0の読取モードとして、片面読取モードと両面読取モー
ドを備えており、また、両面読取モードでは、原稿30
の搬送方向(副走査方向)に対して画像が横向きに描か
れているか、縦向きに描かれているかにより、読み取っ
た画像の処理を原稿の表面と裏面で異ならせる横向きモ
ードと縦向きモードを備えている。すなわち、図3にお
いて、原稿30がA方向に搬送される場合には、縦向き
であり、原稿30がB方向に搬送される場合には、横向
きである。
【0051】そして、上述のように、表面密着イメージ
センサー24及び裏面密着イメージセンサー25は、副
走査方向に対して原稿30の表面及び裏面を左から右に
主走査して、原稿3の画像を読み取る。
【0052】したがって、原稿30が図3のA方向に原
稿が搬送される場合、すなわち、副走査方向がA方向で
画像がこの副走査方向に対して縦向きの場合には、表面
密着イメージセンサー24及び裏面密着イメージセンサ
ー25で読み取った画像をそのまま従来と同様に送信し
たとしても、図4の記録紙31の表面側を示す(a)及
び記録紙31の裏面側を示す(b)のように、画像を適
切な向きで送信することができ、また、記録出力するこ
とができる。
【0053】ところが、原稿30が図3のB方向に搬送
される場合、すなわち、副走査方向がB方向で画像がこ
の副走査方向に対して横向きの場合には、表面密着イメ
ージセンサー24及び裏面密着イメージセンサー25で
読み取った画像をそのまま従来と同様に送信や記録出力
すると、表面密着イメージセンサー24で読み取った原
稿30の表面の画像は、図5の(a)に示すように、適
切な向きで送信し、また、記録紙31に記録出力するこ
とができるが、裏面密着イメージセンサー25で読み取
った原稿30の裏面の画像は、図5の(b)に示すよう
に、左右が反転するとともに上下が反転した状態で、送
信され、また、記録紙31に記録出力される。
【0054】そこで、ファクシミリ装置1のオペレータ
は、ファクシミリ装置1により原稿30を読み取らせる
場合、上記読取モードとして片面読取モードと両面読取
モードのいずれかを操作表示部5のキー操作により選択
するとともに、両面読取モードを選択したときには、上
記横向きモードと縦向きモードのいずれかを操作表示部
5のキー操作により選択する。
【0055】なお、CPU13は、両面モードが選択さ
れた後、縦書きモードと横書きモードの選択が行われな
いときには、縦書きモードとして処理を行うようにして
もよい。このようにすると、選択操作を省くことがで
き、ファクシミリ装置1の利用性をさらに向上させるこ
とができる。
【0056】CPU13は、片面読取モードが選択され
ると、表面密着イメージセンサー24により搬送されて
くる原稿30の表面の画像を読み取って、画像処理部3
で2値化した後、符号化して送信する。
【0057】そして、CPU13は、両面モードが選択
されると、図6に示すように、縦書きモードか横書きモ
ードかをチェックし(ステップS1)、横書きモードの
ときには、表面密着イメージセンサー24及び裏面密着
イメージセンサー25により原稿30の両面の画像を読
み取らせて、順次表裏の画像を所定の順序、例えば、表
面→裏面→表面・・・の順で画像処理部3に転送させる
(ステップS2)。
【0058】次に、CPU13は、画像処理部3に転送
された画像が表面密着イメージセンサー24の読み取っ
た表面画像か、裏面密着イメージセンサー25の読み取
った裏面画像かをチェックし(ステップS3)、表面画
像であると、画像の反転は発生しないので、画像処理部
3で、当該表面画像の画情報を2値化して、符号化・復
号化部12に転送し(ステップS4)、符号化・復号化
部12で符号化した後、画情報メモリ6に蓄積する(ス
テップS5)。
【0059】CPU13は、次ページがあるかどうかチ
ェックし(ステップS6)、次ページがあるときには、
ステップS1に戻って、同様の処理を行うが、ステップ
S3で、裏面画像のときには、画像処理部3で2値化し
て(ステップS7)、さらに、ミラー処理(鏡に映し出
された状態、すなわち、左右が反転した状態の画像への
処理)を行い(ステップS8)、ミラー処理した画情報
をビットマップメモリ15にビットマップ展開する(ス
テップS9)。なお、このミラー処理は、画像形成部1
6で行うようにしてもよいし、CPU13がソフト処理
することにより行うようにしてもよい。
【0060】その後、CPU13は、ビットマップメモ
リ15に展開した画情報を、その最終ラインから先頭ラ
インにラインアドレスを逆順序にしてビットマップメモ
リ15から読み出し、符号化・復号化部12に転送し
て、符号化・復号化部で符号化した後、画像メモリ6に
蓄積する(ステップS10)。
【0061】したがって、裏面画像は、左右が反転する
とともに、上下が反転した画情報として符号化されて画
像メモリ6に蓄積される。
【0062】CPU13は、次ページがあるかどうかチ
ェックし(ステップS6)、次ページがあるときには、
ステップS1に戻って、上記同様に表面画像と裏面画像
に応じた画像処理を行い(ステップS3〜S5、S7〜
S10)、画像メモリ6に順次蓄積する。
【0063】ステップS6で、次ページがないと、CP
U13は、画像メモリ6に蓄積した画情報を読み出し
て、通信制御部9、モデム10及び網制御部11を介し
て相手先に送信する(ステップS11)。
【0064】また、ステップS1で、縦書きモードが選
択されているときには、上述のように、縦書きモードの
場合には、画情報の反転が発生しないため、表面密着イ
メージセンサー24と裏面密着イメージセンサー25に
より原稿30の両面の画像を読み取り(ステップS1
2)、原稿30の表面と裏面のいずれの画像であるかに
かかわらず、ステップS4に移行して、原稿30の表面
と裏面の画情報を所定の順序で画像処理部3で2値化し
た後(ステップS4)、符号化して画像メモリ6に蓄積
する(ステップS5)。
【0065】画像メモリ6に画情報を蓄積すると、CP
U13は、次ページがあるかチェックし(ステップS
6)、次ページがあるときには、ステップS1に戻っ
て、上記同様の処理を行う(ステップS1、S12、S
4〜S6)。
【0066】ステップS6で、次ページがないときに
は、画像メモリ6に蓄積した画情報を相手先に送信し
て、処理を終了する(ステップS11)。
【0067】したがって、原稿30の搬送方向(副走査
方向)に対して画像が横向きの場合には、原稿30の裏
面の画像をミラー処理した後、上下を反転させて送信し
たり、また、プロッタ4で記録出力することができ、図
3の原稿30をB方向に副走査させた場合にも、原稿3
0の裏面の画像が上下左右に反転することなく、図4に
示すような適切な状態で送信し、また、記録紙31に記
録出力することができる。
【0068】その結果、ファクシミリ装置1による原稿
30の読取速度を向上させることができるとともに、適
切な画像の送信や記録を行うことができ、ファクシミリ
装置1の利用性を向上させることができる。
【0069】次に、発信局名や発信日時をアルファベッ
トや数字等で表示するTTIを付加する場合について説
明する。
【0070】通常、TTIは、画情報を符号化する前
に、画情報に付加され、TTIの付加された画情報を符
号化して、送信している。
【0071】このTTIを、密着イメージセンサー2
4、25で読み取って2値化した画情報に、単に付加す
ると、裏面画像の場合、TTIが左右及び上下が反転し
た状態で送信される結果となる。
【0072】そこで、ファクシミリ装置1では、TTI
についても、裏面画像に対しては、ミラー処理及び上下
反転処理を行って、TTIが適切に送信されるようにし
ている。
【0073】以下、TTIを付加する場合の処理につい
て、図7に基づいて説明する。なお、図7の説明におい
て、上記図6と同様の処理内容の処理ステップについて
は、同一のステップナンバーを付して、その詳細な説明
を省略する。
【0074】すなわち、CPU13は、図7に示すよう
に、両面モードの選択時、縦書きモードかチェックし
(ステップS1)、横書きモードのときには、密着イメ
ージセンサー24、25により原稿30の両面の画像を
読み取らせて、順次表裏の画像を所定の順序で画像処理
部3に転送させる(ステップS2)。
【0075】CPU13は、画像処理部3に転送された
画像が表面画像かチェックし(ステップS3)、表面画
像であると、画像の反転は発生しないので、画像処理部
3で、当該表面画像を2値化して(ステップS4)、画
像処理部3のラインバッファでTTIを付加し(ステッ
プP1)、符号化・復号化部12に転送して、符号化・
復号化部12で符号化した後、画情報メモリ6に蓄積す
る(ステップS5)。
【0076】CPU13は、次ページがあるかどうかチ
ェックし(ステップS6)、次ページがあるときには、
ステップS1に戻って、同様の処理を行うが、ステップ
S3で、裏面画像のときには、画像処理部3で2値化し
て(ステップS7)、さらに、ミラー処理を行い(ステ
ップS8)、ミラー処理した画情報をビットマップメモ
リ15にビットマップ展開する(ステップS9)。
【0077】次に、CPU13は、TTIをパラメータ
メモリ7から画像処理部3に転送して、画像処理部3で
ミラー処理し(ステップP2)、さらに、逆アドレス順
に画像処理部3からTTIを読み出して、ビットマップ
メモリ15の画情報に付加する(ステップP3)。
【0078】CPU13は、ビットマップメモリ15に
展開され、TTIの付加された画情報を、その最終ライ
ンから先頭ラインにラインアドレスを逆順序にしてビッ
トマップメモリ15から読み出し、符号化・復号化部1
2に転送して、符号化・復号化部で符号化した後、画像
メモリ6に蓄積する(ステップS10)。
【0079】したがって、TTIの付加された裏面画像
は、左右が反転するとともに、上下が反転した画情報と
して符号化されて画像メモリ6に蓄積され、このとき、
TTIも画情報に対して適切な上下左右の関係を有して
付加されている。
【0080】CPU13は、次ページがあるかどうかチ
ェックし(ステップS6)、次ページがあるときには、
ステップS1に戻って、上記同様に表面画像と裏面画像
に応じた画像処理を行い(ステップS3〜S5、P1、
S7〜S10、P2、P3)、画像メモリ6に順次蓄積
する。
【0081】ステップS6で、次ページがないと、CP
U13は、画像メモリ6に蓄積した画情報を読み出し
て、通信制御部9、モデム10及び網制御部11を介し
て相手先に送信する(ステップS11)。
【0082】また、ステップS1で、CPU13は、縦
書きモードが選択されているときには、上記図6の場合
と同様に、原稿30の両面の画像を読み取り(ステップ
S12)、原稿30の表面と裏面のいずれの画像である
かにかかわらず、ステップS4に移行して、原稿30の
表面と裏面の画情報を所定の順序で画像処理部3で2値
化した後(ステップS4)、TTIを付加して、さらに
符号化して画像メモリ6に蓄積する(ステップS5)。
【0083】画像メモリ6に画情報を蓄積すると、CP
U13は、次ページがあるかチェックし(ステップS
6)、次ページがあるときには、ステップS1に戻っ
て、上記同様の処理を行う(ステップS1、S12、S
4〜S6、P1)。
【0084】ステップS6で、次ページがないときに
は、画像メモリ6に蓄積した画情報を相手先に送信し
て、処理を終了する(ステップS11)。
【0085】したがって、原稿30の搬送方向(副走査
方向)に対して画像が横向きの場合には、原稿30の裏
面の画像をミラー処理してビットマップ展開し、このビ
ットマップ展開した裏面画像に、ミラー処理した後上下
を反転させたTTIを付加し、さらに、TTIを付加し
た画像の上下を反転させて送信することができ、図3の
原稿30をB方向に副走査させた場合にも、原稿30の
裏面の画像が上下左右に反転することなく、また、TT
Iが上下左右に反転することなく、図8に示すように、
適切な状態で送信することができる。
【0086】その結果、ファクシミリ装置1による原稿
30の読取速度を向上させることができるとともに、適
切な状態でTTIを付加した画情報の送信を行うことが
でき、ファクシミリ装置1の利用性を向上させることが
できる。
【0087】ところが、図8に示したように、副走査方
向に対して画像が横向きの場合、表面画像にはそのまま
TTIを付加し、裏面画像には、上下左右を反転させて
付加して送信すると、画像の向きとTTIの向きとが9
0度ずれた状態で送信され、送信先でこの状態で記録出
力される。
【0088】そこで、ファクシミリ装置1は、TTIを
付加する場合、図9に示すように、TTIを画像の向き
に合わせて90度回転させて画情報に付加する。
【0089】なお、図9の説明において、上記図6及び
図7に示した処理内容と同様の処理ステップについて
は、同一のステップナンバーを付して、その詳細な説明
を省略する。
【0090】すなわち、CPU13は、図9に示すよう
に、両面モードの選択時、縦書きモードかチェックし
(ステップS1)、横書きモードのときには、密着イメ
ージセンサー24、25により原稿30の両面の画像を
読み取らせて、順次表裏の画像を所定の順序で画像処理
部3に転送させる(ステップS2)。
【0091】CPU13は、画像処理部3に転送された
画像が表面画像かチェックし(ステップS3)、表面画
像であると、画像の反転は発生しないので、画像処理部
3で、当該表面画像を2値化して(ステップS4)、ビ
ットマップメモリ15にビットマップ展開する(ステッ
プP11)。
【0092】次に、CPU13は、TTIをパラメータ
メモリ7から読み出して、画像形成部16により、ある
いは、CPU13がソフト処理することにより、TTI
を1文字ずつ90度右回転させ(ステップP12)、す
べてのTTIを90度回転させたかチェックする(ステ
ップP13)。
【0093】CPU13は、すべてのTTIを90度右
回転させるまで、上記TTIの回転処理を行い、ステッ
プP13で、すべてのTTIの90度回転が完了する
と、この90度回転させたTTIを、ビットマップメモ
リ15に転送して、原稿30の画情報に付加し(ステッ
プP14)、TTIを付加した画情報をビットマップメ
モリ15から符号化・復号化部12に転送して、符号化
・復号化部12で符号化した後、画像メモリ6に蓄積す
る(ステップS5)。
【0094】CPU13は、次ページがあるかどうかチ
ェックし(ステップS6)、次ページがあるときには、
ステップS1に戻って、同様の処理を行うが、ステップ
S3で、裏面画像のときには、画像処理部3で2値化し
て(ステップS7)、さらに、ミラー処理を行い(ステ
ップS8)、ミラー処理した画情報をビットマップメモ
リ15にビットマップ展開する(ステップS9)。
【0095】次に、CPU13は、TTIをパラメータ
メモリ7から読み出して、画像形成部16により、ある
いは、CPU13がソフト処理することにより、TTI
を1文字ずつ90度右回転させ(ステップP15)、す
べてのTTIを90度回転させたかチェックする(ステ
ップP16)。
【0096】CPU13は、すべてのTTIを90度回
転させるまで、上記TTIの回転処理を行い、ステップ
P16で、すべてのTTIの90度回転が完了すると、
この90度回転させたTTIを、画像形成部16、ある
いは、画像処理部3で、あるいは、ソフト処理を行うこ
とにより、ミラー処理する(ステップP2)。CPU1
3は、ミラー処理したTTIを逆アドレス順に読み出し
て、ビットマップメモリ15に転送して、ビットマップ
メモリ15の画情報に付加する(ステップP3)。
【0097】CPU13は、ビットマップメモリ15に
展開され、TTIの付加された画情報を、その最終ライ
ンから先頭ラインにラインアドレスを逆順序にしてビッ
トマップメモリ15から読み出し、符号化・復号化部1
2に転送して、符号化・復号化部で符号化した後、画像
メモリ6に蓄積する(ステップS10)。
【0098】したがって、TTIは、左右上下が反転さ
れて裏面画像と同じ向きに画像処理された状態で裏面画
像に付加され、このTTIの付加された裏面画像は、左
右が反転するとともに、上下が反転した画情報として符
号化されて画像メモリ6に蓄積され、このとき、TTI
も画情報に対して同じ画像の向きで、かつ、適切な上下
左右の関係を有して付加されている。
【0099】次に、CPU13は、次ページがあるかど
うかチェックし(ステップS6)、次ページがあるとき
には、ステップS1に戻って、上記同様に表面画像と裏
面画像に応じた画像処理を行い(ステップS3〜S5、
P11〜P14、S7〜S10、P15、P16、P
2、P3)、画像メモリ6に順次蓄積する。
【0100】ステップS6で、次ページがないと、CP
U13は、画像メモリ6に蓄積した画情報を読み出し
て、通信制御部9、モデム10及び網制御部11を介し
て相手先に送信する(ステップS11)。
【0101】また、ステップS1で、CPU13は、縦
書きモードが選択されているときには、画像の向きとT
TIの向きが同じでなるので、原稿30の両面の画像を
読み取り(ステップS12)、原稿30の表面と裏面の
いずれの画像であるかにかかわらず、原稿30の表面と
裏面の画情報を所定の順序で画像処理部3で2値化した
後(ステップP17)、TTIを付加して(ステップP
18)、さらに符号化して画像メモリ6に蓄積する(ス
テップP19)。
【0102】画像メモリ6にTTIを付加した画情報を
蓄積すると、CPU13は、次ページがあるかチェック
し(ステップS6)、次ページがあるときには、ステッ
プS1に戻って、上記同様の処理を行う(ステップS
1、S12、P4〜P19、S6)。
【0103】ステップS6で、次ページがないときに
は、画像メモリ6に蓄積した画情報を相手先に送信し
て、処理を終了する(ステップS11)。
【0104】したがって、原稿30の搬送方向(副走査
方向)に対して画像が横向きの場合には、原稿30の表
面の画像については、2値化してビットマップメモリ1
5に展開すると、1文字ずつ90度右回転させたTTI
をビットマップメモリ15の表面画像に付加し、符号化
して、画像メモリに蓄積する。また、原稿30の裏面の
画像については、2値化した後、ミラー処理を行ってビ
ットマップ展開し、このビットマップ展開した裏面画像
に、1文字ずつ90度右回転させたTTIをミラー処理
した後上下を反転させてビットマップメモリ15の裏面
画像に付加し、さらに、TTIを付加した画像の上下を
反転させて画像メモリ6に蓄積する。これら画像メモリ
6に蓄積した表面画像及び裏面画像を相手先に送信す
る。
【0105】その結果、図3の原稿30をB方向に副走
査させた場合にも、図10の(a)に記録紙31への記
録状態として示すように、原稿30の表面の画像の左上
に表面画像と同じ向きでTTIが付加された状態で送信
・記録出力することができ、また、図10の(b)に記
録紙31への記録状態として示すように、原稿30の裏
面の画像が上下左右に反転することなく、また、裏面画
像の左上に、TTIが画像と同じ向きで、かつ、上下左
右に反転することなく付加され、適切な状態で表裏の画
像及びTTIを送信することができる。
【0106】その結果、ファクシミリ装置1による原稿
30の読取速度を向上させることができるとともに、適
切な状態でTTIを付加した画情報の送信を行うことが
でき、ファクシミリ装置1の利用性を向上させることが
できる。
【0107】上記各説明においては、ファクシミリ装置
1がスキャナ2で読み取った画像を送信する場合やプロ
ッタ4で記録出力する場合について説明したが、他のフ
ァクシミリ装置が両面画像を横向きに読み取って、上記
画像処理を行わないで送信してきた場合には、受信した
画情報をそのままプロッタ4で記録出力すると、上述の
ように、裏面画像が上下左右に反転する結果となる。
【0108】そこで、ファクシミリ装置1は、受信時
に、相手ファクシミリ装置からファクシミリ制御信号に
より送信されてくる送信条件を画像メモリ6の画情報管
理ファイルに記憶して、当該送信条件に基づいて上記ミ
ラー処理や反転処理を行うかどうかを判断して、適切な
画像を記録出力する。
【0109】すなわち、ECM方式によるファクシミリ
通信においては、図11に示すように、受信側であるフ
ァクシミリ装置1は、着呼があると、応呼して、NSF
(S)信号(非標準機能信号)、RTIデータを送信す
るためのNSF(C)信号(被呼端末識別信号)、CS
I信号(被呼端末識別信号)及びDIS信号(デジタル
識別信号)を順次送信し、これに応じて送信側ファクシ
ミリ装置は、NSS(S)信号(非標準機能設定信
号)、TSIデータを送信するためのNSS(C)信号
(送信端末識別信号)を送信した後、TCF信号(トレ
ーニングチェック)を行う。
【0110】そして、送信側ファクシミリ装置は、この
NSS(S)信号に、両面原稿である旨や読取方向等の
情報、例えば、両面同時読取で図3に示したB方向であ
ることの情報を挿入して、送信する。
【0111】受信側であるファクシミリ装置1は、トレ
ーニングに成功すると、CFR信号(受信準備確認信
号)を送出し、その後、送信側からECMフレームで送
信されてくる画情報を受信し、送信側からPPS−EO
M信号(メッセージ終了信号)が送信されてくると、正
常受信したときには、MCF信号(メッセージ確認信
号)を送出する。
【0112】送信側ファクシミリ装置は、MCF信号を
受信すると、DCN信号(切断命令信号)を送出して、
回線を切断し、ファクシミリ通信を終了する。
【0113】受信側であるファクシミリ装置1は、上記
NSS(S)信号を受信すると、NSS(S)信号から
必要な情報、例えば、両面原稿である旨や読取方向等を
取得して、図12に示すように、画像メモリ6の画情報
管理ファイルに格納するとともに、画情報を1ページ受
信する毎に、受信した画情報を符号化された状態で画像
メモリ6に記憶し、その他の必要な管理情報、例えば、
ファイルNo. 、ページ数、画情報先頭ラインアドレス及
び画情報最終ラインアドレスを画像メモリ6の画情報管
理ファイルに格納する。この場合、CPU13は、例え
ば、受信画情報が上記B方向により両面同時読取された
ものであるときには、NSS(S)信号から取得した管
理情報に基づいて、例えば、偶数ページには、裏面でB
方向で読み取ったことを示す情報を記憶する。
【0114】CPU13は、ファクシミリ受信を終了す
ると、図13に示すように、画像メモリ6から上記受信
した画情報を1ページ毎に読み出し(ステップQ1)、
符号化・復号化部12に転送して、符号化・復号化部1
2で復号化した後(ステップQ2)、ビットマップメモ
リ15に転送して、ビットマップ展開する(ステップQ
3)。
【0115】次に、CPU13は、受信画情報が縦向き
か横向きかをチェックし(ステップQ4)、横向きのと
きには、ビットマップ展開した画情報、すなわち、今回
記録出力する画情報が表面画像の画情報か裏面画像の画
情報かをチェックする(ステップQ5)。
【0116】ステップQ1で、画情報が表面画像の画情
報であるときには、受信画情報をそのまま記録出力して
も、正常に記録出力することができるので、CPU13
は、画情報をビットマップメモリ15からプロッタ4に
転送し、プロッタ4に記録紙に記録出力させる(ステッ
プQ6)。
【0117】上記ステップQ5で、画情報が裏面画像の
画情報であるときには、受信画情報をそのまま記録出力
すると、左右上下が反転して記録されるので、CPU1
3は、ビットマップメモリ15から画情報を画像処理部
3に転送し、画像処理部3でミラー処理を行う(ステッ
プQ7)。
【0118】CPU13は、このミラー処理した画情報
を一旦画像形成部16に転送して、画像形成部16から
画情報を逆アドレス順に読み出すことにより画像の上下
反転を行い、プロッタ4に転送して(ステップQ8)、
プロッタ4で記録紙に記録出力する(ステップQ6)。
【0119】また、上記ステップQ4で、縦書きでない
ときには、受信画情報をそのまま記録出力しても適切に
記録出力することができるので、CPU13は、ビット
マップメモリ15に展開した画情報をプロッタ4に転送
し、プロッタ4で記録紙に記録出力させる(ステップQ
6)。
【0120】上記処理を受信画情報の各ページ毎に行
い、すべてのページについて処理を行うと、記録処理を
終了する。
【0121】したがって、受信画情報が、送信側で原稿
の搬送方向に対して横書きである原稿を両面同時読取さ
れて、そのまま送信されてきた画情報であるときには、
その裏面画像の画情報をミラー処理した後、上下反転さ
せて、記録出力することができ、横書き原稿を両面同時
読取された画情報を、適切に記録出力することができ
る。
【0122】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0123】例えば、上記実施の形態においては、画像
処理部3によりミラー処理を行い、ビットマップメモリ
15あるいは画像形成部16から画情報を読み出す際に
逆アドレス順に読み出すことにより上下反転処理を行
い、また、画像形成部16により回転処理を行っている
が、これらのミラー処理、上下反転処理及び回転処理
は、上記実施の形態の方法に限るものではなく、例え
ば、CPU13がソフト的に処理するようにしてもよい
し、ハード的に専用の処理を行う処理部を構成して、処
理するようにしてもよい。
【0124】
【発明の効果】請求項1記載の発明のファクシミリ装置
によれば、原稿の搬送方向に対して画像が横向きになる
状態で原稿を両面同時に読み取った場合においても、裏
面画情報が左右及び上下が反転して、送信されたり、記
録出力されるのを防止して、すべての画情報を原稿に記
載された画像の状態で、適切に送信し、また、記録出力
させることができる。
【0125】請求項2記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、発信元名称等の発信元名称を裏面画情報に左右
及び上下が反転することなく、適切に付加することがで
きる。
【0126】請求項3記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、発信元情報を原稿の画情報の向きにあわせて付
加することができ、TTIの付加された画情報の記録出
力された記録紙の見栄えや利用性を向上させることがで
きる。
【0127】請求項4記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、原稿の搬送方向に対して画像が横向きになる状
態で原稿を両面同時に読み取った画情報が送信されてき
た場合においても、裏面画情報が左右及び上下が反転し
て記録出力されるのを防止して、すべての画情報を原稿
に記載された画像の状態で、適切に記録出力させること
ができる。
【0128】請求項5記載の発明のファクシミリ装置に
よれば、回路構成を小型化することができ、ファクシミ
リ装置を安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の一実施の形態を適
用したファクシミリ装置の回路ブロック図。
【図2】図1のファクシミリ装置のスキャナの要部概略
構成図。
【図3】図1のファクシミリ装置により読み取られる原
稿の搬送方向と原稿の表面(a)及び裏面(b)の画像
の状態を示す図。
【図4】図3のA方向を搬送方向とした場合及び正常に
記録出力された場合の記録紙の表面(a)及び裏面
(b)の記録状態を示す図。
【図5】図3のB方向を搬送方向として両面同時読取を
行った画情報の画像処理を行わずに記録した場合の記録
紙の表面(a)及び裏面(b)の記録状態を示す図。
【図6】図1のファクシミリ装置による画像の左右反転
及び上下反転を行う画像処理を示すフローチャート。
【図7】図1のファクシミリ装置によるTTIの付加と
画像の左右反転及び上下反転を行う画像処理を示すフロ
ーチャート。
【図8】図7の画像処理を行った画情報の記録紙の表面
(a)及び裏面(b)の記録状態を示す図。
【図9】図1のファクシミリ装置による画像の向きにあ
わせたTTIの付加と画像の左右反転及び上下反転を行
う画像処理を示すフローチャート。
【図10】図9の画像処理を行った画情報の記録紙の表
面(a)及び裏面(b)の記録状態を示す図。
【図11】ファクシミリ通信手順を示すタイムチャー
ト。
【図12】画像メモリの画情報管理ファイルへの管理情
報の記憶状態を示す図。
【図13】図1のファクシミリ装置による受信画情報の
左右反転及び上下反転を行う画像処理を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】 1 ファクシミリ装置 2 スキャナ 3 画像処理部 4 プロッタ 5 操作表示部 6 画像メモリ 7 パラメータメモリ 8 バッテリ 9 通信制御部 10 モデム 11 網制御部 12 符号化・復号化部 13 CPU 14 ROM 15 ビットマップメモリ 16 画像形成部 17 バス 24 表面密着イメージセンサー 25 裏面密着イメージセンサー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のファクシミリ通信手順によりファク
    シミリ通信を行うファクシミリ装置において、 副走査方向に搬送される原稿の表面側を主走査方向に走
    査して前記原稿の表面の画像を読み取る表面読取手段
    と、 前記副走査方向に搬送される前記原稿の裏面側を主走査
    方向に走査して前記原稿の裏面の画像を読み取る裏面読
    取手段と、 前記原稿搬送方向に対して前記原稿の画像が縦向きであ
    るか横向きであるかを指定する指定手段と、 前記表面読取手段の読み取った表面画情報及び前記裏面
    読取手段の読み取った裏面画情報を2値化する2値化手
    段と、 前記2値化手段の2値化した表面画情報及び裏面画情報
    を一時記憶する記憶手段と、 前記画情報を左右反転及び上下反転させる画像処理手段
    と、 前記指定手段により、横向きが指定されると、前記記憶
    手段の記憶している前記裏面画情報を前記画像処理手段
    により左右反転及び上下反転させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】前記ファクシミリ装置は、 発信元名称等の発信元情報を記憶する発信元情報記憶手
    段を、さらに備え、 前記制御手段は、前記指定手段により横向きが指定され
    ると、前記記憶手段に記憶されている前記表面画情報に
    対しては、前記発信元情報をそのまま前記表面画情報の
    所定位置に付加し、前記裏面画情報に対しては、前記発
    信元情報を前記画像処理手段により左右反転及び上下反
    転させた後、前記裏面画情報の所定位置に付加すること
    を特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記指定手段により横向
    きが指定されると、前記記憶手段に記憶されている前記
    表面画情報に対しては、前記発信元情報記憶手段に記憶
    されている前記発信元情報を1文字ずつ前記表面画情報
    の向きにあわせて回転させた後、前記表面画情報の所定
    位置に付加し、前記裏面画情報に対しては、前記発信元
    情報を1文字ずつ前記裏面画情報の向きにあわせて回転
    させた後、前記画像処理手段により左右反転及び上下反
    転させて、前記裏面画情報の所定位置に付加することを
    特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】所定のファクシミリ通信手順により画情報
    を受信する受信手段と、 前記受信手段の受信した前記画情報を一時記憶する記憶
    手段と、 少なくとも前記受信手段の受信した前記画情報が原稿搬
    送方向に対して原稿の画像が縦向きと横向きのいずれで
    読み取られた画情報であるかの向き情報、前記受信画情
    報が原稿を両面同時と片面のみのいずれで読み取られた
    画情報であるかの読取情報及び前記受信画情報が前記原
    稿の前記表面画情報と前記裏面画情報のいずれであるか
    の表裏面情報を記憶する情報記憶手段と、 前記画情報を左右反転及び上下反転させる画像処理手段
    と、 前記受信手段によるファクシミリ受信時、少なくとも前
    記向き情報、前記読取情報及び前記表裏面情報を取得し
    て前記情報記憶手段に記憶させるとともに、前記受信画
    情報を一旦前記記憶手段に記憶させ、前記情報記憶手段
    に記憶させた前記読取情報が両面同時読取による画情報
    であることを示し、かつ、前記向き情報が横向きである
    ことを示していると、前記表裏面情報に基づいて、前記
    画像処理手段により前記記憶手段の記憶している前記裏
    面画情報を左右反転及び上下反転させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】前記画像処理手段は、前記記憶手段に記憶
    されている前記画情報をライン毎に逆アドレス順に読み
    出すことにより、前記画情報の上下反転処理を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    ファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1049316A2 (en) * 1999-04-26 2000-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and image forming apparatus
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