JPH09116701A - 画像読取り装置及び画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置 - Google Patents

画像読取り装置及び画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置

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JPH09116701A
JPH09116701A JP7272393A JP27239395A JPH09116701A JP H09116701 A JPH09116701 A JP H09116701A JP 7272393 A JP7272393 A JP 7272393A JP 27239395 A JP27239395 A JP 27239395A JP H09116701 A JPH09116701 A JP H09116701A
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JP7272393A
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Inventor
Kenji Kawazoe
憲嗣 河添
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジに装着し、原稿画像を画質良好に
読み取りできる画像読取り装置。 【構成】 原稿画像を読み取りするスキャナヘッド20
0をキャリッジに装着し、スキャナヘッド200内に備
えたLEDによって白基準部材を照射し、白基準部材の
複数箇所からの反射光を読み取り、この読み取り値が適
切な箇所のみの読み取り値を白基準として原稿画像の読
み取りを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を用いて原稿
画像を読み取る画像読取り装置及び画像読取り装置を用
いるインクジェット記録装置の技術分野に属するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】画像読取り装置は一般的に複数の発光素
子及び受光素子を有し、発光素子から発せられた光が発
光ファイバ等を介して原稿を照射し、そして原稿からの
反射光が受光ファイバ等を介して受光素子により受光さ
れることにより原稿が読み取られるように構成されてい
る。
【0003】そして、この受光素子によって受光された
光の強さに応じて、原稿の濃淡、所謂階調を判断するよ
う制御されている。また、濃淡の表現を細かく区別する
のではなく白黒いずれかと判断する2値方法という制御
方法もある。
【0004】このように受光素子によって受光した光の
強さによって原稿上の白は白、黒は黒と判断する必要が
あるが、複数の発光素子、受光素子があると、そのばら
つき等によりその受光する光の強さが変化する場合があ
る。受光する光の強さが変化すると白が黒、黒が白と判
断される可能性があり読み取った画像が元の原稿画像と
異なった内容になってしまう。
【0005】そこで発光素子、受光素子にばらつきがあ
っても常に一定に読み取るために、白基準というあらか
じめ反射濃度の分かっている白色の基準を読み取り、そ
の時の受光素子の受光した光の強さが基準の白色である
と認識するよう白基準補正を行うのが一般的である。
【0006】日本語ワードプロセッサ(以下、ワープロ
と記す)等においては、シートに画像を記録するための
記録ヘッドを備えた記録装置を有しているものが多い
が、近年この記録装置内に画像読取り装置を着脱可能に
備えるようにしたり、記録ヘッドの近傍に画像読取り装
置を組み込んだりすることにより、画像をシートに記録
するだけでなく、シート上の画像を読み取るものも増え
ている。
【0007】このようなワープロの記録装置は図19の
斜視図に示すような熱転写記録方式のものが多く採用さ
れている。
【0008】図19において、記録ヘッド101を搭載
しかつインクリボンカセット102を装着するキャリッ
ジ103に画像読取り装置104が取り付けてある。1
05はキャリッジ103をA方向に案内するためのガイ
ド軸であり、106はキャリッジ103に固定され、こ
れをA方向に移動させるための動力を伝達するタイミン
グベルトであり、装置両側部に配置されたプーリ107
a、107bに張架され、一方のプーリ107bはキャ
リッジモータ108に直結している。
【0009】100は紙等の記録媒体または読取原稿で
あるシート、109は記録時にシート100を支持する
ためのプラテン、110はシート100をB方向へ搬送
するための搬送ローラ、111は図示しないギア等の伝
達機構により搬送ローラ110を回転駆動させるための
搬送モータである。
【0010】また前記プラテン109に対して前記シー
ト100の通過領域以外でかつ、前記画像読取り装置1
04と対向した位置に白基準部材112を取り付ける。
【0011】ここで、記録媒体に記録を行う場合は記録
ヘッド101によって行われる。原稿を読み取る場合は
画像読取り装置104によって行われるが、このときま
ず前記白基準部材112に対向する位置に画像読取り装
置104を移動させ、あらかじめ反射濃度の分かってい
る白基準部材112を読み取って白基準補正を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】記録装置の記録方式に
は前記熱転写方式以外にインクジェット方式やワイヤー
ドット方式等があるが、インクジェット方式は記録ヘッ
ドが記録媒体に対して非接触で記録を行うことができる
ため、高速・高精細でかつ低騒音の記録が可能であるこ
とから、近年急速に増加してきている。
【0013】インクジェット記録方式は、記録ヘッドの
ノズルからインク滴を吐出して記録を行い、非記録時に
は該記録ヘッドのノズル部の乾燥を防止するために後述
するキャップを記録ヘッドの表面に当接するように構成
されている。
【0014】記録ヘッドと記録媒体とはある一定の距離
を有して配置され、記録時には記録ヘッドのノズルから
吐出されたインク滴が一定距離の空気中を飛行して記録
媒体に到達することによって画像が形成される。
【0015】また、記録時においてもデータ待ち等であ
る一定時間経っても吐出が行われないと、記録ヘッドを
前記キャップ位置まで移動させて、該キャップの中へイ
ンク滴を吐出することによって記録ヘッドのノズルの乾
燥を防止する予備吐出という動作を行う。この場合前記
キャップを記録ヘッドに当接すると記録ヘッドの位置が
ずれ、次に記録を行う時に画像が乱れる可能性があるた
め、キャップは記録ヘッドに対してある距離だけ離れた
位置に配置し、このキャップに向かって前述の予備吐出
を行う。したがってこの場合も、記録中と同様にインク
滴はある一定距離の空気中を飛行することになる。
【0016】記録ヘッドから吐出されるインク滴は1つ
の塊であることが理想的であるが、実際は記録媒体上に
画像を形成する大きな主滴と、画像形成には関係のない
ミストといわれる複数の小さいインク滴が吐出される。
【0017】前記ミストは主滴の飛行方向とは必ずしも
一致せず、また非常に小さなインク滴の場合は記録装置
内で浮遊し、記録装置内のさまざまな場所に付着する。
【0018】また、主滴が前記記録媒体上や前記キャッ
プに到達した瞬間に跳ね上がってやはりミストとなって
浮遊することがある。
【0019】したがって、前述のような画像読取装置の
白基準補正用の白基準部材を取り付けたり、白基準用の
シートを通して補正を行う場合、長時間使用すると前記
ミストによって白基準部材あるいはシートが汚れて正し
い補正ができなくなる可能性がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
装置は、 (1)原稿を読み取る画像読取ヘッドと、該画像読取ヘ
ッドを原稿に対して相対的に移動させる移動手段と、制
御手段とを有する画像読取り装置において、前記画像読
取ヘッドの白基準補正時に白基準部材を複数箇所読み取
り、適正な箇所のみを白基準とするよう前記制御手段は
制御することを特徴とする画像読取り装置。
【0021】(2)前記白基準部材は画像読取り装置内
に取り付けられていることを特徴とする前記(1)記載
の画像読取り装置。
【0022】(3)原稿を読み取る画像読取ヘッドと、
該画像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移
動手段と、前記画像読取ヘッドの読み取りデータを記憶
する記憶手段と、制御手段とを有し、前記画像読取ヘッ
ドの白基準読み取りデータを記憶し、過去の読み取りデ
ータと比較するよう前記制御手段は制御することを特徴
とする画像読取り装置。
【0023】(4)前記画像読取ヘッドにより白基準を
読み取り、ある領域が白基準として不適当であり、さら
に過去の読み取りデータから過去複数回連続して前記領
域が白基準として不適当である場合は、次回より前記領
域の読み取りを行わないよう制御することを特徴とする
前記(3)記載の画像読取り装置。
【0024】(5)原稿を読み取る画像読取ヘッドと、
該画像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移
動手段と、制御手段とを有する画像読取り装置におい
て、該画像読取ヘッドの白基準補正時に白基準部材を複
数箇所読み取り、白基準として適正な箇所が所定以下と
なった場合は、白基準部材の清掃あるいは交換を知らせ
るよう前記制御手段は制御することを特徴とする画像読
取り装置。
【0025】(6)原稿を読み取る画像読取ヘッドと、
該画像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移
動手段と、制御手段とを有する画像読取り装置におい
て、前記画像読取ヘッドの白基準補正時の白基準部材と
して白基準シートを用い、前記画像読取ヘッドと該白基
準シートの相対位置を桁方向及び行方向に変えながら白
基準読み取りを行うことを特徴とする画像読取り装置。
【0026】(7)前記画像読取ヘッドの前記白基準補
正時に白基準シートの桁方向に読み取る場合、白基準と
して適正な箇所が不足している場合は改行して次行を読
み取るよう前記制御手段は制御することを特徴とする前
記(6)記載の画像読取り装置。
【0027】(8)前記画像読取ヘッドの白基準補正時
に白基準シートの行方向に読み取る場合、白基準として
適正な箇所が不足している場合は該画像読取ヘッドを桁
方向へ移動させ、再び行方向へ読み取るよう前記制御手
段は制御することを特徴とする前記(6)記載の画像読
取り装置。
【0028】(9)前記(1)ないし(8)のいずれか
に記載の画像読取り装置を用い画像を読み取りすること
を特徴とする画像読取り装置を用いるインクジェット記
録装置。
【0029】(10)記録するインクを吐出するための
エネルギーを発生する素子として、該インクに膜沸騰を
生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有す
るインクジェット記録ヘッドを有することを特徴とする
前記(9)記載の画像読取り装置を用いるインクジェッ
ト記録装置。
【0030】によって、前記目的を達成するものであ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】上記問題点を解決する本発明のイ
ンクジェット記録装置は、原稿を読み取る画像読取ヘッ
ドと、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、画像読
取ヘッドと記録ヘッドを原稿及び記録媒体に対して相対
的に移動させる移動手段と、画像読取ヘッドの読み取り
データを記憶する記憶手段と、該記憶手段によって記憶
された読み取りデータを処理するための制御手段とを有
し、画像読取ヘッドの白基準補正時に白基準部材を複数
箇所読み取り、この読み取ったデータと過去の読み取り
データを比較することにより白基準として適正な箇所を
検索して白基準補正を行い、白基準として適正な箇所が
所定以下となった場合は、白基準部材またはシートの清
掃あるいは交換を知らせるよう制御する。
【0032】本発明によれば、画像読取ヘッドの白基準
補正用の白基準部材あるいはシートに多少汚れ等が付着
しても、白基準として適正な箇所を検索して使用するた
め、白基準部材あるいはシートを長期的に使用すること
ができ、また白基準として不適当になった場合は清掃あ
るいは交換を知らせるので、不適当のまま白基準として
使用されることを防止することができ、より信頼性の高
い白基準補正を行うことが可能となる。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0034】(第1の実施例)図1は、第1の実施例で
あるワードプロセッサの外観構成を示す斜視図、図2
は、第1の実施例であるインクジェット記録装置の外観
構成を示す斜視図、図3は、ヘッドカートリッジの外観
構成を示す斜視図、図4はスキャナヘッドの外観構成を
示す斜視図、図5はスキャナヘッドの光路を示した断面
図、図6はスキャナヘッドのLEDが原稿を照射する様
子を示した説明図、図7はある位置で白基準を読み取っ
たときのセンサ出力を示すグラフ、図8はスキャナを桁
方向に1スキャンさせて白基準を読み取ったときの平均
値を示したグラフ、図9は制御系を示すブロック図、図
10は制御動作を示すフローチャート、図11はスキャ
ナを桁方向に1スキャンさせて白基準を読み取ったとき
の出力値のデータを示す表、図12は図11に示す中で
出力値の安定している領域だけを取り出した表である。
【0035】図1を参照して画像形成装置としてのワー
ドプロセッサの外観構成について説明する。
【0036】図1において、1は情報を入力するキーボ
ード、2は情報を表示するための液晶等を主体とする表
示器であり、回動可能に保持され、非使用時はキーボー
ド部1に重なるよう折りたためるようになっている。3
は、給送されたシートに情報を記録するシート処理装置
であり、本実施例の場合はシートに記録を行う装置本体
側としての記録装置(プリンタ)である。4は前記シー
トを前記記録装置3へ挿入するための開口部、5はシー
トであり、シート5は前記開口部4から挿入されて図示
のC方向へ排出される。
【0037】図2は、本発明の実施例であるインクジェ
ット記録装置のプリンタ部の構成例を示す外観斜視図で
ある。
【0038】図2に示す6は、インクジェット記録ヘッ
ドを有したヘッドカートリッジ、7はこれを搭載して図
中D方向に走査するためのキャリアである。
【0039】8は、ヘッドカートリッジ6をキャリア7
に取付けるためのフック、9はヘッドカートリッジ6に
対する電気接続部を支持する支持板である。10は、キ
ャリア7をD方向に案内するためのガイド軸であり、キ
ャリア7の軸受部7aに挿通されている。11はキャリ
ア7に固定され、これをD方向に移動させるための動力
を伝達するタイミングベルトであり、装置両側部に配置
されたプーリ12a、12bに張架されている。
【0040】一方のプーリ12aはキャリアモータ13
と直結しておりこれにより駆動力が伝達され、キャリア
7をD方向に移動させる。14はこのキャリアのD方向
の位置を検出するためのHPセンサである。
【0041】15は紙等の記録媒体(以下、『記録紙』
ともいう)の被記録面を規制するとともに記録等に際し
てこれを搬送するための搬送ローラであり、搬送モータ
16によって駆動される。17はHPセンサ14や記録
媒体の搬送方向(図中E方向)の位置を検出する紙セン
サ18や、オプションの自動給紙装置(不図示)への電
気供給用部材19を支持すると共に、記録媒体を挿入口
側より記録位置へ導くための上ガイド、20は上ガイド
17と同様に記録媒体を記録位置へ導くための下ガイド
である。21は記録媒体の送給経路途中に配設されて記
録媒体を搬送ローラ15に向けて押圧し、これを搬送す
るためのピンチローラである。
【0042】22は記録媒体搬送方向から見て記録位置
より下流側に配置され、記録媒体を不図示の排紙口へ向
けて排紙するための排紙ローラである。23は排紙ロー
ラ22に対応して設けられた拍車であり、排紙ローラ2
2が不図示のバネにより拍車23方向へ当接されてお
り、これにより記録媒体の搬送力を生じさせる。24は
前記キャリア7を支えると共に、拍車23を支持するガ
イドレールである。また、排紙ローラ22は搬送ローラ
15の一端に取り付けられたギア15aとギア列25に
よって搬送ローラ15の回転が伝達されて駆動されるよ
うになっている。26は前記ピンチローラ21や排紙ロ
ーラ22等を支持するプラテンであり、27はプラテン
26に取り付けられた白基準板である。
【0043】31はホームポジション位置において記録
ヘッドのインク吐出口形成面と対向するゴム等の弾性材
料で形成したキャップであり、記録ヘッドに対し当接/
離脱が可能に支持されている。このキャップ31は、非
記録時等の記録ヘッドの保護や、記録ヘッドの吐出回復
処理に際してインク受け部材として用いられる。
【0044】なお、実施例において「インク受け部材」
とは、上記キャップに限らず、記録ヘッドから排出され
たインクを受ける事ができるものであれば、その形態は
問わない。実施例において「吐出回復処理」とは、イン
ク吐出口内方に設けられてインク吐出のために利用され
るエネルギー発生素子を駆動することにより全吐出口か
らインクを吐出させ、あるいはキャップによって吐出口
形成面を覆った状態で吸引力を作用させる等により、気
泡や塵埃、増粘して記録に適さなくなったインク等の吐
出不良要因を除去する処理である。
【0045】32はインクの強制排出のために吸引力を
作用させるとともに、かかる強制排出による吐出回復処
理や予備吐出による吐出回復処理に際してキャップ31
に受容されたインクを吸引するために用いられる導出手
段であるポンプである。
【0046】33は記録ヘッドの吐出口形成面のワイピ
ングを行うためのブレードであり記録ヘッド側に突出し
てヘッド移動の過程でワイピングを行うための位置と、
吐出口形成面に係合しない後退位置とに移動可能に支持
されている。34はブレード33を前記キャリア7の移
動によってワイピング位置と後退位置に動かすためのラ
ッチである。
【0047】35は前記ポンプ32を駆動するカム面を
有したポンプギアであり、ポンプギア35は前記搬送ロ
ーラ15に取り付けられたローラギア36とトリガギア
37と噛み合っており、トリガギア37をキャリア7に
よってローラギア36に当接して噛み合わせることによ
り、搬送ローラ15の回転をポンプギア35へ伝達する
ことが可能となる。
【0048】次に、上述したヘッドカートリッジ6の構
成について詳細に説明する。
【0049】図3に示す(a)、(b)はインクジェッ
ト記録ヘッド本体である吐出ユニット6aと、吐出ユニ
ット6aに着脱可能に取り付けられたインクタンク6b
とからなるヘッドカートリッジ6の外観斜視図である。
【0050】図3に示す(a)において、601はヘッ
ドカートリッジ6が前記キャリア7に装着されるとキャ
リア7上の設けられた電気接続部の支持板9と当接する
ことによってヘッドカートリッジ6に電気を供給するた
めの電気接続部、602はインクを吐出するためのノズ
ルである。
【0051】図3に示す(b)において、603は吐出
ユニット6aに設けられた穴部604と嵌合することに
よってインクタンク6bを吐出ユニット6aに装着させ
るためのフックであり、605はヘッドカートリッジ6
を前記キャリア7に設けられたフック8と嵌合すること
によって該ヘッドカートリッジ6をキャリア7に装着さ
せるためのつめである。
【0052】図4は、ヘッドカートリッジ6と類似形状
をし、前記キャリア7にヘッドカートリッジ6の代わり
に装着することによって、原稿を読み取ることができる
スキャナヘッド200の外観斜視図である。
【0053】図4において、201は前記キャリア7上
に設けられた電気接続部の支持板9と当接することによ
って電気を供給するための電気接続部であり、前記ヘッ
ドカートリッジ6の電気接続部601と略々同形状をし
ている。但し、ヘッドカートリッジ6とスキャナヘッド
200が電気的に区別できるように該電気接続部のパタ
ーンは、一部が異なっている。
【0054】202は読み取り部面であり203のLE
D開口部及び204のセンサ開口部から構成されてい
る。
【0055】図5は、前記スキャナヘッド200の内部
構造を示す断面図である。
【0056】図5において、206は原稿面207に光
を当てるためのLEDであり、LED206より発せら
れたLED光208は原稿面207で反射し、反射され
た光は前記センサ開口部204に取り付けられたフィ−
ルドレンズ209によって集光される。そして210の
ミラーによって光の方向を90度屈折させ、次に211
の結像用レンズによって212の画像光として213の
センサに到達する。214は前述のヘッドカートリッジ
6のつめ605と同じ役割を果たすつめである。
【0057】次に図6を参照して前記LED206及び
LED光208について説明する。図6に示す(a)
は、図5に示すLED206部を矢印F方向から見た概
略図であり、本実施例では206aから206gまで7
つのLEDで構成されている。
【0058】LED206から放たれた光208は平行
線でなく放射状に進むため、図6(a)のように隣り合
ったLEDから放たれた光はお互いクロスする。
【0059】また、図6(b)はLED光208が原稿
面に到達した状態を図5の矢印G方向から見た概略図で
あり、206aから206gのLEDから放たれたLE
D光208aから208gがそれぞれ1つの円で描かれ
ており、隣り合ったLEDから放たれた光がお互いクロ
スして交わっている。即ちこの交わった部分が明るくな
っていることが分かる。
【0060】更に、図6(b)では1つのLED光20
8は同じ明るさの1つの円で描かれているが、実際は中
心部が最も明るく円の外側に行くほど暗くなっていく。
【0061】このように、光の当たっている領域を一般
的に照野と呼び、この照野の内実際読取りに用いる領域
215が視野である。
【0062】したがって照野全体の明るさも視野内の明
るさも一定でなく、なるべく明るさが均等に近い領域を
視野として用いる。
【0063】次に実際に白基準を読み取った場合につい
て説明する。
【0064】図7は、実際に前記白基準板27に対向す
るある位置に前記スキャナヘッド200を移動し、LE
D206を発光させてその反射光をセンサで読み取った
ときのセンサからの出力を示している。
【0065】本実施例では、前記視野215の長さH
(図6)を128等分して読み取っており、その縦方向
(原稿搬送方向と同一)位置を横軸に、センサの出力レ
ベルを縦軸にして描いたグラフが図7である。ここで1
/128=1/360inch=0.076mmであ
る。
【0066】前述のように視野215の明るさは一定で
なく、またLED自身にも光量のばらつきがあり、更に
画像光を受け取るセンサにもばらつきがあるため、反射
濃度が一定している白基準板27を読み取った場合でも
図7に示すように一直線ではない出力しか得られないの
が一般的である。
【0067】また図7では反射濃度0.05の白基準板
27を読み取った時の出力を示しており、平均は80%
のレベルである。ここで本実施例では反射濃度0.05
の白基準板を用いたが反射濃度はこれに限定されること
なく、通常0.3より小さいものを用いるのが一般的で
ある。
【0068】図7においては、スキャナヘッドをある位
置に停止させて白基準板を読み取った場合その平均値は
80%であったが、次にスキャナヘッドを原稿搬送方向
と直交する方向にキャリア7を移動させながら白基準板
27を読み取る場合について説明する。
【0069】図8は図7で求めた出力レベルの平均値を
縦軸に、桁方向位置を横軸にして各桁方向位置での出力
レベルの平均値を示している。桁方向位置は1ドット=
1/360inch=0.0706mmとして1〜30
00ドットの位置にある白基準板を読み取るとする。
【0070】本実施例装置がほとんど使われていない新
品状態では、このグラフはほぼ横一直線になるはずであ
るが、長時間使用されていると前述のインクミストや塵
埃等の影響により白基準板が汚れてくるため、図8に示
すように汚れのひどい所では出力レベルが小さくなる。
【0071】図8において、J1領域は全体に出力レベ
ルが小さいためこの領域は全体的に汚れている可能性が
ある。またJ2やJ3では突然出力レベルが下がってい
るので部分的に汚れているかノイズ等の影響を受けた可
能性がある。したがって比較的出力レベルが安定してい
るJ4領域を白基準補正に用いるようにする。
【0072】次にスキャナヘッド200及びスキャナヘ
ッド200を装着した記録装置3の駆動を制御する制御
手段の構成について、図9に示すブロック図を参照して
説明する。
【0073】このブロック図は各ブロックの接続関係の
みを示し、詳細なコントロールラインは省略してある。
また大きな枠で囲まれた部分がCPUユニット60であ
る。
【0074】40はCPU(中央演算処理装置)であ
り、後述するROM41やフロッピーディスクドライブ
42等からプログラムや各種データを読み出し、必要な
演算や判断を行い、各種制御を行うものである。上記R
OM41は読み出し専用メモりであり、CPU40が動
作するための各種プログラムや文字コード、ドットパタ
ーン(キャラクタジェネレータ;CG)等記録に必要な
各種データを格納している。RAM43はリードライト
メモりであり、上記CPU40が命令中のデータや演算
結果を一時蓄えておくワーキングエリア、キーボード
1、インターフェイス部57或はフロッピーディスクド
ライブ42等から入力された各種データを格納しておく
バッファエリア、文書を保存しておくテキストエリア等
からなっている。またCPUユニット60は、ヘッドド
ライバ44、モータドライバ45、及び検出部46を介
して記録装置3と接続されている。
【0075】ヘッドドライバ44はCPU40の制御に
より、記録装置3に設けられているヘッドカートリッジ
6やスキャナヘッド200を駆動し、モータドライバ4
5はCPU40の制御により前記搬送ローラ15の駆動
源である搬送モータ16やヘッドカートリッジ6やスキ
ャナヘッド200を搭載したキャリア7をシート5の搬
送方向に対して垂直方向に移動させるためのキャリアモ
ータ13を駆動する。
【0076】検出部46は、記録装置3に設けられたキ
ャリア7の位置を検出するHPセンサ14やシート5の
位置を検出する紙センサ18等からの検出情報をCPU
40に伝達する。48は電源であり、前記ヘッドカート
リッジ6やスキャナヘッド200の駆動用電源VH 、前
記搬送モータ16、キャリアモータ13等の駆動用電源
M 、フロッピーディスクドライブ42の駆動用電源V
FDD 、並びにその他ロジック回路用電源VCCを供給制御
する。
【0077】49はコントローラであり、CPU40の
制御により前記ヘッドカートリッジ6やスキャナヘッド
200のデータ転送を行ったり、駆動用電源VH の電圧
電流を変化させたり、各種の制御を行う。
【0078】CPUユニット60には、キーボードコネ
クタ(KBC)50を介して記録や編集等に必要な各種
データを入力するキーボード1が接続されている。また
CPUユニット60にはLCDコネクタ(LCDC)5
1を介してキーボード1より入力されたデータや各種情
報を表示するためのLCD(液晶ディスプレイ)で構成
した表示部2が接続されている。なお、この表示部2は
LCDのかわりにCRT(ブラウン管)等の他の構成を
用いてもよい。
【0079】更にCPUユニット60にはフロッピーデ
ィスクドライブコネクタ(FDDC)52を介してフロ
ッピーディスクドライブ42が接続されている。なお、
フロッピーディスクの代わりにハードディスクあるいは
外部RAM等を接続するように構成してもよい。
【0080】また更にCPUユニット60には、インタ
ーフェイスコネクタ(IFC)53を介して外部制御装
置により前記記録装置3の制御や外部機器との通信を行
うためのRS232C54、セントロニクス55、MO
DEM56等のインターフェイスを接続することも可能
である。
【0081】次に上記制御手段を用いて、前記記録装置
3にスキャナヘッド200を装着して原稿を読み取る場
合の制御手順を図10に示すフローチャート及び図1
1、図12の表を参照して説明する。
【0082】図10において、原稿読取命令を受信する
と(ステップS1)、まずヘッドカートリッジ6をスキ
ャナヘッド200に交換してもらうためのメッセージを
表示させ(ステップS2)、ヘッド交換モードに入って
交換に必要なキャリア7を交換位置へ移動させたりの処
理を行う(ステップS3)。ここでスキャナヘッド20
0が確実に装着されると次にスキャナヘッド200を搭
載したキャリア7を桁方向に1スキャンさせながら、前
記白基準板27を読み取る(ステップS4)。すると図
11に示すようなデータが得られる。
【0083】図11において、縦は原稿搬送方向のドッ
ト位置で1から128ドットまで、横は桁方向のドット
位置を表し本実施例では1から3000ドットまで読み
取っており、表中の数値が白基準板を読み取ったセンサ
の出力レベルを示している。また、図中の点線部は実際
は数値があるがここでは省略してある。
【0084】次に桁方向ドット位置の各出力レベルの平
均値(Ra)を算出する(ステップS5)。図11の最
下段の数値がこの平均値(Ra)に相当する。
【0085】更に次にこの平均値の安定領域の検索を行
う(ステップS6)。本実施例においては、この平均値
のばらつきが2%以内でかつ桁方向に200ドット連続
した領域を安定領域として検索を行う。その結果400
ドット目から600ドット目までの領域であり、この領
域の出力レベルを表にしたものが図12である。
【0086】次にこの安定領域での各縦方向ドットの各
出力値の平均を算出する(ステップS7)。図12の最
右端の数値がこの平均値(Raa)であり、この数値を
このスキャナヘッドの反射濃度0.05の白基準を読み
取った時の各ドットの出力値として記憶する。
【0087】こうして白基準補正動作が終了すると、原
稿をセットしてもらうメッセージを表示し(ステップS
8)、原稿がセットされると実際の原稿読み取りを行い
(ステップS9)、処理が終了する(ステップS1
0)。
【0088】ここで、実際には上記ステップS5とステ
ップS6の間でLEDを消灯した状態で読み取る所謂黒
基準補正も行っているが、図10では省略してある。
【0089】またこれまで白基準を読み取った後にデー
タを検索していたが、これには記憶手段が必要となるた
め、白基準を読み取りながら順次検索を行ってもよい。
【0090】上記説明の構成と制御により、画像読取り
手段の白基準補正を適切に実施でき、高画質な画像読取
りが可能な画像読取り装置、また高画質な画像読取りも
できるインクジェット記録装置を提供することができ
る。
【0091】またさらに本実施例ではスキャナヘッドは
着脱可能に取り付けたが、キャリアに画像読取部分を固
着させて取り付けてもよく、また記録ヘッドと一体的に
取り付けても同様に本発明の目的を達成できる実施例を
構成できる。
【0092】(第2の実施例)次に前記画像読取り装置
と異なる白基準補正方法の他の実施例について説明す
る。
【0093】前記第1の実施例においては、画像読取り
装置で白基準板を読み取って補正を行う場合、今読み取
った白基準データを元に安定領域を検索していたが、第
2の実施例では、これまで読み取ったデータを記憶して
おき、その履歴と今回のデータを比較することによっ
て、より信頼性の高い白基準読み取りを行うことができ
る。
【0094】図13はこれまで読み取った白基準データ
の履歴を示したグラフである。
【0095】図13(a)は、まだほとんど使用されて
いない初期状態であり、白基準板に汚れ等がないためほ
ぼ直線的になっている。図13(b)〜(d)は時間が
経過し、使用回数が増えてくると白基準板の汚れ等によ
りセンサ出力レベルが部分的に下がっている様子を示し
ている。
【0096】図13(b)においては、K1領域及びK
2領域においてレベルが下がっており、この2つの領域
は白基準としては使用しない。
【0097】さらに時間が経過し図13(c)のように
なると、K1領域はさらにレベルが低下してK3となっ
ているが、K2領域で低下していたところはなくなって
おり、図13(b)におけるK2領域はノイズ等の一時
的な要因で低下した可能性がある。したがって図13
(c)においては前回のK2領域は白基準として使用で
きることになる。
【0098】しかし、さらに時間が経過して図13
(d)のようになると、K4領域は前回のK1領域及び
K3領域と同じであるが、K2領域と同じ所に同様のK
5領域が現れている。
【0099】前回はK2領域がなくなっていたのでノイ
ズ等の影響と判断したが、今回再び同じ領域が現れてお
り、このような場合は図13(c)においてこの領域が
なくなっている方が誤りの可能性があるため、このよう
なレベルが読み取る毎に変化する領域は基準として使用
するには不適当と判断し、これ以降の読み取りにおいて
この領域はレベルが安定していても使用しないようにす
る。
【0100】また、図13(b)〜(d)において桁方
向位置1〜約500ドット(1ドット=360dpi)
の領域はK1、K3、K4といずれもレベルが低下して
いる状態であり、白基準として不適当な領域である。こ
のように例えば過去3回の読み取りにおいてレベルが連
続して低下している領域は、以降の読み取りを行わない
ように制御する。
【0101】図14は図13(d)の後の読み取りにお
いて、桁方向位置1〜550ドットの領域はスキャナヘ
ッド200をスキップさせ、551ドット目から読み取
りを行ったデータを表している。
【0102】このように白基準として不適当であると判
断されれば、スキャナをスキップさせて白基準板の読み
取りを省略することにより、白基準補正を行う時間を短
縮することができる。
【0103】また前述の実施例に示した通り安定領域
を、レベルの変動が2%以内が桁方向で200ドット以
上続いた領域と定義したが、レベルの変動が2%以内で
あってもそのレベルが全体的に低い場合はやはり白基準
としては不適当である。
【0104】そこでレベルが65%以上でなければ、レ
ベルの変動が2%以内であっても白基準として用いない
とすることによって、ある領域全体が均一的に汚れてい
る場合に白基準として用いてしまうことを防止すること
ができる。
【0105】そしてさらに図15に示すようにレベル6
5%以下の領域が合計で全体の4/5以上になった場
合、即ち (L1+L3)/(L1+L2+L3)≧4/5 の関係になった場合は、現在使用している白基準板が汚
れ等により白基準補正に用いるには不適当と判断し、ユ
ーザに対して清掃あるいは交換してもらうようメッセー
ジを表示する。
【0106】但し前述のように再度白基準板を読み取る
と多少異なるデータになる場合もあるので、清掃あるい
は交換メッセージを表示する前にもう一度読み取りを行
い、前回の読み取りと同じであることを確認してから表
示すれば確実性がより増す。
【0107】ここで、本実施例では過去3回連続してレ
ベルが低下している場合は次回より読み取りを行わない
としたが、過去3回に限定されることなく2回またはそ
れ以上でも良い。
【0108】また安定領域の定義をレベル変動2%以内
が連続200ドット以上、レベルを65%以上とした
が、2%及び200ドット及び65%もこれに限定され
ることなく、通常の原稿を読み取ったときに影響のない
範囲であれば問題ない。
【0109】さらに白基準板の清掃あるいは交換メッセ
ージを表示する判断基準としてレベル低下が全体の4/
5以上としたが、これに限定されることなく適宜装置に
合った基準を設定すればよい。
【0110】またこれまで履歴を比較するとき、読み取
り回数で判断していたが例えば読み取った日時を記憶し
ておき、前回読み取ってから所定時間以上が経過した後
に読み取った場合は前回との比較は行わない。
【0111】このように時間の関数を加味するのは時間
がある程度経過していると前回読み取ってから白基準板
の汚れ方等が急激に変わったり、その間にユーザが清掃
あるいは交換している可能性もあるため、単純な比較を
行うのを避けるためである。
【0112】(第3の実施例)次に前記画像読取り装置
の白基準補正方法と異なる実施例について説明する。
【0113】前述の実施例においては、記録装置内に白
基準板を設けて画像読取装置の白基準補正を行っていた
が、第3の実施例は白基準板の代わりに白基準シートを
前記記録装置にセットして搬送し、この白基準シートを
読み取ることによっても同様に白基準補正を行うことが
できる。
【0114】図16は、白基準シートを用いて白基準補
正を行ってから原稿読み取りする場合の制御の流れを示
したフローチャートである。
【0115】図16において、原稿読取命令を受信する
と(ステップS21)記録ヘッドをスキャナヘッドへ交
換してもらうためのメッセージを表示し(ステップS2
2)、キャリアを交換位置へ移動させたりスキャナヘッ
ドを駆動するための制御へ切り換えたりのヘッド交換モ
ードに入る(ステップS23)。
【0116】スキャナヘッドが確実に装着されたことが
確認されると、次に白基準シートをセットしてもらうた
めのメッセージを表示し(ステップS24)、白基準シ
ートがセットされたことが検出されると(ステップS2
5)、白基準シートの読み取りを開始する(ステップS
26)。
【0117】次に白基準シートの読み取りが終了する
と、実際読み取る原稿をセットしてもらうためのメッセ
ージを表示し(ステップS27)、原稿がセットされた
ことが検出されると(ステップS28)、原稿の読み取
りを行い(ステップS29)、一連の動作が終了する
(ステップS30)。
【0118】次に図17は、図16における白基準シー
トの読み取りについての部分(S26)だけを詳細に示
したフローチャートである。
【0119】図17において、白基準読取命令を受信し
(ステップS31)白基準シートがセットされると、白
基準シートを所定位置まで搬送する(ステップS3
2)。
【0120】次にキャリアを1スキャン走査して白基準
シートを読み取り(ステップS33)、読み取ったデー
タから安定領域の検索を行う(ステップS34)。
【0121】ここで前述の通りこれまで読み取った履歴
との比較や、レベルが65%以下の領域が全体の4/5
以下である等安定領域であり白基準として使用できるか
どうかの判断を行う(ステップS35)。この判断の結
果白基準として使用できる場合は白基準シートを排出し
て(ステップS36)白基準読み取りの動作が終了する
(ステップS37)。
【0122】しかしステップS35で白基準としては不
適当と判断された場合は、白基準シートの残り長さSが
搬送に最低限必要な長さZよりも長いことを確認し(ス
テップS38)、該Sが該Zより長いときは所定量搬送
し(ステップS39)もう一度白基準シートの読み取り
を行うステップS33に戻る。
【0123】ステップS38において、白基準シートの
残り長さSが前記Zよりも短くなった場合は図中1の処
理を行う。1の処理とはこれ以上白基準シートを搬送し
て読み取ることができないので、白基準シートを排出
し、白基準シートの清掃あるいは交換をユーザに知らせ
るメッセージを表示する。
【0124】以上のように制御を行うことにより、白基
準シート全体が汚れ等により使用できなくなるまで使う
ことができ、またユーザに対して適切な時期に白基準シ
ートの清掃あるいは交換を知らせることができる。
【0125】ここで原稿読み取りを行う場合、ユーザは
白基準シートをセットし白基準の読み取りが終了すると
次に読み取り原稿をセットする。
【0126】即ち、2度のセットを行わなければならな
かったが、例えば読み取りたい原稿がはがきサイズの場
合、白基準シートもはがきサイズのものを用意し、白基
準シートと原稿の両方を自動給紙装置にセットすること
により、原稿読み取りの際まず白基準シートを給紙して
白基準の読み取りを行い、白基準の読み取りが終了する
と白基準シートを排出して次に原稿を自動給紙するよう
にすればユーザが2度セットする必要がなくなる。
【0127】またここでは白基準用として専用のシート
を用意したが、これに限定されることなくキャリアシー
トを流用してもよい。
【0128】通常記録装置では搬送できない例えば名刺
等の小さい原稿を読み取るために、PET等の透明なシ
ートを2枚重ね合わせてその間に原稿を挟むことによっ
て搬送させるキャリアシートと呼ばれるものがある。
【0129】このキャリアシートの原稿の後ろ側のシー
トを白色にし、原稿のない部分を白基準として読み取る
方法を用いてもよい。
【0130】(第4の実施例)次に前記画像読取り装置
の白基準補正方法と異なる第4の実施例について説明す
る。
【0131】第3の実施例において白基準シートを読み
取る場合、まず白基準シートがセットされると所定量搬
送し、スキャナを桁方向へ1スキャンさせることによっ
て白基準シートを読み取っていたが、第4の実施例は、
これに限定されることなくスキャナをある桁位置に停止
させ白基準シートを搬送させて行方向に白基準を読み取
っても同様に本発明を実施できる。
【0132】図18は白基準シートを行方向に搬送させ
て白基準を読み取る方法を示したフローチャートであ
る。
【0133】なお図18は図17と同様に白基準シート
の読み取り部分だけを示している。
【0134】図18において、白基準読取命令を受信し
(ステップS41)、白基準シートがセットされるとス
キャナヘッドを搭載したキャリアを所定量シフトさせス
キャナヘッドを白基準シートの所定位置に対向させる
(ステップS42)。
【0135】次に白基準シートを所定位置まで搬送し
(ステップS43)この位置で白基準の読み取りを行う
(ステップS44)。前述の通りスキャナヘッドは行方
向に128ドット分=9mmの長さを有しているので、
次に白基準シートをこの128ドット分搬送して次の白
基準読み取りを行う。この時白基準シートの長さが不足
していると搬送できないため、シートの残り長さSが搬
送に最低限必要な長さZより長いかの判断を行う(ステ
ップS45)。残り長さSがZより長ければ128ドッ
ト分白基準シートを搬送し(ステップS46)、ステッ
プS44に戻って再び白基準の読み取りを行う。
【0136】ステップS45において残り長さSがZよ
り短くなった場合は1回の白基準読み取りが終わったの
で安定領域の検索を行い(ステップS47)、次に前回
までの履歴との比較等を行って安定領域として使えるか
の判断をする(ステップS48)。ここで安定領域つま
り白基準として使える判断をした場合は白基準シートを
排出して(ステップS49)動作が終了する(ステップ
S50)。
【0137】ステップS48において安定領域として使
用できないと判断された場合は、白基準シートをこれま
で搬送したのとほぼ近い量だけ逆に搬送する(ステップ
S51)。次にスキャナの桁方向位置を変えて再び白基
準の読み取りを行うが、キャリアの移動範囲にも限りが
あるので現在のキャリア位置Tが最大移動位置Yより小
さいことの判断を行い(ステップS52)、小さい場合
はキャリアを1ドット分シフトし(ステップS53)再
びステップS44の白基準読み取りに戻る。ステップS
52においてキャリアの位置が最大移動位置Yにあり、
これ以上シフトできない場合は図中1の制御に入る。
【0138】図中1の制御は、この白基準シートは全体
の領域において汚れ等があり白基準として不適当である
ため白基準シートは排出して、白基準シートの清掃ある
いは交換を促すメッセージを表示する。
【0139】以上のように制御することにより、使い始
め等白基準シートに汚れが少ない場合は図18に示す中
央の制御(ステップS41、S42、S43、S44、
S45、S47、S48、S49、S50)を行う。
【0140】前述の第3の実施例においては、必ずキャ
リアの1スキャンシフトと、白基準シートの1ページ分
の搬送が必要であるが、本実施例においてはキャリアは
最初に所定位置へシフトさせるだけでその後は動かす必
要がないので、その分白基準読み取り全体の時間を短縮
することができる。
【0141】ここでシート搬送は128ドット分、キャ
リアシフトは1ドット分行っていたが、これに限定され
ることなく適宜必要な分のシフトを行えばよい。
【0142】また上記説明ではシートの搬送とキャリア
シフトを独立させて行ったが、シートを128ドット分
搬送した後にキャリアを1ドット分シフトして次に再び
シートを搬送するようにシート搬送とキャリアシフトを
交互に行ってもよい。
【0143】さらにこのシート搬送とキャリアシフトを
交互に行う規則をsinカーブ等の関数で制御したり、
ランダムに行うよう制御してもよい。
【0144】(他の実施例)以上本発明の実施例を説明
したが、この実施例に限定されるものではない。
【0145】前記実施例ではインクジェット記録装置を
有する装置としてワードプロセッサを挙げたが、例えば
複写機やファクシミリ等にも適用できる。
【0146】また、前記実施例では前記画像読取り装置
を用いたインクジェット記録装置を説明したが、インク
ジェット記録装置でなくても例えば、シート搬送領域内
で白基準補正を行う場合はシート搬送によってシートの
汚れが白基準部材に付着する場合があるので同様に適用
できる。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、画像読取
ヘッドの白基準補正を行う際、白基準部材あるいはシー
トを複数箇所読み取り、その読み取りレベルから白基準
として適正な箇所を検索し、またさらに過去の読み取り
レベルのデータと比較することによって、より信頼性の
高い検索が可能となる。
【0148】さらに過去の読み取りレベルのデータか
ら、白基準として不適当と判断された箇所は次回より読
み取りも行わないよう制御することにより、白基準補正
の時間を短縮することが可能となる。
【0149】また白基準として不適当な箇所が多くなっ
た場合は、白基準部材またはシートの清掃あるいは交換
を知らせることにより、不適当な白基準部材で白基準補
正を行うことがなくなるのでより信頼性の高い補正が行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であるワードプロセッサの外
観斜視図である。
【図2】 本発明の実施例であるインクジェット記録装
置の外観斜視図である。
【図3】 ヘッドカートリッジの外観斜視図である。
【図4】 スキャナヘッドの外観斜視図である。
【図5】 図4に示したスキャナヘッドの光路を示す断
面図である。
【図6】 図4に示したスキャナヘッドのLEDが原稿
を照射する様子を示した説明図である。
【図7】 図4に示したスキャナヘッドにより白基準部
材を読み取ったときのセンサ出力を示すグラフである。
【図8】 図4に示したスキャナヘッドを桁方向に1ス
キャンさせて白基準部材を読み取ったときの平均値を示
したグラフである。
【図9】 本発明の実施例である記録装置の制御系を示
すブロック図である。
【図10】 本発明の実施例である画像読取ヘッドによ
る原稿読み取りの制御動作を説明するフローチャートで
ある。
【図11】 図4に示したスキャナヘッドを桁方向に1
スキャンさせて白基準部材を読み取ったときのセンサ出
力値を示した表である。
【図12】 図11の中でセンサ出力値が安定している
領域だけを取り出した表である。
【図13】 本発明の第2の実施例に係るセンサ出力値
の履歴を示すグラフである。
【図14】 第2の実施例に係るセンサ出力値を示すグ
ラフである。
【図15】 第2の実施例に係るセンサ出力値を示すグ
ラフである。
【図16】 本発明の第3の実施例に係る白基準シート
を用いて白基準補正を行ってから原稿読み取る制御の流
れを示したフローチャートである。
【図17】 第3の実施例に係る白基準シートを用いて
白基準補正を行う方法を示したフローチャートである。
【図18】 本発明の第4の実施例に係る白基準シート
を行方向に搬送させて白基準を読み取る方法を示したフ
ローチャートである。
【図19】 従来の熱転写プリンタの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 キーボード 2 表示器 3 記録装置 5 シート 6 ヘッドカートリッジ 7 キャリア 10 ガイド軸 11 タイミングベルト 13 キャリアモータ 14 HPセンサ 15 搬送ローラ 16 搬送モータ 17 上ガイド 18 紙センサ 20 下ガイド 21 ピンチローラ 22 排紙ローラ 23 拍車 24 ガイドレール 26 プラテン 27 白基準板 31 キャップ 32 ポンプ 33 ブレード 35 ポンプギア 36 ローラギア 37 トリガギア 40 CPU 41 ROM 43 RAM 44 ヘッドドライバ 45 モータドライバ 46 検出部 48 電源 60 CPUユニット 200 スキャナヘッド 201 電気接続部 202 読み取り部面 203 LED開口部 204 センサ開口部 206 LED 207 原稿面 208 LED光 209 フィールドレンズ 210 ミラー 211 結像用レンズ 212 画像光 213 センサ 602 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/19 H04N 1/04 102 1/401 1/40 101A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取る画像読取ヘッドと、該画
    像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移動手
    段と、制御手段とを有する画像読取り装置において、前
    記画像読取ヘッドの白基準補正時に白基準部材を複数箇
    所読み取り、適正な箇所のみを白基準とするよう前記制
    御手段は制御することを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 前記白基準部材は画像読取り装置内に取
    り付けられていることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取り装置。
  3. 【請求項3】 原稿を読み取る画像読取ヘッドと、該画
    像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移動手
    段と、前記画像読取ヘッドの読み取りデータを記憶する
    記憶手段と、制御手段とを有し、前記画像読取ヘッドの
    白基準読み取りデータを記憶し、過去の読み取りデータ
    と比較するよう前記制御手段は制御することを特徴とす
    る画像読取り装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取ヘッドにより白基準を読み
    取り、ある領域が白基準として不適当であり、さらに過
    去の読み取りデータから過去複数回連続して前記領域が
    白基準として不適当である場合は、次回より前記領域の
    読み取りを行わないよう制御することを特徴とする請求
    項3記載の画像読取り装置。
  5. 【請求項5】 原稿を読み取る画像読取ヘッドと、該画
    像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移動手
    段と、制御手段とを有する画像読取り装置において、該
    画像読取ヘッドの白基準補正時に白基準部材を複数箇所
    読み取り、白基準として適正な箇所が所定以下となった
    場合は、白基準部材の清掃あるいは交換を知らせるよう
    前記制御手段は制御することを特徴とする画像読取り装
    置。
  6. 【請求項6】 原稿を読み取る画像読取ヘッドと、該画
    像読取ヘッドを原稿に対して相対的に移動させる移動手
    段と、制御手段とを有する画像読取り装置において、前
    記画像読取ヘッドの白基準補正時の白基準部材として白
    基準シートを用い、前記画像読取ヘッドと該白基準シー
    トの相対位置を桁方向及び行方向に変えながら白基準読
    み取りを行うことを特徴とする画像読取り装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読取ヘッドの前記白基準補正時
    に白基準シートの桁方向に読み取る場合、白基準として
    適正な箇所が不足している場合は改行して次行を読み取
    るよう前記制御手段は制御することを特徴とする請求項
    6記載の画像読取り装置。
  8. 【請求項8】 前記画像読取ヘッドの白基準補正時に白
    基準シートの行方向に読み取る場合、白基準として適正
    な箇所が不足している場合は該画像読取ヘッドを桁方向
    へ移動させ、再び行方向へ読み取るよう前記制御手段は
    制御することを特徴とする請求項6記載の画像読取り装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の画
    像読取り装置を用い画像を読み取りすることを特徴とす
    る画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 記録するインクを吐出するためのエネ
    ルギーを発生する素子として、該インクに膜沸騰を生じ
    させる熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するイ
    ンクジェット記録ヘッドを有することを特徴とする請求
    項9記載の画像読取り装置を用いるインクジェット記録
    装置。
JP7272393A 1995-10-20 1995-10-20 画像読取り装置及び画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置 Withdrawn JPH09116701A (ja)

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JP7272393A JPH09116701A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 画像読取り装置及び画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置

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JP7272393A JPH09116701A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 画像読取り装置及び画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置

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JP7272393A Withdrawn JPH09116701A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 画像読取り装置及び画像読取り装置を用いるインクジェット記録装置

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JP (1) JPH09116701A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073274A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Mutoh Industries Ltd 印字装置
JP2013241003A (ja) * 2012-04-27 2013-12-05 Canon Inc 記録装置、検知方法およびプログラム

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JP2011073274A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Mutoh Industries Ltd 印字装置
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