JPH09116146A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH09116146A JPH09116146A JP29211395A JP29211395A JPH09116146A JP H09116146 A JPH09116146 A JP H09116146A JP 29211395 A JP29211395 A JP 29211395A JP 29211395 A JP29211395 A JP 29211395A JP H09116146 A JPH09116146 A JP H09116146A
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- silicon film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィールドシールド素子分離構造のシールド
ゲート電極の低抵抗化を図り、優れた素子分離性能を得
る。 【解決手段】 MOSトランジスタ1、2をサリサイド
構造とするとともに、シールドゲート電極を多結晶シリ
コン膜22とチタンシリサイド層53とからなるポリサ
イド構造とする。これにより、シールドゲート電極の電
位のばらつきが生じないため、素子分離領域での寄生M
OSトランジスタの導通を完全に防止できる。
ゲート電極の低抵抗化を図り、優れた素子分離性能を得
る。 【解決手段】 MOSトランジスタ1、2をサリサイド
構造とするとともに、シールドゲート電極を多結晶シリ
コン膜22とチタンシリサイド層53とからなるポリサ
イド構造とする。これにより、シールドゲート電極の電
位のばらつきが生じないため、素子分離領域での寄生M
OSトランジスタの導通を完全に防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特にフィールドシールド素子分離
構造で素子分離された半導体装置およびその製造方法に
関する。
その製造方法に関し、特にフィールドシールド素子分離
構造で素子分離された半導体装置およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては、素子の微細化に
伴って、素子分離方法が製造技術上の重要課題の一つに
なっている。従来の素子分離法としては、一般に選択酸
化法(LOCOS法)として知られている方法が広く用
いられてきた。しかし、LOCOS法により素子分離を
行うとバーズビークが発生してメモリセルトランジスタ
を形成するための面積が制限されるため、近年の半導体
装置の高集積化の要求に対応することが困難である。そ
こで、バーズビークが発生しない素子分離方法として、
半導体基板上に形成されたMOS構造を素子間分離のた
めに用いる、いわゆるフィールドシールド素子分離方式
が提案されている。
伴って、素子分離方法が製造技術上の重要課題の一つに
なっている。従来の素子分離法としては、一般に選択酸
化法(LOCOS法)として知られている方法が広く用
いられてきた。しかし、LOCOS法により素子分離を
行うとバーズビークが発生してメモリセルトランジスタ
を形成するための面積が制限されるため、近年の半導体
装置の高集積化の要求に対応することが困難である。そ
こで、バーズビークが発生しない素子分離方法として、
半導体基板上に形成されたMOS構造を素子間分離のた
めに用いる、いわゆるフィールドシールド素子分離方式
が提案されている。
【0003】一般に、フィールドシールド素子分離構造
は、シリコン基板の上にシールドゲート酸化膜を介して
多結晶シリコン膜からなるシールドゲート電極が形成さ
れたMOS構造を有している。このシールドゲート電極
は、シリコン基板(またはウェル領域)がP型の場合、
例えば配線を介して接地(GND)されることにより常
時0〔V〕の一定電位に保たれており、シリコン基板
(またはウェル領域)がN型の場合、配線を介して常時
一定の基準電位(例えば電源電圧電位Vcc〔V〕)に保
たれている。この結果、シールドゲート電極の直下のシ
リコン基板表面での寄生MOSトランジスタのチャネル
の形成が防止されるので、隣接するDRAMメモリセル
間を電気的に分離することができる。また、フィールド
シールド素子分離法によると、LOCOS法に比べて、
素子活性領域端部の拡散層寄生容量をより小さくするこ
とができる。
は、シリコン基板の上にシールドゲート酸化膜を介して
多結晶シリコン膜からなるシールドゲート電極が形成さ
れたMOS構造を有している。このシールドゲート電極
は、シリコン基板(またはウェル領域)がP型の場合、
例えば配線を介して接地(GND)されることにより常
時0〔V〕の一定電位に保たれており、シリコン基板
(またはウェル領域)がN型の場合、配線を介して常時
一定の基準電位(例えば電源電圧電位Vcc〔V〕)に保
たれている。この結果、シールドゲート電極の直下のシ
リコン基板表面での寄生MOSトランジスタのチャネル
の形成が防止されるので、隣接するDRAMメモリセル
間を電気的に分離することができる。また、フィールド
シールド素子分離法によると、LOCOS法に比べて、
素子活性領域端部の拡散層寄生容量をより小さくするこ
とができる。
【0004】図6は、フィールドシールド素子分離構造
によって隣接するMOSトランジスタ間を電気的に分離
するようにした半導体装置の部分的な断面図である。
によって隣接するMOSトランジスタ間を電気的に分離
するようにした半導体装置の部分的な断面図である。
【0005】図6において、素子活性領域にはN型MO
Sトランジスタ61とP型MOSトランジスタ62とが
形成されており、これら2つのMOSトランジスタ6
1、62がフィールドシールド素子分離構造63で素子
分離されている。また、P型シリコン基板71にはボロ
ンが1014〜1016( atoms/cm3)程度ドープされてお
り、その表面近傍付近には、ボロンが1015〜1017(
atoms/cm3)程度ドープされたPウェル72と、リンが1
015〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル7
3とが形成されている。
Sトランジスタ61とP型MOSトランジスタ62とが
形成されており、これら2つのMOSトランジスタ6
1、62がフィールドシールド素子分離構造63で素子
分離されている。また、P型シリコン基板71にはボロ
ンが1014〜1016( atoms/cm3)程度ドープされてお
り、その表面近傍付近には、ボロンが1015〜1017(
atoms/cm3)程度ドープされたPウェル72と、リンが1
015〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル7
3とが形成されている。
【0006】N型MOSトランジスタ61は、Pウェル
72上に膜厚10〜30nm程度のゲート酸化膜74を
介して形成されたリンドープ多結晶シリコン膜からなる
ゲート電極75と、ゲート電極75の側面に形成された
サイドウォール酸化膜77と、Pウェル72表面のゲー
ト電極75両側に形成されたソース・ドレインである一
対のN型不純物拡散層76a、76bとを有している。
また、P型MOSトランジスタ62は、Nウェル73上
に膜厚10〜30nm程度のゲート酸化膜74を介して
形成されたリンドープ多結晶シリコン膜からなるゲート
電極75と、ゲート電極75の側面に形成されたサイド
ウォール酸化膜77と、Nウェル73表面のゲート電極
75両側に形成されたソース・ドレインである一対のP
型不純物拡散層78a、78bとを有している。
72上に膜厚10〜30nm程度のゲート酸化膜74を
介して形成されたリンドープ多結晶シリコン膜からなる
ゲート電極75と、ゲート電極75の側面に形成された
サイドウォール酸化膜77と、Pウェル72表面のゲー
ト電極75両側に形成されたソース・ドレインである一
対のN型不純物拡散層76a、76bとを有している。
また、P型MOSトランジスタ62は、Nウェル73上
に膜厚10〜30nm程度のゲート酸化膜74を介して
形成されたリンドープ多結晶シリコン膜からなるゲート
電極75と、ゲート電極75の側面に形成されたサイド
ウォール酸化膜77と、Nウェル73表面のゲート電極
75両側に形成されたソース・ドレインである一対のP
型不純物拡散層78a、78bとを有している。
【0007】フィールドシールド素子分離構造63は、
Pウェル72およびNウェル73上に膜厚20〜100
nm程度のシールドゲート酸化膜81を介して形成され
たリンドープ多結晶シリコン膜からなるシールドゲート
電極82と、シールドゲート電極82の側面に形成され
たサイドウォール酸化膜83とを有している。
Pウェル72およびNウェル73上に膜厚20〜100
nm程度のシールドゲート酸化膜81を介して形成され
たリンドープ多結晶シリコン膜からなるシールドゲート
電極82と、シールドゲート電極82の側面に形成され
たサイドウォール酸化膜83とを有している。
【0008】MOSトランジスタ61、62およびフィ
ールドシールド素子分離構造63はBPSG膜からなる
層間絶縁膜91に覆われており、層間絶縁膜91上には
コンタクト孔を介して不純物拡散層76a、76b、7
7a、77bとそれぞれ電気的に接続されたAl−Si
合金膜またはAl−Si合金膜とその他の金属膜との複
合膜からなる膜厚400〜1000nm程度の配線92
がパターン形成されている。また、層間絶縁膜91上に
は、プラズマCVD法で形成されたシリコン窒化膜から
なる表面保護膜93が形成されている。
ールドシールド素子分離構造63はBPSG膜からなる
層間絶縁膜91に覆われており、層間絶縁膜91上には
コンタクト孔を介して不純物拡散層76a、76b、7
7a、77bとそれぞれ電気的に接続されたAl−Si
合金膜またはAl−Si合金膜とその他の金属膜との複
合膜からなる膜厚400〜1000nm程度の配線92
がパターン形成されている。また、層間絶縁膜91上に
は、プラズマCVD法で形成されたシリコン窒化膜から
なる表面保護膜93が形成されている。
【0009】シールドゲート電極82は図示しない領域
で配線を介して電圧源と接続されることにより常時所定
の電位に保たれている。この結果、シールドゲート電極
82の直下のPウェル72およびNウェル73での寄生
チャネルの形成が防止されるので、隣接するMOSトラ
ンジスタ61、62を電気的に分離することができる。
で配線を介して電圧源と接続されることにより常時所定
の電位に保たれている。この結果、シールドゲート電極
82の直下のPウェル72およびNウェル73での寄生
チャネルの形成が防止されるので、隣接するMOSトラ
ンジスタ61、62を電気的に分離することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図6で示した従来のフ
ィールドシールド素子分離構造において、フィールドシ
ールド電極82は、上述のようにリンなどの不純物がド
ープされた多結晶シリコン膜で形成されているため、十
分な低抵抗化を達成することが困難である。その結果と
して、総ての箇所において同一であるべきシールドゲー
ト電極82の電位のばらつきが生じてしまい、場所によ
ってはシールドゲート電極82直下での寄生MOSトラ
ンジスタの導通を阻止できず、MOSトランジスタ6
1、62間でリーク電流が発生して完全な素子分離を行
うことができなくなってしまう。従って、半導体装置の
製造歩留りが低下するとともに信頼性が低下するという
問題があった。
ィールドシールド素子分離構造において、フィールドシ
ールド電極82は、上述のようにリンなどの不純物がド
ープされた多結晶シリコン膜で形成されているため、十
分な低抵抗化を達成することが困難である。その結果と
して、総ての箇所において同一であるべきシールドゲー
ト電極82の電位のばらつきが生じてしまい、場所によ
ってはシールドゲート電極82直下での寄生MOSトラ
ンジスタの導通を阻止できず、MOSトランジスタ6
1、62間でリーク電流が発生して完全な素子分離を行
うことができなくなってしまう。従って、半導体装置の
製造歩留りが低下するとともに信頼性が低下するという
問題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、フィールドシー
ルド素子分離構造を有する半導体装置に関して、フィー
ルドシールド電極の低抵抗化を図ることにより、素子分
離性能に優れた半導体装置およびその製造方法を提供す
ることである。
ルド素子分離構造を有する半導体装置に関して、フィー
ルドシールド電極の低抵抗化を図ることにより、素子分
離性能に優れた半導体装置およびその製造方法を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、MISトランジスタがフィ
ールドシールド素子分離構造により電気的に分離された
半導体装置において、前記MISトランジスタのゲート
電極および前記フィールドシールド素子分離構造のシー
ルドゲート電極が、多結晶シリコン膜とシリサイド層と
の積層構造を有している。
に、本発明の半導体装置は、MISトランジスタがフィ
ールドシールド素子分離構造により電気的に分離された
半導体装置において、前記MISトランジスタのゲート
電極および前記フィールドシールド素子分離構造のシー
ルドゲート電極が、多結晶シリコン膜とシリサイド層と
の積層構造を有している。
【0013】本発明の一態様においては、前記MISト
ランジスタのソースおよびドレインが、シリコン基板表
面に形成された不純物拡散層とシリサイド層とからな
る。
ランジスタのソースおよびドレインが、シリコン基板表
面に形成された不純物拡散層とシリサイド層とからな
る。
【0014】本発明の一態様においては、前記シリサイ
ド層は、Co、Pt、Pd、Ni、Ti、Mo、Nbお
よびWからなる群より選択された少なくともいずれか1
つの金属とシリコンとの合金層である。
ド層は、Co、Pt、Pd、Ni、Ti、Mo、Nbお
よびWからなる群より選択された少なくともいずれか1
つの金属とシリコンとの合金層である。
【0015】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
パターン形成された多結晶シリコン膜上に金属膜を形成
して熱処理を施すことにより、前記多結晶シリコン膜の
表面にシリサイド層を形成し、前記MISトランジスタ
のゲート電極および前記フィールドシールド素子分離構
造のシールドゲート電極を同時にポリサイド構造とす
る。
パターン形成された多結晶シリコン膜上に金属膜を形成
して熱処理を施すことにより、前記多結晶シリコン膜の
表面にシリサイド層を形成し、前記MISトランジスタ
のゲート電極および前記フィールドシールド素子分離構
造のシールドゲート電極を同時にポリサイド構造とす
る。
【0016】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
別の観点では、パターン形成された多結晶シリコン膜上
およびシリコン基板上に金属膜を形成して熱処理を施す
ことにより、前記多結晶シリコン膜の表面および前記シ
リコン基板の表面にシリサイド層を形成し、前記MIS
トランジスタをサリサイド構造とすると同時に前記フィ
ールドシールド素子分離構造のシールドゲート電極をポ
リサイド構造とする。
別の観点では、パターン形成された多結晶シリコン膜上
およびシリコン基板上に金属膜を形成して熱処理を施す
ことにより、前記多結晶シリコン膜の表面および前記シ
リコン基板の表面にシリサイド層を形成し、前記MIS
トランジスタをサリサイド構造とすると同時に前記フィ
ールドシールド素子分離構造のシールドゲート電極をポ
リサイド構造とする。
【0017】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
別の観点では、フィールドシールド素子分離構造を形成
すべき領域のシリコン基板上に、第1の絶縁膜を介し
て、第1の多結晶シリコン膜をパターン形成する工程
と、MISトランジスタを形成すべき領域の前記シリコ
ン基板上に、第2の絶縁膜を介して、第2の多結晶シリ
コン膜をパターン形成する工程と、前記第1の多結晶シ
リコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜をマスクと
して不純物を導入し、前記シリコン基板の表面に不純物
拡散層を形成する工程と、しかる後、全面に第3の絶縁
膜を形成し、この第3の絶縁膜をエッチバックすること
により、前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の
多結晶シリコン膜の側面に第1のサイドウォール絶縁膜
および第2のサイドウォール絶縁膜をそれぞれ形成する
工程と、しかる後、全面に金属膜を形成する工程と、し
かる後、熱処理を施し、前記シリコン基板、前記第1の
多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜と
前記金属膜とを反応させて、前記シリコン基板、前記第
1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン
膜のそれぞれ表面にシリサイド層を形成する工程とを有
する。
別の観点では、フィールドシールド素子分離構造を形成
すべき領域のシリコン基板上に、第1の絶縁膜を介し
て、第1の多結晶シリコン膜をパターン形成する工程
と、MISトランジスタを形成すべき領域の前記シリコ
ン基板上に、第2の絶縁膜を介して、第2の多結晶シリ
コン膜をパターン形成する工程と、前記第1の多結晶シ
リコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜をマスクと
して不純物を導入し、前記シリコン基板の表面に不純物
拡散層を形成する工程と、しかる後、全面に第3の絶縁
膜を形成し、この第3の絶縁膜をエッチバックすること
により、前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の
多結晶シリコン膜の側面に第1のサイドウォール絶縁膜
および第2のサイドウォール絶縁膜をそれぞれ形成する
工程と、しかる後、全面に金属膜を形成する工程と、し
かる後、熱処理を施し、前記シリコン基板、前記第1の
多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜と
前記金属膜とを反応させて、前記シリコン基板、前記第
1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン
膜のそれぞれ表面にシリサイド層を形成する工程とを有
する。
【0018】本発明の半導体装置の製造方法は、別の観
点では、フィールドシールド素子分離構造を形成すべき
領域のシリコン基板上に、第1の絶縁膜を介して、第1
の多結晶シリコン膜および第2の絶縁膜をパターン形成
する工程と、しかる後、全面に第3の絶縁膜を形成し、
この第3の絶縁膜をエッチバックすることにより、前記
第1の多結晶シリコン膜および前記第2の絶縁膜の側面
に第1のサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、MI
Sトランジスタを形成すべき領域の前記シリコン基板上
に、第4の絶縁膜を介して、第2の多結晶シリコン膜を
パターン形成する工程と、前記第1のサイドウォール絶
縁膜、前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多
結晶シリコン膜をマスクとして不純物を導入し、前記シ
リコン基板の表面に不純物拡散層を形成する工程と、し
かる後、全面に第6の絶縁膜を形成し、この第6の絶縁
膜をエッチバックすることにより、前記第2の多結晶シ
リコン膜の側面に第2のサイドウォール絶縁膜を形成す
る工程と、前記第2の絶縁膜の所定領域を選択的に除去
し、前記第1の多結晶シリコン膜を部分的に露出させる
工程と、しかる後、全面に金属膜を形成する工程と、し
かる後、熱処理を施し、前記シリコン基板、前記第1の
多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜と
前記金属膜とを反応させて、前記シリコン基板、前記第
1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン
膜のそれぞれ表面にシリサイド層を形成する工程とを有
する。
点では、フィールドシールド素子分離構造を形成すべき
領域のシリコン基板上に、第1の絶縁膜を介して、第1
の多結晶シリコン膜および第2の絶縁膜をパターン形成
する工程と、しかる後、全面に第3の絶縁膜を形成し、
この第3の絶縁膜をエッチバックすることにより、前記
第1の多結晶シリコン膜および前記第2の絶縁膜の側面
に第1のサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、MI
Sトランジスタを形成すべき領域の前記シリコン基板上
に、第4の絶縁膜を介して、第2の多結晶シリコン膜を
パターン形成する工程と、前記第1のサイドウォール絶
縁膜、前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多
結晶シリコン膜をマスクとして不純物を導入し、前記シ
リコン基板の表面に不純物拡散層を形成する工程と、し
かる後、全面に第6の絶縁膜を形成し、この第6の絶縁
膜をエッチバックすることにより、前記第2の多結晶シ
リコン膜の側面に第2のサイドウォール絶縁膜を形成す
る工程と、前記第2の絶縁膜の所定領域を選択的に除去
し、前記第1の多結晶シリコン膜を部分的に露出させる
工程と、しかる後、全面に金属膜を形成する工程と、し
かる後、熱処理を施し、前記シリコン基板、前記第1の
多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜と
前記金属膜とを反応させて、前記シリコン基板、前記第
1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン
膜のそれぞれ表面にシリサイド層を形成する工程とを有
する。
【0019】本発明の一態様においては、前記金属膜
は、Co、Pt、Pd、Ni、Ti、Mo、Nbおよび
Wからなる群より選択された少なくともいずれか1つを
含む膜である。
は、Co、Pt、Pd、Ni、Ti、Mo、Nbおよび
Wからなる群より選択された少なくともいずれか1つを
含む膜である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明の第1実施形態の半導体装
置の部分的な断面図である。図1において、素子活性領
域にはN型MOSトランジスタ1とP型MOSトランジ
スタ2とが形成されており、これら2つのMOSトラン
ジスタ1、2がフィールドシールド素子分離構造3で素
子分離されている。
置の部分的な断面図である。図1において、素子活性領
域にはN型MOSトランジスタ1とP型MOSトランジ
スタ2とが形成されており、これら2つのMOSトラン
ジスタ1、2がフィールドシールド素子分離構造3で素
子分離されている。
【0022】P型シリコン基板11にはボロンが1014
〜1016( atoms/cm3)程度の濃度でドープされており、
その表面近傍付近には、ボロンが1015〜1017( atom
s/cm3)程度ドープされたPウェル12と、リンが1015
〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル13
(例えばロジック回路領域であってよい)とが形成され
ている。
〜1016( atoms/cm3)程度の濃度でドープされており、
その表面近傍付近には、ボロンが1015〜1017( atom
s/cm3)程度ドープされたPウェル12と、リンが1015
〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル13
(例えばロジック回路領域であってよい)とが形成され
ている。
【0023】N型MOSトランジスタ1のゲート電極
は、Pウェル12上に膜厚10〜30nm程度のゲート
酸化膜14を介して形成された、膜厚100〜500n
m程度のリンドープ多結晶シリコン膜15と膜厚30n
m程度のチタンシリサイド層54とが積層されたポリサ
イド構造を有しており、多結晶シリコン膜15の側面に
はサイドウォール酸化膜17が形成されている。また、
MOSトランジスタ1のソース・ドレイン19a、19
bは、Pウェル12表面の多結晶シリコン膜15両側に
形成された一対のN型不純物拡散層16a、16bと、
その上部に形成されたチタンシリサイド層51a、51
bとからなる。
は、Pウェル12上に膜厚10〜30nm程度のゲート
酸化膜14を介して形成された、膜厚100〜500n
m程度のリンドープ多結晶シリコン膜15と膜厚30n
m程度のチタンシリサイド層54とが積層されたポリサ
イド構造を有しており、多結晶シリコン膜15の側面に
はサイドウォール酸化膜17が形成されている。また、
MOSトランジスタ1のソース・ドレイン19a、19
bは、Pウェル12表面の多結晶シリコン膜15両側に
形成された一対のN型不純物拡散層16a、16bと、
その上部に形成されたチタンシリサイド層51a、51
bとからなる。
【0024】また、P型MOSトランジスタ2のゲート
電極は、Nウェル13上に膜厚10〜30nm程度のゲ
ート酸化膜14を介して形成された、膜厚100〜50
0nm程度のリンドープ多結晶シリコン膜15と膜厚3
0nm程度のチタンシリサイド層55とが積層されたポ
リサイド構造を有しており、多結晶シリコン膜15の側
面にはサイドウォール酸化膜17が形成されている。ま
た、MOSトランジスタ2のソース・ドレイン20a、
20bは、Nウェル13表面の多結晶シリコン膜15両
側に形成された一対のP型不純物拡散層18a、18b
と、その上部に形成されたチタンシリサイド層52a、
52bとからなる。
電極は、Nウェル13上に膜厚10〜30nm程度のゲ
ート酸化膜14を介して形成された、膜厚100〜50
0nm程度のリンドープ多結晶シリコン膜15と膜厚3
0nm程度のチタンシリサイド層55とが積層されたポ
リサイド構造を有しており、多結晶シリコン膜15の側
面にはサイドウォール酸化膜17が形成されている。ま
た、MOSトランジスタ2のソース・ドレイン20a、
20bは、Nウェル13表面の多結晶シリコン膜15両
側に形成された一対のP型不純物拡散層18a、18b
と、その上部に形成されたチタンシリサイド層52a、
52bとからなる。
【0025】フィールドシールド素子分離構造3のシー
ルドゲート電極は、Pウェル12およびNウェル13上
に膜厚20〜100nm程度のシールドゲート酸化膜2
1を介して形成された、膜厚100〜500nm程度の
リンドープ多結晶シリコン膜22と膜厚30nm程度の
チタンシリサイド層53とが積層されたポリサイド構造
を有している。また、多結晶シリコン膜22の側面には
サイドウォール酸化膜23が形成されている。
ルドゲート電極は、Pウェル12およびNウェル13上
に膜厚20〜100nm程度のシールドゲート酸化膜2
1を介して形成された、膜厚100〜500nm程度の
リンドープ多結晶シリコン膜22と膜厚30nm程度の
チタンシリサイド層53とが積層されたポリサイド構造
を有している。また、多結晶シリコン膜22の側面には
サイドウォール酸化膜23が形成されている。
【0026】MOSトランジスタ1、2およびフィール
ドシールド素子分離構造3はBPSG膜からなる層間絶
縁膜31に覆われている。層間絶縁膜31上にはコンタ
クト孔を介して不純物拡散層表面のチタンシリサイド層
51a、51b、52a、52bとそれぞれ電気的に接
続された、Al−Si合金膜またはAl−Si合金膜と
その他の金属膜との複合膜からなる膜厚400〜100
0nm程度の配線32がパターン形成されている。ま
た、層間絶縁膜31上には、プラズマCVD法で形成さ
れたシリコン窒化膜からなる表面保護膜33が形成され
ている。
ドシールド素子分離構造3はBPSG膜からなる層間絶
縁膜31に覆われている。層間絶縁膜31上にはコンタ
クト孔を介して不純物拡散層表面のチタンシリサイド層
51a、51b、52a、52bとそれぞれ電気的に接
続された、Al−Si合金膜またはAl−Si合金膜と
その他の金属膜との複合膜からなる膜厚400〜100
0nm程度の配線32がパターン形成されている。ま
た、層間絶縁膜31上には、プラズマCVD法で形成さ
れたシリコン窒化膜からなる表面保護膜33が形成され
ている。
【0027】シールドゲート電極下部の多結晶シリコン
膜22は、図示しない領域で配線を介して電圧源と接続
されることにより常時所定の電位(例えば0V)に保た
れている。この結果、シールドゲート電極の直下のPウ
ェル12およびNウェル13での寄生チャネルの形成が
防止されるので、隣接するMOSトランジスタ1、2を
電気的に分離することができる。
膜22は、図示しない領域で配線を介して電圧源と接続
されることにより常時所定の電位(例えば0V)に保た
れている。この結果、シールドゲート電極の直下のPウ
ェル12およびNウェル13での寄生チャネルの形成が
防止されるので、隣接するMOSトランジスタ1、2を
電気的に分離することができる。
【0028】また、MOSトランジスタ1、2のゲート
電極は、下部に多結晶シリコン膜15、上部にチタンシ
リサイド層54、55を有するポリサイド構造をしてい
るので、特性が安定しており且つ低抵抗である。そのた
め、MOSトランジスタ1、2を高い信頼性で且つ高速
に動作させることができる。
電極は、下部に多結晶シリコン膜15、上部にチタンシ
リサイド層54、55を有するポリサイド構造をしてい
るので、特性が安定しており且つ低抵抗である。そのた
め、MOSトランジスタ1、2を高い信頼性で且つ高速
に動作させることができる。
【0029】MOSトランジスタ1、2のソースおよび
ドレイン19a、19b、20a、20bについても、
不純物拡散層16a、16b、18a、18bの表面に
チタンシリサイド層51a、51b、52a、52bが
形成されている。従って、ソースおよびドレインの寄生
抵抗の減少および低抵抗化を図ることができ、MOSト
ランジスタ1、2を一層高い信頼性で且つ高速に動作さ
せることに寄与できる。
ドレイン19a、19b、20a、20bについても、
不純物拡散層16a、16b、18a、18bの表面に
チタンシリサイド層51a、51b、52a、52bが
形成されている。従って、ソースおよびドレインの寄生
抵抗の減少および低抵抗化を図ることができ、MOSト
ランジスタ1、2を一層高い信頼性で且つ高速に動作さ
せることに寄与できる。
【0030】さらに、フィールドシールド素子分離構造
のシールドゲート電極は、下部に多結晶シリコン膜2
2、上部にチタンシリサイド層53を有するポリサイド
構造をしているので、特性が安定しており且つ低抵抗で
ある。そのため、シールドゲート電極の電位が場所によ
ってばらつくことがなく、シールドゲート電極直下での
寄生MOSトランジスタの導通を完全に阻止することが
できる。従って、MOSトランジスタ1、2間でリーク
電流が発生せず、半導体装置の製造歩留りの低下による
信頼性の低下という問題も生じない。
のシールドゲート電極は、下部に多結晶シリコン膜2
2、上部にチタンシリサイド層53を有するポリサイド
構造をしているので、特性が安定しており且つ低抵抗で
ある。そのため、シールドゲート電極の電位が場所によ
ってばらつくことがなく、シールドゲート電極直下での
寄生MOSトランジスタの導通を完全に阻止することが
できる。従って、MOSトランジスタ1、2間でリーク
電流が発生せず、半導体装置の製造歩留りの低下による
信頼性の低下という問題も生じない。
【0031】次に、図1に示した半導体装置の製造方法
について、図2〜3を参照して説明する。
について、図2〜3を参照して説明する。
【0032】まず、図2(a)に示すように、ボロンが
1014〜1016( atoms/cm3)程度ドープされたP型シリ
コン基板11の表面近傍付近に、リンが1015〜1017
( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル13と、ボロン
が1015〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたPウェ
ル12とをそれぞれイオン注入により形成する。しかる
後、犠牲酸化膜としての膜厚20〜50nm程度のシリ
コン酸化膜25を熱酸化により全面に形成する。
1014〜1016( atoms/cm3)程度ドープされたP型シリ
コン基板11の表面近傍付近に、リンが1015〜1017
( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル13と、ボロン
が1015〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたPウェ
ル12とをそれぞれイオン注入により形成する。しかる
後、犠牲酸化膜としての膜厚20〜50nm程度のシリ
コン酸化膜25を熱酸化により全面に形成する。
【0033】次に、図2(b)に示すように、シリコン
酸化膜25を除去した後、全面に膜厚20〜100nm
程度のシールドゲート酸化膜21を形成する。しかる
後、シールドゲート酸化膜21をパターニングし、Pウ
ェル12およびNウェル13の境界領域にだけ残存する
ように加工する。そして、シールドゲート酸化膜21上
に、リンをドープした膜厚100〜500nm程度の多
結晶シリコン膜22をパターン形成する。
酸化膜25を除去した後、全面に膜厚20〜100nm
程度のシールドゲート酸化膜21を形成する。しかる
後、シールドゲート酸化膜21をパターニングし、Pウ
ェル12およびNウェル13の境界領域にだけ残存する
ように加工する。そして、シールドゲート酸化膜21上
に、リンをドープした膜厚100〜500nm程度の多
結晶シリコン膜22をパターン形成する。
【0034】次に、図2(c)に示すように、熱酸化に
より、シールドゲート酸化膜21が形成されていないシ
リコン基板11上に、膜厚10〜30nm程度のゲート
酸化膜14を形成する。なお、この熱酸化により、多結
晶シリコン膜22の表面にも薄いシリコン酸化膜26が
形成される。しかる後、Pウェル12およびNウェル1
3それぞれのシリコン酸化膜14上に、リンをドープし
た膜厚100〜500nm程度の多結晶シリコン膜15
をパターン形成する。
より、シールドゲート酸化膜21が形成されていないシ
リコン基板11上に、膜厚10〜30nm程度のゲート
酸化膜14を形成する。なお、この熱酸化により、多結
晶シリコン膜22の表面にも薄いシリコン酸化膜26が
形成される。しかる後、Pウェル12およびNウェル1
3それぞれのシリコン酸化膜14上に、リンをドープし
た膜厚100〜500nm程度の多結晶シリコン膜15
をパターン形成する。
【0035】さらに、Nウェル13領域をフォトレジス
ト(図示せず)で被覆した状態で多結晶シリコン膜1
5、22をマスクとして、砒素をドーズ量1014〜10
16(ions/cm2)でイオン注入する。しかる後、Pウェル1
2領域をフォトレジスト(図示せず)で被覆した状態で
多結晶シリコン膜15、22をマスクとして、ボロンを
ドーズ量1014〜1016(ions/cm2)でイオン注入する。
そして、850〜1000℃の熱処理を施して、多結晶
シリコン膜15の両側のPウェル12およびNウェル1
3の表面近傍に不純物拡散層16a、16b、18a、
18bを形成する。
ト(図示せず)で被覆した状態で多結晶シリコン膜1
5、22をマスクとして、砒素をドーズ量1014〜10
16(ions/cm2)でイオン注入する。しかる後、Pウェル1
2領域をフォトレジスト(図示せず)で被覆した状態で
多結晶シリコン膜15、22をマスクとして、ボロンを
ドーズ量1014〜1016(ions/cm2)でイオン注入する。
そして、850〜1000℃の熱処理を施して、多結晶
シリコン膜15の両側のPウェル12およびNウェル1
3の表面近傍に不純物拡散層16a、16b、18a、
18bを形成する。
【0036】次に、図3(a)に示すように、全面に膜
厚100〜500nm程度のシリコン酸化膜を減圧CV
D法により形成してから、Pウェル12およびNウェル
13表面が露出するまで全面に異方性ドライエッチング
でエッチバックを施す。この結果、多結晶シリコン膜1
5、22の側面には、サイドウォール酸化膜17、23
がそれぞれ形成される。なお、多結晶シリコン膜22上
のシリコン酸化膜26は、このエッチバックにより除去
される。また、この後、さらに高濃度にイオン注入を行
ってLDD構造の不純物拡散層を形成するようにしても
よい。
厚100〜500nm程度のシリコン酸化膜を減圧CV
D法により形成してから、Pウェル12およびNウェル
13表面が露出するまで全面に異方性ドライエッチング
でエッチバックを施す。この結果、多結晶シリコン膜1
5、22の側面には、サイドウォール酸化膜17、23
がそれぞれ形成される。なお、多結晶シリコン膜22上
のシリコン酸化膜26は、このエッチバックにより除去
される。また、この後、さらに高濃度にイオン注入を行
ってLDD構造の不純物拡散層を形成するようにしても
よい。
【0037】次に、図3(b)に示すように、全面に膜
厚100〜200nm程度のチタン膜50をスパッタリ
ング法により形成する。
厚100〜200nm程度のチタン膜50をスパッタリ
ング法により形成する。
【0038】次に、図3(c)に示すように、全面にシ
リコンをイオン注入してシリコンとチタンとの界面混合
層(図示せず)を形成してから、450〜600℃の熱
処理を施してシリコンとチタンとを反応させ、多結晶シ
リコン膜15、22の表面およびPウェル12およびN
ウェル13の表面に、チタンシリサイド層53、54、
55、51a、51b、52a、52bを同時に形成す
る。しかる後、シリコンと反応しなかったチタン膜50
をエッチングにより除去する。
リコンをイオン注入してシリコンとチタンとの界面混合
層(図示せず)を形成してから、450〜600℃の熱
処理を施してシリコンとチタンとを反応させ、多結晶シ
リコン膜15、22の表面およびPウェル12およびN
ウェル13の表面に、チタンシリサイド層53、54、
55、51a、51b、52a、52bを同時に形成す
る。しかる後、シリコンと反応しなかったチタン膜50
をエッチングにより除去する。
【0039】これにより、Pウェル12およびNウェル
13には、チタンシリサイド層54、55、51a、5
1b、52a、52bが自己整合的に形成されたサリサ
イド(Salicide : Self Alined Silicide )構造(例え
ば、「次世代超LSIプロセス技術−応用編−」、リア
ライズ社、参照)のN型MOSトランジスタ1およびP
型MOSトランジスタ2がそれぞれ形成される。
13には、チタンシリサイド層54、55、51a、5
1b、52a、52bが自己整合的に形成されたサリサ
イド(Salicide : Self Alined Silicide )構造(例え
ば、「次世代超LSIプロセス技術−応用編−」、リア
ライズ社、参照)のN型MOSトランジスタ1およびP
型MOSトランジスタ2がそれぞれ形成される。
【0040】つまり、N型MOSトランジスタ1のゲー
ト電極の上部には、多結晶シリコン膜15と自己整合的
にチタンシリサイド層54が形成され、ソース・ドレイ
ン19a、19bの表面部には、N型不純物拡散層16
a、16bと自己整合的にチタンシリサイド層51a、
51bが形成される。また、P型MOSトランジスタ2
のゲート電極の上部には、多結晶シリコン膜15と自己
整合的にチタンシリサイド層55が形成され、ソース・
ドレイン20a、20bの表面部には、P型不純物拡散
層18a、18bと自己整合的にチタンシリサイド層5
2a、52bが形成される。
ト電極の上部には、多結晶シリコン膜15と自己整合的
にチタンシリサイド層54が形成され、ソース・ドレイ
ン19a、19bの表面部には、N型不純物拡散層16
a、16bと自己整合的にチタンシリサイド層51a、
51bが形成される。また、P型MOSトランジスタ2
のゲート電極の上部には、多結晶シリコン膜15と自己
整合的にチタンシリサイド層55が形成され、ソース・
ドレイン20a、20bの表面部には、P型不純物拡散
層18a、18bと自己整合的にチタンシリサイド層5
2a、52bが形成される。
【0041】さらに、フィールドシールド素子分離構造
3のシールドゲート電極の上部には、多結晶シリコン膜
22と自己整合的にチタンシリサイド層53が形成され
る。
3のシールドゲート電極の上部には、多結晶シリコン膜
22と自己整合的にチタンシリサイド層53が形成され
る。
【0042】このように、本実施形態によると、MOS
トランジスタ1、2のサリサイド構造と同時にフィール
ドシールド素子分離構造3のポリサイド構造を形成する
ことができるので、少ない工程により、高速で安定な動
作を行い且つ素子分離特性に優れた半導体装置を得るこ
とができる。
トランジスタ1、2のサリサイド構造と同時にフィール
ドシールド素子分離構造3のポリサイド構造を形成する
ことができるので、少ない工程により、高速で安定な動
作を行い且つ素子分離特性に優れた半導体装置を得るこ
とができる。
【0043】この後、MOSトランジスタ1、2および
フィールドシールド素子分離構造3をBPSG膜からな
る層間絶縁膜31で被覆してから、チタンシリサイド層
51a、51b、52a、52bに達するコンタクト孔
を層間絶縁膜31に開孔する。そして、コンタクト孔部
分にチタンシリサイド層51a、51b、52a、52
bとそれぞれ電気的に接続された、Al−Si合金膜ま
たはAl−Si合金膜とその他の金属膜との複合膜から
なる膜厚400〜1000nm程度の配線32をパター
ン形成した後、層間絶縁膜31上にシリコン窒化膜から
なる表面保護膜33をプラズマCVD法で形成する。こ
れにより、図1で示したような半導体装置の製造が完了
する。
フィールドシールド素子分離構造3をBPSG膜からな
る層間絶縁膜31で被覆してから、チタンシリサイド層
51a、51b、52a、52bに達するコンタクト孔
を層間絶縁膜31に開孔する。そして、コンタクト孔部
分にチタンシリサイド層51a、51b、52a、52
bとそれぞれ電気的に接続された、Al−Si合金膜ま
たはAl−Si合金膜とその他の金属膜との複合膜から
なる膜厚400〜1000nm程度の配線32をパター
ン形成した後、層間絶縁膜31上にシリコン窒化膜から
なる表面保護膜33をプラズマCVD法で形成する。こ
れにより、図1で示したような半導体装置の製造が完了
する。
【0044】次に、本発明の第2実施形態について、そ
の製造方法を図4〜5に基づき説明する。
の製造方法を図4〜5に基づき説明する。
【0045】まず、図4(a)に示すように、ボロンが
1014〜1016( atoms/cm3)程度ドープされたP型シリ
コン基板11の表面近傍付近に、リンが1015〜1017
( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル13と、ボロン
が1015〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたPウェ
ル12とをそれぞれイオン注入により形成する。しかる
後、犠牲酸化膜としての膜厚20〜50nm程度のシリ
コン酸化膜25を熱酸化により全面に形成する。
1014〜1016( atoms/cm3)程度ドープされたP型シリ
コン基板11の表面近傍付近に、リンが1015〜1017
( atoms/cm3)程度ドープされたNウェル13と、ボロン
が1015〜1017( atoms/cm3)程度ドープされたPウェ
ル12とをそれぞれイオン注入により形成する。しかる
後、犠牲酸化膜としての膜厚20〜50nm程度のシリ
コン酸化膜25を熱酸化により全面に形成する。
【0046】次に、図4(b)に示すように、シリコン
酸化膜25を除去した後、全面に膜厚20〜100nm
程度のシールドゲート酸化膜21を形成する。しかる
後、シールドゲート酸化膜21上に、リンをドープした
膜厚100〜500nm程度の多結晶シリコン膜22お
よび膜厚100〜150nm程度のキャップ酸化膜27
をパターン形成する。そして、全面に膜厚100〜50
0nm程度のシリコン酸化膜を減圧CVD法により形成
してから、Pウェル12およびNウェル13表面が露出
するまで全面に異方性ドライエッチングでエッチバック
を施す。この結果、多結晶シリコン膜22およびキャッ
プ酸化膜27の側面には、サイドウォール酸化膜28が
形成される。
酸化膜25を除去した後、全面に膜厚20〜100nm
程度のシールドゲート酸化膜21を形成する。しかる
後、シールドゲート酸化膜21上に、リンをドープした
膜厚100〜500nm程度の多結晶シリコン膜22お
よび膜厚100〜150nm程度のキャップ酸化膜27
をパターン形成する。そして、全面に膜厚100〜50
0nm程度のシリコン酸化膜を減圧CVD法により形成
してから、Pウェル12およびNウェル13表面が露出
するまで全面に異方性ドライエッチングでエッチバック
を施す。この結果、多結晶シリコン膜22およびキャッ
プ酸化膜27の側面には、サイドウォール酸化膜28が
形成される。
【0047】次に、図4(c)に示すように、熱酸化に
より、シールドゲート酸化膜21が形成されていないシ
リコン基板11上に、膜厚10〜30nm程度のゲート
酸化膜14を形成する。しかる後、Pウェル12および
Nウェル13それぞれのシリコン酸化膜14上に、リン
をドープした膜厚100〜500nm程度の多結晶シリ
コン膜15および膜厚100〜150nm程度のキャッ
プ酸化膜37をパターン形成する。
より、シールドゲート酸化膜21が形成されていないシ
リコン基板11上に、膜厚10〜30nm程度のゲート
酸化膜14を形成する。しかる後、Pウェル12および
Nウェル13それぞれのシリコン酸化膜14上に、リン
をドープした膜厚100〜500nm程度の多結晶シリ
コン膜15および膜厚100〜150nm程度のキャッ
プ酸化膜37をパターン形成する。
【0048】さらに、Nウェル13領域をフォトレジス
ト(図示せず)で被覆した状態で多結晶シリコン膜1
5、22およびサイドウォール酸化膜28をマスクとし
て、砒素をドーズ量1014〜1016(ions/cm2)でイオン
注入する。しかる後、Pウェル12領域をフォトレジス
ト(図示せず)で被覆した状態で多結晶シリコン膜1
5、22およびサイドウォール酸化膜28をマスクとし
て、ボロンをドーズ量1014〜1016(ions/cm2)でイオ
ン注入する。そして、850〜1000℃の熱処理を施
して、多結晶シリコン膜15の両側のPウェル12およ
びNウェル13の表面近傍に不純物拡散層16a、16
b、18a、18bを形成する。
ト(図示せず)で被覆した状態で多結晶シリコン膜1
5、22およびサイドウォール酸化膜28をマスクとし
て、砒素をドーズ量1014〜1016(ions/cm2)でイオン
注入する。しかる後、Pウェル12領域をフォトレジス
ト(図示せず)で被覆した状態で多結晶シリコン膜1
5、22およびサイドウォール酸化膜28をマスクとし
て、ボロンをドーズ量1014〜1016(ions/cm2)でイオ
ン注入する。そして、850〜1000℃の熱処理を施
して、多結晶シリコン膜15の両側のPウェル12およ
びNウェル13の表面近傍に不純物拡散層16a、16
b、18a、18bを形成する。
【0049】しかる後、全面に膜厚100〜500nm
程度のシリコン酸化膜を減圧CVD法により形成してか
ら、Pウェル12およびNウェル13表面が露出するま
で全面に異方性ドライエッチングでエッチバックを施
す。この結果、多結晶シリコン膜15およびキャップ酸
化膜37の側面には、サイドウォール酸化膜38が形成
される。なお、この後、さらに高濃度にイオン注入を行
ってLDD構造の不純物拡散層を形成するようにしても
よい。
程度のシリコン酸化膜を減圧CVD法により形成してか
ら、Pウェル12およびNウェル13表面が露出するま
で全面に異方性ドライエッチングでエッチバックを施
す。この結果、多結晶シリコン膜15およびキャップ酸
化膜37の側面には、サイドウォール酸化膜38が形成
される。なお、この後、さらに高濃度にイオン注入を行
ってLDD構造の不純物拡散層を形成するようにしても
よい。
【0050】次に、図5(a)に示すように、総ての領
域においてキャップ酸化膜27の中央部分を除去すると
ともに、上部に多結晶シリコン膜15などの導電膜が形
成されていない領域のキャップ酸化膜37の中央部分を
エッチング除去する。これにより、多結晶シリコン膜1
5、22が露出する。なお、キャップ酸化膜27、37
は同時にエッチング除去する必要はなく、これらキャッ
プ酸化膜27、37のうち、膜厚の厚い方を途中まで選
択的にエッチング除去した後、両者を全面エッチング除
去してもよい。
域においてキャップ酸化膜27の中央部分を除去すると
ともに、上部に多結晶シリコン膜15などの導電膜が形
成されていない領域のキャップ酸化膜37の中央部分を
エッチング除去する。これにより、多結晶シリコン膜1
5、22が露出する。なお、キャップ酸化膜27、37
は同時にエッチング除去する必要はなく、これらキャッ
プ酸化膜27、37のうち、膜厚の厚い方を途中まで選
択的にエッチング除去した後、両者を全面エッチング除
去してもよい。
【0051】本実施形態では、このようにフィールドシ
ールド素子分離構造にキャップ酸化膜37を形成し部分
的にこれを除去するようにしているので、フィールドシ
ールド素子分離構造の上にもMOSトランジスタのゲー
ト電極などの導電膜を形成することができ、上述の第1
実施形態に比べてデバイス設計上の自由度が飛躍的に増
大する。
ールド素子分離構造にキャップ酸化膜37を形成し部分
的にこれを除去するようにしているので、フィールドシ
ールド素子分離構造の上にもMOSトランジスタのゲー
ト電極などの導電膜を形成することができ、上述の第1
実施形態に比べてデバイス設計上の自由度が飛躍的に増
大する。
【0052】次に、図5(b)に示すように、全面に膜
厚100〜200nm程度のチタン膜50をスパッタリ
ング法により形成する。
厚100〜200nm程度のチタン膜50をスパッタリ
ング法により形成する。
【0053】次に、図5(c)に示すように、全面にシ
リコンをイオン注入してシリコンとチタンとの界面混合
層(図示せず)を形成してから、450〜600℃の熱
処理を施してシリコンとチタンとを反応させ、多結晶シ
リコン膜15、22の表面およびPウェル12およびN
ウェル13の表面に、チタンシリサイド層53、54、
55、51a、51b、52a、52bを同時に形成す
る。しかる後、シリコンと反応しなかったチタン膜50
をエッチングにより除去する。
リコンをイオン注入してシリコンとチタンとの界面混合
層(図示せず)を形成してから、450〜600℃の熱
処理を施してシリコンとチタンとを反応させ、多結晶シ
リコン膜15、22の表面およびPウェル12およびN
ウェル13の表面に、チタンシリサイド層53、54、
55、51a、51b、52a、52bを同時に形成す
る。しかる後、シリコンと反応しなかったチタン膜50
をエッチングにより除去する。
【0054】これにより、Pウェル12およびNウェル
13には、チタンシリサイド層54、55、51a、5
1b、52a、52bが自己整合的に形成されたサリサ
イド構造のN型MOSトランジスタ1aおよびP型MO
Sトランジスタ2aがそれぞれ形成される。
13には、チタンシリサイド層54、55、51a、5
1b、52a、52bが自己整合的に形成されたサリサ
イド構造のN型MOSトランジスタ1aおよびP型MO
Sトランジスタ2aがそれぞれ形成される。
【0055】つまり、N型MOSトランジスタ1aのゲ
ート電極の上部には、多結晶シリコン膜15と自己整合
的にチタンシリサイド層54が形成され、ソース・ドレ
イン19a、19bの表面部には、N型不純物拡散層1
6a、16bと自己整合的にチタンシリサイド層51
a、51bが形成される。また、P型MOSトランジス
タ2aのゲート電極の上部には、多結晶シリコン膜15
と自己整合的にチタンシリサイド層55が形成され、ソ
ース・ドレイン20a、20bの表面部には、P型不純
物拡散層18a、18bと自己整合的にチタンシリサイ
ド層52a、52bが形成される。
ート電極の上部には、多結晶シリコン膜15と自己整合
的にチタンシリサイド層54が形成され、ソース・ドレ
イン19a、19bの表面部には、N型不純物拡散層1
6a、16bと自己整合的にチタンシリサイド層51
a、51bが形成される。また、P型MOSトランジス
タ2aのゲート電極の上部には、多結晶シリコン膜15
と自己整合的にチタンシリサイド層55が形成され、ソ
ース・ドレイン20a、20bの表面部には、P型不純
物拡散層18a、18bと自己整合的にチタンシリサイ
ド層52a、52bが形成される。
【0056】さらに、フィールドシールド素子分離構造
3aのシールドゲート電極の上部には、多結晶シリコン
膜22と自己整合的にチタンシリサイド層53が形成さ
れる。
3aのシールドゲート電極の上部には、多結晶シリコン
膜22と自己整合的にチタンシリサイド層53が形成さ
れる。
【0057】このように、本実施形態でも、上述の第1
実施形態と同様に、MOSトランジスタ1a、2aのサ
リサイド構造と同時にフィールドシールド素子分離構造
3aのポリサイド構造を形成することができるので、少
ない工程により、高速で安定な動作を行い且つ素子分離
特性に優れた半導体装置を得ることができる。
実施形態と同様に、MOSトランジスタ1a、2aのサ
リサイド構造と同時にフィールドシールド素子分離構造
3aのポリサイド構造を形成することができるので、少
ない工程により、高速で安定な動作を行い且つ素子分離
特性に優れた半導体装置を得ることができる。
【0058】しかる後、MOSトランジスタ1a、2a
およびフィールドシールド素子分離構造3aをBPSG
膜からなる層間絶縁膜(図示せず)で被覆してから、チ
タンシリサイド層51a、51b、52a、52bに達
するコンタクト孔を層間絶縁膜に開孔する。そして、コ
ンタクト孔部分にチタンシリサイド層51a、51b、
52a、52bとそれぞれ電気的に接続された、Al−
Si合金膜またはAl−Si合金膜とその他の金属膜と
の複合膜からなる膜厚400〜1000nm程度の配線
(図示せず)をパターン形成した後、層間絶縁膜上にシ
リコン窒化膜からなる表面保護膜(図示せず)をプラズ
マCVD法で形成する。これにより、本実施形態の半導
体装置の製造が完了する。
およびフィールドシールド素子分離構造3aをBPSG
膜からなる層間絶縁膜(図示せず)で被覆してから、チ
タンシリサイド層51a、51b、52a、52bに達
するコンタクト孔を層間絶縁膜に開孔する。そして、コ
ンタクト孔部分にチタンシリサイド層51a、51b、
52a、52bとそれぞれ電気的に接続された、Al−
Si合金膜またはAl−Si合金膜とその他の金属膜と
の複合膜からなる膜厚400〜1000nm程度の配線
(図示せず)をパターン形成した後、層間絶縁膜上にシ
リコン窒化膜からなる表面保護膜(図示せず)をプラズ
マCVD法で形成する。これにより、本実施形態の半導
体装置の製造が完了する。
【0059】なお、上記実施形態では、チタンとシリコ
ンとを反応させてチタンシリサイド層を形成するように
したが、シリコンとを反応させる金属はチタン(Ti)
に限らず、Co(コバルト)、Pt(白金)、Pd
(鉛)、Ni(ニッケル)、Mo(モリブデン)、Nb
(ニオブ)或いはW(タングステン)などの高融点金属
またはこれらを含んだ合金であってもよい。また、本発
明は、DRAMやEEPROMなど、フィールドシール
ド素子分離構造を有するどのような半導体装置にも適用
可能である。
ンとを反応させてチタンシリサイド層を形成するように
したが、シリコンとを反応させる金属はチタン(Ti)
に限らず、Co(コバルト)、Pt(白金)、Pd
(鉛)、Ni(ニッケル)、Mo(モリブデン)、Nb
(ニオブ)或いはW(タングステン)などの高融点金属
またはこれらを含んだ合金であってもよい。また、本発
明は、DRAMやEEPROMなど、フィールドシール
ド素子分離構造を有するどのような半導体装置にも適用
可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によると、MISトランジスタのゲート電極がポリサ
イド構造をしているために特性が安定しており且つ低抵
抗であるので、従来のように寄生抵抗に律速されること
なく、MISトランジスタを高い信頼性で且つ高速に動
作させることができる。また、フィールドシールド素子
分離構造のシールドゲート電極がポリサイド構造をして
いるために特性が安定しており且つ低抵抗であるので、
シールドゲート電極の電位が場所によってばらつくこと
がなく、シールドゲート電極直下での寄生MOSトラン
ジスタの導通を完全に阻止することができる。従って、
MISトランジスタ間でのリーク電流が発生せず、高い
信頼性の半導体装置を得ることが可能になる。
置によると、MISトランジスタのゲート電極がポリサ
イド構造をしているために特性が安定しており且つ低抵
抗であるので、従来のように寄生抵抗に律速されること
なく、MISトランジスタを高い信頼性で且つ高速に動
作させることができる。また、フィールドシールド素子
分離構造のシールドゲート電極がポリサイド構造をして
いるために特性が安定しており且つ低抵抗であるので、
シールドゲート電極の電位が場所によってばらつくこと
がなく、シールドゲート電極直下での寄生MOSトラン
ジスタの導通を完全に阻止することができる。従って、
MISトランジスタ間でのリーク電流が発生せず、高い
信頼性の半導体装置を得ることが可能になる。
【0061】また、MISトランジスタは、不純物拡散
層の表面にシリサイド層が形成されたソースおよびドレ
インを有しているので、ソースおよびドレインの寄生抵
抗の減少および低抵抗化を図ることができ、MISトラ
ンジスタを一層高い信頼性で且つ高速に動作させること
が可能である。
層の表面にシリサイド層が形成されたソースおよびドレ
インを有しているので、ソースおよびドレインの寄生抵
抗の減少および低抵抗化を図ることができ、MISトラ
ンジスタを一層高い信頼性で且つ高速に動作させること
が可能である。
【0062】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
ると、MISトランジスタのゲート電極およびフィール
ドシールド素子分離構造のシールドゲート電極を同時に
ポリサイド構造とすること、または、MISトランジス
タをサリサイド構造とすると同時にフィールドシールド
素子分離構造のシールドゲート電極をポリサイド構造と
することができるので、少ない工程により、高速で安定
な動作を行い且つ素子分離特性に優れた半導体装置を得
ることが可能となる。
ると、MISトランジスタのゲート電極およびフィール
ドシールド素子分離構造のシールドゲート電極を同時に
ポリサイド構造とすること、または、MISトランジス
タをサリサイド構造とすると同時にフィールドシールド
素子分離構造のシールドゲート電極をポリサイド構造と
することができるので、少ない工程により、高速で安定
な動作を行い且つ素子分離特性に優れた半導体装置を得
ることが可能となる。
【0063】また、フィールドシールド素子分離構造に
キャップ酸化膜(第2の絶縁膜)を形成し部分的にこれ
を除去するようにした場合には、フィールドシールド素
子分離構造の上にもMOSトランジスタのゲート電極な
どの導電膜を形成することができ、デバイス設計上の自
由度を飛躍的に増大させることが可能となる。
キャップ酸化膜(第2の絶縁膜)を形成し部分的にこれ
を除去するようにした場合には、フィールドシールド素
子分離構造の上にもMOSトランジスタのゲート電極な
どの導電膜を形成することができ、デバイス設計上の自
由度を飛躍的に増大させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の半導体装置の部分的な
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の半導体装置の製造方法を工程順に示す断
面図である。
面図である。
【図3】図1の半導体装置の製造方法を工程順に示す断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法
を工程順に示す断面図である。
を工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の半導体装置の製造方法
を工程順に示す断面図である。
を工程順に示す断面図である。
【図6】フィールドシールド素子分離構造を有する従来
の半導体装置の部分的な断面図である。
の半導体装置の部分的な断面図である。
1、1a N型MOSトランジスタ 2、2a P型MOSトランジスタ 3、3a フィールドシールド素子分離構造 11 シリコン基板 12 Pウェル 13 Nウェル 14 ゲート酸化膜 15 多結晶シリコン膜 17 サイドウォール酸化膜 19a、19b ソース・ドレイン 16a、16b N型不純物拡散層 18a、18b P型不純物拡散層 20a、20b ソース・ドレイン 21 シールドゲート酸化膜 22 多結晶シリコン膜 51a、51b、52a、52b、53、54、55
チタンシリサイド層
チタンシリサイド層
Claims (8)
- 【請求項1】 MISトランジスタがフィールドシール
ド素子分離構造により電気的に分離された半導体装置に
おいて、 前記MISトランジスタのゲート電極および前記フィー
ルドシールド素子分離構造のシールドゲート電極が、多
結晶シリコン膜とシリサイド層との積層構造を有してい
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記MISトランジスタのソースおよび
ドレインが、シリコン基板表面に形成された不純物拡散
層とシリサイド層とからなることを特徴とする請求項1
に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記シリサイド層は、Co、Pt、P
d、Ni、Ti、Mo、NbおよびWからなる群より選
択された少なくともいずれか1つの金属とシリコンとの
合金層であることを特徴とする請求項1または2に記載
の半導体装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
ための半導体装置の製造方法において、 パターン形成された多結晶シリコン膜上に金属膜を形成
して熱処理を施すことにより、前記多結晶シリコン膜の
表面にシリサイド層を形成し、前記MISトランジスタ
のゲート電極および前記フィールドシールド素子分離構
造のシールドゲート電極を同時にポリサイド構造とする
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項2に記載の半導体装置を製造する
ための半導体装置の製造方法において、 パターン形成された多結晶シリコン膜上およびシリコン
基板上に金属膜を形成して熱処理を施すことにより、前
記多結晶シリコン膜の表面および前記シリコン基板の表
面にシリサイド層を形成し、前記MISトランジスタを
サリサイド構造とすると同時に前記フィールドシールド
素子分離構造のシールドゲート電極をポリサイド構造と
することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 フィールドシールド素子分離構造を形成
すべき領域のシリコン基板上に、第1の絶縁膜を介し
て、第1の多結晶シリコン膜をパターン形成する工程
と、 MISトランジスタを形成すべき領域の前記シリコン基
板上に、第2の絶縁膜を介して、第2の多結晶シリコン
膜をパターン形成する工程と、 前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シ
リコン膜をマスクとして不純物を導入し、前記シリコン
基板の表面に不純物拡散層を形成する工程と、 しかる後、全面に第3の絶縁膜を形成し、この第3の絶
縁膜をエッチバックすることにより、前記第1の多結晶
シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜の側面に
第1のサイドウォール絶縁膜および第2のサイドウォー
ル絶縁膜をそれぞれ形成する工程と、 しかる後、全面に金属膜を形成する工程と、 しかる後、熱処理を施し、前記シリコン基板、前記第1
の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜
と前記金属膜とを反応させて、前記シリコン基板、前記
第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコ
ン膜のそれぞれ表面にシリサイド層を形成する工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 フィールドシールド素子分離構造を形成
すべき領域のシリコン基板上に、第1の絶縁膜を介し
て、第1の多結晶シリコン膜および第2の絶縁膜をパタ
ーン形成する工程と、 しかる後、全面に第3の絶縁膜を形成し、この第3の絶
縁膜をエッチバックすることにより、前記第1の多結晶
シリコン膜および前記第2の絶縁膜の側面に第1のサイ
ドウォール絶縁膜を形成する工程と、 MISトランジスタを形成すべき領域の前記シリコン基
板上に、第4の絶縁膜を介して、第2の多結晶シリコン
膜をパターン形成する工程と、 前記第1のサイドウォール絶縁膜、前記第1の多結晶シ
リコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜をマスクと
して不純物を導入し、前記シリコン基板の表面に不純物
拡散層を形成する工程と、 しかる後、全面に第6の絶縁膜を形成し、この第6の絶
縁膜をエッチバックすることにより、前記第2の多結晶
シリコン膜の側面に第2のサイドウォール絶縁膜を形成
する工程と、 前記第2の絶縁膜の所定領域を選択的に除去し、前記第
1の多結晶シリコン膜を部分的に露出させる工程と、 しかる後、全面に金属膜を形成する工程と、 しかる後、熱処理を施し、前記シリコン基板、前記第1
の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜
と前記金属膜とを反応させて、前記シリコン基板、前記
第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコ
ン膜のそれぞれ表面にシリサイド層を形成する工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記金属膜は、Co、Pt、Pd、N
i、Ti、Mo、NbおよびWからなる群より選択され
た少なくともいずれか1つを含む膜であることを特徴と
する請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29211395A JPH09116146A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29211395A JPH09116146A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09116146A true JPH09116146A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17777722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29211395A Withdrawn JPH09116146A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09116146A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010028084A (ja) * | 2008-06-17 | 2010-02-04 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP29211395A patent/JPH09116146A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010028084A (ja) * | 2008-06-17 | 2010-02-04 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
US8486828B2 (en) | 2008-06-17 | 2013-07-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device manufacturing method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |