JPH09116064A - リードフレーム材 - Google Patents

リードフレーム材

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Publication number
JPH09116064A
JPH09116064A JP29762295A JP29762295A JPH09116064A JP H09116064 A JPH09116064 A JP H09116064A JP 29762295 A JP29762295 A JP 29762295A JP 29762295 A JP29762295 A JP 29762295A JP H09116064 A JPH09116064 A JP H09116064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
lead frame
plating
frame material
solder
Prior art date
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Pending
Application number
JP29762295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakamoto
浩 坂本
Yasushi Masago
靖 真砂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP29762295A priority Critical patent/JPH09116064A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Agめっきを施すことなく直接にAu線及び
Cu線を信頼性高く接合でき、かつ高温保持後もはんだ
の剥離を防止できるリードフレーム材を安価に得る。 【構成】 表面に0.5μm以上の厚みで形成された銅
めっき層を有し、250℃以上の温度で少なくとも5秒
以上の熱処理をしたことを特徴とする銅合金リードフレ
ーム材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリードフレーム材に
関し、さらに詳しくはトランジスタやIC等の半導体装
置のリードフレーム材であり、特にボンディングワイヤ
のAu線あるいはCu線を直接接合することができ、か
つはんだの剥離を防止できる銅めっきしたリードフレー
ム材に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の組立工程は、チップをリー
ドフレームに接着するダイボンディング、チップ上の電
極とインナリード端部間をワイヤーで接続するワイヤボ
ンディング、それらを樹脂で封止してパッケージを形成
するモールディング、この後、アウタリード部へのはん
だめっき、折り曲げ加工、パッケージ表面へのマーキン
グの各工程からなる。
【0003】ワイヤボンディングのワイヤーとしてはA
u線あるいはCu線が用いられ、インナーリードの接合
部には接合強度の向上と接合界面の剥離防止のため、従
来Agめっきが施されていた。しかしAgめっきは高価
であるので、Agめっきを銅めっきに代えかつAgめっ
きと同等の接合部信頼性を得ようという研究が多くなさ
れている(特開昭58−67053号公報、特開昭59
−58833号公報、特公平1−60948号公報、特
開昭62−18744号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、銅合金リード
フレーム材に銅めっきを施す方法では、アウターリード
に施されるはんだめっきが、半導体としての必須特性で
ある150℃の温度で1000時間を満足できずに剥離
をおこしてしまうことがある。そして、その原因とし
て、銅めっき層とはんだ層との間に、表層側にη相(C
6Sn5)、その下にε相(Cu3Sn)が生じ、ε相
と銅めっき層の界面にボイドが発生し、これらのボイド
が連なり剥離を生ずるものであることが判明している。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、銅めっきした銅合金リードフレーム材におい
て、Agめっきを施すことなく直接にAu線及びCu線
を信頼性高く接合でき、かつ高温保持後もはんだの剥離
を防止できるリードフレーム材を安価に得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、銅めっき
した銅合金リードフレーム材において、はんだ層の剥離
に及ぼす銅めっきの表面性状や処理条件等の要因影響に
ついて詳細な研究を行い、その結果、銅めっき層の熱処
理条件とはんだ層の剥離に密接な関係があることを見い
だした。本発明者らはその知見に基づき、熱処理条件に
つきさらに研究を重ねた結果、銅合金リードフレーム材
のはんだ層の剥離を防止するためには、銅めっき後のリ
ードフレーム材に対し250℃以上の温度で少なくとも
5秒以上の熱処理を行う必要があることを見いだした。
すなわち、本発明に関わる銅合金リードフレーム材は、
銅合金の表面に0.5μm以上の厚みで形成された銅め
っき層を有し、250℃以上の温度で少なくとも5秒以
上の熱処理をしたことを特徴とするものである。
【0007】本発明において、250℃以上の温度で少
なくとも5秒以上の熱処理を行うこととしたのは、銅め
っき層が有するボイドやポロシティ及び水素ガス等の内
部欠陥を低減し、これらに起因するはんだの剥離を防止
するためである。Cuめっき層中にボイドがあると、金
属間化合物が生成する過程でこれがCuめっき層と金属
間化合物層界面に移動し、あるいはそのボイドが核とな
ってさらに大きなボイドに成長して、これが剥離の原因
となる。銅めっきのまま熱処理を行わないのであれば、
はんだが剥離する問題を解決することができない。ま
た、熱処理温度が250℃未満又は保持時間が5秒未満
では上記の効果は不十分である。なお、上限温度は特に
規定しないが、使用するリードフレーム母材の軟化温度
以下に設定するのが望ましい。上記熱処理は、Cuメッ
キの酸化を抑制するため、還元雰囲気中(H2、COな
ど)で行うのが望ましい。酸化した場合は酸洗を行うと
よい。
【0008】本発明において、銅めっき層の厚さを0.
5μm以上としたのは、安定しためっき性状と安定した
ボンディング性を得るためには、最低0.5μmの厚さ
が必要なためである。めっき層の厚さの上限は特に規定
する必要はないが、経済性を考えて10μm以下とする
のが望ましい。
【0009】
【実施例】表1に示すA〜Dの組成の銅合金に対し熱間
圧延、冷間圧延および及び焼鈍を行い、それぞれ0.1
5mmの厚さの板を得た。
【0010】
【表1】
【0011】この板に対し下記条件で種々の厚さに銅め
っきを施した後、温度及び保持時間を変えて熱処理を行
い、これをリードフレーム材(No.1〜17)とし
た。その後、それぞれにつき下記要領でワイヤボンディ
ング強度の測定及びはんだの剥離試験を行った。その結
果を表2に示す。 (銅めっき条件) 浴組成:硫酸銅200g/l、硫酸50g/l、塩素イ
オン40ppm 電流密度:4〜10A/dm2 浴温度:25〜60℃ (ワイヤボンディング強度)超音波併用熱圧着式ワイヤ
ボンダーのホルダーにリードフレーム材を装置し、50
ppmのH2を含むN2ガスでシールドし、ホルダーのス
テージ温度を270℃、接圧荷重を120gの条件下で
直径30μmのAu線で接合間距離を1mmとして接合
を行った。その後、プルテスターで接合強度を測定し
た。なお、ワイヤの破断強度は15gである。 (はんだの剥離試験)はんだの剥離試験は、はんだめっ
き(Sn−Pb共晶はんだ、非活性フラックス使用、は
んだ槽温度245℃、浸漬時間5秒)後に150℃の温
度で250〜1000時間恒温保持し、250時間、5
00時間及び1000時間の高温保持後試験片の180
゜曲げ戻しを行い、その部位のはんだ剥離の有無を黙視
判定により評価した。それぞれ剥離なしは○、部分剥離
は△、全面剥離は×で示す。
【0012】
【表2】
【0013】表2に示す通り、本発明に関わるリードフ
レーム材No.1〜9はワイヤボンディング強度が11
g以上と十分高い値である。また1000時間保持後も
はんだの剥離は起こっていない。これに対し、比較例N
o.10〜11は銅めっき層の厚さが0.5μm以下で
あるため、添加元素が表面に拡散して安定したボンディ
ング強度を得ることができない。No.12〜13は銅
めっきのままであるため、250時間の経時ではんだが
剥離を起こしている。また、ワイヤボンディング強度が
実施例のNo.1〜9より劣る。No.14〜17は加
熱温度が250℃未満あるいは加熱保持時間が不十分な
ため、銅めっき層中の内部欠陥の低減が十分でなくはん
だが剥離した。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、銅メッキした銅合金リ
ードフレーム材において、Agめっきを施すことなく優
れたワイヤボンディング性を得ることができ、かつ高温
保持後のはんだの剥離を防止することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 表面に0.5μm以上の厚みで形成された銅めっき層を
    有し、250℃以上の温度で少なくとも5秒以上の熱処
    理をしたことを特徴とする銅合金リードフレーム材。
JP29762295A 1995-10-19 1995-10-19 リードフレーム材 Pending JPH09116064A (ja)

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JP29762295A JPH09116064A (ja) 1995-10-19 1995-10-19 リードフレーム材

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JP29762295A JPH09116064A (ja) 1995-10-19 1995-10-19 リードフレーム材

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Publication Number Publication Date
JPH09116064A true JPH09116064A (ja) 1997-05-02

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ID=17848951

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JP29762295A Pending JPH09116064A (ja) 1995-10-19 1995-10-19 リードフレーム材

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JP (1) JPH09116064A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11011476B2 (en) 2018-03-12 2021-05-18 Stmicroelectronics International N.V. Lead frame surface finishing
US11735512B2 (en) 2018-12-31 2023-08-22 Stmicroelectronics International N.V. Leadframe with a metal oxide coating and method of forming the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11011476B2 (en) 2018-03-12 2021-05-18 Stmicroelectronics International N.V. Lead frame surface finishing
US11756899B2 (en) 2018-03-12 2023-09-12 Stmicroelectronics S.R.L. Lead frame surface finishing
US11735512B2 (en) 2018-12-31 2023-08-22 Stmicroelectronics International N.V. Leadframe with a metal oxide coating and method of forming the same

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