JPH09115103A - 回転トランスおよびこれを用いた回転ドラム装置ならびにこの回転ドラムを用いた記録再生装置 - Google Patents

回転トランスおよびこれを用いた回転ドラム装置ならびにこの回転ドラムを用いた記録再生装置

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JPH09115103A
JPH09115103A JP26677095A JP26677095A JPH09115103A JP H09115103 A JPH09115103 A JP H09115103A JP 26677095 A JP26677095 A JP 26677095A JP 26677095 A JP26677095 A JP 26677095A JP H09115103 A JPH09115103 A JP H09115103A
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JP26677095A
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Hiroaki Ono
裕明 小野
Manabu Katsuki
学 勝木
Shigemitsu Higuchi
重光 樋口
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転ドラム装置の高機能、高性能化と、小型軽
量化を両立させる。 【解決手段】ロータコアの背面にモールドで保持された
記録ヘッド用コネクタを配置し、モールドの一部に、再
生系を覆うような形で金属をメッキ等で形成する。回転
トランスにおいては、再生用、記録用、電源供給用コア
の順に、同一対向面となるように配置し、記録用、電源
供給用コアの間にはショートリングを2カ所以上配置す
る。これにより、記録の伝送経路を短くし、さらにモー
ルドの一部に、再生系を覆うような形で金属をメッキ等
で形成することで、再生系のシールドカバーの役目を持
たせることができ、再生系へのクロストーク低減と共
に、コスト低減と小型化の両立が可能になる。また、回
転トランスにおいては、再生用、記録用、電源供給用コ
アの順に、同一対向面となるように配置し、記録信号用
コアと電源供給用コアの間にはショートリングを2カ所
以上配置することで、特に電源系から記録系へのクトス
トークの低減と共に、コスト低減と小型化の両立が可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号を伝送する回
転トランス、およびこれを用いた回転ドラム装置、なら
びにこの回転ドラム装置を用いた記録再生装置に係り、
特に、チャンネル間のクロストーク低減に好適なチャン
ネル配列構成、信号伝送構成、回路配置構成等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばヘリカルスキャン方式の記録再生
装置では回転ヘッドが記録テープに対し高速で走査する
ことにより高帯域の信号まで記録再生が可能となってい
る。このための手段として回転ドラム装置を用いてい
る。特に最近の傾向として、記録状態のモニターのた
め、記録しながら再生を行う、いわゆる同時録再の要求
が高まっている。
【0003】このため、記録専用の記録ヘッドと再生専
用で且つ記録状態のモニターにも使われる再生ヘッドが
回転ドラム装置に搭載されている。また、記録密度の向
上に伴い、記録周波数も高くなる方向にあるため、高周
波の記録信号と、微弱な再生信号とが同時にドラム内を
伝送する必要が生じ、記録信号の再生信号への飛び込
み、いわゆるクロストークが問題となっている。
【0004】従来、上記クロストーク対策として、記録
ヘッド、或いは再生ヘッドにシールドカバーを設けた
り、ドラム内の配線をシールドしたりして伝送系路上の
クロストークを低減していた。或いは、再生信号を、回
転トランスにより伝送した後増幅するのではなく、再生
信号を回転部材内に搭載する増幅回路により増幅した
後、回転トランスにより伝送することで、伝送経路上の
チャンネル間クロストーク、或いは記録信号からのクロ
ストーク等、各種のノイズに対し、影響を受けにくくし
て信号のS/Nを向上させていた。これらに関する従来
例としては、例えば特開昭61−73278号公報等に
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来例の場合、回
転部材内に増幅回路を搭載しているので、この増幅回路
を動作させるための電源供給をしなければならない。そ
の方法としては、電源供給法として、ブラシ、及びスリ
ップリングによりDC電源をそのまま供給する方法と、
信号伝達器としての回転トランスを介し、AC電源を回
転部材内に供給し、その後回転部材内で整流してDC電
源に直して増幅回路に電源供給していた。
【0006】一方システム全体のダウンサイジングの要
求は強く、回転ドラム装置の小型軽量化、及び低コスト
化も将来的には必須となっている。またシステムの信頼
性も当然強く要求されている。
【0007】従来技術では、ヘッドカバー、基板のシー
ルド等をした場合、当然回転ドラム内に搭載する部品点
数が増えるため、回転ドラム装置は大きく、且つ高価に
なっていた。また、クロストーク対策に有効な、増幅回
路を回転部材内に搭載するには、回転ドラム装置の小型
軽量化、及び低コスト化を考えた場合、増幅回路に電源
を供給する方法に多くの課題があった。
【0008】まずブラシ、及びスリップリングによる電
源供給方法は、ブラシ、及びスリップリングが摺動部材
であるため、寿命、及び信頼性の点で問題があった。一
方回転トランスによる供給方法は、寿命、信頼性の点で
優れているが、増幅回路を駆動するためには、その伝送
効率、再生信号へのクロストーク防止のため、供給信号
は数十KHz以下で、回転トランスのインダクタンスと
しては数mHが必要であった。
【0009】さらに、クロストーク対策のため、回転ト
ランスのコアを信号伝送用と、電源供給用に完全に分離
させていた。よって、システムにより、ある程度回転ド
ラム装置を大きく設計できるもの、或いはある程度のコ
スト増の許せるものについては、ヘッドカバー、基板の
シールド等を十分行ったり、或いは回転トランスを記録
再生信号の伝送用と、電源の供給用とに分離して性能を
確保していた。しかし、今日のダウウンサイジングの要
求から、システムはより小型化になり、コスト低減も必
須となった場合、従来方法では対応が難しくなってきて
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では以下の手段を採用する。
【0011】1)静止するステータコアと、回転するロ
ータコアとを有し、前記ステータコアとロータコアと
は、それぞれ、所定の間隙を有して互いに対向する対向
面を備え、前記対向面の各々には、互いに対向する複数
本の溝部が形成され、前記溝部に導電体が配置され、前
記ステータコア側とロータコア側との間で信号を伝達す
る回転トランスにおいて、連続して配列される複数の前
記溝部に、前記導電体がその両端を短絡、または接地さ
れるように配置されたショートリングチャンネル列と、
前記ショートリングチャンネル列を挟んでその両側にそ
れぞれ配置され、信号を伝達する信号伝送チャンネルと
を有してなるチャンネル配列構成を少なくとも1組以上
備えてなるように回転トランスを構成する。
【0012】2)前記1)の回転トランスを備えてなる
回転ドラム装置であって、記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドとは独立する再生ヘッドと、前記回転トランスを介
し、固定ドラム側から回転ドラム側へ電力を供給する電
源供給手段とを有してなり、前記回転トランスは、再生
ヘッド用チャンネル、第1のショートリングチャンネ
ル、記録ヘッド用チャンネル、第2のショートリングチ
ャンネル、電源供給手段用チャンネル、の順に各チャン
ネルが配列されてなり、前記第1、第2のショートリン
グチャンネルのうちの少なくとも一方、もしくは双方と
もが前記ショートリングチャンネル列を構成してなるよ
うにする。
【0013】3)前記2)に記載の回転ドラム装置であ
って、前記回転トランスの各チャンネルの前記導電体を
外部に引き出すための引出手段を有してなり、前記引出
手段は、再生ヘッド用チャンネル、第1のアース、記録
ヘッド用チャンネル、第2のアース、電源供給手段用チ
ャンネル、の順に各チャンネルが配列されるとともに、
前記回転ドラム装置と反対の端部側において、再生ヘッ
ド用チャンネルと、記録ヘッド用チャンネルおよび電源
供給手段用チャンネルとの2分割に枝分れ状とされてな
る構成とする。
【0014】4)前記2)に記載の回転ドラム装置であ
って、回転側ドラム側に配置され、前記記録ヘッドの配
線とは分離されてなる基盤部材上に構成され、前記電源
供給手段により電力が供給され、前記再生ヘッドからの
信号を増幅する増幅回路とを有してなり、前記記録ヘッ
ドおよび再生ヘッドは、前記回転ドラムの回転側ドラム
側で、前記回転側ドラムと前記回転トランスのロータコ
アとの間に配置され、前記記録ヘッドおよび再生ヘッド
からの信号線は、前記回転側ドラム側に配置された中継
部材を介して接続され、前記中継部材からの配線が、そ
れぞれ前記回転側ドラムの周方向で同一の向きに、かつ
回転中心からの距離が前記中継部材と回転中心との距離
に比べて同等またはそれ以上になるように配線されると
ともに、前記記録ヘッドの配線は直接に前記回転トラン
スのロータコア側と接続され、また前記再生ヘッドの配
線は前記増幅回路と接続されてなる構成とする。
【0015】5)前記2)ないし4)に記載のいずれか
の回転ドラム装置であって、前記記録ヘッドの中継部材
と前記回転トランスのロータコア側は、前記ロータコア
側に配置され、モールド部材に保持されてなる接触式コ
ネクタにより接続され、前記モールド部材は、その一部
に前記再生ヘッド及び再生ヘッドの配線経路を覆うよう
に金属部が配置されるとともに、この金属部は、回転側
ドラムに電気的に導通可能に接続されてなる構成とす
る。
【0016】6)前記2)ないし4)に記載のいずれか
の回転ドラム装置であって、前記電源供給手段により供
給される電力は交流電源であるとともに、この交流電源
を整流する整流回路が回転側シリンダ側に配置され、前
記整流回路は、前記増幅回路の配置された基盤とは分離
された基盤に配置されてなる構成とする。
【0017】7)前記2)ないし6)に記載のいずれか
の回転ドラム装置を備えてなる記録再生装置であって、
前記記録ヘッド用チャンネルと接続する記録回路手段
と、前記再生ヘッド用チャンネルと接続する再生回路手
段と、前記電源供給用チャンネルと接続する電源供給回
路手段とを有してなり、装置内での電源供給回路手段か
らの距離関係において、再生回路手段は、記録回路手段
よりも離間して配置されてなる構成とする。
【0018】前記の各構成は、以下のように作用する。
【0019】a)回転トランスにおいて、前記1)に示
すように、異なる信号を伝送するチャンネル間にショー
トリングを複数配置することで、これら異なる信号間の
クロストークを低減する作用が得られる。
【0020】b)回転トランスの各チャンネル間の配列
を、前記2)に示す配列にすることで、チャンネルの配
列が伝送する信号レベルの低いもの順になり、結果的に
信号レベルの高いチャンネルと低いチャンネルを出来る
だけ離すことになり、システムにおいてそれぞれのチャ
ンネルに必要なクロストークの仕様を簡単に満足させる
ことになる。
【0021】c)回転トランスの各チャンネルのから外
部に引き出す引出手段の配列を、前記3)に示す配列に
することで、上記b)と同様な作用が得られる。
【0022】d)前記4)の構成にすることで、回転ド
ラム装置の回転側ドラム内のクロストークを低減する作
用が得られる。
【0023】e)前記5)の構成にすることで、記録ヘ
ッドから回転トランスまでの伝送経路が短くなり、再生
系の伝送経路へのクロストークが小さくなる。また、前
記金属部が再生ヘッド、及び再生系のシールドカバーと
して作用するため、再生ヘッド、及び再生系へのクロス
トークを低減する作用が得られる。
【0024】f)前記6)の構成にすることで、前記の
再生信号の増幅回路への交流電源からのクロストークを
低減する作用が得られる。
【0025】g)前記7)の構成にすることで、記録再
生装置全体のクロストークを低減する作用が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
従い説明する。
【0027】図2は本発明の一実施の形態の記録再生装
置14を示す図である。装置は記録ヘッド1、1’再生
ヘッド2、2’の搭載された回転ドラム装置3、記録テ
ープ7、及びこれを走行させるためのリールモータ6、
回転ドラム装置3及びリールモータ6を駆動し、且つ記
録テープ7を正確に走行させるためのサーボ回路、外部
インターフェイスからの情報を記録テープに記録、及び
再生するための信号処理回路104、記録回路105、
再生回路106、及び上記回路を制御する為のコントロ
ーラ101からなる。
【0028】回転ドラム装置3の周りには記録テープ7
が180度以上斜めに巻き付いており、回転ドラム装置
に搭載する記録ヘッド、及び再生ヘッドにより、記録再
生が行われる。記録ヘッドはほぼ180度対向に2個、
再生ヘッドは記録ヘッドに対し、ある角度(図では約9
0度)ずれた位置に、同じくほぼ180度対向に2個搭
載されている。
【0029】上記システムでは、記録テープの巻き付き
角度は180度以上であるが、記録期間はその内の18
0度以下の期間になっている。従って、システムの記録
回路105、再生回路106はそれぞれ1個ずつ搭載さ
れており、記録ヘッド1、1’再生ヘッド2、2’はス
イッチにより切り替えられる。よって、記録テープの記
録期間以外では、それぞれのヘッドは動作していない
(記録の場合は記録信号が記録ヘッド側に伝送されてい
ない状態、再生の場合は、再生回路側に信号が伝送され
ない状態を示す)。
【0030】上記方法によれば、記録再生装置3に記録
回路105、再生回路106がそれぞれ1組のみでよい
ので装置の小型化、低コスト化が図られる。
【0031】回転ドラム装置3内には微弱なテープから
の再生信号を増幅するための増幅回路20が内蔵されて
おり、記録再生装置側から前記増幅回路を動作させるた
めの電源103を供給している。
【0032】図では記録ヘッドが180度対向に2個、
再生ヘッドが同じく180度対向に2個搭載されたシス
テムを示しているが、これに限ることはなく、例えば、
記録、及び再生系において、2つの異なるアジマス角度
を持つヘッドを数百μm〜数mm離して配置し、これら
を180度対向に2組、計4個のヘッドで構成されてい
ても良い。この場合には、180度対向に配置された回
転ヘッドが同じ記録回路、再生回路を使用するため、例
えば、記録ヘッド4個に対し、記録回路は2個でよい。
同様に、再生ヘッド4個に対し、再生回路は2個でよ
い。さらに、多数のヘッドを数百μm〜数mm離して搭
載されていても、同様に記録、再生回路はその搭載ヘッ
ド数の半数でよい。
【0033】図1は、本発明の一実施の形態の回転ドラ
ム装置3を、回転軸に平行に切った断面を示す図であ
る。記録ヘッド1と再生ヘッド2が上回転ドラム5に取
り付けられ、前記上回転ドラム外周側面部が記録テープ
走行面となり、前記上回転ドラム5、及び記録ヘッド
1、再生ヘッド2が高速回転し、記録テープに高速走査
しながら記録テープ上に情報を記録ヘッドで記録、及
び、または、記録テープ上の情報を再生ヘッドで再生す
る。回転は下固定ドラム4下部に配置されたドラムモー
タ固定子27にパワーを加えることで、ドラムモータ回
転子が回転し、シャフト29を介し、回転を上回転ドラ
ム側に伝えている。またシャフト29は、2つの軸受2
8、28’で支持されている。
【0034】図では記録ヘッドと再生ヘッドが180度
対向に配置されているように示しているが、これに限る
ことはなく、システム設計上どの様に配置しても良く、
またヘッド搭載数もシステム設計上いくつ搭載しても良
い。
【0035】上回転ドラム5下部には信号伝達を行うロ
ータコア8が配置されており、前記ロータコア8と対向
する位置にステータコア8’が配置し、該ステータコア
8’は下固定ドラム4に取り付けられている。該ステー
タコア8’からは、記録及び、再生信号を外部に伝送す
るための引出手段である信号線15が接続されており、
該信号線15の端は、記録再生装置14の記録回路、再
生回路に接続されている。記録再生装置14の記録回路
105から伝送された記録信号はステータコア側から回
転部側に伝送され、ロータコア上の、固定部との対向面
とは反対面に配置されたコネクタ部16から記録ヘッド
との中継部材である記録ヘッド1のヘッド端子板17を
介し、記録ヘッド1に流れ、記録テープ7上に記録され
る。上記コネクタ部16はモールド部材18により保持
されている。
【0036】一方、記録テープ7上の情報は再生ヘッド
2により再生され、その再生信号は、再生ヘッド2のヘ
ッド端子板17を介してドラム内配線19を通り、上回
転ドラム5の再生ヘッドが取り付けられている上回転ド
ラム上ヘッド搭載面とは反対面上に配置する増幅回路2
0に伝送され、増幅回路により増幅された後、上記上回
転ドラム下部に配置されている回転トランスを介して固
定ドラム側へ伝送され、信号線15を通して記録再生装
置14の再生回路106に伝送される。
【0037】上記増幅回路20への電源供給は、回転ト
ランスを介して数十KHzの信号で伝送され、上回転ド
ラム内に配置される整流回路21により整流された後増
幅回路20に供給される。再生ヘッド及び再生ヘッドか
ら増幅回路へのドラム内配線19は、前記再生ヘッド、
及び再生信号の配線経路の一部または全部を覆うように
金属部で構成されたシールドカバー22により記録信
号、及び電源供給用の信号からの飛び込みを防止してい
る。
【0038】図3は本発明の一実施の形態の回転ドラム
装置3のヘッド搭載位置において、回転軸に対し垂直に
切った断面を示す図である。図の(a)がヘッド搭載面
の断面図、(b)が増幅回路が搭載されている増幅回路
基板面を示す。図3(a)では記録ヘッドが180度対
向に2個、再生ヘッドが記録ヘッドと90度位相をずら
して同じく180度対向に2個の、計4個のヘッドが配
置している。再生ヘッド2、2’はシールドカバー22
により、記録の伝送系、及び、電源供給用の数十KHz
の伝送系と分離している。
【0039】上記金属部で構成されたシールドカバー2
2は、記録ヘッドのコネクタ部16を保持するためのモ
ールド部材18の一部をくり貫き、その部分に、例えば
金属メッキ、或いは金属板を配置して形成し、上記伝送
系からの信号の漏れ込みをシールドしている。
【0040】金属板を上記形状に形成する方法として
は、例えば、0.1〜0.5mm厚の銅板を曲げ、或い
は打ち抜いて形成する。別のシールドカバーの形成方法
としては、上記モールド部材のくり貫いた部分に例えば
クロムを下地膜に数ミクロンメッキした後、銅を数十ミ
クロンメッキして形成しても良い。この場合、モールド
部材の材質は、メッキ形成し易いABS樹脂等を用いる
と良い。該モールド部材は記録ヘッドのコネクタ部を保
持するためのものでもあるので、メッキは例えばシール
ド部分のみの選択メッキがよい。また、モールド部材は
ロータコアに直接接着されており、記録信号は、記録の
ロータコア8からモールド部材18のコネクタ部16に
接続され、該コネクタ部16を介し、直接記録ヘッドの
ヘッド端子板17側に接続され、記録ヘッドに電流が流
れるようになっている。
【0041】再生信号側は、再生ヘッドからの信号が、
再生ヘッド2、2’のヘッド端子板17から、いったん
増幅回路側(図3(b))に伝送された後、増幅した後
モールド部材のコネクタ端子25から再生の回転トラン
スに伝送される。上記増幅回路への電源供給用の数十K
Hzの信号は、電源供給用回転トランスから回転トラン
スの対向面とは反対面に配置された整流基板24内の整
流回路21で整流された後増幅回路側(図3(b))に
伝送される。また、各記録ヘッド、及び再生ヘッドのヘ
ッド端子板からの配線は、図3(a)の様にそれぞれ回
転ドラムの周方向同一の方向に、且つ、回転中心からの
距離が、ヘッド端子板と回転中心との距離に比べ、同じ
かそれ以上になるように配線される。これにより、記録
ヘッドへの記録信号の配線、再生ヘッドからの再生信号
の配線間の距離を、どのヘッドにおいてもほぼ同じに、
且つ、出来る限り離れる位置に配置できるので、増幅前
の微弱な再生信号が流れる再生ヘッドから増幅回路まで
の配線への記録信号の漏れ込みが小さくなる。
【0042】上記により、再生信号部と記録信号部はほ
ぼ完全に分離したブロックとなり、且つ出来るだけ微弱
な再生信号系に記録の信号が漏れ込まないような信号配
線にするので、再生信号への記録信号の漏れ込みはかな
り低減できる。
【0043】上記の方法は、例えばVHSの回転ドラム
装置の外周径であるφ62mmより小さい径の回転ドラ
ム装置において特に効果がある。これは、φ62mmよ
り小さい径の回転ドラム装置では、軸受けの径方向のス
ペース及び、ヘッド端子板の大きさから、ヘッド端子板
からの配線はドラム径方向ではスペース的に難しく、必
然的にドラム回転方向に配置するためである。
【0044】図ではヘッド数は記録2個再生2個の計4
個のヘッドについて示しているが、これに限ることはな
く、例えば、ヘッド端子板にそれぞれヘッドが2個ずつ
付いたダブルアジマスヘッドで、ヘッド数8個のシステ
ムでも、それ以上でも良い。この場合にもシールド部の
構成は図2とほぼ同じになる。
【0045】図3(b)は増幅回路が搭載されている増
幅回路基板面を示す。増幅回路への電源供給は、整流の
み図3(a)側の整流回路基板24で行い、3端子レギ
ュレータで安定化させて増幅回路に供給する。図でも明
らかなようにこの基板内には記録系は無く、電源供給用
の数十KHzの信号も整流された後に入ってくるので、
再生系への飛び込みはかなり低減できる。また、3端子
レギュレータによる安定化回路と、整流回路を別に構成
することで、ヘッド搭載面の回路規模を小さくでき、小
型化に有利となる。図4は、本発明の一実施の形態を示
す円板形回転トランスの図である。円板形回転トランス
のロータコア8、ステータコア8’の外周部に前記増幅
回路へ電源を供給するための電源供給手段用チャンネル
9を、その内側部に記録ヘッド用チャンネル10、再生
ヘッド用チャンネル11が配置されている。また、各々
のチャンネルには巻き線12が施されている。図では信
号チャンネルが4CHで、記録用が2CH、再生用が2
CH、さらに記録、再生の信号チャンネルの間にはショ
ートリング13が配置されており、記録信号から再生信
号へのクロストークを低減している。
【0046】記録、及び再生ヘッド用チャンネルはそれ
ぞれ3つのコア対向部と2つの溝で2CHを形成してお
り、中央のコア対向部は共有している。これは、図2で
示す様に本実施例では180度でチャンネルを切り替え
るため同時に2つのチャンネルに信号が流れることがな
いため、中央のコアを共通化し、回転トランスの溝数を
少なくして小型低コスト化を図っている。
【0047】コアの配列は、再生信号へのクロストーク
を考慮して外側から、電源供給手段用チャンネル、記録
ヘッド用チャンネルが2CH、再生ヘッド用チャンネル
が2CHの順がよい。また電源供給手段用チャンネルと
記録ヘッド用チャンネルの間にはショートリングチャン
ネルを2CH設け、記録信号の漏れ込みを防いでいる。
【0048】記録及び再生系の信号伝送帯域は現状の高
密度化、デジタル化に伴い高周波、高帯域化されてお
り、おおよそ100KHz〜数10MHzに及ぶ。よっ
て、回転トランスのインダクタンスはおおよそ数μH〜
数10μHとなる。これに対し、電源供給用回転トラン
スは、増幅回路に電源を供給するため少なくとも5V、
40〜50mAものパワーを伝送する必要がある。従っ
て、出来るだけ記録、及び再生信号への漏れ込みの影響
を減らす為、記録、及び再生信号の帯域外で、低周波の
数十KHzの信号を伝送周波数にする必要がある。この
場合、上記パワーを得るためには電源供給用の回転トラ
ンスインダクタンスは数mH必要になる。よって、出来
るだけインダクタンスを稼ぐため電源供給手段用チャン
ネルの回転トランスコアは最外周部に配置し、コアの巻
き数を数十ターン巻く。また、かなりのパワーが回転ト
ランスに流れるため、微弱な再生ヘッド用チャンネルを
出来るだけ離す。
【0049】記録信号への飛び込みは、例え伝送帯域外
でも記録ヘッドへ低周波の電流が流れた場合、記録テー
プ上に記録された情報を消去することになり、対策が必
要である。実験では、例えば1500Oeの保磁力のメ
タルテープでは、記録ヘッドの巻き数を15Tの時、約
2mA以上流れた場合、記録テープ上の情報の劣化が始
まる。よって、増幅回路に必要な電流を上述の40〜5
0mAとした場合、クロストークの条件は、−26〜−
28dB以下となる。
【0050】次に試作回転トランスの電源供給用コアか
ら記録信号用コアへのクロストークを各条件で調べた結
果を示す。クロストーク評価は、記録信号レベルを0d
Bとし電源供給手段用チャンネルから記録ヘッド用チャ
ンネルへの信号の漏れ込みレベルとの差をクロストーク
量とした。ショートリングが1CHのみの場合には、−
21dBのクロストーク量になり、記録テープ上の情報
の劣化が生じてしまう。一方、ショートリングが2CH
ある場合には、クロストーク量は−31dBとなり、条
件を満たす。これは次の理由による。図4(b)に示す
様に、ショートリングが1CHのみの場合、電源供給手
段用チャンネル9における電源の磁束の流れ201に対
し、回転トランスのからのクロストーク磁束202は透
磁率の高いコア内部を通り、そのまま記録ヘッド用チャ
ンネル10の回転トランスに流れてしまい、クロストー
ク量は増加する。これに対し、ショートリング13を2
CH設けると、クロストーク磁束202は2つのショー
トリングの間にあるコアに流れるため、記録ヘッド用チ
ャンネル10の回転トランスに流れ込むクロストーク量
はかなり低減出来る。この方法によれば、電源供給手段
用、記録ヘッド用、再生ヘッド用チャンネルのコアを一
体で形成できるので、コスト的にはかなり安くできる。
【0051】一方片側の電源供給手段用チャンネルのみ
を分離した場合には、−43dBのクロストーク量とな
り、十分条件を満足する。これはコアを分離したこと
で、クロストーク磁束が透磁率の低い空中を通らなけれ
ば記録用の回転トランスに流れないため、結果的にクロ
ストーク量が大幅に低減する。この方法は、電源供給手
段用チャンネルと、記録、及び再生ヘッド用チャンネル
に分離するため、分離によるコストは増加する。但し、
片側だけの分離であるので、コストの大幅な上昇にはな
らない。
【0052】上述より、コスト最優先でシステムを構築
する場合には、少なくとも電源供給手段用チャンネルと
記録ヘッド用チャンネルの間には2つのショートリング
を配置しなければ、記録テープ上の情報の劣化が生じて
しまう。信頼性を最優先で、コストもある程度低くした
い場合には、片側のコアのみ分離すればよいのが分か
る。
【0053】上記では回転トランスの形状は、円板形に
ついて述べているが、これに限ることはなく、円筒形の
回転トランスについても上記と同等の効果がある。上記
では電源供給手段用チャンネルと記録ヘッド用チャンネ
ルの間にショートリングを2つ設けているが、これに限
ることはなく、例えば、記録ヘッド用チャンネルと再生
ヘッド用チャンネルの間にショートリングを2つ設けて
も良い。
【0054】次に、記録ヘッドに流れるクロストーク電
流について、記録ヘッドの特性から考えてみる。記録ヘ
ッドの効率は、記録ヘッドのギャップ深さに大きく依存
しており、ギャップ深さが5μm以下の場合、急激に効
率が上昇することが知られている。この場合、例えば、
ショートリングを2CH設けたとしても、装置を長時間
使用し、記録ヘッドのギャップ深さが少なくなった場
合、2mA以下の記録電流でも記録テープ上の情報を劣
化させる可能性がある。一方再生ヘッドの再生出力は、
ギャップ深さが小さいほど大きくなる。また、回転トラ
ンスとのマッチングまで考えると再生出力は高域ほど出
力向上の比率が高い。しかしギャツプデプスの変化で再
生出力の周波数特性は変化するが、これは再生信号のイ
コライジング回路で簡単かつ十分対処出来、またオ−ト
で調整することも出来る。また、再生であるのでテ−プ
互換には関係無く例えイコライジングがずれたとしても
他の記録再生装置に影響を及ぼすことは無い。従って、
再生ヘッドは摩耗速度に関係無くギャップ深さ0μmま
で使用可能である。従って、再生ヘッドのギャップ深さ
より、記録ヘッドのギャップ深さを初期状態で、約5μ
m程度深めに設定させることで、再生ヘッドが寿命とな
っても記録ヘッドには約5μm程度ギャップ深さを残す
ことで、記録テープ上の情報の劣化を生じさせないよう
にするのがよい。
【0055】図5に上記状態での各ヘッドの信号伝送ル
ートを示す。回転ドラム装置は、上回転ドラム側に、記
録テープに信号或いは情報を記録するための記録ヘッド
1、記録テープ上の信号或いは情報を再生する再生ヘッ
ド2、再生ヘッドへの飛び込みを防止するためのシール
ドカバー22、微弱な再生信号を増幅する増幅回路2
0、記録信号を回転ドラム側に、或いは再生信号を固定
ドラム側に伝送するためのロータコア8、増幅回路に電
源を供給するための電源供給用ロータコア、供給された
AC電源をDC電源に変換するための整流回路21から
構成されている。
【0056】図では記録、再生それぞれ1CHの構成の
みを示しているが、これに限ることはなく、2CH以上
でも良い。
【0057】固定ドラム側には記録信号、及び再生信
号、電源供給用の数十KHzの信号を伝送する回転トラ
ンスのステータコア8’、上記信号を装置側へ、或いは
装置側から伝送するための信号線15からなる。図でも
明らかなように、回転ドラム内は先ず、再生ヘッド、シ
ールドカバー、増幅回路からなる再生系、回転トランス
から記録ヘッドまでの配線を出来るだけ短くさせるた
め、接点式コネクタを用いた記録系、回転トランスのシ
ョートリングを2CH設け、回転トランスのすぐ脇に整
流回路を設けた電源供給系の3つのブロックに分けるこ
とで、クロストークの低減を図っている。
【0058】図6は、本発明の一実施の形態の回転ドラ
ム装置3の、記録再生装置への信号線15の引き出し方
法を示す図である。記録再生装置側への信号線は、小型
軽量化のためフレキシブルなプリント配線(FPC)で
形成され、周りをアースシールド32でおおわれてい
る。また、信号間のクロストーク低減のため、記録回路
と再生回路はそれぞれ別々の回路ブロックから構成され
ているため、フレキシブルなプリント配線は回転ドラム
装置からはひとつにまとまって出ていき、途中で記録及
び電源供給用と、再生用の二つに分かれ、それぞれ記録
回路、再生回路に接続される。記録及び電源供給用と再
生用の配線の間にはアース線33が配置されており、上
記により、信号線間でのクロストークを低減している。
【0059】上記の実施の形態では、シャフト7が回転
するいわゆる軸回転タイプの回転ドラム装置について記
述しているが、これに限ることはなく、その構造は多少
変更が必要であるが、シャフト7が固定で、例えばシャ
フトカナグ12部に軸受けを配置し、回転部材側に回転
トランスを配置したいわゆる軸固定タイプの回転ドラム
装置でも良い。
【0060】更に本発明の実施の形態では記録、及び再
生ヘッド上方、記録テ−プが走行する部分が記録、及び
再生ヘッドと共に回転するいわゆる上回転タイプの回転
ドラム装置の記述であるが、これに限ることは無く、記
録、及び再生ヘッド上方、記録テ−プが走行する部分が
固定のいわゆる上固定タイプの回転ドラム装置であって
も良い。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転トラ
ンスにおいて、再生ヘッド用チャンネル、記録ヘッド用
チャンネル、電源供給手段用チャンネルをそれぞれ回転
側、及び固定側の回転トランスが同一対向面となるよう
に配置し、その配置順を、再生ヘッド用チャンネル、記
録ヘッド用チャンネル、電源供給手段用チャンネルの順
にし、それぞれのチャンネルの間にはショートリングを
設け、少なくとも記録ヘッド用チャンネルと電源供給手
段用チャンネルの間にはショートリングを2カ所以上配
置する。或いは、記録ヘッド用チャンネルと電源供給手
段用チャンネルの間で、ステータコア、ロータコアの少
なくとも一方のコアを分離する。これにより、特に電源
系から記録系へのクトストークを低減でき、且つ、回転
トランスが完全分離型ではないのでコスト低減と小型化
の両立が可能になる等の効果がある。さらに、ロータコ
アの背面に記録ヘッド用コネクタを配置することで、記
録ヘッドから回転トランスまでの伝送経路を出来るだけ
短く出来、再生系の伝送経路へのクロストークを小さく
出来る。
【0062】また、前記記録ヘッド用コネクタを保持す
る部材をモールドで構成し、さらに前記モールドの再生
ヘッド近傍の一部に、前記再生ヘッド、及び再生系の伝
送経路を覆うような形で金属をメッキ等で形成し、且つ
前記メッキ等で形成された金属の一部を上回転ドラムに
接触させることで、再生ヘッド、及び再生系のシールド
カバーの役目を持たせる。これにより再生ヘッド、及び
再生系へのクロストークを低減させると共に、新たに再
生ヘッド専用のシールドカバーを設けるより安く且つ小
さくシールドカバーが出来るので、コスト低減と小型化
の両立が可能になる。従って、ダウンサイジングに適し
た、高性能の回転ドラム装置、及びこれを用いた記録再
生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す回転ドラム装置の
縦断面図。
【図2】本発明の一実施の形態を示す記録再生装置の構
成図。
【図3】本発明の一実施の形態を示す回転ドラム装置の
横断面図。
【図4】本発明の一実施の形態を示す回転トランスの断
面図。
【図5】本発明の一実施の形態を示す伝送系回路構成
図。
【図6】本発明の一実施の形態を示す回転ドラム装置の
信号線配置図。
【符号の説明】
1,1’…記録ヘッド、2,2’…再生ヘッド、3…回
転ドラム装置、4…下固定ドラム、5…上回転ドラム、
6…リールモータ、7…記録テープ、8…ロータコア、
8’…ステータコア、9…電源供給手段用チャンネル、
10…記録ヘッド用チャンネル、11…再生ヘッド用チ
ャンネル、12…巻き線、13…ショートリング、14
…記録再生装置、15…信号線、16…コネクタ部、1
7…ヘッド端子板、18…モールド部材、19…ドラム
内配線、20…増幅回路、21…整流回路、22…シー
ルドカバー、23…増幅回路基板、24…整流回路基
板、25…コネクタ端子、26…ドラムモータ回転子、
27…ドラムモータ固定子、28,28’…軸受、29
…シャフト、30…ドラム回転部、31…ドラム固定
部、32…アースシールド、33…アース線、101…
コントロ−ラ、102…サ−ボ回路、103…電源、1
04…信号処理回路、105…記録回路、106…再生
回路、201…電源の磁束の流れ、202…クロスト−
ク磁束、203…記録の磁束の流れ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 重光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止するステータコアと、 回転するロータコアとを有し、 前記ステータコアとロータコアとは、それぞれ、所定の
    間隙を有して互いに対向する対向面を備え、 前記対向面の各々には、互いに対向する複数本の溝部が
    形成され、 前記溝部に導電体が配置され、前記ステータコア側とロ
    ータコア側との間で信号を伝達する回転トランスにおい
    て、 連続して配列される複数の前記溝部に、前記導電体がそ
    の両端を短絡、または接地されるように配置されたショ
    ートリングチャンネル列と、 前記ショートリングチャンネル列を挟んでその両側にそ
    れぞれ配置され、信号を伝達する信号伝送チャンネルと
    を有してなるチャンネル配列構成を少なくとも1組以上
    備えてなることを特徴とする回転トランス。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回転トランスを備えてな
    る回転ドラム装置であって、 記録ヘッドと、 前記記録ヘッドとは独立する再生ヘッドと、 前記回転トランスを介し、固定ドラム側から回転ドラム
    側へ電力を供給する電源供給手段とを有してなり、 前記回転トランスは、 再生ヘッド用チャンネル、 第1のショートリングチャンネル、 記録ヘッド用チャンネル、 第2のショートリングチャンネル、 電源供給手段用チャンネル、の順に各チャンネルが配列
    されてなり、 前記第1、第2のショートリングチャンネルのうちの少
    なくとも一方、もしくは双方ともが前記ショートリング
    チャンネル列を構成してなることを特徴とする回転ドラ
    ム装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 前記回転トランスの各チャンネルの前記導電体を外部に
    引き出すための引出手段を有してなり、 前記引出手段は、 再生ヘッド用チャンネル、 第1のアース、 記録ヘッド用チャンネル、 第2のアース、 電源供給手段用チャンネル、の順に各チャンネルが配列
    されるとともに、前記回転ドラム装置と反対の端部側に
    おいて、再生ヘッド用チャンネルと、記録ヘッド用チャ
    ンネルおよび電源供給手段用チャンネルとの2分割に枝
    分れ状とされてなることを特徴とする回転ドラム装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 回転側ドラム側に配置され、前記記録ヘッドの配線とは
    分離されてなる基盤部材上に構成され、前記電源供給手
    段により電力が供給され、前記再生ヘッドからの信号を
    増幅する増幅回路とを有してなり、 前記記録ヘッドおよび再生ヘッドは、前記回転ドラムの
    回転側ドラム側で、前記回転側ドラムと前記回転トラン
    スのロータコアとの間に配置され、 前記記録ヘッドおよび再生ヘッドからの信号線は、前記
    回転側ドラム側に配置された中継部材を介して接続さ
    れ、 前記中継部材からの配線が、それぞれ前記回転側ドラム
    の周方向で同一の向きに、かつ回転中心からの距離が前
    記中継部材と回転中心との距離に比べて同等またはそれ
    以上になるように配線されるとともに、前記記録ヘッド
    の配線は直接に前記回転トランスのロータコア側と接続
    され、また前記再生ヘッドの配線は前記増幅回路と接続
    されてなることを特徴とする回転ドラム装置。
  5. 【請求項5】請求項2ないし請求項4に記載のいずれか
    の回転ドラム装置であって、 前記記録ヘッドの中継部材と前記回転トランスのロータ
    コア側は、前記ロータコア側に配置され、モールド部材
    に保持されてなる接触式コネクタにより接続され、 前記モールド部材は、その一部に前記再生ヘッド及び再
    生ヘッドの配線経路を覆うように金属部が配置されると
    ともに、この金属部は、回転側ドラムに電気的に導通可
    能に接続されてなることを特徴とする回転ドラム装置。
  6. 【請求項6】請求項2ないし請求項4に記載のいずれか
    の回転ドラム装置であって、 前記電源供給手段により供給される電力は交流電源であ
    るとともに、この交流電源を整流する整流回路が回転側
    シリンダ側に配置され、 前記整流回路は、前記増幅回路の配置された基盤とは分
    離された基盤に配置されてなることを特徴とする回転ド
    ラム装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし請求項6に記載のいずれか
    の回転ドラム装置を備えてなる記録再生装置であって、 前記記録ヘッド用チャンネルと接続する記録回路手段
    と、 前記再生ヘッド用チャンネルと接続する再生回路手段
    と、 前記電源供給用チャンネルと接続する電源供給回路手段
    とを有してなり、 装置内での電源供給回路手段からの距離関係において、
    再生回路手段は、記録回路手段よりも離間して配置され
    てなることを特徴とする記録再生装置。
JP26677095A 1995-10-16 1995-10-16 回転トランスおよびこれを用いた回転ドラム装置ならびにこの回転ドラムを用いた記録再生装置 Pending JPH09115103A (ja)

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JP26677095A JPH09115103A (ja) 1995-10-16 1995-10-16 回転トランスおよびこれを用いた回転ドラム装置ならびにこの回転ドラムを用いた記録再生装置

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JP (1) JPH09115103A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010757A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Sony Corporation Dispositif et procede de reproduction magnetique
CN1131509C (zh) * 1996-12-30 2003-12-17 三星电子株式会社 磁鼓

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1131509C (zh) * 1996-12-30 2003-12-17 三星电子株式会社 磁鼓
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