JPH0911446A - 印刷品質管理装置 - Google Patents

印刷品質管理装置

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JPH0911446A
JPH0911446A JP7165129A JP16512995A JPH0911446A JP H0911446 A JPH0911446 A JP H0911446A JP 7165129 A JP7165129 A JP 7165129A JP 16512995 A JP16512995 A JP 16512995A JP H0911446 A JPH0911446 A JP H0911446A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は印刷物が基準印刷物の色通り仕上がっ
ているかを客観的に評価できる印刷品質管理装置を提供
する。 【構成】測色計20を用いて基準印刷物に対して測定し
た複数の指定点の色彩値を基準値として記憶し、実際の
印刷物上の対応する指定点で測定した色彩値と基準値と
の色差が評価範囲内か否かに応じて色を評価する。ここ
で、基準印刷物がドライダウン後の印刷物である場合
は、実際の印刷物をドライダウン前に測定して色彩値か
らドライダウン後の値を求めてから、基準値との比較を
行う。これにより、ドライダウンによる色濃度の減少を
補償できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷物の品質を検査、管
理する印刷品質管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物が顧客の指定する所定の色
に仕上がっているか否かの判断は、専門の検査者により
目視で行なわれていた。この判断は主観的であり、検査
者により目視基準が異なるので、客観的な判断ができな
かった。このため、大量に印刷された印刷物中に色のバ
ラツキが生じることが避けられず、このバラツキが大き
い場合には、顧客から苦情が寄せられ、印刷のやり直し
という事態にもなる。
【0003】そこで、計測器を利用して客観的に色を評
価することも考えられている。一例として、濃度計の利
用が考えられる。しかし、濃度計は単に墨(BK)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)の分光フィルタ
を介したベタ部分の濃度を測定するだけであり、これら
4色の単色は正確に測定・評価できるが、各フィルタの
帯域の間の分光反射率が異なっている色の組合せ部分は
測定・評価できない。このため、印刷物中の絵柄の部分
は殆ど測定・評価できない。
【0004】第2の方法として、近年実用化されている
測色計を用いることが考えられる。測色計によれば、微
妙な色の違いも数値化して表現できる。このため、基準
となる印刷物の所定の点の色彩値を基準値として記憶し
ておいて、実際の印刷物中の対応する点の色を測定し、
測定値を基準値と比較することにより、各点毎の客観的
な色の評価をすることができる。比較は、一般に、基準
値と測定値との差がある一定の許容範囲内であるか否か
により行なわれる。
【0005】しかし、このような方法によっても、基準
値を測定するための基準印刷物のインキの乾燥状態と各
印刷物のインキの乾燥状態が異なっていると、正しく評
価できないという欠点がある。すなわち、一般に、印刷
インキは乾燥するにつれて色濃度が低下する性質を有す
るので、印刷物は印刷直後のインキが未乾燥の状態と一
定時間経過後のインキが乾燥した状態とでは色濃度が異
なることが知られている。この現象をドライダウン現象
と称する。そのため、顧客の校正が終了した校正刷りの
色(ドライダウン後の色)を基準として色評価を行おう
とすると、印刷直後のドライダウン前の印刷物は評価で
きず、印刷物がドライダウンするまで待たなければなら
ない。そのため、評価が不可となった場合、評価までの
間に印刷された大量の印刷物が無駄になってしまうとい
う欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の印刷
品質管理装置はドライダウンによる濃度の低下を考慮し
ていないので、顧客の校閲が終了した校正刷りの測色値
に基づいて印刷直後の印刷物の測色値を評価をすること
ができないという欠点があった。
【0007】本発明は上述した事情に対処すべくなされ
たもので、その目的はドライダウン後の印刷物を基準印
刷物として選んだとしても、ドライダウン前の各印刷物
の仕上がり状態を客観的に評価することができる印刷品
質管理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による印刷品質管
理装置は、インキが乾燥したドライダウン後の印刷物の
所定の点の測色値を基準値として記憶する手段と、イン
キが未乾燥のドライダウン前の印刷物の所定の点の測色
値からドライダウン後の値を求め、求めたドライダウン
後の値と基準値との差が許容範囲内か否かを判定する手
段とを具備することを特徴とするものである。
【0009】また、本発明による印刷品質管理装置は、
インキが乾燥したドライダウン後の基準印刷物の所定の
点の測色値からドライダウン前の値を求め、求めたドラ
イダウン前の値を基準値として記憶する手段と、インキ
が未乾燥のドライダウン前の印刷物の所定の点の測色値
と基準値との差が許容範囲内か否かを判定する手段とを
具備することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明による印刷品質管理装置によれば、ドラ
イダウン前の測色値、またはドライダウン後の測色値か
らドライダウン後の測色値、またはドライダウン前の測
色値を求めることができるので、ドライダウン後の印刷
物を基準印刷物として選び、ドライダウン前の各印刷物
の仕上がり状態を客観的に評価することができるので、
校正刷りの色に合わせて印刷物を仕上げることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による印刷品質
管理装置の実施例を説明する。本発明による印刷品質管
理装置は、分光反射率の自動測定機能とデータ管理機能
とを有する測色システムであり、その概要は、色合わせ
が終了した印刷物(いわゆる基準サンプル)の絵柄中の
数カ所を測色し測色値を基準値として記憶しておいて、
その後、印刷中に適宜サンプリングした刷本の同一箇所
を測定しながら基準値との比較を行い、比較結果として
の色差を画面上に表示するものである。色差データはイ
ンキキーの制御の基礎データとして利用できる。
【0012】図1は第1実施例の全体構成を示す概略図
である。下端が手前側となるように鉛直面に対して多少
傾けられ、印刷物10を載置するための原稿台12が設
けられている。原稿台12の下端、左端には印刷物10
を突当てて位置決めするための当て部材14、16が設
けられている。当て部材14、16は原稿台12内に収
納可能であり、必要な時のみ突出される。図示していな
いが、右側にも当て部材があり、図1では右側の当て部
材は原稿台12内に収納されている。これは、枚葉印刷
機で印刷された印刷物は表裏の一方が右揃え、他方が左
揃えであるからである。すなわち、印刷物は咥針と同じ
方向の当て部材に突当てて位置決めされる。図示してい
ないが、印刷物10はエアー吸着により原稿台12に吸
い寄せられ、固定される。
【0013】原稿台12上にはX方向、Y方向に自在に
移動可能なX−Yアーム18が設けられ、アーム18に
は刺激値直読式の色彩計、または分光測色式の分光測色
計等の測色計20が取り付けられる。このため、測色計
20は印刷物10上の任意の位置の色を測定可能であ
る。なお、アーム18は制御信号に応じて自動的に移動
可能であるとともに、手動によっても移動可能である。
測色計20は印刷物10の色を各種の表色系で数値表現
された色彩値として出力する。また、測色計20はZ方
向に上下動可能であり、X−Yアーム18の移動中は上
昇しており、X,Y位置が決まってから下降し印刷物1
0に接触される。このため、図示してはいないが、測色
計20の下端面にはインキが付かないようにテフロンシ
ートが貼られている。
【0014】X−Yアーム18には測色計20以外にも
印刷物10上のトンボを検出したり測色点を入力するた
めの反射式のスポットセンサ22、印刷物上に測色点の
位置を印すためのボールペン24、トンボ検出開始点指
定や色彩値測定開始点指定のための入力ボタン26も取
り付けられる。原稿台12の右横には種々の操作キーか
らなる操作パネル28が設けられる。操作パネル28に
設けられるキーとしては、例えば、印刷物のセットや取
り外しのために当て部材を収納・突出させるための当て
キー、印刷物の真空吸着をオン・オフするための真空キ
ー、X−Yアーム18を装置の原点位置に復帰させるD
IGI/ADMキー、エアー吸着の真空の強弱を調整す
るエアー調整ダイヤル、緊急事態が発生し装置を即座に
停止するときに押される非常停止ボタン等がある。非常
停止は、例えば、X−Yアーム18の移動時に指を挟ま
れた場合、当て部材の収納・突出時に指を挟まれた場
合、測定の間違いに気がついた場合等に必要となる。
【0015】以上の要素から構成される本体30とは別
にコントローラとしてのパーソナルコンピュータ32が
別途設けられる。パーソナルコンピュータ32はモニタ
34、キーボード36、プリンタ38も含む。
【0016】次に、本実施例の動作を説明する。先ず、
本実施例が有する各種機能の概要を説明する。各機能は
キーボード36のファンクションキーの操作により指定
することができる。ファンクションキーの機能は次の通
りである。
【0017】f1(マシン1):印刷機1の設定に切り
換えられる。本実施例は5台の印刷機を同時に管理でき
る。そのため、使用にあたっては、印刷機を切り換えて
から測色する必要がある。
【0018】f2(マシン2):印刷機2の設定に切り
換えられる。 f3(マシン3):印刷機3の設定に切り換えられる。 f4(マシン4):印刷機4の設定に切り換えられる。
【0019】f5(マシン5):印刷機5の設定に切り
換えられる。 f6(設定):新規設定や読込み、変更等設定に関する
すべての機能を呼び出す。
【0020】f7(記録):ファイルの変更や表計算ソ
フトウェアのフォーマットでのファイル保存をする。 f8(プリント):画面の表示内容をプリンタに印刷す
る。
【0021】f9(校正刷り):本実施例では印刷品質
評価のための基準サンプルとしては、顧客の立ち会いの
下で本機により印刷された印刷物が用いられるが、これ
以外にも校正刷りを測色して比較したいときに使う機能
である。なお、校正刷りは本機による印刷物とは面付け
が異なるので、メッセージに従って校正刷りの測色点の
指定も行う必要がある。
【0022】f10(測色):現在設定されている条件
で測色動作を行う。 f11(yes):メッセージ覧の応答でY(yes)
と答える。 f12(no):メッセージ覧の応答でN(no)と答
える。
【0023】f13(集計):印刷物の生産管理のため
の1ロット集計等のグラフを表示するとともに、現在の
設定において各サンプル間の変化を統計演算後、グラフ
ィック表示する。
【0024】f14(環境):プログラムに必要なパラ
メータを設定する。パラメータの一例は次のようなもの
がある。 (1) 用紙センターの決定方法(0=無視、1=トンボ、
3=データ・イン) (2) トンボ読取り後のポーズ(0=しない、1=する) (3) 測定順序(0=測定番号順、1=偏差の大きい順) 1を指定すると、色の変化が大きい測色点から測色す
る。この場合は、通常は、測色時間は長くなる。
【0025】(4) 測色計20の観察条件(0=2度視
野、1=10度視野) (5) ファイル管理最大数(20〜800) ハードディスクに保存するファイル数の最大数を設定す
る。ハードディスクに保存されているファイル数がこの
最大数を越えると、古いものから自動的に削除される。
【0026】(6) ファイルソート(0=ファイル名、1
=作成日付逆順) (7) ボールペンマーキング(0=無し、1=基準のみ、
2=基準&刷本) 2を選ぶと、全てのサンプルに測色点を丸で書込む。こ
の場合、判定でNGとなった測色点は二重丸で書込む。
【0027】(8) トンボ座標プリント(0=無し、1=
する、2=基準座標マーク) f15(削除):直前のサンプルデータを削除する。 また、ファンクションキー以外にも次のような3つのコ
マンドキーも定義されている。
【0028】T:リスト表示の種類(1:ΔLab、
2:Lab、3:Δ濃度、4:濃度、5:混合)を切換
える。 C:格子状のチャートを測色する。最大100×100
の格子を10個まで指定できる。
【0029】L:1刷本の詳細なデータが必要な時に押
され、1刷本の測色と濃度データをリスト印刷する。 次に、各機能の詳細を説明する。ファンクションキーf
6(設定)が操作されると、画面には次の7項目からな
るメニューが表示される。
【0030】1.新規(測色点の新規設定) 2.読込み(ファイルに記録されたデータの読込み) 3.変更(測色点の変更、追加、削除) 4.基準値(基準値、すなわち基準サンプルの変更) 5.校正(測色計の校正) 6.表示(グラフィック表示のためのパラメータ変更) 7.トンボ(トンボ読取りパラメータの再設定) 以下、このメニュー内の各項目を説明する。
【0031】1.新規 新たなサンプルで新たな測色点を設定する場合は、この
機能を選択する。メッセージに従い、トンボ読取りパラ
メータ設定、面付けの有無、測色点の指示を行い、最後
に基準サンプルの基準測色を行う。このデータはサンプ
ル1に残され、途中で基準値を変更しても保存される。
【0032】2.読込み ハードディスクやフロッピーディスクにファイル記録さ
れたデータを呼び出して使用する。ファイル名はスクロ
ールで探す、直接指定のいずれかで指定することができ
る。呼び出したデータは継続モードか再版モードで使用
することができる。継続モードとは、以前の測色データ
を生かしたまま、測色を継続するモードであり、再版モ
ードとは、測色点と基準サンプルのデータのみ生かし、
測色から行うモードである。
【0033】3.変更 変更では1つの測色点を変更することができる。測色点
の変更が終わると、基準サンプルの基準測色を行う。現
在のサンプルまでの測色データは有効である。追加では
任意の点数の測色点を追加できる。削除では1つの測色
点を削除することができる。削除された測色点番号は欠
番となる。
【0034】4.基準値 基準サンプルを変更したいときに基準値の変更(入れ替
え)を行う。任意のサンプルデータを基準値にすること
ができる。キーボードから手動で入力をすることもでき
る。
【0035】5.校正 測色計の測定項目、観察条件、リセット、校正作業を行
う。 6.表示 グラフィック表示のための次の6項目を変更できる。
【0036】(1) 印刷品質判定のためのレベル(1:き
つい、2:ふつう、3:ゆるい) (2) リスト表示の種類(1:ΔLab、2:Lab、
3:Δ濃度、4:濃度、5:混合) (3) 濃度差表示の縦軸ΔD(0.1〜2.0) (4) インキキーの数(10〜50) (5) インキキーの幅(10.0〜50.0) (6) 1ロット集計グラフの縦軸ΔE(0=max、1〜
100=dE) 7.トンボ トンボ読取りパラメータを再設定する。
【0037】以上の各種機能を用いる本実施例の基本的
な動作を図2、図3に示すフローチャートを参照して説
明する。ステップ#2で、測色計22が原稿台12の原
点(左下)に復帰される。
【0038】ステップ#4で、校正が行われる。校正
は、1日の作業の開始時、チャート測定で測定項目、観
察条件を変更した時等に実行する必要がある。校正は設
定(f6)の校正を選び、メッセージに従って次の4項
目を設定する。
【0039】(1) 測定項目(Lab、Luv等)をセッ
トアップするか否か (2) 観察条件(光源(D50)、視野等)を再設定する
か否か (3) パワーオンリセットをするか否か (4) キャリブレーション(白色校正)をするか否か キャリブレーションをする場合は、この後、校正板を原
稿台12の原点位置にセットする。
【0040】次に、基準サンプル上で測色点を設定す
る。一般に、実際の印刷を行なう前に基準サンプルを印
刷し、これを基準として実際の印刷の色を調整してい
る。基準サンプルとしては、通常は顧客の立会いの下に
実際の印刷を行い顧客の承認を得た印刷物、あるいは熟
練した検査者が確認した印刷物等が用いられる。しか
し、近年は、顧客が実際に印刷に立会うのではなく、校
正刷りに基づいて印刷仕上がりを判断することが行われ
ている。しかし、ここでは、前者の基準サンプルを用い
た例を説明し、校正刷りを基準サンプルとする場合の動
作は後述する。
【0041】ステップ#6で、このような基準サンプル
を原稿台12上に載置する。この時、基準サンプルにお
ける咥針(印刷時に使用された咥針)と同じ方向の左右
いずれかの当て部材を突出させて、基準サンプルを当て
部材に突当ててから、真空キーを押し、しわがでないよ
うに平らに吸着させる。エアー調整レバーで用紙の吸引
力を調整する。これにより、基準サンプルを原稿台12
に固定させる。用紙に対する絵柄の印刷位置が一定であ
れば、この当て部材14、16との当接により、原稿台
12に対する印刷物の位置が決まる。
【0042】ステップ#8で、ファンクションキーf1
〜f5を用いて印刷機を切換え、基準サンプルを印刷し
た印刷機を指定する。ステップ#10で、ファンクショ
ンキーf6を用いて設定(新規)を選ぶ。
【0043】ステップ#12で、ファイル名設定パラメ
ータを入力する。ファイル名の指定は自動と手動のいず
れかを選択可能であり、自動を選ぶと、印刷機番号(1
〜5)、年月日(西暦)、ジョブ番号(印刷機毎)等か
ら自動的にファイル名が決定される。このため、自動の
場合、ファイル名の重複によりデータの上書き(消去)
が確実に防止される。
【0044】ステップ#14で、トンボ読取りのための
パラメータを入力する。 (1) 突当て?(0=左、1=右):用紙を左右どちらの
当てに突き当てたかを指示する。
【0045】(2) 象限?(1、2、3、4):主たるト
ンボ(右突当ての時は右トンボ、左突当ての時は左トン
ボ)をどの象限からサーチ開始するかを指示する。 (3) 感度(0=低感度[ふつう]、1=高感度[特色、
細かい]):通常は低感度を選択し、特色や細かいトン
ボで低感度では読めない時のみ高感度を選ぶ。
【0046】(4) トンボ読取りオフセット?(1.0〜
5.0mm):トンボ中心から短い方のトンボの長さの
1/2程度を指定する。 ステップ#16で、トンボ座標を入力する。右突当ての
場合は、右側トンボの中心、左側トンボの中心の順にス
ポットセンサ22のマーカを合わせて入力ボタン26を
押す。左突当ての場合は、左側トンボの中心、右側トン
ボの中心の順に入力する。
【0047】ここで、本実施例のトンボの読取り法につ
いて説明する。トンボは測色点の入力のために読取る必
要がある。原稿台12(X−Yアーム18)は固有の座
標系を有してはいるが、印刷物10が当て部材14、1
6に対してずれて、あるいは傾いて載置されている場合
もあるので、原稿台12固有の座標系により指定点の座
標を表すと、各印刷物において色を測定する点の位置が
ずれてしまい、測定値を基準値と比較することができな
くなる。このため、測色点の座標は、各絵柄に対して所
定の位置に予め印刷されている少なくとも2つのトンボ
(位置決めマーク)の位置を基準として原稿台12固有
の座標系を補正した座標系で表す。2つのトンボを用い
ることにより、絵柄の傾きを検出でき、各印刷物上で必
ず同じ点の色を測定することができる。
【0048】通常、トンボは十字形のマークからなり、
十字の交点がトンボの位置を表わす。しかし、図4
(a)〜(e)に示すように、トンボには種々の形状が
ある。ただし、少なくとも直交、あるいは延長線が直交
する2つの線分からなる形状を有する。図4の小さい丸
印がトンボの交点を示す。
【0049】トンボの検出はトンボをイメージセンサに
より取り込んでから画像処理を行い、形状を認識するも
のもあるが、本実施例では、X−Yアーム18に取り付
けられた1つのスポットセンサ22でトンボ上を走査し
て、トンボを構成する2つの直交する線分を検出してそ
の交点を計算することにより行なう。
【0050】この走査は図5に示すように、指定された
象限(この場合は、第3象限)において、トンボ交点か
らオフセット値Δだけ離れた走査開始点から所定の方向
に所定の距離だけX、Y移動をして行われる。所定の方
向とは、第3象限の場合はX、Yともに正の方向、第1
象限の場合はX、Yともに負の方向、第2象限の場合は
Xが正、Yが負、第4象限の場合はXが負、Yが正であ
る。所定の距離とはオフセット値よりわずかに大きい値
(Δ+α)である。
【0051】これにより、安価、小型の検出機構により
トンボを検出できる。しかも、この方法では印刷物中の
どこにトンボがあっても容易にトンボ交点を検出するこ
とができ、また、トンボの印刷位置が印刷物毎に多少ず
れていても確実に検出できる利点もある。
【0052】2つのトンボの交点が求められると、それ
らを結ぶ線分の傾きから原稿台12に対する印刷物の傾
きがわかる。これから原稿台12固有の座標系に対する
印刷物の座標系のずれ、あるいは傾きがわかる。これを
基に、X−Yアーム18の座標を修正することにより、
常にトンボを基準とする同一の座標系における指定点の
座標を得ることができる。
【0053】なお、上述の説明では、トンボの交点、オ
フセット値、象限を入力し、交点とオフセット値とから
走査開始点を計算し、オフセット値に応じた距離だけ走
査していたが、走査距離を一定とし、走査距離を考慮し
て走査開始点と象限のみを入力してトンボを検出する形
としても良い。すなわち、トンボの交点から走査距離以
内の点を走査開始点として入力すれば、交点、オフセッ
ト値は入力する必要がない。
【0054】また、トンボの形状が図4(c)に示す場
合には、円周を検出しないように、走査開始点が外側の
円の内側、または外側に位置するようにオフセット値を
指定することが必要であり、図4(b)、(d)の場合
には、走査開始点は第1象限に指定することが必要であ
り、図4(e)に示す場合には、他の交点を検出しない
ように走査開始点とオフセット値を指定する必要があ
る。
【0055】なお、一般に、反射式のスポットセンサ2
2がトンボを横切ると、検出光量(測色計22出力:ア
ナログ電圧)は図6のように変化する。トンボの無い部
分は一定の低レベルであるが、トンボがある部分では出
力はパルス的に増加する。この検出光量をある電圧しき
い値と比較し、それ以上をトンボとして認識する。
【0056】しかし、トンボの無い部分、トンボのある
部分の反射率(または透過率)は印刷物によって一様で
はなく、非常に異なっている。したがって、電圧しきい
値を一定に固定すると、図7のような不具合が生じる。
波形aを適正な状態とすると、波形b、cの場合は誤差
が多く、波形d、eの場合は検出不能である。
【0057】そのため、ここでは、印刷物上でトンボが
確実に無いとされる部分で測色計22出力を取り込み、
その部分を強制的に0Vにシフト(オートゼロ)した後
に、実際のトンボの読取りを行なう。これにより、図7
のような場合でも、図8のようになり、全ての場合に適
切に検出が行える。さらに、回路上の電圧は最低レベル
が必ず0Vとなるので、検出光量の最大値がアンプの出
力の最大値になるように、検出光量を増幅することがで
き、トンボの無い部分の反射率が高い印刷物、あるいは
トンボのコントラストが低い印刷物の場合でも、正しく
トンボを検出できる。すなわち、アンプの増幅率出力に
は限界幅がある。図9に示すように、波形を単に2倍に
増幅すれば、最低レベル(Vo×2)がかなり高い値に
なり最高レベル(Vp×2)が上限を越えてしまい、ア
ンプの出力に不確実な部分が含まれてしまう。しかし、
本実施例ではオートゼロ処理を行なうことにより、図1
0に示すように、Voを常に0Vとすることができ、V
pが上限を越えない範囲で有効に増幅でき、検出能力が
増す。
【0058】図11にオートゼロ回路の一例を示す。入
力信号が第1の演算増幅器OP1の反転入力端子に供給
される。出力信号は抵抗Rを介して反転入力端子にフィ
ードバックされるとともに、第2の演算増幅器OP2の
反転入力端子に供給される。第2の演算増幅器OP2の
非反転入力端子は接地され、出力端子はアナログスイッ
チSWを介して第1の演算増幅器OP1の非反転入力端
子に供給される。第1の演算増幅器OP1の非反転入力
端子はキャパシタCを介して接地される。
【0059】アナログスイッチSWがオンの時は、入力
電圧のレベルに関係なく出力は強制的に0レベルにな
り、スイッチSWがオフすると、オフする直前の入力電
圧レベルを0として入力電圧の変動に追従する出力が得
られる。このため、入力電圧の変化(振幅)が高くても
低くても出力電圧は常に0レベルから動作する。
【0060】このようなトンボの座標入力が終了する
と、トンボの位置を基準とする座標系が定まる。このた
め、各印刷物の測色点をこの座標系で表わせば、どのよ
うな印刷物に対しても、正確に対応する点を測色点とし
て指定でき、測色値の比較が正しく行える。
【0061】トンボの検出が終わると、基準サンプルに
おいて測色点の座標を入力する。そして、基準サンプル
の測色点の測定値と各印刷物の対応する測色点の測定値
とを比較して、各印刷物が基準印刷物と同じ色に仕上が
っているか否か判定する。ここで、印刷物には、1枚の
印刷物中に同一の絵柄が規則的に複数面に配列されてい
る多面付け印刷物もある。この場合は、基準サンプル中
のある面の絵柄を基準としてこの基準絵柄面と他の印刷
物の各面の対応する点の測色値を比較する。このため、
多面付け印刷物の場合、各面の対応する点の座標が必要
である。しかしながら、全部の面において同一の測色点
の座標を逐一入力するのは不可能であるので、本実施例
では、多面付け印刷物の場合、各面の測色点の座標は、
各面において4隅等の位置精度が高い基準点を原点とす
る相対座標で表わすことにより、各面での測色点の入力
を不要としている。すなわち、各面における同一の点
(基準点)の座標と、基準面における基準点に対する測
色点の相対的な座標とが分かれば、各点の測色点の座標
が求められる。ここで、4隅等の各面の基準点の座標は
逐一入力しても良いが、多面付け印刷物においては、面
の配列は所定の規則に従っているので、ある面について
のみ基準点の座標を入力すれば、残りの面についての基
準点の座標は面の配列の規則に従って演算により求める
ことができる。ただし、印刷の際の用紙のねじれの影響
を考慮すると、複数面について基準点を入力する方がよ
い。
【0062】そのため、本実施例では、図12に示すよ
うに、4×4の絵柄面の配列の四隅の内の3つの隅、こ
こでは左下、右下、右上の3つの面A,B,Cの左下隅
の角(図中、○印)を基準点として座標入力する。絵柄
の隅の角の点は検査者が正しく座標入力することがで
き、位置精度が高い点である。さらに、本実施例では、
基準面Dの基準点も入力する。なお、X方向の配列数が
1の場合(基準面Dと面B、Cが同一列にある場合)
は、A面の基準点は入力する必要がない。同様に、Y方
向の配列数が1の場合(基準面Dと面A、Bが同一行に
ある場合)は、C面の基準点は入力する必要がない。こ
のような複数の面の基準点と配列の規則から他の面の基
準点の座標を知ることができる。この後、基準面Dにお
ける測色点(図中、×印)の座標を入力すれば、各面の
基準点に対する相対的な測色点の座標を得ることができ
る。
【0063】なお、図13に示すような絵柄面がX、Y
方向に整列されていない多面付け印刷物の場合は、全部
の面の基準点を入力することが好ましい。このため、ス
テップ#18で、印刷物が多面付け印刷物であるか否か
を指示する。これは、面付け指定無し(非多面付け)を
選ぶと、すぐにステップ#22が実行される。多面付け
印刷物の場合は、ステップ#20でX,Y各々の方向の
面付け数を入力する。とともに、基準点の座標を入力す
る。基準点A、B、C、Dとしては各面で必ず同じ位置
を入力できる点を選ぶ。基準点の数は面付け数により決
まる。例えば、X、Y方向ともに2面以上ある場合、左
下の面の基準点A、右下の面の基準点B,右上の面の基
準点Cの3点を入力する。X方向が1面の場合、最下行
の面の基準点B、最上行の面の基準点Cの2点を入力す
る。Y方向が1面の場合、最左列の面の基準点A、最右
列の面の基準点Bの2点を入力する。その後、基準面の
基準点Dを入力する。
【0064】ステップ#22で、測色点を指定(座標入
力)する。面付け指定無しの場合は、最大50点まで任
意の点を指定できる。面付け指定有りの場合は、50/
面付け数まで指定できる。測色点の指定は印刷物全面に
わたって複数の点を均等に指定してもよいし、特に慎重
に色を合わせたい箇所(女性の肌等)に重点的に指定し
てもよい。測色計20の測色視野は4mmφの円である
ので、できるだけ4mmφの円内の変化の少ない点を指
定する。測色点の指定は測色計20に設けられている図
示しないアパーチャにある十字交差線(トンボ)の交点
を測色点に合わせ、入力ボタン26を押すことにより行
なう。指定した点はボールペン24により印刷物10上
に丸印として記されるとともに、図14に示すように、
モニタ34の画面に印刷物のイメージ(輪郭)とともに
表示される。画面上では、測色点が何番目の測色点であ
るかを示す序数も表示される。
【0065】測色点の指定が終了したら、基準サンプル
の測色が自動的に開始される。すなわち、測色点の座標
に応じてX−Yアーム18が移動し、各点の測色値が入
力される。測色値は測色点の座標とともにパーソナルコ
ンピュータ32に入力される。多面付け印刷の場合は、
基準面のみ測定し、他の面の測色点については測色値を
コピーする。
【0066】色を数値で表わす表色系としては次のよう
な種々のものがある。国際照明委員会(CIE)が規定
したL* a* b* 表色系(CIELAB系とも称す
る)、L* C* h表色系、ハンターLab表色系、XY
Z(Yxy)表色系、色相(H)、明度(V)、彩度
(C)からなるマンセル表色系がある。どの表色系を用
いてもよいが、CIELab系が人間の見た目と良く合
うし、最もポピュラーであるので、ここではこれを使用
する。すなわち、各測色点のL* 値、a* 値、b* 値が
各測色点の色彩値の基準値としてパーソナルコンピュー
タ32に入力される。CIELab系では、明度をL*
、色相と彩度を示す色度をa* 、b* で表わす。a*
、b* は色の方向を示し、a* は赤方向、−a* は緑
方向、b* は黄方向、−b* は青方向を示す。数値が大
きくなるに従って色が鮮やかになり、中心になるに従っ
てくすんだ色になる。なお、彩度は(a* 2 +b* 2
1/2 である。
【0067】実際の印刷が開始され、安定した色の印刷
物が得られるようになると、印刷物の抜取り検査を行な
う。抜取り検査は、例えば1000部に1枚行なう。ス
テップ#24で原稿台12にサンプルシートをセットす
る。当て部材を原稿台12から突出させて、サンプルシ
ートを基準サンプルの測色時に使った左右いずれかの当
て部材に突き当てて、しわが出ないように平らに吸着さ
せる。なお、印刷物が多面付け印刷物の場合は、基準サ
ンプルの場合と同様に、サンプルシート内の数面の基準
点の座標を入力する。これにより、各面の基準点の座標
が求められ、各面の測色点の座標が求められる。
【0068】ステップ#26で、印刷機の指定を行う。
ステップ#28で、測色実行(f10)が指示される
と、基準サンプルと同様にトンボの読取りを行い、トン
ボの位置に応じて座標系を補正した後、サンプルシート
の各測色点の色彩値を測定し、測色値と基準値との色差
が所定の許容値以下であるか否かが判定され、判定結果
に応じて色の評価が行なわれる。色差は次のように定義
される。
【0069】 色差(ΔE)=(ΔL* 2 +Δa* 2 +Δb* 21/2 ここで、ΔL* は基準サンプルとサンプルシートとの明
度差、Δa* 、Δb*は基準サンプルとサンプルシート
との色度差である。
【0070】このように測色計20で測定した色差を用
いて色評価することにより、実際の印刷物の色がどのく
らい基準の色と離れているのかが、定量的に把握でき
る。ここで、人間の目は全ての色に対して均等な感度を
有するのではないので、同じ数値だけ色差が異なって
も、色によって感じ方が異なる。すなわち、肌色、グレ
ー等は僅かな色差も認識されるが、純色系の色、例えば
黄色等は色差がかなり変わっても人間の目にとっては殆
ど認識されない。
【0071】このため、色によって色評価の基準となる
許容範囲を異ならせるために、表色系の色座標をいくつ
かの領域に分けて、各領域毎に許容範囲を設けている。
図15(a)、(b)に示すように、CIELAB空間
のL* =50のa* b* 面上を彩度方向に3分割、色相
方向に12分割して、計36の領域に分けた。この領域
分割方式は実態に合うように変えることは可能である。
許容範囲は各領域毎に色差(ΔE)を用い、人間の目に
合うように数値を決めた。
【0072】測定値と基準値との色差が測定値の含まれ
る領域に応じた許容範囲以下か否かに応じて、印刷物が
良品であるか不良品であるかが客観的に評価できる。上
述したように許容範囲を設定しているので、色が僅かに
違うだけでも人間の目に違和感を感じる色(グレー、肌
色等)は厳しく判定し、そうでない色(純色系)は緩く
判定しているので、人間の判断基準に即した、しかも客
観的な評価ができる。
【0073】なお、評価結果は図14に示すようにパー
ソナルコンピュータ32のモニタ34上に表示される。
画面の右半分に各測色点毎の色差(ここでは、ΔEのみ
ならず、各インキ色成分毎の濃度差ΔC、ΔM、ΔY
も)がリスト表示される。判定の欄には色差が当該領域
に固有の許容範囲以下である場合は「OK」、許容範囲
以下であるが許容範囲にほど近い場合には「!?」が、
許容範囲以上の場合は「NG」が表示される。色差ΔE
のみならず、各インキ色成分毎の濃度差ΔC、ΔM、Δ
Yも表示するのは、色が基準色と一致していない場合、
各色のインキ量を調整して色を合わせ必要があるので、
その際、濃度差表示があると、調整がしやすいからであ
る。しかし、表示するデータの種類は図示のものに限定
されず、種々変更可能である。
【0074】表示する数値の例としては、「設定」の
「表示」の「リスト表示」で設定できる以下のものがあ
る。 (1) ΔL* ,Δa* ,Δb* ,ΔE表示 (2) L* ,a* ,b* 表示 (3) BK,C,M,Y表示 (4) ΔBK,ΔC,ΔM,ΔY表示 (5) ΔC,ΔM,ΔY,ΔE表示 モニタ画面の左半分の上側には各測色点の位置を示す表
示が行なわれ、下側にはY,M,C,BKの濃度差をイ
ンキキー毎に示すバーグラフ表示が行なわれる。この表
示に基づいてインキキーの開度を調整することにより、
基準の色を忠実に再現することができる。すなわち、濃
度差を示すバーが上側にある場合は濃度差が+であり開
度を小さくする必要があり、下側にある場合は反対に開
度を大きくする必要があることが分かる。なお、印刷物
全面の濃度が下がっていたり、上がっている場合には、
元ローラの回転数を調整することにより行なう。なお、
バーグラフ表示の横軸は印刷機のインキキーの数、幅に
応じて変化する。
【0075】全測定点の測色が終了すると、ステップ#
30で、測色データのファイルへの保存が行われる。な
お、測色の終了はブザー、ランプ等により報知される。
ステップ#32で、1ロットの印刷が終了したか否か判
定され、終了していない場合は、ステップ#24〜ステ
ップ#30で次のサンプルシートの測色が行われる。
【0076】1ロットの測色が終了、あるいはサンプル
間の変化を見たい時、f13(集計)を押すと、ステッ
プ#34で、統計計算が行われ、測色点毎の集計結果が
グラフィック表示(横軸がサンプル、縦軸が色差を示
す)される。縦軸の最大値は設定の表示にて変更可能で
ある。
【0077】ステップ#36で、f8(印刷)を押すこ
とにより、各種の判定結果が印刷される。以上が基本的
な動作であるが、次に本実施例の特徴であるドライダウ
ンに対処する場合の動作について説明する。上述の説明
では、基準サンプルは顧客の立会いの下で本機により印
刷された印刷物であるとしたため、基準サンプルとサン
プルシートとはインキの乾燥状態は同じであった。しか
し、基準サンプルとして校正刷りを用いる場合は次のよ
うな問題点がある。校正刷りを顧客が校閲する時は、印
刷してから長時間経過しており、ドライダウン後の状態
である。一方、印刷機の稼働中に抜き取ったサンプルシ
ートはドライダウン前である。そのため、基準サンプル
として校正刷りを用いる場合は、基準サンプルの値とサ
ンプルシートの値をそのまま比較することはできず、
(i)サンプルシートの測色値(ドライダウン前の値)
からドライダウン後の値を求めて、これを基準値(ドラ
イダウン後の値)と比較するか、あるいは(ii)基準
サンプルの測色値(ドライダウン後の値)からドライダ
ウン前の値を求めて、これを測色値(ドライダウン前)
と比較する必要がある。なお、校正刷りは本機による印
刷物とは面付け指定が異なるので、測色点の座標は別途
測定して入力する必要がある。このため、原稿台12上
に校正刷りを吸着させた後、f9(校正刷り)を押して
から、測色点の座標を入力した後、測色する。
【0078】先ず、(i)ドライダウン前のサンプルシ
ートの測色値からドライダウン後の測色値を求める動作
を説明する。ドライダウンによる濃度の低下特性は各色
毎に定まっているので、予め種々の色についてドライダ
ウンの方向、量を測定しておく。そして、Lab空間を
色相、彩度、明度を考慮してドライダウンによる色の変
化の方向、量が同じである複数の領域に分割し、各領域
毎に補正値、あるいは補正式をテーブルとして設定して
おく。そして、サンプルシートの測色値をこの領域毎の
補正値、または補正式を用いて補正する。補正値とは、
(L値,a値、b値)に対して(+2,+2,−1)の
ように決められる。また、補正式は1次の場合は次のよ
うに決められる。
【0079】L’=αL+β a’=γa+δ b’=εb+ζ L’,a’,b’は補正後の値、L,a,bはサンプル
の測色値、α,β,γ,δ,ε,ζは係数である。
【0080】なお、ドライダウンの量、方向は色のみな
らず、紙の質、インキの種類等によっても異なる場合が
あるので、これらによっても補正値、補正式を変更して
もよい。
【0081】上述の補正はLab値で行ったが、網点面
積率に基づいて行ってもよい。網点面積率と測色値との
関係はノイゲバウア(Neugebauer)の式として知られてい
る。すなわち、図16に示すように、単位面積内におけ
るシアン、マゼンタ、イエローの各色のインキの重なり
を考えた場合、それぞれの網点面積率をc,m,yで表
わすと、1次色(シアン、マゼンタ、イエロー)、2次
色(赤、青、緑)および3次色(黒)により総合的に得
られる3刺激値(3測色値)(ここでは、X,Y,Zと
するが、他の表色値でも同様である)は網点面積率を用
いて次のように表わされる。
【0082】
【数1】
【0083】ここで、Tijは紙の色部Wを含めた8色の
3刺激値(i=X,Y,Z;j=W,C,M,Y,R,
G,B,K)である。すなわち、網点面積率と再現色の
3刺激値とが線形方程式で表わされる。
【0084】そして、網点面積率はドライダウンの影響
を受けないので、ドライダウン前のTij’とドライダウ
ン後のTij”がそれぞれ既知であれば、一旦、ドライダ
ウン前の測色値からノイゲバウアの式(Tij’により表
わされる)を用いて網点面積率を求め、これからノイゲ
バウアの式(Tij”により表わされる)を用いてドライ
ダウン後の測色値を求めることができる。
【0085】上述したLabの各色毎に補正値、補正式
を予め設定しておく方法では、全ての色について厳密に
ドライダウンによる測色値の変化を想定するためには、
無限数の補正値、補正式が必要であるが、ノイゲバウア
の式を用いる方法によれば、全部で16色分のTijさえ
既知であれば、どの色に対してもドライダウンの影響を
推定できる。さらに、白(W)についてはドライダウン
の前後Tijが変化しないとすると、全部で15色分のT
ijさえ既知であれば、どの色に対してもドライダウンの
影響を推定できる。
【0086】(ii)ドライダウン後の基準サンプルの
測色値からドライダウン前の測色値を求める動作は
(i)の場合と同様(演算が逆である)であるので、詳
細な説明は省略する。この場合は、ドライダウン後の基
準サンプル(校正刷り)の測色値からドライダウン前の
測色値を求め、これを基準値として、実際の印刷物を印
刷終了後ドライダウンする前に測定することができ、印
刷不良を迅速に検出することができる。(i)の方法で
は測定毎にドライダウン後の値を演算する必要が有る
が、(ii)の方法では基準値のみをドライダウン前の
値に変換するだけでよく、演算処理が少なくて済む。
【0087】以上説明したように、本実施例によれば、
トンボの位置を基準とした座標で測色点を指定し、基準
サンプルとサンプルシートとの測色点の測色値を比較す
ることにより、比較する点を正確に位置決めでき、絵柄
のグラデーション部の正確な評価が可能である。また、
トンボ付近をスポットセンサで走査することによりトン
ボを読取るので、安価、小型の検出機構によりトンボを
検出できる。しかも、この方法では印刷物中のどこにど
のような形状のトンボがあっても容易にトンボを検出す
ることができ、またトンボの印刷位置が印刷物毎に多少
ずれていても確実に検出できる利点もある。
【0088】評価のための許容範囲を人間の評価基準と
合うように色毎に設定することにより、印刷物の絵柄中
のどの色に関しても人間の目に合った客観的な評価を行
なうことができる。このため、少しでも色差が生じれば
違和感を感じる色の範囲や、顧客の重視する色(イメー
ジカラー)等については、許容範囲を狭くし、逆に違和
感を感じにくい色については許容範囲を大きくすること
により、高品質と良好な生産性の両者の要求を満たすこ
とができる。また、新規の絵柄であっても常に正しく評
価できる。測色点毎に比較結果をインキの濃度差として
グラフィック表示するので、インキキーの調整が容易に
できる。
【0089】さらに、多面付け印刷物のいずれか1つの
基準面において4隅のいずれか一隅等の位置精度が高い
基準点の座標と評価のための測定点の座標を入力し、残
りの面における基準点の座標はいくつかの面の基準点の
座標と絵柄の配列規則とに基づいて求め、残りの面にお
ける測定点の座標は測定点の基準点に対する相対座標と
各面の基準点の座標とに応じて求めるので、簡単な構成
で多面付け印刷物において各面の同じ位置にある対応す
る点の印刷状態を精度良く測定することができる。
【0090】そして、ドライダウンによる濃度の低下に
対処することができるので、顧客の校閲が終了した校正
刷りの測色値を基準とした評価を印刷直後のドライダウ
ン前の印刷物の測色値を用いて行うことができる。
【0091】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば、上述の説明では評
価は色差に基づいて行なったが、明度、彩度、色相毎に
比較してもよい。すなわち、領域毎に明度、彩度、色相
毎に許容範囲を設ければ、さらに人間の目に合った評価
を行なうことができる。一般に、基準の色との色差が同
じであっても、明度、彩度のみが変わった場合には、人
間の目にはそれほど違和感を感じないが、色相が変わる
と、非常に違和感を感じることがあるが、この方法では
これに対応できる。さらに、測色計の出力値としては表
色系の数値以外にもY、M、C、BKの濃度値を用いて
もよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ド
ライダウン後の印刷物を基準印刷物として選んだとして
も、ドライダウン前に各印刷物の仕上がり状態を客観的
に評価することができる印刷品質管理装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷品質管理装置の第1実施例の
構成を示すブロック図。
【図2】本発明の基本的な動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の基本的な動作を示すフローチャート。
【図4】印刷物上に印刷される各種のトンボの形状を示
す図。
【図5】単一のスポットセンサを走査してトンボを検出
する原理を示す図。
【図6】トンボを検出する際のスポットセンサ22の出
力波形を示す図。
【図7】印刷物の状態によるスポットセンサ22の出力
波形の変化を示す図。
【図8】図7に示したスポットセンサ22の出力をオー
トゼロ処理した後の波形を示す図。
【図9】スポットセンサ22の出力を単に増幅した場合
の波形図。
【図10】図9に示したスポットセンサ22の出力をオ
ートゼロ処理した後に増幅した場合の波形図。
【図11】オートゼロ回路の回路図。
【図12】多面付け印刷物の一例を示す図。
【図13】多面付け印刷物の他の例を示す図。
【図14】表示画面の一例を示す図。
【図15】CIE表色系のLab色座標空間を複数の領
域に分割する様子を示す図。
【図16】ノイゲバウアの式を説明するための図。
【符号の説明】
10…印刷物、12…原稿台、14,16…当て部材、
18…X−Yアーム、20…測色計、22…スポットセ
ンサ、24…ボールペン、26…入力ボタン、28…操
作パネル、30…本体、32…パーソナルコンピュー
タ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキが乾燥したドライダウン後の基準
    印刷物の所定の点の測色値を基準値として記憶する手段
    と、 インキが未乾燥のドライダウン前の印刷物の前記所定の
    点の測色値からドライダウン後の値を求め、求めたドラ
    イダウン後の値と前記基準値との差が許容範囲内か否か
    を判定する手段とを具備することを特徴とする印刷品質
    管理装置。
  2. 【請求項2】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記判定手段は色座標空
    間がドライダウンによる色の変化が実質的に同一である
    ように分割されてなる複数の領域毎に所定の補正式に基
    づいてドライダウン前の値からドライダウン後の値を求
    めることを特徴とする請求項1に記載の印刷品質管理装
    置。
  3. 【請求項3】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記判定手段は色座標空
    間がドライダウンによる色の変化が実質的に同一である
    ように分割されてなる複数の領域毎にドライダウン前の
    値に所定の補正値を演算してドライダウン後の値を求め
    ることを特徴とする請求項1に記載の印刷品質管理装
    置。
  4. 【請求項4】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記判定手段はノイゲバ
    ウアの式を用いてドライダウン前の測色値から網点面積
    率を求め、さらにノイゲバウアの式を用いて網点面積率
    からドライダウン後の測色値を求める手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の印刷品質管理装置。
  5. 【請求項5】 インキが乾燥したドライダウン後の基準
    印刷物の所定の点の測色値からドライダウン前の値を求
    め、求めたドライダウン前の値を基準値として記憶する
    手段と、 インキが未乾燥のドライダウン前の印刷物の前記所定の
    点の測色値と前記基準値との差が許容範囲内か否かを判
    定する手段とを具備することを特徴とする印刷品質管理
    装置。
  6. 【請求項6】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記記憶手段は色座標空
    間がドライダウンによる色の変化が実質的に同一である
    ように分割されてなる複数の領域毎に所定の補正式に基
    づいてドライダウン後の値からドライダウン前の値を求
    めることを特徴とする請求項5に記載の印刷品質管理装
    置。
  7. 【請求項7】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記記憶手段は色座標空
    間がドライダウンによる色の変化が実質的に同一である
    ように分割されてなる複数の領域毎にドライダウン後の
    値に所定の補正値を演算してドライダウン前の値を求め
    ることを特徴とする請求項5に記載の印刷品質管理装
    置。
  8. 【請求項8】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記記憶手段はノイゲバ
    ウアの式を用いてドライダウン後の測色値から網点面積
    率を求め、さらにノイゲバウアの式を用いて網点面積率
    からドライダウン前の測色値を求める手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の印刷品質管理装置。
  9. 【請求項9】 測色値は明度、彩度、色相からなる色座
    標空間内の値として表わされ、前記許容範囲は該色座標
    空間が分割されてなる複数の領域毎に設定されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項5に記載の印刷品
    質管理装置。
  10. 【請求項10】 前記許容範囲は明度、彩度、色相のそ
    れぞれに関して設定されていることを特徴とする請求項
    9に記載の印刷品質管理装置。
  11. 【請求項11】 基準印刷物の所定の点の色と、各印刷
    物の該所定の点の色とを測定する手段と、 前記測定手段により測定された基準印刷物の色と各印刷
    物の色との差に応じて各印刷物の品質を判定する手段
    と、 前記判定手段の判定結果を印刷物のロット毎に集計する
    手段とを具備することを特徴とする印刷品質管理装置。
  12. 【請求項12】 複数の印刷機による印刷物の仕上がり
    状態を検査する印刷品質管理装置において、 印刷機毎の基準印刷物の所定の点の測色値を基準値とし
    て記憶する手段と、 各印刷機により印刷された印刷物の前記所定の点の測色
    値を対応する基準値と比較し、各印刷機毎の印刷物の仕
    上がりを判定する手段と、 前記判定手段の判定結果を各印刷物を印刷した印刷機毎
    に集計する手段とを具備することを特徴とする印刷品質
    管理装置。
  13. 【請求項13】 基準印刷物上の任意の点を指定する手
    段と、 印刷物の余白に印刷されている位置決めマークの位置を
    検出する手段と、 前記検出手段で検出された位置決めマークの位置を基準
    とする前記指定手段により指定された点の位置を検出す
    る手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1〜
    請求項12のいずれか一項に記載の印刷品質管理装置。
  14. 【請求項14】 前記所定の点の位置が示された印刷物
    のイメージ表示と、各点の判定結果を各点の位置に対応
    する印刷機のインキキー毎に示すグラフ表示との少なく
    とも一方を画面上に表示する手段をさらに具備すること
    を特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項に記
    載の印刷品質管理装置。
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