JP6181025B2 - 印刷物の測定位置決定方法及び装置並びに測定方法 - Google Patents

印刷物の測定位置決定方法及び装置並びに測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷物の品質を測定するための測定位置を決定する印刷物の測定位置決定方法及び装置、並びに印刷物の品質を測定する測定方法に関する。
従来は、印刷物が顧客の指定する所定の色(色の濃度を含む)に仕上がっているか否かの判断は、専門の検査者により目視で行われていた。この判断は主観的であり、検査者により目視基準が異なるので、客観的な判断が困難である。このため、大量に印刷された印刷物中に色のバラツキが生じることが避けられず、このバラツキが大きい場合には、顧客から苦情が寄せられ、印刷のやり直しという事態にもなる。
そこで、近年では、測色器を目視により手動で印刷物に接触させて測色を実行するなど、測色器を利用して客観的に印刷物の色を評価することが一般的である。
例えば、特許文献1には、2つの印刷物の同じ点を測色器で測色することにより、印刷物間の色ずれを評価する方法が開示されている。この特許文献1に記載の方法では、測色を行う測定点を手動で選択、或いは企業のロゴや人物の顔やその他の重要エリアなどを測定点として自動選択して、選択した測定点の測色を2つの印刷物について実行する。
特許文献2には、前述の特許文献1と同様に、2つの印刷物の同じ点を測色器で測色することにより、印刷物間の色ずれを評価する評価装置が開示されている。この特許文献2の評価装置は、原稿台と、原稿台に取り付けられた左右方向(X方向)及び上下方向(Y方向)に移動自在なXYアームと、XYアームに取り付けられた測色計と、を備えており、印刷物上の特定の場所を座標(X,Y)で指定して測色することが可能となる。
特許文献3には、印刷画像データに基づき、測色を行う注目色を自動選択して表示画面に表示する濃度算出装置が開示されている。この特許文献3の濃度算出装置は、印刷画像データを解析し、注目色を有する画像部分の面積の大きい順に優先順位を付して注目色を選択している。通常、重要な色は、印刷画像データに基づく印刷画像上で大きな面積を占めていることが多い。このため、特許文献3の濃度算出装置によれば、印刷画像上の各色の面積に応じて優先順位が自動的に付されるので、印刷に関する熟練した知識を有していなくても、重要な色を測色することができる。
特許文献4には、印刷画像データを複数の部分領域に分割して、部分領域毎にそれぞれ領域内の画素値の平坦度を算出し、平坦度の高い領域を測色に適した測色適応領域として選択する画像形成装置が開示されている。この特許文献4の画像形成装置によれば、印刷画像データの中で画素値の平坦度の高い領域が測色適応領域として選択されるので、印刷に関する熟練した知識を有していなくても、画素値の平坦度の高い領域を測色することができる。
特開2006−153864号公報 特開平10−305562号公報 特許第5438944号公報 特開2012−165296号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、例えば、印刷物に印刷されている画像内に同じ色(同じ画像信号値)の領域が広がっている場合、印刷のムラにより、この領域内の測定位置によって測色値が異なることがある。また、画像内で色が連続的に変化しているグラデーション領域の測色を行う場合にも、この領域内の測定位置により測色値が異なることがある。このため、どの位置を何点測色することが適切であるのかが不明である。
また、特許文献2に記載の評価装置は、印刷物上の特定の場所を座標(X,Y)で指定して測定することが可能な特別な装置であるが、このような特別な装置を用意するためには新たな設備投資や設置場所の確保が必要になる。このため、現実には、特許文献2に記載の評価装置を用意することは難しい。
一方、特許文献3に記載の濃度算出装置にように、注目色の面積比率に応じて測色を行う注目色の選択を行う場合には、画像信号値が近似している注目色を有する領域が多数あると、面積比率は小さいが重要な色が選択される数が少なくなる、或いは選択されなくなる。すなわち、画像信号値が互いに異なる(近似していない)注目色をそれぞれ選択する数に著しい不均衡が生じるおそれがある。
また、特許文献4に記載の画像形成装置においても、画素値の平坦度の高い領域を測色適応領域として選択する場合には、画像信号値が近似している測色適応領域が多数あると、面積比率は小さいが重要な色を有する測色適応領域が選択される数が少なくなる、或いは選択されなくなるおそれがある。このため、画像信号値が互いに異なる(近似していない)測色適応領域をそれぞれ選択する数に著しい不均衡が生じるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、印刷物上の測定位置を適切に決定することができる印刷物の測定位置決定方法及び装置、並びに印刷物の測定方法を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための印刷物の測定位置決定方法は、印刷物に印刷される画像の印刷画像データを解析して、印刷物の品質を測定するための測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の測定候補領域を抽出する候補領域抽出ステップと、同一の画像信号値を有する測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、候補領域抽出ステップの抽出結果に基づき、画像信号値が異なる複数の測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る測定位置の数を、測定候補領域群ごとに決定する割り振りステップと、測定候補領域群ごとに、割り振りステップにて割り振られた数分の測定候補領域の位置を測定位置として決定する決定ステップと、を有し、割り振りステップでは、測定位置を割り振り済みの測定候補領域群の画像信号値に対して、画像信号値が予め定めた範囲内となる測定候補領域群を、測定位置を割り振る対象から除外する。
本発明によれば、画像信号値が近似している測定候補領域群が多数ある場合に、画像信号値が異なる(近似していない)測定候補領域群にそれぞれ割り振られる測定位置の数に著しい不均衡が生じることが防止される。その結果、印刷物上の測定位置を適切に決定することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、割り振りステップでは、候補領域抽出ステップの抽出結果に基づき、測定候補領域群ごとの印刷画像データの中に占める割合である面積比率の大きさを比較して、面積比率の大きさ順に、測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る測定位置の数を決定する。これにより、画像信号値が近似している測定候補領域群が多数ある場合でも、各測定候補領域群に対して面積比率に応じた重みで測定位置を割り振りつつ、測定位置の画像信号値が分散される。その結果、印刷画像内で面積比率は小さいが重要な色を有する領域が測定位置として選択される数が少なくなる、或いは選択されなくなることを防止することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、割り振りステップでは、測定候補領域群の面積比率が大きくなるのに従って割り振る測定位置の数を増加させる。これにより、画像信号値が近似している測定候補領域群が多数ある場合でも、各測定候補領域群に対して面積比率に応じた重みで測定位置を割り振ることができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、決定ステップは、測定候補領域群の中に複数の測定位置を決定する際に、測定候補領域群の中で測定位置を分散させる。これにより、印刷物の面内にムラがある場合でも、ムラの影響を平均化した測定値を取得することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、決定ステップは、測定位置を分散させる際に、印刷物の中で予め定めた方向への測定位置の分散を他の方向よりも大きくする。これにより、印刷物の面内にムラがある場合でも、ムラの影響を平均化した測定値を取得することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、候補領域抽出ステップは、印刷画像データに着目領域を設定し、着目領域の位置を移動させながら各位置において印刷画像データから着目領域内の画像信号値の抽出を行って、印刷画像データの全エリアを走査して得られた着目領域ごとの画像信号値の抽出結果に基づき、測定候補領域の抽出を行う。これにより、印刷画像データから測定候補領域を自動で抽出することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、候補領域抽出ステップにおいて、印刷画像データに設定される着目領域の各位置は、着目領域どうしが非重複となる位置に設定される。これにより、印刷画像データから測定候補領域を自動で抽出することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、候補領域抽出ステップにおいて、印刷画像データに設定される着目領域の各位置は、互いに隣り合う着目領域が一部重複する位置に設定される。これにより、印刷画像データから測定候補領域を自動で抽出することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、決定ステップにて決定した印刷物の測定位置を提示する提示ステップを有する。これにより、ユーザに対して印刷物の測定位置を提示することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、提示ステップでは、印刷画像データに対して、測定位置を示す情報を付加する加工処理を施し、加工処理が施された印刷画像データに基づく画像を表示部に表示する。これにより、ユーザに対して印刷物の測定位置を簡易に提示することができる。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、提示ステップでは、印刷画像データに基づき、印刷物の測定位置を示す測定位置提示ガイドを生成し、測定位置提示ガイドを印刷物の上に配置して、測定位置を提示する。これにより、ユーザに対して印刷物の測定位置を簡易に提示することができる。なお、本明細書にいう「印刷物の上に配置」とは、印刷物の品質の測定を行う面に配置することを示す。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定位置決定方法において、印刷物の品質の測定には、印刷物の測色、及び印刷物に印刷された画像の網点面積率の測定、及び印刷物の光沢度の測定、及び印刷物の双方向反射率分布関数の測定の少なくともいずれか一つが含まれる。
本発明の目的を達成するための印刷物の測定方法は、上述の印刷物の測定位置決定方法で決定した測定位置にて印刷物の品質を測定する。
本発明の目的を達成するための印刷物の測定位置決定装置は、印刷物に印刷される画像の印刷画像データを解析して、印刷物の品質を測定するための測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の測定候補領域を抽出する候補領域抽出部と、画像信号値が同一となる測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、候補領域抽出部の抽出結果に基づき、画像信号値が異なる複数の測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る測定位置の数を、測定候補領域群ごとに決定する割り振り部と、測定候補領域群ごとに、割り振り部にて割り振られた数分の測定候補領域の位置を測定位置として決定する決定部と、を有し、割り振り部は、測定位置を割り振り済みの測定候補領域群の画像信号値に対して、画像信号値が予め定めた範囲内となる測定候補領域群を、測定位置を割り振る対象から除外する。
本発明の印刷物の測定位置決定方法及び装置並びに測定方法は、印刷物上の測定位置を適切に決定することができる。
第1実施形態の測色装置の概略図である。 抽出部による印刷画像データからの画像信号値の抽出処理を説明するための説明図である。 抽出部による測定候補領域の抽出結果を説明するための説明図である。 測定候補領域群毎にそれぞれ測定領域を割り振る数を決定する割り振り処理方法の流れを示すフローチャートである。 決定部による測定領域の位置の決定処理を説明するための説明図である。 測定候補領域群毎の測定領域の位置の決定後の印刷画像データを説明するための説明図である。 表示部に表示される測色操作用のGUIの一例を説明するための説明図である。 図7中の画像表示欄に表示される画像の他の表示態様を説明するための説明図である。 測色装置による印刷物の測色処理の流れ、特に印刷物の測定位置である測定領域の決定処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の測色装置の概略図である。 位置合わせ領域決定部にて加工処理された印刷画像データを説明するための説明図である。 測定位置提示ガイドの正面図である。 測定位置提示ガイドを用いた印刷物の測色を説明するための説明図である。 第2実施形態の他実施例1の測定位置提示ガイドの正面図である。 第2実施形態の他実施例2の測定位置提示ガイドの正面図である。 第2実施形態の他実施例3の測定位置提示ガイドの正面図である。 第3実施形態の測色装置の概略図である。
[第1実施形態の測色装置]
<測色装置の全体構成>
図1は、本発明の印刷物の測定位置決定装置に相当する測色装置10の概略図である。この測色装置10は、印刷画像データ12に基づき印刷された印刷物14の測色(本発明の品質の測定に相当)を行う。また、この際に、測色装置10は、印刷物14の中で測色を行う測定位置(測色位置ともいう)をオペレータに対して提示する。
図1に示すように、測色装置10は、大別して、操作部21と、測色器41と、測定領域決定部52と、表示部44と、判定部45と、を備えている。なお、本実施形態では、測色器41以外の各部を、例えばパーソナルコンピュータ等の演算装置及びモニタにより実現している。
操作部21は、測色装置10による印刷物14の測色の開始又は中止等の測色操作の入力に用いられる。この操作部21としては、キーボード、マウス、及びタッチパネル等の各種入力インタフェースを用いることができる。
測色器41は、例えば公知のハンディタイプの測色計などの各種の測色器が用いられる。なお、本実施形態ではX−Rite社のi1Pro、i1Pro2を用いる。測色器41は、オペレータの手動操作により、印刷物14の詳しくは後述する測定位置に接触される。そして、測色器41は、操作部21からの測定開始指示を受けて、印刷物14の測定位置の測色を行い、測定位置の測色値を取得する。
測定領域決定部52は、測色装置10の外部から印刷画像データ12を取得して解析することで、この印刷画像データ12内において、測色を行う測定位置を示す測定領域31(図6参照)を自動的に決定する。なお、本実施形態では、パーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)に所定の測定制御プログラムを実行させることで、CPUの一部を測定領域決定部52及び後述の判定部45として機能させている。
<測定領域の決定>
測定領域決定部52には、印刷画像データ12から測定領域31の候補となる測定候補領域54(図5参照)を抽出する抽出部(本発明の候補領域抽出部に相当)55と、測定候補領域54毎に割り振る測定領域31の数を決定する割り振り部56と、測定候補領域54毎に割り振りされた数の測定領域31の位置を決定する決定部57と、が設けられている。また、図示は省略するが、測定領域決定部52には、測色装置10の外部から印刷画像データ12を取得する取得部(各種のインタフェース)が設けられている。
(測定候補領域(群)の抽出処理)
図2は、抽出部55による印刷画像データ12からの画像信号値の抽出処理を説明するための説明図であり、図3は、抽出部55による測定候補領域54の抽出結果を説明するための説明図である。なお、図2では図面記載の制約上、画像の色や濃淡を表現できていないが、実際には様々な色による濃淡のある画像内容となっている(他の類似の図面も同様)。
図2に示すように、抽出部55は、例えば、測色器41のアパーチャ直径以上の辺を有する正方領域である着目領域60を印刷画像データ12の図中左上隅に設定し、この着目領域60内の画像信号値(例えば画像信号値の平均値)を印刷画像データ12から抽出する。そして、抽出部55は、印刷画像データ12上で着目領域60の位置を移動させながら、各位置において画像信号値の抽出を行って、印刷画像データ12の全エリアを走査する。図中の矢印と破線は、着目領域60の位置を順次移動させて、全エリアを走査する様子を概念的に示したものである。なお、着目領域60とは、抽出部55による画像信号値の抽出処理の演算対象として着目する規定サイズの画像領域である。
なお、着目領域60のサイズは、使用する測色器41に応じて自動的に設定してもよいし、オペレータが操作部21等で指定してもよい。着目領域60は、正方形状でなくても、測色器41のアパーチャーサイズ以上の任意の形状の領域であればよく、例えば長方形あるいは円形などでもよい。また、着目領域60を互いに重ならず隣接するように配置、すなわち、着目領域60の各位置を着目領域60どうしが非重複となる位置に設定して、後述の測定候補領域54(図3参照)を抽出してもよい。あるいは、着目領域60を半分ずつ重なるようにずらして配置、すなわち、互いに隣り合う着目領域60を一部重複する位置に設定して、後述の測定候補領域54を抽出してもよい。
図3に示すように、抽出部55は、印刷画像データ12の全エリアの抽出が完了すると、画像信号値が一様(同一)な正方領域(着目領域60と同サイズの領域)により構成される個々の平網領域をそれぞれ測定候補領域54として抽出する。これにより、印刷画像データ12から、複数の測定候補領域54であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の測定候補領域54が抽出される。
この際に、画像信号値の変化はあるが測色が可能な領域、例えば、緩やかなグラデーション領域のような所定の許容値の範囲内で画像信号値にばらつきがある領域を測定候補領域54として抽出してもよい。一例として、印刷画像データ12が8bitの画像データ(0−255)である場合は、測定候補領域54の範囲を決定する際に、領域内の画像信号値の平均値に対して許容値(例えば±2)以内のばらつきを許容する。この場合には、測定候補領域54内の平均の画像信号値を、測定候補領域54を代表する画像信号値とみなせばよい。
なお、グラデーション領域のような画像信号値の変化がある領域の測色を測色器41にて行う際に、この領域内で測色器41を密着(接触)させる位置の微妙な違いによって、測色器41のアパーチャ内の平均画像信号値に差異が生じ、その結果、測色値にも差異が生じる場合がある。しかし、本実施形態では、後述するように測色器41を接触させる測定位置(測定領域31)をオペレータに提示するため、この提示内容に従ってオペレータは指定された領域に測色器41を密着させることができるので、特に問題は生じない。
このように抽出部55は、印刷画像データ12を解析して画像の中から画像信号値が同一(ここでいう同一には「ほぼ同一」を含む)となる測定候補領域54を画像信号値ごとに複数抽出し、測定候補領域54の抽出結果を割り振り部56に出力する。以下、画像信号値が同一(前述の許容値の範囲内も含む)になる測定候補領域54の群を「測定候補領域群」と定義する。
図1に戻って、割り振り部56は、抽出部55から入力される測定候補領域54の抽出結果に基づき、画像信号値が異なる個々の測定候補領域群に対して割り振る測定領域31の数を決定する。
具体的に、割り振り部56は、基本的には、測定候補領域群毎の面積比率(印刷画像データ12内での測定候補領域群の占める割合)に基づき、面積比率が大きくなるのに従って測定領域31の割り振り数が増加するように、測定候補領域群毎にそれぞれ割り振る測定領域31の数を決定する。ただし、前述の通り、単純に面積比率に応じて各測定候補領域群に割り振る測定領域31の数を決定すると、画像信号値が近似している測定候補領域群(平網領域)が多数ある場合に、面積比率は小さいが重要な色を有する測定候補領域群に割り振られる測定領域31の数が少なくなる、あるいは割り振られなくなる。すなわち、画像信号値が互いに異なる(近似していない)測定候補領域群毎に割り振られる測定領域31の数に著しい不均衡が生じるおそれがある。従って、割り振り部56は、下記の方法により測定候補領域群毎にそれぞれ割り振る測定領域31の数を決定する。
(測定領域の割り振り処理方法)
図4は、測定候補領域群毎にそれぞれ測定領域31を割り振る数を決定する割り振り処理方法の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、前述の抽出部55による測定候補領域54の抽出後、割り振り部56は、抽出部55から測定候補領域54の抽出結果を取得する。そして、割り振り部56は、測定候補領域群毎の面積比率を求め、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に第1番目の測定候補領域群、第2番目の測定候補領域群、・・・とする(ステップS1)。
次いで、割り振り部56は、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に割り振る測定領域31の数を決定する。最初に割り振り部56は、第1番目の測定候補領域群に対してその面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定する(ステップS2、ステップS3)。そして、割り振り部56は、第2番目の測定候補領域群がある場合には(ステップS4でYES)、第1番目の測定候補領域群の画像信号値と、第2番目の測定候補領域群の画像信号値とが近似しているか否かを判定する(ステップS5、ステップS6)。ここでは、例えば両者の画像信号値が8bit値で±10以内である場合には近似していると判定する。
割り振り部56は、両者の画像信号値が近似していないと判定した場合(ステップS6でNO)、第2番目の測定候補領域群に対してその面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定する(ステップS3)。
一方、割り振り部56は、両者の画像信号値が近似していると判定した場合(ステップS6でYES)、第2番目の測定候補領域群を測定領域31の割り振り対象から除外する。次いで、割り振り部56は、第3番目の測定候補領域群がある場合には(ステップS7でYES)、第1番目の測定候補領域群の画像信号値と、第3番目の測定候補領域群の画像信号値とが近似しているか否かを判定する(ステップS5、ステップS6)。そして、割り振り部56は、両者の画像信号値が近似していないと判定した場合(ステップS6でNO)、第3番目の測定候補領域群に対してその面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定する(ステップS3)。
次いで、割り振り部56は、第4番目の測定候補領域群がある場合に、第4番目の測定候補領域群の画像信号値が、測定領域31を既に割り振り済みの各測定候補領域群の画像信号値と近似しているか否かに基づいて、第4番目の測定候補領域群に測定領域31を割り振るか否かを決定する。
以下同様にして、割り振り部56は、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に測定領域31を割り振る数を決定する。この際に、割り振り部56は、既に測定領域31を割り振り済みの測定領域候補群と画像信号値が近似している測定候補領域群は測定領域31の割り振り対象から除外する。そして、割り振り部56は、測定候補領域群毎の測定領域31の割り振り結果を決定部57に出力する。
なお、各測定候補領域群に予め割り振る測定領域31の総数を予め定めている場合(オペレータが設定する場合も含む)には、測定領域31を割り振る測定候補領域群を最初に決定した後で、この割り振りを決定した測定候補領域群に対してその面積比率等に応じて測定領域31を割り振ってもよい。この総数は印刷画像データ12のサイズに応じて決定してもよい。例えば、印刷画像データ12の画像サイズがA4サイズである場合には総数を「5」に決定し、A3サイズである場合には総数を「10」に決定する。
この際に、測定領域31の割り振りを決定した測定候補領域群に対してその面積比率等に応じて単純に測定領域を割り振ると、面積比率は小さいが重要な色(例えば、コーポレートカラーや商品ロゴなど)を有する測定候補領域群(測定候補領域54)に測定領域31が割り振られないおそれがある。このため、割り振り部56は、測定領域31の割り振りを決定した測定候補領域群毎に測定領域31を1つずつ割り振り、残りの測定領域31を測定候補領域群毎の面積比率に応じて割り振る。
(測定領域の位置決定処理)
図1に戻って、決定部57は、測定候補領域群毎にそれぞれ割り振り部56により割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する。この際に、決定部57は、各測定領域31の位置が印刷物14上で分散されるように測定候補領域群の中での測定領域31の位置を決定する。
図5は、決定部57による測定領域31の位置の決定処理を説明するための説明図である。ここでは、図中において黒色領域で表示されている同一画像信号値の測定候補領域群の中で測定領域31の位置を決定する場合について説明を行う。
図5に示すように、決定部57は、測定候補領域群の図心pを求める。この図心pは、断面一次モーメントに基づき求めることができる。具体的には、測定候補領域群の各測定候補領域54をiとし、測定候補領域54であるiの中心座標を(xi,yi)とし、測定候補領域54であるiの面積をAiとすると、図心pの座標(xg,yg)は以下の式(1)で求められる。
Figure 0006181025
決定部57は、上記式(1)に基づき算出された図心pに最も距離が近い測定候補領域54を1つ目の測定領域31(図中、q1で表示)とする。なお、図心pに最も距離が近い測定候補領域54の代わりに、図心pから最も距離が遠い測定候補領域54、又は図中の左上隅など予め定めた位置に最も近い位置にある測定候補領域54、又はオペレータが操作部21等で選択した測定候補領域54などを、1つ目の測定領域31として選択してもよい。
次いで、決定部57は、測定候補領域群の中で1つ目の測定領域31(q1)から最も距離が遠い測定候補領域54を2つ目の測定領域31(図中、q2で表示)とする。そして、決定部57は、測定候補領域群の中で1つ目と2つ目の測定領域31(q1,q2)からの合計距離が最も遠い測定候補領域54を3つ目の測定領域31(図中、q3で表示)とする。具体的には、この合計距離をd(x,y)とすると、合計距離は以下の式(2)で表される。
Figure 0006181025
上記式(2)において、(x,y)は注目領域の中心の座標、iは決定済の測定領域31を表す添え字、(xi,yi)は測定候補領域群の中で決定済の測定領域31の中心の座標を表す。そして、d(x,y)が最も大きくなる注目領域が、測定候補領域群の中で次の測定領域31(q3)として決定される。
次いで、決定部57は、測定候補領域群の中で1つ目から3つ目の測定領域31(q1,q2,q3)からの合計距離が最も遠い測定候補領域54を4つ目の測定領域31(図示は省略)とする。これを繰り返すことで、決定部57は、割り振り部56により割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する。また、決定部57は、他の測定候補領域群に対しても同様に、割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する。これにより、測定領域31の位置が自動的に設定される。
(測定領域の位置の決定処理の別実施例1)
次に、決定部57による測定領域31の位置の決定処理の別実施例1について説明を行う。上記式(2)を用いて合計距離を算出した場合には、合計距離d(x,y)が同じ距離となる測定候補領域54が複数存在することが考えられる。この場合には、これら複数の測定候補領域54の距離を方向性で重み付けして再評価を行い、重み付き距離wdの大きい領域を測定領域31として決定すればよい。具体的には、X方向(図5中の横方向)の重みをWxとし、Y方向(図5中の縦方向)の重みをWyとして、重み付き距離wd(x、y)を以下の式(3)により計算する。
Figure 0006181025
ここで、上記式(3)において、WxとWyの値は互いに異ならせる。例えば、Wx=2.0、Wy=1.0とした場合には、X方向を優先して距離が再評価される。このように方向で重み付けしたとしても、前述の注目領域の中心座標からプラス側とマイナス側に同じ重み付き距離となる測定候補領域54が存在する可能性がある。この場合に、プラス方向あるいはマイナス方向のどちらかを優先して決定する。ここで、重みWx,Wyの値、及びプラス方向とマイナス方向どちらを優先するかについては、オペレータが操作部21等にて設定してもよいし、予め決めておいてもよい。
(測定領域の位置の決定処理の別実施例2)
次に、決定部57による測定領域31の位置の決定処理の別実施例2について説明を行う。この別実施例2では、前述の合計距離を、初めから上記のX方向(横方向)とY方向(縦方向)の重み付き距離として算出する。ここでは、測定対象の印刷物14がオフセット印刷で印刷されたオフセット印刷物である場合を例に挙げて説明を行う。
オフセット印刷では、インキキー単位でインキ供給量の調整が行われるため、印刷方向に対して直交する方向において、同一の画像信号値を有する測定候補領域54の位置のばらつきが発生し易い。そこで、オフセット印刷物の場合には、印刷方向と直交する方向に対する距離の重みを初めから大きくしておくことが好ましい。
例えば、印刷方向がY方向であった場合、Wx=2.0、Wy=1.0とする。すなわち、予め定めた方向(X方向)への測定領域31の位置の分散を他の方向(Y方向)よりも大きくする。これにより、複数の測定領域31の位置を決定する際に、印刷方向と直交する方向に分散するように測定領域31の位置が決定され、印刷のムラをなるべく平均化するような測色が可能となる。ただし、この場合も、重み付き距離が同一となる領域が複数存在することがある。この場合には、例えば重みをWx=2.0から3.0に増加して、重みをさらにメリハリがつくように調整してから、同じ重み付き距離となった測定候補領域54の重み付き距離を再評価する。ここで、プラス方向とマイナス方向のどちらを優先させるかは前述の通りである。
上記の別実施例2では、印刷物14としてオフセット印刷物を例に挙げて説明を行ったが、シングルパス方式のインクジェットプリンタで印刷された印刷物14においても、印刷方向に対して直交方向に測定候補領域54の位置のばらつきが発生し易いので、オフセット印刷物と同様に重みを設定するとよい。
また、上記実施形態では、測定候補領域群の中において既に位置決定済みの測定領域31からの合計距離に基づいて次の測定領域31の位置を決定しているが、合計距離に基づかずにランダムに決定してもよい。つまり、測定候補領域54毎に乱数の番号を付けて番号での順位付け(乱数の番号が小さい順あるいは大きい順など)を行い、順位の高い方から割り振られた測定点数分の測定領域31を決定してもよい。
さらに別の方法として、測定領域31間の距離に基づきながらランダム性もでるように測定領域31を決定してもよい。上記と同様に測定候補領域54毎に乱数で順位付けを行い、順位が上位から所定の順位内の測定候補領域54(上位10位以内など)の中で、位置決定済の測定領域31からの合計距離(あるいは重み付き合計距離)が最も大きい測定候補領域54を次の測定領域31として決定してもよい。ここで、上記の乱数付け後の所定の順位内とは予め決めておいた順位以内としてもよいし、測定候補領域54の数に応じ、例えば測定候補領域数の1/10が所定の順位以内の領域となるようにしてもよい。また、乱数による順位付けは、初めに一度だけ行ってもよいし、次の測定領域31を決定する際に再度乱数を発生させて順位付けをやり直してもよい。
(印刷画像データの加工処理)
図6は、測定候補領域群毎の測定領域31の位置の決定後の印刷画像データ12を説明するための説明図である。図6に示すように、決定部57は、測定候補領域群毎の測定領域31の位置の決定後、印刷画像データ12に対して、決定した測定領域31の位置を特定可能な情報(本実施形態では点線で示した枠情報)を付加する加工処理を施す。なお、図6(図7以降の類似図面も同様)では、図面の煩雑化を防止するために、測定領域31の代表例として2つの測定領域31のみを示している。
また、決定部57は、印刷画像データ12に対して、枠情報を付加する加工処理を施す以外に、測定領域31を示す測定領域情報33を付加する加工処理を施す。測定領域情報33は、測定領域31のID(identification)番号や、図示は省略するが、測定領域31の位置及び形状(大きさを含む)などの情報を含む情報である。なお、本実施形態としては、ID番号として「a」、「b」を指定された測定領域31にそれぞれ付している。これにより、オペレータが、印刷画像データ12内に設定される複数の測定領域31をそれぞれ識別することができる。換言すると、測定領域情報33は、印刷画像データ12上での複数の測定領域31の各々の位置を示す位置情報としての役割を果たす。
次いで、決定部57は、枠情報及び測定領域情報33を付加する加工処理を施した印刷画像データ12を、表示部44に出力する。
<表示部による測色操作用のGUI(graphical user interface)表示>
表示部44は、測定領域決定部52から取得した印刷画像データ12と、この印刷画像データ12に付加されている枠情報及び測定領域情報33とに基づき、測色器41による測色を行う際の測色操作用のGUIを表示する。
図7は、表示部44に表示される測色操作用のGUIの一例を説明するための説明図である。図7に示すように、表示部44に表示されるGUIには、測定領域追加ボタン79と、印刷物14に対応する画像の画像表示欄80と、測定領域表示欄81と、測定ボタン82と、OKボタン83と、キャンセルボタン84と、表示切替ボタン85と、印刷画像データ12のファイル名及び測色器41の機種名と、が含まれる。なお、表示部44に表示されるGUIは、図7に示した例に限定されるものでなく、適宜変更してもよい。
測定領域追加ボタン79は、測定領域決定部52による測定領域31の決定処理を開始させるためのボタンである。この測定領域追加ボタン79がクリック(タッチなどのボタンに対応する操作を含む)されると、測定領域決定部52は、印刷画像データ12を取得並びに解析する。これにより、測定領域決定部52から表示部44に対して、枠情報及び測定領域情報33を付加する加工処理を施した印刷画像データ12が出力される。
画像表示欄80には、印刷画像データ12に基づき、印刷物14に対応する画像が表示される。また、この画像には、枠情報及び測定領域情報33(ID)が含まれている。これにより、オペレータに対して印刷物14上の測定領域31を提示することができる。
測定領域表示欄81には、各測定領域31の測定領域情報33(ID)が表示されるID欄と、各測定領域31に対応する印刷画像データ12のCMYK値(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の情報が表示されるCMYK欄と、各測定領域31の測色値(本実施形態ではLab値)が表示されるLab欄と、が含まれる。表示部44は、印刷画像データ12及びこれに付加されている測定領域情報33に基づき、CMYK欄及びID欄の表示を行う。また、表示部44は、測色器41から入力された測色値に基づき、Lab欄の表示を行う。
測定ボタン82は、測色器41による測色の実行を指令するGUIボタンであり、本実施形態では、測定領域表示欄81に列挙されている測定領域31毎に設けられている。オペレータが測色器41を印刷物14の測定領域31に密着させた状態で、この測定領域31に対応する測定ボタン82をクリックすることで、測色器41による測定領域31の測色が実行される。そして、測色器41から表示部44に測色値が入力されると、測色が行われた測定領域31に対応する前述のLab欄のセル86に測色値が表示される。
OKボタン83は、測色器41による測色を完了させる指令を行うためのボタンである。キャンセルボタン84は、処理や操作を取り消す指令を行うためのボタンである。OKボタン83をクリックすることで、測色器41による測色を完了し、測定結果が測色装置10内の図示しない記憶媒体に保存される。
表示切替ボタン85は、画像表示欄80に表示される画像の表示態様を切り替える指令を行うためのボタンである。
図8は、画像表示欄80に表示される画像の他の表示態様を説明するための説明図である。図8に示すように、表示切替ボタン85がクリックされると、表示部44は、前述の測定領域決定部52と同様の方法で印刷画像データ12を解析して平網領域を検出して、この検出結果に基づいた平網領域画像12aを画像表示欄80内に表示させる。ここで、平網領域は、画像信号値が一様な領域に限られず、前述の許容値の範囲内となる領域を含むようにしてもよい。
<判定部による判別処理(エラーチェック)>
図1に戻って、判定部45は、印刷画像データ12から得られる画像信号値と、測色器41により測色された測定領域31の測色値とに基づいて、測色器41による測色(測定)が正しく行われたか否かの判定、すなわち、測色値のエラーチェックを行う。ここで、測色が正しく行われていない場合の例としては、指定の測定領域31とは異なる位置(別の測定領域31を含む)で測色を行った場合や、測色器41を印刷物14の測定領域31に十分に密着させずに測色を行った場合などが挙げられる。
判定部45は、測定領域決定部52から印刷画像データ12及び測定領域情報33を取得し、印刷画像データ12の測定領域31を判別する。そして、判定部45は、印刷画像データ12がCMYK画像データである場合、例えばJapanColor(登録商標)プロファイル(他のプロファイルでもよい)を用いて、印刷画像データ12の測定領域31毎のCMYKの画像信号値を想定測色値(Lab値)に変換する。この想定測色値とは、印刷画像データ12に基づき印刷された画像の測色を行った際に、測色値として得られると想定される典型的な測色値である。なお、印刷画像データ12がRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)画像データである場合、判定部45は、例えばsRGBプロファイルやAdobeRGBプロファイル(他のプロファイルでもよい)を用いて画像信号値を想定測色値に変換する。
次いで、判定部45は、測色器41により測色される測定領域31毎に、測色器41から得られる測色値と、前述の想定測色値とを比較して、測色器41による測色が指定された測定領域31で正しく行われたか否か(OK/NG)を判定する。
ここで、測色器41から得られる測色値と、想定測色値とが完全に一致することはほぼないが、両者が大幅に異なる場合には、測色器41による測色が指定された測定領域31で正しく行われていない可能性が高い。例えば、想定測色値から想定される測定領域31の色は「赤」であるのに対して、測色器41の測色値から想定される測定領域の色が「青」であるような場合である。従って、判定部45は、例えば、測色器41の測色値と、想定測色値との色差が所定範囲内(色差10以内など)であるか否かに基づき、「OK」又は「NG」の判定を行う。
なお、この際に、想定測色値あるいは測色器41で取得した測色値の彩度により、前述の判定基準の色差を変化させてもよい。例えば基準の色差が彩度に比例する(彩度が低い色ほど判定色差が小さくなり厳しい判定基準となる)ようにしてもよい。
表示部44は、判定部45が「NG」と判定した場合にはその旨の警告表示(警告画面の表示、スピーカ等による音声表示を含む)を行う。これにより、オペレータに測色のやり直しを促すことができる。
[第1実施形態の作用]
次に、図9を用いて上記構成の測色装置10の作用について説明を行う。図9は、測色装置10による印刷物14の測色処理の流れ(印刷物の測定方法)、特に印刷物14の測定位置である測定領域31の決定処理の流れ(印刷物の測定位置決定方法)を示すフローチャートである。
最初に、印刷物14に印刷される画像の印刷画像データ12が測色装置10に入力される(ステップS11)。そして、測色装置10に入力された印刷画像データ12を測定領域決定部52が取得する。
測定領域決定部52が印刷画像データ12を取得すると、測定領域決定部52の抽出部55及び割り振り部56並びに決定部57が作動する。抽出部55は、前述の図2及び図3で説明したように、印刷画像データ12上で着目領域60の位置を移動させながら、各位置において画像信号値の抽出を行って、印刷画像データ12の全エリアを走査する。これにより、抽出部55によって、印刷画像データ12から複数の測定候補領域54が抽出される(ステップS12、本発明の候補領域抽出ステップに相当)。抽出部55は、測定候補領域54の抽出結果を割り振り部56に出力する。
割り振り部56は、抽出部55から入力される測定候補領域54の抽出結果に基づき、前述の図4で説明したように、測定候補領域群毎にそれぞれ測定領域31を割り振る数を決定する割り振り処理を行う(ステップS13、本発明の割り振りステップに相当)。これにより、割り振り部56によって、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に測定領域31を割り振る数が決定されるが、既に測定領域31を割り振り済みの測定領域候補群と画像信号値が近似している測定候補領域群については測定領域31の割り振り対象から除外される。
このように測定領域31の割り振り処理を行うことで、画像信号値が近似している測定候補領域群が多数ある場合でも、各測定候補領域群に対して面積比率に応じた重みで測定領域31を割り振りつつ、測定領域31の画像信号値が分散される。その結果、画像信号値が異なる(近似していない)測定候補領域群にそれぞれ割り振られる測定領域31の数に著しい不均衡が生じることが防止される。そして、割り振り部56は、測定候補領域群毎の測定領域31の割り振り結果を決定部57に出力する。
決定部57は、前述の図5で説明したように、測定候補領域群毎にそれぞれ割り振り部56により割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する(ステップS14、本発明の決定ステップに相当)。これにより、決定部57によって、各測定領域31の位置が印刷物14上で分散するように、測定候補領域群の中での測定領域31の位置が決定される。その結果、印刷物14の面内にムラがある場合でも、ムラの影響を平均化した測色値を取得することができる。
次いで、決定部57は、印刷画像データ12に対して、決定した測定領域31の位置を特定可能な枠情報と、測定領域31を示す測定領域情報33(ID等)と、を印刷画像データ12に付加する加工処理を行う。そして、決定部57は、加工処理済みの印刷画像データ12を表示部44と判定部45とにそれぞれ出力する。
表示部44は、決定部57から入力された加工処理済みの印刷画像データ12に基づき、測色操作用のGUIを表示する(ステップS15)。このGUIの画像表示欄80には、印刷画像データ12に基づき、印刷物14に対応する画像と、枠情報及び測定領域情報33(ID)とが重畳して表示される。これにより、オペレータに対して印刷物14上の測定領域31を提示することができる(本発明の提示ステップに相当)。
表示部44に測色操作用のGUIが表示されると、オペレータは、画像表示欄80内の画像及び枠情報並びに測定領域情報33を確認しながら、印刷物14の測定領域31(ID=「a」)に測色器41を密着させる。次いで、オペレータがGUI上の測定ボタン82をクリックすると、測色器41による測定領域31の測色が実行され、測色器41から表示部44に測色値(Lab値)が入力される(ステップS16)。
この際に、判定部45は、印刷画像データ12の測定領域31(ID=「a」)に対応する画像信号値を、JapanColor(登録商標)プロファイルを用いて想定測色値(Lab値)に変換する。そして、判定部45は、測色器41から得られた測色値と、想定測色値とを比較して両者の色差に基づき、測色器41による測色(測定)が正しく行われたか否か(OK/NG)を判定する(ステップS17)。
判定部45は、両者の色差が所定範囲内にならない場合にはNG判定を行う。そして、表示部44は、判定部45のNG判定を受けてその旨を示す警告表示を行う。これにより、測色器41による測色が指定された測定領域31で行われていない場合、或いは測色器41が測定領域31に密着していない場合などの測色が正しく行われていない場合には、オペレータに対して警告表示がなされる。これにより、オペレータは、測色器41による測色をやり直すことができる。
一方、判定部45にてOK判定がなされた場合には、オペレータは、印刷物14の測定領域31(ID=「b」)に測色器41を密着させる(ステップS18でYES、ステップS19)。以下同様にして、印刷物14の測定領域31毎に前述のステップS16からステップS19までの各処理が繰り返し実行される。印刷物14の全ての測定領域31の測色が完了すると(ステップS18でNO)、印刷物14の測色が完了する。
なお、他の印刷物14の測色を行う場合には、前述のステップS11からステップS19までの各処理が繰り返し実行される(ステップS20)。以上で測色装置10による印刷物14の測色処理が完了する。
[第1実施形態の効果]
以上のように本実施形態では、印刷画像データ12内に、画像信号値が近似している測定候補領域群が多数ある場合でも、各測定候補領域群に対して面積比率に応じた重みで測定領域31を割り振りつつ、測定領域31の画像信号値が分散される。その結果、印刷画像データ12内で面積比率は小さいが重要な色を有する測定候補領域群に割り振られる測定領域31(測定位置)の数が少なくなる、或いは割り振られなくなることを防止することができる。その結果、印刷物上の測定位置を適切に決定することができる。
また、測定位置の決定結果を表示することで、特別な装置を使用することなく、オペレータに対して印刷物上の測定位置を簡易且つ適切に示すことができる。その結果、再現性の良い測定が可能となる。
また、印刷物14に印刷された画像内でグラデーション領域の測色を行う場合にも、測定位置が表示されるので、測定位置の位置ずれに起因する測色値のずれが生じることが防止される。
さらに、2つの印刷物14間の色ずれの評価を目的として、2つの印刷物14の測色を行った際に、測定位置をほぼ同じ位置にすることができるので、測定位置のずれに起因する測色値のずれが防止される。その結果、印刷のムラ等に起因する2つの印刷物14間の色ずれの評価を行うことができる。すなわち、本実施形態を複数の印刷物14間の色ずれの評価に適用することができる。
[第2実施形態の測色装置]
次に、図10を用いて第2実施形態の測色装置10A(本発明の印刷物の測定位置提示装置に相当)について説明する。図10は、第2実施形態の測色装置10Aの概略図である。上記第1実施形態の測色装置10は、表示部44に測定領域31を表示することで、オペレータに対して印刷物14上の測定領域31を提示している。これに対して、第2実施形態の測色装置10Aでは、印刷物14の測定領域31を示す測定位置提示ガイド9を製造し、この測定位置提示ガイド9(図13参照)を用いてオペレータに対して印刷物14上の測定領域31を提示する。
測色装置10Aは、位置合わせ領域決定部22及び印刷部23及びカッティングプロッタ24を備える点を除けば、第1実施形態の測色装置10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
なお、第2実施形態の測定領域決定部52は、枠情報及び測定領域情報33を付加する加工処理を施した印刷画像データ12を位置合わせ領域決定部22に出力すると共に、測定領域情報33をカッティングプロッタ24に出力する。
図11は、位置合わせ領域決定部22にて加工処理された印刷画像データ12を説明するための説明図である。図11に示すように、位置合わせ領域決定部22は、測定領域決定部52から入力された加工処理済みの印刷画像データ12を解析して、印刷物14と測定位置提示ガイド9との位置合わせに用いられる位置合わせ領域35を検出する。そして、位置合わせ領域決定部22は、位置合わせ領域35を特定可能な情報(例えば、本実施形態では点線枠で示す切り抜き線)を印刷画像データ12に付加する加工処理を行う。なお、ここでいう印刷物14と測定位置提示ガイド9との位置合わせは、印刷物14に印刷された印刷画像データ12の画像と、測定位置提示ガイド9に印刷された印刷画像データ12の画像との位置合わせである。
具体的に、位置合わせ領域決定部22は、公知のエッジ検出法を用いて印刷画像データ12の解析を行い、この印刷画像データ12に基づく画像の外郭となるエッジEの一部を位置合わせ領域35として決定する。この際に、位置合わせ領域決定部22は、エッジEの方向(エッジEに沿う方向)が互いに異なる複数(少なくとも2以上)の領域をそれぞれ位置合わせ領域35として決定する。これにより、印刷物14と測定位置提示ガイド9との位置合わせを行う際の位置合わせ精度を向上させることができる。ここで、位置合わせ領域35として、エッジEが一本の直線のみの領域だけではなく、例えばエッジEが交差している領域やエッジEが折れ曲がっている領域を選択した場合には、より位置合わせの精度が向上するので好ましい。
位置合わせ領域決定部22は、位置合わせ領域35を示す切り抜き線を付加する加工処理を施した印刷画像データ12を、印刷部23(図10参照)に出力する。また、位置合わせ領域決定部22は、位置合わせ領域35の位置及び形状に関する位置合わせ領域情報を、カッティングプロッタ24に出力する。なお、本実施形態では、測定領域決定部52による加工処理後に、位置合わせ領域決定部22による加工処理を行っているが、順番は逆でも良く、あるいは同時でもよい。
印刷部23は、例えばインクジェットプリンタなどの公知の各種画像記録装置が用いられており、位置合わせ領域決定部22から入力された印刷画像データ12に基づき、この印刷画像データ12に基づく画像を記録媒体37(図12参照)に印刷する。なお、この記録媒体37の種類は特に限定はされない。印刷画像データ12に基づく画像が印刷された記録媒体37は、カッティングプロッタ24にセットされる。
図12は、測定位置提示ガイド9の正面図である。図12に示すように、カッティングプロッタ24は、測定領域決定部52から入力される測定領域情報33と、位置合わせ領域決定部22から入力される位置合わせ領域情報に基づき、記録媒体37から測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)を切り抜く処理を行う。これにより、測定位置提示ガイド9が生成される。なお、本実施形態では、カッティングプロッタ24を用いて自動で切り抜き処理を行うが、例えば、カッタ等を用いて、図11に示した測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)を手作業で切り抜いてもよい。
測定位置提示ガイド9は、印刷画像データ12に基づく画像が印刷された印刷面39と、前述の切り抜き処理により印刷面39に形成された複数の開口がそれぞれ示す測定領域31及び位置合わせ領域35と、印刷面39上において測定領域31の位置を示す測定領域情報33と、を有する。このように測定位置提示ガイド9は、印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷される画像と同じ画像を印刷した記録媒体37から、測定領域31及び位置合わせ領域35にそれぞれ対応する部分を切り抜いたものである。この測定位置提示ガイド9は、印刷物14の上に配置された際に、オペレータに対して印刷物14上の測定領域31を提示する。
図13は、測定位置提示ガイド9を用いた印刷物14の測色を説明するための説明図である。
図13に示すように、印刷物14は、測色装置10Aの図示しないステージ上にセットされる。そして、この印刷物14の上に、測定位置提示ガイド9が配置される。この際に、測定位置提示ガイド9の印刷面39の位置合わせ領域35に対応する開口内には、印刷物14に印刷された画像が露呈される。このため、測定位置提示ガイド9の印刷面39に印刷された印刷画像データ12の画像のエッジEと、印刷物14に印刷された印刷画像データ12の画像のエッジEとの位置合わせは可能である。従って、測定位置提示ガイド9は、その印刷面39に印刷された画像のエッジEが、印刷物14に印刷されている画像のエッジEと一致するように、印刷物14上での位置が調整されている。なお、印刷物14の上に測定位置提示ガイド9を配置するとは、印刷物14の測色を行う面に測定位置提示ガイド9を重ね合せて配置することである。
測定位置提示ガイド9と印刷物14との位置合わせがなされると、測定位置提示ガイド9の各測定領域31にそれぞれ対応する開口を通して、印刷物14に印刷された画像内の各測定領域31(点線枠で表示)がそれぞれ露呈する。測定位置提示ガイド9と印刷物14とが位置合わせされているので、両者の各測定領域31の位置は一致する。これにより、測定位置提示ガイド9を通して、印刷物14の測定位置となる測定領域31がオペレータに提示される。
測色器41は、オペレータの手動操作により、測定位置提示ガイド9の各測定領域31に対応する開口を通して、測色器41が印刷物14の各測定領域31に接触(密着)される。そして、前述の測定ボタン82(図7参照)のクリックがなされると、測色器41による印刷物14の測定領域31の測色が行われる。これ以降の処理は、第1実施形態と基本的に同じであるので、具体的な説明は省略する。
このように第2実施形態では、印刷物14の測定領域31(測定位置)を示す測定位置提示ガイド9を製造し、この測定位置提示ガイド9を印刷物14の上に配置することで、印刷物14上の測定領域31を簡易に提示することができる。また、測定領域31の決定については第1実施形態と同じであるので、第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
[第2実施形態(測定位置提示ガイド)の他実施例1]
次に、図14を用いて第2実施形態で説明した測定位置提示ガイド9の他実施例1の測定位置提示ガイド9Aについて説明を行う。図14は、測定位置提示ガイド9Aの正面図である。上記第1実施形態では、測定位置提示ガイド9の製造時に、記録媒体37から測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)の切り抜き処理を行っているが、第2実施形態では切り抜き処理を省略している。
測定位置提示ガイド9Aは、前述の測定領域決定部52及び位置合わせ領域決定部22にて加工処理が施された印刷画像データ12に基づく画像を、印刷部23にて光透過性を有する透明記録媒体37Aに印刷することによって製造される。従って、測定位置提示ガイド9Aは、測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分が線枠で囲まれた透明領域に形成されている点を除けば、基本的には第2実施形態の測定位置提示ガイド9と同じ構成である。従って、上記第2実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
透明記録媒体37Aは、印刷物14の上に配置した際にこの印刷物14を視認可能な記録媒体、すなわち、印刷物14が透けて見えるような透明又は半透明な記録媒体であればよく、例えば、トレーシングペーパのような厚みの薄い紙を用いてよい。
測定位置提示ガイド9Aは、少なくとも測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分が透明領域になる。このため、測色装置10において測定位置提示ガイド9Aを印刷物14の上に配置した際に、オペレータは透明領域を通して印刷物14を視認することができる。従って、オペレータは、位置合わせ領域35に対応する透明領域を通して印刷物14の画像のエッジEの位置を確認することができるので、第1実施形態と同様にして測定位置提示ガイド9Aと印刷物14との位置合わせを行うことができる。そして、測定位置提示ガイド9Aと印刷物14との位置合わせがなされると、測定位置提示ガイド9Aの測定領域31に対応する透明領域を通して、印刷物14の各測定領域31をオペレータに提示することができる。
測色器41は、測定位置提示ガイド9Aの透明領域(透明記録媒体37A)を通して印刷物14の測定領域31の測色を行う。このため、測色器41により得られる測色値は、透明記録媒体37Aを通して得られた印刷物14の測定領域31の測色値である。従って、測色器41により得られる測色値から、透明記録媒体37Aによる測色値の変化分を差し引くことにより、印刷物14の測定領域31の測色値が求められる。具体的には、下記のように、保護膜を付加した印刷物の色予測に関する本出願人の先行出願の特開2011−075304号公報に開示されている方法を応用(保護膜を透明記録媒体に読み替える)することで、測定領域31の測色値が求められる。
<測色値の算出方法>
Kubelka−Munkの理論により、印刷物14の分光反射率をRg、印刷物14の上に置いた透明記録媒体37A(測定位置提示ガイド9A)上の分光反射率をRとし、透明記録媒体37Aの固有の光学物性値をそれぞれ固有反射率R∞、散乱係数S、厚みxとすると、RとRgの関係を下記の式(4)で表すことができる。なお、これらのパラメータは波長の関数であり、波長毎に下記の式(4)で表すことになるが標記上省略している。
Figure 0006181025
ここで、上記式(4)のR∞とSx(散乱係数Sと厚みxとの積)は、少なくとも2種の下地(白・黒パッチ)上に透明記録媒体37Aを置いた状態と置かない状態とでの分光反射率に基づいて予め求めておくことができる(特開2011−075304号公報参照)。従って、印刷物14上に配置した透明記録媒体37A上の分光反射率Rを測定して既知とすると、未知数はRgのみとなる。よって、上記式(4)に従って透明記録媒体37Aの影響を差し引いた印刷物14の分光反射率Rg(測定領域31の測色値)を求めることができる。
このように測定位置提示ガイド9Aを用いた場合でも、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記第2実施形態では、透明記録媒体37Aからの測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を省略しているが、第1実施形態と同様に、測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を行ってもよい。
[第2実施形態(測定位置提示ガイド)の他実施例2]
次に、図15を用いて第2実施形態で説明した測定位置提示ガイド9の他実施例2の測定位置提示ガイド9Bについて説明を行う。図15は、測定位置提示ガイド9Bの正面図である。
上記他実施例1では、印刷画像データ12に基づく画像を透明記録媒体37Aに印刷して測定位置提示ガイド9Aを製造している。これに対して、図15に示すように、他実施例2では、印刷画像データ12に基づく画像からその外郭のエッジEを抽出したエッジ画像データを生成し、このエッジ画像データに基づくエッジ画像48を透明記録媒体37Aに印刷して測定位置提示ガイド9Bを製造する。なお、各実施形態及び他実施例と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
エッジ画像48には、測定領域31に対応する部分を示す線枠が含まれているが、前述の位置合わせ領域35に対応する部分を示す線枠は含まれてはいない。なお、本実施形態では、エッジ画像データの生成は印刷部23(図10参照)にて行うが、エッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成部を別途追加してもよい。
測定位置提示ガイド9Bは、ほぼ全面が透明領域となるため、測色装置10において測定位置提示ガイド9Bを印刷物14の上に配置した際に、オペレータは測定位置提示ガイド9Bを通して印刷物14を視認することができる。これにより、オペレータは、測定位置提示ガイド9Bに印刷されているエッジ画像48と、印刷物14に印刷されている画像のエッジとの位置合わせを行うことができる。すなわち、測定位置提示ガイド9Bと印刷物14との位置合わせを行うことができる。このため、測定位置提示ガイド9Bには、他実施例1の測定位置提示ガイド9A(図14参照)のように位置合わせ領域35を形成する必要はなくなる。このため、測色装置10Aの位置合わせ領域決定部22(図10参照)も不要となる。
以下、前述の第2実施形態と同様に、測定位置提示ガイド9Bと印刷物14との位置合わせがなされると、測定位置提示ガイド9Bの測定領域31に対応する透明領域を通して、印刷物14の各測定領域31をオペレータに提示することができる。また、前述の他実施例1と同様に、測色器41を用いて、測定位置提示ガイド9Bの透明領域(透明記録媒体37A)を通して印刷物14の測定領域31の測色を行うことができる。
このように他実施例2の測定位置提示ガイド9Bを用いた場合でも、上記第2実施形と同様の効果が得られる。
なお、上記他実施例2では、透明記録媒体37Aからの測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を省略しているが、第2実施形態と同様に、測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を行ってもよい。
[第2実施形態(測定位置提示ガイド)の他実施例3]
次に、図16を用いて第2実施形態で説明した測定位置提示ガイド9の他実施例3の測定位置提示ガイド9Cについて説明を行う。図16は、測定位置提示ガイド9Cの正面図である。
上記他実施例2では、エッジ画像データに基づくエッジ画像48を透明記録媒体37Aに印刷する場合を例に挙げて説明したが(図15参照)、このエッジ画像48を第1実施形態等で説明した記録媒体37に印刷してもよい。測定位置提示ガイド9Cは、記録媒体37にエッジ画像48を印刷すると共に、記録媒体37から測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分を切り抜くことにより製造される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明を行う。印刷画像データ12に基づく印刷物14の印刷を行う際に、印刷画像データ12の画像のサイズと、この印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷される画像のサイズとが一致しない場合がある。この両者のサイズの不一致は、例えば、印刷物14の印刷を行う際の製版時(例えばフレキソ印刷を行う場合にはフレキソ印刷版の製版時)及び印刷時の各種設定や、印刷時のインクの吸収及び乾燥等により物理的に記録媒体37(透明記録媒体37A)が伸縮することが原因である。このような不一致が発生すると、前述の測定位置提示ガイド9により印刷物14上の測定領域31の位置を正確に特定することができない。そこで、第3実施形態では、両者のサイズの不一致に対応した測定位置提示ガイド9の製造を行う。
図17は、第3実施形態の測色装置10Bの概略図である。図17に示すように、測色装置10Bは、位置合わせ領域決定部22と印刷部23との間に画像サイズ調整部72が設けられている点を除けば、第2実施形態の測色装置10Aと基本的に同じ構成である。このため、上記各実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
画像サイズ調整部72は、位置合わせ領域決定部22から入力される印刷画像データ12の画像のサイズを、この印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷された画像のサイズに合わせて調整する。具体的に、画像サイズ調整部72は、印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷された画像を読み取るスキャナ74からこの画像の読取画像データを取得し、この読取画像データを解析して印刷物14に印刷された画像のサイズを取得する。なお、印刷物14に印刷された画像のサイズを予め測定して得られた測定値を画像サイズ調整部72に入力してもよい。
次いで、画像サイズ調整部72は、元の印刷画像データ12の画像のサイズと、印刷物14に印刷された画像のサイズとを比較して、前者に対する後者の拡大縮小の倍率を示す変倍率を算出する。そして、画像サイズ調整部72は、算出した変倍率に基づき、位置合わせ領域決定部22から入力される印刷画像データ12に対して変倍処理(拡大縮小処理)を施して、印刷画像データ12の画像のサイズを変倍する。この変倍処理後の印刷画像データ12は、画像サイズ調整部72から印刷部23へ出力される。
印刷部23は、変倍処理後の印刷画像データ12に基づき記録媒体37に画像を印刷する。以下、前述の第2実施形態と同様に、カッティングプロッタ24が記録媒体37の切り抜き処理を行う。この際に、カッティングプロッタ24は、画像サイズ調整部72が算出した変倍率に基づき、変倍処理後の測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分を切り抜く処理を行う。これにより、印刷物14上の画像のサイズに対応したサイズの画像が印刷された測定位置提示ガイド9が得られる。
なお、測定位置提示ガイド9の製造時において、印刷物14の印刷時と同様に、印刷画像データ12のサイズと、記録媒体37に印刷される画像のサイズとが不一致になる場合には、両者のサイズを比較して得られた変倍率も考慮して、画像サイズ調整部72による変倍処理を実行すればよい。
また、上記第3実施形態では、位置合わせ領域決定部22から入力される印刷画像データ12に対して変倍処理を施しているが、測色装置10Bに入力される前の印刷画像データ12に対して変倍処理を施してもよく、変倍処理を行うタイミングは特に限定はされない。
また、上記第3実施形態で説明した印刷画像データ12の変倍処理は、前述の第2実施形態の他実施例1から他実施例3の測定位置提示ガイドの製造時にも適用することができる。
[その他]
上記各実施形態において、割り振り部56は、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に測定領域31を割り振る数を決定しているが、この順番は特に限定されるものではない。例えば、予め定めた重要色を多く含む測定候補領域の順番、或いは印刷画像データの中心から近い位置にある測定候補領域群の順番、或いはランダムに決定した測定候補領域群の順番に測定領域31を割り振る数を決定してもよい。
上記各実施形態では、印刷物14の品質の測定として測色(つまり、分光反射率、分光透過率、XYZ値、Lab値、濃度等の色の測定)の例で説明したが、本発明の適用範囲は測色に限らず、網点面積率の測定や、光沢度又はBRDF(Bidirectional Reflectance Distribution Function:双方向反射率分布関数)の測定(第2実施形態以降では印刷物14の測定領域31が測定位置提示ガイドの開口から露呈している場合)など色以外の測定にも適用可能である。
上記第2実施形態以降の実施形態では、測定位置提示ガイドに印刷画像データに基づく画像(エッジ画像を含む)を印刷しているが、測定領域31(測定領域情報33や位置合わせ領域35も同様)の位置を示すことが可能であれば、画像の印刷は省略してもよい。
更に、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施形態の少なくとも2つの実施形態を適宜に組み合わせてもよい。
9,9A,9B,9C…測定位置提示ガイド,10,10A,10B…測色装置,12…印刷画像データ,14…印刷物,16…測色装置,23…印刷部,24…カッティングプロッタ,31…測定領域,33…測定領域情報,35…位置合わせ領域,41…測色器,52…測定領域決定部,55…抽出部,56…割り振り部,57…決定部

Claims (14)

  1. 印刷物に印刷される画像の印刷画像データを解析して、前記印刷物の品質を測定するための測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の前記測定候補領域を抽出する候補領域抽出ステップと、
    同一の画像信号値を有する前記測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、前記候補領域抽出ステップの抽出結果に基づき、画像信号値が異なる複数の前記測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る前記測定位置の数を、当該測定候補領域群ごとに決定する割り振りステップと、
    前記測定候補領域群ごとに、前記割り振りステップにて割り振られた数分の前記測定候補領域の位置を前記測定位置として決定する決定ステップと、を有し、
    前記割り振りステップでは、前記測定位置を割り振り済みの前記測定候補領域群の画像信号値に対して、画像信号値が予め定めた範囲内となる前記測定候補領域群を、前記測定位置を割り振る対象から除外する印刷物の測定位置決定方法。
  2. 前記割り振りステップでは、前記候補領域抽出ステップの抽出結果に基づき、前記測定候補領域群ごとの前記印刷画像データの中に占める割合である面積比率の大きさを比較して、前記面積比率の大きさ順に、前記測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る前記測定位置の数を決定する請求項1に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  3. 前記割り振りステップでは、前記測定候補領域群の前記面積比率が大きくなるのに従って割り振る前記測定位置の数を増加させる請求項2に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  4. 前記決定ステップは、前記測定候補領域群の中に複数の前記測定位置を決定する際に、前記測定候補領域群の中で前記測定位置を分散させる請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  5. 前記決定ステップは、前記測定位置を分散させる際に、前記印刷物の中で予め定めた方向への前記測定位置の分散を他の方向よりも大きくする請求項4に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  6. 前記候補領域抽出ステップは、前記印刷画像データに着目領域を設定し、前記着目領域の位置を移動させながら各位置において前記印刷画像データから前記着目領域内の画像信号値の抽出を行って、当該印刷画像データの全エリアを走査して得られた前記着目領域ごとの画像信号値の抽出結果に基づき、前記測定候補領域の抽出を行う請求項1から5のいずれか1項に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  7. 前記候補領域抽出ステップにおいて、前記印刷画像データに設定される前記着目領域の各位置は、当該着目領域どうしが非重複となる位置に設定される請求項6に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  8. 前記候補領域抽出ステップにおいて、前記印刷画像データに設定される前記着目領域の各位置は、互いに隣り合う前記着目領域が一部重複する位置に設定される請求項6に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  9. 前記決定ステップにて決定した前記印刷物の前記測定位置を提示する提示ステップを有する請求項1から8のいずれか1項に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  10. 前記提示ステップでは、前記印刷画像データに対して、前記測定位置を示す情報を付加する加工処理を施し、前記加工処理が施された前記印刷画像データに基づく画像を表示部に表示する請求項9に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  11. 前記提示ステップでは、前記印刷画像データに基づき、前記印刷物の前記測定位置を示す測定位置提示ガイドを生成し、前記測定位置提示ガイドを前記印刷物の上に配置して、前記測定位置を提示する請求項9に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  12. 前記印刷物の品質の測定には、前記印刷物の測色、及び前記印刷物に印刷された前記画像の網点面積率の測定、及び前記印刷物の光沢度の測定、及び前記印刷物の双方向反射率分布関数の測定の少なくともいずれか一つが含まれる請求項1から11のいずれか1項に記載の印刷物の測定位置決定方法。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の印刷物の測定位置決定方法で決定した前記測定位置にて前記印刷物の品質を測定する印刷物の測定方法。
  14. 印刷物に印刷される画像の印刷画像データを解析して、前記印刷物の品質を測定するための測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の前記測定候補領域を抽出する候補領域抽出部と、
    画像信号値が同一となる前記測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、前記候補領域抽出部の抽出結果に基づき、画像信号値が異なる複数の前記測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る前記測定位置の数を、当該測定候補領域群ごとに決定する割り振り部と、
    前記測定候補領域群ごとに、前記割り振り部にて割り振られた数分の前記測定候補領域の位置を前記測定位置として決定する決定部と、を有し、
    前記割り振り部は、前記測定位置を割り振り済みの前記測定候補領域群の画像信号値に対して、画像信号値が予め定めた範囲内となる前記測定候補領域群を、前記測定位置を割り振る対象から除外する印刷物の測定位置決定装置。
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