JP6285837B2 - 測定位置提示方法及び測定位置提示ガイドの製造方法並びに印刷物の測定方法 - Google Patents

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本発明は、印刷物の品質を測定するための測定位置を提示する測定位置提示方法、及び測定位置提示ガイドの製造方法並びに印刷物の測定方法に関する。
従来は、印刷物が顧客の指定する所定の色(色の濃度を含む)に仕上がっているか否かの判断は、専門の検査者により目視で行われていた。この判断は主観的であり、検査者により目視基準が異なるので、客観的な判断が困難である。このため、大量に印刷された印刷物中に色のバラツキが生じることが避けられず、このバラツキが大きい場合には、顧客から苦情が寄せられ、印刷のやり直しという事態にもなる。
そこで、近年では、測色器を目視により手動で印刷物に接触させて測色を実行するなど、測色器を利用して客観的に印刷物の色を評価することが一般的である。
例えば、特許文献1には、2つの印刷物の同じ点を測色器で測色することにより、印刷物間の色ずれを評価する方法が開示されている。この特許文献1に記載の方法では、測色を行う測定点を手動で選択、或いは企業のロゴや人物の顔やその他の重要エリアなどを測定点として自動選択して、選択した測定点の測色を2つの印刷物について実行する。
また、特許文献2には、前述の特許文献1と同様に、2つの印刷物の同じ点を測色器で測色することにより、印刷物間の色ずれを評価する評価装置が開示されている。この特許文献2の評価装置は、原稿台と、原稿台に取り付けられた左右方向(X方向)及び上下方向(Y方向)に移動自在なXYアームと、XYアームに取り付けられた測色計と、を備えており、印刷物上の特定の場所を座標(X,Y)で指定して測色することが可能となる。
特開2006−153864号公報 特開平10−305562号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、例えば、印刷物に印刷されている画像内に同じ色(同じ画像信号値)の領域が広がっている場合、印刷のムラにより、この領域内の測定位置によって測色値が異なることがある。また、画像内で色が連続的に変化しているグラデーション領域の測色を行う場合にも、この領域内の測定位置により測色値が異なることがある。このため、どの位置を何点測色することが適切であるのかが不明である。
また、特許文献2に記載の評価装置は、印刷物上の特定の場所を座標(X,Y)で指定して測定することが可能な特別な装置であるが、このような特別な装置を用意するためには新たな設備投資や設置場所の確保が必要になる。このため、現実には、特許文献2に記載の評価装置を用意することは難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、印刷物上の測定位置を簡易に提示することができる測定位置提示方法及び測定位置提示ガイドの製造方法並びに印刷物の測定方法を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための測定位置提示方法は、印刷画像データに基づき画像が印刷された印刷物の品質を測定するための測定位置を予め決定する決定ステップと、印刷画像データに基づき、印刷物の測定位置を示す測定位置提示ガイドを生成する生成ステップと、測定位置提示ガイドを印刷物の上に配置して、測定位置を提示する提示ステップと、を有する。ここで本明細書にいう「印刷物の上に配置」とは、印刷物の品質の測定を行う面に配置することを示す。
本発明によれば、印刷物上の測定位置を測定位置提示ガイドにより提示することができ、印刷物上の測定位置を簡易に測定することができる。また、印刷物上の測定位置の再現性の良い測定が可能となる。
本発明の目的を達成するための測定位置提示ガイドの製造方法は、印刷画像データに基づき画像が印刷された印刷物の品質を測定するための測定位置を予め決定する決定ステップと、印刷画像データに基づき、印刷物の測定位置を示す測定位置提示ガイドを生成する生成ステップと、を有する。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、画像が印刷された印刷面と、印刷面に形成されており且つ測定位置を示す測定領域と、を有する測定位置提示ガイドを生成する。これにより、印刷物上の測定位置の提示を簡易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップは、印刷画像データに対して測定領域を特定可能な加工処理を施し、加工処理された印刷画像データを印刷することにより、測定位置提示ガイドを生成する。これにより、印刷物上の測定位置の提示を簡易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、測定位置提示ガイドの測定領域に対応する部分を切り抜く処理を行う。これにより、測定位置提示ガイドの切り抜き処理された開口部分を通して、印刷物上の測定位置を提示することができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、測定領域の位置を示す位置情報を印刷面に形成する。これにより、測定位置提示ガイド上で測定領域の位置を容易に判別することができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、印刷物の画像と測定位置提示ガイドの画像との位置合わせに用いられる位置合わせ領域を、測定位置提示ガイドに形成する。これにより、印刷物の画像と測定位置提示ガイドの画像との位置合わせを容易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、測定位置提示ガイドの位置合わせ領域に対応する部分を切り抜く処理を行う。これにより、印刷物の画像と測定位置提示ガイドの画像との位置合わせを容易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、画像のエッジの一部の領域を位置合わせ領域とする。これにより、印刷物の画像と測定位置提示ガイドの画像との位置合わせを容易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、画像のエッジの一部の領域であってかつエッジの方向が互いに異なる複数の領域を位置合わせ領域とする。これにより、印刷物の画像と測定位置提示ガイドの画像との位置合わせを行う際の位置合わせ精度を向上させることができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、光透過性を有する測定位置提示ガイドを生成する。これにより、印刷物上の測定位置の提示を簡易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、画像のエッジを抽出してなるエッジ画像を、印刷面に形成する。これにより、印刷物の画像と測定位置提示ガイドの画像との位置合わせを容易に行うことができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、生成ステップでは、印刷画像データの画像のサイズと、印刷画像データに基づき印刷物に印刷された画像のサイズとを比較して、印刷画像データの画像のサイズに対する印刷物に印刷された画像のサイズの変倍率を算出し、変倍率に基づき印刷画像データに対して画像のサイズを変倍する変倍処理を施し、変倍処理を施した印刷画像データに基づき、測定位置提示ガイドの印刷面に印刷を行う。これにより、印刷物上の画像のサイズに対応したサイズの画像が印刷された測定位置提示ガイドが得られる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、印刷画像データを解析して、測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の測定候補領域を抽出する候補領域抽出ステップを有し、決定ステップは、候補領域抽出ステップにて抽出された複数の測定候補領域の中から測定位置を決定する。これにより、測定位置を自動的に決定することができる。これにより、印刷物の測定を行う際に印刷のムラを考慮した測定が可能となる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、画像信号値が同一となる測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、決定ステップは、画像信号値が異なる測定候補領域群ごとの面積比率に応じて、測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る測定位置の数を決定し、測定候補領域群ごとに割り振られた数分の測定候補領域の位置を測定位置として決定する。これにより、測定候補領域毎の面積比率に応じて測定位置を自動的に決定することができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、印刷画像データを解析して、測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の測定候補領域を抽出する候補領域抽出ステップと、画像信号値が同一となる測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、候補領域抽出ステップの抽出結果に基づき、画像信号値が異なる測定候補領域群ごとの面積比率の大きさを比較して、面積比率の大きさ順に、測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る測定位置の数を決定する割り振りステップと、を有し、割り振りステップは、測定位置を割り振り済みの測定候補領域群の画像信号値に対して、画像信号値が予め定めた範囲内となる測定候補領域群を、測定位置を割り振る対象から除外し、決定ステップは、測定候補領域群ごとに、割り振りステップにて割り振られた数分の測定候補領域の位置を測定位置として決定する。これにより、画像信号値が近似している測定候補領域が多数ある場合でも、各測定候補領域に対して面積比率に応じた重みで測定位置を割り振りつつ、測定位置の画像信号値が分散される。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、決定ステップは、測定候補領域群の中に複数の測定位置を決定する際に、測定候補領域群の中で測定位置を分散させる。これにより、印刷物の面内にムラがある場合でも、ムラの影響を平均化した測定値を取得することができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、決定ステップは、測定位置を分散させる際に、印刷物の中で予め定めた方向への測定位置の分散を他の方向よりも大きくする。これにより、印刷物の面内にムラがある場合でも、ムラの影響を平均化した測定値を取得することができる。
本発明の他の態様に係る測定位置提示ガイドの製造方法において、印刷物の品質の測定には、印刷物の測色、及び印刷物に印刷された画像の網点面積率の測定、及び印刷物の光沢度の測定、及び印刷物の双方向反射率分布関数の測定の少なくともいずれか一つが含まれる。
本発明の目的を達成するための印刷物の測定方法は、上述の測定位置提示ガイドの製造方法で製造された測定位置提示ガイドを、印刷物の上に配置する配置ステップと、測定位置提示ガイドが示す測定位置にて印刷物の品質を測定する測定ステップと、を有する。
本発明の他の態様に係る印刷物の測定方法において、印刷画像データから得られる画像信号値と、測定ステップにて得られる測定結果とを比較して、測定ステップでの測定が正しく行われたか否かを判定する。これにより、測定ステップでの測定が正しく行われていない場合にはその旨を警告することができ、その結果、測定のやり直しを促すことができる。
本発明の測定位置提示方法及び測定位置提示ガイドの製造方法並びに印刷物の測定方法は、印刷物上の測定位置を簡易に提示することができる。
測定位置提示ガイドを製造するガイド製造装置の概略図である。 印刷画像データに基づく画像の正面図である 測定領域指定操作を行うGUI(graphical user interface)の一例を説明するための説明図である。 測定領域指定操作後の印刷画像データに基づく画像の正面図である。 図3に示したGUIの他の例を説明するための説明図である。 測定位置提示ガイドの正面図である。 測色装置の概略図である。 測色操作用のGUIの一例を説明するための説明図である。 測定位置提示ガイドの製造処理の流れを示すフローチャートである。 測色装置における測色処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の測定位置提示ガイドの正面図である。 第3実施形態の測定位置提示ガイドの正面図である。 第4実施形態のガイド製造装置の概略図である。 抽出部による印刷画像データからの画像信号値の抽出処理を説明するための説明図である。 抽出部による測定候補領域の抽出結果を説明するための説明図である。 測定候補領域群毎にそれぞれ測定領域を割り振る数を決定する第2の割り振り処理方法の流れを示すフローチャートである。 決定部による測定領域の位置の決定処理を説明するための説明図である。 第5実施形態のガイド製造装置の概略図である。 第3実施形態の測定位置提示ガイドの変形例である測定位置提示ガイドの正面図である。
[第1実施形態の構成]
図1は、測定位置提示ガイド9を製造するガイド製造装置10の概略図である。測定位置提示ガイド9は、印刷画像データ12に基づき印刷された印刷物14の品質の測定(本実施形態では測色)を測色装置16にて行う際に、オペレータに対して測定位置を提示するために用いられる。
図1に示すように、ガイド製造装置10は、大別して、測定領域決定部20と、操作部21と、位置合わせ領域決定部22と、印刷部23と、カッティングプロッタ24と、を備えており、印刷画像データ12の入力を受けて測定位置提示ガイド9を製造する。ここで、印刷画像データ12には、印刷物14に印刷される画像の原稿画像データの他に、印刷物14に印刷された画像をスキャナ等で読み取って生成した読取画像データも含まれる。
測定領域決定部20は、操作部21にてなされる後述の測定領域指定操作に基づき、印刷画像データ12に対して、測定位置を示す測定領域31(図4参照)を特定可能な加工処理を施す。すなわち、第1実施形態では、オペレータが操作部21を操作して手動で測定領域31の設定を行う。
<測定領域の指定操作>
図2は、印刷画像データ12に基づく画像の正面図である。図3は、測定領域指定操作を行うGUI(graphical user interface)の一例を説明するための説明図である。図4は、測定領域指定操作後の印刷画像データ12に基づく画像の正面図である。なお、各図では図面記載の制約上、画像の色や濃淡を表現できていないが、実際には様々な色による濃淡のある画像内容となっている(他の類似の図面も同様)。
図2に示すような印刷画像データ12がガイド製造装置10に入力されると、図3に示すように、測定領域決定部20は、印刷画像データ12に基づき、測定領域指定操作を行うためのGUIを表示部27(図1では図示を省略)に表示させる。このGUIには、印刷画像データ12に基づく画像が表示される画像表示欄19と、カーソル28と、領域指定ボタン29と、表示切替ボタン30と、印刷画像データ12のファイル名と、が含まれる。なお、測定領域指定操作用のGUIは、図3に示した例に限定されるものでなく、適宜変更してもよい。
GUI上では、オペレータが操作部21を操作してカーソル28を所望の測定領域31まで移動させた後、領域指定ボタン29をクリック(タッチなどのボタンに対応する操作を含む)する測定領域指定操作が行われる。なお、本実施形態では、測定領域31が2箇所指定されたものとして説明を行う。
図4に示すように、測定領域決定部20は、測定領域指定操作がなされた際に、印刷画像データ12に対して、カーソル28で指定された位置に測定領域31を特定可能な情報(例えば、本実施形態では点線枠で示す切り抜き線)を付加する加工処理を施す。ここで、オペレータが指定する測定領域31としては、例えば、印刷画像データ12内での測定領域31の占める割合を示す面積比率の大きな色(ここでいう色には色の濃度を含む)領域と、面積比率は小さいが重要な色を含む領域(企業のロゴやコーポレートカラーを含む領域など)と、キャラクターなどの重要エリアを含む領域と、が例として挙げられる。
この際に、測定領域決定部20は、印刷画像データ12を解析して、オペレータにより指定された測定領域31の画像信号値が一様でない場合、オペレータに対して警告表示を行って別の領域を指定するように促してもよい。なお、この場合には、画像内の緩やかなグラデーション領域など多少変化はあるが測色は可能な領域も測定領域31として選択できるように、領域内の画像信号値に所定のばらつきを許容させてもよい(例えば画像信号値が8bit値で±2以内は許容する等)。
さらに、この場合には、画像中の平網領域(図5参照)の面積率に応じてばらつきの許容値を変化させてもよい。例えば、画像中に平網領域が全面に(100%)存在する場合は許容値を0とし、50%存在する場合は±2とし、0%(一様な平網領域がない)の場合は±4とするようにしてもよい。これにより、平網領域が画像中に少ない場合でも測定位置の候補を広げることができる。ここで、平網領域とは、後述の測色器41(図7参照)のアパーチャ直径以上の辺の正方形領域により構成される領域であって、且つ領域内の画像信号値が一様な領域である。
図3に戻って、表示切替ボタン30は、画像表示欄19に表示される画像の表示態様を切り替える指令を行うためのボタンである。
図5は、図3に示したGUIの他の例を説明するための説明図である。図5に示すように、測定領域決定部20は、表示切替ボタン30がクリックされると、印刷画像データ12を解析して前述の平網領域を検出し、この検出結果に基づいた平網領域画像12aを画像表示欄19内に表示させる。ここで、平網領域は、画像信号値が一様な領域に限られず、前述の許容値の範囲内となる領域を含むようにしてもよい。
<測定領域情報の付加>
図3及び図4に戻って、測定領域決定部20は、測定領域指定操作がなされる毎に、オペレータにより指定された測定領域31を示す測定領域情報33(本発明の位置情報に相当)を印刷画像データ12に付加する加工処理を行う。測定領域情報33は、測定領域31のID(identification)番号や、図示は省略するが、測定領域31の位置及び形状(大きさを含む)などの情報を含む情報である。なお、本実施形態としては、ID番号として「a」、「b」を指定された測定領域31にそれぞれ付している。これにより、GUI上でオペレータにより指定された測定領域31と、後述の測定位置提示ガイド9に形成される測定領域31との対応関係が明確になる。従って、測定領域情報33は、測定位置提示ガイド9における測定領域31の位置を示す位置情報としての役割を果たす。
測定領域決定部20は、測定領域31を示す切り抜き線及び測定領域情報33をそれぞれ付加した印刷画像データ12を、位置合わせ領域決定部22(図1参照)に出力する。また、測定領域決定部20は、測定領域情報33をカッティングプロッタ24と後述の測色装置16とにそれぞれ出力する。
<位置合わせ領域の情報の付加>
位置合わせ領域決定部22は、測定領域決定部20から入力された印刷画像データ12を解析して、印刷物14と測定位置提示ガイド9との位置合わせに用いられる位置合わせ領域35を検出し、位置合わせ領域35を特定可能な情報(例えば、本実施形態では点線枠で示す切り抜き線)を印刷画像データ12に付加する加工処理を行う。なお、ここでいう印刷物14と測定位置提示ガイド9との位置合わせは、印刷物14に印刷された印刷画像データ12の画像と、測定位置提示ガイド9に印刷された印刷画像データ12の画像との位置合わせである。
具体的に、位置合わせ領域決定部22は、公知のエッジ検出法を用いて印刷画像データ12の解析を行い、この印刷画像データ12に基づく画像の外郭となるエッジEの一部を位置合わせ領域35として決定する。この際に、位置合わせ領域決定部22は、エッジEの方向(エッジEに沿う方向)が互いに異なる複数(少なくとも2以上)の領域をそれぞれ位置合わせ領域35として決定する。これにより、印刷物14と測定位置提示ガイド9との位置合わせを行う際の位置合わせ精度を向上させることができる。ここで、位置合わせ領域35として、エッジEが一本の直線のみの領域だけではなく、例えばエッジEが交差している領域やエッジEが折れ曲がっている領域を選択した場合には、より位置合わせの精度が向上するので好ましい。
なお、印刷画像データ12に基づく画像が円形である場合には、画像の外郭となるエッジEだけでは位置合わせを行うことができないので、この場合には、画像の内部のエッジの一部の領域を位置合わせ領域35として決定する。
位置合わせ領域決定部22は、位置合わせ領域35を示す切り抜き線を付加する加工処理を施した印刷画像データ12を、印刷部23(図1参照)に出力する。また、位置合わせ領域決定部22は、位置合わせ領域35の位置及び形状に関する位置合わせ領域情報を、カッティングプロッタ24に出力する。なお、本実施形態では、測定領域決定部20による加工処理後に、位置合わせ領域決定部22による加工処理を行っているが、順番は逆でも良く、あるいは同時でもよい。
印刷部23は、例えばインクジェットプリンタなどの公知の各種画像記録装置が用いられており、位置合わせ領域決定部22から入力された印刷画像データ12に基づき、この印刷画像データ12に基づく画像を記録媒体37(図6参照)に印刷する。なお、この記録媒体37の種類は特に限定はされない。印刷画像データ12に基づく画像が印刷された記録媒体37は、カッティングプロッタ24にセットされる。
図6は、測定位置提示ガイド9の正面図である。図6に示すように、カッティングプロッタ24は、測定領域決定部20から入力される測定領域情報33と、位置合わせ領域決定部22から入力される位置合わせ領域情報に基づき、記録媒体37から測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)を切り抜く処理を行う。これにより、測定位置提示ガイド9が生成される。なお、本実施形態では、カッティングプロッタ24を用いて自動で切り抜き処理を行うが、例えば、カッタ等を用いて、図4に示した測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)を手作業で切り抜いてもよい。
測定位置提示ガイド9は、印刷画像データ12に基づく画像が印刷された印刷面39と、前述の切り抜き処理により印刷面39に形成された複数の開口がそれぞれ示す測定領域31及び位置合わせ領域35と、印刷面39上において測定領域31の位置を示す測定領域情報33と、を有する。このように測定位置提示ガイド9は、印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷される画像と同じ画像を印刷した記録媒体37から、測定領域31及び位置合わせ領域35にそれぞれ対応する部分を切り抜いたものである。この測定位置提示ガイド9は、測色装置16(図1参照)において印刷物14の測色に用いられる。
図7は、測色装置16の概略図である。図7に示すように、測色装置16は、印刷物14及び測定位置提示ガイド9がセットされるステージ(図示は省略)と、測色器41と、装置本体42と、を有する。
測色装置16のステージには、印刷画像データ12に基づく画像が印刷された印刷物14がセットされる。そして、この印刷物14の上に、測定位置提示ガイド9が配置される。この際に、測定位置提示ガイド9の印刷面39の位置合わせ領域35に対応する開口内には、印刷物14に印刷された画像が露呈される。このため、測定位置提示ガイド9の印刷面39に印刷された印刷画像データ12の画像のエッジEと、印刷物14に印刷された印刷画像データ12の画像のエッジEとの位置合わせは可能である。従って、測定位置提示ガイド9は、その印刷面39に印刷された画像のエッジEが、印刷物14に印刷されている画像のエッジEと一致するように、印刷物14上での位置が調整されている。なお、印刷物14の上に測定位置提示ガイド9を配置するとは、印刷物14の測色を行う面に測定位置提示ガイド9を重ね合せて配置することである。
測定位置提示ガイド9と印刷物14との位置合わせがなされると、測定位置提示ガイド9の各測定領域31にそれぞれ対応する開口を通して、印刷物14に印刷された画像内の各測定領域31(点線枠で表示)がそれぞれ露呈する。測定位置提示ガイド9と印刷物14とが位置合わせされているので、両者の各測定領域31の位置は一致する。これにより、測定位置提示ガイド9を通して、印刷物14の測定位置となる測定領域31がオペレータに提示される。
測色器41は、例えば公知のハンディタイプの測色計などの各種の測色器が用いられる。なお、本実施形態ではX−Rite社のi1Pro、i1Pro2を用いる。測色器41は、オペレータの手動操作により、測定位置提示ガイド9の各測定領域31に対応する開口を通して、印刷物14の各測定領域31に接触される。そして、測色器41は、装置本体42からの測定開始指示を受けて、印刷物14の測定領域31の測色を行い、測定領域31の測色値を装置本体42に出力する。
装置本体42は、例えばパーソナルコンピュータなどの演算装置が用いられる。装置本体42には、制御部43と表示部44と判定部45とが設けられている。制御部43は、例えばセントラルプロセッシングユニットであり、図示しないメモリに記憶されている所定のプログラムを実行することで、測色器41による測色を制御する。
制御部43は、前述の測定領域決定部20から測定領域情報33(ID、測定領域31の位置及び形状に関する情報)を取得する。また、装置本体42は、印刷画像データ12を取得する。そして、制御部43は、測定領域決定部20から取得した測定領域情報33と、印刷画像データ12とに基づき、測色器41による測色を行う際の測色操作用のGUIを表示部44に表示させる。なお、測定領域情報33については、オペレータがキーボード等を用いて制御部43に直接入力してもよい。
図8は、表示部44に表示される測色操作用のGUIの一例を説明するための説明図である。
図8に示すように、表示部44に表示されるGUIには、印刷物14に対応する画像の画像表示欄80と、測定領域表示欄81と、測定ボタン82と、OKボタン83と、キャンセルボタン84と、前述の表示切替ボタン30と、印刷画像データ12のファイル名及び測色器41の機種名と、が含まれる。なお、表示部44に表示されるGUIは、図8に示した例に限定されるものでなく、適宜変更してもよい。
画像表示欄80には、印刷画像データ12に基づき、印刷物14に対応する画像が表示される。この画像には、制御部43が測定領域決定部20から取得した測定領域情報33が含まれている。
測定領域表示欄81には、各測定領域31の測定領域情報33(ID)が表示されるID欄と、各測定領域31に対応する印刷画像データ12のCMYK値(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の情報が表示されるCMYK欄と、各測定領域31の測色値(本実施形態ではLab値)が表示されるLab欄と、が含まれる。制御部43は、測定領域決定部20から取得した測定領域情報33と、印刷画像データ12とに基づき、ID欄及びCMYK欄の表示を行う。また、制御部43は、測色器41から入力された測色値に基づき、Lab欄の表示を行う。
測定ボタン82は、測色器41による測色の実行を指令するGUIボタンであり、本実施形態では、測定領域表示欄81に列挙されている測定領域31毎に設けられている。オペレータが測色器41を印刷物14の測定領域31に密着させた状態で、この測定領域31に対応する測定ボタン82をクリックすることで、測色器41による測定領域31の測色が実行される。そして、測色器41から制御部43に測色値が入力されると、測色が行われた測定領域31に対応する前述のLab欄のセル86に測色値が表示される。
OKボタン83は、測色器41による測色を完了させる指令を行うためのボタンである。キャンセルボタン84は、処理や操作を取り消す指令を行うためのボタンである。OKボタン83をクリックすることで、測色器41による測色を完了し、測定結果が保存される。
図7に戻って、判定部45は、印刷画像データ12から得られる画像信号値と、測色器41により測色された測定領域31の測色値とに基づいて、測色器41による測色(測定)が正しく行われたか否かの判定、すなわち、測色値のエラーチェックを行う。ここで、測色が正しく行われていない場合の例としては、指定の測定領域31とは異なる位置(別の測定領域31を含む)で測色を行った場合や、測色器41を印刷物14の測定領域31に十分に密着させずに測色を行った場合などが挙げられる。
判定部45は、測定領域情報33等に基づき印刷画像データ12の測定領域31を判別する。そして、判定部45は、印刷画像データ12がCMYK画像データである場合、例えばJapanColor(登録商標)プロファイル(他のプロファイルでもよい)を用いて、印刷画像データ12の測定領域31毎のCMYKの画像信号値を想定測色値(Lab値)に変換する。この想定測色値とは、印刷画像データ12に基づき印刷された画像の測色を行った際に、測色値として得られると想定される典型的な測色値である。なお、印刷画像データ12がRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)画像データである場合、判定部45は、例えばsRGBプロファイルやAdobeRGBプロファイル(他のプロファイルでもよい)を用いて画像信号値を想定測色値に変換する。
次いで、判定部45は、測色器41により測色される測定領域31毎に、測色器41から得られる測色値と、前述の想定測色値とを比較して、測色器41による測色が指定された測定領域31で正しく行われたか否か(OK/NG)を判定する。
ここで、測色器41から得られる測色値と、想定測色値とが完全に一致することはほぼないが、両者が大幅に異なる場合には、測色器41による測色が指定された測定領域31で正しく行われていない可能性が高い。例えば、想定測色値から想定される測定領域31の色は「赤」であるのに対して、測色器41の測色値から想定される測定領域の色が「青」であるような場合である。従って、判定部45は、例えば、測色器41の測色値と、想定測色値との色差が所定範囲内(色差10以内など)であるか否かに基づき、「OK」又は「NG」の判定を行う。
なお、この際に、想定測色値あるいは測色器41で取得した測色値の彩度により、前述の判定基準の色差を変化させてもよい。例えば基準の色差が彩度に比例する(彩度が低い色ほど判定色差が小さくなり厳しい判定基準となる)ようにしてもよい。
判定部45は、「NG」と判定した場合にはその旨の警告表示(表示部44への表示、スピーカ等による音声表示を含む)を行う。これにより、オペレータに測色のやり直しを促すことができる。
[第1実施形態の作用]
次に、上記構成のガイド製造装置10による測定位置提示ガイド9の製造処理の流れ及び測色装置16の測色処理の流れ(測定位置提示ガイドの製造方法、測定位置提示方法、印刷物の測定方法)について説明を行う。
<測定位置提示ガイドの製造処理>
図9は、ガイド製造装置10による測定位置提示ガイド9の製造処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、最初に、印刷物14に印刷される画像の印刷画像データ12がガイド製造装置10に入力される(ステップS1)。
ガイド製造装置10に印刷画像データ12が入力されると、測定領域決定部20は、印刷画像データ12に基づき、前述の図3に示したGUIを表示部27に表示させる。GUIが表示部27に表示されると、オペレータは、操作部21を操作してカーソル28を所望の測定領域31まで移動させた後、領域指定ボタン29をクリックして測定領域指定操作を実行する。
測定領域指定操作がなされると、測定領域決定部20は、印刷画像データ12に対して、カーソル28で指定された位置に測定領域31を示す切り抜き線を付加する加工処理を施す。これにより、印刷物14において測色を行う測定領域31が決定する(ステップS2、本発明の決定ステップに相当)。また、これと同時に測定領域決定部20は、オペレータにより指定された測定領域31を示す測定領域情報33(ID等)を印刷画像データ12に付加する加工処理を行う。
以下同様に、オペレータが測定領域指定操作を行う毎に、測定領域決定部20は、印刷画像データ12に対して測定領域31を示す切り抜き線を付加する加工処理と、測定領域情報33(ID等)を付加する加工処理とを繰り返し実行する。これにより、新たな測定領域31の決定が順次に行われる。そして、全ての測定領域31の決定が終了すると、測定領域決定部20は、加工処理済みの印刷画像データ12を位置合わせ領域決定部22に出力する。また、測定領域決定部20は、測定領域情報33をカッティングプロッタ24と測色装置16とにそれぞれ出力する。
位置合わせ領域決定部22は、測定領域決定部20から入力された印刷画像データ12を解析して、印刷画像データ12に基づく画像のエッジEの中でエッジEの方向が互いに異なる複数の領域をそれぞれ位置合わせ領域35として決定する(ステップS3)。そして、位置合わせ領域決定部22は、各位置合わせ領域35を示す切り抜き線を印刷画像データ12に対して付加する加工処理を行い、加工処理後の印刷画像データ12を印刷部23へ出力する。また、位置合わせ領域決定部22は、位置合わせ領域35の位置及び形状に関する位置合わせ領域情報を、カッティングプロッタ24に出力する。
印刷部23は、位置合わせ領域決定部22から入力された印刷画像データ12に基づき、記録媒体37に画像を印刷する(ステップS4)。画像印刷後の記録媒体37は、カッティングプロッタ24にセットされる。
カッティングプロッタ24は、測定領域決定部20から入力される測定領域情報33と、位置合わせ領域決定部22から入力される位置合わせ領域情報とに基づき、記録媒体37に対して測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)の切り抜き処理を行う(ステップS5)。
以上のステップS1からステップS5の処理により、印刷画像データ12に基づいた測定位置提示ガイド9が生成される(ステップS6、本発明の生成ステップに相当)。これにより、ガイド製造装置10による測定位置提示ガイド9の製造処理が完了する。
<印刷物の測色処理>
図10は、測色装置16における測色処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、最初に、オペレータは、印刷画像データ12に基づき画像が印刷された印刷物14を測色装置16のステージ上にセットする(ステップS10)。また、オペレータが測色装置16を起動して、ステージ上にセットされた印刷物14に対応する印刷画像データ12の選択操作を行うと、測色装置16の制御部43は、表示部44に前述の図8に示したGUIを表示させる。
次いで、オペレータは、この印刷物14に測定位置提示ガイド9を配置する(ステップS11、本発明の配置ステップに相当)。そして、オペレータは、測定位置提示ガイド9の印刷面39に形成された位置合わせ領域35の開口内に露呈している印刷物14を見ながら、印刷面39に印刷された画像のエッジEと、印刷物14に印刷されている画像のエッジEとが一致するように、印刷物14上での測定位置提示ガイド9の位置を調整する。これにより、測定位置提示ガイド9の印刷面39に印刷された画像と、印刷物14に印刷された画像とが位置合わせされる(ステップS12)。
このように、測定位置提示ガイド9と印刷物14との位置合わせがなされると、両者における各測定領域31の位置は一致しているので、測定位置提示ガイド9の各測定領域31にそれぞれ対応する開口を通して、印刷物14の各測定領域31がオペレータに提示される(ステップS13、本発明の提示ステップに相当)。
オペレータは、測定位置提示ガイド9の測定領域31(ID=「a」)に対応する開口内に露呈している印刷物14の測定領域31に測色器41を密着させる。次いで、オペレータがGUI上の測定ボタン82をクリックすると、測色器41による測定領域31の測色が実行され、測色器41から制御部43に測色値(Lab値)が入力される(ステップS14、本発明の測定ステップに相当)。
この際に、判定部45は、印刷画像データ12の測定領域31(ID=「a」)に対応する画像信号値を、JapanColor(登録商標)プロファイルを用いて想定測色値(Lab値)に変換する。そして、判定部45は、測色器41から得られた測色値と、想定測色値とを比較して両者の色差に基づき、測色器41による測色(測定)が正しく行われたか否か(OK/NG)を判定する(ステップS15)。そして、判定部45は、両者の色差が所定範囲内にならない場合には、NG判定を行ってその旨の警告表示を行う。これにより、測色器41による測色が指定された測定領域31で行われていない場合、或いは測色器41が測定領域31に密着していない場合などの測色が正しく行われていない場合には、オペレータに対して警告表示がなされる。これにより、オペレータは、測色器41による測色をやり直すことができる。
判定部45にてOK判定がなされた場合には、オペレータは、測定位置提示ガイド9の測定領域31(ID=「b」)に対応する開口内に露呈している印刷物14の測定領域31に測色器41を密着させる(ステップS16でYES、ステップS17)。以下同様にして、印刷物14の測定領域31毎に前述のステップS14からステップS17までの各処理が繰り返し実行される。印刷物14の全ての測定領域31の測色が完了すると(ステップS16でNO)、印刷物14の測色が完了する。
なお、他の印刷物14の測色を行う場合には、前述のステップS14からステップS17までの各処理が繰り返し実行される(ステップS18)。以上で測色装置16による印刷物14の測色処理が完了する。
[本実施形態の効果]
以上の通り、本実施形態では、印刷画像データ12に基づき、印刷物14の上に配置された際に印刷物14の測定領域31(測定位置)を示す測定位置提示ガイド9を製造し、この測定位置提示ガイド9を印刷物14の上に配置することで、印刷物14上の測定領域31を簡易に提示することができる。その結果、印刷物14の所定位置(測定領域31)の再現性の良い測色(測定)が可能となる。これにより、印刷物14に印刷された画像内でグラデーション領域の測色を行う場合にも、測定位置提示ガイド9により測定位置が固定されるので、測定位置の位置ずれに起因する測色値のずれが生じることが防止される。
また、2つの印刷物14間の色ずれの評価を目的として、測定位置提示ガイド9を用いて2つの印刷物14の測色を行った際に、測定位置提示ガイド9により測定位置が固定されることにより、測定位置のずれに起因する測色値のずれが防止される。その結果、印刷のムラ等に起因する2つの印刷物14間の色ずれの評価を行うことができる。すなわち、本実施形態を複数の印刷物14間の色ずれの評価に適用することができる。
[第2実施形態]
次に、図11を用いて第2実施形態について説明を行う。図11は、第2実施形態の測定位置提示ガイド9Aの正面図である。上記第1実施形態では、測定位置提示ガイド9の製造時に、記録媒体37から測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分(切り抜き線)の切り抜き処理を行っているが、第2実施形態では切り抜き処理を省略している。
図11に示すように、測定位置提示ガイド9Aは、前述の測定領域決定部20及び位置合わせ領域決定部22にて加工処理が施された印刷画像データ12に基づく画像を、印刷部23にて光透過性を有する透明記録媒体37Aに印刷することによって製造される。従って、測定位置提示ガイド9Aは、測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分が線枠で囲まれた透明領域に形成されている点を除けば、基本的には第1実施形態の測定位置提示ガイド9と同じ構成である。従って、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
透明記録媒体37Aは、印刷物14の上に配置した際にこの印刷物14を視認可能な記録媒体、すなわち、印刷物14が透けて見えるような透明又は半透明な記録媒体であればよく、例えば、トレーシングペーパのような厚みの薄い紙を用いてよい。
測定位置提示ガイド9Aは、少なくとも測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分が透明領域になる。このため、測色装置16において測定位置提示ガイド9Aを印刷物14の上に配置した際に、オペレータは透明領域を通して印刷物14を視認することができる。従って、オペレータは、位置合わせ領域35に対応する透明領域を通して印刷物14の画像のエッジEの位置を確認することができるので、第1実施形態と同様にして測定位置提示ガイド9Aと印刷物14との位置合わせを行うことができる。そして、測定位置提示ガイド9Aと印刷物14との位置合わせがなされると、測定位置提示ガイド9Aの測定領域31に対応する透明領域を通して、印刷物14の各測定領域31をオペレータに提示することができる。
第2実施形態において、測色器41は測定位置提示ガイド9Aの透明領域(透明記録媒体37A)を通して印刷物14の測定領域31の測色を行う。このため、測色器41により得られる測色値は、透明記録媒体37Aを通して得られた印刷物14の測定領域31の測色値である。従って、測色器41により得られる測色値から、透明記録媒体37Aによる測色値の変化分を差し引くことにより、印刷物14の測定領域31の測色値が求められる。具体的には、下記のように、保護膜を付加した印刷物の色予測に関する本出願人の先行出願の特開2011−075304号公報に開示されている方法を応用(保護膜を透明記録媒体に読み替える)することで、測定領域31の測色値が求められる。
<測色値の算出方法>
Kubelka−Munkの理論により、印刷物14の分光反射率をRg、印刷物14の上に置いた透明記録媒体37A(測定位置提示ガイド9A)上の分光反射率をRとし、透明記録媒体37Aの固有の光学物性値をそれぞれ固有反射率R∞、散乱係数S、厚みxとすると、RとRgの関係を下記の式(1)で表すことができる。なお、これらのパラメータは波長の関数であり、波長毎に下記の式(1)で表すことになるが標記上省略している。
Figure 0006285837
ここで、上記式(1)のR∞とSx(散乱係数Sと厚みxとの積)は、少なくとも2種の下地(白・黒パッチ)上に透明記録媒体37Aを置いた状態と置かない状態とでの分光反射率に基づいて予め求めておくことができる(特開2011−075304号公報参照)。従って、印刷物14上に配置した透明記録媒体37A上の分光反射率Rを測定して既知とすると、未知数はRgのみとなる。よって、上記式(1)に従って透明記録媒体37Aの影響を差し引いた印刷物14の分光反射率Rg(測定領域31の測色値)を求めることができる。
このように第2実施形態の測定位置提示ガイド9Aを用いた場合でも、測定位置提示ガイド9Aにより測定位置が固定されるので、上記第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
なお、上記第2実施形態では、透明記録媒体37Aからの測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を省略しているが、第1実施形態と同様に、測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を行ってもよい。
[第3実施形態]
次に、図12を用いて第3実施形態の測定位置提示ガイド9Bについて説明を行う。図12は、測定位置提示ガイド9Bの正面図である。
上記第2実施形態では、印刷画像データ12に基づく画像を透明記録媒体37Aに印刷して測定位置提示ガイド9Aを製造している。これに対して、図12に示すように、第3実施形態では、印刷画像データ12に基づく画像からその外郭のエッジEを抽出したエッジ画像データを生成し、このエッジ画像データに基づくエッジ画像48を透明記録媒体37Aに印刷して測定位置提示ガイド9Bを製造する。なお、上記第1及び第2実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
エッジ画像48には、測定領域31に対応する部分を示す線枠が含まれているが、前述の位置合わせ領域35に対応する部分を示す線枠は含まれてはいない。なお、本実施形態では、エッジ画像データの生成は印刷部23(図1参照)にて行うが、エッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成部を別途追加してもよい。
測定位置提示ガイド9Bは、ほぼ全面が透明領域となるため、測色装置16において測定位置提示ガイド9Bを印刷物14の上に配置した際に、オペレータは測定位置提示ガイド9Bを通して印刷物14を視認することができる。これにより、オペレータは、測定位置提示ガイド9Bに印刷されているエッジ画像48と、印刷物14に印刷されている画像のエッジとの位置合わせを行うことができる。すなわち、測定位置提示ガイド9Bと印刷物14との位置合わせを行うことができる。このため、測定位置提示ガイド9Bには、第2実施形態の測定位置提示ガイド9A(図11参照)のように位置合わせ領域35を形成する必要はなくなる。このため、ガイド製造装置10の位置合わせ領域決定部22(図1参照)も不要となる。
以下、前述の第2実施形態と同様に、測定位置提示ガイド9Bと印刷物14との位置合わせがなされると、測定位置提示ガイド9Bの測定領域31に対応する透明領域を通して、印刷物14の各測定領域31をオペレータに提示することができる。また、前述の第2実施形態と同様に、測色器41を用いて、測定位置提示ガイド9Bの透明領域(透明記録媒体37A)を通して印刷物14の測定領域31の測色を行うことができる。
このように第3実施形態の測定位置提示ガイド9Bを用いた場合でも、測定位置提示ガイド9Bにより測定位置が固定されるので、上記第1実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。
なお、上記第3実施形態では、透明記録媒体37Aからの測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を省略しているが、第1実施形態と同様に、測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分の切り抜き処理を行ってもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明を行う。上記第1実施形態では、測定位置提示ガイド9の製造時に、オペレータが手動で測定領域31の決定を行っているが、第4実施形態では測定領域31の決定を自動で行う。
図13は、第4実施形態のガイド製造装置50の概略図である。図13に示すように、ガイド製造装置50は、第1実施形態とは異なる測定領域決定部52を備える点を除けば、基本的には第1実施形態のガイド製造装置10と同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
測定領域決定部52は、印刷画像データ12を解析することにより測定領域31の決定を自動で行う。例えば、前述の図3に示したGUIに「測定領域自動追加ボタン」などを設け、この「測定領域自動追加ボタン」がクリックされた際に、測定領域決定部52による測定領域31の決定が開始されるようにしてもよい。
測定領域決定部52には、印刷画像データ12から測定領域31の候補となる測定候補領域54(図15参照)を抽出する抽出部55と、測定候補領域54毎に割り振る測定領域31の数を決定する割り振り部56と、測定候補領域54毎に割り振りされた数の測定領域31の位置を決定する決定部57と、が設けられている。
<測定候補領域(群)の抽出処理>
図14は、抽出部55による印刷画像データ12からの画像信号値の抽出処理を説明するための説明図であり、図15は、抽出部55による測定候補領域54の抽出結果を説明するための説明図である。
図14に示すように、抽出部55は、例えば、測色器41のアパーチャ直径以上の辺を有する正方領域である着目領域60を印刷画像データ12の図中左上隅に設定し、この着目領域60内の画像信号値(例えば画像信号値の平均値)を印刷画像データ12から抽出する。そして、抽出部55は、印刷画像データ12上で着目領域60の位置を移動させながら、各位置において画像信号値の抽出を行って、印刷画像データ12の全エリアを走査する。図中の矢印と破線は、着目領域60の位置を順次移動させて、全エリアを走査する様子を概念的に示したものである。なお、着目領域60とは、抽出部55による画像信号値の抽出処理の演算対象として着目する規定サイズの画像領域である。
なお、着目領域60のサイズは、使用する測色器41に応じて自動的に設定してもよいし、オペレータが操作部21等で指定してもよい。着目領域60は、正方形状でなくても、測色器41のアパーチャーサイズ以上の任意の形状の領域であればよく、例えば長方形あるいは円形などでもよい。また、着目領域60を互いに重ならず隣接するように配置、すなわち、着目領域60の各位置を着目領域60どうしが非重複となる位置に設定して、後述の測定候補領域54を抽出してもよい。あるいは、着目領域60を半分ずつ重なるようにずらして配置、すなわち、互いに隣り合う着目領域60を一部重複する位置に設定して、後述の測定候補領域54を抽出してもよい。
図15に示すように、抽出部55は、印刷画像データ12の全エリアの抽出が完了すると、画像信号値が一様(同一)な正方領域(着目領域60と同サイズの領域)により構成される個々の平網領域をそれぞれ測定候補領域54として抽出する。これにより、印刷画像データ12から、複数の測定候補領域54であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の測定候補領域54が抽出される。
この際に、画像信号値の変化はあるが測色が可能な領域、例えば、緩やかなグラデーション領域のような所定の許容値の範囲内で画像信号値にばらつきがある領域を測定候補領域54として抽出してもよい。一例として、印刷画像データ12が8bitの画像データ(0−255)である場合は、測定候補領域54の範囲を決定する際に、領域内の画像信号値の平均値に対して許容値(例えば±2)以内のばらつきを許容する。この場合には、測定候補領域54内の平均の画像信号値を、測定候補領域54を代表する画像信号値とみなせばよい。
なお、グラデーション領域のような画像信号値の変化がある領域の測色を測色器41にて行う際に、この領域内で測色器41を密着(接触)させる位置の微妙な違いによって、測色器41のアパーチャ内の平均画像信号値に差異が生じ、その結果、測色値にも差異が生じる場合がある。しかし、本実施形態では、測定位置提示ガイド9により指定の領域に測色器41を密着させることができるので、特に問題は生じない。
このように抽出部55は、印刷画像データ12を解析して画像の中から画像信号値が同一(ここでいう同一には「ほぼ同一」を含む)となる測定候補領域54を画像信号値ごとに複数抽出し、測定候補領域54の抽出結果を割り振り部56に出力する(本発明の候補領域抽出ステップに相当)。以下、画像信号値が同一(前述の許容値の範囲内も含む)になる測定候補領域54の群を「測定候補領域群」と定義する。
<測定領域数の第1の割り振り処理方法>
図13に戻って、割り振り部56は、抽出部55から入力される測定候補領域54の抽出結果に基づき、画像信号値が異なる個々の測定候補領域群に対して割り振る測定領域31の数を決定する。割り振り部56は、最初に、各測定候補領域群の全体に割り振る測定領域31の総数を決定する。この総数は予め定めた数としても良いし、オペレータが前述の操作部21にて設定した数としても良い。さらに、印刷画像データ12のサイズに応じて決定してもよい。例えば、印刷画像データ12の画像サイズがA4サイズである場合には総数を「5」に決定し、A3サイズである場合には総数を「10」に決定する。
次いで、割り振り部56は、測定候補領域群毎の面積比率(印刷画像データ12内での測定候補領域群の占める割合)に応じて、測定候補領域群毎にそれぞれ割り振る測定領域31の数を決定する。例えば、単純に面積比率に応じて各測定候補領域群に割り振る測定領域31の数を決定してもよい。また、この際に、単純に面積比率に応じて各測定候補領域群に割り振る測定領域31の数を決定すると、面積比率は小さいが重要な色(例えば、コーポレートカラーや商品ロゴなど)を有する測定候補領域群(測定候補領域54)に測定領域31が割り振られないおそれがある。このため、割り振り部56は、測定候補領域群毎に測定領域31を1つずつ割り振り、残りの測定領域31を測定候補領域群毎の面積比率に応じて割り振る。
例えば、測定領域31を割り振る総数を5点とし、赤色の第1の測定候補領域群、緑色の第2の測定候補領域群、青色の第3の測定候補領域群にそれぞれ測定領域31を割り振る場合を例に挙げて説明を行う。第1の測定候補領域群と第2の測定候補領域群と第3の測定候補領域群との面積比率がそれぞれ84%、9%、7%である場合、割り振り部56は、各測定候補領域群にそれぞれ1つずつ測定領域31を割り振る。次いで、割り振り部56は、残りの2つを第1の測定候補領域群に割り振る。つまり、第1の測定候補領域群と第2の測定候補領域群と第3の測定候補領域群とにそれぞれ3つ、1つ、1つの測定領域31が割り振られる。そして、割り振り部56は、測定候補領域群毎の測定領域31の割り振り結果を決定部57に出力する。
ここで、画像信号値が近似している測定候補領域群(平網領域)が多数ある場合に、上述のように測定候補領域群毎の面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定すると、面積比率は小さいが重要な色を有する測定候補領域群に割り振られる測定領域31の数が少なくなる、あるいは割り振られなくなる。すなわち、画像信号値が互いに異なる(近似していない)測定候補領域群毎に割り振られる測定領域31の数に著しい不均衡が生じるおそれがある。従って、下記の方法により測定候補領域群毎にそれぞれ割り振る測定領域31の数を決定してもよい。
<測定領域数の第2の割り振り処理方法>
図16は、測定候補領域群毎にそれぞれ測定領域31を割り振る数を決定する第2の割り振り処理方法の流れを示すフローチャートである。図16に示すように、前述の抽出部55による測定候補領域54の抽出後(本発明の候補領域抽出ステップに相当)、割り振り部56は、抽出部55から測定候補領域54の抽出結果を取得する。そして、割り振り部56は、測定候補領域群毎の面積比率を求め、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に第1番目の測定候補領域群、第2番目の測定候補領域群、・・・とする(ステップS21)。
次いで、割り振り部56は、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に割り振る測定領域31の数を決定する。最初に割り振り部56は、第1番目の測定候補領域群に対してその面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定する(ステップS22,S23)。そして、割り振り部56は、第2番目の測定候補領域群がある場合には(ステップS24でYES)、第1番目の測定候補領域群の画像信号値と、第2番目の測定候補領域群の画像信号値とが近似しているか否かを判定する(ステップS25、S26)。ここでは、例えば両者の画像信号値が8bit値で±10以内である場合には近似していると判定する。
割り振り部56は、両者の画像信号値が近似していないと判定した場合(ステップS26でNO)、第2番目の測定候補領域群に対してその面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定する(ステップS23)。
一方、割り振り部56は、両者の画像信号値が近似していると判定した場合(ステップS26でYES)、第2番目の測定候補領域群を測定領域31の割り振り対象から除外する。次いで、割り振り部56は、第3番目の測定候補領域群がある場合には(ステップS27でYES)、第1番目の測定候補領域群の画像信号値と、第3番目の測定候補領域群の画像信号値とが近似しているか否かを判定する(ステップS25,S26)。そして、割り振り部56は、両者の画像信号値が近似していないと判定した場合(ステップS26でNO)、第3番目の測定候補領域群に対してその面積比率に応じて割り振る測定領域31の数を決定する(ステップS23)。
次いで、割り振り部56は、第4番目の測定候補領域群がある場合に、第4番目の測定候補領域群の画像信号値が、測定領域31を既に割り振り済みの各測定候補領域群の画像信号値と近似しているか否かに基づいて、第4番目の測定候補領域群に測定領域31を割り振るか否かを決定する。
以下同様にして、割り振り部56は、面積比率の大きい測定候補領域群から順番に測定領域31を割り振る数を決定すると共に、既に測定領域31を割り振り済みの測定領域候補群と画像信号値が近似している測定候補領域群は測定領域31の割り振り対象から除外する(本発明の割り振りステップに相当)。
このように測定領域31の割り振り処理を行うことで、画像信号値が近似している測定候補領域群が多数ある場合でも、各測定候補領域群に対して面積比率に応じた重みで測定領域31を割り振りつつ、測定領域31の画像信号値が分散される。そして、割り振り部56は、測定候補領域群毎の測定領域31の割り振り結果を決定部57に出力する。なお、各測定候補領域群に予め割り振る測定領域31の総数を予め定めている場合(オペレータが設定する場合や印刷画像データ12のサイズに応じて決定する場合も含む)には、測定領域31を割り振る測定候補領域群を最初に決定した後で、この割り振りを決定した測定候補領域群に対してその面積比率等に応じて測定領域31を割り振ってもよい。この場合には、前述の第1の割り振り処理方法で説明したように、測定領域31の割り振りを行ってもよい。
<測定領域の位置の決定処理>
図13に戻って、決定部57は、測定候補領域群毎にそれぞれ割り振り部56により割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する(本発明の決定ステップに相当)。この際に、決定部57は、各測定領域31の位置が印刷物14上で分散されるように測定候補領域群の中での測定領域31の位置を決定する。
図17は、決定部57による測定領域31の位置の決定処理を説明するための説明図である。ここでは、図中において黒色領域で表示されている同一画像信号値の測定候補領域群の中で測定領域31の位置を決定する場合について説明を行う。
図17に示すように、決定部57は、測定候補領域群の図心pを求める。この図心pは、断面一次モーメントに基づき求めることができる。具体的には、測定候補領域群の各測定候補領域54をiとし、測定候補領域54であるiの中心座標を(xi,yi)とし、測定候補領域54であるiの面積をAiとすると、図心pの座標(xg,yg)は以下の式(2)で求められる。
Figure 0006285837
決定部57は、上記式(2)に基づき算出された図心pに最も距離が近い測定候補領域54を1つ目の測定領域31(図中、q1で表示)とする。なお、図心pに最も距離が近い測定候補領域54の代わりに、図心pから最も距離が遠い測定候補領域54、又は図中の左上隅など予め定めた位置に最も近い位置にある測定候補領域54、又はオペレータが操作部21等で選択した測定候補領域54などを、1つ目の測定領域31として選択してもよい。
次いで、決定部57は、測定候補領域群の中で1つ目の測定領域31(q1)から最も距離が遠い測定候補領域54を2つ目の測定領域31(図中、q2で表示)とする。そして、決定部57は、測定候補領域群の中で1つ目と2つ目の測定領域31(q1,q2)からの合計距離が最も遠い測定候補領域54を3つ目の測定領域31(図中、q3で表示)とする。具体的には、この合計距離をd(x,y)とすると、合計距離は以下の式(3)で表される。
Figure 0006285837
上記式(3)において、(x,y)は注目領域の中心の座標、iは決定済の測定領域31を表す添え字、(xi,yi)は測定候補領域群の中で決定済の測定領域31の中心の座標を表す。そして、d(x,y)が最も大きくなる注目領域が、測色候補領域群の中で次の測定領域31(q3)として決定される。
次いで、決定部57は、測定候補領域群の中で1つ目から3つ目の測定領域31(q1,q2,q3)からの合計距離が最も遠い測定候補領域54を4つ目の測定領域31(図示は省略)とする。これを繰り返すことで、決定部57は、割り振り部56により割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する。また、決定部57は、他の測定候補領域群に対しても同様に、割り振られた数分の測定領域31の位置を決定する。これにより、測定領域31の位置が自動的に設定される。
このように決定部57が、同一の画像信号値を有する測定候補領域群の中で測定領域31の位置を決定することで、この測定候補領域群の中で測定領域31の位置を分散させることができる。これにより、印刷物14の面内にムラがある場合でも、ムラの影響を平均化した測色値を取得することができる。
測定領域決定部52は、決定部57による測定候補領域群毎の測定領域31の位置の決定後、第1実施形態と同様に印刷画像データ12に対して、測定候補領域群毎の測定領域31を示す情報(切り抜き線等)と、各測定領域31を示す測定領域情報33(ID)とを付加する加工処理を行う。これ以降の処理は、第1実施形態と基本的に同じであるので、具体的な説明は省略する。
<測定領域の位置の決定処理の別実施例1>
次に、決定部57による測定領域31の位置の決定処理の別実施例1について説明を行う。上記式(3)を用いて合計距離を算出した場合には、合計距離d(x,y)が同じ距離となる測定候補領域54が複数存在することが考えられる。この場合には、これら複数の測定候補領域54の距離を方向性で重み付けして再評価を行い、重み付き距離wdの大きい領域を測定領域31として決定すればよい。具体的には、X方向(図17中の横方向)の重みをWxとし、Y方向(図17中の縦方向)の重みをWyとして、重み付き距離wd(x、y)を以下の式(4)により計算する。
Figure 0006285837
ここで、上記式(4)において、WxとWyの値は互いに異ならせる。例えば、Wx=2.0、Wy=1.0とした場合には、X方向を優先して距離が再評価される。このように方向で重み付けしたとしても、前述の注目領域の中心座標からプラス側とマイナス側に同じ重み付き距離となる測定候補領域54が存在する可能性がある。この場合に、プラス方向あるいはマイナス方向のどちらかを優先して決定する。ここで、重みWx,Wyの値、及びプラス方向とマイナス方向どちらを優先するかについては、オペレータが操作部21等にて設定してもよいし、予め決めておいてもよい。
<測定領域の位置の決定処理の別実施例2>
次に、決定部57による測定領域31の位置の決定処理の別実施例2について説明を行う。この別実施例2では、前述の合計距離を、初めから上記のX方向(横方向)とY方向(縦方向)の重み付き距離として算出する。ここでは、測定対象の印刷物14がオフセット印刷で印刷されたオフセット印刷物である場合を例に挙げて説明を行う。
オフセット印刷では、インキキー単位でインキ供給量の調整が行われるため、印刷方向に対して直交する方向において、同一の画像信号値を有する測定候補領域54の位置のばらつきが発生し易い。そこで、オフセット印刷物の場合には、印刷方向と直交する方向に対する距離の重みを初めから大きくしておくことが好ましい。例えば、印刷方向がY方向であった場合、Wx=2.0、Wy=1.0とする。すなわち、予め定めた方向(X方向)への測定領域31の位置の分散を他の方向(Y方向)よりも大きくする。これにより、複数の測定領域31の位置を決定する際に、印刷方向と直交する方向に分散するように測定領域31の位置が決定され、印刷のムラをなるべく平均化するような測色が可能となる。ただし、この場合も、重み付き距離が同一となる領域が複数存在することがある。この場合には、例えば重みをWx=2.0から3.0に増加して、重みをさらにメリハリがつくように調整してから、同じ重み付き距離となった測定候補領域54の重み付き距離を再評価する。ここで、プラス方向とマイナス方向のどちらを優先させるかは前述の通りである。
上記の別実施例2では、印刷物14としてオフセット印刷物を例に挙げて説明を行ったが、シングルパス方式のインクジェットプリンタで印刷された印刷物14においても、印刷方向に対して直交方向に測定候補領域54の位置のばらつきが発生し易いので、オフセット印刷物と同様に重みを設定するとよい。
なお、上記実施形態4(別実施例1、2を含む)で説明した測定領域31の位置の自動設定は、前述の第2及び第3実施形態の測定位置提示ガイド9A,9Bの製造時にも適用することができる。
また、上記第4実施形態では、測定候補領域群の中において既に位置決定済みの測定領域31からの合計距離に基づいて次の測定領域31の位置を決定しているが、合計距離に基づかずにランダムに決定してもよい。つまり、測定候補領域54毎に乱数の番号を付けて番号での順位付け(乱数の番号が小さい順あるいは大きい順など)を行い、順位の高い方から割り振られた測定点数分の測定領域31を決定してもよい。
さらに別の方法として、測定領域31間の距離に基づきながらランダム性もでるように測定領域31を決定してもよい。上記と同様に測定候補領域54毎に乱数で順位付けを行い、順位が上位から所定の順位内の測定候補領域54(上位10位以内など)の中で、位置決定済の測定領域31からの合計距離(あるいは重み付き合計距離)が最も大きい測定候補領域54を次の測定領域31として決定してもよい。ここで、上記の乱数付け後の所定の順位内とは予め決めておいた順位以内としてもよいし、測定候補領域54の数に応じ、例えば測定候補領域数の1/10が所定の順位以内の領域となるようにしてもよい。また、乱数による順位付けは、初めに一度だけ行ってもよいし、次の測定領域31を決定する際に再度乱数を発生させて順位付けをやり直してもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明を行う。印刷画像データ12に基づく印刷物14の印刷を行う際に、印刷画像データ12の画像のサイズと、この印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷される画像のサイズとが一致しない場合がある。この両者のサイズの不一致は、例えば、印刷物14の印刷を行う際の製版時(例えばフレキソ印刷を行う場合にはフレキソ印刷版の製版時)及び印刷時の各種設定や、印刷時のインクの吸収及び乾燥等により物理的に記録媒体37(透明記録媒体37A)が伸縮することが原因である。このような不一致が発生すると、前述の測定位置提示ガイド9により印刷物14上の測定領域31の位置を正確に特定することができない。そこで、第5実施形態では、両者のサイズの不一致に対応した測定位置提示ガイド9の製造を行う。
図18は、第5実施形態のガイド製造装置70の概略図である。図18に示すように、ガイド製造装置70は、位置合わせ領域決定部22と印刷部23との間に画像サイズ調整部72が設けられている点を除けば、第1実施形態のガイド製造装置10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
画像サイズ調整部72は、位置合わせ領域決定部22から入力される印刷画像データ12の画像のサイズを、この印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷された画像のサイズに合わせて調整する。具体的に、画像サイズ調整部72は、印刷画像データ12に基づき印刷物14に印刷された画像を読み取るスキャナ74からこの画像の読取画像データを取得し、この読取画像データを解析して印刷物14に印刷された画像のサイズを取得する。なお、印刷物14に印刷された画像のサイズを予め測定して得られた測定値を画像サイズ調整部72に入力してもよい。
次いで、画像サイズ調整部72は、元の印刷画像データ12の画像のサイズと、印刷物14に印刷された画像のサイズとを比較して、前者に対する後者の拡大縮小の倍率を示す変倍率を算出する。そして、画像サイズ調整部72は、算出した変倍率に基づき、位置合わせ領域決定部22から入力される印刷画像データ12に対して変倍処理(拡大縮小処理)を施して、印刷画像データ12の画像のサイズを変倍する。この変倍処理後の印刷画像データ12は、画像サイズ調整部72から印刷部23へ出力される。
印刷部23は、変倍処理後の印刷画像データ12に基づき記録媒体37に画像を印刷する。以下、前述の第1実施形態と同様に、カッティングプロッタ24が記録媒体37の切り抜き処理を行う。この際に、カッティングプロッタ24は、画像サイズ調整部72が算出した変倍率に基づき、変倍処理後の測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分を切り抜く処理を行う。これにより、印刷物14上の画像のサイズに対応したサイズの画像が印刷された測定位置提示ガイド9が得られる。
なお、測定位置提示ガイド9の製造時において、印刷物14の印刷時と同様に、印刷画像データ12のサイズと、記録媒体37に印刷される画像のサイズとが不一致になる場合には、両者のサイズを比較して得られた変倍率も考慮して、画像サイズ調整部72による変倍処理を実行すればよい。
また、上記第5実施形態では、位置合わせ領域決定部22から入力される印刷画像データ12に対して変倍処理を施しているが、ガイド製造装置10に入力される前の印刷画像データ12に対して変倍処理を施してもよく、変倍処理を行うタイミングは特に限定はされない。
また、上記第5実施形態で説明した印刷画像データ12の変倍処理は、前述の第2実施形態から第4実施形態の測定位置提示ガイドの製造時にも適用することができる。
[その他]
上記第3実施形態では、エッジ画像データに基づくエッジ画像48を透明記録媒体37Aに印刷する場合を例に挙げて説明したが(図12参照)、このエッジ画像48を第1実施形態等で説明した記録媒体37に印刷してもよい。図19は、第3実施形態の測定位置提示ガイド9Bの変形例である測定位置提示ガイド9Cの正面図である。図19に示すように、測定位置提示ガイド9Cは、記録媒体37にエッジ画像48を印刷すると共に、記録媒体37から測定領域31及び位置合わせ領域35に対応する部分を切り抜くことにより製造される。
上記各実施形態では、印刷物14の品質の測定として測色(つまり、分光反射率、分光透過率、XYZ値、Lab値、濃度等の色の測定)の例で説明したが、本発明の適用範囲は測色に限らず、網点面積率の測定や、光沢度又はBRDF(Bidirectional Reflectance Distribution Function:双方向反射率分布関数)の測定(印刷物14の測定領域31が測定位置提示ガイドの開口から露呈している場合)など色以外の測定にも適用可能である。
上記各実施形態では、測定位置提示ガイドに印刷画像データに基づく画像(エッジ画像を含む)を印刷しているが、測定領域31(測定領域情報33や位置合わせ領域35も同様)の位置を示すことが可能であれば、画像の印刷は省略してもよい。
更に、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施形態の少なくとも2つの実施形態を適宜に組み合わせてもよい。
9,9A,9B,9C…測定位置提示ガイド,10…ガイド製造装置,12…印刷画像データ,14…印刷物,16…測色装置,20…測定領域決定部,22…位置合わせ領域決定部,23…印刷部,24…カッティングプロッタ,31…測定領域,33…測定領域情報,35…位置合わせ領域,41…測色器

Claims (21)

  1. 印刷画像データに基づき画像が印刷された印刷物の品質を測色器で測定するための測定位置を予め決定する決定ステップと、
    前記印刷画像データに基づき、前記測色器による前記印刷物の前記測定位置を示す測定位置提示ガイドを生成する生成ステップと、
    前記測定位置提示ガイドを前記印刷物の上に配置して、前記測定位置を提示する提示ステップと、
    を有する測定位置提示方法。
  2. 印刷画像データに基づき画像が印刷された印刷物の品質を測色器で測定するための測定位置を予め決定する決定ステップと、
    前記印刷画像データに基づき、前記測色器による前記印刷物の前記測定位置を示す測定位置提示ガイドであって且つ前記印刷物の上に配置される測定位置提示ガイドを生成する生成ステップと、
    を有する測定位置提示ガイドの製造方法。
  3. 前記生成ステップでは、前記画像が印刷された印刷面と、前記印刷面に形成されており且つ前記測定位置を示す測定領域と、を有する前記測定位置提示ガイドを生成する請求項2に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  4. 前記生成ステップは、前記印刷画像データに対して前記測定領域を特定可能な加工処理を施し、加工処理された前記印刷画像データを印刷することにより、前記測定位置提示ガイドを生成する請求項3に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  5. 前記生成ステップでは、前記測定位置提示ガイドの前記測定領域に対応する部分を切り抜く処理を行う請求項3または4に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  6. 前記生成ステップでは、前記測定領域の位置を示す位置情報を前記印刷面に形成する請求項3から5のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  7. 前記生成ステップでは、前記印刷物の前記画像と前記測定位置提示ガイドの前記画像との位置合わせに用いられる位置合わせ領域を、前記測定位置提示ガイドに形成する請求項3から6のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  8. 前記生成ステップでは、前記測定位置提示ガイドの前記位置合わせ領域に対応する部分を切り抜く処理を行う請求項7に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  9. 前記生成ステップでは、前記画像のエッジの一部の領域を前記位置合わせ領域とする請求項8記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  10. 前記生成ステップでは、前記画像のエッジの一部の領域であってかつ前記エッジの方向が互いに異なる複数の領域を前記位置合わせ領域とする請求項9に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  11. 前記生成ステップでは、光透過性を有する前記測定位置提示ガイドを生成する請求項3から6のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  12. 前記生成ステップでは、前記画像のエッジを抽出してなるエッジ画像を、前記印刷面に形成する請求項3から11のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  13. 前記生成ステップでは、前記印刷画像データの画像のサイズと、前記印刷画像データに基づき前記印刷物に印刷された前記画像のサイズとを比較して、前記印刷画像データの画像のサイズに対する前記印刷物に印刷された前記画像のサイズの変倍率を算出し、前記変倍率に基づき前記印刷画像データに対して画像のサイズを変倍する変倍処理を施し、前記変倍処理を施した前記印刷画像データに基づき、前記測定位置提示ガイドの前記印刷面に印刷を行う請求項3から12のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  14. 前記印刷画像データを解析して、前記測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の前記測定候補領域を抽出する候補領域抽出ステップを有し、
    前記決定ステップは、前記候補領域抽出ステップにて抽出された複数の前記測定候補領域の中から前記測定位置を決定する請求項2から13のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  15. 画像信号値が同一となる前記測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、前記決定ステップは、画像信号値が異なる前記測定候補領域群ごとの面積比率に応じて、前記測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る前記測定位置の数を決定し、前記測定候補領域群ごとに割り振られた数分の前記測定候補領域の位置を前記測定位置として決定する請求項14に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  16. 前記印刷画像データを解析して、前記測定位置の候補となる複数の測定候補領域であって且つ領域毎に個別に領域内の画像信号値が同一となる複数の前記測定候補領域を抽出する候補領域抽出ステップと、
    画像信号値が同一となる前記測定候補領域の群を1つの測定候補領域群と定義した場合、前記候補領域抽出ステップの抽出結果に基づき、画像信号値が異なる前記測定候補領域群ごとの面積比率の大きさを比較して、前記面積比率の大きさ順に、前記測定候補領域群ごとにそれぞれ割り振る前記測定位置の数を決定する割り振りステップと、を有し、
    前記割り振りステップは、前記測定位置を割り振り済みの前記測定候補領域群の画像信号値に対して、画像信号値が予め定めた範囲内となる前記測定候補領域群を、前記測定位置を割り振る対象から除外し、
    前記決定ステップは、前記測定候補領域群ごとに、前記割り振りステップにて割り振られた数分の前記測定候補領域の位置を前記測定位置として決定する請求項2から13のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  17. 前記決定ステップは、前記測定候補領域群の中に複数の前記測定位置を決定する際に、前記測定候補領域群の中で前記測定位置を分散させる請求項15または16に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  18. 前記決定ステップは、前記測定位置を分散させる際に、前記印刷物の中で予め定めた方向への前記測定位置の分散を他の方向よりも大きくする請求項17に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  19. 前記印刷物の品質の測定には、前記印刷物の測色、及び前記印刷物に印刷された前記画像の網点面積率の測定、及び前記印刷物の光沢度の測定、及び前記印刷物の双方向反射率分布関数の測定の少なくともいずれか一つが含まれる請求項2から18のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法。
  20. 請求項2から19のいずれか1項に記載の測定位置提示ガイドの製造方法で製造された測定位置提示ガイドを、前記印刷物の上に配置する配置ステップと、
    前記測定位置提示ガイドが示す前記測定位置にて前記印刷物の品質を測定する測定ステップと、
    を有する印刷物の測定方法。
  21. 前記印刷画像データから得られる画像信号値と、前記測定ステップにて得られる測定結果とを比較して、前記測定ステップでの測定が正しく行われたか否かを判定する請求項20に記載の印刷物の測定方法。
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