JPH09113905A

JPH09113905A - 液晶表示装置及びその製造方法

Info

Publication number: JPH09113905A
Application number: JP7275443A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Sakai; 貴広酒井; Minoru Nishimura; 稔西村; Yoshifumi Takezawa; 佳文竹沢; Kazuo Nate; 和男名手
Original assignee: Maxell Sliontec Ltd
Current assignee: Maxell Sliontec Ltd
Priority date: 1995-10-24
Filing date: 1995-10-24
Publication date: 1997-05-02

Abstract

(57)【要約】【課題】比較的薄形で、輝度の均一性にも優れ、しか
も、比較的安価に製造することができる液晶表示装置及
びその製造方法を提供すること。【解決手段】内面側に表示電極を有する対向した一対の
透明基板と、前記透明基板の間に介在する液晶層と、入
射光を導光するために片側の透明基板の外側に設けた導
光板と、前記導光板の側面に配置される光源と、前記導
光板の外側に設けた反射板を備えた液晶表示装置におい
て、前記反射板が反射層、導電層及び絶縁層の３層構造
からなることを特徴とする液晶表示装置とすること。本
発明を用いることにより、液晶表示装置の薄膜化が図ら
れるとともに、液晶表示装置並びにその反射板の製造工
程が簡略化され、低価格化と高性能化が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハンディ端末機器
や携帯形の情報通信機器などに用いられる、導光板方式
の光源装置に使用する液晶表示装置及びその製造方法に
係り、特に、比較的薄形で、輝度の均一性にも優れ、し
かも、比較的安価に製造することができる液晶表示装置
及びその製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】元来、液晶表示素子は受光素子であるた
め、表示を可視化するために光源を必要とする。これま
でに、直視形液晶表示装置の光源装置として、多くの方
法が提案され、実用化されている(特開平5‐158033 液
晶表示装置など)。

【０００３】近年、装置の小形化、軽量化、低価格化な
どの観点から、ポケットベルなどの小形電子機器に使用
される液晶表示装置としては、導光板方式の光源装置
(エッジライト方式)を用いた液晶表示装置が汎用されて
いる。

【０００４】従来からある導光板方式の光源装置を有す
る液晶表示装置の構成を、図に示す。すなわち、一般
に、内側に透明な表示電極を有する対向した一対２枚の
透明基板１a、１bと、該透明基板の間に介在する液晶層
２と、入射光を効率良く導くための導光板３と、該導光
板３の側面に配置した光源４(導光板の両側に各々１個
ずつ置く場合もある)と、入射光を効率良く反射するた
めに前記導光板の外側に設けた反射板５を備えたものが
液晶表示装置６として用いられている。

【０００５】これまでに一般に使用されている反射板と
しては、(１)アクリル樹脂に Al を全面蒸着したもの、
(２)ポリカーボネートフィルム又はポリエステルフィル
ムの表面に10μm程度のアクリスビーズを接着したも
の、(３)発泡ポリカーボネートフィルム又は発泡ポリエ
ステルフィルムを用い、特に表面を処理をしないもの、
などがある。

【０００６】中でも、低価格化などの観点から、反射板
としては、上記(３)の0.15〜0.25mm厚さの発泡ポリエス
テルフィルムを用いることが主流である。なお、このよ
うな反射板には、電磁シールドの観点から、反射シート
の外側に導電シートと絶縁シートとを積層したものが使
用される。

【０００７】例えば、ポケットベル用液晶表示装置の反
射板の場合には、通常、発泡ポリエステルからなる反射
シート(約188μm厚)に Cu 箔からなる導電シート(約50
μm厚）及びポリエステルシートからなる絶縁シート(約
50μm厚)を順次貼り合わせた３層構造を有する反射板が
使用されている。

【０００８】これら３つのシートは、熱硬化形接着剤を
用いて、それぞれ、反射シート〜導電シート間、導電シ
ート〜絶縁シート間の２か所を貼り合わせて、用いられ
ている。ここで、導電シートはオン・オフ時のノイズ対
策の為、電磁シールド用として用いられ、また、絶縁シ
ートは外部との絶縁の為に用いられているが、これら３
枚のシートを接着剤で貼り合わせている為、作業性など
の点で問題があり、その解決が望まれていた。また、液
晶表示装置の厚さを薄くすることも望まれており、それ
を実現する材料・プロセスの開発が望まれていた。ま
た、導電シート部と液晶表示素子部との導通を取るた
め、液晶表示装置を組み立てる際に、予め導電シートか
ら取出しておいた２か所の Cu 端子部をはんだ付けによ
って液晶表示素子のケースに接続していた。このため、
液晶表示装置組み立て時の作業性が悪く、その改善も望
まれていた。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、反射シートと導電シートと絶縁シートとを接着剤を
用いて貼り合わせて、反射板を作製する従来の方法で
は、作業性の点で好ましくなく、また、液晶表示装置の
組立て時にはんだ付け工程も必要となった。本発明の目
的は、上記従来技術の有していた課題を解決して、比較
的薄形で、輝度の均一性にも優れ、しかも、比較的安価
に製造することができる液晶表示装置及びその製造方法
を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的は、内面側に表
示電極を有する対向した一対の透明基板と、該透明基板
の間に介在する液晶層と、片側の透明基板の外側に設け
た入射光導光用導光板と、該導光板の側面に配置した光
源と、上記導光板の外側に設けた反射板とを備えた液晶
表示装置において、上記反射板が反射層、導電層及び絶
縁層の３層構造からなる反射板とすること、および、上
記装置の製造において、上記反射板として、導電性粘着
層と導電層と絶縁層とを一体とした粘着シートと反射シ
ートとを予め貼り合わせた反射板を用いた製造方法とす
ることによって達成することができる。

【００１１】本発明者等は、上記課題を解決するため
に、材料・プロセス等について種々検討した結果、反射
シートとして、粘着層と導電層と絶縁層とを一体とした
粘着シートを粘着層を介して貼り合わせて作製した反射
板を用いれば良いことを見い出した。すなわち、本発明
構成の液晶表示装置及び製造方法とすることによって、
従来技術に見られたような接着剤を用いての２か所での
貼り合わせを行う必要もなく、また、予め２か所に出し
ていた導電層端子部も、粘着層を介して、液晶表示素子
のケースに接続することができる。このため、はんだ付
け工程の必要がなく、極めて簡便に液晶表示装置を作製
することができる。

【００１２】なお、導通の点からは、粘着層として導電
性を付与した導電性粘着層を用いれば良いが、通常の携
帯用液晶表示装置の場合には、粘着層を貼り合わせる時
に圧力を加えるため、変形し、導通がとれるようになる
ので、導電性のない粘着層を使用しても差し支えない。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の内容について、発
明の実施の形態の例によって説明する。まず、本発明装
置の反射板として使用する反射シートとしては、発泡ポ
リエステルフィルムシート(例えば、東レ製ルミラー＃
188(188μm厚さ)など)などを使用する。また、本発明装
置の反射板として使用する導電性粘着層と導電層と絶縁
層とを一体とした粘着シートとしては、図に示すよう
な導電性シート/テープを用いれば良い。次に、この材
料について説明すると、ポリエステルフィルム(又は、
ポリイミドフィルム)(12.5μm又は25μm厚さ)からなる
シート又はテープ７に Cu 薄膜８を蒸着によって形成
し、約５μm厚を得た。次に、この上に、Ni 粉を含んだ
アクリル系導電性粘着剤９を約30μm厚に塗工すること
により、導電性粘着層と導電層と絶縁層とが一体となっ
た粘着シートを得ることができた。このような材料とし
ては、スリオンテック社製のメタリオンテープを使用す
ることができる。

【００１４】以下、具体例によってさらに詳細に説明す
る。

【００１５】

【発明の実施の形態１】内面側に表示電極を有する対向
した一対の透明基板と、前記透明基板の間に介在する液
晶層と、入射光を導光するために片側の透明基板の外側
に設けた導光板と、前記導光板の側面に配置される光源
とを備えた液晶表示装置において、前記導光板の外側
に、予め所定の大きさに打ち抜きした発泡ポリエステル
フィルムシート(東レ製ルミラー＃188）からなる反射
シートを所定の位置においた。次に、予め所定の大きさ
に打ち抜きした、導電性粘着層と導電層と絶縁層とを一
体とした粘着シート((株)スリオンテック製メタリオン
テープ No.9860、導電性粘着層：約40μm、Cu 層：５μ
m、絶縁層：12.5μm）を貼り合わせ、液晶表示装置の反
射板を形成した。また、液晶表示素子部の筐体と反射板
との接続を、予め、導電性粘着層と導電層と絶縁層とを
一体とした粘着シートから出しておいた Cu 端子部で粘
着させ、はんだ接続することなしに、電気的接続を得
た。

【００１６】このようにして得られた液晶表示装置は、
オン・オフ時のノイズ発生もなく、電磁シールド性にも
優れており、液晶表示素子として優れた機能を発現し
た。また、上記の製造方法とすることによって、従来の
方法に比べて製造工程が大幅に簡略化され、極めて優れ
た製造方法となることが確認できた。

【００１７】

【発明の実施の形態２】上記例と同様にして、内面側に
表示電極を有する対向した一対の透明基板と、前記透明
基板の間に介在する液晶層と、入射光を導光するために
片側の透明基板の外側に設けた導光板と、前記導光板の
側面に配置した光源とを備えた液晶表示装置において、
上記導光板の外側に、予め所定の大きさに打ち抜きした
発泡ポリエステルフィルムシート(東レ製ルミラー＃18
8）からなる反射シートと導電性粘着層と導電層と絶縁
層とを一体とした粘着シート((株)スリオンテック製メ
タリオンテープ、No.9860)とを貼り合わせたものを所定
の位置においた。

【００１８】次に、液晶表示素子部の筐体と反射層との
接続を、予め導電性粘着層と導電層と絶縁層とが一体と
なった粘着シートから出しておいた Cu 端子部２か所で
粘着させ、電気的接続を得た。

【００１９】このようにして得られた液晶表示装置は、
オン・オフ時のノイズ発生もなく、液晶表示素子として
優れた機能を発現した。また、この製造方法とすること
によって、従来の方法に比べて製造工程が大幅に簡略化
され、極めて優れた製造方法となることが確認できた。

【００２０】

【発明の効果】以上述べてきたように、本発明構成の装
置及び製造方法とすることによって、従来技術の有して
いた課題を解決して、比較的薄形で、輝度の均一性にも
優れ、しかも、比較的安価に製造することができる液晶
表示装置及びその製造方法を提供することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】液晶表示装置の構成図。

【図２】本発明装置に用いた導電性反射シート/テープ
の断面模式図。

【符号の説明】

１a…透明基板、１b…透明基板、２…液晶部、３…導光
板、４…光源、５…反射板、６…液晶表示装置、７…反
射シート、８… Cu 薄膜、９…導電性粘着剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者名手和男神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地株式会社スリオンテック内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内面側に表示電極を有する対向した一対の
透明基板と、該透明基板の間に介在する液晶層と、片側
の透明基板の外側に設けた入射光導光用導光板と、該導
光板の側面に配置した光源と、上記導光板の外側に設け
た反射板とを備えた液晶表示装置において、上記反射板
が反射層、導電層及び絶縁層の３層構造からなる反射板
であることことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】上記反射板が、フィルムシートからなる反
射層に、導電性粘着層と導電層と絶縁層とを一体とした
粘着シートを、粘着層を介して、貼り合わせてなる反射
板であることを特徴とする請求項１記載の液晶表示装
置。
【請求項３】内面側に表示電極を有する対向した一対の
透明基板と、該透明基板の間に介在する液晶層と、片側
の透明基板の外側に設けた入射光導光用導光板と、該導
光板の側面に配置した光源と、上記導光板の外側に設け
た反射板とを備えた液晶表示装置の製造において、上記
反射板として、導電性粘着層と導電層と絶縁層とを一体
とした粘着シートと反射シートとを予め貼り合わせた反
射板を用いることを特徴とする液晶表示装置の製造方
法。
【請求項４】上記反射板として、発泡ポリエステルフィ
ルムシートに、導電性粘着層と導電層と絶縁層とを一体
とした粘着シートを貼りあわせ、所望の形状に打ち抜い
た反射板を用いることを特徴とする請求項３記載の液晶
表示装置の製造方法。