JPH0990363A

JPH0990363A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH0990363A
Application number: JP7250730A
Authority: JP
Inventors: Shinji Asakura; 信次朝倉
Original assignee: Kyocera Corp
Current assignee: Kyocera Corp
Priority date: 1995-09-28
Filing date: 1995-09-28
Publication date: 1997-04-04
Anticipated expiration: 2015-09-28
Also published as: JP3266475B2

Abstract

(57)【要約】【課題】軽量、薄型、低コストの液晶表示装置を提供す
る。【解決手段】鍔部２６、２７を有するブラケット２４、
２５で、導光板５の対向する一方端を挟持し、鍔部２
６、２７上に光反射板１７を介して導光板５の一方主面
を配して、導光板５をブラケット２４、２５に固定し、
かつ導光板５の他方主面上に表示パネル４を設け、導光
板５の他方端面側にランプ７を配してなる液晶表示装置
２３。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は薄型化、軽量化およ
び低コスト化を達成した液晶表示装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の液晶表示装置を図４と図５により
説明すると、図４（イ）は液晶表示装置１の正面図、
（ロ）は下側面図、（ハ）は右側面図であって、正面図
（イ）には装置内部を開示する切欠領域Ａ、Ｂを示す。
また、図５は図４における切断面線Ｃ−Ｃによる断面図
である。

【０００３】図４において、２は上側金属筺体、３は下
側金属筺体であり、これら両者２、３は筺体として嵌合
状態になっている。そして、その内部には表示側より表
示パネル４と導光板５とリフレクタ６とが順次配置され
ている。７は導光板５の端面側に設けられたランプ、８
はランプ７に電力供給する電線である。上記表示パネル
４のうち、９が表示エリア、１０は上側金属筺体２の開
口であって、開口１０の内側に表示エリア９を配してい
る。また、１１はこの金属筺体２、３を搭載すべき機器
に取り付けるためのボルトなどの貫通スペースである。

【０００４】また、図５によれば、表示パネル４は透明
電極や配向膜が形成されたガラス基板１２、１３を重ね
合わせ、その両基板１２、１３の間に液晶をはさんでい
る。これらガラス基板１２、１３の外側に偏光板１４、
１５や拡散板１６、ならびに導光板５および反射板１７
を設けている。また、ガラス基板１２の端面には配線基
板１８を並設し、この配線基板１８上にドライバＩＣ１
９を設けている。２０は導光板５に反射板１７を固定す
る接着層、２１は導光板５を反射板１７を介して下側金
属筺体３に固定する接着層、２２はガラス基板１２およ
び配線基板１８を上側金属筺体２に固定する接着層であ
って、いずれの接着層も両面テープが使用される。

【０００５】

【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
構成の液晶表示装置１の厚みがガラス基板１２、１３、
偏光板１４、１５、拡散板１６、導光板５および反射板
１７によって、さらに接着層２１と下側金属筺体３とに
よっても決定され、これら各種の部材が積み重ねられる
ことにより、大きな厚みとなり、薄型化という近年の市
場ニーズに応じられていないという問題点がある。

【０００６】そこで、下側金属筺体３の板厚みを小さく
することも考えられているが、これによって筺体自体の
耐衝撃性や振動、また強度が低下するという問題点があ
るので、下側金属筺体３の板厚みを大きくする必要があ
り、その結果、液晶表示装置１の全体を覆うような筺体
であることからも、装置自体の軽量化を困難にしてい
る。

【０００７】しかも、液晶表示装置１を構成する部品点
数が多くて、その分、コストが増大するとともに、装置
自体の重量も増大するという問題点がある。

【０００８】本発明は上記事情に鑑みて完成されたもの
であって、その目的は薄型化、軽量化、さらに低コスト
化を達成した液晶表示装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、対向された一対の鍔部を有するブラケットで、方形
状の導光板の対向する一方端を挟持し、この一対の鍔部
上に光反射板を介して導光板の一方主面を配して、導光
板をブラケットに固定し、かつ導光板の他方主面上に液
晶表示パネルを設け、導光板の他方端面側に光源を配し
てなることを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図１〜図３に
より説明すると、図１（イ）は液晶表示装置２３の正面
図、（ロ）は下側面図、（ハ）は右側面図であって、正
面図（イ）には装置内部を開示する切欠領域Ｄを示す。
また、図２は図１における切断面線Ｅ−Ｅによる断面
図、図３は図１における切断面線Ｆ−Ｆによる断面図で
ある。なお、図４と図５の液晶表示装置１と同一箇所に
は同一符号を付す。

【００１１】２４、２５は金属もしくは樹脂からなる一
対のブラケットであり、それぞれに対向して鍔部２６、
２７が設けられ、これら鍔部２６、２７上にポリメチル
メタアクリレート製の方形状（矩形状もしくは正方状）
の導光板５の一方主面を配するとともに、一対のブラケ
ット２４、２５の間に導光板５の対向する一方端同士を
挟持している。さらに導光板５の他方主面上には前記液
晶表示パネルとしての表示パネル４を配している。

【００１２】また、図２に示すとおり、導光板５の一方
主面上には接着層２８を介して光反射板１７を固定し、
さらに光反射板１７と鍔部２６、２７とを接着層２９を
介して接着することで、導光板５を一対のブラケット２
４、２５間で固定している。これら接着層２８、２９は
両面テープを用いて形成している。そして、接着層２８
の領域と接着層２９の領域が重なるように設けることに
よって、一対のブラケット２４、２５に対して導光板５
と光反射板１７とが強固に一体化される。

【００１３】このような固定方法以外に、導光板５の表
面の一部と光反射板１７の一部とを溶融し、その溶融界
面同士を接合する、所謂、熱溶着によって光反射板１７
と導光板５とを固定してもよい。さらに導光板５に穴を
開け、その穴に金属製めねじ（インサートナット）を取
り付け、ブラケット２４、２５の側からねじで固定して
もよい。

【００１４】上記表示パネル４は、ＩＴＯの透明電極や
配向膜が形成されたガラス基板１２、１３を、それぞれ
対向するように重ね合わせ、そして両基板１２、１３の
間に液晶をはさんた構造であって、さらにガラス基板１
２、１３の外側に偏光板１４、１５やポリカーボネイト
製の拡散板１６を設けている。また、ガラス基板１２の
端面には配線基板１８を並設し、この配線基板１８上に
ドライバＩＣ１９を設けている。

【００１５】上記導光板５の他方端面側には光源である
ランプ７（長尺円筒状であって、管径３ｍｍの冷陰極型
蛍光ランプ）が設けられ、さらにランプ７を光反射する
ための銀蒸着してなるアルミニウム製リフレクタ６と、
ランプ７に電力供給する電線８とが配置されている。な
お、３０は固定金具、３１は一対のブラケット２４、２
５を搭載すべき機器に取り付けるためのボルトなどの貫
通スペース、３２は固定用ネジである。

【００１６】かくして従来の液晶表示装置１であれば、
上側金属筺体２と下側金属筺体３との組合せでもって全
体を覆う筺体をなすとともに、装置自体の強度を維持す
るようにしていたが、本発明の液晶表示装置２３におい
ては、上側金属筺体２、下側金属筺体３に代えて、著し
く小さくなった一対のブラケット２４、２５を使用し、
それと導光板５とを組み合わせて、装置自体の強度や剛
体を維持するようにしているので、従来に比べて軽量と
なった。

【００１７】しかも、液晶表示装置２３の厚みはガラス
基板１２、１３、偏光板１４、１５、拡散板１６、導光
板５および反射板１７ならびに接着層２８、２９と鍔部
２６、２７とによっても決定され、また、装置自体の強
度が一対のブラケット２４、２５の構造によって維持さ
れているので、鍔部２６、２７の板厚みを小さくするこ
とで、装置を薄型化できた。

【００１８】

【実施例】本発明の液晶表示装置２３と比較例の液晶表
示装置１との重量を測定する実験をおこなった。

【００１９】液晶表示装置２３の個別の重さは次のとお
りである。表示パネル４＋偏光板１４、１５＋拡散板１６＋配線基板１８＋ドライバＩＣ１９：１４６ｇ一対のブラケット２４、２５：１０ｇ導光板５＋光反射板１７＋ランプ７＋リフレクタ６：８９ｇ合計すると２４５ｇである。

【００２０】これに対する液晶表示装置１の個別の重さ
は次のとおりである。

【００２１】表示パネル４＋偏光板１４、１５＋拡散板１６＋配線基板１８＋ドライバＩＣ１９：１４６ｇ上側金属筺体２、下側金属筺体３：５１ｇ導光板５＋光反射板１７＋ランプ７＋リフレクタ６：８９ｇ合計すると２８６ｇである。

【００２２】つぎに本発明の液晶表示装置２３と比較例
の液晶表示装置１との厚みを比較した場合、本発明では
表示パネル４の厚みが２ｍｍ、偏光板１４、１５と導光
板５と光反射板１７とのトータルの厚みが４ｍｍ、一対
のブラケット２４、２５の厚みが０．５ｍｍ、その他
（両面テープなど）の厚みが１ｍｍであるので、それら
を合計した全体の厚みは７．５ｍｍであった。

【００２３】これに対する比較例の液晶表示装置１で
は、フェースボードの厚みが０．５ｍｍ、表示パネル４
の厚みが２ｍｍ、偏光板１４、１５と導光板５と光反射
板１７とのトータルの厚みが４ｍｍ、バックボードの厚
みが０．５ｍｍ、その他（両面テープなど）の厚みが１
ｍｍであるので、それらを合計した全体の厚みは８．０
ｍｍであった。

【００２４】かくして本発明の液晶表示装置２３は従来
と比べて軽量化とともに、顕著に薄型化できた。

【００２５】なお、本発明は上記実施形態の限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更や改良などは何ら差し支えない。たとえば、上記
実施形態においては２個のブラケットを用いた一対のブ
ラケット２４、２５であるが、それらを一個のものとし
て一体化してもよい。また、上記実施形態においては配
線基板１８上にドライバＩＣ１９を設けた、いわゆるＣ
ＯＢ方式であるが、ＴＡＢ方式であってもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、対向さ
れた一対の鍔部を有するブラケットで、導光板の対向す
る一方端を挟持し、この一対の鍔部上に光反射板を介し
て導光板の一方主面を配するとともに、導光板をブラケ
ットに固定しているので、従来と比べて軽量化ととも
に、薄型化でき、さらに部品点数が少なくでき、これに
より、小型軽量の低コスト液晶表示装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）は本発明の液晶表示装置の正面図、
（ロ）は下側面図、（ハ）は右側面図である。

【図２】図１における切断面線Ｅ−Ｅによる断面図であ
る。

【図３】図１における切断面線Ｆ−Ｆによる断面図であ
る。

【図４】（イ）は従来の液晶表示装置の正面図、（ロ）
は下側面図、（ハ）は右側面図である。

【図５】図４における切断面線Ｃ−Ｃによる断面図であ
る。

【符号の説明】

１、２３液晶表示装置４表示パネル５導光板７ランプ１２、１３ガラス基板１４、１５偏光板１６拡散板１７光反射板１８配線基板１９ドライバＩＣ２４、２５ブラケット２６、２７鍔部２８、２９接着層

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】対向された一対の鍔部を有するブラケット
で、方形状の導光板の対向する一方端を挟持し、この一
対の鍔部上に光反射板を介して導光板の一方主面を配し
て、導光板をブラケットに固定し、かつ導光板の他方主
面上に液晶表示パネルを設け、導光板の他方端面側に光
源を配してなる液晶表示装置。