JPH09113856A - ガラス基板位置決め方法及びガラス基板位置決め装置並びにガラス基板位置決め搬送装置 - Google Patents

ガラス基板位置決め方法及びガラス基板位置決め装置並びにガラス基板位置決め搬送装置

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JPH09113856A
JPH09113856A JP26748295A JP26748295A JPH09113856A JP H09113856 A JPH09113856 A JP H09113856A JP 26748295 A JP26748295 A JP 26748295A JP 26748295 A JP26748295 A JP 26748295A JP H09113856 A JPH09113856 A JP H09113856A
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JP
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glass substrate
gripping
positioning
pressing force
support
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JP26748295A
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English (en)
Inventor
Fuminobu Nishio
文伸 西尾
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス基板に無理な力を加えずに正確な位置決
め保持を行うことができるガラス基板位置決め装置を提
供する。 【解決手段】支持プレート3上に固定されたガイドレー
ル14a,14b 上に、内側スライド部15a,15b 及び外側スラ
イド部16a,16b がスライド可能に支持されている。ガイ
ドレール14a,14b の一側にはモータ21により回転される
ボールねじ17a,17b が配設され、ボールねじ17a,17b に
螺合するボールナット26と、内側スライド部15a,15b 上
に固着された支持ブロック25a,25b とが連結部材27を介
して連結されている。外側スライド部16a,16b 上に固着
された支持ブラケット28a,28b と支持ブロック25a,25b
との間に引っ張りバネ32が張設されている。支持ブラ
ケット28a,28b に固定された支持板36上にローラ37a,37
b が固定されている。外側スライド部16b は内側への移
動途中でストッパ33と当接して移動が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス基板位置決め
装置及びガラス基板位置決め搬送装置に係り、詳しくは
開閉機構によりガラス基板を位置決め保持する機構を備
えたガラス基板位置決め装置において、がたの無い基板
保持を可能とし、且つ基板に必要以上に力を加えること
無く、確実な位置決め保持が可能でLCD(液晶ディス
プレイ)装置の製造装置におけるガラス基板の位置決め
に好適なガラス基板位置決め装置及びガラス基板位置決
め搬送装置に関する。
【0002】近年、表示装置としてLCD装置が広く使
用されている。LCD装置の製造装置及びそれに付随し
た搬送装置においては、四角形状のガラス基板の搬送、
位置決めが繰り返し行われる。ガラス基板の厚さは1m
m以下で、大きさは種々あり、大きいものでは1辺の長
さが600mm以上となるものもある。そして、重く、
しかも薄い大きなガラス基板を高速で搬送するには、が
たの無い、確実な位置決め保持が必要となる。
【0003】
【従来の技術】LCD装置の製造装置ではガラス基板上
に配線用の皮膜を蒸着したり、カラーフィルタ用の皮膜
等を形成する工程がある。そして、生産性を向上させる
ため、1個のトレー上にガラス基板を複数枚位置決めし
た状態に配置して、トレーごと例えばCVD装置(化学
蒸着装置)内に送りこみ、皮膜形成を行うようになって
いる。ガラス基板はマガジン内に多数枚収容された状態
で保管されているため、ガラス基板をマガジンから取り
出して水平状態で所定の位置に位置決めしたり、位置決
め状態を保持したまま搬送することが必要となる。
【0004】従来、LCD装置のガラス基板位置決め装
置として図11(a),(b)に示す装置がある。この
位置決め装置80は、ベースプレート81(図11
(a)にのみ図示)上に一対のガイドレール82が同一
直線上に位置するように所定間隔をおいて配置されてい
る。各ガイドレール82上にはそれぞれスライド部83
a,83bがガイドレール82に沿って摺動可能に配設
されている。第1のスライド部83aと対応する側のガ
イドレール82の近傍には、スライド部83aの移動を
阻止するストッパ84が位置調整可能に固定されてい
る。各スライド部83a,83b上には支持ブラケット
85がそれぞれ固定され、支持ブラケット85上にはそ
れぞれ一対のローラ86a,86bが回動可能に支持さ
れている。
【0005】ベースプレート81上には4本の支持ピン
87(図11(a)では2本のみ図示)がそれぞれ立設
され、各支持ピン87によりガラス基板88を水平に支
承するようになっている。ベースプレート81の中央部
には駆動部89(図11(a)にのみ図示)が配設さ
れ、両支持ブラケット85は駆動部89と作動連結さ
れ、駆動部89の作動により両スライド部83a,83
bが互いに同期してガイドレール82上を摺動する。
【0006】そして、両スライド部83a,83bが互
いに近づく方向への移動時(閉時)に、第1のスライド
部83aがストッパ84と当接した状態で駆動部89の
作動が停止され、両スライド部83a,83bが閉位置
に保持されるようになっている。この状態でガラス基板
88の対角線上にある一対の角部が各一対のローラ86
a,86bに接触して位置決めされるようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置ではガラ
ス基板88の対角線上にある一対の角部を、各一対のロ
ーラ86a,86bで機械的に挟むことにより位置決め
が行われる。そして、各ローラ86a,86bがガラス
基板88を挟む位置、即ちスライド部83a,83bの
閉位置は、ガラス基板88に大きな力がかからないよう
に、ガラス基板88の大きさに合わせた所定位置に決め
られていた。その所定位置はガラス基板の寸法公差を考
慮して、基準の大きさのガラス基板よりも最大公差分大
きめのガラス基板に適した位置に設定されていた。
【0008】従って、多くのガラス基板88に対して
は、図12に示すように、ガラス基板88の端面とロー
ラ86a,86bとの間に隙間δが生じる(ローラ86
b側のみ図示)。その結果、この位置決め装置80を備
えた搬送装置では、搬送時にガラス基板88とローラ8
6a,86bとの間にガタが生じ、基板割れや欠けを招
くという問題がある。この問題は、高速搬送時により顕
著となる。
【0009】また、把持したガラス基板を水平状態でほ
ぼ90°旋回させてガラス基板の向きを変更させる操作
を行う場合も、ガラス基板とローラ86a,86bとの
間にガタがあると、前記の問題が生じる。また、ガラス
基板88を対角線上にある一対の角部で把持する代わり
に、平行な2辺において把持する構成の場合は、旋回あ
るいは搬送時に基板割れや欠けの他に基板の落下を招く
虞もある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、ガラス基板に無
理な力を加えずに正確な位置決め保持を行うことができ
るガラス基板位置決め方法及びガラス基板位置決め装置
を提供することにある。
【0011】また、第2の目的は、ガラス基板に無理な
力を加えずに確実に所定位置に保持でき、ガラス基板の
欠けや割れあるいは基板を落とすこと無く、高速搬送が
可能になるガラス基板位置決め搬送装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、請求項1の発明は、ガラス基板を支承する支
承部上にガラス基板を載置し、そのガラス基板の端面に
ガラス基板を把持する複数の把持部を当接させて位置決
めを行うガラス基板位置決め方法であって、前記複数の
把持部の少なくとも1個をガラス基板の端面に当接する
把持位置と、ガラス基板から離間した待機位置とに移動
手段により移動可能に構成し、前記把持部の少なくとも
1個を把持位置に配置したときに、その把持部が当接す
るガラス基板に対して押圧力付与手段の作用により把持
部から所定の押圧力を付与して位置決めするようにし
た。
【0013】請求項2に記載の発明は、ガラス基板を支
承する支承部上に載置されたガラス基板の端面と当接し
て、ガラス基板を把持する複数の把持部を備えたガラス
基板位置決め装置であって、前記複数の把持部の少なく
とも1個をガラス基板の端面に当接する把持位置と、ガ
ラス基板から離間した待機位置とに移動手段により移動
可能に構成し、前記把持部の少なくとも1個が把持位置
に配置されたときにその把持部が当接するガラス基板に
対して把持部から所定の押圧力を付与する押圧力付与手
段を設けた。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記把持部は四角形状のガラス基板の
隣接する2辺と同時に係合可能に構成され、ガラス基板
をその対角位置において把持可能に2個設けられてい
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載のガラス基板位置決め装置を旋回可能な支
持部材上に配設し、前記支持部材を所定角度旋回させる
駆動手段を設けた。
【0016】第2の目的を達成するため、請求項5に記
載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載
のガラス基板位置決め装置を所定の経路に沿って移動可
能に設けられた移動体上に搭載した。
【0017】(作用)請求項1及び請求項2の発明で
は、ガラス基板は支承部上に載置された状態で、ガラス
基板の端面と当接してガラス基板を把持する複数の把持
部により位置決めされる。ガラス基板は可動の把持部が
待機位置に配置された状態で、各把持部から離間した状
態で支承部上に載置される。その状態で移動手段が作動
されて可動の把持部が把持位置へ移動される。可動の把
持部の移動途中で該把持部がガラス基板と当接し、その
後、更に移動が継続されて、ガラス基板が支承部上をス
ライドして他の把持部と当接した後、前記把持部が停止
する。
【0018】可動の把持部が所定の把持位置に配置され
た状態では、押圧力付与手段の作用により把持部からガ
ラス基板に対して所定の押圧力が付与され、把持部はガ
ラス基板に対してその破損を招くような必要以上の力を
加えること無く、所定の押圧力でガラス基板を把持す
る。そして、ガラス基板は所定の位置に位置決めされた
状態で把持部に把持される。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記把持部は四角形状のガラス基板を
その対角位置において把持する。把持状態において把持
部はガラス基板の隣接する2辺と同時に係合してその位
置決めを行うため、ガラス基板は4辺とも位置決めされ
て正確な位置決めが行われる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載のガラス基板位置決め装置が支持部材上に
配設されているため、それぞれの発明に対応した前記作
用を発揮する。そして、駆動手段の作動により支持部材
が所定角度旋回されると、ガラス基板は位置決めされた
状態で支持部材と一体的に旋回してその向きが変更され
る。
【0021】請求項5に記載の発明は、ガラス基板位置
決め装置が移動体上に搭載され、移動体とともに所定の
経路に沿って移動する。ガラス基板位置決め装置は請求
項2〜請求項4のいずれか1項に記載の発明のものであ
るため、それぞれの発明に対応した前記作用を発揮す
る。位置決め装置が移動体上に設けられているため、位
置決めされたガラス基板を搬送装置上に移載する作業が
不要となり、ガラス基板の位置決めを行って所定位置ま
で搬送するのに要する時間が短縮される。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図5に従って説明する。
【0023】図2に示すように、ベースプレート1の中
央には支軸2が立設され、支軸2の上部には支持部材と
しての支持プレート3がスラストベアリング4及びラジ
アルベアリング5を介して回転可能に支持されている。
支持プレート3はその下面中央に突設されたボス部3a
において支軸2に支持され、ボス部3aの端面には支軸
2にラジアルベアリング(図示せず)を介して回転可能
に支持された被動プーリ6が一体回転可能に固定されて
いる。
【0024】図1及び図2に示すように、ベースプレー
ト1の端部に固定されたブラケット7上に、モータ8が
固定されている。モータ8はその出力軸8aが下方へ垂
直に延びるように配設され、出力軸8aに駆動プーリ9
が一体回転可能に固定されている。駆動プーリ9及び被
動プーリ6間にベルト10が巻き掛けられ、モータ8の
駆動によりベルト10及び両プーリ6,9を介して支持
プレート3が支軸2を中心に旋回されるようになってい
る。
【0025】支持プレート3の下面には被検知部11
(図1にのみ図示)が設けられ、ベースプレート1上に
は被検知部11を検出する2個のセンサS1,S2(図
1にのみ図示)が所定位置に固定されている。第1セン
サS1は支持プレート3が図1に示す基準位置に配置さ
れた状態で被検知部11を検出可能な位置に、第2セン
サS2は支持プレート3が基準位置から図1の時計回り
方向に90°旋回した状態で被検知部11を検出可能な
位置にそれぞれ固定されている。
【0026】モータ8は支持プレート3が基準位置に配
置された状態で正転駆動スイッチ(図示せず)がオン操
作されると、正転駆動されるとともに第2センサS2が
被検知部11を検出したときに停止される。また、支持
プレート3が基準位置から図1の時計回り方向に90°
旋回した状態、即ち第2センサS2が被検知部11を検
出している状態で逆転駆動スイッチ(図示せず)がオン
操作されると、逆転駆動されるとともに第1センサS1
が被検知部11を検出したときに停止されるようになっ
ている。モータ8、両プーリ6,9、ベルト10及び両
センサS1,S2により支持プレート3を所定角度旋回
させる駆動手段が構成されている。
【0027】支持プレート3は旋回時にブラケット7と
の干渉を避けるため、長方形の一部を切り欠いた形状に
形成され、支持プレート3上には支持プレート3の旋回
中心から等距離をおいた位置に、支承部を構成する4本
の支承ピン12が立設されている。支承ピン12は同じ
長さに形成されるとともに先端が半球状に形成され、ガ
ラス基板13に対して小さな面積で接触して、ガラス基
板13を水平に支承するようになっている。
【0028】支持プレート3上にはリニアガイドとして
の一対のガイドレール14a,14bが一方の対角線上
に位置するように固定されている。各ガイドレール14
a,14b上にはそれぞれ内側スライド部15a,15
b及び外側スライド部16a,16bがスライド可能に
支持されている。ガイドレール14a,14bの一側に
は内側スライド部15a,15bと対応する位置に、そ
のねじ山の向きが互いに逆のボールねじ17a,17b
が支持ブラケット18を介してガイドレール14a,1
4bと平行に配設されている。両ボールねじ17a,1
7bはその一端から突出する軸部19の先端同士がカッ
プリング20を介して一体回転可能に連結されている。
【0029】支持プレート3の中央部にはモータ21
が、その出力軸が前記軸部19と平行に延びるように固
定されている。出力軸に固定された駆動プーリ22と、
ボールねじ17aの軸部19に固定されたプーリ23と
の間にベルト24が巻き掛けられ、モータ21の駆動に
より両ボールねじ17a,17bが一体的に回転される
ようになっている。
【0030】各内側スライド部15a,15b上には支
持ブロック25a,25bがそれぞれ固着され、各支持
ブロック25a,25bの前端(外側スライド部と反対
側)と、前記ボールねじ17a,17bに螺合するボー
ルナット26とが連結部材27を介して連結されてい
る。そして、モータ21の正転時にボールナット26と
ともに両内側スライド部15a,15bが互いに近づく
方向(内側)に移動され、逆転時に互いに離れる方向
(外側)に移動されるようになっている。両ボールねじ
17a,17b、モータ21、ボールナット26、内側
スライド部15a,15b、外側スライド部16a,1
6b等が後記する把持部の移動手段を構成する。
【0031】なお、内側スライド部15aには被検知部
としてのドグ(図示せず)が装備され、支持プレート3
上には内側スライド部15aが待機位置(開位置)ある
いは把持位置(閉位置)に配置されたときにそのドグを
検出するセンサ(図示せず)が配設されている。そし
て、モータ21は駆動開始後、前記センサからの検出信
号に基づいて停止されるようになっている。
【0032】外側スライド部16a,16b上には支持
ブラケット28a,28bが固着され、支持ブラケット
28a,28bの下端の片側には前側(内側スライド部
と対向する側)に延びる係止片29が突設されている。
係止片29の側面には掛止部30が突設され、支持ブロ
ック25a,25bの後端に突設された掛止部31と前
記掛止部30との間に引っ張りバネ32が掛止されてい
る。引っ張りバネ32はその初張力を無視できるだけ引
っ張っられた状態で掛止されている。各係止片29の長
さは、内側スライド部15a,15bが内側へ移動する
とき、引っ張りバネ32の張力によりその先端が支持ブ
ロック25a,25bに当接した状態に保持される長さ
となっている。また、閉位置側への移動時、外側スライ
ド部16a,16bの移動が規制されない限り、内側ス
ライド部15a,15bと外側スライド部16a,16
bとが一体に移動するように引っ張りバネ32のバネ定
数が設定されている。
【0033】図1及び図5に示すように、一方のガイド
レール14aの近傍には外側スライド部16aの前端と
係合可能な位置に、ストッパ33が固定位置調整可能に
配設されている。ストッパ33には一対の長孔34が形
成され、支持プレート3に形成されたねじ穴(図示せ
ず)に長孔34を貫通して螺合するボルト35により支
持プレート3上に固定されている。
【0034】各外側スライド部16a,16bの上端に
は支持板36が水平に固定され、支持板36上に一対の
ローラ37a,37bが支持されている。図2に示すよ
うに、ローラ37a,37bはその周面中央位置が支承
ピン12の上端とほぼ同じ高さとなるように配設されて
いる。支持板36及びローラ37a,37bにより把持
部が構成され、前記引っ張りバネ32がガラス基板に対
して把持部から所定の押圧力を付与する押圧力付与手段
を構成する。なお、各外側スライド部16a,16bに
は軽量化のための孔38が形成されている。
【0035】次に上記のように構成されたガラス基板位
置決め装置の作用を説明する。支持プレート3が図1に
示す基準位置に配置され、両支持板36上のローラ37
a,37bが図3(a),(b)に示すように、開位置
(待機位置)に配置された状態で支承ピン12上にガラ
ス基板13がその対角線がガイドレール14a,14b
と対向する状態で載置される。開位置においてはガラス
基板13とローラ37a,37bとの間に所定の隙間
(例えば5〜10mm)が生じるように設定されてい
る。また、各係止片29は支持ブロック25a,25b
とそれぞれ当接した状態にある。
【0036】この状態からモータ21が正転駆動される
と、ボールねじ17a,17bが回転されてボールナッ
ト26とともに内側スライド部15a,15bが互いに
近づく方向に移動し、外側スライド部16a,16bも
引っ張りばね32を介して内側スライド部15a,15
bと一体的に移動する。第1の外側スライド部16aが
ストッパ33と当接した後は、第1の外側スライド部1
6aは移動が阻止され、内側スライド部15a,15b
及び第2の外側スライド部16bが移動を継続する。そ
して、第2の外側スライド部16bがガラス基板13と
当接する所定の閉位置(把持位置)に達した後、内側ス
ライド部15a,15bはさらに移動した後に停止す
る。
【0037】図4(a),(b)に示すように、閉位置
においてガラス基板13は対角線上の一方の角部が第1
の外側スライド部16a側のローラ37aと当接し、他
方が第2の外側スライド部16b側のローラ37bと当
接する。第1の外側スライド部16aはストッパ33に
より内側への移動が阻止されるため、ローラ37aとの
当接位置がガラス基板13の位置決め基準位置となる。
そして、ガラス基板13は移動が阻止された状態の外側
スライド部16aのローラ37aと角部が当接した状態
で、第2の外側スライド部16b側のローラ37bと当
接する。
【0038】閉位置における内側スライド部15a,1
5bの停止位置は、第2の外側スライド部16bを両ロ
ーラ37a,37bによるガラス基板13の把持位置が
ガラス基板13の寸法よりも内側となるまで移動させ得
る位置になる。従って、第2の内側スライド部15bは
ローラ37bがガラス基板13と当接してその移動が阻
止された後、図4(a)に示す距離xだけ移動した後停
止する。即ち、ガラス基板13には引っ張りバネ32が
距離xに対応して伸びたバネ力による押圧力が付与され
た状態で両ローラ37a,37bにより把持される。
【0039】ガラス基板13の大きさが寸法公差の範囲
で変動するため、距離xの値もそれに対応して変動し、
ガラス基板13の寸法が最大のときxが最大となる。引
っ張りバネ32のバネ定数はxの最大値におけるバネ力
がガラス基板13に対して無理な押圧力が作用しない値
に設定されている。
【0040】ガラス基板13の把持を解除する場合は、
モータ21の逆転スイッチをオン操作して、モータ21
を逆転駆動させる。ガラス基板13の把持状態からモー
タ21が逆転駆動されると、ボールねじ17a,17b
が回転されてボールナット26とともに内側スライド部
15a,15bが互いに離れる方向に移動する。係止片
29が内側スライド部15a,15bと係合するまでは
外側スライド部16a,16bは停止しており、係止片
29が内側スライド部15a,15bと係合した後、外
側スライド部16a,16bは内側スライド部15a,
15bに押されて一体的に外側へ移動する。そして、両
ローラ37a,37bによるガラス基板13の把持が解
除される。内側スライド部15a,15b及び第2の外
側スライド部16bが所定の開位置(待機位置)まで移
動したときにモータ21が停止する。
【0041】基準位置にあるガラス基板13の向きを変
更する場合は、ガラス基板13が両ローラ37a,37
bに把持された状態で、正転駆動スイッチをオン操作す
る。正転駆動スイッチのオン操作によりモータ8が正転
駆動され、支持プレート3が図1に示す基準位置から支
軸2を旋回中心として時計回り方向に旋回される。支持
プレート3が90°旋回したときに第2センサS2が被
検知部11を検出し、その検出信号に基づいてモータ8
が停止される。そして、ガラス基板13の向きが90°
変更される。
【0042】基準位置から90°旋回された支持プレー
ト3を基準位置に戻す場合は、逆転駆動スイッチをオン
操作する。逆転駆動スイッチのオン操作によりモータ8
が逆転駆動され、支持プレート3が支軸2を旋回中心と
して図1の反時計回り方向に旋回される。支持プレート
3が90°旋回したときに第1センサS1が被検知部1
1を検出し、その検出信号に基づいてモータ8が停止さ
れて支持プレート3が基準位置に復帰する。
【0043】さて、本実施の形態は、下記の(イ)〜
(ト)の効果がある。 (イ) ガラス基板13が把持部を構成するローラ37
bから、ガラス基板13に無理な力を加えない範囲の所
定の押圧力を付与された状態で把持されるため、ガラス
基板13の欠けや割れを発生せずに、がたの無い正確な
位置決めが行われる。
【0044】(ロ) ガラス基板13を把持する機構全
体が旋回可能な支持プレート3上に配設され、支持プレ
ート3がモータ8等により構成される駆動手段により所
定角度(90°)旋回されるため、ガラス基板13の向
きを位置決め保持した状態のまま変更できる。そして、
ガラス基板13が所定の押圧力を付与されて、がたの無
い状態で把持されて旋回(移動)されるため、旋回時に
ガラス基板13の欠けや割れが発生しない。
【0045】(ハ) 位置決めされたガラス基板13の
中心と、支持プレート3の旋回中心とが同軸上にあるた
め、ガラス基板13中心位置を変更せずにその向きを変
えることができる。
【0046】(ニ) 四角形状のガラス基板13をその
対角位置において2個の把持部(ローラ37a,37
b)で把持し、把持状態においてローラ37a,37b
はガラス基板13の隣接する2辺と同時に係合してその
位置決めを行うため、ガラス基板13は簡単な構造で4
辺とも位置決めされて正確な位置決めが行われる。
【0047】(ホ) 押圧力付与手段として引っ張りバ
ネ32を使用しているため、ガラス基板13を位置決め
保持する際に、ガラス基板13に対して付与する押圧力
の大きさを、バネ定数と引っ張りバネ32の伸び量によ
り容易に調整できる。そして、引っ張りバネ32は初張
力を無視できるだけ引っ張った状態で両掛止部30,3
0間に掛止されているため、閉位置においてガラス基板
13に作用する押圧力が、ガラス基板13の移動が阻止
された後の引っ張りバネ32の伸び量に比例する。従っ
て、押圧力の調整がより容易となる。
【0048】(ヘ) 押圧力付与手段として引っ張りバ
ネ32を使用するため、把持部(ローラ37a,37
b)がガラス基板13と当接した後、引っ張りバネ32
に伸びを与える手段及び引っ張りバネ32をローラ37
a,37bより内側に配置できるため、装置全体の小型
化が容易となる。
【0049】(ト) 全ての把持部(ローラ37a,3
7b)を待機位置と把持位置との間で移動可能としたた
め、ガラス基板13の把持を解除したときに全ての把持
部がガラス基板13の端面から離間した位置に配置され
る。従って、ガラス基板13を位置決め装置から取り出
すときに、ガラス基板13に無理な力が加わる虞がな
い。
【0050】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態を図6〜図8に従って説明する。この実施
の形態では押圧力付与手段として圧縮バネを使用してい
る点と、ガラス基板13を対向する2辺において把持す
る点と、支持プレート3を旋回させる旋回手段がない点
とが、第1の実施の形態と大きく異なっている。
【0051】なお、説明の便宜上、第1の実施の形態と
同様の構成については同一の符号を付してその説明を一
部省略する。図6に示すように、長方形状の支持プレー
ト3上には、その中央より図1の左側寄りの領域に4本
の支承ピン12がガラス基板13より小さな長方形の各
頂点に位置するように立設され、支承ピン12より外側
に固定の把持部を構成する一対のローラ39が配設され
ている。
【0052】支持プレート3には支承ピン12を挟んで
前記ローラ39と反対側に支持ブラケット40が固定さ
れ、支持ブラケット40の外側にはブラケット41を介
してエアシリンダ42が支持プレート3の長手方向に沿
って延びるように固定されている。支持ブラケット40
の起立部40aには支持プレート3の長手方向に沿って
延びる一対の孔が形成され、孔に嵌着されたリニアブッ
シュ43を介して一対のガイド軸44が水平状態でスラ
イド可能に支持されている。両ガイド軸44は、エアシ
リンダ42のピストンロッド42aに固定された連結部
材45に、その基端がそれぞれ固定されて一体的に移動
可能となっている。エアシリンダ42は複動式で、図示
しない制御弁の作用によりピストンロッド42の突出量
を任意に調整可能となっている。
【0053】図6及び図7に示すように、ガイド軸44
には起立部40aより先端側にスライド部46がリニア
ブッシュ47を介してスライド可能に支持されている。
スライド部46の下面には2本の支持プレート48の基
端側が固定され、支持プレート48の先端に固着された
支持バー48aの両端に一対のローラ49が固定されて
いる。支持プレート48及びローラ49が可動の把持部
を構成している。エアシリンダ42、ガイド軸42及び
スライド部46が把持部の移動手段を構成している。
【0054】起立部40aの上部中央にはアジャストボ
ルト50が螺着されている。アジャストボルト50の先
端には係合プレート51が相対回動可能かつアジャスト
ボルト50の軸方向へ一体移動可能に支持されている。
両ガイド軸44は係合プレート51の下部に形成された
孔を貫通した状態に配置されている。スライド部46と
係合プレート50との間には両ガイド軸44の周囲に巻
かれた状態で2個の圧縮バネ52が介装されている。圧
縮バネ52はスライド部46をガイド軸44のフランジ
44aと当接する状態に付勢している。
【0055】前記のように構成された位置決め装置で
は、図6に示すように、エアシリンダ42のピストンロ
ッド42aが没入位置に配置されて可動の把持部(ロー
ラ49)が待機位置(開位置)に配置された状態でガラ
ス基板13が支承ピン12上に載置される。この状態で
はガラス基板13とローラ39,49との間に所定の隙
間(例えば5〜10mm)が生じる。
【0056】この状態からエアシリンダ42が作動され
てピストンロッド42aが突出作動されると、両ガイド
軸44がピストンロッド42aと一体的にガラス基板1
3側に移動する。そして、ガイド軸44に支持されたス
ライド部46もガイド軸44と一体的に移動する。移動
途中でローラ49がガラス基板13と当接し、その後も
移動が継続されてガラス基板13がローラ49とともに
移動する。ガラス基板13と支承ピン12との摩擦抵抗
は非常に小さく、ローラ49はピストンロッド42aの
移動量と同じ量移動する。
【0057】移動が継続されて、図8に示すように、ガ
ラス基板13が固定の把持部であるローラ39と当接す
ると、ガラス基板13の移動が阻止されるとともにロー
ラ49の移動も阻止される。ガラス基板13がローラ3
9と当接した後、ピストンロッド42はさらに所定位置
まで移動する。このとき、ローラ49は移動が阻止され
た状態にあるため、ガイド軸44はスライド部46に対
して相対移動し、それまでフランジ44aで支持されて
いた圧縮バネ52の押圧力がローラ49を介してガラス
基板13に作用する状態となる。そして、ガラス基板1
3はローラ49から所定の押圧力を付与された状態で両
ローラ39,49により把持され、がたの無い状態で位
置決め保持される。
【0058】ローラ39,49によるガラス基板13の
把持を解除する場合は、エアシリンダ42をピストンロ
ッド42aを没入させるように作動させる。ピストンロ
ッド42aの没入とともにガイド軸44が一体的にガラ
ス基板13から離れる方向に移動し、移動途中でフラン
ジ44aがスライド部46と係合し、その後はスライド
部46が圧縮バネ52を圧縮しながらガイド軸44と一
体的に待機位置まで移動する。
【0059】前記所定の押圧力はスライド部46と係合
プレート51間の距離Lと、圧縮バネ52のバネ定数と
で決まる。従って、アジャストボルト50を操作して係
合プレート51の位置を変更して前記距離Lを調整する
ことにより、圧縮バネ52の圧縮量が変更されてローラ
49を介してガラス基板13に付与される押圧力が調整
される。
【0060】この実施の形態では第1の実施の形態と異
なる次の効果を有する。 (イ) 一方の把持部(ローラ39)が固定のため、把
持部を待機位置と把持位置に移動させる移動手段の構成
が簡単となる。
【0061】(ロ) ガイド軸44のフランジ44aと
スライド部46との係合が解除された状態で、ガラス基
板13に対して付与される押圧力がピストンロッド42
aの突出量と無関係に決まる。従って、把持部の移動手
段を構成するエアシリンダ42を作動させる際、その突
出量を正確に制御する必要がない。
【0062】(ハ) 押圧力付与手段が圧縮バネ52を
使用しているため、ガラス基板13を位置決め保持する
際に、ガラス基板13に対して付与する押圧力の大きさ
を、バネ定数と圧縮バネ52の圧縮量により容易に調整
できる。そして、押圧力の調整はガラス基板13の把持
状態において、アジャストボルト50の螺入量の調整だ
けで簡単にできる。
【0063】〔第3の実施の形態〕次に本発明の第3の
実施の形態を図9及び図10に従って説明する。この実
施の形態は第2の実施の形態のガラス基板位置決め装置
を移動可能として、位置決め搬送装置とした点が前記実
施の形態と異なっている。
【0064】なお、説明の便宜上、前記実施の形態と同
様の構成については同一の符号を付してその説明を一部
省略する。また、アジャストボルト50及び係合プレー
ト51は図示を省略した。
【0065】所定の経路としてのレール53に沿って移
動可能に、レール53を跨ぐように移動体54が配置さ
れている。移動体54はその左右両側にレール53の側
面と当接する転輪55,56を備え、一方の転輪55は
モータ57の出力軸に固定され、モータ57の駆動のよ
り移動体54がレール53に沿って走行可能となってい
る。
【0066】移動体54の上面前端(図9及び図10の
左側)には支持プレート58が固定され、その後方には
支持ブラケット40が固定されている。支持プレート5
8は基端側が肉厚に形成され、肉厚部の先端下側にガイ
ド部58aが突設さている。支持プレート58は肉薄の
部分が二股に形成され、その先端に固定の把持部として
の2本のピン59が固定され、中間部に4本の支承ピン
12が固定されている。
【0067】スライド部46の下面にはL字状の支持板
60が、その先端が支持プレート58の基端に形成され
た長孔61を貫通する状態で固定されている。ガイド部
58aを貫通する状態で摺動可能に支持された2本のロ
ッド62は、その基端が連結板63を介して支持板60
の先端に連結されている。ロッド62の先端はロッド6
2と直交する方向に延びる支持バー64に固定され、支
持バー64の両端に可動の把持部としてのピン65が固
定されている。
【0068】この実施の形態の基板位置決め搬送装置で
は、ピストンロッド42aが没入状態となる待機位置で
支持プレート58上にガラス基板13が載置される。次
にエアシリンダ42が突出作動されると、ガラス基板1
3が両ピン59,65に当接してその移動が規制される
まで、ピストンロッド42aの移動に伴って、スライド
部46、支持板60、ロッド62及び支持バー64等を
介してピン65が把持位置(閉位置)まで移動される。
そして、ガラス基板13の移動が規制されてピン65の
移動も阻止された後、さらにガイド軸44が移動を続け
てフランジ44aとスライド部46との係合が解除され
る。その結果、ガラス基板13は圧縮バネ52の圧縮量
に対応する所定の押圧力がピン65から付与された状態
で両ピン59,65により把持される。
【0069】この状態でモータ57が駆動されて移動体
54がレール53に沿って図9の左方向に走行し、ガラ
ス基板13はがたの無い位置決め保持状態を維持したま
ま所定位置まで搬送される。この実施の形態では位置決
めされたガラス基板13を搬送装置上に移載する作業が
不要となり、ガラス基板13の位置決め保持後、直ちに
ガラス基板13の搬送が開始されるため、ガラス基板の
位置決めを行って所定位置まで搬送するのに要する時間
が短縮される。また、ガラス基板13が所定の押圧力で
位置決め保持されているため、搬送時にガラス基板13
が落下することがない。
【0070】なお、本発明は次のように任意に変更して
具体化することも可能である。 (1) 第1の実施の形態において、各内側スライド部
15a,15bを往復移動させる移動手段を構成するボ
ールねじ17a,17bを連結せずに、それぞれ別のモ
ータで独立して駆動する構成とする。また、各内側スラ
イド部15a,15bをそれぞれエアシリンダのピスト
ンロッドと連結し、エアシリンダの作動により各内側ス
ライド部15a,15bを往復移動させる構成としても
よい。各内側スライド部15a,15bを独立して移動
可能な構成では、把持動作の際、まず、第1の内側スラ
イド部15aを移動させて第1の外側スライド部16a
をストッパ33と当接する位置まで移動させた後、第2
の内側スライド部15bの移動を開始する。その結果、
ローラ37aがガラス基板13と当接してガラス基板1
3の移動を規制した状態で、ローラ37bがガラス基板
13と当接する状態となり、押圧力の調整が容易とな
る。
【0071】(2) 第1の実施の形態において、スト
ッパ33を省略してもよい。この場合は両ローラ37
a,37bがガラス基板13と当接した後の両内側スラ
イド部15a,15bの移動量に対応した強さの押圧力
が、両ローラ37a,37bからガラス基板13に付与
される。
【0072】(3) 引っ張りバネ32を使用した第1
の実施の形態において、いずれか一方のローラを所定位
置に移動不能に配設し、他方のローラのみを往復移動可
能とする。この場合は、可動の把持部となるローラが閉
位置へ移動する途中でガラス基板13と当接し、更に移
動を続けてガラス基板13が固定の把持部となるローラ
に当接した後、内側スライド部がさらに移動することに
より、所定の押圧力でガラス基板13が把持される。こ
の場合、構成が簡単となる。
【0073】(4) 第2あるいは第3の実施の形態に
おいて、第1の実施の形態と同様にガラス基板13をそ
の対角位置において把持する構成とする。この場合、位
置決め保持がより正確となる。また、第1の実施の形態
において、ガラス基板13を対向する2辺で把持する構
成としてもよい。
【0074】(5) 第1の実施の形態において、支持
プレート3を旋回させる駆動手段としてベルト伝動装置
に代えて、エアシリンダあるいは油圧シリンダを使用
し、ボス部をレバーを介してピストンロッドと連結して
もよい。また、支持プレート3を回転可能に支持する構
成として、支軸2にベアリングで支持する構成に代え
て、ボス部3aの外側に設けた支持ブラケットとボス部
3の外周との間にベアリングを設けて支持する構成とし
てもよい。
【0075】(6) 第2あるいは第3の実施の形態の
位置決め装置に第1の実施の形態あるいは(5)の旋回
手段を付加してもよい。第3の実施の形態に付加した場
合は、位置決め保持した状態で搬送可能な他にガラス基
板13の向きの変更も可能となり、ガラス基板13の向
きを変更して搬送する場合に対応できる。
【0076】(7) 第1の実施の形態において、支持
プレート3の旋回中心を位置決めされたガラス基板13
の中心と偏心した位置となるように構成してもよい。 (8) 第3の実施の形態において、移動体54を移動
させる手段としてレール53に沿って走行可能なベルト
をモータにより駆動される駆動プーリと被動プーリ間に
巻き掛けた状態で設け、ベルトと移動体54を連結す
る。
【0077】(9) LCD(液晶ディスプレイ)装置
の製造装置以外で使用されるガラス基板位置決め装置、
搬送装置に適用してもよい。 上記の各実施の形態及び変更例から把握できる請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。
【0078】(イ) 請求項2に記載の発明において、
全ての把持部を把持位置と待機位置とに移動可能とす
る。この場合、ガラス基板の把持を解除したときに全て
の把持部がガラス基板の端面から離間した位置に配置さ
れ、ガラス基板を位置決め装置から取り出すときに、ガ
ラス基板に無理な力が加わる虞がない。
【0079】(ロ) 請求項2に記載の押圧力付与手段
は引っ張りバネの作用により前記把持部にガラス基板に
対する押圧力を付与する。この場合、ガラス基板を位置
決め保持する際に、ガラス基板に対して付与する押圧力
の大きさを、バネ定数と引っ張りバネの伸び量により容
易に調整できる。
【0080】(ハ) (ロ)に記載の押圧力付与手段
は、リニアガイドに沿って移動する2個のスライド部
と、両スライド部を連結するように設けられた引っ張り
バネを備え、外側に配置されたスライド部側に把持部が
設けられている。この場合、押圧力付与手段は把持部よ
り内側に配置されるため、装置全体の小型化が可能とな
る。 (ニ) 請求項2に記載の押圧力付与手段は圧縮バネの
作用により前記把持部にガラス基板に対する押圧力を付
与する。この場合、ガラス基板を位置決め保持する際
に、ガラス基板に対して付与する押圧力の大きさを、バ
ネ定数と圧縮バネの圧縮量により容易に調整できる。
【0081】(ホ) 請求項4に記載の発明において、
前記支持部材の旋回中心は位置決めされたガラス基板の
中心と同軸上に設定されている。この場合、位置決め保
持したガラス基板の向きを、その中心を旋回中心として
旋回させて変更できる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5の発明は、ガラス基板に無理な力を加えずに正確な位
置決め保持を行うことができる。
【0083】請求項3の発明は、ガラス基板の角部を把
持する把持部がガラス基板の隣接する2辺と同時に係合
してその位置決めを行うため、ガラス基板は4辺とも位
置決めされて正確な位置決めが行われる。
【0084】請求項4の発明は、位置決め保持したガラ
ス基板の向きを変更することができる。請求項5の発明
は、位置決め装置が移動体上に設けられているため、位
置決めされたガラス基板を搬送装置上に移載する作業が
不要となり、ガラス基板の位置決めを行って所定位置ま
で搬送するのに要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の平面図。
【図2】同じく正面図。
【図3】把持部の開状態を示す説明図で、(a)は概略
平面図、(b)は概略正面図。
【図4】把持部の閉状態を示す説明図で、(a)は概略
平面図、(b)は概略正面図。
【図5】把持部の閉状態を示す部分平面図。
【図6】第2の実施の形態の平面図。
【図7】把持部の開状態を示す一部破断概略正面図。
【図8】把持部の閉状態を示す一部破断概略正面図。
【図9】第3の実施の形態の概略平面図。
【図10】同じく概略正面図。
【図11】従来装置の閉状態を示す説明図で、(a)は
概略平面図、(b)は概略正面図。
【図12】 閉状態のガラス基板とローラの関係を示す
部分平面図。
【符号の説明】
3…支持部材としての支持プレート、8…駆動手段を構
成するモータ、12…支承部としての支承ピン、13…
ガラス基板、15a,15b…移動手段を構成する内側
スライド部、16a,16b…同じく外側スライド部、
17…同じくボールねじ、21…同じくモータ、26…
同じくボールナット、32…押圧力付与手段を構成する
引っ張りバネ、37a,37b,39,49…把持部を
構成するローラ、42…移動手段を構成するエアシリン
ダ、44…同じくガイド軸、46…同じくスライド部、
52…押圧力付与手段を構成する圧縮バネ、53…所定
の経路を構成するレール、54…移動体、57…モー
タ、59,65…把持部を構成するピン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板を支承する支承部上にガラス
    基板を載置し、そのガラス基板の端面にガラス基板を把
    持する複数の把持部を当接させて位置決めを行うガラス
    基板位置決め方法であって、 前記複数の把持部の少なくとも1個をガラス基板の端面
    に当接する把持位置と、ガラス基板から離間した待機位
    置とに移動手段により移動可能に構成し、前記把持部の
    少なくとも1個を把持位置に配置したときに、その把持
    部が当接するガラス基板に対して押圧力付与手段の作用
    により把持部から所定の押圧力を付与して位置決めする
    ようにしたガラス基板位置決め方法。
  2. 【請求項2】 ガラス基板を支承する支承部上に載置さ
    れたガラス基板の端面と当接して、ガラス基板を把持す
    る複数の把持部を備えたガラス基板位置決め装置であっ
    て、 前記複数の把持部の少なくとも1個をガラス基板の端面
    に当接する把持位置と、ガラス基板から離間した待機位
    置とに移動手段により移動可能に構成し、前記把持部の
    少なくとも1個が把持位置に配置されたときにその把持
    部が当接するガラス基板に対して把持部から所定の押圧
    力を付与する押圧力付与手段を設けたガラス基板位置決
    め装置。
  3. 【請求項3】 前記把持部は四角形状のガラス基板の隣
    接する2辺と同時に係合可能に構成され、ガラス基板を
    その対角位置において把持可能に2個設けられている請
    求項2に記載のガラス基板位置決め装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のガラス基
    板位置決め装置を旋回可能な支持部材上に配設し、前記
    支持部材を所定角度旋回させる駆動手段を設けたガラス
    基板位置決め装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記
    載のガラス基板位置決め装置を所定の経路に沿って移動
    可能に設けられた移動体上に搭載したガラス基板位置決
    め搬送装置。
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