JPH09113433A - 密度計 - Google Patents

密度計

Info

Publication number
JPH09113433A
JPH09113433A JP27315495A JP27315495A JPH09113433A JP H09113433 A JPH09113433 A JP H09113433A JP 27315495 A JP27315495 A JP 27315495A JP 27315495 A JP27315495 A JP 27315495A JP H09113433 A JPH09113433 A JP H09113433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
fluid
measured
temperature
calculation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27315495A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Takahashi
太 高橋
Akira Nakamura
明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP27315495A priority Critical patent/JPH09113433A/ja
Publication of JPH09113433A publication Critical patent/JPH09113433A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は複数種の被測流体が切り換えられて
各被測流体の密度を測定する際、温度−密度特性の演算
式を切り換える操作が必要であるといった問題を解決す
るものである。 【解決手段】 振動式密度計1は、加振器ユニット19
により加振されたセンサチューブ7,8に流体を通過さ
せ、ピックアップユニット20,21により流体の密度
に応じた固有振動数又は固有周期を検出し、この固有振
動数又は固有周期から被測流体の密度を演算する。密度
演算回路26は、計測した密度が温度t1において密度
ρ1 が温度−密度特性A又はBの許容範囲内に入ってい
るかどうかを判定する。その判定結果から被測流体の種
類が自動的に判別されると共に、当該液種の演算式に基
づいて基準温度t0 の密度ρ0 を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密度計に係り、特に
複数種の被測流体が切り換えられて各被測流体の密度を
測定するよう構成した密度計に関する。
【0002】
【従来の技術】密度計の中には、振動するセンサチュー
ブの固有振動数をピックアップにより検出し、その検出
信号の周波数又は周期からを流体の密度を測定する振動
式密度計がある。この種の振動式密度計は、コリオリ式
質量流量計と同一構成である。
【0003】即ち、振動式密度計は、被測流体が通過す
る直管状のセンサチューブを加振器(駆動コイルと磁石
とよりなる)により半径方向に振動させ、流量に比例し
たコリオリ力による一対のセンサチューブの相対変位を
ピックアップ(センサコイルと磁石とよりなる)により
検出するよう構成されている。
【0004】そして、振動式密度計では、ピックアップ
から出力された信号の周波数からセンサチューブの固有
振動数又は固有周期を得ると共に、演算部が所定の演算
式に基づいて固有振動数から被測流体の密度を演算して
いた。また、流体の密度は温度によって変化するため、
予め既知の温度−密度特性が演算式に入力されており、
そのときの流体温度に応じた密度を演算していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、計測する流
体の種類が変更されるときは、上記温度−密度特性も変
える必要がある。そのため、従来の密度計においては、
被測流体の種類を変更する場合、その都度、作業者がプ
リセットスイッチあるいはセレクトスイッチを操作する
ことにより被測流体の種類に応じた温度−密度特性が組
み込まれた演算式を設定するかあるいは演算式を切り換
えるようにしていた。
【0006】例えば、時間帯によって種類の異なる流体
が流れる管路に密度計が配設された構成では、流体の種
類が変更される度に作業者が演算式の切り換え操作を行
わなければならず、その操作が面倒であるばかりか、作
業者が演算式の切り換え操作を忘れたり、あるいは操作
ミスにより被測流体に対応しない演算式に切り換えてし
まったりするおそれがあった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決した密度
計を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、被
測流体の密度を測定する密度計において、前記被測流体
の温度を検出する温度センサと、前記被測流体の温度−
密度特性に応じた演算式を記憶する記憶手段と、前記温
度センサにより検出された温度データに基づいて前記記
憶手段に記憶された演算式を選択する演算式選択手段
と、該演算式選択手段により選択された一の演算式によ
る演算を実行して被測流体の密度を求める演算手段と、
を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】従って、本発明によれば、温度センサによ
り検出された温度データに基づいて記憶手段に記憶され
た演算式を選択し、選択された演算式による演算を実行
して被測流体の密度を求めると共に、基準温度に対する
温度データとの差に基づいて演算手段により演算された
密度を補正するため、被測流体の種類が変更されても自
動的に被測流体に対応する演算式で密度を演算すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明になる密度計の一実施例の
縦断面図である。振動式密度計1は密閉されたケーシン
グ2内に被測流体が通過する管路3を挿通してなる。管
路3は、軸方向に変位可能なベローズ4A,4Bと、流
入管5と、流入側マニホールド6と、一対のセンサチュ
ーブ7,8と、流出側マニホールド9と、流出管10と
より構成されている。また、流入側マニホールド6には
被測流体の温度を測定する温度センサ25が取り付けら
れている。この温度センサ25としては、サーミスタ温
度センサが使用されており、流入側マニホールド6内を
流れる被測流体の温度を直接測定することができ、温度
変化に応じた信号を出力する。
【0011】一対のセンサチューブ7,8は流体の流れ
方向(X方向)に直線状に延在するステンレス製の直管
よりなり、上記流入側マニホールド6と流出側マニホー
ルド9との間で平行に設けられている。また、センサチ
ューブ7,8の両端近傍には、センサチューブ7,8が
貫通して固定されるサポート板11,12が横架されて
いる。従って、センサチューブ7,8は、サポート板1
1,12により平行となるように支持されており、計測
時にはサポート板11,12を支点として振動すること
になる。
【0012】ケーシング2は円筒状のケーシング本体1
3の両端開口を蓋部材14,15により閉蓋した密閉構
造になっており、ケーシング2内の収納室16に挿入さ
れた上記管路3表面に結露が発生することが防止され
る。さらに、密閉された収納室16には、乾燥した保護
気体(例えば、アルゴンガス等)が所定圧力に充填され
ている。
【0013】上記流入管5は、流入側端部に上流側配管
(図示せず)に連結されるフランジ5aを有し、流入管
5の他端はケーシング2の蓋部材14を貫通してケーシ
ング2の内部に延出している。流入側マニホールド6
は、上流側がベローズ4Aに接続固定され、下流側がセ
ンサチューブ7,8の上流側端部に接続固定されてい
る。
【0014】流出側マニホールド9は、上流側がセンサ
チューブ7,8の下流側端部に接続され、下流側がベロ
ーズ4Bの上流側端部に接続されている。流出管10
は、上流側端部が流出側マニホールド9に接続固定さ
れ、下流側端部がケーシング2の蓋部材15を貫通して
下流側(X方向)へ突出している。尚、流出管10の下
流側端部には下流側配管(図示せず)に連結されるフラ
ンジ10aが設けられている。
【0015】上流側のベローズ4Aは、軸方向に伸縮自
在な構造でセンサチューブ7,8が熱膨張あるいは収縮
した場合、センサチューブ7,8の長手方向の伸縮のみ
を吸収する。そのため、ケーシング2の蓋部材14と流
入側マニホールド6との間には、流入側マニホールド6
が振動しないように保持する防振機構17が設けられて
いる。
【0016】この防振機構17は、一端が蓋部材14に
固定され他端がケーシング2内に延在する複数の支柱1
7aと、複数の支柱17aの他端間に横架されて流入側
マニホールド6に結合された金属ダイヤフラム17bと
よりなる。従って、流入側マニホールド6は、防振機構
17により軸方向に移動可能に支持されるとともに、横
方向への移動を規制される。
【0017】また、下流側のベローズ4Bも上記上流側
のベローズ4Aと同様に伸縮自在な構造でセンサチュー
ブ7,8が熱膨張あるいは収縮した場合、センサチュー
ブ7,8の長手方向の伸縮を吸収する。そのため、ケー
シング2の側壁2cと流出側マニホールド9との間に
は、流入側マニホールド9が振動しないように保持する
防振機構18が設けられている。
【0018】この防振機構18は、上記防振機構17と
同様に一端が蓋部材15に固定され他端がケーシング2
内に延在する複数の支柱18aと、複数の支柱18aの
他端間に横架されて流出側マニホールド9に結合された
金属ダイヤフラム18bとよりなる。従って、流出側マ
ニホールド9は、防振機構18により軸方向に移動可能
に支持されるとともに、横方向への移動を規制される。
【0019】19は加振器ユニットで、励振信号が入力
される励振コイル19aと磁石19bとを対向させた実
質電磁ソレノイドと同様な加振器を有する構成であり、
一対のセンサチューブ7,8の略中間部間に設けられて
いる。20は上流側ピックアップユニットで、センサチ
ューブ7,8の振幅に応じた検出信号を出力するセンサ
コイル20aと磁石20bとを対向させたピックアップ
を有する構成であり、上記加振器ユニット19より上流
側に位置するように配設されている。
【0020】21は下流側ピックアップユニットで、セ
ンサチューブ7,8の振幅に応じた検出信号を出力する
センサコイル21aと磁石21bとを対向させたピック
アップを有する構成であり、上記加振器ユニット19よ
り下流側に位置するように配設されている。
【0021】即ち、上記各ピックアップユニット20,
21は、夫々電磁ソレノイドと同様な構成であり、加振
器ユニット19により加振されたセンサチューブ7,8
の変位に応じたセンサコイル20a,21aと磁石20
b,21bとの相対変位により発生する電圧値を出力す
る。そして、加振器ユニット19,ピックアップユニッ
ト20,21は、夫々センサチューブ7,8に固定され
た支持板23,24に支持されている。
【0022】流量計測時、上記構成になる質量流量計1
において、一対のセンサチューブ7,8は加振器19に
より近接、離間する方向(Y方向)に加振される。上流
側配管(図示せず)から供給された被測流体は流入管5
より上流側のベローズ4Aを通ってマニホールド6に至
り、さらにマニホールド6の流路を通過して振動するセ
ンサチューブ7,8内に流入する。そして、センサチュ
ーブ7,8を通過した流体はマニホールド9の流路より
下流側のベローズ4Bを通って流出管10より下流側配
管(図示せず)に流出する。
【0023】このように、振動するセンサチューブ7,
8に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオ
リ力が発生する。そのため、直管状のセンサチューブ
7,8の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより
上流側のピックアップユニット20の出力信号と下流側
のピックアップユニット21の出力信号とでは位相差が
あらわれる。そして、センサチューブ7,8は被測流体
の密度に応じた固有振動数で振動する。
【0024】被測流体の密度に応じたセンサチューブ
7,8の固有振動数はピックアップユニット20,21
により検出される。すなわち、ピックアップユニット2
0,21から出力された信号の波形から振動周波数が得
られ、この周波数からセンサチューブ7,8の固有振動
数又は固有周期が得られるので、被測流体の密度を演算
することができる。
【0025】26は密度演算回路で、後述するようにピ
ックアップユニット20,21からの出力信号及び温度
センサ25により測定された被測流体の温度に基づいて
被測流体の密度を演算する。図2は密度演算回路26の
ブロック図である。
【0026】密度演算回路26は、周波数測定回路27
と、密度演算部28と、記憶部29とからなる。周波数
測定回路27はピックアップユニット20,21から出
力された信号からセンサチューブ7,8の固有振動数を
測定する。そして、周波数測定回路27により測定され
たセンサチューブ7,8の固有振動数又は固有周期は密
度演算部28に入力される。
【0027】密度演算部28は、周波数測定回路27に
より測定されたセンサチューブ7,8の固有振動数又は
固有周期に基づいてセンサチューブ7,8を流れる被測
流体の密度を所定の演算式で演算する。上記記憶部29
には、被測流体の温度t1 、センサチューブ7,8の振
動周期(又は周波数)I1 のときの密度ρ1 を算出する
演算式(1)が記憶されている。
【0028】 ρ1 =f(t1 ,I1 ) … (1) 密度演算部28は、演算式(1)の演算を行って温度t
1 のときの密度ρ1 を求めた後、後述するように被測流
体の種類を判別して記憶部29に記憶された密度−温度
特性の演算式を選択し、選択された演算式に基づいて基
準温度に対応する被測流体の密度を演算し、その演算結
果を表示部30に表示する。
【0029】図3は2種類の流体の密度−温度特性を示
すグラフである。記憶部29には、各被測流体の種類毎
の密度−温度特性が記憶されている。例えば上記振動式
密度計1が配設される管路に2種類の流体が流れる場合
には、予め当該2種類の流体の密度−温度特性を実験に
より求めておき、この密度−温度特性を記憶部29に記
憶させておく。
【0030】本実施例では、記憶部29に2種類の流体
に対応する密度−温度特性A,B(図3中、実線で示
す)を表す式が予め記憶されている。 特性A → ρA =a(t1 −t0 )+ρ0 … (2) 特性B → ρA =b(t1 −t0 )+ρ2 … (3) (a,bは被測流体固有の係数、t1 は被測流体の温
度、t0 は基準温度) この密度−温度特性A,Bは、実験で得られたものであ
るため、実際の計測値とずれることがある。そこで、本
実施例では、密度−温度特性A,Bに対して±10%の
許容範囲(図3中、破線で示す)を設定しており、上記
(1)式で演算された密度ρが密度−温度特性A又はB
のどちらの許容範囲に入るのかを判定することにより被
測流体の密度−温度特性式を(2)(3)の中から選択
するようにしている。
【0031】そのため、上記(1)〜(3)式の演算の
後、密度−温度特性A,Bの±10%の許容範囲判定の
演算(演算式選択手段)を行う。よって、記憶部29に
は、次式(4)(5)が記憶されている。 特性Aの許容範囲→ −0.1≦(ρ1 −ρA1)/ρA1≦0.1 … (4) 特性Bの許容範囲→ −0.1≦(ρ1 −ρB1)/ρB1≦0.1 … (5) 今、計測した密度が温度t1 において密度ρ1 でa点と
すると、a点はA式の許容範囲内に入っているので、特
性Aの(2)式で換算すると基準温度to においてはb
点となり密度ρo が求まる。
【0032】また、計測した密度が温度t1 において密
度ρ3 でc点であるきは、c点がB式の許容範囲内に入
っているので、特性Bの(3)式で換算すると基準温度
oにおいてはd点となり密度ρ2 が求まる。このよう
に、計測した密度がρo 〜ρ1 の±10%の許容範囲に
入るのか、あるいは計測した密度がρ2 〜ρ3 の±10
%の許容範囲に入るのかを判定することにより計測中の
被測流体の密度が密度−温度特性AかBかを判定するこ
とができる。尚、計測中の被測流体の密度が密度−温度
特性A又はBの許容範囲に入らない場合には、演算不可
能であるのでエラーを表示させる。
【0033】また、記憶部29には、計測された被測流
体の密度ρ1 を基準温度t0 の密度ρ0 に補正するため
の基準温度補正演算式(6)(7)が記憶されている。 ρ0 =ρA0×{1+(ρ1 −ρA1)/ρA1} … (6) ρ0 =ρB0×{1+(ρ1 −ρB1)/ρB1} … (7) ここで、上記密度演算回路26が実行する密度演算処理
につき図4のフローチャートを参照して説明する。
【0034】密度演算回路26は、ステップS1(以下
「ステップ」を省略する)において、温度センサ25に
より計測された被測流体の温度t1 を読み込む。次にS
2でピックアップユニット20,21から出力された信
号の波形から振動周期I1 を測定する。
【0035】次のS3では、前述した(1)式の演算を
行う。すなわち、密度演算式ρ=f(t1 ,I1 )の演
算を実行して温度t1 の被測流体の密度ρ1 を求める。
続いて、S4に進み、記憶部29に記憶された密度−温
度特性A,Bの(2)(3)式の演算を行って温度t1
のときの密度ρA1, ρB1を求める。
【0036】S5では、温度t1 のとき被測流体の密度
ρ1 が密度−温度特性Aの密度ρA1の±10%以内に入
っているか否かを判定する。すなわち、S5において
は、前述した(4)式の演算を行う。そして、S5にお
いて、被測流体の密度ρ1 が密度−温度特性Aの密度ρ
A1の±10%以内に入っている場合には、S6に進み、
(2)式に基づいて基準温度to のときの密度ρA0を算
出する。
【0037】そして、S7では、上記(2)式により算
出された基準温度to のときの密度ρA0を上記密度ρ1
と密度ρA1との差に基づいて補正することにより計測中
の被測流体の密度ρ0 を算出する。すなわち、前述した
基準温度補正演算式(6)の演算を行って基準温度to
に対応する被測流体の密度ρ0 を求める。その後、S8
に進み、S7で算出された密度ρ0 を基準温度での被測
流体の密度として外部に出力すると共に、表示部30に
表示させる。尚、S8の処理が終了すると、再びS1に
戻り、上記S1以降の処理を繰り返す。
【0038】また、上記S5において、被測流体の密度
ρ1 が密度−温度特性Aの密度ρA1の±10%以内に入
っていない場合には、S9に進み、温度t1 のとき被測
流体の密度ρ1 が密度−温度特性Bの密度ρB1の±10
%以内に入っているか否かを判定する。すなわち、S9
においては、前述した(5)式の演算を行う。
【0039】上記S9において、被測流体の密度ρ1
密度−温度特性Bの密度ρB1の±10%以内に入ってい
る場合には、S10に進み、(3)式に基づいて基準温
度t o のときの密度ρB0を算出する。そして、S11で
は、上記(3)式により算出された基準温度to のとき
の密度ρA0を上記密度ρ1 と密度ρA1との差に基づいて
補正することにより計測中の被測流体の密度ρ0 を算出
する。すなわち、前述した基準温度補正演算式(7)の
演算を行って基準温度to に対応する被測流体の密度ρ
0 を求める。その後、S8に移行して、S11で算出さ
れた密度ρ0 を基準温度での被測流体の密度として外部
に出力すると共に、表示部30に表示させる。また、S
8の処理が終了すると、再びS1に戻り、上記S1〜S
11の処理を繰り返す。
【0040】尚、上記S9において、被測流体の密度ρ
1 が密度−温度特性Bの密度ρB1の±10%以内に入っ
ていない場合には、S12に進み、エラーを表示部30
に表示させてS1に戻り、再度密度演算処理をやり直
す。このように複数種の被測流体が順次給送される給送
ラインにおいて、計測された密度が密度−温度特性A,
Bの許容範囲内に入っていれば複数種の被測流体の密度
を自動的に測定することができるので、従来のように被
測流体が切り換わる度に密度−温度特性の演算式の設定
を切り換えるといった面倒な操作が不要であり、作業者
が演算式の切り換え操作を忘れたり、あるいは操作ミス
により被測流体に対応しない演算式に切り換えてしまっ
たりするといった問題を解消することができる。
【0041】しかも、2種類の密度−温度特性A,Bを
設定しておくことにより、測定された被測流体の密度を
基準温度に対する密度に補正して正確な密度を求めるこ
とができる。また、記憶部29には、上記密度−温度特
性A,Bの2種類に限らず、3種類以上の密度−温度特
性の演算式を記憶させるようにしても良い。
【0042】図5は本発明の変形例を説明するための密
度−温度特性A,Bにグラフである。この変形例では、
上記(1)〜(3)式が記憶部29に記憶されている
が、密度−温度特性A,Bの±10%の許容範囲判定を
行う式(4)(5)は、記憶部29に記憶されていな
い。
【0043】ここで、温度t1 の被測流体の密度がρ1
であるときは、被測流体の計測密度は図5においてa点
となる。このようにa点が密度−温度特性AのρA1と密
度−温度特性BのρB1との間に位置するときは、a点が
密度−温度特性A又はBからどのくらいの割合(%)で
ずれているかを算出する。
【0044】そして、算出された割合(%)に基づいて
基準温度t0 に対する密度ρ0 を同一の割合で演算して
b点を求める(演算式選択手段)。このようにして密度
−温度特性A又はBに該当しない種類の被測流体でも密
度を正確に測定することができる。従って、予め登録さ
れていない多数の被測流体がランダムに切り換えられて
も、随時被測流体の密度を測定することが可能である。
【0045】ここで、上記密度演算回路26が実行する
密度演算処理の変形例につき図6のフローチャートを参
照して説明する。密度演算回路26は、ステップS21
(以下「ステップ」を省略する)において、温度センサ
25により計測された被測流体の温度t1 を読み込む。
次にS22でピックアップユニット20,21から出力
された信号の波形から振動周期I 1 を測定する。
【0046】次のS23では、前述した(1)式の演算
を行う。すなわち、密度演算式ρ=f(t1 ,I1 )の
演算を実行して温度t1 の被測流体の密度ρ1 を求め
る。続いて、S24に進み、記憶部29に記憶された密
度−温度特性A,Bの(2)(3)式の演算を行って温
度t1 のときの密度ρA1, ρB1を求める。
【0047】次のS25では、(2)(3)式に基づい
て基準温度to のときの密度ρA0,ρB0を算出する。そ
の後、S26に進み、温度t1 のときの密度ρA1, ρB1
に対する被測流体の密度ρ1 のずれの割合から基準温度
o における補正量xを次式により算出する。
【0048】 (ρ1 −ρA1)/(ρB1−ρA1)=x/(ρB0−ρA0) … (8) 次に、S27で被測流体の基準温度の密度ρ0 を次式に
より算出する。 ρ0 =ρA0+x =ρA0+(ρB0−ρA0)(ρ1 −ρA1)/(ρB1−ρA1) … (9) その後、S28に進み、S27で算出された密度ρ0
基準温度での被測流体の密度として外部に出力すると共
に、表示部30に表示させる。尚、S28の処理が終了
すると、再びS21に戻り、上記S21以降の処理を繰
り返す。
【0049】このように複数種の被測流体が順次給送さ
れる給送ラインにおいて、複数種の被測流体の密度を自
動的に測定することができるので、従来のように被測流
体が切り換わる度に密度−温度特性の演算式の設定を切
り換えるといった面倒な操作が不要であり、作業者が演
算式の切り換え操作を忘れたり、あるいは操作ミスによ
り被測流体に対応しない演算式に切り換えてしまったり
するといった問題を解消することができる。
【0050】しかも、2種類の密度−温度特性A,Bを
設定しておくことにより、測定された被測流体の密度を
基準温度に対する密度に補正して正確な密度を求めるこ
とができる。尚、上記実施例では、振動式密度計を一例
として挙げたが、これに限らず、これ以外の密度計(例
えば差圧法による密度計や放射線法による密度計等)に
も適用することができるのは勿論である。
【0051】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、温度セン
サにより検出された温度データに基づいて記憶手段に記
憶された演算式を選択し、選択された演算式による演算
を実行して被測流体の密度を求めると共に、基準温度に
対する温度データとの差に基づいて演算手段により演算
された密度を補正するため、被測流体の種類が変更され
ても自動的に被測流体に対応する演算式で密度を演算す
ることができる。そのため、従来のように被測流体が切
り換わる度に密度−温度特性の演算式の設定を切り換え
るといった面倒な操作が不要であり、作業者が演算式の
切り換え操作を忘れたり、あるいは操作ミスにより被測
流体に対応しない演算式に切り換えてしまうことを無く
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる密度計の一実施例の縦断面図であ
る。
【図2】密度演算回路のブロック図である。
【図3】2種類の流体に対応する密度−温度特性A,B
を示すグラフである。
【図4】密度演算回路26が実行する密度演算処理のフ
ローチャートである。
【図5】本発明の変形例を説明するための密度−温度特
性A,Bにグラフである。
【図6】密度演算回路26が実行する密度演算処理の変
形例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 振動式密度計 7,8 センサチューブ 19 加振器ユニット 20,21 ピックアップユニット 23,24 支持板 25 温度センサ 26 密度演算回路 27 周波数測定回路 28 密度演算部 29 記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体の密度を測定する密度計におい
    て、 前記被測流体の温度を検出する温度センサと、 前記被測流体の温度−密度特性に応じた演算式を記憶す
    る記憶手段と、 前記温度センサにより検出された温度データに基づいて
    前記記憶手段に記憶された演算式を選択する演算式選択
    手段と、 該演算式選択手段により選択された一の演算式による演
    算を実行して被測流体の密度を求める演算手段と、 を備えてなることを特徴とする密度計。
JP27315495A 1995-10-20 1995-10-20 密度計 Pending JPH09113433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27315495A JPH09113433A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 密度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27315495A JPH09113433A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 密度計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09113433A true JPH09113433A (ja) 1997-05-02

Family

ID=17523869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27315495A Pending JPH09113433A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 密度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09113433A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7549319B2 (en) * 2006-11-16 2009-06-23 Halliburton Energy Services, Inc. High pressure resonant vibrating-tube densitometer
JP2013537305A (ja) * 2010-09-09 2013-09-30 マイクロ モーション インコーポレイテッド 曲管振動流量計における熱応力の補償
JP2015111142A (ja) * 2015-02-06 2015-06-18 マイクロ・モーション・インコーポレーテッドMicro MotionIncorporated 流量計における幾何学的熱補償のための計器電子装置及び方法
CN105579840A (zh) * 2013-07-19 2016-05-11 高准公司 在确定工艺材料浓度时自动切换参照模型

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7549319B2 (en) * 2006-11-16 2009-06-23 Halliburton Energy Services, Inc. High pressure resonant vibrating-tube densitometer
AU2007320932B2 (en) * 2006-11-16 2011-12-15 Halliburton Energy Services, Inc. High pressure resonant vibrating-tube densitometer
JP2013537305A (ja) * 2010-09-09 2013-09-30 マイクロ モーション インコーポレイテッド 曲管振動流量計における熱応力の補償
CN105579840A (zh) * 2013-07-19 2016-05-11 高准公司 在确定工艺材料浓度时自动切换参照模型
US20160131513A1 (en) * 2013-07-19 2016-05-12 Micro Motion Inc. Auto switching referral matrices in determining process material concentration
JP2016525683A (ja) * 2013-07-19 2016-08-25 マイクロ モーション インコーポレイテッド プロセス材料の濃度を決定する工程における関連マトリックスの自動切り換え
JP2018141803A (ja) * 2013-07-19 2018-09-13 マイクロ モーション インコーポレイテッド プロセス材料の濃度を決定する工程における関連マトリックスの自動切り換え
US10684153B2 (en) 2013-07-19 2020-06-16 Micro Motion, Inc. Auto switching referral matrices in determining process material concentration
JP2020144144A (ja) * 2013-07-19 2020-09-10 マイクロ モーション インコーポレイテッド プロセス材料の濃度を決定する工程における関連マトリックスの自動切り換え
CN113340368A (zh) * 2013-07-19 2021-09-03 高准公司 在确定工艺材料浓度时自动切换参照模型
JP2015111142A (ja) * 2015-02-06 2015-06-18 マイクロ・モーション・インコーポレーテッドMicro MotionIncorporated 流量計における幾何学的熱補償のための計器電子装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101165043B1 (ko) 진동 유량계에 대한 확인 진단을 위한 방법 및 전자 계측장치
JP3276154B2 (ja) コリオリ質量流量計における圧力計測の方法および装置
AU691773B2 (en) Coriolis flowmeter
KR101018401B1 (ko) 강성 계수 또는 질량 계수 중 하나 이상을 결정하기 위한방법 및 계측 전자장치
JP5851601B2 (ja) 振動式フローメータ及びゼロチェック方法
JP5340122B2 (ja) 共振測定システムの作動方法および共振測定システム
KR100975092B1 (ko) 유량계 어셈블리 내의 잔여물을 탐지하기 위한 계측전자부품 및 그 방법
KR101868375B1 (ko) 측방향 모드 강성을 결정함으로써 진동계에서 유체 튜브의 횡단면적의 변화에 대한 검출
RU2487322C1 (ru) Способ и устройство для определения ошибки расхода в вибрационном расходомере
RU99104805A (ru) Способ и устройство для измерения давления в кориолисовом массовом расходомере
JP2014522972A5 (ja)
JP2019529934A (ja) 流量計の較正方法及び該方法に関連する装置
CA2539204C (en) Diagnostic apparatus and methods for a coriolis flow meter
AU2014390066B2 (en) Apparatus and method for detecting asymmetric flow in vibrating flowmeters
US20230358658A1 (en) Dissolution monitoring method and apparatus
JPH09113433A (ja) 密度計
EP3164679A1 (en) Fluid momentum detection method and related apparatus
JPH09196730A (ja) 振動式測定装置
JPH07286880A (ja) 振動式測定装置
JP2966355B2 (ja) コリオリ流量計
JP2002243613A (ja) コリオリ質量流量計を用いた密度計測方法及び装置
JPH09304151A (ja) 質量流量計
KR20080049833A (ko) 유량계에 대한 확인 진단을 위한 방법 및 전자 계측장치
JP7206368B2 (ja) 流量計用の電子計測器および検証診断方法
CA2776481C (en) Apparatus and method for calculating the temperature of a material flow within a coriolis flow meter