JPH09113291A - 地図表示処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、風景画像の表示機能を備えた地図表
示処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】処理部１０の制御の下に、撮像カメラ１１
ａで撮影した道路上の任意ポイントの風景画像が撮影地
点の位置情報とともに記憶装置１７の画像情報格納部１
７Ｂに格納され保存される。更に処理部１０の制御の下
に、表示部１４に表示された地図上で、現在位置表示マ
ーカ（ＭＡ）が画像位置表示マーカ（ＭＢ）に近付い
て、現在位置が風景画像を撮影した地点から所定の距離
内に入ったとき、そのマーカ（ＭＢ）に対応する風景画
像が地図とともに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、現在位置を表示す
る地図表示機能と、当該地図上の要所で撮影した風景画
像の表示機能とを備えた地図表示処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＧＰＳ（Global Positioning Sys
tem ）を用いたナビゲーションシステムに於いては、自
車位置をリアルタイムで地図上に表示するという大きな
特徴をもつ。

【０００３】従ってこの種のナビゲーションシステムに
於いては、地図上に於ける自車位置は把握できるが、例
えば見過し易い交差点等の周囲の状況を通過前の早い時
機にに適確に把握できないという問題があった。又、従
来のこの種装置は、表示情報がすべて固定化された情報
であり、表示情報の内容に関して利用者が個々に可変操
作することができなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように自車位
置をリアルタイムで地図上に表示する従来の装置に於い
ては、地図上に於ける自車位置は把握できるが、例えば
見過し易い交差点等の周囲の状況を通過前の早い時機に
適確に把握できないという問題があった。

【０００５】又、従来のこの種装置は、表示情報がすべ
て固定化された情報であり、表示情報の内容に関して利
用者が個々に可変操作することができなかった。本発明
は上記実情に鑑みなされたもので、見過し易い交差点等
の周囲の状況を通過前の早い時機に適確に把握できる利
用者の使い勝手を向上させた地図表示処理装置を提供す
ることを目的とする。

【０００６】又、本発明は、利用者の使い勝手に応じて
表示対象となる撮影場所及び風景画像を利用者が任意に
設定し解除できる地図表示処理装置を提供することを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ＬＣＤ等の表
示画面上に地図及び地図に関連付けた風景を表示可能な
地図表示処理装置であって、地図情報に従い地図を表示
する手段と、地図上の任意地点の風景を撮影する撮影装
置と、この撮影装置で撮影した風景の画像及び当該風景
の撮影地点を上記地図情報と関連付けて記憶する手段
と、この記憶手段の記憶情報に従い、撮影装置で撮影し
た風景の撮影地点を表示された地図上で指し示すマーカ
の表示手段と、表示された地図上でマーカを選択し指定
する手段と、指定されたマーカに対応する風景の画像を
表示する手段とを備えて、表示された地図上の任意地点
の風景画像を表示対象として登録できるとともに地図上
の任意地点の風景画像を選択的に表示できるようにした
ことを特徴とする。

【０００８】又、本発明は、ＬＣＤ等の表示画面上に地
図及び地図に関連付けた風景を表示可能な地図表示処理
装置であって、地図情報格納手段より読出した地図情報
に従い表示画面上に地図を表示する地図表示手段と、現
在位置を検出し、検出された現在位置を上記表示された
地図上で指し示す第１のマーカを表示する第１のマーカ
表示手段と、風景の画像情報をその撮影場所を示す位置
情報とともに入力し当該各情報を関連付けて格納する風
景情報格納手段と、この風景情報格納手段より読出した
撮影場所の位置情報に従い上記風景情報格納手段に画像
情報として格納されている風景の撮影場所を上記表示さ
れた地図上で指し示す第２のマーカを表示する第２のマ
ーカ表示手段と、上記風景情報格納手段より上記第２の
マーカで示される撮影場所の画像情報を読出し上記表示
画面上に風景画像を表示する風景表示手段とを備えて、
表示された地図上の任意地点の風景画像を選択的に表示
できるようにしたことを特徴とする。

【０００９】又、本発明は、自動車に搭載される地図表
示処理装置であって、地図情報格納手段より読出した地
図情報に従い表示画面上に地図を表示する手段と、現在
位置を検出し、検出された現在位置及び進行方向を上記
表示された地図上に表示する手段と、風景を撮影するた
めの撮影地点及び撮影範囲を設定する手段と、上記検出
された現在位置と上記設定された撮影地点との間の距離
を求め、当該距離から、上記検出された現在位置が上記
設定された撮影範囲に入ったことを検出して撮影指示を
出す手段と、この撮影指示に従い動作制御される風景撮
影装置と、この風景撮影装置で撮影した風景の画像情報
をその撮影場所を示す位置情報とともに入力しその各情
報を関連付けて格納する風景情報格納手段とを備えて、
表示された地図上の任意地点の風景画像を表示対象とし
て登録できるとともに地図上の任意地点の風景画像を選
択的に表示できるようにしたことを特徴とする。

【００１０】又、本発明は、表示画面上に地図及び地図
に関連付けた風景を表示可能な地図表示処理装置であっ
て、地図情報格納手段より読出した地図情報に従い表示
画面上に地図を表示する地図表示手段と、現在位置を検
出し、検出された現在位置を上記表示された地図上で指
し示すマーカを表示するマーカ表示手段と、風景を撮影
する装置と、この装置で撮影した風景の画像情報をその
撮影場所を示す位置情報とともに入力しその各情報を関
連付けて格納する風景情報格納手段と、上記検出された
現在位置の情報と上記風景情報格納手段に格納された撮
影場所を示す位置情報とを比較照合し、その照合結果に
従い風景の画像情報を選択する手段と、上記選択された
画像情報に従う風景画像を上記表示画面上に表示する風
景表示手段とを備えて、表示された地図上の任意地点の
風景画像を表示対象として登録できるとともに地図上の
任意地点の風景画像を選択的に表示できるようにしたこ
とを特徴とする。

【００１１】又、本発明は、自動車に搭載される地図表
示処理装置であって、地図情報格納手段より読出した地
図情報に従い表示画面上に地図を表示する手段と、現在
位置を検出し、検出された現在位置及び進行方向を上記
表示された地図上に表示する手段と、上記自動車の特定
の走行状態を検出する手段と、この検出信号により動作
制御される風景撮影装置と、この風景撮影装置で撮影し
た風景の画像情報をその撮影場所を示す位置情報ととも
に入力しその各情報を関連付けて格納する風景情報格納
手段と、上記検出された現在位置の情報と上記風景情報
格納手段に格納された撮影場所を示す位置情報とを比較
照合し、その照合結果に従い風景の画像情報を選択する
手段と、上記選択された画像情報に従う風景画像を上記
表示画面上に表示する風景表示手段とを備えて、表示さ
れた地図上の任意地点の風景画像を表示対象として登録
できるとともに地図上の任意地点の風景画像を選択的に
表示できるようにしたことを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。図１乃至図１２はそれぞれ本発明の第
１の実施形態を説明するための図である。

【００１３】図１は本発明の第１の実施形態による地図
表示処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
図１に於いて、１０はシステム全体の制御を司る処理部
であり、ここでは現在位置を地図上に表示する地図表示
処理を実行するとともに、図２、及び、図１１乃至図２
１に示すような風景画像の取込み（撮影〜保存）及び表
示制御を含めた地図情報の表示処理を実行する。

【００１４】１１乃至１６はそれぞれ処理部１０に接続
される入出力装置であり、１１は撮像カメラ１１ａで撮
影した風景画像のデータを処理部１０に入力する画像入
力部、１２は現在位置を検出する位置検出部、１３は現
在の日付及び時刻を計時する時計（ＲＴＣ）である。

【００１５】画像入力部１１は、撮像カメラ１１ａで車
窓から撮影した風景画像のデータを処理部１０に入力す
るもので、具体的には例えば電子スチールカメラ又はビ
デオカメラで車窓から撮影した進行方向前方の交差点、
道路上の各ポイント（インターチェンジ、サービスエリ
ア、パーキングエリア等）等、任意地点の風景を静止画
又は動画のディジタル画像データとして処理部１０に入
力する。

【００１６】位置検出部１２は、例えばＧＰＳ航法によ
り現在の位置を検出し、その位置データを処理部１０に
入力する。ここでは地図上に於ける現在位置を示す現在
位置表示マーカ（ＭＡ）（図３、図９、図１０参照）の
表示に供されるとともに、画像入力部１１の撮像カメラ
１１ａで撮影した画像データに付随する撮影地点のデー
タ（位置データ）取得に供される。この際の撮影地点で
取得した位置データのテーブル構成例を図４に示してい
る。尚、ここでは位置データを緯度と経度で示している
が、緯度と経度から地図上の座標値（xi・yj）を求め、
この座標値（xi・yj）をテーブルにもつ構成であっても
よい。

【００１７】時計（ＲＴＣ）１３は、現在の日付及び時
刻を計時するもので、ここでは現在時刻の表示のみでな
く、画像入力部１１で撮影した画像データに付随する撮
影日時（年月日時分）のデータ取得に供される。

【００１８】１４は地図を表示する表示部、１５は各種
の選択釦をもつ操作パネル、１６は移動（進行）方向を
検出する方向検出器である。表示部１４は、処理部１０
の制御の下に、現在位置表示マーカ（ＭＡ）を含む地図
を表示出力する。更に、ここでは、撮影地点で撮影した
風景画像を選択的に表示出力する。この際の風景画像の
表示例を図１０に示している。尚、図１０では地図を縮
小表示して、風景画像と地図を同時に表示する例を示し
ているが、地図と風景画像を入れ替える構成であっても
よい。

【００１９】操作パネル１５は、数値の入力釦、及びモ
ードの選択釦を含む各種の入力釦をもつ。ここでは風景
画像の表示／撮影モードの選択指示、画像表示モードの
際の表示地点指定、撮影モードの際の撮影位置及び撮影
範囲を定める距離データの入力等に供される。

【００２０】方向検出器１６は本装置を搭載した移動体
（自動車）の移動（進行）方向を検出するもので、例え
ば地磁気センサーを用いて構成される。ここではこの方
向検出器１６で検出された方向が、現在位置表示マーカ
（ＭＡ）上に反映され、現在位置を表示するマーカの矢
印の向きによって方向が表示される。

【００２１】１７は処理部１０によってアクセスされる
大容量の記憶装置であり、ここでは道路地図情報を格納
する地図格納部１７Ａと、風景画像情報を格納する画像
情報格納部１７Ｂと、地図と風景画像を関連付けて管理
するための各種のテーブル情報を格納する制御情報格納
部（ＴＢＬ）とが設けられる。尚、地図格納部１７Ａに
格納される地図データの構造及び表示処理、ＧＰＳによ
るマーカ表示処理については既存の技術により容易に実
現されることから、ここではその説明を省略する。

【００２２】図２は上記実施形態に於いて処理部１０で
実行される風景画像に関しての登録及び表示の処理手順
を示すフローチャートである。図２に於いて、Ｓ1 はユ
ーザが操作パネル１５上で指定した風景画像に関しての
処理モードが、風景画像の表示を行なう画像表示モード
であるか、風景画像の登録を行なう画像入力モードであ
るかを判断する判断処理ステップである。

【００２３】Ｓ2 は画像入力モード下に於いて、撮像カ
メラ１１ａで撮影した風景画像を画像データとして画像
入力部１１より入力する処理ステップである。この際の
風景画像の撮影処理例については図５及び図１１を参照
して後述する。Ｓ3 は画像入力部１１より入力された風
景画像の撮影地点を示す位置データを位置検出部１２よ
り取得する処理ステップである。Ｓ4 ，Ｓ5 は撮像カメ
ラ１１ａで撮影した風景画像と、その風景画像の撮影地
点を示す位置データとを関連付けて記憶装置１７に格納
する処理ステップである。

【００２４】Ｓ6 は画像表示モード下に於いて、表示す
べき風景画像の位置データを取得する処理ステップであ
り、ここでは利用者が表示された地図上で指定した、風
景画像を撮影した地点を示す画像位置表示マーカ（Ｍ
Ｂ）（図３、図９、図１０参照）、又は現在位置が設定
された距離範囲内で風景画像を撮影した地点に近付いた
際の該当する画像位置表示マーカ（ＭＢ）を認識する。
Ｓ7 は記憶装置１７の画像情報格納部１７Ｂ及び制御情
報格納部（ＴＢＬ）を参照して上記選択された画像位置
表示マーカ（ＭＢ）に対応する風景画像データを検索し
抽出する処理ステップである。Ｓ8 は検索された風景画
像データを例えば図１０に示すような表示形態で表示出
力する処理ステップである。

【００２５】図３は本発明の動作概念図であり、道路上
に於ける交差点等を含む各ポイントの風景画像を撮影
し、その風景画像に撮影地点を示す位置データを付加し
て保存する。この保存した各風景画像に対して、表示さ
れた地図上で、撮影された風景画像の表示位置を特定の
マーカ（ＭＢ）により表示する。このマーカ（ＭＢ）を
ここでは画像位置表示マーカと称している。この画像位
置表示マーカ（ＭＢ）の一つが選択指定されることによ
り（例えば走行中に自車の現在位置が画像位置表示マー
カ（ＭＢ）で示される地点から設定範囲内に入ったと
き）、そのマーカ位置に対応する風景画像が、例えば図
１０に示すような表示形態で表示される。

【００２６】図４は記憶装置１７内の制御情報格納部
（ＴＢＬ）上に設定される撮影用テーブルの構成例を示
したもので、ここでは画像入力部１１の撮像カメラ１１
ａで風景画像を撮影した際に、その都度、位置検出部１
２より取得した、その撮影地点の位置データ（緯度・経
度）が登録され管理される。この撮影用テーブルに設定
された位置データ（緯度・経度）が、表示された地図上
のｘ・ｙ座標値に変換され、画像位置表示マーカ（Ｍ
Ｂ）として地図上に表示される。

【００２７】図５は位置検出部１２より取得した現在位
置のデータと、撮影範囲を定める予め設定された撮影地
点及び距離のデータとをもとに、現在位置が撮影範囲に
入ったことを検出して、風景画像を撮影する撮像カメラ
１１ａを起動する際の動作説明図であり、図中、ａは本
発明による装置を搭載した移動体（自動車）の現在位
置、ｂは設定された撮影地点、ｌは設定された距離、ｓ
は上記ａ，ｂ，ｌによって求まる撮影範囲である。尚、
表示部１４に表示された地図上では、上記現在位置ａが
現在位置表示マーカ（ＭＡ）により表示され、撮影地点
ｂが画像位置表示マーカ（ＭＢ）により表示される。
又、距離ｌは操作パネル１５より入力され記憶装置１７
の制御情報格納部（ＴＢＬ）に記憶される。

【００２８】図６は撮影した風景画像をデータベース上
で管理する際の一例を示したもので、ここでは日本国内
に於いて、「都道府県」、「市」、「区」の順に階層型
エリア区分を行ない、それぞれ撮影した風景画像がいず
れのエリアに入るかを認識して該当するエリアに分類し
管理する。尚、その他の管理手段として、例えば、風景
画像の撮影時間帯別、撮影方向別に管理する手段、又
は、上記したエリア分類別管理と撮影時間帯別管理及び
撮影方向別管理とを組み合わせた管理手段等であっても
よい。

【００２９】図７は地図上で走行コースが決定された際
に、記憶装置１７内の制御情報格納部（ＴＢＬ）上に作
成される風景画像表示用テーブルの構成例を示すもの
で、ここでは走行コース上の各ポイント（例えば方向転
換すべき交差点等）毎に、その位置（緯度、経度）とエ
リアインデックスを対にしたデータが走行順に記述され
ることによって作成される。

【００３０】図８は表示された地図上で、上記した走行
コース上の各画像表示位置と、走行コースを外れた各画
像表示位置とを異なるマーカで表示する際の一例を示し
たもので、ここでは走行コース上の各画像表示位置を三
角形のマーカで表示し、走行コースを外れた各画像表示
位置を丸形のマーカで表示している。

【００３１】図９は走行コースが決定されない（即ち到
着地点を入力しない）ときの、画像表示位置をマーカ表
示した一例を示すもので、ここでは現在位置の移動に伴
って表示画面上でスクロールされる地図上のエリアを対
象に、常にのエリア内の各画像表示位置が表示される。
図中、ＭＡは自車の現在位置を示す現在位置表示マー
カ、ＭＢは表示エリア内の各画像表示位置を示す画像位
置表示マーカである。

【００３２】図１０は自車が地図上の画像表示位置を示
す或る画像位置表示マーカ（ＭＢ）に近付いて、画像表
示範囲に入ったとき（当該マーカ地点から予め設定され
た距離内に入ったとき）、当該地点の風景画像を表示し
た際の一例を示す図であり、ここでは図（ｂ）に示すよ
うに、表示画面上の一部に地図が圧縮表示され、その他
の表示領域に当該マーカ地点の風景画像が表示される。

【００３３】図１１は上記した図２に示すステップＳ2
の画像入力処理を実現するための、風景画像の撮影地点
を予め設定した際の自動撮影及びそのデータ採取の処理
手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、自
車の現在位置が、設定された撮影位置及び距離から求ま
る撮影範囲（図５のｓ参照）内に入ったとき（即ち走行
中の自車が上記撮影エリア内に入ったとき）、撮像カメ
ラ１１ａを起動して風景画像を撮影し、その撮影した風
景画像のデータに、その撮影地点で位置検出部１２より
取得した位置データ（緯度、経度）を付加して、記憶装
置１７の画像情報格納部１７Ｂに格納する。この際、制
御情報格納部（ＴＢＬ）には図４に示すような撮影用テ
ーブルが作成され、撮影の度にその内容が更新される。

【００３４】図１２は上記した図２に示すステップＳ6
の画像表示のための位置選択処理を実現するための処理
手順を示すフローチャートであり、ここでは自車位置
が、画像位置表示マーカ（ＭＢ）で示される地点より、
設定された距離内に入ったことを認識して、画像検索を
行ない、図１０に示すような表示形態で上記マーカに対
応する風景画像を表示する。

【００３５】ここで上記図１乃至図１２を参照して本発
明の第１実施形態による動作を説明する。ユーザは操作
パネル１５上で風景画像に関しての処理モード（画像入
力モード／画像表示モード）を選択する。ここで、画像
入力モードが選択された際は、ユーザの操作により撮像
カメラ１１ａで撮影した道路上の任意ポイントの風景画
像が撮影地点の位置情報とともに記憶装置１７の画像情
報格納部１７Ｂに格納され保存される。又、画像表示モ
ードが選択された際は、表示された地図上の画像表示位
置を示す画像位置表示マーカ（ＭＢ）の一つが選択指定
されることにより（例えば走行中に自車の現在位置が画
像位置表示マーカ（ＭＢ）で示される地点から設定範囲
内に入ったとき）、そのマーカ位置に対応する風景画像
が、例えば図１０に示すような表示形態で表示される。

【００３６】即ち、操作パネル１５上で風景画像に関し
て画像入力モードが選択された際は、任意ポイントでの
風景画像のデータの採取が可能となり、この実施形態に
於いては、ユーザが撮像カメラ１１ａを操作して任意ポ
イントでの風景画像を撮影することにより、撮像カメラ
１１ａで撮影した風景画像が画像データとして画像入力
部１１より処理部１０に入力され、処理部１０の制御の
下に記憶装置１７の画像情報格納部１７Ｂに格納される
（図２ステップＳ1 ，Ｓ2 ）。この際の画像入力処理
（Ｓ2 ）に於ける画像撮影及びそのデータ採取の処理手
順の一例は図１１に示されている。

【００３７】更に、この撮影の都度、処理部１０は、撮
影地点を示す位置データを位置検出部１２より取得し、
画像データに付加して画像情報格納部１７Ｂに格納する
とともに、制御情報格納部（ＴＢＬ）に図４に示すよう
な撮影用テーブルを作成する（図２ステップＳ3 〜Ｓ5
）。この際の位置選択処理を実現するための処理手順
の一例は図１２に示されている。

【００３８】このような処理により、記憶装置１７の画
像情報格納部１７Ｂには、撮像カメラ１１ａで撮影した
任意ポイントでの風景画像が蓄積され、制御情報格納部
（ＴＢＬ）には図４に示すような撮影用テーブルが作成
される。

【００３９】又、操作パネル１５上で風景画像に関して
画像表示モードが選択された際は、表示部１４の表示画
面上に表示された地図上の画像表示位置を示す画像位置
表示マーカ（ＭＢ）の一つが選択指定されたとき、又
は、上記表示画面上に表示された地図上で、現在位置を
示す現在位置表示マーカ（ＭＡ）が画像表示位置を示す
画像位置表示マーカ（ＭＢ）に近付いて、現在位置が風
景画像を撮影した地点から所定の距離内に入ったとき
（即ち走行中の自車位置が風景画像を撮影した地点から
設定された距離範囲内に入ったとき）、当該画像表示位
置を示す画像位置表示マーカ（ＭＢ）を認識して、その
マーカ（ＭＢ）に対応する風景画像データを画像情報格
納部１７Ｂより検索し、上記表示画面上に例えば図１０
に示すような表示形態で地図とともに表示する。

【００４０】このような風景画像の表示機能を備えるこ
とにより、現在位置表示マーカ（ＭＡ）による走行案内
だけでなく、方向転換位置の風景画像を事前に表示する
ことができるので、より確実に走行案内ができる。

【００４１】図１３は本発明の第２実施形態に於ける、
風景画像の撮影処理手順を示すフローチャートである。
ここでは、地図上に、撮影したい地点の風景画像を予め
設定しておき、その設定された撮影位置の撮影範囲に入
ったとき、撮像カメラ１１ａを起動して風景画像を撮影
する。

【００４２】図１４は本発明の第３実施形態に於ける、
風景画像の撮影処理手順を示すフローチャートである。
ここでは、設定された撮影位置の撮影範囲に入っている
間、連続して風景画像を撮影する。

【００４３】図１５は本発明の第４実施形態に於ける、
風景画像に付随するデータ採取の例を示すフローチャー
トであり、図１６は同実施形態に於ける風景画像表示処
理例を示すフローチャートである。

【００４４】ここでは、撮影された風景画像データに、
方向検出器１６により検出された方向データを、撮影位
置データとともに付加して格納する。これにより、同一
地点に於いて各進行方向から見た風景画像を登録し、画
像表示の際に、進行方向に従う風景画像を選択して表示
することが可能となる。

【００４５】図１７は本発明の第５実施形態に於ける、
風景画像に付随するデータ採取の例を示すフローチャー
トであり、図１８及び図１９は同実施形態に於ける風景
画像表示処理例を示すフローチャートである。

【００４６】ここでは、撮影された風景画像データに、
時計（ＲＴＣ）１３より取得した日付、時間、及びシー
ズン（季節）の各情報を、撮影位置データとともに付加
して格納する。これにより、同一地点に於いて、時間、
季節等に応じて、適合した風景画像を選択し表示するこ
とが可能となる。又、図１９に示す例では、時間帯を、
例えば、夜間、日の出前後、昼間、日没前後、と分けて
画像を採取し格納したとき、画像表示の際に、現在の位
置（地域）、及び時間情報から、季節、地域等に応じて
上記時間帯を補正し、常に季節、地域等に適合した画像
を抽出して表示出力できるようにしたものである。

【００４７】図２０は本発明の第６実施形態に於ける、
風景画像データの採取例を示すフローチャートであり、
ここでは目的地間での設定コース上に於ける特徴点（例
えば信号機のある交差点等）を検出する手段を有して、
特徴点に差し掛かったとき、撮像カメラ１１ａを起動し
て風景画像を自動撮影する。

【００４８】図２１は本発明の第７実施形態に於ける、
風景画像データの採取例を示すフローチャートであり、
ここでは自車のウインカーに連動して、風景画像を撮影
するもので、この例では、ウインカーが作動している期
間に亘って風景画像を撮影し記憶する。

【００４９】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、風
景画像の表示機能を備えたことにより、現在位置表示マ
ーカによる走行案内だけでなく、方向転換位置の風景画
像を事前に表示することができ、これにより、見過し易
い交差点等の周囲の状況を通過前の早い時機に適確に把
握でき、利用者の使い勝手を向上できる。又、利用者の
使い勝手に応じて表示対象となる撮影場所及び風景画像
を利用者が任意に設定し解除できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態による地図表示処理装
置のシステム構成を示すブロック図。

【図２】上記実施形態に於いて処理部で実行される風景
画像に関しての登録及び表示の処理手順を示すフローチ
ャート。

【図３】本発明の動作概念図。

【図４】上記実施形態に於ける、記憶装置内の制御情報
格納部に設定される撮影用テーブルの構成例を示す図。

【図５】上記実施形態に於いて、位置検出部より取得し
た現在位置のデータと、撮影範囲を定める予め設定され
た撮影地点及び距離のデータとをもとに、現在位置が撮
影範囲に入ったことを検出して撮像カメラを起動する際
の動作説明図。

【図６】上記実施形態に於いて、撮影した風景画像をデ
ータベース上で管理する際の一例を示す図。

【図７】上記実施形態に於いて、地図上で走行コースが
決定された際に、記憶装置内の制御情報格納部上に作成
される風景画像表示用テーブルの構成例を示す図。

【図８】上記実施形態に於いて、表示された地図上で走
行コース上の各画像表示位置と、走行コースを外れた各
画像表示位置とを異なるマーカで表示する際の一例を示
す図。

【図９】上記実施形態に於いて、走行コースが決定され
ない（到着地点を入力しない）ときの、画像表示位置を
マーカ表示した一例を示す図。

【図１０】上記実施形態に於いて、自車が地図上の画像
表示位置を示す或る画像位置表示マーカに近付いて、画
像表示範囲に入ったとき、当該地点の風景画像を表示し
た際の一例を示す図。

【図１１】上記図２に示すステップＳ2 の画像入力処理
を実現するための、風景画像の撮影地点を予め設定した
際の自動撮影及びそのデータ採取の処理手順の一例を示
すフローチャート。

【図１２】上記図２に示すステップＳ6 の画像表示のた
めの位置選択処理を実現するための処理手順を示すフロ
ーチャート。

【図１３】本発明の第２実施形態に於ける風景画像の撮
影処理手順を示すフローチャート。

【図１４】本発明の第３実施形態に於ける風景画像の撮
影処理手順を示すフローチャート。

【図１５】本発明の第４実施形態に於ける風景画像に付
随するデータ採取の例を示すフローチャート。

【図１６】上記第４実施形態に於ける風景画像表示処理
例を示すフローチャート。

【図１７】本発明の第５実施形態に於ける風景画像に付
随するデータ採取の例を示すフローチャート。

【図１８】上記第５実施形態に於ける風景画像表示処理
例を示すフローチャート。

【図１９】上記第５実施形態に於ける時間帯の補正処理
例を示すフローチャート。

【図２０】本発明の第６実施形態に於ける風景画像デー
タの採取例を示すフローチャート。

【図２１】本発明の第７実施形態に於ける風景画像デー
タの採取例を示すフローチャート。

【符号の説明】

１０…処理部、１１…画像入力部、１１ａ…撮像カメ
ラ、１２…位置検出部、１３…時計（ＲＴＣ）、１４…
表示部、１５…操作パネル、１６…方向検出器、１７…
記憶装置、１７Ａ…地図格納部、１７Ｂ…画像情報格納
部、ＭＡ…現在位置表示マーカ、ＭＢ…画像位置表示マ
ーカ。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図情報を記憶する手段と、 上記地図情報に従い地図を表示する手段と、 上記地図上の任意地点の風景を撮影する撮影装置と、 この撮影装置で撮影した風景の画像及び当該風景の撮影
   地点を上記地図情報と関連付けて記憶する手段と、 この記憶手段の記憶情報に従い、撮影装置で撮影した風
   景の撮影地点を表示された地図上で指し示すマーカの表
   示手段と、 表示された地図上でマーカを選択し指定する手段と、 指定されたマーカに対応する風景の画像を表示する手段
   とを具備してなることを特徴とする地図表示処理装置。
2. 【請求項２】 地図情報格納手段より読出した地図情報
   に従い表示画面上に地図を表示する地図表示手段と、 現在位置を検出し、検出された現在位置を上記表示され
   た地図上で指し示す第１のマーカを表示する第１のマー
   カ表示手段と、 風景の画像情報をその撮影場所を示す位置情報とともに
   入力し当該各情報を関連付けて格納する風景情報格納手
   段と、 この風景情報格納手段より読出した撮影場所の位置情報
   に従い上記風景情報格納手段に画像情報として格納され
   ている風景の撮影場所を上記表示された地図上で指し示
   す第２のマーカを表示する第２のマーカ表示手段と、 上記風景情報格納手段より上記第２のマーカで示される
   撮影場所の画像情報を読出し上記表示画面上に風景画像
   を表示する風景表示手段とを具備してなることを特徴と
   する地図表示処理装置。
3. 【請求項３】 自動車に搭載される地図表示処理装置で
   あって、 地図情報格納手段より読出した地図情報に従い表示画面
   上に地図を表示する手段と、 現在位置を検出し、検出された現在位置及び進行方向を
   上記表示された地図上に表示する手段と、 風景を撮影するための撮影地点及び撮影範囲を設定する
   手段と、 上記検出された現在位置と上記設定された撮影地点との
   間の距離を求め、当該距離から、上記検出された現在位
   置が上記設定された撮影範囲に入ったことを検出して撮
   影指示を出す手段と、 この撮影指示に従い動作制御される風景撮影装置と、 この風景撮影装置で撮影した風景の画像情報をその撮影
   場所を示す位置情報とともに入力しその各情報を関連付
   けて格納する風景情報格納手段とを具備してなることを
   特徴とする地図表示処理装置。
4. 【請求項４】 地図情報格納手段より読出した地図情報
   に従い表示画面上に地図を表示する地図表示手段と、 現在位置を検出し、検出された現在位置を上記表示され
   た地図上で指し示すマーカを表示するマーカ表示手段
   と、 風景を撮影する装置と、 この装置で撮影した風景の画像情報をその撮影場所を示
   す位置情報とともに入力しその各情報を関連付けて格納
   する風景情報格納手段と、 上記検出された現在位置の情報と上記風景情報格納手段
   に格納された撮影場所を示す位置情報とを比較照合し、
   その照合結果に従い風景の画像情報を選択する手段と、 上記選択された画像情報に従う風景画像を上記表示画面
   上に表示する風景表示手段とを具備してなることを特徴
   とする地図表示処理装置。
5. 【請求項５】 自動車に搭載される地図表示処理装置で
   あって、 地図情報格納手段より読出した地図情報に従い表示画面
   上に地図を表示する手段と、 現在位置を検出し、検出された現在位置及び進行方向を
   上記表示された地図上に表示する手段と、 上記自動車の特定の走行状態を検出する手段と、 この検出信号により動作制御される風景撮影装置と、 この風景撮影装置で撮影した風景の画像情報をその撮影
   場所を示す位置情報とともに入力しその各情報を関連付
   けて格納する風景情報格納手段と、 上記検出された現在位置の情報と上記風景情報格納手段
   に格納された撮影場所を示す位置情報とを比較照合し、
   その照合結果に従い風景の画像情報を選択する手段と、 上記選択された画像情報に従う風景画像を上記表示画面
   上に表示する風景表示手段とを具備してなることを特徴
   とする地図表示処理装置。
6. 【請求項６】 撮影場所の位置情報を現在位置を検出す
   る手段より取得する請求項２又は３又は４又は５記載の
   地図表示処理装置。
7. 【請求項７】 風景画像を表示画面上の一部の領域に表
   示する請求項１又は３又は４又は５記載の地図表示処理
   装置。
8. 【請求項８】 表示対象となる撮影場所及び風景画像を
   任意に設定し解除する手段を備えた請求項１又は２又は
   ３又は４又は５記載の地図表示処理装置。