JPH09112702A - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH09112702A
JPH09112702A JP7296117A JP29611795A JPH09112702A JP H09112702 A JPH09112702 A JP H09112702A JP 7296117 A JP7296117 A JP 7296117A JP 29611795 A JP29611795 A JP 29611795A JP H09112702 A JPH09112702 A JP H09112702A
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Japan
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seal lip
rib
tip edge
side portion
oil
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Michitoshi Mitsumaru
道敏 満丸
Tamiaki Ou
黎明 楼
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブ付きオイルシールにおいて、リップの摩
耗にかかわらず、ポンプ性能の低下を防止するリブ形状
を提供すること。 【解決手段】 内周面に、互いに反対方向に傾斜した空
気側傾斜面及び油側傾斜面からなる断面くさび状の環状
シールリップを備えるとともに、上記空気側傾斜面に、
環状シールリップの先端縁に対して傾斜するリブが全周
にわたって多数形成されたオイルシールにおいて、上記
リブ6の上記シールリップ先端縁5に対する傾斜角度
が、上記シールリップ先端縁側部分6aよりも後端側部
分6bを小さくされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、密封性を向上さ
せるためのリブを有するオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にオイルシールにおいては、シール
リップの油側から空気側へ漏れ出る油を、再び油側へ押
し戻すというポンプ作用があることが知られている。そ
して、このポンプ作用を増大させてオイルシールの密封
作用を向上させるため、従来、図5に示すように、互い
に反対方向に傾斜した空気側傾斜面52および油側傾斜
面53からなる断面くさび状の環状シールリップ51を
形成したゴム製のシール部50を備え、上記空気側傾斜
面52に、シールリップ51の先端縁に対して同一角度
にて延びる直線状にて傾斜させた多数の断面山形のリブ
54を円周方向に所定間隔毎に形成したオイルシールが
公知である。このオイルシールにおいては、シールリッ
プ51の傷等の異常によって空気側に漏れ出た油は、リ
ブ54に沿って流れ、強制的に油側へ引き戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5のよう
なリブ付きオイルシールにおいては、シールリップ51
の軸との接触パターンは図5(A)の形状となってお
り、ポンプ作用の性能は、この接触部のリブ角度αが小
さく、かつ接触部からの有効なリブ接触長さLが長い程
良好なことが知られている。しかし、オイルシールを実
際に使用していくと、シールリップ51の摩耗によるし
めしろ変化により図6のように軸との接触パターンが変
化し、すなわち、リブ角度αが大きくかつリブ接触長さ
Lが短くなりこの両方の現象により、ポンプ性能の低下
が発生しやすくなる。
【0004】この問題を解決する手段として、シールリ
ップ51の摩耗による変化分を軸へのしめしろを非常に
大きくしておくことで吸収するか、あるいは図5のシー
ルリップ51のリップ角度Aを小さくしておくことが考
えられる。しかし、シールリップ51のしめしろを大き
くすると緊迫力が増加し、摩擦トルクの増大や摺動発熱
が大きくなり寿命が短くなってしまう。またリップ角度
Aを小さくしていくと、シールリップ51の接触幅が極
端に増加し、この場合もやはり摩擦トルクの増大や摺動
発熱が大きくなり寿命が短くなってしまう。そこで、本
発明の目的は、リブ角度αの改良を行うことに着眼し
て、従来の問題点をできるだけ解消し、高いポンプ作用
が維持されて良好な密封性を確保することができるオイ
ルシールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、内周面に、互いに反対方向に傾斜した空
気側傾斜面及び油側傾斜面からなる断面くさび状の環状
シールリップを備えるとともに、上記空気側傾斜面に、
環状シールリップの先端縁に対して傾斜するリブが全周
にわたって多数形成されたオイルシールにおいて、上記
リブの上記シールリップ先端縁に対する傾斜角度が、上
記シールリップ先端縁側部分よりも後端側部分を小さく
されていることを特徴とする。また、上記リブが所定角
度にて交差する複数の直線状部分から形成されて、リブ
の上記シールリップ先端縁に対する傾斜角度が、上記シ
ールリップ先端縁側部分よりも後端側部分を小さくされ
ていることを特徴とする。さらに、上記リブが円弧の一
部から形成されて、リブの上記シールリップ先端縁に対
する傾斜角度が、上記シールリップ先端縁側部分よりも
後端側部分を小さくされていることを特徴とする。さら
にまた、上記傾斜角度が変化させたリブが、上記シール
リップ先端縁側部分から後端側部分にかけて幅広かつ空
気側傾斜面からの高さが大きくなるようにされているこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的形態につ
いて図面を参照して説明する。図1において、ゴム製の
シール部1に形成されたシールリップ2は、その内周面
に互いに反対方向に傾斜した空気側傾斜面3と油側傾斜
面4を有する断面くさび状に形成されている。このシー
ルリップ2の空気側傾斜面3に、シールリップ2の先端
縁5に対して傾斜するリブ6が全周にわたって多数形成
されている。上記リブ6の形状については後述する。ま
た、シールリップ2の外周面にはシールリップ2の軸
(図示せず)への締め付け力を補助するための環状のガ
ータスプリング9が設けられている。
【0007】上記リブ6は、上記シールリップ先端縁5
に対し該先端縁5から所定距離まで例えば角度30度で
直線状に延びる第1部分6a(先端縁側部分)と、該第
1部分6aから後端側にシールリップ先端縁6aに対し
小さい角度、例えば15度で直線状に延びる第2部分6
b(後端側部分)とから形成されている。なお、必要に
より、図1の二つの直線部分6a,6bの交差から形成
されるだけでなく、複数の直線部分の交差から形成して
もよい。また、この図1の直線部分の組合せの場合、金
型の加工性がよい。
【0008】次に、図1のリブ6による接触パターンに
ついて模式図的に作用を説明する。図2において、シー
ルリップ2が図示しない軸に最初の状態で接触位置Xに
て接触した場合、リブ6の第1部分6aが領域Bの部分
で軸と接触する。この時のリブ角度は30度である。そ
して、シールリップ2の摩耗がリブ6の第2部分6bの
境界Zまで進むと、すなわちシールリップ2と軸との接
触位置がYまで移動すると、リブ6の第2部分6bが領
域Cにて軸と接触を始める。この時のリブ角度は15度
である。すなわち、図1のシールリップ2においては、
図2の接触パターンにて理解できるように、初期のリッ
プ摩耗が一定量以上になると、リブ角度αを十分に小さ
くすることで、リップ摩耗によるポンプ性能の低下を防
止している。
【0009】図3は、別の実施形態であり、円弧の一部
にてリブ7を形成したものである。このリブ7の形状に
よれば、リブ角度αがリップ先端縁側部分7aから後端
側部分7bに連続的に小さくなるため、リップ摩耗が進
行してもリブ角度αを小さくできるので、ポンプ作用が
より効果的に維持される。
【0010】図4は、さらに別の実施形態であり、リブ
8は上記シールリップ先端縁側部分8aの幅aより後端
側部分8bの幅bの方が広くされ、さらに、リブ8は上
記シールリップ先端縁側部分8aの空気側傾斜面3から
の高さhより上記後端側部分8bの空気側傾斜面3から
の高さkの方が大きくなるよう傾斜して形成されてい
る。このリブ8の形状とすることにより、上記実施形態
と同様にリップ摩耗によるポンプ性能の低下が防止でき
ると同時に、リブ8の接触幅がより長くなるので、ポン
プ性能の低下がより防止できる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、リブのシールリップ
先端縁に対する傾斜角度が、上記シールリップ先端縁側
部分よりも後端側部分を小さくされているため、リップ
摩耗に対するリブ角度が十分小さくできるため、ポンプ
作用の低下が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施例の部分縦断面図であ
る。
【図2】図1の実施例の接触パターンの模式図である。
【図3】この発明にかかる別の実施例の部分縦断面図で
ある。
【図4】この発明にかかるさらに別の実施例の部分縦断
面図である。
【図5】(A)は従来のオイルシールの部分縦断面図で
あり、(B)は接触パターンである。
【図6】(A)は図5のリップ摩耗時の部分縦断面図で
あり、(B)は接触パターである。
【符号の説明】
1 シール部 2 シールリップ 3 空気側傾斜面 4 油側傾斜面 5 先端縁 6,7,8 リブ 6a,7a,8a 先端縁側部分 6b,7b,8b 後端側部分 9 ガータスプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に、互いに反対方向に傾斜した空
    気側傾斜面及び油側傾斜面からなる断面くさび状の環状
    シールリップを備えるとともに、上記空気側傾斜面に、
    環状シールリップの先端縁に対して傾斜するリブが全周
    にわたって多数形成されたオイルシールにおいて、上記
    リブの上記シールリップ先端縁に対する傾斜角度が、上
    記シールリップ先端縁側部分よりも後端側部分を小さく
    されていることを特徴とするオイルシール。
  2. 【請求項2】 上記リブが所定角度にて交差する複数の
    直線状部分から形成されて、リブの上記シールリップ先
    端縁に対する傾斜角度が、上記シールリップ先端縁側部
    分よりも後端側部分を小さくされていることを特徴とす
    る請求項1に記載のオイルシール。
  3. 【請求項3】 上記リブが円弧の一部から形成されて、
    リブの上記シールリップ先端縁に対する傾斜角度が、上
    記シールリップ先端縁側部分よりも後端側部分を小さく
    されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルシ
    ール。
  4. 【請求項4】 上記リブが上記シールリップ先端縁側部
    分から後端側部分にかけて幅広かつ空気側傾斜面からの
    高さが大きくなるように形成されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のオイル
    シール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017026052A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 東京計器株式会社 油圧ポンプ

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